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ゆきしろみず
5 years ago
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1 先週のコメント / 質疑応答ツイッターラインメールの利用は CMC に入りますか CMC 上での告白が一番いいとおっしゃっていましたがやっぱり直接に伝えたほうがいいと思う自己開示が対面よりし易かったり良い面もなりますインターネットの正しい使い方とよく言われると思いますが具体的にどのようなことを指すのか不明確なように感じました自分が意図していない人が読むかもしれないという可能性と自分の開示する内容を考える必要があるでしょうちょっとツイッターの存在がこわくなりました ( ソーシャルネットワークアナリシスに関する言及 ) 講義の内容はどのように作成しているのかが気になります何か参考にしているかなど第 7 週目までの講義は Sparks, G. (2013) Media Effects Research: A Basic Overview をベースにしていて第 7 週目以降は三浦麻子森尾博昭川浦康至 (2009) インターネット心理学のフロンティア : 個人集団社会をベースにしている中間テストの採点が終わりました点数のお知らせがほしい人は以下まで空メールをお願いします rob.thomson@lynx.let.hokudai.ac.jp 件名にお名前と学生番号を入れてください点数を返信にて送りします参考書 : 五十嵐祐 (2009) 第 5 章第 12 週北海道科学大学情報社会論講義スライド CMCと対人関係 CMC と対人関係三浦麻子森尾博昭川浦康至編著インターネット心理学のフロンティア誠信書房ネットの対人関係の可能性 (1) 人と人の社会的なつながりを促進するツール Line, Twitter, Facebook 社会的ネットワークの構築い間連絡とっていなかった旧友との再会共通関心の人との出会い共同創作プロジェクトティーム管理既存関係の維持家族友人とのコミュニケーション

2 ネットの対人関係の可能性 (1a) ネットの対人関係の可能性 (2) サークル大会で出会った知り合い橋渡型ソーシャルキャピタルの管理補充に働く (Ellison et al., 2007) バイト先の知合い親友研究室家族孤独感を低減するツール大学入社に従う転居新たな環境に順応する時家族と友人との死別社会的動物である人間はインターネットを利用して孤独感の低減を求める傾向にあるつまり社会的ネットワークの欠如を埋める可能性があるネットの対人関係の可能性 (3) 疑問 : インターネット上の社会的ネットワークは身近な社会的ネットワークの欠如を埋め合わせる代替になりうるのだろうかオフライン世界で感じる孤独感はオンラインでの居場所を探すと解消できるのだろうか短期的に期的にオフライン社会状況への社会的な適応を阻害するのでは? ネットの対人関係の可能性 (4) ネット友という言葉がよくないと思うなぜならネット上の友だちは本当の友だちではないという意味を持つからだスカイプや SMS を介しているからといってオンラインの友情に何等かの欠けている部分があるという意味を持つのだしかし友情はその対面さで評価するべきではないと思う自分にとっての意義深さで評価するべきだ良い友だちというのはネット上かオフラインか関係なく私たちの心の中に共感を湧き起こすものであればそれは友だちと呼ぶべきものである John Green さよならを待つふたりのためにの著者きっと星のせいじゃないの映画になった作品

3 ネットの対人関係の可能性 (5) こうした疑問に答える研究をこれから紹介していく CMC における対人的相互作用のプロセス上記の心理的な帰結 CMC の利用が孤独を感じる人にとってどのような利益不利益を生み出すのかまず社会心理学の領域における孤独感研究を概観する孤独感の生起するプロセス孤独感が心身にもたらす影響 CMC の利用を孤独感との関連について検討する孤独感の定義 (1) 社会的な関係における達成水準と願望水準に食い違いから生じる主観的な不快経験 (Peplau & Perlman, 1982) 1. 自分の持っている社会的ネットワークを知覚する 2. その状態を評価する 3. その際に自分が望むようなつながりを得られていないと感じたときに生起するネガティブな感情経験孤独感の定義 (2) 情緒的孤独感家族やパートナーなどの親密な愛着対象の欠如 ( 死別など ) よって引き起こされる代替の愛着対象を見つかったとしても慢性的なものとして継続する場合がある社会的孤独感所属集団で社会的ネットワークが形成できないことによって引き起こされる感情引っ越しなどをした後新しい対人関係作れば解消できる孤独感の要因 (1) 孤独感を引き起こす要因既婚者か独身か所得の高低社会経済的地位の高低いずれも後者のほうは孤独になりやすい個人が置かれた社会的環境が孤独感と関連している

