目次 1 事業概要... 1 (1) 本事業の背景及び目的... 1 (2) 本事業の内容 中小企業の現状分析及び各種課題の整理... 4 (1) 中小企業の現状分析及び各種課題の整理... 4 ア BCP 認知状況 策定状況... 4 イ BCP を策定していない理由... 5 ウ業

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1 平成 23 年度中小企業事業継続計画 (BCP) に関する調査 報告書 2012 年 3 月 NKSJ リスクマネジメント株式会社

2 目次 1 事業概要... 1 (1) 本事業の背景及び目的... 1 (2) 本事業の内容 中小企業の現状分析及び各種課題の整理... 4 (1) 中小企業の現状分析及び各種課題の整理... 4 ア BCP 認知状況 策定状況... 4 イ BCP を策定していない理由... 5 ウ業種別の BCP 策定状況... 5 エ規模別の BCP 策定状況 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成... 8 (1) 全体フレームの検討... 8 (2) 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成 ア中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) における導入部の作成 イ中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) における入門コースの作成 ウ連携 ( 共助 ) による事前対策に係るコラムの作成 エ事例調査の実施 中小企業への BCP 普及策の検討 (1) 今後の BCP 普及策のあり方 (2) 今後の BCP 普及策の具体的な内容 ア BCP の広報 イ BCP 策定研修会の開催 ウインセンティブの検討 エ BCP のベンチマークの作成 利活用 終わりに 参考文献 巻末資料 (1) 現行指針と改訂指針の新旧対照表 (2) 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) (3) 作業部会構成員名簿 (4) 作業部会審議一覧 (5) 現地事例調査結果の詳細

3 1 事業概要 (1) 本事業の背景及び目的 平成 23 年 3 月 11 日発生した平成 23 年東北地方太平洋沖地震 (M9.0 最大震度 7) は 被害が甚大で かつ被災地域が広範にわたる等極めて大規模なものであるとともに 地震 津波 原子力発電施設の事故による複合的なものであり ( 東北地方太平洋沖地震による災害及びこれに伴う原子力発電所事故による災害については 東日本大震災 と呼称 ) かつ 震災の影響が広く全国に及んでいるという点において 正に未曾有の国難である これに関し 政府等において震災からの復興に向けた取組を 総力を挙げて順次進めている中 今般の震災を契機として 大規模自然災害等の緊急事態が発生した場合における企業の事業継続に係る取組の重要性が再認識されている 中小企業における事業継続の取組については 自社の事業 雇用 ( 生命 財産 ) を守る観点から重要であることはもちろんのこと 中小企業が我が国企業数の 99.7% 雇用の約 7 割を占めているとともに サプライチェーンの中核を担う等 我が国の産業の基盤を支えていること また 生活必需品の供給者や地域コミュニティを中心として地域の消費や社会を支えているこという位置付けから 自社に限らず 地域経済ひいては我が国経済全体の観点からも重要である 中小企業庁では 中小企業における事業継続計画 (BCP) の策定を支援し BCP の普及促進を図るため 2006 年 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 以下 現行指針という ) を策定 公表等しており 現在 5 年が経過しているが 中小企業の BCP 策定の取組状況については 一部の中小企業に限られていると考えられる一方 東日本大震災の発生に伴い BCP に関する関心が高まって来ている 現行指針は 基本的に地震等あらゆる災害等を想定し 事前に備えておくべき事項等を取りまとめていることから 今般の震災等により大きくその内容が変わる性格のものではないものの その内容を拡充 充実していくことでより中小企業にとって活用しやすいものにできると考えられる そこで 本事業は 東日本大震災や近年の台風 豪雨災害を始めとする各種災害からの早期事業復旧 復興の事例等を調査するとともに 調査結果を現行指針へ折り込む等 被災現場の事例を踏まえた指針等の内容を拡充 充実を図る見直しを行うことで 中小企業が BCP をより円滑に策定できる環境整備を図ることを目的として実施した 1

4 (2) 本事業の内容中小企業にとって BCP とは 企業 自ら が想定する事態や安否確認の方法等を検討し 策定 運用することで 初めて意味を成すものであると考える すなわち こうした取組を行うことで 突発的な想定外の災害発生等 危機的な状況下においても企業は平時から培った災害対応に対する瞬発力や応用力 ( 事業継続のための力 ) を活用し 自社の事業継続に向けた適切な経営判断 対応が可能となると考えられる 一方 BCP の策定自体を外部に依頼した場合 平時の社内啓発 徹底のみならず災害時の事業継続に対する組織的なモチベーションを向上することができない また BCP の運用 ( 訓練 見直し ) も継続的に取り組めていない場合が多い このような状況では 例え BCP を策定したとしても それが徐々に形骸化するとともに 突発的な想定外の災害等に対して企業は適切な経営判断 対応を行うことが困難となる 実際に 今般の東日本大震災においても BCP は策定していたが それが形骸化していたため 被害の広域化や電力不足 人やモノの移動における制約等 様々な想定外の事象の発生により 適切な経営判断ができずに BCP を機能させることができなかった例もある つまり 中小企業が有効な BCP 生きている BCP に取り組むためには 企業が 自ら BCP を策定していること 企業が 自ら BCP を運用していること の 2 点を達成することが必要不可欠な条件となるのではないかと考える 中小企業にとって有効な BCP とは 企業が 自ら BCP を策定している 重要なポイント まず 改めて自社を知る 把握すること指針等に基づいて検討し 身の丈に合った BCP を作ること 企業が 自ら BCP を運用している 重要なポイント 訓練により災害に対する瞬発力 応用力を身を持って学ぶこと策定した BCP をよりレベルアップさせること 緊急時における経営判断の瞬発力 応用力を発揮することができる すなわち 企業の 事業継続のための力 が向上する 図表 1 中小企業にとって有効な BCP 2

5 しかしながら 中小企業には BCP を策定 運用するためのノウハウがない 人的な制約がある等 BCP の策定 運用に対する課題や問題点があり これらが要因となって多くの中小企業は有効な BCP に取り組めていないのが実情である こうした背景を踏まえ 本事業では 中小企業が BCP を自らの力でより容易に策定 運用できる環境を整備するために 学識経験者 損保会社 コンサルタント 政府系金融機関 商工団体を構成員とした 中小企業 BCP 策定運用指針等見直しに係る作業部会 を設け BCP 策定に関して 現在の中小企業が抱える課題や問題点を整理した上で BCP の基本的な検討項目 運用の流れを取りまとめた現行指針をベースとして 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 )( 以下 改訂指針という ) を作成した さらに 改訂指針の活用方法等を含めた中小企業への BCP 普及策の検討を行った 本報告書は 以降各項目について 中小企業 BCP 策定運用指針等見直しに係る作業部会 において具体的に検討した内容をとりまとめたものである 3

6 2 中小企業の現状分析及び各種課題の整理 (1) 中小企業の現状分析及び各種課題の整理改訂指針の作成及び BCP 普及策の検討を効果的に実施するために まずは中小企業が BCP への取組に対して抱えている課題や問題点等を明らかにした 具体的には 公表されている中小企業の BCP への取組等に関する調査結果を基に 中小企業の BCP の認知状況や策定状況等を把握した上で 現在の中小企業が BCP への取組に関して抱えている課題や問題点等に関する分析を行った その結果を以下に示す ア BCP 認知状況 策定状況 BCP を策定している中小企業は一部の企業に限られている ( 図表 2) 約 3 割の企業が BCP を知っていたが 策定していない ( 図表 2) 過半数の中小企業は BCP を認知していない ( 図表 2) 中小企業 (n=9,861) 分からない, 14.7% BCP を策定していた, 6.5% BCP を知っていたが 策定していなかった, 29.1% BCP を知らなかった, 49.7% 出所 : 帝国データバンク [2011] 特別企画 :BCP( 事業継続計画 ) についての企業の意識調査 P.3 図表 2 BCP の認知状況 策定状況 4

7 イ BCP を策定していない理由 中小企業が BCP を策定していない理由として ノウハウがない 自社には不要 人手が足りない 時間がない を挙げている中小企業が多い ( 図表 3) 中小企業 (n=2,865) ノウハウがない ( 策定方法がわからない ) 42.1% 自社には不要 35.3% 人手が足りない 33.1% 時間がない 26.3% コストがかかる 21.6% その他 6.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 出所 : 帝国データバンク [2011] 特別企画 :BCP( 事業継続計画 ) についての企業の意識調査 P.4 を基に NKSJ リスクマネジメント作成 図表 3 BCP を策定していない理由 ウ業種別の BCP 策定状況 中小企業の BCP 策定状況は 業種によって偏りが見られる ( 図表 4) 大企業 中堅企業含む (n=661) 製造業サービス業小売業卸売業 10.7% 6.3% 0.0% 26.3% 建設業 28.6% 港湾 運輸 倉庫業 7.3% 金融 保険 不動産業 23.8% その他 10.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 出所 : 宮城県 [2008] 宮城県内企業の BCP 策定への取組に関するアンケート調査 P.9,10 を基に NKSJ リスクマネジメント作成 図表 4 業種別の BCP 策定状況 5

8 エ規模別の BCP 策定状況 規模 ( 従業員数 ) が小さい企業ほど BCP の策定に取り組めていない ( 図表 5) 中小企業 (n=441) BCP を策定済み BCP を策定中防災計画の一部として BCP を織り込んでいる 100 人以上 13.9% 16.5% 9.6% 人 4.1% 11.3% 8.2% 人 3.1% 7.7% 9.2% 1-19 人 1.9% 3.9% 3.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 出所 : 静岡県 [2011] 中小企業の BCP 策定状況に関するアンケート調査 を基に NKSJ リスクマネジメント作成 大企業 中堅企業含む (n=661) 既に策定している 策定中である 100 人以上 13.9% 12.6% 人 2.2% 11.3% 人 3.3% 1.7% 1-9 人 8.3% 0.0% 0.0% 10.0% 20.0% 出所 : 宮城県 [2008] 宮城県内企業の BCP 策定への取組に関するアンケート調査 P.8 を基に NKSJ リスクマネジメント作成 図表 5 企業規模別の BCP 策定状況 6

9 こうした現状分析により把握された中小企業の BCP 策定 運用に関する課題が 以下の 7 つである 現状分析により把握された課題 中小企業 BCP 策定運用指針の見直し 改善が必要ではないか 1 小規模企業ほど BCP 策定に取り組めていない 2 業種により BCP 策定状況に偏りがある 3. 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成 3 中小企業に BCP 策定のノウハウがない 4 中小企業に BCP 策定に割けるマンパワーがない BCP 普及策の実施が必要ではないか 5 中小企業が BCP を認知していない 6 中小企業が BCP 策定にインセンティブを得られない 4. 中小企業への BCP 普及策の検討 7 策定した BCP の訓練 見直しを行っていない 図表 6 現状分析により把握された課題 上図のとおり 現状分析により把握された課題は 現行指針の見直し 改善として解決すべき課題 BCP 普及策の実施により解決すべき課題 若しくはその両者で解決すべき課題の 3 つに大別される 本事業では 上記の各課題を解決するために 次章以降の 3. 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成 及び 4. 中小企業への BCP 普及策の検討 を実施した 7

10 3 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成 (1) 全体フレームの検討 改訂指針の作成に当たり まずは現行指針の 3 つのコース ( 基本 中級 上級 ) の位置付けを整理した上で 中小企業の BCP への取組の課題を解決するために指針のあるべき姿について検討を行った その結果 現行指針は BCP 策定 運用のノウハウについて網羅的に解説されている一方 導入を推進するうえでの改善点が指摘された ( 図表 7) 現状分析により把握された課題 現行指針の改善点 1 小規模企業ほど BCP 策定に取り組めていない 小規模企業の経営の実態を踏まえ より簡易な解説が必要ではないか 2 業種により BCP 策定状況に偏りがある 様々な業種の企業が BCP の具体的なイメージを持てる要素を組み込む必要があるのではないか 3 中小企業に BCP 策定のノウハウがない 4 中小企業に BCP 策定に割けるマンパワーがない BCP 策定のノウハウを より少ないマンパワーで学ぶことができる解説が必要ではないか 5 中小企業が BCP を認知していない 指針の導入部をより中小企業が関心を持つ内容に修正する必要があるのではないか 図表 7 現行指針の改善点 これを踏まえ 本事業では 現行指針の導入部 1において中小企業における BCP 策定 運用の位置づけをより明確化するとともに 中小企業 ( うち特に小規模企業 ) における BCP 策定 運用の拡大を図る観点から 新たに 4 つ目のコースとなる 入門コース を創設するとともに より分かり易い解説を行う等 改善を行った なお 従来からの 3 つのコースについては 原則として現状維持としている また 新たに創設した入門コースの指針における位置付け等を整理した ( 図表 8) 2 1 本報告書では 現行指針の 1. はじめに のことを指針の導入部という 2 現行指針から改訂指針への改訂内容の詳細については 巻末資料 (1) 現行指針と改訂指針の新旧対照表 を参照されたい 8

11 現行指針 改訂指針 事業継続計画初版 基本コース 事業継続計画改訂 2 版 導入部 内容を修正 事業継続計画 事業継続計画 事業継続計画 事業継続計画 初版 初版 初版 初版 中級コース BCPの対象拡大 導入部 入門コース 基本コース 中級コース 分析深化しながら BCPを運用する 事業継続計画 事業継続計画 改訂 2 版 改訂 2 版 上級コース 上級コース 事業継続計画 事業継続計画 改訂 3 版 改訂 3 版 事業継続計画 改訂 3 版 BCP の対象拡大 分析深化しながら BCP を運用する 新規に追加 図表 8 現行指針と改訂指針 このように改訂指針では まず入門コース 基本コース 中級コースのいずれかを選択して BCP の初版を作成する そして 入門コースを選択した場合は 策定した BCP 初版に基づき日常的に BCP を運用 ( 定着 見直し ) し 自社に合うよう BCP 改訂 2 版 改訂 3 版へと改善するという流れで事業継続への取組を進める また 基本コース若しくは中級コースを選択した場合は 上級コースへステップアップし BCP の対象拡大や分析を深化させながら BCP 改訂 2 版 改訂 3 版へと改善していくというものである 9

12 (2) 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) の作成ア中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) における導入部の作成改訂指針の導入部は 現行指針の導入部をベースに加除修正した 主な修正点は 2 点ある 1 点目は 日々の経営の一環に BCP が位置することを明確にした これにより BCP の策定 運用を特別なものとして考えている中小企業者に対し BCP が日常の取組として より親近感を持てるよう改善が図られるものと考えられる また 2 点目は BCP を策定することにより得られる平時のメリットを追加した 現行指針では BCP の策定 運用により 緊急時の対応力が強化されるというメリットについては盛り込まれていたが 日々の経営管理を再確認できる等 災害等が発生していない平常時から得られるメリットに関しては十分に言及されていなかった しかし 中小企業が大きく関心を持つメリットとは 平常時の経営に影響を与えるものであると考えられる このため 改訂指針では 導入部に BCP の策定により得られる平常時のメリットも盛り込んだ これにより中小企業がより BCP の必要性について理解が深まることが期待される イ中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) における入門コースの作成入門コースは 現行指針の 3 つのコースを参考にしつつ 小規模企業を含めた BCP の初心者に対応するために作成したものである そこで 入門コースの作成に当たり 先述した現行指針の改善点を踏まえ 特に以下の 3 点を重視した 小規模企業を含めた初心者でも BCP の策定 運用方法がすぐに理解できるよう 解説文を極力分かりやすく記載するとともに 図や絵を駆使し視覚的にも理解できるよう工夫した 製造業 サービス 小売業 運送業 飲食 宿泊業の 4 業種に関する BCP の記入例を盛り込み 且つ記入例とあわせて過去の災害時における企業の対応事例を業種別に盛り込むことで 指針を活用する中小企業者にとって参考となる情報を充実させた 入門コース では BCP を策定する上で 最低限必要とされる項目の解説や様式のみを採り入れ 中小企業の必要とするマンパワーが極力少なくなるようにした こうして作成した入門コースの目次 イメージ等が以下となる なお 改訂した指針の具体的内容については 巻末資料 (2) 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) に示す 10

13 入門コースの目次 2. 平常時における BCP の策定と運用 ( 入門コース ) 2.1 BCP を策定する (1)BCP の策定手順 (2)BCPの策定 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 2.2 BCP を運用する (1)BCP の運用手順 (2)BCPの運用 1BCPの定着 2BCPの見直し 2.3 BCP 様式類 ( 入門コース ) 様式 1 BCP の基本方針 様式 2 被害想定 様式 3 重要商品提供のための対策 様式 4 緊急時の体制 様式 5 BCP の運用 参考 1 新型インフルエンザ( 強毒性 ) で想定される影響 参考 2 BCP 掲示板 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例製造業の記入例サービス 小売業の記入例運送業の記入例飲食 宿泊業の記入例 BCP 掲示板の記入例 記載内容入門コースで必要となる様式及び入門コースの実施方法の解説 BCP の策定手順 (1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 ) の解説及び各手順における様式類の記入方法の説明 解説を読みながら 同時に様式類に記入することで BCP が策定できる形式をとっている BCP の運用手順 (1BCP の定着 BCP の見直し ) の解説及び各手順における様式類の記入方法の説明 解説を読みながら 同時に様式類に記入することで BCP の運用計画が作成できる形式をとっている 入門コースにおける BCP の雛形を掲載 新型インフルエンザ ( 強毒性 ) での被害想定を参考資料として掲載 商店街等での連携の取組の一つである BCP 掲示板の雛形を参考資料として掲載 業種別 ( 製造業 サービス 小売業 運送業 飲食 宿泊業 ) の記入例及び各業種における企業の復旧 復興事例を掲載 BCP を策定するためのヒントを掲載 BCP 掲示板の記入例を掲載 図表 9 入門コースの目次及び記載内容 11

