教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (2) 0 から始める i アプリ (2) 環境を整えることは難しくなくなりました前章ではインストールまでを体験しましたがこの章ではビルドとよばれる Java プログラミングの一般的な作法について学習しましょうまた i アプリ開発ツールを使え

Size: px

Start display at page:

Download "教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (2) 0 から始める i アプリ (2) 環境を整えることは難しくなくなりました前章ではインストールまでを体験しましたがこの章ではビルドとよばれる Java プログラミングの一般的な作法について学習しましょうまた i アプリ開発ツールを使え"

つねときすえがら
5 years ago
Views:

その行程は一度覚えてしまえばあとは繰り返しですこの単元で開発工程を体得しましょう 1.

実機で実行といってもできることは限られています ( ユーザーのアドレス帳を i アプリでは利用できない等 ) ですから i アプリでもダウンロード型のアプリケーションも開発できるのですが

1 教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (2) 0 から始める i アプリ (2) 環境を整えることは難しくなくなりました前章ではインストールまでを体験しましたがこの章ではビルドとよばれる Java プログラミングの一般的な作法について学習しましょうまた i アプリ開発ツールを使えば Java のプログラミング開発は初心者にも容易になりますがそのかわりそれならではの作法を覚えなくてはなりませんただしその行程は一度覚えてしまえばあとは繰り返しですこの単元で開発工程を体得しましょう 1. ユーザーが i アプリを利用する流れ一般ユーザーが i アプリを利用するにはホームページからダウンロードして自分の携帯電話で実行しますセキュリティ的には現在はキツメの設定になっていますので実機で実行といってもできることは限られています ( ユーザーのアドレス帳を i アプリでは利用できない等 ) ですから i アプリでもダウンロード型のアプリケーションも開発できるのですがそれはダウンロードしたサイトのみデータをダウンロードできるような使用になっていますさてユーザーの i アプリ利用は次のような手順をふむことになります 1 503i シリーズで i アプリが掲載されているサイトへユーザーがアクセスする (i モードを使って i アプリ掲載サイトへアクセスし始める ) 2i アプリをダウンロードするハイパーリンクをクリックする ( ダウンロードのハイパーリンクが表示される ) 3 [ 決定 ] ボタンを押す ( ダウンロードが始まる ) - 1 -

教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (2) 4 実機に i アプリが格納される (i アプリがリストアップされる ) 5 ダウンロードされた i アプリが選ばれているのを確認の上 [ 決定 ]

モードを使ってホームページにアクセスしていますただサイト側ではホームページのハイパーリンクには ADF と呼ばれる i アプリのファイル名や作成年月日などがかかれた設定ファイルを読みにいくようになっています

2 教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (2) 4 実機に i アプリが格納される (i アプリがリストアップされる ) 5 ダウンロードされた i アプリが選ばれているのを確認の上 [ 決定 ] ボタンを押す ( Java が VM が起動する ) 6i アプリが実行される ( このときは通信費はかかっていない実機のみでの実行 ) 2 の行程ではユーザーは i モードを使ってホームページにアクセスしていますただサイト側ではホームページのハイパーリンクには ADF と呼ばれる i アプリのファイル名や作成年月日などがかかれた設定ファイルを読みにいくようになっています実機の方ではその設定ファイルの中身を読み実際の i アプリの実体を読み込みますつまり i アプリを利用してもらうために開発者は次のファイルを用意することになります (1)iアプリ ~.jar (2)ADFファイル ~.jam (3) ホームページファイル ~.html (2) と (3) はテキストファイルですが (1) は Java で書かれたバイナリー形式ですですから開発ツールなどがなくとも (2) と (3) はテキストエディタ等で開発が可能です ADF ファイルには i アプリ実行体のファイル名最終更新日アプリケーションサイズなど i アプリ実行体に関する情報が記述されています (i アプリ開発 TOOL を使用すれば自動的に生成されます ) - 2 -

