病院情報誌第 56 号平成 28 年 10 月 17 日発行ろうさい病院つうしん発行所 : 中部ろうさい病院名古屋市港区港明 chubuh. johas.go.jp/ TEL: FAX: 病

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れれやたけ
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1 病院情報誌第 56 号平成 28 年 10 月 17 日発行ろうさい病院つうしん発行所 : 中部ろうさい病院名古屋市港区港明 chubuh. johas.go.jp/ TEL: FAX: 病棟再編の経緯について中部ろうさい病院副院長河村孝彦平成 20 年に新病棟が完成し旧病棟から移転して早いもので8 年がたちましたここ数年は呼吸器内科の入院患者さんが増加し当初計画していたリハビリテーション科との混合病棟では収容できず半数以上が他病棟に分散されるという状況が続き安全面や医師への負担などから以前より病棟再編の必要性がしばしば議論されてきましたしかし住み慣れた環境 ( 職場 ) を変更することには抵抗もありまた設備の問題などもあって結局は先送りとなっていたのです今回再編に至ったのは今年 4 月の診療報酬改定が契機で当院が地域の中核病院としてまた急性期病院を推進するためのより有効な病棟活用を考えてのことです特に急性期 7 対 1の要件である重症度医療看護必要度の見直しがこの再編を後押ししたといっても過言ではありませんまず構造上変えることができない診療科を除き呼吸器内科と呼吸器外科を5 階西病棟に集約して呼吸器病センターとして機能強化しました呼吸器内科の抜けた6 階東病棟はリハビリテーション科と糖尿病内分泌内科との組み合わせで状況によっては地域包括ケア病棟としても活用できることを視野に入れての再編となりました移転と違ってスタッフや患者さんがそのまま移るわけではありませんので安全面を考え患者さんの移動は少なくし看護部の発案で看護師も移動組と残留組に分けそして移動組も先発組と後発組に分かれて段階的に行い大過なく無事 6 月末には再編を完了することができましたなお変更のあった診療科の詳細は院内掲示ホームページあるいは広報誌などでお知らせしていきますさて肝心なことは再編によって病院機能が活性化し地域の皆さんに良質な医療を提供することにあります正直なところ診療科によっては医師の不足から機能が十分に働いているとは言えませんしかし我々は先生方や患者さんに信用信頼される病院であることを念頭に歩んでいきたいと思っておりますので今後とも温かい目長い目でご支援のほどよろしくお願いいたします 1

v 呼吸器病センター始動チーム医療で多様な呼吸器疾患に挑む呼吸器病センター長呼吸器外科部長菅谷将一日本人における死亡原因の第 1 位はがんですがそのうち死亡率が最も高いのは肺がんですさらに肺炎は第 3 位慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は第 10 位と呼吸器疾患が上位を占めていますこれらの疾患は今後も増えると予想されており呼吸器疾患への対応はますます重要になってくると

2 v 呼吸器病センター始動チーム医療で多様な呼吸器疾患に挑む呼吸器病センター長呼吸器外科部長菅谷将一日本人における死亡原因の第 1 位はがんですがそのうち死亡率が最も高いのは肺がんですさらに肺炎は第 3 位慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は第 10 位と呼吸器疾患が上位を占めていますこれらの疾患は今後も増えると予想されており呼吸器疾患への対応はますます重要になってくると思われます当院ではこうしたニーズに対応し質の高い専門的な医療を提供するために 2016 年 7 月より呼吸器病センターを開設しました同時にそれまで別々の病棟であった呼吸器内科と呼吸器外科が病床再編により同一病棟 (5 階西病棟 ) に集約してより質の高い迅速で安全な診療が可能となりました当センターでは呼吸器を専門とする内科と外科が連携して幅広く呼吸器疾患の診療にあたっています ( 主な疾患を以下に示します ) 特に肺がんにおいては診断から治療術後再発に対する治療まで一貫した診療を行っていますまた術前術後のリハビリテーションや慢性呼吸不全に対する呼吸器リハビリテーションなどもリハビリテーション科や慢性呼吸器疾患の認定看護師らと協力して積極的に行っています外来においては禁煙外来を開設し禁煙をサポートすることで病気の予防や病状の悪化防止に役立てるよう努めています先生方の日常診療におきまして呼吸器疾患でお困りの患者さんがおられましたら当センターへご紹介いただけると幸いです今後も先生方とともに病診連携を通して地域医療に貢献していく所存ですのでご指導宜しくお願い申し上げます対象疾患腫瘍肺がん転移性肺腫瘍縦隔腫瘍悪性胸膜中皮腫感染症気管支炎肺炎肺化膿症膿胸胸膜炎肺真菌症肺結核非定型抗酸菌症気道閉塞性疾患慢性閉塞性肺疾患 (COPD) びまん性汎細気管支炎アレルギー疾患気管支喘息過敏性肺炎好酸球性肺炎間質性肺疾患間質性肺炎サルコイドーシス 2

