Symantec NetBackup™ 重複排除ガイド

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1 Symantec NetBackup 重複排除ガイド リリース 7.0

2 Symantec NetBackup 重複排除ガイド このマニュアルで説明するソフトウェアは 使用許諾契約に基づいて提供され その内容に同意する場合にのみ使用することができます Documentation version 7.0 法定通知 Copyright 2009 Symantec Corporation.All rights reserved. Symantec Symantec ロゴ NetBackup は Symantec Corporation または同社の米国およびその他の国における関連会社の商標または登録商標です その他の会社名 製品名は各社の登録商標または商標です 本書に記載する製品は 使用 コピー 頒布 逆コンパイルおよびリバース エンジニアリングを制限するライセンスに基づいて頒布されています Symantec Corporation からの書面による許可なく本書を複製することはできません Symantec Corporation が提供する技術文書は Symantec Corporation の著作物であり Symantec Corporation が保有するものです 保証の免責 : 技術文書は現状有姿のままで提供され Symantec Corporation はその正確性や使用について何ら保証いたしません 技術文書またはこれに記載される情報はお客様の責任にてご使用ください 本書には 技術的な誤りやその他不正確な点を含んでいる可能性があります Symantec は事前の通知なく本書を変更する権利を留保します ライセンス対象ソフトウェアおよび資料は FAR の規定によって商業用コンピュータソフトウェアとみなされ 場合に応じて FAR Commercial Computer Licensed Software - Restricted Rights DFARS Rights in Commercial Computer Licensed Software or Commercial Computer Licensed Software Documentation その後継規制の規定により制限された権利の対象となります Symantec Corporation 350 Ellis Street Mountain View, CA 弊社製品に関して 当資料で明示的に禁止 あるいは否定されていない利用形態およびシステム構成などについて これを包括的かつ暗黙的に保証するものではありません また 弊社製品が稼動するシステムの整合性や処理性能に関しても これを暗黙的に保証するものではありません これらの保証がない状況で 弊社製品の導入 稼動 展開した結果として直接的 あるいは間接的に発生した損害等についてこれが補償されることはありません 製品の導入 稼動 展開にあたっては お客様の利用目的に合致することを事前に十分に検証および確認いただく前提で 計画および準備をお願いします

3 目次 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要... 7 NetBackup の重複排除について... 7 NetBackup の重複排除オプションについて... 7 重複排除の動作 第 2 章展開の計画 重複排除の配置の計画 重複排除ストレージ形式について NetBackup Media Server Deduplication Option について 重複排除サーバーについて 重複排除ノードについて 重複排除サーバーの要件について メディアサーバーの重複排除の制限事項について NetBackup のクライアント重複排除について クライアント重複排除ホストの要件について クライアント重複排除の要件について クライアント重複排除の制限事項について NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて 重複排除のネットワークインターフェースについて ファイアウォールと重複排除ホストについて 重複排除の調整について 圧縮と暗号化について 重複排除されたデータの最適化複製について 最適化重複排除コピーの要件 最適化重複排除コピーの制限事項 重複排除のパフォーマンスについて 重複排除率に対するファイルサイズの影響 同じホストでの Media Server Deduplication による PureDisk Deduplication Option の置き換え PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option へのマイグレート 別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート... 31

4 4 目次 第 3 章ストレージのプロビジョニング ストレージのプロビジョニングについて 重複排除ストレージの要件について 重複排除ストレージの容量について 重複排除ストレージパスについて 第 4 章重複排除のインストール 重複排除のインストールについて 重複排除のライセンスキーについて NetBackup の重複排除のライセンス 重複排除ストレージサーバーのホストコンピュータの交換 Media Server Deduplication のアンインストール 第 5 章重複排除の構成 重複排除の構成 重複排除ストレージサーバーの構成 重複排除プールについて 重複排除プールの構成 [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] プロパティ 重複排除ストレージユニットの構成 重複排除ストレージユニットのプロパティ 重複排除ストレージユニットの推奨事項 クライアントの重複排除の有効化 バックアップの構成 最適化重複排除コピーの構成 最適化重複排除コピーの動作の構成 負荷分散サーバーの追加 重複排除の構成ファイルについて 重複排除の構成ファイルの編集 pd.conf ファイルの設定 重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 第 6 章重複排除の管理 重複排除サーバーの管理 重複排除ストレージサーバーのプロパティの変更 重複排除ストレージサーバーの削除 重複排除ストレージサーバーの状態の判断 ストレージサーバーの構成の取得 ストレージサーバーの構成ファイルの編集 ストレージサーバーの構成の設定... 68

5 目次 5 負荷分散サーバーの構成ファイルの削除 負荷分散サーバーの削除 重複排除ストレージサーバーの表示 重複排除ストレージサーバーの属性の表示 重複排除レジストリのリセット NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの変更 負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除 重複排除クレデンシャルがあるメディアサーバーの確認 重複排除プールの管理 重複排除ディスクプールのプロパティの変更 重複排除プールの状態の変更 重複排除ディスクボリュームの状態の変更 重複排除プールの削除 重複排除プールの状態の判断 重複排除ディスクボリュームの状態の判断 重複排除ディスクプールの表示 重複排除のアクティビティの監視 重複排除率の監視 ディスクレポートの表示 重複排除処理の監視 重複排除ログの監視 重複排除ストレージの容量と使用状況の監視 重複排除の容量と使用状況のレポートについて 重複排除コンテナファイルについて 重複排除コンテナファイル内の容量の表示 バックアップイメージの削除 クライアントの重複排除の無効化 メンテナンス処理について 第 7 章トラブルシューティング インストールの問題のトラブルシューティング SuSE Linux でインストールが失敗する 構成の問題のトラブルシューティング 重複排除ストレージサーバーを構成できない ディスクプールウィザードでボリュームが表示されない 操作上の問題のトラブルシューティング サーバーに十分なメモリがあることを確認する バックアップジョブが失敗する ボリュームのマウントが解除されるとボリュームが停止状態になる エラー 遅延応答 ハングアップ... 95