14 の BCP 策定 運用の解説のイメージ 2.3 の BCP 様式類のイメージ 2.4 の記入例のイメージ 2.4 の企業の事例のイメージ 図表 10 入門コースのイメージ 12

15 上図のうち 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例 における企業の対応事例については 後述の エ事例調査の実施 において調査した事例を盛り込んだ ウ連携 ( 共助 ) による事前対策に係るコラムの作成中小企業単独では 事業継続に係る取組が十分にできない場合が想定されること また 同じ商店街内の企業や同じサプライチェーンに属する企業等と連携して BCP の策定 運用にあたると効果的な場合があると考えられることから 現行指針の改訂に当たって 連携 ( 共助 ) による BCP に係る取組を BCP の一つのあり方として紹介した エ事例調査の実施これから BCP を策定しようとする企業にとって 過去の災害を耐え 復旧 復興を果たした中小企業の経験 対応の事例が一番の参考資料となると考える そこで 東日本大震災等 過去の災害から復旧 復興を果たした中小企業に調査員 (2 名 1 組 ) が直接訪問し 過去の災害に対する具体的な対応事例を調査した 以下の 9 社が本事業にて事例調査を実施した企業の一覧である 業種 リスク事象 所在地 実施日 ヒアリング対応者 製造業 A 地震 宮城県石巻市 2 月 7 日 専務取締役技術部長 製造業 B 地震 宮城県石巻市 2 月 7 日 専務取締役 製造業 C 地震 鹿児島県鹿児島市 3 月 1 日 総務部長 総務部主任 卸売 小売業 A 地震 岩手県大船渡市 2 月 6 日 営業サホ ート部総務課マネーシ ャー 卸売 小売業 B 地震 島根県松江市 3 月 9 日 代表取締役 常務取締役 運送業 A 地震 宮城県塩竈市 2 月 28 日 取締役総務部長 運送業 B 新型インフルエンサ 大阪府大阪市 2 月 27 日 代表取締役 飲食 宿泊業 A 地震 岩手県宮古市 2 月 29 日 代表取締役社長 飲食 宿泊業 B 地震 宮城県仙台市 3 月 1 日 代表取締役 図表 11 調査先一覧 事例調査に当たっては 調査結果をより効果的なものとするため 及び各調査員による調査内容の均一化を図るために 以下のとおり あらかじめ調査項目を設定し この調査項目に関する調査を実施した 13

16 調査項目 1 災害による貴社の被害状況について 自社や取引先の被害状況 ( 人的被害 施設 設備被害等 ) についてお教えください 今般の災害が貴社の事業へ与えた影響 ( 売上減 利益減 事業停止等 ) についてお教えください 貴社における災害対応の方針についてお教えください ( 人命安全 顧客の信用を守る等 ) 2 重要商品 サービスについて 貴社において 復旧 継続の優先順位が高い商品 サービス ( 重要商品 ) を被災前から把握していましたか 重要商品 サービスを選んだ根拠 理由についてお教え下さい ( 売上高 市場シェア 取引先との関係等 ) 3 災害に対する意識や具体的な対策について 被災前 貴社では災害に対してどのような認識をお持ちでしたか 災害の発生前から 貴社では何か対策を実施していましたか 次の項目で該当するものがあればお教えください 1 安否確認手段 ルールの整備 2 代替要員の確保 3 設備の固定 4 代替方法の確保 5 適切なデータ 書類の保管 6 情報収集 発信手段の確保 7 運転資金の把握 8 資金調達手段の確保 9 取引先等との連携 10その他 ( ) 上記対策の具体的な内容についてお教えください 災害発生当時を振り返って 上記のうち特に有効だった対策は何ですか 災害を受け 課題と感じたこと 反省すべき点等はありましたか 4 災害時における危機管理体制について 災害時の意思決定及び対応指示は誰が行いましたか ( 経営者等 ) その意思決定や対応指示は 経営的な観点から見て適切でしたか 従業員は指示どおりに動くことができましたか 5BCP の認識や必要性について 貴社は防災と BCP の関係をどのようにとらえていますか BCP の必要性や意義について どのように考えていますか BCP が必要 あるいは不要だと考える理由をお聞かせください 図表 12 調査項目一覧 こうした事例調査により 得られた結果のポイントを取りまとめたものが 以下である なお 事例調査結果の詳細については 巻末資料の (5) 現地事例調査結果の詳細 に示す 14

17 業種事例調査結果のポイント製造業A製造業B製造業C卸売 小売業A卸売 小売業B 自社の重要商品を守ることの重要性自社の技術力に依存し 代替のきかない商品 ( 重要商品 ) の生産を維持することは 自社の生き残りだけでなく 取引先企業との信頼関係構築や海外への転注を防ぐことにも結びつく そのため 自社の事業活動の維持 あるいは災害からの復興は made in Japan を守ることにもつながると考えている リスクファイナンスの重要性今回の震災による被害総額は約 2,000 万円であったが 地震保険に加入していたため 被害額を保険による資金調達で補填でき 建屋 生産設備の復旧に活用した 緊急時の統括責任者若しくは代理責任者の指揮命令の重要性被災時は 社長が出張中であったため 専務が代理責任者として意思決定及び対応指示を行った 専務は 安全が確認できるまで従業員を帰宅させず会社に留めさせた それによって津波の被害を避けえたという面もあったと考えている 取引先との相互支援の重要性震災により 設備は全損し 重要なデータは失われてしまったが 取引先が仮事務所の設置場所や使用する工具を用意してくれたため 何とか事業を再開できた 取引先からの信頼を得ていたことが 窮地に活きたと感じている 自社の供給責任 社会的責任を果たすための BCP 全国に顧客を抱える食品事業者として製品の安定供給を果たすこと 従業員の安全のみならず雇用を守ることが重要であり そのために BCP の策定は必要不可欠であると考えている 自社の重要商品 サービスを継続することの重要性災害時における当社の使命は 地域の人々が生きるため 食べるために 安定的に商品 ( 生活必需品 食料品等 ) を供給することである 被災のなかった店舗では震災直後から地域住民の生命を支える ( 食の ) ライフラインを支えようと必死に営業を続けた 災害時の対応力 ( 組織全体の意思決定等 ) の重要性災害時の危機管理体制を整備していたが 今回は経営層や一部の責任者が不在で想定したような緊急時の対策本部の設置 初動での運営が行えなかった しかし 平時からの取組の成果もあり 各店舗で対応した 本社に対策本部設置後は 会社全体の重要な意思決定と対応指示を行うとともに 各店舗との連絡調整や商品 物資の輸送等を行った 非常時に備えた平時からの取組 ( 従業員教育等 ) の重要性地域社会のお客様に支えられて成長してきた企業として 非常時にも地域社会に貢献するという認識が従業員まで浸透していた 平時からの教育が 災害時における的確迅速な避難誘導 ( 周辺住民への避難の呼びかけを含む ) や お客様の声を受けて仮店舗での営業を行う等の行動につながった 自社の社会的責任の自覚に根ざす BCP の必要性の認識当社がお弁当類を宅配している施設 ( 学校 養護老人施設等 ) の特性を考えると 製品を提供し続ける責任を強く感じている そのためにも BCP に取り組み 事業の継続を具現化させたいと考えている 図表 13 事例調査結果のポイント ( 製造業 卸売 小売業 ) 15

18 業種事例調査結果のポイント運送業A運送業B サプライチェーン 地域経済等における自社事業の役割 位置付けに対する認識当社が担う港湾運送サービスは海と陸の結節点である港湾の機能を維持し 物流を止めないことが最重要であり 港湾機能を守ることが地域経済 地域社会の活力を守ることにつながる 復旧時における同業他社との連携の重要性平時から同業他社と協力関係にあり 災害時はロジスティクスセンター等の復旧作業で協力しあえた データ等の分散保管の重要性サーバーは停電で止まったが 定期的にデータのバックアップをとっていたので請求や支払業務ができた 企業グループに所属している強みの活用所属する企業グループ共通の資金管理システムを利用して 積立金の引出しや借入れ等を行った 災害対応方針 指揮命令系統の確立災害対策本部の立上げ 職務分掌 参集等を取り決めていたことが機能した 家庭を優先させるために震災直後から全従業員に一律で休暇を与えて生活基盤の確保を図った後 全社で一斉に復旧に取り掛かる等 組織的に意思決定し行動できた 被災経験を踏まえた意識付けと教育訓練の強化平時からの従業員の意識づけが重要であり 被災後防災マップ等の従業員に見てほしい資料は回覧して内容確認後に押印するように取り決める等 教育訓練を強化している 過去の教訓を踏まえた災害への備えの重要性阪神淡路大震災の経験から災害対策に取り組み お客様からの信頼確保等を目的として BCP を策定した 災害発生時の迅速 適切な対応新型インフルエンザ (A/H1N1) 流行時に 即座にライダーにマスク配布 着用義務付け等を徹底するよう指示を出し 同社内での感染拡大防止を図った 災害時の組織体制 命令系統等の明確化災害時の意志決定及び対応指示の責任者 ( 代表取締役 ) を定め 流行時はそれに従って行動した また万一を想定して代理 ( サブリーダー ) を決めており 責任者が対応指示できない場合でも対応指示できるように定めている BCP の継続的な取組の重要性 BCP を策定し 必要に応じて BCP を改訂し続けることで実効性を維持している 図表 14 事例調査結果のポイント ( 運送業 ) 16

19 業種事例調査結果のポイント飲食 宿泊業A飲食 宿泊業B 自社の重要商品 サービス選定の重要性日頃から宿泊客の安全 安心を守る事を最大の使命と考え 災害対応の方針としていた この方針に基づき 顧客が安心して泊まれる環境を提供できるよう 食事や滞在場所等の必要な対応を行った 手元資金の確保と公的な資金補助制度の活用当面必要な運転資金を確保していたことに加え 市の災害復興資金を活用して施設の修理費用を調達した 法定の訓練の有効性と役職員への徹底消防法の定める避難訓練を毎年実施していた成果もあり 被災時に社長が不在だったにもかかわらず 支配人や従業員が適切に意思決定や対応指示を行い 宿泊客の安全を確保すべく行動できた 安否確認手段の確保と代替手段の重要性非常時の連絡体制は電話網の途絶等により十分に機能しなかったが 従業員が交互に職場の様子を見に来ることを考慮して マイクロバスに紙を貼って安否確認等の連絡手段 ( 伝言板 ) として利用した 代替手段の検討と確保の重要性自社ホテルは宿泊機能に限定して食事は近隣のドライブインから取り寄せる等 様々なアイディアを災害対応として検討した 最終的には併設のレストランの厨房を利用して食事を提供できることに気付き 食事を含めてホテルとしての営業を再開した 意思決定権者の代理者の重要性平常時から災害時 火災時の意思決定権者は社長であることを定めていたほか 社長不在時には代理で意思決定 指示を行う次席の者を定めていた 図表 15 事例調査結果のポイント ( 飲食 宿泊業 ) また 本事業では 企業への直接訪問による調査に加え 例えば中小企業白書や地方自治体が公開している報告書等の公的資料に関する文献調査を行い 改訂指針に盛り込むべき災害への対応事例の拡充を図った 17

20 4 中小企業への BCP 普及策の検討 (1) 今後の BCP 普及策のあり方 2. 中小企業の現状分析及び各種課題の整理 において 多くの中小企業が BCP を認知していない BCP 策定のノウハウがない BCP 策定によってインセンティブが得られていない等の課題を抱えていることが把握できた ノウハウ面等については 現行指針の改訂により 解決できる可能性もあるが 例えばインセンティブの付与等 指針の改訂のみでは解決が困難となる課題もある そこで 本事業では 改訂指針の作成とともに BCP 普及策のあるべき姿についてもあわせて検討した 以下が 各種課題を踏まえて立案した BCP 普及策のあるべき姿の概要であり 作業部会においてその具体的内容を検討した 現状分析により把握された課題 BCP 普及策のあるべき姿 3 中小企業に BCP 策定のノウハウがない 4 中小企業に BCP 策定に割けるマンパワーがない 中小企業に BCP 策定のノウハウを提供し BCP 策定率の向上に資する方策が必要があるのではないか 5 中小企業が BCP を認知していない 中小企業が BCP を知る機会を豊富に提供する必要があるのではないか 6 中小企業が BCP 策定にインセンティブを得られない 中小企業が BCP を策定することによりインセンティブを得られる制度等が必要ではないか 7 策定した BCP の訓練 見直しを行っていない 中小企業に BCP 運用のノウハウを提供し 事業継続のための力 の向上に資する方策が必要ではないか 図表 16 中小企業への BCP 普及策のあるべき姿 18

21 全 3 回の作業部会における議論を踏まえ 本事業では 今後の BCP 普及策のあり方の具体案として ア BCP の広報 イ BCP 策定研修会の開催 ウインセンティブの検討 エベンチマークの作成等 ツールの整備 の 4 つの方策を取りまとめた なお これら 4 つの方策のうち ア~ウは これから BCP を策定しようとしている中小企業を支援するための方策であり エは既に BCP を策定している企業がより BCP の高度化を目指すことを支援するための方策となる そして この 4 つの方策の位置付けを整理したものが下図であり 以降各方策の内容について考察した結果を概説する 中小企業庁 [ ア ] BCP の広報 中小企業支援機関商工会議所 商工会 中小企業団体中央会 ( 政府系 民間 ) 金融機関 弁護士 会計士 税理士等 [ イ ] BCP 策定研修会の開催 [ エ ] ベンチマークの作成等 ツールの整備 BCP の高度化 中小企業 団体 [ ウ ] インセンティブの検討 本報告書では 中小企業組合等 中小企業が集まった集団を 団体 と記載する 図表 17 今後の中小企業への BCP 普及策のあるべき姿 また 作業部会における議論から 今後の BCP の一つのあり方として 例えば商店会 業種組合等単位のいわゆる 集 の展開 各地域単位のいわゆる 面 の展開の必要性が認識された 集 及び 面 の展開は 以下にあるようなメリットが想定され さらには サプライチェーンの確保 地域経済の維持 向上 ひいては我が国産業の競争力強化の観点からも有効な手段と考えられる 19

22 集 及び 面 での BCP 策定のメリット 商店会 工業組合等の団体単位で BCP に取り組むことにより 研修会 BCP の策定等を個別企業で行うよりも効率的に行うことができる 問題意識の共有化 問題解決に向けた切磋琢磨 各企業間 団体間の連帯が期待される 個人商店では BCP 策定が困難でも 商店会として BCP を策定する等 単独では BCP の導入が困難な個別企業も 同じ環境にある者が共同することにより策定 導入が可能となる場合も想定される 業種や規模にかかわらず 共通の課題 ( 食料 電気 水道等のライフラインの確保 情報収集 被災時の瓦礫の撤去等 ) について 共同して BCP を策定し 連携体制を構築することで 策定した BCP がより実践的かつ効果的なものとなる 団体で BCP の取組を行うことにより スケールメリット 交渉力が期待できる 複数の団体間 地域間 業種間における事業継続のためにネットワーク作り 連携体制の構築が期待される (2) 今後の BCP 普及策の具体的な内容ア BCP の広報先述のとおり 多くの中小企業が BCP を 知らない という現状にある 実際に企業へのヒアリングにおいても 東日本大震災を契機に BCP という言葉を知っている企業は増えはじめたものの 未だその数が少ないとの意見もあった そのため 中小企業への BCP の普及を考える場合 まずは 中小企業が BCP を 知る 機会を豊富に提供することに加え 知る ためのきっかけ作りを行う必要があると考えられる その具体的方策の一つとして 従来中小企業庁及び中小企業支援機関が実施してきた冊子 ホームページ メールマガジン等を用いた周知方法の改善が考えられる 改善内容としては 例えば 専門用語や一般に分かりづらい表現を簡易な表現への置き換え イラストや事例を盛り込んだ利用できるツールの提供 並びに BCP 策定に係るインセンティブに関する情報等の積極的な提供等が中小企業への BCP の認知 理解を促す意味で効果的であると考える 20