4 孤独感の要因 (2) 文化ユニセフ ( 国連児童基金 ) が 25 か国の 15 歳の子どもを調査した (2003 年 ) 自分の幸福感に関するネガティブな文章を同意する ( 自分に当てはまると答える ) 子どもの割合日本私は孤独だと感じるに同意する割合は 29.8% 孤独感の要因 (2) 文化ユニセフ ( 国連児童基金 ) が 25 か国の 15 歳の子どもを調査した (2003 年 ) 日本の子どもの 29.8% は私は孤独だと感じるに同意する世界平均 (7.4%) を大幅に上回る内閣府による調査では日本の高齢者の 61.1% は独りぼっちで頼るものがないという文章に自分に当てはまると答えたアメリカでは 38.2% 孤独感の要因 (3) 文化が関与する理由 (1) 閉鎖的な社会関係を特徴とする日本社会相互監視仲間からの制裁への警戒 ( びくびく ) これらの特徴は集団内に緊張状態を引き起こす人間関係への閉塞感や縛りを高める望むような社会的つながりを得られてないという感覚を引き起こす可能性がある

5 孤独感の要因 (4) 文化が関与する理由 (2) 資本主義社会の発展都市化過疎化成功は他者から孤立することであるという信念週末は友人と過ごす時間であるべきだという信念このべき論に根拠はない社会的関係の形成維持を防げている可能性がある孤独感の測定 (1) Russell et al.(1980) の改訂版 UCLA 孤独感尺度が主流あなたは以下のようなことはどれほど感じますか 1. 私には頼りにできる人に誰もいない 2. 私の興味や考えは私の周囲の人たちとは違う 3. 私はひとりぼっちではない * 4. 私はその気になれば人とつきあうことができる * などなど 1= 決して感じない 4= しばしば感じる * は逆転項目孤独感の測定 (2) 社会的孤立 ( 社会的ネットワークの狭さ ) は? ある集団のなかで誰も知り合いがいない人 ( 孤立感 ) 孤独感を引き起こす状態ではないだろうかそうであれば社会的ネットワークの狭さを孤独として定義すればよいのでは? 主観的な感情である孤独感に個人差がある一匹狼 ( 人との付き合いへの願望水準が低い ) 大きな社会的ネットワークを持っていてもすべての知り合いは表面だけの付き合い ( 願望水準を見合っていない ) ポイント孤独感は社会的ネットワークの様態に直接決定されるものではなく主観的な経験である孤独感と所属欲求 (1) 問題望んでいるような社会的関係が得られていないとき人はなぜ孤独を感じるのだろう? あたりまえだ! 孤独感は他者との社会的関係を希求する親和欲求が満たされない状態で生起するネガティブ感情体験であるからだ実はそう単純な話ではない親和欲求は孤独を避けようとするこころの働きを仮定せずに成り立たないものであるつまり同じ現象を異なる次元で記述しているだけ神が存在することは聖書に書かれている聖書は神の言葉であるゆえに神は存在する同義反復

2015/6/30 孤独感と所属欲求２孤独感と所属欲求３人のこころに頼らない説明はあるのか所属欲求進化心理学的なアプローチから生まれた所属欲求が近年着眼されてきた他者との安定した社会的つながりを維持したい動機親和欲求とは異なる所属欲求には社会環境への適応には機能があるというアイディアが中心的パートナーとの安定した関係と得ることは固体の繁殖の機会を増やすこと

