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1 平成 23 年度アジア産業基盤強化等事業 ( 環境配慮型資源開発のための鉱業関係法制度調査 ) 報告書 平成 24 年 2 月 JFE テクノリサーチ株式会社 i

2 ii

3 目次 1. 調査の背景と目的 調査方法 調査方針 調査方法 日本の鉱業関連法規 ラオスの鉱業と鉱業関連法規 ラオスの鉱物資源と鉱業 ラオスの政治体制 政府機関及び鉱業関連法規 日本とラオスとの鉱業関連法に関する比較 分析及び評価 日本国内の関連企業へのアンケート結果 まとめ iii

4 < 参考資料 > Ⅰ: 懇談会資料 Ⅱ: 日本におけるアンケート結果 Ⅲ: ラオス鉱業関連法規 ( 鉱業に関する基本法 鉱業法施行規則および規定案 環境保護法 環境アセスメント規則 ) Ⅳ: ラオス鉱業権益一覧 iv

5 1. 調査の背景と目的インドシナ地域の国々は 独立以来内乱や社会的に不安定な状態が長期間続いたこと 行政機関の人材不足や能力の低下 山間部における地雷 不発弾の残存などにより 鉱業の発展が妨げられてきた 近年は衛星画像解析や新たな地質解析技術の向上により 資源ポテンシャルが見直され 鉱業を中心とした産業の発展が大きく期待されてきている 特に 我が国最先端産業に必要不可欠なレアメタル レアアースの賦存が期待されている しかし これらの国々では鉱業セクターが未発達であったために鉱業法制度が未整備であったり 複数の所管官庁 部署 中央と地方などの探査 開発権の承認プロセスの複雑化 不明瞭な審査プロセスなどが 我が国企業による探査 開発への参入の障害となっている 更に これらの国々においては 鉱業が主要な産業として育成されつつある一方 自然環境と資源開発を調和させた持続可能な鉱業として発展していくことが求められている 健全な鉱物資源産業の持続的成長を行うためには 資源の有効利用と合理的且つ効率的な開発のための鉱業法制度と資源開発に係る危害 鉱害防止のための鉱山保安法制度を整備し 保安の確保を図っていく必要がある 我が国では鉱業制度 鉱山保安制度の両面をもって 鉱山の開発 操業 環境管理等を持続的に発展させてきたところであり これらの法制度や技術の移転によってインドシナ地域の鉱業を発展させてゆくことが可能となる 特に 今後鉱業の発展が見込まれるラオス人民民主共和国 ( 以下 ラオス という ) において 鉱業関連法規の構成内容について我が国の鉱業関連法規と対比させることで 法規上不足している点及び規定すべき点などを抽出すると共に 法規の運用 遵守状況についても調査を行い 今後 同国で構築すべき鉱業制度 法規についての提言を行い 将来におけるラオスの鉱業の発展 保安の確保に繋げることを目的とする 1

6 2. 調査方法 2.1 調査方針 本調査は 以下の調査方針に基づき実施した (1) 本調査は ラオスにおいて 構築すべき鉱業制度 法規 の提言である この提言を行うには 日本の 鉱業法 鉱山保安法 の内容だけではなく 制定された背景についても知っておくことが重要である 更に 実務を通じての経験者による調査が より良い 提言 に結び付く (2) ラオスにおいて 法律的に不足している点 については 説得力のある説明が求められる 具体的に この制度は ここに不備があって このままだとこういう問題が生じる これをこのように規定することによって このように良くなる という事を示す必要がある (3) ラオスの鉱業関連法制度の構成内容などについての調査を行うに当たっては 同国の鉱業に関する政策や実情を知ることが重要であることから現地調査を 行うことで 鉱業政策 実情 法規の遵守状況の情報を入手する 2

7 2.2 調査方法本調査では ラオスにおける鉱業分野における鉱業関連法規を取得するとともに その遵守状況について 文献調査及び現地調査等を実施する 同国における調査は 国内調査と現地調査を行った なお 現地調査では 次の項目に焦点を当てる 1 鉱業分野の関連法規定の把握及び我が国法制度の比較による法律的に不足している点 2 鉱山の監督及び探査 開発の承認等を行っている政府機関に関する制度の内容等 3 鉱害防止準備金制度 閉山準備金制度の有無及び内容並びにその根拠法令等 4ラオスの鉱物資源調査 (1) 公表出版物等の文献調査 国内調査は 文献調査 新聞記事 インターネット 報告書 専門書 雑誌に より調査した 1) インターネット JOGMEC( 石油天燃ガス 金属鉱物資源機構 ) 国際鉱物資源開発協会 METI NEDO 技術開発機構 日本貿易振興機構 (JETRO) 国際協力事業団 ( JICA) などの政府系支援機関が公表している報告書を インターネットで調査し資料を入手した 2) 既存報告書および専門書 ラオスの鉱物資源 鉱業に関して過去に実施し 公表された調査報告書およ び専門書から情報を収集した (2) 日本国内の関連企業へのアンケート調査 本調査では以下の企業 24 社へのアンケート調査を行った 1) 鉱山会社 (10 社 ): DOWA メタルマイン 古河メタルリソース 三菱マテリア ル 三井金属鉱業 日鉱金属 日鉄鉱業 住友金属鉱山 太平洋金属 東邦亜鉛 JFE ミネラル 3

8 2) 商社 (8 社 ): 伊藤忠 丸紅 三菱商事 三井物産 双日 住友商事 豊田通商 アドバンストマテリアルジャパン 3) メタルコンサルタント (6 社 ): 三菱マテリアルテクノ 三井金属資源開発三菱商事ユニメタルズ 住鉱資源開発 日鉄鉱コンサルタント JX 日鉱日石探開 質問内容を以下に示す (1) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱山開発などの投資関心度 対象鉱物の有無 (2) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発などの投資を行う上での問題点 (3) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発などの投資を行う上での我が国政府へのご要望等 (4) ラオスへ移転できる技術 ( 鉱山開発 鉱山操業 環境管理等 ) (5) ラオスにおける鉱業関連法の整備全般等に対するご意見 ご要望等 (3) 現地調査 現地 ( ラオス ) において ヒアリング調査を実施した 調査項目を以下に示す 鉱業法制度に係る法規定 手続き等のプロセスに関する調査 鉱業関係機関の法制度 探査 開発承認権限及び監督権限等に関する調査 政府機関関係者に対する当該鉱業関連法規の遵守状況の調査 鉱害防止準備金制度 閉山準備金制度の有無及び内容並びにその根拠法令等の調査 鉱業に関するニーズ 課題 現地調査は 2 回行った 1) 第 1 回目 : 平成 24 年 1 月 8 日 ( 日 )~ 平成 24 年 1 月 14 日 ( 土 ) 2) 第 2 回目 : 平成 24 年 2 月 5 日 ( 日 )~ 平成 24 年 2 月 8 日 ( 水 ) 表 に第 1 回目の訪問先機関と面会者 表 に第 2 回目の訪問先機 関と面会者を示す 第 2 回目の現地調査では 2 月 7 日にラオス ( ビエンチャ ン ) においてエネルギー 鉱山省との共催による 鉱業に関する会議 を開催 4

9 した この会議では 我が国における鉱業のすう勢と鉱業関連法規について ( Trends of Mining Industries and Mining Related Laws in Japan) のタイトルで 日本における鉱害発生とその対策に重点を置いた鉱業関連の法規を紹介した また 日本企業のラオス鉱業に関する認識 (Concerns of Japanese Businesses Regarding Mining in Lao PDR) としてラオス鉱業に対しての日本国内企業のアンケート結果を紹介した 第 1 回調査 2012 年 1 月 8 日 ( 日 )~14 日 ( 土 ) 出張者 : 青木篤 ( あおきあつし ) 稲田暢文( いなだのぶふみ ) 訪問先 : < ラオス人民民主共和国 > エネルギー鉱物省鉱物局 天然資源環境省地質局 計画投資省投資促進局 労働社会福祉省 在ビエンチャン日本関係機関: JICA 在ラオス商社 ビエンチャン近郊の鉱山: プービア鉱業 ( プーカム銅 金鉱山 ) 5

10 表 第 1 回目の訪問機関と面会者 第 月日 交通手段 訪問先 1 1/8( 日 ) 東京 ( 成田 ) 10:00 発 2 1/9( 月 ) VN 311ベトナム航空 ハノイ 14:40 着 ハノイ 16:50 発 VN2897ベトナム航空ビエンチャン 18:00 着 9 時半 TVS Consulting の通訳ワンナダー (phommasthit vannada) 氏と打合せ 13 時半 JICA ラオス事務所所長戸川正人氏次長譲尾進氏松崎瑞樹氏 3 1/10( 火 ) 15 時計画投資省投資促進局 JICA 投資促進アドバイザー鈴木基義氏 10 時エネルギー鉱山省鉱物局長 :Dr. Simon( シモン ) PHICHIT, Director General, Department of Mines, Ministry of Energy and Vongthong( ボントン ) Pakasit 氏と面談 4 1/11( 水 ) 5 1/12( 木 ) 6 1/13( 金 ) 13 時天然資源環境省地質局副局長 Deputy Director General: Ms. Changavath Boopha 女史と面談 14 時労働社会福祉省労働管理局労働監督課課長 Khamphat Onlasy 氏及び労働政策 計画課課長 Sisavath Khomphonh 氏と借上車 ( ビエンチャン プーカム鉱山鉱山 ) プーカム鉱山操業会社 Phu Bia Mining Ltd 15 時午後プーカム (Phu Kham) 銅 金鉱山見学総括責任者 Dr. Jon Gaunt 氏と面談借上車 ( プーカム鉱山鉱山 ビエンチャン ) 14 時三井物産ビエンチャン事務所事務所長 : 池田正彦氏 10 時エネルギー鉱山省鉱物局長 : Dr. Simon PHICHIT, Director General, Department of Mines, Ministry of Energy and Mines Vongthong( ボントン ) Pakasit 氏と面談 15 時エネルギー鉱山省 7 1/14( 土 ) ビエンチャン 19:35 発 VN 920ベトナム航空ハノイ 20:35 着ハノイ 0:10 発 VN 310ベトナム航空成田 7:00 着 6

11 第 2 回調査 2012 年 2 月 5 日 ~8 日 < ラオス人民民主共和国 > 出張者 : 青木篤 ( あおきあつし ) 稲田暢文( いなだのぶふみ ) 訪問先 : エネルギー鉱物資源省鉱物局 天然資源環境省環境影響評価局 現地有識者による懇談会の開催: 日本側 9 名と合わせて総数 32 名 ラオス有識者( 政府機関関係者 鉱山経営者 鉱山技術者 鉱業の協会関係者 学識経験者など 23 名 ) 表 第 2 回目の訪問機関と面会者 第 月日 交通手段 訪問先 1 2/5( 日 ) 東京 ( 成田 ) 10:00 発 2 2/6( 月 ) VN 311 ベトナム航空ハノイ 14:40 着ハノイ 17:25 発 VN2897 ベトナム航空ビエンチャン 18:35 着 9 時 TVS Consulting の通訳ワンナダー ( phommasthit vannada) 氏と打合せ 10 時エネルギー鉱物省鉱物局長 :Dr. Simon PHICHIT, Director General, Department of Mines, Ministry of Energy and Mines Vongthong( ボントン ) Pakasit 氏と面談 3 2/7( 火 ) 14 時天然資源環境省環境影響評価局 (Environmental Impact Assessment:EIA)Mr.Thavone VONGPHOSY ( カボン ヴァンフォシ ) 副局長他 10 時 ~12 時半懇談会 ( 於 : エネルギー鉱山省 102 会議室 ) 13 時鉱物局長 :Dr. Simon PHICHIT 他 4 2/8( 水 ) ビエンチャン 19:35 発 VN 920 ベトナム航空ハノイ 20:35 着ハノイ 0:10 発 VN 310 ベトナム航空成田 7:00 着 7

12 3. 日本の鉱業関連法規 (1) 鉱業施策日本における非鉄金属の鉱業政策については 総合エネルギー調査会鉱業分科会の答申を受けて 1) 探鉱 開発の推進 2) リサイクルの推進 3) 代替材料等の開発 4) レアメタル備蓄 の事項について 中長期的かつ持続的に鉱物資源の安定供給の確保を図ることを目的として推進されており その概要を表 3.1 に示す 表 3.1 日本の鉱業施策の概要 鉱業施策 1) 探鉱 開発の推進 概要 激化する資源獲得競争の中で 資源確保に向けた多面的 総合的な対策を実施 2) リサイクルの推進 技術開発により国内で回収された使用済製品等から得られる非鉄金属の回収率向上を促進 3) 代替材料等の開発 希少金属の使用量削減技術及び希少金属の機能を代替する新材料の開発を実施 4) レアメタル備蓄官民協調によるレアメタル備蓄について 備蓄物資の機動的な保有 売却を実施 5) その他の取組独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構 ( JOGMEC) 事業の推進 需給動向に関する調査 統計の充実等を実施 なお 石炭の鉱業政策に関しては 1963 年 ( 昭和 38 年 ) から実施されてきた しかし 1999 年 ( 平成 11 年 ) の石炭鉱業審議会答申において 構造調整対策 産炭地域振興対策 炭鉱労働者雇用対策及び鉱害対策などの政策目的は達成される見込み との判断から 経過措置を講ずることで ポスト 8 次石炭政策の最終年度である 2002 年 ( 平成 14 年 )3 月をもって終了された その後は 石炭利用に伴う地球温暖化対策の観点から 総合資源エネルギー調査会の下にクリーン コール部会が設置され クリーン コール テクノロジー (CCT) の普及及び海外炭の安定供給確保を二大柱とした政策が推進されている (2) 鉱業関連法規及び行政機関 日本における鉱業関連法規として 8

13 1) 鉱業の振興及び事業の諸手続きなどに関する 鉱業法 2) 鉱業を実施する上で 鉱山労働者に対する危害の防止及び鉱害の防止などを規定した 鉱山保安法 3) 休廃止鉱山に係る鉱害の防止 鉱害復旧などに関する 特別法 がある 鉱害に対する法的規制や監督は 他の産業と比べ早い時期から実施されていた しかし 石炭鉱業は戦時中における石炭増産のための乱開発と戦後の燃料資源確保のため増産体制が強行されたことなどを主因として 特に九州筑豊炭田地域において地盤沈下に伴う農地 農業用施設 河川や道路などの公共施設 家屋の構造的な被害は深刻な社会問題となったことから 特別法 を制定して鉱害防止事業及び鉱害復旧事業を実施した 一方 1995 年 ( 昭和 30 年 ) 頃から水銀 カドミウムなどの重金属による健康被害が大きな社会問題としてクローズアップされたことにより 過去に操業が行われた全国 7,000 を超す鉱山の実態調査を実施した結果 義務者が存在しない又は無資力の休廃止鉱山の坑道や捨石集積場 鉱滓集積場などから銅 鉛 カドミウム 砒素などの重金属類を含んだ坑廃水や強酸性水が流出しており 又重金属類を含有した集積場の崩壊などによる鉱害発生の恐れが認められことから 鉱害防止のための 特別法 が制定されたほか 助成金制度 が創設され 今日まで義務者が不存在又は無資力となっている休廃止鉱山に対する鉱害防止事業が継続実施されている 我が国の鉱業を取り巻く環境も含めた鉱業関連法規を 図 3.1 に示す 9

14 (1) 鉱業法 (2) 鉱山保安法 鉱業 ( 一部適用 ) (4) 環境基本法大気汚染防止法水質汚濁防止法 (3) 鉱害防止に関する特別法 1) 石炭鉱害賠償等臨時措置法 ( 現在廃止 ) 2) 臨時石炭鉱害復旧法 ( 現在廃止 ) 3) 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 農用地の土壌汚染防止等に関する法律土壌汚染対策法騒音規制法振動規制法 (5) 労働安全衛生法 図 3.1 我が国の鉱業関連法規 注 ) 労働安全衛生法に ( 一部適用 ) を追加 (3) 鉱業法 鉱業法 は 鉱物資源を合理的に開発するための基本的な制度として 1950 年 ( 昭和 25 年 ) に制定され それ以後における最終改正は 2011 年 ( 平成 23 年 ) であり 法規の概要を以下に示す 1) 鉱業権は 試掘権と採掘権 2) 試掘権者による施業案の届出 鉱業権者による施業案の認可申請 3) 無過失賠償の義務 ( 鉱物の掘採のため土地の掘削 坑水若しくは廃水の放流 捨石若しくは鉱滓のたい積又は鉱煙の排出により他人に損害を与えた時は 損害の発生時における当該鉱区の鉱業権者が その損害を賠償する義務を負う ) 4) 地方鉱業協議会の設置 10

15 鉱業法 に規定される主な条文とその内容を表 3.2 に示す 表 3.2 鉱業法 の主な条文とその内容 第 3 条 第 6 条 第 11 条 第 63 条 第 64 条 第 86 条 第 109 条 第 117 条 第 122 条 第 165 条 ~ 第 170 条 第 171 条 ~ 第 180 条 第 190 条 適用鉱物 租鉱権 租鉱権とは 設定行為に基づき他人の鉱区において鉱物を掘採し取得する権利 鉱業権の種類 鉱業権の種類は 試掘権と採掘権 施業案 試掘権者による施業案の届出 鉱業権者による施業案の認可申請 掘採の制限 事業着手の義務 鉱害の賠償義務 担保の供託 和解の仲介 鉱害の賠償に関する争議が生じた際の和解の仲介の申立 地方鉱業協議会の設置 不服の申立 報告及び検査 鉱業権者から報告の徴収及び鉱業監督 なお 鉱害の賠償義務 ( 第 109 条 ) は 1939 年 ( 昭和 14 年 ) 当時の鉱害発生問題への対応として 旧鉱業法 (1905 年制定 ) 中に 鉱業権者による無過失賠償の義務 の条文が追加されたものである これは 1950 年 ( 昭和 25 年 ) に制定された 鉱業法 にも引き継がれて今日に至っており 鉱業という特殊性に着目した画期的な内容となっている 鉱業法 は 経済産業省資源エネルギー庁が所管しており 地方には同 法に基づく実務執行機関として経済産業局 (9 ヵ所 ) がある (4) 鉱山保安法 鉱山保安法 は 鉱山労働者に対する危害を防止すると共に鉱害を防止し 鉱物資源の合理的開発を図る目的で 1949 年 ( 昭和 24 年 ) に制定された その後 2004 年 ( 平成 16 年 ) には それまでの 行政機関による監督指導 という強権的な内容から 鉱業権者による 自主保安の確立 を目指すことに 11

16 重点を置いた内容へと大きく改正されている ラオスにおける鉱業関連法制度との比較検討及び評価をする上で 同国における鉱物資源の開発状況などを考察した結果 2004 年に改正された以前の 鉱山保安法 との比較 評価を行うのが適当であると判断されることから 本調査では 2004 年以前の法規内容については 旧鉱山保安法 とし それ以後については 改正鉱山保安法 として区別して記述する 旧鉱山保安法 の概要を 以下に示す 1) 鉱業権者による 危害防止の義務 土地の掘削による鉱害防止の義務 鉱物資源の保護に関する義務 機械 器具類などの保全に関する義務 2) 鉱山労働者による 保安遵守の義務 3) 鉱業上使用する建設物 工作物に関する届出 4) 保安規程の制定と届出 5) 保安統括者 保安管理者及び作業監督者の選任 届出 6) 保安委員会の設置 7) 鉱務監督官の配置 監督権限 8) 鉱山保安協議会の設置 旧鉱山保安法 に規定されていた主な条文とその内容を表 3.3 に示す 改正鉱山保安法 は 経済産業省原子力安全 保安院が所管しており 地方には同法に基づく実務執行機関として産業保安監督部 ( 支部 事務所が 9 ヵ所 ) がある 12

17 表 3.3 旧鉱山保安法 の主な条文とその内容 第 4 条第 5 条第 6 条第 8 条第 10 条 ~ 第 12 条第 12 条の 2~ 第 18 条第 19 条 ~ 第 21 条第 22 条 ~ 第 27 条第 32 条 ~ 第 37 条第 45 条 ~ 第 51 条 鉱業権者の義務 落盤 崩壊 出水 ガス又は炭じんの爆発及び坑内火災等の防止 捨石 鉱滓 坑水 廃水及び鉱煙等の処理に伴う危害又は鉱害の防止 機械 器具 火薬類 動力及び火気の取扱いに伴う危害の防止 通気の確保及び救護隊の設置 鉱物資源の保護 機械 機具 建設物及び工作物の保全 土地の掘削による鉱害の防止 鉱山労働者の義務 保安教育 鉱業上使用する建設物 工作物の設置に関する施設計画の認可又は届出 保安規程の制定 保安統括者及び保安技術職員の選任及び届出 保安委員会の設置 保安委員会は鉱山における保安に関する重要事項を調査審議し 保安統括者の保安に関する職務の執行に協力し これに勧告を行わせるための機関 監督上の行政措置 産業保安監督部長は 鉱業法第 63 条の規定による施業案中保安に関する事項の監督 経済産業大臣は 鉱業の実施により危害若しくは鉱害を生じ 鉱物資源若しくは施設を損じ又はおそれが多いと認める場合には 鉱業権者に対して鉱業の停止を命令 産業保安監督部長は 鉱業権者がこの法律又は省令に違反した時は 鉱業権者に対して期間を定めて鉱業の停止を命令 監督機関 鉱務監督官の配置及び権限鉱山保安協議会の設置 中央鉱山保安協議会及び地方鉱山保安協議会の設置 中央鉱山保安協議会及び地方鉱山保安協議会は 経済産業大臣 産業保安監督部長の諮問を受けて 保安に関する重要事項について調査審議し 経済産業大臣 産業保安監督部長に建議する 13

18 (5) 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 は 銅 鉛 水銀 亜鉛などの金属鉱物等の採掘 選鉱及び製錬などの事業に用いられた坑道 捨石集積場及び鉱滓集積場の使用の終了後においても坑廃水による鉱害発生のおそれがある施設 ( 以下 特定施設 という ) からの鉱害の防止を計画的に実施するため 1973 年 ( 昭和 48 年 ) に制定され 鉱害防止計画の作成 届出や 鉱害防止積立金 制度が創設された その後 1992 年 ( 平成 4 年 ) に 鉱害防止事業基金 の制度の創設及び指定鉱害防止事業機関による鉱害防止事業の実施などについて追加改正されている 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 に規定される主な条文とその内容を表 3.4 に示す 表 3.4 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 の主な条文とその内容 第 4 条 第 5 条 第 7 条 ~ 第 11 条 第 12 条 ~ 第 12 条の 2 第 13 条 ~ 第 30 条 経済産業大臣による鉱害防止事業の実施に関する基本方針の策定 鉱害防止事業計画の作成と届出 特定施設に係る鉱害防止事業を実施するための 鉱害防止積立金 の積立 鉱害防止業務を永続的に実施するのに必要な費用の 鉱害防止事業基金 への拠出 鉱害防止業務の実施及び指定鉱害防止事業機関 経済産業大臣による坑廃水処理などの鉱害防止業務を実施するための鉱害防止事業機関の指定 鉱害防止積立金 は 使用の終了後における坑道の閉そく工事 集積場の覆土植栽工事に要する費用として 毎年 産業保安監督部長が算定し通知した金額を採掘権者 租鉱権者が ( 独 ) 石油天然ガス 金属鉱物資源機構 (JOGMEC) に積み立てる制度である 鉱害防止事業基金 は 閉山後における坑道 集積場から排出される有害物質を含む坑廃水の処理事業に要する経費 坑廃水処理施設の改修に要する経費であって 産業保安監督部長が算定通知した金額について採掘権者 租鉱権者が 6 年を超えない範囲内で JOGMEC に拠出する制度である 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 は 経済産業省原子力安全 保安院が 所管しており 地方では実務執行機関として産業保安監督部 ( 支部 事務所 ) 14

19 が担当する (6) 臨時石炭鉱害復旧法 ( 廃止 ) 臨時石炭鉱害復旧法 は 石炭鉱業又は亜炭鉱業の採掘により鉱害が発生した農地 灌漑排水路などの農業用施設 道路 河川などの公共施設 家屋について 鉱害を計画的に復旧することで原状回復を図るための目的で 1952 年 ( 昭和 27 年 ) に制定された その後 鉱害復旧事業の進捗に伴い鉱害対策の目的達成が見込まれたことから 2002 年 ( 平成 14 年 ) に廃止されている す 臨時石炭鉱害復旧法 に規定されていた主な条文とその内容を表 3.5 に示 表 3.5 臨時石炭鉱害復旧法 の主な条文とその内容 第 48 条 第 50 条 ~ 第 51 条 第 55 条 第 56 条 第 73 条 第 94 条 石炭鉱害事業団による復旧基本計画の作成及び認可申請 賠償義務者による納付金 復旧工事の施行 実施計画の認可 復旧基本計画に基づいて実施する復旧工事の実施計画の認可 効用回復検査と補償金 農地又は農業用施設の復旧工事完了後における効用回復検査の実施と効用が未回復の場合には補償金の支払い 石炭鉱害事業団の負担及び都道府県の補助 農地又は農業用施設の復旧工事の施行に対する都道府県の補助制度 なお 本法の制定時には鉱害復旧事業団が業務を担当していたが 後年に石 炭鉱害事業団 そして ( 独 ) 新エネルギー 産業技術総合開発機構 (NEDO) に継承 されている 臨時石炭鉱害復旧法 は 経済産業省資源エネルギー庁が所管しており 地方では実務執行機関として経済産業局が担当していた 15

20 (7) 石炭鉱害賠償等臨時措置法 ( 廃止 ) 石炭鉱害賠償等臨時措置法 は 石炭鉱業又は亜炭鉱業による鉱害の賠償を担保すると共に被害者の保護を図ることを目的として 1963 年 ( 昭和 38 年 ) に制定された その後 鉱害復旧事業の進捗に伴い鉱害対策の目的達成が見込まれたことから 2002 年 ( 平成 14 年 ) に廃止されている 石炭鉱害賠償等臨時措置法 に規定されていた主な条文とその内容を表 3.6 に示す 表 3.6 石炭鉱害賠償等臨時措置法 の主な条文とその内容 第 4 条 第 5 条 第 11 条の 2 ~ 第 11 条の 9 第 12 条 ~ 第 44 条 鉱害賠償の担保として 鉱業権者等による 鉱害賠償積立金 の石炭鉱害事業団への積み立て 被害者の弁済を受ける権利 鉱害賠償に関する裁定 鉱害の賠償に関する紛争を解決せるための裁定制度の創設 石炭鉱害事業団の設立 石炭鉱害事業団は 鉱害の賠償等の円滑な実施及び鉱害の計画的な復旧を図るため 鉱害の賠償のための担保の管理 鉱害の賠償に必要な資金の貸付け 鉱害の復旧のための復旧基本計画の作成その他の業務を行う特殊法人 鉱害賠償積立金 は 経済産業局長が算定し 鉱業権者等に積み立てさせる制度であり その内容は 1) 将来発生が予想される鉱害量に基づく賠償費用 の 1/2 を積み立てさせるものである 2) 将来発生が予想される鉱害量 とは 1954 年 ( 昭和 29 年 ) 以降実施された鉱害測量の解析の結果確立された 予定沈下量計算法 により 採掘計画と地表状況との照合によって その区域の採掘による鉱害量の把握を行うものである 石炭鉱害賠償等臨時措置法 の制定に伴い石炭鉱害事業団が設立され 後 年 NEDO が業務を継承している 石炭鉱害賠償等臨時措置法 は 経済産業省資源エネルギー庁が所管して おり 地方では実務執行機関として経済産業局が担当していた 16

21 4. ラオスの鉱業と鉱業関連法規 4.1 ラオスの鉱物資源と鉱業 (1) 行政区画インドシナ半島の内陸部に位置するラオス人民民主共和国 (Lao People s Democratic Republic:Lao PDR 以下 ラオス という ) は東南アジア唯一の内陸国である 国土面積は 236,800km2 ( 日本の本州とほぼ同じ大きさ ) であり 南北に 5,080 km 東西に 500 kmと細長い形状をなしている その細長いラオスを ミャンマー タイと国境を分かつようにメコン川が流れている 1 つ の中央直属市 ( ビエンチャン特別市 ) と 16 の県 およびその下に郡 村がお かれている 図 に行政区分を示す なお サイソムブーン特別区 ビエ ンチャン県とシェンクワン県に編入された 図 ラオスの行政区画 ( 全国 ) 17

22 図 ラオスの行政区画 ( 北部ラオス ) 18

23 図 ラオスの行政区画 ( 中部ラオス ) 19

24 図 ラオスの行政区画 ( 南部ラオス ) 20

25 (2) 鉱物資源探査ラオスの主要な鉱物資源は 金 銀 銅 錫 鉛 亜鉛 ボーキサイト 石炭 鉄鉱石 石膏などである しかし 周辺諸国と比べて内戦や革命などのため鉱物資源の開発が遅れている 昨今 海外資本による金 銅鉱山の開発が本格化して 経済成長を牽引して 2006/2007 年貿易収支も黒字化することができた 現在 155 企業が 267 の資源開発プロジェクトを実施しており そのうち外国企業によるものは 121 企業 194 プロジェクトにものぼる 2011 年 6 月までのコンセッション 194 鉱区のうちコンセッション 74 鉱区のうち概査フェーズにあるものが 52 鉱区 探査フェーズにあるものが 69 鉱区 F/S フェーズにあるものが 7 鉱区 開発フェーズにあるものが 66 鉱区ある 鉱業概査探査開発段階 ( 海外企業 ) 開発 34% 概査 27% F/S 4% 探査 35% 図 海外企業の鉱区開発段階 一方 ラオス国内企業によるものは 34 企業 74 プロジェクトにものぼる 2011 年 6 月までのコンセッション 194 鉱区のうち概査フェーズにあるものが 8 鉱区 探査フェーズにあるものが 33 鉱区 F/S フェーズにあるものが 1 鉱区 開発フェーズにあるものが 29 鉱区 建設中が 2 鉱区ある 21

26 鉱業概査探査開発段階 ( ラオス国内企業 ) 建築 ( 建設 ) 3% 概査 11% 開発 40% 探査 45% F/S 1% 図 海外企業の鉱区開発段階 企業の国籍は ラオス国内企業が 34 社 外国企業が 121 社 ( 内訳は中国 70 社 ベトナム 31 社 タイ 4 社 オーストラリア 5 社 韓国 2 社 ロシア 2 社 カナダ 2 社 イギリス 1 社 台湾 1 社 ペルー 1 社ほかに ラオスとの海外合弁会社があり ラオ 中国 34 社 ラオ ベトナム 27 社 ラオ 韓国 4 社 ラオ タイ 4 社 ラオ オーストラリア 1 社 ラオ ドイツ 1 社 ラオ ロシア 1 社 ) 日本は双日 日鉄鉱業の 1 社 三井物産 リオチント ( 英 ) の日系企業ラ オ サンサイ ミネラルズの 1 社の計 2 社が進出している 22

27 国別の契約件数 日本 日本 イギリス 中国 ラオ 中国 ベトナム ラオ ベトナム オーストラリア タイ ラオ 韓国 ラオ タイ 韓国 ロシア カナダ イギリス 台湾 ペルー ラオ オーストラリア 件数 ラオ ドイツ ラオ ロシア 図 海外企業の鉱区開発段階 ここでは鉱区面積に着目して分析する 鉱種別では 石油 金 銅鉱区を保有している会社が大規模な鉱区を保有している 日本企業では アルミ ( ボーキサイト ) 鉱区のラオシャンサイミネラル ( リオチント ( 英 ) 三井物産 ( 日本 )) は 48,400ha 銅鉱区の双日 日鉄鉱業( 日本 ) が 22,640 ha を保有している 鉱種別の鉱区面積 ( 海外企業 ) 認可件数 石油金銅亜鉛アルミ鉄 鉱区面積 (ha) 分布 石油金銅亜鉛アルミ鉄 図 海外企業の鉱区開発段階 23

28 海外企業の契約件数 年 1 月 2001 年 1 月 2002 年 1 月 2003 年 1 月 2004 年 1 月 2005 年 1 月 2006 年 1 月 2007 年 1 月 2008 年 1 月 2009 年 1 月 2010 年 1 月 2011 年 1 月 図 海外企業の鉱区権益契約時期 図 に示すように契約時期の推移は 海外企業は 2009 年前後に契約が集中していることが分かる そのため 表 に示すように 2009 年の投資総額は 43 億ドルの約半分 22 億ドルが鉱業になっていた 2010 年はエネルギー部門が 1 位で 鉱業は第 3 位の 2 億ドル規模になった 表 業種別投資件数と投資額 ( 単位 :1,000 米ドル ) 2009 年 2010 年 業種 件数 金額 件数 金額 発電 4 218, ,316.9 手工業 , ,999.9 鉱業 37 2,280, ,342.9 サービス 30 1,055, ,489.0 農業 , ,656.1 建設 9 27, ,000.0 商業 18 16, ,499.2 木工業 2 13, ,634.2 金融 8 77, ,000.0 ホテル レストラン 16 44, ,300.0 コンサルティング 17 6, ,970.0 通信 1 83,

29 衣料 2 1, 合計 208 4,312, ,402,208.2 出典 : ラオス計画投資省投資推進局資料 少し古いデータだが 2006 年に鉱物資源はラオス最大の輸出品目となり そ の輸出総額は 5 億ドルを超えている ( 表 参照 ) 表 ラオスの主要輸出品目 年 単位 :100 万ドル ) 輸出品目 輸出額 ( 単位 :100 万ドル ) 鉱物資源 縫製品 91.4 木材 木材製品 67.2 電力 56.8 コーヒー 22.8 出典 :Asian Development Bank WEB サイト (3) 鉱業表 表 に主要鉱物資源の生産量を示す 鉱物資源の生産量を調べることでラオスの稼行鉱山の鉱物生産実績や操業事情を把握することができる 現在 ラオスで採掘 生産されている非鉄金属は 表 に示すように銅 錫 亜鉛に限られている 表 ラオスの主要非鉄金属の生産量 ( 年 ) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009 年増減比率 (%) 亜鉛鉱石 ( 千 t) 錫鉱石 ( 千 t) 銅鉱石 ( 千 t) 銅地金 ( 千 t) 出典 :World Metal Statistics Yearbook 2010 非鉄金属以外のその他鉱物資源は小規模ではあるが 表 に示すように 少量の石炭 重晶石 サファイア セメント用石灰石 粘土鉱物 砂 砂利 塩などがある 25

30 表 ラオスのその他の鉱物資源の生産量 ( 年 ) ( 単位 :Metric tons unless otherwise specified) 鉱物資源 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 Barite バライト, 重晶石 (BaSO4) 28,500 29,000 29,000 29,000 29,000 Cement セメント 250, , , , ,000 Clay 粘土 8,155 5,200 5,500 5,500 5,500 Coal, lignite 石炭 褐炭 232, , , , ,000 Gemstones, sapphire サファイア carats 1,180,000 1,200,000 1,200,000 1,200,000 1,200,000 Gold 金 ilograms 6,232 6,068 5,137 4,333 5,033 Gravel グラベル 砂利 97, , , , ,000 Gypsumギプス 石膏 774, , , , ,000 Limestone 石灰岩 750, , , , ,000 Salt, rock 岩塩 34,139 35,000 35,000 35,000 35,000 Sand, construction materials 建築用砂 85,300 90, , , ,000 Silver 銀 ilograms 3,405 6,331 4,500 6,700 14,726 出典 : Laos' Ministry of Industry and Handicraft, Lao PDR 2004 Mineral Yearbook; U.S. Geol Oxiana Ltd. Annual Reports and Quarterly Reports ; Pan Australian Resource Minerals and Metals Group Lane Xang Minerals Ltd. (MMG LXML) Quarterly Reports 2009; Worl ラオスでは 鉱物資源のポテンシャルが高いといわれており 特に銅 亜鉛 錫 金などが有望視されている 図 に示すように 金と銅の大規模な鉱 山開発が期待されている 図 ラオスの主な鉱山位置図 ( 出典 :JOGMEC 世界の鉱業の趨勢 2010 ラオス WEB サイトより ) 26

31 表 には鉱物賦存量を示しているが 石炭 カリウム サファイアなど の賦存量が大きい 27

32 表 ラオスの鉱物の賦存量 鉱種 確定鉱量 C1( 千 ton) 推定鉱量 C2( 千 ton) 鉱石鉱量 予想鉱量 P( 千 ton) 鉱量合計 ( 千 ton) 石炭 515,766 30,787 54, , 鉱床 褐炭 1, ,326 10,357 7 鉱床 金 ( 単位 koz) 5koz 3,200koz 40koz 3,245koz 4 鉱床 鉄鉱石 15,492 12,175 35,000 62,666 4 鉱床 白鉄鉱 黄鉄鉱 0 136, , ,781 錫 6,063 1,515 6,789 21,668 2 鉱床 銅 ,675 マンガン 鉛 亜鉛 サファイア ( 単位 kct) ,263kct 23,263kct 石膏 7,580 10,555 29,571 47,706 3 鉱床 粘土 5,444 3,712 72,773 81, 鉱床 珪砂 3,899 4, ,989 カリ塩 0 1, , ,534 石灰石 13,604 14,638 2,226,282 2,254,524 4 鉱床 大理石 0 0 1,500 1,500 重晶石 鉱床 リン酸塩 鉱床 出典 : 平成 15 年度アジア産業基盤強化等事業 法制度整備支援調査 : ラオス における鉱業関連法整備支援調査報告書 備考 主な鉱物賦存位置図を以下の図 4.1.9~ 図 に示す 図 は鉛 亜 鉛 図 は錫 図 は石炭 図 はカリウムの賦存図である 28

33 図 鉛 亜鉛の賦存位置図 出典 : 柴田芳彰 [2008] ラオスの鉱物資源開発 JICA ラオス事務所 図 錫の賦存位置図 出典 : 柴田芳彰 [2008] ラオスの鉱物資源開発 JICA ラオス事務所 29

34 図 石炭の賦存位置図 出典 : 柴田芳彰 [2008] ラオスの鉱物資源開発 JICA ラオス事務所 図 カリウムの賦存位置図 出典 : 柴田芳彰 [2008] ラオスの鉱物資源開発 JICA ラオス事務所 30

35 ラオスで現在進行プロジェクトと計画中プロジェクトの主なものを図 に示す 有望な鉱山 ( サワンナケート県セポン ビエンチャン県とルアンプラバン県の間のプービア ) では採掘が行われている プービア プロジェクト地区で最も重要な鉱床は プーカム銅 金鉱床である プービア鉱山 プーカム鉱山 セポン セポン 図 ラオスで開発中および計画しているプロジェクト案件 ( 左図 : 金鉱山 右図 : 銅鉱山 ) 出典 : 柴田芳彰 [2008] ラオスの鉱物資源開発 JICA ラオス事務所 表 はセポン銅 金鉱山の概要を 表 はプーカム金 銅採鉱所の 概要を示す 表 セポン (Sepon) 銅 金鉱山概要 権益 :Minerals and Metals Group(90%) ラオス政府(10%) 資源量 埋蔵鉱量 : 銅鉱床 資源量 :51.3 百万 t 品位 Cu 2.7% 埋蔵量 :14.8 百万 t 品位 Cu 4.9% 金鉱床 資源量 :60.2 百万 t 品位 Au 1.8g/t 埋蔵量 :3.9 百万 t 品位 Au 1.6g/t 生産実績 : 金は2003 年 銅は2005 年に生産開始 (SxEwによるカソード) 生産量 ( トン ) 金 ( 純分 t) 銀 ( 純分 t) 銅 ( 純分 t) ,480 60,800 62,847 64,100 67,561 64,241 出典 :OZ Minerals Annual Report,Oxiana Annual Report, Quartary Report, International Roadshow Investor Presentation Sep.2008 等から作成 31

36 Sepon 銅 金鉱山はオーストラリアの資源大手 Oxiana( オキシアナ ) が所有していたが 2008 年にオーストラリアの Zinifex( ジニフェックス ) と合併し 新会社 OZ Minerals(OZ ミネラルズ ) の資産となる OZ Minerals の銅 金部門の主力鉱山であり Sepon 鉱山で生産された銅はタイやベトナムなどの近隣のアジア諸国へ販売されていたが 2009 年 6 月に OZ Minerals は Sepon 銅 金鉱山を含む主要資産を中国五鉱集団へ売却している 現在は中国の中国五鉱集団 (China Minmetals Corporation) の完全子会社である Minerals and Metals Group(MMC) が所有している セポン鉱山の推定埋蔵量は金 380 万オンス 銀 4,310 万オンス 銅 170 万トンと推定されている プー ビア マイニング社 (Phubia Mining Ltd.) は オーストラリアのパン オーストラリア (Pan Aust) 社が90% 出資 ラオス政府 10% 出資によりラオス国内において金 銅の生産を目的として設立された 同社が所有する鉱区面積は 2,636 km2(26 万 3,600ha) であり プーカム (Phu Kham) 銅 金山では 2008 年 5 月より操業を開始し 2009 年から本格的な操業に入った プーカム (Phu Kham ) 金 - 銅採鉱所における2010 年の年間当たり産出量として銅 67,800トン 金 1.648トン 銀 トンだった 表 プーカム (Phu Kham) 金 銅採鉱所の概要 位置 :Vientiane 県権益 :PanAust Ltd.(90%) ラオス政府(10%) 資源量 埋蔵鉱量 : Phu Kham 銅金鉱床 資源量 : 銅量 1,299,000t 金量 1,580,000oz 銀量 13,000,000oz 埋蔵量 : 銅量 1,020,000t 金量 1,320,000oz 銀量 10,400,000oz 生産量 (kg or ton) 金 ( 純分 kg) kg 1,649kg 銀 ( 純分 kg) - 12,482kg 14,390kg 銅 ( 純分 ton) 24,900ton 54,019ton 67,806ton 出典 :Phu Bia Mining Annual Review and Sustainability Report 2010 等から作成 Phu Bia Mining 社は オーストラリアのPan Aust 社が90% 出資 ラオス政府 10% 出資によりラオス国内において金 銅の生産を目的として設立された Phu Bia Mining 社が所有する鉱区面積は 2,636 km2であり 現在は同鉱区内においてPhu Kham 金 - 銅採鉱所における金 銅を含有する精鉱の生産 Phu Kham 金 - 銅採鉱所から西に25km 離れたBan Houayxai 金 - 銀採鉱所では 32

37 金 銀の採掘準備 選鉱施設の建設作業中であり2012 年 3 月から操業開始の予定である また 同鉱区内の12 箇所において探査を継続して実施中である Phu Kham 金 - 銅採鉱所は 2008 年に操業を開始し 2009 年から本格的な操業に入った Phu Kham 金 - 銅採鉱所における2010 年採掘量 30 百万トン 選鉱量 百万トン ( 銅品位 0.75% 金品位 0.33g/t 銀品位 3.7 9g/t) 精鉱量( 乾 )274,900トン( 銅品位 25% 金品位 7g /t 銀品位 60g/t) 年間当たり産出量として銅 67,800トン 金 1.648トン 銀 トンとなっている Phu Kham 金 - 銅採鉱所では 24 時間操業 2 交替制によりドリルと発破を用いたベンチカット方式による露天採掘 ( ベンチ高さ20m 程度 ) ローダー 大型ダンプによる積み込み運搬 選鉱場では一次破砕機による租砕 S AGミル ボールミルによる微粉砕過程を経て 浮遊選鉱法 ( 一段浮遊槽 8 基 二段浮遊槽 13 基 ) による有用鉱物の回収と不用物との分離が行われ 不用固形物 ( 尾鉱 ) は廃水と共にパイプにてテーリングダムまで搬送後 同ダム内に放流されている 回収された銅 金 銀精鉱は タイ国バンコックのSriracha 港までトラックにて陸送 ( 約 1,000km) された後 中国等のアジア圏内の製錬所まで船舶による輸送が行われている 危害防止の一環として 年間当たり鉱山労働者約 1600 名の内約 75% 程度に対して研修事業を実施している 鉱害防止対策では テーリングダムから排出される廃水について2 回 / 日の頻度で定期的に水質分析を実施しており その結果はいずれも排出基準値以下との説明であったが 分析データは明らかにされなかった 同採鉱所の視察に同行された鉱山局鉱業 環境監督官からの説明によればPhu Kham 金 - 銅採鉱所には 中央行政府エネルギー 鉱山省鉱山局から2 名 地方のエネルギー 鉱山部から3 名の検査官 職員が現地に駐在しているとのことであるが 危害防止 鉱害防止のための検査目的ではなく 生産数量 坑外への出荷数量のチェックが主たる業務とのことであった 33

38 写真 Phu Kham 採鉱所の採掘現場写真 写真 テーリングダム 34

39 4.2 ラオスの政治体制 政府機関及び鉱業関連法規 政治体制及び政府機関ラオスの政治体制及び政府機関について図 及び表 に示す 1975 年 12 月 2 日に建国されたラオス人民民主共和国の政治体制は ラオス人民革命党による一党体制であり ラオス人民革命党が国家を指導する体制となっており 5 年毎に開催される党大会がラオスにおける最高意思決定機関である 2011 年 3 月に第 9 回人民革命党全国代表者大会が開催されており 同年 4 月には国民議会総選挙が行われ 同年 6 月には国民議会による新閣僚が承認されている 中央政府組織として 国民議会から選出された大統領の下に首相 副首相 (3 名 ) 18 省の大臣 省と同格組織 ( ラオス中央銀行 ) が設置されている 図 ラオスの国家機構制図 出典 :( 財団法人 ) 自治体国際化協会 ASEAN 諸国の地方行政 35

40 表 中央政府組織 (18 の省庁および 2 つの同格機関 ) 注 11 年 6 月省庁再編 財務省内務省国防省外務省工業 商業省エネルギー 鉱山省天然資源環境省公共事業 運輸省郵政 通信省科学技術省農林省労働 社会福祉省公安省司法省情報 文化 観光省教育 スポーツ省保健省国家計画 投資省首相府ラオス中央銀行 Ministry of Finance Ministry of the Interior Ministry of National Defense Ministry of Foreign Affairs Ministry of Industry and Commerce Ministry of Energy and Mines Ministry of Natural Resources and Environment Ministry of Public Works and Transport Ministry of Post, Telecom and Communication Ministry of Science and technology Ministry of Agriculture and Forestry Ministry of Labor and Social Welfare Ministry of Public Security Ministry of Justice Ministry of Information,Culture and Tourism Ministry of Education and Sports Ministry of Health Ministry of Planning and Investment Office of Prime Minister Bank of the Lao PDR 地方行政組織として 県 郡及び村の 3 級制となっており 県レベル ( 第一級行政区 ) 郡レベル( 第二級行政区 ) 村レベル( 第三級行政区 ) に分れる 県レベルは 16 県とビエンチャン特別市の中央直轄市 郡レベルは142 群 村レベルは10,868 村から構成されている ( 図 4.2.2) 36