6 6 目次 ディスクのエラーとイベントの表示 重複排除イベントのコードとメッセージ 第 8 章ディザスタリカバリ 障害に対する準備 オフサイトへのイメージの移動 重複排除ストレージサーバーのディスク障害からのリカバリ 永続的な重複排除ストレージサーバーの障害からのリカバリ NetBackup カタログリカバリ後のストレージサーバーのリカバリ 第 9 章重複排除アーキテクチャ 重複排除サーバーコンポーネント メディアサーバーの重複排除処理 クライアントの重複排除コンポーネント 重複排除クライアントのバックアップ処理 重複排除のフィンガープリントについて データ削除処理 索引

7 1 NetBackup の重複排除の概要 この章では以下の項目について説明しています NetBackup の重複排除について NetBackup の重複排除について 自社開発の Symantec PureDisk 重複排除技術は NetBackup の統合重複排除を強化します PureDisk はモジュラコンポーネントにパッケージ化されています コンポーネントは NetBackup OpenStorage フレームワークを通じて NetBackup に組み込まれます これらのコンポーネントによって Symantec NetBackup は 必要なかぎりデータソースに近い任意の場所でデータを重複排除できる重複排除オプションを提供します 任意の場所での重複排除により 次に示すように高い投資収益が得られます 保存されるデータの量が減ります バックアップ帯域幅が削減されます 帯域幅の削減は クライアントがネットワーク経由で送信するデータの量を制限するときに特に重要になります バックアップサーバーにデータを送信したり リモート間でイメージ複製を行う場合に ネットワークを経由することがあります バックアップ処理時間帯が短縮されます インフラが縮小されます NetBackup の重複排除オプションについて 任意の場所での重複排除では バックアップ処理のどの時点で重複排除を実行するかを選択できます NetBackup は バックアップストリーム内の実装されている場所で重複排除を管理できます

8 8 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要 NetBackup の重複排除について 図 1-1 に 重複排除のオプションを示します 表 1-1 に 重複排除のオプションの説明を示します 図 1-1 NetBackup の重複排除 NetBackup クライアント上での重複排除 NetBackup メディアサーバー上での重複排除 OpenStorage Option を使用したディスク装置上での重複排除 NetBackup PureDisk を使用した重複排除 ( リモートオフィスを含む )

9 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要 NetBackup の重複排除について 9 表 1-1 種類 NetBackup の重複排除オプション 説明 NetBackup Client Deduplication Option NetBackup のクライアント側の重複排除では クライアントがバックアップデータを重複排除してデータをストレージの宛先に直接送信します メディアサーバーはデータを重複排除しません NetBackup Client Deduplication は クライアントホストに未使用の CPU サイクルがあるか または負荷分散サーバーが過負荷状態である場合に有用な重複排除ソリューションです p.20 の NetBackup のクライアント重複排除について を参照してください NetBackup Media Server Deduplication Option NetBackup クライアントは バックアップデータを重複排除する NetBackup メディアサーバーにバックアップを送信します NetBackup メディアサーバーは ストレージにデータを書き込んで重複排除されたデータを管理する NetBackup Deduplication Engine をホストします NetBackup Media Server Deduplication は クライアントに自身のデータを重複排除できる十分な CPU サイクルがない場合に有用な重複排除ソリューションです p.15 の NetBackup Media Server Deduplication Option について を参照してください 装置の重複排除 NetBackup OpenStorage Option では サードパーティのベンダー装置を NetBackup のディスクストレージとして機能させることができます ディスク装置はストレージを提供し そのストレージを管理します ディスク装置は重複排除機能を提供することがあります NetBackup はクライアントデータをバックアップおよびリストアし データのライフサイクルを管理します 装置の重複排除は ストレージの最適化または削減の手段です 必要なストレージでの削減が可能です p.10 の 重複排除の動作 を参照してください 逆に NetBackup の統合重複排除は ストレージの要件を減らし ディスク装置の重複排除ソリューションでは実現できない他のメリットを提供します p.7 の NetBackup の重複排除について を参照してください

10 10 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要 NetBackup の重複排除について 種類 PureDisk の重複排除 説明 NetBackup PureDisk は リモートオフィスのデータを帯域幅を最適化してバックアップするための重複排除ソリューションです PureDisk を使用して NetBackup によってデータセンターに保存されるバックアップデータの量を減らすことができます PureDisk インターフェースを使用して PureDisk サーバー ストレージプールおよびクライアントバックアップをインストール 構成および管理できます NetBackup を使用してストレージやバックアップを構成または管理しないでください PureDisk には独自のマニュアルセットがあります Symantec NetBackup PureDisk スタートガイド を参照してください PureDisk ストレージプールを NetBackup Client Deduplication Option と NetBackup Media Server Deduplication Option の両方のストレージ宛先として使用できます 重複排除の動作 重複排除は ストレージメディアにあるバックアップデータの一意のインスタンスを 1 つだけ保有する方式です 重複データは一意のデータコピーへのポインタに置き換えられます 重複排除は ファイルレベルとファイルセグメントレベルの両方で実行されます 2 つ以上のファイルが同じ場合 重複排除はファイルの 1 つのコピーだけを保存します 2 つ以上のファイルが同じ内容を共有している場合 重複排除はファイルをセグメントに分割し 一意のファイルセグメントそれぞれについて 1 つのコピーだけを保存します 重複排除は NetBackup のバックアップイメージに必要なストレージ領域の量を大幅に減らします 図 1-2 は 重複排除されるファイルセグメントの図です 図 1-2 ファイルの重複排除 バックアップ対象のクライアントファイル A ファイル 1 ファイル 2 B C D E A B Q D L A B C D E Q L ストレージに書き込まれるデータ

