ポリオウイルスの実験室診断

Size: px
Start display at page:

Download "ポリオウイルスの実験室診断"

Transcription

1 手足口病 病原体検査マニュアル 1

2 目 次 1. 疾患の概説 3 2. 検査に関する一般的注意 4 検査材料の採取検査材料の輸送作業上の注意検査の進め方検査の判定 3. 検査方法 8 (1) 細胞培養によるウイルス分離 (2) 中和法によるウイルス同定 (3) 中和抗体価の測定 (4)RT-PCR による遺伝子検出と塩基配列の解析 4. 引用文献 検査依頼先 執筆者 37 2

3 1. 疾患の概説 手足口病 (hand, foot and mouth disease) は 口唇粘膜および四肢末端にあらわれる水疱性丘疹を特徴とするエンテロウイルス感染症で 日本では毎年夏季を中心に流行する疾患であるが 秋 ~ 冬季にも発生が認められる 病原微生物検出情報によると 日本の手足口病患者から多く分離されているエンテロウイルスは 順にコクサッキー A16 (CA16), エンテロウイルス 71(EV71), コクサッキー A10(CA10) で ウイルス分離率では この 3 種類のウイルスが全体の約 90% をしめている 流行する血清型および流行の程度は年ごとに異なるが ときとして大規模な手足口病の流行が認められる 手足口病は 水疱疹 発熱を主徴とし 無菌性髄膜炎等の症状を伴うことがあるが 一般に予後は良好である しかし EV71 による手足口病流行時には 中枢神経合併症の発生頻度が高いとされている 近年 大規模な手足口病流行時に 重篤な中枢神経合併症を伴う重症例が多発したことが マレーシア 台湾 中国 ベトナム等の東アジア地域で報告されており問題視されている 日本でも散発例ではあるが EV71 感染によると考えられる重症例が認められており とくに EV71 による手足口病流行時には中枢神経合併症の発生動向の監視が必要とされる 他のエンテロウイルス感染症と同様に 主要な感染経路は経口飛沫感染であり 一般的な潜伏期間は 4~6 日程度とされている ワクチン 抗ウイルス剤等 手足口病に対する積極的な予防治療法は いまのところ存在しない 感染症法では 手足口病は 5 類感染症定点把握疾患に分類されており 指定届け出機関 ( 小児科を含む病院又は診療所 ) から定期的に症例報告がなされている 3

4 2. 検査に関する一般的注意 検査材料の採取 ウイルス分離のための検体として 糞便 口腔 咽頭拭い液 水疱内容物等が挙げられる 髄膜炎をともなう手足口病の確定診断のためには髄液からのウイルス分離は診断的価値が高いが 髄液からのウイルス分離率は一般には低く 糞便 口腔 咽頭拭い液などの 髄液以外の検体を採取しておくことが肝要である 口腔 咽頭拭い液を採取した滅菌綿棒は 乾燥を避けるため Veal Infusion Broth 細胞培養用培地等適切な保存液中に入れておく 臨床検体から直接ウイルス遺伝子検査を行う場合の検体採取は ウイルス分離用の検体採取に準じて行う 検査をより正確で効果あるものにするために検体は発症後できるだけ早く採取し検査に供する すぐに検査に供しない場合は 凍結保存する 血清学的検査のためには 発症後早期に採取した急性期血清と発症後 2 週間以上経過した回復期の血清を採取する 検査材料の輸送 ウイルス材料の保管 輸送中の凍結 融解の繰り返しはウイルス力価が低下するので避けなければならない -20 での保管 輸送が確保できなければ 0~8 で保管 輸送する 輸送にあたっては冷却が保たれる状態で包装し 検体送付書には検体番号 発病日 検体採取日 検体種別等 必要事項を明記したうえ送付する 検体容器には検体種別を明記すること 送付先にはあらかじめ検体数 搬入予定などを連絡しておく 病原体等の輸送 運搬に際しては 輸送中の安全を確保し輸送業者に安心して運搬していただくため 適切な梱包および輸送方法等に留意する ( 作業上の注意 糞便 血液 髄液等臨床検体の取り扱いは バイオセーフティーに十分留意した上で行う 検体の処理 ウイルス分離および同定の作業には クラス2の安全キャビネットを使用する ポリオウイルスあるいはポリオウイルスを含む可能性のある検体等を取扱う場合には 事前にポリオワクチンを接種する 4

5 検査の進め方 エンテロウイルス感染症の確定診断は 基本的には 糞便 口腔 咽頭拭い液等適切な臨床検体からのウイルス分離同定により行う 手足口病の主要な起因ウイルスである EV71 および CA16 の場合 一般的には細胞培養によるウイルス分離が可能である 手足口病の場合 ウイルスにより培養細胞に対する感受性は異なり ウイルス分離に時間のかかる場合も多い ウイルス分離に用いられる培養細胞の種類は実験室により異なるが 実際に使用されている培養細胞は RD-18S, RD-A, Vero, HEL 等であり このうち数種類を組み合わせて使用すると ウイルス分離の確率を上げることが可能となる 乳のみマウスによる分離も行われている ( 手技はヘルパンギーナ検査マニュアルを参照 ) ウイルス分離後は エンテロウイルス血清型特異的中和抗血清を用いた中和法により血清型を同定する EV71 および多くのコクサッキー A ウイルスに対する抗血清は 一般のエンテロウイルス同定用プール血清には含まれていないので CA16, EV71, CA6,CA10 等に対する単味抗血清による同定を試みる エンテロウイルスは伝播の過程でしだいに抗原性が変化し 既存の抗血清で中和されにくい難中和株が出現する この場合 難中和株に対する抗血清をあらたに調整し標準株に対する交叉中和活性を確認すると同定可能になる場合がある 中和法による同定を補助する方法として また検査の迅速化のため ウイルス遺伝子検査も最近多くの実験室で利用されるようになってきている 今のところ エンテロウイルス遺伝子検査は標準化されておらず 検査の目的により 適切な方法を使い分ける必要がある ウイルス分離が出来なかった場合 発症期にウイルス分離用の適切な検体が得られなかった場合 エンテロウイルス感染の間接的な証明として血清学的診断法が行なわれる 通常 急性期と回復期の血清を比較して 4 倍以上の抗体価の上昇があれば ウイルス感染の証明とされるが エンテロウイルス感染には不顕性感染も多いので 検査結果の評価には注意が必要である 5

6 血清学的検査 ( 中和抗体価等 ) 検体 培養細胞によるウイルス分離 RT-PCR による直接遺伝子検出 CPE 陰性 CPE 陰性 乳のみマウスによるウイルス分離 CPE 陽性 エンテロ以外のウイルス エンテロプール血清による同定 単味抗血清による中和試験 RT-PCR による分離株の遺伝子検出 塩基配列解析 難中和性株 同定可能なエンテロウイルス ( 最終判定 ) 新たな抗血清での同定 図 1. 検査の進め方 ( 手足口病 ) 通常行なわれる実験室検査 補助的に用いられる実験室検査 6

7 検査の判定 臨床検体から とくに口腔 咽頭拭い液 水疱内容物 髄液等からウイルスが分離 検出された場合は起因ウイルスである可能性が高い ウイルス分離を行うことが出来ない場合 あるいはウイルスが分離されなかった場合は ウイルス感染の間接的な証明として血清学的診断法を用いることが出来る また 分離が困難なエンテロウイルスの同定法として RT-PCR 等ウイルス遺伝子検査が有用な場合もある エンテロウイルスはしばしば不顕性感染を起こすので 臨床経過や疫学的情報を総合的に判断して ウイルス実験室診断結果の意義を慎重に解釈すべきである 7

8 3. 検査方法 (1) 細胞培養によるウイルス分離 手足口病の主要な病原ウイルスは CA16, EV71 および CA6,CA10 である これらのエンテロウイルス分離に用いられている細胞は各々の試験研究機関によって異なるが 一般的には RD-18S RD-A,HEL( ヒト肺 2 倍体細胞 ) Vero 等の細胞が用いられる 通常 ウイルス分離には 1 週間以上を必要とし 中和のための感染価を得るためには継代培養が必要となる 使用する細胞は 継代培養によるウイルス感受性の変化を極力抑制するために 凍結保存し 出来るだけ同じ継代数の細胞を使用するのが望ましい HEL 細胞についても凍結保存すれば比較的容易に同じ継代数の細胞の使用が可能である 細胞培養に用いる器具 試薬等も 実験室および使用する細胞により多少異なるが 以下によく用いられる試薬および代表的な細胞培養用培地の調整法について述べる マウスを用いた分離法はヘルパンギーナ検査マニュアルを参照 一般的に CA 群の分離率は 培養細胞よりマウスの方が高い (17) 試薬 Veal Infusion Broth 粉末 (DIFCO ) 牛アルブミン粉末(SIGMA A-7906) イーグル MEM 7.5%NaHCO 3 ペニシリン ストレプトマイシン(PS)100 倍溶液 ( インビトロジェン Cat.No 等 ) ゲンタマイシン溶液(10mg/ml)( インビトロジェン Cat.No 等 ) アンホテリシン B 100 倍溶液 ( インビトロジェン Cat.No 等 ) 牛胎児血清 (FCS) 2.5% トリプシン溶液 ( インビトロジェン Cat.No 等 ) PBS(Mg,Ca (-)) EDTA-2Na なお オートクレイブ可能な粉末イーグル MEM 培地を使用する際には 別途 L-グルタミン 100 倍溶液 ( インビトロジェン Cat.No 等 ) を用意する 溶液の調整 7.5% NaHCO 3 は 蒸留水に NaHCO 3 を 7.5% の割合で溶解させた後 0.45μm フィルターを用いて加圧濾過することによって除菌する 除菌後 炭酸ガスが抜けないようにきつく蓋をして4 に保存する PS 溶液はおよそ1 週間に使用する量をチューブあるいはボトルに分注し 凍結保存する 8

9 増殖培地の調整は 500ml のイーグル MEM 培地に PS 溶液を 5ml FCS を 50 ml( 終濃度約 10%) 7.5%NaHCO 3 を 5ml 添加する オートクレイブ可能な粉末イーグル MEM 培地の場合には 更に L-グルタミン溶液を 5ml 添加する 全て加えたら 培地を泡立てないように手で容器全体を軽く撹拌する 維持培地の調整は 500ml のイーグル MEM 培地に PS 溶液を 5ml FCS を 10ml 7.5%NaHCO 3 を 10ml 添加する オートクレイブ可能な粉末イーグル MEM 培地の場合には 更に L- グルタミン溶液を 5ml 添加する 全て加えたら培地を泡立てないように手で同様に撹拌する 検体処理液 500ml のオートクレーブ済 Veal Infusion Broth に PS 溶液 5ml ゲンタマイシン溶液 1ml アンホテリシンB 溶液 5ml および 10% 牛アルブミン 2.5ml を加える (10% 牛アルブミンは粉末の牛アルブミンを蒸留水に 10% の割合で溶解し 0.45μm フィルターで濾過滅菌しておく ) 機器 機材炭酸ガス培養器 (33~37 ) 24 穴プラスチックトレイ ( あるいは細胞培養用チューブ ) 175cm 2 細胞培養用プラスチックボトル ( あるいはガラス製 750ml ルー瓶 ) 50ml 15ml 遠沈管 マイクロピペット (P1000) マイクロピペット(P200) 滅菌済み綿付きチップ (200μl) ストックチューブ(2ml 用 ) 等 操作 1) 検体の前処理 1 口腔 咽頭ぬぐい液は綿が入っている場合にはガラス棒で綿をついて ぬぐい液を遠心管に確実に移す 冷却遠心機で 4 10,000G 20 分間遠心し 上清を滅菌した検体保存用プラスチック容器に移す 遠心しても夾雑物がとれない場合は上清を 0.45μm フィルターで濾過する 2 糞便検体は小指頭大をガラス棒でとり 検体処理液 4ml が入った遠心管に入れてガラス棒でよく撹拌する 通常 10 20% の糞便乳剤とする 冷却遠心機で 4 10,000G 20 分間遠心し 上清を滅菌した検体保存用プラスチック容器に移す 遠心しても夾雑物がとれない場合は上清をフィルターで濾過する 細菌の混入あるいは細胞毒性がみとめられる場合は クロロホルム処理も有効である 2) 接種と観察 9

