電通総研が震災による人間関係の変化について調査

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ときはかまや
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平成 23 年 7 月 15 日電通総研が震災による人間関係の変化について調査 ~ 震災をきっかけとした絆の見直し ~ 電通総研ではこの 6 月全国 20 代 ~60 代男女個人 1200 名対象に震災をきっかけとした人間関係の変化について調査を実施しました東日本大震災は家族や友人との絆意識を顕在化させまた震災婚

1 平成 23 年 7 月 15 日電通総研が震災による人間関係の変化について調査 ~ 震災をきっかけとした絆の見直し ~ 電通総研ではこの 6 月全国 20 代 ~60 代男女個人 1200 名対象に震災をきっかけとした人間関係の変化について調査を実施しました東日本大震災は家族や友人との絆意識を顕在化させまた震災婚という言葉にも見られるように結婚を決めるきっかけにもなりました一方で震災をきっかけとした離別もみられ人間関係に大きな影響を与えたことがうかがえます人間関係の優先順位を見直し関係性の再構築をはじめた生活者の実態についてご紹介します ( 最後に婚活時代の著者でジャーナリストの白河桃子氏の分析コメントが入っています併せてご参照ください ) 調査結果トピックス震災は自分にとってほんとうに大切な人はだれなのか? を問い直すきっかけに人間関係の再構築がはじまっている震災をきっかけにこれまで以上に大切にしようと思った人間関係はあるか : 総じて女性が高く 80% があると答えたのに対し男性は 68% という結果なかでも 20 代での男女差は顕著であった 1 大切にしようと思った相手は親が 54% と最多次いで配偶者子ども兄弟姉妹と続き家族との絆を再認識した結果に 2 独身で恋人をあげたのは女子で 23% 男子では 19% 恋人がいる人の 7 割以上が震災をきっかけに恋人との絆を深めたと考えられる 3 結婚出産で大切にしたい人間関係の優先順位に変化がみられる既婚者では親兄弟姉妹よりも配偶者が上回る結果にまた小学生以下の子どもがいる父親母親においては子どもがもっとも高くとくに母親の 9 割が子どもと答えた震災をきっかけに改めて見直したり距離をとるようになった人間関係はあるか : 全体では男性の 22% 女性では 16% があると回答やや男性に多い結果 4 改めて見直したり距離をとろうと思った相手としてあげられたのは不適切な男女関係過去の恋人ネットでのバーチャルな友人旧友 <このリリースに関するお問い合わせ> ( 株 ) 電通電通総研ヒューマンインサイト部四元大屋 TEL:

2 調査結果の概要震災をきっかけにこれまで以上に大切にしようと思った人間関係はあるか : 総じて女性が高く 80% があると答えたのに対し男性は 68% という結果なかでも 20 代での男女差は顕著であった 1 大切にしようと思った相手は親が 54% と最多次いで配偶者子ども兄弟姉妹と続き家族との絆を再認識した結果に震災は家族との絆をより強くしたことが数値にもあらわれる結果となったまた震災後の自粛意識別でみてみると自粛意識が高い人では 84% があるとしているのに対し自粛意識がない人では 57% と大きな差がみられた生活行動や意識において震災の影響を大きく感じている人ほど人間関係に対する意識も大きく変化していることがわかる 2 独身で恋人をあげたのは女子で 23% 男子では 19% 恋人がいる人の7 割以上が震災をきっかけに恋人との絆を深めたと考えられる独身女子の恋人がいる率が 31% 男子は 24% であることから推察すると恋人がいる女子の4 人に3 人恋人がいる男子の8 割が震災をきっかけに恋人をこれまで以上に大切にしようと思ったという結果であった独身者のなかでも親と同居している人では 18% であるのに比べてひとり暮らしの人は 25% と恋人を大切にしたいと思った傾向が強く震災を機に生活を共にするパートーナを求める気持ちが強まっている様子がうかがえる電通独身意識調査 2010 ( 20~40 代の独身男女 1996 名対象 ) より 3 結婚出産で大切にしたい人間関係の優先順位に変化がみられる既婚者では親兄弟姉妹よりも配偶者子どもが上回る結果にとくに小学生以下の子どもがいる父親母親においては子どもがもっとも高く母親の9 割が子どもと答えた既婚者では配偶者と答えた女性が 63% 男性は 59% といずれも高い結果独身までは親兄弟姉妹が高いが結婚すると配偶者子どもがそれを上回り結婚出産を機に大切にしたい家族の優先順位が変わることがわかるなかでも小学生以下の子どもがいる 20 代 ~40 代の父親母親でみると子どもと答えた母親は 89% で 2 位の配偶者 (= 夫 ) や親の 71% と大差があいた母親にとって子どもの存在が別格であることがうかがわれる一方父親で子どもと答えたのは 67% で 2 位の配偶者 (= 妻 ) は 66% と僅差夫にとっては妻も子ども大切にすべき人として認識されているようだ 2

