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3 目 次 1. 卸売市場流通の現状 (1) 食品流通を取り巻く情勢の変化 (2) 我が国の農林水産物 食品の流通構造 (3) 卸売市場及び卸売市場関係業者等の現状 卸売市場に係る基本方針等の制度の概要 6 3. 第 10 次卸売市場整備基本方針 に基づく取組の方向性 6 4. 第 10 次卸売市場整備基本方針 の 7 つの基本的考え方 7 (1) 基本的考え方 1 卸売市場における経営戦略の確立 8 (2) 基本的考え方 2 立地 機能に応じた市場間における役割分担と連携強化 13 (3) 基本的考え方 3 産地との連携強化と消費者 実需者等の多様化するニーズ への的確な対応 15 (4) 基本的考え方 4 卸売市場の活性化に向けた国産農林水産物の流通 販売に 関する新たな取組の推進 17 (5) 基本的考え方 5 公正かつ効率的な売買取引の確保 19 (6) 基本的考え方 6 卸売業者及び仲卸業者の経営体質の強化 21 (7) 基本的考え方 7 卸売市場に対する社会的要請への適切な対応 第 10 次卸売市場整備基本方針 Q&A 25 第 10 次卸売市場整備基本方針 ( 平成 28 年 1 月 14 日策定 ) 27

4 1. 卸売市場流通の現状 (1) 食品流通を取り巻く情勢の変化 我が国の食品流通を取り巻く情勢は大きく変化している 以下は 変化する情勢を整理したものである 我が国の食品流通を取り巻く情勢の変化 1 少子高齢化 人口減少等による食料消費の量的変化 我が国の人口は平成 23 年より減少し 現在 1 億 2,682 万人 ( 総務省統計局概算値 ( 平成 28 年 1 月 )) 30 年後 ( 平成 57 年 ) に 1 億 221 万人に減少すると推計 総人口に占める 65 歳以上の高齢者の割合は平成 27 年の 26.8% から 平成 57 年には 37.7% に大きく上昇すると推計 高齢化を背景に国民 1 人当たりの食料消費 ( 供給熱量 ) も減少傾向 今後も食料消費の量的な減少が進む見込み ( 推計は国立社会保障 人口問題研究所 ( 平成 24 年 1 月 )) ➃ 社会的な要請の高まり 国民の環境問題に対する意識の高まりにより 社会的責任として省エネルギーや廃棄物排出の低減など環境問題への適正な対応が要求 食品事業者等に対する 適切な食品表示など法令遵守の徹底 東日本大震災等の経験を踏まえ 災害等の緊急事態発生時に 卸売市場の役割や機能を可能な限り維持し 早期に機能を回復できる対応力の強化が期待 2 社会構造の変化に伴う消費者 実需者ニーズの多様化 我が国の世帯構造は 単独 ( 独身 ) 世帯が増加しており今後も増加すると推計 女性の労働参加の進展に伴い 女性の労働力率も上昇傾向 食の外部化や加工品消費等が進展 個食向けや少量パック等の加工 調製や 有機栽培農産物等の特徴ある食料品へのニーズが増加 食料品の安全性や鮮度に対する志向など 消費者の食に対するニーズは多様化 ➄ 国際化 国際環境の変化 生鮮食料品等の流通において 輸入品が全流通量に占める割合は 青果 花きは増加傾向 水産物 食肉は横ばい 国際的な単価上昇による輸入金額は増加傾向 国際化の進展において 国際的な水産物の資源管理強化や国際マーケットにおける価格競争 為替レート変動など 国際環境の動きを考慮することが必要 流通の国際化に伴い GLOBALG.A.P や EU-HACCP の認証取得等 品質 衛生管理の徹底や MSC 認証取得等による資源管理への対応なども重要 3 農林水産物の国内生産 流通構造の変化 国内農林水産業において 従事者の減少 高齢化等に伴い 生産量 生産額は減少傾向 農業協同組合及び漁業協同組合は 合併等により 1 組合当たりの販売取扱高は増加 産地の大型化 集約化が進展 流通 加工業者においては 寡占化 高次加工体制への転換 販売チャネルの多様化が進展 小売段階においては 食料品専門店における商品販売額は減少する一方 食料品スーパー コンビニエンスストアでは増加しているなど 流通構造が変化 6 バリューチェーンの構築に向けた農林水産業の新たな動き 意欲のある農林水産業者により 国産農林水産物の輸出や 生産だけでなく加工 販売等も行う 6 次産業化の取組が各地で展開 卸売市場は モノだけでなく情報の流通起点 消費サイドのニーズを産地に伝えることで 付加価値の高いバリューチェーンを形成 1

5 本資料の国内生産等の額は平成 23 年産業連関表から農林水産省が算出 ( 参考 ) 平成 25 年の農業総産出額は 8.5 兆円 水産物総生産額は 1.4 兆円 花き等の非食用農産物を除く合計は約 9.5 兆円 食用農林水産物生産段階 10.5 兆円 飲食料の最終消費段階 76.3 兆円 販売加工 流通生産 輸入 販売金額 農産物直売所 0.9 兆円 水産物直売所 0.03 兆円 事業体数 農産物直売所 23,710 水産物直売所 610 従事者数 農産物直売所 21 万人 水産物直売所 0.56 万人 6 次産業化総合調査 (25 年度 ) 販売金額は食品小売業等に含まれる 直売 ( 直売所 ネット通販 宅配等 ) 市場外流通の割合 青果 41% 水産 47% 通食肉 90% 青果 12% 水産 7% 食肉 14% 食生鮮品 12.5 兆円 卸売市場 漁業 18 万人国個人出荷 加工品 38.7 兆円 (2) 我が国の農林水産物 食品の流通構造消 集出荷組合数 野菜 342 果実 355 H18 青果物集出荷機構調査報告 スーハ ー GMS 食品売上高 イオンリテール 1.1 兆円イトーヨーカ堂 0.6 兆円ユニー 0.5 兆円ライフ 0.5 兆円ヨークベニマル 0.3 兆円 )9.2 兆円 経営体数 農業 1,374,576 林業 86,712 漁業 94,507 ( 就業人口 ) 農業 209 万人林業 7 万人 0.93 兆円 集出荷業者数 野菜 604 果実 484 H18 青果物集出荷機構調査報告 ( 青果の産直取引 契約栽培 米麦 乳製品 食肉等 ) 青果 7% 水産 5% 集青果 5% 水産 1% 合卸売市場外経由青果 10% 水産 42% 者他市場等からの入荷市 ( 青字 ) 内は中央卸売タ集 0.11 兆円食卸売市場経由 青果 83% 水産 81% 食肉 8% 者 卸業者数 中央 :148 地方 :1,176 ( 従業員数 ) 卸取扱金額 ( 中央 地方 ) 6.7 兆円 (H25) 市場数 : 中央 63(39 都市 ) 地方 1,000 市場経由率 : 青果 59% 水産 53% 食肉 10% 取扱高 うおいち 0.21 兆円中央魚類 0.20 兆円東京青果 0.20 兆円東都水産 0.13 兆円大都魚類 0.12 兆円大果大阪青果 0.11 兆円横浜丸中青果 0.09 兆円約 1 万人仲内生産生産者(個人 法人等場外流品小売業者青果 11% 水産 58% 食肉 5% 食品製造経由 青果 1% 水産 4% 食肉 19% 卸業者 買参人 仲卸数 中央 :3,577 地方 :2,644 ( 従業員数 ) 中央 : 青果 66% 水産 43% 食肉 6% 等51.2 兆円 青果 66% 水産 17% 食肉 64% 企業等数 233,709 社 食品卸経由 青果 4% 水産 5% 食肉 53% ( 雇用者数 ) 282 万人 コンビニ食品売上高 セブンイレブン 2.7 兆円ローソン 1.6 兆円ファミリーマート 1.1 兆円 売業 数値は生鮮食品の仕 出荷組青果 31% 水産 48% 食肉 42% 食品部門売上げ (H26 年度 ) 各社決算関連資料より算出 農協 漁協数 単位農協 2,448 連合会 193 単位漁協 1,888 連合会 148 ( 職員数 ) 総合農協 21 万人 費者76.3 兆円外食 25.1 兆円 集出荷業専門農協 0.6 万人漁協 ( 沿海 )1.2 万人 農水省農協漁協関係統計農協 漁協数は H26 品製造業農協職員数は H25 漁協職員数は H24 品卸売業協 漁協等入先約 4 万人 各社決算資料等 (H26 年度 ) 中央 : 青果 3% 青果 1% 加工食品は 買参人数 農 農水省 卸売市場データ集 食品製造業中央 :19,246 青果 58% 水産 7% 水産 3% (H26 年度 ) 者から大部者地方 :113,625 水産 7% 食肉 34% 食肉 18% 分を仕入 その他の卸や青果 23% 青果 9% 商社等からの仕入 売上高 水産 25% 水産 40% 味の素 1.2 兆円食肉 31% 明治 HD 1.1 兆円 33.4 青果 12% その他水産会社や その他食品製造業水産 6% 日本ハム 1.0 兆円兆円者や小売 卸売業者 売上高 山崎製パン 1.0 兆円からの仕入 ( 赤字 ) 内は食品製造業者 食品小売マルハニチロ HD 0.8 兆円 企業等数 業者 外食産業における国内産の青果市場の集荷先別取扱金 飲料メーカー除く 22,838 社一次加工品物 水産物 食肉の流通経路別の仕入額の割合 企業等数 量の割合農林水産省 卸売市場デー ( 雇用者数 ) 48,314 社の輸入農林水産省 食品流通構造調査 青果 H18 水 38 万人産 H16 食肉 H17 ( 雇用者数 ) 1.5 兆円最終製品 食料 飲料 143 万人の輸入 4.5 兆円生産及び流通の各段階における額は 平成 23 年産業連関表 ( 関係 10 府省庁共同事業 ) を基に農林水産省が試算 1: 精穀 ( 精米 精麦等 ) 食肉 ( 各種肉類 ) 及び冷凍魚介類は加工度が低いため 最終消費においては 生鮮品等 として取り扱い 2: 旅館 ホテル 病院等での食事は 外食 に計上せず 使用された食材費を最終消費額として それぞれ 生鮮品等 及び 加工品 に計上 青果 43% 水産 18% 食肉 42% 外三菱食品 2.3 兆円日本アクセス 1.8 兆円国分 1.6 兆円 食品新聞 (H25 年度 ) 加藤産業 0.8 兆円三井食品 0.8 兆円 加工食品卸売業者のみ 日経 MJ(H26 年度 ) 者 企業等数 食産青果 10% 水産 5% 食肉 4% 青果 31% 水産 61% 食肉 8% 青果 2% 水産 3% 食肉 11% 業25.1 兆円 店舗売上高 日本マクト ナルト 0.5 兆円ゼンショー HD 0.4 兆円すかいらーく 0.3 兆円日清医療食品 0.2 兆円プレナス 0.2 兆円 0.26 兆円 日経 MJ(H25 年度 ) 卸売業食入(商社等青果 14% 水産 11% 食肉 35% 2 輸)1.3 兆円 507,020 社 ( 雇用者数 ) 423 万人 各産業の企業等数及び雇用者数 ( 常用雇用 ) は 平成 24 年経済センサス 生産者のデータは 農林業は 2015 年農林業センサス 漁業は 2013 年漁業センサス 林業就業人口は 平成 22 年国勢調査

6 (3) 卸売市場及び卸売市場関係業者等の現状 1 卸売市場の役割 機能 卸売市場は 野菜 果物 魚 肉など日々の食卓に欠かすことのできない生鮮食料品等を 国民に円滑かつ安定的に供給するための基幹的なインフラである 多種 大量の物品の効率的かつ継続的な集分荷 公正で透明性の高い価格形成など重要な機能を担う 生鮮食料品等の主要な流通経路 輸入 商社 卸売市場 出荷先 ( 農協 個人等 ) 卸売業者 仲卸業者 売買参加者 製造業者 小売業者 外食業者など 消費者 産地直接取引など 直売所 青空市場 宅配など 市場の主な機能 集荷 ( 品揃え ) 分荷機能全国各地から多種 大量の物品を集荷 実需者ニーズに応じて 迅速かつ効率的に必要な品目 量へと分荷 価格形成機能需給を反映した公正で透明性の高い価格形成 代金決済機能販売代金の出荷者への迅速 確実な決済 情報受発信機能需給に係る情報を収集し 川上 川下それぞれに伝達 中央卸売市場と地方卸売市場に係る制度の比較 業者等の許認可 指導監督 特徴 開設者 卸売業者 仲卸業者 売買参加者 取引規制 中央卸売市場 公正かつ効率的な流通の確保を目的とした広域的な生鮮食料品等流通の中核的な拠点 都道府県や一定規模以上の都市が開設者となって 厳格な取引規制の下 指標となる価格形成糖重要な機能を果たしている 農林水産大臣による認可 報告徴収 検査 監督処分等 ( 開設主体は都道府県 人口 20 万人以上の市等に限定 ) 農林水産大臣による認可 報告徴収 検査 監督処分等 開設者による報告徴収 検査 監督処分等 開設者による許可 報告徴収 検査 監督処分等 開設者による承認 監督処分 売買取引の方法の設定 差別的取扱いの禁止 受託拒否の禁止 卸売の相手方の制限 ( 第三者販売の原則禁止 ) ( 卸売業者の販売先を市場の仲卸 売買参加者に限定 ) 市場外にある物品の卸売の原則禁止 ( 卸売業者の販売を市場内にある物品に限定 ) 卸売業者に係る卸売の相手方としての買受けの禁止 仲卸業者の業務の規制 ( 販売の委託の引き受けの禁止 直荷引きの原則禁止 ) ( 仲卸業者の仕入先を当該市場の卸売業者に限定 ) 卸売予定数量ならびに卸売数量 価格の公表 地域における生鮮食料品等の集配拠点 開設者の主体に制限はなく 法律上の規制も緩やかである 地域の実情に応じた運営がなされている 都道府県知事による許可 報告徴収 検査 監督処分等 ( 開設主体に限定なし ( 地方公共団体 株式会社 農協 漁協等 )) その他 必要に応じて都道府県知事が条例で規定 都道府県知事による許可 報告徴収 検査 監督処分等 その他 必要に応じて都道府県知事が条例で規定 法律上特段の規定なし 地方卸売市場 必要に応じて都道府県知事が条例で規定 売買取引の方法の設定 差別的取扱いの禁止 卸売予定数量ならびに卸売数量 価格の公表 その他 必要に応じて都道府県知事が条例で規定 3

