Taro13-_全部.jtd

Size: px
Start display at page:

Download "Taro13-_全部.jtd"

Transcription

1 獣害防止対策の手引き - 防護柵の設置と管理 - 山梨県農政部 平成 19 年 3 月

2 はじめに 野生動物による農作物等への被害は全国的な問題となっています 本県でも 平成 17 年度における被害額は約 2 億円に及んでおり 各地域で関係機関が連携しながら被害防止対策などに取り組んでいます 県農政部では 森林環境部と連携する中で 県及び地域段階に 農作物鳥獣害防止対策会議 を設置し 被害状況の把握や各種事業を活用した被害防止対策の実施 研究成果や優良事例の検討など 被害防止策全般について連絡調整と推進に努めています さらに 平成 15 年度から総合農業技術センターにおいて 獣害防止対策の検討 を研究課題として設定し 既存の被害防止技術の改善策の検討や 被害割合が最も大きいイノシシの行動調査等に取り組んできました このうち 既存防止技術の改善策については 簡易電気柵等の効果的な設置方法を研究成果として取りまとめ リーフレットを作成して農業指導者や農家等に配布するとともに 県ホームページに掲載して啓発に努めています また イノシシの行動調査の研究成果については 山梨県特定鳥獣保護管理計画( イノシシ ) ( 平成 18 年 3 月策定 ) に反映されています 今回作成した 獣害防止対策の手引き は 恒久的に設置される防護柵について県内での設置状況を総合農業技術センターで調査し 検証した成果を取りまとめたものです 防護柵の効果を持続するためには 設置後に適切な維持管理を継続することはもちろんですが 設置前から 受益者が被害形態や柵の効果を正しく理解し 効果的な設置に向けて合意形成を十分図ることが非常に重要となります このため この手引きでは準備段階で行うべき事項をチェックシートとして取りまとめるとともに 県内の防護柵の設置状況や管理の事例 野生動物の基礎知識なども併せて記載しており 地域で被害防止対策を指導する際の参考としていただきたいと思います なお 別冊の 獣害防止施設整備の手引き ( 平成 19 年 3 月改訂 ) と併せて活用していただければ幸いです 平成 19 年 3 月 山梨県農政部長望月三千雄

3 目次 はじめに 1 獣害防止に関する基本的事項 ( 1) 農作物に被害を与える主な獣種の分布地域 1 ( 2) 県内における被害対策とその課題 2 2 防護柵の設置と合意形成 ( 1) 柵の種類 3 ( 2) 防護柵の機能 3 ( 3) 防護柵設置前の準備 4 3 防護柵の種類と概要 ( 1) 防護柵の種類とその特性 7 ( 2) 金属ネット柵 8 ( 3) 電気柵金属ネット+ 電線 9 ( 4) 電気柵ネット型 ( 非金属 ) 11 ( 5) 電気柵ネット型 ( 金属 ) 12 4 防護柵設置状況及び管理の事例 ( 1) 柵上部からの侵入事例 13 ( 2) 柵下部からの侵入事例 17 ( 3) 柵が途切れる場所の事例 22 ( 4) 維持管理が容易な事例 24 ( 5) 理想的な防護柵の設置方法 25 5 追い払いについて 26 6 野生動物の基礎知識及び捕獲等の対策 ( 1) サル ( 二ホンサル ) 27 ( 2) イノシシ 29 ( 3) シカ ( 二ホンシカ ) 30 ( 4) クマ ( ツキノワグマ ) 31 ( 5) ハクビシン 32

4 1 獣害防止に関する基本的事項 ( 1) 農作物に被害を与える主な獣種の分布地域 第 6 回自然環境保全基礎調査 ( 哺乳類 )( 環境省 2004) による 主な加害獣 種の分布を次に示した は現在及び 25 年前共に分布が確認された場所 は新たに分布が確認された場所 は 25 年前は分布が確認されたものの 現在は分布未確認の場所である いずれの種についても 甲府盆地中央部を除くほぼ全域に分布しているが サルについてはイノシシ シカに比べ分布が狭い 25 年前に比べ いずれの種も新たに分布が確認された場所が拡大し 分布未確認となった場所はわずかである ( ア ) サル 本県のサル ( ニホンザル ) の分布は拡大傾向にある 上野原等の郡内の一部地域や甲府盆地周縁部で新たに分布が確認されている ( イ ) イノシシ 本県のイノシシの分布は 25 年前に分布が確認されていなかった地域にも拡大し 甲府盆地等の市街地や高標高地域を除くほぼ全域となっている -1-

5 ( ウ ) シカ 本県のシカ ( ニホンジカ ) の分布は甲府盆地周辺の一部を除くほぼ全域となったが 市街地に向けてだけでなく 高標高地域に向けても広がったことが特徴的である (2) 県内における被害対策とその課題 現在 山梨県で実施されている被害対策は 捕獲 ( 有害鳥獣捕獲等 ) 及び防護 ( 侵入防止対策等 ) に大別される 捕獲は特定鳥獣保護管理計画に基づき適正個体数を維持するよう積極的に実施されている 防護には複数の手法があるが 最も一般的に行われる対策としては 柵設置が挙げられる また 追い払いや誘引物の除去等も行われている これらの対策はいずれも被害防止に有効であると考えられているが 柵による効果は 設置の方法や維持管理に左右される面がある -2-

6 2 防護柵の設置と合意形成 (1) 柵の種類 柵には簡易柵と恒久的に設置される防護柵 ( 以下 防護柵 とする) がある ほ場単位で農家毎に取り組む場合には簡易柵が 集落単位で大規模に取り組む際には防護柵が設置される 簡易柵の設置については別に公表しており ( ) ここでは防護柵の設置及び管理について 総合農業技術センターの調査に基づき記載する ( 2) 防護柵の機能 一般的に柵といわれてイメージするのは 壁のような障害物によって動物の通行を完全に妨げる囲い であり 動物園やサファリパークにある檻や電気柵を思い浮かべる このため 獣害を防止するための柵に期待される効果も 同様に 完全に動物を通れなくする ことである しかし 獣害を防止するための柵が設置される農山村集落等においては 集落へ出入りする道路 川や沢 電柱を伝う電線等が交錯しており 野生動物の進入路となりうる場所が存在する 道路については 集落住民の同意により物理的に遮蔽することも可能であるが 川や沢については 法律によってむやみに封鎖することは禁止されており 集落の山側を数キロメートルにわたって柵で区切っても 完全に野生動物の侵入を防ぐことは不可能である このため 獣害を防止するための柵の設置は 獣の侵入を妨げる一手段 であり 防護柵 特に高価な電気柵に対する 野生動物の侵入を完全に防ぐことができる という過大な期待を改め 設置後に 維持管理を徹底することで 被害を軽減できる ことを認識する必要がある 平成 16 年作成 野生動物による農作物被害を防ぐには 個別技術編 及び山梨県ホームページ 野生動物による農作物被害を防ぐには -3-

7 ( 3) 防護柵設置前の準備 県内の柵についてその効果が十分に得られない要因を解析した結果 次のようなモデル ( パス図 ) が得られた 獣害防止柵における効果発現モデル パス図の見方 矢印は原因と結果を意味する 矢印に記載される数字は大きいほど因果関係が強い 曲線の両側矢印はここでは無視してもあまり問題ない 用語の意味 枝 とは柵上で柵の内外にある樹木の枝が交差して サルの通路となっている状態を意味する 用水路未封鎖 とは柵下を通る U 字溝等 水路を網等で閉鎖していないことを意味する 柵下隙間 とは柵により閉鎖されていた部分をイノシシ等がこじ開け それを放置していたことを意味する 包囲度 とは被害地の四方が囲まれているかどうか 道路や河川等封鎖困難部位の封鎖を含めて評価したもの -4-

8 管理不足 とは通電線 碍子等の通電部不良 ネット等の破損部位が未管理のまま放置されていたもの 自給農家率 は農業センサス2000から各管理主体( 農業集落 ) について引用した 事前打合せ とは設置前に集落全体で開催された会合の開催回数 受益者負担 とは柵設置費用の金銭負担だが 中山間地域等直接支払制度からの支出によるものは受益者負担から除外した モデルからわかること 効果に直接矢印が接続している 柵の高さ 枝 用水路未封鎖 柵下隙間 包囲度 は獣類が直接柵を越えて侵入する原因を示している このような侵入の原因が何故発生してしまったのかというと 次のような傾向が見られる 1 管理不足 が 枝 と 柵下隙間 を大きく増やす 2 管理不足 は アドバイス によって払拭される 3 受益者負担 があると 包囲度 が上がる 4 事前打合せ により 包囲度 は上がる 5 自給農家率 が高い集落は 柵の高さ が確保され 管理 が熱心に行われる ここまでの内容を簡略化して 模式図としたのが次の図である 効果に矢印が伸びる薄茶色の項目は被害を与える獣が侵入する場所であり これらの侵入部位を減らすためには管理が必要となる 管理は様々な準備により実行される 準備 Ⅰ: 理解段階 ( 地図の作製等 ) 準備 Ⅱ: 相談段階 ( 市町村への相談 ) 準備 Ⅲ: 合意形成段階 ( 柵設置メーカーの対応と地域の合意 ) それぞれの準備段階で行うべき事項を次の チェックシート として整理した 管理不足による防護柵の機能の低下を招かないためには このチェックシートの記載事項が全て達成されていることが必要と考えていただきたい -5-

9 チェックシート : 柵設置までに行うべき事項 地区名 ( ) 実施済の項目については にレ印を記入し すべてチェックされたら次の段階に進むこと 理解段階 ( 地図の作製等 ) 地区内の地図を用いて 獣害がある農地を塗り分けたか 獣害をもたらす獣の種類は何か 獣が農地に侵入するルート ( 獣道 ) を地図に示したか もし獣道がわからない場合は猟友会に獣道を探してもらったか 柵を設置する場合の理想の場所を地図に記入したか 理想の場所とは道路 河川など封鎖が困難な場所も封鎖可能なものとして記入すること 相談段階 ( 市町村への相談 ) 地区の代表者は 地図をもとに市町村担当者に現状を説明したか 市町村担当者は地図情報を見せ 複数のメーカーへ対応策の相談をしたか メーカーの担当者は現地を事前に見学したか 市町村担当者はメーカーから最善の規格 安価な規格等複数の対応案資料を受け取ったか 市町村担当者はメーカーからそれぞれの規格ごと 期待される効果を聞き取ったか 市町村担当者はメーカーからの対応案を 資料を見せながら地区の複数の代表者に説明したか 市町村担当者は県担当者に補助事業を要望した場合の採択可能性について相談したか 合意形成段階 ( 柵メーカーの対応と地域の合意 ) 地区の代表者は柵による利益をうける農家すべて及びメーカー担当者を集め 資料を もとにメーカー担当者に対応案を説明させたか ( 万一メーカーがこれを拒否した場合に は その理由書を紙面により得たか ) その場で柵設置場所の修正案をメーカーから受け取ったか その場で期待される効果 管理頻度 方法 費用についてメーカーから説明をうけた か またこれら項目に関する 説明書 を受け取らなかった場合 作成を要求したか その場で管理の実施を過半数の農家が同意したか その場で道路 水路等封鎖 開放の管理が実施できるのか 受益者の考えはまとまっ たか その場で封鎖困難部位が受益者等の都合により封鎖出来ない場合の効果の低下程度を メーカーから説明されたか その場で柵設置計画を進めることについて 各農家の合意が得られたか その場で受益者の金銭負担有無について合意が得られたか 設置場所の地権者は柵設置に同意したか ( 後日で可 ) チェック責任者 所属 職 氏名 印 -6-

10 3 防護柵の種類と概要 ( 1) 防護柵の種類とその特性 防護柵には 大きく分けて次の表のような種類がある 防護柵の種類ごとの特性表 凡例 効果大 効果中 効果無 高さ平均的管理自主獣に対する効果種類資材費労力施工 ( cm ) ( 円 /m) サルイノシシシカクマ 金属ネット柵 150 ~ 230 2,000 中難 電 金属ネット 160 ~ 230 4,000 多 難 + 電線 気 ネット型 200 前後 2,000 甚 易 ( 非金属 ) 柵 ネット型 200 前後 3,000 多 難 ( 金属 ) 管理内容 種類 下部 ネット破損 雑草漏 他通電 門扉 道路 管理 修繕 修繕 電管理 管理 開閉 河川 経費 包囲 金属ネット柵中易 - - 易難中 電 金属ネット 中 易 中 難 易 難 中 + 電線 気 ネット型 難 難 難 易 中 難 中 ( 非金属 ) 柵 ネット型 中 易 難 易 中 難 中 ( 金属 ) 防護柵を設置する時の規格選定 設置段階での注意事項については 別添 獣害防止施設整備の手引き( 平成 19 年 3 月改訂 ) を参照 -7-

11 ( 2) 金属ネット柵 亜鉛メッキされた金網を 2.5 m 間隔に建て込みした鋼製等の支柱にくくりつけた状態で全体を囲む柵 網の目の形は長方形 正方形のものが多いが六角形の亀甲網もみられる 網の目の形による柵の特徴 目の形強度価格管理設置労力耐用年数総合評備考 正方形 長方形中中多中長中導入例多い 六角形 ( 亀甲 ) 強 高 少 中 ~ 多 長 良 効果は高いが費用 がかかる 正方形 長方形の目 ( 格子型 ) は 施工しやすい 比較的安価といった特徴と 一定の獣害防止効果を持っているため 導入事例が多い ただし イノシシが編み目をずらし大きくして侵入する事例が見られる この場合の対処は針金などによる補強 補修が可能ではあるが いたるところでこの侵入が発生するという短所を持つ イノシシによる被害が甚だしい地域での導入は適さない 六角形の目 ( 亀甲型 ) は 獣類の攻撃に耐えられるだけの高い強度を有しているため 獣害多発地域ではこの網を使用することが望ましい ( ア ) 獣害を防ぐ原理 長方形の目 動物の跳躍能力以上の高さまで 物理的な障壁を設けることにより野生動物の通行を妨げる ( 獣害防止施設整備の手引き イノシシ 1.5m シカ 2.3m) 六角形の目 ( イ ) よくある侵入の一例 柵の高さが 90cm と低いものでは 上部を乗り越えることで侵入を許す 柵の上部が変形している またイノシシの体毛が付着していることで診断が可能 シカ対策の場合 最低柵高 2m 必要 ( 県基準ではシカ 2.3m) -8-

