目次 1.DAL のご紹介 2.EDI の4 層モデル 3. 国内で利用中の標準 EDI 通信プロトコル 4. 業界動向 5.. 今注目されている次世代 EDI プロトコル 6.. 各プロトコルの特徴 7. その他の機能 8. 署名と証明書 9. アプリケーションとの連携 10. 利用形態 11.

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1 次世代 EDI プロトコルちょ ~ 早わかり!! ~ ebms AS2 簡単解説 ~ 2006 年 12 月 02 版 の違いを マーケティング部藤野裕司 株式会社株式会社データ アプリケーション

2 目次 1.DAL のご紹介 2.EDI の4 層モデル 3. 国内で利用中の標準 EDI 通信プロトコル 4. 業界動向 5.. 今注目されている次世代 EDI プロトコル 6.. 各プロトコルの特徴 7. その他の機能 8. 署名と証明書 9. アプリケーションとの連携 10. 利用形態 11. 導入上の考慮点 12. 担当者別実施作業と注意点 13. レガシー EDI と次世代 EDI のプロトコル仕様比較一覧 1

3 1.DAL のご紹介 社名株式会社データ アプリケーション (DAL ( DAL) 代表者代表取締役社長橋本慶太設立 1982 年 9 月 27 日資本金 2 億 83 万 5 千円従業員数 64 名 (2006 ( 年 4 月現在 ) 売上 12 億円 (2005 ( 年度 ) 事業内容 B2B インテグレーションサーバ (E ( 2 X) 企業間データ交換用ミドルウェア (B2B ( B2B) ) 企業内アプリケーション連携用ミドルウェア (EAI ( EAI) ) の商品開発と販売及びコンサルティング株主 アイネス, ワイ ディ シー, イーシー ワン, 日立ビジネスソリューション, オージス総研, TIS, 住商情報システム,DAL, 役員, 社員持株会, 他パートナービジネス パートナー :58 : 社テクノロジー パートナー :3 : 社 2

4 2.EDI の 4 層モデル 4 取引基本規約取引基本規約 EDI EDIが商取引として成立するための企業間の契約 3 情報運用規約情報運用規約 運用時間 伝送授受の確認方法 データ伝送の責任分界点などの取決め 2 情報表現規約情報表現規約 ( ビジネスプロトコルビジネスプロトコル ) 11 情報伝達規約情報伝達規約 ( 通信プロトコル通信プロトコル ) シンタックスルールシンタックスルール標準メッセージ標準メッセージコード体系コード体系 データ構造による分類データ構造による分類通信を実現するためのプロトコル実装規約プロトコル実装規約 通信方式による分類通信方式による分類 UN/ UN/ EDIFACT EDIFACT ANSI ANSI X.12 X.12 CII CII ebxm ebxm L L RosettaN RosettaN et et XM XM L L JCA JCA 全銀 全銀 (BSC) (BSC) 全銀全銀 TCP/ TCP/ IP IP ebm ebm S,RNIF S,RNIF AS2 AS2 HTTP(S) HTTP(S) FTP FTP 3

5 3. 国内で利用中の標準 EDI プロトコル レガシー EDI プロトコル JCA 手順 全銀手順 全銀 TCP/IP 手順 ( 拡張 Z 対応 ) 次世代 EDI プロトコル RosettaNet(RNIF RNIF) ebxml XML(JEITA/ECALGA JEITA/ECALGA) ebms( 注 )( 流通次世代 Push 型プロトコル ) RPC( 流通次世代 Pull 型プロトコル ) EDIINT AS2 ( 注 ) ebms とは ebxml の通信機能部分 ebxml/ms (Messaging Service) の略 4