7 2 卸売市場数 卸売業者数 仲卸業者数の推移 市場経由率は 加工品など卸売市場を経由することが少ない物品の流通割合の増加等により 総じて低下傾向で推移しているが 近年は概ね横ばいとみられる部類もある 部類別の卸売市場経由率は 青果は約 6 割 水産物は 5 割強である 国内青果だけをみれば 卸売市場経由率は 8 割を超える 卸売市場数 卸売業者数は 中央卸売市場 地方卸売市場ともに減少 卸売市場経由率とは卸売市場経由率とは 国内で流通した加工品を含む国産及び輸入の青果 水産物等のうち 卸売市場 ( 水産物についてはいわゆる産地市場の取扱量は除く ) を経由したものの数量割合 ( 花きについては金額割合 ) の推計値である 卸売市場経由率の推移 ( 重量ベース 推計 ) 卸売市場数 卸売業者数の推移 (%) 青果 国産青果 水産物 花き 食肉 H10 H15 H20 H21 H22 H23 H ( 食肉 ) 110 (%) 資料 : 農林水産省 食料需給表 青果物卸売市場調査報告 等により推計注 : 卸売市場経由率は 国内で流通した加工品を含む国産及び輸入の青果 水産物等のうち 卸売市場 ( 水産物についてはいわゆる産地市場の取扱量は除く ) を経由したものの数量割合 ( 花きについては金額割合 ) の推計値 ( 市場数及び業者数 ) 2,000 1,500 1,000 ( 市場数 ) 中央卸売市場 ,720 1, ,527 1, 市場数 H10 H15 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 資料 : 農林水産省食品流通課調べ注 : 各年度とも年度末時点の数である 1,416 1,384 1,376 1,367 1,354 1,329 1,309 1,293 1,207 1,185 1,169 1,159 1,144 1,126 卸売業者数 1,105 1,092 H10 H15 H20 H21 H22 H23 H24 H24 H25 H26 ( 当初 ) 資料 : 農林水産省食品流通課調べ 注 :H23 年度までは年度当初時点の数 H24 年度以降は年度末時点の数である ( なお H24 年度は年度当初時点の数も併記 ) 201 地方卸売市場 市場数 卸売業者数 171 ( 業者数 ) 中央卸売市場の配置 中央卸売市場全 64 市場 (40 都市 ) 青果 49 市場 (37 都市 ) 水産物 35 市場 (30 都市 ) 食肉 10 市場 (10 都市 ) 花き 16 市場 (12 都市 ) その他 6 市場 ( 5 都市 ) ( 平成 27 年度末時点 ) 注 : 以下の開設者にあっては 複数市場を開設仙台市 2 市場 東京都 11 市場 横浜市 2 市場 名古屋市 3 市場 京都市 2 市場 大阪市 3 市場 神戸市 3 市場 広島市 3 市場 福岡市 3 市場 鹿児島市 2 市場 ( 平成 27 年度末時点 ) 59 沖縄 北九広島宇部州福岡 久37留50 米52 宮崎長崎鹿児島 10 金沢福井 京都 奈古48 49 徳和良屋 岐阜大阪姫路岡山 4 神戸松山歌山島高松高知大阪新潟 札幌 八戸青森盛岡秋田 ( 花 H4) 仙台 35 いわき宇都宮 52 さいたま 東京 10 静岡 51 名54 32川崎浜6 松横浜 凡例 : 開設者が都府県のもの : 開設者が市のもの数値は開設 ( 業務開始 ) 年を表す ( 年号は昭和 )

8 3 取扱金額の推移 卸売市場における取扱金額は 市場外流通の増加等の影響により 総じて減少傾向で推移 近年 部類によっては概ね横ばいの傾向がみられる 平成 25 年度はほとんどの部類で前年よりも増加 取扱金額の推移 ( 単位 : 億円 ) 中央卸売市場 ( 食肉 花き ) 地方卸売市場 ( 食肉 花き ) H10 資料 : 農林水産省食品流通課調べ H10 資料 : 農林水産省食品流通課調べ ➃ 卸売業者及び仲卸業者の経営動向 ( 収益性 ) 中央卸売市場の卸売業者の売上総利益率や営業利益率は 花きの営業利益率を除いて 飲食料品卸売業 ( 全体 ) よりも低い 同様に仲卸業者の売上総利益率や営業利益率も 水産 花きの売上総利益率を除いて 飲食料品卸売業 ( 全体 ) よりも低い 中央卸売市場卸売業者及び仲卸業者の営業収支 ( 総売上高に対する割合 ) の内訳 ( 平成 25 年度 ) 卸売業者 ( 単位 :%) 青果 水産 食肉 花き 売上総利益 ( 粗利 ) 販売費 一般管理費 うち人件費 営業利益 資料 : 農林水産省食品流通課調べ 仲卸業者 ( 単位 :%) 青果 水産 食肉 花き 売上総利益 ( 粗利 ) 販売費 一般管理費 うち人件費 営業利益 資料 : 農林水産省食品流通課調べ ( 参考 ) 他業態の営業収支 ( 総売上高に対する割合 ) の内訳 ( 平成 25 年度 ) ( 単位 :%) 全産業食料品製造業飲食料品卸売業飲食料品小売業飲食店持ち帰り 配達飲食サービス業 売上総利益 ( 粗利 ) 販管費 一般管理費 うち人件費 営業利益 資料 : 中小企業庁 中小企業実態基本調査 5

9 2. 卸売市場に係る基本方針等の制度の概要 卸売市場の果たす役割 機能の重要性にかんがみ 卸売市場法が制定され 卸売市場の整備を計画的に促進するための措置 卸売市場の開設及び卸売市場における規制等について規定 図 1 卸売市場の整備を計画的に促進するための措置 卸売市場の開設 卸売市場整備基本方針 ( 第 4 条 ) 卸売市場の整備 運営の基本となる方針 農林水産大臣がおおむね 5 年ごとに策定 内容は 卸売市場の配置の目標 施設に関する事項 取引に関する事項 業者の経営近代化の目標等 現行 ( 第 10 次 ) 卸売市場整備基本方針は 平成 32 年度を目標年度として平成 28 年 1 月に策定したもの 即して 中央卸売市場整備計画 ( 第 5 条 ) 中央卸売市場の整備に関する計画 農林水産大臣がおおむね 5 年ごとに策定 現行 ( 第 10 次 ) 中央卸売市場整理計画は 平成 32 年度を目標年度として平成 28 年 4 月に策定したもの 中央卸売市場の開設 農林水産大臣の認可( 第 8 条 ) 開設主体は都道府県 人口 20 万人以上の市等に限定 農林水産大臣が指定する開設区域において開設 即して 都道府県卸売市場整備計画 ( 第 6 条 ) 都道府県内にある中央卸売市場及び地方卸売市場の整備 運営の方針及び整備に関する計画 都道府県がおおむね 5 年ごとに策定 地方卸売市場の開設 都道府県知事の許可 ( 第 55 条 ) 開設主体に限定なし ( 地方公共団体 株式会社 農協 漁協等 ) 3. 第 10 次卸売市場整備基本方針 に基づく取組の方向性 国民へ円滑かつ安定的に生鮮食料品等を供給する使命を引き続き果たすとともに 生産者 実需者との共存 共栄を図るという視点の下 川上 川下をつなぐ架け橋として求められる機能 役割を強化 高度化 図 2 取組の方向性 産地 魅力ある産品生産 ブランド化による価値の付加 安定的な販売先確保による出荷量増加 産品価値 出荷量の増大を通じた所得向上 特色ある地場産品等魅力ある品揃えの強化 こだわり産品 ブランド産品 産地情報 ( 出荷動向 戦略 商品情報 ) の把握 産地との連携強化 地域特産物のブランド化支援 営農指導 集荷支援等の産地開発 輸出 6 次産業化のコーディネート 川下ニーズの提供 即して卸売市場 新たな方向性 6 1 市場毎の 経営展望 の策定 ビジネスモデルの確立 必要な施設整備も含め経営展望に基づく戦略的な取組を促進 2 産地と連携し ブランド化支援 輸出の拠点化 6 次産業化への参画 3 川下ニーズに対応した加工調製等の機能充実 コールドチェーンの確立 HACCP の考え方に基づく品質管理の高度化 4 地域拠点市場を地域流通の核とした地方卸売市場の集荷 販売力の強化 県による指導監督の強化 5 取引規制や事務手続の運用改善 弾力化 電子商取引の推進による取引の活性化 実需者との連携強化 加工 調製 保管 配送 市場を活用した輸出 リテイルサポート 産地情報の提供 川下ニーズの把握 消費者の嗜好 加工需要 海外需要 実需者 ( 小売 外食 加工 海外等 ) 商品の質的 量的に安定的した調達 販売 経営の強化を通じた供給力向上 消費者 消費者ニーズに合致する

10 4. 第 10 次卸売市場整備基本方針 の 7 つの基本的考え方 食品流通を取り巻く情勢の変化に対応し 川上と川下をつなぐ架け橋として求められる卸売市場の機能 役割の強化 高度化に向け 以下を基本に市場の整備 運営を実施 < 基本的考え方 1> 卸売市場における経営戦略の確立 < 基本的考え方 2> 立地 機能に応じた市場間における役割分担と連携強化 < 基本的考え方 3> 産地との連携強化と消費者 実需者等の多様化するニーズへの的確な対応 < 方針 3> 産地との連携強化と消費者 実需者等の多様化するニーズへの的確な対応卸売市場の活性化に向けた国産農林水産物の流通 販売に関する新たな < 基本的考え方 4> 取組の推進 < 基本的考え方 5> 公正かつ効率的な売買取引の確保 < 基本的考え方 6> 卸売業者及び仲卸業者の経営体質の強化 < 基本的考え方 7> 卸売市場に対する社会的要請への適切な対応 第 9 次基本方針からの主な変更点 (1) 卸売市場の適正な配置の目標 ( 中央卸売市場 ) 複数の卸売市場間の連携による効率的な流通ネットワークの構築を引き続き推進 併せて 中央拠点市場に係る基準等を削除した上で 中央卸売市場毎に目指すべきビジネスモデルを含む自らの経営展望に即したネットワークを構築 中央卸売市場が再編措置を講じる際は経営展望の策定 見直しを行うこととし 再編基準については 取扱物品の付加価値 単価の向上の観点から 取扱数量が減少していても 取扱金額が増加している場合は配慮 ( 地方卸売市場 ) 都道府県は地方卸売市場の再編に配慮するなど 都道府県卸売市場整備計画に基づく地方卸売市場の適正な配置を推進 (2) 卸売市場の立地 施設の種類 配置 構造等に関する基本的指標 市場施設の整備 配置について 卸売市場毎の経営展望等に即して計画的に実施 (3) 取引等の合理化及び品質管理の高度化に関する基本的事項 市場流通の効率化 活性化に向け 電子商取引に係る商物分離取引等市場取引ルールに係る例外措置の適切な活用 法令に規定のない各中央卸売市場独自の事務手続の原則廃止など売買取引に係る各卸売市場内の手続きのより一層柔軟な運用 (4) 卸売業者及び仲卸業者の経営近代化の目標 取引活性化に向け 卸売市場の機能を活かした輸出や市場関係業者の 6 次産業化への参画に係る取組を推進 都道府県による地方卸売市場の卸売業者に対する指導監督を強化 市場毎に仲卸業者の経営実態や求められる役割等が異なる点を踏まえ 全国一律に仲卸業者数の大幅な縮減を図ることを基本とする旨の記載を削除 7

11 類毎の検4 討行動計画の策定部組織卸売市場における経営戦略の確立基本的考え方 1 卸売市場における経営戦略の確立 ポイント 基本的考え方 1 各卸売市場は それぞれのあり方 位置付け 役割 機能強化の方向等を明確にした 経営展望 を策定し 市場としての経営戦略を確立することが必要 その際 各卸売市場の立地条件等を踏まえた目指すべきビジネスモデルの方向を定めることが重要 解 説 経営展望は 卸売市場を一つの経営体として捉え 将来を見据えた経営戦略的な視点から 当該卸売市場の将来方向とそのために必要な創意工夫ある取組を検討し 実行に移す体制を構築するために策定するものです また この経営展望に即して 将来を見据えた視点から行う創意工夫ある取組が経営戦略です 具体的には 各市場において 当該卸売市場が置かれている状況について客観的な評価を行った上で その立地条件や生産者 実需者が求めるニーズに対応する形で 1 それぞれの市場のあり方 位置付け 役割 2 機能強化の方向 3 将来の需要 供給予測を踏まえた市場施設の整備の考え方 4 コスト管理も含めた市場運営の方針等について 開設者及び市場関係業者が一体となって議論し 目指すべきビジネスモデルの方向性を定めた基本戦略及び具体的な取組内容を定めた行動計画を明文化 文書化し 可能な範囲で生産者 実需者等へ開示しつつ実際の取組を進めることが重要です 図 3 経営展望と経営戦略 基本戦略 各市場が目指すべき姿 方向性 ( ビジネスモデル ) 等を定めたもの 経営展望 現即して実に向け行動計画 基本戦略の確実な遂行のため 誰がいつまでに何を行うのか を定めたもの 市場として経営戦略を確立 即して 取組を実施 ➀ 経営展望の策定 ( 見直し ) の検討体制の構築 ( 経営展望策定手順 1 ) 経営展望の策定 ( 見直し ) に当たっては 卸売市場を一つの経営体として捉え 将来を見据えた卸売市場全体の経営戦略的な視点から 当該市場のあり方や運営方針等を関係者が一堂に会し 検討する必要があることから 経営展望の策定等の検討を行う場として協議会等の合議機関を設置するとともに 当該卸売市場の将来方向とそのために必要な戦略的で創意工夫ある取組を検討し 迅速な意思決定の下で実行に移す体制を構築するため 当該卸売市場の青果 水産 食肉 花き等の部類毎に検討組織を構築する 図 4 経営展望の策定体制と手順 合議機関 開設者 市場関係業者 生産者 実需者等の代表 1 経営展望の策定 ( 見直し ) の検討体制の構築 経営展望 3 基本戦略 ( ビジネスモデル ) の策定 開設者 市場関係業者の代表 2 外部環境及び内部環境の分析 8 行動計画の遂行状況の評価と見直し 5 行動計画の取りまとめ 6 経営展望の公表 開設者 市場関係業者 開設者 全ての市場関係業者 7 基本戦略 行動計画の遂行 8

