np_2Q_第１_解方 indd

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1 第 1 部 解き方編 第 1 問対策 第 1 問対策の進め方 1 何が重要? 次ページの出題パターンをチェック 2 取引例 Step 仕訳問題のコツをチェック 3 A ランク仕訳一覧 B ランク仕訳一覧 過去問で解き方を確認 別冊 第 2 部 4 出題パターン別過去問 第 2 部へ 日本商工会議所掲載許可済ー禁無断転載 解答例はネットスクールで作成したものです

2 第 1 問 出題パターン どんな問題が出るの? 勘定科目は与えられた勘定科目群から選択する形で 仕訳問題が5 題出題されます 内容的には まんべんなく全範囲から出題されており 実力問題と言えるでしょう 配点は各題 4 点で合計 20 点ですが 1 題あたりの配点 4 点は2 級試験の中で1 箇所の配点としてはもっとも大きく 重要な問題になります どうしたらいいの? 第 1 問は 試験が始まってすぐに解く問題です 仕訳は覚えるのではなく 取引の場面をイメージするようにしましょう イメージさえできるようになれば自然と正解を導くことができます これまで出題されている仕訳問題は Aランク Bランクあわせても16 種類にしかなりません 繰り返して学習することで 高得点を狙えます 指定以外の勘定科目を用いると 仮に仕訳として正しくても になります また 勘定科目の漢字を間違えても になります 特に満期保有目的債券の 券 は 中は 力 ではなく 刀 です また 債権 ではありませんから注意しましょう 重要なのはどれ? 各回の出題内容を出題頻度に応じてAランク Bランクに分類しました Aランク 3 回以上出題されている仕訳 Bランク 2 回出題されている仕訳 学習時間があまりとれない方は Aランク Bランクの順に進めてください

3 第 1 部解き方編 第 1 問仕訳問題の解き方 仕訳問題を得点源とするためにはコツがあります 仕訳をするのにコツなんてあるの? と思われる方もいらっしゃると思います ここではとっておきのコツを Step に従って紹介します 取引例 1 をとおして見ていきましょう 取引例 1 次の取引を仕訳しなさい ただし 勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと 現金当座預金受取手形売掛金消耗品未収金前払金未着品火災未決算支払手形買掛金借入金当座借越貸倒引当金未払金前受金資本金売上仕入割引仕入貸倒引当金繰入減価償却費消耗品費発送費通信費旅費交通費火災損失手形売却損 対策 仕訳第 1 問 1. 得意先徳島商店から注文のあった商品 ( 原価 500,000 売価 800,000) を 本日 船便で同店に送付し 船荷証券を担保として 400,000の荷為替を取り組み 割引料 6,000 を差し引いた残額は当座預金とした 当店は 商品の発送時に売上を計上している 2. かねて那覇商店から購入していた船荷証券 650,000を函館商店へ 980,000で売り渡し 代金のうち 330,000は 札幌商店振出し 函館商店受取りの約束手形を裏書譲渡され 残額は当店を受取人とする函館商店あての為替手形を振り出し 同店の引受けを得た なお これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える 3. 杉並機械 は 前月 工場火災が発生し 4,000,000の資産が焼失した これらの資産に対して火災保険契約 5,000,000を結んでいた保険会社に保険金の支払いを請求していたところ 本日 査定の結果 3,000,000の保険金を支払う旨の通知があった 4. 平成 14 年 6 月 26 日 日商商事は 仕入先東京商店に対する買掛金を 小切手を振出して支払った なお この買掛金は平成 14 年 6 月 18 日に仕入れた商品 1,500,000に対するものであり 仕入日より30 日後の支払いとし ただし10 日以内に支払う場合は 代金の3% を割引くという条件がついていた Step1 勘定科目群を 資産 負債 純資産 収益 費用に分類しましょう (1) 通常は 資産 負債 純資産 収益 費用の順に並んでいるので 線を引くことで分類できます 現金当座預金受取手形売掛金消耗品未収金前払金未着品火災未決算支払手形買掛金借入金当座借越貸倒引当金未払金前受金資本金売上仕入割引仕入貸倒引当金繰入減価償却費消耗品費発送費通信費旅費交通費火災損失手形売却損