12 イノシシやサルが 柵下に隙間を作りトンネル状の通路にして侵入する事例が見られるため 柵の下部を外側にL 字状に折り返した設置が望ましい ( ウ ) よくある誤解通電部のない柵だから 管理不要 と勘違いされることが多い 柵の下に隙間をつくったり 網目を広げての侵入が必ず発生し 柵両側 ( 山側 里側 ) の草刈りを怠ると 雑草に隠れてどこから侵入しているのか確認できなくなる このため 柵周辺の草刈りを実施し 侵入箇所を把握できるようにしておく必要がある ( エ ) 短所費用の都合上集落単位で設置することとなるが 道路 河川といった封鎖が困難な部分からの侵入が発生するため 設置可能な集落が限定される また 管理不要と勘違いされている場合が多いため 維持管理が行われず十分な効果が得られない事例もみられる イノシシのみが問題となる地域では低コストな簡易電気柵 ( 100 mセットで2~3 万円 ) を個人対応で設置する方が確実な効果が得られる なお 四角形ではあるが菱形目の網は そもそも獣害防止柵として設計されておらず 導入すべきでない その理由は 耐用年数が短い 網の一部でも破損すればその開口部はすぐに拡大するような編み方をしている 網の縁がきちんと処理されていないためすぐほつれるように網が解体する 地面に起伏が多い場所では設置が困難といっ菱形の目た点にある ( 3) 電気柵金属ネット+ 電線 金属ネットより上部に 通電線を4 本程度等間隔に張った柵 電力は太陽電池や電力会社からの供給をうけることが多い 金属ネットによりイノシシ シカの侵入を防ぎ これを登るサル クマに対しては上部の通電線により通らせないようにしたもの ( ア ) 獣害を防ぐ原理 -9-

13 通常 電気回路は+から-までつながった状態で電気が流れているが 電気柵では動物が通電線とアースの両方にさわって初めて電気が流れる 電線は電気を流そうとするが 動物がさわってくれるまでは帰り道がないので電気がうまく流れない 電源装置から電線を伝って 電線から動物の体 足 地面 アース 電源装置へという流れ電気柵の電気の流れが電気柵での電気の流れ方となる このため動物が触っても帰り道となるアースをきちんと設置していなければ 電気は十分に流れない 一般的な電気回路の例では 電池の+か ら電球 電球から電池の-という流れだが これを電気柵に当てはめると電球の部分が動物の体に当たる 従って 電気柵を設置する場合には 電圧を測るだけでなく アースをきちんと設置したかどうかを確認する必要がある 100V 電源を使った柵の設置に伴う電気工事は専門の業者 ( 有資格者 ) が行うこととなっているが ( 無資格者は 12V 電気柵のみ ) 設置後の維持管理をするための基礎知識として理解しておきたい また 防護柵では金網柵の部分がアースになるので地面の中に金属棒を埋め込む必要はない ( イ ) よくある侵入の一例 管理不足で電気が流れていないのでサルが平気で電気柵をよじ登る 電線と金網が接触すると ショート が発生し 電気柵全体が機能しなくなる 葛などのツル性植物が電線にからみつくと 漏電 が発生し 電圧が下がる ( ウ ) よくある誤解 高価な柵を設置したのだから 以後獣は一切侵入しないと考えがちであるが 通電の確認と柵両側の草刈りは金属ネット柵同様必要である ( エ ) 短所侵入されにくいが 一度入られる -10-

14 と外に逃げることは容易である 通電部分が外側に反り返る ( 忍び返し ) 場合は 内側から登る際には碍子を固定する支柱が足場になる サルの場合 追い払いが重要になる ( 26 ページ参照 ) が簡単に逃げることができるため 恐怖感を植え付けにくい 忍び返しが付いていない場合であっても 集落側には通電線が設置されていないため 慣れたサルは器用に碍子の支柱にのぼることがある 碍子 内側 忍び返しのある柵 ( 4) 電気柵ネット型 ( 非金属 ) 金属ネットと電線を併用した柵と異なり ネット部分そのものを通電させる柵 よじ登るサルに電気刺激を与えるため プラス線とマイナス線が横縞状に交互に織り込まれている サルがよじ登ろうとした時に 何カ所も感電する仕掛けがあるため 効果は高い ただし 低い部分にも電気が流れるため草による漏電が起こりやすい 漏電を嫌って 低い部分の通電をやめると 下をくぐってイノシシやサルが侵入するため 防草シート等で草を管理し 確実に下部まで通電することが望ましい ( ア ) 獣害を防ぐ原理ネットに横しま模様のような状態で + 線と - 線が織り込んであるので 電池の + と - が交互に存在するような構造となっており サルがよじ登ろうとした場合 前足が+ 後ろ足が-に触り( またはその逆 ) 感電する 驚いたサルは柵から飛び降りるので 登り切ることはできない ( イ ) よくある侵入の一例 柵の低い部分の通電をしなかったため イノシシに網を食い破られて侵入される 立木などを利用し 上部からサルが飛び込む -11-

15 ( ウ ) よくある誤解 ネットがあるから電気が流れていなくてもサルやイノシシは入らないと考えられがちであるが 通電しない場合効果は大幅に減退する ( エ ) 短所 高い効果を得られる反面 除草の労力が多大にかかる 刈払い機による除草は難しく 除草剤を使う場合が多い また防草シートが有効である シカの角がネットにからまり暴れることにより破損することがある イノシシは鋭い犬歯でナイロンの糸を簡単にかみ切る これを補修する ためには針金など電気の通る資材でネットを繕わなければならないため 労力を必要とする つくろ ( 5 ) 電気柵ネット型 ( 金属 ) 原理は ( 4) のネット型 ( 非金属 ) とおおむね同じ ただし 金属ネットを使用しているので イノシシによるネットの破損は発生しにくい 現在普及している柵の中ではもっとも進入防止能力の高い柵 ( ア ) 獣害を防ぐ原理 ( 4) のネット型 ( 非金属 ) と同様な方法で電気刺激を与える また ネットが六角形の金属製網になっているため イノシシに対する効果は物理柵と電気刺激との二重となる 通電部分を変えることが可能なため ヒトの往来がある場所では上部のみの通電に変更することもできる ( イ ) よくある侵入の一例 柵から数メートルの範囲にある樹木の枝を利用して サルが柵の上を飛び越えて侵入する 柵の下からイノシシが穴を掘って侵入する 高さが不足する場合 シカが上部から飛び越える ( ウ ) よくある誤解 高価な柵を設置したのだから 以後獣は一切侵入しないと考えがちであるが 金属ネット柵同様柵の両側の草刈りを怠ると イノシシが雑草に隠れてどこから侵入しているか確認するのは難しい ( エ ) 短所資材費がやや高価 -12-

16 4 防護柵設置状況及び管理の事例 県内の事例を基に 防護柵の設置や管理について どの様な点に留意すべきかを紹介をする ( 写真の 印は工夫のみられる事例 ) ( 1) 柵上部からの侵入事例 写真 樹木からの飛び込みを防ぐためには隣接する樹木およびその枝が最低 3 m 程度は離れている必要がある 右の写真では森林内に柵を設置しており サルによる飛び込みを防ぐことが非常に困難となる 写真 樹木の伐採は行われているものの 張り出した枝が柵の上を覆う形となっている 特に神社の神木など 伐採ができない大木が有る場合にはその場所を回避して柵の設置を行うなどの配慮が必要となる 写真 写真 写真 竹林の近くに柵を設置する場合には 後の管理労力が多大なものとなる 設置時に竹林を伐採してもまた生えてくること また離れた竹がしなって覆い被さってくることがある 竹はチェーンソーでの伐採が難しいため留意する 写真

17 写真 碍子から通電線が外れ 支柱に接触 ショートしている サルがよじのぼろうと電線につかまったりした場合に外れやすい このようにショートするとその線は全体で電圧が上がらないため効果はなくなる 碍子から通電線が外れないよう 確実に固定する必要がある 写真 写真 支柱をよじのぼらないように 針金で支柱に沿って通電部を追加したもの 農家の工夫 写真 写真 金網と通電線の間隔が広すぎ サルの侵入を防ぎきれない この間隔は 15cm 以下にする必要がある 写真 写真 典型的な漏電の例 つる性植物が電線にからみつき電圧を大きく低下させる からみついた後の除去は労力がかかるので 早期対応が必要 写真

18 写真 金網がたるむと電線に接触しショートすることがある この場合には金網が接触しないように反対側に引っ張るか 新たな簡易支柱を設けて接触しないようにする 写真 写真 除去できない障害物が有る場合には 柵そのものの高さを追加して対処する方法もある 写真 写真 柵に隣接する障害物は除去する必要がある こちらは除去すべき事例 写真 写真 柵の上を電線が通る サルはこの電線を伝って侵入することがあるが 電柱 電線を除去することはできない 柵の限界を示す一例 写真

19 写真 台風で樹木が倒れ 柵上部から破壊された例 柵は山林に接して設置することが多いため このような被害も発生する 写真 写真 斜面の崩落により柵が崩壊した例 脆弱な地質の斜面に隣接して柵を設置することは可能な限り避けることが望ましい このような状態を農家が独自で修繕することは難しい 写真 写真 高さが 90cm とイノシシ用としても不十分なため 繰り返し上部から侵入され 変形し原型をとどめない柵 イノシシの跳躍力が 120cm であることを踏まえ 柵の高さはこれ以上にする必要がある 写真

20 ( 2) 柵下部からの侵入事例 写真 柵が小さな沢の上を通過している 水や障害物の流れを妨げないよう 下に隙間を設けたものと考えられるが イノシシは 20cm の隙間があればこれを通過する 写真 写真 写真 写真 柵の下に 折りしろ が設けられていないため設置当初から柵の下端に隙間が存在する このような構造ではイノシシのみならずサルでも隙間をこじ開けて侵入しかねないので設計段階から十分な折り返しを設置するように留意する 写真 柵下の隙間を鉄筋により封鎖しているもの ただし 鉄筋が外れ隙間が発生している 構造自体は強固なものであってもこのような破損が発生することがあるので 柵下の状況が確認できるように頻繁な草刈りを行うことは必須 写真

21 写真 写真 写真 写真 写真 4-2-5~8 柵設置後にイノシシ等により柵下を持ち上げられ 大きな隙間が発生している様子 金 属ネットを地表に沿って折り返してもこのようなリスクは免れ得ない 不鮮明だが写真 5 では約 40cm の隙間がある 例え金網だけの柵であってもメンテナンスフリーでないことを十分に理解した上で 設置する必要がある -18-

22 写真 金網は支柱に固定されるためこのような大規模な持ち上げはあまり発生しないが イノシシの持ち上げ能力が 70kg 程度あることを象徴的に示す破損状況 写真 写真 やや判別しにくいが イノシシがネットの目を広げて侵入できるだけの隙間をつくったもの 赤丸の部分が隙間 六角形の網 ( 亀甲型 ) ではこのような隙間は発生しないが 四角形の金網は編み目が固定されていないため 比較的容易に目は拡大する この点では六角形の網が優れるが 一方で高価なため 管理労力を考慮した上で編み方を選択すると良い 写真 写真 写真

23 写真 ~12 菱形目の網が破壊された状況 菱形目の網は獣害防止柵としては設置すべきではない これは菱形目の網が本来獣害対策用に設計されたものでなく 強度が不足するため 写真 写真 写真 ~14 柵の下部を破壊されないように トタンで補強した柵 この補強は効果的だが完全な対策ではない 写真 のようにトタンをはぎ取った後 金網を破壊して侵入する事例もわずかながら存在する どのような柵であっても万能ではないため 見回り 点検がいつでもできるよう 草刈りだけは最低限行っておく必要がある 写真 写真

24 写真 写真 写真 ~18 柵下からの侵入は柵の能力に限界があるため避けられないものである これら4 事例は侵入された後に行われた補修の一例 柵は多くの場合 山林の樹木を伐採して設置場所を確保するが この際に生じた材木 竹材を柵の下に敷設すれば補修費用は削減できる 写真 は柵の内側 外側両面から補強しているが たびたび侵入される場所はこのような徹底した対策を講じる必要がある 写真 柵下からの侵入を防ぐためワイヤーメッシュを敷設したもの ワイヤーメッシュを使用する場合には線径が5 mm 以上の資材を選定する必要がある 2~3 mm の資材を使用すると容易に折り曲げられて十分な効果は得にくい 資材費はどちらでも大差ない ここではワイヤーメッシュのマス目の大きさはそれほどこだわる必要が無く 強度 ( 線径 ) を重視すべき 写真

25 ( 3) 柵が途切れる場所の事例 写真 写真 写真 4-3-1~2 小さな沢や水路を封鎖した事例 特に右の写真では設置段階から徹底した対処がなされている ただし このような対策を講じた場合には大雨の際に柵を引き上げるなどの方法で除去する必要があり その管理責任者などを事前に十分話し合う必要がある 効果をあげるためにはそのための労力も必要となる 写真 水路の対処が不十分で 水路を動物が通路にしている様子 イノシシは 20cm の隙間があれば障害物をくぐりぬけるため 水路の上部を網で覆っても効果は期待しにくい 写真 写真 水路を網で封鎖している 写真 も本来はこのように封鎖すべき ただし 写真 , 2と同様に大雨の際にはこれを忘れずに除去することが必要である 写真

26 写真 写真 写真 写真 4-3-5~7 道路を門扉により封鎖している事例 道路は車輌等が通過するため 封鎖することにより確実に不便になるが 道路からの獣類の侵入を防ぐことと不便さを比べ 集落内でよく協議した上で設置の有無を決めることとなる 写真 4-3-5では 外部からの通行者に対し 扉を開けたら必ず閉めるよう協力をお願いしている 看板だけで確実な協力が得られるとは限らないが 表示は必要である 写真 4-3-7では集落へ通ずる唯一の道路を閉鎖している 集落内での合意が得られれば重要な道路であっても閉鎖は可能である -23-

27 写真 通路用の簡易門扉も侵入の一因になりやすい この門扉は上下 2ヶ所に留め具があるが 下の留め具を締めていなかったため獣類の通路となっている 留め具が1つしかない門扉も存在するが 平成 17 年 2 月以降 指導では留め具を2つ以上としている ( 獣害防止施設整備の手引き ) 写真 写真 写真 簡易門扉も幅が広がると強度が下がり たわみ やすくなる たわみが生じると隙間ができ そこから侵入されるため 金属パイプにより補強している 通行は不便になるが 効果の向上を強く求める場合にはこのような対処方法もある ( 4) 維持管理が容易な事例 写真 柵を水路沿いに設置している事例 水路部分が平坦であるため上からの侵入を防ぎやすく またコンクリートで覆われているため除草管理の労力が不要となる 管理の際にも柵に沿って歩きやすいなど 利点が多い 写真

