今後のスケジュールと現在の検討状況

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みいかつちた
5 years ago
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1 資料 1 空港運営の民間委託に関する最近の動向平成 28 年 2 月 10 日国土交通省航空局航空ネットワーク企画課宮澤康一 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

2 目次 1 空港経営改革の概要制度の概要期待される効果民間委託後の適正な空港運営の担保 2 仙台空港における取組状況 1

3 空港経営改革の概要空港経営改革の概要方向性地域の交通基盤としての空港を活用し内外の交流人口拡大等による地域活性化を図る必要空港経営改革各地の動き国管理空港仙台 :287 からの運営委託に向けて 121 に東急前田建設豊田通商グループが設立した新会社と契約締結済み高松 :30 年度からの運営委託に向けて手続民間の投資意向調査を開始 10~ 福岡 : 滑走路増設事業のため運営委託スキーム等について検討中地方管理空港神戸静岡旭川等において検討中 2

4 空港経営の一体化とそのメリット我が国の国管理空港は各施設の運営主体がバラバラ利用者滑走路航空会社物販飲食等着陸料等エプロン国が管理運営民間が管理運営旅客ターミナルビル経営一体化とそのメリット駐車場利用者物販飲食等滑走路航空会社着陸料等エプロン旅客ターミナルビル空港運営会社就航便数路線の拡大などの空港活性化に向けた取組が可能となる物販飲食等の収入を原資とした着陸料の引き下げ等駐車場 3

空港経営改革により期待される効果先行事例から見えてくることエアポートセールス路線誘致の強化着陸料等の料金引き下げ新規就航コスト

データを駆使した戦略的な営業コスト重視の LCC へ訴求する施設整備応募企業の顧客基盤を活かしたプロモーションインバウンド LCC

空港ビルのリニューアル商業施設の拡充外国人高齢者子供にも配慮したサービス充実多言語対応バリアフリー化授乳室キッズルーム等

立地や使い勝手を考慮した料金設定予約システム空港ビル利用者への割引制度等空港アクセスの向上空港利用者の増加鉄道

5 空港経営改革により期待される効果先行事例から見えてくることエアポートセールス路線誘致の強化着陸料等の料金引き下げ新規就航コスト需要変動リスクを低減する料金体系 LCC 等に配慮した戦略的な料金設定エアラインに向き合う営業体制セールス専門部隊データを駆使した戦略的な営業コスト重視の LCC へ訴求する施設整備応募企業の顧客基盤を活かしたプロモーションインバウンド LCC 等の需要の取り込み地域経済への波及雇用の創出地元企業のビジネス機会の増加周辺地域の開発空港用地内外における地域交流イベントの充実空港ビルのリニューアル商業施設の拡充外国人高齢者子供にも配慮したサービス充実多言語対応バリアフリー化授乳室キッズルーム等地域ブランドの発信 : 空の駅化 ~ 航空機を利用しない人も集まる地域の拠点に ~ 駐車場のリニューアル立地や使い勝手を考慮した料金設定予約システム空港ビル利用者への割引制度等空港アクセスの向上空港利用者の増加鉄道バス等の空港アクセスの選択肢の増加路線の新設運行頻度の増加鉄道事業者との連携観光地や周辺都市へのリムジンバスの充実利用促進協議会との連携資金助成レンタカー等の駐車スペース動線の確保 4

民間による空港運営の事例豪ゴールドコースト空港万 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 万空港概要ゴールドコースト市中心部から 22km に位置する地方空港民間経営への移行 : 1998 年に公的管理から株式会社管理へ移行 99 年間の空港用地長期リース運営者 :

航空系戦略航空会社のニーズを理解し徹底的に対応需要に応じた戦略的な料金体系例 :1 旅客数に応じた割引制度 2 就航当初を支援するための割引 3 重量ベース旅客ベースの料金体系に変更し航空会社とリスクシェア空港会社自身がマーケティング & 航空会社への営業活動航空会社出身者を営業担当に配置ローコストエアポート化で LCC のニーズを先取り非航空系戦略利用者の利便性満足度の向上

