大規模地震対策の概要

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しおりわかはら
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1 首都直下地震対策について

2 地震対策に関する計画フロー 1 地震動の推定 (H16.11) 地震が発生した場合の震度分布を推計 2 被害想定 (H16.12, H17.2) 建築物火災人的被害交通輸送施設供給処理施設通信情報システム等の被害予測 3 地震対策大綱 (H17.9) (H22.1 修正 ) 予防から応急復旧復興までの対策のマスタープラン 4 地震防災戦略 (H18.4) 定量的な減災目標と具体的な実現方法等を定める 5 応急対策活動要領 (H18.4) 6 具体的な活動計画 ( H20.12) 地震発生時の各機関が取るべき行動内容応援規模等を定める 1

3 首都直下地震対策に係るこれまでの経緯平成 15 年 5 月中央防災会議首都直下地震対策専門調査会設置平成 16 年 12 月平成 17 年 2 月首都直下地震の被害想定公表平成 17 年 7 月首都直下地震対策専門調査会報告とりまとめ中央防災会議に報告 9 月首都直下地震対策大綱中央防災会議決定平成 18 年 4 月首都直下地震の地震防災戦略中央防災会議決定首都直下地震応急対策活動要領中央防災会議決定中央防災会議首都直下地震避難対策等専門調査会設置平成 20 年 10 月首都直下地震避難対策等専門調査会報告とりまとめ同年 12 月中央防災会議に報告 12 月首都直下地震応急対策活動要領に基づく具体的な活動内容に係る計画中央防災会議幹事会決定平成 22 年 1 月首都直下地震避難対策等専門調査会報告において提言された避難者帰宅困難者等対策などを追加するため首都直下地震対策大綱及び首都直下地震応急対策活動要領を修正 2

4 南関東で発生した地震 (M6 以上 1600 年以降 ) 関東地震(一九二三)220 年関東地震クラスの地震安政江戸地震(一八五五)東京地震(一八九四)丹沢地震(一九二四)活動期静穏期活動期静穏期活動期? ~300 年 M7 クラスの地震が今後 30 年以内に発生する確率は 70% 程度と推定されている元禄関東地震(一七〇三)マグニチュード2050 年 M7 クラスの地震が発生する可能性 M8.2 M7.9 3 首都直下地震の切迫性

関東大地震 (4) フィリピン海プレートと太平洋プレートとの境界の地震 (2) の検討で包含されるため除外 (5)

5 首都直下で発生する地震のタイプ日本周辺のプレート (1) 地殻内の浅い地震 ( 今回の検討の対象 ) (2) フィリピン海プレートと北米プレートとの境界の地震 (3) フィリピン海プレート内の地震結果的に (2) の検討で包含関東大地震 (4) フィリピン海プレートと太平洋プレートとの境界の地震 (2) の検討で包含されるため除外 (5) 太平洋プレート内の地震 (2) の検討で包含されるため除外中央防災会議首都直下地震対策専門調査会地震ワーキンググループ岡田委員提供資料をもとに作成 4

6 地震発生の蓋然性首都直下地震対策専門調査会において検討対象とした地震ある程度の切迫性が高いと考えられる近い将来発生の可能性が否定できないプレート境界プレート内の地震 (19 断層面のうち東京湾北部などの 7 断層面の領域 ) 地殻内の浅い地震 M6.9 茨城県南部多摩活断層 M7.0 以上 ( 最近 500 年以内に発生したものを除く ) 関東平野北西縁断層帯立川断層帯伊勢原断層帯神縄国府津 - 松田断層帯三浦半島断層群中核都市等直下さいたま市千葉市川崎市横浜市立川市羽田市原市成田東京湾北部都心直下都心東部都心西部注 1) 注 2) 凡例 : 応急対策の対象とする地震 : 予防対策の対象とする地震近い将来発生する可能性がほとんどない地震は除外近い将来とは今後 100 年程度をいう近い将来発生の可能性は低いその他の機能プレート境界プレート内の地震 (19 断層面のうち発生可能性の低い領域に該当する 12 断層面の領域 ) 首都機能を支える交通網やライフライン等の機能中核都市の機能都心部周辺首都機能集積都心部首都機能の重要性 5

