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3 diagramme diagramme は, 予習 復習がしやすい教科書です 一般的に難しいとされる文法事項には詳しい説明がついていますので, 自宅で読んでおけばだいたいの内容は分かるはずです 練習問題も音声の聞き取り, 選択問題, 並べ替え問題という答えやすい形式で, 新しい学習事項を, 自然に効率よく身につけられるよう作られています 教室で先生の説明を聞き, 納得した後で本文の説明を読み返せば, さらに理解が深まることでしょう ダウンロードおよびストリーミング再生ができる音声も大いに活用して自宅学習に役立ててください 外国語が使えるようになるには, 細かい文法規則をばらばらに暗記しても駄目です diagramme は, 一見無関係に見える文法規則のつながりを分かりやすく解説しています また, 要所要所で日本語 と違うフランス語の骨格をはっきり提示してあります あ, ここがこんなふうに違っているんだ と分かれば, 複雑に見えたものもすーっと理解でき, 新しい表現にも対応できるようになります diagramme は, フランス語を直感的に使えるようになる, つまり 運用力がつく 教科書なのです diagramme の練習問題は仏検の問題に対応した形で作ってあります だいたい 6 課までで仏検 5 級,15 課までで 4 級から 3 級に合格できる文法項目を学習できるようになっています 各練習問 題には級のレベルを記しています 仏検は春と秋の年二回行われています 仏検についての概要は p.6 ~ 7 に掲載しています 勉強が一区切りついたら, 力試しに受験してみましょう diagramme は, 簡便な文法書として使えるように作られています 一年の勉強が終わった後も, ぜひ手元に置いて繰り返し参照してください 本書は 2013 年に刊行されて以来ご好評をいただいてきた ディアグラム の記述と練習問題の一部を見直し レイアウトを一新した新訂版です 文法解説は枝葉を省いて要点が分かりやすいように改めました 今後さらに使いやすく 学びやすい教本となるよう ご使用になられました先生方より 忌憚のないご意見 ご批判をお寄せいただければ幸いです 著者 3

4 Table des matières 綴り字記号 数詞 (0 ~ 10) フランス語を発音するための注意点 Leçon aller, venir on Leçon Leçon avoir, être 3 avoir を用いた熟語 形容詞の複数形の作り方 国名と形容詞 数詞 (0 ~ 10 までの復習と 20 まで ) 綴りと発音の関係 (1) 単母音字の発音 前置詞のまとめ (1) Leçon er 2 3 副詞 フランス語のアクセントについて 綴りと発音の関係 (2) 複母音字の発音 前置詞 ( 句 ) のまとめ (2) 女性名詞の国名と冠詞 名詞の前に置かれる形容詞 冠詞の語形変化 (1) 男性第 2 形をもつ形容詞 いろいろな否定表現 Leçon ir 2 3 不定代名詞 綴りと発音の関係 (3) 母音字 + n, m 数詞 (21 ~ ) 序数 Leçon re 冠詞の語形変化 (2) 使役構文 綴りと発音の関係 (4) 子音字の発音 Leçon Leçon

5 Leçon re 疑問詞を使った疑問文の作り方 月 曜日 季節 補語と属詞 Leçon 代名動詞を辞書で引く手順 直接目的補語か間接目的補語か 直説法大過去 Leçon Leçon re 2 Leçon Leçon oir 準助動詞 移動手段の表現 有音の h 前置詞 ( 句 ) のまとめ (3) 対比的に用いられる副詞 ( 句 ) のまとめ Leçon y, en, le 前未来 中性代名詞の語順 直接話法と間接話法 (1) Leçon Leçon qui, que, dont, où 3 条件法過去 直接話法と間接話法 (2)( 3) 過去分詞の性数一致のまとめ 特別な変化をする名詞と形容詞 Leçon 語尾による過去分詞のまとめ 冠詞のイメージ Leçon 接続法過去 現在分詞の複合形 Leçon

6 仏検 ( 実用フランス語技能検定 ) は 文部科学省が後援し 公益財団法人フランス語教育振興 協会が実施するフランス語の検定試験です 本書の練習問題の多くは仏検の形式を模して作成 しています 本書が扱う 3 級までの概要と出題傾向を記しておきます (2018 年 9 月現在 ) 5 初歩的な日常的フランス語を理解し 読み 聞き 書くことができる : 初歩的な単文の構成と文意の理解 短い初歩的な対話の理解 : 初歩的な文の聞き分け 挨拶等日常的な応答表現の理解 数の聞き取り : 初歩的な日常表現の単文を構成するのに必要な文法的知識 動詞としては 直説法 現在 近接未来 近接過去 命令法の範囲内 : 筆記試験 7 問 聞き取り試験 4 問 筆記 1 冠詞 ( 選択問題 ) 筆記 2 動詞の活用 ( 選択問題 ) 筆記 3 語順 ( 並べ替え問題 ) 筆記 4 応答問題 ( 選択問題 ) 筆記 5 語彙 ( 選択問題 ) 筆記 6 絵を使った問題 ( 二択問題 ) 筆記 7 会話文完成 ( 選択問題 ) 聞き取り 1 応答問題 ( 選択問題 ) 聞き取り 2 数字の聞き取り 聞き取り 3 絵を選ぶ問題 ( 選択問題 ) 聞き取り 4 絵を選ぶ問題 ( 二択問題 ) 4 基礎的な日常的フランス語を理解し 読み 聞き 書くことができる : 基礎的な単文の構成と文意の理解 基礎的な対話の理解 : 基礎的な文の聞き分け 日常使われる基礎的応答表現の理解 数の聞き取り : 基礎的な日常表現の単文を構成するのに必要な文法的知識 動詞としては 直説法 ( 現在 近接未来 近接過去 複合過去 半過去 単純未来 代名動詞 ) 命令法等 : 筆記試験 8 問 聞き取り試験 4 問筆記 1 冠詞または 前置詞 + 定冠詞 の縮約形 ( 選択問題 ) 筆記 2 代名詞 ( 選択問題 ) 筆記 3 応答問題 ( 選択問題 ) 6

7 筆記 4 動詞の活用 : 直説法 命令法 ( 選択問題 ) 筆記 5 語順 ( 並べ替え問題 ) 筆記 6 前置詞 ( 選択問題 ) 筆記 7 絵を選ぶ問題 ( 選択問題 ) 筆記 8 会話の内容把握 ( 選択問題 ) 聞き取り 1 絵を選ぶ問題 ( 選択問題 ) 聞き取り 2 応答問題 ( 選択問題 ) 聞き取り 3 文中の数字の聞き取り 聞き取り 4 会話の内容把握 ( 選択問題 ) 3 フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し 簡単な日常表現を理解し 読み 聞き 話し 書くことができる : 日常的に使われる表現を理解し 簡単な文による長文の内容を理解できる : 日常生活で使われる簡単な表現や 基本的語句を正しく書くことができる : 簡単な会話を聞いて内容を理解できる : 基本的文法知識全般 動詞については 直説法 命令法 定型的な条件法現在と接 続法現在の範囲内 : 筆記試験 9 問 聞き取り試験 3 問 筆記 1 定型表現 ( 記述問題 ) 筆記 2 動詞の活用 : 法と時制 ( 記述問題 ) 筆記 3 代名詞 ( 選択問題 ) 筆記 4 前置詞 ( 選択問題 ) 筆記 5 語順 ( 並べ替え問題 ) 筆記 6 応答問題 ( 選択問題 ) 筆記 7 語彙 ( 選択問題 ) 筆記 8 文章の内容把握 ( 選択問題 ) 筆記 9 会話文完成 ( 選択問題 ) 聞き取り 1 会話文完成 ( 記述問題 ) 聞き取り 2 絵を選ぶ問題 ( 選択問題 ) 聞き取り 3 会話の内容把握 ( 選択問題 ) 仏検について 7

8 1 1 発音してみよう! 01 上記のうち 非円唇円唇 S [i] [y] [u] [e] [Ø] [o] [\] [ ] [œ] [ø] [a] 前 舌の位置 の位置にある母音は, 唇を丸めて前に突き出すようにして発音します [y][ø][œ] は,[u][o][ø] の口の構えのまま, 舌をそれぞれ [i][e][ ] の位置にずらして発音します [\] は,[Ø] あるいは [œ] を発音するときの口の緊張が解けた状態で出る音で, 場合によっては発音されな くなります はじめのうちは,[e] と [ ] は / エ /,[o] と [ø] は / オ /,[a] と [å] は / ア /,[Ø] と [œ] [å] ample と [\] は / ウ / と, それぞれひとつの音で発音しても問題ありません 後 2 発音してみよう! 02 鼻母音とは, 鼻腔の共鳴を伴う母音です フランス語には次の 4 つの鼻母音があります [ ~] [œ~] [å~] [ø~] [ ~] は,[ ] の音を出しながらのどの奥を下げ, 鼻腔に通じる通路を作って出します [å~] も同様 に,[å] を出しながらのどの奥を下げて出します [œ~] は,[ ~] を出しながら唇を丸めます [ø~] は, 実際には [o] を出しながらのどの奥を下げて出す音です [œ~] はだんだん [ ~] に吸収されていま すが, まだ区別されている地方もあります 3 [i][y][u] は, 次に母音が続くとさらに狭くなって子音的な性格を帯び, それぞれ次のような半母音となります [j] [ ] [w] 発音してみよう! ciel [sj l] 空 nuit [n i] 夜 oui [wi] はい 03 半母音は音節を構成しません 上に挙げた 3 つの単語はすべて単音節です 8

9 練習問題 1 04 音声を聞いて, 発音してみましょう 次に,3 番目に聞こえた単語を〇で囲みましょう 1 temps [å~] / thon [ø~] 2 sein [ ~] / sans [å~] 3 mont [ø~] / ment [å~] 4 発音してみよう! 05 ( 調音点 ) 唇 歯 口蓋 閉鎖音 ( 無声 ) [p] [t] [k] 閉鎖音 ( 有声 ) [b] [d] [g] 摩擦音 ( 無声 ) [f] [s] [ß] 摩擦音 ( 有声 ) [v] [z] [Ω] 鼻音 [m] [n] [µ] 流音 [l] [r] 発音のポイント [Ω] [ß] [dω] 仏 Jacques [Ωak] 英 Jack [dωæk] [r] [r] 練習問題 2 06 音声を聞いて, 発音してみましょう 次に,3 番目に聞こえた単語を〇で囲みましょう 1 banc [b]/ vent [v] 2 laine [l] / reine [r] 3 russe [s] / ruche [ß] 4 Asie [z] / agit [Ω] 2 alphabet 発音してみよう! 07 A [å] B [be] C [se] D [de] E [\] F [ f] G [Ωe] H [aß] I [i] J [Ωi] K [kå] L [ l] M [ m] N [ n] O [o] P [pe] Q [ky] R [ r] S [ s] T [te] U [y] V [ve] W [dubl\ve] X [iks] Y [i r k] Z [z d] 母音字子音字上記のほか,o と e を合わせた œ も用いられます 例 )sœur 姉妹 cœur 心臓, こころ フランス語の音と文字 9