28 写真 柵に沿って管理用の道路を併設した事例 軽トラック1 台通れる道路を併設すると 柵に隣接する樹木も激減し 除草作業も軽トラックに動力噴霧器を乗せたまま薬剤散布ができるなど管理が非常に容易となる 漏電 ショート場所を探す場合にも車輌により高速で移動できるため 便利 写真 ( 5) 理想的な防護柵の設置方法 ここまでの事例を踏まえた理想的な設置方法の一例 1 集落を完全に包囲する 集落周縁部すべてに柵を設置する 2 道路については 写真 , 7のように門扉で閉鎖する 3 河川については 写真 , 2のように対処する 4 対象獣種の広い柵規格を選定する 5 管理を容易にするため 写真 4-4-2のように柵に沿った管理用道路を併設する -25-

29 5 追い払いについて 先に触れたが 理想的な防護柵の設置ができたとしても 柵のみによって被害を完全に防止することは困難であり 他の技術を併用することが必要になる 現在考えられる最も有効な技術として サルに対する追い払いがあり 被害を受けている地域においては 防護柵を設置する際には追い払いについても取り決めを行い 実施することが望まれる サルが畑に来るのは 畑には餌となる農作物があるから だが 畑から農作物を取り除くことは不可能である このため 畑には餌があるが 居心地が非常に悪い場所 であるとサルに覚えさせ 近づかないようにする このための有効な方法の一つが追い払いによる脅しで 人間は怖いものだ 餌を食べるために生命を危険にさらすのでは割に合わない と繰り返し教える事が重要であり 畑以外の場所で見かけた際にも必ず追い払いを行うことが必要となる 追い払いは 柵を設置していない場所でも有効で 重要な取り組みであるが 柵を設置してある場所では被害防止効果を得やすいという特徴がある 柵の規格によって程度は異なるが 柵は侵入されにくいだけでなく 柵内部から外部に脱出しにくい構造を有する このため 柵内部で追われたサルは逃げ場を失い より強い恐怖を受けることになる -26-

30 6 野生動物の基礎知識及び捕獲等の対策 ( 参考 : 日本動物大百科平凡社 ) ( 1) サル ( ニホンザル ) サルは県内の広い地域に棲息しているが 峡東地域の果樹主産地や南アルプス市を除く峡中地域などには 今のところ生息が確認されていない ただし 離れザルとしてオスの単独あるいは小グループが これらの地域にも出没するおそれはある 身体的特徴体重 オス10~18kg メス8~16kg 生態雑食性 昼行性 群れは数頭の成獣オスを含む母系集団 交尾期は秋 出産期は春に1 回 妊娠期間は平均 173 日で一頭を産む 群れメスは一生群れにとどまるが オスは必ず群れを離脱する その時期は早いもので 4 歳 遅くとも 10 歳前後となる 離脱した後も他の群れへの加入と離脱を繰り返しいくつかの群れを数年ずつ滞在して渡り歩くオスも多い 群れを離脱したオスはほかの群れに移籍する以外に オスグループを形成して集団で生活したり 時には離れザルとして単独で生活することもある 捕獲ある程度以上 ( 例えば群れ全体の半分 ) の捕獲を行うと 群れのバランスが崩れ 分裂することがある サルの群れはなわばりを持つため群れが分裂すると これまでサルがいなかった地域にサルの分布が拡大することとなり 獣害も広域化する イノシシやシカなどと異なり 無計画なサルの捕獲はむしろ獣害を増大させる可能性もある 実施にあたっては綿密な計画が必要であり 本県では本年 特定鳥獣保護管理計画を策定し 計画的な個体数管理を実施することとしている -27-

31 野生ザルの被害度 ( 質 ) や被害状況 (B1 型 ( 一般的農作物分散被害 )) レベル場所出没時期 時間個体数被害状況少数のサル ( ハカキ クリ ( 山にあるも 1 まれにナレザル オスグの ) などを食害ループ ) 年間を通して 群れ 5 平野部 6 農地 7 長時間体を農地にさらけださなければならない水稲 ムギ含むほとんどの農地 一度に目撃されるサルの個体数が目に見えて多くなる 群れ 8 民家近く頻繁に出没群れ 9 もともとサルがいた地域 ( 山間地 ) 季節的 年間を通して 10 民家内にまで侵入人を恐れず戸や窓から侵入 群れの一部の個体 ほとんどサルの群を見かけることのなかった地域 民家の屋根や庭先でくつろいだり電線や道路上を堂々と渡る 果樹 シイタケ ( 山の傾斜や林内にあるもの ) などを食害 野菜類 ( 農地にあるもの ) などを食害 もともとサルがいた地域 ( 山間部 ) においてだけでなく被害地域が拡大 農作物への食害が発生 水稲 ムギ ( 一度に多くを食べられない作物 ) を含むほとんどの農作物を食害 女性や高齢者がいても逃げず 男性がきたときだけ逃げる軒下のつるし柿や倉庫 内の収穫物等まで食害仏壇の供え物や台所の生ゴミまでも食害 時に人に噛みつくなどの人身被害が発生 ( 引用鳥獣害対策の手引き日本植物防疫協会 ) 獣害対策として捕獲を最優先する事例がみられるが サルにとっての農地の好適性が損なわれない限り獣害はなくならない このような状況は 台所に飛んでくるハエを叩き続けてもハエはいなくならず 台所の生ゴミを処理して初めてハエは来なくなる と例えられることもある 農地から農作物を除去することは不可能だが 不要となった収穫残さを除去することは可能である 冬期にサルが人家近くまで降りてくることが多い地域では 収穫残さや生ゴミを食 べて 冬の餌不足をしのいでいる可能性が高い 例え春から秋まで山に 500 頭分の餌があろうと 冬に 30 頭分の餌しかなければ群れは 30 頭以上に増えることができないはずだが 冬に里の餌で不足が補われれば サルの数は増え続け 被害レベルは悪化することが考えられる -28-

32 ( 2) イノシシ イノシシは 甲府盆地の中心部を除く県内のほぼ全域に棲息する 農業被害は水稲 各野菜類 果樹類など広範囲に及ぶ 身体的特徴体重 通常 100kg 程度まで 生態雑食性を示すが実質的に草食性 警戒心が強く 身を隠せる状態を好み 特に森林から農地へ出てくる際にこの傾向が強い 嗅覚は発達しているが 視覚はヒトと同程度で 夜目がきくわけではない 夜間農地へ出てくることが多いが本来は昼行性で 人目を避けるために日没後に行動すると考えられる 成長が早く1~2 歳で初産を迎えその後は毎年春に子供を産む 春の出産に失敗 ( すべての子が死亡するなど ) した場合秋に子供を産むこともあるが 授乳期間中は発情しないため年に2 回子育てをすることはない 産子数は多く 2~8 頭の子を産む 初産より成熟したメスの方が産子数は多い 群れオスは成獣になれば単独で行動する メスは一腹の子供と母子グループをつくることがある オスは交尾期の数日以外はメスとわかれて生活し 子育てにも参加しない 母親と子供が一緒に行動しているため群れで生活しているように見える 身体能力ハナでの持ち上げ力はオスで 70kg 程度 メスでも 60kg 程度ある また跳躍力は 120cm に達するため 高さ 65cm 程度のトタン柵は飛び越えられることもある 捕獲すべてのイノシシが同じように畑を荒らす訳ではなく 里周辺ばかりを利用し 頻繁に畑に出現する個体と ほぼ山奥だけを利用する個体とがいると考えられる 捕獲する場合には イヌと銃器を使い比較的山奥のイノシシを捕獲するケースと畑の近くに箱ワナを置くケースとに大別されるが 同じ数 -29-

33 を捕獲するなら 畑周辺にいるイノシシを捕獲する方が効率的である 本県では 特定鳥獣保護管理計画に基づき 計画的な個体数管理を実施することとしている 忌避音や光 臭いによってイノシシの被害を防ごうとする方法があるが 一般的にこれらは一時的な効果のみで あまり推奨できるものではない 例えば木酢液を使うことで獣害が減ったということがあっても これは 木酢液の臭いを本能的に嫌うため ではなく いつもと違う臭いがしたため警戒して近寄らない が正しい 従って髪の毛を圃場につるしたり ラジオを一晩中付けておいたりという方法は 一時的な方法としてのみ行うべきである また 猛獣の糞 を使うことで農地に近づかせない方法も同様に 十分な効果は期待できない イノシシの目前に猛獣の糞を置く実験では これを食べたり体にこすりつけたりといった反応を示している シカで見られた忌避効果はイノシシに期待できないという明らかな実験結果があるので 敢えて取り組む必要はない ( 3) シカ ( ニホンジカ ) イノシシより棲息範囲はやや狭いが ほぼ県全域に分布する 農業被害は金額ベースでイノシシ サルを下回る イノシシほど警戒心が強くないため日中でも目撃することがある 身体的特徴 ( オス ) 体重 80kg 程度 肩高 110cm 程度 生態昼夜の区別無く活動する 出産は年 1 回 春から初夏に1 頭を産む ( まれに双子 ) 群れ秋の発情期 ( 交尾期 ) を除くとオスとメスが別々の群れで生活する 雌雄が同じ場所で採食や休息をしていることがあるが これは安定した群れではなく一時的なものにすぎない メスは母親と娘の母子グループを作り 通年それを維持する -30-

34 オスは発情期以外はオスグループを作るが そのメンバーや数が常に変わり不安定 一日の行動シカは採食と休息 反芻を繰り返す一日を過ごす 1~2 時間採食すると座ってまわりを見回しながら反芻を行う 休息中には首を胴や地面に付けて眠ることもあるが 眠りは浅く小さな音でもすぐ目を覚ます 夜間も同様に採食と休息を繰り返す 昼間は主に森林域にいて 農耕地などの開放的な環境へは夜間に侵出する 食性周囲にあるほぼすべての植物種を食べるが 餌が少なくなる冬期にはササなどイネ科の草本に依存する傾向がある シカは森林と草原を行き来する 林縁の生活者 であり このことがシカの生息地が農林業生産地とよく重なり 農林業被害を引き起こしやすいといった生態をもっている 捕獲特定鳥獣保護管理計画に基づき 計画的な個体数管理を実施することとしている その他近年ヤマビルが里に定着し 吸血被害が増加しているようであり その原因の一つとして シカの関与が指摘されている ヤマビルはシカの足に付着するが ヒルをつけたシカが里を荒らす際に ヤマビルを落としていくと考えられる ( 4) クマ ( ツキノワグマ ) 県内での獣類による被害の内 イノシシ サル シカに次ぐ4 番目の加害獣がツキノワグマ 県内での棲息頭数は400 頭と推定されており その数は必ずしも多くない 身体的特徴体重 40 ~ 130kg 生態甘いものを好む 嗅覚はイヌ並に鋭いが 視覚は悪い 聴覚は人間よりは良い程度で 低音が聞き取りにくく人間の足音に気づかないことがある 12 月 ~ 翌年 4 月に冬眠するが 外からの刺激によっていつでも起き出す -31-

35 ことができる 出産期は2 月 ( 冬眠中 ) で 1~3 頭を産む 顕著な痕跡クマが木の実を食べた後は枝を折り 座布団のように固めたクマ棚が残る これは 食べた後の枝を尻の下に敷く習性があるため 被害の特徴と対策 食物への執着が強く 徹底して食べるので被害は集中しやすい 圃場では座り込んで周囲の作物を食べつくすこともある 電気柵による効果が有効で簡易柵としては cm の3 段に電柵線を張れば良い 被害発生周期の1~ 1.5 ヶ月前から設置し 以後は柵を撤去しない 母グマが加害個体になるとその子供も農作物の味を覚え 執着するので 加害個体は世代を通じて増えることになりかねない 初期の対応が重要となる クマはなわばりをもたず 複数頭のクマが同じ圃場を利用するため クマを捕獲しても被害が継続することが多い そのため被害の軽減には 誘因物の除去や電気柵による囲い込み等の対策が必要となる ( 5) ハクビシン 分布に関する詳細なデータはないが 県内に広く棲息する 四肢が短く 尾が長い 額から鼻にかけての白斑が特徴で ハクビシン ( 白鼻芯 ) の名前もこれに由来する 身体的特徴尻尾が40cmと長く頭胴長 50cm 体重は4kg 程度 ネコ位の大きさ 生態平地から山地まで分布するが 里山を好む 夜行性で昼間は樹洞や岩穴 人家の屋根裏などで休息する 食性雑食性で特に果実類を好む 果樹での被害が多いが 野菜ではスイートコーンの被害も見られる 胃内容分析では果実 種子が主で 動物質では昆虫 -32-

36 類 魚類 は虫類 小鳥などが見られる 捕獲捕獲は警戒心が薄いためかそれほど困難ではない ただし 一箇所の農地を多数のハクビシンが同時に加害することもあるため 継続的に行う必要がある 防護樹に登り ブドウ棚のワイヤーを器用に伝って歩くため イノシシ用の簡易電気柵や金網柵での防護は適さない 管理労力をかけることが可能な場合は 埼玉県が開発した棚上の電気柵が効果的である < 埼玉県で開発したブドウ棚上電気柵 > 1 ブドウ棚の周囲を防風網で囲う 網の上部は棚のワイヤーに固定する 2 棚の縁に沿って ワイヤー上 5 cm の位置に電気柵の線を設置する 3 電源ユニットと電気柵線を結線し 通電する アースは棚のワイヤーからとる 4 徒長枝などブドウのつる 葉が電気柵線に接触しないよう 頻繁に枝の整理を行う -33-

37 獣害防止対策の手引き - 防護柵の設置と管理 - 平成 19 年 3 月編集山梨県農政部農業技術課発行 甲府市丸の内一丁目 6 番 1 号 TEL 印刷株式会社サンニチ印刷 甲府市宮前町 TEL

< F2D D F97D18F57978E B8367>

< F2D D F97D18F57978E B8367> 農林 林業集落アンケートによるイノシシ生息状況 被害状況 ( 平成 26 年度 ) 1. 平成 26 年度農業 林業集落アンケート調査によるイノシシの分布 図は平成 26 年度の農業 林業集落アンケート調査による イノシシの分布である 農業集落 林業集落の両方またはいずれかのアンケートで イノシシが いる と回答があった場合に 分布している とした 回収無しには既に人が住んでいない集落も含まれている

More information

11 10 第 2 章防護柵の種類と効果的な設置法1 防護柵の種類と特性農作物を守るには 防護柵で野生動物の侵入を防ぐのが効果的です 農地周辺の見通しをよくして野生動物の隠れ場所を無くす 野生動物のエサとなる収穫残渣を畑に放置しないなどの対策は柵による侵入防止を高める効果が期待できます しかし せっ

