Ⅴシート

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あつのほがり
5 years ago
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1 Ⅴ シート防水工事施工要領書 KS-AR 工法 ( 店舗改装新装工法 ) ケイエス防水工業株式会社

2 KS AR 工法 ( 室内水廻り防水工法 ) 適用条件本工法は厨房浴室トイレ等の改修新装の防水工事に適用する工法です 1. 下地条件 KS-AR 工法の施工に際しては次の点にご注意下さい 1 床面に P タイルや塩ビシートゴムシート等が貼ってある場合は全て撤去して下さい 2 床面が塗り床の場合は全て撤去して下さい 3 防水範囲の壁面に石膏ボード等が貼ってある場合は撤去して躯体を表に出す様にして下さい ( 石膏ボード等には Ⅴ シートは施工できません ) 4 防水範囲中の既存配管の内不要な物は全て下地と面一で切断しておいて下さい 5 コンクリートやブロックで間仕切りをする場合ブロックの表面はモルタルで均すと共に目地や切りつけ部は隙間の無い様に埋め表面は平滑に仕上げて下さいまたシートをブロックの天端に巻き上げる場合は天端の穴もモルタルで埋め天端表面も同様にモルタルで平滑に仕上げて下さい 2. 下地点検清掃及び調整防水工事の施工に入る前に前記作業が適切に行われているかを確認点検するその際防水工事に支障となるレイタンスがあれば取り除くまたドレーンやパイプグリストラップ等に付着したモルタルや汚れを取り除いて清掃する 3. 施工 (1) 下地処理 1 塗膜防水材による役物処理及び下地処理出入隅々部パイプの根元ドレーンの下皿グリストラップのフランジ打継部等に塗膜防水材を補強塗りする ( グリストラップのフランジはサンドペーパー等で目荒らしを行ってから塗布する ) パイプ周りはパイプ下地双方に巾 50mm 以上塗りかける打継部は継目を中心にして巾 100mm 以上塗布するまた鉄製下地や木質下地が混在する場合は塗膜防水材で下地処理を行う既存内装材撤去後の下地において接着剤等の残滓がある場合にはケレンなどで出来る限り除去平滑にした後全面に塗膜防水材を塗布する 2 プライマー塗布塗膜防水材で処理する必要のない下地 ( 新規に打設したコンクリートモルタル既存下地で接着剤の残滓等の付着が無い部分 ) の表面にプライマー塗布をする塗膜防水材で処理した下地にはプライマーの塗布は不要通常の下地に於いては以下の通り使用する立上り Ⅴ シートプライマー原液 1: 水 2 にて希釈し 1 回塗りとする下地の吸水が激しい場合は乾燥後塗り重ねるコンクリートブロックの場合は 2 回塗りとする床面 Ⅴ シートプライマー原液 1: 水 3 にて希釈し 2 回塗りとする下地の吸水が激しい場合は乾燥後塗り重ねる (2) シート施工 1V シートポリマーセメントペースト ( 以下 VP セメントペースト ) の調合配合ポルトランドセメント 1 袋 (25Kg): 水 9~12 リットル :Ⅴ シートプライマー原液の 0.7kg - 1 -