10 練習問題 3 08 音声を聞いて, アルファベを書き取りましょう ⑴ ⑵ ⑶ ⑷ ⑸ 綴り字記号 アクサン テギュ accent aigu アクサン グラーヴ accent grave アクサン シルコンフレクス accent circonflexe セディーユ cédille トレマ tréma アポストロフ apostrophe l arbre トレ デュニヨン trait d union après-midi 綴り字記号は, 綴りの一部なので, 省略することはできません ただし, 母音字の上に付く綴り字記号は, 大文字の場合には省略できます A LA MODE( à la mode) HOTEL( hôtel) なお, アクサン記号はアクセント ( 強勢 ) とは関係ありません p.26 話してみよう! 例にならって, 自分の名前の綴りをアルファベで説明しましょう 例 )Je m appelle Miyuki. M. I. Y. U. K. I. わたしの名前はミユキです 数詞 (0 ~ 10) 09 0 zéro [zero] 1 un [œ~] / une [yn] 2 deux [dø] 3 trois [trwå] 4 quatre [katr] 5 cinq [s ~k] 6 six [sis] 7 sept [s t] 8 huit [ it] 9 neuf [nœf] 10 dix [dis] genre un une p.13 練習問題 4 10 音声を聞いて, 聞こえた数を算用数字で書き取りましょう ( 一問につきいくつかの数が読み上 げられます ) ⑴ ⑵ ⑶ ⑷ ⑸ 10

11 3 11 フランス語は, 子音 + 母音 で安定することばなので, 母音で始まる単語の前では, 次のよう な処理を行います 1 élision 母音字で終わる特定の単語の後に, 母音で始まる単語がきた場合, 前の単語の母音字を落とし てアポストロフをつける 発音はアポストロフを無視して, ひとつの単語のように読む le arbre l arbre [larbr] 木 je ai j ai [Ωe] わたしは持っている 2 liaison 発音しない子音字で終わる単語の後に母音で始まる単語がきた場合, 前の単語の子音字を次の 母音と一息に発音する des arbres [de-zarbr] 木々 un arbre [œ~-narbr] 一本の木 3 enchaînement 子音で終わる単語の後に母音で始まる単語がきた場合, 前の単語の語末の子音を, 次の母音と 一息に発音する il a [i-la] 彼は持っている フランス語を発音するための注意点 語末の e は発音されません rue [ry] type [tip] classe [klås] 2. 語末の子音字は普通発音されません deux [dø] trois [trwå] Paris [pari] alphabet [alfab ] beaucoup [boku] ただし,c,f,l,r は多くの場合発音されます avec [av k] neuf [nœf] journal [Ωurnal] sur [syr] 3. 語中の h は発音されません hôtel [o/øt l] aujourd hui [oωurd i] 4. フランス語には二重母音がありません 母音を発音し始めたら, 途中で口のかたちを変えないように気をつけましょう 仏 table [tabl] 仏 idée [ide] une école [y-ne-køl] 学校 エリジヨンは,ce, de, je, le, la, me, ne, que, se, te など限られた単語についてのみ, 母音で始 まる単語の前で必ず行われます リエゾンは, 冠詞と名詞, 主語人称代名詞と動詞など, リズ ムグループを構成する意味的なつながりが強い単語の間で行われます アンシェヌマンは, 息 を切らない限りどこでも行われます 英 table [te'ibl] 英 idea [aidî'\] フランス語の音と文字 11

12 Leçon 1 un livre 一冊の本 une table 一つのテーブル Il y a un livre sur la table. テーブルの上に一冊の本がある フランス語の名詞は, 男性名詞と女性名詞の二つのグループに分けられます 男性名詞 père 父 arbre 木 livre 本 bonheur 幸福 女性名詞 mère 母 fleur 花 table テーブル chance 運 13 文法上の名詞の性 (genre) は, 自然の性 (sexe) と一致する場合もありますが, たいていの場合, 単語のかたちや意味からはわかりません 文中では, その前後に置かれる冠詞 形容詞などによって示されます フランス語の名詞は, 単数と複数を区別します 単数 arbre fleur 複数 arbres fleurs 名詞の複数形は, 単数形に -s をつけて作ります 単数形が s, x, z で終わる名詞は, 複数もそのままです [ 単複同形 ] fils [fis]( 単数形 ) 息子 fils [fis]( 複数形 ) p.70 12

13 複数形の s (x)(z) は発音されず, その単語の発音には一切影響を与えません したがって文の中では, 名詞の前につけられた冠詞が, 単数か複数かを示す役割を果たします 不定冠詞 定冠詞 男性 女性 男性 女性 単数 un une 単数 le (l ) la (l ) 複数 des 複数 les 発音のポイント le, la l un, des, les une un arbre [œ~narbr] des arbres [dezarbr] les arbres [lezarbr] une école [ynekøl] un/une 1 不定冠詞は, 数えられる名詞について, その名詞が表す対象が限定されず聞き手がそれを特定 できない場合に用いられます ( 数でなく量で把握する場合には, 部分冠詞が用いられます p.42 un arbre ( ある一本の ) 木 des arbres ( 何本かの, 何本もの ) 木々 2 定冠詞は, 名詞が表す対象が限定されていて, 聞き手がそれを特定できる場合に用いられます また, 名詞が表す対象のすべて ( 総称 ) を示すはたらきもあります 既出の名詞につく場合は その に近いニュアンスをもちますが, 訳出しないほうが自然な場合も多くあります l arbre ( その ) 木 les arbres ( それらの ) 木々, 樹木 le soleil 太陽 la mer 海 le père de Paul ポールの父親 de Leçon 1 13

14 練習問題 1 不定冠詞 ( 聞き取り問題 ) 5 級 15 音声を聞き,⑴~⑹ の ( 書きなさい ) 内に不定冠詞を書き込みなさい 複数の場合には下線部 _ に s を ⑴( )café ⑵( )école ⑶( )église ⑷( )hôtel ⑸( )maison ⑹( )restaurant 練習問題 2 定冠詞 ( 聞き取り問題 ) 5 級 16 音声を聞き,( ) 内に定冠詞を書き込みなさい 複数の場合には下線部 _ に s を書きなさい ⑴( )aéroport de Narita ⑵( )cinéma 成田空港映画 ⑶( )gare de Lyon ⑷( )jardin リヨン駅庭 ⑸( )mère d Isabelle ⑹( )parent de Paul イザベルの母親ポールの両親 ⑺( )poste ⑻( )sac de Jeanne 郵便局ジャンヌのバッグ ⑼( )station de métro ⑽( )vacance 地下鉄の駅 3 ヴァカンス 17 1 C est / Ce sont C est un chien. Ce sont des chats. C est le problème. それは ( 一匹の ) 犬です それらは ( 何匹かの ) 猫です それが問題だ 2 Voici / Voilà Voici la poste. ( 実際に見えているものを指して注意を惹きながら ) こちらが郵便局です Un café, s il vous plaît! コーヒーひとつ, ください! s il vous plaît 英 please Voilà le café. どうぞ,( ご注文の ) コーヒーです 14

15 3 Il y a Il y a un problème. Il y a un chat sur la table. ひとつ問題がある テーブルの上に猫がいる sur 練習問題 3 冠詞の区別 ( 選択問題 ) 5 級 ( ) 内に入れるのにもっとも適切なものを 1~8 から選びなさい ⑴ C est un ordinateur. C est( ⑵ C est une montre. C est( )ordinateur de Jean. )montre de Claire. ⑶ Ce sont( )chaussures. Ce sont( )chaussures d Anne. 1 des 2 d 3 la 4 le 5 les 6 l 7 un 8 une まとめの聞き取り ( 絵の選択 ) 5 級聞き取り 4 18 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい Leçon 1 15

16 Leçon 2 J ai un chat. わたしは猫を一匹飼っています Elles sont à Paris. 彼女たちはパリにいます Marie est grande. マリーは背が高い 1 単数 avoir, être 3. 1 人称 je わたしは nous わたしたちは 複数 2 人称 tu きみは vous きみたちは あなたたちは / あなたは 3 人称男性 il 彼は / それは ils 彼らは / それらは 19 3 人称女性 elle 彼女は / それは elles 彼女たちは / それらは 1 人称は 話者,2 人称は 聞き手,3 人称は 話の中に出てくる人かもの です ひとりの相手に向かって あなた と丁寧に言う場合は,2 人称複数 vous を用います ( 敬称の vous) 3 人称の複数は, 集団の中にひとつでも男性の要素が混じれば, 男性複数 ils になります Anne, Marie et Isabelle elles( 女性複数 ) Anne, Marie et Paul ils( 男性複数 ) 女女女女女男フランス語の 3 人称には, 人とものの区別はありません 具体的に何を示しているかは文脈によって判断されます Marie マリーは la difficulté 困難は elle 彼女は それは 16

17 2 avoir, être フランス語の動詞は, 主語の人称と数にしたがって形を変化させます これを活用と呼びます 3 人称の主語人称代名詞には性の区別がありますが, 動詞の活用は同じです 活用していないかたちを ( または原形 ) と呼びます avoir (to have) être (to be) 20 j ai nous avons je suis nous sommes tu as vous avez tu es vous êtes il a ils ont il est ils sont elle a elles ont elle est elles sont 発音のポイント je il, elle être 3 Il est anglais. Ils sont à Tokyo. J ai un frère. わたしは兄弟が一人います Tu as des crayons? 鉛筆持ってる? Paul est à la maison. à Nous sommes étudiants. ポールは家にいる わたしたちは学生です * 主語が人で動詞が être の場合, 主語の職業 身分を表す名詞は無冠詞で用いられます Vous êtes de Paris? あなたはパリからいらしたのですか? Il y a un sac sous la table. sous テーブルの下にカバンがある avoir を用いた熟語 avoir faim お腹がすいている avoir soif のどが渇いている avoir raison 正しい avoir chaud 暑い avoir froid 寒い Ah, j ai faim. ああ, お腹がすいた Voilà, elle a raison! ほら, 彼女の言うとおりだ! Leçon 2 17

18 練習問題 1 動詞の活用 ( 聞き取り問題 ) 5 級 21 音声を聞き,( ) 内に動詞 (avoir, être) の活用形を書き入れなさい ⑴ Nous( )soif. ⑵ Tu( )à la maison? わたしたちはのどが渇いています 君は家にいますか? ⑶ Paul et Marie( )un enfant. ⑷ Vous( )raison. ポールとマリーには子どもが一人います あなたは正しい ⑸ Ils( )de Nice. ⑹ Vous( )étudiante? 彼らはニース出身です あなたは女子大生ですか? 3 フランス語の形容詞は, 修飾する名詞の性と数にしたがって形が変化します grand( 大きい, 年長の ) 男性 女性 単数 grand grande 複数 grands grandes 女性単数形は, 男性単数形に -e をつけます 男性単数形が e で終わっている形容詞は, 女性形 でも変化しません p.70 rouge( 男性単数 ) 赤い rouge( 女性単数 )[ 男女同形 ] 22 発音のポイント e grand [ɡrå~] grande [ɡrå~d] français [frå~sɛ] française [frå~sɛz] 形容詞の複数形の作り方形容詞の複数形は, 名詞と同じように -s をつけて作ります 男性単数形が s で終わる形容詞は, 男性複数形でも変化しません p.70 gris( 男性単数 ) グレーの gris( 男性複数 )[ 単複同形 ] 女性の複数形は, 常に女性単数形に -s をつけて作ります rouge( 女性単数 ) rouges( 女性複数 ) grise( 女性単数 ) grises( 女性複数 ) 18