空港会社誘致支援将来計画の対話地元自治体等空港経営者が地元観光協会の役員を兼任地域の観光プロモーションに尽力理事長ドノバン社長地域のスポーツ大会等のスポンサーになり旅客需要の創出に貢献スポンサー理事人 600 < 旅客動向 > 500 400 300 200 100 0 LCC 等誘致の成功さらなる着陸料等低廉化への原資の創出民間運営委託実施国際線国内線

6 民間による空港運営の事例豪ゴールドコースト空港万万空港概要ゴールドコースト市中心部から 22km に位置する地方空港民間経営への移行 : 1998 年に公的管理から株式会社管理へ移行 99 年間の空港用地長期リース運営者 : Queensland Airports Limited 出資 astings Funds Management 等滑走路 :2,500m Sydney ビジネスモデル 2411 に航空局担当者が現地空港会社を訪問してヒアリングを実施した際の受領資料取材記録等を元に作成滑走路ビル駐車場の一体的経営インバウンド需要取込を目指し LCC ハブ化等による路線旅客数拡大収益向上を実現航空系戦略航空会社のニーズを理解し徹底的に対応需要に応じた戦略的な料金体系例 :1 旅客数に応じた割引制度 2 就航当初を支援するための割引 3 重量ベース旅客ベースの料金体系に変更し航空会社とリスクシェア空港会社自身がマーケティング & 航空会社への営業活動航空会社出身者を営業担当に配置ローコストエアポート化で LCC のニーズを先取り非航空系戦略利用者の利便性満足度の向上搭乗待合室のフードコート化見送り客も搭乗ゲートまで受入れ空港滞在時間中の消費機会最大化混雑度利便性等に対応した駐車場料金体系の設定駐車場収入は総収入の 1/6 消費単価は LCC 客 >FSA 客地域との緊密な協調空港会社を中心に自治体観光協会等と共同で航空会社の誘致を行いプロモーション費用等を助成空港の将来計画について定期的に地元自治体等と対話地域の意向を反映空港会社誘致支援将来計画の対話地元自治体等空港経営者が地元観光協会の役員を兼任地域の観光プロモーションに尽力理事長ドノバン社長地域のスポーツ大会等のスポンサーになり旅客需要の創出に貢献スポンサー理事人 600 < 旅客動向 > LCC 等誘致の成功さらなる着陸料等低廉化への原資の創出民間運営委託実施国際線国内線民間委託後 29 倍増旅客数路線数の拡大 LCC の割合約 1 割 2002 年約 9 割 2011 年国際線旅客数 11 万人 2002 年 70 万人 2011 年例ターミナルビルの大規模更新拡張 < 収入動向 > 駐機場を約 2 倍に拡張予定 *QAL グループ全体豪 $ 非航空系収入航空系収入非航空系収入大幅増 % 60% 非航空系収入の増加さらなる設備投資による利便性向上収益増 % 55% 航空系収入の割合を引下げ非航空系収入を伸ばして成長総収入: 約 3 倍非航空系: 約 4 倍航空系: 約 2 倍 55% % 5

民間委託後の適正な空港運営の担保措置空港経営改革の基本コンセプト民間の知恵やノウハウを活用して空港を活性化安全性や利用者利便の確保の最終責任は国が負う国が滑走路等の所有権を引き続き保有しつつ空港運営権を民間に売却する仕組みコンセッション制度

遵守状況を国が監督大規模災害等の際には国が運営を実施地域との共生環境対策等については従前と同等水準以上の実施を民間事業者に義務づけ利用者利便の確保利用者利便の向上に関する提案内容は民間事業者選定に当たっての重要な評価項目提案内容は

7 民間委託後の適正な空港運営の担保措置空港経営改革の基本コンセプト民間の知恵やノウハウを活用して空港を活性化安全性や利用者利便の確保の最終責任は国が負う国が滑走路等の所有権を引き続き保有しつつ空港運営権を民間に売却する仕組みコンセッション制度を採用する理由民営化とは異なる点安全性の確保運営開始前に国から民間へ十分な引継ぎ半年程度 : 実地訓練等ノウハウの継承のため事業の初期段階 3 ~5 年程度に公務員派遣国が運営していた際と同様の安全基準を民間にも適用法令上の義務し遵守状況を国が監督大規模災害等の際には国が運営を実施地域との共生環境対策等については従前と同等水準以上の実施を民間事業者に義務づけ利用者利便の確保利用者利便の向上に関する提案内容は民間事業者選定に当たっての重要な評価項目提案内容は空港内のバリアフリー化地域貢献駐車場サービス等も含む多岐にわたる内容単なる利益追求ではない空港や地域の活性化を目指す提案こそがコンペに勝つ仕組み提案内容は契約上の実施義務国がモニタリングを実施経営の健全性の確保民間事業者選定に当たって収支計画を審査仮に運営を継続できない場合には国が運営を実施 6