4 (2) まれに 順番通りに並んでいないことがあるので そのときは 資産に 負債に 費用に といった印をつけて分類しましょう ( 純資産と収益は数が少ないので印をつけな くても大丈夫でしょう ) 〇現 金 〇当 座 預 金 減 価 償 却 費 買 掛 金 火 災 損 失 仕 入 割 引 旅 費 交 通 費 〇未 着 品 支 払 手 形 〇売 掛 金 〇受 取 手 形 当 座 借 越 貸 倒 引 当 金 消 耗 品 費 未 払 金 前 受 金 資 本 金 仕 入 〇未 収 金 売 上 貸倒引当金繰入 借 入 金 〇火 災 未 決 算 発 送 費 通 信 費 〇前 払 金 〇消 耗 品 手 形 売 却 損 Step2 勘定科目群から勘定科目を選びながら仕訳をしていきましょう (1) 同店 が出てきたときは 直前の店の名前に置き換えて読み進めます 1. 得意先徳島商店から注文のあった商品 ( 原価 500,000 売価 800,000) を 本日 船便で同店に送付し 船荷証券を担保として 400,000 の荷為替を取り組み 割引料 6,000を差し引いた残額は当座預金とした 当店は 商品の発送時に売上を計上している 荷為替の仕訳は 1 自己受為替手形を振り出した仕訳 2その受け取った手形を銀行で割り引いた仕訳に分けて考え 最後に1つの仕訳にまとめるとわかりやすいです 1 ( 受取手形 )400,000 ( 売 上 )800,000 ( 売 掛 金 )400, ( 当座預金 )394,000 ( 受取手形 )400,000 ( 手形売却損 ) 6,000 ( 当座預金 )394,000 ( 売 上 )800,000 ( 手形売却損 ) 6,000 ( 売 掛 金 )400,000 (2) 問題文が長いときは 区切って部分的に仕訳をしていきましょう 2. かねて那覇商店から購入していた船荷証券 650,000 を函館商店へ 980,000 で売り 渡し 代金のうち 330,000 は 札幌商店振出し 函館商店受取りの約束手形を裏書譲 渡され 残額は当店を受取人とする函館商店あての為替手形を振り出し 同店の 引受けを得た なお これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える 荷為替の取組みは 当店が船荷証券を担保に当店を手形代金の受取人 徳島商店を支払人とする為替手形を振り出し それを銀行で割り引くことです 当店 とあれば それは仕訳をする自分の店を表しています 自分を受取人とする為替手形の振出し 仕訳の形が他人振出の約束手形を受け取ったときと同じです 問題文に なお とあるときは なお の前で区切るとわかりやすいです

5 第 1 部解き方編 ( 処理済の部分 ) かねて那覇商店から購入していた船荷証券 650,000を ( 解答すべき部分 ) 1 代金のうち 330,000は 札幌商店振出し 函館商店受取りの約束手形を裏書譲渡され 2 残額は当店を受取人とする函館商店あての為替手形を振り出し 同店の引受けを得た 3これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える ( 未着品 )650,000 ( 現金等 )650,000 1 ( 受取手形 )330,000 ( 売 上 )330,000 2 ( 受取手形 )650,000 ( 売 上 )650,000 3 ( 仕 入 )650,000 ( 未 着 品 )650,000 まとめると ( 受取手形 )980,000 ( 売 上 )980,000 ( 仕 入 )650,000 ( 未 着 品 )650,000 対策 仕訳第 1 問 (3) 前提となる仕訳があるときは 必ず計算用紙に書いてみましょう 3. 杉並機械 は 前月 工場火災が発生し 4,000,000 の資産が焼失した これらの資 産に対して火災保険契約 5,000,000 を結んでいた保険会社に保険金の支払いを請求 し ていたところ 本日 査定の結果 3,000,000の保険金を支払う旨の通知があった ( 処理済の部分 ) 杉並機械 は 前月 工場火災が ( 火災未決算 )4,000,000 ( 資 産 )4,000,000 発生し 4,000,000 の資産が焼失 した これらの資産に対して火災保険契約 5,000,000を結んでいた保険会社に保険金の支払いを請求していた ( 解答すべき部分 ) 本日 査定の結果 3,000,000の保険金を支払う旨の通知があった ( 未収金 )3,000,000 ( 火災未決算 )4,000,000 ( 火災損失 )1,000,000 請求時点では保険金額が未確定なので 焼失した資産の帳簿価額で計上します 通知があっただけでまだ入金がありませんから 未収金 とします 保険金額 < 焼失資産の帳簿価額 差額は 火災損失 とします

