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1 1 JAGAT トピックセミナー平成 30 年 12 月 14 日 スマートファクトリの 目指すもの ジーエーシティ株式会社代表取締役社長堀本邦芳

2 自己紹介 ジーエーシティは 2000 年から 18 年間毎年世界の 4 大印刷機材展示会である drupa, IPEX, PRINT, IGAS を継続して調査し 報告書を作成している 大阪大学大学院物理学専攻理学修士サカタインクスに入社後 研究開発 ( 水性グラビアインキ開発 磁性インキ コーティング開発など ) の後 1988 年から 1992 年まで米国技術駐在として DTP はじめ各種デジタルプリプレスを調査 帰国後 印刷技術研究所主任研究員としてデジタルプリプレス開発を担当し 印刷業界のデジタル化を推進した デジタルプルーフとカラーマネージメントシステムの技術開発 市場導入をすすめ 印刷の色標準化を推進 事業開発推進本部事業開発部長を経て 2009 年 11 月より 2013 年 7 月までマーケティング部長として新規事業の創造 推進に従事 現在はジーエーシティ株式会社の社長に 2010 年 6 月に就任し今日に至る ISO TC130 WG3 委員 日本印刷学会秋期セミナー委員 2

3 第 4 次産業革命のインパクト 第 4 次産業革命 -: IoT ビッグデータ ロボット AI( 人工知能 ) 等による技術革新が大きな波となって押し寄せている 経済産業省では このブレークスルーの筆頭に 大量生産 画一的サービスから 個々のニーズに合わせたカスタマイズ生産 サービスへ を挙げている まさに 印刷産業の構造や戦略の変革が問われる状況 Industry4.0 に向けてスマートファクトリの実現が印刷業界でも期待されている drupa 2016 から Industry4.0 対応が標榜され始めたが IGAS2018 で何が実現したのか 何が課題なのか? シンギュラリティの予兆は見えたか? 3

4 シンギュラリティの予感 技術的特異点 (Technological Singularity) シンギュラリティは 未来学上の概念 2045 年をカーツワイルは予測 再帰的に改良され 指数関数的に高度化する人工知能により問題解決能力が指数関数的に高度化する 人類に代わり 汎用人工知能あるいはポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点 by Wikipedia スマートフォンの普及の結果 人はインターネット上に第二の言論 視聴覚空間を作り 住所を持ち SNS を生み 社会を形作った たった 10 年でヒト モノ カネ 環境 哲学 美意識に至るまで劇的に世界のすべてを作り変えたのだ by 落合陽一筑波大 4

5 パラダイムシフト 有限の地球 環境問題地球温暖化カーボンフットプリント Green Printing 高齢化する社会 少子 高齢化社会人口の減少爆発する知識ネットワーク社会の拡大 BigData ICT 革命の進展 = ソーシャルの時代 IoT, Industry 4.0 クラウドコンピューティング AI( 人工知能 ) ロボット嫌消費世代の台頭デジタルネイティブ世代 失われた 20 年で育った 経済成長を知らない世代 All in One = スマートフォン世代経済低迷に加え大震災と電力不安 国家財政の赤字拡大年金制度の不安 グローバル人口爆発 1965 年 33 億人 2015 年 73 億人 2100 年 112 億人 21 世紀後半はアフリカ 新興国の経済成長 日本の国際競争力の低下 5

6 人口動態高齢化と生産人口は 将来の生産年齢人口は 2029 年 2040 年 2056 年にはそれぞれ 7,000 万人 6,000 万人 5,000 万人を割る ( 出生中位推計 ) 市場の縮小 労働人口の縮小 6

7 印刷産業出荷額と小売業販売額の推移 JAGAT 印刷白書 2017 印刷産業は 1991 年 1997 年をピークとして連続的な減少傾向にある 百貨店の販売額とほぼ同じ推移を示す 通信販売は百貨店売り上げを 2015 年に抜いた市場の拡大要因として 1. 楽天 アマゾン スタートトゥディ等 プラットフォーム系企業が市場参入 拡大の牽引役となっていること 2. 店舗系ネット通販 BtoB 系通販の躍進 3. マーケティングツールからフルフィルメントサービスまで 周辺企業による通販支援サービスの充実等 コンビニの売り上げは 1989 年以降急速に増加 今後スーパーマーケットの売り上げを抜く 7

8 8 Industrie 4.0 産業革命が起こるスピードは加速第 1 次の機械化から 第 2 次までは 200 年 第 3 次までは 100 年 第 4 次がわずか 30~40 年で起ころうとしている サイバー フィジカルシステム エレクトロニクスと IT で生産の自動化 電力の導入で大量生産という産業革命 Recommendations for implementing the strategic initiative INDUSTRIE 4.0 8

