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1 第 1 回新県立八重山病院整備基本構想検討委員会 議事録 1 日 時 平成 25 年 10 月 9 日 ( 水 ) 15:00~17:30 2 場 所 県庁 6 階第 2 特別会議室 3 内 容 新県立八重山病院整備基本構想 ( 素案 ) について 4 出席者 委員 : 當銘健一 ( 病院事業局統括監 : 委員長 ) 松本廣嗣 ( 中部病院長 ) 我那覇仁 ( 南部医療センター こども医療センター病院長 ) 安谷屋正明 ( 宮古病院長 ) 依光たみ枝 ( 八重山病院長 : 副委員長 ) 漢那政弘 ( 石垣市副市長 ) 呉屋幸一 ( 八重山事務所長 ) 上原秀政 ( 八重山地区医師会長 ) 東朝幸 ( 八重山福祉保健所長 ) 5 議事内容 : 下記のとおり (1) 基本構想 ( 素案 ) はじめに の検討事務局 ( 八重山病院事務部長 ) より八重山保健医療圏及び八重山病院の概要の説明 新病院基本構想検討の主な経緯等について説明を行う 基本構想 ( 素案 )p1 はじめに についての主な意見 質疑等 これから建設しようとする病院は 今後 40 年間利用される 今から 40 年前のことを考えると インターネットや電子カルテなどがなく ipad とか iphone といった環境も無かった時代であり 誰もが想像できなかった 恐らく 40 年後はそういう状況にあり 時間軸というのを重視して 40 年間使う病院の構想を考える必要があると考える 医療従事者の確保が難しい離島では 良い条件で呼び寄せるための工夫が必要で 住宅事情等は改善されつつあるが 看護師や単身者を受け入れやすい設備を 病院だけに留まらずに幅広い観点より施設作りを加味しなければならない 災害拠点病院として備蓄倉庫を兼ね備えている必要があると考える 増加傾向にある観光客の中には 末期のガン患者や腎不全で血液透析を実施されている患者も多く その対応は不十分な状況にある 観光地として あらゆる患者を受け入れる体制が大事である 保育施設など病院以外の施設の付加が必要であると考える 建設用地は 本年 9 月 12 日に用地選定会議で選定を行った この会議では 事業局内の意見をオーソライズすることを目的として開催し その決定事項を素案に反映させている - 1 -

2 75 歳以上の人口推計では 約 1.89 倍に増加すると指摘されている より高齢者が大幅に増え続けると病床利用者による入院の長期化が進み 結果として入院患者の減少つながっている 原因として療養環境の悪化が考えられる 新病院においても入院療養環境が良くなると 入院患者数が増加する可能性がある そうすると入院待機患者が増加する可能性があるため 今後検討する必要がある (2) 基本構想 1. 県立八重山病院新築の必要性及び目的 の検討事務局 ( 八重山病院副院長 ) より施設の老朽化 繰り返された増改築の影響 施設が狭隘のための問題 及び新たなニーズへの対応の問題について説明を行う 基本構想 ( 素案 )p2~3 1. 県立八重山病院新築の必要性及び目的 についての主な意見 質疑等 MRI 室に向かう廊下が狭く ストレッチャー等で患者さんを運ぶ際には 患者間の顔の距離が近くプライバシーがない 発電機のレンタル費用は半年で約 3,000 万円 前年にクーラーの修理費はおそらく 1 億円以上の費用が発生している ( 耐用年数 )15 年のところを 35 年使用していたことになる メンテナンスを定期的に行いながら長く使うことが非常に重要である この件は 基本構想内に記載すべきであると考える 新県立八重山病院を早期に建設することが一番のコスト削減である (3) 基本構想 2. 新病院の運営についての基本方針 の検討事務局 ( 八重山病院副院長 ) より説明より設営八重山圏域における中核病院としての医療サービス等を提供する 具体的な項目について説明を行う 基本構想 ( 素案 )p3~4 2. 新病院の運営についての基本方針 についての主な意見 質疑等 圏域における急性期医療及び二次救急医療 一部の三次救急医療を提供する について 将来の高齢化がかなり進む中での圏域の対応として 八重山病院が急性期だけに特化するという書き方でよいのだろうか 文言を追加する等の検討が必要である (4) 基本構想 3. 新病院の役割及び機能等 の検討事務局 ( 八重山病院副院長 ) より説明小児 周産期 精神科 及び結核 感染症医療について説明 また研修教育機能 診療科科目 病床数 診療体制の確保等について説明を行う 基本構想 ( 素案 )p4~5 3. 新病院の役割及び機能等 についての主な意見 質疑等 - 2 -