6 (4) 減価償却費や利息 月数が絡む計算は 計算用紙にタイムテーブル を描いたり 指折 り数えたりして 慎重に計算しましょう 4. 平成 14 年 6 月 26 日 日商商事は 仕入先東京商店に対する買掛金を 小切手を振出 して支払った なお この買掛金は平成 14 年 6 月 18 日に仕入れた商品 1,500,000 に 対するものであり 仕入日より 30 日後の支払いとし ただし 10 日以内に支払う場合 は 代金の 3% を割引くという条件がついていた ( 買掛金 )1,500,000 ( 当座預金 )1,455,000 ( 仕入割引 ) 45,000 それでは 実際に出題された問題を使って 解き方を見てみましょう 仕入割引は買掛金の一部をおまけしてもらうことです おまけしてもらった分は 仕入割引 ( 収益 ) とします 1,500,000 円 3%=45,000 円 本問ではここまでのタイムテーブルは必要ないかもしれませんが こういった図を描けるようにしておくと第 3 問や第 5 問の対策につながります

7 第 1 部解き方編 A ランク仕訳一覧 A ランク 3 回以上出題されたもの (6 パターン ) 1 受託販売 関東商店は東北商店から商品 ( 受託販売 ) 2,000 ( 現 金 ) 2, ,000の販売を委託され 引取りにあたり 引取運賃 2,000 を現金 で支払った 2 有価証券の購入 売却 額面 100 につき 99 で売買 目的 で買入れた利率年 5% の 社債 額面 1,000,000 を額面 100 につき 98 で売却 し 端数利息 18,000 とともに小 切手で受取った 回 委託 という文字につられて 委託販売 としないように注意しましょう関東商店は 委託を受ける立場 つまり受託者です ( 現金 ) 998,000 ( 売買目的有価証券 ) 990,000 ( 有価証券売却損 ) 10,000 ( 有価証券利息 ) 18,000 1,000, 円 =990, 円 当店は他社発行の社債を保有していたので 社債利息 ではありません 1,000, 円 +18,000 円 =998, 円 差額は売却損 回 1 問対策仕訳第 Aランク 3 固定資産の滅失 杉並機械 は 前月 工場火災 が発生し 4,000,000 の資産が焼 失 した これらの資産に対し て火災保険契約 5,000,000 を 結んでいた保険会社に保険金の 支払いを請求 していたところ 本日 査定の結果 3,000,000 の保険金を支払う旨の通知 が あった ( 未収金 ) 3,000,000 ( 火災未決算 ) 4,000,000 ( 火災損失 ) 1,000,000 支払請求時に行った仕訳をイメージしましょう ( 火災未決算 ) 4,000,000 ( 資産 ) 4,000,000 3,000,000 円 - 4,000,000 円 = 1,000,000 円 ( 損失 ) 保険金額 < 焼失した資産の価値 通知があった だけなので 未収金 とします 回 4 建設仮勘定 建設会社に依頼していた建物の建設工事が完了 し 建物の引渡し を受けたので 工事代金 3,000,000 からすでに支 払っていた手付金 1,000,000 を差し引いた残額 2,000,000 を小切手を振り出し て建設会社に支払った 回 ( 建物 ) 3,000,000 ( 建設仮勘定 ) 1,000,000 ( 当座預金 ) 2,000,000 建物に対する手付金の支払いは 建設仮勘定 で処理されています