12 内➁ 外部環境及び内部環境の分析 ( 経営展望策定手順 2 ) ➀ で構築した体制のうち 部類毎の検討組織において 外部環境や内部環境の評価を行う (1) 外部環境 ( 機会 脅威 ) の評価では 生産者や実需者が販売や購入している品目 価格 数量の調査や今後の予測 生産者や実需者への商品 サービスの品質や品揃え等についてヒアリングやアンケート調査 競合相手の品目 価格 数量 顧客 営業範囲 産地からの距離 交通インフラ 地域の食品産業 地域人口 世帯構造等 環境問題への対応等社会的要請 以上の評価から有益なニーズや要請があるものを機会 (O) 利益を圧縮する要因があるものを脅威 (T) として分類する (2) 内部環境 ( 強み 弱み ) の評価では 競合相手と比較した資産 ( 施設 設備等や商品ブランド等 ) や人的資源 ( 従業員の能力 従業員数 ) 等の経営資源 競合相手と比較した業務能力 ( マーケティング力 品揃え 品質保持 情報受発信 物流等 ) 以上の評価から競合相手と比較して優れているものを強み (S) 劣るものを弱み (W) として分類する SWOT 分析とは 内部環境 ( 強み (Strengths) 弱み (Weaknesses)) 外部環境 ( 機会 (Opportunities) 脅威 (Threats)) の 4 つの要因を評価し 組合せ 整理し 分析することにより経営戦略を策定する方法である 図 5 SWOT 分析による方向性の抽出 外部環境 部環境強みと機会 強みと脅威 弱み機会 (O) 脅威 (T) と機会 弱みと脅威の各組合有益なニーズや要請せで効果的な方向性を検討する 強競合相手と比較して優れた(S1 資産)み2 人的資源積極的 3 業務能力(弱競合相手と比較して劣るW)み1 資産 2 人的資源 3 業務能力 1 生産者ニーズ 2 実需者 消費者ニーズ 3 競合相手の状況 4 地理的 経済的 社会的条件 5 社会的要請 弱みを強みに変える 利益を圧縮する要因 1 生産者ニーズ 2 実需者 消費者ニーズ 3 競合相手の状況 4 地理的 経済的 社会的条件 5 社会的要請 脅威の解消 縮小 撤退 積極的機会と強みによる積極的戦略を打ち 強みを活かした更なる役割 機能強化が期待できるもの (S+O) 脅威の解消強みを活かし 脅威の解消を行う戦略により 役割や機能の強化が見込まれるもの (S+T) 弱みを強みに変える強みのある市場との連携や経営資源の投入により弱みを強みに変える戦略により (W+O) 役割や機能の強化が見込まれるもの 縮小 撤退 : 商品やサービス等を縮小 撤退する戦略により マイナス効果を減らすことが期待できるもの (W+T) 9

13 ➂ 基本戦略 ( ビジネスモデル ) の策定 ( 経営展望策定手順 3 ) ➁ で行った SWOT 分析から導いた方向性に基づき 合議機関において目指すべき市場の基本戦略 ( ビジネスモデル ) を定める 図 6 ビジネスモデルの例 SWOT 分析で導いた方向性積極的弱みを強みに変える脅威の解消縮小 撤退 基本戦略 ( ビジネスモデル ) の例 ( ア ) 大規模な集荷 分荷機能の発揮 ( イ ) 産地との連携による魅力ある生産物の集荷 販売 ( ウ ) 加工 業務用ニーズに対応した機能強化と商品開発 ( エ ) 輸出等を通じた新たな需要開拓 ( オ ) ( ア ) から ( エ ) までの複合型 あくまでも上記は例示であり これ以外のビジネスモデルを設定することも可能 ➃ 行動計画の策定 ( 経営展望策定手順 4 ) ➂ で策定した基本戦略 ( ビジネスモデル ) を実行に移すために 部類毎の検討組織において開設者 市場関係者それぞれが今後取り組むべき具体的な取組内容等を設定した行動計画を策定する 行動計画の項目は以下の図のとおり 13 項目あり 各ビジネスモデル毎にそれぞれ以下の 13 項目の行動計画の中から必要に応じ策定する これ以外の項目であっても市場の実情に応じ 必要と認められるものについては 積極的に行動計画の項目とすることが望ましい 図 7 行動計画を策定する 13 項目 品質保持 1 効率的な物流体系 2 品揃え 3 経済性の発揮 加工 調製 4 5 情報受発信 6 取引条件 市場関係事業者の業務運営体制 13 開設者の業務運営体制 体制の構築 災害時対応 公共性の発揮 10 市場に対する理解の醸成 9 環境問題 8 7 コンプライアンスの確保 取引規制のあり方 1. 品質保持 ( コールドチェーン施設の整備計画 品質管理の高度化に向けた規範の策定及びその遵守等 ) 2. 効率的な物流体系 ( ネットワークを構築する相手方市場とその手法等 ) 3. 品揃え ( 地場産品 規格外品等多様な物品を市場に取り込む手法等 ) 4. 加工 調製 ( 加工 調製施設の整備計画等 ) 5. 情報受発信 ( 収集する情報の範囲 提供の方法 これに必要となる施設の整備計画等 ) 6. 取引条件 ( 受託契約約款の見直し 予約相対取引の推進等 ) 7. 取引規制のあり方 ( 承認手続等業務規程の見直し等 ) 8. コンプライアンスの確保 ( 食品関係法令の遵守 企業行動計画の策定の推進方策等 ) 9. 環境問題 ( 温室効果ガスの削減計画等 ) 10. 市場に対する理解の醸成 ( 市場開放 食育等 ) 11. 災害時対応 ( 危機管理体制 事業継続体制の構築等 ) 12. 開設者の業務運営体制 ( 地方公営企業法に基づく管理者制度や地方自治法に基づく指定管理者制度の活用等 ) 13. 市場関係事業者の業務運営体制 ( 統合による大型化 他の業者との連携 従業員教育等 ) 10

14 ➃ 行動計画の策定 ( 経営展望策定手順 4 ) 続き 行動計画を統一的に作成し 当該市場全体で計画の共有を図ることを目的にするため 各部類 各基本戦略 ( ビジネスモデル ) 毎に それぞれ行動計画を作成する その際 行動計画には 目指す当該市場の状況を設定するため いつまでに何をどうするか 可能な限り数値化した目標を設定する また 各担当の責任を明確化し それぞれの取組の進捗状況を管理 把握するため 主担当と副担当を設定し 例えば短期 (1 年 ) 中期 (2~3 年 ) 長期 (3 年以上 ) といったスパンで具体的な取組を記入する 図 8 行動計画の様式例 行動計画 作成日部類 年 月 日青果 ビジネスモデル 加工 業務用ニーズに対応した機能強化と商品開発 戦略 1 シリーズ の集荷及び販売の強化 2 集荷と販売のマッチングと新たな販売チャネルの獲得 3 量販店対応力の拡充 行動計画項目 品揃え 長期目標 H32 年度 ( 目標年度 ) までに市場全体の取扱金額を % 増 達成目標 ( 目標年度 ) 本年度目標 (H28 年度 ) 億円 億円 短期目標 新規商品開発 10 品 本年度目標 (H28 年度 ) 目標達成度 (H28 年度 ) 品 % 具体的な取組内容担当副担当 短期 (1 年毎 ) 中期 (2~3 年 ) 長期 (3 年以上 ) H28.6 H28.9 H29.12 H29.3 H29.9 H30.3 H30.9 H31.3 H31.9 H32.3 H32.9 H シリーズ の新商品開発卸 仲卸開設者 アンケート調査 秋期新商品 アンケート調査 春期新商品 2 展示会の開催卸 仲卸開設者 秋期新商品 春期新商品 3 インターネット販売仲卸開設者 インターネット販売調査 インターネット販売準備 インターネット販売開始 4 の加工調製施設の整備卸 仲卸開設者新カテゴリー食の委託加工 新カテゴリー食の加工施設の整備 5 市場取引委員会の実施開設者 市場関係者 ➄ 行動計画の取りまとめ ( 経営展望策定手順 5 ) ➃ で策定した行動計画は当該市場としてどのような状態となることを目指すのか共通認識を持っておくことが必要であるため 各部類で検討された行動計画を毎年度合議機関で取りまとめる ➅ 経営展望の公表 ( 経営展望策定手順 6 ) 合議機関は ➂ で策定した基本戦略 ➄ でとりまとめた行動計画等からなる 経営展望 を市場の顧客である生産者や実需者等へ可能な限り開示し また社会的取組などについても可能な限り開示する これにより 当該市場への信頼や評価が高まることで 利用増加につながり さらに基本戦略の確実な遂行が促されるという好循環が期待できる ➆ 基本戦略 行動計画の遂行 ( 経営展望策定手順 7 ) 各部類毎に策定した行動計画を開設者及び全ての市場関係者が実行に移す この際 部類内 部類間における関係者間で連携 協力を図る ➇ 行動計画の遂行状況の評価と見直し ( 経営展望策定手順 8 ) 各市場関係業者においては 日頃から行動計画の目標に関するデータの集計等により進捗状況を確認するとともに 定期的に部類毎の検討組織において取組の遂行状況を取りまとめの上 評価を行うものとする また 顧客の意見を踏まえながら 必要に応じて行動計画の見直しを行う なお 経営展望の策定 見直し状況については 国が定期的に確認する 11 Action ( 見直し ) 行動計画の見直し 図 9 PDCA サイクル Plan( 計画 ) 経営展望の策定 SWOT 分析 基本戦略の策定 行動計画の策定 ( 目標設定 ) Check( 評価 ) 行動計画の実施結果を集計 行動計画の遂行状況の評価 Do( 実行 ) 行動計画の遂行

15 経営展望及び行動計画の策定 遂行 評価 金沢市中央卸売市場 ( 石川県金沢市 ) [ 目指す方向 ] 北陸の中核市場 ( ハブ市場の機能強化 ) [ 目標 ] 北陸の卸売市場での取扱高シェアのアップ [ 策定プロセス ] 業界へのアンケ - ト調査やヒアリングを実施し 経営戦略策定協議会で 4 回 専門部会 ( 水産 青果 ) で各 4 回の協議 検討を経て 策定 経営戦略策定協議会 ( 委員 : 開設者 卸 仲卸業者 関連事業者 小売団体 学識経験者から 12 名 ) [ 具体的取組 ] (8 戦略 59 項目 一部抜粋 ) 産地 出荷者との定期的な会議の開催 産地への訪問強化による産地の拡大 他市場の業者との業務提携による実需者ニーズ対応 金沢農業大学校 耕稼塾と連携した地場産品の拡大 漁協と連携した県内水産物の取引拡大 [ 評価 検証手法 ] 経営戦略推進チーム ( 開設者 卸売業者 仲卸業者 ) で確認評価 会議を年 2 回開催し 計画進捗状況の確認と今後の推進方法を検討している [ 現状評価 ] 具体的な取組目標は明確になっている HACCP など進捗の遅れている取組はあるが 改善策を協議しながら取組を推進していく 外部環境の評価 機会 金沢市は全国的に見ても高品質 高価格の商品が多く流通 消費 北陸有数の観光都市 消費者ニーズの多様化 消費者の食の安全 安心への関心の高まり 市場内部の評価 強み 北陸最大の卸売規模 北陸の集散地市場 出荷基地 消費地市場との位置付け 出荷業者機能を持つ無店舗型の 発送仲卸 が存在 県内産の朝獲れ水産物に限定した 朝セリ品 のブランド化 市場間取引の拡大 周辺市場の系列化が進展 中央卸売市場の信用力 脅威 少子高齢化等による食のマーケットの縮小 生産量や水揚量の減少 市場外流通との競合 専門店の漸減と量販店の拡大 県外資本大型量販店の増加 厳格な産地名表示 弱み 市場施設が老朽化 空調が悪く品質管理が難しい 地理的に全国からの集散市場としての優位性は低い 小売の販売計画が立てにくいセリ品の割合が多い 中央卸売市場であることの弱み ( 各種規制 事務手続 行政への依存 ) 出典 : 金沢市中央卸売市場の経営展望に関する調査報告書 ( 平成 24 年 2 月 ) 等により作成 管理者制度の導入 市場の運営に当たって 市場経営の効率性 機動性を向上するため 指定管理者制度 PFI 手法 第 3 セクターなどの管理者制度等を導入も視野に入れて対応することも必要 指定管理者制度とは 公の施設の管理 運営を 株式会社などの営利企業や財団法人 NPO 法人等に包括的に代行させる制度である 指定管理者制度の導入 大阪府中央卸売市場 ( 大阪府茨木市 ) 指定管理者として 市場内卸売業者 仲卸組合が出資した大阪府中央卸売市場管理センター ( 株 ) に 卸売 仲卸業務に係る許可 検査 指導 施設管理等を委託 ( 期間 : 平成 24 年 4 月 ~ 平成 29 年 3 月 ) [ 効果 ] 管理業務の品質を維持しつつ 年間約 1 億円 ( 人件費 6,800 万円 委託費 3,400 万円 ) の経費を削減 利用料収入で管理運営経費が賄えるようになったことで 府は納付金が納付されるようになったほか 指定管理者も純利益 5,300 万円を計上 低下傾向にあった仲卸売場や駐車場の利用率向上 冷蔵庫棟使用料や冷凍物保管料引き下げのニーズに応え 結果として施設の誘致や荷の増加に寄与 PFI 手法の導入 神戸市中央卸売市場本場 ( 兵庫県神戸市 ) 老朽化が激しい市場の一部を移転 新設するにあたり 市の財政負担の縮減と質の高い公共サービスの提供を図るため 施設の設計 建設 工事管理 維持管理及び運営を PFI 事業として実施 ( 事業期間 : 平成 17 年 1 月 ~ 平成 46 年 3 月 ( 移設 建設 4 年 維持管理 運営 25 年 )) [ 効果 ] 維持管理コストは PFI 導入前に比べ約 18 % 削減 PFI 手法 (PFI:Private Finance Initiative) とは 公共施設の整備に民間資金を利用し 民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法である 12

16 立地 機能に応じた市場間における役割分担と連携強化 ポイント 基本的考え方 2 各卸売市場は 立地条件や経営資源等を踏まえ 経営展望等に即して計画的に機能強化を図っていくことが必要 また 中央卸売市場と地方卸売市場間で機能 役割分担を明確化し 地方卸売市場も含めた効率的な流通ネットワークの構築に努める必要 解 説 消費形態の多様化が進展し 産地や実需者が卸売市場に求める機能や役割が変化している中で 卸売市場が社会インフラとしての役割を引き続き発揮し その経営を発展させていくためには 各卸売市場が中央 地方にかかわらずその立地や経営資源等を踏まえつつ 経営展望に即して創意工夫ある取組を遂行していくことが不可欠です その際 大規模な中央卸売市場と中小規模の中央卸売市場との間での機能 役割の分担を明確化し 周辺の地方卸売市場も含めた複数の卸売市場間における連携を図ることが効率的な流通ネットワークの構築にあたり有効です 特に 中央卸売市場や都道府県卸売市場整備計画で位置付けられた地域拠点市場においては 経営戦略に即し それぞれの地域における生鮮食料品等の流通の中核として重要な役割を担う市場として その立地等に応じた計画的 重点的な機能強化が求められます 独自の強みを発揮したビジネスモデルの確立 市場の立地 規模によって役割 課題も異なる 例えば後背人口が相対的に小さい地域に立地する卸売市場においては 集荷 分荷機能の強化 効率化を図るだけでなく その立地や地域の特色を活かし 地域農林水産業との密接な連携 加工等の実需者ニーズへの対応強化などにより ビジネスモデルの確立を目指す必要 規模 市場背景等に応じたビジネスモデルの例 産地集荷市場 大量一括荷受市場 消費地総合市場など 機能 役割等を特化したビジネスモデルの例 加工 業務用ニーズに対応した卸売市場 輸出の拠点となる卸売市場など 地方市場のビジネスモデルの例 農家( 産地 ) との連携 地域の配送機能を担う卸売市場など 地域農業と連携した集荷 販売の推進 ( 株 ) 赤岡青果市場 ( 高知県香南市 地方卸売市場赤岡青果市場開設者 卸売業者 ) 同市場周辺の産地では 高齢化の進展等により労働力不足にあり 同社は 地域農家を支え 生産意欲の向上につながる各種取組を展開 産物の集荷のため 同社社員が各農家を早朝巡回 集荷し コミュニケーションの深化 農作物の生産概況を把握 営農指導員の資格を有する社員を産地に派遣し 農薬使用方法や栽培技術等を指導 [ 効果 ] 契約農家は 3,000 戸を超え 同社社員も増加 地域の産業 雇用の活性化にも貢献 営農指導の様子 13