41 図 ラオスの国家機構制図 37

42 4.2.2 鉱業関連法規 (1) 鉱業政策ラオス政府は 1986 年の第 4 回人民革命大会において中央統制経済から市場経済へと方針の転換を図り 市場経済への移行による経済構造改革を進める政策として新経済機構 (New Economy Mechanism) を明らかにした ラオス政府は鉱物資源開発と海外投資家の招致が経済開発に重要な役割を担うものであるとの認識しており 新経済メカニズムの中でも鉱業分野への海外投資招致を指向する手段としては 外国投資法 税制 銀行法の制定などを行い 市場経済の導入 開放経済政策の推進が図られた また 2001 年の第 7 回人民革命大会において 2010 年までに極端な貧困を撲滅し 2020 年までに後発開発途上国から脱却する という長期の国家目標が打ち建てており これに基づいてラオス政府は5ヵ年計画の 国家社会経済発展計画 により 人材開発 雇用創出 貧困家庭数の削減 社会秩序及び政治的安定の維持 保全 及び国家安全保障の維持に焦点を合わせた社会及び地域社会開発を進めている 第 6 次国家社会経済発展計画 (2006 ~ 2010) の総括によれば 年間経済成長率は 7.9%( 内訳 : 農業及び林業 4.1% 工業 12.5% サービス業 8.4%) となっている この期間における鉱物生産量は年間 25% 増加すると共に GDP に占め る年次比率は 9.5% に増加した 2006 年からの5 年間 国内外 154 企業が269プロジェクトを実施し 内 220プロジェクトは概査 探査段階 49プロジェクトは採掘段階に入っている また 国内 2 箇所にカリウム塩製造工場 ( 年間製造能力は10 万トン ) が Saythani(Vientiane Capital) と Thekek(Khammuane Province) に建設された 更に 年間 400 トンの製造能力がある製鉄所が Hin Hurb(Vientiane Province) に建設されるつつある 20 万分の一の地質 鉱物図については ラオス国内全体の 58.86% まで 出来上がり 5 万分の一の地質 鉱物図については Sepon Sanakam 及び 北部地方のメコン河流域については出来上がったと報告されている 第 7 次国家社会経済発展計画案 (2011 ~ 2015) では この期間におけ る年間 GDP 成長率を最低 8%( 農業及び林業分野 3.5% 工業分野 15% 38

43 サービス業分野 6.5%) と見込んでいる 特に重要鉱物として位置付けされている金及び銅の採掘及び選鉱が期待されているほか 鉱物 ( 銅 金 ) 及び電力の輸出増による経済成長の牽引に期待が寄せられている 一方 鉱業法第 5 条には 鉱業に関する国家方針が規定されており その内容は以下のとおりである 国は 情報及びその他の促進手段の提供 又税関と租税に関する方針についての規則及び対策を確立することにより とくに農村開発と貧困撲滅を目的とする遠隔地における鉱業への投資を行う国内外の個人及び法人を奨励する 国は 鉱物に関する科学的調査を支援し 資本に転換することが可能な一般的地質及び鉱物に関するデータ及び情報を得るため 鉱物の概査と探査を奨励する 国は 国内消費ならびに輸出物資として 最新の近代的な技術を用いた国内における鉱物加工を附属する鉱業活動を奨励する 国は 国益と天然資源の持続可能性のため幾つかの鉱物資源地域を保有し 保護する ラオスの土地は国家のものとなったが 土地使用権は認めている 政府から土地を賃借 ( リース ) または免許権 ( コンセッション ) を取得できる 現在 55 企業が 267 の資源開発プロジェクトを実施しているが 探鉱権の取得のみを行い所定の探鉱活動を行わない転売目的等の鉱業権者や環境や地域社会への影響を無視して鉱業活動を行う鉱業権者も多く現れ 適正な鉱業活動を行っていない者に対してはライセンスを取消す措置を取っている (2) 鉱業法鉱物資源について持続可能な開発を行うための予備調査 概査 探査 採鉱 加工に関する法律として 2008 年 12 月に 鉱業法 の最終改正が行われ 国会決議後 2009 年 12 月に公布されている 本来ならば 鉱業法施行細則も公布されるはずであったが 2011 年 8 月に行政改革により鉱業法を所管するエネルギー 鉱山省が再編成されたことを受けて 同鉱業法の改正作業が進められ 改正鉱業法 の国会決議が近々得られるとのことであり それ以後に変更後の鉱業法施行細則についても公 39

44 布される予定とのことである 注 ) ラオスの法律英文名 Law on Minerals を 鉱業法 と訳したのは 同法中における Mineral Activities Mineral Business の内容が我が国における 鉱業活動 鉱業 と類似していることによる 現行鉱業法の主な条文とその項目について表 に示す 表 鉱業法 の主な条文とその項目 第 1 条 ~ 第 10 条第 14 条 ~ 第 18 条第 19 条 ~ 第 28 条第 29 条 ~ 第 33 条第 34 条 ~ 第 39 条第 40 条 ~ 第 48 条第 57 条 ~ 第 61 条第 62 条 ~ 第 63 条 一般規定 鉱物 用語の解釈 鉱物の所有権 鉱物に関する国家方針 鉱業活動に関する原則 鉱物に関する権利と利益の保護 鉱物保護に関する義務 国際協力 適用範囲鉱物資源の地域 鉱業活動ライセンス地域 保護地域 制限地域及び有害地域の4 地域鉱業活動 概査 探査 実現可能性調査 採鉱 鉱物加工 販売及び購入 運搬 現状回復及び閉山 採鉱活動の移転鉱業 予備調査 投資申請 鉱業の規模 鉱業の種類 地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関する事業 概査及び探査に関する投資家の条件 概査及び探査に関する申請書の処理及びライセンス期間 分析用サンプルの送付採鉱事業 採鉱事業における投資家の条件 実現可能性調査報告書の受理 採鉱ライセンス期間 鉱物加工 大規模プロジェクトに関する運営委員会安全及び環境 労働安全衛生 事故の報告 環境及び社会の保護 持続可能な発展地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する鉱業従事者の権利 職務及び義務 第 64 条 ~ 第 65 条第 69 条 ~ 第 72 条第 73 条 ~ 第 75 条 採鉱事業従事者の権利 職務及び義務政府の出資禁止事項 スタッフ及び鉱業検査官に関する禁止事項 投資家の禁止事項 国民の禁止事項 40

45 第 76 条 ~ 第 81 条第 82 条 ~ 第 92 条第 93 条 ~ 第 100 条 紛争解決 調停あるいは和解 行政による解決 合理的解決に関する委員会 による解決 人民法廷の判決 国際的な要素を持つ紛争の解決鉱業活動の管理 監視及び検査 鉱業管理組織 エネルギー 鉱山省の権利及び職務 検査組織 検査組織の権利及び職務 鉱業検査官吏 検査の形式表彰及び制裁 違反者に対する制裁 再教育処置 懲戒的制裁 罰金 刑罰 新鉱業法案が 2008 年 11~ 12 月の国会で採択され 2009 年 12 月に公布され た ラオス政府の英文訳版より翻訳した鉱業法 ( 和訳 ) を参考資料 Ⅲ-1-2 に添 付した (3) 労働法 労働法は 2006 年 12 月に最終改正されているが 鉱山における使用者及 び労働者鉱の安全 衛生に関連する条項を抜粋し 表 に示す 表 労働法 の主な条文とその内容 第 1 条 ~ 第 7 条 第 42 条 一般規定 用語の説明 労働の原則 労働政策 労働組合の役割 適用範囲労働者保護及び労働条件 使用者による安全面の保護の措置 職場における安全と衛生を確保するための措置 労働者が自らの安全と健康及び同僚の安全と健康 なお条文の内容は参考資料 Ⅲ-2 に示した (4) 環境保護法 環境保護法 は 1999 年 4 月に制定されたが その後 2000 年 10 月に環境影響アセスメント規則 翌 2001 年 6 月には法施行令が公布されている その後 2010 年 2 月に環境影響アセスメント規則が改正されている 環境保護法 の概要を 表 に 環境影響アセスメント規則 の概 41

46 要を表 に示す 表 環境保護法 の主な条文とその内容 第 1 条 ~ 第 6 条第 7 条 ~ 第 10 条第 11 条 ~ 第 16 条第 17 条 ~ 第 19 条 一般規定 環境保護 環境保護の基本原則環境悪化の防止 環境影響アセスメント資源資源の保護 開発及び利用 自然資源を保護する義務 生物多様性資源の保護 文化的 歴史的 自然的保存地の保護災害の防止及び撲滅 災害を防止し撲滅する義務 第 20 条 ~ 第 23 条第 24 条 ~ 第 29 条第 30 条 ~ 第 32 条第 33 条 ~ 第 34 条 汚染防止 汚染の種類 汚染制御の義務 防止措置及び汚染制御環境の緩和及び復元 環境緩和の義務 環境復元の義務 文化 歴史 自然遺跡の復元環境保護基金 環境保護基金の調達源 基金の利用環境に関する国際関係及び国際協力 環境に関する国際関係及び国際協力 環境に関する国際紛争の解決 第 35 条 ~ 第 42 条第 43 条 ~ 第 49 条 環境管理 監視環境管理 監視 環境検査表彰及び制裁制裁 警告 罰金 賠償措置 刑事訴追の適用 表 環境影響アセスメント規則 の主な条文とその内容 第 1 条 ~ 第 4 条第 5 条 ~ 第 6 条第 11 条 ~ 第 16 条第 17 条 ~ 第 19 条 一般規定 適用範囲 用語の解釈 一般原則環境影響アセスメントプロセス 環境影響アセスメントプロセス 投資プロジェクトの審査環境影響アセスメント 調査範囲及び委託事項の決定 環境マネジメント計画及び環境モニタリング計画 社会マネジメント計画及び環境モニタリング計画 複雑な投資プロジェクトの再検討環境遵守証明書 環境遵守証明書の発行 42

47 第 22 条 ~ 第 25 条 マネジメント及びモニタリング プロジェクト開発者によるモニタリング 政府機関によるモニタリング 外部団体によるモニタリング 第 26 条 ~ 投資プロジェクト運営委員会 及び環境及び社会マネ第 29 条ジメント計画及びモニタリング計画の実施 国家運営委員会 生活条件の再定住及び復元委員会第 31 条 ~ 情報開示第 32 条 一般情報の開示 機密情報第 33 条 ~ 環境及び社会紛争の和解第 35 条 紛争の種類 紛争関係者 紛争の和解第 37 条 ~ 違反者に対する処置第 40 条違反者に対する懲戒処置 警告及び教育に関する処置 罰金処置なお条文の内容は参考資料 Ⅲ-3 に示した (5) 投資奨励法投資奨励法は 2009 年 7 月に 従来の外国投資奨励法及び国内投資奨励法を改正して 統一の投資奨励法として国会において決議成立したものである 法律改正の主たる目的は 外国からの投資手続きを簡素化して門戸を一層広げると共に 国内及び外国投資を平等に扱うためである 投資奨励法の主なポイントは以下のとおりである 国内投資奨励法と外国投資法を統一し 外国と国内の投資家が投資する際のインセンティブ等での区別の廃止 ワンストップ サービス の提供 大規模事業のコンセッションの最長保有期間を 99 年間に延長 特定分野での投資奨励のため 現代技術を使用した農業加工 工業加工 人材開発 公共衛生などの政府が定めた優先地域への投資事業に対し特別インセンティブの付与 投資形態としては 100% 出資 合弁企業及び契約に基づく事業協力の3 形態に分類投資奨励法の概要を 表 に示す 表 投資奨励法 の主な条文とその内容 第 1 条 ~ 第 7 条 一般規定 投資奨励 用語の定義 政府の投資奨励政策 法の適用範囲 国際協力 43

48 第 8 条 ~ 第 16 条第 21 条 ~ 第 28 条第 29 条 ~ 第 32 条第 44 条 ~ 第 46 条第 49 条 ~ 第 55 条第 56 条 ~ 第 59 条第 60 条 ~ 第 62 条第 63 条 ~ 第 70 条第 71 条 ~ 第 73 条第 74 条 ~ 第 77 条 投資の形態 投資の種類 投資の形態 投資の種類コンセッション事業への投資 投資申請 コンセッション事業投資の審査 コンセッション登録証 コンセッション契約の締結 コンセッションを伴う投資期間投資要望リストに記載のプロジェクト及び活動への投資 投資要望リストのプロジェクト及び活動に関する主な記載事項 投資要望リストのプロジェクト及び活動内容の承認投資のためのワンストップ サービス 投資のためのワンストップ サービス ワンストップ サービスの方針 ワンストップ サービスの実施メカニズム関税 税金面の優遇措置 奨励セクター 投資奨励地域 法人税に係る投資優遇措置 その他関税及び税金に係る優遇措置投資促進に資するその他優遇措置 情報提供 土地使用権の供与 投資優遇措置の拡大投資の保護 投資保護の形態 知的所有権の保護投資家の権利と義務 投資家の権利 投資する権利 投資事業を経営する権利 労働者を雇用する権利 外国投資家がラオス国内に居住する権利 外国投資家が資本 資産及び収益を本国に送金する権利 投資家の義務 環境保全義務禁止事項 一般禁止事項 公務員の禁止事項 投資家の禁止事項投資の中止 変更 取り消し 終了 投資の中止 投資の変更 投資の取り消し 投資の終了 第 78 条 ~ 第 82 条第 83 条 ~ 第 95 条第 96 条 ~ 第 97 条 紛争解決 紛争解決の形態 友好的交渉 行政による紛争解決 経済紛争仲裁委員会による紛争解決 クレームの申し立て若しくは訴訟管理と監査 投資管理機関 計画投資省と商工省の権利と義務 監査機関 監査の内容 監査の種類 監査の形態違反行為に対する制裁 違反行為に対する制裁 なお条文の内容は参考資料 Ⅲ-5 に示した 44

49 (6 ) 海外投資家による投資手続き ( 参考 ) 計画投資省投資促進局では 投資ガイドブック (2011 年 ) を発行しており これを参考としながら海外投資家が鉱業分野への投資を行おうとする場合の手続きについて整理すると以下のとおりである 1) 鉱業を実施しようとする投資家は 机上調査並びに目的とする地域において露頭調査 環境状況調査及び地表からの分析用サンプル採取などが出来ることになっており それを行うにあたっては エネルギー 鉱山省又は地方のエネルギー 鉱山部に 予備調査 の許可を申請する 2) 調査データを取得後 投資家は中央の計画投資省投資促進局又は地方の計画投資局のワンストップ サービス ユニットあてに 投資申請書 を申請する なお 投資形態として投資奨励法第 8 条では次の3つに分類される ⅰ)100% 出資 ⅱ) 合弁事業 ( 合弁企業の設立 ) ⅲ) 契約に基づく事業協力 ( 外国企業がラオスのパートナーと契約又は合意に基づく事業 ) ワンストップ サービス ユニット とは 投資家に対する指導を行う組織として 中央の投資促進局又は地方の計画投資局の中に設けられている 3) 投資促進管理委員会において基本的承認を行う会議を開催した後 計画投資省は投資家との契約交渉を行い契約調印した後 コンセッション登録証 を発行する 4) 投資家は 天然資源環境省あてに初期環境影響アセスメント報告書の承認申請を行う 5) 天然資源環境省は 初期環境影響アセスメント報告書の内容について地元自治体 関係機関の意見を聞いた上で その審査を行い 環境遵守証明書 を発行する 6) 投資家は エネルギー 鉱山省又は地方のエネルギー 鉱山部に概査又は探査の許可申請を行う 申請書類には 概査又は探査プログラム 概査又は探査に要する最低支出費用 初期環境影響アセスメント報告書の外 企業又は会社の登録 法人税納税証明書等 45

50 7) 投資家が探査結果から鉱業開発を行おうとする場合 エネルギー 鉱山省に対して 効率的採掘活動プログラム 及び 実現可能性調査 (F S 調査 ) の承認申請を行う 9) エネルギー 鉱山省は 効率的採掘活動プログラム 及び 実現可能性調査 (F S 調査 ) について審査後 証明書 を発行する 10) 投資家は 天然資源環境省あてに環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画及び社会マネジメント モニタリング計画の承認申請を行う 11) 天然資源環境省は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画及び社会マネジメント モニタリング計画の内容について地元自治体 関係機関の意見を聞いた上で その審査を行い 環境遵守証明書 を発行する 12) 投資家は エネルギー 鉱山省に対して 採鉱ライセンス の申請を行う 申請書類には 概査 探査の結果に関するデータ 承認された 効率的採掘活動プログラム 及び 実現可能性調査 (F S 調査 ) 承認された 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び 社会マネジメント モニタリング計画 13) エネルギー 鉱山省は 申請書類を審査後 採鉱ライセンス を貸与する 採鉱ライセンスの有効期間は 取得日から20 年を超えない範囲 46

51 4.2.3 鉱業関連政府機関鉱業に関する中央組織として エネルギー鉱山省 (MEM :Ministry of Energy and Mines) 鉱物局(DOM:Department of Mine) 天然資源環境省 (MONRE:Ministry of Natural Resources and Environment) 地質局(DOG:Department of Geology) がある また 地方には県レベル及び村レベルの人民委員会の担当部署があり 法律及び下位法規範に基づいて管轄内における鉱業分野における監督指導を行っている 外国企業が鉱業分野において投資を行う場合には計画投資省投資促進局による許認可が事業活動に必要となる (1) エネルギー 鉱山省 (Ministry of Energy and Mines) エネルギー 鉱山省は 2011 年 8 月に組織改革により地質局が天然資源環境省へ附置されたことにより監督局 人事局 電力局 鉱山局 エネルギー開発推進局の5 局に組織再編された 現在 ラオス政府 エネルギー 鉱山省ではドイツと3ヵ年間の ラオスの鉱業分野における持続可能な開発支援プロジェクト 注 1 を締結し 鉱山局では同プロジェクトによる技術的支援 指導を受けており その一環として内部組織を6 課に編成しているところであるとの説明であった 鉱山局の職員数は50 名 その内鉱業監督官は9 名である 鉱山局の組織図を図 に示す また ラオス政府 エネルギー 鉱山省では世界銀行グループとの間で 水力発電及び鉱業分野における能力開発の技術支援プロジェクト 注 2 を締結 ( 予算規模 8 百万 US ドル ) しており 鉱山局では世銀の専門家から 将来における長期鉱業政策的なものとしてマスタープランの作成 鉱業法 ( 含む 法律施行細則 ) の改正に伴う整備などについて 指導を受けているとのことである ラオス行政府の場合 中央と地方 ( 県 郡 村 ) に同じ業務機関が組織化されているが 中央 - 地方の連携が上手く機能していない実状にあるとのことで この解決に向けた一手段として 現在 世銀 ドイツに呼びかけてワークショップの開催が計画されている その内容としては 地域の開発を図る上で地域の環境を保護しながら発展していくための方向性について であり 参加対象者とし 47

52 て関係省庁 地方の県 郡関係者 更に 世銀 ドイツの資金援助を受けて鉱山局ラボラトリーの分析機材の充実を図る予定の外 監督官育成に向けた 訓練センター 設立についても準備中とのことである 現行鉱業法第 83 条において エネルギー 鉱山省 の権利と職務に規定されているが その具体的な内容は以下のとおりである 1) 全国に亘って鉱物の保護 採鉱及び利用に関する調査研究を実施し 鉱物に関連する戦略的計画 政策上の計画 法律及び規則を策定し 作業プログラム及び作業計画中の政策の方向性を詳細に作成し またプロジェクトを詳細に作成するため 政府の事務局として行動すること 2) 鉱物に関する条例 行政命令 規則及びその他の法律の草案を策定すること 3) 鉱業活動に関連するガイドラインを幅広く提供するとともに 鉱業活動に関する法律及び規則の実施状況を監視すること 4) 鉱物及び鉱物活動に関する科学技術研究の実施 及び統計情報センターネットワークの設立 5) 鉱物埋蔵量の評価 承認委員会 の設立 6) 政府での検討を提案するため 関係当局との調整及び協力により鉱業の収入からの利益共有を調査すること 7) 政府によって任命された鉱業部門における投資契約の交渉と契約への参加 8) 概査 探査 採鉱 選鉱場あるいは製錬プラントの設立に関するライセンスを発行し 延長すること 及び投資家に実現可能性調査 ( F S 調査 ) に関する証明書を発行すること 9) 規則に従うべき契約に違反した鉱業の中止あるいは解約の検討に関して政府に提案すること 10) 鉱物生産のため概査 探査 採鉱 選鉱 製錬所及び鉱物取引について管理及び監視すること 11) ラオスの国民及び労働者に対する教育訓練の実施及び地質学的採鉱技能の向上を図ること 12) 規則に従って分析用サンプルの送付に関する許可の発行を含め 採鉱事業に使用する鉱物 車両 機械 及び機器の輸出入に関する技術証明書を発行すること 48

53 13) 鉱物公報を発行すること及び鉱物登録作業を執行すること 14) 鉱業を保護 発展 監視するため その他の関係部門及び関係地方自治体と協力すること及び鉱物紛争の解決を処理すること 15) 政府の指定に従い 鉱業活動に関して外国及び国際組織との関係を維持し 協力すること 16) 鉱業活動の実施結果について 政府に対し定期的に要約した報告を行うこと 17) 法律及び規則に規定される権利を行使し 法律及び規則に規定されるその他の職務を実施すること 注 1: ラオスの採鉱セクターの持続可能な開発サポート(Support for sustainable Development of the Mining sector in laos) 期間 3 年 予算 1,600,000 注 2: 水力電力および採鉱セクター中のキャパシティー ビルディングのための技術援助 (Technical assistance for capacity building in the Hydropower and Mining sector) 予算 8,000,000 USD エネルギー 鉱業省鉱山局長 (Director General Department of Mines, Ministry of Energy and Mines) 副局長 総務 海 外協力課 鉱山開発許可課 ( ライセンス発行 ) 鉱山開発管理課 ( 鉱山管理 ) 鉱山環境保護課 ( 住民対応も含む ) 鉱山経済課 (Mining Economy 担当 ) 鉱山情報評 価課 図 鉱山局組織図 出典 : エネルギー鉱山省鉱山局ヒアリング (2) 天然資源環境省 ( Ministry of Natural Resources and Environment) 49

54 1) 環境と社会に与える評価局 天然資源環境省の機構組織としては 17 局 ( これにはラオスのメ コン委員会 資源と環境研究センター 資源と環境情報センターを 含む ) あり 環境保護法及び環境影響アセスメント規則に基づき環 境影響アセスメント (EIA) の審査を行う部署には 80 名 その 内鉱業開発に関する EIA 審査を行うスタッフが 14 名である 天然資源環境省の組織 (17 局 ) は以下のとおり 1. 総務局 2. 人事局 3. 監査局 4. 計画と協力局 5. 土地開発と整理局 6. 土地管理局 7. 水資源局 8. 環境促進局 9. 大気汚染管理局 10. 森林保護局 11. 地質局 12. 気象局 13. 自然災害と気候変動管理局 14. 環境と社会に与える評価局 15. 資源と環境研究センター 16. ラオスのメコン委員会 17. 資源と環境情報センター 出典 : 天然資源環境省ヒアリング EIA 担当部署の組織としては 次の5 課がある 1) 総務課 2) 法規課 3) 鉱業開発課 4) 水力発電課 5) 都市開発課 これまで鉱業開発に関するEIA 審査は14 件あり その内訳としては 1) 金鉱の採掘案件 4 件 2) 石炭の採掘案件 2 件 3) ボーキサイトの採掘案件 3 件 4) カリウムの採掘案件 5 件 2011 年は 12 件のEIA(IEEを含む ) 審査を行い その内 5 件については 環境遵守証明書 を交付している EIA 審査 証明書までの流れは 鉱業開発を行うに当たっては 環境影響アセスメント規則に基づいて EIA 報告書を作成する 50

55 義務があり 天然資源環境省では90 日の間に審査を行いことになる 又その間に関係省庁ともEIAに関する会議を持つことになる EIA 報告書の内容について問題がない場合には 大臣名で 環境遵守許可書 が交付され 鉱業開発の事業者は3ヵ月毎 1 年毎に事業実施に関する報告義務が生じる 天然資源環境省では 鉱業開発状況について本省と県とでモニタリング組織を編成して 検査を実施することになる 環境保護法 及び 排水基準規則 に基づき 鉱山施設においてサンプリングを実施しているが 本省にしか分析機器がないため 一応サンプリングの際には相手企業にも同時サンプリングして貰い 分析データが一致したら サンプリング方法には問題ないということで対応している 天然資源環境省としては 金などの違法採掘が行われているという情報は把握しており 又金鉱石の精製のため青化ソーダを用いており その廃液が河川に垂れ流しとなっているという情報も入ってはいるが 積極的な取り締まりまでは出来ていないのが実状である 鉱山が開発される場合 地方に監督機関を設けて環境保護法に基づくモニタリング検査を行うことになるが 地方には環境検査業務に従事するだけの能力がないため 人材育成が急務と考える また 地方には検査機器がないため これを企業からの提供となると完璧なモニタリング検査が出来ない懸念もある その様な状況下で 地方の環境監督官の育成に向けた研修事業が急務となっており 日本に対してもご支援 協力をお願いしたい 2) 地質局 (Department of Geology) 2011 年 8 月に省庁改革が行われ 地質局はエネルギー 鉱山省から 天然資源環境省に附置されることになった 附置された主な理由は 地質局の業務は鉱業の実施に伴う前段階の概査 探査 その運営管理 ( モニタリング ) 及び環境に関係することから天然資源環境省との関連性が高いとの判断によるものである 51

56 現在 職員数 64 名であるが 事務所も移動したばかりであり十分に機能出来る状態ではない 鉱業法に基づく探査許可の取得のみを行い所定の探査活動を行わずに転売目的等の投資家や環境や地域社会への影響を無視して鉱業活動を行う投資家も多く現れたことから 鉱業開発を環境 地域社会に配慮しつつ経済発展の原動力としたいラオス政府にとっては許容し難い状況になってしまっていた このため 政府は 2007 年 1 月より新規のライセンス発給を停止するとともに 既存のライセンス保持者でも適正な鉱業活動を行っていない者に対してはライセンスを取消す措置を行っている (3) 労働社会福祉省 ( Ministry of Labour and Social Welfare) 労働管理局 (Department of Labour Management) 現在 労働管理局の組織としては 労働政策 計画課 5 名 労働監督課 ( 監督官 )5 名 検査課 4 名 計 14 名 地方の各県単位毎にも同様な労働管理局が組織されており労働監督官が配置されている 毎月 各県の労働管理局から活動報告が本省に提出される 災害統計資料はない 労働法が施行されており 鉱業の経営者及び労働者に適用されることになっているが 鉱業などは労働形態などが法律に規定された内容と異なることから実際には機能していないとの認識している 今後 鉱山開発が進行する中で運営管理( モニタリング ) を充実していく必要があるが 監督体制が不十分である (4) 計画投資省 (Ministry of Planning and Investment) 投資促進局 (Investment Promotion Department) 計画投資省(MPI) の投資促進局 (IPD) は 投資奨励法に基づき外国投資制度の管理および投資申請の審査を行っている 投資促進に関連する法律には 新しい投資奨励法(2009 年 ) の他 外国投資奨励法 ( 2004 年 ) 国内投資奨励法( 2004 年 ) 企業法( 2005 年 ) 関税法(2005 年 ) 税法(2005 年 ) がある 投資促進局は ラオスの投資プロセスに関する情報提供の窓口であ 52

57 り 主な機能は 投資先としてのラオスの振興 投資インセンティブの提供 投資申請書の審査 投資関連データの収集 および 投資活動の監視である 投資促進局では 投資認可の申請時の外国投資家支援のため ワンストップユニット (OSU) を設置している 53

58 4.3 日本とラオスとの鉱業関連法に関する比較 分析及び評価 鉱業関連法に関する比較 (1) 我が国 鉱業法 との比較ラオスでは 現行鉱業法が改正途中であることから 我が国の鉱業関連法との比較 分析及び評価に当たっては 2008 年 12 月に成立した 鉱業法 との比較と評価を行うものとする 我が国 鉱業法 とラオス 鉱業法 との比較について 我が国の 鉱業法 の構成内容を基準として 主たる項目事項を列挙し その比較を行った結果は別表のとおりである なお 両国の比較のほか 昨年度に同様な調査を実施したカンボジア及びベトナムとの比較一覧表を参考までに添付する 54

59 (1) 日本の 鉱業法 との比較 日本の 鉱業法 とラオスの 鉱業法 の相違点について 我が国 鉱業法 の構成内容を基準として項目別にまとめたものを表 に示す なお 昨年 度同調査を実施したカンボジアの 鉱物資源法 及びベトナムの 改正鉱物法 についても参考までに示した 表 4.3.1(1/2) 日本の 鉱業法 との相違点 項目 日本の 鉱業法 ラオス 鉱業法 カンボジアの 鉱物資源法 ベトナムの 改正鉱物法 適用鉱物 石油 可燃性天然ガスは対象鉱物 地下天然水は対象外 ( 第 3 条 ) 石油 天然ガスは適用外 ( 第 2 条 10 条 ) 石油 天然ガスは適用外 ( 第 1 条 第 2 条及び 3 条 ) 石油 天然ガス 地下天然水は適用外 ( 第 1 条 ) 鉱区に関する制限 公害等調整委員会において 鉱業権の設定を禁止した区域などでは鉱区設定が禁止 同一の地域では二以上の鉱業権の設定が出来ない 但し異種の鉱床中に存在する鉱物を目的とする場合は別 ( 第 15 条 ~ 第 16 条 ) 鉱業活動ライセンス区域 保護区域 制限区域及び有害区域に分類 ( 第 14 条 第 15 条 第 16 条及び第 17 条 ) 国の文化 歴史 遺産保護区として決定されている国の所有地での現地踏査 探査及び採掘は禁止 ( 第 8 条 ) 鉱業権者の 日本国民又は日本法人でなけれ 本法は 鉱業活動及び鉱業を行う 鉱物事業許可書は6つのカテゴリ 資格 ば鉱業権者になることができ 国内外の個人及び法人に適用 ーに分類 ない 鉱業における投資形態としては 1) 手工業採掘許可書 カンボジア 条約に別段の定めがある場合は 個別の企業 パートナーシップ及 人のみに対して発行 この限りでないとの但し書き び会社の3 種類 鉱業の種類とし 2) 採掘場 採石場鉱物事業許可書 ( 第 17 条 ) ては地質及び鉱物埋蔵量データの 3) 宝石採掘許可書 調査事業 採鉱事業 特定分類鉱 4) 鉱物 ( 宝石用原石 ) 切削許可書 物事業の3 分類 5) 鉱物探査許可書 概査及び探査の条件として ラオ 6) 産業採掘許可書 ス国内に企業又は会社として設 上記 1) 手工業採掘許可書以外は 立 登録 良好な財務状況 十分 外国人又は外国企業の取得が可能 な財源の保有 概査及び探査の技 ( 第 11 条 第 12 条 第 13 条 ) 鉱業区域 鉱業禁止区域 鉱業暫定禁止区域及び国家鉱物備蓄区域に分類 ( 第 29 条 ) 鉱物探査権の許可証は ベトナム国内に代表事務所又は支店を設けている外国企業であれば交付 鉱物採掘権の許可証は 外国企業にとって企業法又は合作社法に基づき承認された企業又は合弁企業の設立が必要 (34 条 51 条 ) 55

60 術スタッフと経験を有すること 鉱業 ( 採鉱 ) の条件として 上記 条件に加えて 概査 探査及び フ ィージビリティ スタディー (F S) 調査 結果に関するデ ータ エネルギー 鉱山省から承 認された 効率的鉱業活動計画 及び F S 調査 関係部門か ら承認された 環境影響低減マネ ジメント計画 申請地域の鉱物 探査データの報告書を有してい ること ( 第 10 条 第 29 条 第 33 条 第 35 条 第 41 条 ) 鉱業権設定 鉱業権は試掘権及び採掘権 予備調査として 法定鉱物に対す 手工業採掘許可書申請は 対象と 鉱物探査権と鉱物採掘権とは許可証 の出願 試掘権又は採掘権の設定は 出 る露頭調査 分析用サンプリング なる地域の工鉱業エネルギー省の 交付の条件などが異なる 願の所在地などを記載した願 などを実施する際にはエネルギ 州又は地方自治体に存在する事務 天然資源環境省に鉱物探査許可証交 書を経済産業局長あてに提出 ー 鉱山部門の許可 所に申請 付の選択権 して許可を受ける 予備調査後のデータから地質調査 探査許可書又は採掘許可書は 工 鉱物採掘許可証交付の条件と原則 複数の試掘権の出願地が重複 鉱業活動等を行おうとする場合 鉱業エネルギー大臣に申請 は 複数の採掘権の出願地が重複 国内外の投資家は 計画投資省投 ( 第 14 条 第 15 条 ) 1) 先進採掘技術対策が必要 するときには先願による優先 資促進局に対して 投資申請書 2) 環境保護法令に従う環境影響評 権 を提出 政府は推定埋蔵量 鉱物 価報告書及び環境保護確約書 試掘権と採掘権の出願地が重複 の重要性及び鉱業事業の規模に応 鉱物採掘権入札区域について規定 する場合 採掘権の出願に優先 じて承認 (36 条 53 条 78 条 79 条 ) 権 概査及び探査に関してはエネルギ ( 第 21 条 ~ 第 23 条 第 27 条 ~ 第 ー 鉱山省に申請を行い 各ライ 35 条 ) センスを取得 概査及び探査の終了後 鉱業 ( 採 鉱 ) を行おうとする場合 国内外 の投資家は 実現可能性調査 効 率的採鉱活動プログラム 環境 56

61 影響低減マネジメント計画 を作成し 政府に申請を行い 採鉱ライセンスを取得 ( 第 30 条 ~ 第 32 条 第 36 条 第 40 条 第 42 条 表 4.3.1(2/2) 日本の 鉱業法 との相違点 項目 日本の 鉱業法 ラオス 鉱業法 カンボジアの 鉱物資源法 ベトナムの 改正鉱物法 施業案 鉱業を実施する上での探査方法 採鉱方法 運搬方法 選鉱方法 保安設備 操業上の危害予防事項 坑内外の施設の保全事項 鉱害防止事項など記載した鉱業実施の計画書 (63 条 ) 概査及び探査を実施する場合 概査及び探査プログラム 初期環境影響アセスメント報告書 最低支出費用 を作成 鉱業( 採鉱 ) を実施する場合 効率的採鉱活動プログラム F S 調査 環境影響低減マネジメント計画 探査データ報告書 を作成 探査作業プログラム 採掘可能性調査 環境影響評価調査 環境管理計画 鉱区復元計画 財務保証 採掘計画 鉱業の健康と安全プログラム 教育 訓練 雇用プログラム を集合させたものが鉱業実施計画 ( 鉱物資源法第 21 条と環境保護及び天然資源管理に関する法律 ) 鉱山基本建設の進捗 鉱物採掘プロジェクトと鉱山設計を確定する鉱業を担保 承認された 鉱山設計 に基づいた鉱山基本建設及び生産活動を確保する 鉱山設計 は技術設計と施工図面設計 ( 第 55 条 41 条 61 条 ) ( 第 35 条 第 41 条 ) 鉱害賠償の義務 鉱業の操業中だけでなく閉山後においても最終鉱業権者に無過失賠償の義務が課せられる (109 条 ) 鉱業を行う投資家は 鉱業実施の影響から発生した損害に対して賠償しなければならない 鉱業従事者は 鉱業から影響を受けた人々の転居 土地及び農産物の費用などを補償 ( 第 60 条 第 65 条 ) 鉱物事業権所有者は損害を受けた土地所有者に賠償しなければならない ( 第 25 条 ) 鉱物採掘する組織と個人は 他の財産に損害が生じた場合 損害の程度に応じて修理 維持 新規建設 賠償の責任を負う ( 第 5 条 ) 操業期間中における損害賠償について規定されているが 閉山後における損害発生に対する賠償責任 57

62 操業期間中における損害賠償について規定されているが 閉山後における損害発生に対する賠償責任について規定はない について規定はない 鉱業の実施に伴う損害の発生については 鉱区内又はその周辺の土地だけしか概念的に捉えていない 操業期間中における損害賠償について規定されているが 閉山後における損害発生に対する賠償責任について規定はない 担保の供託 石炭又は亜炭を採掘する鉱業権 環境保護基金 に対して寄付する 者は 損害の賠償を担保するた こと 鉱業実施に伴い発生する損害の賠償 め 毎年 経済産業局長が鉱区 ( 第 60 条 ) を担保するための制度はない 毎に定めた金額を供託 参考 : 環境保護法第 134 条で 環 被害者は供託されている金銭に 境賠償責任保険に関して以下の項 ついて損害の弁済を受ける損 目が規定 害賠償請求権が認められてい 1) 国は 保健会社が環境損害賠償 る 保険を提供するよう奨励 (117 条 第 118 条 ) 損害を賠償するための担保の供託 2) 国は 生産 経営 サービス活 などに関する規定はない 動に従事する組織又は個人が環 境損害賠償保険に加入するよう 奨励 地方鉱業協 経済産業局長の諮問を受けて鉱 議会 業に関する調査審議を行うた めの経済産業局内に設置され る機関であり 委員は学識経験 者などで構成 地方鉱業協議会と同様な諮問機関 地方鉱業協議会と同様な諮問機関に 地方鉱業協議会と同様な諮問機関に (165 条 ~ 第 170 条 ) に関する規定はない 関する規定はない 関する規定はない 58

63 報告 経済産業大臣及び経済産業局長 探査ライセンスに示されている鉱 鉱物探査と鉱物採掘の活動報告 鉱物探査許可証の交付を受けた組織 は 法律の施行に必要な限度に 物以外の鉱物が発見された場合の 鉱物資源の探査 採掘 輸送 加 と個人は 探査を終了した段階で おいて 鉱業権者等から業務の 報告 工 販売及び輸出に関する報告 国家鉱物埋蔵量評価評議会又は地 状況に関する報告を徴する 概査及び探査作業プログラムの進 ( 第 23 条 ) 方の省レベル人民委員会の鉱物埋 ( 第 190 条 ) 展についての定期的な報告 蔵量決定承認を得て 天然資源環境 探査 採鉱及び鉱物加工に関する 省に鉱物探査結果を報告 情報の定期的な報告 (49 条 ) 採鉱事業従事者による鉱物生産量 コスト 廃棄生成物 常勤作業員 数に関する定期的な報告 ( 第 62 条 第 65 条 ) 検査 経済産業局の職員は 鉱業所な 鉱業検査官は 採鉱場 鉱物輸送 大臣に任命された者は 鉱業実施状 鉱業監督検査官は 鉱物採掘許可証 どに立ち入り 業務の状況や帳 ルート 選鉱場などの現地検査 況に関する監視と追跡を行う の内容 鉱物資源の合理的利用と保 簿書類などについて検査を行 鉱業関連法規の違反に関する文書 ( 第 23 条 ) 護 鉱業を許可された組織又は個人 う を要請 点検 各段階における鉱 の権利及び義務についての監督検 (190 条 ) 業実施状況に関する検査 環境影 査を行う 響低減に関する安全基準及び対策 (83 条 ) の実施状況などの検査を行う ( 第 89 条 第 91 条 ) その他 政府は 投資家がF S 調査報告書を完全に履行して提出した後 その採鉱事業に出資する権利を有する ( 第 69 条 ~ 第 72 条 ) 59

64 (2) 日本の 旧鉱山保安法 及び 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 との比較日本の 旧鉱山保安法 及び金属鉱業等鉱害対策特別措置法 ( 以下 金属鉱害対策法 という ) とラオスのそれに該当する 労働法 鉱業法 及び 環境保護法 との相違点について 旧鉱山保安法 及び 金属鉱害対策法 の構成内容を基準として項目別にまとめたものを表 に示す なお 昨年度同調査を実施したカンボジアの 鉱物資源法 及び 環境保護法 並びにベトナムの 労働法 改正鉱物法 及び 環境保護法 についても参考までに示した 表 4.3.2(1/3) 日本の 旧鉱山保安法 及び 金属鉱害対策法 との比較 項目 日本の 旧鉱山保安法 金属鉱害対 ラオスの 労働法 鉱業法 環 カンボジアの 鉱物資源法 環境保 ベトナムの 労働法 改正鉱物法 策法 境保護法 護法 環境保護法 鉱業権者の 鉱業権者の義務事項の具体的な内容 採鉱事業を行う投資家は 労働安 鉱物事業権所有者等は 鉱山労働 使用者は 労働者のための安全衛 義務 については 省令 鉱山保安規則 全衛生に関する規程と対策の確 者の健康と安全を確保するため 生 労働条件の改善を確保する十 に委任 立 採鉱活動を企画する際には技 採掘計画 及び 鉱業の健康と 分な労働保護手段を講じる責任を ( 旧鉱山保安法第 4 条 ) 術基準に適合する適切な機械類 安全プログラム を作成 負う 機器の建造 設置 鉱害防止のた ( 鉱物資源法第 21 条 ) ( 労働法第 95 条 ) めの効果的な技術の採用 労働安 全衛生に関する定期的な報告 鉱業を行う投資家は 採掘を終了 した地域の現状回復及び閉山計画 の確立 排出される廃水の中和処 理 採鉱事業従事者の義務として 労 働者に対する社会福祉策 有効な 鉱害対策技術の導入 ラオス人技 術スタッフへの技能と技術の移 転 採鉱活動に伴い影響を受けた 人々に対する転居 土地及び農作 物費用の賠償 重大事故や出来事 の発生に際しての速やかな報告 ( 鉱業法第 57 条 第 58 条 第 59 条 第 65 条 ) 60

65 使用者は その監督下にある作業場 機械 器具 生産工程が安全で労働者の健康を害することのないようにすることの責任 労働と健康に対する保護についての作業規則の作成の責任 作業場における労働安全と衛生を確保するための騒音の防止 健康を害する粉じん及び臭気を排出するための換気などの必要な措置 労働者に対する安全と健康を守ることに関する研修の企画等 ( 労働法第 42 条 ) 鉱山労働者の義務 鉱山労働者の義務事項の具体的な内容については 鉱業権者の義務と同様 省令 鉱山保安規則 に委任 ( 旧鉱山保安法第 5 条 ) 労働者は 自らの安全と健康を守るほか同僚の安全と健康を守ること 労働者は 自らの安全と健康を守 労働者は 労働安全衛生 事業の労働内規に関する規定を遵守しなければならない ( 労働法第 95 条 ) るために企画された諸方策の実施に当たり 使用者に協力すること 鉱山労働者による安全と衛生に関する義務の規定はない ( 労働法第 42 条 ) 保安教育 鉱業権者は 鉱山労働者にその作業を行うのに必要な保安に関する教育を実施 鉱業権者が 省令で定める危険な作業について 保安のため鉱山労働者 使用者は 労働者が自らの安全と健康を守るための規則に関し十分な知識を得ることが出来るよう 安全と健康に関する研修を無償にて企画 実施する 鉱物事業権所有者等は 教育 訓練 雇用プログラム を定めて 鉱山労働者の教育 訓練を行う ( 鉱物資源法第 21 条 ) 使用者は労働者を雇用し配置する時 各種労働段階において規定された健康標準に基づき 訓練を組織し 労働者を指導 ( 労働法第 102 条 ) に施すべき教育の程度は省令で定める ( 旧鉱山保安法第 6 条 ) ( 労働法第 42 条 ) 機械 器具 機械 器具等又は火薬類その他の材 採鉱事業を行う投資家は 採鉱活 労働衛生に厳格な要件を必要とす 61

66 等に関する 料であって危険性の大きいもの 動を企画し 技術基準に適合する る各種の機械 設備 資材 物質 制限 は 検定に合格したものでなけれ 適切な機械と機器の建造 設置 は 政府の規定による登録と検定 ば 鉱山の坑内において使用又は ( 鉱業法第 58 条 ) ( 労働法第 96 条 ) 施設計画の 設置を制限 認可 届出 鉱業権者が 鉱業上使用する建設物 工作物その他の施設の設置又は変更 の工事をしようとするときは 産業保 鉱業上使用する建設物 工作物等 鉱業上使用する建設物 工作物等 安監督部長への認可 届出が必要 の施設を設置又は変更する場合 の施設を設置又は変更する場合 ( 旧鉱山保安法第 7 条 第 8 条 ) 監督機関への事前認可申請 届出 監督機関への事前認可申請 届出 に関する規定はない に関する規定はない 保安規程 鉱業権者は 保安を確保するため 採鉱事業を行う投資家は 労働安 鉱物採掘する組織と個人は 労働 省令の定めるところにより 保安規程 全衛生に関する規程と対策を確立 安全と労働衛生に関する技術基準 を定める ( 鉱業法第 58 条 ) に適合する 鉱山労働内規 を定 ( 旧鉱山保安法第 10 条 ) 保安規程と同様な保安確保のため める の規程類について規定されていな ( 改正鉱物法第 57 条 ) い 表 4.3.2(2/3) 日本の 旧鉱山保安法 と 金属鉱害対策法 との比較 項目 日本の 旧鉱山保安法 金属鉱害 ラオスの 労働法 鉱業法 環 カンボジアの 鉱物資源法 環境 ベトナムの 労働法 改正鉱物法 対策法 境保護法 保護法 環境保護法 保安統括者 鉱業権者は 保安統括者 保安技 鉱物探査に従事する組織の条件事項 及び保安技 術職員を選任するとともに 産業 1) 地質探査専門大学を卒業し 5 年以 術職員 保安監督部長に届出 上の鉱物探査実務経験 ( 旧鉱山保安法第 12 条 2~ 第 18 条 ) 2) 地質探査 水文地質 工事地質 62

