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かずゆきおとじま
5 years ago
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1 空港運営に関する有識者懇談会資料 1 千歳市平成 23 年 12 月 26 日

2 目次資料新千歳空港の始まりと市民の想い 1 頁新千歳空港周辺騒音コンターイメージ図 2 頁概況沿革 3 頁 1 新千歳空港における現状と課題について (1) 空港の現状とこれまでの取組 4 頁 (2) 課題及びその解決に向けた今後の取り組みの方向性 5 頁 2 地域における空港の役割について 6 頁 3 国の検討会報告書についての受け止め (1) 2つの方向性 ( 真に魅力ある空港の実現国民負担の軽減 ) 7 頁 (2) 航空系事業と非航空系事業の経営一体化 8 頁 (3) 民間の知恵と資金の導入とプロの経営者による空港経営の実現 9 頁 4 意見要望頁

3 新千歳空港の始まりと千歳市民の想い 1 村民顕彰の碑 ( 平成 8 年 9 月 21 日建立 ) 新千歳空港の歴史は大正 15 年 10 月 22 日午後 1 時 20 分村民の手で造られた飛行場に酒井憲次郎氏が操縦する北海 1 号機が着陸したことから始まりました空港開港 85 年献花式千歳飛行場ここに始まる大正十五年村民の労力奉仕で造られた小さな着陸場に歓喜に迎えられて複葉機が着陸した昭和九年千歳飛行場として開場しさらに十一年まで村民の手による拡張工事が行われた子供から老人まで共に汗を流した飛行場は今翼を世界に広げる飛行場開設七十年を記念して村民の偉業を讃え千歳市民の誇りとして碑を建立する ( 顕彰碑解説文より ) 千歳市内の空港公園にはこの先人の偉業を称え後世に伝えるため村民顕彰の碑北海 1 号機及び酒井憲次郎氏のブロンズ像が建立されております毎年 10 月 22 日の記念の日には空港関係者により献花式が行われております北海 1 号機ブロンズ像 1 酒井憲次郎操縦士ブロンズ像

4 2 新千歳空港周辺騒音状況イメージ図騒音度 75W 以上の地域に対し国は防音工事等の対策工事を実施しています凡例 75W( 第 1 種区域 ) 告示 S W( 第 1 種区域 ) 告示 S 市街化区域新千歳空港千歳川道央自動車道

5 3 概況沿革設置管理者 : 国土交通大臣面積 :719ha 滑走路 :[A] 3,000m 60m [B] 3,000m 60m 誘導路 :16,153m 23~58m 航空保安施設等 :ILS CAT-Ⅰ 01(R) 01(L) CAT-Ⅲ 19(R) 駐車場 :3,566 台 (A)1,803 台 (B)1,763 台ターミナルビル : 国内線 1 棟国際線 1 棟運用時間 :00:00~24:00 (10:00~07:00 迄 6 枠 ) 乗降客数 :16,745 千人 (H18 年比 -9% H22 年概略 ) 国内線 15,801 千人国際線 944 千人路線数 :< 国内線 > 28 路線 ( 道内 7 道外 21) < 国際線 > 9 路線韓国ソウル釜山中国香港上海北京大連台湾台北ロシアユジノサハリンスクアメリカグアム大正 15 年 (1926 年 ) 千歳村民の手により飛行場を造成した昭和 2 年 (1927 年 ) 千歳村に飛行場設置の請願貴衆両院において採択昭和 14 年 (1939 年 ) 海軍千歳航空基地開設昭和 26 年 (1951 年 ) 閣議決定により民間航空と駐留軍との共同使用許可民間空港開設定期便運航開始 ( 千歳 ~ 羽田間 1 日 1 往復 ) 昭和 45 年 (1970 年 ) 千歳基地のスクランブル 1,000 回に達する東側滑走路完成供用開始昭和 49 年 (1974 年 ) 防衛による住宅防音対策の開始 ( 旧運輸省旧防衛施設庁協議 ) 昭和 63 年 (1988 年 ) 新千歳空港開港平成 6 年 (1994 年 ) 国際エアカーゴ基地形成のため新千歳空港の 24 時間運用に関して住民市北海道の 3 者が合意 (22:00~7:00 6 枠 ) 全国初の新千歳空港 24 時間開港運用開始平成 18 年 (2006 年 ) 年間乗降客数 :18,393 千人 ( 過去最大 ) 平成 21 年 (2009 年 ) 千歳基地のスクランブル 5,555 回に達する深夜早朝発着枠拡大の協議開始