11 10 第 2 章防護柵の種類と効果的な設置法1 防護柵の種類と特性農作物を守るには 防護柵で野生動物の侵入を防ぐのが効果的です 農地周辺の見通しをよくして野生動物の隠れ場所を無くす 野生動物のエサとなる収穫残渣を畑に放置しないなどの対策は柵による侵入防止を高める効果が期待できます しかし せっ 第2章防護柵の種類と効果的な設置法 11 10 第 2 章防護柵の種類と効果的な設置法1 防護柵の種類と特性農作物を守るには 防護柵で野生動物の侵入を防ぐのが効果的です 農地周辺の見通しをよくして野生動物の隠れ場所を無くす 野生動物のエサとなる収穫残渣を畑に放置しないなどの対策は柵による侵入防止を高める効果が期待できます しかし せっかく設置した防護柵なのに 役に立たないという失敗事例も数多く見られます

More information

現行見直し案見直し理由等 カラス 被害時期 : 通年 ニホンザル 被害対象 : 農作物全般への食害 農業施設へ被害 生活環境被害 ヒヨドリ 被害時期 : 通年 アナグマ 被害対象 : 果樹への食害 被害対象 : 農作物全般への食害 ハクビシン 被害対象 : 農作物全般への食害 住居侵入による生活環境

現行見直し案見直し理由等 カラス 被害時期 : 通年 ニホンザル 被害対象 : 農作物全般への食害 農業施設へ被害 生活環境被害 ヒヨドリ 被害時期 : 通年 アナグマ 被害対象 : 果樹への食害 被害対象 : 農作物全般への食害 ハクビシン 被害対象 : 農作物全般への食害 住居侵入による生活環境 別 紙 現行見直し案見直し理由等 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣: イノシシ ニホンザル ニホンジカ カラス ヒヨドリ 対象鳥獣: イノシシ ニホンカモシカ ニホンジカ ニホンザル アナグマ ハ クビシン タヌキ ツキノワグマ カラス ヒヨドリ 農作物被害及び生活環境被害の増加による対象鳥 獣の追加 計画期間 :

More information

Microsoft Word - 01 変更計画書

Microsoft Word - 01 変更計画書 計画作成年度 平成 23 年度 計画主体 恵那市 恵那市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名 恵那市経済部農業振興課 林業振興課 所 在 地 恵那市長島町正家 1-1-1 電 話 番 号 0573-26-2111 内線 (543) FAX 番号 0573-25-8933 メールアドレス nougyoushinkou@city.ena.lg.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域

More information

<819A837D836A B8E6292E894C F4390B3816A2E786477>

<819A837D836A B8E6292E894C F4390B3816A2E786477> クマ ( ツキノワグマ ) 出没時におけるマニュアル ( 暫定追補版 ) はじめにツキノワグマは 森林生態系の頂点に位置する生物であり クマが将来にわたって生息できる環境をつくることは 人と自然の共生にとって重要な意味を持つ 愛知県では レッドデータブックあいち2002 でクマを絶滅危惧 ⅠA 類 ( 絶滅の危機に瀕している種 ) に位置づけ 狩猟の自粛を促すなど保護を図ってきた しかしながら 2010

More information

技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作システムを開発しました ( 図 1 2) 檻をカメラで監視し インターネット

技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作システムを開発しました ( 図 1 2) 檻をカメラで監視し インターネット 分野 : 鳥獣害 ICT を用いたシカ イノシシ サルの防除 捕獲 処理一貫体系技術試験研究計画名 :ICT を用いたシカ イノシシ サルの防除 捕獲 処理一貫体系技術の実証研究代表機関名 : 三重県農業研究所 開発のねらい : 近年 野生鳥獣の被害は深刻化 広域化しており 農作物被害額は全国で 200 億円 / 年を超え 農業生産の低下や営農意欲の減退が懸念されています 被害現場では 被害対策技術は普及しつつありますが

More information

頭数が多く 人慣れも進んだサル群 柵を設置できない河川から侵入するシカ 技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作シス

頭数が多く 人慣れも進んだサル群 柵を設置できない河川から侵入するシカ 技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作シス 分野 : 獣害 ICT を用いたシカ イノシシ サルの防除 捕獲 処理一貫体系技術試験研究計画名 :ICT を用いたシカ イノシシ サルの防除 捕獲 処理 一貫体系技術の実証 研究代表機関名 : 三重県農業研究所 開発のねらい 近年 野生鳥獣の被害は深刻化 広域化しており 農作物被害額は全国で 200 億円 / 年を超え 農業生産の低下や営農意欲の減退が懸念されています 被害現場では 被害対策技術は普及しつつありますが

More information

(別記様式第1号)

(別記様式第1号) ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画主体 岩美町 岩美町鳥獣被害防止計画 連絡先 担当部署名 岩美町役場産業建設課 所 在 地 岩美郡岩美町大字浦富 675-1 電 話 番 号 0857-73-1562 F A X 番 号 0857-73-1590 メールアドレス sangyou@iwami.gr.jp 1 1 対象鳥獣の種類イノシシ ニホンジカ ( 以下 シカ という )

More information

1 アライグマの 分布と被害対策 1 アライグマの分布 1977 昭和52 年にアライグマと少年のふれあいを題材とし たテレビアニメが全国ネットで放映されヒット作となった それ 以降 アライグマをペットとして飼いたいという需要が高まり海 外から大量に輸入された しかしアライグマは気性が荒く 成長 す

1 アライグマの 分布と被害対策 1 アライグマの分布 1977 昭和52 年にアライグマと少年のふれあいを題材とし たテレビアニメが全国ネットで放映されヒット作となった それ 以降 アライグマをペットとして飼いたいという需要が高まり海 外から大量に輸入された しかしアライグマは気性が荒く 成長 す 3 中型獣の生態と特徴 41 1 アライグマの 分布と被害対策 1 アライグマの分布 1977 昭和52 年にアライグマと少年のふれあいを題材とし たテレビアニメが全国ネットで放映されヒット作となった それ 以降 アライグマをペットとして飼いたいという需要が高まり海 外から大量に輸入された しかしアライグマは気性が荒く 成長 すると飼育が困難なため飼い主が自然環境に遺棄したり 飼育施 設から逃亡する個体もあり

More information

目 次 1 被害状況 (1) 農作物被害の推移 1 (1) 人身被害 1 2 捕獲状況 (1) 捕獲数の推移 2 (2) 狩猟捕獲の状況 3 (3) 被害防止捕獲の状況 4 3 防護柵の設置状況 (1) 防護柵設置延長の推移 5 (2) 防護柵の維持管理 6 4 生息地における取組状況 6 5 モニ

目 次 1 被害状況 (1) 農作物被害の推移 1 (1) 人身被害 1 2 捕獲状況 (1) 捕獲数の推移 2 (2) 狩猟捕獲の状況 3 (3) 被害防止捕獲の状況 4 3 防護柵の設置状況 (1) 防護柵設置延長の推移 5 (2) 防護柵の維持管理 6 4 生息地における取組状況 6 5 モニ 平成 29 年度事業実施計画実績 資料編 - イノシシ - 京都府農村振興課 目 次 1 被害状況 (1) 農作物被害の推移 1 (1) 人身被害 1 2 捕獲状況 (1) 捕獲数の推移 2 (2) 狩猟捕獲の状況 3 (3) 被害防止捕獲の状況 4 3 防護柵の設置状況 (1) 防護柵設置延長の推移 5 (2) 防護柵の維持管理 6 4 生息地における取組状況 6 5 モニタリング調査 (1) 出猟カレンダー調査

More information

(別記様式第1号)

(別記様式第1号) ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 計画主体 平成 26 年度 大紀町 大紀町鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名 大紀町農林課 所 在 地 三重県度会郡大紀町滝原 1610 番地 1 電 話 番 号 0598(86)2246 FAX 番号 0598(86)3690 メールアドレス nor@town.mie-taiki.lg.jp ( 注 )1 共同で作成する場合は すべての計画主体を掲げるとともに

More information

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域イノシシ ニホンジカ 中獣類 ( ハクビシン アライグマ そ対象鳥獣の他狩猟獣 ) カラス類 ( ハシブトガラス ハシボソガラス ) カモ類 ニホンザル ツキノワグマ計画期間平成 29 年度 ~ 平成 31 年度対象地域福井市 2. 鳥獣による農林

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域イノシシ ニホンジカ 中獣類 ( ハクビシン アライグマ そ対象鳥獣の他狩猟獣 ) カラス類 ( ハシブトガラス ハシボソガラス ) カモ類 ニホンザル ツキノワグマ計画期間平成 29 年度 ~ 平成 31 年度対象地域福井市 2. 鳥獣による農林 計画作成年度 計画主体 平成 28 年度 ( 平成 30 年度更新 ) 福井市 福井市鳥獣被害防止計画 ( 平成 29 年度 ~31 年度 ) < 連絡先 > 担当部署名 福井市農林水産部林業水産課有害鳥獣対策室 所 在 地 福井県福井市大手 3 丁目 10 番 1 号 電 話 番 号 0776-20-5701 F A X 番号 0776-20-5752 メールアドレス chouju@city.fukui.lg.jp

More information

(様式第1号)

(様式第1号) ( 様式第 1 号 ) 計画作成年度 計画主体 平成 29 年度 宮崎県児湯郡木城町 木城町鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名 産業振興課 所 在 地 宮崎県児湯郡木城町大字高城 1227-1 電 話 番 号 0983-32-4739 F A X 番号 0983-32-3440 メールアドレス i-tokui_kt@town.kijo.lg.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣

More information

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画変更年度平成 29 年度 計画主体 筑紫野市 筑紫野市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名所在地電話番号 F A X 番号メールアドレス 筑紫野市環境経済部農政課筑紫野市二日市西一丁目 1 番 1 号

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画変更年度平成 29 年度 計画主体 筑紫野市 筑紫野市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名所在地電話番号 F A X 番号メールアドレス 筑紫野市環境経済部農政課筑紫野市二日市西一丁目 1 番 1 号 ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画変更年度平成 29 年度 計画主体 筑紫野市 筑紫野市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名所在地電話番号 F A X 番号メールアドレス 筑紫野市環境経済部農政課筑紫野市二日市西一丁目 1 番 1 号 092-923-1111 092-923-9634 nousei@city.chikushino.fukuoka.jp 1. 対象鳥獣の種類

More information

<81798DC58F498CB48D65817A8A C55F B91E693F18EED93C192E892B98F628AC7979D8C7689E62E786C7378>

<81798DC58F498CB48D65817A8A C55F B91E693F18EED93C192E892B98F628AC7979D8C7689E62E786C7378> 第二種特定鳥獣管理計画 - ニホンザル - ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで ) 京都府 目 次 1 管理すべき鳥獣の種類 1 2 計画の期間 1 3 計画の対象地域 1 4 計画策定の目的と背景 1 (1) 目的 1 (2) 背景 1 5 ニホンザルをとりまく現状 2 (1) 生息状況 2 (2) 生息環境 4 (3) 捕獲状況 4 (4) 被害状況 5

More information

Microsoft PowerPoint 特定鳥獣イノシシ研修(配布用) (2)

Microsoft PowerPoint 特定鳥獣イノシシ研修(配布用) (2) 相関関係は?平成 29 年度特定鳥獣の保護 管理に係る研修会 イノシシ管理の考え方と効果的な進め方 長崎県農林技術開発センター研究企画室 ( 兼 ) 農山村対策室鳥獣対策班平田滋樹 ( 鳥獣保護管理プランナー ) イノシシ管理におけるヒラタの疑問?? 野生動物 ( イノシシ ) をどうしたいのか? どこまで何をしたら満足 ( 目標達成 ) できるのか? なぜ 確立された手法や技術で満足できないのか?

More information

人とクマのあつれき 近年 人とクマのあつれきがメディアを賑わせる人身事故件数の推移 (2006 ~ 2015 年度 ) ことが多くなってきました クマは本来 人目を避けて暮らす動物ですが 残念ながら人とクマとの間にはトラブルが発生しています シカやイノシシなどは農業被害が中心ですが クマの場合は人身

人とクマのあつれき 近年 人とクマのあつれきがメディアを賑わせる人身事故件数の推移 (2006 ~ 2015 年度 ) ことが多くなってきました クマは本来 人目を避けて暮らす動物ですが 残念ながら人とクマとの間にはトラブルが発生しています シカやイノシシなどは農業被害が中心ですが クマの場合は人身 ヒグマ Ursus arctos 豊かな森の生活者と共存するために クマを知って 事故を防ごう! ツキノワグマ Ursus thibetanus 人とクマのあつれき 近年 人とクマのあつれきがメディアを賑わせる人身事故件数の推移 (2006 ~ 2015 年度 ) ことが多くなってきました クマは本来 人目を避けて暮らす動物ですが 残念ながら人とクマとの間にはトラブルが発生しています シカやイノシシなどは農業被害が中心ですが

More information

計画作成年度

計画作成年度 計画作成年度 計画主体 平成 30 年度 山形県村山市 村山市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名村山市農林課所在地山形県村山市中央一丁目 3 番 6 号電話番号 0237-55- 2 1 1 1 FAX 番号 0237-55- 3 7 2 8 メールアドレス nourin@city.murayama.lg.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 ニホンザル ツキノワグマ

More information

Microsoft Word - 鳥瓣被害韲æ�¢è¨‹çfl»ï¼‹H30-32;朕絇Ver

Microsoft Word - 鳥瓣被害韲æ�¢è¨‹çfl»ï¼‹H30-32;朕絇Ver ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 計画主体 平成 29 年度 古座川町 古座川町鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名 古座川町地域振興課 所 在 地 和歌山県東牟婁郡古座川町高池 673-2 電話番号 0735-72-0180 FAX 番号 0735-72-1858 メールアドレス *_tiikisinkou-o@town.kozagawa.lg.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域

More information

イノシシH30年度別計画

イノシシH30年度別計画 第 2 期イノシシ管理計画 平成 3 事業実施計画 平成 3 年 4 月 兵庫県 目 次 1 はじめに 1 2 現状 1 (1) 生息 分布状況 1 (2) 捕獲状況 2 (3) 防護柵設置状況 3 (4) 被害状況 3 3 目標達成のための具体的な方策 5 (1) 被害防除 5 (2) 個体数管理 6 (3) 生息地管理 6 1 はじめに 本計画は最新の調査結果等に基づき 平成 3 の兵庫県におけるイノシシ管理のため

More information

(別紙様式第1号)