67 地球物理 削岩 掘削など関係専 門分野の技術労働者部隊を有す ( 改正鉱物法第 35 条 ) 商工省通達による 坑内炭鉱の安全 職種に選任するための条件として 技術規則 (TCN ) で 国家試験に合格し 且つ鉱業に関 は 鉱山操業監督者 鉱山技術副監 する実務経験が必要とされてお 保安統括者及び保安技術職員に関 保安統括者及び保安技術職員に関 督者 技術安全課長 鉱山に対する り 職種の義務と責任が明確にな する選任並びに保安管理体制の する選任並びに保安管理体制の 安全技術検査の実施と頻度が規程 るとともに 保安管理体制の確立 確立について規定はない 確立について規定はない されており 鉱山の保安管理体制の が図られている 組織化が図られている 保安委員会 鉱業権者は 鉱山における保安に 採鉱事業を行う投資家は 労働 労働保護評議会 労働保護部課 保 関する重要事項を調査審議するた 法 に従って 労働者の代表の参 健衛生組織 安全衛生員制度からな め保安委員会を設ける 加による 鉱山安全衛生委員会 る労働保護機構を組織化 保安委員会は 鉱業権者が鉱山の を設置 ( 労働傷病兵社会省 保健省 労働そう 労働者の中から選任した委員をも ( 鉱業法第 57 条 ) 連盟の通達 指導 ) って構成 月 1 回以上開催 保安委員会と同様な委員会などの ( 旧鉱山保安法第 19 条 ~ 第 21 条 ) 設置について規定はない 63

68 監督上の行 鉱業権者が 海底又は湖沼などの エネルギー 鉱山省は 規則に従 監督上での行政措置として 政令に 政措置 地下の掘削により鉱害の発生のお うべき契約に違反した鉱業の中 より行政義務違反者に対して速やか それがある場合 その地下におい 止あるいは解約の検討に関して な是正措置を求めると共に罰金など て鉱物を掘採するときは産業保安 政府へ提案 の制裁を科せられることになってい 監督部長の認可が必要 ( 鉱業法第 83 条 ) る 経済産業大臣は 鉱業権者に 鉱 ( 環境保護法の 環境保護領域における 業の停止を命ずることができる 監督行政上の措置として 軽微な 行政義務違反に対する制裁に関する政 産業保安監督部長は 鉱業権者に 違反あるいは法律違反が初回で 令 ) 施設の使用停止 改造 修理 移 ある人物あるいは組織は 警告を 転 鉱業実施の方法の指定 保安 受け 再教育を受ける のため必要な事項を命ずることが ( 鉱業法第 95 条 ) できる 鉱業権が消滅した後でも 5 年間は 産業保安監督部長は 鉱業権者で あった者に 危害又は鉱害を防止 するため必要な設備を命ずること 鉱山の監督上での行政措置に関す ができる る明確な規定はない ( 旧鉱山保安法第 22 条 ~ 第 26 条 ) 報告 経済産業大臣又は産業保安監督部 採鉱事業を行う投資家は 関連統 天然資源開発活動用地の所有者又 全ての労働災害は 報告 調査 対策 長は 鉱業権者に保安に関する必 計も含め 安全衛生に関する報告 は責任者に対して汚染源に関す 確立 記録 統計 提起報告されなけ 要な報告を求める を定期的に実施 る記録と報告書の提出 ればならない ( 旧鉱山保安法第 28 条 ) 採鉱事業を行う投資家 ( 採鉱事業 ( 環境保護法第 14 条 ) ( 労働法第 108 条 ) 従事者 ) は 鉱業に関連する活動 鉱業権者は 火災 水害 震災 から発生する全ての災害あるい 火薬類の事故 災害が発生した場 は出来事であって 環境あるいは 合には 産業保安監督部長への報 人々の健康あるいは地域社会へ 告 の影響がある場合 速やかに地元 ( 旧鉱山保安法規則 ) 当局に報告 鉱業を行う投資家は 社会及び環 64

69 境影響アセスメントに関して関 係機関に定期的に報告 ( 鉱業法第 58 条 第 59 条 第 60 条 第 65 条 ) 鉱務監督官 鉱務監督官は 鉱山及び鉱山の附 鉱業検査官は 採鉱場 鉱物輸送 大臣に任命された者は 鉱山労働 労働に関する国家監督検査として の権限 属施設に立ち入り 保安に関する ルート 貯蔵場所など必要な箇所 者と一般国民の健康と安全及び 労働政策の監督検査 労働安全監督 業務 施設の状況若しくは帳簿 の現地検査を実施する 環境保護に関する法規の実施状 検査 労働衛生監督検査の 3 種類 書類その他の物件を検査する 鉱物に関する法規に違反する関 況についての監視する ( 労働法第 185 条 ) 鉱務監督官は この法律違反の罪 連の文書を要請し 点検する ( 鉱物資源法第 23 条 ) について 刑事訴訟法の規定によ 環境影響の低減に関する安全基 り司法警察員として職務を行う 準及び対策の実施について検査 ( 旧鉱山保安法第 34 条 ~ 第 37 条 ) ( 鉱業法第 89 条 第 91 条 ) 労働検査官は 労働者の作業状況 社会福祉及び安全について検査 作業場の安全衛生について検査 ( 労働法第 72 条 ) 表 4.3.2(3/3) 日本の 旧鉱山保安法 と 金属鉱害対策法 との比較 項目 日本の 旧鉱山保安法 金属鉱害対策法 ラオスの 労働法 鉱業法 環境保護法 カンボジアの 鉱物資源法 環境保護法 ベトナムの 労働法 改正鉱物法 環境保護法 鉱山保安協議会 原子力安全 保安院に中央鉱山保安協議会 産業保安監督部に地方鉱山保安協議会を設置 同協議会では保安に関する重要事項について調査 鉱山保安協議会と同様な諮問機関の設置について規定はない 鉱山保安協議会と同様な諮問機関の設置について規定はない 鉱山保安協議会と同様な諮問機関の設置について規定はない 審議を行う ( 旧鉱山保安法第 39 条 ~ 第 51 条 ) 鉱害の防止 鉱業権者の義務である鉱害の防止に 鉱業を行う投資家は 人間 動物 工場 汚染源 工業用地 天然資 鉱産物活動における環境保護につ 65

70 ついての具体的な内容は 鉱山保安 の健康と生命 環境の保全を確実 源開発活動用地の所有者又は責任 いて規定 規則 に規定 にするため 当該プロジェクトか 者に次の事項を要求 環境保護の監督及び検査の責任を 原子力安全 保安院 鉱務監督官 ら排出される廃水については 廃 1) 監視装置を設置し又は使用 規定 は 鉱害防止について鉱山に立ち 水処理を実施 2) サンプルを提供 ( 環境保護法第 44 条 125 条 ) 入り検査を実施 ( 鉱業法第 60 条 ) 3) 審査のために記録及び報告書を ( 旧鉱山保安法第 4 条 ) 作成し提出 生産又はサービスに従事するラオ 環境保護法に関連する政令が発効 ス国民 外国人 無国籍者及び居 されているが 検査遂行の手続き 住外国人は 環境を保護する責任 については確認されていない を負う ( 環境保護法第 14 条及び第 15 条 ) 全ての人又は団体は汚染制御を実 施する責任を負う 生産などの事 業に従事する人は所定の環境基準 を満たす技術を用い 且つ必要な 汚染防止設備を設置しなければな らない 鉱害防止の 経済産業大臣は 鉱害防止の実施に 鉱業を行う投資家は 環境影響の 実施関する 関する基本方針を定める 低減に関するマネジメント計画を 基本方針及 採掘権者及び租鉱権者は 鉱害防止 作成 び鉱害防止 事業計画を作成し 産業保安監督部 鉱業を行う投資家は 採掘の終了 事業計画 長に届出 した地域の現状回復及び閉山に関 鉱害防止事業の実施についての国 鉱害防止事業の実施についての国 ( 金属鉱害対策法第 4 条 ~ 第 5 条 ) する計画を確立 の基本方針は定められていない の基本方針は定められていない ( 鉱業法第 60 条 ) 鉱害発生のおそれがある施設から 鉱害発生のおそれがある施設から の鉱害の防止を計画的に実施する の鉱害の防止を計画的に実施する ための鉱害防止事業計画書の作成 ための鉱害防止事業計画書の作成 及び提出に関する規定はない 及び提出に関する規定はない 鉱害防止積 採掘権者及び租鉱権者は 毎年度 環境に廃棄物を排出する 又は環 立金の積み 特定施設ごとに産業保安監督部長 境への悪影響を及ぼす活動に従事 66

71 立て ( 金属鉱害対策法 第 7 条 ~ 第 11 条関係 ) が通知する額を鉱害防止積立金として ( 独 ) 石油天然ガス 金属鉱物資源機構 (JOGMEC) に積み立て JOGMECは鉱害防止積立金を管理する 採掘権者及び租鉱権者が特定施設について鉱害防止事業を実施するときは 鉱害防止積立金を取り戻す ( 金属鉱害対策法第 7 条 ~ 第 11 条 ) する組織及び個人は 環境保護料を納付 ( 環境保護法 113 条 ) ( 注 ) 特定施設 とは 金属鉱業に 用いられた坑道 捨石又は鉱滓の集 積場であり 鉱害防止事業 とは 坑道の坑口閉そく事業 捨石又は鉱 積立金制度と同様な制度に関する 積立金制度と同様な制度に関する 滓の集積場の覆土 植栽等の事業を 規定はない 規定はない いう 鉱害防止事業基金 ( 金属鉱害対策 採掘権者及び租鉱権者は 6 年を超えない範囲内で 指定特定施設ごとに産業保安監督部長が通知する額 鉱業を行う投資家は 環境保護基金 へ寄付 天然資源を開発する組織及び個人は 地元の 環境保護基金 への環境改善 回復保証金の支払いを 法 及び指定鉱害防止 をJOGMECに設けられた鉱害防止事業基金に拠出する ( 鉱業法第 60 条 ) 実施 ( 環境保護法第 114 条 ~ 第 115 条 ) 事業機関 ( 金属鉱害対策法第 12 条 ~ 第 12 条の 2) 政府は 天然資源の保護と保全を 経済産業大臣から指定された指定鉱害防止事業機関は 鉱害防止事業基金への拠出を終了した採掘権者及 含め 環境のの調査 保全 緩和及び復旧の分野における活動を支 び租鉱権者が鉱害防止事業計画に基づいて実施すべき指定特定施設に係る鉱害防止事業を行う 持するため 環境保護基金 の設置と管理 ( 金属鉱害対策法第 13 条 ~ 第 32 条 ) 67

72 ( 注 ) 指定特定施設 とは 使用済み特定施設であって 鉱害防止事業を実施した後においても 当該施設からの坑水又は廃水の汚染状態が基準に適合しないため 坑廃水の処理などの鉱害防止事業が永続的に見込まれる施設であって 経済産業大臣が指定したもの 環境保護基金 の利用として 緊急に差し迫った環境問題の緩和 環境の保護 管理 監視などのほ日か 環境教育 研修 環境保護キャンペーンの支援 ( 環境保護法第 30 条 ~ 第 32 条 ) 環境保護法第 19 条には 環境保 護及び天然資源保全のための 環境寄贈基金 の創設が規定されている が これには天然資源開発活動用地の所有者又は責任者に対する拠出に 環境保護基金 からの果実についついては規定されていないて その使途は 環境保護法 に 規定はされているが 日本の 金 日本の 金属鉱害対策法 で規定属鉱害対策法 で規定される閉山 日本の 金属鉱害対策法 で規定される閉山後において坑道や捨石後において坑道や捨石又は鉱滓のされる閉山後において坑道や捨石又は鉱滓の集積場から排出される集積場から排出される基準に適合又は鉱滓の集積場から排出される基準に適合しない有害物質を含むしない有害物質を含む坑水又は廃基準に適合しない有害物質を含む坑水又は廃水について永続的な坑水について永続的な坑廃水処理に坑水又は廃水について永続的な坑廃水処理による鉱害防止事業及びよる鉱害防止事業及びそれを実施廃水処理による鉱害防止事業及びそれを実施する指定鉱害防止事業する指定鉱害防止事業機関などにそれを実施する指定鉱害防止事業機関などについての規定はないついての規定はない機関などについての規定はない 68

73 その他 鉱業の実施に当たり 環境影響評価 鉱業の実施に当たり 環境影響評 鉱業の実施に当たり 環境影響評 鉱業の実施に当たり 戦略的環境 制度の適用はない 価の実施 価の実施 評価 環境影響評価及び環境保護 ( 環境保護法第 8 条 ) ( 環境保護法第 6 条 ~ 第 13 条 ) 公約がある ( 環境保護法第 14 条 ~ 第 16 条 ) 69

74 4.3.2 分析と評価鉱業関連法の分析と評価に関しては 金属鉱山事業者 日本企業海外事業所 JICA 事務所 JICA 専門家及び鉱業に関連のラオス中央行政府関係者に対するインタビュー調査結果及び金属鉱山施設の視察並びに我が国鉱業関連法規との比較結果に基づき ラオスにおける鉱業関連法規の遵守状況 鉱業制度上での問題点及び鉱業関連法規上での問題点などを取りまとめると以下のとおりである (1) 鉱業関連法規の遵守状況 エネルギー 鉱山省鉱山局 Dr. Simon Phicht 局長へのインタビュー調 査の結果 1) 鉱業関連法規は出来あがっているが上手く運用できていないことが問題となっていること 2) 鉱山に対する監督は必要不可欠なものであるが 鉱山局は6 課 職員 50 名の構成であり 鉱業監督官は9 名で対応せざるを得ない状況となっており十分な監督が実施できないこと 3) Degree on Environmental Protection Fund( 環境保護基金令 ) は天然資源環境省が所管しているが これまで大手の各鉱山会社は本令に基づき基金を拠出していないことから 同基金制度は機能していないこと その大きな理由は 同基金に拠出しても政府は将来に環境保護のための事業を実施してくれないのではないかという懸念を大手鉱山会社が抱いているためであり 例えば Phu Bia Mining 社などは 自己資金にて環境保護事業を展開しているとのこと (2 ) 鉱業制度上での問題点 1) エネルギー 鉱山省鉱山局 Dr. Simon Phicht 局長へのインタビュー調査の結果ラオスの行政府は 中央と地方 ( 県 市町 ) に同じ業務機関が組織化されているが 中央 - 地方の連携が上手く機能していないとのこと 2) 天然資源環境省地質局 Ms. Chansavath Boupha 副局長へのインタビュ ー調査の結果 2011 年 6 月 地質局はエネルギー 鉱山省から分離して天然資源環 70

75 境省に付置されたが 事務所を移動したばかりであり十分に機能出来 る状態ではないとのこと 3) 天然資源環境省環境と社会に与える評価局 Mr. Thavone Vongphosy 副局長他へのインタビュー調査の結果天然資源環境省では 金などの違法採掘が行われているという情報は把握しており シアン青化法による金の精製が行われ その廃液が河川に垂れ流しされているという情報が入っているが 積極的な取り締まりまでは至っておらず 環境汚染の規模や被害発生状況について十分把握していないとのこと 4) 労働社会福祉省労働管理局 Mr. Khamphat Onlasy 労働監督課長及び Mr. Sisavath Khomphonh 労働政策 計画課課長へのインタビュー調査の結果 ⅰ) 労働法が施行されており 鉱業の経営者及び労働者に対しても適用されることになっているが 鉱業などは労働形態などが法律に規定される内容と異なることから実際には機能していないと認識しているとのこと ⅱ) 今後 鉱山開発が進行する中で運営管理 ( モニタリング ) を充実していく必要が認められるが監督体制が不十分であるとのこと 5) 日本企業在ラオス事務所でのインタビュー調査の結果 ⅰ) 探査権などの申請手続きを行うに当たり ラオス政府が許可を出すのに相当の時間を要すると共に手数料が不透明であるとのこと ⅱ) 中央政府及び県には 同じ担当機関があるが 話が繋がっていないとのこと ⅲ) 環境影響アセスメント規則に基づく環境影響評価を実施するに当たり 天然資源環境省が指名のコンサルを使用することが条件となっており しかも報酬料が高いとのこと ⅳ) ラオスでは既に探査権が設定されている中で 新たな申請が困難な状況となっているとのこと ⅴ) 法律に整合性がとられていないとのこと 6)JICA ラオス事務所でのインタビュー調査の結果 ⅰ) ラオス行政機関の上層部は海外留学していることもあり知識が高いも 71

76 のがあるが しかし末端までは指令が徹底されていないとのこと (3) 鉱業関連法規上での問題点 1) Phu Bia Mining 社 Phu Kham 金 - 銅採鉱所総括責任者 Dr. Jon Gaunt 氏 その他関係者に対におけるインタビュー調査及び鉱山施設の採鉱場 選鉱場及びテーリングダム施設の視察の結果テーリングダムの堤体は外盛方式による土堰堤の嵩上げ工事が作業中であったが ラオスの鉱業関連法規及び下位法規範では ダム建設基準 などの規制がないことから違法行為に該当する訳ではないが 法規の不整備による以下の問題点が認められた ⅰ) 案内者からの聴取 堤体周辺の視察の結果 沢水用の水路 ダム両サイドには山腹水路が設置されていないため ダムが建設されている稜線内の降雨量がダム内に流入してしまう地形構造となっていることから 異常な集中豪雨時などには堤体決壊のおそれがあること ⅱ) 現在 堤体の嵩上げ工事中であり 今後 20m 嵩上げ予定とのことであるため 現在は非常用排水路が設置されていないが 将来における同施設の設置計画が未定となっていること ⅲ) テーリングダム内の貯水はポンプアップされて 公共用水域に排出されているが 排水口が堰堤の直ぐ横に設置されているため 堰堤に対して廃水の浸透や洗掘などにより堤体に悪影響を及ぼすおそれがあること 又同ダムの使用終了後における貯水の排出方法について検討の必要性があること ⅳ) 同ダムの貯水は未処理のまま公共用水域に排出されているが ダムからの廃水 堤体の法尻などからの浸透水に対する中和処理施設が設置されていないこと 視察時における廃水量は目測で 20m3 / min 以上あり 説明では水質 検査は2 回 / 日実施し その成分は排水基準値以下であり問題ないとのことであり 廃水に含有される重金属類の成分について質問したが一切明らかにしてもらえず 排水基準以下である との説明だけであった なお 鉱業法第 60 条 5) によれば 鉱業を行う投資家の義務として 人間 動物の健康と生命 環境の保全を確実にするため 当該プロジェクトから排出される廃水については 廃水処理を実施すること と規定されている 72

77 ⅴ) 鉱業を実施する上で選鉱場やテーリングダムなどは危険性が大きい保安上重要な施設であるにも拘わらず 投資家が当該施設の設計 建設を行おうとする場合 鉱業法若しくは下位法規範では当該施設に関する技術基準 建設基準などが設けておらず 現行では環境保護法に基づく環境影響アセスメント報告書に基づく審査だけとなっており 選鉱場及びテーリングダムの設計 建設及び施設の管理内容に関して採鉱事業を行う投資家及び採鉱事業従事者に一任している状況となっていること 2) 法規の比較 ( 鉱業法関係 ) ⅰ) 個人若しくは組織の投資家と雇用関係にある従事者は 個人若しくは組織の指揮命令系統の下で業務に従事するものであり 投資家の行為を規制する内容についても雇用関係にある従事者が個人若しくは組織の投資家に代わって業務を執り行うのが一般的である ラオス 鉱業法 の条文についてラオス政府の英訳によれば The investor( 投資家 ) と The mining business operator( 採鉱事業従事者 ) に関する義務と責任に関してはそれぞれの規制事項が明記されているものの The mining business operator の採鉱事業における組織内の地位と職責が不明確であること 又個人若しくは組織の投資家の行為事項に関して The mining business operator が代理として行ったことにより違反が生じた場合 両罰規定がなければ本法の構成条文だけでは 採鉱事業従事者も投資家も処罰することができないこと ⅱ) 鉱山の操業期間中における第三者に対する損害賠償に関しては規定されているが 閉山後における鉱害などの被害発生に対する賠償責任について規定がないこと ⅲ) 鉱業上使用する建設物 工作物等であって危険性の大きい保安上重要な施設を設置又は変更する場合であっても監督機関に対して承認などの申請手続きは不必要であり 監督機関は当該施設の設置又は変更について問題点の有無について審査することなく 鉱業法第 58 条に規定する 技術基準に適合する適切な機械類と機器の建造 設置すること として 危険性の大きい保安上重要な施設の設置又は変更の判断を投資家に一任していること 但し 鉱業法上 選鉱場及び製錬場の建設に関しては許可書の取得が必要と規定されている ⅳ) 鉱山における安全と保安を確立する上で 鉱山での実務経験を有する 73

78 技術者の確保が必要であるが 技能を必要とする鉱山労働者に対する実務経験年数 技能レベルなどについて規定はなく 投資家の判断に一任していること ⅴ) 行政機関の中に 国内鉱業を持続的に発展させるために保安に関する重要事項の調査審議を行う 学識経験者などから構成される諮問機関の設置については規定されていないこと ⅵ) 鉱業を実施する投資家が 鉱山の閉山時などにおいて鉱害防止のための坑道の閉そく工事 捨石又は鉱滓の集積場の覆土 植栽などの鉱害防止事業を行うためには相当な資金が必要とされるが その資金を確保するための制度が設けられていないこと ⅶ) 鉱業法第 28 条によれば 閉山後 投資家は地質 鉱物埋蔵量に関するデータなどの外 機器 車両及び機械類を含めた資産については ラオス国がその資産の所有を希望しない場合を除き 原則としてラオス国に無償にて譲渡すると規定されていること ⅷ) 鉱業法第 69 条によれば 投資家が実現可能性調査に関する報告書を完全に履行して提出した後 ラオス政府はその採鉱事業に出資する権利を有すると規定されているが その出資規模についての上限規定が明文化されていないこと 但し 最近の実例として Sepon 銅 金山及び Phu kham 銅 金採鉱所におけるラオス政府の権益はいずれも10% となっている 3) 法規の比較 ( 労働法及び環境保護法関係 ) 環境保護基金 制度については 環境保護法の中で規定されているが 日本の 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 において規定される閉山後における鉱害防止事業を実施した坑道や捨石又は鉱滓の集積場から基準に適合しない有害物質を含む坑水又は廃水が排出され それを永続的に処理するための鉱害防止事業及びその実施方法については環境保護法及び鉱業法においても規定がなく 閉山以後における鉱害防止対策に関する概念が法規には取り込まれていないこと (4) 我が国に対する要望事項 1) エネルギー 鉱山省鉱山局 Dr. Simon Phicht 局長へのインタビュー調査の結果 ⅰ) ラオス国内での今後の鉱山開発に伴う鉱害発生を懸念しており 鉱害 74

79 防止対策のための法律及びその執行に興味を持っている 鉱山局としては経験の豊富な日本に対して 鉱山の閉山後における対応策 それに関する情報 そして支援が欲しい ⅱ) ラオス政府としては 鉱業関連の法整備と人材育成が一番重要であると考えている 日本に対して 人材育成に関する協力及び支援をお願いしたい 2) 天然資源環境省環境と社会に与える評価局 Mr. Thavone Vongphosy 副局長他へのインタビュー調査の結果 ⅰ) 鉱山が本格的に開発された場合 地方に監督機関を設けて環境保護法に基づくモニタリングを行うことになるが 地方には環境監査業務に従事するだけの能力がないため 地方の環境監査官の育成に向けた研修事業の実施と人材育成が急務と考えている ⅱ) また 地方には検査機器がないため 完璧なモニタリングが出来ない懸念もあることから 日本に対してご支援 協力をお願いしたい (5) その他 JICAラオス事務所でのインタビュー調査の結果 ⅰ) 現在 ラオスにおけるプロジェクト技術協力事業は23 件 ⅱ)JICAでは ODA 協力基本方針として 保健医療 教育 社会経済インフラ整備 人材育成 行政能力の向上などに重点を置いているとのこと ⅲ) ラオスは鉱業開発のポテンシャルは高いといわれている 海外資本でも特に中国などは地上権 ( 土地 ) の確保を進めており 日本企業にとってラオスの鉱業分野への進出は厳しいものがあるとのこと ⅳ)2010 年度に 天然資源環境省から鉱業分野における環境計測技術についての技術協力に関する要請があったが採択されなかったとのこと (6) 評価 1) 鉱業関連法規の遵守状況 ⅰ) 将来に向けて継続可能な鉱業の開発が期待される中で 鉱業の実施に伴う安全と保安の確立を図るためには自主保安体制が確立される段階に到るまでの間は行政主導による強権的な鉱業指導監督及び鉱山保 75

80 安監督が必要であると考えられ そのためには行政機関における鉱業 検査及び鉱山保安監督の業務に精通した中核的な人材を早急に育成す る必要がある 2) 鉱業制度上での問題点 ⅰ ) ラオスでは中央統制経済から市場経済へ方針を転換し 経済発展の過程において 法律体系の整備と共に中央行政府と地方行政府との業務分担と連携 中央省庁間での業務分担と連携が図られてきたわけであるが 現在に至っても鉱業分野における中央と地方 中央同士の業務分担と連携が上手く機能していない状況のようであり これを早急に改善することが鉱山における安全 保安の確立を図る上からも重要である 鉱業に関連する中央省庁として 計画投資省 エネルギー 鉱山省 天然資源環境省及び労働社会福祉省が存在するが 例えば天然資源環境省は環境保護法及び環境影響アセスメント規則に基づく 環境影響アセスメントに関する報告書 を審査し エネルギー 鉱山省及び県のエネルギー 鉱山部門における鉱業検査官は鉱業法に基づく 環境影響の低減に関する安全基準及び対策の実施状況 採鉱場 鉱物加工プラント などの現地検査を実施し 労働社会福祉省及び県の労働監察機関は労働法に基づく鉱山労働者の安全と保安について監査を実施するなど 鉱業における労働者の安全 保安の確保 環境の保護を図るために複数の行政機関がそれぞれの担当業務を受け持つ縦割りの監督行政が執り行われているが 中央省庁間の横の連携がとられないと鉱業分野における総合的且つ効果 効率的な監督行政が行われないだけでなく 鉱業を行う投資家からも申請手続きから許可までに相当な期間を要するなどの苦情が出ている ⅱ) 金属鉱山では 操業時だけでなく閉山後において坑道の閉そく工事や捨石又は鉱滓の集積場の覆土 植栽工事を終えた後でもこれらの施設から強酸性水と共に基準を上回る有害物質を含む坑水又は廃水が流出することによる鉱害発生が懸念される また 浅所の坑内採掘を行った石炭鉱山では閉山後に地表部において陥没や地盤沈下などが発生し 周辺構造物に被害を及ぼすことによる鉱害発生が懸念される 76

81 閉山時において採鉱事業を実施した投資家が鉱害防止事業に要する資金を確保できない場合 又は法人などが解散して不存在となった場合 基準を上回る有害物質を含有する坑廃水の処理又は地表部における陥没の発生や地盤沈下時における復旧対策をどうすべきか 早急に検討すると共に鉱害防止ののための対応策の策定が必要である 環境保護法及び鉱業法では 鉱業を行う投資家に対して 環境保護基金 への寄付について規定しているが 同基金制度は機能していないとのことであり その理由が寄付を行う投資家にとって政府が将来における同基金の運用及びその果実の使途についての不安 信頼感の欠如と考えられることから 政府は投資家に対して同基金の運用方法とその果実について使途を明確すると共に信頼を得ることが重要であるほか 鉱山の閉山時だけでなく閉山後における鉱害防止のための環境保護基金として活用することができるような制度についての検討が早急に必要である ⅲ) 違法採掘業者による青化ソーダ法による金の精製が行われ 有毒物質を含んだ廃液が公共水域に垂れ流しにされているという情報がある中で 環境汚染の拡大や被害を発生させないためにも違法採掘業者に対する厳しい取り締まりと処分が必要である 3) 鉱業関連法規上での問題点 ⅰ) 上記 2) 鉱業制度上での問題点に記載のとおり 閉山後における金属鉱山及び石炭鉱山の鉱害防止のための対応策について実現に向けた法制化が必要である ⅱ) 現行 鉱業法 は 環境保護及び 国家社会経済発展計画 と調和のとれた鉱物の概査 探査 採鉱及び鉱物加工などのを持続可能な鉱物開発を図ることを目的とした法律であるが 本法中には 労働安全衛生 及び 環境及び社会の保護 に関する条項が盛り込まれており 労働法 及び 環境保護法 とも連携して相互に類似した規定を有した法律内容となっていることから 本来の持続可能な鉱業の振興を目的とした 鉱業法 の条項だけに整理し直すと共に 労働安全衛生 及び 環境及び社会の保護 に関しては 他の産業と比べて鉱業の特殊性を考慮して 新たに鉱山における安全と保安の確立を図るた 77

82 めの法律を制定する必要がある 4.4 ラオスにおいて構築すべき鉱業制度 法規の提言ラオスでは 将来に向けて鉱業分野における一層の発展が期待されることから 持続可能な鉱業を推進するためには上記の評価結果を踏まえて (1) 安全 保安の確立 (2) 環境の保護が最重要課題であると考えられ その実現に向けて (3) 鉱業関連法の整備が必要である ラオスの鉱業事情は ベトナムに比べて遅れてはいるものの カンボジアよりは若干先行している状況にあると判断されることから カンボジアと同様に 上記 3 課題については今後の鉱業の進展状況を考慮したステップ毎の提言を行うものとする (1) 第 1ステップ (3 年間程度 ) 1) 安全 保安の確立 ⅰ) 人材育成第 1ステップでは 行政機関における鉱業 ( 含む 鉱山保安監督 ) の業務に精通した中核的な人材を育成する必要があり 先ずは中核となる鉱業検査官を育成した後 第 2ステップでは彼らが指導者としての立場から部下を育成していくというものである 鉱業検査 ( 含む 鉱山保安監督 ) の業務に精通する中核的な人材を育成するに当たっては 国内に実務経験者 専門家などの指導者が確保できない場合には JICA 個別専門家などに指導してもらう方法の外 ベトナムなど近隣諸国における海外研修事業への研修生の派遣及び我が国において実施中の AOTS 研修事業への派遣などが効果的であり 更に現場実習などの含め これらを組み合わせた研修カリキュラムを検討したらよいものと考える 更に 中央行政府と地方行政府間における業務上での連携の悪さが指摘されているが これなどは特に地方行政府職員の鉱業関連法に対する理解不足が一因とも考えられることから その改善を図るためには鉱業関連法規とその実務を十分理解してもらうための 研修制度 を創設する必要が 78

83 ある ⅱ) 鉱業関連行政の集約化及び連携の強化中央行政府と地方行政府間の業務分担と連携の改善を図るためには 中央 地方 地方 地方間の人事交流 定期的な鉱業担当官会議の開催及び上記 人材育成 に掲げた 研修制度 の創設などの外 中央及び地方が鉱業関連情報を共有できるネットワークシステムの導入が業務の連携強化には役立つものと考えられる また 中央省庁において鉱業分野に対する効果 効率的な監督行政を行うためには 例えば 鉱業法 を所管するエネルギー 鉱山省に鉱業関連業務の集約化を図ることが一番好ましいことであるが 縦割り的な現体制を今後ともやむを得ず維持しようとする場合 鉱業関連省庁による定期的な交流 連絡会議の開催 又中央省庁が鉱業関連情報を共有できるネットワークシステムの導入が連携強化に役立つものと考える ⅲ) 違法採掘業者の取締まりの強化違法採掘業者の取り締まりを強化することにより 環境汚染や被害防止を図るだけでなく正規の鉱山を営む投資家や採鉱事業従事者及び鉱山労働者にも遵法精神の重要性を認識させることになり これが安全 保安の確立に繋がるものと考える 2) 環境の保護 ⅰ) 環境保護及びそのための法制化の提言として 閉山後における金属鉱山から排出基準を上回る有害物質を含有した坑廃水が継続して排出する場合には 生石灰又は消石灰などを用いた中和処理が経済面からも効果的であり 又石炭鉱山周辺において発生した地表部の陥没については土砂による埋め戻し 地盤沈下については盛り土や地上構造物件の移転などの鉱害対策が必要となるが 汚染者負担の原則 から採鉱事業を行った投資者が鉱害防止事業を実施すると共に経費負担の措置を講じる制度を構築する必要があるが 閉山時において採鉱事業を実施した投資家が同資金を確保できない場合若しくは投資法人などが解散して不存在となった場合などを考慮して 我が国が実際に行った以下の方法を参考としつつ 鉱害防止制度の構築及びその法制化を早急に取り組む必要がある 79

84 我が国では 閉山後における金属鉱山からの永続的な坑廃水の中和処理事業については 金属鉱業等鉱害対策特別措置法において鉱害防止事業基金制度の創設と中和処理の業務を行う機関を指定し 鉱業権者 ( 採掘権者及び租鉱権者 ) には鉱害防止事業に要する資金を得るために必要となる金額を同基金へ拠出させ ( 独 ) 石油天然ガス 金属鉱物資源機構 (JOGM EC) が同基金を管理し 又指定機関としては ( 財 ) 資源環境センターが鉱業権者 ( 採掘権者及び租鉱権者 ) に代わって坑廃水の中和処理事業を継続して実施している また 石炭鉱山における浅所陥没と地盤沈下による鉱害対策については 臨時石炭鉱害復旧法及び石炭鉱害賠償等臨時措置法 ( 両法共に2002 年廃止 ) において鉱害賠償積立金制度の創設と鉱害復旧工事を実施する鉱害復旧事業団 ( 後年 新エネルギー 産業技術総合開発機構 (NEDO) に業務を継承 ) を設立し 更に国からの助成金制度を活用して鉱害復旧の工事を実施したものであり これまでの復旧対策や鉱害防止に実績がある制度と法律であることから ラオスにおける閉山後の鉱害防止のための制度の構築及び法律の制定の検討の際には参考になる ⅱ) 環境保護法及び環境影響アセスメント規則では 鉱業の実施に際して採鉱事業を行う投資家には環境影響アセスメントに関する報告書の作成と提出を要求していることから 閉山後における鉱害防止対策に関して同報告書の活用について提言したい 天然資源環境省には 投資家に環境影響アセスメントに関する報告書を作成してもらうに当たり 鉱山開発に伴う開坑方式 採掘方法 選鉱方法 鉱業廃棄物の処理方法及び鉱石等の運搬方法などについて環境影響を低減する観点から検討してもらうと共に 特に閉山対策及び閉山後における坑道や捨石又は鉱滓集積場からの坑廃水が排出される可能性と処理対策について鉱害防止を図る観点から報告書を作成する上でのガイドラインについても追加準備する必要がある 鉱山開発に伴う環境影響アセスメントに関する報告書が提出され その審査時には 閉山後において坑道などから坑水を流出させない開坑方式としているのか また閉山後も坑道や集積場から基準を超える有害物質を含む坑廃水の流出が予測される場合には 坑廃水による汚染負荷量予測 坑廃水の処理方法 坑廃水の処理を実施する者及び資金対策などについての 80

85 将来における鉱害防止対策を十分に把握する必要がある 3) 鉱業関連法制度の整備 ⅰ) 現行 鉱業法 に規定される 労働安全衛生 及び 環境及び社会の保護 に関する条項を切り離し 新たに鉱山における安全 保安の確立を図るための法律を制定することについて提言を行う 鉱山における安全 保安の確立を目的とする新たな法律の構成内容としては 鉱山労働者に対する危害の防止 鉱山上使用する機械 器具 建設物及び工作物の保全 及び 鉱害の防止 に関する項目が最小限必要と考えられ その検討に当たっては 労働法 中の 労働者に対する危害の防止 環境保護法 中の 鉱害の防止 については行政上での二重監督を避けるため鉱業に対しては適用除外として取り扱う措置を講ずるほか 法規内容については我が国の 旧鉱山保安法 及び 同規則 が参考となる ⅱ) 金属鉱山の現地視察の結果 テーリングダムには沢水排水路 山腹水路 非常用排水路が設置されておらず 異常な集中豪雨時における土堰堤の決壊のおそれが認められたが 鉱業上使用する集積場 電気工作物 巻揚装置 車両系鉱山機械 ベルトコンベアなどの危険性が大きい保安上の重要な施設 工作物については 国が保安上の建設基準なり技術基準を定めて鉱業を行う投資家に周知徹底を図るべきものであり 鉱山上使用する機械 器具 建設物及び工作物の保全 の下位法規範として制定すべきである 我が国の改正鉱山保安法では これらの施設 工作物などの設置については 鉱業上使用する工作物等の技術基準を定める省令の指針 として制定され 運用している (2) 第 2ステップ ( 目安として3 年以後 ) 第 2 ステップにおいて取り組むべき課題については ラオスにおける金属鉱業 石炭鉱業などが概査 探査の段階から本格的な鉱山開発に移行しようとしている時期に差し掛かるのを一応 3 年以後と想定し 第 1ステップの提言事項については引き続いて実施する外に 持続可能な鉱業の推進を目指した 1) 安全 保安の確立 81

86 2) その他の保安事項 が重要と考える 1) 安全 保安の確立人材育成第 2 ステップでは 鉱山における災害を撲滅させ安全 保安の確立を図る上からも 現行 鉱業法 では鉱山技術者 労働者に対する研修や教育による技能向上に関しては採鉱事業を行う投資家に一任しているが 政府としても積極的な研修支援体制を構築する必要があり 第 1ステップにおける人材育成事業と併行しつつ 鉱山における技術者 鉱山労働者を対象とした保安研修事業を開始すべき時期であると判断される 特に中小鉱山などでは鉱業を行う投資家には自ら研修を実施する能力や資金力不足が考えられることから 政府としても中小鉱山に従事する鉱山労働者の保安意識改革を目指した全国規模での保安啓蒙運動が重要と考えられ それを遂行するためには保安啓蒙活動を主目的とした特定団体などを組織化して国内の中小鉱山も含めた安全 保安の確立を図るべきである 我が国では 鉱山における保安啓蒙活動については鉱業労働災害防止協会が中核となって実施している実績があり 保安啓蒙活動の中からそれ程高額な経費を必要とはせずラオス国内で十分役立つと考えられるものを参考までに列挙する 1 講習所 を開設して 鉱業担当の行政府職員 鉱山技術者及び鉱山労働者を対象とした 鉱業関連法規の解説 危険予知訓練などの保安実習 など各種の研修事業を実施する 2 鉱業技術 鉱山保安に関する教育用テキスト 同ビデオの作成し 講習所で活用する 3 鉱山保安 鉱害防止などの専門家による鉱山現場における指導を実施する 4 毎年 全国鉱山保安月間 ( 又は週間 ) の企画と開催する 2) その他の保安事項 ⅰ) 災害統計の分析と活用労働社会福祉省におけるインタビュー調査の結果 現在 鉱山における労働災害についての統計はないとのことであったが 鉱業は他の産業と比 82

87 べ労働環境が悪く災害率も高いのが一般的であり 鉱山における災害の撲滅し 安全と保安の確立を目指すためには 災害統計報告の徹底 詳細分析とその活用について提言したい 労働社会福祉省若しくはエネルギー 鉱山省では 出来るだけ早い時期に鉱山における労働災害について 災害の種類 災害の原因と対策などの外に 災害の事由別の頻度と傾向 災害発生の要因については労働環境など含めた分析を行い これを全国の鉱山に災害情報として提供し 類似箇所の点検と関係者への周知徹底 又必要に応じた対策を講じさせることにより 類似災害の撲滅に繋がる効果がある ⅱ) 安全 保安の確立に向けた取り組み 1 保安管理体制の導入鉱山における安全と保安の確立を図る上からも 実務経験を有する保安技術者の確保は重要であり 保安管理体制の導入について提言したい 我が国 旧鉱山保安法 では 鉱山において保安統括者を頂点とする保安技術職員を選任し 保安に関する義務と職責の明確化を図ることにより 鉱山の安全 保安の確立を目指すものである 保安統括者の下には保安技術職員として 保安技術管理者 坑外保安係員 坑内保安係員 鉱場保安係員 鉱害防止係員 機械保安係員 電気保安係員 汽缶保安係員 発破係員 火薬係員 溶接係員などを鉱山の規模に応じて選任するものであり これらの職種に選任されるためには保安技術職員国家試験規則による国家試験に合格し 且つ鉱業に関する実務経験を要求している 保安技術職員の資格を得るための国家試験制度を導入することで保安技術のスキルアップと共に平準化が図られるメリットがある 2 保安に関する重要事項について調査審議を行う諮問機関の設置行政機関の中に鉱業を持続的に発展させるために保安に関する重要事項の調査審議を行う諮問機関を設置することについて提言したい 我が国 旧鉱山保安法 では 中央省庁及び地方の産業保安監督部には 鉱山保安協議会 を設置して 鉱山の保安に関する重要事項の調査審議を行う諮問機関が設置されており 鉱山における安全 保安の確立を図る上からも重要な役割を果たしている なお 鉱山保安協議会の場合 委員の構成としては学識経験者 鉱業権 83

88 者を代表する者 鉱山労働者を代表する者について それぞれ同数が任命 されており 民主的な諮問機関となっている 84

89 5. 日本国内の関連企業へのアンケート結果 す アンケート結果については 参考資料 Ⅱ に示した 結果の概要を以下に示 (1) 有力鉱物資源ラオスにおける鉱物資源ポテンシャルについては 回答があった 22 社中 20 社が 鉱物資源賦存はある 鉱山開発もある と考えており 日本企業はラオス鉱物資源賦存 ( 図 1 参照 ) とその開発可能性を非常に高く評価しているといえる 回答件数 A: 大いにある B: ある C: 多少ある C: 多少ある B: ある A: 大いにある 銅 鉛 亜鉛 金 アルミ ( ボーキサイト ) 鉄鉱石マンガンニッケル錫サファイア石膏粘土 珪砂石灰石カリ塩石炭褐炭その他 ( レアアース ) 図 1 鉱物資源賦存量の認識 (2) ラオスの投資環境 ( 投資を行う上での問題点 ) ラオスにおける探査 鉱山開発への投資については 22 社中のうち 3 社は 現 在投資している が 他の 16 社は 過去 現在とも投資していない と回答 した ( 図 2 参照 ) 前述のとおり多種の鉱種の資源賦存はあるとの認識はある が ラオスでの探査 鉱山開発には踏み切れないとの判断である 85

90 回答件数 A: 現在投資している B: 過去に投資したが現在は投資していない C: 過去 現在とも投資していない 図 2 投資判断 D: 関心はある 今後投資予定である E: 関心がない E: その他 6% D: 社会環境 25% A: 鉱業関連法制度 ( 運用も含む ) 38% C: 税制度 13% B: 環境規制 その他の制度 19% 図 3 投資問題点の認識 しかし 投資への問題点を表 1 のように指摘されている 86

91 表 1 問題点 問題点 鉱業関連法制度上の 問題点 課題認識 鉱業権の審査過程が不透明 鉱業権の許認可に時間がか かる 法制度の問題のみならず それを運用 管理する 人 の問題が大きい 鉱山関係の申請および許認可について システムは近隣諸国と比べて ラオスのほうが構築されているが 時間がかかりすぎる 法規が整備されても遵法精神が乏しく恣意的な法運用がなされることが多い 資源ナショナリズムが外資を遠ざけ 結果的にラオスにおける資源開発を遅らせないことを願う インフラ整備の問題 点 インフラ ( 特に港までのアクセス ) の整備が重要と考え られる 道路 鉄道 港湾整備 ユーティリティ等のインフラ整備が不十分 鉱物資源規模に見合った整備が望まれる 労働者 技術者不足 情報提供 投資案件情報が入手できていない どの様な資源がどこに賦存するのか 確度の高い鉱物賦 存マップと現存鉱山マップならびに企業リストが欲しい (3 ) 日本が移転できる技術 ( 鉱山開発 鉱山操業 環境管理 ) 表 2 ラオスへの技術移転 技術分野鉱山開発鉱山操業 ( 採鉱 選鉱 製錬 保全技術 ) 技術名 物理探査 リモートセンシングデータ解析など 坑内深層部採掘 選鉱技術 製錬技術および保安 環境対策 環境管理 土壌浄化技術 ( 採掘跡地の復元 緑化 ) 排水処理技術 汚染調査技術 汚染修復技術 87

92 6. まとめ 1) 鉱業の現状と問題 1 鉱業関連法規は上手く運用できていないことが問題となっている 2 鉱山に対する監督は必要不可欠なものであるが 鉱業監督官は少なく 十分な監督が実施できない 3 鉱業法の問題としては 鉱山の操業期間中における第三者に対する損害賠償に関しては規定されているが 閉山後における鉱害などの被害発生に対する賠償責任について規定がない 4 現行 鉱業法 は 環境保護及び 国家社会経済発展計画 と調和のとれた鉱物の概査 探査 採鉱及び鉱物加工などのを持続可能な鉱物開発を図ることを目的とした法律であるが 本法中には 労働安全衛生 及び 環境及び社会の保護 に関する条項が盛り込まれており 労働法 及び 環境保護法 とも連携して相互に類似した規定を有した法律内容となっていることから 本来の持続可能な鉱業の振興を目的とした 鉱業法 の条項だけに整理し直すと共に 労働安全衛生 及び 環境及び社会の保護 に関しては 他の産業と比べて鉱業の特殊性を考慮して 新たに鉱山における安全と保安の確立を図るための法律を制定する必要がある 鉱山における安全 保安の確立を目的とする新たな法律の構成内容としては 鉱山労働者に対する危害の防止 鉱山上使用する機械 器具 建設物及び工作物の保全 及び 鉱害の防止 に関する項目が最小限必要と考えられる 5 環境保護法関係の問題点は 環境保護基金 制度については 環境保護法の中で規定されているが 日本の 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 において規定される閉山後における鉱害防止事業を実施した坑道や捨石又は鉱滓の集積場から基準に適合しない有害物質を含む坑水又は廃水が排出され それを永続的に処理するための鉱害防止事業及びその実施方法については環境保護法及び鉱業法においても規定がなく 閉山以後における鉱害防止対策に関する概念が法規には取り込まれていない 2) 日本に対する要望 1ラオス国内での今後の鉱山開発に伴う鉱害発生を懸念しており 鉱害防止対策のための法律及びその執行に興味を持っている 鉱山局としては経験の豊富な日本に対して 鉱山の閉山後における対応策 それに関する情報 そして支援が欲しい 88

93 2 ラオス政府としては 鉱業関連の法整備と人材育成が一番重要であると考 えている 3) 構築すべき鉱業制度 法規の提言ラオスでは今後とも鉱業分野における一層の発展が見込まれることから 持続可能な鉱業を推進するためには 安全 保安の確立 環境の保護 が最重要課題であると考えられる 1 安全 保安の確立 人材育成第 1ステップでは 行政機関における鉱業検査及び鉱山保安監督の業務に精通した中核的な人材を育成する必要があり 先ずは中核となる鉱業検査官を育成した後 第 2ステップでは彼らが指導者としての立場から部下を育成していくというものである 2 環境の保護環境保護及びそのための法制化の提言として 汚染者負担の原則 から採鉱事業を行った投資者が鉱害防止事業を実施すると共に経費負担の措置を講じる制度を構築する必要があるが 閉山時において採鉱事業を実施した投資家が同資金を確保できない場合若しくは投資法人などが解散して不存在となった場合などを考慮して 我が国が実際に行った以下の方法を参考としつつ 鉱害防止制度の構築及びその法制化を早急に取り組む必要がある 89