4 1 新千歳空港における現状と課題について (1) 空港の現状とこれまでの取組空港の現こ状れとまでの取組 1 現在国内 28 路線国際 9 路線と結ばれ年間乗降客数 1,675 万人 (H22 年 ) を超える北海道の空の玄関口として国内では羽田空港に次ぐ全国 2 位の乗降客数となっているが国内線はピーク時に比べ約 250 万人乗降客数が減少している 2 平成 22 年 3 月に

6 4 1 新千歳空港における現状と課題について (1) 空港の現状とこれまでの取組空港の現こ状れとまでの取組 1 現在国内 28 路線国際 9 路線と結ばれ年間乗降客数 1,675 万人 (H22 年 ) を超える北海道の空の玄関口として国内では羽田空港に次ぐ全国 2 位の乗降客数となっているが国内線はピーク時に比べ約 250 万人乗降客数が減少している 2 平成 22 年 3 月に 100 万人対応の国際線ターミナルビルが開業したが到着便が重なるピーク時には入国審査などに最大 1 時間半かかる事態が発生している 3 国内線ターミナルビルの増改築が完了し 12 月 15 日にグランドオープンした従来のテナントの 1.5 倍の 175 店舗が営業 4 平成 6 年に国際エアカーゴ基地形成のための新千歳空港の 24 時間運用に関し住民市北海道の 3 者が合意し全国初の 24 時間空港として運用開始更に平成 21 年度から新たに深夜早朝発着枠拡大に向けた 3 者の協議を開始 5 航空自衛隊千歳基地は戦闘航空団である第 2 航空団が所在する基地として航空管制全般を担っており新千歳空港への一部外国航空会社の就航について国防上の観点から曜日と時間帯に制約がある 6 新千歳空港の高質化のため現在滑走路延長 2 ビル建設耐震化対策 ILS 双方向化など国への要望しておりこれまで地元として深夜早朝 6 枠を含めて約 30 億円を負担している 7 現在国土交通省 ( 旧運輸省 ) と防衛省 ( 旧防衛施設庁 ) の協議により航空機騒音などに対する各種環境対策は防衛省が行っており民航側は負担していない

5 (2) 課題及びその解決に向けた今後の取り組みの方向性について課題方向性国際拠点空港に相応しい空港基本施設空港ビルなどへの設備投資国際競争力の確保向上国際線国内線の積極的な路線誘致新千歳空港の運営者の健全な経営安全安心対策の継続的な実施新千歳空港の 24 時間運用に関し深夜早朝発着枠拡大滑走路延長耐震化 ILS 双方向化などの空港基本施設の整備

7 5 (2) 課題及びその解決に向けた今後の取り組みの方向性について課題方向性国際拠点空港に相応しい空港基本施設空港ビルなどへの設備投資国際競争力の確保向上国際線国内線の積極的な路線誘致新千歳空港の運営者の健全な経営安全安心対策の継続的な実施新千歳空港の 24 時間運用に関し深夜早朝発着枠拡大滑走路延長耐震化 ILS 双方向化などの空港基本施設の整備空港の危機管理体制の維持継続空港周辺環境対策航空機燃料譲与税国有資産等所在市町村交付金などの財源の維持確保民航機の騒音等の軽減生活環境の改善に資する各種助成事業の維持確保航空自衛隊と隣接している国防上の課題空港に従事する市民の雇用確保現在省庁間協議により防衛省が行っている住宅防音工事の枠組みの維持住民への十分な説明と理解を得ること航空自衛隊千歳基地の運用に影響が出ないよう配慮空港に関連する企業等に従事する約 6 千人の雇用確保北海道空港を中心とした空港経営

6 2 地域における空港の役割についてまちの歴史と市民の想い空港建設 85 年千歳市民は先人の手により滑走路を造り空港を発展させ更に村民の請願により防衛施設を誘致してきており空港と基地との共存共栄のまちづくりをして発展してきたという歴史への自負がある産業観光振興のための重要な拠点新千歳空港は日本の北の空の玄関口として道内の空と陸の交通結節拠点であり空港は産業振興

