Microsoft Word 改訂L5取説_L5-0205_11版.doc

Size: px

Start display at page:

Download "Microsoft Word 改訂L5取説_L5-0205_11版.doc"

さなえみやくぼ
5 years ago
Views:

1 取説 No.L お客様へキトーレバーブロック作業者の方は必ずお読みください管理者の方も必ずお読みくださいご注文の仕様に間違いはありませんか梱包箱の中身を確認してくださいキトーレバーブロック保証書取扱説明書 ( 本紙 ) R 取扱説明書 (L5 形 ) 外観内容物等に異常はありませんかネームプレートを見て書き入れてください Model Lot No. 購入年月日年月日販売店名修理や部品の必要な時この情報も合せて連絡してくださいキトーは産業界のお役に立つ荷役機械の提供に取組んで半世紀余常にお客様の安全を考えた製品造りを基本としておりますお客様の正しいご使用と適切な管理によってさらに一層の安全が確保されましょう安全はキトーの願いです

2 目次 1. 警告表示の定義 P2 2. 使用目的 P2 3. 使用上の安全注意事項 P 安全要約 P 安全操作のための注意事項 P 使用前における注意事項 P 作業中における注意事項 P 作業後における注意事項 P 保守点検についての注意事項 P その他の注意事項 P4 4. 主要緒言 P 諸元 P 使用環境条件 P 各部の名称 P4 5. 操作方法 P 安全操作のための注意 P 遊転機能と操作 P 遊転機能 P 遊転の操作方法 P 巻上下の機能と操作 P 巻上下の機能 P 巻上下操作 P 使用後の手入れと保管時の注意事項 P ロードシグナル付きレバーブロック ( オプション仕様 ) P ロードシグナルの機能 P ロードシグナルの取扱方法 P7 6. 定期点検 P 点検の概要 P 日常点検 P8 1

3 1. 警告表示の定義この取扱説明書では注意事項を危険注意の 2 つに区分しています : 取り扱いを誤った場合に危険な状態が起こり得て死亡または重傷を受ける可能性が想定される場合を示します : 取り扱いを誤った場合に危険な状態が起こり得て中程度の傷害や軽傷を受ける可能性が想定される場合及び物的損害のみの発生が想定される場合を示しますなお注意に記載した事項でも状況によっては重大な結果に結び付く可能性がありますいずれも重要な内容を記載していますので指示事項は必ず守ってくださいお読みになった後はお使いになる方がいつでも見られるところに必ず保管してください 2. 使用目的このレバーブロックは人間の手動力を使った通常の作業環境下において荷を水平斜め方向から引寄せたりつり上げたりまた荷を締め付けたりする作業を目的に設計製作しております人間の運搬用途として設計製作されたものではありません 3. 使用上の安全注意事項 3.1 安全要約重い荷を移動する時は誤った操作や日頃の整備を怠れば常に危険が存在しますレバーブロックの使い方を誤るとつった荷の落下などの危険な状態になります据え付け運転操作保守点検の前に必ずこの取扱説明書を熟読し正しくご使用ください機器の知識安全の情報そして注意事項のすべてについて習熟してからご使用ください人を支えたりつり上げたり運ぶために使用してはいけませんつり荷の下やつり荷の動く範囲に入らないでくださいまた人の頭上を超えて荷を運搬してはいけません定格荷重を超える荷は絶対につってはいけません製品及び部品の改造は絶対してはいけません作業開始時には周りの人に作業開始を知らせてください取扱説明書及び注意銘板の内容を熟知しない人は操作しないでください過荷重レバーブロックと組合わせて使用される製品部品は使用方法強度を考慮し適切な物を選定してくださいレバーブロックのご使用に対し日本国内には法規上特段の規制はありませんしかし安全確保のためクレーン等安全規則をご参照のうえ保守管理を実施しまた作業者の方に玉掛け技能やクレーンの運転教育を実施されることをお勧めします 2