11 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要 NetBackup の重複排除について 11 次に 保存する一意のセグメントを NetBackup がどのように導出するかを説明します Deduplication Engine は ファイル 1 をセグメント A B C D および E に分割します Deduplication Engine は ファイル 2 をセグメント A B Q D および L に分割します Deduplication Engine はファイル 1 のファイルセグメント A B C D および E とファイル 2 のファイルセグメント Q および L を保存します Deduplication Engine はファイル 2 のファイルセグメント A B および D を保存しません 代わりに ファイル 1 からすでに書き込まれているファイルセグメント A B および D の一意のデータコピーにポイントします 詳細情報が利用可能です p.111 の メディアサーバーの重複排除処理 を参照してください

12 12 第 1 章 NetBackup の重複排除の概要 NetBackup の重複排除について

13 2 展開の計画 この章では以下の項目について説明しています 重複排除の配置の計画 重複排除ストレージ形式について NetBackup Media Server Deduplication Option について NetBackup のクライアント重複排除について NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて 重複排除のネットワークインターフェースについて ファイアウォールと重複排除ホストについて 重複排除の調整について 圧縮と暗号化について 重複排除されたデータの最適化複製について 重複排除のパフォーマンスについて 同じホストでの Media Server Deduplication による PureDisk Deduplication Option の置き換え PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option へのマイグレート 別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート 重複排除の配置の計画 表 2-1 に NetBackup 重複排除の配置計画の概要を示します

14 14 第 2 章展開の計画重複排除の配置の計画 表 2-1 配置の概要 配置タスク ストレージ形式の決定 使用する重複排除の種類の決定 情報の参照場所 p.15 の 重複排除ストレージ形式について を参照してください p.15 の NetBackup Media Server Deduplication Option について を参照してください p.20 の NetBackup のクライアント重複排除について を参照してください 重複排除ホストの要件の確認 p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください p.19 の 重複排除サーバーの要件について を参照してください p.21 の クライアント重複排除ホストの要件について を参照してください p.23 の 重複排除のネットワークインターフェースについて を参照してください p.23 の ファイアウォールと重複排除ホストについて を参照してください p.23 の 重複排除の調整について を参照してください p.28 の 重複排除のパフォーマンスについて を参照してください 重複排除のクレデンシャルの確認 圧縮と暗号化の推奨事項の確認 最適化複製の要件の確認 ストレージ要件の確認とストレージのプロビジョニング p.22 の NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて を参照してください p.24 の 圧縮と暗号化について を参照してください p.24 の 重複排除されたデータの最適化複製について を参照してください p.33 の ストレージのプロビジョニングについて を参照してください p.33 の 重複排除ストレージの要件について を参照してください p.34 の 重複排除ストレージの容量について を参照してください p.34 の 重複排除ストレージパスについて を参照してください

15 第 2 章展開の計画重複排除ストレージ形式について 15 配置タスク 情報の参照場所 PDDO ホストの置き換えまたは PDDO から NetBackup の重複排除へのマイグレート p.29 の 同じホストでの Media Server Deduplication による PureDisk Deduplication Option の置き換え を参照してください p.30 の PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option へのマイグレート を参照してください 他のストレージから NetBackup の重複排除へのマイグレート p.31 の 別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート を参照してください 重複排除ストレージ形式について 重複排除ストレージ形式は 次に示すように 重複排除されたデータの宛先によって異なります NetBackup メディアサーバーに接続されたディスクストレージ この宛先を使用する場合は このガイドに従って重複排除とストレージの計画 実装 構成および管理を行います ストレージサーバーを構成するときに ストレージ形式として [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] を選択します PureDisk ストレージプール PureDisk ストレージプールを使用する場合は PureDisk のマニュアルに従ってストレージの計画 実装 構成および管理を行います NetBackup の重複排除には リリース 6.6 以降の PureDisk が必要です Symantec NetBackup PureDisk スタートガイド を参照してください ストレージを構成した後 このガイドに従って NetBackup のバックアップと重複排除を構成します ストレージサーバーを構成するときに ストレージ形式として [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] を選択します NetBackup の重複排除には どちらか一方または両方の宛先を使用できます NetBackup Media Server Deduplication Option について NetBackup Media Server Deduplication Option は Symantec OpenStorage フレームワークに存在します ストレージサーバーはストレージにデータを書き込み ストレージからデータを読み込みます ストレージサーバーは NetBackup メディアサーバーである必要があります ストレージサーバーは重複排除のコアコンポーネントをホストします また ストレージサーバーはバックアップデータも重複排除します このサーバーを重複排除ストレージサーバーといいます