23 特に 東日本大震災の発生以降 中小企業における事業継続への取組に対する関心が高まってきていることもあり 国において中小企業支援機関と共同での改訂指針の概要版作成 配布等の BCP に関する広報を実施する場合は いかに中小企業にとって分かりやすい広報を行うのかが重要となると考える さらにもう一つの方策として 国によるマスメディア等を通じた中小企業への周知が考えられる 従来 現行指針や BCP のパンフレット等 冊子やホームページによる BCP の広報は実施されてきた しかしながら そうした広報のみでは十分に BCP が中小企業に認知されていなかったのが実情である したがって 従来の広報方法のみならず 例えば新聞や雑誌の広告の他 インターネット CM テレビ CM ラジオ CM 携帯電話コンテンツ等 誰もがアクセスしやすいメディア媒体を通じた広報を行うことが今後必要であると考える 中小企業庁 マスメディア等を通じた広報 改訂指針 ( 概要版 ) の作成 中小企業支援機関 改訂指針 ( 概要版 ) の配付 BCP の認知 中小企業 団体 図表 18 BCP 普及促進ツールの提供のイメージ 21

24 イ BCP 策定研修会の開催 BCP を策定していない中小企業の多くが策定していない理由として ノウハウがないためとしていることが把握された ノウハウ面の課題に関しては 改訂指針の作成により 一定程度解決することができると思料する しかしながら 2008 年 9 月のリーマンショックを契機とする世界的な金融危機や東日本大震災等をはじめ 企業経営に大きな影響を与える危機事象の度重なる発生等により 企業をとりまく環境は厳しさを増しており BCP の検討 策定に費やせる時間や人も限られていると考えられる また ノウハウ面での課題の解決策として 外部のコンサルティング会社に BCP 策定を依頼する等も考えられるが こうした組織に依頼する資金的な余裕がある中小企業は一部に限られるものと考えられる したがって 一般的に大企業に比べ経営基盤が脆弱な中小企業が 限られた経営資源の中で 自社の実態 ( 身の丈 ) に応じた BCP 策定をいかに支援するのかが重要となる そのため 改訂指針の作成に加え BCP 普及策として よりノウハウ面に係る支援の充実を図り 中小企業が自ら BCP を策定できる環境を整備する必要があるといえる その一つとして 中小企業庁による中小企業向けの BCP 策定研修会を開催することが挙げられる 一般的に BCP の研修会といえば 講師が BCP の必要性や策定方法を一方的に解説する形式が多いが 解説を聞いただけで独自に BCP 策定に取り組むことのできる中小企業は少ないものと推測される このため 研修の効果をより高めるためには 研修会に参加することで BCP が策定できてしまう形式 つまり研修会の中で BCP を策定してもらう研修会を開催することが効果的と考えられる 例えば 改訂指針の入門コースの記入方法を研修会の中で解説し その解説を踏まえ 参加企業に入門コースの様式類に記入してもらい 研修会終了後もこれを基に各自で見直しを行う等がその具体的内容として挙げられる また このような研修会の中で BCP 策定に主導的な役割を果たすリーダーとなる企業 ( 人材 ) を養成することができれば より多くの中小企業に BCP の策定を促す意味で極めて効果的であると考える さらに 日々中小企業と接する中小企業支援機関の相談対応担当者等の職員が BCP に関する専門家 ( コンサルティング会社等 ) からの教育を受け BCP 策定指導者として中小企業の BCP 策定を支援することもノウハウ面での方策として重要であると考える その際 BCP 策定指導者には 中小企業支援機関の経営指導員はもちろん BCP 策定実務や指導に携わった経験を持つ弁護士 会計士 税理士 さらには組合の事務局で中小企業診断士の資格を有する者等もその役割を担う者に適していると考えられる こうした人材が BCP 策定指導者としての役割を担うことができるよう BCP 策定指導者養成研修会の開催に加え 指導者養成用のツールの作成 提供が有効と考えられる 22

25 指導者養成用の動画 (DVD) 等のツール作成 企業向け BCP 策定研修会の開催 中小企業庁 中小企業支援機関向け研修会の開催 中小企業支援機関 BCP 未策定企業から BCP リーダー ( 企業 ) の養成 BCP の策定指導者を養成 中小企業 団体 BCP の策定 図表 19 BCP 策定研修会の開催のイメージ ウインセンティブの検討 BCP とは 緊急時における対応力を向上するという効果がメインであり 平常時の経営へのプラスの効果が見えにくいものである このような BCP の特性から BCP を策定することに対してインセンティブを見出すことができず 策定に踏み切れない中小企業も存在するものと考えられる このため 中小企業への BCP 普及を考える場合 中小企業が BCP を策定することにインセンティブを見出すことができる方策の実施が必要であると考える その一つとして 保険会社を含む金融機関や中小企業支援機関による BCP 策定企業への優遇制度 商品等の積極的運用が挙げられる 株式会社日本政策金融公庫では 既に社会環境対応施設設備資金として BCP に基づき防災に資する施設等の整備を行うために必要な設備資金を一定額まで特別利率で融資する制度を運用している また BCP 策定企業に対して 火災等の事故により営業が休止または阻害された場合の利益減少等の休業損失を補償する保険 ( 店舗休業保険等 ) の保険料 ( 掛け金 ) を割引する商品を開発 運用している保険会社もある さらに 全国中小企業団体中央会では中小企業組合等販路開拓事業として BCP への対応のための調査 研究等に補助対象経費総額の10 分の6 以内 23

26 を中小企業組合等に対して補助するという取組を行っている このような制度や商品等は これから BCP を策定しようとする中小企業にとって 資金面でのインセンティブとなると考えられるため 制度や商品の内容等が広く中小企業に認知されるよう 積極的運用が望まれる また 中小企業の BCP 策定をさらに促すために 資金面でのインセンティブ以外にも 中小企業支援機関による BCP 策定企業への表彰制度の検討等の優遇策も必要であると考える 現在 特定非営利活動法人事業継続推進機構や東京都等が BCP 策定企業の表彰を先進的に実施しているが 中小企業支援機関にもこうした表彰制度を創設し 中小企業が BCP 策定にやりがいを感じる すなわち中小企業へ BCP 策定に対するインセンティブを与える支援を実施することが望まれる 金融機関 保険会社 中小企業支援機関 優遇制度の運用 優遇策の運用 優遇商品の開発 運用 中小企業 団体 BCP 策定にインセンティブ 図表 20 BCP 策定促進のためのインセンティブのイメージ エ BCP のベンチマークの作成 利活用中小企業における BCP 策定 運用の実態を見ると 未だ BCP を策定していない企業 いわゆる BCP の初心者の企業と 既に BCP を策定 運用している企業に二極化しているのが現状である したがって これまで BCP を策定していない企業に対する普及策を 24

27 中心に考察を述べてきたが これに加えて 既に BCP を策定 運用している企業がより自社の BCP を高度化するための方策も必要であると考える その方策の一つとして 策定した BCP を比較 評価するための指標 ( 以下 ベンチマークという ) を作成し 中小企業への利活用を促進することが挙げられる ここでいうベンチマークとは BCP 策定が比較的進んでいる特定地域に所属する複数の中小企業の BCP から他の中小企業の BCP 策定 運用にも一定程度活用できる共通の重要項目を抽出し 比較 評価指標として取りまとめたものを想定している そして 国がそのベンチマークを広く紹介し 又は中小企業支援機関がベンチマークを活用した BCP の策定指導を行うことで 中小企業においては 自社の事業継続への取組の強み 弱みを把握することが可能となる さらに 中小企業が把握した自社の弱みを克服することで 策定した BCP の高度化を図ることができると考えられる 中小企業庁 BCP ベンチマークの作成 公開 利活用促進 中小企業支援機関 相談等 ベンチマークを活用した BCP 策定の指導 中小企業 団体 BCP の高度化 図表 21 BCP のベンチマークの作成 利活用のイメージ 25

28 終わりに これまで 中小企業の BCP 策定に係る現状分析を通じて把握された課題について その課題解決に資する方策を現行の中小企業 BCP 策定運用指針の改訂並びに中小企業への BCP 普及促進策の検討の2つのアプローチにより取りまとめた 中小企業に対する BCP 普及促進に当たっては BCP を中小企業自らの自助努力により策定できる環境整備を基本としつつ 個々の中小企業がそれぞれの実態にあった BCP を自ら策定し導入するとともに 導入した後も見直しを図り改善を続けていくことが肝要である また 策定した BCP は 緊急時は無論のこと 平常時においても経営の一環として捉え 日常業務の中に取り入れ 実践することが重要である さらに東日本大震災等の被災による企業の事業停止が国内の製品等のサプライチェーンに大きな影響を与えた教訓や 津波被害により沿岸の地域経済一体が甚大な被害を受けたこと等を踏まえれば 個社に限らず製品等のサプライチェーン全体における中小企業の位置づけや地域経済における中小企業の位置づけ等も踏まえた 複数社の協力による BCP 策定に係る環境整備の検討も必要と考えられる 複数社による BCP 策定は 商店会 業種組合等の集団での展開 各地域単位での面での展開に発展させること等が重要と考えられるが そのためには 国 中小企業支援機関等が連携した BCP 推進策が講じられることが望まれる 本事業におけるとりまとめに加え 今後 複数社が協力した事業継続に係る取組の推進等により 将来的に BCP 策定 運用への取組が我が国中小企業に広く浸透することで 今後想定される災害等に対する中小企業者等の対応能力を高め 個別企業だけでなく 業種 団体等の集団的取組 さらには地域としての面の展開に発展させることにより サプライチェーンの確保 地域経済の維持 向上 ひいては我が国産業の競争力強化へとつながることを期待したい 26

29 参考文献 中小企業庁 [2006] 中小企業 BCP 策定運用指針 中小企業庁 [2011] 中小企業白書 2011 年版 中小企業庁 [2011] 平成 23 年度版中小企業施策利用ガイドブック< 第 2 版 > 内閣府 [2009] 事業継続ガイドライン( 第二版 )-わが国企業の減災と災害対応の向上のために- 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) 中小企業庁 [2009] BCP 策定のためのヒント~ 中小企業が緊急事態を生き抜くために~ 中小企業庁 [2009] 中小企業 BCP 策定運用指針を用いた新型インフルエンザ対策のための中小企業 BCP ( 事業継続計画 ) 策定指針 中小企業庁 [2009] 新型インフルエンザ A(H1N1) 対策のための事業継続計画 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP)< 災害対応事例からみるポイント> 中小企業庁 [2007] 中小企業に求められる災害対策の取組組合を利用した BCP 取組事例集 中小企業庁 [2011] 被災地の復旧 復興に貢献された中小企業の皆様方の取組 愛知県 [2008] 中小企業向け事業継続計画(BCP) 策定マニュアル あいち BCP モデル 東京商工会議所 [2012] BCP を作って信頼を高めよう 27

30 巻末資料 28

31 (1) 現行指針と改訂指針の新旧対照表 現行の 中小企業 B C P 策定運用指針 ( 第 1 版 ) 改訂後の 中小企業 B C P 策定運用指針 ( 第 2 版 ) 改訂内容 赤字が変更箇所 中小企業 BCP 指針の公開にあたって 中小企業 BCP 指針の公開にあたって 昨今の中小企業の状況等を踏まえ 記載内容を変更 1. はじめに はじめに 1-1 図や絵の挿入による見せ方の変更及び文章を変更 1.1 中小企業 BCP( 事業継続計画 ) とは 1.1 中小企業 BCP( 事業継続計画 ) とは - 事業継続計画の概要説明 事業継続計画の概要説明 図や絵を変更及び文章を変更 BCPサイクルの説明 BCPサイクルの掲載場所を変更 ( 3.1へ ) 1.2 本指針の使い方 1.2 本指針の使い方 入門コースを追加し 3つのコースから4つのコースへ変更 1.3 入門診断 1.3 BCP 取組状況チェック 名称の変更及びチェック項目を一部変更 2. 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 入門コース ) 2-1 新規に入門コースを追加 全体の内容として 2.1BCPを策定する 2.2BCPを運用す 2.1 BCPを策定する る の2つを追加 また 入門コース専用の様式を 2.3BCP 様式類 ( 入門コース ) 2.2 BCPを運用する 2.3 BCP 様式類 ( 入門コース : 記入シート ) として追加 さらに 製造業 サービス 小売業 運送業 飲食 宿泊業の記入例及び企業の取組事例を2.4に追加 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例 3. 平常時におけるBCP 策定と運用 ( 基本 中級コース共通 ) 3-1 新規に基本 中級コースの共通項目として目次立て 3.1 BCP 策定 運用の全体像 (BCPサイクルの説明) 1.1から掲載場所を変更 2. 基本方針と運用体制 2-1 基本方針と運用体制を共通項目の中に取り入れ 2.1 基本方針の立案 3.2 基本方針の立案 全体の整合をとるために 文章の微修正及び目次番号を変更 2.2 策定 運用体制の確立 3.3 策定 運用体制の確立 3. 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 基本コース ) 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 基本コース ) 事業を理解する 4.1 事業を理解する 3.2 BCPの準備 事前対策を検討する 4.2 BCPの準備 事前対策を検討する 3.3 BCPを策定する 4.3 BCPを策定する 3.4 BCP 文化を定着させる 4.4 BCP 文化を定着させる 3.5 BCPの診断 維持 更新を行う 4.5 BCPの診断 維持 更新を行う 3.6 BCP 策定 運用の自己診断 4.6 BCP 策定 運用の自己診断 3. 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 中級コース ) 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 中級コース ) 事業を理解する 4.1 事業を理解する 3.2 BCPの準備 事前対策を検討する 4.2 BCPの準備 事前対策を検討する 3.3 BCPを策定する 4.3 BCPを策定する 3.4 BCP 文化を定着させる 4.4 BCP 文化を定着させる 3.5 BCPの診断 維持 更新を行う 4.5 BCPの診断 維持 更新を行う 3.6 BCP 策定 運用の自己診断 4.6 BCP 策定 運用の自己診断 3. 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 上級コース ) 平常時におけるBCPの策定と運用 ( 上級コース ) BCPの対象拡大 4.1 BCPの対象拡大 3.2 BCPの分析深化 4.2 BCPの分析深化 4. 緊急時におけるBCPの発動 緊急時におけるBCPの発動 緊急時におけるBCP 発動フロー 5.1 緊急時におけるBCP 発動フロー 4.2 フローに沿った実施項目 5.2 フローに沿った実施項目 4.3 緊急事態ごとの初動対応 5.3 緊急事態ごとの初動対応 5. 財務診断モデル ( 基本コース ) 5-1 掲載場所及び位置付けを変更 ( 参考資料へ ) 5.1 復旧費用の算定 5.2 損害保険の整理 5.3 緊急時に使える資金 5.4 財務診断とキャッシュフロー対策 5. 財務診断モデル ( 中級コース ) 復旧費用の算定 5.2 復旧費用の調達 5.3 緊急事態発生後のキャッシュフローの算定 5.4 事前対策の考え方 5. 財務診断モデル ( 上級コース ) 資産損壊 事業中断の財務面への影響 5.2 緊急事態の種類ごとの財務影響 5.3 複数部門 複数事業所の復旧費用の推定 5.4 直接原価方式による損益計算書の作成 計算手順 6. 事前対策メニュー一覧 事前対策メニュー一覧 6-1 変更なし 7. BCP 様式類 ( 記入シート ) BCP 様式類 ( 記入シート ) 7-1 変更なし 8. BCP 関連資料 BCP 関連資料 8-1 変更なし 9. 用語集 用語集 9-1 目次と連動しているため 目次に合わせ変更 10. 本指針の検討体制 本指針の検討体制 10-1 改訂指針の検討体制を追加 参考 財務診断モデル( 基本コース ) 参考 から掲載場所を変更 1 復旧費用の算定 2 損害保険の整理 3 緊急時に使える資金 4 財務診断とキャッシュフロー対策 参考 財務診断モデル( 中級コース ) 参考 復旧費用の算定 2 復旧費用の調達 3 緊急事態発生後のキャッシュフローの算定 4 事前対策の考え方 参考 財務診断モデル( 上級コース ) 参考 資産損壊 事業中断の財務面への影響 2 緊急事態の種類ごとの財務影響 3 複数部門 複数事業所の復旧費用の推定 4 直接原価方式による損益計算書の作成 計算手順 29

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33 (2) 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) 中小企業 BCP 策定運用指針 第 2 版 - どんな緊急事態に遭っても企業が生き抜くための準備 - 本事業で改訂した 1 章 2 章及び 3 章の前半のみ掲載 31

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35 目次 中小企業 BCP 指針の公開にあたって 1. はじめに 中小企業 BCP( 事業継続計画 ) とは 1.2 本指針の使い方 1.3 BCP 取組状況チェック 2. 平常時における BCP の策定と運用 ( 入門コース ) BCP を策定する 2.2 BCP を運用する 2.3 BCP 様式類 ( 入門コース : 記入シート ) 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例 3. 平常時における BCP 策定と運用 ( 基本 中級コース共通 ) BCP 策定 運用の全体像 3.2 基本方針の立案 3.3 策定 運用体制の確立 4. 平常時における BCP の策定と運用 ( 基本コース ) 事業を理解する 4.2 BCP の準備 事前対策を検討する 4.3 BCP を策定する 4.4 BCP 文化を定着させる 4.5 BCP の診断 維持 更新を行う 4.6 BCP 策定 運用の自己診断 4. 平常時における BCP の策定と運用 ( 中級コース ) 事業を理解する 4.2 BCP の準備 事前対策を検討する 4.3 BCP を策定する 4.4 BCP 文化を定着させる 4.5 BCP の診断 維持 更新を行う 4.6 BCP 策定 運用の自己診断 i