17 市場間連携 大規模な中央卸売市場と中小規模の中央卸売市場との間での機能 役割の分担の明確化を図った上で 地方卸売市場も含めた複数の卸売市場間における連携による効率的な流通ネットワークの構築が必要 図 10 市場間連携のイメージ広域連携 地域連携 中小産地 大産地 大規模市場間連携 中小産地 大産地 地方都市の卸売市場 ( 中央市場又は地域拠点市場 ) 連携 大都市の中央卸売市場 連携 大都市の中央卸売市場 地場産地 連携 連携 地場産地 地方市場 連携 地方市場 地元の消費者及び実需者 大消費地の消費者及び実需者 全国展開の実需者海外への輸出 地域拠点市場を中心とした連携 ( 地域連携による集荷 販売先の拡大 ) 前橋生鮮食料品総合地方卸売市場と渋川魚菜地方卸売市場 ( 群馬県内 ) 群馬県は県内の地方卸売市場で構成する県卸売市場連合会と連携し卸売業者の連携 統合を促進 具体的な取組として 地域拠点市場である前橋生鮮食料品総合地方卸売市場の前橋青果 ( 株 ) と渋川魚菜地方卸売市場の協同組合渋川魚菜市場が業務提携し 市場間連携による取引を実施 [ 効果 ] 市場間連携により 渋川魚菜市場にとっては地場野菜の販路拡大を 前橋青果にとっては 集荷エリアの拡大や品揃えの充実を実現 前橋生鮮食料品総合地方卸売市場 14

18 産地との連携強化と消費者 実需者等の多様化するニーズへの的確な対応 基本的考え方 3 ポイント 各卸売市場は 産地との連携を強化し 営農指導や出荷支援のほか 地域特産物のブランド化や特色ある地場産品等の品揃えの強化に積極的に取り組むとともに 実需者のニーズに的確に対応した加工処理 貯蔵 保管 輸送 搬送 リテイルサポート等の機能強化に取り組むことが必要 また 卸売市場の輸出拠点化も見据えつつ コールドチェーンの確立 HACCP に基づく品質管理認証の取得等を通じた組織的 体系的な品質管理体制の構築を図ることが必要 解 説 国民へ安定的に生鮮食料品等を供給する使命を有する卸売市場が健全に発展するためには 産地との連携及び消費者や実需者の川下ニーズへの対応強化を図り 生産者 消費者 実需者等の期待に応えていくことが必要です そのため 卸売市場関係者は 産地との連携強化により魅力的かつ特色ある商品の品揃えを充実させるため 高品質な生鮮食料品等の円滑かつ効率的な集荷のための施設や 選果 選別等に対応可能な貯蔵 保管施設 輸送 搬送施設等の整備や配置を計画的に進めるとともに よりきめ細かなサービスを求める実需者への対応に向けた施設整備や 市場関係業者が一体となったリテイルサポート ( 小売支援活動 ) 等の取組を推進していただきたいと考えています また 卸売市場における品質 衛生管理の質的向上を図り その機能と信頼を向上させる観点から 各卸売市場においては 基本的な衛生管理の徹底に加え HACCP の考え方を採り入れた品質管理や外部監査を伴う品質管理認証の取得等を通じたより組織的 体系的な品質管理体制の構築を進めることが重要です 産地との連携 産地との連携による実需者ニーズに対応した商品開発やブランド化 産地の特色ある産品を生かした商品提案など 生産者 実需者との連携や積極的な情報の受発信が必要 産地の開発 育成による安定した仕入れ先確保 ( 株 ) 丸勘山形青果市場 ( 山形県山形市 地方卸売市場開設者 卸売業者 ) 連携相手の生産者等から直接仕入れ 小売業者等に販売する 生産者直結方式 を導入 新規就農者等への支援として 金融機関 農業関連企業等とともに 農業よろず相談所 in やまがた に参画 山形県特産のさくらんぼなど 品目ごとに部会を結成し 栽培講習会の開催等を通じて 品質の向上 産地育成に注力 また 差別化が可能な商品を発掘し 量販店に商品企画を提案 [ 効果 ] 県内量販店のニーズが高い山形県独自栽培品種について 県内量販店へ周年供給 売上高は平成元年比では 10 倍に成長 ( 平成元年約 10 億円 平成 23 年約 100 億円 ) 実需者 消費者ニーズに対応した加工処理施設の整備 ( 株 ) 宮果 ( 宮城県仙台市 仙台市中央卸売市場卸売業者 ) 量販店や外食 ( 和食 ) 事業者からの加工品の供給ニーズに応じるため 平成 24 年に青果物加工センターを稼働開始 国産青果物の 1 次 ( 葉落とし ) 2 次 ( サラダカット ) 及び中食形態への加工 ( ソフトスチーム加工 ) まで実施 ソフトスチーム加工では コンピューター管理のもと野菜に最適な温度でスチームし真空パックした商品を製造 [ 効果 ] 青果物の消費拡大と流通効率化に寄与 スチーム加工用の設備を活用し PB 品としての供給だけでなく NB 品として量販店等での販売を行っており 実需者 消費者の多様なニーズに対応した商品であるため 事業展開の幅が拡大 15

19 卸売市場における品質管理に対する生産者及び実需者のニーズに応えるため 低温卸売場等の品質管理の高度化に資する施設の整備を計画的に推進する必要 コールドチェーンシステムの確立 物流の効率化 コールドチェーンシステムの施設整備 石巻青果花き地方卸売市場 ( 宮城県石巻市 ) 平成 22 年 1 月石巻市から東松島市に市場を移転開場 3 温度管理 ( 冷蔵 低温 常温 ) 施設のコンパクト化と動線の効率化 [ 効果 ] 品質 衛生 物流効率の向上 市場来場者 買受人や量販店バイヤーの信頼性の向上 取扱金額 ( 青果 ) 11% 増 ( 平成 25 年度実績 平成 20 年度比 ) 組織的 体系的な衛生 品質管理の高度化 品質管理高度化規範を策定し 工程毎の品質管理責任者の配置等の管理体制強化や組織的 体系的に衛生 品質管理を強化するため HACCP( 食品製造等に関する危害要因を分析し 特に重要な工程を監視 記録するシステム ) に基づく ISO22000 認証を取得するなど 衛生 品質管理の強化が必要 ISO22000 認証取得による衛生 品質管理の強化 倉敷青果荷受組合 ( 岡山県倉敷市 倉敷地方卸売市場卸売業者 ) 高付加価値商品の開発 製造 販売を目指し市場内に洗浄殺菌カット野菜工場を平成 10 年に立上げ 平成 21 年に青果卸売市場業界では初となる ISO22000( 食品安全マネジメントシステム ) を取得 トレーサビリティシステムを確立し 食品安全の取組を拡大 [ 効果 ] カット野菜の取扱数量が増加し 経営に大きく貢献 卸売市場の運営の効率化と卸売市場における物流業務の効率化を図るため ICT( 情報通信技術 ) を活用した通い容器の導入による流通コスト削減の取組や施設の適切な配置による効率的な物流動線を確保する取組を進める必要 ICT 技術を活用した通い容器の導入 長印船橋青果 ( 株 )( 千葉県船橋市 船橋市地方卸売市場卸売業者 ) 平成 25 年から生産者 卸 仲卸業者 買参人が協力し ほうれん草 小松菜 カブ 枝豆等の流通で試験的に通い容器を導入 コンテナには二次元コードを貼り付け 荷受 回収 洗浄段階で管理 コンテナ利用数は約 5 万個 [ 効果 ] 生産者は 経費削減のほか 畑での調製 箱詰め作業となること 容器に入れたままで散水できるメリットが 買参人側では 段ボール処理が不要 ( 廃棄物処理量が削減 ) になるメリット 効率的な物流施設の配置 桐生地方卸売市場 ( 群馬県みどり市 ) 強い農業づくり交付金を活用し 分散して立地していた卸売場 加工場 配送センター 冷蔵庫を集約 再整備した 各施設とも温度管理が可能 [ 効果 ] 市場内で コールドチェーンが途切れることがなくなり 新鮮で安全性の高い生鮮食料品を供給することが可能となり 新規取引先 加工業務拡大に寄与 施設を集約したことで 効率的な場内物流の動線が確保でき 商品輸送に係る労力 時間を削減 16

20 卸売市場の活性化に向けた国産農林水産物の流通 販売に関する新たな取組の推進 ポイント 基本的考え方 4 卸売市場の活性化に向け 集荷や品揃え等に係る卸売市場の機能を活かして輸出の拠点となることや 川下ニーズ 多様な販路等に係る知見を活かした市場関係業者の 6 次産業化への参画などの取組を推進することが必要 解 説 取扱物品の付加価値を高め 販売力の強化や新規需要の創出を通じた経営体質の強化や卸売市場の活性化に向け 国産農林水産物の相当程度が経由する卸売市場の集荷 分荷機能や情報受発信機能を活用した輸出の促進や 農林漁業者と連携し 市場関係業者が有する実需者ニーズの把握や豊富な販路等のノウハウを活かして 農林漁業者が行う 6 次産業化への取組に対し積極的に努めることが必要です 卸売市場を活用した国産農水産物の輸出 政府は輸出目標 2020 年 1 兆円 の前倒しの達成を目指し 国別 品目別輸出戦略に基づき施策を推進 農林水産物 食品の輸出は 3 年連続で伸びており 平成 27 年は 昭和 30 年に輸出額の統計を取り始めて以来の最高値である 7,452 億円 平成 28 年 7,000 億円の中間目標を 1 年前倒しで達成 図 11 農林水産物 食品の国別 品目別輸出戦略 国別 品目別輸出戦略 PLAN DO 戦略に沿った事業輸出戦略の策定者支援 輸出環境整備等の実行 ACT CHECK 検証結果を踏まえ全国協議会の枠組た国別 品目別輸みを活用した検出戦略の改訂証 見直しを実施 約 4,500 億円 コメ コメ加工品 130 億円青果物 80 億円花き 80 億円茶 50 億円牛肉 50 億円加工食品 1,300 億円林産物 120 億円水産物 1,700 億円 2012 年 現地での精米や外食への販売 コメ加工品 ( 日本酒等 ) の重点化など 新規市場の戦略的な開拓 年間を通じた供給の確立など 産地間連携による供給体制整備 ジャパン ブランドの育成など 日本食 食文化の発信と合わせた売り込み 健康性の PR など 欧米での重点プロモーション 多様な部位の販売促進など 食文化 食産業 の海外展開に伴う日本からの原料調達の増加など 日本式構法住宅普及を講じた日本産木材の輸出など ブランディング 迅速な衛生証明書の発給体制の整備など 農林水産物 食品の輸出額を 2020 年までに 1 兆円規模へ拡大 中間目標 7,000 億円 コメ コメ加工品 280 億円青果物 170 億円 花き 135 億円茶 100 億円牛肉 113 億円加工食品 2,300 億円林産物 190 億円 水産物 2,600 億円 2016 年 台湾 豪州 EU ロシアなど EU ロシア 東南アジア 中東など EU ロシア シンガポール カナダなど EU ロシア 米国など EU 米国 香港 シンガポール タイ カナダ UAE など EU ロシア 東南アジア 中国 中東 ブラジル インドなど 中国 韓国など EU ロシア 東南アジア アフリカなど 1 兆円 コメ コメ加工品 600 億円 青果物 250 億円 花き 150 億円 茶 150 億円 牛肉 250 億円 加工食品 5,000 億円 林産物 250 億円 水産物 3,500 億円 2020 年 引用 : 農林水産省調査等 参考 卸売市場を活用した輸出の留意点 水産物を輸出する場合 輸出先の国 地域によっては 施設の登録など特定の要件が必要 卸売市場流通を活用した国産農水産物輸出を推進するためには 卸売市場の施設や物品の取扱状況が これらの要件に対応する必要 対 EU 輸出水産食品を取扱う卸売市場の登録 (EU 向け輸出の留意点例 ) EU は 生産から輸出までのフードチェーン全体を管理することを要求しており 対 EU HACCP 登録を受けた漁船 養殖場及び卸売市場 また認定を受けた加工施設で取り扱われた水産物しか EU 向けには輸出不可 卸売市場を活用した輸出 豊明花き ( 株 )( 愛知県豊明市 愛知豊明花き地方卸売市場卸売業者 ) 新たな販路の拡大を目指し 平成 5 年から国産花きの輸出事業を開始 中国 香港 シンガポール UAE( ドバイ ) ロシアなどに シンビジウム等の洋蘭の鉢物 切り花等を輸出 輸出に関する検疫手続は 植物防疫官が同市場に出向いて検査を行う 出張検疫 により実施 [ 効果 ] 同市場では検疫等の輸出に必要な全ての行政手続を代行するため 生産者は生産に専念可能 17