7 6 東京湾北部地震 (M7.3) の震度分布都心部で 6 強 6 弱震度 6 弱以上の区域が都県を越えて広域に分布

新宿区千代田区環状 7 号線中央区環状 6 号線港区新宿区 < 冬 18 時風速 3m/s> 千代田区新宿区中央区港区荒川

8 首都直下地震地震被害想定全壊棟数分布と焼失棟数分布の比較 ( 東京湾北部地震 M7.3) 1 揺れによる全壊棟数の分布 ( 都心部 ) 2 焼失棟数の分布 ( 都心部 ) < 冬 18 時風速 15m/s> 新宿区千代田区環状 7 号線中央区環状 6 号線港区新宿区 < 冬 18 時風速 3m/s> 千代田区新宿区中央区港区荒川千代田区中央区港区 500m メッシュ内における棟数都県域を超えた広域的な被害荒川沿いの全壊が顕著木造密集市街地 ( 環 6 環 7 沿い ) の焼失が顕著都心部では不燃化が進展 7

9 建物被害人的被害 ( 東京湾北部地震 M7.3) 冬 18 時風速 15m/s のケース 1 建物全壊棟数火災焼失棟数約 85 万棟火災焼失 77% 65 万棟構成比揺れ 18% 15 万棟液状化 4% 3.3 万棟急傾斜地崩壊 1% 1.2 万棟 2 死者数約 11,000 人ブロック塀等の倒壊等 7% 800 人火災 55% 6,200 人交通被害 2% 200 人建物倒壊 28% 3,100 人構成比急傾斜地崩壊 8% 900 人瓦礫発生量約 9,600 万トン負傷者数 ( 重傷者含む )210,000 人重傷者数 37,000 人 18 タイプの地震動中建物全壊棟数が最大となるのは東京湾北部地震 ( 約 85 万棟 ) 死者数が最大となるのは都心西部地震 ( 約 13,000 人 ) 8

10 経済被害 ( 東京湾北部地震 M7.3) 被害額約 112 兆円計算条件冬 18 時風速 15m/s 被災地域内国内 ( 被災地域外 ) 海外物的被害人的被害直接被害 ( 復旧費用 ) 66.6 兆円うち建物被害が 55.2 兆円間接被害 ( 生産額の低下 ) < 機能支障 > 首都の経済中枢機能支障交通ネットワーク機能支障合計 39.0 兆円 (13.2 兆円 25.2 兆円 0.6 兆円 ) 間接被害 ( 交通寸断による機会損失時間損失 ) 6.2 兆円 9

11 ライフライン施設被害 ( 東京湾北部地震 M7.3) 電力停電軒数万軒約 160 万軒約 120 万軒支障率 6.1% 支障率 4.4% 地震発生後日数約 120 万軒支障率 12.3% 同上同上上水道ガス通信 ( 固定電話 ) 140 万軒供100 給80 停軒止60 数軒数万軒復旧目標日数 6 日地震発生後日数地震発生後日数断水人口上段及びグラフ : 冬 18 時風速 15m/s 下段 : 冬 18 時風速 3m/s 1200 万人地震発生後日数約 110 万回線約 47 万回線復旧目標日数 30 日支障率 4.8% 支障率 2.0% 120 万回線日復旧目標日数不日通回 60 線数 40 復旧目標日数約 1,100 万人同上支障率 25.7% 同上地震発生後日数 10

12 避難者数帰宅困難者数 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 避難者冬夕方 18 時風速 15m/s 約 700 万人避難所生活者約 460 万人東京湾北部地震帰宅困難者全外出者数 2,100 万人居住ゾーン外への外出者数 1,400 万人 0 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 1 日後 4 日後 1 ヶ月後避難所生活者数冬夕方 18 時風速 3m/s 0 約 610 万人避難所生活者約 400 万人疎開者数 1 日後 4 日後 1 ヶ月後避難所生活者数疎開者数平日昼 12 時発災帰宅困難者数 650 万人被害想定における帰宅困難者各地区の滞留者のうち帰宅までの距離が遠く徒歩による帰宅が困難な人とする帰宅までの距離が 10km 以内の人は全員帰宅可能とする帰宅距離 10km~20km では被災者個人の運動能力の差から帰宅困難割合は 1km 長くなるごとに 10% 増加帰宅距離 20km 以上の人は全員帰宅困難とする 11