19 Paul est grand. Je suis triste. Elles sont contentes. Le français est très intéressant. très 英 very Le ciel est gris. Isabelle a une voiture; elle est rouge. ポールは背が高い わたしは悲しい 彼女たちは満足している フランス語はとても面白い 空は灰色だ イザベルは車を持っている それ ( その車 ) は赤い 練習問題 2 形容詞 ( 聞き取り問題 ) 5 級 23 音声を聞き,( ) 内に形容詞 content を適切な形にして入れなさい ⑴ Je suis( ). ⑵ Nathalie est( ). ⑶ Nathalie et Nicole sont( ). ⑷ Nicolas est( ). ⑸ Nous sommes( ). ⑹ Pierre et Renée sont( ). ⑺ Renée, vous êtes( )? ⑻ Tu es( ), René? 国名と形容詞 24 le Japon 日本 japonais(e) 日本の la France フランス français(e) フランスの l Allemagne ドイツ allemand(e) ドイツの l Angleterre イギリス anglais(e) イギリスの l Italie イタリア italien(ne) イタリアの l Espagne スペイン espagnol(e) スペインの la Chine 中国 chinois(e) 中国の la Corée 韓国 coréen(ne) 韓国の les États-Unis アメリカ合衆国 américain(e) アメリカの p.70 国名や都市の名前から作られた形容詞は, 大文字で書き始めると ~ 人 という意味の名詞になります une Japonaise 日本人女性 un Parisien パリに住む男性 Leçon 2 19

20 まとめの聞き取り ( 絵の選択 ) 5 級聞き取り 4 25 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい 数詞 (0 ~ 10 までの復習と 20 まで ) 26 0 zéro 1 un / une 2 deux 3 trois 4 quatre 5 cinq 6 six 7 sept 8 huit 9 neuf 10 dix 11 onze [ø~z] 12 douze [duz] 13 treize [tr z] 14 quatorze [katørz] 15 quinze [k ~z] 16 seize [s z] 17 dix-sept [di(s)s t] 18 dix-huit [diz it] 19 dix-neuf [diznœf] 20 vingt [v ~] 20

21 綴りと発音の関係 (1) 単母音字の発音 27 母音字 a, e, i (y), o, u は, 単独で語中にある場合, アルファベの読み方と同じです e [ə] は緊張のない弱い音で, 語末では無音になります âge 年齢 demi 半分の midi 正午 style 様式 mot 単語 utile 便利な ただし,e は次の場合,[ エ ] と読まれます 1. アクサン記号がついている場合 été 夏 mère 母 2. 語末の子音字の前 et 英 and des 不定冠詞の複数 3. 二つ以上の子音字の前 merci ありがとう dernier 最後の 前置詞のまとめ (1) à: ( 空間 時間的に )~ へ,~ で,~ に ~ 入りの étre + à ~ の ( 所属の ) など à Paris パリで, パリに C est à Paul. それはポールのものです de: ~ の ~ から など un chou à la crème シュークリーム la voiture de Pierre ピエールの車 le vent du nord 北 ( からの ) 風 en: ~ で ( 場所 手段 ) ~ の ( 材料 ) など 次にくる名詞は, ふつう無冠詞 en classe 授業で en voiture 車で une chaise en bois 木製のイス avec : ~ と avec Marie マリーと pour: ( 空間 時間 心理的な方向性を示して )~に, ( 対比 対価を示して )~のわりに,~で, ( 理由を示して )~のために, ( 関心を示して ) 賛成の など 英 for pour Paris パリに pour la fête パーティのために pour la saison 季節のわりには pour 10 euros 10 ユーロと引き換えに Je suis pour. わたしは賛成です contre 反対 chez: chez + 人 ~ の家で ( に ),~ 社で chez Paul ポールの家で Il travaille chez Honda. 彼はホンダで働いている Leçon 2 21

22 Leçon 3 1. er Elle parle bien le français. 彼女はフランス語が上手だ Aimez-vous la musique? Oui, j aime bien. 音楽はお好きですか? はい, 好きです 1 er 不定詞が -er で終わり, 共通の活用語尾をもつ動詞を er と呼びます フランス語の全動詞 の 90 パーセント以上を占め, 第 1 群規則動詞とも呼ばれます 2 p.37 je parle tu parles il parle elle parle parler (to speak) nous parlons vous parlez ils parlent elles parlent aimer (to love / to like) j aime nous aimons tu aimes vous aimez il aime ils aiment elle aime elles aiment er er 動詞の活用語尾は, 単数形が -e, -es, -e と母音字を含んでいるため, 母音字型活用と呼ばれ ます 母音字型の活用語尾 je... -e tu... -es il... -e elle... -e nous...-ons vous...-ez ils...-ent elles...-ent 22

23 発音のポイント -ons -ez il aime [il m] ils aiment [ilz m] [z] Tu parles bien l allemand. bien 英 well J aime les chiens. Marie téléphone souvent à Paul. Nous habitons à Paris. 副詞 souvent 英 often きみはドイツ語がうまいね わたしは犬が好きです マリーはよくポールに電話する わたしたちはパリに住んでいます très や bien など, 動詞や形容詞を修飾する無変化の品詞を, 副詞と呼びます 副詞が副詞を修飾したり, 文全体にかかることもあります Elle chante très bien. Évidemment, tu as raison. Il parle couramment le japonais. 彼女は歌がとてもうまい もちろん, きみの言うことは正しい 彼は流暢に日本語を話す * parler は, 無冠詞の言語名とともに ~ 語を話す という動詞句を作りますが 副詞が添えられると, 言語名に冠詞がつきます cf. Il parle japonais. 彼は日本語を話す 練習問題 1 er 動詞の活用 ( 選択問題 ) 5 級筆記 2 ( ) 内に,1~5から適切な動詞を選んで書き入れなさい ⑴ Ils( )anglais? 彼らは英語を話しますか? ⑵ Les parents de Jules( )à Londres. ジュールの両親はロンドンに住んでいる ⑶ Nous( )tout de suite. わたしたちはすぐに着きます tout de suite ⑷ Pierre( )un film à la télévision. ピエールはテレビで映画を見ている ⑸ Tu( )le cinéma? 映画は好き? 1 aimes 2 arrivons 3 habitent 4 parlent 5 regarde Leçon 3 23

24 2 30 否定文は, 動詞の活用形を ne と pas ではさんで作ります ne pas Marie danse bien. Marie ne danse pas bien. Elle aime la musique. n pas Elle n aime pas la musique. 発音のポイント ne n 練習問題 2 否定文 ( 並べ替え問題 ) 5 級筆記 3 1~3 をすべて用いて文を完成したときに,( ) 内に入るのはどれですか ⑴ Ils ( ) de suite? 1 n arrivent 2 pas 3 tout ⑵ Jules ne ( ) le japonais. 1 bien 2 parle 3 pas ⑶ Nous ne ( ) à Marie. 1 pas 2 souvent 3 téléphonons ⑷ Vous n aimez ( )? 1 chats 2 les 3 pas 3 31 疑問文の作り方には 3 つあります 例 ) チョコレートはお好きですか? 1. 語尾を上げる 2. 文頭に Est-ce que をつける 3. 主語人称代名詞と動詞を倒置する Vous aimez le chocolat? Est-ce que vous aimez le chocolat? Aimez-vous le chocolat? [ 単純倒置 ] 発音のポイント est-ce que que Est-ce qu Hélène habite à Lyon? 24

25 1) 倒置される単語の間にはトレ デュニヨン [ - ] を入れます 2) 3 人称単数形が母音字で終わる動詞は, 主語人称代名詞との間に t をはさみ, 動詞 -t- 主語人称代名詞 となります Il habite à Paris. 彼はパリに住んでいる Habite-t-il à Paris? Elle a des enfants. 彼女には子どもがいる A-t-elle des enfants? 3) 主語が人称代名詞でない場合には, 主語を主語人称代名詞で受けなおしてから倒置疑問文を作ります ( ) Jean et Pierre travaillent ensemble. ジャンとピエールは一緒に働いている 主語が固有名詞なので, 代名詞で受けて複合倒置 Jean et Pierre travaillent-ils ensemble? 発音のポイント ensemble oui / non / si 疑問詞を用いない疑問文には,oui, non, si のいずれかで答えます Elle chante bien? 彼女は歌がうまいですか? Oui, elle chante bien. はい, うまいです Non, elle ne chante pas bien. いいえ, うまくありません 否定疑問文に肯定で答える場合には,oui の代わりに si を用います Elle ne chante pas bien? 彼女は歌がうまくないのですか? Si, elle chante bien. / Non, elle ne chante pas bien. ( 否定で答える場合は常に non です ) 練習問題 3 疑問文の答え ( 応答問題 ) 5 級筆記 4 それぞれの文に対する応答として適切なものを1,2から選びなさい ⑴ Est-ce que vous parlez anglais? 1 Oui, je parle français. 2 Oui, un peu. ⑵ Jean, Pierre, vous ne travaillez pas ensemble? 1 Oui, bien sûr. 2 Si, toujours. ⑶ Les parents de Marie habitent-ils à Nice? 1 Non, ils habitent à Paris. 2 Si, ils habitent à Nice. ⑷ Vous n êtes pas contents? 1 Non, pas du tout. 2 Si, je suis contente. Leçon 3 25

26 まとめの聞き取り ( 絵の選択 ) 5 級聞き取り 4 32 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい フランス語のアクセントについて フランス語のアクセントは, 文法的, 意味的なまとまりをなして一続きに発音される語群 ( リ ズムグループ ) の最終音節に置かれます 単語だけを取り出して発音する場合には, アクセ ントは常にその語の最終音節に置かれるので, 辞書にはアクセントの位置は示されません アクセントが置かれた音節は, 他の音節より若干強く, かつやや長めに発音されます フラ ンス語を発音するときには, 単語ごとに区切らず, リズムグループ全体をひとつの単語のよ うに一続きに発音することが大切です Pierre joue / avec Marie / dans le jardin. ピエールは遊ぶマリーと庭で 26