8 6 2 地域における空港の役割についてまちの歴史と市民の想い空港建設 85 年千歳市民は先人の手により滑走路を造り空港を発展させ更に村民の請願により防衛施設を誘致してきており空港と基地との共存共栄のまちづくりをして発展してきたという歴史への自負がある産業観光振興のための重要な拠点新千歳空港は日本の北の空の玄関口として道内の空と陸の交通結節拠点であり空港は産業振興観光振興などに欠かせない重要な地域活性化の拠点である雇用の安定空港及び空港周辺には多くの空港関連企業などが立地し地域の雇用の安定に大きく貢献しており欠かせない存在である騒音などの地元負担新千歳空港と千歳飛行場は地理的要件からも一体であることから国防及び北海道の経済の活性化や発展などの全体の利益のために両機能の運用に係る騒音などの加重を一部地域が負担 ( 受忍 ) している国際交流国際交流姉妹都市交流など多様な交流に重要な役割を果たしている

9 7 3 国の検討会報告書についての受け止め (1) 2 つの方向性 2 つの方向性市の受け止め真に魅力ある空港の実現就航路線便数の拡大や利用者数の増大地域の宿泊物販等の拡大等を通じた地域経済の活性化雇用の拡大等利用料金負担の低減等による航空会社の国際競争力の強化空港機能向上による利用者利便の向上国民負担の軽減空港経営の徹底的な効率化とともに施設としての集客力収益力の強化を図ることで空港経営に伴う赤字の縮小解消事業価値の最大化民間の効率的な運営ノウハウを活かすことにより経営を黒字に転換しその黒字を着陸料などの引き下げなどに充当し同空港の魅力を高め地域経済の活性化につなげるという理念は理解できるが可能かどうかは個々の空港の持つ地域で果たす役割を十分に見定める必要がある空港に求められているのは利用者 ( 旅客航空会社 ) にとって利便性が高いことでありまた良質なサービスが安価に利用できることである人口減少社会を迎えて限られた予算の中で事業価値を最大化するということは理解できるが空港は社会資本であることから赤字になったから廃止するということはあってはならない経済情勢などの変化や民営化時点で想定できないリスクに対して機動的に手当できる仕組みが必要である

10 8 3 国の検討会報告書についての受け止め (2) 航空系事業と非航空系事業の経営一体化の推進報告書の概要市の受け止め航空系事業と非航空系事業の経営一体化の推進魅力的な空港とするため民間の知恵と資金の導入を促進し地方自治体や地元観光関係者等と一体となった戦略的な誘致活動の展開とともに機動的で柔軟な料金設定を行うためには上下一体化による集客力収益力等の魅力を高めることが必要である経営改革に向けコスト削減を追及することにより現在のサービスや安全性を落とすことなく向上させるために空港サービスの新たな取組みの考え方や上下一体経営後のリスクに対応する方策など予め責任の所在を示させることが必要である空港の戦略上重要な交通インフラとしての機能を高めるために必要な空港基本施設などの大規模投資 ( 滑走路延長耐震化など ) についてはこれまで通りに国が実施すべきである

11 9 3 国の検討会報告書についての受け止め (3) 民間の知恵と資金の導入とプロの経営者による空港経営の実現報告書の概要市の受け止め民間の知恵と資金の導入とプロの経営者による空港経営の実現報告書ではプロの経営者については具体的に示されていないがファンド空港ビル管理者などが想定される現在新千歳空港では約 6 千人の従業員等が働いていることから従業員との信頼関係がなければ経営改革は進まないと想定する現空港ビルの運営者及び現テナント等を含めて従業員等に対する公平で平等な扱いを選定条件にすべきである現空港ビルを運営する北海道空港は空港ビル内での物販飲食等の拡大等を通じ積極経営を進めており更に地域経済の活性化雇用の拡大等に取り組んでいることから新千歳空港の経営者に相応しいものと認識している

