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こおがはぎにわ
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第 24 号平成 22 年航空宇宙会だより発行 : 航空宇宙会東京大学工学部航空宇宙工学科内 113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL:03-5841-6610 FAX:03-5841-8560 E-mail:kokukai@aero.t.u-tokyo.ac.jp http://www.aerospace.t.u-tokyo.ac.jp/alumni/index.

航空学専修 ) おおすみのときに現場に居たのですから随分と古株になったものです我が国最初の人工衛星に加えて最初の惑星間飛行であるハレー彗星探査計画にも深く関わることが出来ました我が国の宇宙開発史上最もめざましい ( 少なくとも私の好みでは )2 つのイベントに参加できたのですから大変幸運だったと思っていますその代わりといいましょうか宇宙科学研究所の所長時代には

1 第 24 号平成 22 年航空宇宙会だより発行 : 航空宇宙会東京大学工学部航空宇宙工学科内東京都文京区本郷 TEL: FAX: kokukai@aero.t.u-tokyo.ac.jp 平成 22 年 4 月 1 日巻頭言一区切りに際して前宇宙開発委員長松尾弘毅 ( 昭和 37/3. 航空学専修 ) おおすみのときに現場に居たのですから随分と古株になったものです我が国最初の人工衛星に加えて最初の惑星間飛行であるハレー彗星探査計画にも深く関わることが出来ました我が国の宇宙開発史上最もめざましい ( 少なくとも私の好みでは )2 つのイベントに参加できたのですから大変幸運だったと思っていますその代わりといいましょうか宇宙科学研究所の所長時代には就任早々の打上げが失敗してあろうことか 3 年余の在耺中一度も成功を経験しない始めての所長となりました誤解しないで下さい失敗続きだった訳ではなく我が国では一度失敗するとなかなか次を打上げさせて貰えないということです宇宙はワンストライクアウトの世界だと言った人がいました私が退任してすぐに小惑星探査のはやぶさが打上がりました随分先のことだと思っていましたが 6 月に帰ってくる予定となっていますご承知の様に満身創痍の状態で予断を許しませんがそれでも楽しみなことに違いはありません宇宙開発委員会に来て早々に H-IIA の 6 号機が失敗し地球観測衛星みどり II の失敗などもあって再点検 / 総点検と立て直しをお手伝いしました H-IIA は勿論のことだいちきずなをはじめとする衛星群にも強い思い入れがあります近年ロケット衛星とも順調に推移していますがその陰には産業界と JAXA における地道な努力の積み重ねがありますこの体制が風化しないようにと願っておりますまた宇宙開発の根幹を担う輸送系についてはその開発能力の維持が将来を目指すために必須です次の思い出は長期計画の策定でしょうかこれは JAXA の中期計画の元になるもので十分な準備をして臨みましたまた私の好みになりますがその中で一つあげるとすると探査でしょう当面科学が中心となりましょうがそれに人類の活動領域の拡大国としての科学技術力の国際的アピール等の視点も加えて新たなカテゴリーを設けました宇宙開発を先導してくれる利用があるというのは素晴らしいことですが宇宙開発をもっとも宇宙開発らしく感じさせるのは探査であるというのが私見です私が委員になった頃はそんな考えは流行らないと云われたものですがその後はやぶさやかぐやの活躍もあり月に回帰し更に火星への有人飛行を目指すブッシュビジョンの公表もあって世の中とは変わるものであります月につきましては月探査が国際的な側面を有する活動があることを踏まえ我が国固有の理由によるほか国際的な動向に即し総合的な観点から適時適切に計画を見直すことが必要であると述べました近時のオーガスティン報告等を見ますと米国が真っ直ぐ月を目指すかどうかは不透明で上に述べた用心があてはまる形勢になりました状況に応じて柔軟な対応が必要でしょう有人についてはあまり踏み込めませんでした人類の宇宙進出についての MIT のレポートに人類の宇宙進出は歴史的必然であり人類の DNA にはそれが刷り込まれているとの意見があるがそのような歴史的遺伝学的事実はない全ては実行しようという意志に関わっているという趣旨の一節がありました全く同感ですが議論を深める時期だと思います有人飛行の意義の落ち着く先は人間が行くこと自体に意味があるということでありそれに如何程の価値を見出すのかといういわば感覚的な判断になります私の立場は有人飛行に大きな価値を見出す人が居ることは理解するが私自身は年齢のことは別にしても訓練はかなわんなというところです人間が行くこと自体に意義を見出しているのですからこの立場に立てば代替物は意味がないこととなりますまた我が国独自の有人飛行とこと新しく云うとき - 1 -