27 綴りと発音の関係 (2) 複母音字の発音 33 次に挙げる複母音字は, ひとつの母音を表します 綴り ai / ei ou au / eau eu / œu 発音 [ ] まれに [e] [u] [o] まれに [ø] [ø] まれに [œ] 単語例 lait la Seine / j ai [Ωe] 英 I have jour sous autre cause eau / Paul [pøl] euro / sœur [sœr] 複母音字 oi [wa] は, 半母音を含んだ母音を表します voilà oiseau * y は, 語中での読みは i と同じですが, 母音字の後にきた場合は y = i + i となります pays(pai + is) 国 [pei] voyage(voi + iage) 旅行 [vwajaω] 前置詞 ( 句 ) のまとめ (2) dans: ~ の中に ( で ) dans la rue 通りに ( で ) dans un café カフェに ( で ) devant: ~ の前に ( で ) devant le café カフェの前に derrière: ~ の後ろに ( で ) derrière la maison 家の裏に sur: ~ の上に ( で ) 英 on sur la table テーブルの上に sur les murs 壁に sous: ~ の下に ( で ) 英 under sous le lit ベッドの下に à côté (de): ~ のそばに ( で ) à côté de l église 教会の隣に les gens d à côté ご近所さん en face (de): ~ の向かいに ( で ) en face de la gare 駅前に la maison d en face 向かいの家 Leçon 3 27

28 Leçon 1-3 練習問題 1 ( 並べ替え問題 ) 5 級筆記 3 1~3 をすべて用いて文を完成したときに,( ) 内に入るのはどれですか ⑴ Ce n est ( ) Jeanne. 1 de 2 l ordinateur 3 pas ⑵ Est-ce ( ) japonais? 1 parlez 2 que 3 vous ⑶ Jean ( ) à Tokyo. 1 appartement 2 cherche 3 un ⑷ La montre ( ) très jolie. 1 de 2 est 3 Paul 練習問題 2 ( 応答問題 ) 5 級筆記 4 それぞれの文に対する応答として適切なものを 1,2 から選びなさい ⑴ Avez-vous un crayon? 1 Oui, voilà. 2 Si, bien sûr. ⑵ Est-ce que vous téléphonez souvent à Marie? 1 Oui, une fois par jour. 2 Si, très souvent. ⑶ La mère de Jean n est-elle pas française? 1 Non, elle est anglaise. 2 Oui, elle n est pas française. ⑷ Tu n as pas faim? 1 Non, je suis très contente. 2 Si, j ai très faim. 28

29 練習問題 3 ( 絵を使った聞き取り問題 ) 5 級聞き取り 4 34 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい ⑴ ⑵ ⑶ ⑷ Leçon

30 Leçon 4 Je vais en France. わたしはフランスに行きます Nous venons d arriver du Japon. わたしたちは日本から着いたところです À Paris, il y a de bons restaurants japonais. パリには, おいしい日本食のレストランがあります 1 aller, venir je vais tu vas il va aller (to go) nous allons vous allez ils vont 1. aller, venir on je viens tu viens il vient venir (to come) nous venons vous venez ils viennent * 一般に動詞の活用表では,3 人称の女性形を省略します Elle va à Paris. 彼女はパリに行く Bonjour, vous allez bien? こんにちは, お元気ですか? Oui, je vais bien, merci. Et vous? はい, 元気です, ありがとう あなたは? Stéphane et Lise? Ils viennent de Lyon. ステファーヌとリーズ? 二人はリヨン出身だよ Vous venez aujourd hui? 今日いらっしゃいますか? Non, je viens demain. いいえ, 明日伺います 30

31 aller : これから ~ する / しそうだ という 近い未来 を表します Je vais sortir. Marie va avoir 20 ans. avoir X an(s) X これから外出するところです もうじきマリーは二十歳になる Le prix de l essence va augmenter. ガソリンの値段が上がりそうだ aller + 不定詞 は, ~ しに行く という意味で使われる場合もあります Je vais aller chercher Marie à la gare. aller chercher これから駅にマリーを迎えに行くところです 2 venir de : ちょうど ~ したところ という 近い過去 を表します Nous venons de rentrer de l école. Le train vient d arriver. わたしたちは学校から帰ってきたところだ 電車は到着したばかりだ venir + 不定詞 は, ~ しに来る という意味になります Demain, il vient manger ici. ici 英 here 明日, 彼はここに食べに来る aller venir 練習問題 1 動詞の活用 ( 聞き取り問題 ) 5 級 38 音声を聞き,( ) 内に 1~4 の動詞を選び, 適切な形にして書き入れなさい ⑴ Comment( )-tu? ⑵ Nous( )de Tokyo. ⑶ Je vais( )à Paris. ⑷ Le train va( )tout de suite. ⑸ Le film( )de commencer. ⑹ Ils( )faire des courses. faire des courses 1 aller 2 arriver 3 rentrer 4 venir Leçon 4 31

32 3 前置詞の à と de は, 次に定冠詞の le, les がくると, 定冠詞と合体して次のようなかたちにな ります à de à + le au à + les aux (la と lʼ の場合はそのまま ) à + la à la à + l à l de + le du de + les des (la と lʼ の場合はそのまま ) de + la de la de + l de l Je vais au Japon. わたしは日本に行きます 39 un café au lait カフェオレ ( ミルク入りコーヒー ) Nous allons aux États-Unis. Marie rentre à la maison. わたしたちはアメリカに行きます マリーは家に帰る Tu es à l hôtel aujourd hui? 君は今日ホテルにいるかい? Laure vient du Canada. l avenue des Champs-Élysées la clé de la porte Je viens d arriver de l aéroport. 女性名詞の国名と冠詞 ロールはカナダ出身だ シャンゼリゼ大通り ドアの鍵 ちょうど空港から着いたところです 女性名詞の国について, その国に / へ という場合は, 前置詞に en を用いて冠詞を省きます Elle va en France. 彼女はフランスに行く また女性名詞の国について, その国から という場合は, 冠詞を省いて de をつけます Ils viennent d Italie. 彼らはイタリア出身です 練習問題 2 前置詞と冠詞の縮約 4 級筆記 1 40 ( ) 内に,1~6から適切なことばを選んで書き入れなさい 音声を聞いて確かめなさい ⑴ Voici un gâteau( )chocolat. ⑵ Nous venons( )États-Unis. ⑶ J ai mal( )dents. ⑷ Tokyo est la capitale( )Japon. avoir mal à 1 à l 2 au 3 aux 4 de l 5 des 6 du 32

33 4 名詞を直接修飾する形容詞は, 一般に名詞の後に置かれます ただし, 話し手の主観的な判断を表す短い形容詞や, 数量を表す形容詞 ( 不定形容詞 ) は, 名詞の前に置かれます 名詞の前に置かれる形容詞 petit 小さい grand 大きい joli きれいな bon よい beau 美しい nouveau 新しい vieux 古い quelques いくつかの plusieurs いくつもの nombreux たくさんの plusieurs は無変化の形容詞です nombreux は, 構成要素を示す場合, 名詞の後に置かれます de nombreuses familles たくさんの家族 une famille nombreuse 大家族 de < des p.33 置かれる位置によって意味が変わる形容詞もあります 一般に名詞の前に置かれる場合には主 観的な意味合いを含み, 後に置かれる場合には事実に基づく客観的な意味合いを含みます un pauvre homme 哀れな男 un homme pauvre 貧乏な男 C est une idée intéressante! それは面白いアイデアだ! Ce sont des voitures françaises. それらはフランス製の車です Ah, c est un bon vin rouge! ああ, これはおいしい赤ワインですね! 冠詞の語形変化 (1) 名詞の前に形容詞が入る場合, 不定冠詞の des が de に変わります des maisons de jolies maisons ( 何軒かの ) きれいな家 41 練習問題 3 形容詞 5 級 ( ) 内に,1~8から適切な形容詞を選んで書き入れなさい 同じ単語を 2 度使うことはでき ません ⑴ des jupes( ) ⑵ des livres( ) ⑶ une( )maison ⑷ un pantalon( ) ⑸ une question( ) ⑹ un( )restaurant ⑺ la salade( ) ⑻ le vin( ) 1 blanc 2 bleues 3 bon 4 difficile 5 intéressants 6 noir 7 petite 8 verte * 色の形容詞 白 blanc/blanche, 黒 noir(e), 青 bleu(e), 緑 vert(e), 赤 rouge, 黄 jaune Leçon 4 33

34 男性第 2 形をもつ形容詞以下の形容詞は, 母音で始まる単数の男性名詞の前で, 特別なかたちをとります ( 男性第 2 形 ) 女性形は, 男性第 2 形の語末の子音字を重ねて作ります beau 美しい男性女性 単数 beau bel 男性第 2 形 belle 複数 beaux belles vieux 年老いた, 古い 男性 女性 vieil 単数 vieux 男性第 2 形 vieille 複数 vieux vieilles nouveau 新しい 単数 nouveau 男性 nouvel 男性第 2 形 女性 nouvelle 複数 nouveaux nouvelles un beau tableau 美しい絵 un bel appartement 立派なアパート un vieux chien 老犬 un vieil homme 老人 le nouvel an 新年 5 on 42 主語人称代名詞として, 不特定の 人は わたしたちは という意味で用いられます 動詞は 常に 3 人称単数に活用しますが, 属詞 (p.53) は指すものの性数に応じて変化します On parle français au Canada. On va voir un film. On est contents. カナダではフランス語が話されている 映画でも見るか ( わたしたちは ) 満足です * on は 誰 とはっきり言わないための表現なので, 日本語に訳するときは, 省略したり受動表現にした りすると自然になります 34

35 いろいろな否定表現 ne... plus もはや ~ ない Monsieur Perrin est à la retraite. Il ne travaille plus. ペランさんは退職しています もう働いていません ne... jamais 全く~ない Michel est en retard? Oui. Il ne vient jamais à l heure. ミシェルは遅刻かい? ああ あいつはちっとも時間どおりに来ないのさ ne... que ~ しかない Le patron est là? Non, il ne vient que le jeudi. [ 制限用法 ] 社長さんはいますか? いいえ 社長は木曜しか来ません * ne... que は文法的には肯定文の一種で, といわれます que 以下のみ ~ する が原義です まとめの聞き取り ( 絵の選択 ) 5 級聞き取り 4 43 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい Leçon 4 35

36 Leçon 5 Le train part dans cinq minutes. 1 -ir フランス語の動詞の不定詞の語尾は, 以下の 4 通りのかたちしかありません -er 列車は 5 分後に発車する Les enfants obéissent bien à leurs parents. 子どもたちは自分の親の言うことをよく聞く Aujourd hui, je reste chez moi. 今日, わたしは家にいます -ir -re -oir 不定詞が -ir, -re, -oir で終わる動詞は, 共通の活用語尾をもちます このタイプの活用を子音 字型活用 ( 単数形が -s, -s, -t と子音字で終わるため ) と呼びます p.22 子音字型の活用語尾 je... -s(x) tu... -s(x) il... -t(-) elle... -t(-) 1. -ir nous...-ons vous...-ez ils...-ent elles...-ent 活用語尾で発音するのは,1 人称複数 -ons と 2 人称複数 -ez だけです 子音字型活用の動詞は, 一般に語幹が変化するので複雑に見えますが, 活用語尾は規則的です * 直説法現在の活用語尾の例外は,avoir,être,aller,dire(p.44), faire(p.44) の 5 つの動詞だけです 44 36