16 16 第 2 章展開の計画 NetBackup Media Server Deduplication Option について バックアップの場合 NetBackup クライアントソフトウェアは 通常のバックアップに関してはバックアップ済みファイルのイメージを作成します クライアントは データを重複排除する重複排除ストレージサーバーにバックアップイメージを送信します 重複排除ストレージサーバーによってディスクにデータが書き込まれます p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください NetBackup Media Server Deduplication Option は NetBackup に統合されています バックアップの構成と実行 およびストレージの構成と管理に NetBackup 管理インターフェース コマンド プロセスを使います 重複排除は NetBackup が重複排除ストレージの宛先にクライアントをバックアップするときに行われます 重複排除を構成して使用するときに 個別の PureDisk インターフェースを使う必要はありません NetBackup Media Server Deduplication Option は クライアントストリーム形式用に最適化された NetBackup アプリケーションエージェントに統合されています エージェントには Microsoft Exchange および Microsoft SharePoint エージェントが含まれますが それに限定されません 図 2-1 は NetBackup メディアサーバーの重複排除を示しています 重複排除ストレージサーバーは重複排除コアコンポーネントが有効になっているメディアサーバーです

17 第 2 章展開の計画 NetBackup Media Server Deduplication Option について 17 図 2-1 NetBackup メディアサーバーの重複排除 NetBackup クライアント NetBackup クライアント NetBackup クライアント NetBackup クライアント PureDisk 負荷分散サーバー PureDisk PureDisk プラグイン プラグイン プラグイン PureDisk プラグイン NetBackup Deduplication Engine PureDisk 重複排除プール メディアサーバー重複排除プール 重複排除ストレージサーバー 詳細情報が利用可能です 重複排除サーバーについて p.109 の 重複排除サーバーコンポーネント を参照してください p.111 の メディアサーバーの重複排除処理 を参照してください 表 2-2 に NetBackup の重複排除に使われるサーバーを示します

18 18 第 2 章展開の計画 NetBackup Media Server Deduplication Option について 表 2-2 ホスト NetBackup の重複排除サーバー 説明 重複排除ストレージサーバー 1 台のホストが重複排除ノードのストレージサーバーとして機能します そのホストは NetBackup メディアサーバーである必要があります ストレージサーバーは次の処理を実行します ディスクストレージに対してデータの書き込みおよび読み込みを行います そのストレージを管理します ストレージサーバーはデータの重複排除も行います したがって 1 台のホストでデータの重複排除とストレージの管理の両方を行います 各 NetBackup 重複排除ノードにはストレージサーバーが 1 台のみ存在します 1 台のメディアサーバーホスト ( 重複排除ストレージサーバーとして構成されたメディアサーバー ) でのみ NetBackup の重複排除を使用できます 負荷分散サーバー データの重複排除を支援するように他の NetBackup メディアサーバーを構成できます それらは重複排除のファイルのフィンガープリントを算出し ストレージサーバーに一意の結果を送信します これらのヘルパーメディアサーバーは負荷分散サーバーと呼ばれます p.117 の 重複排除のフィンガープリントについて を参照してください 重複排除ストレージサーバーを構成するときに負荷分散サーバーを構成します また 重複排除サーバーを後で重複排除ノードに追加することもできます 負荷分散サーバーはリストアと複製ジョブも実行します ストレージサーバーが最大 CPU 使用率に達した後でのみ負荷分散サーバーを追加することをお勧めします 負荷分散サーバーの使用方法について詳しくは 次のシマンテック社の TechNote を参照してください 重複排除ノードについて メディアサーバーの重複排除ノードは 重複排除ストレージサーバー 負荷分散サーバー ( 存在する場合 ) バックアップ対象のクライアント ストレージです 各ノードは自身のストレージを管理します 各ノード内の重複排除がサポートされます ただし ノード間の重複排除はサポートされません 複数のメディアサーバー重複排除ノードを存在させることができます ノードはサーバー ストレージ またはクライアントを共有できません

19 第 2 章展開の計画 NetBackup Media Server Deduplication Option について 19 重複排除サーバーの要件について 重複排除に使われるすべてのホストは NetBackup 7.0 以降である必要があります ホストには マスターサーバー メディアサーバーおよびクライアントが含まれます 同時に実行できるジョブの数は コンピュータの CPU とメモリによって制約されます 表 2-3 ハードウェア CPU 重複排除サーバーの最小要件 要件 CPU 速度はパフォーマンスの最も重要な要素です CPU 速度は 2.2 GHz 以上である必要があります 重複排除ストレージサーバーには 最低 4 つの CPU コアが必要です シマンテック社では 8 つのコアを推奨しています 有効性の高い順に Intel AMD および Sun SPARC のプロセッサをお勧めします RAM オペレーティングシステム シマンテック社では 4 GB 以上のメモリを推奨しています オペレーティングシステムは サポートされている 64 ビット版のオペレーティングシステムである必要があります サポートされているシステムについては Symantec NetBackup リリースノート UNIX Windows および Linux を参照してください メモ : 重複排除ストレージサーバーとしてマスターサーバーを使わないことをお勧めします マスターサーバーのアクティビティとメディアサーバーの重複排除アクティビティが同じホストで実行される場合 パフォーマンスが低下します メモ : 重複排除に既存のメディアサーバーを使わないことをお勧めします 同様に 重複排除に古いホストハードウェアを再利用しないことをお勧めします メディアサーバーの重複排除の制限事項について NetBackup メディアサーバーの重複排除と Symantec Backup Exec の重複排除は 同じホストに配置できません NetBackup と Backup Exec の両方の重複排除を使用する場合は 各製品が別々のホストに存在する必要があります NetBackup の重複排除コンポーネントを PureDisk Deduplication Option (PDDO) エージェントと同じホストに配置することはできません したがって NetBackup の重複排除と PDDO ホストの両方に同じメディアサーバーを使用することはできません PDDO エージェントをホストする NetBackup メディアサーバーを NetBackup 7.0 以降にアップグレードすることはできません NetBackup 7.0 のインストールが PDDO エージェ