21 成田市公設地方卸売市場 ( 千葉県成田市 ) 国際空港近辺に立地している卸売市場において 輸出に係る手続きの効率化 混載による流通コストの低減等により 国際農水産物等の輸出拠点となることが期待 そのため 輸出手続きのワンストップ化や輸出先が求める品質管理 多品目混載や産地連携による周年供給等に対応することが重要 平成 27 年 11 月には 成田市公設地方卸売市場から英国への試験輸出を実施 試験輸出では 卸売市場内における輸出手続きのワンストップ化を図るため 産地証明書の交付 ( 事業者への受け渡し ) や検疫などの輸出手続きを卸売市場で行うことで期間短縮の検証を試みたほかロンドン市内での日本の農産物の PR や市場調査 在英国日本大使館でのレセプションを実施 成田市公設地方卸売市場における輸出手続きワンストップ化の検証の様子 産地証明書の交付 植物検疫検査 空輸による輸送実証 ロンドン市内での PR 試験販売 農政局とのオンラインによる産地証明書の交付手続き 市場に出向き輸出検査を実施する植物防疫官 6 次産業化の起点 パートナーとしての機能発揮 政府は 6 次産業化の市場規模を 現状 (2013 年度 ) の 4.7 兆円から 2020 年には 10 兆円に拡大することを目標として 農林漁業成長産業化ファンド (A-FIVE) の積極的な活用などにより 農林漁業者と多様な事業者との連携の下で 6 次産業化を推進している 産地と実需者の間にあり 両者のシーズとニーズをつなぐ卸売市場は 6 次産業化の起点 パートナーとして 食に係る価値連鎖の拡大 発展を担う役割が期待 卸売市場関係業者による 6 次産業化への参画 ( 株 ) 長印 ( 長野県長野市 長野地方卸売市場卸売業者 ) 卸売会社が長野県内の JA などと共同出資でカット野菜を加工 販売する新会社を設立 卸売会社と JA が連携して 長野県内の生産者からの契約栽培を中心に各地の JA とも連携して 産地リレーによる年間を通じた安定供給を図る 卸売市場向けの野菜の集荷トラックに加工原料用の野菜を混載して 輸送コストを低減 集荷した野菜を卸売市場で青果用と加工用に仕分けし JA や産地組合等を通じて農家から全量買取 [ 効果 ] 契約農家からの出荷率はこれまで 7 割程度であったが 全量買取することによって 農家の経営安定に寄与 参考 農林漁業成長産業化ファンド (A-FIVE( エーファイブ )) A-FIVE は 法律に基づく官民連携のファンドで 6 次産業化事業体への出資など 6 次産業化事業体の支援に取組んでいる 18

22 公正かつ効率的な売買取引の確保 ポイント 基本的考え方 5 法令で定められた市場取引ルールに係る例外措置の適切な活用を図り 特に電子商取引に係る商物一致原則の例外措置の適用が可能な売買取引においては その活用に努めることが必要 また 中央卸売市場開設者は 法令に規定のない事務手続を原則廃止する等 法令の範囲内で売買取引に係る各卸売市場内の手続きをより一層柔軟に運用すべき 解 説 卸売市場における公正な取引と透明性をもった適切な価格形成を引き続き確保するため 卸売市場における取引規制の基本原則は維持しつつ 効率的な取引の確保や 卸売業者 仲卸業者等の負担軽減のための措置を講じ 市場取引の活性化を図ることが重要です 中央卸売市場においては 卸売市場法で商物一致の取引が原則とされていますが 例えば 電子商取引の場合には例外として商物分離取引が認められており 社会全体の電子化の進展への対応や市場流通の効率化 活性化の観点からこれら例外措置を適切に活用することが有効です また 中央卸売市場では 公正な取引を確保するため 卸売業者や仲卸業者に対して各種申請や報告等の提出が義務付けられていますが 事務手続の簡素化の観点から 法令に規定のない各中央卸売市場独自の事務手続については原則廃止することとしています 図 12 電子商取引に基づく商物分離取引のイメージ 中央卸売市場 開設区域 出荷者 委託 買付集荷 卸売業者 卸売 ( 電子商取引 ) 仲卸業者売買参加者 販売 実需者 物流 引渡場所 参考 中央卸売市場における電子商取引の導入促進について ( 抜粋 ) ( 平成 24 年 2 月 6 日 23 食産第 3106 号食品製造卸売課長通知 ) (1) 導入コストの削減 ➀ 携帯端末を活用した取引も対象 ➁ 画像情報は取引の必須条件ではなく 画像情報を提供して行うネットオークション形式に限定されない ( 例 ) 卸売業者が買受人に卸売物品の産地や規格等の文字情報を電子メールで提供する場合も電子商取引の対象 ( なお 単なる FAX や電話は対象外となる ) (2) 市場関係者間の合意形成 ➀ 市場関係者間の合意形成に当たっては以下の事項を明確にすることが重要 電子商取引は 市場取引が混乱しない範囲で実施するものであること 電子商取引の取引情報は適正に公表すること 電子商取引は 市場全体の活性化の一環で実施するものであること ➁ 経営展望に 市場の活性化や機能強化の一環で電子商取引を導入する旨を盛り込むことが効果的 (3) 取引先の拡大 ➀ 電子商取引は卸売業者と仲卸業者又は売買参加者との取引であり第三者販売には適用不可 ➁ 市場間ネットワークで電子商取引を導入する場合には 連携する他市場の市場関係者を当該市場の売買参加者とする弾力的な運用が必要 (4) 対象品目の拡大 ➀ 対象品目は法施行規則第 26 条第 4 号イの (1) から (6) に定められた品目のほか (7) により 市場ごとの取引状況等に応じて拡大が可能 ➁ 詳細な画像を提供できる取引システムを構築する場合には 現物を見ないと価格形成が困難で電子商取引になじまないとされる品目も対象とすることは可能 (5) 承認手続きの簡素化一定期間の取引について包括的承認を行うことで 承認手続きの簡素化が可能 19

23 市場関係業者の事務手続の効率化 簡素化 迅速かつ機動的な取引を求める実需者ニーズへの的確な対応を図るため 事務手続について 公正な取引の確保に留意しつつ 効率化 簡素化のため 法令に規定されていない事務手続の廃止 電子化への移行を含む事務手続きの簡素化が重要 表 1 開設者への提出書類の例 (A 市場 B 市場 ) 事務手続の簡素化 仙台市中央卸売市場 ( 宮城県仙台市 ) 業務規程 ( 提出頻度 ) 法令に業務規程 ( 提出頻度 ) 事項 A 市場 B 市場よる規定 A 市場 B 市場 上場順位変更届出なし必要 ( 随時 ) 不要事故品等検査申請なし必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 支払猶予特約承認申請なし必要 ( 随時 ) 仕切書 仕切金特約の届出なし不要 不要 保存義務のみ 不要 保存義務のみ せり物品の相対取引に係る承認申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) せり物品の相対取引に係る結果報告なし必要 ( 月 2 回 ) 不要 販売条件等承認申請なし必要 ( 随時 ) 不要第三者販売許可申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 販売担当者届出なし必要 ( 随時 ) 不要 保存義務のみ 第三者販売結果報告なし必要 ( 月 2 回 ) 不要 市場外施設設置届出なし必要 ( 随時 ) 不要市場間連携 業者間連携承認申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 出荷 完納奨励金承認申請 なし 必要 ( 随時又は年 1 回包括 ) 不要市場間連携 業者間連携結果報告あり必要 ( 月 1 回 ) 必要 ( 月 1 回 ) 販売原票の副本提出なし必要 ( 毎日 ) 必要 ( 毎日 ) 場外保管場所指定申出あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) せり開始時刻前の卸売承認申請なし必要 ( 随時 ) 不要電子商取引承認申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) せり開始時刻前の卸売結果報告なし必要 ( 月 1 回 ) 不要電子商取引結果報告なし必要 ( 月 1 回 ) 不要 相対品の予約相対取引に係る承認申請なし必要 ( 随時 ) 不要卸売予定数量 卸売結果報告あり必要 ( 毎日 ) 必要 ( 毎日 ) 相対品の予約相対取引に係る結果報告なし必要 ( 月 2 回 ) 不要直荷引き許可申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 売上高月計表なし必要 ( 月 1 回 ) 必要 ( 月 1 回 ) 直荷引き結果報告あり必要 ( 月 1 回 ) 必要 ( 月 1 回 ) 卸売の代行の承認 休止届なし必要 ( 随時 ) 不要受託契約約款承認申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 卸売の代行の取扱高報告なし必要 ( 年 1 回 ) 不要せり人登録申請あり必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 開設区域内販売 ( 承認申請後又は届出 ) 事項 法令による規定 なし 必要 ( 随時 ) 承認制 必要 ( 随時 ) 届出制 委託手数料率届出なし必要 ( 随時 ) 必要 ( 随時 ) 引用 : 農林水産省資料 公正かつ効率的な売買取引の確保 ( 平成 26 年 12 月 ) 卸売業者の支払猶予特約承認申請手続及び仲卸業者の市場外施設設置届出義務を廃止し それぞれ関係書類の保存義務化へ移行 せり物品相対取引の承認申請 第三者販売許可申請 仲卸業者の直荷引き許可申請等について電子化 完納奨励金の交付に関し 承認申請を廃止 浜松市中央卸売市場 ( 静岡県浜松市 ) 卸売業者の売買仕切書 売買仕切金特約の届出手続を廃止 特約期間中の書面保存義務 卸売業者の販売担当者の届出手続を廃止 従事期間中の書面保存義務 卸売業者の上場順位変更届の届出手続を廃止 卸売業者の販売条件等承認申請の手続を廃止 20

24 卸売会社卸売業者及び仲卸業者の経営体質の強化 ポイント 基本的考え方 6 卸売市場の業務の適正かつ健全な運営を確保し 卸売市場に対する信頼性を高めるため 以下を実施 卸売業者及び仲卸業者は 各々に十分に卸売機能又は仲卸機能を果たしていくため 経営規模の拡大及び経営体質の強化を図ること 開設者及び都道府県等は 指導監督に係る指針 財務基準等に踏まえ 卸売業者や仲卸業者の経営状況の評価を行い 経営の悪化した業者に対しては早期改善を図るよう適切な指導を行うこと 解 説 卸売業者及び仲卸業者は 集荷 分荷機能や情報受発信機能等の卸売市場の機能を実際に担う主体であり 経営体質の強化を図っていただくことが必要です 卸売業者 資本の充実 従業員の資質の向上 省力化システムの導入等による生産性の向上に努めることが重要です その際 競争実態 情報システムの整備状況等を踏まえつつ 合併等による統合大型化や株式上場による資本強化 さらには卸売市場を超えた卸売業者間の資本関係の構築等による連携関係の強化を図ることが有効です また 管理部門について 計画的な経営管理システムの整備等を図り 事業の計画的かつ一体的な運営の確保と経営コストの縮減に努めることが重要です 経営状況の悪化した卸売業者は 経営の健全性を確保し 卸売市場に対する信頼性を高めるため 増資等により財務体質の強化を図るとともに 経営再編によるコストの低減や経営多角化による経営改善に取り組むことが必要です 仲卸業者 各卸売市場や取り扱う商品の実態 従業員の高齢化 後継者の有無等を踏まえ 合併や営業権の譲り受け等による統合大型化を図ることが重要です 経営状況の悪化した仲卸業者は 経営の健全性を確保し 卸売市場に対する信頼性を高めるため 財務体質の強化を図るとともに 経営改善に取り組むことが必要です 開設者及び都道府県等 業務の適正かつ健全な運営を図る観点から 財務基準や指導監督に係る指針に即して 卸売業者又は仲卸業者に対し 適切な指導を行うことが重要です 特に長期にわたって改善が図られない卸売業者に対しては 改善計画の達成状況のフォローアップを行い 計画の見直し等を指導することが必要です 表 2 中央卸売市場卸売業者における合併等の状況 営業譲渡合併分割廃業計 青果 14 (2) 7 (2) 3 (0) 13 (1) 37 (5) 水産 7 (3) 8 (2) 3 (0) 8 (1) 26 (6) 食肉 0 (0) 1 (0) 0 (0) 0 (0) 1 (0) 花き 1 (0) 3 (0) 0 (0) 1 (1) 5 (1) 合計 22 (5) 19 (4) 6 (0) 22 (3) 69 (12) 注 : 昭和 46 年 ~ 平成 26 年 3 月末までの累計件数である ( ) 内は 平成 22 年 ~ 平成 26 年 3 月末までの累計件数 卸売業者の再編 K ホールディングス [ 概要 ] 業務効率化と財務健全化を図るため 販売 製造 物流 を柱としたグループ会社の統合再編を実施 グループの人材 資産 情報を一元化し 計画的 効果的な設備投資 人材育成 販路拡大やコスト削減を図る 卸売会社 A B C 及び食品製造会社 D E はそれぞれ異なる地域にて営業 物流は効率化のため 1 社に統合 A販売製造物流 食品製造会社食品製造会社物流会社物流会社物流物流会社卸売会社卸売会社Kホールディングス会社IGHFBCDE4 社を 1 社に統合 21

25 卸売業者 仲卸業者への経営状況の判断及び経営指導 中央卸売市場の卸売業者に対しては 法で財務基準が設定されており 同基準を満たさない場合には 国から改善命令が発出され 同命令を受けた卸売業者は 改善計画書を作成の上 国に提出 改善されるまで 毎年度末に改善計画の達成状況等についてヒアリングを実施 なお 卸売業者の経営状況を確認する手法としては 行政庁への各種報告の審査及び検査により経営状況の把握 評価を実施している 中央卸売市場の仲卸業者に対しては 開設者が業務規程で財務基準を定めることとなっており 法で定める卸売業者の財務基準を準用するなど 各市場の実情に応じた取組を実施 地方卸売市場の卸売業者に対しては 一部を除き多くの都道府県で業者に対する財務基準が設定されていないものの 経営状況の悪い卸売業者に対し 経営相談会の斡旋を行う等 都道府県によっては独自の取組を実施 農林水産大臣は 次のいずれかに該当する場合 卸売業者の財産に関し必要な改善措置をとるべき旨を命ずることができる ( 法第 51 条第 2 項及び法施行規則第 32 条 ) 1 流動資産の合計金額の流動負債の合計金額に対する比率が 1 を下った場合 2 資本の合計金額の資本及び負債の合計金額に対する比率が 0.1 を下った場合 3 連続する 3 以上の事業年度において経常損失が生じた場合 < 業務運営通知 > 開設者にあっては 次に示す事項に留意の上 卸売業者の財務の健全性及び経理処理の適正化について適切な指導を行うものとする 1 卸売業者に対して財務検査を行う場合は 卸売業者の資産の確認 資産の評価等の一層の厳格化を確保するため 公認会計士等の積極的活用を図る 2 卸売業者が財務諸表を作成する際には 公認会計士等の意見を聴いて 正確な財務諸表を作成するよう指導する 3 卸売業者の財務の内容に関しては 特に 貸付金 借入金 産地への価格保証の有無 支配関係法人等への借入債務の保証の状況 卸売業務に係る支配関係法人との取引内容 役員と会社との取引の状況について注視して適切な指導に努める 経営体質の強化 卸売業者や仲卸業者においては 品質管理の高度化など実需者ニーズへの的確な対応に向けた取組 経営管理システムの導入などコスト削減に向けた取組 女性や若手の活用等を通じた人的資源の強化の取組などが必要 中央卸売市場 地方卸売市場 卸売業者 仲卸業者 卸売業者 開設者は 業務規程で定める場合に該当するときは 地方卸売市場の開設及び 仲卸業者の財産に関し必要な改善措置をとるべき旨 業務に関し必要な事項は を命ずることができる ( 法第 51 条第 4 項 ) 都道府県条例で定める 財産に係る改善措置命令を出す際の基準の設定 ( 法第 68 条 ) 状況 ( 全 40 開設者 ) 経営管理システム等の導入 類型 ➀ 国で定める卸売業者の財務基準を準用 :27 開設者 類型 ➁ 国の基準に加え 開設者の基準で判断 :2 開設者 類型 ➂ 開設者独自の基準で判断 :10 開設者 1 開設者については 市場に仲卸業者がいないため業務規程に該当する規定なし < 業務運営通知 > 開設者にあっては 仲卸業者の経営規模や各市場における位置づけ等も踏まえて 仲卸業者に対する改善措置命令を発出する場合及び当該命令に基づき仲卸業者が改善計画書を作成する場合の留意事項等の具体的な経営改善に係る運用方針を定め これに即したきめ細かな指導を行う ( 株 ) 辻商店 ( 北海道札幌市 札幌市中央卸売市場仲卸業者 ) 平成 25 年から大手 IT 企業と共同開発した利益管理システムを導入 顧客別 営業員別の売上げや利益がリアルタイムに把握可能となるだけでなく 運賃や加工賃も加味した利益管理が可能となった システムはクラウドシステムを採用し 高額な初期投資を回避 九州に災害時等のため バックアップサーバを設置 [ 効果 ] 従来は各商品担当者が在庫管理等を個人の力量で行っていたが 新システム導入後は社員が誰でも閲覧でき 商品管理等の透明性や職員のデータ活用等の意識も向上 女性 若手のアイデアや対応力の活用 社員教育 丸果庄内青果 ( 株 )( 山形県三川町 庄内青果物地方市場卸売業者 ) 市場流通の販路拡大に対応するため 女性 7 名からなる新規販売先の開拓や営業活動を担う管理開発部を設置 販売士の資格習得に当たっては 必要経費を全額会社が負担 取得後は手当を支給 女性が働きやすい環境を積極的に推進 [ 効果 ] 女性や若手のアイデア 対応力を活用した営業戦略により 大手食品メーカーや外食事業者等の新規開拓 契約栽培等の産地開発といった顧客や取引拡充に貢献 現在 年間取扱高のうち約 15% を当該部署が取り扱う 平成 18 年都道府県労働局長奨励賞を受賞 22

