【資料１】電子情報技術産業協会プレゼンテーション資料

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ありみちやすこ
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1 資料 1 標準必須特許の現状と課題産業構造審議会知的財産分科会第 22 回特許制度小委員会 2017 年 09 月 29 日 JEITA 特許専門委員会委員高橋弘史 ( パナソニックIPマネジメント株式会社先端研究生産技術知財部知財開発 1 課課長 )

2 画像コーデック標準化団体 :ISO/IEC ITU-T MPEG 2(27 社 ) ライセンス会社 : 対象製品:TV,DVD PC スマホ MPEG LA ロイヤリティ額:$4.0/ 台 (1994 年 ) $2.5/ 台 (2002 年 ) $2.0/ 台 (2010 年 ) $0.50 / 台 or$0.35/ 台 (2016 年 ) AVC/H.264 MPEG LA ロイヤリティ額 :$0.20/ 台 HEVC/H.265 MPEG LA (35 社 ) Velos Media(5 社 ) (2017/03/31~) HEVC Advance 光ディスク標準化団体 :DVD フォーラム BD アソシェーション DVD 6C 3C ロイヤリティ額:$4.0/ 台 (4%) $2.0/ 台 ($1.75/ 台 ) ロイヤリティ額:$2.8/ 台 $1.4/ 台 BD One-Blue(17 社 ) ロイヤリティ額:$9.0/ 台 $7.2/ 台 2017 年 4 月 1 日 20% 値下げトムソンロイヤリティ額 :$?/ 台 Premier-BD(6 社 ) ロイヤリティ額 :$4.50/ 台移動体通信 W-CDMA(12 社 ) ライセンス会社 : 標準化団体 :3GPP ITU-R 英 3G Licensing Ltd Sipro Lab Telecom Via Licensing LTE Via Licensing (16 社 ) Sisvel(7 社 ) ロイヤリティ額 : $2.10/ 台ロイヤリティ額 : 0.40/ 台コネクティッドカー / スマートメータ / コネクティッドホームズ向け 2G/3G/4G モバイル技術ライセンス Avanci(2016/09~)(9 社 ) デジタル放送標準化団体 : 電波産業会 (ARIB) 2K(20 社 ) ライセンス会社 : アルターシ地上デジタル衛星 1セグ 1 波 =100 円 2 波以上 =200 円 50 円 2017 年 9 月 29 日産業構造審議会知的財産分科会第 22 回特許制度小委員会 JEITA 資料 4K/8K(16 社 ) アルターシ (2017/07/03~) 高度広帯域衛星デジタル放送:200 円 / 台上記 +ARIB 必須特許 :300 円 / 台 2

3 規格必須特許に関する課題ホールドアップ問題規格必須特許規格搭載製品規格必須特許は回避不可能他技術への切り替えも困難 ( ロックイン状態 ) 規格必須特許 1 件でその国の規格製品を全て差し止め可能高額のロイヤリティを請求いろいろ理由をつけて特許料支払を拒否ホールドアウト問題ライセンスオファーされても交渉テーブルに着かないいろいろ理由をつけて議論を遅延させライセンス取得しない契約しても支払わない規格技術のタダ乗り 3

4 スマートフォン訴訟 (2011 年頃 ~) と標準規格特許 3G 通信規格特許で差止請求 Google Motorola Samsung スマートフォン戦争 Apple RAND 宣言特許に基づく差止請求は競争法上の権利濫用に当たるのでは? 標準化技術に関する特許において本質的効力 ( 差止 / 損害賠償 ) を制限すべきか否か? WiFi 規格特許で差止請求 Microsoft RAND 宣言特許の合理的ロイヤリティ額の算定方法は? 標準化団体特許権特許権者 ( 技術提案 ) 技術貢献のインセンティブ特許権者への適切な代償 <RAND 宣言 > 公平な条件でライセンスを行う宣言標準規格の普及 4

FRAND 議論の対立構造 ( 侵害発生から差止請求訴訟までの手続き ) RAND 宣言実施者実施開始特許ニュース 2014 年 10 月 24 日 ITU-T/TSB 知財権アドホックグループ会合の動向 ( 経済産業省長野寿一国際標準化戦略官 ) より差止請求制限権利者認識実施者書面確認所定期限例 60 日以内二者間交渉開始二者間交渉抗弁審理独立必須性有効性侵害性