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95 < 参考資料 > Ⅰ: 懇談会資料 Ⅱ: 日本におけるアンケート結果 Ⅲ: ラオス鉱業関連法規 ( 鉱業法 環境保護法 環境アセスメント細則 ) Ⅳ: ラオス鉱業権益一覧

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97 Ⅰ: 懇談会資料 ( 資料 1) プログラム Lao PDR - Japan Joint Conference in the Mining Program 1. DATE 7th February :00~12:30 2. PLACE 102 Meeting Room of Department of Mines, Ministry of Energy and Mines (Vientiane, Lao PDR) 3. ORGANIZER Lao side: Department of Mines, Ministry of Energy and Mines Japanese side: JFE Techno-research Corporation (Sponsored by the Agency for Natural Resources and Energy, METI) 4. TIME TABLE 9:30~10:00 Registration 10:00~10:10 Opening Remarks 10:10~10:20 Mr. Tetsurou ITO, Professional Assistant Director, Agency for Natural Resources and Energy, METI 10:20~10:40 Dr. Simon PHICHIT, Director General, Department of Mines, Ministry of Energy and Mines 10:40~12:00 Trends of Mining Industries and Mining Related Laws in Japan (Mr. Atsushi AOKI, Consultant, Mine Safety, Mine Environment Management ) 12:00~12:20 Concerns of Japanese Businesses Regarding the Mining in Lao PDR (Mr. Nobufumi INADA, Manager, JFE Techno-research Corporation) 12:20~12:25 Closing Remarks (Dr. Simon PHICHIT, Director General, Department of Mines, Ministry of Energy and Mines) 12:25~12:30 Closing Remarks (Mr. Tetsurou ITO, Professional Assistant Director, Agency for Natural Resources and Energy, METI) 12:30~13:00 Luncheon 93

98 ( 資料 2) 出席者リスト 94

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100 ( 資料 3) 講演 我が国における鉱業のすう勢と鉱業関連法規について (Trends of Mining Industries and Mining Related Laws in Japan) 96

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120 ( 資料 4) 講演 日本企業のラオス鉱業に関する認識 (Concerns of Japanese Businesses Regarding Mining in Lao PDR) 116

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126 Ⅱ: 日本におけるアンケート結果 アンケート調査結果 ラオス鉱業に対する日本国内非鉄企業及び商社 24 社 ( 次ページ表 1 参照 ) に 12 月 16 日に質問状を送付し 約 1 ヶ月半の期間で 回答のあった 22 社のアンケート結果を報告する (1) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱山開発などの投資関心度 対象鉱物の有無 問 1. ラオスにおける鉱物資源の賦存 および鉱山開発の可能性について貴社はどの程度ご関心がありますか? 回答割合 A: 大いにある % B: ある % C: 多少ある % D: ほとんどない % E: よくわからない 0 0% 問 1-1. ご関心のある鉱種とその関心度について 回答件数 A: 大いにある B: ある C: 多少ある C: 多少ある B: ある A: 大いにある 銅 鉛 亜鉛 金 アルミ ( ボーキサイト ) 鉄鉱石 マンガンニッケル錫サファイア 石膏粘土 珪砂石灰石カリ塩石炭褐炭その他 ( レアアース ) 図 1 鉱物資源賦存量の認識 122

127 A: 大いにある B: ある C: 多少ある 銅 鉛 亜鉛 金 アルミ ( ボーキサイト ) 鉄鉱石 マンガン ニッケル 錫 サファイア 石膏 粘土 珪砂 石灰石 カリ塩 石炭 褐炭 その他 ( レアアース ) (2) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発などの投資を行う上での問題点 問 2. ラオスにおける鉱物資源探査 鉱山開発などのこれまでの投資状況について 該当する欄をご記入ください 回答 割合 A: 現在投資している % B: 過去に投資したが現在は投資していない 0 0% C: 過去 現在とも投資していない % D: 関心はある 今後投資予定である 0 0% E: 関心がない 1 4.5% 回答件数 A: 現在投資している B: 過去に投資したが現在は投資していない C: 過去 現在とも投資していない D: 関心はある 今後投資予定である E: 関心がない 図 2 投資判断 123

128 < 問 2 で A B を選択された方にお聞きします > 問 2-1. 下表の該当する投資種別に をご記入ください 回答 A: 鉱物資源探査投資 3 B: 鉱山開発投資 0 C: 稼行鉱山への投資 0 D: その他 0 問 2-2. ラオスにおいて投資を行う上での問題点 ( 鉱業関連法整備に関することや法律の不備な点 ) について 該当する欄に をご記入ください ( はいくつでも) また 具体的な問題点等をご記入ください 回答 割合 A: 鉱業関連法制度 ( 運用も含む ) % B: 環境規制 その他の制度 % C: 税制度 % D: 社会環境 % E: その他 1 6.3% E: その他 6% D: 社会環境 25% A: 鉱業関連法制度 ( 運用も含む ) 38% C: 税制度 13% B: 環境規制 その他の制度 19% 図 3 投資問題点の認識 124

129 A) 鉱業法 鉱業法 環境規制については 問題の有無以前に判断に足る情報が無い 鉱業法そのものに致命的な欠点はないが 許認可に時間がかかる D) 社会環境 ラオスへの投資環境等をまだ良く把握出来ていない 投資判断に関してはインフラ( 特に港までのアクセス ) の整備状況が重要と考えられる 政府出資の有無及び比率が不明瞭 また 探査 開発の義務を履行していない企業への対応が甘い ラオスでは一部地域で地雷の被害があるなど安全面 インフラ面での不安が大きい 問 3. 今後の投資への関心について 該当する欄に をご記入ください 回答 割合 A: 今後具体的投資予定がある 1 4.8% B: 具体的案件を検討中であり条件しだいで投資する % C: 関心はあるが 投資までは考えていない % D: 関心がない 1 9.5% < 問 3で A B を選択された方にお聞きします > 問 3-1. 下表の該当する投資種別に をご記入ください ( はいくつでも) 回答 割合 A: 鉱物資源探査投資 % B: 鉱山開発投資 % C: 稼行鉱山への投資 % D: その他 0 0% < 問 3で C D を選択された方にお聞きします> 問 3-2. 今後の投資について 関心が投資に結びつかない理由や ご関心が無い理由は何でしょうか? ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発など投資を行う上での問題点について該当する欄に をご記入ください ( は1つ) 回答割合 A: 具体的な検討案件がない % B: 検討案件はあるが 投資に至らない 1 6.7% C: 投資環境に問題がある 1 6.7% D: その他 % 125

130 < C を選択された方にお聞きします > 問 投資を行う上での問題点について下表の該当する欄に をご記入ください ( はいくつでも ) また 具体的な問題点等をご記入ください 回答 割合 A: 鉱業関連法制度 ( 運用も含む ) % B: 環境規制 その他の制度 % C: 税制度 0 0% D: 社会環境 % E: その他 % A) 鉱業法 軍管轄地等 鉱業権が付与されないエリアがあるが それが不明確で 何度も 後出し をされる 鉱業権の審査過程 権限も不透明 そのため 時間を浪費した挙句に 希望した箇所で鉱業権が得られない ラオスにおける鉱業関連法制度 環境規制その他制度 税制度等の知見がほとんどない状況( 銅 金 ) D) 社会環境 鉱物資源の大量輸送 輸出ルートの確保 充分な投資案件情報が入手できていない 126

131 (3) ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発などの投資を行う上での我が国政府へのご要望等ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発など投資を行う上での我が国政府へのご要望等についてお伺いいたします 問 4. ラオスにおける鉱物資源探査 鉱物開発など投資を行う上で 我が国政府の支援のご要望等がある投資種別について該当する欄に をご記入ください ( はいくつでも ) 回答 割合 A: 鉱物資源探査投資 % B: 鉱山開発投資 % C: 稼行鉱山への投資 3 8.8% D: その他 3 8.8% 問 5. 我が国政府 ( 鉱物資源課 ) への要望等があればご記入ください A) 鉱物資源探査 法制度が整備されておらず 例えば政府の権益比率やロイヤリティのようにインパクトの大きいものが明文化されていない 一方 諸手続きにおいて不透明なところが多々あり 賄賂を出さないがために冷遇されているような印象を受けることもある 公的機関に対して 鉱業先進国のシステムや transparency( 透明性 ) コンプライアンス等のセミナー 啓蒙活動を行っていただきたい また 鉱業投資が盛んになれば利益配分を巡って政府と住民のトラブルになることが容易に想像される 鉱業税制と利益配分については制度を確立し 住民への啓蒙が必要と考える ラオスでは地質データが少なく完全なグラスルーツつまりほとんど0からの探鉱となるため そのために探鉱期間が長くなること 探鉱費用がかかることから探鉱に関しての資金援助スキームについてJOGMECの現行スキームを含め拡充をしてほしい ラオスではインフラ整備が遅れており実際に鉱山を開発する上で鉱石を運搬するための道路 橋などインフラを整備する必要がある 特に地方では舗装道路が少なく 鉱石運搬トラックには不向き 橋の規格も同様 よって 鉱石開発に係るインフラ整備に政府 ODA( 特に無償資金協力 ) を行ってほしいと考えています 道路等については鉱石運搬だけではなく ラオスでの農作物などの隣国への輸送の増強という点も期待されていま ラオスにおける鉱物資源ポテンシャルの把握及び投資環境調査 ポテンシャルがある場合 初期探鉱の実施 ラオスは国内資源探査があまり進んでいない国と考えられることから 広域調査等の政策支援を望む B) 鉱山開発 鉱山開発に係るインフラ整備支援 広範なインフラ整備とそれを通じての信頼関係の醸成 ODA による資源基礎調査の実施 探鉱ジュニアを持たず リスクに敏感な我が国の鉱山会社にとって ODA による資源基礎調査は 高リスク国での有望案件にアクセスする貴重な手段 127

132 D) その他 どの様な企業がどの様な形(J/V, OEM, 買収等 ) で何 ( 技術援助 資金援助等 ) を求めているのかが判る様な一覧リストが有れば我々の活動の参考になる 鉱物資源探査 鉱山開発を行う上で必要となる情報の開示 提供 道路 鉄道 港湾整備 ユーティリティ等のインフラ整備支援 相手国の投資環境把握の目的で 外国投資( 奨励 ) 法 外為法 環境法 税制等を知りたい ( ベトナム カンボジア ) 両国では予算 技術者の数とレベル インフラの整備不足などの問題から 鉱物資源のための基礎調査が十分に行われておらず 未調査地域が多く存在する 民間鉱山会社が参入を図るためにはこれら基礎情報が必要であり 整備が求められる ラオスにおける人材育成事業を通じて 政府機関との連帯強化を図る 具体的には 1 ラオス国立大学資源関連学科へJICA 専門家 ( 地質もしくは採鉱分野 ) の派遣 2 ラオス政府との地質図幅作成を目的とした国際協力事業の実施 1は ラオスでは鉱業の発展に伴い 近年 資源関連分野を死亡する学生が増加している しかしながら ラオス国立大学では 教員数 設備の不足から 大学 大学院レベルの高い教育が不十分である 資源関連学科の拡充を目的にJICA 専門家を派遣する 2は ラオスでは 地質図幅 (1/20 万 ) が整備されておらず 場所によっては 適切な地質情報が入手できない状況にある そのため 地質図幅を整備することが重要であるが 政府機関の職員も地質図幅を作成する技術レベルに達していない そこで 日本人技術者とラオス政府機関職員が協力して 作業を行なうスキームをつくり 技術力の向上だけではなく 人脈強化にもつなげる 128

133 (4) ラオスへ移転できる技術 ( 鉱山開発 鉱山操業 環境管理等 ) ラオスへ移転できる技術 ( 鉱山開発 鉱山操業 環境管理等 ) についてお伺いいたします 問 6. 貴社から ラオスの鉱山開発に移転できる技術 ( 鉱山開発 鉱山操業 環境管理等 ) あるいはぜひとも紹介したい技術についてご記入ください 具体的な技術名及び内容等 A: 鉱山開発 比国( フィリピン ) 尼国( インドネシア ) 仏領ニューカレドニアでは ニッケル資源の探鉱 鉱山開発 鉱山操業に関する長い経験を有しており ニッケル資源開発であれば ラオス国に限らず指導 移転出来るだけの技術 ノウハウを有しております 探鉱 操業 販売にいたる一貫とした鉱山開発技術 鉱山用ドリルジャンボ クローラドリル ダウンザホールドドリル( 穿孔 ) 油圧ブレーカ ( 岩盤掘削 ) 調査技術( 特に物理探査 リモートセンサリング GIS 技術 ) プロジェクト評 物理探査 地化学探査 リモートセンサリングデータ解析など 鉱量評価 prefs/fs の技術管理 経済性評価 パイロットプラント設計 操業 鉱床有望地抽出 鉱区取得 探査 開発 操業のいずれの段階も実績あり B: 鉱山操業 ( 採鉱 選鉱 製錬 保全技術 ) 比国( フィリピン ) 尼国( インドネシア ) 仏領ニューカレドニアでは ニッケル資源の探鉱 鉱山開発 鉱山操業に関する長い経験を有しており ニッケル資源開発であれば ラオス国に限らず指導 移転出来るだけの技術 ノウハウを有しております 操業管理技術 スリラーポンプ 破砕機 集塵機 坑内探掘技術( サブレベル法 C&F 法 ) 選鉱技術( 銅 鉛 亜鉛に関する浮選技術 製錬技術 ( 銅 鉛 亜鉛に関する湿式および乾式製錬 ) および保安 環境対策 出鉱品位管理 採掘技術に関しては 国内の石灰石鉱山において 小規模 ~ 大規模露天掘り採掘鉱山が複数稼行中であり 技術 ノウハウの蓄積がある また 坑内採掘については チリ共和国において銅鉱山のメジャー権益を取り直接運営しているため 坑内採掘に関する技術を保有している 選鉱技術についても同鉱山で黄銅鉱を主とする硫化鉱の浮選処理を実施しており 関連技術を有する C: 環境管理 ニッケル資源に限定されますが 採掘跡地の復元( 緑化を含む ) についても比国 ( フィリピン ) 尼国( インドネシア ) で技術協力を実施した経験があり そのノウハウの蓄積があります 土壌浄化技術 当社は 国内あるいはアラスカにおいて厳しい環境基準を遵守しながら鉱山を操業している 中小鉱山の開発でないがしろにされることで反鉱業的雰囲気になることはラオスに利益にならないことであり 先進的環境管理を技術移転することによって 資源権益獲得に繋げられると考える 排水処理技術 汚染調査技術( 特に重金属土壌汚染 有機溶剤 土壌汚染 ) 汚染修復技術 鉱廃水の管理 処理技術 国内外の鉱業法及び環境に関する法令に従い 稼行鉱山並びに休廃止鉱山の管理を行っている D: その他 試錐の QA/QC 鉱量計算 リモートセンシングによる地形解析の探鉱への応用 129

134 (5) ラオスにおける鉱業関連法の整備全般等に対するご意見 ご要望等問 7. ラオスにおける鉱物資源 鉱山開発 鉱業関連法の整備全般等について 課題や問題点についてご記入ください 1) 鉱物資源 どの様な資源がどこに賦存するのか鉱物賦存マップと現存鉱山マップならびに企業リストが欲しいところ 確度の高い情報の不足 2) 鉱山開発 ラオスにおける資源探査 鉱山開発などの投資環境は 1 政府取得権益は上限 10% として 譲渡代金計算方法が明確となったこと 2 探鉱権保有者は 鉱山開発へと進む優先権を保有できるようになったことで 容易になったと考える しかし 鉱業法の内容は検討を有すものが未だに多々あり チリやカナダの資源開発が進んだ国と比較するとリスクが大きく 具体的な案件があっても投資するまでは難しいと考える 低開発国 特に社会主義国では 法規が整備されても遵法精神が乏しく恣意的な法運用がなされることが多い また資源ナショナリズムが外資を遠ざけ 結果的に資源開発を遅らせる例が見られる ラオスがこの轍を踏まぬことを願う 操業中の鉱山が少なく 開発ステージに移行した場合の政府の関与や税制等が不明瞭な部分あり 3) 鉱業法 前述のとおり 法制度の問題のみならず それを運用 管理する 人 の問題が大きい 鉱山関係の申請および許認可について システムは近隣諸国と比べて構築されているが 時間がかかりすぎる 4) その他 内陸国であることから輸出入の問題 特に精鉱を日本へ輸出する際のフレート高が競争力に影響 鉱山開発におけるインフラの不足 労働者 技術者不足 道路 鉄道 港湾整備 ユーティリティ等のインフラ整備が不十分 鉱物資源規模に見合った整備が望まれる 2009 年公布の新鉱業法に関する情報公開を期待 130

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136 Ⅲ: ラオス鉱業関連法規資料 -1-1( ラオス新鉱業法の改訂点 ) 資料 -1-2( ラオス鉱業法 2008 年 12 月 ) 資料 -2 ( ラオス労働法 ) 資料 -3 ( ラオス環境保護法 ) 資料 -4 ( ラオス環境影響アセスメント細則 ) 資料 -5 ( ラオス投資法 ) 132

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138 資料 -1( ラオス改正鉱業法 ) 1. 現行鉱業法の問題点等 2008 年発効の鉱業法は 2011 年 6 月の政府組織改正に伴う所管部署の変更に伴い 2012 年 2 月のラオス国会にて改訂審議中である 主な改訂箇所は以下のとおり 旧エネルギー鉱山省に付置されていた地質局は天然資源環境省に移管された結果 関連条文第 22 条などの エネルギー鉱山省 を 天然資源環境省 に読み替える 鉱業法運用に関しては 探鉱権の取得のみを行い所定の探鉱活動を行わない転売目的等の鉱業権者や環境や地域社会への影響を無視して鉱業活動を行う鉱業権者も多く現れ 鉱業開発を 環境 地域社会に配慮しつつ経済発展の原動力としたいラオス政府にとっては許容しがたい状況ともなってしまっていた このため ラオス政府は 2007 年 1 月より新規のライセンス発給を停止するとともに 既存のライセンス保持者でも適正な鉱業活動を行っていない者に対してはライセンスを取消す措置を取っている 2. 新鉱業法案の策定旧法の 8 章 63 条より大幅に条文が増えて 13 章 210 条からなり 現行法は 12 章 102 条からなる その概要は次表のとおりである 134

139 表新鉱業法に関する内容一覧 内容 現地踏査 一般地質調査とは 鉱化作用の存在 地質構造の調査 及び基礎的な地質図の作成に関して 鉱物の種類及び鉱物資源地域の分類の参考となる基礎調査ならびに踏査を行うことである ( 鉱業法第 11 条 ) 概査 調査 (Prospecting) 鉱物調査 ( 概査 ) とは 探査を実現することが可能な地域を明らかにするために行う評価を含め 当該地域の地質の状態及び鉱化の存在を決定するためのデータと情報及び野外活動のことである ( 鉱業法第 20 条 ) 探査権 (Exploration) 実現可能性性調査 (Feasibility Study) 鉱物探査とは 鉱床の量とグレードについて知識を得て 採実現可能性調査とは 経済的な実現可能性 環境上及び掘に関する経済的な実現可能性及び技術的条件を評価す社会的な影響 採掘に関する技術の調査 処理 市場と販るために実施する地質調査 地球物理学 掘削 坑道掘売 及び資金繰りの正当化に関して 鉱床の開発を評価す削 トレンチ工事 ピット掘削 サンプル採取 分析 その他ることである 実現可能性調査の期間は1 年を超えてはならの活動を含む所定の地域における地質構造及び鉱床の調ず エネルギー鉱山省 (MEM) の承認に基づいて 1 回に査及び評価のことである ( 鉱業法第 21 条 ) 限り1 年以内で延長することができる ( 鉱業法第 22 条 ) 採掘 採鉱 (Mining) 採鉱は 表土の処理 表土のストリッピング 鉱物の掘削 採掘 穿孔 ポンプ輸送 発破 選鉱 移動 及び貯蔵により地表と地下から鉱物を抽出することである 鉱業事業に関 しては 極めて効果的で近代的な基準に合致し 環境と社会に対する悪影響を低減する技術を使用するものとする ( 鉱業法第 23 条 ) 手工業的鉱業 職人的鉱業 (Artisanal Mining) 職人的鉱業とは 事業手段として初歩的な工具 5 馬力以下の機械化した機器 10 人以下の労働者を使用することによる鉱物の採取のことである 職人的鉱業に関しては 恒久的ではない季節的作業の事 小規模鉱業 (Small-scale Mining) 小規模鉱業とは 産業としての採鉱には適していない10ヘクタール以下の地域において 表土を除去して 表面 地下及び水中から鉱物の採鉱 穿孔 発破及び分類を行うことを意味する 小規模鉱業は ラオスの法人のみに許されるものとする 小規模鉱業に許される鉱物と埋蔵鉱物の種類は 特定規則により提供されるものとする ( 鉱業法第 52 条 ) 業形式による掘削用として初歩的工具のみを用い 機械化した機器を用いない鉱業として許可されるものとする 職人貴石に関する小規模鉱業とは 10 人以下の労働者を使用的鉱業は事業とはみなされないものとする して1/2ヘクタール以下の地域において1 年間の期間で 職人的鉱業は 関係する地域社会に居住するラオス市民の規則に従う機械化された機器を使用することにより 表土をみに許可されるものとする 職人的鉱業に許される鉱物は 砂金 沖積錫及び尾鉱である ( 鉱業法第 51 条 ) 除去して 表面 地下あるいは水中から貴石の掘削及び分類を行うことを意味する この事業は エネルギー鉱山 部門の決定に従って 1 年ごとに更新することが可能である 小規模鉱業としての貴石の採取は ラオスの法人のみに許可される ( 鉱業法 56 条 ) 産業用鉱物及び岩石の採取 (Extraction of Industrial Mnerals and Stones) 産業用鉱物及び岩石は非金属鉱物であり これには石灰岩 大理石 ケイ砂 硫黄 燐酸塩鉱物 玄武岩 花崗岩 カオリン バライト ラテライト 安山岩 アドービ 班れい岩 蛇紋岩 みょうばん石 ドロマイト 長石 黒鉛 雲母 及びパゴダイトが含まれる 産業用鉱物及び岩石の採鉱 は そのような非金属鉱物の採取 掘削 穿孔 切断 及び発破による ( 鉱業法第 53 条 ) 鉱業加工 (Mineral Prcccssing) 鉱物販売 (Selling and Buying of Concentrate) 選鉱 鉱物の移動 (Removal of Concentrates and Minerals) (1) 鉱物処理とは 商品を生産するかあるいは商品とするため 例えば分離 精製 製錬 形体の変更 切断 研磨により追加の処理を提供する鉱物の品質を向上し 経済的な価値を創出するための生産手順あるいは生産段階のことである ( 鉱業法第 24 条 ) (2) 選鉱の販売及び購入は 選鉱を製品あるいは商品に処理することを希望する国内外の個人あるいは法人と鉱業会社との契約に基づく 選鉱の販売及び購入の形態と方法は 契約法及び不法行為法に従って実施しなくてはならない ( 鉱業法第 25 条 ) (3) 選鉱及び鉱物の移動とは 国内あるいは海外に対して 1 つの場所から他の場所に選鉱及び鉱物を運搬することを意味する 選鉱及び鉱物の移動は 例えば債務及び租税の支払い 移動用の文書の入手 重量測定用の秤量装置が装備された道路での輸送 及び正しく所定チェックポイントに申請することなど 法律及び規則に従って実施するものとする ( 鉱業法第 26 条 ) 必須条件 鉱物事業を実施しようとする目的のある法人は いかなる特定鉱物に関しても指定された エネルギー鉱山 部門に予備調査の許可を申請するものとする 予備調査の許可の下における作業は 露頭及び見込みのある鉱化 環境状況を調べ 地表から分析サンプルを採取するため 事務所における机上調査と現地訪問とにより実施することができる ( 鉱業法 30 条 ) 調査及び鉱物探査に関する投資家の基本的な条件は以下のとおり (1) 企業あるいは会社として 鉱物事業を的確に実施するため設立 登録されていなくてはならい (2) 企業あるいは会社は 規則に従って良好な財務状況を有しており またその他十分な財源を保有し 担保財産を保 エネルギー鉱山省 は 実現可能性調査に関する報告書申請者に求められる採掘権取得の条件は以下のとおり 有していなくてはならない を受け取った日から120 日以内に その報告書の受理ある (1) 財政的 技術的能力を有すること (3) 企業あるいは会社は 鉱物事業に関連して 良好で健全かつ信頼できる沿革を有していなくてはならない いは拒絶を書面により検討するものとする (2) 鉱業活動を実施するに足る経験 経歴の説明 関係する地域社会に居住するラオス市民のみに許可されるラオスの法人のみに許されるものとする ( 鉱業法第 52 条 (4) 企業あるいは会社は 調査及び鉱物探査に関する技術スタッフと技術的な経験を有していなくてはならない この報告書が受理された場合には エネルギー鉱山省 は (3) 鉱業活動を効率的に進められ かつ 環境 生態への影ものとする ( 鉱業法第 51 条 ) 第 56 条 ) 以上に加えて投資家は 提案する地域を決めて 調査及び鉱物探査プログラム 最低支出費用 及び環境アセスメント関係部門に対して検討を提案するものとする 響を最小限に出来る経済社会計画の説明及び社会影響に関する予備報告書を提出するものとする ( 鉱業法第 42 条 ) ( 鉱業法第 41 条 ) これに加えて 鉱物探査に関する投資家は 鉱物探査に関して提案した地域における鉱物調査の結果に関する報告書を保管することが望ましい ( 鉱業法第 35 条 ) エネルギー鉱山 部門は 他の関係部門との協力の下で 1 ブロックあたり 500 ヘクタール以下の地域に関して 5 年間の期間を有する産業用鉱物及び岩石の採鉱に関する地域を承認する権限を有する 産業用鉱物及び岩石の採取に従事する投資家は 秤量機及びその他の装置の修理 インフラ整備 設置に貢献しなくてはならない 産業用鉱物及び岩石の採鉱は ラオスの法人のみに許可される ( 鉱業法第 54 条 ) 鉱区面積 最大 500km2 企業あるいは会社は 1 ブロックあるいは 2 ブロックにおいて鉱物の調査を実施することができる 各ブロックは 500 平方キロメートル以内でなくてはならない 引き続く鉱物調査の承認地域は 実施した鉱物調査活動の結果に基づくものとする 調査活動をすでに実施した地域 及び鉱物調査活動と地質データがすでに存在する地域に関して鉱物探査を実施する企業あるいは会社は 直接その申請を行うことができる 鉱物調査及び探査のライセンスに関する条件 基準及びシステムは 特定の規則に従うものとする ( 鉱業法第 37 条 ) 10ha 以下小規模鉱業とは 産業としての採鉱には適していない 10 ヘクタール以下の地域において 表土を除去して 表面 地下 及び水中から鉱物の採鉱 穿孔 発破及び分類を行うことを意味する ( 鉱業法第 52 条 ) 0.5ha 以下貴石に関する小規模鉱業とは 10 人以下の労働者を使用して 1/2 ヘクタール以下の地域において 1 年間の期間で 規則に従う機械化された機器を使用することにより 表土を除去して 表面 地下あるいは水中から貴石の掘削及び分類を行うことを意味する ( 鉱業法 56 条 ) 500ha 以下 1 ブロックあたり 500 ヘクタール以下の地域に関して 5 年間の期間を有する産業用鉱物及び岩石の採鉱に関する地域を承認する権限を有する ( 鉱業法第 54 条 ) 有効期間 更新 3 年間鉱物の調査あるいは探査に関する申請は 申請書の受領日から 90 日以内に検討するものとする 申請者は書面により検討結果の通知を受けるものとする 鉱物調査のライセンス期間は 調査契約の締結日から 2 年以内とするものとし 1 年の追加期間を延長できる 鉱物探査のライセンス期間は 探査契約の締結日から 3 年以内とするものとし 2 年以内の追加期間を延長できる 鉱物の調査あるいは探査に関するライセンス期間の延長の条件は 特定の規則及び法律に従うものとする ( 鉱業法第 36 条 ) 1 年間実現可能性調査の期間は 1 年を超えてはならず エネルギー鉱山省 (MEM) の承認に基づいて 1 回に限り 1 年以内で延長することができる ( 鉱業法第 22 条 ) 1 年間 / 回 1 回の更新が可能 2 年間 / 回 1 回の更新が可能 1 年間 / 回 X1 回のみ鉱物調査のライセンス期間は 調査契約の締結日から2 年鉱物探査のライセンス期間は 探査契約の締結日から3 年実現可能性調査の期間は1 年を超えてはならず エネル以内とするものとし 1 年の追加期間を延長できる ( 鉱業法以内とするものとし 2 年以内の追加期間を延長できる ( 鉱ギー鉱山省 (MEM) の承認に基づいて 1 回に限り1 年以第 36 条 ) 業法第 36 条 ) 内で延長することができる ( 鉱業法第 22 条 ) 20 年間採鉱は 本 鉱物法 の第 23 条に規定するように実施するものとする 鉱業ライセンスの期間は 鉱業ライセンスの取得日から 20 年を超えてはならず また 1 件ごとに国による取り決めにより鉱山の規模に従って 5 年を超えない範囲で延長することができる ( 鉱業法 44 条 ) 最大 5 年間 / 回 X1 回 1 件ごとに国による取り決めにより鉱山の規模に従って 5 年を超えない範囲で延長することができる ( 鉱業法 44 条 ) 大規模 100 ドル中規模 80 ドル小規模 50 ドル 5 年間 1 年ごと 1ブロックあたり500ヘクタール以下の地域に関して 5 年この事業は エネルギー鉱山 部門の決定に従って1 年ご間の期間を有する産業用鉱物及び岩石の採鉱に関する地とに更新することが可能である ( 鉱業法 56 条 ) 域を承認する権限を有する ( 鉱業法第 54 条 ) 1 年ごとこの事業は エネルギー鉱山 部門の決定に従って 1 年ごとに更新することが可能である ( 鉱業法 56 条 ) 出願料 記載なし 注 ( 旧 ) 鉱業法施行細則第 40 条に規定される 金属鉱業の場合大規模 =20 年を越える鉱山寿命を有し 5000 万ドルを超える投資中規模 =10 年ないし 20 年の鉱山寿命を有し 1000 万 ~ 5000 万ドルまでの投資 政府との契約交渉による 政府との契約交渉による 権利及び職務 地質及び鉱床データの調査に関連する活動を実施する事業者は 以下の権利と職務を有する (1) 鉱物調査あるいは鉱物探査ライセンスを受領した日から 60 日以内に事業の運営を開始すること (2) 当該事業者の鉱物調査ライセンスあるいは鉱物探査ライセンスに示されている鉱物以外の鉱物を発見した場合には 発見後 30 日以内に関連する情報を エネルギー鉱山 部門に報告すること またその情報は機密扱いとすること (3) 鉱物調査あるいは鉱物探査の事業を実施中における安全を確保すること (4) 例えば個人 組織 環境及び社会に対する脅威と考えられる事故 / 事象 あるいはそれらに対する損害の脅威と考えられる事故 / 事象のような状況をすべて報告すること (5) 地元自治体及び土地使用権の所有者からの協力を得て 例えば個人あるいは組織が所有する権利領域に対して土地領域への通行あるいはその領域を通過することを可能とするため 関連した円滑にすすめる方法を手に入れること (6) 企業あるいは会社の最初の形態を 規則に従う形態に一致する新しい形態に変更すること (7) エネルギー鉱山 部門及びその他の関連部門に対して 調査あるいは探査作業プログラムに関する進展を四半期及び年 1 回の頻度で要約して報告をすること ( 鉱業法 62 条 ) 鉱業事業者は 以下の権利及び職務を有する (1) 採鉱 輸送 処理 分析 洗浄 製錬 及び貯蔵の目的でもって 必要とする据付け品 機器 プラント及び建物を建造あるいは設置すること (2) 鉱業事業から得られた資産の所有権を保有すること (3) 鉱業活動からの鉱物生成物を諸規則に従って廃棄すること (4) 法律に従って本人の権利の保護及び公正な利益を受け取ること (5) 他の個人あるいは企業に対して 事業運営及び技術特許に関する本人自身の機密データ及び機密情報の開示に対する保護 ただし 国への開示のみは除く (6) 諸規則に従って 鉱業事業者の企業あるいは会社の最初の形態を他の形態に移転すること (7) 政府からの同意を得て 鉱業事業に合理的に関連するその他の活動を実施すること (8) 事業の機能不全を生じる不可抗力が生じた際には エネルギー鉱山 部門に対して事業を一時中止することを提案すること (9) 地元自治体及び土地使用権の所有者からの協力を得て 例えば個人あるいは組織が所有する権利領域に対して土地領域への通行あるいはその領域を通過することを可能とするため 関連した円滑にすすめる方法を手に入れること ( 鉱業法 64 条 ) 地質及び鉱床データの調査に関連する活動を実施する事業者は 以下の権利と職務を有する (1) 事業がある場所の地元自治体と調整を図り 承認された地質調査及び探査計画 環境マネジメント計画及び社会経 済発展計画に従って地質調査及び探査を実施すること (2) 地質調査及び探査作業に関連する文書の維持管理を行うこと 例えば 現地作業の記録 / ノート サンプル採取 試 験 / 定量 分析 及び環境保護及び社会発展に関して実施した措置 (3) 調査及び探査に使用した構造物 臨時の据付け品 キャンプ及び機器をライセンスの終了後 30 日以内に撤去するこ 義務 - と ただし 国がそれらの物の使用を希望する場合を除く - (4) 地質調査及び探査作業より影響を受けた土地を使用可能な状態に修復すること 例えば 関連する法律及び規則に 従い 復元 修復 盛り土 被覆 土地改良 化学廃棄物の除去 及び植林など (5) 関連する法律及び規則に従い 土地借用権利金 個人所得税 輸出入関税 株の購入 / 販売手数料 ライセンス料 及び技術サービス料 及び 環境保護基金 地域社会発展基金 人材育成基金 持続的発展基金 及び プロ ジェクトマネジメント基金 のような各種基金への寄付を支払うこと ( 鉱業法 63 条 ) 鉱業事業者の義務は以下のとおり (1) 承認計画に従って鉱業を実施すること 及び鉱業作業の検査に関して 関係する国の官吏からの協力を得て促進を図ること (2) できる限り地元の物品あるいは国内の物品 国内輸送企業 / 輸送会社の輸送サービス すべての作業地域においてラオス市民である地元の労働者をその能力にもとづいて使用し 労働者に対する社会福祉及びその他の政策 有効な公害対策技術に気を配り また作業員に対する安全衛生を確実にするため工具 機器及び施設を提供すること (3) 短期及び長期的にラオスの技術スタッフに技能と技術を移転すること (4) 除去 土地及び農産物費用 再定住の管理を補償し 鉱業から影響を受けた人々の生活に関して適切な場所を提供すること (5) サンプル 図面 地図に関する技術データの記録 ならびに鉱業 通訳 会計システム及び現地の資産に関するデータを維持管理すること 環境保護計画に準拠して埋立ごみを貯蔵 収納すること (6) 発生した重大な事故あるいはできごとあるいは発生する可能性のある重大な事故あるいはできごとに関して 関連する エネルギー鉱山 部門に対してタイムリーな報告をすること 操業成績ならびに会計記録を含め 探査 採掘及び処理の結果に関する情報に関して月次 四半期及び年に 1 回の頻度で エネルギー鉱山 部門に対して要約した報告をすること (7) 関連する法律及び規則に従い 土地借用権の利権料 鉱山使用料 所得税 売上高税 個人所得税 配当税 輸出入関税 株の購入 / 販売手数料 ライセンス料及び技術サービス料 及び 環境保護基金 地域社会発展基金 人材育成基金 持続的発展基金 及び プロジェクトマネジメント基金 のような各種基金への寄付を支払うこと ( 鉱業法 65 条 ) - 地域開発 環境開発計画 資源税 国税 ロイヤルティおよ対価 国税 地方税ぴその他費用 - 1ドル /ha 1ドル /ha 2ドル /ha 探査ステージに従い毎年の支払いが発生する ( 宝石 300ドル / 探査ステージに従い毎年の支払いが発生する ( 宝石 300ドル / - (Land 135

140 資料 -1-2( ラオス鉱業法 ) 全文 ラオス人民民主共和国 国民議会 No. 04/NA ヴィエンチャン 2008 年 12 月 8 日 鉱業法 第 Ⅰ 部 一般規定 第 1 条目的 鉱業法 は ゆるやかな経済成長 産業化 進歩的近代化 持続可能な鉱物開発する条件を創造することにより全ての民族集団の生活水準を改善するため 高効率的な環境保護を有し 国家社会経済発展計画 と調和のとれた鉱物の概査 探査 採鉱及び鉱物加工を確実にする目的で 鉱物及び鉱物資源の管理 保護 利用に関する法則及び対策並びに鉱業活動の検査について定める 第 2 条鉱物鉱物とは 例えば金 銀 銅 鉄 錫 貴石 鉱物含有岩石 石炭 石油及び天然ガス ミネラルウォーター 温泉及び地熱水などとして固体 液体 気体の形態で存在する化学組成と物理的特性を有する自然界に存在する再生不可能な無機元素である 第 3 条用語の解釈本法に使用される定義された用語は 以下のように解釈するものとする 1. 鉱物埋蔵量 とは その鉱物の量と質に関して証明された自然界における鉱物材料の集積を意味する 2. 鉱業地域 とは 採鉱場 鉱物加工 ( 選鉱 ) 場 鉱物の貯蔵場 廃水池 運搬道路 住宅地域 事務所の建物 作業場 採鉱及び生産に用いる爆発物及び化学物質の貯蔵倉庫を意味する 3. 鉱山 とは 探査の遂行により金鉱 銀鉱 銅鉱 錫鉱 石炭鉱のような鉱物が生産される地域を意味する 4. 精鉱 とは 破砕 摩鉱 洗浄 分類及び選鉱の過程を得て取り扱われた鉱物を意味する 5. 鉱化岩石 とは 鉱物が含有されている岩石を意味する 6. 尾鉱 とは 採取 生産及び洗浄工程中に回収不可能であり 廃棄物と混合された残留鉱物を意味する 7. 砂鉱床あるいは沖積鉱 とは 風化した鉱物が飛散して自然に堆積したものを意味する 8. 鉱業地域の持続可能な発展 とは 雇用の創出を確実にし その地域の少数民族の生活状態をゆるやかに改善し 社会経済発展と継続的拡大の有効性に貢献する目的をもつ 他の関係部門との協力による総合的な鉱業地域の開発あるいは閉山以降における鉱業地域の開発を意味する 9. 鉱業活動 とは 概査 探査 採鉱及び鉱物加工の作業に関連するさまざまな活動を意味する 10. 放射性鉱物 とは ウラン及びトリウムのように各種科学的な利用に用いることが可能ではあるが 人間と動物の健康と寿命 環境に影響を及ぼす鉱物あるいは元素を意味する 11. San Nu( 灰色物質 ) とは 砒素鉱物を意味する 12. 不可抗力 とは 洪水 侵食 嵐 雷 伝染病 地震のような予期しない事象を意味する 136

141 第 4 条鉱物の所有権地表 地下あるいは水中に存在するすべての鉱物は国の共有資産であり これらの鉱物は全国にわたって国家による一元的な集中管理に従う 第 5 条鉱物に関する国家方針国は 情報及びその他の促進手段の提供 又税関と租税に関する方針についての規則及び対策を確立することにより とくに農村開発と貧困撲滅を目的とする遠隔地における鉱業への投資を行う国内外の個人及び法人を奨励する 国は 鉱物に関する科学的調査を支援し 資本に転換することが可能な一般的地質及び鉱物に関するデータ及び情報を得るため 鉱物の概査と探査を奨励する 国は 国内消費ならびに輸出物資として 最新の近代的な技術を用いた国内における鉱物加工を附属する鉱業活動を奨励する 国は 国益と天然資源の持続可能性のため幾つかの鉱物資源地域を保有し 保護する 第 6 条鉱業活動に関する原則鉱業活動は 以下の原則に従って実施するものとする 1. 鉱業活動に関する戦略計画の創出については 各期間における 国家社会経済発展計画 及びモニタリングあるいはマネジメントに関する国家の方針と一致しなくてはならない 2. 採鉱 鉱物及び鉱物資源の利用は 効率的なものでなくてはならず また鉱物資源の持続可能な発展を確実にし 環境保護とバランスのとれるものでなくてはならない 3. 鉱業は 経済社会開発の援助及び全ての少数民族の社会生活の改善を目標として また公共秩序と社会の安全も目標として インフラ整備とともに実施するものとする 4. 鉱物及び鉱物資源の保護は 国内外における人々 家族 組織 地方自治体 法人による参加によって実施されるべきである 第 7 条鉱物に関する権利と利益の保護国は 国民の権利と利益を保護し また本法の下で鉱物事業を実施する人物ならびに各種の法律と規則に従うすべての少数民族の社会の権利と利益を保護する 第 8 条鉱物保護に関する義務政府は 全国における領土内の鉱物及び鉱物資源を保護する手段を講じなくてはならない 鉱物及び鉱物資源の保護は ラオス人民民主共和国の全ての部門の個人と組織の義務である 第 9 条国際協力国は 経験の共有 学んだ教訓 情報 技術 マーケティング スタッフの技術レベルに関する教育訓練とその向上 技術援助と経済支援の実現 及びラオス人民民主共和国がメンバーの国際条約及び協定に適合することなどのさまざまな形態の鉱業に関する地域及び国際協力を支援し 促進する 第 10 条適用範囲本法は 鉱業活動及び鉱業を行う国内外の個人及び法人に適用される 但し 本法の管理下にない石油 天然ガス 土砂 岩石 砂利及びその他の建設材料に関連する事業を除く 137

142 第 Ⅱ 部 鉱物 第 1 章鉱物の分類 第 11 条一般地質調査一般地質調査とは 鉱化作用の存在 地質構造の調査 及び基礎的な地質図の作成に関して鉱物の種類及び鉱物資源地域の分類の参考となる基礎調査ならびに踏査を行うことである エネルギー 鉱山省 (MEM) は 他の関係する部門及び地方自治体との協力に基づき 政府の命によりラオス全土にわたる地質調査を指導する 第 12 条鉱物の分類鉱物は 以下の 4 種類に分類される 1. 金属鉱物 : 金 銀 銅 亜鉛 鉄 鉛 錫 その他 2. 非金属鉱物 :: ダイヤモンド 貴石 エメラルド 石灰石 鉱物含有岩石 石膏 建築用鉱物 放射性鉱物 その他 3. 炭化水素鉱物 : 石炭 原油 天然ガス その他 4. 液体鉱物 : 地熱水のようなあらゆる形態の地下水 温泉源 ミネラルウォーター源 その他 これらの 4 種類の鉱物には エネルギー 鉱山省 (MEM) の提案に基づいて政府が決定する保護鉱物及び制限鉱物がある 第 2 章鉱物資源 第 13 条鉱物資源鉱物資源とは さまざまな形態で地球の地殻に自然に堆積あるいは存在し 特定の性質を有しており 概査あるいは探査することが可能な鉱物である 第 14 条鉱物資源の地域鉱物資源の地域は 以下のような 4 地域に分けられる 1. 鉱業活動ライセンス地域 2. 保護地域 3. 制限地域 4. 有毒地域 国は エネルギー 鉱山省 の提案に基づく鉱物資源地域の再分類を含めて 鉱業活動ライセンス地域 保護地域 制限地域及び有毒地域の決定に関する許可を与える 第 15 条鉱業活動ライセンス地域鉱業活動ライセンス地域は 既定の条件と規格に従う鉱業を行うために優先地域として定められた鉱物資源地域である 異なる部門が異なる目的を持って同一の地域を使用する必要がある場合 政府は 社会経済的な利益 社会環境への影響 及び長期的な社会環境の発展の比較調査に基づいて許可を与えるものとする 138

143 第 16 条保護地域保護地域とは 特定の鉱物の採取が保留された鉱物資源地域 あるいは観光事業に関連して天然資源の豊富な地域の開発が保留された鉱物資源地域のことである 第 17 条制限地域制限地域とは 以下を含む鉱業活動が許可されない地域である 1. 危険地域 : 不発弾が存在するかひどい公害を有する地域 2. 考古学的な地域及び歴史的な地域 基礎的インフラを有する地域 国防上の地域 及び鉱物活動には適していない地域など 建物の近傍または建物の下の地域 あるいは国として重要な公共地域 3. 森林保護区 生物多様性保護区 帯水動物自然保護区 野生生物森林地域及び上流森林地域 第 18 条有害地域有害地域とは 国の当該領土全体に砒素鉱物 水銀鉱物のような有害あるいは有毒な汚染物質が存在する鉱物資源地域のことである 第 Ⅲ 部鉱業活動 鉱業活動 第 19 条鉱業活動鉱物に関する活動を以下に列記する 1. 概査 2. 探査 3. 実現可能性調査 (F S 調査 ) 4. 採鉱 5. 鉱物加工 6. 販売及び購入 7. 運搬 8. 現状回復及び閉山 9. 採鉱活動の移転 第 20 条概査概査とは 探査を実現することが可能な地域を明確にするために行う評価を含め 当該地域の地質の状態及び鉱化の存在を決定するためのデータ及び情報調査並びに現場踏査のことである 第 21 条探査探査とは 鉱物埋蔵量に関する量と質についてのデータ取得並びに採掘を行う上での経済的な実現可能性及び技術的条件を評価するために実施する地質調査 地球物理学 掘削 坑道掘削 トレンチ サンプル採取 分析 その他の活動を含む所定の地域における地質構造及び鉱物埋蔵量の調査及び評価のことである 第 22 条実現可能性調査 (F S 調査 ) 実現可能性調査とは 経済的な実現可能性 環境及び社会的な影響 採掘技術 選鉱技術 市場での売買 及び資金繰りに関して 鉱物埋蔵量の開発に関して評価を行うことである 実現可能性調査の期間は 1 年を超えてはならず エネルギー 鉱山省 (MEM) の承認に基づいて 1 回に限り 1 年以内で延長することができる 139