8 5 株式の発行 新株式 2,000 株を1 株 80,000 ( 当座預金 ) 160,000,000 ( 資本金 ) 80,000,000 で発行 し全額の払込みを受け 払込金額は当座預金 ( 資本準備金 ) 80,000,000 とした ( 株式交付費 ) 1,300,000 ( 当座預金 ) 1,300,000 なお 払込金額のうち 会社法 規定の最低限度額を資本金 と することとした また 新株 式の発行費用 1,300,000 は 小切手を振出し て支払った 資本金 :@80,000 円 2,000 株 1 =80,000,000 円 2 資本準備金 :@80,000 円 2,000 株 1 =80,000,000 円 2 資本準備金 は 株式払込剰余金 円 2,000 株 =160,000,000 円 回 6 剰余金の処分 北陸商事 ( 3 月決算 資本金 20,000,000) は 平成 18 年 6 月 25 日に開催された定時株主総会 において繰越利益剰余金 を原 資として 5,000,000 の剰余金の 配当 の決議を行った なお 資本準備金の残高は 2,000,000 利益準備金残高は 2,600,000 で あり 利益準備金 は会社法で 規定する額を積立 てるものと する ( 繰越利益剰余金 ) 5,400,000 ( 利益準備金 ) 400,000 ( 未払配当金 ) 5,000,000 利益準備金積立限度額 :20,000,000 円 1 4 (2,000,000 円 +2,600,000 円 ) =400,000 円 利益準備金要積立額 :5,000,000 円 1 10 =500,000 円 回 積立限度額 < 要積立額より 利益準備金積立額は 400,000 円 B ランク仕訳一覧 B ランク 2 回出題されたもの (12 パターン ) 1 修繕引当金の処理 建物 について定期修繕 と改 ( 建物 ) 2,000,000 ( 現金 ) 3,000,000 装 を行い 代金 3,000,000 を現金 ( 修繕引当金 ) 600,000 で支払った なお 2,000,000は改良 ( 修繕費 ) 400,000 とみなされ またすでに修繕引当金 が 600,000 設定されていた 回 定期修繕のうち引当金を超える分は 修繕費 とします 3,000,000 円 -2,000,000 円 -600,000 円 =400,000 円 資産価値を高めたので 建物 の取得原価を増やします

9 第 1 部解き方編 2 社債の発行 額面総額 10,000,000の社債 ( 利率年 3.65% 償還期間 5 年 ) を額面 100につき 98で発行 し 受け取った払込金は当座預金 とした なお 社債発 行に際してかかった諸経費 400,000は現金 で支払ったが 当社はこれを繰延資産 として処理する 3 貸倒れの処理 得意先が倒産 し 売掛金 50,000が回収不能 となったので貸倒れとして処理する 売掛金のうち 40,000は前期に発生 したもので 残額は当期に発生 した なお 貸倒引当金の残高は 60,000 である ( 当座預金 ) 9,800,000 ( 社債 ) 9,800,000 ( 社債発行費 ) 400,000 ( 現金 ) 400,000 10,000, 円 = 9,800, 円 回 ( 貸倒引当金 ) 40,000 ( 売掛金 ) 50,000 ( 貸倒損失 ) 10,000 前期発生分は貸倒引当金で処理します 当期発生分に対してはまだ貸倒引当金を設定していないので 貸倒損失 とします 回 1 問対策仕訳第 Aランク Bランク 出題 4 当座預金勘定の修正実績 回 本日 決算 (3 月 31 日 ) のため ( 当座預金 ) 30,000 ( 未 払 金 ) 30,000 金庫の中を実査したところ 機械の修理代金 30,000の支払い のため 3 月 20 日に振出された小切手 が 相手先に未渡し であることが判明した なお 会計上 3 月 20 日に支払済として処理 がされている 3/20 小切手振出時の仕訳をイメージしましょう ( 修繕費 ) 30,000 ( 当座預金 ) 30,000 小切手は未渡しで まだ修繕費の支払いは済んでおらず 当座預金も減少していないので 当座預金 の減少の処理を取り消すとともに 貸方には 未払金 を計上します 出題 5 支店間取引実績 回東京商事株式会社の本店は ( 銀座支店 ) 50,000 ( 青山支店 ) 50,000 青山支店から銀座支店 へ現 支店間取引を本店と支店の取引のようにみなす処理です 金 50,000を送金 した旨の 現金の流れを 青山 本店 本店 銀座 とみなします通知を受け取った ( 現金 ) 50,000 ( 青山支店 ) 50,000 なお 同 ( 銀座支店 ) 50,000 ( 現金 ) 50,000 社は本店集中計算制度 を採用この2つの仕訳を1つにまとめると解答の仕訳になりますしている