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10 10

11 新産業構造ビジョンデータ爆発 11

12 画像認識技術の進化 印刷物 パッケージの全品検査がより高速に正確に自動化される 従来人間が判断しなければならない複雑な場合も AI で高精度に認識 12

13 Industry 4.0 から Society

14 14

15 S 15

16 今 何が起こっているのか ~ 第 4 次産業革命のインパクト ~ 1. 大量生産 画一的サービスから 個々のニーズに合わせたカスタマイズ生産 サービスへ ( 個別化医療 即時オーダーメイド服 各人の理解度に合わせた教育 ) 2. 社会に眠っている資産と個々のニーズをコストゼロでマッチング (Uber Airbnb 等 ) 3. 人工知能により認識 制御機能を向上させることによる人間の役割のサポート 代替 ( 自動走行 ドローン施工管理 配送 ) 4. 製品やモノのサービス化 新たなサービスの創出 ( 設備売り切りからセンサーデータを活用した稼働 保全 保険サービスへ ) 5. データ共有によるサプライチェーン全体での効率性の飛躍的向上 ( 生産設備と物流 発送 決済システムの統合 ) 経済産業省新産業構造ビジョン中間整理平成 28 年 4 月 27 日 16

17 印刷産業で起こることは ~ 第 4 次産業革命のインパクト ~ 大量生産 画一的サービスから 個々のニーズに合わせたカスタマイズ生産 サービスへ 印刷物のマスカスタマイズ生産 人工知能により認識 制御機能を向上させることによる 人間の役割のサポート 代替 印刷物生産 検査の自動化 コンテンツ生成の AI 化 製品やモノのサービス化 新たなサービスの創出 印刷工場のコネクト化で予防保全 生産最適化 データ共有によるサプライチェーン全体での効率性の飛躍的向上 顧客企業 デザイン会社 マーケティング企業との連携 17

18 印刷ワークフロー 2018 年のトレンド Market Vision: 2018 Production Workflow Road Map マスカスタマイゼーションの年スマート印刷生産の成熟 SmartFactory ワイドフォーマットワークフローに覚醒ダッシュボードの提供開始クラウドベースのソフトが洗練 PSP がパーソナルパッケージに注目 Industrial IoT が約束する生産革命 Industry4.0 デザイン用オンラインプラットフォームフレームワークと App ベースのワークフローが伸張するが 効果はまだ By Keypoint Intelligence: Infotrend 18

19 スマートファクトリーとは センサや設備を含めた工場内のあらゆる機器や生産ラインをインターネットに接続 (IoT:Internet of things) し 品質 状態などの様々な情報を 見える化 し 情報間の 因果関係の明確化 を実現し 生産効率や品質管理の向上を図る 設備同士 (M2M:Machine to Machine) ないし設備と人が協調して動作する (Cyber-Physical System) ことにより実現する 2010 年に スマート ファクトリー戦略的 工場マネジメント の処方箋 エイムネクスト清威人社長 ドイツの Industy4.0 は 2011 年 SAP が提案し国家プロジェクトに 19

20 なぜスマートファクトリーが 印刷業界に必要なのか? 印刷が生き残るには スピード コストに加えデジタルメディアのトレーサビリティに対抗 バリアブル QR コードによるトレース マスカスタマイゼーションと自律的生産で 市場と顧客の需要に対応する 実現するには 分析技術 ビッグデータ ビジネスインテリジェンス クラウドコンピューティング サイバーフィジカルの統合 産業 IoT ロボティックスを集積する 20

21 スマート印刷生産とは データ入力の合理化 ( ジョブ情報とコンテンツ ) 全ての製造プロセスの最適化 効率アップとエラーの除去 稼働率と効率を最大化する マスカスタマイゼーション 多品種小ロットを低コストで生産 自律型生産 データベースとネットワークでワークフローを適時最適化 21

22 スマートファクトリーの目的 品質の向上 不良率の低減 品質安定 設計品質の安定コストの削減 材料削減 生産リソース削減 在庫削減 設備管理省力化生産性の向上 設備稼働率向上 作業効率化 作業削減 稼動停止削減製品化 量産化の期間短縮 開発設計自動化 仕様変更対応迅速化 生産ライン設計構築短縮化人材不足 育成への対応 多様な人材の活用 技能の継承新たな付加価値の提供 提供価値の向上 多用なニーズへの対応 加工技術の拡大 新たな製品 サービスの提供 製品性能機能向上その他 リスク管理の強化 22

