2015入試問題 indd

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1 160 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 33 一般入試国語出題傾向/学習対策< 出題傾向> (現代文)二千字 三千字程度の比較的短めの文章が出題されている ほとんどが評論文からの出題であるものの 日程によっては随筆文寄りの文章から出題される場合もある また 出題本文のテーマは多岐にわたるが どちらかといえば文化 文芸に関する評論文からの出題が多い 筆者 時代については比較的近年のものが多く出題されている また 出題された文章は全て論理性の高いものではあるが 難解 晦渋すぎる文章ということでは決してない 個々の設問内容に関して まず 漢字問題が例年必出で 書き取りだけでなく読み取りを課す場合もある いずれの日程においても五題 十題程度出題されている また 接続詞 副詞(接続語)を空欄に補充する問題 語句の空欄補充や 脱落した一文を補充する問題を出題した日程もあり 本文の文脈 論理を精緻に読み取らせる問題が多い 二〇一五年度の特徴としては 傍線部から展開されていく筆者の主張や その展開の意図を把握させる問題が多かったことが挙げられる これは 接続詞 副詞の機能や現代文の頻出語句の知識に加え 本文全体の構成を的確に把握する 確かな学力 を受験生に要求していると言って良いだろう その他 二〇一五年度入試で特筆すべき点は記述問題の減少である この傾向は二〇一四年度から続いてはいたが 唯一B日程で出題があった 十五字以上二十字以内で 解答するという例年の記述問題が二〇一五年度ではとうとう無くなった 抜き出し問題がそれに代わる形で登場してはいるが 全体的な設問量としてはボリュームダウンしたと言える ただし このように記述問題が無くなったからといえども 難易度が単純に下がったと考えてはいけない 詳細は設問解説の項に譲るが 先述の通り本文全体を把握する問題が増加した影響で 個々の設問同士の連関性が強まった感がある すなわち 設問同士が同内容の対比 あるいは 一つの設問で問われた筆者の主張が他の問でさらに発展的に問われるなどする場合があり 一つの設問の間違いが他の設問の解釈に波及して 得点を大きく落とす可能性も強くある 本文全体に通底する筆者の主張を掴むことに これまで以上に慎重にならなければいけないという点での難しさは増していると言える (古文)本年度は 歌論の 古来風体抄 近世の文章の 稲垣大平に贈る書 さらに 清水寺来験記 和漢朗詠集永済注 から出題され 例年通り 近世の文章を含んだ受験生にとってはあまり馴染みのない作品であった 本文量は昨年度より微減し 和歌が含まれた六五〇 一一〇〇字程度のストーリー性のある長文である 総設問数は 昨年度とほぼ同じく記述式設問を含んだ形で八 十一問であり その設問内容は 敬意の対象 現代語訳 傍線部の内容に関する説明 さらに空欄補充 内容合致などの多岐にわたって読解力を測定する設問を中心に 古語の意味 用言 助動詞 助詞の文法的知識を問う設問 歴史的仮名遣い 文学史などの基本的な知識を問う設問と組み合わせて多彩に構成されている 本年度は 和歌については 掛詞などの修辞を踏まえた和歌解釈こそ出題されなかったが 語意及び文法問題に絡めて出題されていた また本年度の一般入試の後期では 漢文の設問が一問出題され 語の読み 書き下し文 意味が問われた 例年になく受験生を驚かせたと思われる 総じて 本文と設問のバランスのとれた出題内容であり バラエティーに富んだ設問構成である 解答するにあたって 