26 卸売市場に対する社会的要請への適切な対応 ポイント 基本的考え方 7 市場関係者における BCP( 事業継続計画 ) の策定等を通じた災害時等への対応機能の強化に取り組むことが必要 また 市場見学会等により 卸売市場への理解の醸成や 食 や 日本食文化 に関する卸売市場の知見を消費者に効率的に提供することが重要 解 説 国民の環境問題に対する意識は高く 社会的責任の観点から省エネルギーや廃棄物排出量の低減など環境問題への対応が求められているほか コンプライアンスの徹底や企業倫理の確立が改めて求められています さらに 東日本大震災等の教訓を踏まえ 災害時等の緊急事態に際しても可能な限り卸売市場が機能を維持 発揮できるよう 防災性に配慮した施設整備を行うとともに BCP( 事業継続計画 ) の策定や 災害時に備えた複数の市場間ネットワークの構築など 災害時等への対応機能の強化を進めて下さい また 卸売市場への消費者等の理解を醸成し 食 や 日本食文化 に関する卸売市場の知見を消費者に効率的に提供する観点から 食のイベントや講習会 料理教室の開催等を推進することが望ましいですが その際 卸売市場が生鮮食料品等の卸売を行う場であることを前提に 卸売業務への影響や衛生管理 入場者の安全の確保等に十分留意するとともに 事前に関係者間で十分な調整を図ることが必要です 緊急時の事業継続 災害時への備え 災害時等の緊急事態においても 市場機能を可能な限り維持し 通常業務へ早期に復旧することを目指し 市場内卸売業者と開設者が連携して BCP を策定 運用 また 災害発生時に 複数の市場間における連携 ネットワーク構築等の取組や自治体等関係機関との協定締結が必要 緊急時の事業継続に向けた対応 仙台市中央卸売市場 ( 宮城県仙台市 ) 災害時においても迅速に業務を開始 最低限の行政サービスを維持し かつ 通常業務を可能な限り早期に復旧させる BCP を策定 策定に当たっては東日本大震災時の経験と教訓を踏まえ 1 非常時における災害対応業務と通常業務の対応状況 2 職員の災害対応体制 3 庁舎及び設備の地震対策 4 燃料の確保 5 通信 情報システム 6 業務用の消耗品 職員用の物資備蓄の 6 つの視点で検証 災害時に優先的に行う通常業務と災害対応業務を選定 [ 通常業務 ] 施設の管理 卸売業者等に対する業務の指導監督 取引内容の公表 事故品の検査及び処置等 [ 災害対応業務 ] 避難所の運営 施設の保全 利用者の保護等 市場間での協定締結 全国中央卸売市場協会 ( 東京都千代田区 ) 全国中央卸売市場協会に加盟する中央卸売市場の開設都市で災害が発生し 被災した都市の中央卸売市場開設者単独では住民に生鮮食料品を十分供給できない場合 災害を受けていない都市の開設者が相互に協力し 緊急 応急措置として 被災都市における生鮮食料品の確保及び市場機能の復旧対策を図ることを目的に 平成 20 年に協定を締結 [ 東日本大震災時の対応 ] 札幌市中央卸売市場は 三陸地域からの水産物が途絶えた盛岡市中央卸売市場の要請に応え 鮮魚 加工品等を中心に約 4 トンの緊急輸送を実施 23

27 卸売市場への理解の醸成等 卸売市場への理解を醸成し 食 や 日本食文化 に関する知見を消費者に提供 消費者向けイベントの開催 ( 市場まつり ) 東京都中央卸売市場食肉市場 ( 東京都港区 ) 東京都中央卸売市場食肉市場では 消費者向けのイベントとして年 1 回 東京食肉市場まつり を開催 ( 入場無料 ) 市場まつり実行委員会を組織し 和牛などの無料試食 世界の屋台料理コーナー ( 有料 ) 食肉 食肉加工品販売なども実施 [ 効果 ] 平成 27 年は 10 月 24 日 ( 土 ) 25 日 ( 日 ) 2 日開催 来場者数約 3 万人 卸売市場の運営に伴う環境負荷の低減に向けた取組 環境負荷の低減に係る具体的な数値目標や基本方針 行動計画の策定等により 開設者 市場関係業者それぞれが適切な役割を果たし 市場全体として重点的かつ計画的な取組を推進することが重要 太陽光発電施設の整備 利用 高崎市総合地方卸売市場 ( 群馬県高崎市 ) 平成 17 年度 平成 20 年度にそれぞれ 100kW 計 200kW の太陽光発電施設を整備 太陽光パネル ( 計 1,120 枚 設置面積 1,600 m2 ) は青果棟保冷庫棟 荷捌き所の屋根に設置 [ 効果 ] 発電量 204,826 kwh( 平成 25 年度実績 ) 経費削減効果 5,740 千円 / 年 ( 発電出力から試算 ) ( 購入電力量の減少 ピークカットによる基本料金低減など ) CO2 削減効果 61,279kg -CO2 / 年 ( 年間予測発電量をもとに試算 ) 容器 包装廃棄物のリサイクル 岡山市中央卸売市場 ( 岡山県岡山市 ) 発泡スチロール粉砕機 (300 kg / 時 ) 発泡スチロール減容機 (200 kg / 時 ) を市場内に設置し 市場活動に伴い排出される発泡スチロールを溶融固化 ( インゴット化 ) し 再処理業者に販売 [ 効果 ] 発泡スチロールを適切に処理することで 市場内美化や環境負荷の低減に貢献 インゴットの売却収入により 市場の維持管理費を含めた運営費用の負担軽減に貢献 参考 消費電力 (kwh/ 年 ) 中央卸売市場 65 市場から回答 1 市場当たり平均 7,146,771 kwh/ 年 < 参考 > 上記平均値は 1 世帯当たり消費電力 ( 約 4,570 kwh/ 年 ) の約 1,600 倍 ( 省エネルギーセンター EDMCエネルギー 経済統計要覧 (2014 年版 ) を基に作成) CO2 排出量 (t-co2/ 年 ) 43 市場から回答 1 市場当たり平均 4,319t-CO2/ 年 < 参考 > 上記平均値は 1 世帯当たりCO2 排出量 ( 約 3,696kg-CO2/ 年 ( 平成 14 年 ) ) の約 1,200 倍 ( 環境省 HPを基に作成 ) 廃棄物排出量 (t/ 年 ) 55 市場から回答 1 市場当たり平均 1,931 t/ 年 < 参考 > 上記平均値は 1 世帯当たりごみ排出量 ( 約 877kg/ 年 ) の約 2,200 倍 ( 平成 22 年国勢調査 及び平成 23 年度 一般廃棄物処理事業実態調査 結果を基に作成 ) 24

28 5. 第 10 次卸売市場整備基本方針 Q&A 問 1 ( 答 ) 第 9 次基本方針から主に変更した項目は何ですか? 第 9 次基本方針から変更した項目は主に以下の 6 つです 1 中央拠点市場に係る基準等の削除 2 再編措置を講じる中央卸売市場や地域拠点市場における経営展望の策定 見直し 3 中央卸売市場の再編基準における取扱金額の増加への配慮 4 地域拠点市場の役割強化 5 地方市場の卸売業者への指導監督の強化 ➅ 全国一律に仲卸業者数の大幅な縮減を図ることを基本とする旨の記載の削除 問 2 ( 答 ) 卸売市場としての経営展望を確立する必要性は何ですか? 産地や実需者が大型化し 市場間あるいは市場外流通との競合が激しくなる中 取扱物品の品質管理の高度化や物流の効率化 情報受発信機能の強化など市場関係者が一体となって対応すべき課題に対して 市場としての取組方針を明確にし 計画的 効率的な取組を行うことが重要です これにより 生産者や実需者ニーズへ的確に対応できるとともに 適切な施設整備等により当該市場の機能 役割の強化が期待されます 問 3 ( 答 ) 経営展望の策定にあたり 参考となる資料はありますか? 農林水産省では 各中央卸売市場における経営展望の策定に資するよう 中央卸売市場における業務運営について ( 平成 28 年 3 月通知 ) において 経営展望の基本的考え方やその手順等をお示ししております 地方卸売市場においても 当該通知を参考にし 経営展望の策定を行っていただきたいと考えています 問 4 ( 答 ) 経営展望の策定にあたっては 生産者や実需者も加えて検討すべきですか? 経営展望は 各市場において開設者及び市場関係者が一体となって市場全体としての目指すべき方向性や目標 市場関係者が行うそれぞれの取組について協議し取り決められるものであることから 開設者の判断のもと市場のユーザーである生産者や実需者の意見やニーズも踏まえつつ 明確なビジョンを有する経営展望の策定を行っていただきたいと考えています 問 5 ( 答 ) 問 6 ( 答 ) 全ての卸売市場が経営展望を策定しなければならないのですか? 中央卸売市場及び都道府県卸売市場整備計画で位置付けられた地域拠点市場については経営展望を策定し それに即して市場機能の強化等に取り組んでいただきたいと考えています 一方 地域拠点市場以外の地方卸売市場については 市場の規模等によっては経営展望を策定することが難しいことも想定されますが 可能な範囲で策定に向けた取組を行っていただきたいと考えています 既に経営展望を策定済みの市場も 新たに経営展望を策定する必要はありますか? 第 10 次基本方針においては 昨今の卸売市場をめぐる様々な状況変化や求められる機能 役割の多様化等を踏まえ大幅に書きぶりを見直していることから 既に経営展望を策定している卸売市場においても 第 10 次基本方針の考え方に即して適宜見直しを行っていただくことが望ましいと考えています 25

29 問 7 ( 答 ) 問 8 ( 答 ) 産地との連携強化とは具体的にどのようなことをすればよいのですか? 各卸売市場がその立地条件等を踏まえ 市場関係者が一体となって産地との連携強化に取り組むことが重要です 具体的には 消費者や実需者の需要動向やニーズを踏まえた産地に対する営農指導や出荷支援 地域特産物のブランド化 小売や加工 業務用需要とのマッチング等が想定されます 組織的 体系的な品質管理体制 とは具体的にどういったものですか 具体的には取扱物品の衛生 品質管理に関し遵守すべき作業や行動内容の遂行について 個々の従業員の自主性に任せるのではなく 遵守すべき作業内容や行動内容を文書化し その内容を組織全体に周知したうえで その遵守内容を定期的に監査するとともに 監査結果を踏まえ 品質管理の改善や高度化に継続して取り組んでいく体制を想定しています 問 9 ( 答 ) リテイルサポートとは具体的にどのようなことをすればよいのですか? 例えば 産地の育成情報や出荷情報等の提供 それらの情報に基づく売場づくりのアドバイスや新商品の提案 加工 調製 輸送 配送業務等が考えられます 問 10 ( 答 ) 卸売市場が取り組む 6 次産業化はどのようなものですか? 6 次産業化は農林漁業者主体の取組です 農林漁業者は実需者ニーズの把握や商品開発 販売のノウハウが十分でないことが多いことから そのノウハウが豊富な卸売市場関係業者と連携して取り組むことにより 農林漁業者が取り組む 6 次産業化が補完 強化されるものと考えます また 市場関係業者にとっても 品揃えの充実や新商品の提案が可能となるほか 生産 販売意欲の高い農林漁業者との連携が強まり 経営体質の強化に資するものと考えられます 問 11 ( 答 ) 卸売市場における輸出への取組を推進するのはなぜですか? 少子高齢化の進展等により国内需要の先細りが避けられない中で 国産農林水産物の輸出は市場関係業者における新たな需要の開拓につながるものと考えます このため 卸売市場が本来行うべき機能や役割を果たしたうえで 卸売市場が有する優れた集荷 分荷機能や情報受発信機能等を活用し 戦略的に輸出に取り組んでいただきたいと考えています 問 12 ( 答 ) 市場まつりや市場開放はどのように行うべきですか? 卸売市場への市民の理解を醸成し また 食 や 日本食文化 に関する卸売市場の知見を提供する観点から 市民と卸売市場との交流を深めることは重要です このため 卸売業務への影響や市場内の衛生管理 入場者の安全の確保等に十分留意するとともに 市民の入場可能時間の設定も含めて事前に関係者間で十分な調整を図ったうえで行っていただきたいと考えています 26