仙台空港における取組状況空港概要空港施設等設置管理者 : 国土交通大臣面積 :239ha 滑走路 : 1,200m 45m, 3,000m 45m 運用時間利用時間 : 14 時間 7:30~21:30 航空ネットワークの状況平成年 4 月時点国内線 10 路線 54 往復 / 日国際線 6 路線 17 往復 / 週北京上海長春運休中大連

仙台空港の経営改革に関する宮城県の基本的な考え方等をまとめた仙台空港の経営改革に関する宮城県基本方針を策定仙台空港のあるべき姿として 1 多くの旅客や貨物でにぎわう空港 2 東北地方の復興と発展をけん引する空港 3 民間の力を活用した地域と共に発展する空港を掲げるとともに将来的には過去のピーク時の 2 倍にあたる旅客数 600 万人 / 年貨物量 5

仙台空港の具体的な運営形態や経営手法について幅広く意見を募集するマーケットサウンディングを実施注乗降客数のピークは 18 年度の 3,387 千人赤 = 国際青 = 国内収支状況空港別収支 4,000 3,000 2,000 1,000 0 1,000 22 年度の事業別収支百万円 2,020 1,301 3,321 1 912 641

8 仙台空港における取組状況空港概要空港施設等設置管理者 : 国土交通大臣面積 :239ha 滑走路 : 1,200m 45m, 3,000m 45m 運用時間利用時間 : 14 時間 7:30~21:30 航空ネットワークの状況平成年 4 月時点国内線 10 路線 54 往復 / 日国際線 6 路線 17 往復 / 週北京上海長春運休中大連運休中空港の利用状況乗降客数貨物取扱量推移乗降客数推移単位 : 千人貨物取扱量推移トン台北ソウル福岡那覇広島神戸新千歳小松成田伊丹中部関空グアム仙台ホノルル最近の取組み地元宮城県では早くから民間運営による活性化を震災復興の起爆剤と位置づけ官民の関係者による検討を開始平成 24 年 10 月には仙台空港の経営改革に関する宮城県の基本的な考え方等をまとめた仙台空港の経営改革に関する宮城県基本方針を策定仙台空港のあるべき姿として 1 多くの旅客や貨物でにぎわう空港 2 東北地方の復興と発展をけん引する空港 3 民間の力を活用した地域と共に発展する空港を掲げるとともに将来的には過去のピーク時の 2 倍にあたる旅客数 600 万人 / 年貨物量 5 万トン / 年を目指すこととしているまた平成 25 年 7 月には官民の関係者から構成される仙台空港 600 万人 5 万トン実現サポーター会議が設置され仙台空港の民間委託と空港周辺地域の活性化に向けた機運醸成情報発信を実施国では平成 25 年 11 月には仙台空港の具体的な運営形態や経営手法について幅広く意見を募集するマーケットサウンディングを実施注乗降客数のピークは 18 年度の 3,387 千人赤 = 国際青 = 国内収支状況空港別収支 4,000 3,000 2,000 1, , 年度の事業別収支百万円 2,020 1,301 3, 空港関連事業滑走路事業売上経常利益 EBITDA 632 平成年 4 月 25 日に民活空港運営法に基づき仙台空港特定運営事業等実施方針を策定 5 月 2 日に説明会を実施し約 150 団体が参加平成年 6 月日に優先交渉権者の選定に当たり仙台空港特定運営事業等募集要項を策定 7 月 4 日に説明会を実施し 142 団体内民間企業 115 社が参加平成年 12 月より優先交渉権者の選定手続を開始平成年 9 月に東急前田豊通グループを優先交渉権者として選定 7