37 finir( 終える, 終わる ) 同型 : 45 je finis tu finis lil finit nous finissons vous finissez ils finissent réussir (je réussis, nous réussissons) obéir (j obéis, nous obéissons) choisir (je choisis, nous choisissons) 成功する 従う 選ぶ finir のように不定詞が -ir で終わり, 複数語幹末に -iss- が現れる動詞のことを, 第 2 群規則動詞と呼ぶことがあります 1 p.22 Marie choisit une robe pour sortir. Zut, les freins n obéissent plus! partir( 出発する ) 同型 : je pars nous partons sortir (je sors, nous sortons) tu pars vous partez il part ils partent servir (je sers, nous servons) dormir (je dors, nous dormons) 外に出る 応対する, 提供する, 役立つ * このタイプの活用をする動詞の単数語幹には, 複数形の語幹 ( 不定詞の語幹と共通 ) の最後の子音 (partir の場合 -t-) が現れません Vous partez en vacances? Les enfants dorment tranquillement dans la chambre. 練習問題 1 動詞の活用 ( 聞き取り問題 ) 5 級 音声を聞き,( ⑴ Aujourd hui, je( ⑵ Demain, nous( ⑶ Ils( ⑷ Marie( 眠る ) 内に 1~4 の動詞を選び, 適切な形にして書き入れなさい )avec le frère de Jeanne. )pour Nice. )dans une heure. )toujours pendant le cours de français. pendant ⑸ Vous ne( )pas encore? 1 dormir 2 finir 3 partir 4 sortir 46 Leçon 5 37

38 2 47 所有物 所有者 男性単数 女性単数 複数 je mon ma (mon) mes tu ton ta (ton) tes il / elle son sa (son) ses nous notre nos vous votre vos ils / elles leur leurs 母音で始まる女性単数名詞の前では, 母音の衝突を避けるため,ma, ta, sa の代わりに男性単 数形 mon, ton, son を用います une école mon école わたしの学校 フランス語の所有形容詞は, 所有されるもの の性数にしたがって変化します わたしの英 my mon père 父 ma mère 母 mes parents 両親 フランス語では, 英語の his mother / her mother の区別を表すことはできません どちらに なるかは文脈で判断されます sa mère 彼の母もしくは彼女の母 Mon père habite seul à Tokyo pour son travail. Ils sortent avec leurs enfants. Voici mes parents. Mon père, Jean-Pierre et ma mère, Jacqueline. La France et son histoire 練習問題 2 所有形容詞 ( 選択問題 ) 5 級筆記 1 ( ) 内に,1~3から適切な所有形容詞を選んで書き入れなさい ⑴ Ce n est pas( )problème. 1 leurs 2 notre 3 vos ⑵ ( )assiette est encore pleine. Tu n as pas faim? 1 Ta 2 Tes 3 Ton ⑶ ( )école est tout près. 1 Sa 2 Ses 3 Son ⑷ ( )petite amie n aime pas le rock. 1 Ma 2 Mes 3 Mon 38

39 3 48 動詞と直接結びつかない位置 ( 前置詞の後など ) にある人称代名詞は, 強勢形というかたちに なります 主語人称代名詞 je tu il / elle nous vous ils / elles 強勢形人称代名詞 moi toi lui / elle nous vous eux / elles 1) 強調 Vous sortez? Moi, je reste. 2)cʼest の後 ( 属詞 p.53) C est toi? Oui, c est moi. 3) 前置詞の後 Je danse avec lui. 4) 動詞を省略した表現で J ai faim. Et vous? Moi aussi. C est votre valise? Non, elle n est pas à moi. Elle est à lui. Moi, j adore le foot. Mais, mes enfants, eux, ils n aiment pas ça! 練習問題 3 強勢形 ( 選択問題 ) 4 級筆記 2 ( ) 内に,1~6 から適切な強勢形人称代名詞を選んで書き入れなさい ⑴ C est ton livre? Oui, il est à( ) ⑵ Est-ce que tu viens( )aussi? ⑶ Jean et Marc,( ), ils ne sont pas honnêtes. ⑷ Marie et Juliette, elles restent chez( ). ⑸ ( ), il est américain,( ), elle est française. 1 elle 2 elles 3 eux 4 lui 5 moi 6 toi Leçon 5 39

40 不定代名詞漠然と人やものを示す代名詞を, 不定代名詞と呼びます tout ( 集合的に ) すべてのもの, 全部 quelqu un 誰か quelque chose 何か ne... rien 何も~ない ne... personne 誰も~ない Tout va bien. Il fait tout pour réussir. 万事順調です あいつは成功するためなら何でもやる Il y a quelqu un? 誰かいますか? * rien と personne は, 否定の ne とともに用いられます Cela ne sert à rien. Ce chien n obéit à personne. それは何の役にも立たない この犬は誰にもなつかない * 不定代名詞を修飾するときは, その後に de + 形容詞の男性単数形 をつけ加えます Y a-t-il quelque chose de nouveau? 何か新しいことはあるかい? * y a-t-il は il y a の倒置形です まとめの聞き取り ( 絵の選択 ) 5 級聞き取り 4 49 音声を聞き, ふさわしい絵を 1,2 から選びなさい

41 綴りと発音の関係 (3) 母音字 + n, m 50 綴り an / am en / em in / im / yn / ym ain / aim / ein / eim un / um on / om 発音 [å~] まれに [ ~] [ ~] [œ~] [ø~] 単語例 enfant ensemble / examen[ ~] fin sympatique pain sein un lundi parfum bon nom 綴り oin ien éen 発音 [w ~] [j ~] [e ~] 単語例 loin point bien ancien Parisien Européen lycéen 例外 )um はラテン語からの借用語の末尾で [ɔm] album aquarium 発音のポイント m, n nn, mm inachevé [inaßve] lune [lyn] Seine [s n] homme [øm] ennemi [ nmi] bonne [bøn] lycéenne [lise n] 数詞 (21 ~) 21 vingt et un [v ~teœ~] 22 vingt-deux [v ~tdø] 23 vingt-trois [v ~ttrwå]... 発音のポイント vingt- -t 30 trente 40 quarante 50 cinquante 60 soixante 70 soixante-dix 71 soixante et onze 72 soixante-douze... * 21, 31, 41, 51, 61, 71 は,... et un/onze となります 80 quatre-vingts 81 quatre-vingt-un 82 quatre-vingt-deux quatre-vingt-dix 91 quatre-vingt-onze 92 quatre-vingt-douze cent 101 cent un deux cents 201 deux cent un mille mille un deux mille 1985 mille neuf cent quatre-vingt-cinq 2014 deux mille quatorze 序数 1 番目 ( 最初の ) premier ( première ) 2 番目 ( の ) second(e) / deuxième 3 番目 ( の ) troisième 最後 ( の ) dernier ( dernière ) 51 Leçon 5 41

42 Leçon re Je vais faire du café. コーヒーを入れましょう Cette cravate ne va pas bien avec cette chemise. このネクタイはこのシャツとあまり合わない 男性女性 du (de l ) de la (de l ) 発音のポイント de l de l or un or de l eau une eau 部分冠詞は, ものや観念を量で把握する場合に用いられます 不定冠詞と同様, 名詞が限定されていないことを示し, 聞き手が対象を特定できない場合に用います 不定冠詞と部分冠詞とをまとめて, 不定冠詞類と呼ぶことがあります du porc ( いくらかの量の ) 豚肉 de la salade ( 取り分けられた ) サラダ du beurre ( かたまりから切り取られた ) バター du courage 勇気 de la chance 運, チャンス du poisson 魚の肉 cf. un poisson 一匹の魚 * 部分冠詞は名詞を均質なかたまりとして捉え, 不定冠詞は名詞を数的に捉えます De l eau, s il vous plaît! Vous avez de la chance! 42

43 冠詞の語形変化 (2) 54 動詞の直接目的補語 (p.53) についた不定冠詞や部分冠詞は, 否定文で de に変わります Elle n a pas de voiture. Elle a une voiture. Je n ai pas d argent. J ai de l argent. Il n y a pas de problème. Il y a un problème. * il y a の意味上の主語は, 文法的には直接目的補語として扱います cf. Je n ai pas le temps de sortir avec toi. Ce n est pas une pipe. 練習問題 1 部分冠詞 ( 聞き取り問題 ) 5 級 55 音声を聞き,( 性名詞かを区別しなさい ) 内に部分冠詞を書き込みなさい 聞き取れた冠詞から, 名詞が男性名詞か女 ⑴ ( )confiture ジャム ⑵ ( )expérience 経験 ⑶ ( )fromage チーズ ⑷ ( )lait ミルク ⑸ ( )pain パン ⑹ ( )viande 肉 2 男性 単数 ce (cet) cette 複数 ces 56 女性 発音のポイント cet un homme cet homme [s tøm] ces hommes [sezøm] 1 名詞の前において, この/ その / あの という意味を表します 遠近の区別はありません cette table 英 this/that table * 特に遠近の区別をつける場合には, 近いほうには -ci, 遠いほうには -là を名詞の後につけます cette table-ci こちらのテーブル cette chaise-là あちらのイス Leçon 6 43

44 2 時間表現とともに用いて, 今日の, 今の という意味を表します ce matin 今朝 cet après-midi 今日の午後 ce soir 今晩 cette semaine 今週 ce mois 今月 cet été この夏 cette année 今年 cf. ces jours-ci 近頃, 近いうちに ce jour-là その日 練習問題 2 指示形容詞 ( 選択問題 ) 5 級筆記 1 ( ) 内に,1~4 から適切な指示形容詞を選んで書き入れなさい ⑴ Je vais à l école( )après-midi. ⑵ ( )monsieur est très gentil. ⑶ ( )questions-là ne sont pas difficiles pour nous. ⑷ ( )robe blanche va très bien à Jeanne. 1 ce 2 ces 3 cet 4 cette 3 -re faire (to do / to make) je fais tu fais il fait 発音のポイント nous faisons vous faites ils font dire (to say / to tell) je dis tu dis il dit nous disons vous dites ils disent 57 nous faisons ai [\] faire dire 2 -es Vous faites du sport? Non, je ne fais pas de sport. Mon père fait la vaisselle dans la cuisine. Ce n est pas vrai! Si, je dis la vérité. Il dit qu il va sortir avec ses parents cet après-midi. * que: 名詞節を導く接続詞 ( 母音で始まる単語の前で quʼ ) 英 that 使役構文 faire + 不定詞 : ~ させる,~ してもらう 1) 不定詞が自動詞の場合, 不定詞の動作主は faire + 不定詞 の直接目的補語 (p.53) になります Paul vient chez moi. Je fais venir Paul chez moi. わたしはポールに家に来てもらう 44