13 首都直下地震対策大綱の構成首都中枢機能の継続性確保発災後 3 日程度を念頭に置いた目標と対策膨大な被害へのへの対応建築物の耐震化火災対策居住空間内外の安全確保対策ライフラインインフラの確保対策長周期地震動対策文化財保護対策対応 ~ 地震に強いまちの形成 ~ 首都圏広域連携体制の確立救助救命対策消火活動災害時要援護者支援保健衛生防疫対策治安の維持ボランティア活動の環境整備平成 17 年 9 月中央防災会議決定 ( 平成 22 年 1 月修正 ) 計画的かつ早急な予防対策広域防災体制の確立復旧復興対策膨大な避難者帰宅困難者への対応 ( 避難者対策 ) 避難所としての公的施設民間施設の利用拡大応急危険度判定等の迅速な実施多様なメニューによる応急住宅の提供震災廃棄物処理対策ライフラインインフラの復旧対策首都復興のための総合的検討 ( 帰宅困難者対策 ) 駅周辺における混乱防止円滑な誘導体制の検討むやみに移動を開始しないという基本原則の周知徹底従業員生徒等の一時収容対策の促進地域防災力企業防災力の向上国民運動の展開 ( 公助自助共助 ) 12

1. 経緯と策定状況中央省庁業務継続計画の策定状況首都直下地震対策大綱 ( 平成 17 年 9 月中央防災会議決定 ) 首都中枢機関は発災時に機能継続性を確保するための計画として業務継続計画を策定することを規定平成 19 年 6 月中央防災会議内閣府が中央省庁業務継続ガイドラインを作成各省庁が業務継続計画を策定することを確認総理大臣からも積極的に取組むよう指示

14 1. 経緯と策定状況中央省庁業務継続計画の策定状況首都直下地震対策大綱 ( 平成 17 年 9 月中央防災会議決定 ) 首都中枢機関は発災時に機能継続性を確保するための計画として業務継続計画を策定することを規定平成 19 年 6 月中央防災会議内閣府が中央省庁業務継続ガイドラインを作成各省庁が業務継続計画を策定することを確認総理大臣からも積極的に取組むよう指示業務継続計画の策定状況全ての中央省庁 * において策定 * 全ての指定行政機関 ( 災害対策基本法第 2 条第 3 号の規定により内閣総理大臣が指定する行政機関 ) 2. 業務継続計画のポイント業務影響分析業務中断や業務の実施の遅れに伴う影響の重大性を業務毎に評価基本的な評価区分 Ⅴ 甚大 Ⅳ 大きい Ⅲ 中程度 Ⅱ 小さい Ⅰ 軽微影響の重大性業務プロセスと必要資源の分析資源の確保状況の確認と必要資源の分析被災状況下における業務プロセスの分析地震で利用可能資源に制約がある条件下での初動対応から目標とする業務の実施に至るまでの仕事の流れや必要資源を把握発災後の状況の想定被災状況の想定自省庁における被災状況と参集可能人数についての想定非常時優先業務の選定と目標時間目標レベルの設定応急対策業務 ( 例 ) 内閣府 : 緊急災害対策本部事務局の運営警察庁 : 警察広域緊急援助隊等の派遣消防庁 : 緊急消防援助隊による応援の指示調整防衛省 : 自衛隊部隊派遣の開始継続の優先度が高い通常業務 ( 例 ) 法務省 : 戸籍事務に関する指導監督財務省 : 輸出入通関関連業務厚労省 : 年金失業等給付金等の支給業務経産省 : 原子力防災機能の確保国交省 : 航空機の運航に関する許可命令等具体的対応の検討 1 非常時の対応計画の検討人的資源等の割当の優先度に関する検討代替拠点への移行計画に関する検討通常体制への復帰計画の検討その他安否確認職場内被災者対応来庁者への対応等 2 対策の検討指揮命令系統の確立代替拠点整備庁舎の耐震補強等重要データ類の保全等電源通信トイレ等の確保飲料水食糧等の備蓄等 3 訓練教育衛星通信の確保例すぐ実行できる対策はすぐ実施災害に伴う停電の際に稼働させる機器等を明確化し非常用電源容量の効果的利用等を図った対策事例商用電源の停電の影響を受けるコンセント非常用電源によるバックアップに対応したコンセント発災後の業務水準推移イメージ業事前務レベ100% ル(質量合わせた水準)発災災害応急対策中心非常時優先業務に該当する通常業務応急業務約 2 週間災害復旧復興中心業務継続計画の決定業務継続計画の運用点検是正非常時優先業務以外の通常業務約 1 ヶ月時間軸

首都直下地震の地震防災戦略 (1) 減災目標今後 10 年間で死者数を半減風速 15m/s 約 11,000 人約 5,600 人 ( 半減 ) 風速 3m/s 約 7,300 人約 4,300 人 (4

15m/s 約 4,000 人減風速 3m/s 約 1,500 人減具体目標住宅建築物の耐震化 : 耐震化率 75% 90% 耐震改修促進計画の策定住宅建築物耐震改修等事業

不燃領域率 40% 以上建築物の不燃化共同化による建替延焼遮断帯 ( 防災環境軸を含む ) の形成避難地避難路の整備初期消火率の向上 : 自主防災組織率 72.