3 八重山は観光客が多く 観光立市として医療の提供は不可欠であるため 地域で可能な限り完結するために産婦人科医の確保 小児科医 特に新生児医療には力を入れてほしい 研修についても特に大切で 総合医を目指す研修医たちには魅力がある 離島でも十分なトレーニングができることを目指して研修医教育に力を入れてほしい それに対して本島 中部 南部も含め協力していきたいと考えている 研究 教育機能の部分では 医師の卒後初期 後期研修医 コメディカルのみでなく 看護学生を含めた大きな研修機能 制度という表現にしてその施設整備としたほうがよい 素案 p5 キ地域医療連携機能の中の 地域完結型医療 について将来的には実現可能だと考えるが 現時点では非常に難しいとことなので 可能な限り 地域完結型医療の提供体制を整備する に変更したほうがよい 歯科医師会より歯科口腔外科の設置について要望がある 宮古病院には歯科口腔外科があるので 障がい歯科を含め 八重山病院の基本構想でも口腔外科を加えて欲しい 素案 p4 エ精神科医療のところで 措置入院患者の受け入を含め と明記してあるので 措置入院患者の受け入れを是非お願いしたい がんの末期患者を本島の医療機関に搬送して 末期を迎えることは不可能に近い その為 島内で対応できる緩和ケアが必要である 急性期の機能を失わないためにも病床を確保する必要があるため 地域の在宅医療を重視しなければならない 民間の開業医に積極的に取り組んでほしいが がん末期患者の在宅ケアは難しいため 県立病院が担うべきであり このような施設を持つことが重要である 地域の中核病院であれば 緩和ケア 地域在宅医療科を持つことが必要である 素案 p4 救急医療の中で ヘリポートの整備について検討を行う とあるが検討の内容とはどのようなものか 八重山の特徴としてヘリによる救急搬送が年間 120 件のあり 現在 臨時へリポートを石垣市が設置し対応 今後病院としてヘリポートを設置する必要性があるのであれば 病院屋上なのか敷地内がよいのか法律上にも経営上の課題もあるため 基本計画の中で具体的に決定していきたいと考えている このようなことから 基本構想 ( 素案 ) の中では 検討する という標記にとどめてある ヘリ搬送は 石垣島からというよりは周辺の離島からの利用が多い 海上保安庁のヘリコプター基地が新石垣空港に移ったため 病院との移動距離長くなり そのため 医師の拘束時間も長くなっている 急患搬送は 命に関する時間との勝負である為 加重 コスト 騒音の問題があるとは思うが 新病院の屋上に設置できればと考える 八重山郡民のみならず 訪問者 観光客 国民の命を守るため ぜひ敷地内にヘリポートを設置してほしいと願っている 一次医療 救急医療について 石垣島内で郡民の会があり そこで 救急のあり方について検討している 宮古病院のように併設にするか 別がよいか また医師会においても検討を重ねているが 新病院について - 3 -

4 は 基本計画の中で具体的に明記されるのか 病院の中に作った方がいいか 外に作った方がいいか意見があるようだが 基本計画の中で具体的に盛り込みたいと考えている 地元と連携をしながら取り組んでいきたいと考える 一次の救急医療に関しては地元で議論が行われており 今後 どのような方向性を示すのか そのあたりを踏まえ病院建設に反映させていくように考えている 地元の方針を決めて結論を早めに出すようお願いしたい 休日夜間診療所 一次医療を担う医療体制をどう作るかということで 医師会が主体となって 休日夜間診療所をできないかという検討を重ねてきた 石垣市と地区医師会と八重山病院とよりよい形ができないかを考えている 一次医療のあり方検討会議の中では 石垣市が協力する形で新病院に併設にするか 現在の計画段階で早めに手を打つようにすれば もっと優れたシステムができるのではないかなどの意見があった 一次医療のあり方を新病院の計画に併せて進めていただきたいと思っている 本日の時点で一次医療について それから物理的な設置 ( 整備 ) について報告できればよかったが まだ結論が出ていない状況にあるため これからご相談のうえ 早めに結論を出してご報告できるようにしたいと考えている (5) 基本構想 4. 新病院の施設整備に関する基本的な考え方 事務局 ( 県立病院課副参事 ) より新病院の建設について説明を行う 整備費 設備用地 施設規模 平面計画 建築構造 設備及び機器 駐車場及び 外構及び植栽等について説明を行う 基本構想 ( 素案 )p6~7 4. 新病院の施設整備に関する基本的な考え方についての主な意見 質疑等 災害拠点病院といった場合に 本島のように陸続きであれば 比較的 ( 他機関から ) 援助を受けやすいが 本島からかなりの距離が離れているので 水の確保は重要である そのような観点から井戸水の利用は検討さしているのか 水がなければ透析もできない 必要があれば基本構想に入れた方がよいと考える ボーリング調査も行い 水質等の問題がないか井戸水の可能性を調査していきたいと考えている 事務局の説明では 新病院の面積が 4 ヘクタールとある 駐車場や増築の対応は可能だと思うが 将来の建替えも考慮しての敷地面積の確保をお願いしたい 病院の屋内に癒しの空間が必要だと思う 備蓄倉庫に関連して 災害時に空港 港が使えなくなる可能性がある そういう際に 石垣市は食料や水を計画的に備蓄しているが 八重山病院においては医薬品等の備蓄をお願いしたい 石垣市は 条例 規則等で景観について先進的であると自負している - 4 -

5 単なる市街地の病院ということではなく 景観にも配慮していただきたい 旧石垣空港跡地の目玉となる公共施設であるので モデル的な景観に配慮していただきたい 跡地利用構想では新八重山病院の近くに公園が配置されている 居住地区と病院は近くない方がよいと考えるが 緊急時には公園を転用することができるので 公園は病院に隣接するように作っていただきたい 旧石垣空港跡地に病院が建設されたら 病院の機能を増すような 道路 相乗効果が得られるような緑地 広場 あるいは 建替えの際に使えるのかなどを含め 土地利用の効果が高まるように計画にしたいと考えている 公園は市立になるので 敷地の形状などを見た上で今後相談のうえ進めていきたいと考える 事務局から補足説明として 4 ヘクタールの算出は 将来の増築や建替え それからヘリポート 医師住宅 研修医宿舎などを含めて積算をしている 災害拠点病院としての機能が果たせるようにとあるが 患者が搬送されることを考えると 廊下を広々と取り 緊急時にベッドを並べることで対応できると考える 待合室の問題について話があったが 空間を広々と取れるような病院にしてもらえればとよいと考える それは 贅沢に作るという意味ではなく 災害拠点病院の機能として考えてほしい 委員会の中で出た 要望や意見等は事務局で整理したうえで第 2 回の会議で修正案を議論 確認等を行う - 5 -