(別紙様式第1号) ( 別紙様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 26 年度 計画主体 熊本県阿蘇市 阿蘇市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名阿蘇市経済部農政課所在地熊本県阿蘇市一の宮町宮地 504 番地 1 電話番号 0967-22-3274( 直通 ) 内線 1441 FAX 番号 0967-22-4566 メールアドレス nousei@city.aso.lg.jp もくじ 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域

More information

(3) 追い払い 1) 追い払い 追い払い とは 農地や集落に出没する野生鳥獣に対し 人がさまざまな手段を用いて 山へ追い払うことである おもに日中 農地や集落に出没するサルに対して用いられることが多い 追い払いに使う道具 追い払いに使う道具としては 電動ガン パチンコ 動物駆逐用煙火などがある ( 表 3.11) 追い払いのポイント サルに農地は危険な場所だと学習させるために 出没したら必ず追い払いを行うことが重要である

More information

Microsoft Word - 【セット版】別添資料2)環境省レッドリストカテゴリー(2012)

Microsoft Word - 【セット版】別添資料2)環境省レッドリストカテゴリー(2012) 別添資料 2 環境省レッドリストカテゴリーと判定基準 (2012) カテゴリー ( ランク ) 今回のレッドリストの見直しに際して用いたカテゴリーは下記のとおりであり 第 3 次レッド リスト (2006 2007) で使用されているカテゴリーと同一である レッドリスト 絶滅 (X) 野生絶滅 (W) 絶滅のおそれのある種 ( 種 ) Ⅰ 類 Ⅰ 類 (hreatened) (C+) (C) ⅠB

More information

実施計画の参考様式(この様式については、決定したものではありません

実施計画の参考様式(この様式については、決定したものではありません 平成 29 年度豊橋市特定鳥獣保護管理計画 ( イノシシ ) 実施計画 この計画は 愛知県が策定した特定鳥獣保護管理計画 ( イノシシ )( 以下 特定計画 という ) の実施計画として策定するものである 1 保護管理すべき鳥獣の種類 イノシシ 2 計画の期間 本計画の期間は 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までとする 3 保護管理すべき区域 特定計画に基づき保護管理すべき対象区域は

More information

秋田県第二種特定鳥獣管理計画 ( 第 1 次イノシシ ) 秋田県 平成 29 年 3 月 ( 策定 ) 目 次 第 1 計画策定の目的及び背景 1 1 計画策定の目的 1 2 計画策定の背景 1 第 2 管理すべき鳥獣の種類 1 第 3 計画の期間 1 第 4 第二種特定鳥獣の管理が行われるべき区域 1 第 5 現状 2 1 生息状況 2 2 生息環境 3 3 被害状況 3 第 6 管理の目標 4

More information

人 3,500 3,000 狩猟登録者数の推移 3,241 3,180 3,202 3,247 3,373 合計 網 わな 銃 2,500 2,000 1,843 1,845 1,910 1,965 2,100 1,500 1,000 1,398 1,335 1,292 1,282 1,273 50

人 3,500 3,000 狩猟登録者数の推移 3,241 3,180 3,202 3,247 3,373 合計 網 わな 銃 2,500 2,000 1,843 1,845 1,910 1,965 2,100 1,500 1,000 1,398 1,335 1,292 1,282 1,273 50 2. 平成 28 年度鳥獣被害防止総合対策の実施状況について Ⅰ 捕獲対策 1 捕獲の担い手確保 育成 自然保護課 (1) 狩猟者の確保 1 狩猟免許の取得支援銃猟 わな猟免許の新規取得に係る経費 ( 銃 :67 千円 わな :15 千円 ) を助成 (289 人交付 ) 狩猟免許合格者数 ( 単位 : 人 ) 区分 H24 H25 H26 H27 H28 増減 ( 対前年度 ) 網 わな 187

More information

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省 アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省 アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 文部科学省 農林水産省 環境省 第 1 事業の目標 アマミノクロウサギは 奄美大島及び徳之島にのみ生息する 1 属 1 種の我が国固有の種である 本種は 主に原生的な森林内の斜面に巣穴を作り これに隣接した草本類等の餌が多い沢や二次林等を採食場所として利用している

More information

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 ツキノワグマ カラス類 サギ類 カワウ カモ類 ハト類 スズメ イノシシ タヌキ ハクビシン ニホンジカ ニホンザル 計画期間 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域 長岡市全域 2. 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 ツキノワグマ カラス類 サギ類 カワウ カモ類 ハト類 スズメ イノシシ タヌキ ハクビシン ニホンジカ ニホンザル 計画期間 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域 長岡市全域 2. 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 計画改定年度 計画主体 平成 25 年度 ( 平成 26 年度変更 ) 平成 28 年度 ( 平成 30 年度変更 ) 長岡市 長岡市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担 当 部 署 名 農林水産部農水産政策課 所 在 地 新潟県長岡市大手通 2 丁目 2 番地 6 電 話 番 号 0258-39-2223 F A X 番 号 0258-39-2284 メールアドレス

More information

全国で鳥獣害の被害金額は年間191億円にのぼり そのうち約55億円がイノシシによる被害 です 平成 26 年度 主な被害農作物は 水稲 野菜類 いも類 果樹やタケノコ クズの根など30種類以上になります 夏から秋期には 水稲が乳熟期をむかえるため水田に侵入し 穂の食害だけでなく 踏み荒らしや ヌタウ

全国で鳥獣害の被害金額は年間191億円にのぼり そのうち約55億円がイノシシによる被害 です 平成 26 年度 主な被害農作物は 水稲 野菜類 いも類 果樹やタケノコ クズの根など30種類以上になります 夏から秋期には 水稲が乳熟期をむかえるため水田に侵入し 穂の食害だけでなく 踏み荒らしや ヌタウ 五島市農業振興課 全国で鳥獣害の被害金額は年間191億円にのぼり そのうち約55億円がイノシシによる被害 です 平成 26 年度 主な被害農作物は 水稲 野菜類 いも類 果樹やタケノコ クズの根など30種類以上になります 夏から秋期には 水稲が乳熟期をむかえるため水田に侵入し 穂の食害だけでなく 踏み荒らしや ヌタウチ 泥あそび により稲を倒伏させることもあります 1 4月ごろには タケノコが地上に現れないうちに掘って食害します

More information

農業だより

農業だより INDEX 近年 中山間地域の農家を大変 苦しめているのが野生獣類 特に イノシシによる被害です 市農政課が平成二十年 市内の 農家を対象に実施した 豊田市鳥 獣被害アンケート によると イ ノシシの被害件数は 一 九二五 件 被害面積四〇 三六 被害 金額三千三百万円余です 作物の被害状況は 水稲が一番 多く 野菜 サツマイモ等の作物 が全般的に被害を受けていること が判明しました また

More information

被害の現状 いま ニホンジカとイノシシが どのような問題をもたらしているのでしょうか? ニホンジカが日本の自然を食べつくす!? 日本に昔から生息しているニホンジカやイノシシは 近年 急速に生息数が増加し 全国で分布を広げています 増えすぎたニホンジカやイノシシが いま 日本全国で生態系や農林業 さら

被害の現状 いま ニホンジカとイノシシが どのような問題をもたらしているのでしょうか? ニホンジカが日本の自然を食べつくす!? 日本に昔から生息しているニホンジカやイノシシは 近年 急速に生息数が増加し 全国で分布を広げています 増えすぎたニホンジカやイノシシが いま 日本全国で生態系や農林業 さら いま 獲らなければ わ ならない理 け 由 - 共に生きるために - 被害の現状 いま ニホンジカとイノシシが どのような問題をもたらしているのでしょうか? ニホンジカが日本の自然を食べつくす!? 日本に昔から生息しているニホンジカやイノシシは 近年 急速に生息数が増加し 全国で分布を広げています 増えすぎたニホンジカやイノシシが いま 日本全国で生態系や農林業 さらには私たちの生活にまで深刻な被害をもたらしています

More information

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣計画期間対象地域 シロガシラ イノシシ キジ平成 27 年度 ~ 平成 29 年度うるま市全域 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入 する 2. 鳥獣による農

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣計画期間対象地域 シロガシラ イノシシ キジ平成 27 年度 ~ 平成 29 年度うるま市全域 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入 する 2. 鳥獣による農 ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 27 年度 計画主体 うるま市 うるま市鳥獣被害防止計画 連絡先 担 当 部 署 名 所 在 地 電 話 番 号 F A X 番 号 メールアドレス うるま市役所経済部農政課 うるま市石川石崎一丁目 1 番 098-965-5607 098-964-4155 nousei-ka@city.uruma.lg.jp ( 注 ) 1 共同で作成する場合は すべての計画主体を掲げるとともに

More information

養老山地で生息が確認されたクマについて Q1. クマってどんな生き物? 本州に生息するクマはツキノワグマで 冬季 (12 ~3 月頃 ) は冬眠し 冬眠から覚めると山菜などを食べ 6 月頃に繁殖期を迎えます 夏は草や木の実や昆虫を探し 秋になると木の実を食べることが多くなります 利用する餌は多様性に

養老山地で生息が確認されたクマについて Q1. クマってどんな生き物? 本州に生息するクマはツキノワグマで 冬季 (12 ~3 月頃 ) は冬眠し 冬眠から覚めると山菜などを食べ 6 月頃に繁殖期を迎えます 夏は草や木の実や昆虫を探し 秋になると木の実を食べることが多くなります 利用する餌は多様性に 養老山地で生息が確認されたクマについて Q1. クマってどんな生き物? 本州に生息するクマはツキノワグマで 冬季 (12 ~3 月頃 ) は冬眠し 冬眠から覚めると山菜などを食べ 6 月頃に繁殖期を迎えます 夏は草や木の実や昆虫を探し 秋になると木の実を食べることが多くなります 利用する餌は多様性に富んでおり その土地にある最も手に入りやすいものを利用しているといってよいでしょう 行動範囲はこの餌の量によって拡大縮小していると考えられています

More information

4 有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術の向上 ( 農林事務所 猟友会 ) わな猟免許新規取得者を対象に有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術研修 実地指導を実施 (6 農林事務所で 8 回実施計 147 人受講 ) 2 捕獲の強化 (1) ニホンジカの捕獲強化 ( 猟友会委託 ) 指定管理鳥獣捕

4 有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術の向上 ( 農林事務所 猟友会 ) わな猟免許新規取得者を対象に有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術研修 実地指導を実施 (6 農林事務所で 8 回実施計 147 人受講 ) 2 捕獲の強化 (1) ニホンジカの捕獲強化 ( 猟友会委託 ) 指定管理鳥獣捕 平成 27 年度鳥獣被害防止総合対策の実施状況について Ⅰ 捕獲対策 1 捕獲の担い手確保 育成 (1) 狩猟者の確保 1 狩猟免許の取得支援銃猟 わな猟免許の新規取得に係る経費 ( 銃 :67 千円 わな :15 千円 ) を助成 (226 人 ) 合格者数の比較 区分 H23 H24 H25 H26 H27 増減 ( 対前年度 ) 網 わな 418 人 177 人 174 人 199 人 264

More information

(別記様式第1号)

(別記様式第1号) ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 計画変更年度 平成 29 年度 平成 29 年度 計画主体 津久見市 津久見市鳥獣被害防止計画 ( 変更 ) < 連絡先 > 担当部署名津久見市農林水産課所在地大分県津久見市宮本町 20 番 15 号電話番号 0972-82-9514 FAX 番号 0972-82-9520 メールアドレス tsu-nousui@city.tsukumi.lg.jp 1. 対象鳥獣の種類

More information

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣イノシシ ニホンジカ ヌートリア アライグマ ハシブトガラス ハシボソガラス ( 以下 カラス類 と言う ) ツキノワグマ ニホンザル カワラバト キジバト ( 以下 ハト類 という ) アオサギ ダイサギ( 以下 サギ類 という ) 計画

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣イノシシ ニホンジカ ヌートリア アライグマ ハシブトガラス ハシボソガラス ( 以下 カラス類 と言う ) ツキノワグマ ニホンザル カワラバト キジバト ( 以下 ハト類 という ) アオサギ ダイサギ( 以下 サギ類 という ) 計画 ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 29 年度 計画主体 三朝町 三朝町鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名三朝町農林課所在地三朝町電話番号 0858-43-3515 F A X 番号 0858-43-0647 メールアドレス info@town.misasa.tottori.jp - 1 - 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣イノシシ ニホンジカ ヌートリア

More information

031010 乳牛疾病の早期発見応急処置予防対策 酪総研

031010 乳牛疾病の早期発見応急処置予防対策 酪総研 Ⅲ 歩く 1 牛が 歩く ことの意味 フリーストール牛舎での牛の行動を考えてみると 1 日中 エサを食べる 水を飲む 休 息する を繰り返しています この一連の行動は 歩く という行動によって成り立ってい ます つまり この 歩く という行動は その他の行動にも大きな影響を与えているとて も重要な要素と考えることが出来ます 採食や飲水などについてもう少し詳しくみてみます 牛はエサを 1 日あたり 10~15

More information

この対策にはいくつか考えられるが 面的に食害を回避させるならば植生保護柵の設置が選択肢のひとつとなる 植生保護柵は 林業活動を目的とした設置だけに留まらない 兵庫県ではシカの食害によって落葉広葉樹林の林床植生の衰退が顕著であるため ( 藤木 2012a) 林床植生回復のために落葉広葉樹林内に植生保護

この対策にはいくつか考えられるが 面的に食害を回避させるならば植生保護柵の設置が選択肢のひとつとなる 植生保護柵は 林業活動を目的とした設置だけに留まらない 兵庫県ではシカの食害によって落葉広葉樹林の林床植生の衰退が顕著であるため ( 藤木 2012a) 林床植生回復のために落葉広葉樹林内に植生保護 第 6 章植生保護柵としてのネット柵 金網柵の成績評価 藤堂千景 1 藤木大介 2 1 兵庫県立農林水産技術総合センター 2 兵庫県森林動物研究センター 要点 ニホンジカによる食害を回避するために設置した植生保護柵のうち 設置後 4~5 年で柵延長がほぼ同じであるステンレス入りポリエチレンネット柵 ( ネット柵 ) と亜鉛メッキ鉄線製金網柵 ( 金網柵 ) の破損状況を調査したところ ネット柵に比べ金網柵の破損率が約

More information

秋子割合 現状評価と課題の整理 市内のイノシシ対策の現状を評価し, 課題を整理するため, 地理情報分析および捕獲状 況分析を行った ( 資料編参照 ). 1 地理情報分析による評価集落単位の各種行政資料 ( 捕獲情報, 防護柵設置状況, 市民からの要望など ) について, 地図上での分析 ( 地理情

秋子割合 現状評価と課題の整理 市内のイノシシ対策の現状を評価し, 課題を整理するため, 地理情報分析および捕獲状 況分析を行った ( 資料編参照 ). 1 地理情報分析による評価集落単位の各種行政資料 ( 捕獲情報, 防護柵設置状況, 市民からの要望など ) について, 地図上での分析 ( 地理情 市原市イノシシ被害対策計画 背景及び目的 近年, 市原市内においてイノシシの生息分布が拡大し, それに伴い農業被害が拡大している状況にある. また, 農村地域のみならず, 住宅地周辺や通学路などでの出没が散発するようになり, 人身被害の危険性も高まっている. 一方で, 加茂地域など農村地域では高齢化と人口減少が進行し, 農村社会が弱体化するに伴い, 対策の担い手が慢性的に不足している状況にもある.