36 4. 平常時における BCP の策定と運用 ( 上級コース ) BCP の対象拡大 4.2 BCP の分析深化 5. 緊急時における BCP の発動 緊急時における BCP 発動フロー 5.2 フローに沿った実施項目 5.3 緊急事態ごとの初動対応 6. 事前対策メニュー一覧 BCP 様式類 ( 基本 中級 上級コース : 記入シート ) BCP 関連資料 用語集 本指針の検討体制 10-1 参考 財務診断モデル( 基本コース ) 参考 復旧費用の算定 2 損害保険の整理 3 緊急時に使える資金 4 財務診断とキャッシュフロー対策 参考 財務診断モデル( 中級コース ) 参考 復旧費用の算定 2 復旧費用の調達 3 緊急事態発生後のキャッシュフローの算定 4 事前対策の考え方 参考 財務診断モデル( 上級コース ) 参考 資産損壊 事業中断の財務面への影響 2 緊急事態の種類ごとの財務影響 3 複数部門 複数事業所の復旧費用の推定 4 直接原価方式による損益計算書の作成 計算手順 ii

37 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 2 版 ) について ( 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 1 版 ) の改訂 ) 我が国の中小企業への BCP 導入については 平成 18 年に 中小企業 BCP 策定運用指針 を公表し普及促進に努めてきましたが 未だに中小企業における BCP の認識は高いとは言えず BCP 策定企業は一部に留まっています 一方 平成 23 年 (2011 年 ) は東日本大震災をはじめ大規模災害等が頻発し 直接被害はもとよりサプライチェーンに大きな影響が出る等の経験から 防災 及び 緊急時における事業継続 の重要性が再認識されました 我が国企業への BCP の導入を図るためには 99% を占める中小企業への普及促進が必要不可欠であり そのためには特に太宗を占める小規模事業者への導入を含めた対応が求められています このため 平成 18 年に公表した 中小企業 BCP 策定運用指針 ( 第 1 版 ) を一部見直し 小規模事業者を含めた初心者を念頭に 入門コース を新たに加えるとともに 業種別の事例を追加する等 分かり易い内容に改訂しました BCP は 単に知識として習得するものではなく 事業の継続を図るため 日頃の企業活動のなかで リスク管理経営の一環として 実践し 改良を図るものです したがって BCP は 標準的なマニュアルどおりの計画を策定すれば良いというものではなく 各社の実態にあわせ実践的な内容に工夫する必要があります すなわち 業種 規模に関わらず それぞれの事業実態に合わせたオリジナルな事業継続計画を 経営者自らが率先し 従業員等と一丸となって検討 策定し 実践することが肝要です BCP の検討 策定による効果は 大規模災害等の緊急時においては 企業の危機管理能力を高め 事業活動の継続 早期復旧等により 取引先への製品 サービス等の供給責任を果たすことで 顧客の維持 獲得 企業信用の向上が期待されます また 平常時においても 顧客管理 在庫管理 従業員管理等の経営の効率化 企業価値の向上に資する効果が見込まれます さらに 個別企業の取組にとどまらず 商店会 業種組合等の集団での展開 各地域単位での面の展開に発展させることにより 地域経済の維持 向上 ひいては我が国産業競争力の維持 向上にも資するものです 今回の東日本大震災等を貴重な教訓とし 企業の危機管理能力を高め 緊急時における事業活動の継続を図り サプライチェーンを遮断させることなく 地域経済の維持 発展を図るため 各個別企業はもとより 支援機関を含めた地域単位での BCP の本格的な導入に向けた取組が期待されます 平成 24 年 3 月経済産業省中小企業庁

38 1. はじめに 大地震 集中豪雨や洪水等の水害 新型インフルエンザ テロ等の不測の事態に見舞われた状況で あなたの会社は生き残ることができますか 従業員やその家族を守れますか お客様からの信頼を維持できますか 経営者であるあなたは こうした緊急事態に遭っても 何とかして自社の製品 サービスを供給して会社を存続させたいと考えるはずです しかし いざ緊急事態という時に あなたが普段と同じように判断し 的確な行動ができるでしょうか 風水害 テロ 火災 交通事故 地震 感染症 従業員や家族の安全 顧客からの信用 売上げの維持 本当にうちの会社は大丈夫だろうか? 緊急事態で的確に判断し行動するためには 緊急時に行うべき行動や 緊急時に備えて平常時に行うべき行動をあらかじめ整理し取り決めておく 事業継続計画 (BCP) の策定 運用が有効です また BCP は あなたにとって決して特別なものではありません 例えば あなたが病気で入院したら会社をどのように続けていくか等 あなたが日々の経営の中で考えていることを 計画として 見える化 すれば それが最高意思決定者不在という緊急時の BCP になるように BCP は日々の経営の延長にあるものと考えられます 本指針 3 は 中小企業の経営者の方々が BCP の必要性を認識し BCP を策定し そして策定した BCP を日常的に運用 ( 教育訓練や計画の見直し ) していくことを支援させていただくためのものです 3 本指針は第 2 版 ( 平成 24 年 4 月改訂 ) であり 必要に応じ適宜改訂していく予定です 1-1

39 1.1 中小企業 BCP( 事業継続計画 ) とは 東日本大震災 ( 平成 23 年 3 月 11 日発生 ) において 中小企業の多くが 貴重な人材を失ったり 設備を失ったことで 廃業に追い込まれました また 被災の影響が少なかった企業においても 復旧が遅れ自社の製品 サービスが供給できず その結果顧客が離れ 事業を縮小し従業員を解雇しなければならないケースも見受けられました このように緊急事態はいつ発生するかわかりません BCP とは こうした緊急事態への備えのことをいいます ただし 突発的な緊急事態が BCP の想定どおりに発生するはずもありません また BCP を策定していても 普段行っていないことを緊急時に行うことは 実際には難しいものです 緊急事態において的確な決断を下すためには あらかじめ対処の方策について検討を重ね 日頃から継続的に訓練しておくことが必要なのです BCP を策定する際は 最初から理想を追求し完全なものを目指しても 実現は困難な場合が多く かえって導入を躊躇することにもなりかねません そのため まずは身の丈にあった実現可能な BCP を策定し そして それに改善を積み重ね 平常時から突発的な緊急事態への対応力を鍛えていくことが 中小企業 BCP の真髄であるといえます BCP を策定 運用している企業 事業の早期復旧 継続 BCP を策定 運用していない企業 事業縮小 廃業 緊急事態 経営の 安定 向上 経営の悪化 顧客の流出 中小企業 BCP 緊急事態への対応力の向上 図 中小企業が BCP を策定 運用する効果のイメージ 1-2

40 経営者であるあなたは 日々の経営の中で雇用 人材育成 税制対応や事業承継等について考えていると思います BCP の策定 運用 すなわち事業継続への取組は 特別なものではありません 既にあなたが考えている雇用 人材育成等と同様に 日々の経営の一環として取り組んでいくものです そして BCP を策定 運用することで あなたの会社は 緊急時の対応力が鍛えられることに加え 平常時にも大きなメリットを得ることができます 例えば BCP の策定により 自社の経営の実態 ( 在庫管理の実態 顧客管理の実態等 ) が把握でき こうした日々の経営管理を再確認することができます また BCP の策定 運用により 防災に係る融資や保険の優遇が受けられる場合もある他 取引先や社外からの信用が高まり中長期的な業績向上も期待できます BCP 策定 運用によるメリット IT の活用 雇用 人材育成 税制対応 投資 資金調達 中小企業の経営 経営革新 事業承継 販路開拓 事業継続 (BCP) BCP とは 特別なものじゃないんだ 経営の一環なんだ 融資や保険の優遇を受けられる場合がある 取引先等からの信用が高まる 日々の経営管理を再確認できる もし 迷ったら 相談 商工会議所商工会中小企業団体中央会弁護士会計士税理士金融機関等 図 中小企業の経営と BCP なお もし BCP の策定 運用で分からないことがあった場合は 身近な商工会議所 商工会 中小企業団体中央会 弁護士 会計士 税理士 金融機関等に相談することも有効でしょう コラム BCP に取り組んでいる企業の紹介 小売業 学校や養護老人施設といった宅配先のことを考えると 当社が商品を提供し続けなければならないという責任を強く感じている そのためにも BCP に取り組むことで少しでも事業の継続を具現化させたい 製造業 全国に顧客を抱えている企業として BCP の策定は必要不可欠であると考えている 従業員の安全のみならず雇用を守り 自社商品の安定供給を果たさなければならない 出所 : 当該企業へのヒアリング結果を要約 1-3

41 1.2 本指針の使い方 本指針は 中小企業の経営者が 従業員と一緒に 自社の BCP を策定し 日常的に 運用するとともに 緊急時に備えて BCP の発動を演習するための指針です 中小企業が投入できる時間と労力に応じて 4 通りのコースを用意しました 表 本指針で用意している 4 通りのコース コース 入門コース 目的 経営者の頭の中にある考えを BCP 様式類に記入していくことで 必要最低限の BCP を策定 運用します BCP 策定に要する日数の目安 経営者 1 人で 1~2 時間程度 基本コース 中級コース 経営者の頭の中にある考えを BCP サイクルに沿って BCP 様式類に目標復旧時間や緊急連絡先等の具体的な情報を記入して BCP を策定 運用します BCP サイクルに関する理論を学びつつ 経営者の頭の中にある考えを BCP サイクルに沿って BCP 様式類に目標復旧時間や緊急連絡先等の具体的な情報を記入して 体系的に BCP を策定 運用します 経営者 1 人で 1~2 日程度 経営者 1 人で延べ 3~ 5 日程度 経営者とサブリーダー含め数人で 2~3 日程度 上級コース BCP を策定 運用済みの企業が 複数の企業と連携して取り組んだり より深い分析を行うことで BCP の策定 運用をステップアップします 経営者とサブリーダー含め数人で延べ 1 週間程度 注 )BCP の策定に限った日数の目安ですが 会社の規模や事業内容 事前対策の選定内容等によって変動します また 別途 BCP の運用 ( 教育訓練や計画見直し ) に取り組むための時間が必要となります 1-4

42 ステップ 1 BCP 初版の作成 ステップ 2 BCP 改訂 2 版の作成 ステップ 3 BCP 改訂 3 版の作成 版 中核事業及びボトルネック資源の特定 目標復旧時間の設定 被害評価 様式類の拡充 ( 従業員連絡先リスト 主要顧客情報等 ) 等 事業継続計画 事業継続計画 事業継続計画 初版 初版 初版 入門コース 基本コース 中級コース BCPの対象拡大 経営の一環で分析深化させ BCPを運用する経営の一環で BCPを運用する 事業継続計画 事業継続計画 改訂 2 版 改訂 2 版 上級コース 事業継続計画 事業継続計画 改訂 3 版 改訂 3 時間と労力に応じて 入門 基本 中級コースから自社に合うコースを1つ選択してください どのコースから始めるか分からない場合は 入門コースを選択しましょう! BCP 初版を作成した後は 緊急事態の対応力を高めるために 継続的に継続的に BCPの運用に取り組みましょう 図 本指針の使い方 1-5

43 1.3 BCP 取組状況チェック 本指針の内容に入る前に あなたの会社の現在の事業継続能力を診断してみましょう 次ページのチェックリストの設問ごとに はい / いいえ でお答えください BCP 取組状況チェックリストの判定結果チェックリストの結果は 現在のあなたの会社が緊急時の事業継続に向けて準備できているかどうかを示します 下表に示す はい の数ごとの判定内容 ( 目安 ) を参考に 本指針を活用して BCP の策定 運用に取り組み あなたの会社の事業継続能力を高めてください はい の数判定内容 ( 目安 ) 16~20 個 6~15 個 0~5 個 あなたの会社では BCP の考え方に則った取組が進んでいるようです 本指針に沿って BCP をチェックし より強力なものとすることが望まれます 緊急時に備える意識は高いようですが まだまだ改善すべき点が多いといえます 本指針に沿って 実践的な BCP を策定し 平常時から運用を進めることが必要です 今 緊急事態に遭遇したら あなたの会社の事業は長期間停止し 廃業に追い込まれるおそれが大です 本指針に沿って 一から BCP の策定 運用に取り組んでください 早急にできることから始めてください 1-6

44 BCP 取組状況チェックリスト はいいいえ不明 人的資源 緊急事態発生時に 支援が到着するまでの従業員の安全や健康を確保するための災害対応計画を作成していますか? 災害が勤務時間中に起こった場合 勤務時間外に起こった場合 あなたの会社は従業員と連絡を取り合うことができますか? 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成していますか? 定期的に避難訓練や初期救急 心肺蘇生法の訓練を実施していますか? あなたの会社のビルや工場は地震や風水害に耐えることができますか? そして ビル内や工場内にある設備は地震や風水害から保護されますか? 物的資源 ( モノ ) あなたの会社周辺の地震や風水害の被害に関する危険性を把握していますか? あなたの会社の設備の流動を管理し 目録を更新していますか? あなたの会社の工場が操業できなくなる 仕入先からの原材料の納品がストップする等の場合に備えて 代替で生産や調達する手段を準備していますか? 1 週間又は 1 ヵ月程度 事業を中断した際の損失を把握していますか? 物的資源 ( 金 ) あなたは 災害後に事業を再開させる上で現在の保険の損害補償範囲が適切であるかどうかを決定するために保険の専門家と相談しましたか? 事前の災害対策や被災時復旧を目的とした融資制度を把握していますか? 1 ヵ月分程度の事業運転資金に相当する額のキャッシュフローを確保していますか? 情報のコピー又はバックアップをとっていますか? 物的資源 ( 情報 ) 体制等 あなたの会社のオフィス以外の場所に情報のコピーまたはバックアップを保管していますか? 主要顧客や各種公共機関の連絡先リストを作成する等 緊急時に情報を発信 収集する手段を準備していますか? 操業に不可欠な IT 機器システムが故障等で使用できない場合の代替方法がありますか? あなたの会社が自然災害や人的災害に遭遇した場合 会社の事業活動がどうなりそうかを考えたことがありますか? 緊急事態に遭遇した場合 あなたの会社のどの事業を優先的に継続 復旧すべきであり そのためには何をすべきか考え 実際に何らかの対策を打っていますか? 社長であるあなたが出張中だったり 負傷したりした場合 代わりの者が指揮をとる体制が整っていますか? 取引先及び同業者等と災害発生時の相互支援について取り決めていますか? 結果集計 人的資源 物的資源 ( モノ ) 物的資源 ( 金 ) 物的資源 ( 情報 ) 体制等 ( 合計 ) はい の回答数 _ /4 _ /4 _ /4 _ /4 _ /4 _ /20 1-7

45 2. 平常時における BCP の策定と運用 ( 入門コース ) ここでは 入門コース として これから BCP を策定しようと考えている中小企業に最低限必要とされる BCP を できるだけ早く そして できるだけ簡単に 作るための手順について 解説していきます 入門コースの本編に入る前に 以下の実施方法を読んでいただき 入門コースの全体像を理解いただいた上で 必要な資料等をご準備ください まずは [2.3 BCP 様式類 ( 入門コース )] のワードファイルをパソコンに保存してください パソコンへの保存ができない場合は 印刷して手元に用意してください 入門コースの [2.1 BCP を策定する ] と [2.2 BCP を運用する ] を読みながら 保存もしくは印刷した様式類に必要事項を記入していってください 記入に迷った場合は 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例 を参照してください 様式類への記入が終わりましたら 入門コースの BCP( 初版 ) が作成できます 経営者 1 人で 1~2 時間程度で実施できます 図 2-1 入門コースの実施方法 それでは 2.1 BCP を策定する にお進みください 2-1

46 2.1 BCP を策定する ここから BCP の策定手順の解説に入ります 本指針 ( 入門コース ) の解説を読んでいただいた上で 様式類に必要事項を記入していってください (1)BCP の策定手順 BCP の策定は 1 基本方針の立案 から始まり 緊急時における指揮命令系統の準備をしておく 5 緊急時の体制の整備 までの 5 つの手順を踏んでいくことになります 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 図 BCP 策定手順 入門コースでは 上記 5 つの各手順において検討する内容を解説しています また 具体的にどのようなことを BCP として取りまとめていけばよいのかについてもあわせて紹介していきます 2-2

47 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 (2)BCP の策定 1 基本方針の立案 BCP の策定は 何のために BCP を策定するのか? BCP を策定 運用することにどのような意味合いがあるのか? を検討し 基本方針を決めることから始まります 何のために BCP を策定するのか? 人命の安全を守るため 従業員の雇用を守るため 供給責任を果たし 顧客からの信用を守るため 地域経済の活力を守るため 図 基本方針の検討 基本方針とは あなたの会社の経営方針の延長に位置するもので BCP を策定するための目的となります 従業員の人命を守るため 供給責任を果たし顧客からの信用を守るため等 経営者の頭の中には既に基本方針があるはずです まずは その頭の中にある基本方針を 様式 1 に記入してください 様式 1 の記入方法 (1/2): 製造業の例 1 該当する方針をチェックしてください チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 自社の経営を維持する 供給責任を果たし 顧客からの信用を守る 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る 2 記載内容以外に基本方針が考えられる場合は 記入してください ( 医薬品の製造業であるため ) 社会からの需要に応える 2-3