10 1 24 穴の培養プレートあるいは組織培養用ガラスチューブを使用する 24 穴の培養プレートを用いる場合は とくに検体間のクロスコンタミネーションに留意する 検体接種時には 検体中の雑菌を抑えるために維持培地 500ml に更にゲンタマイシンを 1ml アンホテリシン B を 5ml 追加した強化維持培地を使用する 接種用のチューブの増殖培地を捨て 強化維持培地 1ml と交換する 2 検体 100μl を細胞に接種する 3 接種後は 3~4 日毎に維持培地を交換し 35~37 で 2 週間細胞変性効果 (CPE) の出現を観察する 4 CPE が出現した検体については 3 回の凍結融解後 その培養液 100μl を新しい細胞に接種して 2 週間 CPE の確認を行う 採取した検体は必ず3 回凍結融解 ( 同上 ) を繰り返す 5 接種後 24 時間以内に CPE が現われたら 検体中の成分による非特異的細胞毒性の可能性が高い 新しい細胞にその培養液を 100μl 接種し観察を続ける または 検体接種時に接種液により 1 時間吸着を行った後 細胞を洗浄し維持培養液を加えることにより細胞毒性の影響を低下させることが出来る 6 途中で雑菌が増殖してきた場合には 元の検体を 0.45μm フィルターで濾過した後 最初からやり直す 10

11 (2) 中和法によるウイルス同定 培養細胞によるウイルス分離後 中和試験によるウイルスの同定検査を行う 使用する細胞は原則的には CPE が確認された細胞を使用する 手足口病の主要な起因ウイルスである CA16, EV71, CA6, CA10 に対する抗血清は 通常のエンテロウイルス同定用プール血清には含まれていないので それぞれに対する単味抗血清を用意する 同定に用いる抗血清は 20 単位に希釈して使用する事が出来るが 100 単位を必要とする場合もある 同定する検体はあらかじめウイルス力価を測定し 概ね 100TCID50/well である事を確認し同定を行う 同定がうまくゆかない場合クロロホルムで処理した検体を用いるとうまくゆく場合もある 中和法は トランスファープレートを用いる方法 細胞懸濁液を後から加えるまきこみ法 いずれの方法で行っても構わない 試薬 細胞 CA16, EV71,CA6, CA10 に対する抗血清 血清およびウイルス希釈には維持培地 細胞浮游液の調整には増殖培地を使用する 同定に使用する細胞はウイルスを分離した細胞を使用するのが原則である 機材炭酸ガス培養器 96 穴細胞培養プレート マイクロピペット (P1000) マイクロピペット (P200) 滅菌済み綿付きチップ(200μl 1000μl) ウイルス希釈用滅菌済み綿付き長チップ (200μl) ウイルス希釈用試験管( キャップ付き ) 操作 1) トランスファープレートを用いる方法 1 細胞は同定試験をする 1-2 日前に凍結から戻し 必要量を組織培養用プレートに播いておく 2 希釈したウイルス液をトランスファープレート ( ダイナテック社 Cat.No ) に 25μl づつ分注し これに各中和用抗血清をそれぞれ 25μl づつ等量混合 ウイルスコントロールは抗血清と混合したウイルス液と同じもの 更に 10 倍 100 倍及び 1,000 倍希釈したものを作る 3 マイクロプレート用ミキサーで混和後 37 で2 時間反応させる 11

12 4 あらかじめ作製しておいた細胞のプレートを新しい維持培地に交換し 反応が終わったトランスファープレートを細胞のプレートに重ね各ウェルの検体を細胞プレートに移行する % 炭酸ガス培養器で培養し 1 週間観察する 2) まきこみ法 1 抗血清を 50μl/well 加える 2 希釈した分離ウイルス (100 TCID50/50μl)50μl を入れ マイクロプレート用ミキサーで混和する 3 35~37 で2 時間反応する 4 中和の時間に細胞をトリプシン消化し 1~ 個 / ml の細胞浮游液をプレート 1 枚につき 10ml 用意する 5 細胞を 100μl ずつ中和反応の終ったプレートに加える 6 35~37 の炭酸ガス培養器に入れ 7 日間 CPE を観察する 判定 1 倒立顕微鏡で 7 日間 CPE を観察し CPE の出現パターンにより 血清型を判定する 2 血清型決定はウイルスコントロールに CPE が出現し かつ抗血清と反応させたウェルのうち1つだけが CPE 陰性であった場合のみ判定できる 3 反応させた全てのウェルに CPE が出現し かつ 1,000 倍希釈のウイルスコントロールまで CPE が出現した場合にはウイルス力価が高すぎるので ウイルス液を 10 倍以上希釈して再度中和試験を行う 4 反応させた全てのウェルに CPE が出現し かつ 100 倍希釈のウイルスコントロールまで CPE が出現し 1,000 倍希釈のウイルスコントロールが陰性であった場合には 同定試験に使用した抗血清とは異なるウイルスである場合と2 種類以上のウイルスが混合している場合が考えられる この場合にはまず 他の抗血清を用いて同定試験を行う それでもなおかつ全てのウェルに CPE が出現する場合には ウイルスが混合していることを考えてウイルスのクローニングを 2 回行い クローン化サンプルを用いて改めて同定試験を行う 5 CPE の出現が遅く しかも反応させたウェルの2つ以上が抑制され かつ等倍の 12

13 ウイルスコントロールのみ CPE が出現した場合には ウイルス力価が低すぎることが考えられるのでウイルスの希釈倍率を低くするか あるいはもう1 代継代してウイルス力価を高くしてから改めて同定試験を行う 6 break through( 標準株抗血清で中和されにくい " プライム " 変異株や凝集塊のあるウイルスでは不完全な中和反応が起こり 一見中和されているようにみえるが 日数がたつと CPE が出現する現象 ) が起きる場合は ウイルスをクロロホルムで処理するか 口径 0.45μm の非ニトロセルロースフィルターでろ過すると中和がうまく行く場合がある 7 反応させたウェルの全てに CPE が出現し かつ 10 倍のウイルスコントロールで CPE が出現しない場合には 中和試験では同定できないので 塩基配列の解析等他の手段を用いて同定する 13

14 (3) 中和抗体価の測定 エンテロウイルス感染症の間接的診断法として 血清 ( 髄液 ) 中の抗エンテロウイルス抗体の測定が行なわれている 通常 急性期と回復期の血清を比較して 4 倍の抗体価の上昇があれば ウイルス感染の証明とされるが エンテロウイルス感染には不顕性感染も多いので 検査結果の評価には注意が必要である エンテロウイルスの血清学的診断に最もよく利用されるのは中和法であり マイクロプレートを用いた微量法により血清中の中和抗体価を測定する 中和試験に使用するウイルスは標準株を用いるが 適切な臨床分離株を併用すると より正確な抗体価が測定できる場合がある 試薬 細胞 RD-18S, RD-A,Vero など使用するウイルスに感受性のある細胞を使用する 血清希釈には維持培養液, 細胞浮游液の調整には増殖培養液を使用する 抗体価測定に使用するウイルス株は 基本的には標準株を用いるが 分離株を併用する場合もある あらかじめストックウイルスの感染価 (TCID50/50μl) を測定しておく 機材炭酸ガス培養器 96 穴細胞培養プレート マイクロピペット (P1000) マイクロピペット (P200) 滅菌済み綿付きチップ(200μl 1000μl) ウイルス希釈用滅菌済み綿付き長チップ (200μl) ウイルス希釈用試験管( キャップ付き ) 14

15 操作 1) 血清希釈 1 血清は維持培養液で 1:4 に希釈 ( 血清 0.1ml に希釈液 0.3ml) し 分間非働化する 2 96 穴マイクロプレートの第 1 列 3~10 列目の各穴に 維持培養液を 50μ l ずつ 滅菌チップ ( 以下チップ ) で滴下 分注しておく 3 1 希釈の第 1 列目 2 列目及び 3 列目の穴に 1:4 に希釈した血清の 50μl を分注する 4 攻撃ウイルスの型ごとに血清の 1 希釈につき 2 穴ずつを使用し チップによる血清の倍数希釈を行う 3 段階希釈ごとにチップを換える 15

16 2) 中和 1 細胞コントロール列には 100μl/well の維持培養液を加える TCID 50 /50 μ l のウイルス液を細胞コントロール列および Back-titration 以外の well に加える 3 Back-titration を並行して行い 攻撃ウイルス量が 100 TCID 50 ( 許容範囲 32~320 TCID 50 /50μl) で行われたことを確認する 4 マイクロミキサーで混和後 蓋をかぶせて炭酸ガス培養器に入れ 35~ 37 で 3 時間中和する 5 中和を終えたマイクロプレートに別に準備した細胞浮遊液 (1~ 個 /ml) を 100μl ずつ加え 35~37 で培養する 6 接種後 1 週間 CPE の出現の有無を観察する 3) 判定 1 ウイルス対照の成績が 32~320 TCID 50 /50μl からはずれているときは再 検査を行う 表 2 に示したように 抗体価は接種ウイルスの CPE 出現を抑 制した血清の最高希釈倍数で示す 表 2 中和抗体価の判定例 試料 1 試料 2 試料 3 血清希釈倍率 1 : 4 1 : 8 1 : 16 1 : 32 1 : 64 1 : : : 中和抗体価 <

17 (4) RT-PCR による遺伝子検出と塩基配列の解析 エンテロウイルス同定は基本的には ウイルス分離および中和抗血清を用いた中和法により行なわれるが エンテロウイルスの血清型は数多く存在し 難中和性の分離株も存在することから抗血清を用いた従来の分離同定法では 多大な労力および検査時間が必要とされる そのため汎エンテロプライマーを用いて RT-PCR 法によりウイルスゲノムを増幅 塩基配列を決定し標準株との配列比較によりウイルスを同定する方法が多数報告されている 解析方法および解析領域はいまのところ標準化されていないが VP1 部分領域 VP4-VP2 部分領域を用いた解析結果が おもに報告されている ( 図 3) VP1 領域を用いた解析では 中和法により同定された血清型と対応した型別ができ 従来報告されていない新型エンテロウイルスの同定もできるとされている どの手法を適応するか 臨床検体は一度きりの採取であるが故 細胞或いは乳のみマウスによる分離を行い 高力価のウイルスが得ることにより 中和試験および遺伝子検査も様々な検討可能であることを留意 ぬぐい液など臨床材料から直接遺伝子検査により検出 同定する場合 RT-snPCR 系の検出感度 ウイルス RNA 抽出キット間の違いを考慮したうえで結果を解釈すべきである またウイルスが混合感染している場合は同定不能になるケースが多く 結果的にウイルス分離が必要になる場合がある VP4-VP2 部分領域を対象とした PCR 系は各血清型に対して良好に増幅する しかし塩基配列 アミノ酸配列とも よく保存されている領域でもあり 塩基配列解析による同定が困難な場合が多い ( 特に HEV-B 群 ) この場合 中和法を行うか 主要な抗原が含まれている VP1 領域の塩基配列を調べる必要がある 遺伝子検査による同定に関して VP1 領域については判定基準 ( 標準株に対して 75% 以上一致する場合は同一血清型 ) があるが VP4-VP2 についてはこうした基準は存在せず 中和法或いは VP1 領域の解析を併用する等 注意深い結果の解釈が必要である 他の株と比較するために系統解析を行うならば VP1 領域をできる限り長く ( bp 以上 ) 用いると より信頼性の高い系統樹作成が可能である 17