23 Smart Print Manufacturing Eco System スマート印刷生産ワークフローの自動化 自律型生産 マスカスタマイゼーション リーン生産 ジャストインタイム IIoT ビジネスインテリジェンス BI データ 分析 クラウドコンピューティング サイバーフィジカルシステム マシンラーニング ロボティクス Source: Keypoint Intelligence - Infotrends 23

24 スマートファクトリーの要素技術 分析 データの見える化を個々顧客にカスタム化 Canon PRISMAlytics, EFI Fiery Navigator, Kodak Analytics, SpencerMetric Connect BigData 多くのソースから大量データを取得 保存 分析 Heidelberg + PTC Machine Cloud, PitneyBowes + GE Predix 24

25 スマートファクトリーの要素技術 ビジネスインテリジェンス (BI) 生産データと財務データを組み合わせ見える化 Avanti Exective Dashboard( リコー子会社 ), EFI BI (MIS 大手 ), Tharstern BI( 英国 ) クラウドコンピューティング インターネットなどネットワークを経由して コンピュータ資源をサービスの形で提供 Amazon Web Service, Microsoft Azure, Heidelberg PTC Machine Cloud, Komori KP- Connect +Soracom 25

26 スマートファクトリーの要素技術 サイバーフィジカルシステム データを解釈し行動情報に変え他のマシン システム 人間とインターフェース 資材搬送用自律型ロボットなど RMGT IIoT( 産業 IoT) 産業機械 システムがネットを通じつながることで実現するサービスやビジネスモデル 生産効率 安全性の向上 サプライチェーンの最適化などを目的 26

27 スマートファクトリーの要素技術 マシンラーニング コンピューターによる人工知能学習 コンピューターも経験から学習し 将来予測や意思決定を実現できるようにする技術や手法ロボティックス 繰り返し作業のロボットによる自動化 ロボットを使い紙の積み替えなどを行う グラビアシリンダーの交換 ( シンクラボ :Fanuc) 印刷通販ウェーブ : 不二越 MZ04 で卓上エコリング綴じカレンダーのロボット化 27

28 IGAS 2018 各社のスマートファクトリー コモリ : KP-Connect Pro FFGS/Fuji Xreox: Smart Factory/Cockpit キヤノン : ファクトリーオートメーション RMGT: 見える化 ロボットによる自動化 Agfa: プリプレスのファクトリーオートメーションリコー : スマートソリューション Batch Builder Horizon: Smart Factory Muller Martini: Connex / Finishing

29 コモリ KP-Connect Pro クラウドによる生産状況の見える化 データ自動収集 分析 工程管理サーバーによる最適化 ベストプラクティス集積 29

30 コモリ : なぜ見える化が必要なのか? 30

31 可視化 ( 見える化 ) で何をつかむか? 稼働状況故障状況製造状況 ( 生産の遅れ 在庫状況 ) 人や搬送機器の動き ( モノの動きと ) 作業者の作業動態 ( ムダとエラーを無くす ) ボトルネックがどこにあるのかを理解する ラインの比較で問題点を見出す 工場同士の比較でさらに生産最適化 31

32 コモリ : KP Connect Pro KP Connect Pro と EQUIOS との連携 プリプレスからインキキー調整の自動化 断裁作業の見える化と自動化 32

33 コモリ : KP Connect Pro 未来の印刷工場を提案 見える化をファクトリーサイネージで実現 ブースを印刷工場として全機種を見える化 リアルタイムに稼働状況を表示 CONNECTED AUTOMATION 33

34 FFGS/Fuji Xerox: Smart Factory ジョブ内容に応じオフセット デジタル印刷の自動選択 後加工まで含めた最適な生産システムの選択とスケジューリング 生産工程とコストの可視化により最適な品質 納期 コストを実現 Fuji Xerox: プリプレスの自動化を 見える化する SE- BizObject Production Cockpit 1.0 (BI ツール解析も ) 34

35 Fujifilm: Print Smart Factory IIC (Industrial Internet Consortium) Test Bed 実証実験 サプライチェーン全体に対してデジタライゼーション SPONSOR: Fujifilm SUPPORTING MEMBERS: Fujitsu, IBM, Real-Time Innovations, Toshiba MARKET SEGMENT: Manufacturing (Industrial Printing) 35

36 Agfa: Apogee クラウドソリューション ApogeeDrive AutoPilot はクラウド型ファイルストレージサービス ApogeeDrive の拡張機能 専用サーバーが必要なく手軽に始められるサービス アルバム業界のダイコロ Apogee Cloud 採用 RIP サーバー 6 台を廃棄 CTP 版最大 2000 版 / 日 ワークフローの一元管理 36