2 その中心的課題は輸送手段だということも明らかにしておく必要があります連れていって貰うのではなく連れて行くのです 2008 年には宇宙基本法が制定されましたが実行体制に関わる議論が道半ばなのは残念なことです現場がしっかりするより仕方がないにしても間違った列車に乗ったらその列車がどんなに早く走っても意味がないという言葉もあります永らく宇宙開発に携わってきた者として心配する権利はあるんだろうと思っていますさて去る 1 月 5 日に宇宙開発委員長を辞しました委員の時代から通算しますと在籍は 6 年 9 ヶ月の長きにわたりましたコミュニティの皆様のご支持を得て何とか任を終えられたことを感謝致しておりますあまり変なことは言わなかったと記憶しています ( この稿委員長退任挨拶を踏まえていますが挨拶自体がこの稿を念頭に置いていたこととしてご容赦願いますなお本稿出稿後 NASA 月火星探査計画の輸送系開発のためのコンステレーション計画が中止され状況は一段と流動化しています ) 報告航空宇宙工学専攻学科の近況専攻長学科長渡辺紀徳 ( 昭和 56/3. 原動機学専修 ) 航空宇宙工学専攻学科のこの一年の状況を簡単にご紹介致します既に前号の航空宇宙会だよりでお知らせしましたように平成 20 年 10 月から当専攻が入居する工学部 7 号館の耐震補強工事が行われました工事は予定より少し遅れ平成 21 年 4 月中旬に引渡しがありましたその後 4 月 20 日より順次 7 号館へ帰還する引越しが行われ 5 月下旬頃までに一応の専攻業務の再開ができましたしかし工事で発生した様々な不具合があり特にインフラに属する設備の補修に時間がかかったため専攻全体の活動がほぼ元通りに戻ったのは 9 月末でした工事期間中は浅野地区の工学部 9 号館 12 号館武田先端知ビルなどに移って活動を続けていましたが大型実験設備などはもちろん使用できず教室も様々な号館で間借りする状態で非常な不便を強いられましたともあれ改修 7 号館は耐震補強と同時に内外の改装が施されたため安全性だけでなく使いやすさも高まりきれいな建物へと変身しました引越しでは多くの方に様々なご協力を頂きました津江光洋教授には取りまとめ役をお願いし労苦をおかけしました関係の皆様に深く感謝致しますさて引越しで多大な労力を削がれたものの専攻の活動は今年度も大変活発です昨年度から鈴木真二教授が中心となり産官学の連携による航空イノベーション研究会が活動を行っていますが今年度は大学院の通年講義航空技術政策産業特論が設けられましたオムニバス形式で技術論産業政策論交渉学など様々な分野の講義が行われ幅広い視野を持つ人材の育成を目指した教育が行われています更にこの活動が契機となり三菱重工殿からの寄付による航空イノベーション総括寄付講座が全学の講座として設置され 8 月から活動を開始しました一方 8 月 26 日 27 日にはエアバス社によるサマーセミナーが行われ多くの大学院生が参加しました 12 月 9 日には鈴木真二教授が幹事役となり東大航空宇宙会およびフランス大使館の主催で日仏合作グライダー 100 年記念講演会式典が安田講堂を会場に開催され実行委員長を本会の五代富文会長が務められました 4 件の基調講演やグライダーの立役者であった田中舘愛橘教授相原四郎大尉のご親族関係者のお話などがあり 500 名を超える参加者を得て大変盛会でした続いて 12 月 14 日には第 2 回 JAXA- 東大航空宇宙工学ワークショップが行われました当専攻と JAXA 航空プログラムグループにおける航空関係の研究の最新情報を持ち寄り 11 件の講演とミニ討論などが行われました今年に入り昨年度スタートしたグローバル COE 機械システムイノベーション国際拠点の活動として第 2 回国際ワークショップ航空宇宙の未来を拓くが 2 月 1 日 2 日に開催されました今回は 3 大学航空宇宙工学合同ワークショップとのジョイントで行われましたこちらはソウル大学清華大学東大の 3 大学合同で過去 2 回実施されて来たもので今回は東大が当番となっています飛行制御分野を中心に 4 セッション 16 件の研究発表と 3 大学の大学院生によるポスターセッションが行われましたまた 2 月 18 日には航空と地球温暖化に関するセミナーが鈴木真二教授の担当で実施され国内外の研究者による講演が行われました教員や学生の個々の活動も相変わらず精力的に行われています平成 21 年 5 月には青木隆平教授らの論文に対し日本複合材料学会 2008 年度論文賞が授賞されました 9 月には李家賢一教授の指導で学生 2 名が行った水素飛行機の設計が NASA 主催の学生航空機設計コンテスト国際部門で第 1 位を受賞しています同じ月内閣府の最先端研究開発支援プログラムに中須賀真一教授を中心とする小型衛星のプロジェクトが採択され 7 号館を拠点として活動が始まりましたこの他学生の優秀発表賞など詳細は省きますが様々な分野で高く評価される活動が活発に - 2 -