45 2) 不定詞が他動詞の場合, 不定詞の動作主は faire + 不定詞 の間接目的補語 (p.53) になります Paul écrit une lettre. Je fais écrire une lettre à Paul. わたしはポールに手紙を書いてもらう faire 練習問題 3 faire, dire の活用, 使役構文 ( 選択問題 ) 5 級筆記 2 ( ) 内に,1~6から適切な動詞を選んで書き入れなさい ⑴ Cette histoire( )rire tout le monde. ⑵ Est-ce que tu( )le ménage tous les jours? ⑶ Mes enfants ne( )que des bêtises. ⑷ Qu est-ce que vous( )à votre femme? 1 disent 2 dit 3 dites 4 fais 5 faisons 6 fait 綴りと発音の関係 (4) 子音字の発音 58 c の発音 綴り c + e/i c + それ以外の文字 ç 発音 [s] [k] [s] 単語例 ceci science café classe ça garçon g の発音 綴り g + e/i g + それ以外の文字 gu 発音 [Ω] [ ] [ ] 単語例 léger gilet gardien grand guerre vague 綴り h ph ch gn 発音 [ 無音 ] [f] [ß] [µ] 単語例 hôtel cohérent photo triomphe chanson recherche montagne signe 綴り子音字 + ill 母音字 + il/ille 母音字 + s + 母音字 qu 発音 [ij] [j] [z] [k] 単語例 fille famille 例外 )ville [vil] mille [mil] travail feuille rose poison それ以外の s は [s] son poisson quai [ke] musique [myzik] Leçon 6 45

46 Leçon 4-6 練習問題 1 ( 前置詞選択問題 ) 6 級筆記 6 ( ) 内に入れるのにもっとも適切なものを 1~3 から選びなさい ⑴ Cet après-midi, nous sortons( 1 à 2 avec 3 de )la sœur de Jean. ⑵ Est-ce que vous restez( )vous aujourd hui? 1 avec 2 chez 3 en ⑶ Marie vient d arriver( )l aéroport. 1 à 2 dans 3 en ⑷ Nous venons( )Japon. 1 à 2 de 3 du ⑸ Tu as mal( )dents? 1 à 2 aux 3 des ⑹ Votre fils dort ( )sa chambre. 1 à 2 dans 3 en 練習問題 2 ( 動詞選択問題 ) 5 級筆記 2 ( ) 内に入れるのにもっとも適切な動詞を 1~3 から選びなさい ⑴ Jean ne( )pas la vérité à ses parents. 1 dis 2 dit 3 dites ⑵ Leur fille( )d avoir 19 ans. 1 venez 2 viens 3 vient ⑶ Mes frères( )du ski en hiver. 1 fait 2 faisons 3 font ⑷ Paul et Jacqueline( )chercher leurs enfants à la gare. 1 allez 2 vas 3 vont ⑸ Vous ne( )pas en vacances cet été? 1 pars 2 partez 3 partons 46

47 練習問題 3 ( 応答問題 ) 5 級筆記 4 それぞれの文に対する応答として適切なものを1,2から選びなさい ⑴ Est-ce que tu n obéis pas à tes parents? 1 Oui, j obéis à tes parents. 2 Si, j obéis à mes parents. ⑵ Je vais faire du thé? 1 Non, je n ai pas de thé. 2 Oui, s il vous plaît. ⑶ Paul est à l école? 1 Non, il dort dans sa chambre. 2 Si, il travaille à la bibliothèque. ⑷ Vos parents ne sont-ils pas en vacances? 1 Non, vos parents ne partent pas en vacances cet été. 2 Si, ils sont à Nice maintenant. 練習問題 4 ( 並べ替え問題 ) 4 級筆記 5 1~3 をすべて用いて文を完成したときに,( ) 内に入るのはどれですか ⑴ Ce n est ( ) difficile. 1 pas 2 question 3 une ⑵ Est-ce que ma sœur ( ) toi? 1 chez 2 n est 3 pas ⑶ Je finis mes ( ) minutes. 1 cinq 2 dans 3 devoirs ⑷ Marie sort ce ( ) mère. 1 avec 2 sa 3 soir ⑸ Pierre ( ) chambre. 1 dans 2 ma 3 travaille まとめの問題 Leçon

48 Leçon re Quelle heure est-il? Il est midi. 何時ですか? 正午です Vous prenez le métro? 1 男性 女性 単数 quel quelle 複数 quels quelles Non. Je prends un taxi. 地下鉄をご利用ですか? いいえ タクシーを拾います 発音のポイント 1 名詞に直接結びついて, どの~?/ どんな~? という意味で用いられます Quel âge avez-vous? J ai vingt ans. À quelle heure arrivez-vous à Paris? À trois heures. De quelle couleur sont les murs de votre chambre? Ils sont beiges. Quel jour sommes-nous? Nous sommes jeudi 属詞 (p.53) となり, ~は何? という意味で用いられます 語順は, 単数で quel(le) est + 主語, 複数で quel(le)s sont + 主語 となります Quel est votre numéro de téléphone? Mon numéro, c est le Quelle est la hauteur de la tour Eiffel? * 疑問詞 ( あるいは疑問詞を含む要素 ) が文頭に置かれると, その後に続く主語と動詞は倒置されます 疑問詞を使う疑問文の場合, 主語が普通名詞や固有名詞でも, 単純倒置 (p.24) が可能です À quelle heure arrive votre mère?[ 単純倒置 ] Elle arrive à midi. cf. Votre mère arrive-t-elle à midi?[ 複合倒置 p.25] 48

49 疑問詞を使った疑問文の作り方 61 例 ) 彼は何階に住んでいますか? 1. À quel étage habite-t-il? [ 倒置疑問文 ] 2. À quel étage est-ce qu il habite? [est-ce que を用いて倒置を回避 ] 3. Il habite à quel étage? [ 疑問詞部分の移動がない会話表現 ] 練習問題 1 疑問形容詞 ( 応答問題 ) 4 級筆記 3 それぞれの文に対する応答として適切なものを1,2から選びなさい ⑴ À quelle heure partez-vous demain? 1 C est trop tard. 2 Je pars à six heures du matin. ⑵ De quelle couleur est votre voiture? 1 Elle est rouge. 2 Elle est tout neuve. ⑶ Quel âge a-t-elle, votre fille? 1 Dix-huit ans. 2 Elle a l air jeune. ⑷ Quel jour est-ce aujourd hui? 1 Bien sûr, c est demain. 2 2 Nous sommes vendredi. il を形式的な主語とする構文を非人称構文と呼び, 天候や時間表現などでよく用いられます この il は 彼は / それは という意味をもちません 1 天候 時間表現 62 Quel temps fait-il? Il fait beau. Il fait mauvais. Il fait chaud. Il fait froid. Il pleut. ( pleuvoir) Il neige. ( neiger)... Leçon 7 49

50 Quelle heure est-il? Il est neuf heures. / Il est midi. Il fait jour. Il est déjà tard. 2 それ以外の非人称構文では, 動詞の後に置かれた名詞や不定詞が, 意味上の主語になります il faut ~しなければならない,~が必要だ * faut < falloir il arrive ~が起こる, 生じる il vaut mieux ~するほうがよい * vaut < valoir il est de il y a ~ がある ~ するのは ~ だ Il faut partir tout de suite. Il arrive beaucoup d accidents sur cette autoroute. Si vous avez encore mal à la tête, il vaut mieux prendre ce médicament. * si: 条件を示す副詞節を導く接続詞 il / ils の前のみエリジヨン (sʼil / sʼils / si elle) 英 if Il est difficile de répondre à cette question. 練習問題 2 非人称構文 ( 並べ替え問題 ) 4 級筆記 5 1~4 をすべて用いて文を完成したときに,( ) 内に入るのはどれですか ⑴ Il ( ) avant 19 heures. 1 ce 2 faut 3 finir 4 travail ⑵ Il ( ) choisir ta robe. 1 de 2 facile 3 n est 4 pas ⑶ Il ( ) train. 1 mieux 2 le 3 prendre 4 vaut ⑷ Il ne ( ) aujourd hui. 1 chaud 2 fait 3 pas 4 très 50

51 3 -re 63 lire (to read) écrire (to write) je lis tu lis il lit nous lisons vous lisez ils lisent j écris nous écrivons tu écris vous écrivez il écrit ils écrivent Mon fils ne lit que des bandes dessinées. Nous écrivons souvent à nos parents. boire (to drink) je bois nous buvons tu bois vous buvez il boit ils boivent 発音のポイント Mon mari ne boit plus depuis 5 ans. Vous mettez du sucre dans votre thé? Anne, tu mets quelle robe pour ce soir? mettre (to put / to set) je mets tu mets il met nous mettons vous mettez ils mettent boire oi u connaître (to know) prendre (to take) je connais tu connais il connaît nous connaissons vous connaissez ils connaissent je prends tu prends il prend nous prenons vous prenez ils prennent * connaîre の活用では, 不定詞と 3 人称単数で語幹の i が î になります 同型 :paraître ~のように見える Marie n est pas là. Tu connais son numéro de portable? Vous prenez du café ou du thé? Nous prenons nos vacances en septembre. Leçon 7 51

52 練習問題 3 動詞の活用 ( 単語選択問題 ) 4 級筆記 4 ( ) 内に入れるのにもっとも適切な動詞を1~8から選びなさい ⑴ Elle( )beaucoup de lettres à son petit ami. ⑵ Ils ne ( )pas l adresse de mes parents? ⑶ Je( )de l eau fraîche, s il vous plaît. ⑷ Quelle robe( )-vous pour sortir avec Jean? 1 connaissent 2 connaît 3 écrit 4 écrivez 5 met 6 mettez 7 prends 8 prenons 月 janvier 1 月 février 2 月 mars 3 月 avril 4 月 mai 5 月 juin 6 月 juillet 7 月 août [u/ut] 8 月 septembre 9 月 octobre 10 月 novembre 11 月 décembre 12 月 月名はすべて男性名詞です ~ 月に は en + 月 となります en mai 5 月に 他に, au mois de + 月 という表現も用いられます 曜日 au mois de mai 5 月に lundi 月曜 mardi 火曜 mercredi 水曜 jeudi 木曜 vendredi 金曜 samedi 土曜 dimanche 日曜 week-end 週末 曜日名はすべて男性名詞です ( 今週もしくは直近の )~ 曜日に という場合は, 前置詞 なしの無冠詞で使われます Nous sommes lundi. ( 今日は ) 月曜日だ また, 別れの挨拶で ~ 曜日に! という場合は, à + 曜日 になります À vendredi! 金曜日にね! 季節 printemps 春 été 夏 automne [øtøn/otøn] 秋 hiver 冬 季節名はすべて男性名詞です ~に という場合, 春に だけが au printemps, それ 以外の季節にはすべて前置詞 en を用います en été 夏に en automne 秋に en hiver 冬に 64 52