12 10 4 意見要望 (1/2) 1 北の拠点空港としての国際競争力向上新千歳空港は北海道経済の牽引力となるものであり北海道経済の発展のため今後も国際拠点空港としての競争力を高める必要があるこのため経営改革後は戦略性を持った空港経営が継続され路線拡大策などにより利用者の増加を図るとともに必要な設備投資の実施が求められる 4 バンドリングの考え方バンドリングは各空港の収支のみの議論によるものではなくそれによって相乗効果が生み出されるものでなければならない 2 防災拠点と安全保障の確立航空機の安全運航のためさらに重要な防災拠点としての設備投資が必要であるまた新千歳空港の危機管理は国土交通省と防衛省の連携が最も安全保障上において有効である 5 北海道経済の活性化に寄与する戦略国は空港整備勘定によるプール制の空港運営から空港別の上下一体経営により個別空港の経営改革を図ろうとしているがこのことに反して一部の空港の黒字をもって他空港の赤字を補填するということにより北海道経済の活力を削ぐことがあってはならない 3 空港周辺対策の維持確保現在国が実施する航空機騒音に対する各種施策や民航側の環境整備対策及び空港所在に係る財源措置などが今後とも維持確保されることが空港の安定的な運用に必要である 6 道内航空ネットワークのための公的資金投入航空ネットワーク上などにおける必要不可欠な空港であれば経営効率化を進めた結果において赤字であっても設置者はこれまでと同様に公的資金を投入すべきでる

11 4 意見要望 (2/2) 7 コンセッションの範囲コンセッションの範囲が不透明である環境対策は含まれるのか運営権の売却益はどこに入るのか使い道はどうなるのかといったことを明確にしてほしい 10 関係自治体等に対する検討経過の説明北海道においては今後空港のあり方の方針 ( 案 ) などを策定した時は直ちに各空港関係自治体などとの協議の場を持つことまた

13 11 4 意見要望 (2/2) 7 コンセッションの範囲コンセッションの範囲が不透明である環境対策は含まれるのか運営権の売却益はどこに入るのか使い道はどうなるのかといったことを明確にしてほしい 10 関係自治体等に対する検討経過の説明北海道においては今後空港のあり方の方針 ( 案 ) などを策定した時は直ちに各空港関係自治体などとの協議の場を持つことまた今回自治体などの関係者から出された意見について北海道としてどのように検討されたのか説明すること 8 安定的な航空ネットワークの堅持運営権が物権として譲渡可能といわれているが投資対象となり公共財としての公共性が薄れ安定的な航空ネットワークを堅持できるのかが疑問であるネットワークの維持をどのようにするのか北海道が明確にする必要がある 11 新千歳空港 24 時間運用への対応新千歳空港では現在深夜早朝発着枠拡大の提案に向けて協議を進めているところであるが今回の上下一体経営改革により枠拡大の議論に支障を及ぼさないように新千歳空港に関する北海道としての意見を表明する前にこれまで通り千歳市苫小牧市と協議すること 9 今後の新千歳空港の運営者現空港ビルを運営している北海道空港では既に空港ビル内での物販飲食等の拡大等を通じ空港の将来に向けた積極的な経営を進めておりさらに空港関連企業の多様化により地域経済の活性化雇用の拡大等に取り組んでいる今後も経営手腕を発揮することが期待できることから新千歳空港の経営者に相応しいものと認識している 12 情報の共有北海道は国の情報を収集し関係自治体等に対し速やかに情報を共有すること

4.2 新千歳空港概要新千歳空港は千歳市と苫小牧市にまたがる空港で北海道内にある空港では最大の規模を誇り間乗降客数約 1600 万人を数える北海道の空の玄関口として機能している道央自動車道道東自動車道などとの高速道路や鉄道とも結ばれ道内各地へのアクセスも充実している昭和 4

4.2 新千歳空港概要新千歳空港は千歳市と苫小牧市にまたがる空港で北海道内にある空港では最大の規模を誇り間乗降客数約 1600 万人を数える北海道の空の玄関口として機能している道央自動車道道東自動車道などとの高速道路や鉄道とも結ばれ道内各地へのアクセスも充実している昭和 4 第 4 章新千歳空港 4.1 新千歳空港の歴史工藤優 1936 に千歳飛行場で陸軍の大演習が行われ第図 4-1 新千歳空港二次世界大戦が始まると千歳飛行場は北海道の空の基地として重要な役割を持つようになった 1951 10 月に千歳東京の定期便が開設され自衛隊の千歳飛行場は民間の千歳空港の機能も兼ね備え共用飛行場となったその後航空需要の増加に伴い民間専用の空港の建設がのぞまれていたそして