144 第 23 条採鉱採鉱とは 表土の処理 表土のストリッピング 鉱物の掘削 採掘 穿孔 ポンプ輸送 発破 鉱物加工 運搬及び貯蔵などにより地表と地下から鉱物を取得することである 採鉱に関しては 極めて効果的で近代的な基準に合致し 環境と社会に対して悪影響を及ぼさない技術を用いるものとする 第 24 条鉱物加工鉱物加工とは 鉱物の品位を上げるため 経済的価値を上げる製品を生産するかあるいは商品とするため 例えば分離 精製 製錬 形体の変更 切断 研磨による処理を行う生産手順あるいは生産段階のことである 第 25 条精鉱の販売及び購入精鉱の販売及び購入は 精鉱を製品あるいは商品に処理することを希望する国内外の個人あるいは法人と鉱山会社との契約に基づく 精鉱の販売及び購入の形式と方法は 契約法に従って実施しなくてはならない 第 26 条精鉱及び鉱物の移動精鉱及び鉱物の移動とは 国内あるいは海外に対してある 1 つの場所から他の場所に精鉱及び鉱物を運搬することを意味する 精鉱及び鉱物の移動は 例えば債務及び租税の支払い 移動用の文書の入手 重量測定用の秤量装置が装備された道路での輸送 及び正しく所定のチェックポイントに申請することなど 法律及び規則に従って実施するものとする 第 27 条現状回復及び閉山採掘活動の完了後 採鉱した地域は特定の目的あるいは活動に使用することができる状態に改良あるいは現状回復しなければならない 採鉱事業を終了する際には 鉱山は閉鎖するとともに 採鉱活動あるいは採鉱事業を含むライセンス地域は 本法第 28 条に規定に従い政府に返却しなければならない 第 28 条採鉱事業の移転現状回復及び閉山後 採鉱を行った投資家は 地質と鉱物埋蔵量に関するデータと情報 機器 車両及び機械類 及びその他の資産を含めて 原則として規則に従い国に無償にて移転するものとする 国がその資産の所有を希望しない場合 その投資家は事業を解体して移動する責任を有する 第 Ⅳ 部 鉱業 第 29 条鉱業における投資形態鉱業における投資形態には 企業法 第 10 条に規定される個別の企業 パートナーシップ及び会社が含まれる 第 30 条予備調査鉱業を実施しようとする法人は いかなる法定鉱物に関しても指定された エネルギー 鉱山 部門に予備調査の許可を申請するものとする 予備調査の許可の下における作業は 事務所における机上調査並びに露頭及び鉱化状況調査 140

145 環境状況調査 地表からの分析用サンプル採取による現地踏査を実施することができる 第 31 条投資申請書予備調査活動の後 十分なデータが揃った場合 鉱業への投資を希望する国内外の投資家は 企業法 に規定される方法に従って 関係部門に対して投資申請書を提出するものとする 第 32 条鉱業の規模鉱業は 以下の 3 種類の規模に分類される 大規模 中規模 小規模 政府は エネルギー 鉱山省 の提案により 推定埋蔵量と鉱物の重要性とに基づいて 鉱業の規模に関して許可を与えるものとする 第 33 条鉱業の種類鉱業は 以下の 3 種類に分類される 1. 地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関する事業 2. 採鉱事業 3. 特定分類鉱物に関する事業 第 1 章地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関する事業 第 34 条地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関する事業地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関する事業は 概査及び探査活動からなる 第 35 条概査及び探査に関する投資家の条件概査及び探査に関する投資家の基本的な条件は以下のとおり 1. 鉱業を的確に実施するため 企業あるいは会社として設立 登録されていること 2. 企業あるいは会社は 規則に従って良好な財務状況を有しており またその他十分な財源を保有し 担保財産を保有していること 3. 企業あるいは会社は 鉱業に関連して 良好で健全かつ信頼できる沿革を有していること 4. 企業あるいは会社は 概査及び探査に関する技術スタッフと技術的な経験を有していること 以上に加えて投資家は 提案する地域を決めて 概査及び探査プログラム 最低支出費用 及び社会環境影響アセスメントに関する予備報告書を提出するものとする これに加えて 探査に関する投資家は 探査を提案した地域における概査の結果に関する報告書を保有しなければならない 第 36 条概査と探査に関する申請書の処理及びライセンス期間概査あるいは探査に関する申請は 申請書の受領日から 90 日以内に処理するものとする 申請者は書面により処理結果の通知を受けるものとする 概査のライセンス期間は 概査契約の締結日から 2 年以内とするものとし 1 年の追加延長ができる 探査のライセンス期間は 探査契約の締結日から 3 年以内とするものとし 2 年以内の追加延長ができる 鉱物の概査あるいは探査に関するライセンス期間の延長の条件は 特定の規則及び法律に従うものとする 141

146 第 37 条概査あるいは探査に関する承認地域企業あるいは会社は 1 ブロックあるいは 2 ブロックにおいて概査を実施することができる 各ブロックは 500 平方キロメートル以内でなくてはならない 引き続く探査の承認地域は 実施した概査活動の結果に基づくものとする 概査をすでに実施した地域 及び概査活動と地質データがすでに存在する地域に関しては 企業あるいは会社は探査を直接申請することができる 概査及び探査のライセンスに関する条件 基準及びシステムは 特定の規則に従うものとする 第 38 条概査あるいは探査地域の放棄概査あるいは探査の終了後 投資家は経済的ではない利権地域 地質データ及び鉱物埋蔵量データを 政府に対して放棄するものとする 鉱物の概査あるいは探査地域の放棄は 以下の条件においても生じる 1. 重大な契約違反あるいは重大な法律ならびに規則違反に起因してライセンスが取り消された場合 2. 鉱物の概査及び / または探査に関するライセンス期間の終了 3. ライセンス保持者がもはや鉱物の概査及び / または探査地域を使用する必要がない場合 4. 環境に対して重大な負の影響があるか あるいは社会に利益をもたらさない場合 鉱物の概査あるいは探査地域の放棄による補償は行われない 第 39 条分析用サンプルの送付分析するため鉱物のサンプルを国内あるいは海外に送付する意図をもつ鉱物の概査及び探査を行う投資家は エネルギー 鉱山省 から承認を得なくてはならない 投資家は 分析するための鉱物のサンプルを分割し エネルギー 鉱山省 にも送付するものとする 分析の終了後 投資家は エネルギー 鉱山省 に対して分析結果の要約した報告書を提出するものとする 第 2 章採鉱事業 第 40 条採鉱事業 採鉱事業 には 鉱物の概査及び探査活動を除く本法第 19 条に規定する活動が含まれる 鉱物の概査及び探査の終了後 投資家が採鉱事業を実施しようとする場合 関係部門の提案に基づいて政府に採鉱ライセンスを申請する際には 経済的効果 環境影響アセスメント 生物及び社会への効果程度についての情報を提供するための実現可能性調査 (F S 調査 ) を実施しなくてはならない 大規模鉱山 に関しては 国民議会は政府からの提案に基づきプロジェクト内容について検討を行う 投資家が採鉱事業を継続する意図が無い場合には 投資家は探査の完了日から 2 年以内に書面で政府に通知しなくてはならない また その際に鉱物の概査及び探査活動を実施中に収集した全てのデータを政府に無償で提出しなくてはならない 第 41 条採鉱事業における投資家の条件本法第 35 条の 1 2 及び 3 に規定する基本的な条件に加えて 採鉱事業に従事する投資家は 採掘に関する技術スタッフを有し また技術的な経験を有していなくてはならない さらに 採鉱事業に従事する投資家は以下の事項を有していなくてはならない 1. 概査 探査及び実現可能性調査 (F S 調査 ) の結果に関連するデータ 2. エネルギー 鉱山省 により承認された効率的採掘活動プログラムと実現可能性調査 (F S 調査 ) 3. 採鉱における近代的及び最新の技術の使用 4. 関係部門より承認された環境及び社会影響の低減に関するマネジメント計画 5. 先に探査した地域において実現可能性調査 (F S 調査 ) ならびに採鉱事業を実施する意図を有す 142

147 る国内外の法人は 提案地域の鉱物の探査のデータと結果に関する報告書 第 42 条実現可能性調査 (F S 調査 ) 報告書の受理 エネルギー 鉱山省 は 実現可能性調査 (F S 調査 ) に関する報告書を受け取った日から 1 20 日以内に その報告書の受理あるいは拒否を検討するものとする この報告書が受理された場合 エネルギー 鉱山省 は関係部門に対して検討を提案するものとする 第 43 条プラント設計に関する技術を選択するための鉱物サンプルの送付鉱業投資家は エネルギー 鉱山省 の承認の下でプラント設計に関する技術を選択するため また関係政府機関のスタッフと官吏の管理と検査の下で鉱山での試験を行うため 国内外に鉱物サンプルを送付することができる 鉱物サンプルの試験終了後に受け取った製品は エネルギー 鉱山省 の同意を得て また法律及び規則に従う財務上の義務の履行後に 販売することができる 第 44 条採鉱採鉱は 本法第 23 条に規定のとおり 実施するものとする 採鉱ライセンスの期間は 採鉱ライセンスの取得日から 20 年を超えてはならず また 1 件ごとに国による取り決めにより鉱山の規模に従って 5 年を超えない範囲で延長することができる 第 45 条鉱物加工採鉱は 国内における商品の供給及び / または各計画期間における鉱業政策に従った輸出を行うため 鉱物の種類により半製品あるいは製品を製造して鉱物の価値を向上させるための近代的かつ最新の技術を用いる国内での鉱物加工と関連するものとする 第 46 条採鉱に関するその他の事業鉱物加工事業 購入と販売 移動 現状回復及び閉山は 本法第 24 条 25 条 26 条 及び 27 条に規定のとおり 実施するものとする 第 47 条企業あるいは投資会社の形態の変更採鉱事業を行う投資家が意図するか あるいは企業あるいは投資会社の形態を他の種類の企業あるいは会社に変更する必要がある場合 投資家は政府に検討を申請することができる これは 企業法 の第 211 条及び 220 条に従って実施するものとする 採鉱事業に関連する企業あるいは投資会社の形態変更の受理あるいは拒否は 政府によって行われるものとする 政府は その提案書の受領日から 90 日以内に書面で企業に通知する 第 48 条大規模プロジェクトに関する運営委員会正しく効果的なコンプライアンスを確保し 契約の実施を確実にするため 大規模プロジェクトに関する運営委員会 を設立する 政府は 以下によって構成される運営委員を任命するものとする 1. 議長として エネルギー鉱山省 の副大臣 2. 副議長として 関係する県の副知事あるいは副市長 3. 委員として 関係部門の代表者 大規模プロジェクトに関する運営委員会 の権限と職務を含む組織と活動については 特定の規則で定めるものとする 第 3 章特殊分類鉱物に関する事業 第 49 条特殊分類鉱物に関する事業特殊分類鉱物に関する事業は 同事業を行うにあたって 概査及び探査の規定に従う必要はな 143

148 い 第 50 条特殊分類鉱物に関係する事業のタイプ特殊分類鉱物に関する事業のタイプは以下のとおり 1. 手掘り採鉱 2. 小規模採鉱 3. 産業用鉱物及び岩石の採取 第 51 条手掘り採鉱手掘り採鉱とは 事業手段として初歩的な工具 5 馬力以下の機械化した機器 10 人以下の労働者を使用することによる鉱物の採取のことである 手掘り採鉱に関しては 恒久的ではない季節的作業の事業形式による掘削用として初歩的工具のみを用い 機械化した機器を用いない採鉱として許可されるものとする 手掘り採鉱は事業とはみなされないものとする 手掘り採鉱は 関係する地域社会に居住するラオス市民のみに許可されるものとする 手掘り採鉱が許可される鉱物は 砂金 沖積錫及び尾鉱である 第 52 条小規模採鉱小規模採鉱とは 産業としての採鉱には適していない 10 ヘクタール以下の地域において 表土を除去して 表面 地下及び水中から鉱物の採鉱 穿孔 発破及び分類を行うことを意味する 小規模採鉱は ラオスの法人のみに許されるものとする 小規模採鉱が許可される鉱物と埋蔵鉱物の種類は 特定規則により定められるものとする 第 53 条産業用鉱物及び岩石の採取産業用鉱物及び岩石は非金属鉱物であり これには石灰岩 大理石 ケイ砂 硫黄 燐酸塩鉱物 玄武岩 花崗岩 カオリン バライト ラテライト 安山岩 アドービ 班れい岩 蛇紋岩 みょうばん石 ドロマイト 長石 黒鉛 雲母 及びパゴダイトが含まれる 産業用鉱物及び岩石の採掘は そのような非金属鉱物の採取 掘削 穿孔 切断 及び発破による 第 54 条産業用鉱物及び岩石の採掘許可 エネルギー 鉱山 部門は 他の関係部門との協力の下で 1 ブロックあたり 500 ヘクタール以下の地域に関して 5 年間の期間で産業用鉱物及び岩石の採掘に関する許可の権限を有する 産業用鉱物及び岩石の採掘に従事する投資家は 修理 インフラ整備 秤量機及びその他の装置の設置に貢献しなければならない 産業用鉱物及び岩石の採掘は ラオスの法人のみに許可される 第 55 条手掘り採鉱形態としての貴石の採取手掘り採鉱形態としての貴石の採取は 本法第 52 条に規定される手掘り採鉱に従って実施するものとする 第 56 条小規模採鉱としての貴石の採取貴石に関する小規模採鉱とは 10 人以下の労働者を使用して 1/2 ヘクタール以下の地域において 1 年間の期間で 規則に従う機械化された機器を使用することにより 表土を除去して 表面 地下あるいは水中から貴石の掘削及び分類を行うことを意味する この事業は エネルギー 鉱山 部門の決定に従って 1 年ごとに更新することが可能である 小規模採鉱としての貴石の採取は ラオスの法人のみに許可される 144

149 第 Ⅴ 部 安全及び環境 第 1 章安全 第 57 条労働安全衛生採鉱事業を行う投資家は 鉱山地域における労働者に対して危険な影響とリスクの最小化 除去 管理 防止するための警告システムを確立するとともに 対策を明確にすることにより労働者に対する衛生の保護と安全を確実にするためのシステムを開発することが要求される 鉱物に関するすべての活動では 労働法 に従って労働者の代表の参加による 鉱山安全労働衛生委員会 を設立するものとする 採鉱事業を行う投資家は この委員会の運営と義務に協力するものとする 第 58 条労働安全衛生を確実にする措置労働安全衛生を確実にするため 採鉱事業を行う投資家は以下の措置を実施するものとする 1) 労働安全衛生に関する規程と対策を確立すること 2) 採掘活動を企画するに当たっては 技術基準に適合する適切な機械類と機器を建造 設置すること 3) 鉱害防止に対する効果的な技術を用いるとともに 労働者には安全を確保するための機器や制服を提供すること 4) 爆発物及び化学物質を保管する安全な場所あるいは倉庫を有していること 5) 関連統計を含め 労働安全衛生に関する報告を定期的に実施すること 第 59 条事故の報告鉱業に関連する活動から発生する全ての災害あるいは他の出来事であって 環境あるいは人々の健康あるいは地域社会への影響がある又は影響の可能性がある場合 投資家は地元当局 周囲の居住者及び関連機関に対して 24 時間以内に報告をするとともに 速やかに保護救済策を講じなければならない 第 2 章環境及び持続可能な発展 第 60 章環境及び社会の保護負の環境影響及び社会的影響を避けるかあるいは最小化するため 鉱業を行う投資家は以下の措置を実施しなくてはならない 住 う 1) 環境に関するマネジメント計画を作成し また規則に従って鉱業から影響を受ける人々の再定 計画を作成すること 2) 他の目的に使用することを可能とするため 採掘の終了した地域の現状回復及び閉山に関する計画を確立すること 3) 関連規則に基づく鉱物に関連する事業運営の影響による損害に対する補償の支払いの責任を負 こと 4) 当該プロジェクトに関する 環境保護基金 に対して寄付すること 5) 人間 動物の健康と生命 環境の保全を確実にするため 当該プロジェクトから排出される廃 145

150 水 期 については 廃水処理を実施すること 6) 社会及び環境影響のアセスメントに関して 関係する鉱物管理 / 監視及び検査組織に対して定 的に要約した報告をすること 第 61 条持続可能な発展持続可能な採鉱及び鉱物開発を実現するため 鉱業を行う投資家は以下の慣行に従わなくてはならない 1) 国家社会経済発展計画 に整合し また政府の 鉱業の戦略計画及び開発計画 及び総合土地計画に整合した採鉱を行うこと 2) 採鉱と社会経済発展活動 ならびに天然資源保護及び環境保護とのバランスを保つこと 3) 鉱山操業中及び閉山の後に発生する全ての負の影響を救済し 事業の規模により地元住民に対する雇用の創出に重点を置いて ゆるやかな経済発展を目指した地域社会開発を提供すること 第 VI 部 鉱業従事者の権利 職務及び義務 第 1 章地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する鉱業従事者の権利及び職務 第 62 条地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する鉱業従事者の権利及び義務地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する活動を実施する鉱業従事者は 以下の権利と職務を有する 1. 鉱物の概査あるいは探査ライセンスを受領した日から 60 日以内に事業の運営を開始すること 2. 鉱業従事者は概査ライセンスあるいは探査ライセンスに示されている鉱物以外の鉱物を発見した場合 発見後 30 日以内に関連する情報を エネルギー 鉱山 部門に報告すること またその情報は機密扱いとすること 3. 鉱物の概査あるいは探査の事業を実施中における安全を確保すること 4. 例えば個人 組織 環境及び社会に対する脅威と考えられる事故 / 事象 あるいはそれらに対する損害の脅威と考えられる事故 / 事象のような状況については全て報告すること 5. 個人あるいは組織が所有する権利領域に対して土地の通行あるいはその領域を通過することを可能とするため 地元自治体及び土地使用権の所有者からの協力を得ることにより 円滑にすすめること 6. 企業あるいは会社の最初の形態を 規則に基づく形態に一致するよう新たな形態に変更すること 7. エネルギー 鉱山 部門及びその他の関連部門に対して 概査あるいは探査作業プログラムに関する進展を四半期及び年 1 回の頻度で要約して報告をすること 第 63 条地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する鉱業従事者の義務地質及び鉱物埋蔵量データの調査に関連する活動を行う鉱業従事者は 以下の権利と職務を有する 1. 事業を実施する所在地の地元自治体と調整を図り 承認された概査計画 探査計画 環境マネジメント計画及び社会経済発展計画に従って概査及び探査を実施すること 146

151 2. 概査及び探査作業に関連する文書の維持管理を行うこと 例えば 現地作業の記録 / ノート サンプル採取 試験 / 定量 分析 及び環境保護及び社会発展に関して実施した措置 3. 概査及び探査に使用した機材 キャンプ及び機器についてはライセンスの終了後 30 日以内に撤去すること ただし 国がそれらの物品の使用を希望する場合を除く 4. 概査及び探査作業より影響を受けた土地を使用可能な状態に復旧すること 例えば 関連する法律及び規則に従い 復元 現状回復 盛り土 被覆 土地改良 化学廃棄物の除去及び植林などである 5. 関連する法律及び規則に従い 土地借用権利金 個人所得税 輸出入関税 株の購入 / 販売手数料 ライセンス料及び技術サービス料の支払いのほか 環境保護基金 地域社会発展基金 人材育成基金 持続的発展基金 及び プロジェクトマネジメント基金 のような各種基金への寄付を行うこと 第 2 章採鉱事業従事者の権利及び職務 第 64 条採鉱事業従事者の権利及び職務採鉱事業従事者は 以下の権利及び職務を有する 1. 採鉱 輸送 鉱物加工 分析 洗浄 製錬 及び貯蔵の目的による必要とする据付け品 機器 プラント及び建物を建造あるいは設置すること 2. 採鉱事業から得られた資産の所有権を保有すること 3. 採鉱活動から得られた鉱物生成物を諸規則に従って処分すること 4. 法律に従って本人の権利の保護及び公正な利益を受け取ること 5. 他の個人あるいは企業に対して 事業運営及び技術特許に関する本人自身の機密データ及び機密情報の開示に対する保護 ただし 国への開示のみは除く 6. 諸規則に従って 企業あるいは会社の最初の形態から他の形態に移転すること 7. 政府からの同意を得て 採鉱事業に合理的に関連するその他の活動を実施すること 8. 不可抗力により事業に機能不全が生じた際には エネルギー 鉱山 部門に対して事業を一時中止することを申し出ること 9. 個人あるいは組織が所有する権利領域に対して土地への通行あるいはその領域を通過することを可能とするため 地元自治体及び土地使用権の所有者からの協力を得て 円滑にすすめること 第 65 条採鉱事業従事者の義務採鉱事業従事者の義務は以下のとおり 1. 承認計画に従って採鉱すること 及び国の官吏による採鉱作業場の検査に関して協力すること 2. できる限り地元の物品あるいは国産品 国内輸送企業 / 輸送会社の輸送サービス 全ての作業地域においてラオス市民である地元の労働者をその能力にもとづいて使用し 労働者に対する社会福祉及びその他の政策 有効な鉱害対策技術に気を配り また労働者に対して安全衛生を確実にするための工具 機器及び施設を提供すること 3. ラオスの技術スタッフに対し短期間及び長期間に亘って技能と技術を移転させること 4. 採鉱活動から影響を受けた人々に対する転居 土地及び農産物の費用 再定住の管理を補償し 人々の生活に関して適切な場所を提供すること 5. サンプル 図面 地図に関する技術データの記録 ならびに採鉱 会計システム及び現地資産に関するデータを維持管理すること 環境保護計画に準拠して埋立ごみを貯蔵 収納すること 6. 発生した重大災害あるいは出来事あるいは発生の可能性がある重大災害あるいは出来事に関し 147

152 て 関連する エネルギー 鉱山 部門に対して速やかに報告をすること 操業実績ならびに会計記録を含め 探査 採掘及び鉱物加工の結果に関する情報に関して月次 四半期及び年に1 回の頻度で エネルギー 鉱山 部門に対し要約して報告すること 7. 関連する法律及び規則に従い 土地借用権利金 ロイヤリティ 所得税 売上高税 個人所得税 配当税 輸出入関税 株の購入 / 販売手数料 ライセンス料及び技術サービス料 の支払い 並びに 環境保護基金 地域社会発展基金 人材育成基金 持続的発展基金 及び プロジェクトマネジメント基金 のような各種基金への寄付を行うこと 第 3 章特殊分類鉱物に関する事業従事者の権利 職務及び義務 第 66 条特殊分類鉱物に関する事業従事者の権利及び職務特殊分類鉱物に関する事業従事者は 以下の権利及び職務を有する 1. 採鉱 社会経済発展及び環境保護の健全な慣行に従って 許可地域内において特殊分類鉱物に関する採鉱活動を行うこと 2. 規則に従って特殊分類鉱物を加工 購入及び販売すること 3. 個人あるいは組織が所有する権利領域に対して土地の通行あるいはその領域を通過することを可能とするため 地元自治体及び土地使用権の所有者からの協力を得て円滑にすすめること 4. 鉱物の生産量 コスト 廃棄物生成量及び常勤労働者数に関して 月次 四半期ごと 半年に 1 回 年に 1 回の頻度で 関連する エネルギー 鉱山 部門に要約した報告書を提出すること 第 67 条特殊分類鉱物に関する事業従事者の義務特殊分類鉱物に関する事業従事者の義務は以下のとおり 1. 承認計画に従って採鉱すること 及び国の官吏による採鉱作業場への検査について協力すること 2. 効果的な鉱害対策技術を用いること 労働者に対し安全衛生を確実にするための工具 機器及び施設を提供すること 3. 特殊分類鉱物に関する事業から影響を受けた人々の転居 土地及び農産物の費用 再定住の管理を補償し 人々の生活に関して適切な場所を提供すること 4. 産業用鉱物及び建設用の岩混じりの土を運搬する各種道路を清掃すること 環境保護計画に従って埋立地に廃棄物を廃棄 貯蔵すること 5. 発生した災害 / 事故 / 出来事あるいは発生する可能性のある災害 / 事故 / 出来事に関して 関係する エネルギー 鉱山 部門に対して速やかに報告をすること 操業実績ならびに会計記録を含め 探査 採掘及び加工の結果に関する情報に関して月次 四半期及び年に 1 回の頻度で エネルギー 鉱山 部門に対して要約した報告をすること 6. 関連する法律及び規則に従い 土地借用権利金 ロイヤリティ 所得税 売上高税 個人所得税 配当税 輸出入関税 株の購入 / 販売手数料 ライセンス料及び技術サービス料の支払い 並びに 環境保護基金 地域社会発展基金 人材育成基金 持続的発展基金 及び プロジェクトマネジメント基金 のような各種基金への寄付を行うこと 148

153 第 68 条鉱業サービス提供者の財務上の義務鉱業サービス提供者の財務上の義務は 以下のとおり 1. 地図作製に関するサービス 2. 地質調査に関するサービス 3. ボーリングに関するサービス 4. 採鉱に関するサービス 5. 分析に関するサービス 6. 鉱業コンサルティングに関するサービス 7. 鉱物加工あるいは購入 / 販売に関するサービス 及び鉱物に関連するその他の各種サービス 鉱業サービス提供者は 関連する法律及び規則に基づき 財務上の義務に応じるものとする 第 VII 部 政府の出資 第 69 条政府による資本参加投資家が実現可能性調査 (F S 調査 ) に関する報告書を完全に履行して提出した後 政府はその採鉱事業に出資する権利を有する 第 70 条政府による資本参加の通知政府は 投資家から実現可能性調査 (F S 調査 ) 報告を受領した日から 120 日以内に 資本参加するかあるいは資本参加しないかに関する政府の意図に関して採鉱事業を行う投資家に通知するものとする 第 71 条政府による出資資本参加に関する政府の意図に関して採鉱事業を行う投資家に通知した後 採鉱事業を行う投資家に対して次の形式により相当額を支払うものとする 現金による方法あるいは政府への投資家からの支払配当金からの控除 あるいは合意に基づくその他の形式 政府は 政府の資本参加に使用する資本に鉱物を当てることができる 第 72 条政府の代表者政府は 政府が株式を所有する企業あるいは会社の役員会の一員として 規則に従って政府の代表者を任命する権利を有する 第 VIII 部 禁止事項 第 73 条スタッフ及び鉱業検査官に関する禁止事項スタッフ及び鉱業検査官に対する以下の行為は禁止される 1. 自分自身の利益のために職務及び地位を不正に利用すること及び賄賂を受け取ること 2. 国 共同体の利益 あるいは人民の公正な権利と利益に対して損失を与えるような権利及び職務の過度の使用 149

154 に 3. 任命された業務に関する職務の放棄及び責任の欠如 4. 採鉱に関する国及び政府の機密あるいは企業秘密の技術を開示すること 5. 署名 印章及び請求書及び鉱物に関連する活動データのような文書を偽造すること 6. 鉱業に参加すること あるいは家族の一員がそのような事業を行うかあるいはそのような事業 参加すること 7. 許可なくして利権地域の境界マーカーを移動 変更あるいは破壊すること 8. 暴力 威嚇 脅迫あるいはその他の違法な方法を用いること 9. 法律及び規則に規定されているその他の禁止行為 第 74 条投資家の禁止事項国内外の投資家は 以下の活動を実施することが禁止されている 1. ライセンスを保有しないで鉱物の概査 探査 採鉱 鉱物加工あるいは販売及び購入を行うこと 2. 承認された作業プログラム以外の概査 探査 採鉱 鉱物加工を行うこと あるいはライセンス地域以外において鉱業を実施すること 3. 埋蔵鉱物及び鉱山を不法に拡張すること 及び埋蔵鉱物及び鉱山に損害を与えること 4. ライセンス地域の境界マーキングサイン / 杭を移動 変更あるいは破壊すること 5. 許可なくして鉱業に海外在住の労働者を雇用すること 及び車両 機械類及び機器を輸入すること 6. 制限鉱物について採鉱 販売及び購入 移動及び輸送を行うこと 7. 重量 数量 サイズを超過した鉱物を移動すること あるいは文書に記載されていない鉱物を移動すること 8. 承認を得ずに 投資 融資 リース 譲渡 保証あるいはライセンスの売却用として ライセンスを担保あるいは出資負担として使用すること 9. 政府の官吏 鉱業検査官あるいは地元の人々に手数料あるいは賄賂を提供すること さまざまな方法を用いて鉱物に関して不法拡張あるいは採鉱を行ったり あるいは砂利を選鉱するため人民に賄賂を提供すること 10. 鉱物のサンプルを破壊 詐取 隠匿あるいは販売すること あるいは承認を得ずにサンプルを採取すること 11. 鉱業スタッフ 鉱業検査官あるいは地元の人々を威嚇するため 暴力をふるったり あるいは官吏の名前を使うこと 12. 鉱物に関する不正な報告あるいは文書及び印章を偽造すること 13 法律及び規則に規定されているその他の禁止行為 第 75 条国民の禁止事項国民は以下の活動を行うことは禁止される 1. ライセンスあるいは許可なしで 不法拡張 採鉱 砂利の選鉱などにより埋蔵鉱物を破壊したり その他の違法な行動をすること 2. 承認を受けずに 採鉱 鉱物取引 移動あるいは鉱物回収を行うこと 3. 鉱物資源あるいは鉱山を違法に採鉱したり 鉱物資源あるいは鉱山を不法に拡張及び破壊するため 投資家 スタッフあるいは鉱業検査官と共謀すること 4. 鉱物に関する文書及び印章を偽造すること 150

155 前 5. スタッフ 鉱業検査官あるいは投資家を威嚇するため 暴力をふるったり あるいは他人の名 を使うこと 6. 鉱物を隠匿 破壊すること あるいは鉱物のサンプルを違法に販売すること 7. 法律及び規則に規定されているその他の禁止行為をすること 第 IX 部 紛争解決 第 76 条紛争解決の形式紛争の解決は以下の形式で行うことができる 1. 調停あるいは和解 2. 行政による解決 3. 合理的解決に関する委員会 による解決 4. 人民法廷の判決 第 77 条調停あるいは和解事業従事者及び鉱業従事者の間において紛争が発生した場合 友好的な合意に到達するため関係者はその紛争を交渉するかあるいは和解することができる 第 78 条行政による解決鉱物マネジメント及び検査組織は 関係部門及び同一レベルの地方自治体と協力して 例えば ライセンスを保有しないで鉱業を実施し 目的と一致しない鉱業を実施し また法律に従う租税及び手数料の不履行のような行政事項に関連する紛争を解決するものとする 鉱業従事者が決定に不服である場合には その人物は紛争に関する次の上位レベルにその紛争を提起することができる 第 79 条 合理的解決に関する委員会 による解決紛争が行政による解決により解決することができない場合 鉱業従事者は法律に従う調停あるいは仲裁に関して 合理的解決に関する委員会 にその紛争を提起することができる 第 80 条人民法廷の判決調停及び救済策により解決することができない事業従事者及び鉱業従事者に関連する紛争に関しては 紛争当事者は 法律及び規則に従う判決を求めて人民法廷にその紛争を提起することができる 第 81 条国際的な要素をもつ紛争の解決国内投資家と外国の投資家との間 あるいはラオス人民共和国内における外国投資家同士の間 あるいは外国投資家と政府との間における事業従事者及び鉱業従事者に関連する紛争の解決は 当事者間の合意に基づき国内紛争解決方法あるいは国際的な方法を用いるものとする 第 X 部 鉱業活動の管理 監視及び検査 151

156 第 1 章鉱業活動の管理 第 82 条鉱業管理組織政府は 全国にわたって中心的に一様に鉱業活動を管理し 例えば 計画投資 部門 産業貿易 部門 及び関係地方自治体のような他の関連する機関と協力する重要な機関として行動するため エネルギー 鉱山省 を指名する 鉱業管理組織 / 当局には以下を含むものとする 1. エネルギー 鉱山省 2. 県及び首都の エネルギー. 鉱山部 3. 地区 市町の エネルギー. 鉱山事務所 第 83 条 エネルギー. 鉱山省 の権利及び職務鉱物事業及び鉱物活動の管理において エネルギー 鉱山省 は以下の権利及び職務を有する 1. 全国にわたって鉱物の保護 採鉱及び使用に関する調査研究を実施し 鉱物に関連する戦略的計画 政策上の計画 法律及び規則を策定し 作業プログラム及び作業計画の中に政策の方向性を詳細に作成し またプロジェクトを詳細に作成するため 政府の事務局として行動すること 2. 鉱物に関する条例 行政命令 規則及びその他の法律の草案を策定すること 3. 鉱業活動に関連するガイドラインを幅広く提供するとともに 鉱業活動に関する法律及び規則の実施状況を監視すること 4. 鉱物及び鉱物活動に関する科学技術研究の実施 及び統計情報センターネットワークの設立 5. 鉱物埋蔵量の評価 承認委員会 の設立 6. 政府での検討を提案するため 関係当局との調整及び協力により鉱業の収入からの利益共有を調査すること 7. 政府によって任命された鉱業部門における投資契約の交渉と契約への参加 8. 概査 探査 採鉱 選鉱場あるいは製錬プラントの設立に関するライセンスを発行し 延長すること 及び投資家に実現可能性調査 (F S 調査 ) に関する証明書を発行すること 9. 規則に従うべき契約に違反した鉱業の中止あるいは解約の検討に関して政府に提案すること 10. 鉱物生産のための概査 探査 採鉱 選鉱 製錬及び鉱物取引について管理及び監視すること 11. ラオスの国民及び労働者に対する教育訓練の実施及び地質学的採鉱技能の向上を図ること 12. 規則に従って分析用サンプルの送付に関する許可の発行を含め 採鉱事業に使用する鉱物 車両 機械 及び機器の輸出入に関する技術証明書を発行すること 13. 鉱物公報を発行すること及び鉱物登録作業を執行すること 14. 鉱業を保護 発展 監視するため その他の関係部門及び関係地方自治体と協力すること及び鉱物紛争の解決を処理すること 15. 政府の指定に従い 鉱業活動に関して外国及び国際組織との関係を維持し 協力すること 16. 鉱業活動の実施結果について 政府に対し定期的に要約した報告を行うこと 17. 法律及び規則に規定される権利を行使し 法律及び規則に規定されるその他の職務を実施すること 第 84 条県及び首都レベルの エネルギー 鉱山部 の権利及び職務鉱業の監視に関しては 県 首都レベルの エネルギー 鉱山部 は以下の権利及び職務を有する 1. エネルギー 鉱山省 県及び首都当局による鉱物の管理 保護 及び利用に関する戦略的計 152

157 画 解決策 命令 通知 助言及び規則を詳細に作成して実施すること 2. 鉱物に関する法律及び規則の普及 3. エネルギー 鉱山部 の責任の下で鉱物を登録すること及びガイドライン及び援助を与えること またエネルギー及び鉱山に関する当該行政区及び市町の事務所の作業を監視 評価すること 4. 鉱業活動に関する技術的助言を検討 提供し それにより エネルギー 鉱山省 及び県当局 首都部に検討を提案すること 5. 規則に従い 特殊分類鉱物の事業に関するライセンスの発行及び延長すること 6. 特殊分類鉱物事業の中止あるいは解約の検討に関して エネルギー 鉱山省 に提案すること 7. エネルギー 鉱山部 の責任の下で 地域社会発展基金 の使用を含め鉱業活動を監視 評価すること 8. その他の関連部門及び関係する地方自治体と協力すること 及び鉱業を監視すること 9. 鉱業に関連する作業の実施を認定すること 及びその後 エネルギー 鉱山省 及び県 首都行政当局に報告すること 10. 鉱業活動の実施結果を エネルギー 鉱山省 及び県 首都行政当局に定期的に要約して報告すること 11. 法律及び規則に規定される権利を行使し 法律及び規則に規定されるその他の職務を実施すること 第 85 条地区 市町の エネルギー 鉱山事務所 鉱業の監視に関しては 地区 市町の エネルギー 鉱山事務所 は以下の権利及び職務を有する 1. 鉱物に関するプログラム 計画 プロジェクト 決定 命令 通知 及びガイドラインを実施に移すこと 2. 鉱物に関する法律及び規則を普及すること 3. 手掘り鉱業及び事業ベースではない手掘り鉱業に関する貴石の採取に関して 地区 市町の エネルギー 鉱山部 からの承認に関する許可を発行して登録すること 4. 鉱業を促進するため エネルギー 鉱山事務所 の責任の下で鉱物に関連する活動を監視することを含め その他の関係部門及び関係地方自治体と協力すること 5. 地区 市町の エネルギー 鉱山部 及び市町行政当局に対して エネルギー 鉱山事務所 の責任の下における鉱業活動の実施を定期的に要約して報告すること 6. 鉱業活動の実施結果を エネルギー 鉱山省 及び県 首都行政当局に定期的に要約して報告すること 第 86 条部門及び組織の権利及び職務関連する部門及び組織は 各組織の役割に従って鉱物及び鉱物資源を管理 保護する権利及び義務を有するものとする 地方自治体は 当該地域内の社会保障及び公共秩序を含めて鉱業の促進を図り 鉱物地域に居住する少数民族社会の権利及び利益を確実にするとともに エネルギー 鉱山 部門の地域内に存在する鉱物の保護 鉱物に関する出来事の報告するため 鉱業従事者に対する管理 監視する責任を有するものとする 第 2 章鉱業活動の検査 153

158 第 87 条検査組織検査組織は 本法第 82 条に規定される 鉱業管理組織 と同じ組織である 第 88 条検査の形式検査には以下の 2 つの形式がある 1. 内部検査 2. 外部検査 内部検査とは エネルギー 鉱山 部門により実施される検査である 外部検査とは 法律及び規則に基づき鉱業活動の実施についての権利 職務及び役割の行使に関して 国民議会 国の検査組織 国の会計監査組織からの監査が行われるものである 更に エネルギー 鉱山 部門による法律及び規則の違反が発見された場合 政府の官吏あるいは鉱業検査官 市民 組織 企業あるいは投資会社は そのような違反に対して措置を講じるように関係当局に要求することができる 第 89 条検査内容鉱業活動の検査とは 鉱物資源 環境 安全及び労働衛生を保護するため 法律及び規則に従って実施されている鉱業活動が効果的であることを確認するとともに 技術標準が遵守されていることの確認を意味する 鉱業活動の検査は 以下の内容を検査することである 1. 各段階における鉱業活動の実施 2. 概査 探査 事業可能性調査 (F S 調査 ) 及び採鉱計画の期限の順守 3. 環境影響の低減に関する安全基準及び対策の実施 4. 合意に従い また法律及び規則に従う義務の履行 5. 鉱業活動の検査を含む 鉱物の管理 保護 採鉱 及び鉱物の利用に関する組織 官吏 鉱業検査官及び人々の活動の監視 6. 国民の環境 寿命 健康及び財産への負の影響に対する補償 7. 財務システム 社会福祉及びその他の政策 第 90 条検査組織の権利及び職務検査組織は 採鉱及び鉱業活動に対して以下の権利及び職務を有する 1. 鉱物に関する法律及び規則の実施状況を検査すること 2. 鉱物に関するサービス事業を含め 概査 探査及び採鉱のような鉱物に関連する活動及び事業を検査すること 3. 鉱物に関連する活動を中止あるいは解約する命令を出すか あるいは法律及び規則に違反するスタッフ及び鉱業検査官を解約あるいは制裁処置をとるため 関係組織に提案すること 4. 各種鉱物サンプルの分析結果に関する報告書を検査すること 5. 他の関係部門の権利及び職務の実施に関して 他の関係部門と協力 調整すること 6. 検査の実施に関して 直属上司に定期的に要約して報告すること 7. 権利を行使し 法律及び規則に規定される他の職務を実施すること 第 91 条鉱業検査官吏 ( 鉱業検査官 ) 鉱業検査官吏 ( 鉱業検査官 ) は エネルギー 鉱山 部門の政府の官吏であり 以下の主要な権利及び職務を有する 1. 採鉱場 鉱物輸送ルート 貯蔵場所 鉱物置場 鉱物用倉庫 鉱物加工プラント及び必要とみなされるその他の場所を含む目標箇所のパトロール及び現地検査を実施すること 2. 違反ケースの報告書を受領して記録し 鉱物に関する法律及び規則に違反する関連の文書を要請 154

159 約 し 点検すること 3. 関係地方自治体など他の組織の職務の実施に関して 他の組織と連絡し協力すること 4. 本法第 89 条に従って検査を実施すること 5. 鉱業検査に関する活動について 中央及び県の エネルギー 鉱山 部門及び地元自治体に要 して報告すること 第 92 条検査の形式検査には以下の 3 つの形式がある 1. 定期検査 2. 事前通知をともなう検査 3. 緊急検査 定期検査は 一定期間の間隔で実施され 少なくとも年に 2 回実施しなくてはならない 事前通知を伴う検査は 少なくとも検査の 24 時間前までに事前に投資家に通知することにより 必要とみなされる時点で実施される検査である 緊急検査とは 緊急事態の際に投資家に何ら事前通知を送付せずに 必要とみなされる時点で実施される検査である 検査は 書類の点検及び現地検査の双方を通じて実施される 第 XI 部 表彰及び制裁 第 93 条表彰ラオス人民民主共和国の法律に従い 本法の実施に際して鉱物資源の保護及び効率的な鉱業活動に従事し 顕著な成績を示す人物あるいは組織は 規則に従って賞状あるいは他の便宜を授与される 第 94 条違反者に対する制裁本法に違反する人物あるいは組織は 違反の重大性により 例えば再教育 罰金あるいは刑事処分のような処置を受けるものとする 第 95 条再教育処置軽微な違反あるいは本法に違反するのが初回である人物あるいは組織は 警告を受け 再教育を受けるものとする 例えば 期限内に鉱業報告を提出することの不履行 極めてルーズな作業状態 技術計画を遵守しない事業 100 万 kip 以下の損害をひき起こしたが誠実に報告された無許可の手掘り採鉱活動の実施 第 96 条懲戒的制裁政府の官吏あるいは鉱業検査官であって鉱物に関する規則及び法律及び禁止規定に違反し その内容が重大ではなく 刑事犯罪を構成することが不可能で 100 万 kip 以下の損害を引き起こしたが犯罪を免れるために誠実に報告されなかった場合 以下の懲戒的制裁を受けるものとする 1. 該当する人物の履歴書にこのような犯罪を記録することにより その犯罪に関して警告を受けるかあるいは非難を受けること 2. 地位の昇進 給与レベル及びその他の利益の停止 3. 現在の地位から解任されるか あるいは他の低い地位の職務に降格されること 4. 何らの補償なしに公職から解任されること 155

160 懲戒的処置を受ける人物は 違法に取得した資産を関係組織にすべて返却しなくてはならない 第 97 条罰金刑事犯罪を構成しないが 100 万 kip 以上の損害費用を引き起こした本法に違反する人物あるいは組織及び本法に規定する禁止事項に違反する人物あるいは組織は 市場価格に従って鉱物 鉱物製品に対する損害額の罰金を支払わなくてはならない 2 回目の違反あるいは重大犯罪のような犯罪である場合には その人物は市場価格に従って鉱物 鉱物製品の損害費用の 2 倍の罰金を支払わなくてはならない 第 98 条民事処置鉱業活動において本法に違反して他人に損害を与えた人物 組織 企業あるいは会社は 引き起こした損害を賠償しなくてはならない 第 99 条刑罰採鉱ライセンスの偽造 埋蔵鉱物の破壊 違法な採鉱 技術的安全及び環境対策の適用不履行による死亡あるいは負傷 賄賂の受領 職権の乱用 鉱業活動に関する各種文書の偽造 職権の乱用及び採鉱事業から個人的利益の獲得のような刑事犯罪を構成する本法に違反する人物は 引き起こした損害を賠償するほか 刑法の規定により罰せられるものとする 第 100 条追加の処置上記第 99 条に示す他 国による採鉱事業の停止 ライセンスの取り消し及び違反者の車両及び機器の没収のような違反者に関しては追加の制裁を課すことができる 第 XII 部 最終規定 第 101 条執行ラオス人民民主共和国の政府は この法律を執行するものとする 第 102 条有効性この法律は ラオス人民民主共和国の大統領により発行された公布命令の日から 90 日後に効力を生じるものとする この法律は 1997 年 4 月 12 日付の鉱業法第 04/97/NA を取り消す 1997 年の鉱業法に従うか あるいは本法律が効力を生じる日より前に有効な契約に従って採鉱ライセンスを取得した人物及び組織は その契約条件に従って採鉱事業を継続する権利を有するものとする 過去の契約による鉱業のライセンス所有者が本改訂法の下における執行を望む場合には 本法律が有効となる日から 120 日以内に関係機関に提案することができる 本法律に抵触するすべての規則及び条項は 無効とする 国民議会議長 ( 捺印 署名 ) Thongsing Thammavong 156

161 資料 -2 ( ラオス労働法 ) ( 出典 : 年ラオス人民民主共和国労働法 (2006 年 12 月 27 日国民議会 06 号 ) 中村信太郎 鈴木基義共訳 第 1 章 総則第 1 条目的この法律は 雇用関係を規定し 国家の社会的および経済的発展を確かなものとするために労働者の能力を最大限に活用し 社会の効率性と生産性を高め 労働者の生活水準を向上させることを目的とする 第 2 条用語の説明この法律において使用される用語の意味は それぞれ次の通りとする 1. 労働 とは自然人の身体能力 知的能力および技能をいう 2. 技能の形成 とは いかなる訓練を受けたこともない労働者について 雇用されるため基礎的な専門訓練を受けることをいう 3. 技能の開発 とは すでに基礎的技能を有している労働者について 労働市場の各段階での需要に対応するため職業的専門能力および技能を高めることをいう 4. 労働者 とは 法律および雇用契約によって規定される給与または賃金および種々の給付と交換に 労働者を使用する者 ( 使用者 ) の監督の下で勤労する者をいう 5. 労働者を使用する者 ( 使用者 ) とは 労働者をして自らのために勤労させ 法律および雇用契約によって規定された給与または賃金および種々の給付を支払う自然人または法人を意味する 6. 強制的な方法を用いる労働の使用 とは 雇用契約に合致せず 労働者の自発的な意思の欠如の下である仕事をさせるために労働者を使用することを意味する 7. 事業所 (Labour unit) とは 全ての社会 経済部門における生産 企業またはサービスの単位を意味する 8. 労働市場 とは 使用者と労働者との間における労働の需要および供給を意味する 第 3 条労働の原則労働の原則は次の通りである 1. 労働は労働者と使用者との間の雇用契約に基づかなければならない 2. 労働は 人種 性別 宗教 政治的意見および社会的経済的地位により差別することなく 労働者および使用者の間で相互利益をもたらすよう確保しなければならない 3. 使用者は 労働者の知識と能力に応じて労働者を使用しなければならない 4. 使用者は 労働者に対し 給与および賃金を正当に支払い 安全な労働環境を確保し および社会保障制度を実施しなければならない 5. 使用者は ラオス人労働者を雇用しなければならない 外国人労働者を雇用することが必要な場合には 使用する前に労働監督機関からの承認を得なければならない 6. 使用者は 労働者が事業所内に基礎を置く大衆組織および他の社会的法人の構成員となることを受け入れ 施設を提供しなければならない 7. 外国に働きに行く必要のある労働者は 労働監督機関からの承認を得なければならない 8. 労働者は 労働規則を尊重し 厳格に遵守しなければならない 9. 労働者と使用者との間の労働争議の処理に当たっては 雇用契約 規則および法律に従い 公平が確保されなければならない 10. いかなる態様の強制労働も禁止する 11. 労働者の使用は 労働力の形成および開発に沿ったものでなければならない 12. 技能の形成および開発は 社会経済開発計画に合致し かつ労働市場の需要に合致して実施されなければならない 157