3 調合手順調合容器にセメント 1 袋当たり 8~9 リットルの水を入れ Ⅴ シートプライマー原液 0.7kg を加えるハンドミキサー等で攪拌しながらセメントを投入しダマが無くなるまで充分に攪拌するその後 3~4 分放置する ( 締まって硬くなる ) 再度適量の水を加えて攪拌し適度な硬さに調整し使用材とする冬季において気温が 5 以下になると予想される場合は防凍剤を使用する 2Ⅴ シート施工立上り VP セメントペーストを施工面に金ゴテで厚み 3mm 程度に塗りつける V シートを貼り付けエア抜きブラシ又は手で V シートと VP セメントペースト間のエアを抜くその際にエアと一緒に VP セメントペーストが適量はみ出るようにしながら抜いて行きはみ出た VP セメントペーストはコテで均しておく V シート同士のジョイントは巾以上でオーバーラップさせ VP セメントペーストで貼り合わせる立上りのシート貼りの作業中役物出隅隅角部等の必要箇所には補助補強貼りを行う ( 納まり図等詳細は KS-A1 工法の施工要領書をご参照下さい ) 床面施工面に VP セメントペーストを金ゴテで厚み 3mm 程度に均す予め逆巻きしておいた V シートのロールを転がして VP セメントペーストを押しのける様にしながら貼り付ける VP セメントペーストを均していない所まで転がしたら再び VP セメントペーストをコテで均し以下同様に繰り返しながら貼って行く 1 スパン貼り終えたらエア抜きブラシを用いてエアを抜いて行くこの際も適量の VP セメントペーストがエアと一緒にはみ出す様にしながら抜いていく V シート同士のジョイントは立ち上がりと同様とする 4. 施工後の注意事項 Ⅴ シートの施工後は 12 時間以上 ( 冬季防凍剤使用 ) の硬化養生期間を置いて下さいその間は立入禁止とし絶対にシートの上を歩いたり物を乗せたりしないで下さい養生期間経過後も保護層の施工が完了するまでは立入禁止とし重量物や鋭利な物資機材等を置かないで下さいモルタルコンクリート打設時にスコップ等で Ⅴ シート表面をこすったりつついたりしないで下さいこれらの他にも Ⅴ シートを傷つける様な行為は厳禁です Ⅴ シートを傷付けると漏水事故につながる可能性がありますから充分な注意が必要です止むを得ずダメ残しとなる場合は次回施工時にシートをオーバーラップさせる分 ( 巾 300mm 程度 ) には保護層を施工しないで下さいまた汚れたり傷が付いたりしない様充分に養生して下さい - 2 -

4 資料のページ ( 標準工法の施工要領書より抜粋 ) 1. 下地条件 1 ドレーンドレーンは必ずシート防水用を使用し下地レベルと面一での同時打ち込みが理想的です ( モルタル防水用ドレーンは絶対に不可施工できません ) 止むを得ず後付けする場合は堅固に固定し周囲に隙間が出来ない様モルタルを詰め配水管を接続して固定しておいて下さいオーバーフロー管を設置する場合はツバ付きの物を使用し立上り面より 50mm 以上突出させて堅固に固定しておいて下さい 2 配管防水層を貫通する様な配管は避けるのが理想ですがやむを得ず行う場合は堅固に取り付けて下さいコンクリートブロックによる間仕切りに配管を貫通させる場合には出きるだけ高い位置とし必ずサヤ管を使用して堅固に固定して下さい塩ビ管鉛管銅管システム配管コルゲート管等動きが大きく変形しやすい配管類を貫通させる場合は必ずツバ付サヤ管を使用し堅固に固定して下さいまた鉛管鉄管等で配管後にロウ付け等加熱を伴う作業を行う場合は熱がサヤ管に伝わらない様にして下さいサヤ管は何れの場合も防水面から 50mm 以上突き出る様に設置して下さい 3 その他セメント以外の材質の下地 ( 鉄板木材等 ) が混在する場合は変形しない様充分な厚みのある材料を使用して堅固に取り付けて下さい上記の条件は何れも漏水事故を未然に防ぐ為に必要な事項です合致しない場合はお手数でも施工までに改善措置を取ってください - 3 -