37 RMGT スマートファクトリー構想 人と機械やシステムが協働 需給変動に応じて最適生産 印刷機の稼働状況を見える化 RMGT プレスインフォーメーションクラウド 工場内物流のロボット化で人を援ける 自動搬送ロボット S-CART( 日本電産シンポ ) による用紙 印刷物の運搬 協働ロボット Fanuc CR35iR クラウドベースのサポート 37

38 RMGT スマートファクトリー構想 自動化 見える化 サポート RMGT Cloud 38

39 RMGT: Fanuc CR35iR, S-CART 人と協働するロボット ( コボット ) 人間の置き換えではなく人間の生産性と付加価値を高めるひっ迫する労働力を補充 協業ロボットは最も成長する産業オートメーション 2025 年には全産業用ロボットの 34% の売り上げ現在の約 10 倍と予測される 39

40 RMGT: 遠隔支援システム Cloud スマートグラスを用いた AR を利用印刷機のトラブル箇所を RMGT コントロールセンターから目視問題 原因を早期特定し 対策を早期実施出張修理無しで機械のダウンタイムを最短化 複数の利用者が同時アクセス AR で問題箇所と情報を見える化 40

41 ミューラー マルティニ : Finishing 4.0 ワークフロー Connex 4.0 Finishing 4.0 を標榜 フィニッシング 4.0 は 量産技術を用いながら自動で多様な印刷製品を低コストで効率的に製造することが可能にする カスタマイズされた本やチラシ 雑誌などを高付加価値をコストを抑えて生産 ブックオブワンを実演 バレオ無線綴じ機と新しい三方断裁機であるインフィニトリム drupa2016 でも実演されたラインで 1 冊ずつサイズや厚みの異なる本の連続生産ブックオブワンを実演 デジタル印刷と連携し最小 1 冊を製本 バレオ無線綴じ機と新しい三方断裁機インフィニトリム

42 HP, Horizon, goof Smart Factory HP Indigo プレスは Horizon SmartStacker とインラインで動作し 完成した製品まで後加工の自動化と生産効率を示したグーフは入力データのジョブのくみあわせ最適化と面付け最適化を自動化する 42

43 goof: Connected Print Solution ディノス セシールにグーフが提供したソリューション EC と連携し カート落ち した消費者に対して 顧客の嗜好や属性に合わせたデータドリブンの新型 DM を 24 時間以内に 自動的に作成しデジタルデジタル印刷 (HP Indigo) して送付する その結果 電子メール送付だけの顧客と比較して 購入率が 20% 向上した グーフの Print of Things はクラウド型全自動紙 DM 運用プラットフォームであり デジタル連携で作るパートナーエコシステム 43

44 HP: スマートファクトリー HP: 印刷会社の働き方改革を実現 課題 : ジョブ数が増え多様化する入稿形態 複雑化した生産管理による生産性や利益率の低下 拠点間や時間差における印刷品質のばらつき PrintOS: リアルタイムデータを活用した稼働効率の向上を実現する PrintBeat 印刷工程の簡素化と自動化を実現する Siteflow 次世代の協調型オープンプラットフォームとなる新たなマーケットプレイスも紹介 PrintOS Marketplace PrintOS はエコシステム 印刷会社だけでなくブランドオーナー パートナー企業を繋ぐ生態系 ダシュボード機能で見える化 生産の自動化 魅力的な製品とサービスで新しい価値を創造 44

45 Kodak: Prinergy Cloud Microsoft Azure プラットフォーム利用 生産データをリアルタイムにダッシュボードへ反映 迅速かつ的確な生産判断を可能に 業界初のアナリティクス対応型ワークフローを提供 (Yellowfin 社と共同開発 ) 直感的なダッシュボード 継続的なデータ収集により生産コストやシステムパフォーマンスの可視化を実現 経営 生産判断の精度を高め 自社体質を強化 45

46 Kodak: PRINERGY Cloud Dynamic Print Planning Decision Analytics 印刷業界初の (BI) business intelligence solution

47 Canon: PRIMAlytics PRISMAlytics Dashboard: デジタルプレスのパフォーマンス傾向を収集 整理 表示するクラウドサービス プレスデータを記録し ダッシュボードに変換し使用 生産 消費関連の情報を表示 生産環境の効率を向上させるのに役立つ 47