20 20 第 2 章展開の計画 NetBackup のクライアント重複排除について ントを検出した場合 インストールは失敗します PDDO エージェントをホストする NetBackup メディアサーバーをアップグレードするには 最初に PDDO エージェントを削除する必要があります Symantec NetBackup PureDisk Deduplication Option ガイド を参照してください 各メディアサーバーの重複排除ノード内の重複排除はサポートされますが ノード間のグローバルな重複排除はサポートされません NetBackup のクライアント重複排除について 通常の重複排除では クライアントはメディアサーバーに完全バックアップデータストリームを送信します メディアサーバーの Deduplication Engine ではストリームが処理され 一意のセグメントのみが保存されます NetBackup のクライアント重複排除では クライアントはバックアップデータの複製を行う PureDisk プラグインをホストします NetBackup クライアントソフトウェアは 通常のバックアップに関してはバックアップ済みファイルのイメージを作成します 次に PureDisk プラグインはバックアップイメージをセグメントに分割し その重複排除ノードに保存されているすべてのセグメントと比較します さらにプラグインはストレージサーバーの NetBackup Deduplication Engine に一意のセグメントのみを送信します エンジンによってメディアサーバー重複排除プールにデータが書き込まれます クライアントの重複排除では次の処理が実行されます ネットワークの通信量を削減します クライアントはストレージサーバーに一意のファイルセグメントのみを送信します 重複するデータは ネットワークを介して送信されません ストレージサーバーからクライアントに一部の重複排除処理の負荷を分散します (NetBackup ではクライアント間の負荷は分散されません 各クライアントで自身のデータの重複排除が実行されます ) 図 2-2 はクライアントの重複排除を示しています 重複排除ストレージサーバーは重複排除コアコンポーネントが有効になっているメディアサーバーです

21 第 2 章展開の計画 NetBackup のクライアント重複排除について 21 図 2-2 NetBackup クライアントの重複排除 NetBackup 重複排除クライアント PureDisk NetBackup 重複排除クライアント PureDisk NetBackup 重複排除クライアント PureDisk プラグイン プラグイン プラグイン PureDisk プラグイン NetBackup PureDisk Deduplication Engine PureDisk 重複排除プール 重複排除ストレージサーバー メディアサーバー重複排除プール 詳細情報が利用可能です p.114 の クライアントの重複排除コンポーネント を参照してください p.114 の 重複排除クライアントのバックアップ処理 を参照してください クライアント重複排除ホストの要件について オペレーティングシステムは サポートされている 64 ビット版のオペレーティングシステムである必要があります サポートされているシステムについては Symantec NetBackup リリースノート UNIX Windows および Linux を参照してください クライアント重複排除の要件について クライアント重複排除に使われるすべてのホストは NetBackup 7.0 以降である必要があります メディアサーバー重複排除プールまたは PureDisk 重複排除プールを構成する必要があります 重複排除プール用にストレージユニットを構成する必要があります

22 22 第 2 章展開の計画 NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて クライアント重複排除の制限事項について クライアント重複排除は ジョブごとの複数のコピーをサポートしません 複数のコピーを指定するジョブでは バックアップイメージはストレージサーバーに送信され そこで重複排除することができます クライアント重複排除は暗号化をサポートしません クライアント重複排除には 遅延の大きいネットワーク接続に対する耐性がありません したがって リモートオフィスのバックアップには NetBackup PureDisk を使うことをお勧めします NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて NetBackup Deduplication Engine にはクレデンシャルが必要です 重複排除コンポーネントは NetBackup Deduplication Engine との通信時にクレデンシャルを使います クレデンシャルはエンジン用であり 実行されるホスト用ではありません ストレージサーバーを構成するとき NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを入力します クレデンシャルの規則は次のとおりです ユーザー名とパスワードに 次の文字を除く印字可能な ASCII 範囲 (0x20-0x7E) の文字を使うことができます アスタリスク (*) 円記号 ( ) とスラッシュ (/) 二重引用符 (") 左かっこ [(] と右かっこ [)] ユーザー名は 最大 127 文字で指定できます パスワードは 最大 100 文字で指定できます 先頭と末尾の空白および引用符は無視されます ユーザー名とパスワードは 空にしたり すべてスペースにしたりすることはできません 将来必要になる場合に備えてクレデンシャルを記録し保存してください 注意 : NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルは 入力した後に変更できません そのため 慎重にクレデンシャルを選択し 入力します クレデンシャルを変更する必要がある場合は シマンテック社のサポート担当者に連絡してください