3 行われています昨今の経済状況から学生の就職は一般的に厳しくなっていますが当専攻学科では航空宇宙会会員の皆様のおかげもあり幸いほぼ従来通りの求人状況で大きな問題なく学生の進路が決定しました今年度の特徴としましては航空関係の開発プログラムを実施している会社に学生の希望が特に集中する傾向が見られました最終的には例年並みに調整できましたが目に見える開発プロジェクトが学生の意識に与えるインパクトの強さを改めて実感する出来事でした専攻の人事では平成 21 年 3 月 16 日付けで柏の新領域創成科学研究科に在籍されている小紫公也准教授が教授に昇任されました 4 月 1 日には横関智弘講師が准教授に昇任されまた西成活裕准教授が教授に昇任されましたその後西成教授は 7 月 1 日付けで先端研に異動されています同じ 7 月 1 日付けで航空機設計学を中心とする分野に今村太郎准教授が着任されましたなお長島利夫教授は 3 月末に定年を迎えられます大学ではいろいろな面で体制やその運用法の改革が進んでおりともすれば足元を見失う危険が感じられることもありますが基本を忘れずかつ社会ニーズに応えつつ教育研究を進めていきたいと思います今後ともご支援を宜しくお願い致します報告平成 21 年度航空宇宙会総会講演会報告渡辺紀徳 ( 昭和 56/3. 原動機学専修 ) 平成 21 年度航空宇宙会総会および講演会は平成 21 年 6 月 20 日 ( 土 ) 例年通り神田学士会館本館で開催されました午後 3 時から行われた講演会ではまず基調講演として国産航空機 MRJ を世界の空へと題し戸田信雄氏 ( 昭和 44/5. 航空工学専修三菱航空機 ) が講演されました YS-11 以来の国産航空機開発として注目されている MRJ についてまずその特徴が詳細に解説されました機体サイズは今後の市場動向に合致して設定され非常に厳しい競争の中にあるが快適性低排出物低騒音優れた経済性などで競争力を持つ機体の実現が可能で CO2 については競合機に比べて 26% 程度の削減が試算されることなどが示されました後半は成功への布石というサブタイトルで日本の航空機技術の歴史を振り返り MRJ の開発体制事業体制が解説されエアライン研究機関政府などのパートナーシップが紹介されました講演の後牧信介氏 ( 昭和 47/4. 航空工学専修全日本空輸 ) 宮下徹氏 ( 昭和 50/3. 航空工学専修国土交通省 ) 中道二郎氏 ( 昭和 49/3. 航空工学専修 JAXA) 巽重文氏 ( 昭和 54/3. 航空工学専修三菱航空機 ) を交えて鈴木真二氏 ( 昭和 52/3. 航空工学専修東大 ) の司会によりパネルディスカッション航空機産業発展を考えるが開催されました牧氏はエアラインの立場から宮下氏は安全確保の制度の観点から中道氏は研究の立場からそして巽氏は製造の立場からそれぞれ航空機産業発展への考えられるシナリオ課題および展望について語られました会場との討論では売り込みには技術以外の要素も大きく経済性なども含めた総合的なバーゲニングパワーが重要であること海外向けには従来と異なる経営戦略が必要となる場合があること認証の体制も重要課題であることなどが議論されました MRJ という実際の開発プログラムを契機に従来に増して非常に真剣かつ熱心に航空機産業の発展が考えられていることが如実に示された講演会だったと思います講演会終了後平成 21 年度総会が執り行われ五代会長の挨拶の後会計報告専攻長 ( 渡辺 ) による学科専攻の近況報告がなされました引き続いて懇親会となり安藤忠雄氏 ( 昭和 15/3. 機体専修 ) の乾杯で和やかに懇談が行われました途中人力飛行機チーム F-tec の活動報告があり最後に永野副会長の挨拶で閉会となりました報告航空イノベーションに関する研究教育活動の紹介鈴木真二 ( 昭和 52/3. 航空工学専修 ) 2010 年は日本での動力飛行 100 年となりますが YS-11 以来半世紀ぶりの国産旅客機の開発航空輸送事業の経営問題羽田拡張などの国内空港問題と我が国の航空分野は大きな転換期にあります東京大学では 2008 年 6 月に航空機製造運航装備品官界研究機関からなる航空イノベーション研究会を設 - 3 -