30 第 10 次卸売市場整備基本方針 ( 平成 28 年 1 月 14 日策定 ) 第 1 卸売市場の整備及び運営に関する基本的事項 1 基本的な考え方卸売市場については 我が国の生鮮食料品等の流通における基幹的インフラとして 生鮮食料品等の円滑かつ安定的な流通を確保する観点から これまで中央 地方を通ずる流通網の整備が図られ 全国的な配置が進展したところである こうした中で 卸売市場をめぐっては 少子高齢化に伴う人口減少の進展等による食料消費の量的変化 社会構造の変化に伴う消費者ニーズの多様化 農林水産物の国内生産 流通構造の変化 生鮮食料品等流通の国際化 東日本大震災の経験を踏まえた災害時対応機能の強化等の社会的要請の高まりなど大きな変化が見られる さらに 輸出も見据えた取扱物品の品質管理の高度化 産地や実需者との連携強化に向けた積極的な情報の受発信 加工処理等の付加機能の充実など 生産者や実需者が卸売市場に期待する機能 役割は一層多様化している 一方で 卸売市場においては 卸売市場経由率の低下や取扱金額の減少等の状況にあることから 卸売業者や仲卸業者の経営や開設者の財政は非常に厳しい状況にある このように 卸売市場を取り巻く情勢は大きく変化し かつ その厳しさが増しているものの 卸売市場は 引き続き 国民へ安定的に生鮮食料品等を供給する使命を果たすとともに 今後 それぞれの多様性を踏まえた経営戦略的な視点を持って 生鮮食料品等の流通における中核として健全に発展し 産地との連携及び消費者や実需者の川下ニーズへの対応の強化を図り その期待に応えていくことが必要である 特に 取扱物品の付加価値向上等の観点からも 各卸売市場において 低温 ( 定温 ) 管理や多温度帯管理等を通じたコールドチェーンの確立を含め 生産者 実需者から求められる品質管理が徹底された物流システムを構築することが急務である 以上を踏まえ 今後の卸売市場については 生産者 実需者との共存 共栄を図るという視点の下 卸売市場の有する目利き コーディネート力等を一層発揮し 川上 川下をつなぐ架け橋として その求められる機能 役割を強化 高度化していくこととし 1 卸売市場における経営戦略の確立 2 立地 機能に応じた市場間における役割分担と連携強化 3 産地との連携強化と消費者 実需者等の多様化するニーズへの的確な対応 4 卸売市場の活性化に向けた国産農林水産物の流通 販売に関する新たな取組の推進 5 公正かつ効率的な売買取引の確保 6 卸売業者及び仲卸業者の経営体質の強化 7 卸売市場に対する社会的要請への適切な対応を基本に その整備及び運営を行うものとする 2 卸売市場における経営戦略の確立卸売市場を一つの経営体として捉え 将来を見据えた卸売市場全体の経営戦略的な視点から 当該卸売市場の将来方向とそのために必要な戦略的で創意工夫ある取組を検討し 迅速な意思決定の下で実行に移す体制を構築する 具体的には 各卸売市場においては 開設者及び市場関係業者が一体となって 当該卸売市場が置かれている状況について客観的な評価を行った上で それぞれの卸売市場のあり方 位置付け 役割 機能強化等の方向 将来の需要 供給予測を踏まえた市場施設の整備の考え方 コスト管理も含めた市場運営の方針等を明確にした経営展望 ( 以下単に 経営展望 という ) の策定等により 卸売市場としての経営戦略を確立する 経営展望を策定する場合は 各卸売市場の立地条件や強み 弱み等を踏まえ 目指すべき卸売市場としてのビジネスモデルの方向等を基本戦略として定めるとともに 開設者 市場関係業者それぞれが今後取り組むべき具体的な内容を行動計画として定め 明確にする その際のビジネスモデルの方向については 地域内における生鮮食料品等の安定的な供給を基本としつつ 1 大規模な集荷 分荷機能の発揮 2 産地との連携による魅力ある生産物の集荷 販売 3 加工 業務用ニーズに対応した機能強化と商品開発 4 輸出等を通じた新たな需要開拓 5 1から4までの複合型等 当該卸売市場が置かれている状況等を十分に分析し 多様な市場関係者が一丸となり 市場全体としての最適を図るという観点を市場関係者間で共有した上で定めるものとする 特に 中央卸売市場については 生鮮食料品等の円滑な流通の確保に向けて中核的拠点としての役割を果たすことが期待されることから 早期に経営展望を策定するとともに 開設者は 施設の整備と維持管理 市場関係業者への指導監督にとどまらず 市場関係業者と一体となった市場運営に対する取組を行う また 経営展望で定めた基本戦略及び行動計画については これを可能な範囲で生産者 実需者等へ開示するとともに 開設者や市場関係業者がそれぞれの立場で あるいは相互に連携 協力しながら 着実に遂行し あわせて 経営展望の実効性を高め 卸売市場を取り巻く情勢変化に的確に対応する観点から 行動計画の遂行状況について定期的にレビューを行い 必要に応じて経営展望の見直しに取り組むものとする 27

31 なお 公設の卸売市場の運営に当たっては 経営の視点を導入した上で 卸売市場全体としての意思決定を的確に行うとともに 市場経営の体制をより機動的かつ効率的なものとすることに十分留意する その際 独立性が高く 経営責任の明確化や自主性の拡充等が期待できる地方公営企業法 ( 昭和 27 年法律第 292 号 ) に基づく事業管理者の活用や 公設地方卸売市場における開設者の第 3セクター化も視野に入れて対応する 第 2 卸売市場の適正な配置の目標 卸売市場の配置については 生鮮食料品等の流通の広域化及び情報化の進展状況を考慮した卸売市場の再編にも配慮しつつ 別記 1の市場流通量の見通し及び今後の都市人口の動向 生産者及び実需者のニーズの質的な変化 輸送条件の変化 情報化の進展等の経済情勢の変化に対応し 市場機能の円滑な発揮と更なる機能強化等が図られるよう 開設者の財政事情も勘案の上 次の事項に留意して行う 1 中央卸売市場 (1) 中央卸売市場については 既設の中央卸売市場の開設者 ( 当該開設者から当該中央卸売市場の施設の権原を取得して中央卸売市場を開設しようとする地方公共団体を含む ) が 他の卸売市場に係る取扱品目の部類を承継する場合を除き 新設は行わないこと (2) 現在の中央卸売市場の配置状況を踏まえ 大規模な中央卸売市場と中小規模の中央卸売市場との間での機能 役割の分担の明確化を図った上で 地方卸売市場も含めた複数の卸売市場間における連携による効率的な流通ネットワークの構築に努めること その際 経営展望に即して それぞれの地域における生鮮食料品等の流通の中核として 生産者や実需者のニーズに適切に対応した機能 役割の強化 高度化を図り 効率的な流通の確保を推進すること (3) 中央卸売市場 ( 食肉卸売市場及び沖縄本島にある中央卸売市場を除く (4) において同じ ) であって 次に掲げる指標のうち3 以上の指標に該当するものは 再編に取り組むこと なお 再編に取り組むべき卸売市場であるか否かの判断は 取扱品目の部類ごと及び卸売市場ごとに行う 1 当該中央卸売市場における取扱数量が当該中央卸売市場に係る中央卸売市場開設区域内における需要量未満であること ただし 2に掲げる指標に該当しない中央卸売市場であって 当該中央卸売市場に係る中央卸売市場開設区域外への出荷割合が ア青果物にあっては45% 以上イ水産物にあっては60% 以上ウ花きにあっては60% 以上である場合には この限りでない 2 当該中央卸売市場における取扱数量が ア青果物にあっては65,000トン未満イ水産物にあっては35,000トン未満ウ花きにあっては6,000 万本相当未満であること 3 当該中央卸売市場における取扱数量が直近で3 年間連続して減少し かつ 3 年前を基準年とする取扱数量の減少率が ア青果物にあっては9.9% 以上イ水産物にあっては15.7% 以上ウ花きにあっては7.4% 以上であること ただし 当該 3 年間において取扱金額が前年に比べて増加している年がある場合には この限りでない 4 以下のいずれかの要件に該当すること ア当該中央卸売市場の市場特別会計に対する一般会計からの繰出金が直近で3 年間連続して総務省で定める繰出しの基準を超えていること イ当該中央卸売市場における当該取扱品目の部類に係る取扱数量の過半を占める卸売業者が直近で3 年間連続して卸売市場法 ( 昭和 46 年法律第 35 号 以下 法 という ) 第 51 条第 2 項各号のいずれかに該当していること (4) (3) に規定する再編基準に該当する中央卸売市場の開設者は 次に掲げる措置 ( 以下 再編措置 という ) のいずれに取り組むかを検討し 早期に具体的な取組内容及び実施時期を決定すること その際 中央卸売市場としての機能強化等を図る観点から 再編措置のうち4については 1から3までのいずれに取り組むかを検討した上で いずれも困難な場合に選択すること また 再編措置 (5のうち卸売市場の廃止を除く ) の内容を踏まえた構造改革的な戦略を構築するため 経営展望の策定又は見直しを行い 該当した指標に係る目標を含めた基本戦略及び目標達成に向けた市場関係者それぞれの行動計画を明確にし それに基づき計画的に当該再編措置に取り組むこと なお (3) に規定する再編基準に該当しない中央卸売市場であっても 市場機能の強化等を図る観点から 経営展望の策定又は見直しを行いつつ 必要に応じて自主的な再編措置に取り組むことが望ましい 1 市場運営の広域化 ( 広域の開設者への地位の承継 ) 2 他の卸売市場との統合による市場機能の集約 3 集荷 販売面における他の卸売市場との連携 4 地方卸売市場への転換 5 卸売市場の廃止その他市場流通の効率化 28

32 (5) 老朽化や過密 狭隘 ( あい ) 化の著しい中央卸売市場については PFI( 民間の資金とノウハウの活用による公共施設等の整備手法 ) 事業の活用等により 計画的に再整備を図ること 2 地方卸売市場 (1) 地方卸売市場における集荷力の低下傾向を踏まえ 地域における生鮮食料品等流通の核となる地方卸売市場の適正な配置を実現するため 必要に応じて 都道府県卸売市場整備計画に 地域における集荷力の強化を図る上での拠点となるなど 地域内の生鮮食料品等流通において重要な役割を担う特定の地方卸売市場 ( 水産物産地市場を除く ) であって 経営展望を策定し それに即して市場機能の強化等に取り組むもの ( 地域拠点市場 ) を定めること その際 中央卸売市場が開設されていない都道府県においては 都道府県卸売市場整備計画に地域拠点市場を定め また 地方卸売市場へ転換する中央卸売市場が所在する都道府県においては 地方卸売市場への転換後 当該卸売市場を地域拠点市場に位置付ける等により 地方卸売市場の適正な配置に向けた取組を推進することが望ましい (2) 地域拠点市場においては 次に掲げる措置のいずれかに取り組むことを基本としつつ これらの措置に取り組むことが困難な場合には 産地や実需者との連携による市場機能の強化等に計画的に取り組むこと 1 他の地方卸売市場との統合 2 他の卸売市場と連携した集荷 販売活動 (3) 地域拠点市場の目標年度における取扱数量は 1 当該地域拠点市場が青果物を主たる取扱品目とする卸売市場である場合には 原則として15,000トン以上 2 当該地域拠点市場が水産物を主たる取扱品目とする卸売市場である場合には 原則として7,000トン以上 3 当該地域拠点市場が花きを主たる取扱品目とする卸売市場である場合には 原則として2,000 万本相当以上にそれぞれ達することが見込まれること なお 当該地域拠点市場が食肉を主たる取扱品目とする卸売市場については と畜場を併設しているという性格に鑑み 当面の間 目標年度における取扱数量は定めない (4) 全国的な卸売市場の再編を促進する観点から 地域拠点市場が他の地方卸売市場と統合する場合においては 当該統合が次に掲げる要件の全てに適合していることが望ましい 1 当該統合の中核となる地域拠点市場の取扱金額が50 億円以上又は卸売場面積が3,000m2以上であること 2 統合後の地域拠点市場の取扱金額が100 億円以上又は卸売場面積が5,000m2以上であること 3 当該統合に係る地方卸売市場が食品流通構造改善促進法 ( 平成 3 年法律第 59 号 ) 第 4 条第 2 項の規定により同法第 2 条第 3 項第 2 号に規定する卸売市場機能高度化事業に係る構造改善計画の認定を受けていること (5) 都道府県においては その区域又はその区域を分けて定める区域ごとの生鮮食料品等の流通事情を踏まえ 必要に応じて 地方卸売市場の卸売業者に係る財務基準その他に関する指標を定め 一定の目安に該当する地方卸売市場の再編について配慮するなど 都道府県卸売市場整備計画に基づき 卸売市場の適正な配置を推進すること (6) 中央卸売市場開設区域内における地方卸売市場については その開設区域内に配置することが当該開設区域内における生鮮食料品等の円滑な流通の確保を図るために必要であると認められる場合に限り 配置すること (7) 食肉を主たる取扱品目とする地方卸売市場については 地域における肉畜の生産事情 輸入食肉の増加 部分肉流通の進展及び食肉処理施設との関連に留意の上 市場機能が十全に発揮し得るよう配置すること 3 水産物産地市場産地市場関係事業者の経営の改善 安定化に配慮するとともに 漁港の整備計画等を勘案し 長期的展望に即して市場機能の強化等を推進すること 第 3 近代的な卸売市場の立地並びに施設の種類 規模 配置及び構造に関する基本的指標 1 立地に関する事項卸売市場の立地については 大規模小売業者 外食産業事業者等の広域チェーン展開等による生鮮食料品等流通の広域化 大都市圏等の交通混雑等を勘案し 開設者及び卸売業者等の円滑かつ安定的な業務運営が確保されるよう十分な見通しを踏まえて行う この場合 特に次の事項について留意する (1) 周辺の土地利用との調整を考慮し 都市計画等との整合性が確保されること 特に 流通業務市街地の整備に関する法律 ( 昭和 41 年法律第 110 号 ) に基づく流通業務施設の整備に関する基本方針との関連性に配慮すること (2) 道路など生鮮食料品等流通に関連する公共インフラの整備計画との整合性が確保され かつ 災害時等も考慮して交通事情が良好な場所であること (3) 各種施設が適切に配置され 施設利用の効率性が確保され得る地形であること (4) 生鮮食料品等の安全 衛生上適切な環境にある地域であること 29