48 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 2 重要商品の検討企業においては 様々な商品 サービスがありますが 災害等の発生時には 限りある人員や資機材の範囲内で あなたの会社の事業を継続させ 基本方針を実現しなければなりません そのため 基本方針を立案した次の手順として 限りある人員や資機材の中で優先的に製造や販売する商品 サービス ( 以下 重要商品という ) をあらかじめ取り決めておく必要があります あなたの会社で 最も優先的に製造や販売しなければならない重要商品を一つ 様式 1 に記入してください 様式 1 の記入方法 (2/2): 製造業の例 あなたの会社の重要商品を一つ記入してください もし 重要商品を選ぶ際に迷われた場合は 商品 サービスの提供が停止することで 自社の売上に大きな影響があるものや顧客への影響が大きなものを記入してください 重要商品名 社向け 商品 2-4

49 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 3 被害状況の確認企業が影響を受ける災害には 地震や新型インフルエンザ等 様々なものがあります そして こうした災害により 工場が生産停止となったり 店舗が壊れて商品を販売できなくなったりする場合があります そのため まずはここで災害等によりあなたの会社が受ける影響のイメージを持ちましょう 具体的には 様式 2 の 大規模地震( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 を読んでいただき あなたの会社にどのような影響があるのかをイメージしてください 様式 2: 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 利用の可否 : 鉄道 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 2.3BCP 様式類 ( 入門コース ) の中に 参考 1 新型インフルエンザ( 強毒性 ) で想定される影響 も掲載していますので ご参考ください 2-5

50 前対策 現金 預金の準備事1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 4 事前対策の実施ここまでで 地震等によるあなたの会社への影響についてイメージがついているはずです そうした状況の中でも あなたの会社は重要商品を提供していかなければなりません そして 重要商品を提供し続けるためには 製造や販売に携わる従業員や機械設備等 様々な経営資源 ( 人 物 情報 金等 ) が必要となります そのため 緊急時においても あなたの会社がこうした必要な経営資源を確保するための対策 ( 事前対策 ) を平常時から検討 実施しておくことが重要です 事前対策の検討は 例えば 金融機関と友好な関係を構築している や 顧客管理簿が十分に整理できていない 等 日頃からあなたが把握している自社の強み 弱みを踏まえ検討することが望まれます 人 安否確認ルールの整備 代替要員の確保物 設備の固定 代替方法の確保 情報 重要なデータの適切な保管 情報収集 発信手段の確保金 緊急時に必要な資金の把握図 事前対策の例 また あなたの会社の被害の状況により 現地での復旧が難しくなる場合や 通常の調達先からの商品 部品等の調達が難しくなる場合があることを考慮しなければなりません こうした事態に陥ってしまった場合 通常とは異なる工場で商品を生産 ( 代替生産 ) したり 通常とは異なる調達先から商品 部品を調達 ( 代替調達 ) する等 代替方法が有効となります そのため 事前対策の一つとして あらかじめ代替方法を検討 実施しておく必要があります 被害が軽微 ( 現地復旧可能 ) 緊急事態 現地復旧 通常通りの調達 代替生産 代替調達 被害が重大 ( 現地復旧不可能 ) 図 代替方法の必要性 2-6

51 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 具体的に 事前対策は 事前対策の実施状況の把握 事前対策の検討 実施 の 2 つのステップに沿い 検討 実施します ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 緊急時に重要商品を提供し続けるために 経営資源ごとに自社でどのような事前対策が実施できているのかを確認します 事前対策が実施できている場合 事前対策が実施できていない場合 ステップ 2 事前対策の検討 実施 自社で実施できている対策を 様式 3 に記入します これから実施しなければいけない事前対策を検討し 様式 3 に記入します 図 事前対策の検討ステップ なお 事前対策は安否確認システムの導入や耐震補強の実施等 資金を必要とするものだけではありません 資金を必要としない対策 ( 例えば 複数業務を行える従業員の育成等 ) も重要となります そのため 資金が必要な事前対策については 自社でできる範囲とし まずは資金を必要としない対策を中心に検討 実施していきましょう 次ページで解説している 様式 3 は 事前対策の検討ステップを基に 内容を整理しています 各ステップに沿い あなたの会社の事前対策の実施状況等について 記入してください 2-7

52 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 様式 3 の記入方法 : 製造業の例 事前対策が実施できている場合 1 実施状況について はい いいえ をチェックしてください ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? はい いいえ 携帯電話を用いた緊急連絡網により安否確認が実施できる 主要な連絡先 総務部長 : XXX-XXX-XXXX 総務部長 実施済み 2 1 で はい とチェックした項目については 自社で取り組んでいる対策を記載してください 事前対策が実施できていない場合 1 実施状況について はい いいえ をチェックしてください ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? はい いいえ 機械の操作手順を従業員に教育する 人事課長 来年度中 2 1 で いいえ とチェックした項目については これから自社で実施すべき対策 対策を実施する担当者 実施時期を検討し 結果を記入してください 2-8

53 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 コラム 連携( 共助 ) による事前対策の拡充事前対策を検討 実施する際に あなたの会社単独では 対策の実施が困難となる場合も出てくると思います 例えば 従業員数が少ないため 代替の要員を準備することができないし 1 社の仕入先としか取引がないため 代わりの仕入先を準備することができない 停電 通信の途絶で情報が入手できない 瓦礫の撤去 散乱した商品の片付けに人手が足りない このような場合 個社だけでなく 例えば同じ商店街内の企業や同じサプライチェーンに属する企業等と連携して BCP の策定 運用にあたると効果的な場合があります 近隣の企業との連携近隣企業との連携の例として 緊急時対応のための施設や資機材 ( 非常食や簡易トイレ等 ) を商店街内の企業と共同で設置 備蓄する等が挙げられます また 発災当初は 通信途絶時の情報共有 瓦礫の撤去等 共通の課題として 近隣の異業種であっても連携し 事業継続の取組を効率化できる可能性があります そして こうした連携の取組の一つとして 商店街内の企業でできる事前対策 商店街の防災マップ等を取りまとめた BCP 掲示板 を作成した例もあります 商店街振興組合( 愛知県 ) の取組 掲示板 というアイディアは もともと個々の企業が従業員にわかりやすく BCP を説明するためのツールとして 防災マップをベースに作成したものであった その発展版として 同組合の災害対策に関する勉強会への参加店舗から出たアイディアを盛り込んだ 商店街 BCP 掲示板 を作成した < 商店街 BCP 掲示板の特徴 > 商店街や近隣住民の方にとって 被災時に必要な情報を紹介 災害直後の行動の目安 被害想定 商店街防災マップ 主要な連絡先一覧 等 商店街や近隣住民にとって 被災時に必要な情報をまとめている 商店街に所属する店舗が BCP を作成する負担を軽減 商店街 BCP 掲示板 には BCP を作成する際にとりまとめるべき情報を掲載している そして これらの情報は 各店舗が隣接していることから 比較的共通の情報となる 見てわかりやすい 利用しやすいツール平時と違って落ち着いて行動することが難しいと言われている被災時でも すぐに避難場所を見つ けたり 連絡先がわかるようにしてある ( 出所 : 愛知県 [2008] あいち BCP モデル BCP 取組み事例集 を基に作成 ) BCP 掲示板については 2.3 BCP 様式類 ( 入門コース ) の 参考 2 に掲載していますので 商店街等での BCP 策定 運用をお考えの方は ご活用ください 2-9

54 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 遠方の企業との連携大規模地震の発生等により 近隣企業の多くが被災してしまうことも考えられます こうした場合 瓦礫の撤去等 発災当初の対応を近隣企業と連携して行えたとしても 事業の継続や早期復旧が困難となる場合が出てきます そのため 他企業との連携を考える場合は 例えば他県の同業種企業と緊急時に相互に支援する協定を結ぶ等 遠方の企業との連携も考慮することが望まれます 鍍金業( 神奈川県 ) の取組 東日本大震災で工場が稼動できなくなった郡山の同業者に対し 福島工場で代替生産を行った 同社は 神奈川県メッキ工業組合の一員であり 同組合の組合員が被災した場合は 物資の提供 ( 日用品 資材等 ) や復旧作業員の派遣をはじめ 組合員間で代替生産を行う協定を平成 21 年 9 月に締結している また 平成 23 年 4 月には新潟県鍍金工業組合と神奈川県メッキ工業組合の間で お互い様 BC 連携ネットワーク の調印を行い 事業継続の取り組みを進めている 代替生産時は 次のことが問題になる 一つは 自社で対応できるメッキであるか 例えば 亜鉛めっきの専業者は自社の設備で他のメッキはできない 次に 自社の仕事を中断せずに行えるか 支援するマンパワーの余力があるか そして 品質 納期をクリアできるか等々 数量の多少に係らずこれらを確認することは必須である 幸いにして この時は問題なく対応できた この時の業者は 震災で自社工場の機械にトラブルがあり 納期が間に合わないための駆け込みであったが 代替生産で急場をしのぎ エンドユーザーとのラインを保つことができたと喜ばれた 大規模災害時に新潟県鍍金工業組合と神奈川県メッキ工業組合の組合員企業同士で代替生産等の相互連携を行う BCP のこと ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 被災地の復旧 復興に貢献された中小企業の皆様方の取組 ) こうした企業の連携は 緊急時の対応力を向上することができるだけでなく 経営者同士が事業継続への取組状況を話合うことで 友好的な関係を構築でき 結果として 平常時から互いに助け合いができる関係へとつながる可能性もあります そして ここで紹介した以外にも 近年 企業同士の連携の事例は増えていますので BCP の事前対策を考える際は 取引先及び同業者等との連携も検討してみてください 2-10

55 1 基本方針の立案 2 重要商品の検討 3 被害状況の確認 4 事前対策の実施 5 緊急時の体制の整備 5 緊急時の体制の整備実際に災害等が発生した際でも あなたの会社が事業継続のために適切な行動ができるよう 緊急時の対応とその責任者を整理します 緊急時の対応には 初動対応 復旧のための活動等 様々なものがありますが 最低限そうした全社の対応に関する重要な意思決定及びその指揮命令を行う統括責任者を取り決めておくことが重要となります また 統括責任者が不在の場合や被災する場合もありますので 代理責任者も決めておく必要があります あなたの会社の緊急時における統括責任者及び代理責任者について 様式 4 に記入してください 様式 4 の記入方法 : 製造業の例 1 緊急時の統括責任者を確認してください 統括責任者が不在の場合もありますので 代理責任者も 2 名決めておきましょう 統括責任者の役割の例 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定及 び指揮命令 社長 専務 工場長 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 2 緊急時の対応の例を確認してください 緊急時の対応には 他の企業と連携して対応することで効果的となる場合があります また 本リストは緊急時における統括責任者の行動のチェックリストとしても活用できます 2-11

56 2.2 BCP を運用する (1)BCP の運用手順 いざ 緊急事態になった時に 従業員が BCP の内容を理解していなかったため 適切に対応することができなかった BCP に整理されている情報が古くなっており 役に立たなかった ということでは せっかく BCP を策定していても意味がありません このような事態に陥らないために 従業員への BCP の定着や策定した BCP の見直しを行う必要があります そのため ここでは 1BCP の定着 2BCP の見直し の 2 つの手順を解説していきます 1BCP の定着 2BCP の見直し 図 BCP の運用手順 ここからは 策定した BCP の定着 見直しについてです もう少しで終了しますので 頑張ってください! 2-12

57 1BCP の定着 2BCP の見直し (2)BCP の運用 1 BCP の定着 ( 社内教育活動の実施 ) BCP は 策定して終わりではありません 緊急事態になった時に従業員が BCP を有効に活用し 適切な対応ができるよう準備しておくことではじめて意味を成します そのため BCP を策定した後は 従業員に BCP の内容や BCP の重要性を理解してもらうために 社内における教育活動を実施することが重要となります 毎年 1 回以上 経営者が従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する 従業員各自が BCP の取組状況 役割分担の定期的な確認を行う 策定した BCP のポイントに関する社内研修会を開催する BCP の内容等に関する社内掲示を実施する図 教育活動の例 あなたの会社の組織構成や教育体系等を踏まえ 様式 5 にあなたの会社の教育計画を記入してください なお 少なくとも毎年 1 回以上は 経営者が従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明するとともに 各自の取組状況 役割分担を定期的に確認するようにしましょう 様式 5 の記入方法 (1/2): 製造業の例 経営者が従業員に BCP の進捗状況や問題点を説明する頻度を記入してください また 従業員への教育活動としてあなたの会社でその他に実施可能なものを記載してください 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する毎年 1 回 工場長 製造ラインの変更に伴う BCP への影響について 工場内の従業 員と共有化する 随時 人事課長 BCP のポイントに関する社内研修会を開催する毎年 1 回 営業部長 従業員各自の BCP の役割分担 ( 社外との連絡担当等 ) の定期 的な確認を行う 毎年 1 回 2-13

58 1BCP の定着 2BCP の見直し 2 BCP の見直し常に BCP の内容をあなたの会社の現状に見合ったものとしておくために 必要に応じ BCP の見直しを行うことが重要となります BCP の見直しは 例えば顧客管理や在庫管理等 日頃からあなたの会社が実施している経営管理の延長にあるものです 経営管理の結果 顧客状況や在庫状況等に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP の見直しを行う必要があるか検討し その必要があれば BCP に反映します また これから実施を予定している事前対策の進捗状況や問題点を定期的にチェックし 対策の内容や実施時期を再検討する必要があります そのため 策定した BCP の中に あなたの会社が見直す基準を記載しておき 随時確認するようにしましょう あなたの会社の BCP を見直す基準について 様式 5 を確認してください 様式 5 の記入方法 (2/2): 製造業の例 1 あなたの会社の BCP を見直す基準を確認してください BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は 見直しを行う必要があるか検討し その必要があれば 即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 2 記載内容以外に見直す基準が考えられる場合は 記入してください これで BCP( 入門コース ) の策定は終了です お疲れ様でした 今後は策定した BCP について きちんと定着 見直しをしていきましょう! 2-14

59 2.3 BCP 様式類 ( 入門コース : 記入シート ) 水色 ( ) で塗られている部分に 必要事項をご記入ください 2-15

60 事業継続計画 平成年月日作成 平成年月日改訂 ( 第版 )

61

62 目 次 - 様式 1 BCPの基本方針 1 1. 目的 1 2. 基本方針 1 3. 重要商品 1 様式 2 被害想定 2 様式 3 重要商品提供のための対策 3 4. 事前対策の検討 3 様式 4 緊急時の体制 5 5. 緊急時の統括責任者 5 様式 5 BCP の運用 6 6.BCPの定着 6 7.BCPの見直し 6

63 様式 1 BCP の基本方針 1. 目的 本計画は 緊急事態 ( 地震の発生等 ) においても 従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続することを目的として策定したものである 2. 基本方針 当社は 以下の基本方針に基づき 緊急時における事業継続に向けた対応を行う チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 自社の経営を維持する 顧客からの信用を守る 供給責任を果たし 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る 3. 重要商品 緊急時においても 自社で優先的に継続もしくは復旧させる商品 サービス ( 以下 重要商品という ) は 以下のとおりである 重要商品名 1

64 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ 様式 2 被害想定 本計画における緊急時の被害状況を以下のとおり想定する 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 利用の可否 : 鉄道 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 2

65 様式 3 重要商品提供のための対策 4. 事前対策の検討 重要商品を提供するための事前対策は以下のとおりである 重要商品 経営資源 ( 人 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? はい いいえ はい緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? いいえ 経営資源 ( 物 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 什器や棚等 設備を固定しているか? はい いいえ 原材料の代替調達や代替生産等 業務を代替して行う手段を確保しているか? はい いいえ 3

66 経営資源 ( 情報 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 重要なデータを特別に保管 ( バックアップ 耐火金庫等 ) しているか? はい いいえ 緊急時に取引先等へ情報を発信 取引先等の情報を収集する手段を整備しているか? はい いいえ 経営資源 ( 金 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 操業が停止した場合に 必要な運転資金を把握しているか? はい いいえ 緊急時に運転資金として活用できる現金 預金を準備しているか? はい いいえ その他の事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 取引先及び同業者等と災害発生時の相互支援について取り決めているか? はい いいえ はい いいえ 4

67 様式 4 緊急時の体制 5. 緊急時の統括責任者 地震等の災害発生により 緊急事態となった際の統括責任者及び代理責任者は以下のとおりとする 統括責任者の役割 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定及び 指揮命令 社長 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 の項目は 企業同士が連携 ( 共助 ) することで 効果的となる場合が考えられるもの 5