6 4. 業界動向 (1) 電子機器業界 新 EDI 標準 ECALGA を制定 電子機器業界は次世代 EDI 標準として 通信の国際標準である ebxml をベースとした ECALGA を制定制定した 新しいグループネットワークの具体的な導入具体的な導入も始まっているも始まっている 海外 海外部品メーカ 部品メーカ シャープ 日本ビクター 三菱電機 アルプス電気 京セラ TDK 村田製作所 など日経コンピュータ 2005/8/8 号 国内 Inter net ECALGA (ebxml) セットメーカ 小規模部品メーカ 倉庫事業者 ECALGA は 社団法人電子情報技術産業協会 EC センターの商標または登録商標です 5

7 (2) 流通業界の動向新通信手順 ebms AS2 を指定 次世代 EDI 通信標準として インターネット環境への対応 通信手順 メッセージの国内標準化 グローバル標準への準拠 などを見据え ebms( 流通次世代 Push 型プロ トコル ) を指定 小規模企業向けの通信手順として ( 流通次世代 Pull 型プロトコル ) も開発 GCI(Global Global Commerce Initiative) ) の動向を受け AS2 も採用 メーカ ebms 小売 量販店 ebms 一次卸 ebms AS2 ebms VAN ebms 二次卸 6

8 5. 今注目されている次世代 EDI プロトコル (1)ebMS とは? ebms とは 次世代 EDI の国際標準 ebxml の通信プロトコル部分 インターネット上で高速安全な EDI 環境を構築できる リアルタイムの EDI( ( メッセージング ) を実現 データ発生のつどプッシュ型で相手に送るサーバ方式 通常のファイル転送 ( 文字情報 ) のほか ファイル添付 (Word ( Excel PowerPoint oint PDF CAD 画像 音声 動画 等 ) も可能 その他 メッセージング機能を活用し システム間のコマンド送信も可能 (2)SOAP とは? 中小企業では データ発生のつどプッシュ型で相手に送るサーバ方式の常時運用は難しい その点 は センターへデータを取りに行くプル型 中小企業は任意のタイミングでクライアントから起動し 取引先や VAN とデータの授受を行う (3)EDIINT AS2 とは? GCI が世界的な流通業界通信標準として普及推進している ebms 同様 データ発生のつどプッシュ型で相手に送るサーバ方式 ウォルマートを中心に国際レベルでの流通調達で普及が始まっている 日本でも日用品雑貨メーカを中心に検討の機運が高まっている 7

9 6. 各プロトコルの特徴 通信プロトコルヘッダ (HTTP SMTP FTP ) MIME エンベロープ ( 付属文書付き SOAP) MIME パート ebms SOAP エンベロープ SOAP ヘッダー SOAP ボディー ebms 情報 通信プロトコルヘッダ (HTTP) MIME メッセージ SOAP エンベロープ SOAP ヘッダー相手先 / 自社情報 SOAP ボディー EDIINT AS2 通信プロトコルヘッダ (HTTP) AS2 情報 SMIMEor MIMEメッセージ文書 付属文書 付属文書 文書 文書 サイン 付属文書一覧 MIME パートペイロード MIME パートペイロード 文書 8

10 ebms 国際標準ではあるが 実装はアジアを中心に行われている 通信上の取り決めやビジネス上の取り決めは CPPA という文書にして相互に交換 取り込むことができる 双方で確認すべき内容が詳細に決められており ルールに従えば互いに不整合を起こす可能性は低い 反面 設定項目が多く非常に複雑なイメージが強い 通信プロトコルは HTTP SMTP FTP いずれでも可 証明書 暗号化は HTTP/SSL に準拠 メッセージの基本構造は MIME の付属書付き SOAP メッセージ 付属書として複数文書を送信することができる 先頭の SOAP メッセージに ebxml 情報 付属文書に送信データとなる文書が続く ebxml 情報として SOAP ヘッダに相手先と自社に関わる情報 ドキュメントをやりとりする時のルールなど SOAP ボディに付属文書の一覧が入る 9