9 仙台空港の運営委託に向けた進捗状況スケジュールは現時点での想定であり今後変更があり得る東急前田建設豊田通商グループを優先交渉権者として選定 911 主な評価理由新規需要のターゲットと位置づける LCC 向けの施設整備鉄道バス事業者との連携による空港アクセスの改善空港ターミナルビル内の商業施設や案内機能の拡充平成 25 年度平成年度平成年度平成 28 年度 11 月 4 月 5 月 6 月 7 月 11 月 12 月 1 月 7 月 9 月 12 月 2 月 7 月マーケットサウンディング 11~ 12 月実施方針等の公表 4 25 募集要項等の公表 6 宮城県による事前確認参加表明提出期限 7 22 参加資格確認手続 8 1 ~ 8 11 株式譲受確認手続 8 18 ~ 第一次審査 12 5 ~ 1 4 グループ参加 A: 三菱商事楽天 B: 東急前田建設豊田通商 C: 三菱地所日本空港ビルデング大成建設 ANA D: イオン熊谷組国による審査競争的対話 2 9 ~ 7 6 第二次審査 7 ~ グループ参加 B C D グループ優先交渉権者の選定 9 11 基本協定の締結 9 30 運営権設定実施契約の締結 12 1 業務の引継ぎ O J T 等 12 ~ ビル事業の開始空港運営事業の開始

10 仙台空港優先交渉権者選定に係る審査委員会 9 仙台空港優先交渉権者選定に係る審査委員会委員名簿委員長山内弘隆一橋大学大学院商学研究科教授委員鵜川正樹青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科特任教授公認会計士宇部文雄東北経済連合会顧問高橋玲路アンダーソン毛利友常法律事務所弁護士谷口綾子筑波大学大学院システム情報工学研究科准教授花岡伸也東京工業大学大学院理工学研究科准教授宮城県土木部長国土交通省航空局航空ネットワーク部航空ネットワーク企画課長

11 優先交渉権者選定基準の概要第 2 次審査仙台空港における例空港ごとの特性に応じて変更され得る 2 次審査 200 点満点全体事業方針 10 点設備投資に関する計画 24 点空港活性化に関する計画 71 点空港機能維持に係る投資総額空港活性化に係る投資総額旅客数貨物量の目標着陸料等料金施策エアライン誘致施策その他の施策 44 点空港機能維持に係る投資施策空港活性化に係る投資施策 12 点 12 点安全保安に関する計画 15 点職員の取扱い 8 点航空サービス利用者の利便性向上の水準利便性向上施策 12 点提案事業に関する実施計画 16 点地域共生事業 8 点空港利用促進事業 8 点運営権対価等運営権対価の額資金調達の確実性 24 点空港利用者の利便性向上の水準事業計画事業継続及び実施体制 32 点空港用地内の活性化施策事業計画 12 点空港用地外の事業者連携施策空港アクセス等 15 点事業継続に関する提案 8 点事業実施体制 12 点 10

12 仙台空港運営委託のスキーム 11 仙台空港東急前田豊通グループコンソーシアムビル株主宮城県等株式譲渡出資国運営権譲渡事業期間 : 当初 30 年 + オプション延長 30 年以内空港ターミナルビル滑走路駐車場株式買取約 57 億円運営権対価 22 億円サービスの提供仙台国際空港株式会社 SPC 着陸料等徴収空港利用者エアライン

方向性空港経営改革空港経営改革の概要空港経営改革の概要地域の交通基盤としての空港を活用し内外の交流人口拡大等による地域活性化を図る必要各地の動き国管理空港仙台 : 第 1 号案件 H287 から運営委託開始済み高松 :H30 年度からの運営委託に向けて H289 より公募選定手続きを開始

方向性空港経営改革空港経営改革の概要空港経営改革の概要地域の交通基盤としての空港を活用し内外の交流人口拡大等による地域活性化を図る必要各地の動き国管理空港仙台 : 第 1 号案件 H287 から運営委託開始済み高松 :H30 年度からの運営委託に向けて H289 より公募選定手続きを開始空港経営改革について平成 28 年 9 月国土交通省航空局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 方向性空港経営改革空港経営改革の概要空港経営改革の概要地域の交通基盤としての空港を活用し内外の交流人口拡大等による地域活性化を図る必要各地の動き国管理空港仙台 : 第 1 号案件 H287 から運営委託開始済み高松