3 2.i アプリ開発の流れ i アプリ開発の基本的な流れは Java アプリケーション開発のそれとほぼ同じ行程を経ますしかし携帯電話特有の行程であるプリーベリファイという行程が加わります 1 設計 2 ソース記述 3 ビルド ( コンパイル ) 4 ビルドがうまくいかなければデバッグをし再びビルド 5 プリーベリファイ 6 エミュレータによる実行確認 7 アップロード 8 実機テストビルドプリーベリファイエミュレータソースをテキストエディタ等で記述した後保存をしそれをパソコンが理解できるようなデータ形式に変換することをいいます C 言語など多くの開発言語ではこの行程を経ますデータ形式をパソコン用に変換して実行しますので実行速度が一般的には速い点が優れていますしかし HTML などのスクリプト言語と比べると開発には若干手間がかかります ( 変換してからでないと実行テストができない等 ) 一般的な Java では実行されるパソコンごとに実行可能かどうかをダウンロード後チェックしてから実行という手順をふみます ( セキュリティ的に配慮しているのです ) しかし携帯電話での Java ではそのような機能を搭載すると携帯電話本来の軽さが損なわれてしまいますので実行確認を事前にしておいてダウンロードしてもらうような仕様になっていますその事前確認をプリーベリファイといいます一般的にはこの行程で最も開発時のミスが発覚しますので開発者にとっては助かると言えば助かりますまたプリーベリファイが成功した後は jar ファイルという実行形式のバイナリーファイルに画像ファイルなど必要なファイルをすべてまとめてくれます携帯電話に限らず現在のパソコンではゲーム機などの処理を模倣し実際にそのマシンがパソコン上で動いているようにさせるソフトがありますそのソフトを総称してエミュレータといいます i アプリ開発では実機でのテストはパケット料金がかかることやプリーベリファイの必要性があるためパソコンに携帯電話と同等の実行環境を用意する必要があるのですその代表的なソフトが i-jade です現在では p n f を模倣した動作確認ができるようになっています開発では実機テストの前にエミュレータでテストするのですワンポイント DoJa だけではダメ?! 2001 年 4 月 27 日に NTT ドコモ社から発表されたエミュレータですでに次のような実機とのズレが発覚しています (1)MLD ファイルが再生されない MIDI という形式は再生可能なのでテストは MIDI 形式にし確認後は MLD という i メロディの形式に変換してアップロードするようになります i-jade では正しく再生されます (2) 表示可能領域が違う一般的な実機では 120*130 ドットという解像度ですが DoJa ではそれよりも小さいので画像をあつかう i アプリを開発の際にはやはり I-JADE を併用することになりますしかし実際には i-jade でも色再現が実機と違ったり実行速度が機種ごとに違ったり ( 一般的には p は遅いようですアクションゲームなどには適していないというのが業界の共通した考えのようです )2001 年 4 月 27 日現在発表されている D や SO などのエミュレータは発表されてませんのでやはり最終的には実機での確認が必要になりますパケット料金が早く下がるといいですね - 3 -

3. はじめての i アプリ作成 ~ 作業フォルダの作成 ~ それでは実際に i アプリを開発してみましょうプログラミングの勉強で一番最初に知る画面上に文字を表示させる最も伝統的な課題です仕様ソフトは SeiichiNishimura 氏の i アフリ開発 Tool DoJa 版です ( 前節参照 ) 課題 1 画面上に Hello!

4 3. はじめての i アプリ作成 ~ 作業フォルダの作成 ~ それでは実際に i アプリを開発してみましょうプログラミングの勉強で一番最初に知る画面上に文字を表示させる最も伝統的な課題です仕様ソフトは SeiichiNishimura 氏の i アフリ開発 Tool DoJa 版です ( 前節参照 ) 課題 1 画面上に Hello!PC と赤い色で表示させなさい仕様表示文字 :Hello!PC 表示色 :getcolorofrgb(255,0,0) 赤です( 詳しくは後章 ) 表示座標値 :x 座標 30 y 座標 60 ソース名 :Mk01 参考画面入力ソース import com.nttdocomo.ui.*; public class Mk01 extends IApplication { public void start(){ Display.setCurrent(new Mk01d()); } } class Mk01d extends Canvas{ public void paint(graphics g){ g.lock(); g.clearrect(0,0,getwidth(),getheight()); g.setcolor(g.getcolorofrgb(255,0,0)); g.drawstring("hello!pc",30,60); g.unlock(true); } }

1 [ スタート ] [ プログラム ] [Seiichi Nishimura iアフリ開発 ] [iアフリ開発 Tool DoJa 版 ] をクリックします ( i アフリ開発 Tool DoJa 版が起動します 2001 年 04 月 27 日現在はバージョンが 0.