置し航空分野の課題の整理産学官連携の新たな教育への取り組みを開始していますまた航空分野の研究拠点として 2009 年 8 月に航空イノベーション総括寄付講座が三菱重工業 ( 株 ) の寄付により 5 年間の計画で設置されました航空に関するイノベーションを航空工学航空政策航空経済など航空に関連する東京大学の知を結集して研究しその成果を発信することで

月には日本で初めて飛行した日仏合作のグライダーを記念した記念講演会式典をフランス大使館等との共催により安田講堂で開催しましたまた 2010 年 2 月には航空と地球温暖化に関するセミナーを東京大学公共政策大学院国際交通政策研究ユニット (ITPU) との連携で開催し 5 月にはボーイング社との共催により Aviation Noise and Emissions Workshop

4 置し航空分野の課題の整理産学官連携の新たな教育への取り組みを開始していますまた航空分野の研究拠点として 2009 年 8 月に航空イノベーション総括寄付講座が三菱重工業 ( 株 ) の寄付により 5 年間の計画で設置されました航空に関するイノベーションを航空工学航空政策航空経済など航空に関連する東京大学の知を結集して研究しその成果を発信することで航空産業の創成と空の有効活用の達成に貢献することがミッションです航空イノベーション総括寄付講座は航空イノベーション研究会との連携で月 1 回のペースで研究会勉強会を開催していますが 2009 年 8 月にはエアバスジャパンとの連携で国際航空サマーセミナーを大学院生対象に開催し 12 月には日本で初めて飛行した日仏合作のグライダーを記念した記念講演会式典をフランス大使館等との共催により安田講堂で開催しましたまた 2010 年 2 月には航空と地球温暖化に関するセミナーを東京大学公共政策大学院国際交通政策研究ユニット (ITPU) との連携で開催し 5 月にはボーイング社との共催により Aviation Noise and Emissions Workshop を山上会館で開催する予定でまた今年の夏にはボーイングジャパンとの連携で第 2 回国際航空サマーセミナーを計画していますここでは日仏合作グライダー記念講演会式典を紹介したいと思います 1909 年 12 月 9 日ルプリウール在日フランス大使館付武官は相原四郎海軍大尉田中舘愛橘東京帝大教授と協力し上野不忍池において日本で始めて航空工学に則ったグライダーの飛行に成功しましたこれを記念して東京大学フランス大使館航空宇宙会の共催により日仏の関係者による記念講演会式典を安田講堂で開催しました当日は相原四郎大尉の孫にあたる相原宏徳氏 (S37 年航卒 ) 田中舘教授の曾孫にあたる松浦明氏も参加し航空宇宙工学科専攻学生により復元された 10 分の 1 サイズの模型の展示とダッソーシステムズ社の協力で再現された 3DCG による動画の上映もなされました冒頭濱田純一総長による大空へのチャレンジを果敢に試みた先駆者の存在とフランスとの古くからの絆も思い出しながら次の時代に向けて大胆に飛翔していく覚悟を新たにしたいの言葉とフローランスリヴィエール = ブリス在日フランス大使館科学技術参事官による 100 年前の日仏の協力のように新たな航空のコンセプトの創出に力をあわせてほしいの挨拶に相応しい内容となり閉会後山上会館での両国関係者によるレセプションが催されました総括寄付講座 ( は大学本部の総括プロジェクト機構に所属しますが研究室は工学部 7 号館に設置されていますお気軽にお立ち寄りください図 1 日仏合作グライダー記念講演会式典の様子 ( 安田講堂撮影酒井徹也 ) 図 2 東大生の手で再現されたグライダー模型 ( 工学部 11 号館 T-Lounge に展示予定 ) 報告工学部 7 号館耐震補強工事報告津江光洋 ( 昭和 59/3. 原動機学専修 ) 2008 年 10 月より 2009 年 3 月末までの約半年の日程で工 7 号館の耐震補強工事および内装改修工事が実施された当時から同館の耐震指標 (Is 値 ) が極めて低く耐震工事は必須という話は伝わっていたが 2008 年度中での耐震工事の実施が突然通知されたことには驚かされたところがさらに驚いたことは小職がいつの間にか ( 出張で教室会議を欠席しているほんの短い間に ) 専攻内に設置された耐震補強改修委員会のとりまとめに指名されていたことであった 2008 年 4 月上旬に改修工事の説明会が実施され建物内に補強用鉄骨を設置する講面内補強工法の採用が了承された本工法は比較的工事費が安価である - 4 -