余裕がある試験時間とは言い難く 時間配分には大いに注意を要するだろう < 学習対策> (現代文)上記の傾向分析から明らかなように 様々な形式の設問が用意され その上で本文全体の骨子を把握させる点が本試験の特徴である しかし だからといって様々な種類の学力を受験生に要求しているということを必ずしも意味してはいない 大学側が受験生に求める学力は 国語力の基盤たる 語彙力(知識) と それを礎としての確かな 読解力 である 漢字問題の出題量が多いことからも まず第一に日々の勉強時間の中で漢字の書き取り 読み取りの訓練を行って読解の根幹たる語彙力を十全に鍛えること その際に大切なことは 手元に常に辞書を用意しておくことである 漢字(言葉)の力は単に 書ける 読める だけでは不十分である 漢字問題を通して書けない 読めないものに出会ったのなら 意味も調べて必ずその言葉を自分のものにすること 慣用表現の知識が必要な設問もあったので そうしたものも含んで 調べて覚える 不断の学習姿勢を意識的に確立するようにしよう こうして培われる豊かな語彙力は 語句の空欄補充 脱落文補充問題などにも もちろん効果を発揮する また 読解 の基礎としては 本文中の論理関係 すなわち文脈を把握するための接続語や指示語 構文などの文法的理解も重要である 標準からやや易しめの問題集 あるいは過去問を活用して接続語と指示語に十分に意識を払いながら 文章と文章 あるいは段落と段落との論理関係に気づいていく練習を数多く行おう 漠然と問題に臨むのではなく 傍線部が本文のどの部分と関連しているのか あるいは 選択肢のどの部分が本文のどこと関連しているのかなど 常に論理 文脈を正しく追うことを意識して問題に取り組むようにしよう (古文)京都女子大学の古文は 本年度もこれまでと同様に 非有名出典からの出題が中心であったことから 付け焼刃でない正確な読解力を身につけて受験することを期待されており またバラエティーに富んだ設問構成を見る限り 総合的な学力が要求されているともいえる よって ふだんの古文に対する学習姿勢がいかに真摯なものであるかが得点に大きく影響するであろう 正確な読解力の養成のためには?読解力の基盤として 古語及び文法の知識は不可欠である 1古語の強化 形容詞 敬語などの用言を中心に慣用表現を含めて何度も反復して学習することが望ましい 特に文脈上 より適切な語意を要求する設問が見受けられるので 単純な意味の暗記で終わらせることないように注意しよう 2文法的知識の定着 助動詞や助詞の用法を中心に なむ などの識別の語にも注意を払いたい これらは失点しないように そのためには 特に文法に苦手意識のある人は薄手の問題集などを用意して反復して学習に取り組み 不安感を払拭しておこう 記述対策に積極的に取り組もう!詳しい解説の付いた問題集か参考書を用意し 徹底的に反復して取り組もう この数年の傾向を見る限り 記述式設問が必出であることから 問題集などに取り組む際には 常に着眼点及び解答作成の手順を確認して 実際に解答を書いてみることが大切である 解答例を筆写することもまた一手であろう 問題をただ解くだけでなく その本文自体を解釈例と照らし合わせながら音読することは 速読力養成のために効果的である また近世作品の出題が見受けられることから ふだん接する機会が少ないと思われるこの文種の問題には 積極的に取り組むよう注意しておきたい 最後に 和歌に関する設問については 掛詞などの和歌修辞の習得も含めて和歌解釈の練習を是非積んでおこう さらに文学史に関する出題も見受けられることから また古典常識を深めるためにも 日頃から国語便覧などを手元に置いてこまめに利用する姿勢が大事である