More information

(別記様式第1号)

(別記様式第1号) 計画作成年度 計画主体 平成 26 年度 鯖江市 鯖江市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名鯖江市産業環境部農林政策課所在地福井県鯖江市西山町 13 番 1 号電話番号 0778-53-2233 F A X 番号 0778-51-8153 メールアドレス SC-Noseisaku@city.sabae.lg.jp 平成 20 年 9 月 25 日策定平成 23 年 7 月 1 日改正平成 25

More information

シカ・イノシシ・タヌキ・ハクビシンの生態について

シカ・イノシシ・タヌキ・ハクビシンの生態について 本日の研修の流れ 平成 27 年度イノシシ被害対策研修会 株式会社 EGO 1 1 講義 (50 分 ) 生態及び効果的な捕獲方法についてお話します 2 わな作動実習 (30 分 ) はこわな くくりわな等の作動方法 3 野外実習 (60 分 ) 場所を移動して いくつかのグループに分かれて痕跡調査及びわなの設置実習を行います 2 1 イノシシの生態 3 分類哺乳類偶蹄目イノシシ科 体格体長 : 約

More information

スライド 1

スライド 1 獣害対策の順序1みんなで勉強2守れる集落 守れる畑3柵や囲い4最後に駆除集落内では食べられたら怒るエサよりも食べられても怒られないエサを食べられていることが大問題です 餌付けに成功した集落になっていませんか?今まで被害のなかった集落こそ必見です! 最初に それは集落内に原因があるからです! 獣害対策には順序があります 講習会の様子 食べたら人に怒られるエサ 食べても人に怒られないエサ 食べたら人に怒られるエサ

More information

被害を受けにくい作付方法 ( 鳥類 ) 鳥類では作付方法による被害軽減も有効である 種子を深めに播く トウモロコシでは 6~9cmの深播きにより苗が地上に現れるまでに十分に根付くことができるため カラスやハトなどによる被害を軽減することができる ( カラスやハトのトウモロコシの出芽苗の被害は 十分に

被害を受けにくい作付方法 ( 鳥類 ) 鳥類では作付方法による被害軽減も有効である 種子を深めに播く トウモロコシでは 6~9cmの深播きにより苗が地上に現れるまでに十分に根付くことができるため カラスやハトなどによる被害を軽減することができる ( カラスやハトのトウモロコシの出芽苗の被害は 十分に 鳥獣害の防止 農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル より抜粋 鳥獣害を防ぐ三つの心得 1 誘引除去野生鳥獣の食料となるものを管理 除去 2 侵入防止農地に接近させない 防護柵の設置 威嚇 忌避剤 ( 鳥類 ) 緩衝地帯の設置 3 捕獲加害する野生鳥獣の捕獲による被害の軽減 被害を徹底的に防ぐという覚悟が必要 鳥獣害を防ぐ手段 1 誘引除去 野生鳥獣を寄せ付けない環境を整備する (1) 農地の管理

More information

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63> 第 13 地象 (1 傾斜地 ) 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア土地利用の状況傾斜地の崩壊により影響を受ける地域の住宅等の分布状況 その他の土地利用の状況 ( 将来の土地利用も含む ) イ傾斜地の崩壊が危惧される土地の分布及び崩壊防止対策等の状況既に傾斜地の崩壊に係る危険性が認知 危惧されている土地の分布当該傾斜地の崩壊防止対策等の状況ウ降水量の状況当該地域の降雨特性の把握に必要な対象事業の実施区域等の降水量の状況エ地下水及び湧水の状況傾斜地の安定性に影響を与える地下水の水位及び湧水の分布

More information

<4D F736F F D F8E9197BF F97D18BC694ED8A518C798CB882C98CFC82AF82BD8EE CC8C9F93A28C8B89CA82C982C282A282C4824F2E6

<4D F736F F D F8E9197BF F97D18BC694ED8A518C798CB882C98CFC82AF82BD8EE CC8C9F93A28C8B89CA82C982C282A282C4824F2E6 農林業被害軽減に向けた取組の検討結果について 資料 3 1. 農林業被害の軽減に向けた取り組みの検討について緊急を要する課題の 1 つである農林業被害対策について 農林業被害対策ワーキンググループを設置して 取組内容と実施方針等について検討を行った 今年度の検討の経緯は以下の通りである 表 1 平成 26 年度の農林業被害の軽減に向けた取り組みの検討経緯についてワーキンググループ等検討内容等第 1

More information

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版) 施設野菜の微小害虫と天敵カブリダニ 施設野菜での微小害虫問題 中央農業研究センター 石原産業 ( 株 ) 施設のイチゴではハダニ類が多発し 問題となる 施設のキュウリ ナス サヤインゲンでも アザミウマ類やコナジラミ類などの被害や媒介ウイルス病が問題となる これらの害虫は薬剤抵抗性が発達しやすく 農薬での防除は難しい カブリダニ類は有力な天敵であるが 放飼時期の見極めや農薬との併用などが難しく これらの施設作物では利用が進んでいない

More information

基本的な構造 ( 設置方法は 電気柵設置マニュアル を参照 ) ( クマ対策については ツキノワグマに効く電気柵の設置 を参照 ) さまざまな立地においても 対象鳥獣の鼻先の高さを意識して設置する 獣を平面に立たせると 効果を発揮しやすい イノシシ対策 (2 段もしくは 3 段 ) 柵線間隔 ニホン

基本的な構造 ( 設置方法は 電気柵設置マニュアル を参照 ) ( クマ対策については ツキノワグマに効く電気柵の設置 を参照 ) さまざまな立地においても 対象鳥獣の鼻先の高さを意識して設置する 獣を平面に立たせると 効果を発揮しやすい イノシシ対策 (2 段もしくは 3 段 ) 柵線間隔 ニホン 27 基本的な構造 ( 設置方法は 電気柵設置マニュアル を参照 ) ( クマ対策については ツキノワグマに効く電気柵の設置 を参照 ) さまざまな立地においても 対象鳥獣の鼻先の高さを意識して設置する 獣を平面に立たせると 効果を発揮しやすい イノシシ対策 (2 段もしくは 3 段 ) 柵線間隔 ニホンジカ対策 (5 段以上 ) 15 段 ( 跳び越えを想定し あらかじめ 2m 以上の支柱を用意しておく

More information

Microsoft Word 修正 特定計画(イノシシ)案

Microsoft Word 修正 特定計画(イノシシ)案 第二種特定鳥獣 ( イノシシ ) 管理計画 平成 29 年 3 月 島根県 目 次 1 計画策定の目的及び背景 1 2 管理すべき鳥獣の種類 1 3 計画の期間 1 4 特定鳥獣の管理が行われるべき地域 1 5 特定鳥獣の管理の目標 1~8 (1) 現状 1) 生息環境 2) 生息動向及び捕獲状況 3) 被害及び被害防除状況 (2) 管理の目標 (3) 目標を達成するための施策の基本的な考え方 6

More information

状況を適切に把握したうえで 科学的かつ計画的な個体数管理や被害管理の方針を定める必要がある そこで本研究では 兵庫県に生息するニホンザルの個体数調査を行い 個体数とその増減の傾向を把握するとともに 地域絶滅防止と被害抑制の観点から保護管理上留意すべき点について考察した 2. 方法 図 1 兵庫県のニ

状況を適切に把握したうえで 科学的かつ計画的な個体数管理や被害管理の方針を定める必要がある そこで本研究では 兵庫県に生息するニホンザルの個体数調査を行い 個体数とその増減の傾向を把握するとともに 地域絶滅防止と被害抑制の観点から保護管理上留意すべき点について考察した 2. 方法 図 1 兵庫県のニ 兵庫ワイルドライフレポート 1: 68-74. 2013 原著論文 兵庫県に生息するニホンザルの個体数とその動向 鈴木克哉 1* 森光由樹 1 山田一憲 2 坂田宏志 1 室山泰之 1 兵庫県立大学自然 環境科学研究所 / 兵庫県森林動物研究センター 2 大阪大学大学院人間科学研究科 1 要点 兵庫県に生息するニホンザルの個体数とその増減について明らかにした 県内の野生個体群の総個体数は 2009

More information

(2) 開発した囲いわなの概要 タイプ 7 について ( 写真 1) 部材に建築工事などで使用されるワイヤーメッシュを使用し ナットに鉄筋を通しボルトで固定することで組立 解体を容易にできるようにしました 林道端や里山周辺など平坦地であれば設置可能で 組立は二人で 10 分程度です ( 組立てた状態

(2) 開発した囲いわなの概要 タイプ 7 について ( 写真 1) 部材に建築工事などで使用されるワイヤーメッシュを使用し ナットに鉄筋を通しボルトで固定することで組立 解体を容易にできるようにしました 林道端や里山周辺など平坦地であれば設置可能で 組立は二人で 10 分程度です ( 組立てた状態 囲いわな による効率的なシカ捕獲及び普及 四国森林管理局森林技術 支援センター せりぐち 業務係長芹口 りゅういち竜一 1 はじめに近年 全国的にニホンジカによる新植地における苗木の食害や剥皮 下層植生を食べることによる土壌流出などの被害が深刻化している中 更に 地球温暖化の影響で積雪が少なくなり 越冬での死亡数の減や狩猟者の減少 高齢化等の問題も顕在化しています 被害防止対策としては 防護ネットやツリープロテクター等の施工を実施していますが

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業 ICT 技術を用いたシカ イノシシ サルの 防除 捕獲 処理一環体系技術の実証 三重県農業研究所 静岡大学鳥羽商船高等専門学校 ( 株 ) アイエスイーアイワスチール ( 株 ) 長崎県農林技術開発センター ( 株 ) 末松電子製作所 ( 株 ) 三生 農業を辞めたい理由 (2011 山端 ) 課題 背景 イノシシ シカ 防護柵は普及しているが

More information

< F31312D926E88E68E DAA8EBA82CC834A8145>

< F31312D926E88E68E DAA8EBA82CC834A8145> カーフ ハッチを作ろう 根室農業改良普及センター カーフハッチは構造が簡単で 誰にでも 日曜大工 感覚でチャレンジできます 構造や大きさもさまざまなものがありますが 子牛を3ヵ月令くらいまで収容することを考えた構造とサイズで作ってみましょう 紹介するカーフハッチの作り方は 平成 年 5 月に根室地域で作成したものです カーフハッチ作成に当たってのポイントをまとめて見ましたので参考にしてください カーフ

More information

(別記様式第1号)

(別記様式第1号) ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 25 年度 計画主体 産山村 産山村鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名 産山村役場経済建設課農林係 所在地 阿蘇郡産山村大字山鹿 488-3 電話番号 0967-25-2213 FAX 番号 0967-25-2864 メールアドレス ubuyama@ubuyama-v.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣イノシシ

More information

3-1 地域の特殊性を考えた戦略 東北地方には 広いイノシシの空白地帯 ( 未生息地域 ) があることが他の地方と大きく異なり 未生息地域にイノシシを侵入させない 定着させないことが肝心となる このためには 農業部局と環境部局による一層の連携はもとより 国や自治体 また住民と一体となった明確な戦略が

3-1 地域の特殊性を考えた戦略 東北地方には 広いイノシシの空白地帯 ( 未生息地域 ) があることが他の地方と大きく異なり 未生息地域にイノシシを侵入させない 定着させないことが肝心となる このためには 農業部局と環境部局による一層の連携はもとより 国や自治体 また住民と一体となった明確な戦略が 第 3 章イノシシの生態と被害対策 - 東北地方の課題 - ( 独 ) 農研機構 中央農業総合研究センター 仲谷淳 25 3-1 地域の特殊性を考えた戦略 東北地方には 広いイノシシの空白地帯 ( 未生息地域 ) があることが他の地方と大きく異なり 未生息地域にイノシシを侵入させない 定着させないことが肝心となる このためには 農業部局と環境部局による一層の連携はもとより 国や自治体 また住民と一体となった明確な戦略が必要である

More information

抜本的な鳥獣捕獲強化対策 平成 25 年 12 月 26 日環境省農林水産省

抜本的な鳥獣捕獲強化対策 平成 25 年 12 月 26 日環境省農林水産省 抜本的な鳥獣捕獲強化対策 平成 25 年 12 月 26 日環境省農林水産省 はじめに 近年 ニホンジカやイノシシなどの鳥獣において 急速な個体数増加や 分布拡大が起きている 環境省が捕獲数等の情報をもとに個体数 1 を推定 したところ ニホンジカ ( 北海道を除く ) は 261 万頭 2 イノシシは 88 万頭と推定されている ( いずれも平成 23 年度 ) 鳥獣による被害は 農林水産業に留まらず

More information

<4D F736F F D2089C692EB BF B C838C815B CC AF834B E2895BD90AC E368C8E29>

<4D F736F F D2089C692EB BF B C838C815B CC AF834B E2895BD90AC E368C8E29> 運転音に配慮した 家庭用燃料電池コージェネレーションシステム の据付けガイドブック 平成 28 年 6 月 燃料電池実用化推進協議会 目次 エネファームの運転音について 1 エネファームの据付け要領 2 1. 据付け場所の選定 2 2. 据付け方法 2 3. 試運転時の確認 2 4. 据付け後の対応 2 表 1 の据付け場所に関する配慮点 3 表 2 据付け推奨例 4 エネファームの運転音について家庭用燃料電池コージェネレーションシステム

More information

七策対策活動のポイント主な対策活動内容実証普及資材 器具 施設 1. 皆で 住民主体の生活環境整備 2. 囲って 鳥獣侵入防止柵の設置 3. 除いて 鳥獣の定住化を阻止 住民の情報共有と危機醸成 里人活動としての合意形成 生活環境整備として住民総参加型で計画的実践 侵入は山 川 道路からで柵は完全ブ