48 IGAS2018 では展示されませんが Heidelberg + PTC Machine Cloud フランクフルトのデータセンターにある PTC マシンクラウドから 25,000 台以上の顧客機器とソフトウェアモジュールを監視 故障の場合に迅速に対応 潜在的な故障が予測される場合でも完全に停止時間を回避 PTC ThingWorx 産業用 IoT アナリティクス ThingWorx は IoT の複雑な分析プロセスを自動化し リアルタイムの実用的な情報 予測 推奨事項を提供 48

49 IGAS2018 では展示されませんが PitneyBowes + GE Predix 物理的技術とデジタル技術を活用して クライアントがビジネス成果を上げるのを支援インサータは銀行などの企業が 正しい封筒に正確に正しい郵便物を入れるのに利用仕事の規模とスピード :1 つの銀行だけで 1 年間で 9 億本の郵便物を処理停電を避け 故障前に機械を修理するには機械の可視性が必要 (AI による故障予知 ) 問題の根本原因を非常に迅速に理解する必要性 Predix はこれ可能にする 49

50 PitneyBowes + GE Predix IoT プラットフォーム 50

51 Industry 4.0 / IoT は印刷産業 にとり何を意味するのか? 工業生産において出版やパッケージの製造工程に置ける永遠の課題である高度に自動化された大規模生産システムをロットサイズが最小限の 1 個にまで拡張する柔軟性のある仕組み ( マスカスタマイゼーション ) デジタルネットワークに基づき情報が絶え間なく流れる中で 将来の印刷産業のエコシステムは革新される 自律 最適化システム 51

52 印刷産業で起こることは ~ 第 4 次産業革命のインパクト ~ 大量生産 画一的サービスから 個々のニーズに合わせたカスタマイズ生産 サービスへ 印刷物のマスカスタマイズ生産 人工知能により認識 制御機能を向上させることによる 人間の役割のサポート 代替 印刷物生産 検査の自動化 コンテンツ生成の AI 化 製品やモノのサービス化 新たなサービスの創出 印刷工場のコネクト化で予防保全 生産最適化 データ共有によるサプライチェーン全体での効率性の飛躍的向上 顧客企業 デザイン会社 マーケティング企業との連携 52

53 マスカスタマイゼーション先行事例 Cimpress: Vistaprint Mass Customization Platform 最小量を低コストで生産する仕組み 共通したマイクロサービスで全世界顧客対応グローバル調達 ( 用紙 インキなども ) 53

54 Smart Factory の効果 人 (Man); 機械 (Machine); 材料 (Material); 方法 (Method) 需給調整の最適化 計画的予防保全 省力化無駄を削減 目の付け所 日立の SmartFactory 54

55 デジタル社会は加速 自動化や ICT によるデジタル化はどの企業でも行われ デジタル社会は加速していく 他社と差別化し生き抜くためには デジタルデータをどのようにつないで どう活用して新しい価値を生み出していくかが重要である 働く人のマインドを IoT 時代に合わせて変革する つまり 人財の育成がポイントである 55

56 近未来の印刷工程 1 フルデジタル サプライチェーン データ入稿 Web2Print PDF 入稿と JDF 連携 無処理プレート CTP でデータ完全再現 アナログ現像工程による誤差がなくなる 完全標準化カラーマネージメント ISO 12647, Japan Color 2011 印刷の標準化 色標準化で 印刷は数値化 スキルレス化が可能 自動運転 基準濃度で印刷作業の標準化 標準パラメータ設定で一発で濃度調整可能 インキ膜厚が適正化し印刷中の色が安定 56

57 近未来の印刷工程 2 Smart Factory の完成 = Industry4.0 全自動自律型マネージメントシステム Web2Print の受注後 MIS(ERP) と連動し ジョブを自動管理 使用する印刷機 後加工機 梱包機の準備段取りも 紙 インキ 版などの資材の自動発注も 生産 ( 検査 ) 梱包 ( 検査 ) 発送を自動化 運送業のトラッキングシステムと IoT クラウド連携 納入確認と自動決済 顧客のコンテンツ 発注履歴管理 在庫管理も 57

58 近未来の印刷工程 3 超多品種 不定形に対応するフレキシブル生産 ロボット生産システムの導入 AI ベースの生産最適化問題解決 クラウドベースでベストプラクティスを集積 クライアントの要望を満たす最適解 顧客のコンテンツから印刷物 Web, DM マーケティングキャンペーンのすべてを有機的に管理し 自律的に最適化し 自動更新する CRM だけではなく Marketing Automation 58

59 59 JAGAT トピックセミナー平成 30 年 12 月 14 日 スマートファクトリの 目指すもの ご清聴ありがとうございましたジーエーシティ株式会社代表取締役社長堀本邦芳