18 準備するもの 試薬と実験器具 共通するもの 0.2ml PCR 用チューブ,1.5ml チューブ, フィルター付きピペットチップ (1000, 200, 20, 10µl) マイクロピペット 滅菌精製水(DW/Milli-Q 水など ) 微量高速冷却遠心器 恒温水槽或いはブロックヒーター ミキサー RNA 抽出用 RNA 抽出法は従来の SDS フェノール抽出法のほか 市販のキット各種 ( キアゲン : QIAamp Viral RNA Mini kit ロシュ:High Pure Viral RNA kit など ) が利用可能である [SDS フェノール抽出法の場合 ] ProtenaseK(20mg/ml) 10%SDS 3M 酢酸ナトリウム 1mM DTT RNase inhibitor TE saturated phenol クロロホルム エタノール [QIAamp Viral RNA Mini kit(cat 52904) の場合 ] キットのほかにエタノールが必要 RT-PCR 及び電気泳動用各種 RT-PCR キット sense,antisense プライマー サーマルサイクラー 電気泳動装置 アガロース TBE バッファー DNA サイズマーカー エチジウムブロマイド溶液 直接塩基配列決定 (dideoxy terminator 法による ) プライマー (3.2pmol/μl シークエンス用センス及びアンチセンス ) BigDye Terminator (ABI) Centri-sep スピンカラム (ABI401762) 18

19 1. RNA 抽出 操作 1) ウイルス培養細胞に検体を接種後 CPE が % 現われたものをハーベストする 凍結融解後遠心 (12,000rpm 約 5 分 ) し 上清をウイルス浮遊液とする 2)RNA 抽出市販 RNA 抽出キット 或いは SDS-フェノール抽出法を用いてウイルス RNA を抽出する RT-PCR 反応のために RNA 抽出時から既知のウイルスを陽性コントロールとして入れておく [ フェノールクロロホルム抽出法 ] 1 Proteinase K(20mg/ml)4μl とウイルス浮遊液 400μl を混和 分間反応させる 2 10%SDS 12μl を1に加える min 加熱し更に 分間反応させる 4 フェノールクロロホルム混合液 (1:1)400μl を加え 3 分間攪拌後 12,000rpm にて 5 分間遠心する 5 上層の水溶性部分を採り 3M 酢酸ナトリウム 40μl とエタノール 1ml と混和する 6-20 で1 晩放置 或いは-80 で 分間放置 7 12,000rpm 10 分間遠心 8 上清を捨て 70% エタノールを 1ml 加える 9 12,000rpm 5 分間遠心 10 上清を捨て 99.5% エタノールを 1ml 加える 11 12,000rpm 5 分間遠心 12 上清を捨て管底に残った沈渣を自然乾燥する 13 RNase inhibitor(2.5-5 U/μl) 含む 1 mm DTT 16 µl を加え沈渣を溶解する にて保存 19

20 [ 抽出キットを用いる場合 : キアゲン QIAamp Viral RNA Mini kit(cat 52904) ロッ シュ High Pure Viral RNA Kit( ) 等 ] 添付マニュアルを参照のこと 20

21 2. RT-PCR によるウイルスゲノム増幅 2-1. RT-PCR(one tube RT-PCR) によるウイルスゲノム増幅 ( ウイルス分離株の場合 ) エンテロウイルス検出に用いられる PCR 用プライマーを別表 3 にまとめた エンテロウイルスの血清型により 反応性の良いもの よくないものがあるが ここでは手足口病患者からよく分離される HEV-A グループ (EV71 CA16 他 コクサッキ A 群 ) のケースを想定し紹介する 操作 1)one tube RT-PCR 法 ( AccessQuick RT-PCR system(promega: cat A1702) を用いた場合 ) 1 下記の反応組成に基づきマスタープールを作成 ( 検体 + 陽性 / 陰性コントロール +α を作成 ) 反応組成 (1 検体当り ) AccessQuick Master Mix,2X 25 µl 187(sense-primer 10pmol/µl) 2 µl 188(sense-primer 10pmol/µl) 2µl 189(sense-primer 10pmol/µl) 2 µl 011(antisense-primer(10pmol/µl) 4 µl AMV reverse transcriptase (5U/µl) 1 µl DW 11 µl 2 抽出した RNA 溶液 3μl とマスタープール 47μl を PCR 用チューブ (0.2 ml) に加え混合 ( 最終容量 50μl) 3 下記の条件にて RT-PCR 反応を行う 反応条件 min 94 2 min sec sec x35 cycle 65 1 min 21

22 65 5 min 4 2) ゲル電気泳動による PCR 産物の確認 反応終了後 PCR 産物 ( 約 7-800bp) を 1-2% アガロースゲル電気泳動で確認する 注 1) フェノールクロロホルム法で RNA 抽出を行った場合サンプル量は μl にする 併せて DW 量を変更する 注 2)5 UTR-VP2 領域を増幅する際 分離株を使用するなら EVP4,OL68-1 各 10pmol/µl 2µl づつ使用し DW 量を調整して反応を行う 臨床検体からの直接検出を行う場合は 1st に MD91(EVP2) と OL nd に EVP4 と OL68-1 を用いて RT-snPCR を実施する 注 3) ここでは と 011 を用いる反応系を紹介したが と 222( あるいは ) プライマーセットを使用するのが原法である 注 4)HEV-A 群の場合は 或いは で増幅可能な場合が多い 注 5) プライマーセットを用いる場合 アニーリング温度を 42 にする それでも増幅が弱い場合 プライマーセット 型特異的なプライマーセット CODEHOP-snPCR 法 ((2) で紹介 ) を試みる ( 表 3) 22

23 3) 増幅領域とプライマー配列情報 よく用いられる増幅領域を図 3 に示した 配列情報は別表 3 に示す 図 3 1)-4) の領域に対応するプライマー配列および文献は表 3 にまとめた 23

24 表 3 24

25 4)PCR 産物の塩基配列解析操作 1 PCR 産物の精製 PCR 産物が電気泳動にて確認できたなら PCR 産物の精製を行う 目的とするサイズの単一のバンド (187/188/189 と 011 の場合 約 800bp) が認められた場合は市販の PCR 産物精製キット (QIAquick PCR Purification Kit,QIAGEN など ) を用いると簡便である バンドが複数見られた場合はゲルから目的とするバンドを切り出し精製する ( フナコシゲルチップ DR-50-II QIAquick Gel Extraction Kit,QIAGEN, Cat.2870 など ) 手技については各種キット付属マニュアルを参照のこと 精製した PCR 産物の濃度は分光光度計による測定 或いは電気泳動を行い既知濃度の DNA サイズマーカーと比較しておおよその濃度を予測しサイクルシークエンス反応に用いる 2 dideoxy terminator 法による PCR 産物の蛍光ラベル (ABI3130 を用いた場合 ) サイクルシークエンス反応に用いるプライマーは表 3 を参照 反応組成 (1 検体あたり ) BigDye Terminator 2 μl 5X Sequencing Buffer 1 μl Primer(3.2pmol センス アンチセンスプライマー ) 1 μl DW 精製 PCR 産物 X μl Y μl 全量 20 μl 注 ) プライマーで PCR 産物が見られた場合のシークエンス用プライ マーは HEV-B 群が想定される場合 センス側に 187 アンチセンス側に 011 を用 いると良好な結果が得られることが多い HEV-A の場合は 189 と 011 を用いる 表 3 の特異性の項を参照 反応条件 (ABI GeneAmp 9700,9600,2400 の場合 ) 96 1 min sec 50 5 sec x25 cycle 60 4 min 4 25

26 3 蛍光ラベル産物の精製エタノール沈殿法のほか CentriSep など市販の精製キットを用いると簡便である 市販キットを用いる場合は各マニュアルを参考のこと 4 シーケンサーへのアプライ (ABI シーケンサーの場合 ) 精製した蛍光ラベル産物を機器マニュアルに基づき プレートに移し替える 数が多く途中で蒸発する可能性があるような場合は Hi-Di ホルムアミドを添加しておくとよい 5) 塩基配列による同定法 センス側 アンチセンス側の塩基配列をソフトウエアを用いて修正する 修正にはフリーの MEGA,BioEdit の他 Sequencher 等の市販のソフトウエアを用いる 塩基配列決定後 エンテロウイルスの場合 ある型の標準株との相同性がVP1 領域で塩基 75%( アミノ酸 88%) 以上の場合該当する型と同定する アミノ酸配列に翻訳し 標準株のアミノ酸配列と比較すると より明確に同定が可能である 標準株に関する登録番号の一覧を別表 4 に示す オランダ National Institute for Public Health and the Environment(RIVM) が提供する遺伝子配列による型別分類ウェブサービス は VP1 領域をもとに血清型分類を行うもので 操作は容易である (13) ( 注 1)BLAST による検索で上位に現れたエンテロウイルス型により同定するのは 登録されている配列が必ずしも正しい血清型を示していない場合もあるため 避けるべきである BLAST 検索で上位にヒットする血清型は参考にとどめ 標準株の配列と比較することを勧める ( 注 2) 塩基配列解析用ソフトウエアから BLAST などの Web サービス (NCBI サイトへ直接リンクしている ) に接続可能なものが多い ( 注 3) 標準株の登録番号より塩基配列を得るには 例えば 国立遺伝学研究所の提供する getentry( にアクセッション (acc) 番号を入力し FASTA 形式で情報を得るとよい 26

27 表 4 27

28 6) 分子系統樹作成 1) 編集の終わった塩基配列を用いた分子系統樹作成について概略を説明する 作成目的としては通常 地域内外の株の比較やクラスタリング目的で行うこと場合を想定 2) 配列数が少なければ一連の作業は手作業で可能だが 多くのデータを扱う場合は通常 MEGA,BioEdit などのソフトウエア上で行う 3) 分子系統樹作成は得られた塩基配列と GenBank 等から得られた塩基配列の比較により作成する 4) まず得られた塩基配列と比較対象とする配列をゲノム上の同じ場所で比較する必要がある この操作をアライメントと呼び ClustalW 等のソフトウエアを用いて行う (MEGA,BioEdit には実装されている ) 5) 同一血清型のアライメントは比較的容易だが 異なる血清型と比較する場合は 血清型により領域長に違いがあるため アライメント後注意深く目視することにより GAP ( 欠失 挿入位置の総称 ) を確認し 修正を行う 6) アライメント後 塩基配列間 ( ペアワイズ ) の1サイトあたりの塩基置換数 ( 遺伝距離と呼び kimura-2parameter 法等で推定 ) を求める このステップはソフトウエアを用いて行う 7) 各配列間の遺伝距離を求めた後 近隣結合法 (NJ) 等によりソフトウエア上で作成する 8) 塩基配列間の遺伝距離には誤差が含まれており 配列が短くなるほど誤差が大きくなるため 系統樹を作成すると分岐順番の信頼性が下がる そのため可能な限り長い塩基配列 ( bp) を用いて作成した系統樹の方が信頼性が高まる 9) 系統樹の信頼性の評価に用いる手法の一つがブーツトラップ確率であり 9 割が一つの目安とされている 10) 遺伝子解析ソフトのうち MEGA は開発者の一人田村博士がウエブ上で使用法を解説しているので参考されたい ( 解説は日本語 ) 28