5 FRAND 議論の対立構造 ( 侵害発生から差止請求訴訟までの手続き ) RAND 宣言実施者実施開始特許ニュース 2014 年 10 月 24 日 ITU-T/TSB 知財権アドホックグループ会合の動向 ( 経済産業省長野寿一国際標準化戦略官 ) より差止請求制限権利者認識実施者書面確認所定期限例 60 日以内二者間交渉開始二者間交渉抗弁審理独立必須性有効性侵害性権利行使可能性の抗弁を分離議論 RAND 裁定プロセスへ移行 RAND 裁定プロセス裁定額確定契約締結実施料支払い不当遅延不当遅延不払い交渉決裂損害賠償請求訴訟最終審確定有効侵害権利行使可能が確定賠償額決定不払い支払い抗弁合併審理有効性侵害性権利行使可能性の抗弁を同時に議論契約締結実施料支払い差止請求制限期間 ( セーフハーバー ) 差止請求提訴セーフハーバー派差止請求権禁止派 5

Blackberry Panasonic Motorola Microsoft HP Cisco Alcatel Lucent

6 FRAND 議論の対立構造セーフハーバー派差止請求権禁止派 Qualcomm Broadcom 半導体メーカー EC Intel Mediatek USA Nokia/NSN Ericsson Apple ZTE 端末基地局インフラメーカー Blackberry Panasonic Motorola Microsoft HP Cisco Alcatel Lucent GE Samsung DOJ キャリア他 Orange Dolby Inter Digital NTT Verizon KDDI 6

7 欧州連合司法裁判所判断 16 July

8 参考資料 8

9 裁定制度各制度の懸念点 1 不誠実な実施者による制度悪用濫用 ( 正当な権利行使が制限される懸念 FRAND 宣言をしていない特許まで対象とするのか ) 2 裁定による日本特許権に限った強制実施権の設定が国際標準技術との関係で紛争解決手続としての実効性があるか疑問さらには Trips 協定 31 条との関係を懸念 ( 国際秩序と調和するか ) 3 FRAND 宣言をした特許の中で規格適合性を満たす特許をどう判定するのか現行の裁定制度の中にはその仕組みがない対価算定の対象物を特定できない 4 対価をどう算定するのか ( 裁定制度には証拠収集手続きの適用がなく訴訟を誘引する要素が内在するのではないか ) 5 裁定を申請してもカウンターとして侵害訴訟は提起し得る ( 紛争解決手続としての実効性に疑問 ) さらに対価に不服の当事者訴訟 ( 行政訴訟 ) と侵害訴訟 ( 民事訴訟 ) との結論が矛盾した場合の制度設計が必要 ( 制度が複雑化 ) 判定制度 1 結論に法的拘束力がない仲裁制度 1 仲裁合意が必要 9

10 仲裁をベースとした制度設計 ( 仲裁 + 判定 ) の一試案欧州では FRAND is process(frand は交渉過程 ). という考え方が浸透しつつある異業種間の領域横断的な知財紛争の増加に備えて Good Faith による交渉を促進するルール作り仕組み作りが重要 Good Faith か否かの判断する一要素として仲裁を位置づける例えば WIPO 仲裁センターの支部を東京に設ける ( 国際紛争を念頭に ) If use: Adequate security ( ライセンス料の供託独立の第三者機関によるロイヤリティの算定 ( 仲裁 ) 等 ) 例えば一方の当事者が仲裁の活用により積極的な紛争解決を働きかけ他方の当事者がこれを拒んだ場合仲裁を申立てたことを一方の当事者が Good Faith であることを推定する一要素として後の訴訟において評価する等 Good Faith により紛争解決に努力する当事者 ( 権利者実施者 ) はより迅速かつ簡便な裁判外紛争処理手続を選択するような制度設計に ( 正直者が報われる制度に ) 仲裁判断はニューヨーク条約加盟国において強制執行可能 ( 日米欧中などの主要国を始めてとして 100 ケ国以上が加盟しているため世界同時に解決が可能 ) 仲裁手続において特許庁による支援 ( 必須判定 ) を受けられるようにする権利付与をした JPO が中立的な第三者機関として必須判定を行うことに信頼感納得感がある標準必須特許に関する JPO 判定結果を公表することで紛争解決の促進を期待できる SEP ライセンスに関する各国判例プレスリリースの情報収集公開を JPO が定期的に行うことより Good Faith による交渉を促進する 10

11 以上 11

1 資料 7-4 パテントポリシーの改訂議論について 2014 年 12 月 15 日日本電信電話株式会社

1 資料 7-4 パテントポリシーの改訂議論について 2014 年 12 月 15 日日本電信電話株式会社 1 資料 7-4 パテントポリシーの改訂議論について 2014 年 12 月 15 日日本電信電話株式会社 Introduction ITU では特許取り扱い方針 (patent policy) とそのガイドライン ( 以下まとめてパテントポリシーとする ) を策定運用しています ( 本委員会参考資料 1) 標準化プロセスの参加者は特許ライセンス宣誓を提出することにより自社特許が標準の実施に必須となった場合