23 第 2 章展開の計画重複排除のネットワークインターフェースについて 23 重複排除のネットワークインターフェースについて サーバーのホストが複数のネットワークインターフェースを備えている場合 デフォルトではホストオペレーティングシステムがどのネットワークインターフェースを使うかを判断します ただし NetBackup が重複排除トラフィックに使うインターフェースを指定することはできます 特定のインターフェースを使うためには 重複排除ストレージサーバーを構成するときにそのインターフェース名を入力します 注意 : NetBackup によって重複排除ストレージサーバーが構成された後にパスまたはネットワークインターフェースを変更することはできません したがって 慎重にプロパティを入力ください ファイアウォールと重複排除ホストについて ファイアウォールが各種の重複排除ホストの間にある場合は それらのホスト間のポート と を開きます 重複排除ホストは 自身のデータを重複排除する重複排除ストレージサーバー 負荷分散サーバー およびクライアントです 重複排除の調整について 負荷分散サーバーまたはクライアント重複排除あるいはその両方を使用して パフォーマンスが向上するように重複排除処理を調整できます 負荷分散サーバーを構成すると それらのサーバーも重複排除を実行します 重複排除ストレージサーバーは引き続き重複排除サーバーおよびストレージサーバーの両方として機能します NetBackup は 標準の負荷分散基準に従って各ジョブの負荷分散サーバーを選択します ただし 重複排除のフィンガープリント計算は 負荷分散基準に含まれません 重複排除の作業から重複排除ストレージサーバーを完全に除外するには 重複排除ディスクプールを使うすべてのストレージユニットに対して次の操作を行います [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] を選択します すべての負荷分散サーバーを選択します ただし 重複排除ストレージサーバーは選択しないでください 重複排除ストレージサーバーは ストレージサーバーのタスク ( 重複排除されたデータの保存と管理 ファイルの削除 および最適化複製 ) のみを実行します

24 24 第 2 章展開の計画圧縮と暗号化について 圧縮と暗号化について クライアント重複排除を構成すると クライアントは自身のデータを重複排除します 重複排除負荷の一部は 重複排除ストレージサーバーと負荷分散サーバーから除去されます 重複排除を調整するために次の方法を使用することをお勧めします クライアントの初回の完全バックアップに 重複排除ストレージサーバーを使用します 2 回目以降のバックアップには 負荷分散サーバーを使用します 重複排除ストレージサーバーがそのクライアントへのリストアに使われるメディアサーバーであるとはかぎりません メディアサーバーがクライアントバックアップを重複排除する場合 メディアサーバーをそのクライアントへのリストアにも使用するようなリストア設定が必要になることがあります クライアント側の重複排除を徐々に有効にします クライアントが重複排除処理の負荷に耐えることができない場合に 重複排除処理をサーバーに戻せるようにしておきます p.28 の 重複排除のパフォーマンスについて を参照してください 圧縮または暗号化については NetBackup の重複排除処理中に実行されるように有効にすることをお勧めします データを重複排除する前に圧縮または暗号化すると 重複排除率が低くなります p.56 の 重複排除の構成ファイルについて を参照してください p.56 の 重複排除の構成ファイルの編集 を参照してください p.57 の pd.conf ファイルの設定 を参照してください 重複排除されたデータの最適化複製について 重複排除されたデータの最適化複製は ネットワークを介して転送されるデータの量を減らします したがって ディザスタリカバリ用データのオフサイトストレージに最適化複製を使用できます これにより リカバリ時間を短縮し オフサイトのテープストレージの使用を最小化できます 一意のデータセグメントのみが転送されます 最適化重複排除コピーの要件 p.53 の 最適化重複排除コピーの構成 を参照してください 図 2-3 に 最適化重複排除コピーのソース重複排除ノードと宛先重複排除ノードを示します 図の後に要件の説明を記載します

25 第 2 章展開の計画重複排除されたデータの最適化複製について 25 図 2-3 最適化複製コピーの例 重複排除ノード A ( ソース ) 重複排除ノード B ( 宛先 ) PureDisk PureDisk PureDisk PureDisk PureDisk プラグイン プラグイン プラグイン プラグイン プラグイン ホスト B ホスト C ホスト E NetBackup Deduplication Engine NetBackup Deduplication Engine ホスト A ホスト D ホスト D はノード A の負荷分散サーバーとして設定されている 最適化された複製の要件は次のとおりです ソースイメージは NetBackup メディアサーバーの重複排除プールに存在する必要があります 宛先ディスクストレージには 別の [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] または [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] を使用できます ソースストレージユニットを宛先ストレージユニットとして使用することはできません 宛先が [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] の場合 PureDisk 環境はリリースレベル 6.6 以降である必要があります 次に示すように 少なくとも 1 つのメディアサーバーがソース重複排除ノードと宛先重複排除ノード間で共通である必要があります 宛先が別の [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] の場合 宛先重複排除ノードのサーバーを ソースストレージサーバーの負荷分散サーバーとして構成します たとえば 図 2-3 は 2 つの重複排除ノードを示しています 宛先ノードのホスト D は ソースノードの負荷分散サーバーとして構成されています これが共通のホストとなります 次のストレージサーバーの構成ウィザード画面は 重複排除ノード A に構成された負荷分散サーバーを示しています

26 26 第 2 章展開の計画重複排除されたデータの最適化複製について 宛先が別の [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] の場合 PureDisk Storage Pool Authority ホストにアクセスするメディアサーバーを ソースストレージサーバーの負荷分散サーバーとして構成します 最適化されたコピー操作に複数のメディアサーバーを使用するには 各追加サーバーがそれらの間で共通である必要があります 複数のサーバーを選択すると NetBackup はそれらのサーバーに最適化されたコピージョブの負荷を分散します 宛先ストレージユニットで選択されているすべてのメディアサーバーは ソースストレージサーバーと共通である必要があります 宛先ディスクプールのストレージユニットで [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] を選択します 次に ソースストレージサーバーと宛先ストレージサーバーの両方に共通のメディアサーバーを選択します たとえば 次の図は 図 2-3 に示されている最適化複製の宛先ストレージユニットのメディアサーバー選択を示しています ホスト D は唯一の共通ホストであるため 宛先ストレージユニットで選択されます