5 2. 施工厚み Ⅴシート防水の施工厚みはジョイント部分の最大厚で15mm 程度となりますまた補助貼りが必要となる部分 ( 役物周りや出隅の隅角部分等 ) では25mm 程度となりますタイル下地や巾木に仕上げる場合等は御注意下さい 3. 材料について 1 使用材料一覧品名商品名規格容量メ - カ - 普通ホルトラントセメント 1 25kg 袋市販品プライマー Ⅴシートフライマー 18kg 缶弘進ゴム塗膜防水材ビッグサン 18kg 缶 14kg 箱大日化成防水シート Ⅴシート 1,000mm 巾 30m 巻ケイエス防水工業 1 セメントについては建設会社様からの支給をお願いしております ( その方が単価が安い為 ) セメント 1 袋 (25kg) 当たりの施工量は通常約 10 m2程度となります施工総面積 100 m2の場合の必要量は =10 で 10 袋となります ( 状況により増減あり ) 2 配合と使用量プライマー Ⅴ シートプライマー原液 1kg: 水 2~3kg 塗布量 0.2kg/ m2 塗膜防水材樹脂 9kg: パウダー 7kg: 水 0~2kg 塗布量 0.4kg/ m2 Ⅴ シートポリマーセメントペーストセメント 25kg: 水 9~12 リットル :Ⅴ シートフライマー原液 0.7kg 塗布量 3.5kg/ m2-4 -

6 V シート湿式防水 KS-AR 工法施工フローチャート下地点検確認既存内装材撤去後の下地の処理塗膜防水材による役物処理塗膜防水材による鉄製木質下地の処理プライマー塗布 V シートポリマーセメントペーストの調合役物出隅切付け部等の補助補強貼り 1 立上り部シート貼り付け 1 床面部シート貼り付け V シート端末重ね部塗膜処理自主点検保護層施工 2 完了 1 補助貼りと立ち上がり部のシート貼りは作業の流れにより順序が前後する 2 保護層施工は原則建築工事となりますがご要望により軽量モルタル又は樹脂ノロによ施工もお請け致します ( 別途 ) - 5 -

7 水勾配 1/100 以上表面は金ゴテ押さえ以上仕上げ面より 200 mm以上壁面で仕上げる場合 30 mm 下地条件塗膜防水材塗布範囲塗膜防水材塗布範囲ドレーンは下皿及び下皿の縁から巾で下地にも塗り掛ける塗膜防水材による縦型ドレーン周り入隅々部の補強塗りドレーンは下皿及び下皿の縁から巾で下地にも塗り掛ける塗膜防水材よる横引ドレーン周り出隅々部の補強塗りパイプ周りの補強塗り塗膜防水材によるパイプ周りの補強塗りツバ巾以上のツバ付き実管またはサヤ管これらの他サッシュ SD 周り階段の各出入隅々角や下地の一部に鉄部等がある場合には同様に塗膜防水材を塗布しますこの塗膜防水材は補強塗りの他に鉄部などセメントペーストが接着しない部分の表面処理の役割も果します ( この塗膜防水材の表面にはセメントペーストが接着します ) - 6 -

8 縦型ドレ - ン周りの補助貼り手順補強貼り 1.50 cm角程度の V シートを補助貼りする 3. 立上りのシートを貼る 2. ドレンの上皿を取り付けエア抜きを行う横引きドレ - ン周りの補助貼り手順 4. 立上りのシートを貼り進める補強貼り 1.5 0c m 角程度のシートを補助貼りする 3. ドレーンの上皿を取り付けエアー抜きを行う 2. 補助貼りの上に立上りのシートを重ね貼りする 4. 立ち上がりのシートを貼り進める - 7 -

9 出隅々部の補強貼り出隅隅部のシートの納まり出隅々部は補強貼りを行った後図の様に納めます入隅々部は補強貼りは行わずに図の様に納めます入隅隅部のシートの納まりパイプ周りの補助貼りその 1( パイプが途切れている場合 ) 30~50 cm角程度の V シートにパイプの外径よりも小さめの穴を開けパイプの上から押し込む - 8 -

10 パイプ周りの補助貼りその 2 ( パイプが途切れていない場合 ) 300mm 以上 1. 図の様にシートを切り出す 4. 位置を決めシートを貼り付ける 2. 図の様にシートを貼り付ける 5. 開いた部分を閉じて貼り付ける 3.30~50 cm角程度のシートにパイプ外径と同径の穴を開け切れ込みを入れる 6. 完了 - 9 -