53 補語と属詞フランス語文法では, 文の要素の意味を補う語のことをすべて と呼びます Le père de Paul. [ 名詞の意味を補う名詞補語 ] C est facile à faire. [ 形容詞の意味を補う形容詞補語 ] 動詞の意味を補う要素のうち, 動詞の作用の及ぶ対象を と呼びます そのうち, 前置詞なしに直接動詞と結びつくものを, 前置詞を介して間接的に動詞と結びつくものを と呼びます J ai une voiture. [ 直接目的補語 ] Ils parlent de Marie. [ 間接目的補語 ] 動詞の意味を補う要素のうちで, 時間や空間 ( いつ / どこ ), 目的 原因 (~のため), 様態 ( ど のように ) を表す要素を と呼びます [ 英文法の副詞句に相当 ] Elle est dans la chambre. [ 状況補語 ] 目的補語をとる動詞を, 目的補語をとらない動詞を と呼びます 人やものの属性 ( 特徴や性質など ) を表す名詞 形容詞のことを, と呼びます [ 英文法 の補語 ] Jean est étudiant. [ 主語の属詞 ] Je trouve Marie sympathique. [ 直接目的補語の属詞 ] わたしはマリーを感じがいい人だと思う Leçon 7 53

54 Leçon re Qui est-ce que vous attendez? J attends ma femme. 誰を待っているのですか? 妻を待っています Où sont les toilettes? トイレはどこですか? 1 -re entendre (to hear) j entends nous entendons tu entends il entend vous entendez ils entendent je peins tu peins il peint peindre (to paint) nous peignons vous peignez ils peignent * entendre の活用では,3 人称単数で活用語尾の -t が落ちます 同型 :attendre 待つ descendre 降りる / 降ろす répondre 答える * peindre の活用では, 複数形の語幹末子音が -gn- になります 同型 :éteindre 消す craindre 恐れる rejoindre 合流する Vous entendez du bruit? Non, je n entends rien. Vous allez loin? Non, nous descendons à la prochaine gare. Tu prends ton parapluie? Oui. Je crains une averse. 54

55 練習問題 1 動詞の活用 ( 選択問題 ) 4 級筆記 2 ⑴~⑷ の ( ) 内に入れるのにもっとも適切な動詞を 1~8 から選びなさい ⑴ Est-ce que vous( )quelque chose? ⑵ Je ne( )rien du tout. ⑶ Nous( )au terminus. ⑷ Tu( )la lumière, s il te plaît. 1 craignons 2 crains 3 descendons 4 descend 5 entends 6 entendez 7 éteignez 8 éteins 2 人やものを尋ねて, 誰 何 という意味で用いられます 単純形と複合形があります 人を尋ねるとき qui ものを尋ねるとき que / quoi[ 強勢形 ] Qui? 誰 ( が / を )? [ 前置詞とともに ] Avec qui? 誰と? Quoi? 何 ( を )? [ 前置詞とともに ] De quoi? 何について? Qui chante là? Qui est-ce? C est moi. Qui Monsieur Dubois cherche-t-il? * 主語が普通名詞 固有名詞の場合は複合倒置をします 67 cf. Qui cherche Monsieur Dubois? 誰がデュボワさんを探しているのですか? Tu parles avec qui? Que cherche Paul? * 疑問詞の que の後に, 名詞を置くことはできません そのため, 主語が代名詞でない場合も単純倒置をします Que Paul cherche-t-il? En quoi consiste votre projet? C est quoi? Ce sont des artichauts. Leçon 8 55

56 単純形の que には, 主語になっている もの を尋ねる用法はありません 何が ~? とい う場合には, 複合形のみが使われます 人 もの 主語 qui est-ce qui (qui) qu est-ce qui ( ) 直接目的補語 / 属詞 qui est-ce que (qui) qu est-ce que (que) *( ) 内は対応する単純形です 人 ( 誰 )qui qui 主語 (~ が ) 左の qui, quʼ が, 人 か もの かを区別する疑問代名詞です 右の qui, que は, それらの 文中での役割を示す関係代名詞 (p.94) です 複合形が文頭にくる場合は, 主語 動詞の倒置 は起こりません est-ce もの ( 何 )qu que 直接目的補語 属詞 (~ を ) Qui est-ce qui chante là? * 誰ですか? と尋ねる場合は Qui est-ce? のみ可能 複合形の Qui est-ce que cʼest? は用いられません Qui est-ce que M. Dubois cherche? * M. は Monsieur の略です Madame の略は Mme,Mademoiselle の略は Mlle です 略語で書かれてい る場合も, 発音は元の単語のままです Qu est-ce que Paul cherche? Qu est-ce qui ne va pas? Qu est-ce que c est? C est un cahier. * Quʼest-ce? は今は用いられません 練習問題 2 疑問代名詞 qui/que...( 聞き取り問題 ) 4 級聞き取り 2 68 音声の質問文を聞いて, それぞれにふさわしい答えを 1,2 から選びなさい ⑴ 1 C est du café. ⑵ 1 Avec cet ordinateur. ⑶ 1 Je cherche mon fils, Jean. ⑷ 1 Il cherche Jean. 2 C est Jeanne. 2 Avec Marie. 2 Une robe pour ma fille. 2 L oncle de Jean. 56

57 3 69 où [ 場所 ] どこ quand [ 時間 ] いつ comment [ 手段 様態 ] どのように combien (de) [ 数量 金額 ] どれだけの / いくら pourquoi [ 理由 ] なぜ / どうして Vous habitez où? J habite à Grenoble. D où venez-vous? Je viens de Genève. Quand est-ce qu'il arrive? Il arrive demain soir. Comment vas-tu? Ça va, et toi? Comment est-il, ton prof? Ah, il est sérieux et de temps en temps très drôle. Combien de temps faut-il? À peu près 30 minutes à pied. C est combien? 5 euros, Madame. Paul ne vient pas ce soir. C est vrai? Pourquoi? Parce qu il est malade. * 主語が名詞の場合,où は単純倒置,pourquoi は複合倒置が普通です Où est la gare? Où la gare est-elle? Pourquoi Paul rit-il? Pourquoi rit Paul? 練習問題 3 疑問副詞 ( 応答 選択問題 ) 4 級筆記 4 それぞれの文に対する応答として適切なものを 1,2 から選びなさい ⑴ Comment va votre frère? 1 Il est un peu fatigué, mais ça va. 2 Il va toujours à Paris. ⑵ Où allez-vous en vacances? 1 À trois heures de l après-midi, bien entendu. 2 Comme l année dernière, sur la Côte d Azur. ⑶ Pourquoi votre sœur ne vient-elle pas? 1 Parce qu elle a rendez-vous avec quelqu un. 2 Parce qu elle descend à la prochaine station. ⑷ Quand est-ce qu ils arrivent? 1 Hier soir. 2 Demain matin. Leçon 8 57

58 Leçon oir Je peux vous poser une question? ひとつ質問してもいいですか? Tu vois souvent Sylvie? Non, je ne la vois pas, récemment. シルヴィーにはよく会うかい? 1 -oir je vois tu vois il voit voir (to see) 発音のポイント nous voyons vous voyez ils voient いや, 最近会ってないよ devoir (to have to / to owe) je dois tu dois il doit nous devons vous devez ils doivent voir nous vous i y croire devoir -v- e oi pouvoir (can) je peux nous pouvons tu peux vous pouvez il peut ils peuvent vouloir (to want) je veux nous voulons tu veux vous voulez il veut ils veulent * pouvoir と vouloir は,je, tu のとき, 活用語尾が -x になります 発音のポイント pouvoir -v- ou eu vouloir -l- ou eu 58

59 savoir( 知る, 知っている ) je sais nous savons tu sais vous savez il sait ils savent recevoir (to receive) je reçois nous recevons tu reçois vous recevez il reçoit ils reçoivent 発音のポイント savoir -v- ai recevoir -v- e oi Voulez-vous encore du vin? Paul reçoit une lettre. 準助動詞 devoir, pouvoir, savoir, vouloir は, 不定詞を伴って次のような意味で用いられます 不定詞を伴うこれらの動詞を, フランス語文法では準助動詞と呼びます devoir ~ しなければならない pouvoir ~ できる ( できる状態だ ) savoir ~ できる ( する能力 知識がある ) vouloir ~ したい Tu dois absolument rester à la maison. Je ne peux pas venir aujourd hui. Tu viens à la piscine? Non. Je ne sais pas nager. Vous voulez aller en France? 練習問題 1 動詞の活用 ( 聞き取り問題 ) 4 級 72 音声を聞き,( ) 内に 1~4 の動詞を選び, 適切な形にして書き入れなさい ⑴ Est-ce que Jeanne( )vraiment conduire? ⑵ Je( )passer un coup de téléphone. ⑶ Nous ne( )pas encore trouver un bon appartement. ⑷ Qu est-ce que vous( )voir? 1 devoir 2 pouvoir 3 savoir 4 vouloir Leçon 9 59

60 わたしを / に きみを / に のように, 人称代名詞を動詞の目的補語 (p.53) とする場合には, 補語人称代名詞が用いられます 主語人称代名詞 (~ は ) 補語人称代名詞 [ 直接目的 人 もの ] (~ を ) 補語人称代名詞 [ 間接目的 à + 人 ] (~ に ) 強勢形 je me (m ) me (m ) moi tu te (t ) te (t ) toi il le (l ) lui lui elle la (l ) elle nous nous nous nous vous vous vous vous ils elles 発音のポイント les leur eux elles 補語人称代名詞は, 動詞の直接目的補語を受ける場合と, 間接目的補語を受ける場合があります 直接目的補語と間接目的補語でかたちが変わるのは,3 人称だけです また,nous と vous は, 主語 補語 ( 直接目的 / 間接目的 ) 強勢形が, すべて同じかたちです lui / leur に置き換わるのは, 間接目的補語のうち, 原則として à + 人 だけです * à + もの de + 人 de + もの などは, 中性代名詞 (p.88) に代わったり, 代名詞の置き換えが制限 されたりします me, te, le, la nous, vous, les ne + + pas フランス語の補語人称代名詞は, 関係する動詞の直前に置かれ, 動詞と密接に結びつきます 否定文にするときは, 補語人称代名詞と動詞を一緒に ne と pas ではさみます J aime Paul. Je l aime. Je ne l aime pas. cf. 英 I love Paul. I love him. I donʼt love him. 60

