1.1 アジアにおける廃棄物処理の課題経済成長人口増加に伴う廃棄物発生量の増加質の多様化 2000 年アジアの人口 : 約 36 億人 GDP: 約 9 兆ドル 2014 年アジアの人口 : 約 43 億人 GDP: 約 24 兆ドル廃棄物の質の多様化大量消費型の生活スタイルプラスチック

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えつみこうじょう
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1 公開シンポジウム我が国が誇る循環産業の海外展開プラットフォームアジアの循環産業をとりまく状況年月日環境エネルギー研究本部 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.

2 1.1 アジアにおける廃棄物処理の課題経済成長人口増加に伴う廃棄物発生量の増加質の多様化 2000 年アジアの人口 : 約 36 億人 GDP: 約 9 兆ドル 2014 年アジアの人口 : 約 43 億人 GDP: 約 24 兆ドル廃棄物の質の多様化大量消費型の生活スタイルプラスチックごみの増加適正な廃棄物処理や処分場の確保が大きな課題 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2

エネルギー回収を伴うごみ焼却 (WtE) の導入など < フィリピンにおける最終処分場有害廃棄物回収

3 1.2 アジアにおける廃棄物適正処理リサイクルへの流れオープンダンピングの閉鎖適正処理リサイクルへ衛生管理型埋立処分場への移行有害廃棄物の適正処理の強化都市ごみのリサイクルの推進エネルギー回収を伴うごみ焼却 (WtE) の導入など < フィリピンにおける最終処分場有害廃棄物回収 > Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 3 三菱総合研究所撮影

4 1.3 アジアにおける廃棄物処理リサイクル制度整備 ( 例 ) マレーシア (GDP1 万 US ドル / 人超人口約 3000 万人 ) は新たな制度の準備を進めているところ分別収集の推進 2012 年 9 月からリサイクル可能なごみ ( 紙びんプラスチック金属 ) を回収今後廃電気電子機器や有害廃棄物の分別回収も導入予定廃電気電子機器 (e-waste) のリサイクル制度の検討マレーシア政府環境局 (DOE) は 2018 年頃までに廃電気電子機器のリサイクル制度を導入するべく検討中廃棄物処理施設の高度化オープンダンピングサイト閉鎖リサイクル率向上廃棄物発電施設導入食品廃棄物管理ガイドラインも検討 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 4

5 1.4 アジアにおける循環産業市場の拡大日本の経験を踏まえると廃棄物の適正処理や3Rに関する制度が進む循環産業の市場が拡大 600 一人当たり年間廃棄物収集量 (Kg/ 年 ) ベトナム (2008) タイ (2000) 中国 (2009) フィリピン (2009) マレーシア (2012) インドネシア (2008) ネパール (2002) インド (2001) 日本 (1960) 日本 (1965) 日本 (1970) 1960 年代前半定時定点収集方式導入, 収集の機械化推進等 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 5 ニュージーランド (1999) 1970 年廃棄物処理法廃棄物処理の基本体制を整備日本 (2000) 日本 (1990) 日本 (2003) オーストラリア (2003) - 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 一人当たり年間 GDP(USD 2010) 1991 年廃棄物処理法改正廃棄物の排出抑制と分別再生 ( 再資源化 ) を目的に追加 2000 年循環型社会形成推進基本法 3R の実施と循環型社会形成の推進廃棄物収集量は国連統計データ ( 統計データがない国は論文データを使用 ) GDP は世界銀行データを使用して作成