10 6 手形の不渡り 山形商店から売掛金の決済のた めに受け取り すでに日商銀行 で割引きに付していた 同店振 出し 当店宛の約束手形 900,000 が満期日に支払拒絶 されたため 同銀行より償還請 求 を受け 小切手を振り出し て決済 した また 満期日後 の延滞利息 2,300 は現金で 支払い 手形金額とともに山 形商店に対して支払請求 した 回 ( 不渡手形 ) 902,300 ( 当座預金 ) 900,000 ( 現金 ) 2,300 割引に付していた約束手形が不渡りとなった場合 現在 手形を保有している人から支払いの請求を受けることになります この場合 手形金額のほかに不渡りにともなう費用も請求されるので その合計金額を不渡手形で処理します 7 債務保証の処理 債務保証をしていた 取引先が ( 未収金 ) 5,350,000 ( 当座預金 ) 5,350,000 期日に 5,000,000 の借入金の 返済が不能 ( 保証債務 ) 5,000,000 ( 保証債務見返 ) 5,000,000 となり 債権者か ら利息 350,000 を含めて返 済を求められた ので 小切手 を振り出し て支払った なお 同社は保証債務については対 照勘定を用いて備忘記録 をし ている 回 債務保証時の仕訳をイメージしましょう ( 保証債務見返 ) 5,000,000 ( 保証債務 ) 5,000,000 8 企業買収の処理 相模商店を現金 5,000,000 ( 受取手形 ) 2,400,000 ( 買掛金 ) 1,600,000 で買収 した なお 相模商店 ( 仕入 ) 3,000,000 ( 現金 ) 5,000,000 を買収した際の資産 負債は ❺ ( のれん ) 1,200,000 受取手形 2,400,000 商品 3,000,000 および買掛金 1,600,000 であった 受入資産の商品は仕入とします ❺ 貸借差額が のれん 回 10

11 第 1 部解き方編 9 仕入割引 売上割引平成 14 年 6 月 26 日 日商商事は 仕入先東京商店に対する買掛金 を 小切手を振出し て支払った なお この買掛金は平成 14 年 6 月 18 日 に仕入れた商品 1,500,000に対するものであり 仕入日より30 日後の支払いとし ただし10 日以内に支払う 場合は 代金の 3% を割引く という条件がついていた 回 ( 買掛金 ) 1,500,000 ( 当座預金 ) 1,455,000 ( 仕入割引 ) 45,000 6/18 に仕入れ 10 日以内の 6/26 に支払っているので 仕入割引の適用を受けます 1,500,000 円 3%=45,000 円 1,500,000 円 -45,000 円 =1,455,000 円 対策 仕訳第 1 問 10 法人税等の処理 決算に際し 本年度の法人税等 が 2,800,000 と確定 したの で この金額から中間納付額 1,300,000 を控除 した金額を 未払法人税等勘定 に計上した なお 法人税等の中間納付額 は仮払法人税等 で処理してい た 回 ( 法人税等 ) 2,800,000 ( 仮払法人税等 ) 1,300,000 ( 未払法人税等 ) 1,500,000 中間納付時の仕訳をイメージしましょう ( 仮払法人税等 ) 1,300,000 ( 現金等 ) 1,300,000 B ランク 11 試用販売の処理 かねて試用販売 のためA 商品 ( 売掛金 ) 830,000 ( 売上 ) 830,000 ( 原価 450,000 売価 580,000) ( 仕入 ) 1,080,000 ( 試用品 ) 1,080,000 およびB 商品 ( 原価 630,000 売価 830,000) を得意先浜松商 店に試送 していたが 本日 浜松商店から B 商品 の全部に ついて買取りの意思表示 があ り A 商品 の全部が返品 さ れてきた なお 当社は 試用 販売の記帳について 試用品勘 定を用いて手許商品と区分して 処理する方法 によっており 売上計上のつど試用品の原価を 仕入勘定に振り替える処理を 行っている 回 試用品原価を 仕入 に振り替える処理は売上計上時だけではなく 返品時にも行います 11

12 12 荷為替手形 ( 売上時 ) の処理 遠隔地にある取引先から注文 のあった商品 300,000 を船 便で発送 するとともに 取引 銀行で船荷証券を担保として 代金の 70% の荷為替手形を取 り組み 残額は掛け とした なお 荷為替手形に係る割引 料 2,500 を差し引いた手取 金は当座預金 とした ( 当座預金 ) 207,500 ( 売上 ) 300,000 ( 手形売却損 ) 2,500 ( 売掛金 ) 90, 回 荷為替の取組みは自己受為替手形の振出しと手形の割引という 2 つに分解するイメージで仕訳を考えましょう 第 2 部 第 1 問 仕訳問題 も解いてみましょう 12