3 調査結果ランキング表 Q この震災がきっかけであなたご自身の人間関係に変化はありましたかこれまで以上に大切に思った人間関係についてあてはまるものをお知らせください全体計 (n=1200) 男性 (n=589) 女性 (n=611) 1 位親 53.8% 親 47.5% 親 59.9% 2 位配偶者 47.0% 配偶者 43.3% 兄弟姉妹 52.7% 3 位子ども 47.0% 子ども 41.1% 子ども 52.7% 4 位兄弟姉妹 46.6% 兄弟姉妹 40.2% 配偶者 50.6% 32.3% 28.2% 36.2% 特にない 25.8% 31.9% 20.0% 独身男性 (n=214) 女性 (n=149) 1 位親 48.6% 親 60.4% 2 位兄弟姉妹 35.5% 兄弟姉妹 51.7% 3 位 30.8% 40.9% 4 位恋人 19.2% 恋人 22.8% 最近交流が少なくなってきている旧友 15.9% 最近交流が少なくなってきている旧友 22.1% 特にない 38.8% 27.5% 既婚計長子が小学生以下 (20~49 歳 ) 男性 (n=375) 女性 (n=462) 男性 (n=82) 女性 (n=98) 1 位配偶者 59.2% 子ども 66.0% 子ども 67.1% 子ども 87.8% 2 位子ども 56.0% 配偶者 63.2% 配偶者 65.9% 親 71.4% 3 位親 46.9% 親 59.7% 親 59.8% 配偶者 71.4% 4 位兄弟姉妹 42.9% 兄弟姉妹 53.0% 兄弟姉妹 48.8% 兄弟姉妹 62.2% 26.7% 34.6% 28.0% 39.8% 特にない 28.0% 17.5% 28.0% 11.2% 全体 ( 計 ) と比較し 10% 以上高い項目全体 ( 計 ) と比較し 5-10% 未満高い項目全体 ( 計 ) と比較し 10% 以上低い項目全体 ( 計 ) と比較し 5-10% 未満低い項目 3