162 第 4 条労働政策国の政策は 労働規律のさらなる向上および国内外への労働力の供給のため 科学および技術を利用して 技能の形成および開発 創造性の向上 技能の競争および雇用情報の提供を推進するとともに ラオス人労働者の雇用機会を増進し 労働の監督を図り 並びに労働者および使用者の権利および正当な利益を保護するものとする 第 5 条労働組合の役割労働組合または労働者代表は 事業所内において 労働者の連帯 研修および労働規律の向上 事業所内で策定された生産計画に従った労働実績 労働規則および雇用契約の遵守に関する苦情の申立て 労働争議の解決への参加並びに法律および規則によって定められている給与 労働時間 休憩 労働条件および社会保障制度に関する事項についての使用者との協議について責任を持たなければならない 労働組合は当該部門におけるそれぞれの規則に従って事業所内に結成されるべきである 労働組合が存在しない場合は 労働者代表を置くものとする 使用者は 労働組合または労働者代表に対し 活動の遂行が可能となるよう就業時間内に 施設および適当な場所を提供しなければならない 第 6 条この法律の適用範囲この法律は 事業所で諸活動を行う全ての労働者および使用者に適用される 事業所以外で労働する者にあっては 3 ヶ月以上の期間にわたる書面による雇用契約の下で働く者はこの法律を援用することができる この法律は 国の行政および技術的サービス部門 国防 治安維持部門並びに大衆組織において雇用される公務員には適用されない 第 7 条労働に関する国際関係および国際協力国は 技能形成および開発 雇用機会の供給 労働の監督 労働に関する国際協定の実施 教訓の交換 援助並びにその他の協力等多くの分野および場面における外国および国際機関との関係および協力を広く推進する 第 2 章 技能の形成および開発第 8 条技能形成および開発の方法技能の形成および開発は 教育機関 訓練センターおよび技能訓練開発センターでの学習 実地訓練 研修旅行並びに教訓学習等多くの態様で行われる 第 9 条技能開発に関し責任を有する機関労働監督機関は技能の形成および開発に責任を有する さらに当該機関は 技能の形成および開発に関し 政府部門および民間部門を問わず社会全体の関係部門を促進し かつ調整する 第 10 条技能形成および開発の義務全ての使用者は 労働者が専門知識と経験に通じた熟練労働者となれるよう その監督および指導の下で労働者に訓練を実施しなければならない 事業所は労働者の訓練に関する計画を策定し 労働者の給与費または年間人件費の 1 パーセントに相当する基金を その責任の下にある国内外の労働者の訓練および職業技能開発のための予算として積み立てなければならない 事業所が自らその労働者の技能の開発ができない場合は 国家技能開発基金に預託しなければならない 第 11 条国家技能開発基金国は労働者の技能形成および開発のための基金を設立する政策をとるものとする 当該基金の財源は次の通りとする 国家予算における毎年の労働者からの所得税収入の 1.5 パーセント 自らの労働者の技能形成および開発を行うことのできない事業所の基金 当該事業所は毎月の 158

163 労働者の給与の 1 パーセントに相当する額を納付する 当該額は労働者の給与または賃金から差し引いてはならない 国内外からのその他の基金本基金の使用および管理については規則で定めるものとする 第 12 条技能基準技能基準とは 各技能分野における技能の形成および開発の質および労働者の技能の程度について特定し 検定を行い および保証するものをいう 国は技能基準の詳細を定めるものとする 使用者は労働者の給与または賃金の範囲を定めるに当たり 関係国家機関により検定され 証明された技能の程度を受け入れ 信頼するものとする 第 13 条雇用情報労働監督機関 事業所および他の関係部門は互いに雇用情報を提供するものとする 事業所は労働監督機関に対し定期的に雇用情報を報告しなければならない 労働監督機関および事業所は労働者に対し雇用情報を提供しなければならない 職を必要とする労働者は労働監督機関または合法的な許可を受けた雇用サービス会社に登録されなければならない 第 14 条労働市場国および関係部門は 各段階における労働市場の需要に応じ 技能の形成および開発を図るため 国内外における労働市場の把握および調査に注意を払わなければならない 国および社会は 労働者の雇用機会を創出するため 製造業 商業およびサービス業に対する投資の促進を図ることにより労働市場を拡大するとともに より高度な技能の形成および開発を図らなければならない ラオス人労働者の国外への送り出しおよび外国人労働者のラオス国内への受け入れは 労働監督機関による審査および承認を得なければならない 国内外の労働市場に応じた雇用サービスの実施は労働機関による承認を得なければならない 第 3 章 労働規則第 15 条労働規則の内容労働規則は労働者と使用者が法律上守らなければならない義務である 労働規則はまた 事業所の内部就業規則および雇用契約に則った労働者および使用者の権利と義務により構成されるものとする 事業所の内部就業規則が法的な効力を発するためには ラオス人民民主共和国の労働法および規則に則って制定され かつ労働監督機関によって事前に承認を受けなければならない 事業所の内部就業規則は 全ての労働者に周知させるとともに 全ての者が知りうるよう掲示されなければならない 労働者および使用者は 労働規則によって定められた義務を厳格に果たさなければならない 第 16 条労働時間労働者の労働時間は 給与または賃金の支払形態にかかわらず週 6 日とし かつ 1 日 8 時間または週 48 時間を超えてはならない 次に規定する業務に就労する労働者の労働時間は 1 日 6 時間または週 36 時間を超えてはならない 放射線または伝染性の疾病に直接さらされる業務 健康に害を及ぼすガスまたは煙を直接吸引する業務 危険な化学物質 特に爆発性物質に直接さらされる業務 坑口 地下トンネル 水中または高所における業務 著しく高温な場所または低温な場所における業務 振動性機械を常時直接使用する業務 159

164 第 17 条労働時間の算定次に規定する時間は 労働時間として算定される 始業時刻前および就業時刻後の技術的準備時間 時間制や交代制の職場における 1 時間当り 15 分を超えない休息 交代制における 1 交代当り 45 分間の食事休憩使用者は 2 時間の労働に対し少なくとも 5 分から 10 分の休憩を与えるよう適切な生産計画を策定しなければならない 技術的または機械的理由による必要性が生じた場合 交代制の仕事は 労働者が適切に休憩をとれるよう配慮されなければならない 労働時間として算定される時間については 事業所の就業規則に明記されなければならない 第 18 条時間外労働使用者は 労働組合または労働者代表および労働者本人からの事前の同意を得た上で 必要に応じ労働者に時間外労働を要請することができる 時間外労働は 職場に著しい損害をもたらす自然災害や不慮の事態といった例外的状況を除いて 1 か月当り 45 時間を超えてはならない 時間外労働が必要である場合 使用者はまず労働組合または労働者代表に協議し 当該部署の労働者に通知して時間外労働の必要性について説明しなければならない 時間外労働が 1 か月当り 45 時間を超える場合 使用者は労働監督機関から事前の承認を受けなければならない なおその際 労働組合または労働者代表の同意書を添付するものとする 第 19 条週休日および休日労働者は 週休として毎週 1 日全日を休養日とする権利を有する 休養日は 労働者と使用者との合意により日曜日またはその他の曜日に設定される 公休日は 政府によって制定される 第 20 条疾病による休業医師の診断書を提出することにより 月給制の労働者は 年 30 日を上限として全額有給で疾病による休業が認められる 時間給 日給 出来高払いまたは契約ベースの労働者に対しては この規定は 90 日を超える期間にわたり勤務した者に限り適用される 本条項の規定は 業務上の傷病には適用されない 第 21 条労働規則違反主な労働規則違反は次のものを含むものとする 事業所の財産を損傷し または破壊すること 事業所の財産を窃取し または詐取すること 職責を怠ること 事業所の規則または雇用契約を遵守しないこと 第 4 章 雇用契約の成立とその終了第 22 条雇用契約雇用契約とは 労働者と使用者またはそれらの代理人との間で締結される契約である 全ての使用者および労働者はその専門と経験に応じ 雇用契約に規定されている義務を完全に遂行するように求められる 使用者は 労働者に対し 雇用契約に規定された業務と役割を提供しなければならない 使用者は 雇用契約に従い 給与または賃金を支払うとともに 正当な給付およびその他の賞与を支給しなければならない 雇用契約においては 職場および業務内容 使用者により提供される報酬の水準やその他の給付について言及されなければならない 第 23 条雇用契約の形式と期間雇用契約は 書面で締結されなければならない 雇用契約は 期間を定めた契約または期間の定めのない契約とも締結することができる 160

165 雇用契約の期限は 使用者と労働者本人との合意に基づいて決められなければならない 第 24 条雇用契約の形式と期間雇用契約は 書面で締結されなければならない 雇用契約は 期間を定めた契約または期間の定めのない契約とも締結することができる 雇用契約の期限は 使用者と労働者本人との合意に基づいて決められなければならない 第 25 条外国人労働者の雇用事業所は 事業所の必要に応じて労働者を雇用する権利を有するが ラオス人を優先的に雇用しなければならず 特に貧困削減の対象となっている者の雇用を優先しなければならない 事業所は必要に応じ 次に規定する割合に従い 外国人労働者を雇用できる その場合 労働監督機関による審査および承認を得なければならない 特定の知識を持ち かつ肉体労働を行う者については当該事業所の総労働者の 10 パーセントを超えないこと 特定の知識を持ち かつ頭脳労働を行う者については当該事業所の総労働者の 20 パーセントを超えないことこの範囲を超えて外国人労働者を雇用する必要がある場合 政府の承認を得なければならない 外国人労働者の雇用の期間は限定されるものとし かつラオス人労働者に対して技能を移転する義務を有する 政府は ラオス人労働者に留保すべき必要があると考えられる活動については外国人の従事を認可しない これらの活動一覧は別途規則によって定める 第 26 条障害者の雇用事業所は 身体の一部を亡失した者または障害を有する者について その能力および技能に応じ 優先的に雇用し 適切な職務に配置し かつ健常者と同等の給料または人件費を支払わなければならない 第 27 条試用期間使用者は 労働者の業務遂行能力の有無を確認するために 試しの期間として労働者を雇用する権利を有する 試用期間の長さは 業務の性質に従い 次に規定する通りとする 肉体労働のように 経験も専門技術も必要としない労働については 30 日を超えてはならない 専門技術職については 60 日を超えてはならない 労働者が 試用期間中に疾病のため またはその他のやむを得ない理由のために欠勤する場合 その期間を試用期間に含めてはならない 労働者が必要な技術を欠く場合 試用期間を延長することができ または採用を見合わせることができる ただし 試用期間の延長は 30 日を超えてはならない 両当事者は 試用期間中のいかなる時点においても試用期間の終了させる権利を有するが 非熟練労働者について少なくとも 3 日前 熟練労働者については 5 日前に相手方に予告しなければならない そのような場合 労働者は 規則に従い試用期間開始日より終了日までの給与または賃金および他の給付金を受け取る権利を有する 使用者は試用期間の終了 7 日前に 正規雇用の是非を文書で通知しなければならない 試用期間中の労働者については 正規の給与または賃金の少なくとも 90 パーセントが支払われなければならない 第 28 条雇用契約の終了期限の定めのある雇用契約または期間の定めのない雇用契約のいずれも 両当事者の合意により終了させることができる 一方の当事者により期限の定めのない雇用契約を終了させる場合 専門技術職については少なくとも 45 日前 肉体労働については 30 日前に相手方へ予告しなければならない 期限の定めのある雇用契約の当事者にあっては 契約満了の少なくとも 15 日前に それぞれの意思 161

166 を互いに通知しなければならない 雇用契約の継続を希望する場合 両当事者は新たな雇用契約を締結しなければならない 量の決められた業務に対して締結された雇用契約は 業務の完了をもって終了とする 雇用契約は 労働者の死亡をもって終了する 使用者はその場合 当該労働者の行った業務量および法律上の他の施策にしたがって 賃金を払わなければならない 第 29 条解雇による雇用契約の終了使用者は 次のいずれかの場合 解雇によって雇用契約を終了させることができる 当該労働者が必要な専門技能を欠いている場合または労働者が良好な健康状態になく 従って労働を継続できない場合 使用者が操業環境を改善するために労働者数を減少させる必要があると考えた場合 労働者が必要な専門技能を欠いていると思われる場合または十分な健康状態にないと思われる場合 使用者は当該労働者の技能および健康状態に応じた新たな業務への配置転換を検討しなければならない そのような新たな業務がない場合 または当該労働者が当該新たな業務に従事できない場合 使用者は 本法第 28 条に従い 雇用契約の終了を検討することができる 労働者は予告期間中において 新たな職を探すため 1 週間当り 1 労働日の有給休暇をとる権利を有する 事業所が 操業環境を改善するために労働者数を減少させる必要があると考えた場合 使用者は労働組合または労働者代表との協議において影響を受ける労働者の名簿を作成し 労働監督機関へ通知しなければならない 同時に使用者は期間を決めた解雇予告とその説明を与えなければならない 12 ヶ月以上勤務した労働者は 健康状態がよくない 使用者が雇用契約を遵守しない 使用者が労働規則で定められた給付を行わない等正当な理由がある場合 雇用契約終了前であっても当該契約終了の意思を示す権利を有する ただし 使用者に対して理由を説明するとともに 本法第 28 条にもとづき予告しなければならない 使用者が上記のいずれかの理由により雇用契約を終了させる場合 使用者は労働者に使用期間に応じた補償を与えなければならない 補償の額は 在勤期間が 3 年未満の労働者に対しては 在勤月数分に対し雇用契約終了時の月給の 10 パーセントに相当する額とし 3 年以上の期間勤務した労働者に対しては 在勤月数分に対し同月給の 15 パーセントに相当する額としなければならない 給与が固定されていない出来高賃金制度に基づいて支払われている労働者については 補償額は 雇用契約終了前 3 か月間に受け取った給与または賃金の平均を基礎として算定されなければならない 第 30 条雇用契約の終了に関する使用者の権利の制限使用者は 労働者が次のいずれかに該当する場合 雇用契約の終了または業務の中断を強制することはできない 医師の助言により病気療養若しくはリハビリテーション中の者または天災による家屋損壊等の被害を受けた者 妊娠中の女性または過去 1 年間以内に子供を出産した女性 年次休暇または使用者によって認められた休暇中の者 使用者の要請により別の職場での勤務を命じられている者 使用者に対する原告若しくは告訴人 労働法規の適用に関し政府職員と協力した仕事を受け持っている者または当該事業所における労働争議に参加中の者 使用者の同意を得て または勤務時間外に 労働組合 労働者代表または社会的組織の活動を行う労働者 労働組合または労働者代表の選挙の候補者ただし 本条は第 32 条各号に規定する過失を犯した労働者には適用されない 第 31 条解雇予告期間中における労働者の特別な権利解雇通知を受けた労働者が業務上の傷害または疾病のため職務に復帰できない場合 当該傷害または疾病の治療に要する期間は解雇予告期間に含めてはならない 予告期間中も労働者は勤務を継続し 通 162

167 知以前と同額の給与または賃金を受け取るものとする 第 32 条労働者の責に帰すべき事由に基づく解雇使用者は 次のいずれかに該当する労働者に対し 補償金を支払うことなく雇用契約を終了させる権利を有する その場合 少なくとも 3 日前に通知しなければならない 不誠実な行動をとり または使用者の財産に故意に著しい損害を与えた場合 ただし そのような違法行為に対し然るべき証拠が必要である 使用者からの警告があったにもかかわらず労働規則に違反した者 正当な理由なしに連続 4 日間以上欠勤した者 裁判所の判決により禁固刑に処せられた者 第 33 条雇用契約の非合法的終了雇用契約の非合法的終了とは次の場合をいう 使用者が 正当な理由なく雇用契約を終了させた場合 使用者が 直接または間接に雇用契約の終了を強制した場合 使用者が労働者の基本的権利を侵害した場合 使用者が労働者からの要請があったにもかかわらず 雇用契約に規定された責務に違反した場合 雇用契約が非合法的に終了した労働者は 以前の職務への復帰や他の適切な業務への就業につき これを要求する権利を有する 雇用契約が上記の状況の下で終了した労働者に対する補償金は 在勤期間が 3 年未満の労働者に対しては 在勤月数分に対し勤務終了時の月給の 15 パーセントに相当する額とする 3 年以上勤務した労働者に対しては 在勤月数分に対し同月給の 20 パーセントに相当する額とする 第 34 条労働者の一時的異動使用者は 3 か月を超えない期間内において同一事業所内の他の業務へ労働者を異動させることができる ただし そのような異動は 事業所活動の一時的中断の結果 懲戒上の理由 事業所活動に及ぼしうる損害の回避手段または自然災害に対する保護手段として行われる場合に限られる 異動期間が 3 か月を超える場合 当事者間で雇用契約の継続について再考されなければならない 一時的な異動期間において 労働者がより高い職階に任ぜられ または要求された水準に見合う業務を遂行できる場合 その業務に対応する給与または賃金が支払われなければならない 新しい業務に支払われる給与または賃金がこれまで支給されていた給与または賃金よりも低い場合 労働者には引き続き異動前の給与または賃金が支払われなければならない 懲戒上の理由による異動については 労働者は 新しい業務に対応する給与または賃金が低い水準にあった場合でも 異動後の給与または賃金水準に基づき報酬を受けなければならない 異動前の業務に復帰した場合 労働者には異動前の業務に対応した給与または賃金が支払われなければならない 労働者を当該他の業務へ異動させる場合 理由および事情の如何にかかわらず 新たな業務の性質は従来の業務とは異ならないか または非常に類似したものでなければならない 第 35 条使用者による雇用契約終了の手続き使用者は 労働者の不適切な行為に対し注意を与えたにもかかわらずそのような行為が継続している場合 雇用契約を終了させる権利を有する しかし 使用者は 少なくとも雇用契約の終了 5 日前にその活動を管轄する労働監督機関に通知しなければならない 労働監督機関に意見を求めた場合または当該事業所の労働組合若しくは労働者代表に通知した場合を除き 使用者による雇用契約の一方的終了および労働者の解雇は禁止される 通知した日より 15 日以内に上記機関から回答がなかった場合 雇用契約は終了させることができる そのような場合 使用者は 理由を明記した上で雇用契約の終了を当該労働者に書面で通知しなければならない 使用者は労働者が契約終了までに係る給与およびその他の全ての給付を 法律および規則 163

168 の定めるところにより支払わなければならない 第 36 条新しい使用者の責任労働者が 契約違反により雇用契約を終了させ 新しい職に申し込む場合 新使用者は 次のいずれかに該当する場合 旧使用者の側に結果的に発生する損害に対し その責任を負わなければならない 新使用者が当該労働者の雇用契約の終了に関与しているという証拠が存在する場合 労働者が他の使用者と雇用契約を締結していることを知りながら 新使用者が その労働者を雇用した場合 第 37 条勤務証明書の発行使用者は 退職する労働者に対し 退職の日から 7 日以内に勤務証明書を発行しなければならない 当該証明書には 労働者が勤務を開始した日 退職した日および退職する前の地位を明記しなければならない 労働者からの請求がある場合には 当該証明書に賃金および勤務内容に関しより詳細に記載しなければならない 第 5 章 女性および年少者の雇用第 38 条女性の雇用妊娠中の女性および新生児の育児期間中の女性は 次に規定する業務に従事してはならない 重量物を持ち上げ または運搬する業務 長時間継続して立っている業務 本法第 16 条各号に規定する業務 そのような場合 使用者は女性を一時的に他の業務に就業させなくてはならない 一時的な業務に就いている当該労働者は 最高 3 か月にわたり通常の給与または賃金を受け取る権利を有し 当該期間を経過した後は 新しい業務に相応する給与または賃金が支給される 使用者は 時間外労働 週休日出勤および夜間労働に 妊娠中の女性および 1 歳未満の子供を育児している女性を就業させてはならない 第 39 条産前産後休暇女性労働者は 産前産後の期間 少なくとも 90 日間の産前産後休暇をとる資格が与えられ この間 使用者から または社会保障基金への拠出が満額なされている場合には社会保障基金から 通常の報酬が支払われる そのような産前産後休暇には 少なくとも 42 日間の産後休暇が含まれなければならない 出産に起因する疾病のために欠勤する女性労働者は 医師の診断書がある場合 少なくとも 30 日間の追加休暇が認められ その間通常の報酬の 50 パーセントが支払われる 出産後 12 か月の間 女性労働者は毎日 1 時間の授乳または子供の世話のための時間および規則によって定められた予防注射に連れて行くための時間をとる権利を有する 流産の場合 休暇期間は医師の助言に基づいて決められ 当該期間中は通常通りの報酬が支払われる 第 40 条出産給付女性労働者は 出産の際 使用者から または社会保障基金への拠出が満額なされている場合には社会保障基金から 政府によって決められた最低賃金の少なくとも 60 パーセントに相当する額の給付を受ける権利を有する 2 人以上の子供を同時に出産した場合 当該給付金額は 50 パーセント増しとなる 流産の場合も 医師の診断書の提出を条件として 当該給付が支払われる 第 41 条年少者に対する雇用使用者は 14 歳以上 18 歳未満の年少者を雇用することができる ただし 1 日 8 時間を超えて働かせてはならない 使用者は年少者に対し 次のような過酷な業務または健康にとって有害な業務に就か 164

169 せてはならない 採鉱採石業務 化学物質または爆発物および毒物に関わる業務 人間の死体処理に関わる業務 時間外労働 騒音を発生する場所での業務 飲酒および賭博を行う場所での業務 すべての業種における午後 10 時から翌日の午前 5 時までの労働 本法第 16 条各号に規定する業務 第 6 章 労働者保護第 42 条労働者保護の方法および労働条件労働者保護とは 労働者が安全で質の高い仕事ができるよう 条件および環境を整え 並びに他の措置を講ずることである 使用者は その監督下にある職場 機械 材料および化学物質の使用を含む種々の生産段階が安全で かつ労働者の健康を害することのないよう確保する責任を有する 使用者は 事業所の労働組合または労働者代表と協議し 機械の使用において求められる安全面の保護措置の実施 種々の安全機器の設置といった労働と健康に対する保護についての作業規則を作成する責任を有する 当該作業規則は 全ての労働者に周知させるとともに 全ての者が知りうるよう掲示されなければならない 職場における安全と衛生を確保するために必要な措置は次に定めるものを含む 適切な電気照明または自然採光 過度の騒音の防止 健康を害する粉じんおよび臭気を排出するための換気 飲料水 洗面所 シャワー室 便所 食堂および更衣室の設置 毒物を漏出の危険なく安全に保管することのできる貯蔵室 生産工程に従事する労働者に必要な個人用の防護機器および防護服の無償供与 防護機器の設置 危険な機械を囲む防御壁の設置 電気ショックから身を守るための機器や火災警報器の設置等さらに使用者は 安全に関する研修を企画し 労働者が自らの安全と健康を守るための規則に関し十分な知識を得ることができるよう確保しなければならない 労働者の安全と健康を守る全ての手段は 労働者に無償で供与されなければならない 労働者は 自らの安全と健康を守るだけでなく同僚の安全と健康を守ることができるよう細心の注意を精励に払わなければならない 労働者は 自らの安全と健康を守るために企画された諸方策の実施に当たり 使用者と互いに協力しなければならない 使用者は 労働者の健康に有害な麻薬等の物質を使用してはならない 第 43 条労働者に対する医療検診および健康管理事業所は 就職希望者に対し業務上の疾病にかかっていないことの証明として健康診断書の提出を求めることができる 就職希望者が業務上の疾病にかかっている場合 使用者は雇用申請を拒否できる 使用者は 特に本法第 16 条に規定する過酷な業務または健康にとって有害な業務に従事する労働者に対し 少なくとも年に 1 度健康診断を受けるよう要請しなければならない 労働者が特定の職場において業務上の疾病にかかったことが確認された場合 使用者は規則に従って治療を施す責任を有する 伝染性の業務上の疾病にかかった労働者は 健康が回復するまで治療のための休暇をとり治療に専念できる資格が認められる 回復の折には元の地位に復帰できる 業務上の疾病の診察および治療に係る一切の経費は使用者の負担とし または社会保障機関に加入している者にあっては社会保障機関の負担とする 全ての事業所は救急箱を設置しなければならない 50 名以上の労働者を雇用する事業所は 医療スタッフを常時待機させるよう措置を講じなければならない 165

170 第 7 章 給与または賃金および所得税第 44 条給与または賃金給与または賃金とは 使用者が労働者に対して支払わなければならない報酬であり 通貨によって支給されなければならない 給与または賃金は 月の始め若しくは終わりに または業務の完了の前若しくは終わりに支払われなければならない 第 45 条同一価値労働同一賃金の権利業務内容が質 量および価値の観点から同等であれば 労働者の性別 年齢 国籍または民族的出自の区別なく 同一の給与または賃金が支払われなければならない 第 46 条報酬水準の決定政府は各地域について最低給与または賃金を定期的に決定しなければならない 決定される最低給与または賃金は 生活費およびその時々の変動に基づいた基本的な生活水準を確保するものでなければならない 使用者は 政府によって定期的に定められる水準を下回る最低給与または賃金の水準を設定する権利を有さない 全ての事業所での最低給与および賃金の水準は 労働監督機関の監督および監察下に置かれる 各使用者は次の事項を考慮し その労働者の報酬の水準を決定する権利を有する 様々な社会団体の技術能力水準との比較評価や他の事業所における賃金または給与の支払水準との比較 賃金および給与は労働または任務に即したものであるべきである 行った仕事の価値 労働者の物質的および精神的必要性 生活費およびその時々の変動 労働者のための社会的福利厚生給付および社会保障給付 労働者 労働組合または労働者代表は 給与または賃金の水準に関し 使用者と交渉する権利を有する 第 47 条給与または賃金の支払方法使用者は 労働者が勤務した時間ごと 日ごと若しくは月ごとの期間の長さに基づき または一括払いで給与または賃金を支払わなければならない 全ての場合において 給与または手当および賞与を含む報酬の支払は賃金台帳に記録し 各労働者の署名を受けなければならない 労働者は 雇用契約が遵守されているか否か確認の必要がある場合 給与または賃金の計算の明細を使用者に尋ねる権利を有する 使用者の承諾を得て行った職場以外における補足的な労働に対する賃金は 生産性に基づき または一括払いで支給することができる 給与または賃金は 政府規定または労働者と使用者との特段の合意によって規定されている場合を除き 遅滞なく労働者に全額現金で直接支払われなければならない 使用者は 給与または賃金に加え 労働者に対する報奨として賞与 諸手当またはその他の恩典を賦与することができる 麻薬 薬品または健康を害するような物質が 給与または賃金および他の給付に代わって労働者に支払われることを禁止する 第 48 条時間外労働の算定時間外労働に対する報酬は次の通り算定されなければならない 通常の勤務日の昼間における時間外労働に対しては 労働した時間ごとに通常の時間給の 150 パーセントを基礎として算定されなければならない 166

171 通常の勤務日の夜間における時間外労働は 労働した時間ごとに通常の時間給の 200 パーセントを基礎として算定されなければならない 週休日または公休日の昼間における時間外労働に対しては 昼間に労働した時間に対しては通常の時間給の 250 パーセントを基礎として算定されなければならない 週休日または公休日の夜間に労働した時間に対しては通常の時間給の 300 パーセントを基礎として算定されなければならない 午後 10 時より翌日の午前 5 時までの間で夜間の勤務を行う労働者に対しては 労働時間ごとに通常時間賃金の少なくとも 15 パーセント割り増しした額が支払われなければならない 第 49 条給与または賃金の支払い期日給与または賃金は少なくとも毎月 1 回決められた日に支払われなければならない ただし 給付金または賞与についてはこの限りではない 出来高払いおよび時間給労働については 給与または賃金は少なくとも毎月 2 度または 16 日間を超えない間隔で支払われなければならない 労働者が 出産 疾病または事故といった諸困難や緊急事態に直面し 給与または賃金の前払いを要請する場合 使用者は必要に応じて給与日以前の支払を考慮すべきである 第 50 条一時的業務停止時における給与または賃金の支払い事業所が 使用者の過誤により生産若しくは営業活動の延期または生産の中止の命令を受けた場合 使用者はこの一時的な中断期間中においても 労働者が受け取る最低給与または賃金の 50 パーセントを下回らない給与または賃金を労働者に支払わなければならない 生産および営業活動が通常の状態に回復した場合 給与または賃金も通常通り支払われなければならない 第 51 条給与および賃金支払いの優先順位事業所が閉鎖され 破産し または裁判所がその財産の没収を命じた場合 労働者への賞与および給付金を含めた給与または賃金の支払いが優先され 他の負債は残った資産により処理されなければならない 第 52 条損害を弁償するための給与または賃金からの控除事業所の財産に与えられた損害を弁償するため 労働者の給与または賃金から控除を行う場合 控除は実際の損害額に応じ行われなければならない 労働者が損害を弁償するために給与または賃金以外の財産を保有しない場合 給与または賃金からの控除を行うことができるが 給与または賃金の 20 パーセントを超えてはならない 第 53 条所得税の源泉徴収国外に赴任しているラオス人労働者を含め ラオス人民民主共和国において雇用される全ての労働者は 所得税に関する規則に従い所得税を支払わなければならない 使用者または監督機関は 労働者の給与または報酬から所得税を精励に源泉徴収し 国庫に納入し かつフォローアップのために労働監督機関に報告しなければならない ラオス人民民主共和国における様々な事業所で就業する外国人労働者は 特別な規定に従い政府に所得税を納付しなければならない 第 8 章 業務上の負傷および疾病第 54 条業務上の負傷および疾病業務上の負傷とは 負傷 身体の一部の亡失若しくは障害につながり またはその結果死に至らしめるような事故であって 以下の各号に規定する状況で発生するものをいう 167

172 使用者または監督者の指示により 職場またはその他の場所において業務上の義務を遂行中 事業所の責任の下にある休養施設や食堂 その他の場所 住居と職場との通勤途中にあった場合 労働監督機関は 業務上の疾病の種類を規定するに当たり 保健行政当局および労働組合と協力しなければならない 使用者またはその代理人の指示なく 個人的な目的のために行った業務を遂行中発生した負傷は 業務上の負傷とはみなされない あらゆる形態の職業病も 業務上の傷害とみなされる 業務上の疾病の種類は 特定の規則によって規定されている 第 55 条業務上負傷し または疾病にかかった者に対する支援使用者は業務上負傷し または疾病にかかった労働者に対し 適切な支援を与えなければならない 医療費は使用者の負担とし または社会保障機関の加入者にあっては医師の診断書に応じ社会保障機関の負担とする 重大な業務上の負傷 疾病または死亡が発生した場合 使用者は 48 時間以内に最寄りの労働監督機関に報告するものとする 死亡の場合 葬儀および火葬に要する費用は使用者が適切に負担するものとし その額は故人の給料の 6 か月分を下回らないものとする 労働者が 使用者の指示により他の場所で勤務している間に死亡した場合 遺族への遺体または遺品の移送費は 使用者の負担とする 故人の遺族は 給付金を受ける権利を有する 第 56 条業務上の負傷または疾病に対する補償業務上の負傷または疾病に対する補償金を 次の通り定める 業務上負傷し または疾病にかかった者は 医師による治療およびリハビリテーション期間中を通じて 最高 6 か月まで通常の給与または賃金を受け取る資格を有する 6 か月を超え 18 か月までの期間中は 給与または賃金の 50 パーセントのみを受け取る資格を有する 社会保障機関加入者にあっては社会保障機関から給付金が支給される 労働者が業務上の負傷の結果身体の一部を亡失しした場合 若しくは業務上の疾病の結果障害者になった場合 またはそれらの結果死亡した場合 使用者は被害者またはその遺族に対し 施行されている規則に従い補償金を支払わなければならない 第 9 章 社会保障第 57 条社会保障の重要性社会保障は 疾病 出産 労働能力の喪失 死亡 業務災害 業務上の負傷 身体の一部の亡失 失業その他の困難の際 確実性および安心をもたらすことにより 労働者およびその家族の基本的な物質的生活および精神の基礎的保証を図る非常に重要なものである 第 58 条社会保障への強制加入全ての事業所は 規則に従い 労働者および使用者に対する社会保障政策を実施するため 社会保障基金への支払いを行うことにより 社会保障に加入する義務を負う 第 10 章 年金 補償制度第 59 条退職年金事業所で雇用されている労働者は 次に規定する条件を満たす場合 退職するに当たり年金を受け取る権利を有する 男性にあっては 60 歳 女性にあっては 55 歳に達していること 25 年間以上勤務していること 168

173 ただし 退職する以前に 5 年以上にわたり継続して危険な業務に就業した労働者については 年金受領資格としての勤務年数を 20 年間とし かつ 退職年齢を男性にあっては 55 歳 女性にあっては 50 歳とする 社会保障機関に加入している労働者は 社会保障規則に従って給付を受ける 社会保障機関に加入していない労働者については 事業所が社会保障規則に従って支払う責任を負う 第 60 条退職一時金本法第 59 条に規定された条件を満たさない労働者については 本法第 29 条の規定に従い 一時金が給付されるものとする 第 11 章 労働争議調整第 61 条労働争議の態様労働争議とは 労働者と使用者が労働問題に関し合意できないことをいう 労働争議は 次の 2 つの態様に分けられる 労働法 労働規則 事業所就業規則 労働規則 雇用契約およびその他の法的文書の実施に関する争議 利害に関する争議は 労働者が新たな恩典や権利のために使用者に対して改善を要求することから生ずる争議をいう 第 62 条権利に関する労働争議の解決労働者 労働組合または労働者代表から 使用者が労働法 事業所就業規則 労働規則または雇用契約を遵守していないと考えられる行動をとったとの苦情があった場合 使用者またはその代理者は 直ちに直接その主張者との間で当該苦情の解決を検討しなければならない この話し合いの間 当該労働者は労働組合または労働者代表に支援を求めることができる 労働者と使用者が争議に係る全てまたは一部の事項について合意することができた場合 覚書を作成しなければならない 覚書は両当事者およびそれぞれの証人が署名した後 15 日以内に 労働監督機関および労働組合または労働者代表に送付しなければならない 第 63 条権利に関する労働争議に関する機関使用者に対する苦情の申し入れ後 15 日を経過した後にあっても合意に至らず または合意が実施されない場合 労働者は調停のために労働監督機関に争議を付託する権利を有する 労働監督機関が 15 日以内に争議を解決することができず または一部のみしか解決できなかった場合 然るべき検討と判断を仰ぐべく人民裁判所に提訴できる 第 64 条利害に関する労働争議の解決権利に関する労働争議のため本法第 62 条および第 63 条で規定された手続きは 利害に対する労働争議の解決に対しても適用される 労働監督機関が 15 日以内に利害のための争議を解決できなかった場合 当該争議は 最終決定のため 労働調停委員会 に付託される この 労働調停委員会 は 労働監督機関 労働組合または労働者代表 使用者代表およびその他の関係者より構成される 労働調停委員会の設立および活動は 特定の規則により定められている 第 65 条就業停止の禁止労働者 使用者または各当事者の代理人は 次に規定するいずれかの場合 就業停止を宣言してはならない 労働法および規則 雇用契約並びに給付に関する争議の期間中 両当事者が解決のための交渉に同意した場合 169

174 労働監督機関および労働調停委員会が未解決の問題を解決する過程にある場合 人民裁判所に提訴される前の労働争議解決の過程にある場合 いかなる個人および組織も 就業停止に関与し または直接的に 間接的に 口頭で若しくは実力で労働者 使用者若しくは各当事者の代理人を煽動し その結果労働者または使用者に損害を与え または社会的秩序を乱した場合 実施されている法に従い処罰される 第 12 章 労働監督および監察第 66 条労働監督機関労働監督機関は次の各機関により構成される 労働社会福祉省 県およびビエンチャン首都の労働社会福祉局 郡および市の労働社会福祉部 第 67 条労働社会福祉省の権限および役割労働社会福祉省の労働に関する権限および役割は次の通りとする 1. 政府の承認を得るため 技能開発 雇用創出および労働監督に関する戦略並びに長期 中期および短期の計画を検討し 並びに作成すること 2. 労働法および労働関係諸規則を周知させ フォローアップし 指示し およびその実施を監察すること 3. 雇用サービス企業 組織および財団の設立を検討し 審査し 承認し または廃止すること 4. 労働 統計 情報 労働市場その他の事項について科学的な調査を組織し および実施すること 5. 技能の形成および開発並びに雇用の創出に当たって諸部門および組織と協力すること 6. 国内外のラオス人労働者およびラオス人民民主共和国で働く外国人労働者について 外務省 治安維持省および他の関係部門と中央および地方レベルで必要に応じ連携しつつ これを監督すること 7. 雇用サービス企業の行動を監督し および監察すること 8. 規則に従い 技能形成および開発のための国家基金を管理し 使用し および監察すること 9. 労働争議について 当事者の役割と機能に従い 仲裁を行うこと 10. 労働関係について外国と関係を結び および協力すること 11. 法律に従い その他の権利および役割を実施すること 第 68 条県およびビエンチャン首都の労働社会福祉局の権限および役割県およびビエンチャン首都の労働社会福祉局の労働に関する権限および役割は次の通りとする 1. 労働に関する戦略および開発計画を改訂し または作成すること 2. 労働法および労働関係諸規則を周知させ フォローアップし 指示し および実施を監察すること 3. 技能の形成および開発並びに雇用の創出に当たって各局および諸組織と協力すること 4. 内外のラオス人労働者およびラオス人民民主共和国で働く外国人労働者について 各地域における関係組織と必要に応じ連携しつつ 省の指示に従い これを監督すること 5. 規則に従い 技能形成および開発のための国家基金を管理し 使用し および監察すること 6. 法律および規則に従い 労働争議の仲裁を行うこと 7. 雇用サービス企業 組織および財団の申請または設立を検討し 労働社会福祉省に対して同意および承認のために提出すること 8. その責任において設立された雇用サービス企業 組織および財団の行動について指示し フォローアップし および監督すること 170

175 9. 労働および労働市場についての情報をフォローアップし および収集すること 10. 労働に関し取りまとめ 上位機関に報告すること 11. 法律に規定されたその他の権限および役割を実施すること 第 69 条郡および市の労働社会福祉部の権限および役割郡および市の労働社会福祉部の労働に関する権限および役割は次の通りとする 1. その責任の範囲内において 労働法および労働関係諸規則を周知させ フォローアップし 指示し および実施を監察すること 2. 技能の形成および開発並びに雇用の創出に当たって各部および諸組織と協力すること 3. 法律に従い 労働争議の仲裁を行うこと 4. その責任の範囲内において雇用サービス企業 組織および財団の行動についてフォローアップし および監督すること 5. 労働および労働市場についての情報をフォローアップおよび収集し 上位機関に提出すること 6. 労働に関しとりまとめ 上位機関に報告すること 7. 法律に従いその他の権限および役割を実施すること 第 70 条他の関係部門の権限および役割地方の各レベルにおける労働に関係する諸部門および政府機関は 労働がさらに成長し 国の社会経済開発の強化に貢献できるよう 技能の形成 開発並びに促進 雇用創出および労働監督に関し それぞれの役割と責任に従い 労働部門と協力する権限と役割を有する 第 71 条労働監察機関労働監察機関は 本法第 66 条に規定する労働監督機関とする 第 72 条労働監察機関の権限および役割労働監察機関の権限および役割は次の通りとする 1. 労働関係規則並びに法律および労働に関する計画の実施を監察すること 2. 労働条件 労働福祉および社会保障を監察すること 3. 職場における安全衛生を監察すること 4. 年少者および女性の労働を監察すること 5. 技能の形成および開発を監察すること 6. 雇用サービス企業を監察すること 7. 法律に規定する権限および役割を実施すること 第 73 条労働監察制度労働監察制度は次の 3 種に分類される 1. 通常監察 2. 結果フォローアップ監察 3. 特別または即時監察 通常監察は定められた日程に基づく 結果フォローアップ監察は 通常監察の後で実施されるもので 注意および改善勧告がなされた事業所を対象とする 特別または即時監察は 監察対象組織に対する事前の通告なしに行われる緊急の監察である 第 13 章 賞罰規則第 74 条表彰規則この法律の実施に関し顕著な結果を挙げた者または組織は 適切に表彰され 報奨を受けるものとす 171

176 る 第 75 条罰則この法律に違反した全ての個人および組織に対しては 違反の程度に従い 指導 警告 科料 一時操業停止 事業許可取消その他法的な措置がとられるものとする 措置には 法令にしたがった損害補償が含まれる 第 14 章 終則第 76 条実施この法律はラオス人民民主共和国政府が実施する 第 77 条発効 1994 年 3 月 14 日国民議会 002 号により公布された労働法は失効し 改正されたこの労働法がこれに代わる この法律は 公布後 90 日を経過した日から施行する この法律に適合しないいかなる決定および条文も無効とされる 国民議会議長 Samane Vignaket 172

177 資料 -3 ( ラオス環境保護法 ) 環境保護法 第 Ⅰ 章一般規定 第 1 条環境保護法の機能環境保護法は 国民 自然資源および生物多様性を保護し かつ国の持続可能な社会経済開発を確保するために 環境を管理し 監視し 復元しかつ保護するために必要な原則 規則および措置を定める 第 2 条環境環境とは 自然に存在する有機的特性または無機的特性もしくは人類および周辺 ( 例えば 人 動物 植物および他のもの ) ならびにそれらの間における正と負の相互作用と影響 ( 人と自然の生命にとって制限的であるか または好意的であるもの ) によって生じる有機的特性または無機的特性をいう 環境は 生態系を構成する土壌 水 森林 植物 動物 バクテリア 山岳 岩 鉱物および大気を含む 人間によって創出された考古学的遺物 歴史遺産および都市 農村居留地 建物 振動 放射線 色および臭気は 環境の重要な要素である 第 3 条環境保護環境保護は 環境の保護に寄与し 環境破壊を引き起こさず 清浄で汚染のない環境を保障し かつ人 動物 植物および生態の健康に負の影響を与えないすべての活動からなる 第 4 条環境を保護する義務政府は 国民の日常生活にとって環境の重要性を理解させ かつラオス人民民主共和国の環境政策と法律の厳格な順守を支援するため 関連データと情報を提供し 国民の意識を高め かつ国民を教育することにより環境保護を指導しかつ支援する 生産またはサービスに従事するラオス国民 外国人 無国籍者および居住外国人は 環境を保護する責任を負う 第 5 条環境保護の基本原則環境保護の基本原則は 次のとおりである 1. 環境保護は 優先的考慮事項である 環境の緩和と復元はあまり望ましいとは考えられていないが それでもなお重要な活動である 2. 国内の社会経済的開発計画は環境と自然資源を保護するための規定を含まなければならない 3. ラオス人民民主共和国に居住するすべての人と団体は 環境を保護する義務を負う 4. 環境を破壊する者は その影響に対して法律に基づき責任を負う 5. 自然資源 原材料およびエネルギーは 汚染と廃棄物を最小限にし かつ持続可能な開発を可能にする経済的な方法で利用されなければならない 第 6 条国際関係および国際協力政府は 環境保護と開発に関する国際関係および国際協力を支援する 173

178 第 Ⅱ 章環境悪化の防止 策 1 節環境悪化の防止策 7 条環境悪化の防止環境悪化の防止とは 社会的 自然的環境の質を破壊し または破壊する可能性があり もしくは社会的 自然的環境の質を低下させ または低下させる可能性のある行為の制限をいう 第 8 条環境影響アセスメント環境影響アセスメントは 開発プロジェクト 事業による環境に対する影響を予測する方法である 環境影響アセスメントはまた 社会的 自然的環境に対して予測される影響を緩和しかつ軽減するための方法と基準を特定する 1. 科学技術環境庁は 環境影響アセスメントの手続と方法に関する一般的な規則を公布する 2. 開発プロジェクト 事業を担当する各部門は 科学技術環境庁によって公布される一般的な環境影響アセスメント規則に基づき 環境影響アセスメントの手続と方法に関する独自の規則を公布する 3. 環境に影響を与えるか または与える可能性のある開発プロジェクト 事業は プロジェクトを開始する前に環境順守証明書の発行を求めて関係環境管理 監視班に対し第 1 項および第 2 項に従い環境影響アセスメント報告書を提出しなければならない 4. 本法律の制定前から操業している開発プロジェクト 事業であって 環境に損害を与えているものは 環境順守証明書の発行を求めて関係環境管理 監視班に対して当該損害を緩和するための対策 手続および措置を提案しなければならない 5. 環境影響アセスメントは 個々の開発プロジェクト 事業によって影響を受ける可能性のある地方行政機関 大衆組織および住民の参加を含まなければならない 第 9 条技術の適用生産プロセスおよび事業活動は 社会経済状況にふさわしく かつ環境破壊を最小限にする最新技術を用い また関係部門が発する技術基準を厳密に順守しなければならない 環境保護に関するすべての技術の輸入と移転は 担当部門と科学技術環境庁によって承認されなければならない 第 10 条建設および修理道路 橋 給水システム 修理 高圧洗浄 通信ネットワーク 電気グリッドおよび他の構築物といった建設と修理に従事する人と団体は 担当ライン庁と環境管理 監視班によって発せられる基準と規則を厳格に順守することにより その事業の安全を守らなければならず また煤煙 塵挨 騒音 放射線 変色 臭気 廃棄物および障害物といった公害を防止しかつ最小限にするための措置を講じなければならない 第 2 節自然資源の保護 開発および利用策 11 条自然資源自然資源は 土壌 水 大気 森林 生物多様性 鉱物および石のような自然に由来し かつ人々の暮らしと社会経済的開発にとって重要な条件である有機物と無機物である 第 12 条自然資源の種類自然資源は 次の 2 種類に分けることができる 1. 土壌 水 大気 森林および生物多様性を含む再生可能な自然資源は 計画と技術知識に従って適 174