29 2-2.CODEHOP PCR によるエンテロウイルス同定 (US Patent 7,714,122B2, May 11,2010) Nix らにより エンテロウイルスのキャプシド蛋白質 VP1 コード領域ゲノムを高感度に増幅する方法 (CODEHOP VP1 RT-snPCR) が発表された (11) CODEHOP(consensus-degenerate hybrid oligonucleotide primer) とは 関連した遺伝子を増幅するための 効率的な混合塩基プライマー設計法である (12) 図に示すように CODEHOP VP1 RT-snPCR は 1 逆転写 (RT 4 種類のプライマーを混合して使用する ) 21 st PCR 32 nd semi-nested PCR ( プライマー 222 と AN88 は 同じ領域に結合する ) の 3 ステップからなる 増幅産物を電気泳動にて確認できれば 精製後シークエンス反応を行い 塩基配列を解析する 123の反応時間は それぞれ 2 時間ほどである CODEHOP VP1 RT-snPCR は 1 多様性が高く血清型との関連性の高い VP1 領域を増幅するため 塩基配列からの型同定が容易である 2semi-nested RT-PCR であるため検出感度が高い ( 検出限界は数コピー ) 3ライノウイルスの検出も可能 といった長所を兼ね備えている 留意すべき点として 1クロスコンタミネーション 2 二種類以上のエンテロウイルスが混在するサンプルからは 遺伝子型同定不能である 3 逆転写に加え PCR を 2 回行うので高価である 4シークエンス後 得られる 29

30 配列は比較的短く (5 側 VP1 部分領域 :372bp) 詳細な分子系統解析には不向きである 等が挙げられるが 高感度な遺伝子同定法として利用価値の高い方法である 本法ではまず バッファー ( 逆転写酵素 PCR 酵素にそれぞれ付属 ) プライマー dntp DW を混合し "KIT" とよぶ混合液を 3 種類作製する ( 一度に 10 ml 程度作り 適宜分注して-30 C に長期保存可能 ) 検体解析時は KIT とウイルス RNA 酵素等を混合し 反応を開始する ( 文中のカタログナンバー等は 2010 年前後のカタログ ) 準備するもの 1) 逆転写 PCR 試薬 (KIT の準備 ) 1 dntp Set, 100 mm Solutions (GE ヘルスケア, , 4 x 25 umol, 他のサイズもあり ) 20 mm dntp (5 mm each) 溶液を作製する ( 各 KIT に混合する ) 100 mm dgtp 5 μl 100 mm datp 5 μl 100 mm dttp 5 μl 100 mm dctp 5 μl DW 80 μl Total 100 μl 2 SuperScript II RNaseH - Reverse Transcriptase (Invitrogen, , U (50 μl), 他のサイズもあり ) 添付のバッファーを用いて Enterovirus VP1 cdna (RT) KIT を作製する 5X RT Buffer μl 20 mm dntp (5 mm each) 27.5 μl AN32,33,34,35 cocktail (10 um each) 27.5 μl 3 Taq DNA Polymerase (Roche, , 100 U, 他のサイズもあり ) 添付のバッファーを用いて Enterovirus VP1 PCR 1 KIT を作製する 10x PCR +Mg buffer ( ) μl 10 um Primer SO μl 10 um Primer SO μl 20 mm dntp (5 mm each) μl 30

31 DW μl 4 FastStart Taq Polymerase (Roche, , 50 U, 他のサイズもあり ) 添付のバッファーを用いて Enterovirus VP1 snpcr 2 KIT を作製する PCR buf. 10x +MgCl2 ( ) μl 10 um Primer AN μl 10 um Primer AN μl 20 mm dntp (5 mm each) μl DW μl 5 RNase Inhibitor (Promega, N2111, 2500 U, 他のサイズもあり ) 操作 1) ウイルス咽頭ぬぐい液 CSF 便乳剤等の臨床検体を直接 RNA 抽出に用いることも可能である 2) RNA 抽出 ((3-4-1 と同じ )) 3) cdna 合成 抽出した RNA の代わりに 陰性対照として DW 陽性対照として必ず増幅される RNA ( ポリオウイルス RNA 等 ) を用い サンプルと並行して反応を行う 1 下記の反応組成に基づきマスタープールを作製 Enterovirus VP1 cdna (RT) kit 3 μl 0.1 M DTT 1 μl RNase Inhibitor 0.5 μl SuperScript II 0.5 μl 2 抽出した RNA 5 μl とマスタープール 5 μl を 0.2 ml PCR 用チューブに加え混合 3 下記の条件にて反応 ( 約 1.5 時間 ) 22 C 10 min 31

32 42 C 60 min 95 C 5 min 4) 1 st PCR 1 下記の反応組成に基づきマスタープールを作製 Enterovirus VP1 PCR 1 KIT DW+Taq 30 μl 10 μl 注 )DW 261.3μl と Taq 13.7 μl を混合したもの (275μl) 反応に用いた残りの DW+Taq はー 20 で 6 カ月保存可能 反応ごとに DW9.5μl と Taq0.5μl を加えてもよい 2 cdna 合成反応を終了したチューブに 上記マスタープールを 40 μl 加え混合 以下の温度で 40 サイクル反応 ( 約 2 時間 ) 95 C 30 sec 42 C 30 sec Ramp 0.4 C/sec (1 st PCR では 42 C から 60 C へ加温する際に Ramp をおこなったステップを加えた方が 検出感度が向上する ) 60 C 45 sec 5) 2 nd PCR 1 下記の反応組成に基づきマスタープールを作製 Enterovirus VP1 snpcr 2 KIT 39 μl DW+FS Taq 10 μl 注 )DW 261.3μl と FS Taq 13.7 μl を混合したもの (275μl) 反応に用いた残りの DW+Taq はー 20 で 6 カ月保存可能 反応ごとに DW9.5μl と FS Taq0.5μl を加えてもよい 2 1 st PCR の反応物 1 μl と上記マスタープール 49 μl を 新しい 0.2 ml PCR 用チュ ーブに加え混合 32

33 3 下記の条件で反応 ( 約 1.5 時間 ) 95 C 6 min 以下のサイクルを 40 回 95 C 30 sec 60 C 20 sec 72 C 15 sec 6) 電気泳動 反応終了後 1 st および 2 nd PCR 反応物を 3 μl/lane でアガロースゲル電気泳動し 増幅を確認する 7) PCR 産物の精製 PCR 産物をアガロースゲル電気泳動し 目的とするサイズの単一のバンド (1 st PCR; 約 760 bp 2 nd PCR; 約 370 bp (Poliovirus Sabin 1 VP1 (Accession No. AY082688) の場合 の 375 bp に相当 ) が認められた場合 PCR 反応液から PCR 産物の精製を行い シークエンス反応に用いる 8) シークエンス反応 1 下記の反応組成に基づきマスタープールを作製 BigDye Terminator 5X Sequencing Buffer Primer(3.2pmol AN88 或いは AN89) DW 精製 PCR 産物全量 2 μl 1 μl 1 μl X μl Y μl 20 μl 2 下記の条件で反応 ( 約 2.5 時間 ) 96 C 1 min 以下のサイクルを 25 回 96 C 10 sec 50 C 5 sec 60 C 4 min 9) シークエンス反応物の精製およびシークエンサーによる塩基配列解析 33

34 (1) の 4) を参照のこと 注 )2 nd PCR 産物を AN88,AN89 プライマーにてシークエンスする場合 DNA 濃度が高すぎると反応を阻害する場合がある PCR 精製産物を電気泳動し 既知濃度の分子量マーカーと比較し濃度を推定 適宜 DNA 量を調整する Wizard SV Gel and PCR Clean-Up System (Promega) で精製 50 μl DW で溶出した DNA 溶液を 倍に希釈し 4 μl をシークエンス反応に用いる 9) 塩基配列による同定法 (1) の 5) を参照のこと ( 参考 ) CODEHOP 法の変法 逆転写反応 反応組成 (1 検体あたり ) 5xSSⅢBuffer AN mix primer (1μM) 10mM dntps 100mM DTT RNase inhibitor(33u/μl) SSⅢRT(200U/μl) Sample RNA 3.0μl 4.0μl 1.0μl 1.0μl 0.5μl 0.5μl 5.0μl 反応条件 55 45min 70 15min on ice 1 st PCR 反応組成 (1 検体あたり ) EmeraldAmp PCR Master Mix( タカラバイオ ) 12.5μl Distilled water 4.5μl 224 (10μM) 1.5μl 34

35 222 (10μM) 1.5μl cdna 5.0μl 反応条件 95 5min sec 42 30sec 35 cycle 72 45sec 72 5min. 4 2 nd PCR 反応組成 (1 検体あたり ) EmeraldAmp PCR Master Mix 12.5μl Distilled water 4.5μl AN89 (10μM) 1.5μl AN88 (10μM) 1.5μl 1 st PCR 1.0μl 反応条件 95 5min sec 60 30sec 35 cycle 72 30sec 72 5min. 4 35

36 4. 引用文献 1) 浦野隆 エンテロウイルス感染症 臨床とウイルス 23 : ) 萩原昭夫 ポリオ エンテロウイルス感染症 手足口病 ヘルパンギーナ 無菌性髄膜炎 臨床とウイルス 23 : ) 清水博之 非ポリオウイルス感染症の実験室診断 日本臨床 57 : , ) 米山徹夫 ポリオウイルス感染症の診断 日本臨床 57 : , )Oberste MS, Maher K, Kilpatrick DR, Pallansch MA. Molecular evolution of the human enteroviruses: correlation of serotype with VP1 sequence and application to picornavirus classification. J. Virol. 73 : , )Oberste MS, Maher K, Kilpatrick DR, Flemister MR, Brown BA, Pallansch MA. Typing of human enteroviruses by partial sequencing of VP1. J. Clin. Microbiol. 37 : , )Oberste MS, Maher K, Flemister MR, Marchetti G, Kilpatrick DR, Pallansch MA. Comparison of classic and molecular approaches for the identification of untypeable enteroviruses. J. Clin. Microbiol. 38 : , )Li Graur 著 ( 舘野義男 山崎由紀子訳 ) 分子の進化 (1994 年, 廣川書店 ) 9) 根井正利著 ( 五條堀孝 斎藤成也訳 ) 分子進化遺伝学 (1990 年, 培風館 ) 10) Phylip MEGA など分子系統解析ソフトを集めたリンク集 11) Nix W.A. et al. J. Clin. Microbiol. 2006,44(8) ) Rose T.M. et al. Nucleic Acids Res. 1998,26(7) ) Kroneman A, et.al., An automated genotyping tool for enteroviruses and noroviruses. J Clin Virol Jun;51(2): ) Ishiko H, et al., Journal of Infectious Diseases 2002;185: ) Obserte M S, et al. J Clin Virology , ) Barry G.Hall, Phylogenetic Trees Made Easy: A How-To Manual Sinauer Associates Inc.(MEGA の解説書 ) 17) 近野真由美他 14 年間 (1996~2009 年 ) におけるコクサッキー A 群ウイルスの乳のみマウス RD-18S および Vero 細胞による分離状況 京都市.IASR Vol. 32 p : 2011 年 1 月号 36

37 5. 検査依頼先 エンテロウイルスの分離同定については 全ての地方衛生研究所で対応可能である エンテロウイルス単味抗血清およびエンテロウイルス標準株の分与については 国立 感染症研究所ウイルス第二部に相談のこと 東京都武蔵村山市学園 国立感染症研究所ウイルス第二部清水博之 TEL: , FAX: , hshimizu@nih.go.jp 6. 執筆者 板持雅恵 ( 富山県衛生研究所 ) 飯塚節子 ( 島根県保健環境科学研究所山下照夫 ( 愛知県衛生研究所 ) 中田恵子 ( 大阪府立公衆衛生研究所 ) 石橋哲也 ( 福岡県保健環境研究所 ) 清水博之 西村順裕 吉田弘 ( 国立感染症研究所ウイルス第二部 ) 37