61 1 直接目的 Je cherche Paul. le に変わって動詞の前に移動 Je le cherche. Je ne le cherche pas. 2 間接目的 Paul téléphone à Marie. lui に変わって動詞の前に移動 Il lui téléphone. Il ne lui téléphone pas. Hé, Frédéric, tu m entends? Oui, je t écoute. Qu est-ce que vous me conseillez comme vin? Je vous conseille ce bordeaux. Il va bien avec ce plat. Tu vas voir Paul? Oui, je vais le voir. [ Paul は voir の直接目的補語 ] Est-ce que tu as des nouvelles de Sylvie? Non. Elle ne m appelle jamais. Vous écrivez à vos parents? Oui, je leur écris souvent. 練習問題 2 補語人称代名詞 ( 応答 選択問題 ) 4 級筆記 3 それぞれの文に対する応答として適切なものを1,2から選びなさい ⑴ Est-ce que tu peux téléphoner à Marie? 1 Bien sûr, je peux te téléphoner. 2 Non, je ne peux pas lui téléphoner. ⑵ Jules cherche mon père? 1 Non, il ne la cherche pas. 2 Oui, il le cherche. ⑶ Qu est-ce que tu me donnes? 1 Je te donne un superbe cadeau. 2 Tu ne me donnes rien! ⑷ Vous voyez souvent votre sœur? 1 Non, je ne le vois que rarement. 2 Oui, je la vois une fois par semaine. 移動手段の表現 en : en voitre 車で en train 列車で en avion 飛行機で en bateau 船で en métro 地下鉄で en bus バスで en taxi タクシーで à : à vélo 自転車で à moto バイクで cf. sur sa moto 自分のバイクで à bicyclette 自転車で à pied 徒歩で 一般に 乗り込むものには en 跨るものには à が用いられますが vélo, moto については 口語では en vélo, en moto もよく使われます Leçon 9 61

62 ce ceci / cela ça ものや事柄, 状況を直接受けて, それ という意味で用いられます 性数の変化はありません ce は,être の主語, 関係代名詞の先行詞 (p.95) としてのみ用いられます ceci で 近いもの, cela で 遠いもの を区別して指すこともできます Qu est-ce que c est? Ce sont des abricots. * これは何ですか? という表現は, 単数形しか用いられません Et avec ça? Euh, je prends ceci, et cela aussi. Ça vous dit? Non, ça ne m intéresse pas. Ceci est à lui, cela est à elle. 2 男性 女性 単数 celui celle 複数 ceux celles 名詞を受けて, それ / それら という意味で用いられます 単独では使われず, その後に遠近 を区別する -ci, -là や, 前置詞に導かれる補語 (p.53) を伴います ( 関係代名詞の先行詞となる用法 は p.95) Nous avons deux voitures. Celle-ci est à moi, celle-là est à mon père. Avec cette clé, vous pouvez ouvrir la porte de l immeuble et celle de votre chambre. 練習問題 3 指示代名詞 ( 選択問題 ) 4 級筆記 2 ( ) 内に入れるのにもっとも適切なものを 1~3 から選びなさい ⑴ C est votre livre? Non, c est( )de Jeanne. 1 ça 2 ceux 3 celui ⑵ Quelles chaussures voulez-vous? Des chaussures noires, comme( 1 cela 2 celle 3 celles ⑶ Tu prends ce foulard? Non, je prends( )-là. 1 celui 2 celle 3 ceux ⑷ Vous aimez cette cravate? Oui, mais, je préfère( )-ci. 1 ça 2 celle 3 celles )-là. 62

63 有音の h フランス語では h は常に発音されませんが, 語頭の h は文法上, 有音の h と無音の h に分けられています 有音の h で始まる単語は, 子音で始まる語と同じように扱われ, エリジヨンやリエゾンを起こしません 無音の h で始まる単語は, 母音で始まる語として扱われ, エリジヨンやリエゾンを起こします 有音の h:le héros [l\ ero] les héros [le ero] 無音の h:lʼhomme [løm] les hommes [lezøm] h 前置詞 ( 句 ) のまとめ (3) avant : après : dans : il y a : avant + 時点 ~ の前に avant 10 heures 10 時前に après + 時点 ~ の後に après le déjeuner 昼食後に dans + 期間 ~ 後に dans trois jours 3 日後に il y a + 期間 前に il y a cinq minutes 5 分前に depuis : depuis + 時点 / 期間 ~ 前から,~ 以来これまで depuis hier 昨日から pendant : pendant + 期間 ~ の間 pendant un an 一年間 depuis des années 何年も前から pour : pour + 時点 / 期間 ( 期限 / 期間を示して )~ までに,~ で Pour quand? いつまでですか? pour dix jours 10 日間の予定で 対比的に用いられる副詞 ( 句 ) のまとめ bien 上手に mal 下手に près 近くに loin 遠くに tôt 早く tard 遅く vite 速く lentement ゆっくりと déjà すでに pas encore まだ à droite 右に à gauche 左に en haut 上に en bas 下に en avant 前方に en arrière 後方に Leçon 9 63

64 Leçon 7-9 練習問題 1 ( 応答 聞き取り問題 ) 4 級聞き取り 2 75 音声の質問文を聞いて, それぞれにふさわしい答えを1,2から選びなさい ⑴ 1 Il faut à peu près deux heures. 2 Il faut cent-vingt euros. ⑵ 1 Je vais à une exposition. 2 Je vais offrir ce bouquet à ma fiancée. ⑶ 1 Il a soixante-douze ans. 2 Le 20 juin ⑷ 1 Je bois de l eau. 2 Je ne vois rien du tout. 練習問題 2 ( 動詞選択問題 ) 4 級筆記 4 ( ) 内に入れるのにもっとも適切な動詞を 1~7 から選びなさい ⑴ Combien de sucres( )-vous dans votre café? ⑵ Est-ce que vous( )ce monsieur? ⑶ Il( )les voir avant onze heures. ⑷ Quand est-ce que tu( )tes vacances? ⑸ Qu est-ce qu elle leur( )? 1 connais 2 connaissez 3 écrit 4 écrivez 5 faut 6 prenez 7 prends 64

65 練習問題 3 ( 代名詞選択問題 ) 4 級筆記 2 ( ) 内に入れるのにもっとも適切なものを 1~3 から選びなさい ⑴ Cette robe vous va très bien. Ah oui, elle( 1 celle-là 2 me 3 vous )plaît beaucoup. ⑵ Est-ce que Jeanne vient aussi? Je ne sais pas. Je vais( 1 ça 2 leur 3 lui )demander. ⑶ Qu est-ce que tu dis à tes parents? Je ne( 1 eux 2 leur 3 vous ⑷ Ton oncle arrive à la gare à dix heures. Alors je vais( 1 ceci 2 le 3 lui ⑸ Vous prenez le train de huit heures? Non, je prends( 1 celle 2 celui 3 lui 練習問題 4 ( 並べ替え問題 ) 4 級筆記 5 1~4 をすべて用いて文を完成したときに,( )dis rien. ) 内に入るのはどれですか ⑴ Ça ( ), madame? 1 intéresse 2 ne 3 pas 4 vous )chercher. ⑵ Ce ( ) heure? 1 à 2 ferme 3 quelle 4 restaurant ⑶ Il faut ( ) aller à Lyon? 1 combien 2 de 3 pour 4 temps ⑷ Qu est-ce ( ) dessert? 1 comme 2 que 3 voulez 4 vous ⑸ Qu est-ce ( ) chez toi? 1 ne 2 pas 3 qui 4 va )de neuf heures. まとめの問題 Leçon

66 Leçon 命令法は, 人に対して行為を促すときに用いられる法です フランス語には,tu, vous に対す るほか,nous に対応するかたちもあり, ~ しよう と誘いかける場合に用います 否定形は ~ してはいけない ~ しないようにしよう という意味になります Faites plus d efforts! もっと努力しなさい! Tu offres ce cadeau à Marie? Oui, je le lui offre. このプレゼントをマリーにあげるの? ああ, そうだよ 命令法の活用は, 原則的に直説法現在と同じかたちです 平叙文から主語を取れば, 命令文に なります Tu finis tes devoirs. Finis tes devoirs! Nous allons au café. Allons au café! Vous chantez. Chantez! Tu sors. Sors! ただし, 母音字型活用 (p.22) をする動詞と,aller の tu に対応する命令法は, 直説法現在の 語末の s を落として作ります avoir と être は, 全体に不規則な活用をします chanter aller avoir être (tu) chante va aie sois (nous) chantons allons ayons soyons (vous) chantez allez ayez soyez Tu vas à l école. Va à l école! Tu chantes. Chante! * 母音で始まる代名詞が続くと, 母音の衝突を避け s を戻します Vas-y! さあ, やれ! N aie pas peur! Soyez prudent!

67 肯定命令文では, 補語人称代名詞が動詞の後に置かれます 書く場合には, 倒置される要素の間にトレ デュニヨン [-] を入れます Regarde-la! Tu la regardes. Regardez-moi! Vous me regardez. * me,te は, 動詞のうしろに置かれると強勢形の moi,toi に変わります 否定命令文では, 倒置はありません Vous ne la racontez pas. Ne la racontez pas! 練習問題 1 命令法 ( 聞き取り問題 ) 4 級 78 音声を聞き,( ) 内に 1~5 の動詞を選び, 適切な形にして書き入れなさい ⑴ ( )gentils avec lui! ⑵ ( )-y! ⑶ ( )ensemble! ⑷ ( )bien! ⑸ ( )! 1 aller 2 chanter 3 entrer 4 être 5 travailler 2 2 直接目的補語が le, la, les の場合, 間接目的補語も補語人称代名詞に変えて, 動詞の前にまとめ て置くことができます Paul donne ce livre à Jean. le lui Paul le lui donne. 79 目的補語を 2 つとるのは,donner( 与える ),prêter( 貸す ),rendre( 返す ),montrer( 見せる ), dire( 言う ) など, ものや情報 をやりとりする動詞です やりとりをするもの は直接目的補語 (le, la, les だけ ), やりとりをする相手 は間接目的補語(me, te, nous, vous, lui, leur) になります Leçon 10 67

68 1 間接目的補語が わたしとあなた (1 人称と 2 人称 ) の場合の語順 Je te le donne. 2 間接目的補語が話に出てくる人 (3 人称 ) の場合の語順 3 Je le lui donne. me te nous vous 1 人称と 2 人称の間接目的 le la les lui leur 3 人称の間接目的 Paul prête ce livre à Jean. Il me montre le chemin. Paul le lui prête. Il me le montre. Ne me racontez pas cette histoire! Ne me la racontez pas! 肯定命令文の補語人称代名詞は, 常に 動詞 - 直接目的 - 間接目的 の語順になり, 書く場合には 各要素間をトレ デュニヨン [-] でつなぎます Vous me racontez cette histoire. Racontez-la-moi! Vous leur racontez cette histoire. Racontez-la-leur! 練習問題 2 補語人称代名詞 ( 応答 選択問題 ) 4 級筆記 3 それぞれの文に対する応答として適切なものを 1,2 から選びなさい ⑴ Je ne connais pas vos parents. 1 Je ne peux pas les leur présenter. 2 Je vais vous les présenter, si vous voulez. ⑵ Marie veut lire ce livre. 1 Alors, prête-la-lui! 2 Tu ne peux pas le lui prêter? ⑶ Ma fille aime beaucoup ce CD. 1 Achète-le-moi! 2 Je le lui prête, si tu veux. ⑷ Mon père a un très beau tableau. 1 Montrez-le-lui! 2 Pouvez-vous me le montrer? 68