15 首都直下地震の地震防災戦略 (1) 減災目標今後 10 年間で死者数を半減風速 15m/s 約 11,000 人約 5,600 人 ( 半減 ) 風速 3m/s 約 7,300 人約 4,300 人 (4 割減 ) 平成 18 年 4 月中央防災会議決定減災効果建物倒壊による死者軽減数約 1,300 人減 ( うち家具の固定約 100 人減 ) 出所 ) 神戸大学 HP 火災による死者軽減数風速 15m/s 約 4,000 人減風速 3m/s 約 1,500 人減具体目標住宅建築物の耐震化 : 耐震化率 75% 90% 耐震改修促進計画の策定住宅建築物耐震改修等事業地域住宅交付金制度等による財政支援耐震改修促進税制の活用家具の固定 : 固定率約 30% 60% 住宅における地震被害軽減の指針の普及ホームページパンフレット等による PR 密集市街地の整備 : 不燃領域率 40% 以上建築物の不燃化共同化による建替延焼遮断帯 ( 防災環境軸を含む ) の形成避難地避難路の整備初期消火率の向上 : 自主防災組織率 72.5% 96% 自主防災組織の育成充実防災教育の推進出所 ) 神戸市消防局 HP 出所 ) 東京都 HP 急傾斜地崩壊による死者軽減数約 100 人減急傾斜地崩壊危険箇所の対策 : 急傾斜地崩壊対策事業の実施土地利用誘導急傾斜地の崩壊による災害から保全される戸数約 1.3 倍 14

16 首都直下地震の地震防災戦略 (2) 減災目標今後 10 年間で経済被害額を 4 割減風速 15m/s 約 112 兆円約 70 兆円 (4 割減 ) 風速 3m/s 約 94 兆円約 60 兆円 (4 割減 ) 減災効果具体目標復旧費用軽減額風速 15m/s 約 26 兆円減風速 3m/s 約 19 兆円減生産活動停止による被害軽減額約 4 兆円減交通寸断による被害軽減額復旧費用軽減対策 : 耐震化率 75% 90% 直轄国道等の橋梁の耐震補強を完了耐震強化岸壁の整備完了率約 55% 約 70% 住宅建築物の耐震化火災対策等交通施設の耐震補強企業による事業継続 : BCP 策定企業の割合大企業ほぼ全て中堅企業 50% 以上建物被害の軽減による企業の生産活動の維持事業継続ガイドラインに基づく事業継続の取組の推進約 0.7 兆円減交通ネットワーク早期復旧対策 : 耐震化率 75% 90% 緊急輸送道路の橋梁の耐震補強を完了耐震強化岸壁の整備完了率約 55% 約 70% 全国海外への経済波及の軽減額風速 15m/s 約 11 兆円減風速 3m/s 約 10 兆円減住宅建築物の耐震化火災対策等交通施設の耐震補強がれき発生減等による交通規制の早期解消 15

首都直下地震応急対策活動要領の概要平成 18 年 4 月中央防災会議決定 ( 平成 22 年 1 月修正 ) 背景首都直下地震対策大綱 ( 平成 17 年 9 月 ) 政府の広域的活動の手続き

3) 政府の活動体制緊急災害対策本部の設置設置場所の優先順位 1 官邸 2 中央合同庁舎 5 号館 3 防衛省 4 立川広域防災基地緊急災害現地対策本部の設置東京湾臨海部基幹的広域防災拠点施設 ( 有明の丘地区 )

2ha) 首都中枢機能継続性確保のための活動首都中枢機関職員及びその家族の安否確認直ちに要員の参集首都中枢機能継続のための体制を整え業務継続計画に基づき活動を的確に実行緊急災害対策本部現地対策本部

関係都県に対する広域的応援 > 救助救急活動の実施及び要員の派遣災害派遣医療チーム(DMAT) 救護班の派遣広域医療搬送非被災道府県に対する消防応援の要請食料飲料水等の調達 ( 厚生労働省農林水産省経済産業省