4 震災をきっかけに改めて見直したり距離をとるようになった人間関係はあるか : 全体では男性の 22% 女性では 16% があると回答やや男性に多い結果 4 改めて見直したり距離をとろうと思った相手としてあげられたのは不適切な男女関係過去の恋人ネットでのバーチャルな友人旧友大切にしようと思った人間関係は女性のほうが多かったのに対し距離をとろうと思った人間関係はやや男性のほうが多くほんとうに必要なものを守る女性ほんとうに必要なもの以外は削ぎ落す男性という構図が垣間見られる結果となった震災を機に多くの人が人との絆をより深める傾向が強いなか一方で改めて関係性を見直したり距離をとるようになった人間関係も出てきているその相手として不適切な男女関係を挙げた人が 7.3% 次いで過去に付き合っていた恋人そして直接ではなくネット (SNS など ) でやり取りのある友人が 6.8% 最近交流が少なくなってきている旧友が 6.7% という結果であったまた震災後の自粛意識別でみてみると自粛意識が高い人では 24% があるとしているのに対し自粛意識がない人では 10% 大切にしようと思った人間関係も距離をとるようになった人間関係も自粛意識の高い人ほどその変化が大きいという結果であった調査の概要調査対象 : 全国 20~69 歳男女個人 ( 学生除く ) 1200 名調査時期 : 平成 23 年 6 月 4 日 ( 土 )~6 月 5 日 ( 日 ) 調査手法 : 電通リサーチ登録パネル ( 回答者 ) を用いたインターネット調査白河氏分析コメント東日本大震災から 4 カ月被災地では未だ復旧も復興もめどがたっていないそして被災しなかった地域に住む人の心も人間関係も大地とおなじように大きく揺さぶられたのだ 3 11 のあの日誰に一番に連絡をとりたかったか誰が一番に自分を気遣ってくれたか優先順位はおのずと明らかになる震災がきっかけで彼との同棲がスタートした震災同棲元カレからの大丈夫? というメールでの震災復縁 3 月 13 日から付き合いだした新規カップルもいた夫が結婚以来一番頼りになるとツイッターに書き込んだ人もいた震災婚は 4 月 5 月の婚約結婚指輪の売れ行きや披露宴会場の予約などのデータでも増えていることがわかるずっと永過ぎた春を終わらせるのは女性の努力か天災しかないと言ってきたがまさにその通りのことが起こってしまったのだなぜ結婚が増えるのかといえば今まで結婚を先延ばししていたカップルが動いたためだ続くと信じていた安心や安定のベースが自然災害だけでなく原発事故やそれに続く政府や日本というシステムそのものへの信頼感への失墜経済の揺らぎ等さまざまな要因で崩れてしまった明日が昨日今日の続きではないとわかった以上先延ばしする必要がなくなったのだ 4

5 すべてが一瞬にして流されてしまった被災地の映像を見て身近な人との絆日々の当たり前の幸せに感謝し大切にしようという気持ちが芽生えたという声をたくさん聞く不況の中でも結婚を決意するのは損得婚ではなく絆分かち合いという関係性の本質に根ざした絆婚への意識変化が進んでいるからだと思う一人の自分を実感したと婚活に乗り出す人もいる一人暮らしの女性が多いエキサイト恋愛結婚 ( 婚活サイト ) では入会者数が 3 月の連休明けから急増 3 月初旬に比べ 4 月初旬は男性は 0.3% 増女性は 10.9% 増だった全体的に女性のほうが敏感に反応しているがそれは女性の心の方が柔らかく怖いことを怖いと変わってしまったものを変わったのだと素直に受け止めるからではないかと思っている男性特に今までの社会から恩恵を受けていた人ほど 3 11 以降世界は変わったと認めたくない頑なな意識が働いているようだ有事が起こると人の本質や自分の中の優先順位価値観が明確になる見ないことにして 3 11 以前の生活に戻るか時代の変化を受け入れるかポスト 3 11 の意識の差は今後さらに明確になっていくだろう白河桃子氏プロフィール白河桃子 Touko Shirakawa 東京都出身慶應義塾大学文学部卒業家族社会学会会員 / 文教大学生活科学研究所客員研究員女性の年代別ライフスタイル未婚晩婚少子化などに関するインタビューなど膨大な取材に対応その分析コメントには定評がある山田昌弘中央大学教授とともに婚活 ( 結婚活動 ) を提唱し共著の婚活時代 ( ディスカヴァー 21 社 ) が 19 万部のヒットに婚活は 2008 年度に続き 2009 年度も流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり今も注目されている 5

結婚しない理由は結婚したいが相手がいない経済的に十分な生活ができるか不安なため未婚のに結婚しない理由について聞いたところ結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

結婚しない理由は結婚したいが相手がいない経済的に十分な生活ができるか不安なため未婚のに結婚しない理由について聞いたところ結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え Press Release 27 年月 7 日楽天リサーチ株式会社既婚者の約 7 割は結婚生活に満足結婚生活を始めるのに必要な夫婦合計年収は 4 万円万円未満が最多に結婚に関する調査 URL: https://research.rakute.co.jp/report/277/ 楽天リサーチ株式会社 ( 本社 : 東京都世田谷区代表取締役社長 : 田村篤司以下楽天リサーチ ) は