2 161 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 32

3 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試162 国 31

4 163 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 30

5 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試164 国 29

6 165 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国語 後期 3/8 ( 時間 : 国語 英語の 2 科目通しで 120 分 ) 国 28 Illusion

7 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試166 国 27

8 167 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 26

9 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試168 国 25

10 169 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 24 国語 前期 B 方式 1/31 ( 時間 : 他の試験科目 1 科目とあわせて 2 科目で 120 分 )

11 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試170 国 23

12 171 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 22

13 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試172 国 21

14 173 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 20 Facebook, Twitter, LINE Yahoo! JAPAN, livedoor, Infoseek 国語 前期 A 方式 1/30 ( 時間 80 分 )

15 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試174 国 19

16 175 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 18

17 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試176 国 17

18 177 音楽実技一般入試数学一般入試化学一般入試生物一般入試世界史一般入試日本史一般入試英語公募制推薦入試一般入試国語公募制推薦入試(国語)現代社会学部AO入試国 16 Drang Drang 国語 前期 A 方式 1/29 ( 時間 80 分 )

19 出題のねらい 一般入試 日 本 史 一般入試 世 界 史 一般入試 生 物 一般入試 化 学 そして具体的事例としての業平の和歌と慈円の和歌 それらをいかに 対比的に捉えているのか 単語や文法の緻密な理解を踏まえつつ的確 に読み取ることを要求しています 問一の１は やや難しく感じられ るかもしれませんが 消去法でも正解が導き出せるでしょう 一般入試前期Ｂ方式 月 日 一般入試 数 学 日 現代社会学部 Ａ Ｏ 入 試 音楽実技 一般入試 語 国 国 語 公募制推薦入試 一の現代文では 化鳥 と 三尺角 という二つの作品の中から 鏡花の 幻想 を著者がいかに析出しているのか 正確に読み取るこ とが肝心です 正答率の特に低かったのは 問五 問八 問十 その うち問五の場合は 問題文中の空白の前後をじっくり見つめつつ か つ 文章全体の流れを見失わないようにしなければいけません 二では 漢書 と 説苑といふ文 が叙述している基本的には同 じ物語の 共通点と相違点を注意深く比較対照しながら 少々長い問 題文を粘り強く読み解くことが求められています 最も適当なもの を選ぶ形の設問が多くなっていますが 選択肢の中でどれが正解に一 番近いのか よく吟味する必要もあるでしょう 一般入試後期 月 一では 起承転結 自体についていかなる論を展開していて そ れ を 踏 ま え て い か に 前 へ の 進 み 方 を 説 い て い る の か 著 者 の 考 え を きっちりと読み取らなくてはなりません 問五 問八は そうした読 解が充分にできているか否かを試す問題です また 問二や問四の中 では 慣用的な表現についての知識も問うています 国文学科受験生が選択しない 二の場合は 概ね素直で読みやすい問 題文になっていることでしょう そうした文章を着実に読みこなし得 る確乎とした基本的読解力の有無を 中心に試しています 問七や問 八の抜き出し問題では 制限字数を守りつつ 問題文中から適当な箇 所を過不足なく抜き出す必要があります 三の古文の問題文はストーリー性があって 内容を読み取ることは 難しくないでしょう 問一のｂ は 正答率が極めて低かったですが まず現代仮名遣いに変換したうえで 前後の内容や注５の説明をヒン トに考えてください 問八は 制限字数内でいかに要領よくまとめら れるか 表現力を試す問題ともなっています 31 全体を通して 現代文においても古文においても 文脈を正確に読み取る力を試す 設問が中心になっています したがって そうした読解力を充分に身 に付けておくことが肝心です また 今回の後期の問題がそうであっ たように 単独でない形では漢文も出題される場合がありますので そちらの方の勉強も怠らないようにしてください さらに 読解力の 基盤ともなる漢字や語彙 文法 文学史などについての知識と理解を 問う設問も 前期の各方式にも後期にも少なからず加えています 基 本をおろそかにしない地道な学習が不可欠であること 言うまでもあ りません 一般入試前期Ａ方式 月 日 一の現代文では 茂吉と空穂など他の歌人との違いを著者がいかに 捉えているのか 的確に把握する必要があります 問七においては 表面的な理解に止まらず 文章表現のあり方からより深く読み取るこ とも求めています また 問三だけでなく漢字の書き取り問題である 問一のｅ なども 語彙力が要求される問題になっています 二の古文は 引用されている物語作品の本文自体と それをもとに 展開する 古歌の利用 扱い をめぐっての作者の議論とを 全体の 流れを整理しながら正確に読み取らなければなりません 問二は少々 つっ込んだ内容の文法問題になっていますが 文法は 単に暗記する だけでなく 仕組みなどをよく理解しておくようにしてください 一般入試前期Ａ方式 月 日 一般入試 英 語 二では 古今和歌集 以前の和歌と 新古今和歌集 時代の和歌 一の問題文は まさに現代的な問題を取り上げた現代文 やはり 丁寧に文脈をたどりながら的確に読解することのできる力を 主とし て試しています 問三のような空所補充問題では 空所前後の内容の 把握ととともに 選択肢に挙げられた語彙の正確な理解をも求めてい ます 問九などにも同様の面があります 公募制 推 薦 入 試 178 国 国語 一般入試