6 2.1 日本の循環産業の海外展開アジア中心に各国に展開事業スキームの検討から事業化まで 3 年 ~5 年程度 Step1 < 事業検討から事業化までの流れの例 > 目的の明確化自社の体制 ( 人材資金繰り ) の確認社内合意 Step2 事前調査対象国地域の選定基礎情報 ( 社会経済状況廃棄物処理関連施策等 ) の収集検討パートナー ( コンサルティング事業者自治体連携事業者 ) を探す Step3 Step4 事業スキーム案の検討事業化調査実現性の確認実施体制の構築事業化現地で展開する事業スキームの検討 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 6 事前調査情報の確認検証 ( ごみ組成調査等 ) 市場現地パートナー候補の調査事業採算性の確認現地での実現可能性の最終確認 ( 進出判断 ) 現地パートナーとの交渉必要な許認可手続の情報の整理人員の整備事業実施体制の構築 ( 会社設立等 ) 許認可の取得 ( 手続環境アセスメント等 ) 営業活動現地調 ( 査 1 を重 2 ね年て程検度討 ) を進める ~

7 3.1 アジアの廃棄物処理リサイクル制度の基礎情報 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 7

8 3.2 アジアの廃棄物処理リサイクル制度の概況廃棄物の収集行政が担当しているが分別されてないケースが多いインフォーマルセクターによる収集も多い廃棄物の処理直接埋立処分が多くオープンダンピングは閉鎖へ廃棄物発電 (WtE) 施設導入の意欲の高まり廃棄物の収集処理事業許認可 ( 有害 / 都市ごみ ) 必要独占市場の場合も 3R リサイクル制度化されている国はまだ少ないインフォーマルセクターによるリサイクルの存在意識は高まっているが市民教育執行能力等の課題 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 8

9 3.3 アジア各国の廃棄物処理リサイクル制度の概要 1 国 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 9 概要インドインドでは環境森林保護省が都市固形廃棄物管理を統制している規制枠組みである都市固形廃棄物の管理及び取り扱いに関する規制 2000 を所管している当該規則により発生源での分別や衛生埋立の実施が規定されているが地方自治体により規則の遵守レベルには大きな差があるまた有害廃棄物に関する管理取扱及び越境輸送に関する規制も別途定められているインドネシアインドネシアの廃棄物管理政策は従来有害廃棄物を中心に進められてきたしかし都市ごみの問題が喫緊の課題となってくる中で廃棄物を包括的に管理する法規制の必要性が生じてきたことから廃棄物管理に関する法制度整備が進み我が国関係機関も協力する体制のもと廃棄物処理リサイクルに関する国家計画等が整備されているまた地方都市においても廃棄物関連規則が整備され収集輸送ダンピングという概念を収集 3R 残渣の輸送ダンピングに変えることを目的として取組が成されているタイタイでは国家環境質向上政策計画を定めて環境保全及び推進の指針枠組みを示しており一般廃棄物発生量や有害廃棄物の収集処分比率等について指標及び目標を定めている現在 20 以上の政府機関が廃棄物リサイクル管理に関わっておりそれぞれが所管する法律に基づいた規制が実施されておりタイの廃棄物行政をわかりにくいものとしている

10 3.4 アジア各国の廃棄物処理リサイクル制度の概要 2 国概要中国中国では廃棄物に関しては環境保護部に加え国務院の管轄下にある国家発展改革委員会建設部及び各省直轄市政府がそれぞれの職務権限内において固形廃棄物による環境汚染の防止および管理に関する責任を負っている循環経済の促進のために循環経済促進法を公布し 2009 年 1 月 1 日より施行されている循環経済促進法は廃棄物の減量化及び再利用再資源化について原則を提示し執られるべき措置について言及しているまた容器包装や家電製品 ( 指定品目 ) について個別のリサイクル法の整備が進みつつあるバングラデシュ日本の廃棄物処理法にあたる法律は十分に整備されておらず廃棄物にかかる責任の所在や処理基準等については各地方自治体の条例に依拠する一方蓄電池医療廃棄物等特定の廃棄物に関しては管理に関する規則が作成されているフィリピンエコロジカル固形廃棄物管理法がフィリピンにおける 3R と廃棄物管理に係る政策を規定している固形廃棄物管理設備に対する地方自治体担当機関の投資を支援するための関連補助金を中央政府が支給する共同負担政策を策定 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 10