■リアルタイムPCR実践編

■リアルタイムPCR実践編 リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する

More information

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc 2.PCR 法による DNA の増幅 現代の分子生物学において その進歩に最も貢献した実験法の1つが PCR(Polymerase chain reaction) 法である PCR 法は極めて微量の DNA サンプルから特定の DNA 断片を短時間に大量に増幅することができる方法であり 多大な時間と労力を要した遺伝子クローニングを過去のものとしてしまった また その操作の簡便さから 現在では基礎研究のみならず臨床遺伝子診断から食品衛生検査

More information

DNA/RNA調製法 実験ガイド

DNA/RNA調製法 実験ガイド DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製

More information

cDNA cloning by PCR

cDNA cloning by PCR cdna cloning/subcloning by PCR 1. 概要 2014. 4 ver.1 by A. Goto & K. Takeda 一般的に 細胞または組織由来の RNA から作製した cdna(cdna pool) から 特定の cdna をベクターに組み込む操作を cdna cloning と呼ぶ その際 制限酵素認識配列を付与したオリゴ DNA primer を用いた PCR

More information

埼衛研所報第 52 号 2018 年 埼玉県におけるエンテロウイルス検出状況について ( 年度 ) 中川佳子篠原美千代富岡恭子鈴木典子峯岸俊貴小川泰卓青沼えり内田和江岸本剛 Enterovirus Isolated in Saitama Prefecture(April 2016-

埼衛研所報第 52 号 2018 年 埼玉県におけるエンテロウイルス検出状況について ( 年度 ) 中川佳子篠原美千代富岡恭子鈴木典子峯岸俊貴小川泰卓青沼えり内田和江岸本剛 Enterovirus Isolated in Saitama Prefecture(April 2016- 埼玉県におけるエンテロウイルス検出状況について (2016-2017 年度 ) 中川佳子篠原美千代富岡恭子鈴木典子峯岸俊貴小川泰卓青沼えり内田和江岸本剛 Enterovirus Isolated in Saitama Prefecture(April 2016-March 2018) Keiko Nakagawa,Michiyo Shinohara,Kyoko Tomioka,Noriko Suzuki,Toshitaka

More information

Microsoft Word - p docx

Microsoft Word - p docx 51. 手足口病患者からのウイルス分離及び遺伝子解析について 仲浩臣 寺杣文男 ( 和歌山県環境衛生研究センター ) 青木一人 ( 旧所属和歌山県環境衛生研究センター現所属和歌山県福祉保健部薬務課 ) はじめに 手足口病は 手掌 足底 口腔内等に生じる水疱性発疹を主症状とし 夏季に乳幼児を中心とした流行を起こす急性のウイルス感染症で 主要原因はコクサッキーウイルス A16 型 ( 以下 CA16)

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 説明書 v201703da 本製品は さまざまなタイプの Human Papillomavirus(HPV) において塩基配列の相同性の高い領域に設定したプライマーを consensus primer として用いることにより HPV の E6 と E7 を含む領域 (228 ~ 268 bp) を共通に PCR

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201802da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 リアルタイム PCR( インターカレーター法 ) 実験ガイドこの文書では インターカレーター法 (TB Green 検出 ) によるリアルタイム PCR について 蛍光検出の原理や実験操作の流れなどを解説します 実際の実験操作の詳細については 各製品の取扱説明書をご参照ください - 目次 - 1 蛍光検出の原理 2 実験に必要なもの 3 実験操作法 4 結果の解析 1 1 蛍光検出の原理 インターカレーターによる蛍光検出の原理

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 説明書 v201703da 本製品は子宮頸癌において最も高頻度に検出される Human Papillomavirus(HPV)16 18 および 33 型をそれぞれ特異的に増幅し 検出するセットです HPV16 18 および 33 型の E6 を含む領域 (140 bp ただし HPV33 型は 141

More information

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit)

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 製品コード 6126/6127 BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 説明書 PCR 産物を平滑末端ベクターにクローニングする場合 使用するポリメラーゼ酵素の種類により 3' 末端に余分に付加された塩基を除去し さらに 5' 末端をリン酸化する必要があります 本製品は これらの一連の反応を簡便に短時間に行うためのキットです PCR 産物の末端平滑化とリン酸化を同時に行うことにより

More information

ノーウオ―クウイルスのPCR法

ノーウオ―クウイルスのPCR法 厚生労働科学研究新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 現在 国内で分離 同定できないウイルス性出血熱等の診断等の対応方法に関する研究 班より SFTS ウイルス検査マニュアル 平成 25 年 3 月 13 日 RT-PCR 法により SFTS ウイルス核蛋白質 (NP) 遺伝子を特異的に検出 同定する検査法を解説する 本法は 1 本の反応チューブ内で逆転写反応 遺伝子増幅を連続的に行い SFTS

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201307da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

Multiplex PCR Assay Kit

Multiplex PCR Assay Kit 研究用 Multiplex PCR Assay Kit 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です しかし マルチプレックス PCR

More information

Bull. Nagano Environ. Conserv. Res. Inst. No.8(2012) 3. 結果および考察 3.1 長野県における手足口病患者およびヘルパンギーナ患者からのエンテロウイルス検出状況 手足口病患者およびヘルパンギーナ患者 67 検体のうち, が 45 株 (67 %

Bull. Nagano Environ. Conserv. Res. Inst. No.8(2012) 3. 結果および考察 3.1 長野県における手足口病患者およびヘルパンギーナ患者からのエンテロウイルス検出状況 手足口病患者およびヘルパンギーナ患者 67 検体のうち, が 45 株 (67 % 長野県環境保全研究所研究報告 8:77 82(2012) < 資料 > に手足口病 ヘルパンギーナ患者から検出したエンテロウイルスの遺伝子解析と臨床的特徴 内山友里恵 1 1 中沢春幸 キーワード : 手足口病, ヘルパンギーナ, エンテロウイルス, コクサッキーウイルス A 群 6 型, 系統樹解析 1. はじめに手足口病 (Hand, foot and mouth disease :HFMD)

More information

Microsoft Word - H30eqa麻疹風疹実施手順書(案)v13日付記載.docx

Microsoft Word - H30eqa麻疹風疹実施手順書(案)v13日付記載.docx 平成 30 年度外部精度管理事業 課題 1 麻疹 風疹 実施手順書 ( ウイルスの核酸検出検査 ) 1) 検体を受け取りましたら 外部精度管理事業ホームページ (https://www.niid.go.jp/niid/ja/reference/eqa.html) にてお手続きください 2) 検体到着後 各チューブのスピンダウンを行ってから 500 マイクロリットルの Nuclease-free water

More information

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用 鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルス 検出マニュアル ( 第 2 版 ) 1 目次 1 臨床検体またはウイルス培養液からの RNA の抽出 ( 参考 ) ---------- 3 2 リアルタイム RT-PCR(TaqMan Probe 法 ) による鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルスの検出方法 ---------- 4 3 Conventional RT-PCR 法よる鳥インフルエンザ

More information

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch Mutagenesis 目的 ) 既存の遺伝子に PCR を利用して変異を導入する 1 点変異導入方法 ) Quik Change Site-Directed Mutagenesis Kit(Stratagene) のプロトコールを流用 http://www.stratagene.com/products/showproduct.aspx?pid=131 Kit 中では DNA polymerase

More information

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント 馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称馬ロタウイルス Ho-5MA 株又はこれと同等と認められた株

More information

Taro-kv12250.jtd

Taro-kv12250.jtd ニューカッスル病 マレック病 ( ニューカッスル病ウイルス由来 F 蛋白遺伝子導入マレック病ウイルス 1 型 ) 凍結生ワクチン 平成 22 年 8 月 12 日 ( 告示第 2288 号 ) 新規追加 ニューカッスル病ウイルスのF 蛋白をコードする遺伝子を弱毒マレック病ウイルス (1 型 ) に挿入して得られた組換え体ウイルスを培養細胞で増殖させて得た感染細胞浮遊液を凍結したワクチンである 1 小分製品の試験

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 植物 DA の抽出と増幅 1 背景 植物種子から DA 抽出する際 有機溶媒や酵素を用いた処理 遠心分離装置を使った操作など 煩雑で時間のかかる工程が用いられてきた カ技ネ術カの 検体採取 簡易 DA 抽出キット version2( 抽出キット ) と高速増幅用 DA Polymerase ( 増幅キット ) を組合わせる事で 遺伝子検査時間を短縮可能! 抽出キット * 抽出 DA を 増幅キット

More information

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル 日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称日本脳炎ウイルス中山株薬検系又はこれと同等と認められた株 2.1.2 性状豚腎初代細胞で増殖し がちょう 鶏初生ひな及びはとの赤血球を凝集する

More information

Microsoft Word - H18年度生命工学報告書 Astro ver.3

Microsoft Word - H18年度生命工学報告書 Astro ver.3 1. Rotavirus Norovirus Adenovirus Astrovirus Sapovirus 5 1) Human Astrovirus HastV 1975 Madeley Cosgrove EM RNA 30nm 5 6 Fig. 1 2) HastV 8 3 5 HastV ELISA Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay RIA Radio immunoassay

More information

ISOSPIN Plasmid

ISOSPIN Plasmid プラスミド DNA 抽出キット ISOSPIN Plasmid マニュアル ( 第 5 版 ) Code No. 318-07991 NIPPON GENE CO., LTD. I 製品説明 ISOSPIN Plasmid( アイソスピンプラスミド ) は スピンカラムを用いて簡単に大腸菌から高純度なプラスミド DNA を抽出できるキットです 本キットは カオトロピックイオン存在下で DNA がシリカへ吸着する原理を応用しており

More information

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 研究用 Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です 本キットは高速にプライミングする酵素とプライマーのアニーリングの特異性を極限まで高めた反応液組成とを組み合わせたマルチプレックス

More information

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です *

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 2 本キットは動物の組織からトータル DNA を迅速に効率よく抽出するようにデザインされています また 細菌 固定組織 酵母用のプロトコールも用意しています

More information

ISOSPIN Blood & Plasma DNA

ISOSPIN Blood & Plasma DNA 血液 血清 血しょうからの DNA 抽出キット ISOSPIN Blood & Plasma DNA マニュアル ( 第 2 版 ) Code No. 312-08131 NIPPON GENE CO., LTD. I 製品説明 ISOSPIN Blood & Plasma DNA( アイソスピンブラッド & プラズマ DNA) は 血液 血清 血しょうから DNAを抽出するためのキットです 本キットは

More information

Pyrobest ® DNA Polymerase

Pyrobest ® DNA Polymerase Pyrobest DNA Polymerase 説明書 v201102da 対活Pyrobest DNA Polymerase は Pyrococcus sp. 由来の 3' 5' exonuclease 活性 (proof reading 活性 ) を有する耐熱性 α 型 DNA ポリメラーゼです α 型 DNA ポリメラーゼは Pol I 型ポリメラーゼ (Taq DNA ポリメラーゼなど )

More information

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン 研究用試薬 2014 年 4 月作成 EIA 法ラット β 2 マイクログロブリン測定キット PRH111 パナテスト A シリーズラット β 2- マイクロク ロフ リン 1. はじめに β 2 - マイクログロブリンは, 血液, 尿, および体液中に存在し, ヒトでは腎糸球体障害, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍, 肝疾患などによって血中濃度が変化するといわれています. また,β 2 - マイクログロブリンの尿中濃度は,

More information

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell 発現プラスミドの構築 1. インサート DNA の調製開始コドンは出来るだけ 5'UTR に近い位置に挿入して下さい 経験的に ptd1 の EcoRV/KpnI サイトへのライゲーション効率が最も高いことを確認しています 本プロトコルに従うと インサートサイズにも依りますが 90% 以上のコロニーがインサートの挿入されたクローンとして得られます 可能な限り EcoRV/KpnI サイトへ挿入されるお奨めします

More information

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である 1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である これまでの報告によれば EHEC を糞便中に保有する牛は 0.6~11.9% といわれており 牛枝肉汚染の機会となり得ると畜場における解体処理が公衆衛生上重要視されている

More information

取扱説明書

取扱説明書 19-02 One-step RT-PCR Kit RT-PCR Quick Master Mix (Code No. PCR-311F) 取扱説明書 TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A3647K - 目次 - [1] はじめに 1 [2] 製品内容 2 [3] 使用方法 3 [4] 実施例 5 [5] 関連プロトコル 6 [6]

More information

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1.