七策対策活動のポイント主な対策活動内容実証普及資材 器具 施設 1. 皆で 住民主体の生活環境整備 2. 囲って 鳥獣侵入防止柵の設置 3. 除いて 鳥獣の定住化を阻止 住民の情報共有と危機醸成 里人活動としての合意形成 生活環境整備として住民総参加型で計画的実践 侵入は山 川 道路からで柵は完全ブ 30.6/8 平成 30 年度農作物鳥獣被害防止対策研修会資料 ( 農林水産研修所つくば館 ) いまどきさともり 平成の里人 ( 鳥獣と草との闘い ) ~ 集落の絆で生活環境整備活動を ~ 農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー岐阜県鳥獣被害対策広域指導員グリーン ツーリズムインストラクター岐阜県郡上市和良町宮地集落里人 いま どき 平成の鳥獣被害は超住害 = 災害 ~ 農林産物被害から生活環境被害へ拡大

More information

鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査_参考資料

鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査_参考資料 鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査 参考資料 ( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1 25 12 * * * 25 8 捗 ** ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 2 調査対象 4 県における鳥獣による農作物被害の推移 被害金額 ( 万円 ) 区分 平成 22 年度 23

More information

1 必要資材及び設置費用 (100m 設置する場合の目安 ) 平らで四角形の畑の目安数字なので 不整型や傾斜畑では 2 割程度多めに準備し た方がよいと思います 防風ネット (1m 幅 50m 目合い6mm) を2 分割 100m 樹脂ポール ( 直径 8mm 長さ100cm) 50 本 ポール用ク

1 必要資材及び設置費用 (100m 設置する場合の目安 ) 平らで四角形の畑の目安数字なので 不整型や傾斜畑では 2 割程度多めに準備し た方がよいと思います 防風ネット (1m 幅 50m 目合い6mm) を2 分割 100m 樹脂ポール ( 直径 8mm 長さ100cm) 50 本 ポール用ク 中型動物の農作物被害防止柵楽落くんの低コスト型 らくらく楽落くんライト 埼玉県農業技術研究センター < 対象動物 > 設置マニュアル ( 平成 30 年 11 月作成 )Ver 2 生産環境 安全管理研究担当鳥獣害防除研究チーム アライグマ ハクビシン タヌキ アナグマなど中型動物 イノシシ ハクビシン アライグマ タヌキなどの中型動物被害対策として スイートコーンやイチゴ スイカなどで 被害にあう時期にだけ設置する楽落くんの低コスト型

More information

( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1

( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1 鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査 参考資料 ( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1 25 12 * * * 25 8 捗 ** ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 2 調査対象 4 県における鳥獣による農作物被害の推移 被害金額 ( 万円 ) 区分 平成 22 年度 23

More information

<4D F736F F D2094ED8A5191CE8DF4837D836A B81698D5A90B394C5816A>

<4D F736F F D2094ED8A5191CE8DF4837D836A B81698D5A90B394C5816A> 鳥獣被害対策の進め方 集落住民 農業者が協力して行う 被害対策の進め方 静岡県農林技術研究所森林 林業研究センター 環境衛生科学研究所 はじめに野生鳥獣による農作物被害の対策として これさえすれば被害が減る という簡単な方法はありません 現場では もっと捕獲をすれば被害は減る 大規模柵を作れば被害が減る などの意見もありますが 実際はこれだけで被害が減ることはおそらくありません 被害を減らしていくためには

More information

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 27 年度 計画変更年度 平成 29 年度 計画主体 飯能市 飯能市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業環境部農林課所在地飯能市大字双柳 1 番地の 1 電話番号 F A X 番号 メール

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 27 年度 計画変更年度 平成 29 年度 計画主体 飯能市 飯能市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業環境部農林課所在地飯能市大字双柳 1 番地の 1 電話番号 F A X 番号 メール ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成 平成 27 計画変更 平成 29 計画主体 飯能市 飯能市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業環境部農林課所在地飯能市大字双柳 1 番地の 1 電話番号 042-973-2122 F A X 番号 042-974-6737 メールアドレス nomu@city.hanno.lg.jp ( 注 )1 共同で作成する場合は すべての計画主体を掲げるとともに

More information

材料

材料 じゅうべい 獣塀くんライト ( 多獣種対応型侵入防止柵 ) の つくりかた 獣塀くんライトは非常に安価で簡単につくることができる柵 被害に遭ったら まずはこの柵を試してみましょう 既存の柵では全く効果が得られない圃場等 極めて高い効果を必要とする人には獣塀くん 1~3 号 ( 別資料 ) をお勧めします この柵は 1 筆 1 筆の圃場を個人単位で囲うものです 集落単位では使用できません 獣塀くんシリーズの特長

More information

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D> 41 農道路肩 農道法面の補修 対象施設 : 農道施設の区分 : 農道本体対象活動 : 農道路肩 農道法面の補修 農道路肩 農道法面において 侵食 崩壊また ブロック積みや石積み等において 隙間 ひび割れ 欠損などがあり 施設の安全性が十分でない場合な 農道路肩 農道法面の侵食箇所等を補修します また ブロック積みや石積み等の補修又は積み直しをします このことにより 農道利用者の安全な通行が可能となる

More information

(Microsoft Word - \220\255\215\364\222\361\214\276\217\221.docx)

(Microsoft Word - \220\255\215\364\222\361\214\276\217\221.docx) 鳥獣被害対策に関する 政策提言書 平成 24 年 12 月 26 日 山梨県議会 目 次 1 提言の背景 趣旨 P 1 2 提言項目 P 2 (1) 野生鳥獣の捕獲対策 P 2 1) 管理捕獲の効果を検証するためのモニタリング調査の充実 2) 狩猟者の確保 育成 1 狩猟の魅力等のPRと効果的な捕獲方法等の普及促進 2 新規の狩猟免許取得に係る助成制度の創設 3 射撃技術の維持 向上 3) 管理捕獲体制の整備

More information

<4D F736F F D20967B95B681698DC58F498D D8E968C888DD A2E646F63>

<4D F736F F D20967B95B681698DC58F498D D8E968C888DD A2E646F63> 奈良県土砂災害対策基本方針 奈良県 平成 22 年 6 月 目 次 1. 策定の趣旨...2 2. 現状と課題...3 (1) 他県に学ぶ土砂災害の課題...3 (2) 本県の情報伝達体制の整備などのソフト施策の現状と課題...3 (3) 本県の土砂災害対策のハード施策の現状と課題...5 3. 対策の基本的な考え方...6 4. 具体的な取り組み...6 (1) 県 市町村 地域住民が連携した防災体制の強化...6

More information

平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 ) 平成 29 年 7 月 2 日滝川タイムライン検討会気象台資料 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 ) の改善と危険度分布の提供 表面雨量指数の概要 大雨警報 ( 浸水害 ) 大雨注意報の基準と危険度分布の表示 表面雨量指数導入による大雨警報 ( 浸水害 ) の改善効果 精緻化した流域雨量指数の活用による洪水警報の改善と危険度分布の提供 流域雨量指数の概要とその精緻化

More information

いないか 又は収穫が行われなくなった樹木のこと 畑や敷地に植えられたカキやクリが一般的で あり 他に耕作放棄地に放置されたリンゴやブドウなどもある (5ページ) 泥浴び イノシシが地面に転がり 泥に体をこすりつける行為のこと 体に付いたノミやダニを落したり 夏毛の時は虫に刺されないために行うとされる

いないか 又は収穫が行われなくなった樹木のこと 畑や敷地に植えられたカキやクリが一般的で あり 他に耕作放棄地に放置されたリンゴやブドウなどもある (5ページ) 泥浴び イノシシが地面に転がり 泥に体をこすりつける行為のこと 体に付いたノミやダニを落したり 夏毛の時は虫に刺されないために行うとされる 山形県イノシシ管理計画用語の解説 平成 28 年 4 月 (1ページ関係) 第二種特定鳥獣 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 ( 以下 鳥獣保護管理法 ) の第 7 条の2の規定に基づき 県内で生息数が著しく増加し 又はその生息地の範囲が拡大しており 生息の状況等から特に管理を図る必要があるものと知事が認める鳥獣のこと 平成 26 年の鳥獣保護管理法改正によって定義づけがなされた 第二種特定鳥獣管理計画

More information

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6 甲府市市街化調整区域における工業系の地区計画制度要綱平成 21 年 6 月 1 日都第 1 号 ( 目的 ) 第 1 この要綱は 本市の市街化調整区域における地区計画制度の運用及び地区計画の原案を作成するための案 ( 以下 地区計画の素案 という ) の作成に関し必要な事項を定めることにより 良好な工業用地環境の形成及び維持に寄与し 周辺環境と調和した本市にふさわしい市街化調整区域の土地利用を図ることを目的とする

More information

Microsoft Word - N1222_Risk_in_ (和訳案).docx

Microsoft Word - N1222_Risk_in_ (和訳案).docx ISO 9001:2015 における リスク 1. 本文書の目的 - ISO 9001 でリスクがどのように扱われているかについて説明する - ISO 9001 で 機会 が何を意味しているかについて説明する - リスクに基づく考え方がプロセスアプローチに置き換わることに対する懸念に応える - 予防処置が ISO 9001 から削除されたことに対する懸念に応える - リスクに基づくアプローチの各要素を簡潔な言葉で説明する

More information

鳥獣被害対策に関する実態調査-参考事例集

鳥獣被害対策に関する実態調査-参考事例集 鳥獣被害対策に関する実態調査ー ICT を活用した対策の条件整備を中心としてー 参考事例集 1 北海道西興部村 2 北海道根室市 3 三重県津市 4 三重県いなべ市 5 兵庫県篠山市 6 愛媛県西条市 7 香川県土庄町 8 福島県西会津町 9 山形県米沢市 10 長野県塩尻市 1 北海道西興部村 1-1 捕獲数の増加に効果 ( 囲い罠の導入 使い勝手を向上させる工夫 ジビエ事業者 専門機関との連携

More information

4-1 シカの基礎知識 分類 偶蹄目 ( ウシ目 ) シカ科シカ属に属する動物である 日本に生息するこの属の野生動物としては唯一の種である 学名は Cervus nippon という 標準和名がニホンジカであったり 学名に nippon という語が含まれていたりするが 日本固有の動物では

4-1 シカの基礎知識 分類 偶蹄目 ( ウシ目 ) シカ科シカ属に属する動物である 日本に生息するこの属の野生動物としては唯一の種である 学名は Cervus nippon という 標準和名がニホンジカであったり 学名に nippon という語が含まれていたりするが 日本固有の動物では 第 4 章シカの生態と被害対策 ( 独 ) 森林総合研究所 東北支所 堀野眞一 43 4-1 シカの基礎知識 4-1-1 分類 偶蹄目 ( ウシ目 ) シカ科シカ属に属する動物である 日本に生息するこの属の野生動物としては唯一の種である 学名は Cervus nippon という 標準和名がニホンジカであったり 学名に nippon という語が含まれていたりするが 日本固有の動物ではなく 東南アジアから中国の日本海沿岸にかけて広く分布する

More information

第3次_表紙.ec6

第3次_表紙.ec6 動 物 プを回収した 聞き取り調査 調査地域住民に対して 哺乳類の目撃経験 狩猟経 験 農作物への被害状況などの確認をした 結果 各調査結果を総合して 県北東部地域に生息するこ とが確認された哺乳類のリストは表 の通りである それぞれの調査法ごとでの種の確認状況を以下に示 す 文献調査 哺乳類相に関する調査報告は他の動物に比べると非 常に少ないが 高萩の動物 高萩市 の中で 江幡と石川は 年 月 年

More information

< F2D81798E9197BF817C A95BD90AC E >

< F2D81798E9197BF817C A95BD90AC E > 資料 -1 平成 19 年 5 月東北地方整備局 平成 19 年度工事事故防止重点対策 Ⅰ. 重点対策 1. 公衆災害の防止 1) 交通災害の防止工事関係作業 ( 輸送作業等 ) に起因し 第三者の負傷 ( 死傷公衆災害 ) 及び第三者車両等に対する損害 ( 物損公衆災害 ) は 一般の人の生命 財産に損害を与えるといったあってはならない非常に重大な事故にもかかわらず 年々増加しいる この状況を踏まえ

More information

資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1. 小規模附属物点検要領の構成 目次 1. 適用範囲 2. 点検の目的 3. 用語の定義 4. 点検の基本的な考え方 5. 片持ち式 5-1 点検等の方法 5-2 点検の頻度 5-3 点検の体制 5-4 対策の要否の判定 5-5

More information

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車 1 公道走行を再現した振動試験による折り畳み自転車の破損状況 ~ 公道での繰り返し走行を再現した結果 ~ 2 公道走行を想定した試験用路面について 九州支所製品安全技術課清水寛治 目次 1. 折り畳み自転車のフレームはどのように破損するのか公道の走行振動を再現する自転車用ロードシミュレータについて繰り返し走行を想定した折り畳み自転車の破損部の特徴 ~ 公道による振動を繰り返し再現した結果 ~ 2.