68 様式 5 BCP の運用 6.BCP の定着 BCP の重要性や進捗状況等を社内に周知するため 定期的に従業員に対して 以下の教育を実施する 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者 従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する 毎年 回 7.BCP の見直し BCP の実効性を確保するため 以下の基準に基づき BCP の見直しを行う BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP を見直す必要があるか検討を行い その必要があれば即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 6

69 裏表紙

70 インフラへの影響なたの会社への影響 会社の運転資金が必要となる あ 参考 1 新型インフルエンザ ( 強毒性 ) で想定される影響 新型インフルエンザ ( 強毒性 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 社会機能の維持に関わるライフライン ( 電気 ガス 水道 ) は 基本的には 通常どおり使用できる 道路 利用の可否 : 道路に大きな影響はなく 基本的に通常どおりに利用できる 電話 インターネット等の情報通信手段は 基本的に通常どおり使用できる 鉄道 運行本数が減少する 乗客数が制限される 利用の可否 : 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 一部の従業員やその家族が新型インフルエンザに感染する 約 4 割の従業員が出社できなくなる 物 物流網の混乱や取引先企業の事業停止により 原材料 部品 商品等の供給が停止する 在庫品が不足する 一部機能の低下の可能性はあるが 基本的には通常どおりに利用できる 金 事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 2-26

71 参考 2 BCP 掲示板 (1/2) 年月日作成 BCP 掲示板 (1/2) 緊急事態になったら 1 どのような対応が必要か? 2 そのために何を準備しておけばいいか? お客様の安全な避難 商店街で連携した復旧 3 実際に緊急事態になった時に 誰が 何をやるのか? 誰が 何をやる? (1を具体的に記載) 商店街にいるお客様を 緊急避難場所まで誘導する商店街の消火活動や瓦礫処理を指揮する 備考 緊急避難場所の位置は BCP 掲示板 (2/2) 参照 2-27

72 参考 2 BCP 掲示板 (2/2) 年月日作成 BCP 掲示板 (2/2) 防災マップ 主要な連絡先 区分連絡先名電話番号 電気 ライフライン ガス 水道 行政 団体等 医療機関 2-28

73 2.4 BCP 記入例 ( 業種別 ) 及び企業の取組事例 BCP 記入例及び企業の取組事例は あくまでも一つの例となります BCP を策定する際は この例を参考に自社に見合ったものを策定するよう心掛けてください また 事業継続計画 (BCP) の記入例に加え BCP 掲示板の記入例もあわせて掲載しておりますので こちらもご活用ください 2-29

74 製造業記入例 事業継続計画 平成 年 月 日作成 平成年月日改訂 ( 第版 )

75

76 目 次 - 様式 1 BCPの基本方針 1 1. 目的 1 2. 基本方針 1 3. 重要商品 1 様式 2 被害想定 3 様式 3 重要商品提供のための対策 5 4. 事前対策の検討 5 様式 4 緊急時の体制 8 5. 緊急時の統括責任者 8 様式 5 BCP の運用 10 6.BCPの定着 10 7.BCPの見直し 10

77 様式 1 BCP の基本方針 1. 目的 本計画は 緊急事態 ( 地震の発生等 ) においても 従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続することを目的として策定したものである 2. 基本方針 当社は 以下の基本方針に基づき 緊急時における事業継続に向けた対応を行う チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 自社の経営を維持する 供給責任を果たし 顧客からの信用を守る 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る ( 医薬品の製造業であるため ) 社会からの要望に応える 3. 重要商品 緊急時においても 自社で優先的に継続もしくは復旧させる商品 サービス ( 以下 重要商品という ) は 以下のとおりである 重要商品名 社向け 商品 1

78 企業の事例紹介 重要商品の選定業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :53 名被災した災害 : 東日本大震災同社における重要商品は 同社の技術に依存し 代替生産のきかない商品 (A 商品 ) となる A 商品を重要商品として考える理由は 取引先企業との信頼関係を維持するためである 取引先とは 業務を受託している企業 業務を委託している企業の双方が含まれる 現状における取引先 ( 特に業務を受託している企業 ) からの信頼喪失は 業務の転注を意味し その転注先は海外となる可能性がある こうした背景もあり 自社の事業活動の維持 あるいは災害からの復興は made in Japan を守ることにもつながると考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 重要商品の選定業種 : 製造業所在地 : 宮城県岩沼市従業員数 :50 名被災した災害 : 東日本大震災今回の震災により工場が約 1.2 メートル浸水し 500 種類以上の金型や機械設備が被害を受け 同社の社長は 工場の被災状況を見た時 一瞬再開の断念も考えたが 取引先への供給責任や従業員とその家族の将来を思い 操業継続を決断した と言う 同社は 取引先への影響を最小限に抑えるべく震災以前の受注には無事だった在庫等で対応し 量産品に不可欠な金型の洗浄と錆び防止を最優先に行い 自社の金型と従業員を借用した同業者の工場に送って生産を行った ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業白書 2011 年度版 ) 2

79 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ 様式 2 被害想定 本計画における緊急時の被害状況を以下のとおり想定する 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 鉄道 利用の可否 : 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 ヒント 地震は 人的損害 物的損害が発生する災害ですが 新型インフルエンザは物的損害は発生せずに 人的損害が主となります このようにリスクによって あなたの会社が受ける影響は異なります 様式 2 では 地震の被害を掲載していますが 可能であれば 被害想定を確認する際に新型インフルエンザや台風により あなたの会社が受ける影響も考えてみましょう 3

80 次のページへ進んでください 4

81 様式 3 重要商品提供のための対策 4. 事前対策の検討 重要商品を提供するための事前対策は以下のとおりである 重要商品 社向け 商品 経営資源 ( 人 ) への事前対策 ヒント 主要な連絡先等については 具体的に記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? はい いいえ 携帯電話を用いた緊急連絡網により安否確認が実施できる 主要な連絡先 総務部長 :XXX-XXX-XXXX 総務部長 実施済み 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? はい いいえ 機械の操作手順をマニュアル化し 従業員に教育する 人事課長 来年度中 経営資源 ( 物 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 什器や棚等 設備を固定しているか? はい いいえ 重要商品に係わる什器 設備を優先的に固定している 工場長実施済み 原材料の代替調達や代替生産等 業務を代替して行う手段を確保しているか? はい いいえ 重要商品を製造するために必要な部品の代替調達先リストを作成する また 仮設施設等の代替生産場所を確保する 工場長今年度中 ヒント どのような代替方法が必要かを検討し 自社でできる範囲の代替方法を記入しましょう 5

82 経営資源 ( 情報 ) への事前対策 ヒント 重要なデータの具体名も記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 重要なデータを特別に保管 ( バックアップ 耐火金庫等 ) しているか? はい いいえ 顧客管理簿 在庫管理簿 仕入先管理簿のバックアップを毎月 1 回とっている システム担当課長 実施済み 緊急時に取引先等へ情報を発信 取引先等の情報を収集する手段を整備しているか? はい いいえ 取引先の担当者の緊急連絡先リスト ( 会社 携帯電話番号 メールアドレス ) を作成している 社 :XXXX-XX-XXXX 社 :XX-XXXX-XXXX 営業部長 実施済み ヒント あなたの会社の財務内容 事業内容 被害状況等により必要な運経営資源 ( 金 ) への事前対策転資金は異なりますが 検討が困難な場合は 操業が停止する期間を 1 ヵ月 ( 目安 ) ステップとして必要な運転資金を考えてみてください 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 操業が停止した場合に 必要な運転資金を把握しているか? はい いいえ 1 ヵ月事業が停止した場合に必要な資金として 百万円としている 経理部長 実施済み 緊急時に運転資金として活用できる現金 預金を準備しているか? その他の事前対策 はい いいえ ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 百万円の預金及び自社の金庫に 百万円の現金を積み立てる 経理部長 今年度中 ヒント 緊急時に必要な運転資金 ( 上段で検討 ) を準備するための対策を検討してください ヒント 誰に どのような 支援を求めるかを考えてみてください ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 取引先及び同業他社等と災害発生時の相互支援について取り決めているか? はい いいえ 組合を通じて 社 ( 同業他社 ) と被災時の応援要員に関する協定を結ぶ 社 :XXX-XXX-XXXX 経営企画部長 来年度中 公的融資制度の情報を収集する手段を準備しているか? はい いいえ 中小企業庁や金融機関のホームページアドレスを一覧として取りまとめている 中小企業庁 : 経理部長 実施済み 6

83 企業の事例紹介 経営資源 ( 人 ) 業種 : 製造業従業員数 :214 名 被災した災害 : 新潟県中越地震 完全復旧までの間は 水道がストップしていてトイレ等の問題もあったため 午前中のみの出勤体制とした また 従業員の安否確認を行った あらかじめ定めていたわけではないが 会社の玄関にノートを置き 従業員自身のほか 他の従業員の居所等が分かっている場合はそれらの情報を随時記入してもらった 地震発生から約 1 週間で従業員全員の安全を確認することができた ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 経営資源 ( 物 ) 業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :15 名被災した災害 : 東日本大震災事前対策として 大きな機械をボルト等で固定していた また 重要なデータを USB に保存し 自宅と工場に分散して保管していた しかしながら 震災により設備は全損し 重要なデータは両方とも失われてしまった 取引先に同社の現状報告に行った際に 無理強いはしないが 再起の意思があるなら全力で支援する という言葉をいただいた どこまで復旧できるかは分からなかったが 二つ返事で 是非やらせて下さい と伝えた 結果 取引先に仮事務所の設置場所や使用する工具を用意していただき 何とか事業を再開できた 取引先からの信頼を得ていたことが 窮地に活きたと感じている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 情報 ) 業種 : 漆器製造販売業従業員数 :10 名被災した災害 : 能登半島地震テレビで地震被害の様子を見た取引先や知人から 状況確認の電話や飲料水 食料品 見舞金などをいただき 本当に申し訳なく身に余る思いだったが 震度 5 近くの余震がたびたびあり 電話やご来訪いただいた際も怖くて塞ぎ込むことがよくあった 自分も逆の立場であれば やはり無事をいち早く確認したいと電話を通じるまでかけ続けるかもしれないが 被災の現場では片付け作業に追われて十分に対応する余裕がないのが実情である 大きな災害が発生した際には 封書や FAX メールなどで連絡をとる方がよいと思う ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 経営資源 ( 金 ) 業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :53 名被災した災害 : 東日本大震災同社は 地震保険に加入していた そのため 今般の震災による被害総額は約 2,000 万円であったが 保険により資金を調達することができた そして 調達した資金を 被災した建屋や生産設備の復旧に活用した ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 7

84 様式 4 緊急時の体制 5. 緊急時の統括責任者 地震等の災害発生により 緊急事態となった際の統括責任者及び代理責任者は以下のとおりとする 統括責任者の役割の例 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定 及び指揮命令 社長 専務 工場長 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 の項目は 企業同士が連携 ( 共助 ) することで 効果的となる場合が考えられるもの 8

85 企業の事例紹介 緊急時の体制業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :53 名被災した災害 : 東日本大震災被災時は 本来であれば 社長が経営の意思決定及び対応指示を行うこととなっていたが 社長は出張中であった そのため 被災当日は専務が代理責任者として経営の意思決定及び対応指示を行った 一般の従業員でも判断や対応ができる局面もあるが 事業の中断や休業の是非といった重大な決断は経営者にしかできないと考えている そして 専務が下した決断は 安全が確認できるまで従業員を帰宅させず会社に留める というものであった この決断により 津波の被害を避けられたという面もあったと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 緊急時の体制 業種 : 食品製造業従業員数 :800 名 所在地 : 新潟県被災した災害 : 新潟県中越地震 被災により 設備 機械や水道等の損傷により通常の生産体制がとれない状況で経営者が下した決断は 出荷は最小にして とにかく品物を切らさない ということであった この決断の背景として 顧客である取引先企業との信頼関係 特に納期を守ることを重視したことが語られている また 結果的に地震後も顧客企業を 1 社も失うことはなかったと述べられている ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 緊急時の体制 業種 : 機械製造業従業員数 :261 名 被災した災害 : 新潟県中越地震 今後やるべきことや問題点などをメモした 当時のメモを見ると 復旧の手順のほか マスコミ対応の一本化 社員を絶対に怒るな などと書いてあった 早い段階で頭をまとめて整理しておいたことが かなり役に立った さらに緊急時には指示命令系統を一本化する必要があると考え 全ての情報を自分に集める体制を敷いた ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 9

86 様式 5 BCP の運用 6.BCP の定着 BCP の重要性や進捗状況等を社内に周知するため 定期的に従業員に対して 以下の教育を実施する 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者 従業員に対して BCP の問題点や進捗状況を説明する 毎年 1 回 工場長 製造ラインの変更に伴う BCP への影響について 工場内の従業員と共有化する 随時 人事課長 BCP のポイントに関する社内研修会を開催する 毎年 1 回 営業部長 従業員各自の BCP の役割分担 ( 社外との連絡担 当等 ) の定期的な確認を行う 毎年 1 回 7.BCP の見直し BCP の実効性を確保するため 以下の基準に基づき BCP の見直しを行う BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP の見直しを行う必要があるか検討を行い その必要があれば即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 10

87 企業の事例紹介 BCP の定着 見直し 業種 : 食品製造業所在地 : 新潟県従業員数 :800 名被災した災害 : 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 10 月 23 日 ( 土 )) 地震が発生した時期は商品の入れ替え時期で 販売店の棚取りをする時期であり 業界にとっては 生命線 ともいえる時期であった このため工場は地震発生前の 10 月 20 日から 24 時間体制で稼動していた 地震が発生した 10 月 23 日は 工場内に 78 名の社員がいた 地震発生後 停電で真っ暗になったにもかかわらず 全従業員が無事避難して幸いに人的被害はなかった 毎年 避難訓練を継続的に実施していた成果だと思う 地震のときは何はともあれ逃げるしかなく これ以外の対策はないと思う ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) BCP の定着 見直し 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 同社では 地域のお客様に支えられて成長した企業である以上 非常時に地域社会に貢献するのは自分たちの使命であるという認識が従業員まで浸透していた また 災害時に店長等が不在でも行動ができるよう 全従業員に災害対応を記載したカードを配布したり 社員研修に災害対応を含めたりしていた その結果 被災直後から各店舗で従業員が お客様の避難誘導 従業員の避難と周辺住民への避難の呼びかけ 発災後の仮店舗での営業等を的確に実施できたと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 11

88 サービス 小売業記入例 事業継続計画 平成 年 月 日作成 平成年月日改訂 ( 第版 )

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90 目 次 - 様式 1 BCPの基本方針 1 1. 目的 1 2. 基本方針 1 3. 重要商品 1 様式 2 被害想定 3 様式 3 重要商品提供のための対策 5 4. 事前対策の検討 5 様式 4 緊急時の体制 8 5. 緊急時の統括責任者 8 様式 5 BCP の運用 10 6.BCPの定着 10 7.BCPの見直し 10

91 様式 1 BCP の基本方針 1. 目的 本計画は 緊急事態 ( 地震の発生等 ) においても 従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続することを目的として策定したものである 2. 基本方針 当社は 以下の基本方針に基づき 緊急時における事業継続に向けた対応を行う チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 店を開け営業を続ける ( 自社の経営を維持する ) 供給責任を果たし 顧客からの信用を守る 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る ( 衣食住に関わる商品をお客様に提供する業態であるため ) 社会からの要請に応える 3. 重要商品 緊急時においても 自社で優先的に継続もしくは復旧させる商品 サービス ( 以下 重要商品という ) は 以下のとおりである 重要商品名 お客様への 商品 サービスの提供 1

92 企業の事例紹介 重要商品の選定 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 同社における重要商品は 地域の人々が生きるため 食べるために 安定的に商品 ( 生活物資 食料品等 ) を供給することである これは 同社が地域のお客様に育てられた企業として 地域のお客様の生命と生活を守ることに貢献するのが使命だと考えているためである こうした背景や地域の人々からの要望もあり 被災していない店舗での営業のほか 移動販売所 出張所や仮店舗での営業を続けることができたと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 事業継続対応の基本方針業種 : 洗濯業所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :57 名被災した災害 : 東日本大震災同社では 震災により仙台市泉区松森にあるグループ集中工場の建物に大きな被害を受けたが 病院や老人ホームというお客様の性質上 消毒洗濯物の供給は止めることができないため 震災直後から社員総動員で機械の復旧工事を行った 電気 水道の回復と同時に稼働する準備が整ったが 稼働に必要な油の確保ができず 同社所有の岩手県一関市や群馬県伊勢崎市の工場まで運んで洗濯を行い 緊急対応の仕事も積極的に受け入れて業務を継続した ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 被災地の復旧 復興に貢献された中小企業の皆様方の取組 ) 2

93 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ 様式 2 被害想定 本計画における緊急時の被害状況を以下のとおり想定する 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 利用の可否 : 鉄道 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 ヒント 地震は 人的損害 物的損害が発生する災害ですが 新型インフルエンザは物的損害は発生せずに 人的損害が主となります このようにリスクによって あなたの会社が受ける影響は異なります 様式 2 では 地震の被害を掲載していますが 可能であれば 被害想定を確認する際に新型インフルエンザや台風により あなたの会社が受ける影響も考えてみましょう 3