6 2015/6/30 孤独感と所属欲求２孤独感と所属欲求３人のこころに頼らない説明はあるのか所属欲求進化心理学的なアプローチから生まれた所属欲求が近年着眼されてきた他者との安定した社会的つながりを維持したい動機親和欲求とは異なる所属欲求には社会環境への適応には機能があるというアイディアが中心的パートナーとの安定した関係と得ることは固体の繁殖の機会を増やすことにつながる集団内の物質的資源の効率的な分配にも役立つ身を守ることに役に立つ集団から排斥されたら獲物獲得外敵からの自衛などが困難になる孤独感と所属欲求４所属欲求孤独を感じている人は様々ストレスにさらされる恐れがある Pressman et al. (2005)の研究では１参加者の社会的ネットワークサイズ２孤独感３予防接種後の抗原抗体反応を測定した社会的ネットワークが小さくて孤独感が高い人は最も抗原抗体反応が弱かった孤独を感じている人は様々ストレスにさらされる恐れがある Cacioppo et al. (2003)の実験では孤独を感じる参加者であるほど以下のことがわかった日常生活での生理学的指標ではストレスが高かった質問紙調査で得られたストレス指標が高かったつまり自己報告した回答だけではなく生理指標もストレスを示したストレスへの反応の結果として免疫システムの活動も低下した

7 孤独感と所属欲求 (5) 所属欲求のコントロール人は社会環境との相互作用を通じて所属欲求を適切にコントロールしようとする所属欲求の制御モデルは Pickett & Gardner (2005) は提唱している終了現在の所属欲求の評価 ( 自尊心のソシオメーターを経由して ) YES 満足か? 自己に対して所属欲求の非充足を警告 ( ネガティブ感情不安認知的賞賛などを経由して ) 社会的モニタリングシステム ( 言語的非言語的な社会的手がかりに関する周囲の状況や社会的つながりの機会を監視する NO 社会的相互作用場面でのさらなる試み孤独感と所属欲求 (6) 所属欲求の制御モデルの脳科学的な根拠 (1) 排斥の経験や孤独感が引き起こす自尊心の低下は社会的痛みを引き起こすその時に脳の前部帯状回を活性させて身体的痛みと同様の苦痛を引き起こす個人が所属欲求を充足できずに生存を脅かされていることを警告シグナルとして機能する孤独感と所属欲求 (7) 所属欲求の制御モデルの脳科学的な根拠 (2) 前部帯状回のシグナルを読み取り孤独な人は社会的モニタリングシステムを発動させる社会的な受容への手がかりを正確に読み取ろうとする

孤独感と所属欲求 (8) 所属欲求の制御モデルの脳科学的な根拠 (3) 空腹になると食べ物に関する情報を探すのと似ている社会的に空腹であることを示す所属欲求の非充足は社会的情報の処理を促進する孤独感と所属欲求のまとめ孤独感とは社会的動物である人間にとって生存確率を高めるために必要な集団への所属が脅かされたときに警告シグナルとして生起するネガティブな感情であり

8 孤独感と所属欲求 (8) 所属欲求の制御モデルの脳科学的な根拠 (3) 空腹になると食べ物に関する情報を探すのと似ている社会的に空腹であることを示す所属欲求の非充足は社会的情報の処理を促進する孤独感と所属欲求のまとめ孤独感とは社会的動物である人間にとって生存確率を高めるために必要な集団への所属が脅かされたときに警告シグナルとして生起するネガティブな感情であり個人に利益をもたらす社会的関係や集団からの受容を獲得することで解消される孤独な人の特徴 (1) 様々な精神的健康問題を抱えている場合が多い対人不安抑うつ低自尊心神経症傾向シャイネスなど孤独な人の特徴 (2) 会話場面において不適切な自己開示をする傾向にある Solano et al., (1982) の実験室実験では孤独感の高い参加者は同性の相手に対して多くの自己開示をすることが観察された自分に関連する内容が多い会話相手に対する反応が遅い相手に対する質問が少ない社会的モニタリングシステムが発動しても対人行動のコントロールまでは制御が効かない