33 2 施設の種類に関する事項施設の種類は 次に示すとおりとし 商品 小売の形態や取引方法の変化 多様化 情報化の進展 物流技術の進歩 食の安全や環境問題に対する社会的要請の高まり等に対応して必要となる施設を計画的に整備するとともに 整備された施設の効率的な利用及び維持管理の適正化に十分配慮する 売場施設駐車施設貯蔵 保管施設輸送 搬送施設衛生施設情報 事務処理施設管理施設加工処理施設福利厚生施設関連事業施設以上の施設に附帯する施設なお 水産物産地市場については 以上のほかに 海水浄化施設 水揚 選別機械設備 計量施設等を実情に応じ整備する 3 施設の規模に関する事項別記 2に基づいて算定される施設規模を確保する 4 施設の配置 運営及び構造に関する事項卸売市場施設の配置 運営及び構造については 生産者及び実需者のニーズや社会的要請に的確に対応する必要があることを踏まえ 卸売市場で取り扱う生鮮食料品等の品質管理の向上や加工処理等の機能の強化 さらには環境問題へのより積極的な取組や災害時等の緊急事態への対応機能の強化等に向けて 特に次の事項に留意する その際 公設卸売市場においては 公営企業の経営原則を踏まえ 健全な市場会計が確保されるよう適切な施設整備と運営の合理化に努め 特に 施設整備におけるPFI 事業の活用 施設管理における民間委託の推進や地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) に基づく指定管理者制度の活用を通じ 整備 運営コストと市場使用料の抑制等に努める さらに 卸売市場の利用者が受ける便益等に応じた費用負担の適正化の観点から 施設の使用料 入場料等の徴収についても検討する (1) 卸売市場施設については その導入に当たっての費用対効果や市場経営に及ぼす影響 共同施設の利用に関する卸売業者 仲卸業者等の市場関係業者間の調整 それら業者の経営への影響等を考慮しつつ 当該卸売市場の経営戦略に即した計画的な整備 配置を推進すること (2) 周辺の卸売市場と連携した流通を行う拠点的な役割を担う中央卸売市場においては 大型車両にも対応可能な保管 積込施設 全国の産地や卸売市場との間での情報の迅速な処理を行うために必要な情報処理施設等の整備 配置を計画的に推進すること その際 開設者は 複数の中央卸売市場に分散して投資することにより 整備の効率性が阻害されることのないよう十分留意すること (3) 産地との連携強化により魅力的かつ特色ある商品の品揃えを充実させ それらに係る集荷 販売力を強化するため 高品質な生鮮食料品等の円滑かつ効率的な集荷 選果 選別等に対応可能な貯蔵 保管施設 輸送 搬送施設等の整備 配置を計画的に推進すること (4) よりきめ細かなサービスを求める大規模小売業者 専門小売業者 外食産業事業者等のニーズへの対応を強化するため 提供する多様なサービスに応じた加工処理施設 貯蔵 保管施設 輸送 搬送施設等の整備 配置を計画的に推進すること また 施設の配置に当たっては 関連ノウハウを有する加工業者等の市場外業者との連携も考慮すること あわせて 消費者ニーズに応える商品供給のため市場関係業者が一体となって行うリテイルサポート ( 小売支援活動 ) 等の取組に配慮した施設の運営に努めること (5) コールドチェーンの確立を含めた卸売市場における品質管理に対する生産者及び実需者のニーズに対応するため 低温の卸売場や荷さばき場 温度帯別冷蔵庫等の低温 ( 定温 ) 管理 多温度帯管理施設や 衛生施設等の品質管理の高度化に資する施設の整備 配置を計画的に推進すること その際 HACCP( 食品製造等に関する危害要因を分析し 特に重要な工程を監視 記録するシステム ) の考え方を採り入れた品質管理や 外部監査を伴う品質管理認証の取得に取り組む卸売市場にあっては 必要となる施設の早急な整備 配置に努めること また 施設の整備 配置に当たっては 取扱物品の構成 生産者や実需者のニーズ 施設整備に伴う場内物流の効率性への影響 卸売業者や仲卸業者のコスト負担 立地条件 地域性等を勘案した導入の効果や必要性等も考慮しつつ 卸売市場ごとに低温 ( 定温 ) 管理施設の整備に係る数値目標や方針を事前に策定すること さらに 施設運営に当たっては コールドチェーンシステムの確立を含めた取扱物品の品質管理を徹底する観点から 適切な温度管理の徹底に十分配慮すること (6) 新規需要の創出を通じた市場関係業者の経営体質の強化 さらには市場取引の活性化を図る観点から 立地条件等を踏まえつつ 卸売市場が国産農林水産物の輸出に係る拠点としての機能を発揮するため 必要に応じて 輸出先が求める品質管理 小分け 包装 多品目混載等に対応可能な施設を整備 配置すること 30

34 (7) 太陽光発電等による新たなエネルギーの産出とその活用 省電力設備の導入のほか 食品廃棄物 容器包装等のリサイクルに資する施設や塵埃及び汚水の処理施設の整備 配置 さらには通い容器の導入等による物流業務の効率化に努めるとともに 管理棟の木質化を推進すること また 新たな投資についての卸売業者や仲卸業者の負担を考慮しつつ 実態を十分に踏まえ 卸売市場ごとに 温室効果ガスや廃棄物の削減など環境負荷の低減に係る数値目標や方針を事前に策定した上で 計画的に取り組むこと (8) 取扱数量の増大が見込まれる卸売市場にあっては 各種施設の増設余地の確保 施設の立体化等に努めること 特に 大都市にある卸売市場においては 土地の高度利用を図る観点から 立体的かつ効率的な施設の配置とすること (9) 大規模増改築等卸売市場施設の新設に当たっては 原則として外気の影響を極力遮断する閉鎖型の施設とすること (10) 施設配置に当たっては 場内搬送経路の最適化を十分考慮するとともに 必要に応じて自動搬送施設の導入等を行うこと また 場外における交通渋滞等を緩和するため 車両誘導の効率化等を図ること (11) 卸売市場の運営の効率化と卸売市場における物流業務の効率化を図るため 1 生産者や実需者とのデータ連携や取引の効率化に資する生鮮 EDI 標準 ( 受発注等の情報を電子的に交換する方法の標準的な取決め ) の導入及び電子タグ ( メモリ機能を有する極小のICチップとアンテナを内蔵した荷札 ( タグ )) 等の情報通信技術の活用 2 産地や実需者と連携して 流通コストの削減や流通における環境負荷の軽減に資する通い容器等の導入に積極的に取り組むこととし 必要に応じて市場内におけるLAN( 構内情報通信網 ) や通い容器に対応した搬送施設の整備と通い容器の一時保管場所の確保に努めること (12) 卸売市場施設の構造については 流通事情の変化や情報通信技術の進展に柔軟に対応できるものとすること (13) 卸売市場に対する理解醸成とともに 卸売市場の多様な機能の発揮を図る観点から 必要に応じて 展示 見学施設 研修施設 多目的ホール アメニティー機能 ( 快適性 ) を持つ施設等関連施設の整備を図るほか 周辺環境との調和を図る観点から可能な限り緑地帯等を設置すること (14) 食肉を取扱品目とする中央卸売市場については 輸入食肉の増加 部分肉流通の進展等に即応して集荷 販売力の向上を図るなど価格形成市場として十全の機能が発揮し得るよう整備し 運営の改善を図ること 第 4 取引及び物品の積卸し 荷さばき 保管等の合理化並びに物品の品質管理の高度化に関する基本的な事項 1 取引の合理化に関する事項卸売市場における公正な取引と透明性をもった適切な価格形成を引き続き確保する その際 卸売市場における取引規制の基本原則は維持しつつ 特に次の事項に留意して 効率的な取引の確保や卸売業者 仲卸業者等の負担軽減のための措置を講じ 卸売市場における取引を生産者及び実需者のニーズに的確に対応させるとともに その活性化を図る (1) 各卸売市場においては 当該卸売市場の経営戦略に即した機能の強化等に向けた取組を的確に遂行するため 市場取引委員会の場等を活用して十分な議論を行い 卸売業者と仲卸業者との連携の下 それぞれの卸売市場に適合したバリューチェーン ( 生産から加工 流通 販売に至るまで 各事業が有機的につながり それぞれの工程で付加価値を生み出していくプロセス ) の構築やサプライチェーンマネジメントシステム ( 商品供給最適管理システム ) の確立等による市場流通の効率化に積極的に取り組むこと (2) 卸売市場の集荷力の低下や産地と実需者間における直接取引の拡大に対応するため 集荷の共同化 双方向 相互融通での荷揃え 販売の相互連携等の複数の卸売市場間における効果的な連携や新商品の開発等のための産地や実需者との連携を推進し 集荷 販売力の向上を通じた市場取引の活性化を図ること なお 市場間連携に取り組むに当たっては 卸売市場における取引秩序に混乱を来すことのないよう 市場取引委員会の場等を活用して利害関係者の意見を十分に聴くとともに 協定等の締結や資本関係の構築等を積極的に行うことにより 卸売市場ごとの強みを十分に発揮した共存 共栄関係の構築に努めること (3) 卸売市場における売買取引の方法については 各卸売市場の経済的な地歩 取扱品目の性質 売手 買手の特徴等の実態を反映するとともに 実需者の要望や地元生産者及び中小買受人の安定的な取引機会にも配慮しつつ 卸売市場及び品目ごとの特性に応じた合理的な方法を設定し これを遵守すること また 中央卸売市場開設者においては せり 入札対象物品に係る設定 特に法第 35 条第 1 項第 2 号に係る物品 ( いわゆる2 号物品 ) のせり 入札割合の設定に当たって 当該卸売市場の経営戦略や取扱物品の需給動向等も踏まえて 柔軟かつ戦略的に行うこと なお 売買取引の方法については 市場取引委員会の場等において不断の検証を行い 必要に応じて見直しを行うこと (4) 生産者や実需者のニーズに対応した迅速かつ的確な取引を推進するため 必要に応じて 法令で定められた取引ルールに係る例外措置の適切な活用を図ること 特に 商取引を含む社会全体の電子化の進展に対応して卸売市場の売買取引における情報通信技術の利用を一層推進するため 電子商取引の導入を推進するとともに 電子商取引に係る商物一致原則の例外措置の適用が可能な売買取引においては その活用に努めること 31

35 (5) 開設者においては 売買取引に係る事務手続について 市場取引委員会の場等を活用して利害関係者の意見を十分に聴き 当該卸売市場の経営戦略も踏まえて 法令の範囲内でより迅速かつ簡易なものとする等柔軟な運用に努めること 特に 生産者や実需者のニーズへの的確な対応と卸売業者や仲卸業者の負担軽減を図るため 法令に基づかない事前承認 各種書類の提出 報告の義務付け等について その必要性を十分に検証した上で 法令に規定されていない事務手続の原則廃止 法令に規定されている事務手続と密接な関連を有する事務手続の電子化への移行等を積極的に講じ 事務手続の簡素化を徹底すること また 生産者から実需者に至るまでの流通全体を通じた情報通信技術の活用や生鮮 EDI 標準の導入 様式 書式の統一等による事務の効率化に向けた取組を推進すること (6) 相対取引が増加している中で 卸売市場における価格形成の透明性を維持 向上し 公正な取引を推進するため あらかじめ 開設者 卸売業者 仲卸業者等の市場関係者間において十分な議論を行った上で 開設者や卸売業者は 日ごと 月ごとの時系列で整理したデータの提供やインターネット上における検索機能の充実 データ保存期間の延長等 仲卸業者や専門小売業者その他の実需者 生産者等幅広い関係者のニーズや利便性にも可能な限り配慮した取引情報の提供に努めること (7) 大規模小売業者等の優越的な地位の濫用により 卸売市場における価格形成において需給以外の要素で価格が形成されることのないよう 各卸売市場においては 取引条件の明確化 書面化の促進等について積極的に取り組むとともに 優越的な地位の濫用が疑われる行為があった場合に行政の相談窓口の積極的な活用を図ることにより 卸売市場における適正な取引環境の形成に努めること (8) 卸売市場における売買取引について 円滑 確実な決済を確保すること また 各卸売市場においては それぞれの取引実態等をよく踏まえた上で 決済事故に対するリスクを軽減する方策について十分な議論を行うこと (9) 市場関係者の専門的な知見を十分に活用しつつ 公正な取引と機動的かつ効率的な市場運営を確保するため 開設者は 各卸売市場の実態に応じて 市場取引委員会について 実務担当者から成る部会の設置等による機動的 弾力的な開催や 卸売市場全体の利益を考えることができる幅広い視野を有する学識経験者等への委員委嘱等を通じ 適切な調査審議がなされるよう努めるとともに 経営戦略的な視点から卸売市場全体としての統一的な意思決定を的確に行うよう努めること (10) 取扱物品に対する消費者等の信頼を確保し その安心につなげていくため 1 原産地表示の徹底等による公正な取引の確保 2 生産履歴情報等の適切な確認 伝達 3 食品衛生上不良な食品の流通防止に向けた検査体制の充実 4 生鮮食料品等の仕入先及び仕入日 販売先及び販売日等の入出荷に係る記録の適切な作成 保存を通じたトレーサビリティの確保に取り組むこと なお その際には業務の効率化を通じたコストの削減に最大限努力すること (11) 卸売市場に対する生産者 実需者 さらには消費者の信頼の確保と向上に向けて 卸売市場関係業界における自主行動計画や 卸売業者及び仲卸業者における企業行動規範の策定を推進すること等により コンプライアンス ( 法令遵守 ) の徹底に努めること 2 物品の積卸し 荷さばき 保管等の合理化に関する事項商品管理の適正化 食品衛生の確保 ロジスティクス ( 戦略的物流管理システム ) の展開方向 市場労働の省力化等に配慮し 特に次の事項に留意する (1) 商品形態の変化 多温度帯流通の進展 卸売市場の休業日の増加等に対応した施設の整備を図るとともに 商品の特性に応じた荷さばき 保管等に努めること (2) 加工処理施設 貯蔵 保管施設及び輸送 搬送施設の整備に当たっては 電子商取引 予約相対取引や見本取引の進展等取引方法の変化 小売形態の変化 荷さばき 保管 搬送等の効率化等に配慮すること また 場外保管施設の適切な活用を推進すること (3) 自動荷さばき 搬送システム パレット輸送システム 自動倉庫等の体系的利用により 荷役労働の省力化を計画的に推進すること 3 物品の品質管理の高度化に関する事項開設者 卸売業者 仲卸業者等は 施設の整備と併せて 生鮮食料品等の鮮度保持のための温度管理 市場内の施設や用具等の洗浄 殺菌 場内搬送車両の無公害化 品質管理の責任者の設置と責務の明確化等の品質管理の高度化のための措置に取り組むとともに 当該措置を内容とする品質管理高度化規範の策定 同規範の内容及び遵守状況についての不断の検証並びに社内遵守体制の強化を推進することにより 荷受けから卸売 仲卸 配送に至るまでの各段階において品質管理の高度化に取り組む この場合 水産物及び食肉を取り扱う卸売市場においては 食品衛生法 ( 昭和 22 年法律第 233 号 ) に基づく公衆衛生の見地から必要な施設の基準や公衆衛生上講ずべき措置の基準を遵守するとともに 食肉におけると畜段階においては と畜場法 ( 昭和 28 年法律第 114 号 ) 等に基づく構造設備の基準や衛生管理の基準の遵守 食道や直腸の結紮 ( さつ ) やナイフの消毒等に取り組む さらに 卸売市場における品質 衛生管理の質的向上を図り その機能と信頼を向上させる観点から 各卸売市場においては 基本的な衛生管理の徹底のみならず HACCPの考え方を採り入れた品質管理や外部監査を伴う品質管理認証の取得等を通じたより組織的 体系的な品質管理体制の構築を図る 特に 輸出に取り組む卸売市場にあっては 輸出先の法令で求められる HACCPに基づく衛生管理の導入等の品質管理の高度化に取り組む 32

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