94 次のページへ進んでください 4

95 様式 3 重要商品提供のための対策 4. 事前対策の検討 重要商品を提供するための事前対策は以下のとおりである 重要商品 お客様への 商品 サービスの提供 経営資源 ( 人 ) への事前対策 ヒント 主要な連絡先等については 具体的に記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? はい いいえ はい いいえ 全従業員が携帯電話メールを用いた緊急連絡網により安否確認が実施できる 主要な連絡先 経営企画部長 : XXX@XXX.co.jp 重要商品に必要な業務 ( 商品受入 システム保守管理等 ) をマニュアル化し 周知している 経営企画部長 経営企画部長 実施済み 今年度中 経営資源 ( 物 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 什器や棚等 設備を固定しているか? はい いいえ 重要商品に係わる什器 設備を固定している 各店舗の店長 実施済み 原材料の代替調達や代替生産等 業務を代替して行う手段を確保しているか? はい いいえ 重要商品 ( 商品や部品等 ) の調達先をあらかじめ探してある 代替調達先の連絡先 社 :XX-XXXX-XXXX 販売統括部長 実施済み ヒント どのような代替方法が必要かを検討し 自社でできる範囲の代替方法を記入しましょう 5

96 経営資源 ( 情報 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ヒント 重要なデータの具体名も記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施何をやる? 誰がやる? いつやる? 重要なデータを特別に保管 ( バックアップ 耐火金庫等 ) しているか? はい いいえ 仕入先管理簿 売上伝票等のバックアップを月末にとっている 経営企画部長 実施済み 緊急時に取引先等へ情報を発信 取引先等の情報を収集する手段を整備しているか? はい いいえ ホームページを公開し 緊急時に自社の被害状況や復旧状況を発信できる体制等を整備する 広報担当者 来年度中 ヒント あなたの会社の財務内容 事業内容 被害状況等により必要な運経営資源 ( 金 ) への事前対策転資金は異なりますが 検討が困難な場合は 操業が停止する期間を 1 ヵ月 ( 目安 ) ステップとして必要な運転資金を考えてみてください 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 操業が停止した場合に 必要な運転資金を把握しているか? はい いいえ 1 ヵ月事業が停止した場合に必要な資金として 百万円としている 経理部長 実施済み 緊急時に運転資金として活用できる現金 預金を準備しているか? はい いいえ 百万円の預金及び自社の金庫に 百万円の現金を積み立てる 経理部長 今年度中 ヒント 緊急時に必要な運転資金 ( 上段で検討 ) を準備するための対策を検討してください その他の事前対策 ヒント 誰に どのような 支援を求めるかを考えてみてください ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 取引先及び同業他社等と災害発生時の相互支援について取り決めているか? はい いいえ 近隣の企業 ( 社 社 ) と被災時における応援体制を整備する 専務来年度中 災害発生時に 帰宅困難者等の受け入れに関する取り決めがあるか? はい いいえ 自社での取り決めの有無及びその内容 ( 帰宅困難者の避難収容等 ) を確認している 専務 実施済み 6

97 企業の事例紹介 経営資源 ( 人 ) 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 携帯電話のメール等による安否確認システムを導入し 緊急時の連絡網も整備していた しかし 今回の被災時は電話網が全く利用できなかったため 現実に採りうる徒歩による巡回と人伝で従業員の安否を確認す る等 想定と異なる対応を行った ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 物 ) 業種 : 廃棄物処理業等所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :67 名被災した災害 : 東日本大震災自社の処理施設が復旧するまでは 県外の産廃業者の協力を得てスムーズに廃棄物の処理を行った 本社の電話やパソコン端末は 3 月 16 日に復旧 産業廃棄物の収集運搬及び清掃業務 リサイクル業務は震災後約 1 週間で復旧し 中間処理業務についても約 1 か月で復旧し 早期に完全復旧を果たした ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業白書 2011 年度版 ) 経営資源 ( 情報 ) 業種 : 廃棄物処理業等所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :67 名被災した災害 : 東日本大震災 BCP 策定により緊急用の通信手段として衛星電話を設置していたことによって 処理施設の修理業者に速やかに連絡が取れ 震災の翌日には修理業者が復旧の確認作業に取り掛かることができた 衛星電話の効果は お客様との連絡にも大いに役立ち 官公庁やお客様との連絡を行い 地震翌日から各市町の復旧作業及びお客様の復旧作業にも参加できた ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業白書 2011 年度版 ) 経営資源 ( 金 ) 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 平常時から取引先の金融機関に財務の健全性を説明し 信頼関係を築いていた こうした取組が重要であり 被災後に社長が金融機関に対して融資を依頼し 必要な資金を確保することができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 7

98 様式 4 緊急時の体制 5. 緊急時の統括責任者 地震等の災害発生により 緊急事態となった際の統括責任者及び代理責任者は以下のとおりとする 統括責任者の役割の例 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定 及び指揮命令 社長 常務 部長 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 の項目は 企業同士が連携 ( 共助 ) することで 効果的となる場合が考えられるもの 8

99 企業の事例紹介 緊急時の体制 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 被災当初 経営層や一部のマネージャーが不在であったこともあり 全社レベルではなく 各店舗レベルでの対応に終始せざるを得ない局面があった しかし 普段から社員教育を実施していたため お客様の避難誘導等について従業員が自主的に対応することができた また 被災後本部では 会社全体の重要な意思決定と対応指示を専務が行い その指示を各店舗へ伝達する役割を販売統括担当役員が行った また 従業員も問題なくその指示に従って行動ができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 緊急時の体制業種 : システム開発業従業員数 :48 名被災した災害 : 新潟県中越沖地震当社は ISO 取得の関連から 事業継続活動 (BCM) について試行錯誤ではあるが取り組みを進めてきた 自然災害については 地震の他に 水害や火災を対象としたマニュアルを策定して訓練を実施している マニュアルには 緊急連絡網等の他 震度 6 以上がレベル 3 震度 4 から 5 がレベル 2 地震以外をレベル 1 として 3 段階の災害時レベルを設定し それぞれのレベルに応じて対応方法を定めている 災害対策本部は 指揮班 連絡班等に班分けし 消防団に属している社員が主なメンバーとなっている 地震発生後 1 週間は マニュアルに従って社内に非常勤務体制を敷き 課長級以上のシフトを夜間も含めて空きが出ないように組み 会社の代表電話に必ず出られるようにして 会社宛の連絡を必ず取れるようにした ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 9

100 様式 5 BCP の運用 6.BCP の定着 BCP の重要性や進捗状況等を社内に周知するため 定期的に従業員に対して 以下の教育を実施する 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者 従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する 毎年 1 回 各店舗の店長 従業員に対して BCP のポイントや緊急時の 店舗内での役割分担を説明する 毎年 1 回 広報担当者 BCP の内容等を取りまとめたポスターを作成 周知する 月まで 7.BCP の見直し BCP の実効性を確保するため 以下の基準に基づき BCP の見直しを行う BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP を見直す必要があるか検討を行い その必要があれば即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 10

101 企業の事例紹介 BCP の定着 見直し 業種 : 卸売 小売業従業員数 :1149 名 所在地 : 岩手県大船渡市被災した災害 : 東日本大震災 同社では 地域のお客様に支えられて成長した企業である以上 非常時に地域社会に貢献するのは自分たちの使命であるという認識が従業員まで浸透していた また 災害時に店長等が不在でも行動ができるよう 全従業員に災害対応を記載したカードを配布したり 社員研修に災害対応を含めたりしていた その結果 被災直後から各店舗で従業員が お客様の避難誘導 従業員の避難と周辺住民への避難の呼びかけ 発災後の仮店舗での営業等が的確に実施できたと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) BCP の定着 見直し業種 : 廃棄物処理業等所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :67 名被災した災害 : 東日本大震災同社では 2008 年 8 月から緊急事態に備えて BCP の策定検討を始め 2009 年 9 月に第 1 版を制定した 社内研修会では外部の専門家も参加してもらい BCP の机上演習や模擬演習を実施したこともあって 中間処理施設からの円滑な避難やお客様のもとで作業している社員の安否確認が迅速に行われ 全員の無事を早い段階で確認することができた ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業白書 2011 年度版 ) 11

102 運送業記入例 事業継続計画 平成 年 月 日作成 平成年月日改訂 ( 第版 )

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104 目 次 - 様式 1 BCPの基本方針 1 1. 目的 1 2. 基本方針 1 3. 重要商品 1 様式 2 被害想定 3 様式 3 重要商品提供のための対策 5 4. 事前対策の検討 5 様式 4 緊急時の体制 8 5. 緊急時の統括責任者 8 様式 5 BCP の運用 10 6.BCPの定着 10 7.BCPの見直し 10

105 様式 1 BCP の基本方針 1. 目的 本計画は 緊急事態 ( 地震の発生等 ) においても 従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続することを目的として策定したものである 2. 基本方針 当社は 以下の基本方針に基づき 緊急時における事業継続に向けた対応を行う チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 運送業務 ( 納品 ) を継続する ( 自社の経営を維持する ) 供給責任を果たし 顧客からの信用を守る 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る ( 医薬品の配送を行っているため ) サプライチェーンを維持する 3. 重要商品 緊急時においても 自社で優先的に継続もしくは復旧させる商品 サービス ( 以下 重要商品という ) は 以下のとおりである 重要商品名 社からの 商品の配送 1

106 企業の事例紹介 重要商品の選定業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災同社における重要商品は 港湾運送サービスとなる この港湾運送サービスを重要商品として考えた理由は 海と陸の結節点である港湾の重要性を強く意識し 生産 出荷された貨物の流れを止めないことが最重要であると考えたためである 港湾の機能を止めないことが地域経済 地域社会の活力を守ることにつながると考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 重要商品の選定 業種 : 運送業従業員数 :8 名 所在地 : 大阪府大阪市被災した災害 : 新型インフルエンザ (A/H1N1) 重要商品は 配送業務である 重要商品を選択した観点は お客様からの信頼を守るということである 配送が滞ってしまうと お客様に大きな迷惑がかかってしまうため 配送業務を重要商品と考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 2

107 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ 様式 2 被害想定 本計画における緊急時の被害状況を以下のとおり想定する 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 利用の可否 : 鉄道 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 ヒント 地震は 人的損害 物的損害が発生する災害ですが 新型インフルエンザは物的損害は発生せずに 人的損害が主となります このようにリスクによって あなたの会社が受ける影響は異なります 様式 2 では 地震の被害を掲載していますが 可能であれば 被害想定を確認する際に新型インフルエンザや台風により あなたの会社が受ける影響も考えてみましょう 3

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109 様式 3 重要商品提供のための対策 4. 事前対策の検討 重要商品を提供するための事前対策は以下のとおりである 重要商品 社からの 商品の配送 経営資源 ( 人 ) への事前対策 ヒント 主要な連絡先等については 具体的に記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? はい いいえ ドライバーに通常時から定期的に会社に連絡を入れることを徹底している 主要な連絡先 本社経営企画部 :XXX-XX-XXXX 経営企画部長 実施済み 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? はい いいえ 協力会社 ( 社 ) の配車担当者の緊急連絡先リスト ( 会社 携帯電話番号 メールアドレス ) を作成し 従業員に周知する 人事課長 今年度中 経営資源 ( 物 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 什器や棚等 設備を固定しているか? はい いいえ 荷主から預かった商品を保管する什器等を優先的に固定している 総務部長 実施済み 原材料の代替調達や代替生産等 業務を代替して行う手段を確保しているか? はい いいえ 近くのガソリンスタンドをあらかじめ整理しておく また ガソリン保管用のタンクを準備し そのタンクの保管場所を決めておく 総務部長 今年度中 ヒント どのような代替方法が必要かを検討し 自社でできる範囲の代替方法を記入しましょう 5

110 経営資源 ( 情報 ) への事前対策 ヒント 重要なデータの具体名も記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 重要なデータを特別に保管 ( バックアップ 耐火金庫等 ) しているか? はい いいえ 顧客管理簿 配送依頼書 配送記録等のバックアップを月末にとっている 経営企画部長 実施済み 緊急時に取引先等へ情報を発信 取引先等の情報を収集する手段を整備しているか? はい いいえ 協力会社の配車担当者の緊急連絡先リスト ( 会社 携帯電話番号 メールアドレス ) を作成する また 道路の被災状況等が確認できるインターネット等の手段を準備する 課長今年度中 ヒント あなたの会社の財務内容 事業内容 被害状況等により必要な運経営資源 ( 金 ) への事前対策転資金は異なりますが 検討が困難な場合は 操業が停止する期間を 1 ヵ月 ( 目安 ) ステップとして必要な運転資金を考えてみてください 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 操業が停止した場合に 必要な運転資金を把握しているか? はい いいえ 1 ヵ月事業が停止した場合に必要な資金として 百万円としている 経理部長 実施済み 緊急時に運転資金として活用できる現金 預金を準備しているか? はい いいえ 百万円の預金及び自社の金庫に 百万円の現金を積み立てる 経理部長 今年度中 ヒント 緊急時に必要な運転資金 ( 上段で検討 ) を準備するための対策を検討してください その他の事前対策 ヒント 誰に どのような 支援を求めるかを考えてみてください ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 取引先及び同業他社等と災害発生時の相互支援について取り決めているか? はい いいえ 業界団体 ( 組合 ) を通じて 同業他社と被災時の配送協力協定を結ぶ 社長 来年度中 各自治体等と結んでいる災害時の協定等を確認しているか? はい いいえ 自社が締結している防災協定の有無及びその内容 ( 緊急物資の輸送 輸送車両の提供等 ) を確認しておく 経営企画部長 今年度中 6

111 企業の事例紹介 経営資源 ( 人 ) 業種 : 運送業従業員数 :8 名 所在地 : 大阪府大阪市被災した災害 : 新型インフルエンザ (A/H1N1) 新型インフルエンザ (A/H1N1) 流行時に 即座にライダーにマスクを配布し マスク着用を義務付けさせた さらに ライダー同士の接触を極力避けるよう ライダーが自宅から直接業務に向かい 本社に寄らずに直接帰宅するよう指示を出した こうした対応により 同社における感染拡大を防止することができたと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 物 ) 業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災港湾荷役事業は許可制のため代替方法はないが 同業他社 1 社と平時から協力関係にあった そのため 災害時においても港湾荷役作業や瓦礫の撤去等の復旧作業を同業他社と協力して実施することができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 情報 ) 業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災サーバーは本社 2 階に置いて無事だったが 停電でしばらく動かすことができなかった しかし 定期的に仙台のデータ管理事業者にバックアップをとらせていたため その業者に同社の PC を持ち込んで取引先への請求や支払 ( 経費や給与 ) 業務ができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 金 ) 業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災所属する企業グループで導入されている資金や資産を一元管理する資金管理システムを利用して 積み立てた資金の引き出しや借り入れ等を行った それ以外にも 行政からの補助金を受けることができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 7

112 様式 4 緊急時の体制 5. 緊急時の統括責任者 地震等の災害発生により 緊急事態となった際の統括責任者及び代理責任者は以下のとおりとする 統括責任者の役割の例 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定 及び指揮命令 社長 常務 部長 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 の項目は 企業同士が連携 ( 共助 ) することで 効果的となる場合が考えられるもの 8

113 企業の事例紹介 緊急時の体制業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災震災前から 災害対策本部を本社で立ち上げ 本部長となる社長以下 役員や部長が参集するように取り決めており 今回もそのように対応した 自宅が被災した従業員も多く また公共交通手段やガソリン等の燃料の問題等が生じたため 震災直後から 10 日間休暇を与えた その後 全職員を本社に集め 仙台港ロジスティクスセンターや各店舗の復旧等 全社的にやるべきことに取り掛かった ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 緊急時の体制 業種 : 運送業従業員数 :8 名 所在地 : 大阪府大阪市被災した災害 : 新型インフルエンザ (A/H1N1) 災害時の意志決定及び対応指示は 責任者 ( 代表取締役 ) が行うように決め 今回の新型インフルエンザ (A/H1N1) 流行時も責任者が対応指示等を行った 今回は特段問題なかったが 万一を想定して代表取締役の代理 ( サブリーダー ) を決めており 責任者が対応指示できない場合は サブリーダーが代わりに対応指示をするように定めている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 9

114 様式 5 BCP の運用 6.BCP の定着 BCP の重要性や進捗状況等を社内に周知するため 定期的に従業員に対して 以下の教育を実施する 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者 従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する 毎年 1 回 人事課長 BCP のポイントに関する社内研修会を開催す る 毎年 1 回 総務部長 ドライバー用に BCP のポイントを取りまとめたポ ケットカードを作成 配付する 今年度中 7.BCP の見直し BCP の実効性を確保するため 以下の基準に基づき BCP の見直しを行う BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP を見直す必要があるか検討を行い その必要があれば即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 10