3 ろうさい病院つうしん第56号 v 職業性肺疾患じん肺アスベスト関連性疾患その他自然気胸気管支拡張症内視鏡検査気管支や肺の病気を診断する際には気管支鏡を用いて組織の採取や細胞細菌の検査を行います細径気管支鏡は外径2.8mmと通常のカメラの約半分の太さで肺の末端の病変までアプローチが可能となりました超音波内視鏡は気管支壁の奥に隠れたリンパ節や腫瘍などを超音波で確認することで安全かつ確実に針で穿刺できる検査法ですまた胸水症例に対しては胸部の局所麻酔のもと内視鏡を用いた胸腔鏡検査を行っています細径気管支鏡超音波内視鏡気管支鏡検査外科手術肺がんに対しては手術放射線治療抗がん剤治療を呼吸器外科呼吸器内科放射線科で連携して行っています肺がん以外にも転移性肺腫瘍縦隔腫瘍胸壁腫瘍胸膜腫瘍膿胸自然気胸などの外科的治療を行っており体に負担の少ない胸腔鏡手術にも積極的に取り組んでいます肺がんの手術自然気胸の手術 3 胸腔鏡手術

v 骨折治療法の変遷整形外科部長岡義春皆様方には病診連携を通じていつも大変お世話になっておりますこの場をお借りして厚く御礼申し上げます当院では本年 6 月より整形外科の外来受付時間が午前 8 時 15 分から午前 11 時までとなり受付終了時間が以前より 30 分短くなりました大変ご面倒をおかけいたしますがお間違えのないようにお願い申し上げますまた本年 7

4 v 骨折治療法の変遷整形外科部長岡義春皆様方には病診連携を通じていつも大変お世話になっておりますこの場をお借りして厚く御礼申し上げます当院では本年 6 月より整形外科の外来受付時間が午前 8 時 15 分から午前 11 時までとなり受付終了時間が以前より 30 分短くなりました大変ご面倒をおかけいたしますがお間違えのないようにお願い申し上げますまた本年 7 月に病床再編を行った際には関節外科一般整形外科の病棟が 5 階西病棟から 4 階西病棟に移動いたしましたので併せてご報告させていただきます ( 脊椎外科病棟は 5 階東病棟のままです ) 私が医師になったのは 1984 年でした当時と比べますと整形外科学もいささか進歩いたしました整形外科医自身の技量の進歩というよりは主に検査器機や手術道具の進歩です中でも髄内釘手術は長管骨骨折に対する優れた治療方法です 1972 年グロース & ケンプはこれまでの髄内釘に横止めスクリューを組み合わせた画期的な方法を発表しましたその結果長さの保持や回旋安定性が得られ手術適応が拡大し粉砕骨折や骨幹端部の骨折治療も可能となりました 1987 年当時に勤務していた病院では髄内釘に横止めスクリュー用の穴を開けて使用していましたが最近では髄内釘の遠位部でも横止めガイドを用いてスクリューを刺入可能になっています 2000 年代になるとロッキングプレートが開発されスクリューヘッドに作られたネジ山によってプレートとスクリュー間を強固に固定できるようになりました欠点としてはプレートが分厚くなり鎖骨や足関節外果部には使いづらいところがありますまた 1998 年には日本で超音波骨折治療器が発売されました低出力超音波パルスによる物理的刺激を骨折部位に与えることで骨癒合が促進され二重盲検臨床試験において橈骨遠位端骨折及び脛骨骨幹部骨折ともに 40% 近く骨癒合日数が短縮しています実際のところ治療法の選択は症例ごとに検討する必要がありカンファレンスで最良の方法を選択しています高齢化社会では骨折治療は益々重要な課題となっています早期の ADL 向上を目指して努力してまいりたいと存じますので今後とも御支援をお願い申し上げます 4

v ストレスチェックが義務化されましたこの度 2015 年 12 月から労働者が 50 人以上の事業所では毎年 1 回のストレスチェックの実施が法律で義務付けられました産業医の皆様におかれましては事業所の高ストレス者に対する慣れ