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1. DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために 目次 ( 基本編 ) 1. テンプレート DNA プライマーの濃度を確認する 2. テンプレート DNA の精製度を確認する 3. サンプル調製に用いるテンプレート DNA の濃度を上げる 4. プライマーが劣化していないか確認する 5. 溶液を水にかえる 6. アガロース電気泳動を用いて PCR 産物を精製 確認する 7. シークエンス用プライマーを用意するその1

More information

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルス JJ1882 株又はこれと同等と認められた株 2.1.2

More information

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス かぜ症候群の原因ウイルス ~ サフォードウイルスもそのひとつ?~ 新潟県保健環境科学研究所ウイルス科主任研究員広川智香 1 はじめにかぜ症候群とは, 鼻やのど, 気管支や肺に急性の炎症をきたす疾患の総称で, その原因となる病原体は 80~90% がウイルスといわれています 主な原因ウイルスとしてはライノウイルス, コロナウイルス, パラインフルエンザウイルス,RS ウイルス, インフルエンザウイルスなどがあげられます

More information

Microsoft Word - dcasdf003_dstd_ doc

Microsoft Word - dcasdf003_dstd_ doc 一般的な食品検体からのウイルスの回収 濃縮法 1. 適用範囲 1) 対象ウイルス ノロウイルス, サポウイルス, A 型肝炎ウイルス等の食品媒介性ウイルス 2) 対象食品 食材および調理済の食品一般 3) 本プロトコールの範囲食品一般から洗滌液にて遊離させたウイルス粒子を, 抗原抗体複合体の形で黄色ブドウ球菌の表面に吸着させることによって回収し,RNA を抽出した後,RT-PCR の鋳型となる cdna

More information

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit 研究用 PrimeScript II 1st strand cdna Synthesis Kit 説明書 v201208da 目次 I. 概要... 3 II. キットの内容... 4 III. 保存... 4 IV. 1st-strand cdna 合成反応... 5 V. RT-PCR を行う場合... 6 VI. RNA サンプルの調製について... 6 VII. 関連製品... 7 VIII.

More information

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 研究用 TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 説明書 v201706da 本製品は FLT3 (FMS-like tyrosine kinase 3) 遺伝子の JM(Juxtamembrane) 領域周辺に起こる Internal Tandem Duplication(ITD) 変異の有無を検出するためのセットです FLT3 遺伝子の ITD 変異は

More information

NGS検査_SOP(案)v1

NGS検査_SOP(案)v1 平成 29 年 2 月 6 日 次世代シークエンサー (Next-generation sequencing: NGS) 網羅的病原体検査法手順書 必要な試薬 DNA/RNA 精製キット ( 以下の DNA/RNA 精製試薬を推奨 ) q Roche MagNA Pure Compact Nucleic Acid Isolation Kit I 特徴 : 自動精製 キャリアー RNA 使用せず マグネットビーズ精製

More information

表紙

表紙 12. 神奈川県で検出されたコクサッキーウイルス A6 型の 分子系統解析と臨床症状との関連 佐野貴子 近藤真規子 ( 神奈川県衛生研究所 ) 目的 コクサッキーウイルスは乳幼児を中心に夏季に流行する手足口病 ヘルパンギーナ 無菌性髄膜炎等の病因ウイルスの一つである 手足口病は口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性発疹を主症状とし コクサッキーウイルス A16 型またはエンテロウイルス 71 型の感染が主な病因となっている

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 遺伝子検査の準備と注意事項 PCR はわずか 1 分子の鋳型 DNA でも検出可能であるため 反応液調製時に鋳型となりうる核酸等が混入しないように細心の注意が必要です この文書では 正確な遺伝子検査を行うために必要な実験器具類やコンタミネーション防止のための注意事項について解説します - 目次 - 1 実験環境の整備 2 必要な実験器具と装置 1 実験環境の整備 コンタミネーションの原因 PCR は非常に高感度な検出法であるため

More information

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g Maxwell RSC simplyrna Cells / Tissue Kit ( カタログ番号 AS1340/AS1390) 簡易マニュアル 注意 : キットを受け取りましたら 1-Thioglycerolを取り出し キット箱は室温で保存してください 取り出した1-Thioglycerolは2~10 で保存してください ご用意いただくもの 細胞 組織の両方の場合で共通 ボルテックスミキサー ピペットマン

More information

コメDNA 抽出キット(精米20 粒スケール)

コメDNA 抽出キット(精米20 粒スケール) 食品 環境分析用 コメ DNA 抽出キット ( 精米 20 粒スケール ) ( コメ判別用 PCR Kit 用 ) 説明書 v201703da 本キットは未加熱の精米 20 粒から DNA の調製を行う際に使用します 最終的に回収された DNA 溶液は 直接 PCR 反応に利用することができます 本キットを用いた DNA 調製には 劇物であるフェノールやクロロホルムは使用しません I. 内容 (50

More information

( 別添 ) ヒラメからの Kudoa septempunctata 検査法 ( 暫定 ) 1. 検体採取方法食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し, 軽症で終わる有症事例で, 既知の病因物質が不検出, あるいは検出した病因物質と症状が合致せず, 原因不明として処理された事例のヒラメを対象とする

( 別添 ) ヒラメからの Kudoa septempunctata 検査法 ( 暫定 ) 1. 検体採取方法食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し, 軽症で終わる有症事例で, 既知の病因物質が不検出, あるいは検出した病因物質と症状が合致せず, 原因不明として処理された事例のヒラメを対象とする 平成 23 年 7 月 11 日 食安監発 0711 第 1 号 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課長 Kudoa septempunctata の検査法について ( 暫定版 ) 平成 23 年 6 月 17 日付け食安発 0617 第 3 号 生食用生鮮食品による病因物質不明有症事例への対応について ( 厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知 ) において

More information

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫 < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理後 マイクロウェーブまたはオートクレーブ処理 )p7 抗原ペプチドによる抗体吸収試験 p8 ウエスタン ブロッティング

More information

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc GenomeLab GeXP Genetic Analysis System Sequenci Chemistry Protocol シークエンスケミストリープロトコル V.5 1. 反応試薬と消耗品について 1-1. 弊社供給試薬 製品名製品番号保存条件 DTCS クイックスタートキット (100 反応 ) 608120-20 DTCS クイックスタートキットに含まれている試薬キット内の試薬はミネラルオイル以外

More information

大阪府の市街地における蚊の調査について

大阪府の市街地における蚊の調査について 研究報告 大阪府立公衛研所報第 51 号平成 25 年 (2013 年 ) 大阪府におけるエンテロウイルスの検出状況と分子疫学的解析 (2012 年度 ) 中田恵子 山崎謙治 左近直美 加瀬哲男 2012 年度に無菌性髄膜炎 手足口病およびヘルパンギーナ疑いで大阪府公衆衛生研究所に病原体発生動向調査事業および医師からのウイルス同定依頼で搬入された 188 検体のうち 68 検体 (36%) からエンテロウイルスが検出された

More information

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹 豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称豚丹毒菌多摩 96 株 ( 血清型 2 型 ) 又はこれと同等と認められた株 2.1.2 性状感受性豚に接種すると

More information

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 研究用 16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 説明書 v201705da 本製品は イルミナ社 MiSeq で 16S rrna 細菌叢解析を行うための PCR 増幅キットです 細菌 16S rrna 遺伝子の V3-V4 領域を対象とし PCR 酵素に 多様な配列を効率よく増幅可能な Tks Gflex DNA Polymerase

More information

平成 28 年度愛媛衛環研年報 19 (2016) 愛媛県において手足口病患者検体より検出されたコクサッキーウイルス A6 型の遺伝子解析 越智晶絵溝田文美 *1 山下育孝 *2 木村俊也 *3 井上智四宮博人 Detection and genetic analysis of Coxsackiev

平成 28 年度愛媛衛環研年報 19 (2016) 愛媛県において手足口病患者検体より検出されたコクサッキーウイルス A6 型の遺伝子解析 越智晶絵溝田文美 *1 山下育孝 *2 木村俊也 *3 井上智四宮博人 Detection and genetic analysis of Coxsackiev 平成 28 年度愛媛衛環研年報 19 (2016) 愛媛県において手足口病患者検体より検出されたコクサッキーウイルス A6 型の遺伝子解析 越智晶絵溝田文美 *1 山下育孝 *2 木村俊也 *3 井上智四宮博人 Detection and genetic analysis of Coxsackievirus A6 from patients with hand, foot and mouth disease

More information

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3 研究用 MightyAmp DNA Polymerase Ver.3 説明書 v201805da MightyAmp DNA Polymerase は 究極の反応性を追求して開発された PCR 酵素であり 通常の PCR 酵素では増幅が困難な PCR 阻害物質を多く含むクルードな生体粗抽出液を用いる場合にも その強力な増幅能により良好な反応性を示します MightyAmp DNA Polymerase

More information

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA 組換えイネ花粉の飛散試験 交雑試験 1. 飛散試験 目的 隔離圃場内の試験区で栽培している組換えイネ S-C 系統 及び AS-D 系統の開花時における花粉の飛散状況を確認するため 方法 (1) H23 年度は 7 月末からの低温の影響を受け例年の開花時期よりも遅れ 試験に用いた組換えイネの開花が最初に確認されたのは S-C 系統 及び AS-D 系統ともに 8 月 13 日であった そこで予め準備しておいた花粉トラップ

More information

1遺伝子検査

1遺伝子検査 ボカウイルス検査マニュアル 平成 21 年 7 月 1 目次 1 ヒトボカウイルスの概説 3 2 ヒトボカウイルス検査に関する一般的注意 3 3 遺伝子学的検査 4 参考文献検査依頼先緊急時 ( 実験室内暴露 ) の応急対応と事故対応基準執筆者一覧 2 1 ヒトボカウイルスの概説ヒトボカウイルス (Human bocavirus; HBoV) は,2005 年スウェーデンにおいて呼吸器感染症患者の鼻咽頭ぬぐい液から発見されたウイルスである

More information

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time)

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 製品コード RR037A PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 説明書 本製品は リアルタイム RT-PCR に最適化された逆転写反応キットです 伸長性能に優れた PrimeScript RTase を使用し短時間の反応で効率良くリアルタイム PCR 用の鋳型 cdna を合成することができます 実験操作も簡単でハイスループットな解析にも適しています

More information

Taro-SV02500b.jtd

Taro-SV02500b.jtd 牛大腸菌性下痢症 (K99 保有全菌体 FY 保有全菌体 31A 保有全菌体 O78 全菌体 )( アジュバント加 ) 不活化ワクチン 平成 21 年 11 月 12 日 ( 告示第 1569 号 ) 一部改正 1 定義線毛抗原 K99 FY 及び 31A を保有する大腸菌並びに O78 の大腸菌の培養菌液を不活化したものを混合し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1