11 立ち上がりのシート貼り床面のシート貼り Vシート本貼り VPセメントヘースト Vシート補助貼り VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地 Vシート本貼り VPセメントヘースト Vシート補助貼り VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地縦型ドレン納まり図横引ドレン納まり図 Vシート本貼り VPセメントヘースト Vシート補助貼り VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地立ち上がり面のパイプの納まり図 Vシート本貼り VPセメントヘースト Vシート補助貼り VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地パイプの納まり図 Vシート本貼り VPセメントヘースト Vシート補助貼り VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地 Vシート ( 立ち上がり ) VPセメントヘースト塗膜防水材補強塗り下地コーキング ( 建築工事 ) 50mm 以上オーバーフロー管の納まりサッシュ下の納まり

12 図 19 立ち上がりのシート貼り図 20 床面のシート貼り立上り V シート端末押さえ金物不要 V シート端末処理 V シート端末処理以上 50mm 以上 Vシート端末処理 V シート VP セメントペースト V シート VP セメントペースト Vシートプライマー下地以上図 21 V シート端末処理断面図塗膜防水材塗布部分図 22 V シート端末処理全体図

13 クラック斫り跡処理モルタル補修モルタル補修斫り跡 V シート本貼り ( 二層 ) 管処理納まり図 V シート補強貼り ( 一層 ) 水和凝固型塗膜防水剤補強塗りモルタル詰め ( 建築工事 ) 落下防止措置

14 KS-AR 工法 P タイル長尺シート等撤去後処理 V シート標準工法水和凝固型塗膜防水材接着剤は出来る限りケレン撤去するブロック面補修 ( 出隅天端 ) ハツリ跡 Vシート ( 床面本貼り ) V P セメントヘースト Vシート ( 補強貼り ) V P セメントヘースト塗膜防水材補強塗り躯体 Vシート ( 床面本貼り ) V P セメントヘースト塗膜防水材補強塗り躯体 Vシート ( 床面本貼り ) V P セメントヘースト Vシート ( 補強貼り ) Vシート ( 床面本貼り ) V P セメントヘースト Vシート ( 立上り本貼り ) V P セメントヘースト Vシート ( 補強貼り ) V P セメントヘースト躯体 V P セメントヘースト塗膜防水材補強塗りモルタル詰めコンクリートブロックブロック積みは建築工事グリストラップ構造クラックパイプ撤去跡ご要望により軽量モルタルによる保護層施工もお請け致します

15 V シート防水浴室施工断面図保護モルタル ( 建築工事 ) Vシート本貼り ( 床面 ) VPセメントペースト V シート補助貼り VPセメントペースト塗膜防水材補強塗りシート防水用排水栓下皿下地浴室床面とサッシュのチリが少ない場合又はバリアフリーとする場合の納まり参考図 ( これらの場合は浴室側床面のサッシュ際に必ずグレーチングを設置して下さい ) シートを貼り掛けられる様フラッシュ付きのサッシュを使用するタイル仕上 ( 建築工事 ) 保護モルタル ( 建築工事 ) V シート ( 床面部 ) VPセメントペースト Vシート ( クレーチンク部 ) VPセメントペーストプライマー下地グレーチングシートを納める為には防水下地として巾深さ共に 200mm 以上必要です 200mm 以上 200mm 以上トロ詰めは隙間が出来ない様しっかりと

目次 1. 適用範囲 P-2 2. 使用材料 P-2 3. 施工計画 P-2~3 1) 準備 2) 事前処理 4. モルタル防水の施工 P-3 1) 下塗 2) 中塗上塗モルタル防水 3) 調合 5. ポリマーセメントモルタルの施工 P-4 1) 壁面 2) 床面 3) 調合 6. 寒冷時の施工

2016.10.24 改訂モルタル防水工事 & ポリマーセメントモルタル防水工事標準仕様書目次 1. 適用範囲 P-2 2. 使用材料 P-2 3. 施工計画 P-2~3 1) 準備 2) 事前処理 4. モルタル防水の施工 P-3 1) 下塗 2) 中塗上塗モルタル防水 3) 調合 5. ポリマーセメントモルタルの施工 P-4 1) 壁面 2) 床面 3) 調合 6. 寒冷時の施工 P-5