プロジェクトを作成後この [ 追加 ] ボタンをクリックしソースを記述する実際のファイル名 ( メインクラス名と表記されます ) を入力します 4 メインクラスを追加した後この [ 編集 ] ボタンをクリックしソースを入力していきますクリックするとデフォルトではメモ帳が起動するようになっています 5

そのファイルをリストアップしておかなくてはなりません 7 NTT ドコモ社から提供されている DoJa にて実行確認する際にはこのボタンをクリックして確認しますすぐ上にプリーベリファイなどのメッセージも表示されます 8i-JADE を使って実行確認する際にクリックします下にあるメニューで p503i n503i

5 1 [ スタート ] [ プログラム ] [Seiichi Nishimura iアフリ開発 ] [iアフリ開発 Tool DoJa 版 ] をクリックします ( i アフリ開発 Tool DoJa 版が起動します 2001 年 04 月 27 日現在はバージョンが 0.7 になっています ) ワンポイント i アフリ開発 Tool DoJa 版の画面 1i アプリを新規に作成する際にプロジェクトという i アプリ専用フォルダのようなものを作るのですがそれを作成します 2 プロジェクトを作成後実際のソースを入力していくのですがそのソースファイルがリストアップされる欄です 3 プロジェクトを作成後この [ 追加 ] ボタンをクリックしソースを記述する実際のファイル名 ( メインクラス名と表記されます ) を入力します 4 メインクラスを追加した後この [ 編集 ] ボタンをクリックしソースを入力していきますクリックするとデフォルトではメモ帳が起動するようになっています 5 新規にプロジェクトを作成する際にはメインクラス欄にリストアップされているファイルをこのボタンを使って削除しますその際には実際のフォルダからも削除されてしまうので注意が必要です必要なソースファイルは必ず別な場所に移動しておきましょう 6 後述の画像ファイルを扱いにはこの欄に [ 追加 ] ボタンをクリックしそのファイルをリストアップしておかなくてはなりません 7 NTT ドコモ社から提供されている DoJa にて実行確認する際にはこのボタンをクリックして確認しますすぐ上にプリーベリファイなどのメッセージも表示されます 8i-JADE を使って実行確認する際にクリックします下にあるメニューで p503i n503i f503i 用の i-jade を起動できます 7 8 の動作テストボタンはプリーベリファイが成功してもすぐに消えてしまうことがありますその際にはソース内正しくない記述がある場合がほとんどですのでプリーベリファイが成功してもソースを再確認するようにしてみましょう 1 の上部にある [ 環境設定 ] ボタンを使えばソースを入力するときのエディタを変更することができます使い慣れたものがあればそれを設定しておくと便利でしょう - 5 -

2 [ 新規プロジェクト ] ボタンをクリックします ( 新規プロジェクト保存ダイアログが表示されます ) 3 保存する場所に (C:) ドライブを選びます 4 [ 新しいフォルダの作成 ] ボタンをクリックします 5 直接入力モードで kyouzai と入力します 6 [ENTER] キーを押します 7 作った kyouzai フォルダをダブルクリックして開きます 8 直接入力モードで