臨床医と産業医の連携等について分かりやすく示してありますのでぜひご一読いただければ幸いですまた厚生労働省が開設している働く人のメンタルヘルスポータルサイトこころの耳にもストレスチェックに関連した情報が掲載されておりますので併せてご覧くださいこころの耳

jp/ 労働者のストレス状況について検査を行い各自のストレス状況について気付きを促すとともに集計結果に基づいた職場環境の改善を通じて労働者のメンタルヘルス不調を未然に予防することを目的とした取組ストレスチェック対応メンタルヘルス実践学 ( 編著 :

5 v ストレスチェックが義務化されましたこの度 2015 年 12 月から労働者が 50 人以上の事業所では毎年 1 回のストレスチェックの実施が法律で義務付けられました産業医の皆様におかれましては事業所の高ストレス者に対する慣れない面接指導にご苦労される方もいらっしゃるかと思われますこれらに対する参考書籍として当院芦原睦心療内科部長が著作編集した書籍ストレスチェック対応メンタルヘルス実践学が発売されております高ストレス者への対応職場ストレス症例のケーススタディ臨床医と産業医の連携等について分かりやすく示してありますのでぜひご一読いただければ幸いですまた厚生労働省が開設している働く人のメンタルヘルスポータルサイトこころの耳にもストレスチェックに関連した情報が掲載されておりますので併せてご覧くださいこころの耳 URL: 労働者のストレス状況について検査を行い各自のストレス状況について気付きを促すとともに集計結果に基づいた職場環境の改善を通じて労働者のメンタルヘルス不調を未然に予防することを目的とした取組ストレスチェック対応メンタルヘルス実践学 ( 編著 : 中部ろうさい病院心療内科部長芦原睦 ) 書店インターネット等で発売中です定価 3,240 円 ( 税込 ) 10 月 22 日 ( 土 ) 仙台サンプラザにおいて開催される第 64 回日本職業災害医学会学術大会においてストレスチェック制度現状と課題よりよい制度にするためにと題したシンポジウムが行われます ( 厚生労働省労働基準局安全衛生部の武田康久労働衛生課長が職場におけるメンタルヘルス対策とストレスチェック制度と題して講演されます ) 演者等の詳細については以下のURLから大会プログラムをご確認ください 5

6 v ろうさいハートホットラインのご案内当院では連携医療機関の先生方からの循環器疾患に係る救急患者のご相談について当院循環器内科スタッフが直接電話で対応させていただくろうさいハートホットラインを開設しております当ホットラインについては機器故障に伴い一旦運用を見合わせていたところでしたが機器の復旧に併せて本年 6 月より再開させていただいておりますつきましては改めて本ホットラインをご案内させていただきますので是非ご活用くださいますようお願いいたします今後とも連携医療機関の先生方からの循環器疾患に関するご要望にお応えしていくための体制を整えて参りますので変わらぬご支援ご指導の程よろしくお願いいたしますろうさいハートホットライン : ( フリーダイヤル 24 時間対応 ) ( オー救急ろうさい ) 留意事項 1) このフリーダイヤルは当院循環器内科医師が循環器疾患に関して救急対応が必要な疾患についての診療要請お問い合わせに直接対応させていただきます 2) フリーダイヤルを以下の携帯電話へ転送するためフリーダイヤルの案内が流れ 5 10 秒程度の接続時間を必要とします携帯 1 号機携帯 2 号機

v インターネット予約システムの導入について連携医療機関の先生方からの検査予約 ( 紹介 ) についてはこれまで当院地域医療連携室へ FAX でお申込みをいただいてきましたが今般インターネットを介し 24 時間いつでもオンライン予約が可能となる地域医療連携検査予約システム (C@RNA Connect) を導入する事になりました本システムは名古屋市南部の急性期病院を始め