More information

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass 生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric assay, IRMA) 法による血清中のレニンを定量を通して 今日用いられている種々のインビトロ検査法の原理並びに両者の違い等を理解する

More information

株化細胞 + 生ウイルスワクチン 特定の株名及びロット番号を記載 株変更は新規 また 6 製造方法ロットの更新は 事項変更 6.1 製造用株 名称弱毒 ウイルス 株 ( マスターシードウイルスロット〇 ) 株名 本数 継代方法等は GMP 省令第 7 条の 3 に基づく記録に関する文 書

株化細胞 + 生ウイルスワクチン 特定の株名及びロット番号を記載 株変更は新規 また 6 製造方法ロットの更新は 事項変更 6.1 製造用株 名称弱毒 ウイルス 株 ( マスターシードウイルスロット〇 ) 株名 本数 継代方法等は GMP 省令第 7 条の 3 に基づく記録に関する文 書 動物用生物学的製剤の製造方法欄のモックアップ ( シードロット製剤 ) はじめに : 本モックアップの原案は 平成 28 年度に実施された動物用医薬品の承認申請資料作成のためのガイドライン作成事業 生物学的製剤の製造方法欄のモックアップ ( シードロット製剤 ) において 動物用生物学的製剤の製造販売業者等の専門家からなるモックアップ作成検討委員会により作成された 本モックアップは モックアップ原案に必要な記載整備を行ったものである

More information

Taro-kv20025.jtd

Taro-kv20025.jtd 猫ウイルス性鼻気管炎 猫カリシウイルス感染症 2 価 猫汎白血球減少症 猫白血病 ( 猫白血病ウイルス由来防御抗原たん白遺伝子導入カナリア痘ウイルス ) 猫クラミジア感染症混合ワクチン 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1623 号 ) 新規追加 弱毒猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス 弱毒猫汎白血球減少症ウイルス及び弱毒猫クラミドフィラ フェリスをそれぞれ培養細胞で増殖させて得たウイルス液と2

More information

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌 2017 年 8 月 30 日放送 無菌性髄膜炎の診断と治療 川崎医科大学小児科教授寺田喜平はじめに本日は無菌性髄膜炎をテーマにお話しさせていただきます 時間も限られていますので 4 つに焦点を絞ってお話しいたします はじめに 図 1 の無菌性髄膜炎から分離 検出されたウイルスについて 2013 年から 2017 年までのデータを見ていただきましょう 2013 年は黄色のエコー 6 と青色のエコー

More information

はじめてのリアルタイムPCR

はじめてのリアルタイムPCR はじめてのリアルタイム PCR 1. はじめにリアルタイム PCR 法は PCR 増幅産物の増加をリアルタイムでモニタリングし 解析する技術です エンドポイントで PCR 増幅産物を確認する従来の PCR 法に比べて 1DNA や RNA の正確な定量ができること 2 電気泳動が不要なので迅速かつ簡便に解析できコンタミネーションの危険性も小さいことなど多くの利点があります 今や 遺伝子発現解析や SNP

More information

広島市衛研年報 36, 46-51(2017) 2016/17 シーズンに広島市で流行したノロウイルス GⅡ.2 の遺伝子解析 * 藤井慶樹則常浩太兼重泰弘八島加八 山本美和子 松室信宏 2016/17 シーズンは全国的にノロウイルス (NoV)GⅡ.2 を原因とする感染性胃腸炎が多発し, 広島市に

広島市衛研年報 36, 46-51(2017) 2016/17 シーズンに広島市で流行したノロウイルス GⅡ.2 の遺伝子解析 * 藤井慶樹則常浩太兼重泰弘八島加八 山本美和子 松室信宏 2016/17 シーズンは全国的にノロウイルス (NoV)GⅡ.2 を原因とする感染性胃腸炎が多発し, 広島市に 2016/17 シーズンに広島市で流行したノロウイルス GⅡ.2 の遺伝子解析 * 藤井慶樹則常浩太兼重泰弘八島加八 山本美和子 松室信宏 2016/17 シーズンは全国的にノロウイルス (NoV)GⅡ.2 を原因とする感染性胃腸炎が多発し, 広島市においても散発胃腸炎や食中毒等の集団事例から GⅡ.2 が検出された 本市で検出された GⅡ.2 の遺伝子解析を実施したところ,ORF1 の RNA 依存性

More information

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit PrimeSTAR Mutagenesis Basal Kit 説明書 v201107da 目次 I. キットの内容...3 II. 保存...3 III. 本システムの原理...3 IV. プライマー設計について...5 V. 操作...8 VI. 実験例...10 VII. トラブルシューティング...13 VIII. 関連製品...13 IX. 注意...13 2 PrimeSTAR Mutagenesis

More information

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ 2012 年 12 月 13 日放送 第 111 回日本皮膚科学会総会 6 教育講演 26-3 皮膚病変におけるウイルス感染検査と読み方 川崎医科大学皮膚科 講師山本剛伸 はじめにウイルス性皮膚疾患は 臨床症状から視診のみで診断がつく例もありますが ウイルス感染検査が必要となる症例も日常多く遭遇します ウイルス感染検査法は多種類存在し それぞれに利点 欠点があります 今回は それぞれのウイルス感染検査について

More information

MLPA 法 Q&A 集

MLPA 法 Q&A 集 MLPA 法 Q&A 集 目次 1. MLPA 法の導入 Q1. 導入にあたり 何が必要になりますか? Q2. 実験にはどのようなサンプルが必要でしょうか? Q3. サンプルDNAはどれくらい用意すれば良いですか? Q4. キャピラリーシーケンサが自施設に無い場合でも実験はできますか? Q5. FFPE 検体でも実験はできますか? 2. 実験のセットアップ Q1. 実験において重要なポイントはありますか?

More information

Oligotex ™-dT30 <Super> mRNA Purification Kit (From total RNA)

Oligotex ™-dT30 <Super> mRNA Purification Kit (From total RNA) 研究用 Oligotex -dt30 mrna Purification Kit (From total RNA) 説明書 v201706 Oligotex-dT30 は 培養細胞や動植物組織などの total RNA から polya + RNA を高純度に分離 精製するために JSR ライフサイエンス社およびロシュ ダイアグノスティックス株式会社が共同開発した mrna

More information

5’-Full RACE Core Set

5’-Full RACE Core Set 研究用 5 -Full RACE Core Set 説明書 v201703da RNA の解析において RT-PCR を利用することにより 目的の領域を増幅した後 クローニングやシーケンスを行うことが可能です しかしながら mrna から完全長の cdna を得ることは非常に困難であることが多く このような場合 得られた cdna の情報を元に さらに上流や下流をクローニングする RACE(Rapid

More information

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる 化粧品用コラーゲンの原料 現在は 魚由来が中心 かつては ウシの皮膚由来がほとんど BSE 等病原体混入の危険 人に感染する病原体をもたない アレルギーの問題は未解決 ( むしろ問題は大きくなったかもしれない ) アレルギーを引き起こす可能性 医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では

More information

るため RNA ウイルス遺伝子や mrna などの RNA を検出する場合には予め逆転写酵素 (RNA 依存性 DNA ポリメラーゼ ) により DNA に置換する逆転写反応を行う必要がある これを Reverse Transcription-PCR(RT-PCR) という PCR 法によれば 検査

るため RNA ウイルス遺伝子や mrna などの RNA を検出する場合には予め逆転写酵素 (RNA 依存性 DNA ポリメラーゼ ) により DNA に置換する逆転写反応を行う必要がある これを Reverse Transcription-PCR(RT-PCR) という PCR 法によれば 検査 病性鑑定において PCR を利用する際の注意事項 家畜衛生分野においても疾病診断 検査に PCR 技術が応用可能となり 本病性鑑定指針の改訂においても各診断指針の各論において PCR 検査の利用について参考資料が組み込まれている PCRは便利な技術だが 疾病の診断に応用する場合 その取扱いについては慎重にせねばならない点が多い そこで本項では PCR 検査の原理に次いでその利点 欠点と限界 留意点を理解するための解説をまとめ

More information

Virus Test Kit (HIV, HTLV, HCV, HBV, ParvoB19) Ver.2

Virus Test Kit (HIV, HTLV, HCV, HBV, ParvoB19) Ver.2 研究用 Virus Test Kit (HIV, HTLV, HCV, HBV, ParvoB19) Ver.2 説明書 v201902da 本製品は 6 種類のウイルス [ HIV1 (pol, LTR) HIV2 HBV HCV HTLV1&2 parvovirus B19 ] をリアルタイム RT-PCR により検出するためのキットです 本製品では 操作が簡便で高感度なワンステップのリアルタイム

More information

Gen とるくん™(酵母用)High Recovery

Gen とるくん™(酵母用)High Recovery 研究用 Gen とるくん ( 酵母用 ) High Recovery 説明書 v201510da Gen とるくん ( 酵母用 )High Recovery は 細胞壁分解酵素による酵母菌体処理と塩析による DNA 精製の組み合わせにより 効率良く酵母ゲノム DNA を抽出 精製するためのキットです 本キットを用いた酵母ゲノム DNA 調製操作は 遠心による酵母菌体の回収 GenTLE Yeast

More information

医療機関における診断のための検査ガイドライン

医療機関における診断のための検査ガイドライン 医療機関における診断のための検査ガイドライン 新型インフルエンザ専門家会議 平成 19 年 3 月 26 日 153 154 ウイルス輸送培地 医療機関における診断のための検査 事前準備臨床検体の採取検体の輸送 地方衛生研究所において PBS 等を用いた培地を作成 ウイルス輸送培地の供給 地方衛生研究所より 感染症指定医療機関等へ分配供給 ウイルス輸送培地の保管 医療機関において 4 又は -20

More information

図 年岡山県における手足口病発生状況 図 2 保健所別患者発生状況 2.2 方法患者発生状況は, 毎週の患者報告数から1 定点医療機関あたりの患者数 ( 定点あたり患者数 ) を算出し, 保健所別, 年齢群別に比較解析した 流行開始時期の判定は, インフルエンザで用いられる定点あたり患

図 年岡山県における手足口病発生状況 図 2 保健所別患者発生状況 2.2 方法患者発生状況は, 毎週の患者報告数から1 定点医療機関あたりの患者数 ( 定点あたり患者数 ) を算出し, 保健所別, 年齢群別に比較解析した 流行開始時期の判定は, インフルエンザで用いられる定点あたり患 岡山県環境保健センター年報 36, 83-87, 2012 調査研究 2011 年県内における手足口病の大規模流行 Epidemiological Studies on Outbreaks of Hand, Foot and Mouth Disease in Okayama (2011) 濱野雅子, 葛谷光隆, 木田浩司, 溝口嘉範, 藤井理津志 ( ウイルス科 ), 秋山三紀恵 * ** ( 感染症情報センター

More information

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST ytotoxicity L ssay Kit-WST はじめに 本説明書は ytotoxicity L ssay Kit-WST を用いた抗体依存性細胞傷害測定用 (ntibody-dependent cellmediated cytotoxicity: ) です 本製品のキット内容や Working Solution の調製方法に関して 製品添付の取扱い説明書も合わせてご覧ください 正確な測定のために

More information

5 QCWS 参考プロトコル 抗 HLA 抗体検査 (ICFA) 2019 年度版 作成者日本組織適合性学会認定制度委員会ワーキンググループ抗 HLA 抗体 WG 制定 改訂履歴 版数 制定日 施行日 制定理由 作成責任者 初版 日本組織適合性学会が開催する QCWS での HLA 検査を実施する際に用いる QCWS 参考プロトコルとして制定した WG 版数 改訂日 施行日 改訂理由 改訂内容 改訂責任者