6 2 [ 新規プロジェクト ] ボタンをクリックします ( 新規プロジェクト保存ダイアログが表示されます ) 3 保存する場所に (C:) ドライブを選びます 4 [ 新しいフォルダの作成 ] ボタンをクリックします 5 直接入力モードで kyouzai と入力します 6 [ENTER] キーを押します 7 作った kyouzai フォルダをダブルクリックして開きます 8 直接入力モードで Mk01 と入力します 9 [ 保存 ] ボタンをクリックしますワンポイント作業場所は (C:) ドライブ内で i アプリで開発するといっても Java というプログラミング言語の開発作法に従うことは変わりません Java ではコンパイル ( ビルド ) という変換作業をする際に Windows 以下で動く DOS というプログラムが基本になりますその変換作業においては (C:) ドライブ以下にフォルダがありその名前も直接入力モードで英数字を含む8 文字以内数字や記号でその名前がはじまってはいけない大文字小文字は認識しない( フォルダ名 ) kyouzai_iappli 01Mk 上記の条件を満たしたソースでないと正しくビルドできませんそれは Java がビルドする際に DOS というプログラムのルールに依存するからなのです - 6 -

4. はじめての i アプリ作成 ~ 作業フォルダの作成 ~ 1 メインクラス側の [ 追加

7 4. はじめての i アプリ作成 ~ 作業フォルダの作成 ~ 1 メインクラス側の [ 追加 ] ボタンをクリックします 2 直接入力モードで Mk01 と入力し [OK] ボタンをクリックします 3 [ 編集 ] ボタンをクリックします 4 直接入力モードで正しく入力します注意事項直接入力モードで大文字小文字を正確にセミコロンやカッコの数に注意です. はピリオドです * はアスタリスクです ; はセミコロンです 5 [ ファイル ] [ 上書き保存 ] を選びます ( とくに画面上変化はありません ) 6 [ ビルド ] ボタンをクリックします - 7 -

8 ( [ ビルド ] ボタンをクリックするとソースが正しければ以下のようにメッセージが表示されます ( ソースが不適切な場合は以下のように表示されますのでメモ帳画面で再確認し再び上書き保存し [ ビルド ] ボタンをクリックしビルドを試みます ) ( 正しくビルドされた場合には (C:) ドライブの kyouzai フォルダには以下のように保存されています ) 7 [ 動作テスト ] ボタンをクリックします - 8 -

9 (i-jade が起動し実行画面が表示されます ) 8i-JADE の [ ] ボタンをクリックし i-jade を終了させます ( 動作テストごとに新規のウィンドウで実行画面が表示されるため ) 9 i アフリ開発 Tool DoJa 版の [ ] ボタンをクリックし終了しますワンポイント開発はたいへん!? i アフリ開発 Tool DoJa 版を使えばビルドやjarファイルの生成が楽になったといってもソース記述のたいへんさは変わりません市販の開発ツールなどでは長い命令などは自動的につづりが表示されたりカッコの数もチェックしてくれたりしてとても便利ですメモ帳で記述する以上はミスは当たり前と考えましょう回数をこなしてくるとメッセージからだいたいの場所を推察できるようになります初歩の段階でよくあるミスは次のようなものですカッコの数があっていないスペルミス IApp1ication IApplication (1 と小文字の L を間違えている ) セミコロンが抜けている ( これは Java の文法として命令の最後には必ずつけるものなのでしっかりと体に覚え込ませましょう ) 修正をしているのに上書き保存をせずにビルドしている ( 上書き保存をしなければビルドは前のソースを使って行われますまたメモ帳では [CTRL]+[S] というショートカットも使えませんので注意が必要です ) 意外と void を viod と記述するように順番違いというつづりミスも多いです - 9 -

教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (4) 0 から始める i アプリ (4) i アプリをプログラミングする際に必要なのは Java というプログラミング言語の基礎知識です独自の命令や駆使してプログラミングをするわけですが Java というベースになっている言語を知らないでプログ

教材ドットコムオリジナル教材 0から始めるiアプリ (4) 0 から始める i アプリ (4) i アプリをプログラミングする際に必要なのは Java というプログラミング言語の基礎知識です独自の命令や駆使してプログラミングをするわけですが Java というベースになっている言語を知らないでプログラムを記述することはあり得ません本節では新規プロジェクトを続けて作る際の注意事項と簡単な Java