179 切に管理 保存 開発されかつ利用された場合 それ自体が永久に持続する資源である 2. 鉱床および石のような再生不能な資源は 消滅する資源である ただし 計画に従って適切に管理かつ保存され 効率的に開発かつ利用された場合 これらの資源は幾世代も存続することができる 第 13 条自然資源を保護する義務すべての人と団体は 自然資源を保護する義務を負う 自然資源の喪失をもたらす出来事を目撃した人と団体は 時宜にかなった措置と保護のため当該出来事を担当行政機関に報告する義務を負う 第 14 条自然資源の開発と利用を管理するための対策自然資源の開発 輸送 保管 製造および / または利用に従事する人と団体は 土壌 森林 水 水資源 採鉱および農業に関する法律ならびに他の関連規則と法律を厳格に順守しなければならない 第 15 条生物多様性資源の保護生物多様性は 自然のいずれかの部分に住む植物 動物 昆虫および微生物といった生体からなる多数の生態系 種および類である 科学技術環境庁は 生物多様性の管理に関する一般的な規則と措置を発する 地方行政機関および関係ライン庁は 生物多様性保存地域を指定し 当該種の個体数を保護しかつ増加させるために保護種と非保護種を指定する 植物 種子 動物品種および微生物のような生物学的多様性の輸出入は 生物学的多様性の管理に関する規則と措置を厳格に順守しなければならない 第 16 条文化的 歴史的 自然的保存地の保護遺跡 名所旧跡 観光地または保存森といった文化的 歴史的 自然的保存地に対して負の環境影響を与える生産 事業 サービスまたは他の活動に従事する人または団体は 関係部門機関および地方行政機関によって発せられる規則と措置を厳格に順守しなければならない 第 3 節災害の防止および撲滅第 17 条災害災害は 人の健康 生命および財産ならびに環境に影響を与える極めて有害な自然的または人為的な原因である 災害は 洪水 早魅 火災 台風 地すべりおよび侵食 流行病 伝染病 地震 大規模な油露出等を含む 第 18 条災害を防止しかつ撲滅する義務すべての人と団体は 災害を防止しかつ撲滅する義務を負う 災害の前兆または開始を目撃した場合 これらの人と団体は 担当の地方行政機関または最寄の地方行政機関にその旨を速やかに通知しなければならない これらの地方行政機関は 災害を防止しかつ撲滅する方法を決定するために協力し 時宜にかなった方法で災害を防止しかつ撲滅する提案 労働力 資金 輸送車両および他の必要な手段を提供するため住民および他の団体を動員する 災害が特定地域の複数の場所で発生した場合 関係地方行政機関は 災害を防止しかつ撲滅する方法を見出すために互いに協力する 第 19 条全国災害委員会政府は 全国災害防止撲滅委員会を設置する この委員会は 災害を防止しかつ撲滅するための計画を策定し かつその措置を決定し また被災地を復旧させるため 災害が発生しそうな地域または発生した地域の行政機関および関係地方当局と協力する これらの行政機関と地方当局は同時に 災害の恐れのある地域および将来の災害予測を定期的に監視する 175

180 第 Ⅲ 章汚染防止 第 1 節汚染第 20 条汚染汚染は 規則に定める汚染許容限度を超える水 土壌および大気中の化学的 生物的 物理的な組成物の増加をもたらす環境の変化または環境を有害にして人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響をもたらす環境の変化として定義される 第 21 条汚染の種類汚染の種類には 水質汚濁 土壌汚染 大気汚染ならびに有害化学物質と放射性物質による汚染 廃棄物 騒音 振動 光 変色および臭気が含まれる 水質汚濁 土壌汚染または大気汚染は それぞれの所定の基準を準えて人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響もたらす 化学的 生物的 物理的組成物の増加によって生じる水 土壌または大気の汚染である 廃棄物による汚染は それぞれの所定の基準を超えて人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響もたらす 有害または無害の固体 液体 気体廃棄物による汚染である 水は 生産のため あるいは社会によって利用されていない物質をいう 有害化学物質による汚染は それぞれの所定の基準を超えて人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響もたらす 環境中の有毒物質または有毒化合物による汚染である 放射性物質による汚染は それぞれの所定の基準を超えて生体の体または細胞に危害を与える 放射能放出物質に由来する汚染である 振動 騒音 光 変色および臭気による汚染は これらのものが所定の基準を超えて人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響もたらす場合に公害と見なされる 第 2 節義務および汚染制御対策第 22 条汚染制御の義務すべての人または団体は 汚染制御を実施する義務を負う 生産 工業 サービス 農林業 手工芸およびその他の事業に従事する人は 所定の環境基準を満たす技術を用い かつ必要な汚染防止設備を設置しなければならない 第 23 条防止措置および汚染制御すべてのレベルにおける環境管理 監視班は その役割と責務に従い関係部門と調整して環境保護と汚染制御のために 規則を発して環境基準を定めなければならない あらゆる種類の活動に従事する人と団体は 水 土壌 大気 廃棄物 化学物質 放射性物質 振動 騒音 光 変色および臭気による汚染を厳格に防御しかつ制御しなければならない 廃水または所定の基準を超える水を適正に処理せずに用水路 自然水域または他の場所に放水することは禁止される 所定の大気基準を超えて危険な煤煙 気体 臭気 化学物質および鹿浜を放出することは禁止される 危険化学物質および放射性物質の生産 輸入 利用 輸送 貯蔵および処理は 所定の規則と基準に厳格に従って行われなければならない 所定の制限を超えて振動 騒音 光 変色および臭気を生じさせることは禁止される あらゆる種類の投棄は禁止される 廃棄物処理場を指定し 廃棄 焼却 埋立または他の処理方法の前に廃棄物を分別することが要求される 廃棄物処理 生産への廃棄物のリサイクルおよび再利用は支援されなければならない ラオス人民民主共和国の陸地 水域および空域を利用してあらゆる種類の危険廃棄物を輸入し 輸送し 176

181 また移動させることは禁止される 第 Ⅳ 章環境の緩和および復元 第 1 節環境の緩和策 24 条環境の緩和環境の緩和とは 環境基準 規則および対策を確立しかつ達成することにより 環境の以前の平穏な状態への復元および環境影響の改善と合わせて 汚染発生の防止または対応をいう 第 25 条環境緩和の義務人および団体は 環境緩和の主要な貢献者でなければならない すべての人と団体は 人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の環境影響もたらしうる行為に関して不服申立を行う権利を有する 環境に負の影響もたらしうる行為に関する不服申立は 被害が発生する地域の地方当局または環境管理 監視班に対して行われなければならない 地方当局または環境管理 監視班は 不服申立を受理した後 30 日以内に問題を審査しなければならない 緊急な問題は迅速に対応されなければならない 地方当局または環境管理 監視班が問題を解決できない場合 地方当局または環境管理 監視班は 7 日以内にその指揮系統の次の上位レベルまたは上位の環境管理 監視班に報告しなければならない 上位レベルまたは上位の環境管理 監視班は不服申立を 30 日以内に解決し その結果を不服申立者に通知しなければならない 第 2 節環境の復元第 26 粂環境の復元環境の復元は 被害地域または劣化地域を生態系内において自然に均衡するいっそう良好な状態に復元することである 第 27 条環境復元の義務人および団体は 被害環境または劣化環境を改善するために提案 労働力 資金および機器を提供することにより 環境復元に積極的に参加する義務を負う 第 28 条災害によって破壊された地域の復元災害をもたらす生産 事業 サービスまたは他の行為に従事する人または団体は 地方当局または関係部門機関の監督のもとに被害を緩和しかつ被害地域を復元する義務を負う 自然災害が発生した場合 地方当局および関係部門機関は 被害地域を復元する方法を決定するために協力しなければならない 第 29 条文化 歴史 自然遺跡の復元歴史的 文化的価値があり また国家的重要性のある構築物および遺跡は 国のために文化的 歴史的価値を維持するため 保存され 復興され かつ復元されなければならない 災害によって破壊された景勝地は 復元されかつ保存されなければならない 第 Ⅴ 章環境保護基金第 30 条環境保護基金政府は 自然資源の保護と保全を含め 環境の調査 保全 緩和および復元の分野における活動を支持するために環境保護基金の設置を支援する 環境保護基金の設置と管理のため 別の規則が公布される 177

182 第 31 条環境保護基金の調達源環境保護基金は 次の調達源から資金の提供を受ける 1. 政府予算 2. 開発プロジェクトおよび関連事業 3. 国際機関および現地機関の拠出 4. 民間部門および個人の拠出 5. 基金から生じる利息および利益 第 32 条基金の利用環境保護基金は 次の事業のために利用される 1. 緊急かつ差し迫った環境問題の緩和 2. 環境の保護 管理 監視および他の環境保護法の実施に関する科学的 技術的調査にかかわるプロジェクト 3. 環境教育 研修 意識向上の促進 4. 世界環境デー 全国植林デーおよび全国魚放流デーといった環境保護キャンペーンの支援 5. 基金の管理 第 Ⅵ 章環境に関する国際関係および国際協力 策 33 条環境に関する国際関係および国際協力政府は 環境保護 援助の誘致 技術知識の交換 個人の研究能力の向上 高度科学 技術の適用 環境保護 緩和に関する国際活動への参加 ラオス人民民主共和国が当事国である環境に関する多国間 二国間協定または条約および協定の実施の分野において他国および国際組織との国際関係 協力を支援する 第 34 条環境に関する国際紛争の解決ラオス人民民主共和国の環境への負の影響から生じる環境分野における諸国間の紛争は ラオス政府によって批准または調印された現行の協定または条約および二国間協定に基づいて解決される 第 Ⅶ 章環境管理 監視第 35 条環境管理 監視機関環境管理 監視機関は 次のとおりである 1. 科学技術環境庁 2. 省庁レベルの環境管理 監視班 3. 州 地方自治体または特別区域の環境管理 監視班 4. 地区レベルの環境管理 監視班 5. 村当局 第 36 条科学技術環境庁の権利義務中央レベルの環境管理 監視組織である科学技術環境庁は 次の権利を有し 義務を負う 1. 環境の管理と監視のために環境戦略 政策を策定し それらを計画 詳細プロジェクトおよび関連規則に転換するにあたり政府の事務局長として行為する 2. 管理 監視活動を実施し 政府に対し国の環境状況を定期的に報告する 178

183 3. 環境活動を管理しかつ監視するために関係部門と地方当局間の調整センターとして行為する 4. 適切な高度科学技術を用いることにより 環境を保護し 緩和しかつ復元するための研究を行い かつそのための方法を特定する 5. 環境に関する戦略 計画 プログラム 規則および法律の実施を監視しかつ管理する 6. 環境関連サービスに従事する団体の免許を交付しまたは取り消す 7. 環境影響アセスメントに関する規則に従い環境影響アセスメント報告書を作成するための開発プロジェクト 活動を指示する 8. 環境問題に関して住民および他の部門からの申立を受理しかつ回答する 9. 人の健康 人の生命 動物 植物および環境に悪影響を与える活動を調整し 停止させ 排除し または終了させるための命令を出すにあたり権限ある関係部門と協力する 10. 部門機関および地方当局と密接に協力して 環境技術スタッフの技能を訓練して向上させ また住民のすべての階層を教育して環境意識を高める 11. 国の社会経済計画プロセスにおける情報として利用するため 環境 自然資源情報を配布し 収集しかつ評価する 12. 環境保護問題に関係する国際関係および国際協力を促進する 13. 環境保護に関する他の権利義務であって 政府によって指定されるか または規則と法律に定められる権利義務を遂行する 第 37 条省庁レベルにおける環境管理 監視班の権利義務省庁が環境管理 監視班を設置する必要がある場合 当該省庁は科学技術環境庁と協力しなければならない 省庁の環境管理 監視班は その部門活動を行うために次の権利を有し 義務を負う 1. 科学技術環境庁によって発せられる一般的計画と規則に基づき部門に関する環境保護について計画と規則を立案しかつ実施する 2. 適切な高度科学技術を用いることにより その部門に関する環境を保護し 緩和しかつ復元するための研究を行い かつそのための方法を特定する 3. 環境影響アセスメント報告書を作成するためにその部門における開発プロジェクトと活動を指示する 4. 環境保護法規の実施を監視しかつ管理する 5. 人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響を与えた部門内の活動を調整し 停止させ 排除し または終了させるための命令を出すよう権限ある当局に勧告する 6. 環境影響を緩和するため科学技術環境庁 地方当局および他の関係当事者に報告し これら機関との協議に参加し かつ意見を交換する 7. 環境技術スタッフの技能を訓練して向上させ かつ部門のすべての当事者を教育してその環境意識を高める 8. 環境 自然資源情報を配布し 要約しかつ分析する 9. 環境保護問題に関係する国際関係および国際協力を促進する 10. 環境保護に関する他の権利義務であって 省庁によって指定され または規則と法律に定められる権利義務を遂行する 第 38 条州 地方自治体および特別区域レベルにおける環境管理 監視班の権利義務州 地方自治体および特別区域は 科学技術環境庁と協力して独自の環境管理 監視班を設置する 州 地方自治体および特別区域の環境管理 監視班は その地域において活動を行うために次の権利を有し 義務を負う 1. 一般的な環境計画と規則に従い州 地方自治体および特別区域における環境保護に関する計画と規則を策定しかつ実施する 2. 適切な高度科学技術を用いることにより 個々の地域における環境を保護し 緩和しかつ復元するための研究を行い かつそのための方法を特定する 3. 環境影響を緩和するため科学技術環境庁 地方当局および部門機関に報告し これら機関との協議に参加し かつ意見を交換する 179

184 4. 環境保護に関する法律 命令 規則および規定の実施を監視しかつ管理する 5. 環境問題に関して住民および他の当事者からの申立を受理しかつ回答する 6. 人の健康 人の生命 動物 植物および環境に負の影響を与えたその地域おける活動を調整し 停止させ 排除し または終了させるための命令を出すよう権限ある当局に勧告する 7. 環境 自然資源情報を収集し 要約し 分析しかつ配布する 8. 環境保護問題に関して環境技術スタッフの技能を訓練して向上させ かつ国民を教育して環境意識を高める 9. 知事 市長および特別区域の長によって指定され または規則と法律に定められる他の権利義務を遂行する 第 39 条地域レベルにおける環境管理 監視班の権利義務地域は 地域が所在する州 地方自治体および特別区域の環境管理 監視班と協力して独自の環境管理 監視班を設置する 地域の環境管理 監視班は その地域において活動を行うため次の権利を有し 義務を負う 1. 州 地方自治体および特別区域の環境保護計画に基づき 地域レベルの環境保護に関する計画と規則を策定しかつ実施する 2. 適切な高度科学技術を用いることにより 地域における環境を保護し 緩和しかつ復元するための研究を行い かつそのための方法を特定する 3. 環境保護に関する法律 命令 規則および規定の実施を監視しかつ管理する 4. 環境影響を緩和するため州 地方自治体および特別区域の環境管理 監視班 地方当局および地域部門に環境活動に関して報告し これら機関との協議に参加し かつ意見を交換する 5. 環境問題に関して住民および他の部門からの申立を受理しかつ回答する 6. 地域に関係する環境に悪影響を与えた活動を調整し 停止させ 排除し または終了させるための命令を出すよう権限ある当局に勧告する 7. 環境 自然資源情報を収集し 要約し 分析しかつ配布する 8. 環境技術スタッフの技能を訓練して向上させ かつ地域住民および他の当事者を教育して環境保護問題に対する意識を高める 9. 地域の長ならびに州 地方自治体および特別区域の環境管理 監視班によって指定され または規則と法律に定められる他の権利義務を遂行する 第 40 条環境管理 監視に関する村当局の権利義務村当局は 環境管理 監視に関して次の権利を有し 義務を負う 1. 地域の計画 命令 規定および通達に基づき 環境保護に関する計画と規則を策定しかつ実施する 2. 情報を配布し 村人を教育し かつ村人の意識を高め また村の環境の保護 緩和および復元に関係する活動に参加するよう村人を指示する 3. 環境保護に関する計画 規則 規定および通達の実施を監視しかつ管理する 4. 環境影響を緩和するため地域環境管理 監視班 地域当局および他の関係当事者に対し環境活動について報告し これらとの協議に参加し かつ意見を交換する 5. 地域当局または地域環境管理 監視班によって指定され または規則と法律に定められる他の権利義務を遂行する 180

185 第 41 条環境検査環境検査とは 実効的な環境保護を確保するため法律に従って行われる環境の保護 緩和 復元活動 自然資源の開発と利用および汚染制御活動の監督をいう 第 42 条環境検査の種類環境検査には次の 3 種類がある 1. 定期的検査 : 定期検査は 計画に従い一定の間隔で行われる検査である 2. 通知をした後で行われる検査 : 通知をしたあとで行われる検査は 必要であると判断されたあとで かつ検査を受ける当事者に事前の通知が行われたあとで既存の計画に追加して行われる検査である 3. 緊急検査 : 緊急検査は 検査を受ける当事者に事前の予告なしに行われる検査である 通知をしたあとで行われる検査は 必要であると判断されたあとで かつ検査を受ける当事者に事前の通知が行われたあとで既存の計画に追加して行われる検査である 環境検査の仕事をする場合 環境係官は法律を厳格に順守しなければならない 第 Ⅷ 章表彰および制裁策 43 条表彰環境 自然資源の保護に顕著な実績を達成した人または団体は表彰され または他の報償を受ける 通知をしたあとで行われる検査は 必要であると判断されたあとで かつ検査を受ける当事者に事前の通知が行われたあとで既存の計画に追加して行われる検査である 第 44 条制裁本法律および環境保護に関する関係法律に違反した人または団体は 違犯の重大さに従って警告 罰金 民事制裁および刑事告訴を受ける 第 45 条警告本法律および環境保護に関する関係法律に軽微な違反をした人または団体は 警告を受けかつ再教育される 第 46 条罰金人または団体は 次の各号に規定する事由がある場合 罰金を科せられる 1. 警告されて再教育されても 行動を変えなかった場合 2. 汚染を発生させ 町の公の秩序と美観に影響を与える廃棄物を投棄しまたはた排出させた場合 3. 水 大気および / または土壌の質を所定のレベル未満に悪化させた場合 4. 過度の振動 騒音 色 光 臭気 有害化学部質または有害放射性物質を用いまたは放出し それにより所定の基準または法律に違反して人の健康 人の生命 動物 植物および環境に危険を与えた場合 5. 個々の環境アセスメント報告書に述べられている緩和措置を順守しなかった場合 6. 担当環境検査係官に協力することを拒否しまたは断った場合 罰金に関する詳細な規則は 別途定められる 第 47 条賠償措置本法律および環境保護に関する関係法律に違反し 国 公共または個人の財産に損害を与えた人または団体は 当該損害に対して金銭賠償をする責任を負う 第 48 条刑事訴追の適用環境順守証明書または他の環境文書を偽造したことにより もしくは環境基準または他の環境指針に違反して健康および生命の喪失をもたらしたことにより 本法律または他の関連環境法に関する刑事訴追 181

186 で有罪となった人は 刑事法に従って処罰される 第 49 条追加的処罰第 45 条 第 46 条 第 47 条および第 48 条に規定する適用違犯に対する通常の処罰に加えて 有罪となった人または団体は 活動の停止 免許の取消 事業の閉鎖 違犯に使用された機器および車両の没収といった追加の罪で起訴される 第 Ⅸ 章最終規定第 50 条施行ラオス人民民主共和国政府は 本法律を施行するための準備をする 第 51 条発効本法律は 施行令がラオス人民民主共和国大統領によって署名された日から発効する 本法律に抵触するすべての規則および規定は廃止される 1999 年 4 月 3 日 ビエンチャン国民議会議長 署名および押印 :Samane Vignaket 182

187 資料 -4 ( ラオス環境影響アセスメント細則 )(2010 年 2 月 ) 環境影響アセスメント細則 第 I 部一般規定 第 1 条 : 目的本施行令は以下を目的とする 環境影響アセスメントに関連して 環境保護法第 8 条を実施に移すこと 環境影響アセスメントの確立 実施 マネジメント モニタリングに関する原則と規則を定めて 対策を採用すること 負の環境影響及び社会的影響をひき起こすか ひき起こす可能性のある ラオス国内で操業中の国内及び外国によるすべての公的及び民間投資プロジェクト ( 以下 投資プロジェクト と称す ) が 正しい適切な環境社会影響を防止 緩和する対策あるいは環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) により計画されていることを確実にすること 投資プロジェクトからもたらされる負の環境社会影響を効果的に防止し 最小化することにより解決すること 国の社会経済開発に貢献し 国の社会経済開発を持続可能とすること 第 2 条 : 適用範囲本施行令は すべての投資プロジェクトに適用される 投資プロジェクトは以下の2つに分類され 関係機関との協力の下で 水資源環境局が定期的にプロジェクトの一覧表を明らかにする 第 1 分類 : 初期環境調査を必要とするほど深刻ではない環境社会影響しか与えない小規模投資プロジェクト 第 2 分類 : 環境調査を必要とする複雑であるかあるいは大きな環境社会影響をひき起こす大規模投資プロジェクト 第 3 条 : 用語の解釈本施行令の中で使用する用語は 以下の意味を有する 1) 初期環境調査 (IEE) は 本施行令の第 2 条に規定される第 1 分類の投資プロジェクトからもたらされる可能性のある健康への影響を含めて 初期環境社会影響を推定するデータ また起こりうる環境社会影響を防止 緩和する対策を明らかにするデータを調査 研究及び分析することを意味する 2) 環境影響アセスメント (EIA) は 本施行令の第 2 条の第 2 分類に分類されている投資プロジェクトからひき起こされる健康に関する短期及び長期的影響を含めて 環境と社会に起こりうる正の影響ならびに負の影響の調査 研究 分析及び推定を行い また投資プロジェクトの建設及び操業時に生じやすい起こりうる影響を防止 緩和するため 適切な代替の環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を提供することを意味する 183

188 3) プロジェクト審査は 提案された投資プロジェクトが 初期環境調査あるいは環境影響アセスメントを必要とするかしないかを決定するため 投資プロジェクト ( 文書 ) に含まれているデータの調査と分析を意味する 4) 調査範囲の決定は その調査において 環境影響アセスメント報告を作成するために委託事項 (TOR) を必要とする投資プロジェクトの環境に対する影響のアセスメントを行うため 環境影響アセスメントの範囲を決定するプロセスを意味し また収集 分析するために必要なデータを決定するプロセスを意味する 5) 委託事項は 環境影響アセスメントを行う調査の範囲に従って 環境影響アセスメントを実施する際に行うことが必要であるすべての作業を意味する 6) 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) は 環境影響アセスメント報告において作成する計画を意味し ここでは プロジェクトの建設 操業及び終了期間における主たる環境活動 防止対策 環境影響の最小化と緩和 ならびに環境マネジメント及びモニタリング活動を実施するための組織構造及び担当 スケジュール及び十分な予算を定めることを意味する 7) 社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) は 環境影響アセスメント報告において作成する計画を意味し ここでは プロジェクトの建設 操業及び終了期間における主たる社会活動 防止対策 環境影響の最小化と緩和 ならびに投資プロジェクトから影響を受ける ( であろう ) 人々の生活条件の補償 再定住及び復元 社会モニタリング活動を実施するための組織構造及び担当 スケジュール及び十分な予算に関する対策を定めることを意味する 8) プロジェクト開発者は 投資プロジェクトの調査 企画 建設及び操業を行うライセンスを有する公的部門あるいは民間部門の人物 法人あるいは組織を意味する 9) 利害関係者は 投資プロジェクトに関係しているか投資プロジェクトから影響を受ける ( あるいは 受けるかもしれない ) 活動あるいは ( プロジェクトに関係する ) 案件において 投資プロジェクトに関心を有するかあるいは関係している人物 法人 組織を意味する 10) 関与は 当該投資プロジェクトから影響を受けそうな人々あるいは当該投資プロジェクトから利益を得そうな人々 ならびに当該投資プロジェクトに関心を有する人々から 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の作成と提出に際して 参考とするために使用する意見を集めるための投資プロジェクトに関する情報の相談 周知徹底のプロセスを意味する 関与は 当該プロジェクトの建設及び操業期間のあいだ 利害関係者ならびに当該投資プロジェクトから影響を受ける人々 ( あるいは 受けそうな人々 ) のあらゆるレベルの会合に参加する形式とすることができる 11) プロジェクトから影響を受ける人々は その居住地域における土地あるいは不動産の法的な接収 土地分類の変更 及び生態システム及び環境システムへの影響に起因して 当該投資プロジェクトから直接あるいは間接的に影響を受ける ( あるいは影響を受けそうな ) 自然人 法人あるいは組織を意味する 12) ホスト村落は 当該投資プロジェクトによるプロジェクトから影響を受ける人々の移住を受け入れる村落を意味する 13) 生活条件の移住及び復元は 以下を意味する * 新規に割り当てる居留地域において 新たな生産地域基盤 を準備 ( 開拓 ) する直接的な援助を提供することにより 自分の財産と収入を失う人々に対する補償の支払いを 184

189 含み 権利の回復により 当該投資プロジェクトによりすべてあるいは一部が影響を受ける社会とプロジェクトから影響を受ける人々に対する負の影響を最小化する対策 * 資産 住宅 耕作地 収入及び仕事を失ったことにより大きな影響を受け その損失を適切に補償することが必要な人々に対する援助 これには 生活水準をさらに向上させる施設の提供 あるいは少なくとも当該投資プロジェクトの出現以前よりは悪くならない施設の提供を含む 14) 環境遵守証明書は 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を承認する法的文書を意味する 15) 進行中のプロジェクトは 建設中あるいは調査を開始あるいは操業を開始したプロジェクトを指す 16) 複雑なプロジェクトは 境界を越えた影響あるいは他の投資プロジェクトに対する累積的な影響を含む 環境と社会に重大な影響を有する複雑な技術が適用される投資プロジェクトを指す 第 4 条 : 一般原則投資プロジェクトに関する影響のアセスメントを行う際には 以下の原則に従わなくてはならない (1) 本施行令の第 6 条の第 (2) 項に規定するプロジェクトを含み 第 1 分類あるいは第 2 分類に分類される投資プロジェクトに関しては プロジェクト開発者は 利権契約 鉱物探査 生産契約 (MEPA) に署名する前 あるいは建設工事を開始する前 あるいは操業許可証が発行される前に まず環境遵守証明書を入手しなくてはならない (2) 初期環境調査あるいは環境影響アセスメントは 水資源環境局に登録したコンサルタント会社あるいはコンサルタントによってのみ実施しなくてはならない 初期環境調査あるいは環境影響アセスメントは 古代遺跡 文化 及び慣習 伝統に関する調査 環境と社会に対する負の影響を解決するための計画 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々の参加 及びあらゆるレベルにおける打合せプロセスにおける他の利害関係者 及びこれらの活動に関する予算を策定する際に 最良のオプションを選択することができるようにいくつかのオプションを有する調査を用いて企画しなくてはならない (3) 国民の参加及び当該投資プロジェクトから影響を受ける人々 及び初期環境調査あるいは環境影響アセスメント報告書の作成 検討に関係する他の人々とあらゆるレベルにおける地元自治体との議論を確実にする (4) ラオスにおいて環境影響アセスメントを行うことを希望する個人 法人あるいは組織は 以下の手順に従わなくてはならない * 国内のコンサルタント会社は 水資源環境局に登録してライセンスを受けなくてはならない * 国内のコンサルタントは 水資源環境局に 環境コンサルタント として登録しなくてはならない * 外国において環境サービス事業を行うライセンスをすでに受領している外国のコンサルタント会社あるいは外国のコンサルタントは その事業を水資源環境局に登録しなくてはならない (5) プロジェクト開発者は 以下に対して責任を負わなくてはならない 185

190 * 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書に含まれるデータと情報の正確さ * 環境社会影響に関する防止 緩和対策を含む初期環境調査報告書 あるいは環境社会影響報告書 環境マネジメント モニタリング計画 社会マネジメント モニタリング計画の作成 検討の過程において発生するすべての支出 ならびに環境社会影響を防止 最小化する対策 環境マネジメント モニタリング計画 社会マネジメント モニタリング計画の実施を監督する過程おいて発生するすべての支出 * 他の投資プロジェクトに影響を及ぼしそうな新規投資プロジェクトに関しては 既存の投資プロジェクトとともに 累積的な影響アセスメントを行わなくてはならない * 境界を越えて影響を与えそうな投資プロジェクトに関しては 境界を越えた環境影響アセスメントを実施しなくてはならない (6) 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書の検討に関係する組織は 当該投資プロジェクトの環境社会影響の防止 最小化に関する対策 あるいは環境マネジメント モニタリング計画の実施の結果を監視する義務があり 一方地元自治体は社会マネジメント モニタリング計画を監視する義務がある 第 II 部環境影響アセスメント手順 第 1 章環境影響アセスメント プロセス及び投資プロジェクトの審査 第 5 条 : 環境影響アセスメント プロセス初期環境調査あるいは環境影響アセスメントに関する手順 ならびに初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書の提出に関する手順は 投資プロジェクトのプロジェクトサイクルに従わなくてはならず また関係機関の法律に従わなくてはならない 第 6 条 : 投資プロジェクトの審査投資プロジェクトの審査に際しては 以下の指示に従わなくてはならない (1) プロジェクト開発者は 提案プロジェクトの分類を決定する基礎となる第 1 分類及び第 2 分類に分類されている投資プロジェクトの一覧表を利用しなくてはならず その後 第 1 分類あるいは第 2 分類のいずれかにおける投資プロジェクトの種類と大きさ及び関係機関の投資プロジェクト承認手順に従って 初期環境調査あるいは環境影響アセスメントを実施しなくてはならない (2) 上記第 6 (2) 項に記載されている第 1 分類あるいは第 2 分類のいずれにも属さないが 環境社会影響を与えそうな以下のような投資プロジェクトに関しては 審議のため 開発者は水資源環境局 ( 以下 WREA と称す ) に投資申請書を提出しなくてはならない * 第 1 分類あるいは第 2 分類のいずれにも属さないが 重大な環境社会影響あるいは累積的あるいは境界を越えた影響をひき起こしそうな新規の投資プロジェクト * 操業を許可されているが その後その生産力を拡張及び増加するかあるいは生産プロセスを変更する投資プロジェクト 186

191 (p. 9 抜け ) 第 2 章関与 第 7 条 : 投資プロジェクトから影響を受ける人物及び他の利害関係者の権利と職務 (p. 9 抜け ) (7) 投資プロジェクトからひき起こされる環境社会問題を解決するため 各レベルにおいて地元自治体に対して書面により提案する あるいは問題がまだ解決されない場合は直接水資源環境局に対して書面により提案する 第 8 条 : 参加プロセス水資源環境局 地元自治体 開発プロジェクト担当機関 及びプロジェクト開発者は 初期環境調査あるいは環境影響アセスメント プロセスに従って 以下のように 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々 及び他の利害関係者の参加を確実にする共同責任を有する (1) 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書を作成するため情報を収集する時点で 地元自治体及びプロジェクト開発者は プロジェクトの開発計画及び可能性のある環境影響アセスメントに関して村民に情報を提供し また当該投資プロジェクトから影響を受ける人々の意見を集めるため さまざまな形式において村落連絡会議を計画しなくてはならない (2) 初期環境調査報告書の作成及び検討においては 環境社会影響を防止 最小化する対策 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を含めて 水資源環境局 地元自治体 開発プロジェクト担当機関 及びプロジェクト開発者は 村落 地区 及び県レベルにおいて協議会を計画しなくてはならない この協議会は 討論会として使用し また当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者に機会を与え 当初案から最終案までの報告書と計画に関して村民と考えを共有し 意見を述べるために開催する (3) プロジェクトの調査 探査 建設 操業時には プロジェクト開発者は 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々 及び例えば土地表面の清掃除去 岩石の破壊 輸送 危険化学物体と危険物質の使用と保管 貯水池からの排水など 環境社会影響をつくり出しそうなプロジェクト活動の他の利害関係者に対して情報を提供しなくてはならない これと同時に プロジェクト開発者は 当該プロジェクトから影響を受ける人々及び利害関係者に当該プロジェクトに関する一般情報へのアクセスを許可しなくてはならない 第 3 章初期環境調査 第 9 条 : 初期環境調査に関する水資源環境局 地元自治体 開発プロジェクト担当機関 関係部門 及びプロジェクト開発者の職務 187

192 (1) 水資源環境局の職務は以下のとおり a. 開発プロジェクト担当機関から提案される初期環境調査報告書を承認して環境遵守証明書を発行すること b. 現地検査に参加し 地区レベルにおける協議会に出席すること 水資源環境局は その代理として県あるいは首都水資源環境部門を指名することができる c. 実際の実施に関するガイドラインを発行する際に 関係機関と協力すること (2) 地元自治体の職務は以下のとおり a. 水資源環境局の検証に基づいて 初期環境調査報告書を承認して環境遵守証明書を発行すること b. 報告書を作成するため情報を調査して集め 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者との相談を計画する際に プロジェクト開発者と協力すること c. プロジェクトの目的 期待される利益及びプロジェクトから生じる可能性のある環境社会影響を理解するため 情報を周知徹底する過程で協力し 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々を勇気づけること (3) 開発プロジェクト担当機関の職務は以下のとおり a. ( 必要な場合 ) 現地検査を主導し 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者とともに 地元自治体と協力してプロジェクト開発者が計画する村落あるいは地区レベルの協議会に参加すること b. 地元自治体及び関係機関と協力して初期環境調査報告書を検討し 書面による意見を作成し その後環境遵守証明書の発行を考慮するように水資源環境局に報告すること (4) 関係機関 団体は 初期環境調査報告書に関する技術意見を提出する義務があり その代理として実施するためにその職務を地区あるいは県の各事務所に割り当てることができる (5) プロジェクト開発者の職務は以下のとおり a. 全体的な物理的 生物学的及び社会経済的側面に関する調査を実施し ならびに現地調査 及び当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者との村落及び地区レベルにおける相談において収集されるデータと情報を含め 関連部門 地元自治体及び他の情報源から得られるデータと情報を参考とすることにより 当該プロジェクトからもたらされる可能性のある潜在的な影響を推定すること b. 威嚇 威圧 強制 暴力 贈賄及び策略を用いずに 国民の関与に関するガイドライン に従うこと c. (p. 12 抜け ) 第 10 条 : 初期環境調査報告書の検討 a. 開発プロジェクト担当機関は 5 日以内に当該地元自治体及び関係機関に初期環境調査を送付して意見を求める b. 関係機関は その意見を 20 公的勤務日以内に開発プロジェクト担当機関に送付しなくてはならない 上記の期間内に送付しない場合には その調査に同意するものとみなすか その意見を放棄するものとみなす 188

193 c. 開発プロジェクト担当機関は プロジェクト開発者が報告書の内容を明確にし 必要に応じて現地調査を行うことを可能とするため技術ワークショップを組織し また水資源環境局が環境遵守証明書を発行すべきであるかあるいは発行すべきではないかを考慮するため 最終意見を要約して水資源環境局に送付する d. 水資源環境局は 熟慮して それに従って以下のいずれかの項目の実施を選択する 1. 初期環境調査報告書を承認して 環境遵守証明書を発行する 2. プロジェクト開発者に以下の行動をとるように要求する * 初期環境調査報告書を修正すること * 開発プロジェクトが複雑であるかあるいは大きい環境社会影響を有する場合には プジェクト開発者は環境に対する影響アセスメントを継続する必要がある 3. 以下のいずれかの状況があるため 報告書を却下する * リスク及び生じるかもしれない環境及び社会に対する潜在的に重大な影響を隠すことにより データ及び情報が事実と一致していない場合 * 初期環境調査のデータ及び情報が 当該プロジェクトの実際の調査からではなく 他の投資プロジェクトからコピーしたものであることを証明する十分な証拠がある場合 * 特定の影響の正確さを証明する科学的証拠がない場合 * 報告書において 環境及び社会に対する影響を防止 最小化 解決する総合的な対策を明らかにすることを怠った場合 * プロジェクトが正の影響をひき起こすのではなく さらに負の影響をひき起こすであろう場合 * プロジェクト開発者が法律 ガイドラインに従わなかった場合 及び関与プロセスを実施しなかった場合 第 4 章環境影響アセスメント 第 11 条 : 調査範囲及び委託事項の決定プロジェクト開発者は 環境影響アセスメントに関する調査範囲及び委託事項 (TOR) を決定し アセスメントを実施する前にその内容を水資源環境局に提出して 承認を得るものとする 水資源環境局は 調査範囲及び委託事項の検討と調査を 15 公的勤務日以内に完了するものとし プロジェクト開発者にその意見を文書により通知するものとする 第 12 条 : 水資源環境局 関係部門 地元自治体 及び環境影響アセスメントにおけるプロジェクト開発者の職務 (1) 水資源環境局の職務は以下のとおり a. 環境影響アセスメントに関する報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の作成に関する技術的ガイドラインを提供すること b. 地元自治体及び関係機関を協力して 現地調査を実施すること 及び当該プロジェクトか 189

194 ら影響を受ける人々及び利害関係者とともに 村落及び地区レベルにおける打合せに参加すること c. 県あるいは首都レベルにおける打合せ会合の計画 環境影響アセスメントに関する報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を検討し 報告書及び計画を承認して環境遵守証明書を認めて発行する際 意欲的な調整者であること (2) 関係機関の職務は以下のとおり a. 環境影響アセスメントに関する報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) に対して技術的な意見を提出すること b.( 県あるいは首都部門が参加する ) 地区レベル 県レベル あるいは ( 省の機関が参加する ) 首都レベルにおける会合に参加すること c. 水資源環境局とともに 現地調査に参加すること (3) 地元自治体の職務は以下のとおり a. 現地調査及び報告書作成用のデータ及び情報の収集において プロジェクト開発者と協力して手助けすること b. 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び利害関係者との協議会を計画すること c. 人々に対して 当該投資プロジェクトの目的 得られるであろう利益 投資プロジェクトからもたらされるかもしれない環境及び社会への影響 それらの影響を防止 最小化する対策を広めること d. 水資源環境局が環境遵守証明書を発行する前に 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) を承認するため これらの計画を審議すること (4) プロジェクト開発者の職務は以下のとおり e. 水資源環境局により承認された調査範囲及び委託事項に従うこと f. 例えば物理的 生物学的及び社会経済的側面のような当該投資プロジェクトの全般状況に関する情報を 部門及び地元自治体から あるいは現地調査及び投資プロジェクトから影響受ける人々及び利害関係者との話し合いにより 村落 地区 及び県あるいは首都レベルにおいて収集すること g. 建築遺産及び文化遺産 古代の遺物を含め 健康 資産及び住居の喪失 生活条件への影響 例えば土 水 気候 森林及び生物多様性のような自然資源の利用及び環境及び社会へのその他の影響に注意を払って調査を実施し 当該プロジェクト現場の周辺に生活する居住者に対する直接あるいは間接的影響を決定し 環境影響アセスメント報告書に組み入れること h. 地区の水資源環境事務所 県あるいは首都の水資源環境事務所のような地元自治体と協力して 当該投資プロジェクトの全般状況ならびに投資プロジェクトからもたらされるかもしれない利益 環境及び社会への影響 及び環境及び社会への影響を防止 最小化する対策を説明するため 村落レベルにおける周知会合を計画し 会合において得られる意見を要約して報告書に組み入れること i. 健康への影響アセスメント及び健康マネジメント対策を含む環境影響アセスメントに関する報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を作成すること 190

195 j. 地区の水資源環境事務所のような地元自治体と協力して 村落における会合を計画すること 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者の参加の下で 環境影響アセスメントに関する報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の第 1 次案を審議し その後会合の決議に従ってその報告書及び計画を修正し 投資プロジェクトから影響を受ける人々及び他の利害関係者に戻して周知徹底し 地区における会合の前に修正すること k. 地区あるいは首都の水資源環境事務所のような地元自治体と協力して 各村落 関係する地区あるいは首都事務所 マスコミ及び他の地区の組織からの当該投資プロジェクトから影響を受ける人々の代表の参加の下で 村落会合の決議に従って修正された報告書を周知徹底すること この地区レベルの修正報告書は ラオ語あるいは英語いずれかにおいて作成しなくてはならず また要約 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) は 検討用に水資源環境局に提出する前に ラオ語及び英語の両方で作成するものとする l. 検討用に提出される環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) には 各会合の議事録を同封しなくてはならず またプロジェクト開発者及び報告書を作成したコンサルタント会社の署名を得なくてはならない 第 13 条 : 環境マネジメント計画及び環境モニタリング計画 (1) プロジェクト開発者は 以下の内容を含む環境影響アセスメントに関する報告書に組み込む環境マネジメント モニタリング計画を作成しなくてはならない a. 実施モニタリング計画 主たる活動ならびに環境マネジメント モニタリング計画の実施に責任を負う人物 * プロジェクト開発者のモニタリング計画 * 関係する政府機関のモニタリング計画 b. 問題を防止 最小化 解決するための対策 及び当該プロジェクトの建設から操業までの期間全体における環境影響アセスメントに関する報告書に記載されている環境条件を復元するための対策 c. 生じるかもしれな事故あるいは緊急事態を防止 解決する計画を含む リスクを回避 最小化する計画 ならびにこの計画を実施する十分な予算の配分を含む計画 d. 植林 森林の復元及び水資源の源である森林地域の保護に関する計画 e. 環境マネジメント モニタリング計画の実施に関するスケジュールと予算 これには 財政のメカニズム及び各活動に利用可能な予算を含む f. 水力発電プロジェクトに関しては バイオマスを貯蔵地域から移動させる計画 河川流域の管理計画 貯水池の管理計画 下流域を管理 開発する計画 漁業管理計画及び必要に応じてその他の計画が含まれていなくてはならない g. 採鉱プロジェクトに関しては 採鉱用地の閉鎖計画 採鉱地域の環境復元計画 ならびにこれらの計画の予算が含まれていなくてはならない h. その他の必要な情報 (2) プロジェクト開発者は 水資源環境局から承認された環境マネジメント モニタリング計画を完全に実施しなくてはならない プロジェクト開発者がその業務を他の会社に委託する 191

196 場合 下請業者が当該計画を総合的に実施することを確実にするため 当該計画の条件を契約に組み込まなくてはならない (3) 建設及び操業期間においては 水資源環境局が 環境マネジメント モニタリング計画の中に問題が特定されておらず また問題を最小化 解決する対策が実際に要求されるように十分に提供されていないことを見つけるか あるいは目標を達成できないことを見つけた場合には 水資源環境局はプロジェクト開発者に書面で通知し プロジェクト開発者が当該計画を修正して 検討用に水資源環境局に改めて提出する期限を設定する (4) プロジェクト開発者は 操業開始の 6 ヶ月前に建設段階あるいは調査 探査段階に関して 環境マネジメント モニタリング計画の実施状況を評価し またプロジェクト操業段階に適するようにその計画を改善して 当該投資プロジェクトを担当する部門が 操業許可 を発行する前に 検討 承認を得るためにその計画を水資源環境局に提出しなくてはならない プロジェクトの操業段階においては プロジェクト開発者は 2 年から 5 年間における各期間 ( 環境マネジメント モニタリング計画を検討 改善する期間は 環境遵守証明書に規定されている当該プロジェクトの複雑さに依存する ) の環境マネジメント モニタリング計画を検討して改善し 検討 承認用に水資源環境局に改めて提出する期限を設定するものとする (5) 採鉱プロジェクトに関しては プロジェクト開発者は 採鉱用地を閉鎖する前に採鉱用地の閉鎖及び採鉱用地の復元計画を作成し その計画を実施する前に検討 承認用にその計画を水資源環境局に提出しなくてはならない 第 14 条 : 社会マネジメント モニタリング計画 (1) プロジェクト開発者は 以下の内容を含む環境影響アセスメント報告書に組み入れるため 社会マネジメント モニタリング計画を作成しなくてはならない a. プロジェクトの建設 操業及び終了期間にわたって 環境影響アセスメント報告書にあるような社会に対する投資プロジェクトの直接 間接的な社会的影響を防止 最小化する緩和対策 b. 生じるかもしれない事故あるいは緊急事態に対する防止策及び解決策を含み ならびにこの計画の実施に関して十分な予算 ( 資金 ) を配分し 予算のソースを特定し そのような問題を解決するリスクを防止 最小化する緩和対策 c. 損失 再定住を補償し ならびに当該開発プロジェクトから影響を受ける人々の生活条件を改善する緩和対策 d. 採鉱用地の閉鎖期間の後 及び投資プロジェクトの終了後に関する社会開発計画の草案 e. 社会マネジメント モニタリング計画の実施を監視する計画 f. プロジェクト開発者のモニタリング計画 及び関係国家機関のモニタリング計画 g. 社会マネジメント モニタリング計画及びその他の関連する計画を実施する機関の制度及び責任 h. 社会マネジメント モニタリング計画の実施に関するスケジュール及び予算 ならびに財務的なメカニズム及び各業務と活動に関する予算の配分 i. その他の必要な情報 (2) 社会マネジメント モニタリング計画は 開発プロジェクトから影響を受ける人々の 補償及び再定住に関する制令及び規則 に従わなくてはならず とくに影響を受ける人々の医 192

197 療に注意を払い 当該投資プロジェクトから影響を受ける人々に関する再定住計画 社会開発計画 及び生活条件の復元計画から構成されていなくてはならない (3) プロジェクト開発者は 関係地元自治体とくに 再定住及び生活条件の復元委員会 と協力して 水資源環境局により承認された社会マネジメント モニタリング計画を完全に実施しなくてはならない プロジェクト開発者がその業務を他の会社に委託する場合 下請業者が当該計画を総合的に実施することを確実にするため 当該計画の条件を契約に組み込まなくてはならない (4) プロジェクト開発者は 操業開始の 6 ヶ月前に建設段階あるいは調査 探査段階に関して 社会マネジメント モニタリング計画の実施状況を評価しなくてはならない 必要な場合には プロジェクト開発者は 社会マネジメント モニタリング計画をプロジェクト操業段階に適するように改善しなくてはならず その後当該投資プロジェクトを担当する部門が 操業許可 を発行する前に 検討 承認を得るため水資源環境局に社会マネジメント モニタリング計画を提出しなくてはならない プロジェクトの操業段階においては プロジェクト開発者は 2 年から 5 年間における各期間 ( 社会マネジメント モニタリング計画を検討 改善する期間は 環境遵守証明書に規定されている当該プロジェクトの複雑さに依存する ) の社会マネジメント モニタリング計画を検討して改善し 検討 承認用に水資源環境局に改めて提出する期限を設定するものとする (5) 建設及び操業期間中は 社会マネジメント モニタリング計画の中に問題が特定されておらず また問題を最小化 解決する対策が実際に要求されるように十分に提供されていないことを水資源環境局が見つけるか あるいは目標を達成できないことを水資源環境局が見つけた場合には 水資源環境局はプロジェクト開発者に書面で通知し プロジェクト開発者が当該計画を修正して 検討 承認用に水資源環境局に改めて提出する期限を設定するものとする 採鉱プロジェクトに関しては プロジェクト開発者は 採鉱用地の閉鎖期間後に関する社会開発計画を完成さなくてはならず その計画はプロジェクトの終了以前に水資源環境局によって承認されなくてはならない 第 15 条 : 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント計画及び環境モニタリング計画 及び社会マネジメント計画及び社会モニタリング計画の審査環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画の検討は 以下の手順に従って実施しなくてはならない (1) プロジェクト開発者は 環境遵守証明書を発行するため 申請書ならびに地区の協議会の後に修正された環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を 検討用に水資源環境局に提出しなくてはならない (2) 水資源環境局は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画が正しく 総合的であることを確実にするため 15 勤務日以内にこれらの計画 報告書を検討し その後プロジェクト開発者に以下の内容を文書にて通知する a. 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画が正しく 総合的である場合 プロジェクト開発者は その報告書とそれら計画のプリントアウト 15 部及びソフトコピー 1 部を水資源環境局に送付しなくて 193