4 3.2 安全操作のための注意事項使用前における注意事項この取扱説明書は実際にレバーブロックをお使いになる作業者の方を対象として内容をまとめております安全及び使用に関して全ての内容を理解してからレバーブロックを操作してくださいネームプレートがはっきりと判読出来ない物は使用してはいけません上下フックに変形や傷が有る物は絶対に使用してはいけません部品交換の際はキトー L5 形用純正品以外使用してはいけません作業者は必ず 6.2 項の日常点検を実施してから作業を始めてください作業内容を確かめ余裕のある定格荷重揚程のレバーブロックをお使いくださいフックラッチに変形や傷はないか動きはスムーズか確認してくださいブレーキ遊転機能が正常に働くか確認してくださいロードチェーンに油がついているか確認してください作業中における注意事項ロードチェーンが変形したり傷付いたレバーブロックは絶対に使ってはいけませんロードチェーンをつり具代わりに荷に巻き付けて使ってはいけません本体が支点にするような状態で絶対に使ってはいけませんつった荷を揺らしてはいけませんフックの先端で絶対に荷をつってはいけませんロードチェーンを鉄板等の角にあてて操作してはいけません鉄板等をつった状態で溶接作業や切断作業をしてはいけませんロードチェーンを溶接作業のアースとして使用してはいけませんシタカナグが本体に干渉する位置まで巻上げ作業をしてはいけませんクサリトメリンクが本体に入る位置まで巻下し作業をしてはいけません損傷を受けたり異音がするレバーブロックは絶対に使用してはいけませんレバーを足で踏み付けるような操作は絶対してはいけませんパイプを差し込みレバーを長くするような使い方は絶対してはいけませんレバーのグリップが緩んだ物は絶対使ってはいけません荷をつった状態で長時間放置してはいけません荷重がフック中心の正しい位置に掛るように使用してください衝撃荷重が負荷されないようにロードチェーンのタルミをとってから巻上げ操作を行ってください溶接等による火花が製品に付着しないようにしてください 3

5 3.2.3 作業後における注意事項運搬後は荷物を自分の足の上に落としたりしないよう安全に荷物を降ろしてくださいレバーブロックを持運びする時は引きずったり放り投げたりしてはいけません保守点検についての注意事項修理点検は 6 項に従って定期的に行い専任の保守管理者かキトーにご相談くださいロードチェーンの継ぎ足しや溶接は絶対してはいけませんその他の注意事項 4. 主要諸元 4.1 諸元特殊環境下 ( 塩水海水酸性アルカリ性爆発性雰囲気など ) でご使用になる時には事前にキトーまでご相談ください故障したり修理中のレバーブロックは使ってはいけません警告ラベル警告タグ等が剥がれている物は絶対使ってはいけません形式定格荷重揚程手動力 1 (N) 2 作動荷重質量チェーン線径チェーン揚程 1m 増し増 (t) (m) {kg} (t) (kg) ピッチ (mm) 掛数 ( 本 ) 加重量 (kg) LB {29} LB {36} LB {34} LB {37} LB {37} LB {38} LB {39} : 定格巻上げ時に手にかかる力 ( オーバーロードし難く尚且つ作業者に負担を掛け過ぎない適切な値としています ) 2:JIS B8819 に規定されている作動試験の作動荷重でありテストロードの意味合いです実際の作業で負荷できる荷重では有りません 4.2 使用環境条件使用温度範囲 : -40 ~ +60 使用可能湿度 : 100% 以下でお使いください水中での使用は出来ません使用部材 : 標準的部材を使用していますスパークレス等の特殊材は使用していませんアスベスト材は使用していません 4.3 各部の名称 4

6 5. 操作方法重い荷を移動する時は常に危険が存在します 3.2 項安全作業のための注意と本項全ての事項に従ってください 5.1 安全操作のための注意レバーブロックを使用する作業者は次の点に注意して作業してください作業をする前に作業環境を確かめ作業の邪魔になるような障害物はあらかじめ整理してください作業をする前に作業の邪魔になるような障害物が無く作業範囲が見渡せる事を確認してくださいそれが困難な場合はその障害物近くに監視員を配置してください 5.2 遊転機能と操作荷をつった状態での遊転操作は絶対してはいけません遊転機能遊転機能は無負荷時にブレーキを開放する事でロードチェーンを自由に動かす事を可能とする機能ですユーテンニギリを引き上げると内部のユーテンバネが作動してメカニカルブレーキを緩めますこの状態でロードチェーンを引くと長さを自由に調整する事ができます (5.2.2 項参照 ) 遊転の操作方法 (1) キリカエツマミを N の位置に合わせてください (2) ユーテンニギリを手前に引き上げてくださいユーテンニギリが突き出て遊転状態となります (3) ロードチェーンを自由に動かす事が可能となりますのでフックを作業し易い位置に動かしてください遊転状態でロードチェーンを急激に引張らないでください強くロードチェーンを引き過ぎるとブレーキが作動しロードチェーンが動かない場合がありますこの場合一度巻き戻し作業をしてブレーキを解放し操作し直してください (4) 遊転の状態で負荷側のロードチェーンを軽く手で引張りながらユーテンニギリを時計方向に回すとユーテンニギリが通常位置まで引き込まれレバーによる操作が可能となります 5