115 企業の事例紹介 BCP の定着 見直し 業種 : 運送業所在地 : 宮城県塩竈市従業員数 :216 名被災した災害 : 東日本大震災平時からの従業員の意識づけが重要だと考えると同時に 想定の枠を超えた事態が発生した時に何をするか 何ができるかが重要だと考えている また 東日本大震災後 防災マップ等の従業員に見てほしい資料については 単に掲示するのではなく 全従業員に回覧して内容確認後に押印するようにしている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) BCP の定着 見直し 業種 : 運送業従業員数 :8 名 所在地 : 大阪府大阪市被災した災害 : 新型インフルエンザ (A/H1N1) 同社では 2006 年に BCP( 初版 ) を策定しているが 緊急連絡先リストの変更 ( 取引先の追加 ) やデータのバックアップを変更した場合等には BCP を見直し 実効性を維持するよう努めている 現在では 3 回の見直しを実施しており BCP( 第 4 版 ) となっている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 11

116 飲食 宿泊業記入例 事業継続計画 平成 年 月 日作成 平成年月日改訂 ( 第版 )

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118 目 次 - 様式 1 BCPの基本方針 1 1. 目的 1 2. 基本方針 1 3. 重要商品 1 様式 2 被害想定 3 様式 3 重要商品提供のための対策 5 4. 事前対策の検討 5 様式 4 緊急時の体制 8 5. 緊急時の統括責任者 8 様式 5 BCP の運用 10 6.BCPの定着 10 7.BCPの見直し 10

119 様式 1 BCP の基本方針 1. 目的 本計画は 緊急事態 ( 地震の発生等 ) においても 従業員及びその家族の安全を確保しながら自社の事業を継続することを目的として策定したものである 2. 基本方針 当社は 以下の基本方針に基づき 緊急時における事業継続に向けた対応を行う チェック 基本方針 人命 ( 従業員 顧客 ) の安全を守る 営業を継続する ( 自社の経営を維持する ) 供給責任を果たし 顧客からの信用を守る 従業員の雇用を守る 地域経済の活力を守る 3. 重要商品 緊急時においても 自社で優先的に継続もしくは復旧させる商品 サービス ( 以下 重要商品という ) は 以下のとおりである 重要商品名 お客様への サービスの提供 1

120 企業の事例紹介 重要商品の選定業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :15 名被災した災害 : 東日本大震災同社では 日頃からお客様の安全 安心を守る事が宿泊業の最大の使命であり 義務であると考えており これを災害対応の方針としている こうした方針に基づき 同社における最も重要な商品 サービスは顧客が安心して泊まることができる宿泊施設を提供することであると考え 今回の震災においても当該サービスを継続するよう全力で努力した ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 重要商品の選定業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :53 名被災した災害 : 東日本大震災同社における重要商品は 同社の技術に依存し 代替生産のきかない商品 (A 商品 ) となる A 商品を重要商品として考える理由は 取引先企業との信頼関係を維持するためである 取引先とは 業務を受託している企業 業務を委託している企業の双方が含まれる 現状における取引先 ( 特に業務を受託している企業 ) からの信頼喪失は 業務の転注を意味し その転注先は海外となる可能性がある こうした背景もあり 自社の事業活動の維持 あるいは災害からの復興は made in Japan を守ることにもつながると考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 2

121 インフラへの影響なたの会社への影響が必要となる あ 様式 2 被害想定 本計画における緊急時の被害状況を以下のとおり想定する 大規模地震 ( 震度 5 弱以上 ) で想定される影響 ライフライン 情報通信 停電が発生し 水道とガスが停止する その後 電気 水道 ガスの順番で復旧する 利用の可否 : 道路 一部の道路が通行規制となる その他の道路で 渋滞が発生する 電話やインターネット等が発生直後は つながらなくなる その後 ケーブル断線の復旧等により 順次復旧する 利用の可否 : 鉄道 発生直後は 鉄道の運行が完全に停止する その後 被害の少ない地域から順次再開する 利用の可否 : 利用の可否 : 人 情報 設備 什器類の移動 転倒 耐震性の低い建物の倒壊 津波の発生等により 一部の従業員が負傷する 従業員やその家族の負傷 交通機関の停止等により 一部の従業員が出社できなくなる 物 工場 店舗等が 大破 倒壊 浸水する 固定していない設備 什器類が移動 転倒する 商品 備品類が落下 破損する 仕入先の被災により 部品や原材料等が調達できずに 商品の生産 販売ができなくなる パソコン等の機器類が破損する 重要な書類 データ ( 顧客管理簿 仕入先管理簿 商品の設計図等 ) が復旧できなくなる 金 工場の生産停止や従業員の出社率の低下により事業が停止してしまい その間の売上がなくなる 会社の運転資金 ( 従業員の給与 賃借料等 ) と建物 設備等の復旧のための資金 ヒント 地震は 人的損害 物的損害が発生する災害ですが 新型インフルエンザは物的損害は発生せずに 人的損害が主となります このようにリスクによって あなたの会社が受ける影響は異なります 様式 2 では 地震の被害を掲載していますが 可能であれば 被害想定を確認する際に新型インフルエンザや台風により あなたの会社が受ける影響も考えてみましょう 3

122 次のページへ進んでください 4

123 様式 3 重要商品提供のための対策 4. 事前対策の検討 重要商品を提供するための事前対策は以下のとおりである 重要商品 お客様への サービスの提供 経営資源 ( 人 ) への事前対策 ヒント 主要な連絡先等については 具体的に記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 従業員の安否確認ルールの決定や安否確認手段の確保を行っているか? 緊急時に必要な従業員が出社できない場合に 代行できる従業員を育成しているか? はい いいえ はい いいえ 携帯電話を用いた緊急連絡網により安否確認が実施できる また 顧客の身の安全確認を統括するリーダーを決めている 主要な連絡先 統括リーダー :XXX-XXXX-XXXX 顧客対応方法や原材料仕入方法のマニュアルを作成し 従業員に周知する 社長 ( 店主 女将等 ) さん ( 店主の妻 支配人等 ) 実施済み 来年度中 経営資源 ( 物 ) への事前対策 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握 ステップ 2 事前対策の検討 実施 何をやる? 誰がやる? いつやる? 什器や棚等 設備を固定しているか? はい いいえ 調理設備等を床面に固定している ( 棚等からの物の落下が危険であるため 頭上にものを置いていない ) 社長 ( 店主 女将等 ) 実施済み 原材料の代替調達や代替生産等 業務を代替して行う手段を確保しているか? はい いいえ 重要なサービスの継続 復旧に必要な備品類等の調達先リストをあらかじめ作成している 代替調達先の連絡先 社 :XXX-XXX-XXXX 社長 ( 店主 女将等 ) 実施済み ヒント どのような代替方法が必要かを検討し 自社でできる範囲の代替方法を記入しましょう 5

124 経営資源 ( 情報 ) への事前対策 ヒント 重要なデータの具体名を記入しましょう ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 重要なデータを特別に保管 ( バックアップ 耐火金庫等 ) しているか? はい いいえ 顧客管理簿 仕入先管理簿のバックアップを毎月 1 回とっている さん ( 店主の妻 支配人等 ) 実施済み 緊急時に取引先等へ情報を発信 取引先等の情報を収集する手段を整備しているか? はい いいえ 自社の復旧状況を発信できるように ホームページを作成する さん ( 店主の長男 支配人等 ) 今年度中 ヒント あなたの会社の財務内容 事業内容 被害状況等により必要な運経営資源 ( 金 ) への事前対策転資金は異なりますが 検討が困難な場合は 操業が停止する期間を 1 ヵ月 ( 目安 ) ステップとして必要な運転資金を考えてみてください 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 操業が停止した場合に 必要な運転資金を把握しているか? はい いいえ 1 ヵ月事業が停止した場合に必要な資金として 百万円としている さん ( 店主の妻 女将等 ) 実施済み 緊急時に運転資金として活用できる現金 預金を準備しているか? はい 百万円の預金及び自社の金庫に 百万円の現金を積み立てる さん ( 店主の妻 若女将等 ) 今年度中 いいえ ヒント 緊急時に必要な運転資金 ( 上段で検討 ) を準備するための対策を検討してください その他の事前対策 ヒント 誰に どのような 支援を求めるかを考えてみてください ステップ 2 事前対策の検討 実施 ステップ 1 事前対策の実施状況の把握何をやる? 誰がやる? いつやる? 取引先及び同業他社等と災害発生時の相互支援について取り決めているか? はい いいえ 同じ地域で協力関係にある企業 ( 店 屋 ) の連絡先リストを作成する 社長 ( 店主 女将等 ) 来年度中 災害発生時に 帰宅困難者等の受け入れに関する取り決めがあるか? はい いいえ 自社での取り決めの有無及びその内容 ( 帰宅困難者の避難収容等 ) を確認しておく 社長 ( 店主 女将等 ) 今年度中 6

125 企業の事例紹介 経営資源 ( 人 ) 業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 岩手県宮古市従業員数 :21 名被災した災害 : 東日本大震災非常時に備えて連絡網を整備していたほか 消防法に従って非常時の体制図や各方面への連絡図は定めていた しかし 携帯電話等で連絡を取り合うことを想定していたため 震災発生時には上手く機能しなかった そこで 被災後は従業員がホテルに交互に様子を見に来ていたため マイクロバスをホテルの前に停めて紙を貼り 安否確認をはじめとした伝言板として利用した ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 物 ) 業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 岩手県宮古市従業員数 :21 名被災した災害 : 東日本大震災東日本大震災発生後 様々な対応策を検討した 当初は 2 階以上の客室を素泊まりで提供し 食事を近隣のドライブインから取り寄せるというアイディアもあった しかし被害状況を確認する過程で津波に流された 1 階の厨房の代わりに 2 階レストランの厨房を利用して食事を提供できることに気付いたため 食事を含めたサービスの提供と営業再開にこぎつけることができた 被災前は厨房が 2 ヵ所あるのは非効率ではないかとも考えたが 現在では 1 階復旧後も 2 階の厨房は維持しておこうと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 経営資源 ( 情報 ) 業種 : 飲食 宿泊業従業員数 :5 名被災した災害 : 能登半島地震地震後 ブログとホームページに地域の被災状況の写真を載せたところ 大手新聞社のホームページに転載されたのを契機に 月に 7,000 件の閲覧があり その効果で外部から当地域への支援が増えた 積極的に情報を発信することは 幅広い支援を得るためにも大切だと思う 特にインターネットを活用することは効果的 外への情報発信だけでなく 地域の内への情報発信も重要だと思う 特にその地域のリーダー格の人が地域に向けて発信することが大切だ ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 経営資源 ( 金 ) 業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :15 名被災した災害 : 東日本大震災同社では ホテルの屋上に設置していたガス燃焼式冷温水発生器と屋外の非常用階段を取り付けていた外壁が損傷した 当面必要な運転資金は確保していたため 運転資金には困らなかったが 仙台市の災害復興資金 ( 無利子 ) を活用し 損傷した冷温水発生器と外壁の修理代として 3,000 万円の資金を調達した ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 7

126 様式 4 緊急時の体制 5. 緊急時の統括責任者 地震等の災害発生により 緊急事態となった際の統括責任者及び代理責任者は以下のとおりとする 統括責任者の役割の例 統括責任者 代理責任者 1 代理責任者 2 全社の対応に関する重要な意思決定 及び指揮命令 社長 さん ( 店主の妻 若女将等 ) さん ( 店主の長男 支配人等 ) 統括責任者が意思決定及び指揮命令すべき全社の対応の例 緊急事態 当日 ~ ( 初動対応 ) 数日 ~( 復旧に向けた対応 ) 対応内容例 連携 対応内容例 連携 従業員 お客様の避難 重要商品の提供 ( 休止 ) - 従業員 お客様の安否確認 - 各種取引先との連絡調整 - 被災した従業員 お客様対応 行政 業界団体への対応 初期消火 対外への情報発信 - 地域への対応 資金の確保 - ( 瓦礫処理による避難経路確保 ) 等 等 の項目は 企業同士が連携 ( 共助 ) することで 効果的となる場合が考えられるもの 8

127 企業の事例紹介 緊急時の体制業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 岩手県宮古市従業員数 :21 名被災した災害 : 東日本大震災同社では 平常時から災害や火災が発生した際には 社長が意思決定や対応指示を行うことを定めていた そして 万が一 社長が不在の場合 体制図に従い次席の 2 名が代理で意思決定や対応指示をすることとなっていた 震災当日は 社長が社内にいたため 指揮命令を率先して行った 避難のタイミングや方法等 今振り返れば課題や反省点もあるが 当時としては最善の判断と対応ができたと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 緊急時の体制業種 : 製造業所在地 : 宮城県石巻市従業員数 :53 名被災した災害 : 東日本大震災被災時は 本来であれば 社長が経営の意思決定及び対応指示を行うこととなっていたが 社長は出張中であった そのため 被災当日は専務が代理責任者として経営の意思決定及び対応指示を行った 一般の従業員でも判断や対応ができる局面もあるが 事業の中断や休業の是非といった重大な決断は経営者にしかできないと考えている そして 専務が下した決断は 安全が確認できるまで従業員を帰宅させず会社に留める というものであった この決断により 津波の被害を避けられたという面もあったと考えている ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) 9

128 様式 5 BCP の運用 6.BCP の定着 BCP の重要性や進捗状況等を社内に周知するため 定期的に従業員に対して 以下の教育を実施する 教育計画 誰が? 何をする? いつ? もしくはどのくらいの頻度で? 経営者 従業員に対して BCP の進捗状況や問題点を説明する 毎年 1 回 経営者 ( 店主 女将等 ) BCP のポイントに関する従業員研修を行う毎年 1 回 さん ( 店主の長男 支配人等 ) BCP の内容等を取りまとめた店内掲示板 を作成する 今年度中 7.BCP の見直し BCP の実効性を確保するため 以下の基準に基づき BCP の見直しを行う BCP を見直す基準 日頃の顧客管理 在庫管理 仕入先管理の結果に大幅な変更があった場合 商品 サービスの変更 追加 生産ラインの組み替え 人事異動等があった場合は BCP を見直す必要があるか検討を行い その必要があれば即座にその変更を BCP に反映する 毎年 1 回以上 事前対策の進捗状況や問題点をチェックし 必要に応じて BCP を見直す 10

129 企業の事例紹介 BCP の定着 見直し業種 : 飲食 宿泊業所在地 : 宮城県仙台市従業員数 :15 名被災した災害 : 東日本大震災同社では 消防法に基づいて火災を想定した避難訓練を毎年実施していた そして この従業員への教育訓練 特に避難訓練の実施が被災時に非常に有効に機能した 同社では 緊急時の意思決定及び対応指示の責任者は社長であったが 被災時に社長は自宅にいた そのため 避難訓練を受けていた支配人や従業員が代理者として意思決定や対応指示を行い 社長の指示を待つことなく 従業員がお客様を 1 階に誘導したり 宿泊リストとお客様を照合したりする等の行動をとることができた ( 出所 : 当該企業へのヒアリング結果より ) BCP の定着 見直し業種 : 飲食 宿泊業従業員数 :62 名被災した災害 : 新潟県中越沖地震地震発生から約 25 分後の 18 時 20 分には 156 名のお客様と 42 名の従業員全員の避難が完了していた これは 従業員が主体的にテキパキと働いてくれたおかげで 年 2 回実施している避難誘導訓練の成果であると思う また 地震が発生した時間帯は夕食が始まる前であったため 固形燃料などに火が付いていなかったことが幸いだった 自家発電は 1 時間しかもたず 19 時には電気が消えてしまったが 月夜だったので幸い真っ暗にはならなかった ( 出所 : 中小企業庁 [2011] 中小企業の事業継続計画(BCP) ) 11

130 記入例 BCP 掲示板 (1/2) 20 年 月 日作成 商店街振興組合 BCP 掲示板 (1/2) 緊急時を考えて いかに近隣の企業の方と一 緊急事態になったら 緒に準備しておくかが重要となります 1 どのような対応が必要か? 2 そのために何を準備しておけばいいか? お客様の安全な避難商店街で連携した復旧医療機関や消防等への連絡 地域の防災マップを店舗内に掲示しておく緊急時の役割を商店街の各店舗と確認しておく医療機関 消防や警察等の緊急連絡先リストを作っておく災害時優先電話等の通信手段を準備しておく 3 実際に緊急事態になった時に 誰が 何をやるのか? 誰が 書店の さんラーメン の さん 時計店の さん 何をやる? (1を具体的に記載) 商店街にいるお客様を 緊急避難場所まで誘導する商店街の消火活動や瓦礫処理を指揮する商店街を代表して 医療機関や消防等に連絡する 備考 緊急避難場所の位置は BCP 掲示板 (2/2) 参照 主要な連絡先は BCP 掲示板 (2/2) 参照 2-86

131 記入例 BCP 掲示板 (2/2) 20 年 月 日作成 商店街振興組合 BCP 掲示板 (2/2) 商店街振興組合防災マップ 警察署 消防署 駅 医療機関 緊急避難場所 防災用具保管場所 商店街 医療機関 主要な連絡先 自社で策定した BCP を掲示板に落とし込めば 社内用の掲示板としても活用できます 区分連絡先名電話番号 電気 電力 - - ライフライン ガス ガス - - 水道 市 - - 行政 団体等 消防 消防署 - - 警察 警察 - - 医療機関病院 病院

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