11 日本独自の規格で中小企業向けのプル型 プロトコルとしては非常に軽く 単純なファイル転送に向いている 現在 流通業界では次世代 Pull 型プロトコルとして 中小企業向け EDI EOS の後継プロトコルとして普及を目指している 通信プロトコルは HTTP 証明書 暗号化は HTTP/SSL に準拠 メッセージの基本構造は MIME のSOAP メッセージ SOAP ヘッダに相手先と自社に関わる情報 ドキュメントをやりとりする時のルールなど SOAP ボディに送信する文書が入る ボディには 1 文書のみ 10

12 EDIINT AS2 国際標準で米国を中心に普及が始まっている プロトコル自体はシンプルで 互いに設定すべき項目 ( 決められている内容 ) は少ない その分 相手によりプロトコルの理解が異なる可能性があり 同じ AS2 でもつながらない場合も考えられる セキュリティは SMIME 準拠であるため HTTP/SSL とSMIME の両方を使う場合 処理が重くなる 大量のデータを交換する場合には かなりの負荷を見込む必要がある 通信プロトコルは HTTP 証明書 暗号化は HTTP/SSL に準拠 HTTP ヘッダに続けて AS2 ヘッダを持ち その後に MIME メッセージが続く AS2 ヘッダに相手先と自社に関わる情報が入る メッセージの基本構造は MIME に準拠している MIME のボディに複数文書を持つことができる セキュリティとして SMIME を使用 SMIME を使用しない単純な MIME も可 SMIME の場合 サイン ( 署名 ) 付 / サインなし 圧縮 / 非圧縮 暗号化 / 暗号化なし を各々選択できる サイン付きで複数文書を持つ場合 すべての文書の最後につける 文書を圧縮 暗号化する場合 MIME ボディ全体をその対象とする サインを持つ場合は サインを含めて圧縮 暗号化する 11

13 システム間ケーションData Applications Company, Limited. 7. その他の機能 送達通知 通信アプリケーション間ebMS 応答メッセージ ( 肯定 否定 ) 受信確認メッセージ [ データの取り込み ] ( 肯定 否定 ) 受領確認メッセージ [ データの処理確認 ] ( 肯定 否定 ) 間 リトライ 重複破棄 応答メッセージ ( 肯定 否定 ) なし AS2 メッセージ処置通知 ( 肯定 否定 ) なし リトライ 重複破棄 ebms AS2 とも通信システム間で同等機能あり 12

14 8. 署名と証明書 署名 証明書の扱い サーバシステムには 署名 証明書が必要 基本的には第三者機関からの取得が望ましいが 自社内 自社グループ内での利用にはプライベート認証の利用も可 認証局よりサーバ証明書を取得すると その中に署名 証明書共に含まれている 代表的な認証局として ベリサイン社がある プライベート認証の場合は 証明書を作成するツールがあるので それを利用するとよい 取得したサーバ証明書を サーバシステムにセットして取引先と接続する 13

15 14 Data Applications Company, Limited. ( 企業 X) ( 企業 X) ( 企業 ( 企業 X) ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書EDIサーバシステムEDIEDIサーバシステムサーバシステムデータ変換データ変換データ変換ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書アプリケーションアプリケーションアプリケーション通信サーバ通信サーバ通信サーバ(VAN VAN Y) ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書ビジネス文書ビジネスビジネス文書文書アプリケーションアプリケーションアプリケーション(VAN VAN Y) データ変換データ変換データ変換EDIクライアントシステムEDIEDIクライアントシステムクライアントシステムビジネス文書ビジネスビジネス文書文書インターネットインターネットインターネットインターネットインターネットインターネットebMS ebms SOAP RPC AS2 AS2 SOAP RPC 9. アプリケーションとの連携 9. アプリケーションとの連携 (1) サーバシステム (1) サーバシステム (2) クライアントシステム (2) クライアントシステム社内形式社内形式社内形式社内形式