11 3.5 アジア各国の廃棄物処理リサイクル制度の概要 3 国概要ベトナムベトナムにおける廃棄物の処理リサイクルに関する法制度は 1994 年 1 月に施行された環境保護法 (Law on Environmental Protection) を基本法としている同法は 2005 年 11 月に改定されリデュースやリユースリサイクルを通じて排出者が廃棄を最小限にする責任を課しているまた拡大生産者責任の考え方を導入し使用済みの乾電池やタイヤ自然分解しない樹脂梱包材などの回収処理を生産者やサービス提供者に責任を負わせることができる条項が盛り込まれている 2013 年 8 月には廃棄製品の回収処理に関する決定 (Decision No. 50/2013/QD- TTg) において E-waste を中心とした廃棄製品の回収処理の責務が定められたマレーシア増加する廃棄物に対処するためにマレーシア政府は固形廃棄物公共清掃管理法等の法律を整備し廃棄物処理に関する担当組織や指定廃棄物の管理施設の建設移転等の認可制度ライセンス費用決裁機関などを定めた従来マレーシアの廃棄物管理法規制は Scheduled Waste として定義された指定廃棄物 ( 有害廃棄物 ) に焦点を当ててきた環境質法で廃棄物の定義を Scheduled Waste や汚染を引き起こす形で環境に排出放出投棄される固形半固形ガスや蒸気と定めているミャンマー 2012 年 3 月 30 日に制定された環境保護法 (Environmental Conservation Law) において廃棄物管理関連制度の所轄官庁を環境保護森林省と定めているが廃棄物管理に係る具体的な制度政策計画等は整備されていない Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 11

12 3.7 循環産業の事業化支援の枠組み 1 機関環境省外務省 JICA 事業我が国循環産業海外展開事業化促進事業等アジアの低炭素社会実現のための JCM 案件形成可能性調査 JCM 設備補助事業草の根技術協力事業 ( 地域活性化特別枠 ) 協力準備調査 (PPP インフラ事業 ) 協力準備調査 (BOP ビジネス連携促進 ) 中小企業海外展開支援事業 ( 基礎調査案件化調査普及実証事業 ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 12

13 3.8 循環産業の事業化支援の枠組み 2 機関経済産業省 NEDO JETRO HIDA 事業質の高いインフラシステム海外展開促進事業 ( リサイクルビジネス海外展開可能性調査 ) アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業環境医療分野の国際研究開発実証プロジェクト / アジアにおける先進的資源循環システム国際研究開発及び実証国際エネルギー消費効率化等技術システム実証事業地球温暖化対策技術普及等推進事業 (JCM プロジェクト実現可能性調査 ) 地域間交流支援事業 (RIT 事業 ) 中小企業海外展開現地支援プラットフォーム新輸出大国コンソーシアムインフラ案件発掘市場性調査低炭素技術輸出促進人材育成支援事業技術協力活用型新興国市場開拓事業 ( 研修専門家派遣事業 ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 13

14 本資料に関するお問い合わせ先株式会社三菱総合研究所環境エネルギー事業本部サステナビリティグループ [ 担当 ] 新井理恵 r-arai@mri.co.jp TEL : FAX : Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 14

目標を達成するための指標第 4 章計画における環境施策一般廃棄物焼却量 ( 家庭事業所 ) ごみ資源物の総排出量平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

目標を達成するための指標第 4 章計画における環境施策一般廃棄物焼却量 ( 家庭事業所 ) ごみ資源物の総排出量平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200 Ⅵ 循環型社会の構築生産や消費に伴う廃棄物の発生を抑制し再使用再生利用等により資源を有効に利用します現状と課題現代の大量生産大量消費大量廃棄型の社会は地球温暖化など地球環境にさまざまな負荷を与えており廃棄物対策は負荷の軽減を促進する上で重要な課題となっています我が国では天然資源の消費が抑制され環境への負荷の低減が図られた循環型社会を形成するため平成 12 年 (2000