198 はならない b. 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画が正しくなく 総合的ではない場合 プロジェクト開発者は 修正するかあるいは新規の報告書と計画を作成 / 計画しなくてはならない (3) 水資源環境局は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を 95 勤務日以内に全体的に検討し プロジェクト開発者がその文書を ( 上記のパラグラフ 2 (a) に規定した ) 修正のため取り戻した期間を除き 上記のパラグラフ 2 (a) に規定した複雑なプロジェクト開発者が文書を提出した日から投資プロジェクトに関しては 以下の手順により 120 勤務日以内に検討する a. 水資源環境局は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を 5 勤務日以内に開発プロジェクト担当機関 関係地元期間及び地元自治体に戻して送付し その受領日から 30 勤務日以内に意見を求める これらの組織がその期間内に意見を提出しない場合には ( そのようにする ) その権利は喪失する b. 水資源環境局は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に関する簡単な発表を聴取するため これらの文書を受領した日から 10 勤務日以内に 関係部門事務所の参加の下で技術ワークショップを計画する c. 水資源環境局は パラグラフ 3 (b) に記載された簡単な発表後の 20 勤務日以内に 関係地元機関及び地元自治体の協力の下で現地調査を実施する d. 水資源環境局は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に関して審議し意見を提出するため 関係地元機関及び地元自治体の参加の下で パラグラフ 3 (a) に記載するように 関係地元機関及び地元自治体から意見を受領した日から 5 勤務日以内に プロジェクト開発者とともに合同技術ワークショップを計画する 水資源環境局は その後文書に意見を要約し 報告書及び計画を改善するため 当該プロジェクト開発者に提出し その後再度検討するためそれらの報告書及び計画を水資源環境局に戻す e. パラグラフ (d) に規定するように報告書及び計画の検討を終了した後 プロジェクト開発者が地元自治体と協力して県あるいは首都における協議会を計画するよう要請するため 水資源環境局は プロジェクト開発者に文書で通知する プロジェクト開発者は 県あるいは首都の協議会の決議に準拠して その報告書を改善し その後環境遵守証明書を検討 発行するため その報告書及び計画を水資源環境局に送付しなくてはならない f. 水資源環境局は 最終環境影響アセスメント報告書 最終環境マネジメント モニタリング計画 及び最終社会マネジメント モニタリング計画を再度検討し その後環境遵守証明書を発行する前に最終環境マネジメント モニタリング計画 及び最終社会マネジメント モニタリング計画を 15 勤務日以内に検討 承認するため 地元自治体に送付する 以下の状況においては 水資源環境局は 地元自治体からの確認を受領後 15 勤務日以内に これらの文書を再検討する 1) 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を承認して環境遵守証明書を発行する場合 あるいはこれらの報告書及び計画を修正する必要性をプロジェクト開発者に通知する場合 194

199 2) 以下の理由に基づき 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を却下する場合 (a) 報告書に含まれるデータ及び情報が リスク及び生じるかもしれない環境及び社会に対する潜在的に重大な影響を隠すことにより データと情報が事実と一致していない場合 (b) 環境影響アセスメント報告書における総合的調査が とくにリスク及び潜在的な影響に関して未だに欠如している場合 (c) 環境影響アセスメント報告書が 当該プロジェクトにおいて実施された実際の調査から得られたものではなく それが実際のコピーであることを証明する十分な証拠がある他の投資プロジェクトからコピーされた場合 (d) 特定の影響の正確さを証明する科学的証拠がない場合 (e) 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画において十分なデータと情報がない場合 (f) プロジェクトが正の影響をひき起こすのではなく さらに負の影響をひき起こすであろう場合 (g) プロジェクト開発者が 法律 ガイドラインに従わなかった場合 及び関与プロセスを実施しなかった場合 第 16 条 : 複雑な投資プロジェクトの再検討環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を検討する際にその特定分野の専門家を必要とする複雑な投資プロジェクトに関しては 水資源環境局は以下のように進めなくてはならない (1) 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を検討するため 第 15 条の第 2 (a) 項に規定するように プロジェクト開発者がすべての必要な文書を引き渡した日から 30 勤務日以内に 専門家委員会において指名する国内の専門家あるいは外国の専門家を優先して 専門家による委員会を設立する (2) 専門家委員会は 実際の必要性に応じて 当該プロジェクトに関連しておらず当該プロジェクトに直接及び間接的な関心を有していない それぞれの科学分野における専門家から構成しなくてはならない 専門家委員会は 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を検討して文書により意見を述べ 30 勤務日以内にそれらを水資源環境局に提出する義務があり またその情報の機密を守らなくてはならない (3) 水資源環境局は 第 15 条の第 2 (a) 項に規定するように 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を 120 勤務日以内に検討するものとする ただし この検討期間には プロジェクト開発者がすべての必要な文書を提出した日からプロジェクト開発者がその文書を修正する期間は除く 報告書及び計画は 本施行令の第 15 条に規定される以下の手順により修正しなくてはならない 195

200 第 5 章 環境遵守証明書 第 17 条 : 環境遵守証明書の発行水資源環境局は 本施行令の第 10 条及び第 15 条に規定する初期環境調査報告書 環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を承認して環境遵守証明書を発行する 水資源環境局からの承認に基づき 開発プロジェクト担当機関の同意の下で 地元自治体は 初期環境調査を承認するため環境遵守証明書を発行することができる 環境遵守証明書は プロジェクト開発者が実施することを義務付けられるいくつかの条件を含めることができる 第 18 条 : 環境遵守証明書の失効日環境遵守証明書は 当該投資プロジェクトの委託期間をとおして有効である 投資プロジェクトが 環境遵守証明書の受領日から2 年以内に操業を開始しない場合には その証明書は自動的に失効し 使用することはできない 失効日の 3 ヶ月前に プロジェクト開発者がその投資プロジェクトを継続することを希望する場合には プロジェクト開発者は 水資源環境局に再度考慮することを要請することができる 投資プロジェクトが環境遵守証明書を取得した後 建設段階の完成 6 ヶ月前に プロジェクト開発者は 当該投資プロジェクトの建設期間中における環境及び社会に対する影響を最小化する対策及び環境マネジメントあるいはモニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に対する影響を最小化する対策の実施を検討 評価し 当該プロジェクトの操業期間における環境及び社会に対する影響を最小化する対策及び環境マネジメントあるいはモニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に対する影響を最小化する対策を改善し その後水資源環境局に承認を要請しなくてはならない プロジェクトの操業中は プロジェクト開発者は 2 年から 5 年間における各期間 ( 環境マネジメント モニタリング計画を検討 改善する期間は 環境遵守証明書に規定されている当該プロジェクトの複雑さに依存する ) の環境及び社会に対する影響を最小化する対策及び環境マネジメントあるいはモニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に対する影響を最小化する対策を検討 改善し 検討 承認用に水資源環境局に提出しなくてはならない 第 19 条 : 操業中の投資プロジェクトに対する環境遵守証明書の発行本施行令の発効日以前に環境遵守証明書無しで操業中の投資プロジェクトは 以下の手順に従わなくてはならない a. 地元自治体は 投資プロジェクトのそれぞれの分類及び大きさの下で 第 1 分類あるいは第 2 分類のいずれかにおいて その管轄地域内にある事業の一覧表を作成し その後本施行令が発効してから 90 勤務日以内にその一覧表を水資源環境局に送付する b. 水資源環境局は 投資プロジェクトの環境及び社会への影響の程度に応じて その一覧表を検討する * 環境及び社会への影響が無いプロジェクトに関しては 水資源環境局は プロジェクト開発者に対してその操業の継続を通知する * 投資プロジェクトの分類及び大きさの下で 第 1 分類あるいは第 2 分類のいずれかにおいて 環境及び社会への影響を有するプロジェクトに関しては 水資源環境局は 第 1 分 196

201 類に入る投資プロジェクトに関しては通知の日から 90 勤務日以内に また第 2 分類に入る投資プロジェクトに関しては通知の日から 120 勤務日以内に 環境マネジメント モニタリング計画及び社会マネジメント モニタリング計画を作成して完成させることをプロジェクト開発者に要求するため プロジェクト開発者に対して文書で通知する 規定された期間内にこれらの計画を完成させることができない場合には その状況に応じて 本施行令の第 条に規定する対策が 投資プロジェクトにそれぞれ課せられる すでに水資源環境局が環境影響アセスメントに関する調査範囲及び委託事項を承認した投資プロジェクト 及び初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書をすでに提出したが 本施行令の発効日以前に環境遵守証明書をまだ受領していない投資プロジェクトに関しては プロジェクト開発者は 2000 年 10 月 3 日付のラオス人民民主共和国の第 1770/STEA.PMO にある 環境影響アセスメントに関する規制条項 あるいは本施行令に従うことができる 第 6 章初期環境調査あるいは環境影響アセスメントに関する義務的分担金及び料金と手数料の管理 第 20 条 : 初期環境調査あるいは環境影響アセスメントに関する義務的分担金プロジェクト開発者は 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画 ならびに環境及び社会への影響の防止 低減に関する対策の実施及び監視あるいは環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画の作成及び調査で発生する下記のようなすべての支出の義務を負わなくてはならない (1) 現地調査 (2) 初期環境調査あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に関するすべてのレベル ( 村落 地区 県 ) におけるプロジェクト周知徹底会合 協議会 (3) 法律及び規則に従う料金と手数料 (4) 環境及び社会への影響の防止 低減あるいは環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画に関する緩和対策の実施と監視 (5) 環境影響アセスメント 環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画を検討するための国内及び / または外国の専門家の雇用 (6) 公務員に対する環境及び社会マネジメントのモニタリングに関する必要な機器及び車両の強化と提供 (7) 定期的及び緊急時における環境及び社会モニタリング及び検査 第 21 条 : 料金と手数料水資源環境局あるいは環境遵守証明書を発行する地元自治体は 以下のように 2008 年 11 月 19 日付の 料金と手数料に関する大統領令 第 03/P に規定する料金と手数料を収集する義務がある * すべての料金は国庫に入れられる * 手数料は 水資源環境局あるいは地元自治体及び財務事務所の管理の下で 国の財政管理規則 197

202 に従って 水資源環境局あるいは地元自治体の予算化の一部として収入と支出を総計するため 計算して貸借対照表に記載しなくてはならない 第 III 部マネジメント及びモニタリング 第 22 条 : マネジメント及びモニタリング投資プロジェクトの環境影響の防止及び緩和に関する対策の実施あるいは環境マネジメント モニタリング計画 及び社会マネジメント モニタリング計画のマネジメント及びモニタリングは 以下の事項から構成される a) プロジェクト開発者による監視 b) 政府官吏による監視 c) 外部団体による監視 第 23 条 : プロジェクト開発者によるモニタリングプロジェクト開発者は 以下のように進めるものとする 1) 第 1 分類に入る投資プロジェクトに関しては ( プロジェクト開発者は ) これらのプロジェクト自身に関する環境及び社会への影響の防止 緩和に関する緩和対策の監視を実施し またこれらのプロジェクト自身を実施するものとし また水資源環境局 開発プロジェクト担当機関 関連機関及び地元自治体に定期的に報告するものとする 2) 第 2 分類に入る投資プロジェクトに関しては ( プロジェクト開発者は ) 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) の実施の成果を実施及び監視するため これらのプロジェクト自身の環境及び社会マネジメント事務所をそれぞれ設立しなくてはならず また水資源環境局 開発プロジェクト担当機関 関連機関及び地元自治体に定期的に報告しなくてはならない 第 24 条 : 政府機関によるモニタリング政府機関は以下のように進めるものとする 1) 第 1 分類の投資プロジェクト : * 初期環境調査報告書を検討する組織は 初期環境調査報告書に配分されている予算を支出することにより 環境及び社会への影響の防止 緩和に関する対策の実施の成果を監視し また水資源環境局及び地元自治体に定期的に報告する義務がある * 水資源環境局は 環境及び社会への影響の防止 緩和に関する対策を検査し また関連機関及び地元自治体と協力して緊急臨時検査を実施し 上司に報告する義務がある 2) 第 2 分類の投資プロジェクト : * 水資源環境局は 関連機関及び地元自治体と協力して 6 ヶ月ごとにあるいは要求された時点で 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) の実施を監視して 上司に報告する義務がある * 国家環境委員会は 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の実施を検査する義務がある * 地元自治体は 定期的に環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) を監視するため 198

203 水資源環境局と協力して 投資プロジェクトがある地区において環境マネジメントユニットを設立し 地元自治体及び水資源環境局に定期的に報告するか あるいは緊急時には緊急に報告する義務がある * 地元自治体は 再定住及び生活条件の復元を取り扱う以下のような機能を有するユニットを設立する義務がある a) 再定住生活条件復元委員会 の事務局 b) プロジェクト開発者との協力による社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の実施に関する検査官 及び地元自治体及び水資源環境局への定期的な報告 あるいは緊急時には緊急の報告 3) 水資源環境局は 各段階において提供される作業計画及び予算の範囲内において 環境及び社会マネジメントモニタリングユニットに関する能力を構築し トレーニングを提供するため 技術サービスを提供する義務がある この資金は 主として委託契約あるいは環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) 及び国家予算から支出される 第 25 条 : 外部団体によるモニタリング外部団体によるモニタリングの目的は 投資プロジェクトの環境及び社会活動の実施を検査することにある 外部団体によるモニタリングは 以下から構成される * 国民議会の監視法 に規定される国民議会の監視 * 国家検査法 に規定される国家検査局の検査 * 監査法 に規定される国家監査局の監査 * 必要に応じて 専門家委員会の監視 第 IV 部投資プロジェクト運営委員会及び環境及び社会マネジメント計画及びモニタリング計画の実施 第 26 条 : 国家運営委員会投資プロジェクトが環境及び社会に対して複雑で多大な影響をひき起こす ( 可能性が ) 場合には 政府は以下の権限と職務を有する国家運営委員会を創設することができる 1) 投資プロジェクトの建設及び / または操業時に指示を与え 先導し勇気づけ また監視すること とくに (p. 27 欠落 ) 第 27 条 : 国家運営委員会の組織構造 (p. 27 欠落 ) 第 28 条 : 生活条件の再定住及び復元委員会 (p. 27 欠落 ) 199

204 第 29 条 : 生活条件の再定住及び復元委員会の人的構成 (p. 27 欠落 ) 2) 副議長としての県あるいは首都の副市長ならびに委員会の常任委員 3) 関連する地区の地区知事 関連する事務所及び県あるいは首都事務所 国家建設に関する ラオスフロント からの代表者 及び当該委員会の委員であるプロジェクト開発者の代表者 県あるいは首都の 生活条件の再定住及び復元委員会 は 生活条件の再定住及び復元委員会 議長が指名する事務局から支援を受けるものとする 第 V 部投資プロジェクトオーナーの変更 第 30 条 : 投資プロジェクトオーナーの変更他の人物 ( 以降 新たな開発者と称す ) に投資プロジェクトを譲渡することを希望するプロジェクト開発者 ( 以降 元の開発者と称す ) は 承認に関係する部門団体に提案を提出するものとする この関係機関は 現在の開発者及び仮の開発者が環境及び社会的な義務の達成に関して合意に達することができる場合に限り 譲渡を許可する 環境遵守証明書をまだ入手していない投資プロジェクトに関しては 新たな開発者は 本施行令に規定する初期環境調査あるいは環境影響アセスメントを引き続き実施し 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) を作成するものとする 環境遵守証明書をすでに入手している投資プロジェクトに関しては 新たな開発者は 承認済みの環境及び社会的義務を果たすものとし また元の開発者と新たな開発者とのあいだの書面による合意に基づき 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) の実施に関する十分な予算を配分しなくてはならない 第 VI 部情報開示 第 31 条 : 一般情報の開示一般情報の開示は 以下のように行う ( 実施する ) ものとする 1) 水資源環境局は 関係機関及びプロジェクト開発者と協力して 投資プロジェクトの環境及び社会的側面に関する情報を管理し ならびにそのような情報にアクセスする利害関係者及びプロジェクトから影響を受ける人々を手助けする義務がある 2) プロジェクト開発者は 環境への影響の防止 緩和に関する対策の実施の成果あるいは環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) に関する情報を管理し 当該投資プロジェクトから直接影響を受ける人々を手助けする義務があり またその情報にアクセスする他の利害関係者を手助けする義務がある 第 2 分類の 200

205 投資プロジェクトに関しては プロジェクト開発者は 当該投資プロジェクトの地域内及び当該投資プロジェクトに関連する区域内に情報センターを設立するものとする 3) 広めるデータ及び情報は ラオ語と英語の両方で作成しなくてはならず 以下から構成しなくてはならない a) 本施行令第 32 条に規定される機密情報を除く初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) b) プロジェクト開発者による環境への影響の防止 緩和に関する対策の実施に関する報告書 及び環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) c) 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) の実施のモニタリングに関する環境遵守証明書を発行した水資源環境局あるいは地元自治体の報告書 d) 水資源環境局あるいは県あるいは首都の水資源環境局事務所及び開発プロジェクト担当機関がプロジェクト開発者に課した罰金あるいはその他の懲戒処分に関する詳細情報 e) 環境及び社会活動に関する投資プロジェクトの支出 第 32 条 : 機密情報機密情報は以下のように取り扱うものとする 1) 水資源環境局は 初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) において 国家の安定性 に関連するいかなる情報も開示する権利を留保する 2) プロジェクト開発者の書面による要請に基づいて 水資源環境局は 情報によっては機密扱いにすることを考慮することができ またそのような情報を初期環境調査報告書あるいは環境影響アセスメント報告書 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) に掲載することを拒否することができる この情報には 以下の内容が含まれる a) 個人情報 b) 財産情報 c) 商業ライセンスに関する情報 3) プロジェクト開発者が 上記第 32 条の第 2 項に記載の情報を開示することを希望しない場合には プロジェクト開発者は 問題となっている情報を同封した要請を提出し またその要請を水資源環境局に送付することができる 水資源環境局は 25 公的勤務日以内に問題となっている情報全部あるいは一部が機密情報であるかそうではないかに関して 結論を出すものとする 4) 提出した情報が機密情報であると考えられる場合には その情報は 4 年間機密が保たれる プロジェクト開発者が ( この期間を ) 延長することを希望する場合には プロジェクト開発者は 失効日の 60 公的勤務日以前に要請を提出しなくてはならない さもなければ その情報はもはや機密情報とはみなされない 201

206 第 VII 部 環境及び社会紛争の和解 第 33 条 : 紛争の種類環境及び社会紛争には 以下の場合があり得る 1) 主として 投資プロジェクトの地域内における水 土地 鉱山 森林 野生植物と産物 及び生物多様性などの自然資源の管理 採鉱及び利用における権利と責任 2) 公害 環境劣化現象によりひき起こされる損害に関する解決 維持 復元及び補償を含む 人々の生活と資産に対して影響を及ぼす公害 環境劣化の元の起源の決定 3) 支払額あるいは損失補償に関する正式な解決案を含む 例えば 土地 家 サービスなどの損失 / 損害に関する予算の配分あるいは補償額の決定 第 34 条 : 紛争関係者環境及び社会紛争は 下記のようなものの間で起こり得る 1) あるプロジェクト開発者と 別のプロジェクト開発者との間 2) プロジェクト開発者と 投資プロジェクトから影響を受ける ( であろう ) 人々との間 3) プロジェクト開発者と 政府機関あるいは国際組織 及び地元自治体との間 第 35 条 : 紛争の和解紛争の和解は以下のように実施するものとする 1) あるプロジェクト開発者と別のプロジェクト開発者との間で紛争が起こった場合 まずは交渉に入るべきである 両者が合意することができない場合には 調停するため この件を 経済調停組織 に持ち込むことができる 両者がこの調停に満足しない場合には ラオス人民民主共和国の人民裁判所に提訴することができる ただし 両者の契約が別に規定している場合を除く 2) プロジェクト開発者と 投資プロジェクトから影響を受ける ( であろう ) 人々との間で紛争が起こった場合 a) プロジェクト開発者は その苦情を考慮に入れて 誠実な相談 / 打ち合わせをとおして また互いに妥協することにより その環境紛争を解決しなくてはならない 妥協する合意を得ることができない場合には 関係者は 環境マネジメント及びモニタリング機関及び各レベルにおける地元機関に解決を要請することができる 環境マネジメント及びモニタリング機関及び地元機関が その紛争を解決することができない場合には 関係者は 法律に基づいて裁決を得るため その件を人民裁判所に持ち込むことができる b) プロジェクト開発者は 2005 年 7 月 7 日付の 開発プロジェクトにより影響を受ける人々の補償及び再定住に関する首相制令 第 192/PM 及び 2005 年 11 月 11 付の 開発プロジェクトにより影響を受ける人々の補償及び再定住に関する制令の実施に関する規制条項 第 1432/STEA あるいはこれらの規則を置き換える他の規則に従うことにより 苦情 / 申立てを聴取して 社会紛争を解決しなくてはならない 3) プロジェクト開発者と 国家組織 地元自治体あるいは国際組織との間で紛争が起こった場合 その紛争は ラオス人民民主共和国の法律 あるいはラオスが加盟メンバーあるいは加盟国となっている協定あるいは条約 ( がある場合には ) それに従って解決しなくてはならない 202

207 第 VIII 部 顕著に遵守を行った人物に対する政策及び違反者に関する処置 第 36 条 : 顕著に遵守を行った人物に対する政策投資プロジェクトの環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) のマネジメント及び実施において 顕著な功績を示し ラオス人民民主共和国の法律及び規則に正しく従う自然人 法人あるいは会社は 他の形式により適切に推薦されるものとする 第 37 条 : 政策及び違反者に関する懲戒処置本政令に違反する自然人 法人あるいは会社は 不法な行為 ( 違反 ) の重大さに応じて 法律に従って警告を受けるか 教育を受けるか 罰金を受けるか 補償を命ぜられ それによって訴追されるものとする 第 38 条 : 警告及び教育に関する処置モニタリング結果が 環境及び社会への影響の防止 緩和に関する対策 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) が完全に実施 ( されていない ) ことを示す場合には 水資源環境局は 一定期間の間に起こりそうな問題を解決するため 書面により通知して 遅くならないうちにこれらの対策あるいは計画を完全に実施するようにプロジェクト開発者に要求する 書面による通知には 以下を含むものとする a) 違反につながるか あるいは違反につながりそうな問題 b) 問題を解決するために必要な解決手順と期間 第 39 条 : 罰金処置以下の行為を行った自然人 法人あるいは会社は 関連する法律に従って罰金を科せられる a) モニタリング報告を含めて 初期環境調査報告あるいは環境影響アセスメント報告 環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) において虚偽の情報あるいは誤解を招く情報を与えた場合 b) 事前に通知したにもかかわらず 検査官の実施職務に協力を拒否したりあるいはその職務を妨害した場合 * ( 検査官が ) 投資プロジェクトの用地に入ることに対する協力を拒否したりあるいは入ることを妨害した場合 * 環境モニタリングのためにサンプルを収集したりあるいは証拠を集めることを拒否したりあるいはそれらの作業を妨害した場合 * 写真を撮影することを拒否したりあるいは妨害した場合 あるいは投資プロジェクトに関係する人物にインタビュー / 尋問することを妨害した場合 c) 関係機関に対して 重大な環境社会影響をタイムリーに知らせるかあるいは報告することを無視した場合 d) 環境遵守証明書無しに地域を片付けたり 採鉱を開始したり あるいは投資プロジェクトを建設した場合 e) 本施行令に規定する環境及び社会への影響の防止 緩和に関する改善対策 あるいは環境マ 203

208 ネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) 無しに操業した場合 f) 投資プロジェクトの地域内において環境社会影響をひき起こした場合 あるいは追加の初期環境調査を実施せず また環境及び社会への影響の防止 緩和に関する対策無しに あるいは追加の環境影響アセスメントを実施せず また環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 社会マネジメント モニタリング計画 (SMMP) を作成せずに 投資プロジェクトを拡張した場合 g) 環境遵守証明書あるいは 委託契約 における環境及び社会上の義務に規定する条件に従うことを怠った場合 h) 環境及び社会への影響の防止 緩和に関する改善対策 あるいは環境マネジメント モニタリング計画 (EMMP) 及び社会マネジメント モニタリング計画(SMMP) を完全に実施することを怠った場合 i) 警告通知 に規定する条件及びガイドライン( 期間?) に従うことを怠った場合 j) 環境品質基準及び公害放出基準 ( 環境技術基準 ) に従うことを怠った場合 水資源環境局は 罰金料率に関して別途具体的な立法措置を実施するものとする 第 40 条 : その他の懲戒処置上記第 37 条 38 条 39 条に規定する懲戒処置に加えて 本施行令に違反する投資プロジェクトを操業する自然人 法人あるいは組織は 以下の処置 ( も?) を替わって受けるものとする a) 違反の遂行に使用したかあるいは関係した車両及び機器を没収すること b) 水資源環境局の命令 に従って 地元の関係機関及び自治体と協力して 投資プロジェクトを部分的あるいは全体に 一時的あるいは永久的に中止すること 追加の罰則ならびに一時的な部分的あるいは全体の中止期間を決定する際には 以下の要素を考慮しなくてはならない a) 環境社会影響の重大さ b) 違反によってひき起こされた公害の重大さ c) 環境社会影響を予見可能であるが ( 予見可能であるかどうかしかし ) 予防対策が実施されていなかったかあるいは影響が予見可能ではなかった場合 d) プロジェクト開発者により犯された違反の記録 e) 投資プロジェクトにより犯された違反の記録 違反が環境に損傷をひき起こす場合には プロジェクト開発者は 清掃 片付けあるいは環境救済に伴って必要な支出を支払う義務があると命じられる可能性がある 第 IX 部最終規定 第 41 条 : 施行水資源環境局は 本施行令を広めて実施するために地元機関及び自治体との調整を図る中心となる機関である 民間及び公的部門双方における関連する自然人 法人及び組織は 本施行令を通知され また本施行令を厳密に実施しなくてはならない 204

209 第 42 条 : 有効性本施行令は 署名された日から 30 日後に発効する 本施行令と矛盾する既存の条項及び規則は 無効とする ラオス人民民主共和国首相 署名及び押印 205

210 資料 -5 ( ラオス投資法 ) ( 出典 : 改正外国投資奨励法鈴木基義監訳小山峰子訳 第 1 節総則第 1 条目的外国投資奨励法は 効果的な生産力の拡大 工業化の受入及び着実な近代化 国民の生活の改善を図り 堅実な国家の発展を形成するために 経済分野において 外国との関係及び協力 資金源の利用 知能の活用に焦点をあて ラオス人民民主共和国 ( 訳者注 : 以下ラオスという ) における外国投資の奨励 保護及び管理に関する原則 規則及び処分を定めるものである 第 2 条用語の定義外国投資とは 事業を営むために外国投資家が ラオスに資産 技術及び知識で構成される資本を持ち込むことを意味する 外国投資家とは ラオスに投資する外国の自然人又は法人を意味する 国内投資家とは ラオス人の自然人又は組織 永住者及び無国籍者で構成されるラオスに居住する共同出資者 外国と事業協力をする者を意味する 資産とは 貨幣 物及び知的財産を意味する 外国投資企業とは ラオスに設立された 100 パーセント外国投資企業 合弁企業及び契約に基づく業務提携を意味する 第 3 条外国投資の奨励外国投資家は 国家の安定を脅かす活動 現在 今後の環境 健康若しくは国の良俗に対し悪影響を及ぼすものを除く全ての分野の生産 事業 及びラオスの全ての投資地域に投資することができる 政府は 外国投資家に対する 関税 租税 規則 処分 ( 又は対策 ) 情報の提供 サービス及び他の便宜政策をもって 本法 16 条及び 17 条に規定した分野の活動 投資地域への外国投資家の投資を奨励する 第 4 条外国投資保護ラオスに於ける外国投資家の財産及び投資したものは ラオスの法律により 国有化されないことを含め 徴用や没収されることなく保護される 但し 公共利用の必要がある場合を除くが 法律の規定に基づき補償金を受取ることができる 第 2 節外国投資の形態第 5 条外国投資の形態外国投資家は 以下の形態をもって投資することができる 1. 契約に基づく業務提携 2. 外国投資家と国内投資家との合弁企業 パーセント外国投資企業 206

211 第 6 条契約に基づく業務提携契約に基づく業務提携とは ラオスにおいて新たな法人を設立せず 国内及び外国投資法人が互いに業務を提携することである 目的 協力形態 事業活動の期間 両者の権利 義務 責任及び利益は 契約に規定する 第 7 条合弁企業合弁企業とはラオスの法規に基づき 外国投資家と国内投資家との間で 設立 登記された事業活動を行う共同所有の企業のことである 合弁企業における組織 経営 活動及び共同投資家間の関係は 両者間の契約及び其の合弁企業定款に規定される この合弁企業に投資する外国投資家は 少なくとも登録資本の30パーセントを下回ることのない資本調達をなさなければならない 外貨による資本調達はラオス中央銀行の為替レートに基づき キープで計算しなければならない 第 8 条 100 パーセント外国投資企業 100 パーセント外国投資企業とは ラオスに設立される一者のみの投資による外国投資企業のことである その企業設立は新法人又は外国企業の支店として設立されるべきである 第 9 条登録資本登録資本は全資本の 30 パーセントを下回らせないものとする 其の外国資本事業を営む全期間 企業の資産は 登録資本の減資をさせない 第 10 条代表事務所他の国の法律に基づく外国法人は 情報収集 投資可能性の調査及び投資申請の各種書類に関する調整のために ラオスに於いて 自己の代表事務所を設置することができる 貿易を目的とする代表事務所又は代理店は 本法の管理下には置かないものとする 第 11 条投資許可年数外国投資企業の年数は 活動又はプロジェクトの形態 規模及び条件により 50 年を超えないものとし 政府との合意により 延長することができるものとするが 外国投資企業の年数は最長 75 年を超えないとする 第 3 節外国投資家の権利 恩恵及び義務第 12 条外国投資家の権利及び恩恵外国投資家は以下の権利及び恩恵を有す 1. 法律に基づいた設立及び生産活動事業においては 政府から便宜を受けることができる 2. 自己の事業活動から取得した正当な権利及び恩恵の保護を受けることができる 3. 自己の資産に対して所有権者であること 4. 土地の賃借又は免許から得る利益を受けることができる 例えば : 利用 売却又は 賃借又は免許を受けた他人又は金融機関の抵当に入っている土地に符合する物の取得 ; 土地使用権の賃貸 ; 契約年数に基づいた賃借契約又は免許を受けた土地の相続 ; 共同投資又は他の者に担保を設定するために 土地の賃貸契約又は免許の利用 外国投資家が その土地の賃 207

212 借又は免許から受けた各種権利 恩恵及び責務に関しては 土地法及び他の関連法律に基づく 5. 必要であれば外国人労働者を雇用できるが 企業全労働者の10パーセントを上回ってはならない 6. 外国投資企業の外国投資家及び家族 外国人研究者 従業員は 政府との合意に基づき マルティプルビザ及びラオス国内に長期間滞在の申請に関する便宜を受けることができる ラオス国籍法に基づき ラオス国籍取得願いは 条件がある 7. ラオスの関連機関に登記した知的財産は 保護を受けることができる 8. 法規に基づいて 関税 租税及び他の手数料に関する責務を完全に果たした後 利潤 資本及び他の収入は ラオス国内の銀行を通して本国又は第三国に送金することができる 9. ラオス国内の銀行にキープ及び外貨の口座を開く 10. 事業活動において 自分が不利益を被ったと分かった場合 関係機関に対して公正な扱い又は訴えを提起する 11. 法律の規定に基づき 他の権利及び恩恵を受けることができる 第 13 条外国投資家の責務外国投資家の責務は 以下の通りである 1. 生産活動 許可証に基づく事業 経済 - 技術計画書の手続き 契約及び法律の遵守 2. ラオスの企業会計法に基づく会計を遵守すること 必要であれば 国際的に認められる他の会計制度を利用することができるが 金融省の同意を得なければならない 事業活動報告及び自己の年間会計要約を投資奨励管理委員会及び関連機関に提出する 3. 期限に間に合うように 関税 租税及び他の手数料の責務を完全に履行する 4. 当該企業にある大衆組織の人事 ( 注 : 組織 ) 及び活動に対し便宜を供与する 5. ラオス人労働者の雇用に関して優先権を与えると共に 技術移転を含めて ラオス人労働者へ特別な技術の構築とレベル向上を図る 6. 当該企業の労働者の福利 健康及び安全に注意を払う 7. 環境の保護 国民に対し 国家の安全に対し 又は社会の治安に対し悪影響を及ぼす事業を営まないことを保証する 8. 法規に基づき 積立金を設ける 9. 保険及び社会保障法に基づき保険及び社会保障を設ける 10. 企業を移転する場合 関連機関に通知すると共に 其の場所を通常の状態に修復しなければならない 11. 投資奨励管理委員会に対し 生産活動 当該企業の活動報告をする 12. 法律の規定に基づき他の責務を履行する 第 14 条外国人労働者の所得税外国投資企業において業務を為す外国人労働者は ラオス政府に対し 自己の全所得の10パーセントの個人所得税を納入しなければならない 但し ラオス政府が二重課税に関する条約に署名している国の労働者は除く 208

213 第 4 節外国投資奨励政策第 15 条外国投資奨励政策政府は 本法第 16 条及び第 17 条の規定に基づき 投資奨励分野の活動及び地域に従って外国投資省令政策を検討する 第 16 条奨励を受ける分野の活動政府は奨励を受ける分野の活動を規定する 詳細は以下の通りである 1. 輸出のための製品生産活動 2. 農林業 農林産品加工及び手工業活動 3. 加工産業 技術活用産業 先端技術活動 科学及び開発研究活動 環境及び様々な生物種の保護 4. 人的資源開発 労働技能及び国民の健康を守る活動 5. インフラストラクチャー建設活動 6. 重要産業生産に応えるための原材料 機材生産活動 7. 観光産業開発及び中継サービス活動 第 17 条奨励を受ける地域政府は 地理的 経済社会状況によって 次の3ヶ所に分けた外国投資奨励地域を定める 第 1 地域 : 投資に便利な経済インフラストラクチャーの無い山岳 高原 平野地域 第 2 地域 : 部分的に投資に便利な経済インフラストラクチャーが保証できる山岳 高原 平野地域 第 3 地域 : 投資に便利な経済インフラストラクチャーが十分に保証できる山岳 高原 平野地域 其の投資奨励地域分類の詳細に関しては 政府が決定する 第 18 条関税 租税政策本法 16 条 17 条に規定した分野の活動及び投資奨励地域に投資する外国投資企業は 以下の関税 租税面での奨励政策を受ける 第 1 地域に投資した場合 7 年間 利潤税が免除され 以後 全利潤の 10 パーセントの税を課す 第 2 地域に投資した場合 5 年間 利潤税が免除され 以後 3 年間 15 パーセントの税の半分を減率した利潤税を課し 以後 全利潤の 15 パーセントの税を課す 第 3 地域に投資した場合 2 年間 利潤税が免除され 以後 2 年間 20 パーセントの税の半分を減率した利潤税を課し 以後 全利潤の 20 パーセントの税を課す 利潤税免除期間は 外国投資企業が事業をなした日から算定する 植林事業の利潤税免除期間については 企業が利潤をあげた日より算定する 利潤税免除期間が到来した時 外国投資企業は法規に従い利潤税を支払わなければならない 上述の奨励政策の外 外国投資企業は以下の追加政策を受ける 1. 利潤税の免除又は減率期間 最低税の免除を受ける 2. 許可を受けた自己の活動の拡大のために用いる利潤は 会計年度において利潤税を免除される 209

214 3. 機材 部品 直接生産設備 国内にない又は不十分な原材料 輸出品として加工又は組み立てのために輸入される半成品に対する輸入関税及び輸入税の免除政策を受ける 4. 輸出のための製品に関しては 輸出関税免除政策を受ける 原料及び輸入代替品として 加工又は組み立てのために輸入された半成品に対してもまた 関税 輸入税の免除又は減税政策を受ける 経済特区 工業地域 国境貿易区及びその他特別経済地域に関しては 各々の地域の規則 特別法に基づいて履行される 第 5 節外国投資許可申請第 19 条投資申請届ラオスに於ける外国投資許可申請は 唯一の窓口である 投資奨励管理委員会 (Committee for Promotion and Management of Investment---CPMI)1( 略語 コー ロー トー ) を経なければならない 1 ラオスに投資目的を持つ外国投資家は 其の都度 中央又は県レベルの 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) に以下の書類一式を揃え 提出しなければならない 法人の場合 入国書類の写し 履歴書 経済 - 技術計画書又は事業活動計画 事業に関する情報 合弁企業の形態をなす場合共同出資契約書 第 20 条投資申請の検討本法第 19 条の規定に基づき書類一式と共に申請を受理した後 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) は 以下の規定に基づいて 外国投資家に対し 検討及び書面をもって回答の必要があると考える場合 関連機関及び地方と調整をなさなければならない 奨励リストにあるプロジェクト 公用日 15 日間 条件付公開リストにあるプロジェクト 公用日 25 日間 免許権を与えることに関係するプロジェクト 公用日 45 日間本法の規定に基づく正当な条件を有する外国投資家は 投資許可証 企業登録証及び租税登録証を 自己が許可を受けた 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) において 受取ることができる その後 ラオスにおいて法律に基づいた企業と見做される 投資許可を受けてから 90 日以内に 投資許可証に規定された経済 - 技術計画書の手続きに基づき 外国投資企業は 自己の投資活動を開始しなければならない もし 前記の期限に基づき履行しない場合 投資許可証解除の検討がなされる 1 1 ラオス語で カナカマカーン マゴスァーム レベル クムコーンカーンロントゥン 210

215 第 6 節外国投資管理第 21 条外国投資管理機関外国投資管理機関は以下の通りである 1. 中央レベル及び県レベル投資奨励管理委員会 2. 各種関係機関及び組織 第 22 条中央レベル投資奨励管理委員会の権利及び義務中央レベル投資奨励管理委員会は 首相によって任命されるものであり 事務所は計画及び投資委員会に設置され 以下の権利と義務を有す 1. 政府に合意検討の提言をなすための外国投資戦略 奨励及び誘致政策の研究 2. 外国投資保護及び奨励に関する決定 命令 指導及び通達の公布 3. 外国投資を誘致したい投資計画及び総合投資プロジェクトリストの策定 4. 外国投資家に対する政策 法規 情報の提供及び便宜の普及 5. 自己の権利と義務の範囲にある免許の権利に関するプロジェクトの外国投資許可証の発行又は返還の検討 6. 外国投資奨励法執行における指導及び関連機関及び地方との調整 7. 外国投資企業の事業活動に関するモニタリング 評価及び政府への報告 8. 外国投資企業の事業活動において 振興 奨励及び生じる各種問題解決の中心となる 9. 投資奨励管理委員会の毎年の会議及び外国投資家との協議会開催 10. 法規に規定されている他の権利及び義務の履行 第 23 条県レベル投資奨励管理委員会の権利及び義務県レベル投資奨励管理委員会は 中央レベル投資奨励管理委員会委員長が任命者であり 外国投資奨励管理に関して 県知事 都知事 特別区区長及び中央外国投資奨励管理委員会の参謀であり 計画投資課に事務室が設置されており 以下の権利と義務を有す 1. 当該地方の外国投資戦略 奨励及び誘致政策の実施 2. 外国投資家に対する政策 法規 情報の提供及び便宜の普及 3. 自己の権利と義務の範囲において 外国投資許可証の発行又は返還の検討 4. 自己が許可したプロジェクト及び上部の決定 命令 指導及び通達執行における各種奨励政策実施に関する各関連機関との調整 5. 外国投資に関するモニタリング 評価及び県知事 都知事 特別区区長及び中央レベル投資管理委員会への報告 6. 外国投資に関して生じる各種問題解決の中心となる 7. 県投資奨励管理委員会の毎年の会議及び外国投資家との協議会開催 8. 法規に規定されている他の権利及び義務の履行 第 24 条関連部門及び組織の権利と義務外国投資奨励管理をなさねばならない関連する省 省レベルの機関及び関連組織は以下の権利及び義務を有す 211

216 1. 外国投資に関する法規 政策及び計画の制定において 中央レベル投資奨励管理委員会との調整 2. 当該組織における外国投資誘致を行いたい計画 投資プロジェクトリストの策定 普及 投資開拓と奨励 3. 投資プロジェクト検討合意への参加 4. 投資プロジェクトに関する奨励政策及び各種手続きの改正 実施に関して当該中央及び地方機関の指導 5. 外国投資企業及び契約に基づいて権利の範囲内の事業を営むパートナーの活動の監査 活動監査及び評価 6. 法規の規定に基づき 他の権利と義務の履行 前記の保護機関及び地方レベルの組織に関しては この条文の規定にある権利及び義務に基づき 地方レベルの 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) と調整をする 第 7 節紛争解決第 25 条一般原則事業を営む中で 紛争が生じた場合 当事者は 和解 調停又は訴えの原則をもって解決しなければならない 第 26 条紛争解決事業を営む中で生じた紛争について 当事者が和解をもって解決できない場合 許可を受けた 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) 申立て そこが調停を行う 投資奨励管理委員会 (CPMI)( コー ロー トー ) が解決できない場合 経済紛争仲裁委員会に対し 解決検討を申立てる 第 27 条訴え事業を営む中で 調停をもって合意を為す事ができない紛争は 当事者は 公正な過程に基づいて検討解決の為に 経済紛争仲裁委員会又は人民裁判所に対し訴えを提起することができる 第 8 節業績をあげた者に対する政策及び侵害したものに対する処分第 28 条業績をなした者に対する政策本法に基づき優れた業績をなし 国家の経済社会開発建設に寄与した個人又は組織には 適切な報償が付与される 第 29 条違反した投資家に対する処分個人又は法人が 本法に抵触した場合 軽微又は重大さに応じて 警告 停止 受けた投資許可証の剥奪又は司法の判断を仰ぐといった制裁が課される 第 30 条侵害する他の者に対する処分 212

217 投資に関する法の規定に抵触した者 例えば : 国家又は投資家に対し圧力をかける為に地位の利用 又は助長 投資許可の妨害 文書偽造 投資家を騙す 収賄又は他の行為を持って損害を与えた者は ラオスの法律に基づき 生じた損害賠償の支払い 制裁又は他の処分がなされる 第 9 節終則第 31 条法律の施行ラオス政府が 本法を施行する者である 第 32 条効力本法は ラオス国家主席が主席令を公布した 60 日後から効力を有す その後 1994 年 3 月 14 日に制定された外国投資管理奨励法 01/94/NA( 国民議会 ) 号は 執行効力を失うが 其の 01/94/NA 号の下で外国投資家が付与された又は履行しなければならなかった権利 責務及び恩恵は損なわれない もし其の法律 01/94/NA 号の下で投資許可を受けた外国投資家が 本法に基づいて権利を受けたいという要望を持つ場合 合意検討のために 本法が効力を有した日より 120 日以内に 文書による申立書を 投資管理委員会に提出しなければならない 国民議会議長 Saman Viyaket 213

218 ラオス人民民主共和国平和 独立 民主主義 統一 繁栄 国民議会 第 11 号 /NA( 国民議会 ) 改正外国投資奨励法採択に関するラオス人民民主共和国国民議会の議決 鈴木基義監訳小山峰子訳 国民議会の権利と義務に関する憲法第 53 条 2 項及びラオス人民民主共和国国民議会法第 3 条 2 項に基づいて 2004 年 6 月 4 日付 首相提言 第 31 号 / 総理府官房 に基づいて 第 5 期国民議会の第 6 回通常議会の後 2004 年 10 月 22 日午前の議題の中で 改正外国投資奨励法の内容について広範かつ深く検討した 議会決定 第 1 条多数の賛成をもって 改正外国投資奨励法を採択した 第 2 条この議決は 署名がなされた日から効力を有す ビエンチャン 2004 年 10 月 22 日国民議会議長 Saman Viyaket 214

219 ラオス人民民主共和国平和 独立 民主主義 統一 繁栄 73 号 PDR ラオス人民民主共和国改正外国投資奨励法施行に関する国家主席令 鈴木基義監訳小山峰子訳 国民議会において採択された憲法及び法律施行に関するラオス人民民主共和国憲法第 6 節 67 条第 1 項に基づいて 改正外国投資奨励法採択に関する 2004 年 10 月 22 日付 ラオス人民民主共和国国民議会議決 第 11 号 /NA に基づいて 2004 年 11 月 10 日付け 国民議会常任委員会の提言 第 27 号 /( 常任委員会 ) に基づいて 国家主席ラオス人民民主共和国は 国家主席令を公布 第 1 条改正外国投資奨励法を公布する第 2 条本国家主席令は署名がなされた日をもって効力を有す ビエンチャン 2004 年 11 月 15 日ラオス人民民主共和国国家主席 Khamthai Siphandon 215

220 Ⅳ: ラオス鉱業権益一覧 薄緑枠線 : 踏査地区青枠線 : 探査地区赤枠線開発案件 濃緑 : 森林保護地域モスグリーン : 特別区画赤 : 軍管理区 216

ラオス40 世界の鉱業の趨勢 2012 主要 ー ラオス人民民主共和国 国名 英名 ラオス人民民主共和国 Lao People's Democratic Republic 面積 (km 2 ) 236,800 海岸線延長 (km) 0 人口 ( 百万人 ) 6.5 人口密度 ( 人 /km 2 )

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