7 5.3 巻上下の機能と操作巻上下の機能キリカエツマミを UP 又は DN 位置にしてレバーを操作した場合巻上下は以下のように行われます巻上げ時はメカニカルブレーキが締まったまま一体となって回転しレバー操作を止めると即座にツメにより荷重を保持します巻下げ時はレバーの操作量分だけメカニカルブレーキが緩みロードチェーンが巻下がりレバー操作を止めると即座にメカニカルブレーキが締まり荷重を保持します巻上下の操作時はブレーキは常に機能しています巻上下操作巻上下の作業中はユーテンニギリに触れてはいけませんキリカエツマミの位置は作業方向と一致しているか常に確認しながら作業を行ってください巻き上げ下げ操作の選択方法とレバー操作の方向は以下の通りですロードチェーンの動きキリカエツマミの選択位置レバーの操作方向巻上げ UP 時計回り巻下げ DN 反時計回りレバーを巻下げ操作してもロードチェーンが巻下げ方向に動かない場合にはフック側のロードチェーンを軽く張りながら操作してください異常では有りません 5.4 使用後の手入れと保管時の注意事項レバーブロックを使用した後また保管する時は以下の項目を遵守してくださいメカニカルブレーキのブレーキバンには油を付けないでください負荷状態で保管してはいけません使用後は汚れや水分を拭き取っておいてくださいロードチェーンフック首部フックラッチクサリピンツナギジク ( ウエフック取付け部 ) キリカエツマミの軸部 ( キリカエジク ) には常に塗油してください ( 各部位は 4.3 項を参照ください ) 乾燥した場所に塵埃等が付着しないように保管してください使用後に何か異常を感じた場合には 6 項の定期点検の項目に従って点検を実施してください 5.5 ロードシグナル付きレバーブロック :( オプション仕様 ) 本ロードシグナルは危険をもたらすオーバーロードを作業者に知らせる過負荷検出装置として設計製作されたものです過負荷が検出された場合は直ちに作業を中止してくださいそのままの作業続行は作業者の怪我レバーブロックの損傷を招きます過負荷の原因を取り除いてくださいまたその状態が解消されるまで周囲の作業者にも知らせてくださいロードシグナル内に埃や異物等が溜まっている場合にはレバーブロックを使用しないでください分解したりシグナルの設定を変更しないでください製品保証の対象外となります分解調整が必要になった場合は最寄りの弊社営業所までご連絡くださいレバー ( ニギリ ) に大きなショックを与えると過負荷検出値の変化や部品の破損につながります衝撃的な操作をしないでください過負荷検出が正常に行われない事が有ります 6

8 5.5.1 ロードシグナルの機能巻上時にニギリにかかる手動力はレバー内部に装着したコイルバネを介してレバーに伝達されますコイルバネレバーシグナル表示部その手動力があらかじめセットした荷重を越えるとコイルバネがたわむことによりニギリが折れ曲がります定格荷重の 100~120% の値に設定してありますそれと同時にレバー上面に有るシグナル表示部の色が切り変り作業者に過負荷状態であること知らせますシグナル表示部の色は次表の事柄を表しますニギリ作業状況シグナル表示部の色表示の意味通常作業緑そのまま作業続行可能です過負荷赤すぐに作業を中止してください折れ曲がるロードシグナルの取扱方法 (1) ニギリの中央を握ってレバーを操作してください (2) 過負荷時には次に挙げる状況が発生することによって過負荷を知らせますニギリが折れ曲がるカチッとレバーから音がするシグナル表示部が緑色から赤色に変る (3) 過負荷が解かった時にはすぐに巻上げを中止し巻下げてください (4) 再び作業を始める際にはニギリの位置を真っ直ぐに ( 折れる前の状態 ) に戻してください 7

9 6. 定期点検 6.1 点検の概要定期点検には作業者が作業前に行う日常点検と十分な知識が有り尚且つ分解作業が可能な保守管理者が行うより詳細な定期点検が有ります定期点検についてはより詳細な定期点検マニュアルもご用意しておりますので最寄りの弊社営業所までご相談ください 6.2 日常点検毎作業前に下記の項目をチェックしてください項目点検方法判定基準対処方法 1. ネームプレートウォーニングラベル目視 2. 機能 1) 巻上げキリカエツマミを UP に合わせた状態でフック側チェーンを片手で軽く引張りながらもう一方の手で巻上げ操作を行うネームプレートウォーニングラベルがしっかり付いており表示内容がはっきり読めること巻上げ時もレバーを戻す時もカチカチと鳴ることネームプレートウォーニングラベルを付け替える分解して点検する 2) 巻下げキリカエツマミを DN に合わせた状態でフック側チェーンを片手で軽く引張りながらもう一方の手で巻下げ操作を行う 3) 遊転機能キリカエツマミを N に合わせユーテンニギリを引き上げ遊転状態にしてチェーン長さを調整してみる巻下げ時には音がしないことレバーを戻す時にはカチカチと鳴ることチェーン長さがスムーズに調整できることユーテンニギリが軽く引き上げられることユーテンニギリがスムーズに元に戻ること正常に組み立てられているか部品に異常がないか分解して点検する正常に組み立てられているか部品に異常がないか分解して点検する 3. フックラッチ目視フックラッチに変形や傷が無いことフックラッチを交換する 4. フック目視上下共フックが変形していないこと上下共フック首部が軽く回転すること 5. ロードチェーン目視目立つほどの錆が無いことチェーンに油が付いていること傷や変形の無いことフックを交換する錆を除去するチェーンに塗油するチェーンを交換する 8