共通施設では図書室の書架が可動式となり蔵書数増大に対応できるようになったことまた電子入館システムの導入により図書館の夜間利用が可能となったことが特筆されるその他全講義室における椅子机の更新スクリーンおよびプロジェクター設置会議室セミナー室を含む各部屋への LAN 端子導入など教育研究活動に対する利便性向上を目的とした改修が行われた 7 号館の正面玄関では

5 一方補強鉄骨が設置された部屋の有効面積が減少するのが欠点である ( 図 1) しかしながら建物外面の補強鉄骨の設置は外見上好ましくないとの意見が青木専攻長 (2008 年度 ) をはじめとして大勢を占めた耐震指標 0.7 を満たすため約 40 個所 ( 部屋 ) に補強鉄骨が設置されたが建物の外装工事を合わせて実施した結果少なくとも近隣建物と遜色のない外見となった ( 図 2) 東大では現在サステナビリティキャンパス構想が推進されており 7 号館もそのモデル建築物に指定されたため廊下トイレなど共通空間の照明が人感センサー型に変更されたことガス配管設置が原則として禁止される等の改修が実施された共通施設では図書室の書架が可動式となり蔵書数増大に対応できるようになったことまた電子入館システムの導入により図書館の夜間利用が可能となったことが特筆されるその他全講義室における椅子机の更新スクリーンおよびプロジェクター設置会議室セミナー室を含む各部屋への LAN 端子導入など教育研究活動に対する利便性向上を目的とした改修が行われた 7 号館の正面玄関ではバリアフリーのスロープを設置し扉の自動ドア化ホール内掲示板の拡充フロア案内板の設置などが実施された工事期間中 7 号館からすべての居住者が退去し主として浅野地区の工 12 号館工 9 号館原子力別館武田先端知ビルなどに分散した生活を余儀なくされた現状の約半分の移転面積しか確保できなかったため実験装置を設置することもままならず教授と准教授あるいは学生と教職員が相部屋となり図書室工作室が実質的に業務停止状態になるなど大変不自由な半年であったまた講義では本郷地区の工 8 号館 11 号館などの講義室を借用した小職にとって居室のある浅野地区と本郷地区の片道約 10 分の道のりは大変険しいものであったが運動不足解消の一助となったかもしれない耐震補強改修委員会のとりまとめとして本稿を執筆させて頂いたが本委員会では青木専攻長渡辺専攻長 (2009 年度 ) のご指示を仰ぎながら横関准教授土屋准教授に実質的な作業を担当して頂いたまた齋藤主任をはじめとする事務室図書室工作室の皆様各研究室の教職員の皆様にも多大なご協力を頂いた新装 7 号館に復帰するにあたりこれまで以上に充実した教育研究活動による本専攻の活性化宇宙航空分野発展への寄与が期待されていることを教職員一同実感している会員の皆様におかれましてはお近くにお出かけの際には是非とも 7 号館にお立ち寄り頂くとともに今後とも本専攻へのご指導ご支援をお願いして本報告の結びとさせて頂く図 1 図 2 航空宇宙会からのお知らせ (1) 航空宇宙会総会および講演会のお知らせ下記の要領で開催しますのでご参加の程お願い申し上げます 1. 日時 : 平成 22 年 6 月 26 日 ( 土 )15 時 2. 会場 : 東京大学武田ホール東京都文京区弥生東京大学浅野地区武田先端知ビル 5 階 ( 下記 URL の地図をご参照下さい ) 3. 講演会 :15 時 ~17 時ハイブリッド自動車電気自動車の現状と将来 - 変革期のクルマ作りの現場から - 松尾勇也氏 ( 日産自動車 ( 株 ) 昭和 58/3. 航空工学専修 ) 4. 総会 :17 時 5. 懇親会 : 総会に引き続き開催会費 \5,000( 学生 \1,000) ( パネルディスカッションまたは試乗会を企画中 ) - 5 -