17 首都直下地震応急対策活動要領の概要平成 18 年 4 月中央防災会議決定 ( 平成 22 年 1 月修正 ) 背景首都直下地震対策大綱 ( 平成 17 年 9 月 ) 政府の広域的活動の手続き内容等を具体化した活動要領の策定被害想定に基づきあらかじめ地域ごとの派遣内容や必要量等を計画主な対象地震 : 東京湾北部地震 (M7.3) 政府の活動体制緊急災害対策本部の設置設置場所の優先順位 1 官邸 2 中央合同庁舎 5 号館 3 防衛省 4 立川広域防災基地緊急災害現地対策本部の設置東京湾臨海部基幹的広域防災拠点施設 ( 有明の丘地区 ) 有明の丘が使用不能時の設置場所は東京都庁 M7.3 の東京湾北部地震の震度分布現地対策本部設置場所有明の丘地区 ( 約 13.2ha) 首都中枢機能継続性確保のための活動首都中枢機関職員及びその家族の安否確認直ちに要員の参集首都中枢機能継続のための体制を整え業務継続計画に基づき活動を的確に実行緊急災害対策本部現地対策本部首都中枢機関の機能継続のため情報を収集分析して支援策を検討の上必要な措置を実施主な応急対策活動各省庁等の役割を明記救助救急医療消火活動 ( 警察庁防衛省消防庁海上保安庁厚生労働省文部科学省 ) < 関係都県に対する広域的応援 > 救助救急活動の実施及び要員の派遣災害派遣医療チーム(DMAT) 救護班の派遣広域医療搬送非被災道府県に対する消防応援の要請食料飲料水等の調達 ( 厚生労働省農林水産省経済産業省総務省消防庁防衛省海上保安庁 ) 主要な物資を中心とした調整体制の整備緊急度重要度に応じた調達活動緊急輸送のための交通の確保緊急輸送活動 ( 警察庁国土交通省海上保安庁水産庁防衛省消防庁 ) < 交通の確保 > 道路交通規制道路の応急復旧航路障害物の除去 < 緊急輸送活動 > 自動車運送事業者等に対する緊急輸送の要請船舶航空機を用いた緊急輸送東京湾臨海部基幹的広域防災拠点 ( 東扇島地区 ) における緊急輸送活動の支援 16

首都直下地震応急対策活動要領に基づく具体的な活動内容に係る計画 ( 概要 ) 被害想定等をもとにあらかじめ地域ごとの部隊派遣内容物資調達内容部隊や物資の緊急輸送ルート等を計画物資調達量は発災後 1 週間分平成 20 年 12 月中央防災会議幹事会申し合わせ地震発生後被災状況等の情報がない段階から直ちに計画に基づき部隊派遣や医療活動物資調達を開始救助

18 首都直下地震応急対策活動要領に基づく具体的な活動内容に係る計画 ( 概要 ) 被害想定等をもとにあらかじめ地域ごとの部隊派遣内容物資調達内容部隊や物資の緊急輸送ルート等を計画物資調達量は発災後 1 週間分平成 20 年 12 月中央防災会議幹事会申し合わせ地震発生後被災状況等の情報がない段階から直ちに計画に基づき部隊派遣や医療活動物資調達を開始救助医療等の応急対策の緊急実施被害状況等の情報に応じ活動内容を修正 [ 活動のイメージ図 ] 救助部隊医療物資隊チームトン被害想定をもとにした被害程度物資不足量をもとに派遣部隊数等をあらかじめ計画 [ 被害想定の概要 ] 全壊焼失棟数約 85 万棟死者数約 1 万 1 千人重傷者数約 3 万 7 千人避難所生活者数約 460 万人 ( 約 1 日後 ) ( 冬夕方 18 時風速 15m/sのケース ) 埼玉県へ飲料水約 3,200t 食料約 1,030 万食調整粉乳約 1.2t 毛布約 17.9 万枚おむつ約 22.5 万枚東京都へ食料約 3,180 万食調製粉乳約 6.7t 毛布約 3.7 万枚おむつ約 38.7 万枚仮設トイレ約 1,120 基神奈川県へ食料約 1,690 万食毛布約 16.6 万枚茨城県へ食料約 40 万食調製粉乳約 0.1t 千葉県へ飲料水約 13,300t 食料約 1,570 万食調整粉乳約 5.3t 毛布約 55.9 万枚おむつ約 56.7 万枚仮設トイレ約 1,740 基応援部隊の派遣数は最大値埼玉県へ警察庁 530 人消防庁 1,410 人防衛省 4,200 人合計 6,130 人東京都へ警察庁 16,820 人消防庁 8,680 人防衛省 16,400 人合計 41,890 人神奈川県へ警察庁 730 人消防庁 1,080 人防衛省 8,200 人合計 10,010 人全般支援 55,400 人 ( 派遣場所を予め特定しない部隊 ) 派遣規模 ( 合計 ) 117,240 人千葉県へ警察庁 1,440 人消防庁 860 人防衛省 1,500 人合計 3,800 人相馬原駐屯地松本空港浜松基地大阪国際空港神戸空港等小松飛行場大阪国際空港美保飛行場高松空港福岡空港搬送目標患者数 423 人航空自衛隊入間基地立川駐屯地海上自衛隊厚木基地海上自衛隊下総基地有明の丘基幹的広域防災拠点羽田空港 DMAT 派遣数 180 チーム広域医療搬送は関係都県内では対応が困難な重傷者でありかつ広域後方医療施設へ搬送して治療することにより救命が可能と判断される患者を対象とする発災後 8~72 時間の間に搬送仙台空港松島基地北宇都宮駐屯地新千歳空港仙台空港 : 被災地内広域搬送拠点青字 : 医療チーム参集拠点赤字 : 被災地外広域搬送拠点