9 孤独な人の特徴 (3) 孤独の解消法 Rubenstein & Shaver, 1983 悲しき無抵抗 ( 例 : 何もしないテレビを見る ) 積極的独居 ( 勉強する趣味に集中する ) 浪費 ( ショッピング ) 社会的接触 ( 友人に電話をする誰かを訪ねる ) 人間以外の代理物を擬人化する抱き枕ペット信仰対象としての神など孤独な人の特徴 (4) 孤独の解消法現実に対人関係を変化させることが最も有効的な方略社会関係を修復する新たな関係を追い求める人口の少ない地域は困難個人が社会的な関係の変化を望んだとしてもそれを満たすことのできる機会がないかもしれない CMC における対人行動 CMC における対人行動 (1) 孤独感は個人が望むような社会的つながりが得られないときに生じる不快な経験その背景には環境要因や個人要因が複雑に絡み合っている周囲の対人関係に満足できなくても距離的時間的な制約のもとでそれを解消することができない場合がある対面でのコミュニケーションがうまくいかない場合もある対面コミュニケーションを通しての孤独感解消には様々な困難が存在する

10 CMC における対人行動 (2) CMC における対人行動 (3) 近年のインターネットの普及は孤独感の解消法として大きな改変を起こしたのでは? インターネットは画面に向かう人間同士をつなぐメディアである自らの社会環境にとどまりつつインターネット上の社会的ネットワークを容易に形成することができる非言語的なてがかりが少ないメディアである対面コミュニケーションが苦手な人はより自由に自己表現できるネット上のコミュニケーションの特徴双方向性主体的能動的なコミュニケーションによって情報発信を可能にする時間的空間的制約の解放コミュニケーションの随時生速報性を生み出し場所を問わないコミュニケーションを可能にする社会的制約の解放性別や年齢社会的地位にとらわれない公平な意見交換を可能にする個別化個人単位でのコミュニケーションによって脱役割性や匿名性を生み出すネットワーク化未知の人物とのコミュニケーションを可能とする情報の種類と量の増大情報処理の不可の増大させる一方でコミュニケーションの効率をもたらす情報の視覚化文字や画像によって情報を視覚的に顕在化する CMC における対人行動 (4) CMC における対人行動 (5) ここまでわかったこと孤独を感じないようにするためには個人にとって情緒的道具的に有益となる社会的なつながりを獲得することが重要である先週わかったこと CMC は手がかりの少なさにより有益な社会的つながりの獲得に不可欠な自己開示自己呈示をしやすくする CMC はいい道具ではないだろうか! そう簡単な話ではない CMC ではメッセージの送り手は自分の意図や感情が相手に正しく伝わると思い込みがちである Kruger et al., (2005) の研究 (1) メールでは送り手の自己中心性 (egocentrism) が強まると示している実験室で実験参加者をペアになってもらい渡された文章を相手に説明するように求めた

11 CMC における対人行動 (6) CMC ではメッセージの送り手は自分の意図や感情が相手に正しく伝わると思い込みがちである Kruger et al., (2005) の研究 (2) 文章のテーマは寮生活やデートなどで以下の感情のいずれかが含んでいた皮肉深刻さ怒り悲しみ文章の内容を説明するときに 1 メール 2 音声 ( 録音 ) 3 対面という三つの条件のいずれかを使うように指示した CMC における対人行動 (7) CMC ではメッセージの送り手は自分の意図や感情が相手に正しく伝わると思い込みがちである Kruger et al., (2005) の研究 (2) 送り手は文章を説明する前にあなたがこれから伝達するメッセージの感情は相手はどれほど正しく理解するかと思うかという質問に答えた受け手は受けたメッセージの感情を推測してもらった CMC における対人行動 (8) CMC ではメッセージの送り手は自分の意図や感情が相手に正しく伝わると思い込みがちである Kruger et al., (2005) の研究 (3) メール条件では相手に感情が正しく伝わると答えた送り手は 88% 実際にメッセージを正しく解釈した受け手は 63% 音声と対面では差が見られたがメールほど顕著ではなかった CMC における対人行動 (9) 非対面で個別性の高い CMC は孤独感の高い人の対人的なプレッシャーを開放しコミュニケーションを可能にする一方で CMC でのメッセージの自己中心性は食い違いを生み出すことも自己開示の活発化と自己中心性の高まりが絡み合って過度の自己開示を起こす可能性も