More information

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22 第 2 章. 調査 診断技術 2.1 維持管理における調査 診断の位置付け (1) 土木構造物の維持管理コンクリート部材や鋼部材で構成される土木構造物は 立地環境や作用外力の影響により経年とともに性能が低下する場合が多い このため あらかじめ設定された予定供用年数までは構造物に要求される性能を満足するように適切に維持管理を行うことが必要となる 土木構造物の要求性能とは 構造物の供用目的や重要度等を考慮して設定するものである

More information

Microsoft Word - 新潟県イノシシ保護管理計画(溶け込み)

Microsoft Word - 新潟県イノシシ保護管理計画(溶け込み) 新潟県イノシシ管理計画 平成 26 年 3 月 ( 平成 27 年 5 月 29 日変更 ) 新潟県 目次 1 計画策定の背景及び目的 1 (1) 計画策定の背景 1 1 全国的なイノシシの生息状況の変遷 1 2イノシシの分布拡大の要因 2 3イノシシの生態 2 4 新潟県における生息状況 2 (2) 計画策定の目的 3 2 管理すべき鳥獣の種類 計画の期間 計画の区域 3 (1) 鳥獣の種類 3

More information

araigumakeikaku2(sankousiryou).doc

araigumakeikaku2(sankousiryou).doc 参考資料 資 -1 アライグマの生態 特徴 種名分類 : アライグマ (Procyon lotor) カニクイアライグマ(Procyon cancrivorus) 食肉目アライグマ科原産地 : アライグマ / 北アメリカ カニクイアライグマ / 中南アメリカ生息環境 : 森林 湿地帯から都市部まで幅広い環境にすむことができる 体重 :4~10kg 食性 : 雑食性で 小型のほ乳類 野鳥とその卵 魚類

More information

西会津町における鳥獣被害対策について ~ 自分達の畑は自分達で守る ~ 西会津町の概要 人 口 7,523 人 世帯数 2,813 世帯 高齢化率 40.0% 面 積 298km2 (86% が山林 ) 平均降雪期間 128 日 平均最深積雪量 142cm 福島県耶麻郡西会津町 町内中心部より望む飯

西会津町における鳥獣被害対策について ~ 自分達の畑は自分達で守る ~ 西会津町の概要 人 口 7,523 人 世帯数 2,813 世帯 高齢化率 40.0% 面 積 298km2 (86% が山林 ) 平均降雪期間 128 日 平均最深積雪量 142cm 福島県耶麻郡西会津町 町内中心部より望む飯 西会津町における鳥獣被害対策について ~ 自分達の畑は自分達で守る ~ 人 口 7,523 人 世帯数 2,813 世帯 高齢化率 40.0% 面 積 298km2 (86% が山林 ) 平均降雪期間 128 日 平均最深積雪量 142cm 福島県耶麻郡西会津町 町内中心部より望む飯豊連峰 飯豊連峰 西会津町ってどんな町? 会津の西の玄関口 会津の霊地 信仰の里として古い歴史と美しい自然に恵まれた人情味豊かな町です

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 低コスト簡易型箱わな設計書 島根県中山間地域研究センター平成 26 年 10 月 問い合わせ 690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島 1207 島根県中山間地域研究センター農林技術部鳥獣対策科 TEL:0854-76-3819 FAX:0854-76 3758 使用資材 写真 名称 規格 個数 1 ワイヤーメッシュ φ6mm 目合い10 10cm 5 枚 2 ワイヤークリップ 8 号 32 個

More information

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑 稲沢市都市計画審議会平成 30 年 11 月 5 日 ( 月 ) 生産緑地の運用方針について 生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑地は軽減措置が講じられている

More information

図 Ⅳ-1 コマドリ調査ルート 100m 100m 100m コマドリ調査ルート 図 Ⅳ-2 スズタケ調査メッシュ設定イメージ 17

図 Ⅳ-1 コマドリ調査ルート 100m 100m 100m コマドリ調査ルート 図 Ⅳ-2 スズタケ調査メッシュ設定イメージ 17 Ⅳ コマドリ調査 ( スズタケとの相互関係調査 ) 1. 目的近年 夏季の大台ヶ原へのコマドリの飛来 繁殖状況は 生息適地であるスズタケを含む下層植生の衰退に伴い悪化している しかしながら ニホンジカの個体数調整 防鹿柵設置等の取組により コマドリの生息適地となるスズタケを含む下層植生の回復が確認され始めていることから コマドリの飛来 繁殖状況が回復することが予測される 今後の自然再生の状況をモニタリングする観点から

More information

ホームシアター固定フレームカーブドスクリーン リュネット (Lunette) シリーズ ユーザーガイド重要 : 安全に使用するための注意事項 ご使用前に このユーザーガイドをご一読ください 正しく使用することで長くお使いいただけます 1. スクリーンは 照明スイッチ コンセント 家具 窓などの障害物

ホームシアター固定フレームカーブドスクリーン リュネット (Lunette) シリーズ ユーザーガイド重要 : 安全に使用するための注意事項 ご使用前に このユーザーガイドをご一読ください 正しく使用することで長くお使いいただけます 1. スクリーンは 照明スイッチ コンセント 家具 窓などの障害物 ホームシアター固定フレームカーブドスクリーン リュネット (Lunette) シリーズ ユーザーガイド重要 : 安全に使用するための注意事項 ご使用前に このユーザーガイドをご一読ください 正しく使用することで長くお使いいただけます 1. スクリーンは 照明スイッチ コンセント 家具 窓などの障害物がない空間を選んで取り付けてください 2. スクリーンを壁に取り付ける場合 重量のある大きな絵画を取り付けるのと同様に

More information

1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々

1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々 書面交付請求に係る仕組みについて 平成 30 年 7 月 4 日日本証券業協会 2011 0 1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々な意見が挙げられたが

More information

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構成要素とその幅員の検討ネットワークや沿道状況に応交通状況にじたサーヒ ス提供応じて設定を考慮して設定 横断面構成要素の組合せ

More information

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1 速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1 1 最高速度規制の必要性 2 規制速度決定の基本的考え方 3 一般道路における速度規制基準の概要 4 最高速度規制の見直し状況 ( 平成 21 年度 ~23 年度 ) 5 最高速度違反による交通事故対策検討会の開催 2 1 最高速度規制の必要性 最高速度規制は 交通事故の抑止 ( 交通の安全 ) 交通の円滑化 道路交通に起因する障害の防止 の観点から 必要に応じて実施

More information

<4D F736F F F696E74202D20907A964B82B382F1939D8D B81698C51946E8CA7816A2E >

<4D F736F F F696E74202D20907A964B82B382F1939D8D B81698C51946E8CA7816A2E > 群馬県の管理 特定計画の下のシャープシューティングによる個体群管理 本日 お話しするメニュー 1. 群馬県のカワウの概要 歴史 生息 被害状況 2. 特定計画の策定 特定計画の概要 計画の概要 策定への経緯 3. カワウ捕獲実証事業〇これまでのカワウ対策〇シャープシューティングの実施 2 1 群馬県内のカワウの歴史 大正 12 年 30 羽捕獲の記録 ( 狩猟 ) ( 昭和 4 年以降 捕獲数 0が続く

More information

(最終版)第二種管理計画(イノシシ)表紙

(最終版)第二種管理計画(イノシシ)表紙 和歌山県イノシシ第二種特定鳥獣管理計画 第 5 期 平成 29 年 4 月 1 日から 平成 34 年 3 月 31 日まで 平成 29 年 4 月 和歌山県 1 計画策定の背景及び目的イノシシ (Sus scrofa) は 本県では古くから生息し シカとともに主要な狩猟資源である 一方 中山間地域の過疎化や耕作放棄地の増加等によりイノシシによる被害が増加し かねてから様々な対策を講じているにもかかわらず果樹

More information

Microsoft PowerPoint - 【資料9-2】春日伸予委員提出資料

Microsoft PowerPoint - 【資料9-2】春日伸予委員提出資料 資料 10-1 高齢ドライバの事故防止対策案 芝浦工大春日伸予 基本課題高齢者の運転の安全性や安全運転意識を高める技術や教育, 環境を充実させる 一方で, 基準となる検査の結果, 運転の停止が望ましいと判断されたドライバが, 安心して速やかに免許返納を出来る体制と環境を整備する ドライバ自身の判断による自主返納もスムースに出来る体制を整備する 重要項目 1. 運転免許を返納するドライバへの対応返納後,

More information

北杜市 ( 長坂 IC 付近 ) 低い盛土構造 ( 植栽 ) 高さ 5~7m 程度の盛土 ( 土を盛って造る道路 ) です この写真は高速道路沿いの一般道からを見上げています 盛土の斜面に草木を植えて覆っています 中央自動車道の例 盛土 一般道 一般道 植栽 盛土 1

北杜市 ( 長坂 IC 付近 ) 低い盛土構造 ( 植栽 ) 高さ 5~7m 程度の盛土 ( 土を盛って造る道路 ) です この写真は高速道路沿いの一般道からを見上げています 盛土の斜面に草木を植えて覆っています 中央自動車道の例 盛土 一般道 一般道 植栽 盛土 1 高速道路の かたち ( 構造 ) などの紹介 資料 -4-2 北杜市 ( 長坂 IC 付近 ) 低い盛土構造 ( 植栽 ) 高さ 5~7m 程度の盛土 ( 土を盛って造る道路 ) です この写真は高速道路沿いの一般道からを見上げています 盛土の斜面に草木を植えて覆っています 中央自動車道の例 盛土 一般道 一般道 植栽 盛土 1 北杜市 ( 小淵沢町 ) 低い盛土構造 ( 擁壁 ) 中央自動車道の例

More information

(Microsoft Word - \221S\225\266\214\264\215e \222\206\223\207.doc)

(Microsoft Word - \221S\225\266\214\264\215e \222\206\223\207.doc) 初動防疫体制構築のための埋却候補地調査 奈良県家畜保健衛生所業務第一課 中島岳人武平有理子 緒言 H23 年 4 月に家畜伝染病予防法が改正された それにより飼養衛生管理基準の内容に 畜産農家の責任において 口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ (HPAI) の発生に備えた埋却地の確保をすべき旨が示された また H23 年 2 月には奈良県内でも HPAI が発生し 実際に埋却地の選定が難航するという経験をした

More information

<4D F736F F D B4B92F6976C8EAE A6D92E894C5816A2E646F63>

<4D F736F F D B4B92F6976C8EAE A6D92E894C5816A2E646F63> 8 5 1 2 別紙 箇所別調書 ( 翌債承認に係るもの ) 畜産 酪農収益力強化総合対策基金等事業畜産 酪農収益力強化整備等特別対策事業 ( 施設整備事業 ) 補助金 事項箇所名事業概要 ( 当初計画 ) 変更計画 翌年度にわたる債務負担を必要とする額 左の額の支出見込額内訳 本年度分 翌年度分 事業完了予定年月日 備考 県 円 円 円 位置設計積算 入札期間畜産 酪農収益力強化整備等特別対 県

More information

(Microsoft Word -

(Microsoft Word - 第 9 電波障害 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア土地利用の状況テレビジョン放送の受信の影響を受けるおそれのある住宅等の分布状況イ地形及び工作物等の状況テレビジョン放送の受信に影響を及ぼす地形 建築物等の工作物の位置 規模 構造等の状況及び鉄道 航空機等の運行状況ウテレビジョン放送の受信状況周辺地域における受信可能なテレビジョン放送の種類 共同受信施設 ケーブルテレビジョンによる再送信の利用等の状況エテレビジョン放送電波の状況

More information

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 ニホンザル ツキノワグマ イノシシ ニホンジカ 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域小国町 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入する

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 ニホンザル ツキノワグマ イノシシ ニホンジカ 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域小国町 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入する ( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 28 年度 計画主体 山形県小国町 小国町鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業振興課 所 在 地山形県西置賜郡小国町大字小国小坂町二丁目 70 番地 電 話 番 号 0238(62)2408 F A X 番号 0238(62)5464 メールアドレス sangyo@town.oguni.yamagata.jp 1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域

More information

平成24年度調査報告書

平成24年度調査報告書 1.... 2 2.... 3 3.... 4 3.1.... 4 3.2.... 4 4.... 6 4.1.... 6 4.2.... 7 5.... 22 6.... 22 7.... 22 8.... 23 1 24 3 4 19 24 7 31 5 2 PIO-NET 15 4 25 3 25 4 3 44 5 144 16 25 5 44 2 18 22 17 2 30 50 60 30

More information

研究成果のとりまとめ 獣害回避のための野生動物調査 < 共同研究者畜産草地研究所塚田英晴 石川圭介 > < 共同研究者中央農業総合研究所竹内正彦 > 神津牧場は 上信国境の山間部にあり また 国定公園内に位置し鳥獣保護区に指定されている その結果 イノシシ シカを始めとする野生動物の出没が激しく 相

研究成果のとりまとめ 獣害回避のための野生動物調査 < 共同研究者畜産草地研究所塚田英晴 石川圭介 > < 共同研究者中央農業総合研究所竹内正彦 > 神津牧場は 上信国境の山間部にあり また 国定公園内に位置し鳥獣保護区に指定されている その結果 イノシシ シカを始めとする野生動物の出没が激しく 相 研究成果のとりまとめ 獣害回避のための野生動物調査 < 共同研究者畜産草地研究所塚田英晴 石川圭介 > < 共同研究者中央農業総合研究所竹内正彦 > 神津牧場は 上信国境の山間部にあり また 国定公園内に位置し鳥獣保護区に指定されている その結果 イノシシ シカを始めとする野生動物の出没が激しく 相当の被害が見受けられた しかし 具体的な行動実態や被害などについては調査していなかった 一方 全国的にも中山間地における獣害が頻発して

More information

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会 日時 平成 30 年 8 月 30 日 ( 木 ) 19:00~20:00 ( 内質疑応答 19:45~20:00) 場所 本町区民会館 4 階大集会場 出席者 9 名 ( 他渋谷区 6 名 コンサルタント 3 名 ) (1) 道路空間の確保について 地区の主要な避難路として 道路空間の確保を優先的に検討する路線と示された道路沿いの敷地については 今回の都市計画の決定後にどのような影響を受けるか 本日は

More information

<4D F736F F D2088C993DF8E7382C982A882AF82E992B98F6294ED8A E7E91CE8DF48169BBD98141BCB68141BCBC8141B8CF95D2816A2E646F63>

<4D F736F F D2088C993DF8E7382C982A882AF82E992B98F6294ED8A E7E91CE8DF48169BBD98141BCB68141BCBC8141B8CF95D2816A2E646F63> 伊那市における鳥獣被害防止対策 サル シカ イノシシ クマ編 この対策は 直截的には 被害防止対策 ですが 真のねらいは安心して農業にいそしめることまた 地域の住人として安心して暮らしが営めるための手段であり 地区住民にも理解を求め共通認識の上で長期にわたり取組むものです 今 集落ビジョン ( 集落の将来あるべき姿 ) 策定をお願いいしているところでもあり 安心で暮らしよい環境づくり ( もちろん営農上も

More information

また日光足尾山地のオスで 71kg (SD=23.7, n=8), メスで 42kg (SD=5.8, n=6) となり, オスの方がメスよりも大きい性的二型を示す ツキノワグマは日本には 30~50 万年前に渡来したと考えられ, 現在は地域個体群ごとに遺伝的分化の生じている可能性が示されている [

また日光足尾山地のオスで 71kg (SD=23.7, n=8), メスで 42kg (SD=5.8, n=6) となり, オスの方がメスよりも大きい性的二型を示す ツキノワグマは日本には 30~50 万年前に渡来したと考えられ, 現在は地域個体群ごとに遺伝的分化の生じている可能性が示されている [ ツキノワグマの基礎的な生態の理解 東京農業大学森林総合科学科山﨑晃司 [ 分布と生息状況 ] ツキノワグマはかって, ドイツやフランスにも分布したことが化石骨の分布から知られているが, 現在の分布域は, 東は日本から西はイランまでのアジア地域に限られている 現在, 分布が確認されている国は, イラン, アフガニスタン, パキスタン, インド, ネパール, ブータン, 中国, バングラディッシュ, ミャンマー,

More information