7 v インターネット予約システムの導入について連携医療機関の先生方からの検査予約 ( 紹介 ) についてはこれまで当院地域医療連携室へ FAX でお申込みをいただいてきましたが今般インターネットを介し 24 時間いつでもオンライン予約が可能となる地域医療連携検査予約システム (C@RNA Connect) を導入する事になりました本システムは名古屋市南部の急性期病院を始め複数の医療機関でも稼働実績があるネットワークでありこのネットワークに加入していただくことにより先生方は検査予約をタイムリーに取得することができまた加入している複数の医療機関から選択することが可能となります特に当院地域医療連携室の業務終了後 ( 平日 19 時 30 分以降 ) や土曜日の診察日などで CT MRI 等の予約をいただく場合今までは翌診療日に予約を取得し実施時間等をご案内して参りましたがその場で予約可能日が一覧でき必要な検査案内もすぐに印刷して患者さんにお渡しすることが可能となります加えて患者さんをお待たせする時間が大幅に減り先生方の検査依頼申込書を作成する手間と当院からの返事を待っていただく時間も要らないため診療時間の大幅な短縮にもつながるなどのメリットがございます稼働開始は 11 月を予定しており当面は CT( 単純造影冠動脈 ) MRI( 単純 ) の 2 つのモダリティで運用することとしていますおって具体的な日程運用方法について地域医療連携室からご案内させていただきますので今後とも当院との連携にご理解ご協力をお願いいたします C@RNA Connect 利用の流れ 7

8 v 地域医療連携室だより夏期病診連携セミナーの開催報告去る 9 月 3 日 ( 土 ) 当院 2 階講堂におきまして夏期病診連携セミナーを開催いたしました今年度は連携医療機関の先生方のご都合を考えて開催日時を土曜日の夕方といたしましたがその甲斐がありここ数年の夏季セミナーの中では最多のご出席をいただきました今回のセミナーは糖尿病内分泌内科中島英太郎部長から糖尿病治療における最近の話題高齢者社会への対応と題して糖尿病に関する最新トピックスを情報提供いたしました生活習慣病でもある糖尿病は連携医療機関の先生方の関心の高い題材であり高齢者糖尿病の血糖コントロールの新基準などについては活発な質疑応答が行われましたまたセミナー冒頭には医療機関での患者対応 ABC と題して当院よろず相談室での患者相談事例を紹介し併せて個人情報保護への対応 IT の進歩に伴う新たな患者対応事例等についても情報提供いたしました質疑応答後には加藤院長からご出席いただいた先生方へのごあいさつと当院の現状報告を行いセミナー終了後には病診連携に係る意見交換も行いました次回冬期の病診連携セミナーにおいても登録医の先生方のニーズを踏まえた演題として参りますので是非当院地域医療連携室までご意見ご希望をお寄せください医師交代退職 ( 平成 28 年 6 月 30 日付け ) 志水英明腎臓内科部長宮田裕大泌尿器科医師 ( 平成 28 年 7 月 31 日付け ) 森本剛彦消化器内科医師磯浦東総合内科医師 ( 平成 28 年 8 月 31 日付け ) 清水賢三脳神経外科医師 ( 平成 28 年 9 月 30 日付け ) 大木隆史小児科部長富田桂介整形外科医師採用 ( 平成 28 年 7 月 1 日付け ) 坂元史稔泌尿器科医師柴田寛幸消化器内科医師 ( 平成 28 年 10 月 1 日付け ) 井戸田大整形外科医師補職 ( 平成 28 年 7 月 1 日付け ) 藤田芳郎副院長リウマチ科部長 ( 兼務 ) 腎臓内科部長 ( 兼務 ) 当院の理念納得安心そして未来へ当院の基本方針医療の質の向上と安全管理の徹底生命の尊厳の尊重と患者さん中心の医療人間性豊かな医療人の育成と倫理的医療の遂行地域社会との密な連携と信頼される病院の構築災害救急医療への積極的な貢献と勤労者に相応しい高度医療の提供地域医療連携室 ( 平日 8:15 19:30) (TEL) (FAX) 室長 : 加藤文彦 ( 院長 ) 坂口憲史 ( 副院長 ) 事務担当 : 今関信夫鈴木美有内藤遵子金井久実 8

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水光No49　最終.indd 診療科目総合診療科内科糖尿内科呼吸器科消化器胃腸科循環器科小児科リウマチ科リハビリテーション科外科心臓血管外科整形外科形成外科脳神経外科産婦人科眼科耳鼻咽喉科皮膚科泌尿器科肛門科放射線科麻酔科透析センター各種健康診断生活習慣病予防健診人間ドック脳ドック受付診療時間受付時間午前 8 : 00~12 : 00 午後 1 : 00~ 5 : 15 診療時間午前

病院情報誌第 56 号平成 28 年 10 月 17 日発行 ろうさい病院つうしん 発行所 : 中部ろうさい病院 名古屋市港区港明 chubuh. johas.go.jp/ TEL: FAX: 病

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