首都直下地震対策大綱等の修正 ~ 避難者帰宅困難者等の具体的対策の追加 ~ 首都直下地震避難対策等専門調査会報告を受けて首都直下地震対策大綱等に避難者帰宅困難者等の具体的対策の追加 ( 平成 22 年 1 月中央防災会議 ) 首都直下地震対策大綱等に盛り込まれた避難者帰宅困難者等対策のポイント避難者対策避難所への避難者の低減 (

災害時帰宅支援ステーションステッカー ( コンビニファミリーレストラン等の例 ) 災害時帰宅支援ステーション 1 水道水の提供 2 トイレの使用 3 地図等による道路情報ラジオ等で知り得た通行可能な道路に関する情報の提供など可能な範囲で沿道の事業者に協力を求めるもの首都圏八都県市首脳会議の取組帰宅困難者等対策一斉帰宅の抑制 ( 例 )

19 首都直下地震対策大綱等の修正 ~ 避難者帰宅困難者等の具体的対策の追加 ~ 首都直下地震避難対策等専門調査会報告を受けて首都直下地震対策大綱等に避難者帰宅困難者等の具体的対策の追加 ( 平成 22 年 1 月中央防災会議 ) 首都直下地震対策大綱等に盛り込まれた避難者帰宅困難者等対策のポイント避難者対策避難所への避難者の低減 ( 例 ) 応急危険度判定等の迅速な実施による自宅への早期復帰の促進避難所不足への対応 ( 例 ) 避難所としての公的施設民間施設の利用拡大必要物資等の供給と避難所運営の確立避難者が必要とする情報の提供応急住宅の提供等 ( 例 ) 公的及び民間の空家空室等の活用共通の課題 ( 例 ) 飲料水やトイレ等の検討災害時帰宅支援ステーションステッカー ( コンビニファミリーレストラン等の例 ) 災害時帰宅支援ステーション 1 水道水の提供 2 トイレの使用 3 地図等による道路情報ラジオ等で知り得た通行可能な道路に関する情報の提供など可能な範囲で沿道の事業者に協力を求めるもの首都圏八都県市首脳会議の取組帰宅困難者等対策一斉帰宅の抑制 ( 例 ) むやみに移動を開始しないという基本原則の周知徹底企業等における翌日帰宅時差帰宅の促進円滑な徒歩帰宅のための支援等 ( 例 ) 地方公共団体間の連携による徒歩帰宅支援一時滞在施設の確保駅周辺における混乱防止円滑な誘導体制の整備 H21 年 11 月渋谷駅周辺で実施された駅前滞留者訓練 ( 滞留者の誘導一時待機 ) の様子渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会主催 18

スライド 1

スライド 1 資料 1 これまでの首都直下地震対策について内閣府 ( 防災担当 ) 東海地震 30 年以内の地震発生確率 :88% 中央防災会議が検討対象とした大規模地震東南海南海地震 30 年以内の地震発生確率 : 70% 程度 ( 東南海地震 ) 60% 程度 ( 南海地震 ) 中部圏近畿圏直下の地震日本海溝千島海溝周辺海溝型地震不明 ( 東北地方太平洋沖地震発生前の宮城県沖地震の 30 年以内の地震発生確率