16 10. 利用形態 VAN 事業者 クライアント セットメーカ AS2 二次卸 AS2 ebms サーバ セットメーカ AS2 ebms クライアント ebms サーバ クライアント 倉庫 一次部品メーカ 二次部品メーカ 15

17 11. 導入上の考慮点 プロトコルの設定や証明書の扱いについては 相手先と十分確認する レガシー EDI より確認事項は多い 安全のためファイアウォールの外にデータをおかない 通信サーバのみを DMZ 上に設置し EDI サーバは社内に設置 もしくはリバースプロキシ等により社外からのアクセスを制限する レガシー EDI と次世代 EDI は可能な限り統合運用が望ましい 同じ業務でシステムが分かれる ( レガシー EDI と次世代 EDI) ) と運用が 2 重管理になる 現在 電子 流通で規定されている ebms はV2 COXEC( ( 共通 XML/EDI 実用推進協議会 ) で検討が進められている ebms はV3 V2 とV3 は 同じ ebms でも別物で まったく互換性はない 16

18 12. 担当者別実施作業と注意点 担当者 企業の業務現場 アプリケーション開発部門もしくはアプリケーション開発ベンダー VAN 事業者 SI ベンダー 企業のシステム運用部門 パッケージベンダー VAN 事業者 業界団体 標準化推進機関 業務内容 / 実施作業 発注 受注 納期回答 出荷指示 入荷報告 支払 請求 相手先との項目すりあわせ 業務連携設計 アプリケーション開発 EDI 関連システム導入 パラメータ設定 通信 ( インターネット ) 環境構築 システム運用設計 EDI パッケージやシステムの開発 ASP 環境構築 通信プロトコルの国際標準化協力および国内標準化推進 メッセ - ジの標準化推進 標準 EDI の普及推進 次世代 EDI なるものを理解 現行業務を移行するだけならば 大きな変化はない 次世代 EDI のメリットを活用 ( リードタイム短縮 伝票レス 多様な業務への展開 等 ) 業務現場との調整 データの XML 化による影響を検討 XML データのマッピング 変換に注意 データ量を予測 対応および注意点 インターネット環境での本番業務データ取り扱いに注意 全社とのセキュリティ整合性を確保 パラメータ設定がかなり煩雑 署名 証明書の取得 管理 自社システムと他社システムの対応プロトコルやプロトコル規則の理解 パラメータの整合性等を確認 サポート窓口を充実 ( 従来型 EDI より考慮点が多いため ) 国際動向の注視 海外での開発進捗 普及動向 国内の普及状況確認 企業への導入支援 標準の開発推進 維持管理 国際機関へのリクエスト 17

19 13. レガシー EDI と次世代 EDI とのプロトコル仕様比較一覧 全銀 /JCA 全銀 TCP/IP RosettaNet ebms AS2 通信環境 BSC Point to Point TCP/IP Point to Point インターネット インターネット インターネット インターネット モデム販売停止 通信速度 公衆 2400bps (INS9600 ~19200bps) 9600bps~ 64Kbps (LAN 可 ) 10Mbps~ 100Mbps 10Mbps~ 100Mbps 10Mbps~ 100Mbps 10Mbps~ 100Mbps 伝送可能なデータ キャラクタ (JCA: 漢字不可 ) 主にキャラクタ ( バイナリ可 ) 全てのデータ可 全てのデータ可 全てのデータ可 全てのデータ可 Push/Pull Push/Pull Push/Pull Push Push Push/Pull Push レコード長 JCA:256 全銀 : K 無制限 無制限 無制限 無制限 添付データ 不可 不可 可 可 可 可 業務規定 JCA: 流通 全銀 : 金融 全銀に準ずる 電子機器半導体 標準での取り決めは可 なし なし 18

20 ご清聴ありがとう御座いました ふじのブログ EDI 情報館 URL 株式会社株式会社データ アプリケーション 東京都中央区日本橋人形町 Phone Facsimile URL