同封の会費振込用紙で 4 月末日までにご出欠の回答をお願いします必要事項 ( 氏名卒業年月コース現住所封筒ラベル下段整理番号異動 ) も併せてお知らせ下さい下記メール FAX でも出欠を受け付けています航空宇宙会総会と明記の上ご送信下さい航空宇宙会総会出欠受付 ( いずれか ) [1] 会費振込用紙 :00150-1-55763 航空会 ( 註 : 旧称継続 ) [2]

6 同封の会費振込用紙で 4 月末日までにご出欠の回答をお願いします必要事項 ( 氏名卒業年月コース現住所封筒ラベル下段整理番号異動 ) も併せてお知らせ下さい下記メール FAX でも出欠を受け付けています航空宇宙会総会と明記の上ご送信下さい航空宇宙会総会出欠受付 ( いずれか ) [1] 会費振込用紙 : 航空会 ( 註 : 旧称継続 ) [2] kokukai@aero.t.u-tokyo.ac.jp [3] Fax: (4) 第 17 回航空宇宙会懇親ゴルフ大会のお知らせ恒例の懇親ゴルフ大会を昨年より 10 月開催としております暑くもなく寒くもなく花粉に悩まされることもない季節です昨年は山之内さん (38 年卒 ) が相原先生 (31 年卒 ) とのグロスの 2 打差をくじ運で逆転して優勝されました 47 年卒の井上さんが 93 のベスグロで若さをアピールしプレー後のコンペルームでは平沢さん (19 年卒 ) の南極旅行の話に花が咲きました (2) 会費について会費通信費として年額 1,000 円をお願いしております卒業後 55 年以上 ( 本年は昭和 29 年卒以前 ) の方は無料ですよろしくお願い申し上げます (3) クラス会のお知らせ本年度の N クラス会卒業後 2 年目のクラス会をお願いしている幹事は以下の通り ( 敬称略 ) です < 昭和 40 年卒クラス会 > 久保田弘敏荻田和男 < 昭和 45 年卒クラス会 > 長谷川清吉田亮河内啓二 < 昭和 50 年卒クラス会 > 武田展雄斉藤茂木部勢至朗松浦一夫斉藤隆所司邦弘 < 昭和 55 年卒クラス会 > 上野誠也野崎理藤本浩司 < 昭和 60 年卒クラス会 > 渡辺重哉今成邦之 < 平成 2 年卒クラス会 > 小島泰昌 < 平成 7 年卒クラス会 > 竹内伸介 < 平成 12 年卒クラス会 > 岩谷健生 < 平成 17 年卒クラス会 > 小原裕史 < 平成 20 年卒クラス会 > 梅澤啓佑今年も下記要領でゴルフ大会を行いますので多くの方々のご参加をお待ちしております日時 : 平成 22 年 10 月 18 日 ( 月 ) 場所 : 湘南カントリークラブ費用 : 約 2 万 5 千円参加ご希望の方は下記幹事まで御連絡下さい日根野穣 ( 昭和 32/3. 航空学専修 ) Tel/Fax: 青村明 ( 昭和 46/ Tel/Fax:045- ao [ 編集担当 : 青木隆平 ( 昭和 56/3. 宇宙工学専修 )] - 6 -

経営理念宇宙と空を活かし安全で豊かな社会を実現します私たちは先導的な技術開発を行い幅広い英知と共に生み出した成果を人類社会に展開します宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来宇宙航空分野の基礎研究から開発利用に至るまで一貫して行

経営理念宇宙と空を活かし安全で豊かな社会を実現します私たちは先導的な技術開発を行い幅広い英知と共に生み出した成果を人類社会に展開します宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来宇宙航空分野の基礎研究から開発利用に至るまで一貫して行国立研究開発法人経営理念宇宙と空を活かし安全で豊かな社会を実現します私たちは先導的な技術開発を行い幅広い英知と共に生み出した成果を人類社会に展開します宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来宇宙航空分野の基礎研究から開発利用に至るまで一貫して行うことのできる機関として活動を行っております発足当初から10年は研究開発組織として技術実証による技術基盤の獲得を行い