12 CMC における対人行動 (10) CMCの社会的ネットワークの特徴社会的ネットワークのつながりの強さ ( 紐帯の強さ ) 接触時間紐帯の強さを情緒的なつながりの強さ親密さの程度決定する要因 (Granovetter, 1973) 助け合いの程度強い紐帯は様々情緒的道具的サポートを提供する弱い紐帯は異質で多様な人々で形成されており個人が新たな情報を獲得する際の潜在的な資源 CMC における対人行動 (11) 日常生活において CMC は家族や友人といった強い紐帯との間によく利用される友人家族サークルの仲間などとのコミュニケーション対面でのコミュニケーションも増加させる効果がある弱い紐帯である情報縁を形成することも可能にする共通の関心を持つ人々のための掲示板 SNS のグループなど社会的に類似度の低い相手との関係が形成され新たな情報や有益な資源へのアクセス可能性を高める CMC における対人行動 (12) McKenna et al. (2002) の研究 CMC の持つ匿名性出会う人々の同質性多様性によって疎外感や不安感を抱える人は居場所を見つけることができると論じる同性愛者性的嗜好の偏りなど周縁的アイデンティティ (marginalized identity) を持った人々はネット上のコミュニティを通して孤独感が減少する CMC における対人行動 (13) McKenna et al. (2002) の研究ポイント匿名性の高い状況では共通点をもつ他者と CMC を通じて単純に接触するだけでもある程度の所属欲求が満たされる自分一人だけでない本当の自分のさらけ出し

13 社会生活における CMC の利用と孤独 (1) ここまでわかったことインターネットは人びとの社会的ネットワークを多く変容させ新たな社会的活動の機会をもたらしてきた CMC の利用と孤独感との関係もう少し見てみよう社会生活における CMC の利用と孤独 (2) CMC 利用動機は対人的利便性他の人の意見を知りたい暇つぶしやることがないときに使う情報探索無料の情報を手に入れる利便性料金が安い娯楽楽しいこれらの動機は孤独から一時的に逃避するために有効であると示唆されている社会生活における CMC の利用と孤独 (3) 気晴らしとしてのインターネット娯楽一人遊びの道具としてのインターネットに焦点を当てた研究 (Das et al., 2003) 孤独感の高い人はショッピングなど ( 明確的な利用 ) よりもランダムにネットサーフィングをする傾向にあるフロー経験と呼ばれる我を忘れるインターネット利用悲しき無抵抗の孤独感解消法社会生活における CMC の利用と孤独 (4) 情報収集スタイル孤独感の高い人は映画のスケジュールや芸能人のゴシップなどオフラインの現実社会に関する情報を収集する傾向社会とのかかわりを求めていることを反映する行動であるインターネットを通じて現実社会で起こっていることに関する知識を収集している疑似的に所属欲求を満たしているという解釈

14 社会生活における CMC の利用と孤独 (5) インターネット上の性的な行動と孤独感孤独感の高い人はインターネット上での性的な行動に依存しやすい傾向にあるポルノサイトの利用性的チャットなどインターネット上でのポルノサイトの利用が孤独感を高める傾向にある社会生活における CMC の利用と孤独 (6) ポイントインターネットの利用は様々な形で孤独感と関連している知見の共通点孤独な人がインターネット上でも消極的な対処行動をとる傾向にあること孤独を感じているという程度の人はわざわざネット上で積極的に自分の居場所を探そうとはしない周辺的アイデンティティを持っている人を除けば社会生活における CMC の利用と孤独 (7) 社会生活における CMC の利用と孤独 (8) 注意現実の社会生活においてインターネットの利用が孤独感に与える影響は明らかでない Kraut et al., (1998) ではインターネット利用が多いほど孤独感が高まる追跡調査 (Kraut et al., 2002) では外向的な人についてのみインターネットの利用量が多いほど孤独感が減少する日本での研究 ( 橋元ら 2004) ではネット利用と孤独感との関係が見られなかった Shklovski et al. (2004) のメタ分析 (16 の研究 ) の結果を分析したところ明らかな傾向は見られなかった要約インターネット利用が孤独感に与える影響は限定的なものであろうインターネット上の対人関係は現実世界の対人関係とのバランスのうえて成り立っていることが明らかになっている

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Microsoft Word - 博士論文概要.docx [ 博士論文概要 ] 平成 25 年度金多賢筑波大学大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,