More information

Western BLoT Rapid Detect

Western BLoT Rapid Detect 研究用 Western BLoT Rapid Detect 説明書 v201212 Western BLoT Rapid Detect は 標識二次抗体の代わりに独自の IgG Detector(HRP labeled) を利用して一次抗体を検出するウェスタンブロッティング専用の検出試薬キットです 本製品を利用することで 標識二次抗体を用いて検出する従来法ではできなかった迅速検出 高感度検出 シグナルの増強

More information

コメDNA 抽出キット(精米、玄米1 粒スケール)

コメDNA 抽出キット(精米、玄米1 粒スケール) 食品 環境分析用 コメ DNA 抽出キット ( 精米 玄米 1 粒スケール ) 説明書 v201703da 本キットは未加熱の精米あるいは玄米 1 粒から DNA の調製を行う際に使用します 最終的に回収された DNA 溶液は 直接 PCR 反応などに利用することができ また 制限酵素処理やサブクローニングに使用することもできます 本キットを用いた DNA 調製には 劇物であるフェノールやクロロホルムは使用しません

More information

ChIP Reagents マニュアル

ChIP Reagents マニュアル ChIP Reagents ~ クロマチン免疫沈降 (ChIP) 法用ストック溶液セット ~ マニュアル ( 第 1 版 ) Code No. 318-07131 NIPPON GENE CO., LTD. 目次 Ⅰ 製品説明 1 Ⅱ セット内容 1 Ⅲ 保存 2 Ⅳ 使用上の注意 2 Ⅴ 使用例 2 < 本品以外に必要な試薬 機器など> 2 1) 磁気ビーズと一次抗体の反応 3 2)-1 細胞の調製

More information

Microsoft Word - NPK-801F取説(10-04) doc

Microsoft Word - NPK-801F取説(10-04) doc 10-04 mrna Purification Kit MagExtractor TM - mrna - 取扱説明書 Code No.: NPK-801F TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A4123K - 目次 - [1] はじめに (1) [2] 精製フローの概要 (1) [3] 対応サンプル (3) [4] キットに含まれるもの

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0 0868010 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査 >> minor bcr-abl, mrna quantitative 連絡先 : 3664 基本情報 8C127 minor bcr-abl 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 9962 mrna 定量 材料 019 全血 ( 添加物入り ) 測定法 875 リアルタイムRT-PCR 法 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D006-2

More information

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd リアルタイム PCR 法と High Resolution Melt 解析法を用いた結核菌の迅速薬剤耐性検査法と分子疫学解析法についての検討 日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科 検査部 医師久保亨 ( 共同研究者 ) 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科部長松竹豊司日本赤十字社長崎原爆諫早病院医療技術部技師長相良俊則 はじめに結核は現在もなお我が国の公衆衛生上の大きな問題であり

More information

<4D F736F F D2095C494D18EAF95CA837D836A B81698ADD8DAA A2E646F6378>

<4D F736F F D2095C494D18EAF95CA837D836A B81698ADD8DAA A2E646F6378> SSR マーカーによる米飯の品種識別マニュアル 独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 1 目次 1. 適応範囲 2. 一般事項 3. 測定の原理 4. 識別方法 4.1 方法の要旨 4.2 検査試料 4.3 購入試薬 4.4 調整試薬 4.5 機器 プログラム 4.6 実験操作 4.6.1 操作準備作業 4.6.2 操作場所 4.6.3 試薬及び器具 4.6.4 試験材料の取り出し

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 149. サルエイズウイルスのヒトへの感染伝播を規定する宿主制御因子の解明 武内寛明 Key words: エイズウイルス, 異種間感染, 感染症, 人畜共通感染症, 新興感染症 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター微生物学分野 緒言ヒト後天性免疫不全症候群 ( ヒトエイズ ) は, ヒト免疫不全ウイルス (HIV) によって引き起こされる慢性持続感染症である.

More information

DNA Blunting Kit

DNA Blunting Kit 研究用 DNA Blunting Kit 説明書 v201508da DNA Blunting Kit は T4 DNA Polymerase の 5' 3' polymerase 活性と 3' 5' exonuclease 活性を利用して DNA の末端を平滑化することにより 突出末端の DNA でも簡単に平滑末端のベクターにライゲーションできるシステムです DNA が 5' 突出末端の場合は 5'

More information

MEGALABEL™

MEGALABEL™ 研究用 MEGALABEL 説明書 v201711 MEGALABEL は [γ- 32 P]ATP と T4 Polynucleotide Kinase を用いて DNA の 5' 末端を効率よく標識するためのキットです 本製品は T4 Polynucleotide Kinase を用いたリン酸化反応 交換反応それぞれに 独自の Buffer 系を採用し 末端形状によらず 10 6 cpm/pmol

More information

Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, K

Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, K Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver. 1.3 1. Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, Kan 耐性, [Addgene Plamsmid 42250] 作製 : 安齋賢 2015.12.17

More information

TaKaRa DEXPAT™

TaKaRa DEXPAT™ 製品コード 9091 研究用 TaKaRa DEXPAT (DNA Extraction from Paraffin-embedded Tissue) 説明書 v201712da TaKaRa DEXPAT は 10% ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片から PCR 増幅に適した DNA をワンステップで抽出するための画期的な DNA 抽出剤です 従来 非常に時間と労力を要したパラフィン切片からの

More information

基質溶液 ( 脂質成分を含む製品では 本手順はデータの精度に大きく影響します 本手順の記載は特に厳守ください ) 添付の基質溶液は希釈不要です 融解し室温に戻した後 使用直前に十分に懸濁してください (5 分間の超音波処理を推奨いたします ) 解凍後の基質溶液の残りは 繰り返しの凍結融解を避けるため

基質溶液 ( 脂質成分を含む製品では 本手順はデータの精度に大きく影響します 本手順の記載は特に厳守ください ) 添付の基質溶液は希釈不要です 融解し室温に戻した後 使用直前に十分に懸濁してください (5 分間の超音波処理を推奨いたします ) 解凍後の基質溶液の残りは 繰り返しの凍結融解を避けるため QS S Assist KINASE _ADP-Glo TM Kit 測定法の概要 本アッセイ系は KINASE による基質へのリン酸転移反応を ATP の消費を指標に Luminescent ADP Detection Assay (ADP-Glo TM ) 法で検出するものです 本キットにはリン酸化反応に必要なアッセイバッファー 酵素希釈バッファー 酵素 基質 および検出試薬に添加する MgCl

More information

Microsoft Word ヘニハ?ウイルス検査マニュアル (最終稿)

Microsoft Word ヘニハ?ウイルス検査マニュアル (最終稿) ヘニパウイルス感染症検査マニュアル ( 第 1 版 ) 平成 24 年度 1 ヘニパウイルス感染症 ( ニパウイルス感染症およびヘンドラウイルス感染症 ) 検査マニュアル 目次 1. ヘニパウイルス感染症の概説 2. ヘニパウイルス感染症の検査に関する注意事項 3. 検査材料の採取 輸送 4. 病原学的検査 1) ウイルス分離 同定 2) 遺伝子検出法 5. 血清学的検査 1) 抗体検出法 6. ヘニパウイルス感染症の診断基準

More information

鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベ

鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベ 鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベロ細胞毒性抗原産生大腸菌の培養菌液を不活化し その遠心上清を濃縮後 油性アジュバントを添加したワクチンである

More information

DNA Fragmentation Kit

DNA Fragmentation Kit 研究用 DNA Fragmentation Kit 説明書 v201712da 本製品は 超音波破砕装置などの特殊な装置を使用せず 酵素処理によってゲノム DNA 等の長鎖 DNA をランダムに断片化し さらに平滑化するためのキットです 平滑化した断片はそのまま平滑末端ベクターに組み込むことができます また 平滑化を必要としない場合は 断片化までで反応を止めることもできます メチル化 DNA 濃縮や高速シーケンス解析のための前処理にも

More information

実験操作方法

実験操作方法 実験操作方法 A. サンプル ( 菌液 ) の調製検出目的の菌種に適した方法でサンプル調製を行い 最終的に100μl 程度の菌懸濁液を用意してください このサンプル液のうち40μlを B.EMA 処理 に使用します 残りは氷上もしくは4 で保存し EMA 処理なしサンプルを用意するために40μlを B.EMA 処理 8) 加熱殺菌 ( 不活化処理 ) の操作を行った後 C. 核酸抽出 に使用します

More information

HotStarTaq Plus PCRプロトコールとトラブルシューティング( /2008)

HotStarTaq Plus PCRプロトコールとトラブルシューティング( /2008) February 2008 HotStarTaq Plus PCR HotStarTaq Plus DNA Polymerase HotStarTaq Plus Master Mix Kit PCR HotStarTaq Plus DNA Polymerase PCR 2 HotStarTaq Plus DNA Polymerase Q-Solution PCR 6 HotStarTaq Plus

More information

PrimeScript®One Step RT-PCR Kit Ver. 2

PrimeScript®One Step RT-PCR Kit Ver. 2 PrimeScript One Step RT-PCR Kit Ver. 2 説明書 v201112da PCR(Polymerase Chain Reaction) は 目的とする DNA 領域をはさむ 2 種のプライマーを用いて特定の DNA 塩基配列を増幅する反応です PCR 法は原理的に DNA を増幅する反応であり RNA は直接の鋳型とはなりえませんが 逆転写酵素によって RNA から

More information

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo 6626 5. 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. Ver.4 cryoglobulin 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 5A160 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 免疫学的検査 ) 分析物 D015 5 定性 42 点 識別材料測定法

More information

【 目 次 】

【 目 次 】 17-04 SYBR Green Realtime PCR Master Mix (Code No. QPK-201, QPK-201X5) 取扱説明書 TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A3314K 目次 [1] はじめに 2 [2] 本品に含まれるもの 3 [3] ご用意いただくもの 4 [4] プロトコール 5 1.ABI

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

in vitro Transcription T7 Kit (for siRNA Synthesis)

in vitro Transcription T7 Kit (for siRNA Synthesis) 研究用 in vitro Transcription T7 Kit (for sirna Synthesis) 説明書 v201708da in vitro transcription 反応は プロモーター配列を含む二本鎖 DNA を鋳型として RNA ポリメラーゼにより一本鎖 RNA を合成する反応です 近年 RNAi in vitro translation subtractive hybridization

More information

Probe qPCR Mix

Probe qPCR Mix 研究用 Probe qpcr Mix 説明書 v201710da Probe qpcr Mix は プローブ検出 (5 - ヌクレアーゼ法 ) によるリアルタイム PCR(qPCR) 専用の試薬です 抗体を利用したホットスタート PCR 酵素とリアルタイム PCR 用バッファーをそれぞれ改良することにより PCR 阻害物質に対する高い抵抗性 特異性の高い増幅 高い増幅効率 高い検出感度を実現しました

More information

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会 院内製造 PET 薬剤のための簡便なエンドトキシン試験法 ( エンドトキシン簡便法 ) エンドトキシン簡便法 1 / 9 日本核医学会 改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会 目次 表紙... 1 改訂履歴... 2 目次... 3 院内製造 PET 薬剤のための簡便なエンドトキシン試験法 ( エンドトキシン簡便法

More information

Chromatin Immunoprecipitation (ChIP)

Chromatin Immunoprecipitation (ChIP) Chromatin Immunoprecipitation (ChIP) 山根美穂 020617 調整する試薬類 11 % Formaldehyde Solution Formaldehyde* 11 % (v/v) 100mM EDTA-Na (ph 8.0) EGTA-Na 0.5mM 50mM *use 16 % Formaldehyde (Methanol free) (PSI/ コスモバイオ

More information