10 項目点検方法判定基準対処方法 6. その他目視ナットワリピンの緩み脱落が無いことグリップクミネジがしっかりと付いていること外観上傷や破損が無いことロードチェーンの無負荷側端末のクサリトメリンクに脱落や変形が無いことロードチェーン多条掛け機種の場合でシタフックと本体間でロードチェーンがねじれていないこと ( トンボしていないか ) 部品を交換する下図のようにフックをくぐらせてねじれを直す分解組立要領トラブルシューティング定期点検基準書等の管理者用資料も別途準備しています最寄りの弊社営業所までご相談ください 9

11 本製品は日本国内向けであり製品仕様取扱説明書等海外の規格には準拠していませんのでご注意くださいもしこの取扱説明書の内容に不明な点やさらに詳細な情報をお知りになりたい方は最寄りの弊社営業所までお問合せくださいキトーはお客様が末永くキトー製品を安全にご愛用いただけますこと心より願っております本社山梨本社山梨県中巨摩郡昭和町築地新居 2000 番地東京本社東京都新宿区西新宿 2 丁目 4 番 1 号新宿 NS ヒル 9 階東京営業クルーフ特需営業クルーフ TEL (03) TEL (03) FAX (03) FAX (03) 営業所札幌営業所北海道札幌市白石区南郷通 8 丁目南 1-8 TEL (011) FAX (011) 仙台営業所宮城県仙台市宮城野区宮城野 TEL (022) FAX (022) 新潟営業所新潟県新潟市中央区南笹口 TEL (025) FAX (025) 小山営業所栃木県小山市駅南町 ( ウェルストン小山 Ⅱ) TEL (0285) FAX (0285) 太田営業所群馬県太田市高林東町 TEL (0276) FAX (0276) 千葉営業所千葉県千葉市中央区松波 TEL (043) FAX (043) 横浜営業所神奈川県横浜市港北区新横浜 TEL (045) FAX (045) 甲信営業所山梨県中巨摩郡昭和町築地新居 2000( 山梨本社テクノセンター 1F) TEL (055) FAX (055) 静岡営業所静岡県掛川市南 ( キヨミスキャンハス 1C) TEL (0537) FAX (0537) 名古屋営業クルーフ愛知県名古屋市名東区社口 TEL (052) FAX (052) 北陸営業所石川県金沢市北安江 1-1-1( 坂口第 2 ヒル 1F-D) TEL (076) FAX (076) 大阪営業クルーフ大阪府守口市大日町 TEL (06) FAX (06) 中四国営業所岡山県岡山市北区今 TEL (086) FAX (086) 福岡営業所福岡県福岡市博多区東比恵 TEL (092) FAX (092) サービス札幌部品センター北海道札幌市東区東雁来 5 条 TEL (011) FAX (011) 福岡部品センター福岡県福岡市博多区東比恵 TEL (092) FAX (092) 東部サーヒスクルーフ東部サーヒス事務所西部サーヒスクルーフ西部サーヒス事務所神奈川県横浜市港北区新横浜大阪府守口市大日町 TEL (045) TEL (045) TEL (06) TEL (06) FAX (045) FAX (045) FAX (06) FAX (06) お客様相談センター受付時間 9:00~17:00( 土日祝日を除く ) TEL: FAX: callcenter@kito.co.jp 注意 : この取扱説明書は事前の予告なく一部内容を変更することがあります取扱店

Microsoft Word - 取説_№PS doc

Microsoft Word - 取説_№PS doc 取説 PS-0808-01 キトーポリエスタースリング (BSL, RE, EE 形共通 ) 取扱説明書お客様へ作業者の方はずお読みください何時でも読めるよう保管しておいてくださいキトーは産業界のお役に立つ荷役機械の提供に取組んで半世紀余常にお客様の安全を考えた製品造りを基本としておりますお客様の正しいご使用と適切な管理によってさらに一層の安全が確保されましょう安全はキトーの願いです