27 第 2 章展開の計画重複排除されたデータの最適化複製について 27 宛先ストレージユニットを使用してクライアントをバックアップする場合は それらのジョブに異なるストレージユニットを作成できます そのストレージユニットで 重複排除に使用するそのノード内のホストすべてを選択します ソースノードのストレージユニットで宛先ノードから共通サーバーを選択すると NetBackup は重複排除にそれを使います したがって ( ソースノードに使用する場合を除き ) ソースノードのストレージユニットでそれを選択しないでください たとえば 図 2-3 に示すノード A のバックアップジョブのストレージユニットでは 次の図に示すように ホスト D を選択しないでください 最適化重複排除コピーの制限事項 次は 最適化重複排除コピーの制限事項です NetBackup は 最適化複製のソースとして PureDisk ストレージプールをサポートしません したがって PureDisk ストレージプールからメディアサーバーの重複排除プールまたは別の PureDisk ストレージプールへの最適化複製は使用できません 最適化複製ジョブが失敗した場合 NetBackup はジョブを再実行しません p.54 の 最適化重複排除コピーの動作の構成 を参照してください

28 28 第 2 章展開の計画重複排除のパフォーマンスについて 重複排除のパフォーマンスについて 多くの要因 ( 特にサーバーハードウェアとネットワーク容量 ) がパフォーマンスに影響します 表 2-4 に 重複排除ストレージサーバーのバックアップジョブ中のパフォーマンスに関する情報を示します 重複排除ストレージサーバーは 最小のホスト要件に従います クライアント重複排除または負荷分散サーバーは使用されていません p.19 の 重複排除サーバーの要件について を参照してください 表 2-4 処理段階 初回シード 説明 重複排除ストレージサーバーの重複排除ジョブの負荷パフォーマンス 初回シードは すべてのクライアントが最初にバックアップされるときです 次の条件では およそ 15 から 20 個のジョブを同時に実行できます ハードウェアが最小必要条件を満たしている ( より高性能なハードウェアによってパフォーマンスが向上します ) 圧縮なし データが圧縮されると CPU 使用率がすぐに増大するため 処理できる並列実行ジョブの数が減ります 重複排除率が 50% から 100% の間 重複排除の率は すでに保存されているデータの割合であるため 再度保存されることはありません 保存されるデータの量は ストレージ容量の 30% 未満 通常の処理 通常の処理は すべてのクライアントが一度バックアップされている状態です 次の条件では およそ 15 から 20 個のジョブを同時に実行でき 高いパフォーマンスが得られます ハードウェアが最小必要条件を満たしている ( より高性能なハードウェアによってパフォーマンスが向上します ) 圧縮なし データが圧縮されると CPU 使用率がすぐに増大するため 処理できる並列実行ジョブの数が減ります 重複排除の率は 10% から 50% の間 重複排除の率は すでに保存されているデータの割合であるため 再度保存されることはありません 保存されるデータの量は ストレージ容量の 30% から 90% の間です クリーンアップ期間 クリーンアップは NetBackup Deduplication Engine が期限切れバックアップイメージのデータセグメント削除などの保守作業を行うときです NetBackup は通常の処理中と同じ数の並列実行バックアップジョブを保持します ただし ジョブを完了する平均時間が大幅に増加します

29 第 2 章展開の計画同じホストでの Media Server Deduplication による PureDisk Deduplication Option の置き換え 29 処理段階 説明 ストレージの空き容量が少なくなったとき 次の条件では NetBackup は通常の処理中と同じ数の並列実行バックアップジョブを保持します ハードウェアが最小必要条件を満たしている ( より高性能なハードウェアによってパフォーマンスが向上します ) 保存されるデータの量は ストレージ容量の 85% から 90% の間です ただし ジョブを完了する平均時間が大幅に増加します 重複排除率に対するファイルサイズの影響 大きいファイルセグメントサイズと小さいファイルサイズを組み合せると 初回の重複排除の率が低くなる場合があります ただし Deduplication Engine がファイルのフィンガープリント処理を実行した後 重複排除率は向上します たとえば クライアントの最初のバックアップ後すぐに 2 回目のバックアップを実行しても 重複排除率は高くなりません しかし ファイルのフィンガープリント処理後に 2 回目のバックアップを実行すると 重複排除率は向上します NetBackup Deduplication Engine がファイルのフィンガープリントを処理するためにかかる時間は一定ではありません 同じホストでの Media Server Deduplication による PureDisk Deduplication Option の置き換え メディアサーバーホストの PureDisk Deduplication Option エージェントを同じホストの NetBackup PureDisk プラグインに置き換えることができます ストレージは PureDisk ストレージプールのままで NetBackup は PureDisk ストレージプールの有効なバックアップイメージすべてへのアクセスを保持します メモ : PureDisk ストレージプールは PureDisk 6.6 以降の環境の一部である必要があります 表 2-5 作業 PDDO ホストの Media Server Deduplication ホストへの置き換え 手順 処理がホストで実行されていないことを確認します ホストを使うすべてのバックアップポリシーを無効にします Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください

30 30 第 2 章展開の計画 PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option へのマイグレート 作業 PDDO プラグインを削除します 手順 NetBackup の重複排除コンポーネントを PureDisk Deduplication Option (PDDO) エージェントと同じホストに配置することはできません そのため ホストから PDDO プラグインを削除します Symantec NetBackup PureDisk Deduplication Option ガイド を参照してください メディアサーバーを 7.0 以降へアップグレードします メディアサーバーが 7.0 より前のバージョンの NetBackup を実行している場合 そのサーバーを NetBackup 7.0 以降にアップグレードします Symantec NetBackup インストールガイド UNIX および Linux を参照してください Symantec NetBackup インストールガイド Windows を参照してください ホストを構成します ストレージサーバーの構成ウィザードで [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] を選択し Storage Pool Authority の名前を入力します p.45 の 重複排除ストレージサーバーの構成 を参照してください バックアップポリシーを有効にします Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option へのマイグレート NetBackup は PureDisk がストレージに使用しているストレージハードウェアを使用できません PureDisk ストレージの構造は 統合された NetBackup の重複排除のストレージ構造と異なります ディスクシステムは NetBackup と PureDisk の両方で同時に使用することはできません ストレージ上の PureDisk イメージは 重複排除ストレージサーバーのストレージに転送できません そのため NetBackup PureDisk から NetBackup Media Server Deduplication Option にマイグレートするには PureDisk ストレージプールのバックアップを期限切れになるまでエージングすることをお勧めします

31 第 2 章展開の計画別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート 31 表 2-6 作業 PureDisk から NetBackup の重複排除にマイグレートする方法 手順 NetBackup をインストールし 構成します Symantec NetBackup インストールガイド UNIX および Linux を参照してください Symantec NetBackup インストールガイド Windows を参照してください NetBackup の重複排除を構成します バックアップジョブをリダイレクトします p.43 の 重複排除の構成 を参照してください NetBackup メディアサーバーの重複排除プールにバックアップジョブをリダイレクトします Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください PureDisk をアンインストールします PureDisk のバックアップイメージが期限切れになった後 PureDisk をアンインストールします 詳しくは NetBackup PureDisk のマニュアルを参照してください 別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート 別の NetBackup のストレージ形式から重複排除ストレージにマイグレートするには 他のストレージ上のバックアップイメージを期限切れになるまでエージングすることをお勧めします ディスクストレージまたはテープストレージからマイグレートする場合は バックアップイメージをエージングすることをお勧めします AdvancedDisk BasicDisk SharedDisk などの他のストレージに使用しているディスクストレージは NetBackup の重複排除に使用しないでください 各形式はストレージの管理方法が異なり 排他的に利用できるストレージを必要とします また NetBackup Deduplication Engine は 別の NetBackup のストレージ形式が作成したバックアップイメージを読み込むことができません このため ストレージハードウェアを再利用する前に データの期限が切れるようにデータの経過時間を指定する必要があります そのデータが期限切れになるまで 2 つのストレージの宛先 ( メディアサーバーの重複排除プールとその他のストレージ ) が存在します 他のストレージ上のイメージが期限切れになって削除された後 他のストレージのニーズに合わせてそのストレージを再利用できます

32 32 第 2 章展開の計画別のストレージ形式から重複排除へのマイグレート 表 2-7 作業 NetBackup の重複排除へのマイグレート 手順 NetBackup の重複排除を構成します バックアップジョブをリダイレクトします p.43 の 重複排除の構成 を参照してください メディアサーバー重複排除プールのストレージユニットにバックアップジョブをリダイレクトします そのためには バックアップポリシーのストレージの宛先を重複排除プールのストレージユニットに変更します Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ストレージを再利用します ストレージに関連付けられているバックアップイメージすべての期限が切れた後で そのストレージを再利用します ディスクストレージの場合は 既存のメディアサーバー重複排除プールにそのストレージを追加できません 別の新しい重複排除ノードのストレージとして使用できます

33 3 ストレージのプロビジョニング この章では以下の項目について説明しています ストレージのプロビジョニングについて 重複排除ストレージの要件について 重複排除ストレージの容量について 重複排除ストレージパスについて ストレージのプロビジョニングについて ストレージのプロビジョニング方法は NetBackup のマニュアルの対象外となります これらの操作については ストレージベンダーが提供するマニュアルを参照してください 選択したストレージの宛先によって ストレージのプロビジョニング方法が影響を受けます NetBackup の要件もストレージのプロビジョニング方法に影響することがあります p.15 の 重複排除ストレージ形式について を参照してください 重複排除ストレージの要件について NetBackup Media Server Deduplication Option のストレージはディスクストレージです このストレージはストレージサーバーとして機能する NetBackup のメディアサーバーに接続している必要があります 接続とは ストレージのファイルシステムでのマウントを意味します ファイルシステムがメディアサーバーでマウントされるようにストレージをプロビジョニングする必要があります このストレージは DAS SAN またはローカルディスクのいずれかです ディスクストレージの最小要件は 130 MB/ 秒の読み込みと書き込みが可能であることです

34 34 第 3 章ストレージのプロビジョニング重複排除ストレージの容量について NetBackup で重複排除を構成する前にストレージを構成して実行可能な状態にしておく必要があります NetBackup には排他的に利用できるディスクリソースが必要です バックアップ以外の目的にストレージが使用されていると ディスクプールの容量の管理やストレージライフサイクルポリシーの管理が NetBackup で適切に行えません そのため NetBackup のみがストレージを使用するエンティティである必要があります p.34 の 重複排除ストレージパスについて を参照してください 重複排除ストレージの容量について 重複排除ノードのストレージ容量 ( 重複排除のストレージサーバーとストレージ ) は 32TB です 重複排除データベースはストレージ容量のおよそ 10% を消費します したがって ストレージ容量のおよそ 90% は 一意のバックアップデータに使用可能な領域です 実際のパーセントはデータによって変わります パフォーマンスの最適化のために カタログデータベースには別のディスク ボリューム パーティション スピンドルを使うことを推奨します ストレージ要件がメディアサーバーの重複排除ノードの容量を超えたら 次のいずれかを実行します 複数のメディアサーバーの重複排除ノードを使います 重複排除の宛先として PureDisk 重複排除プールを使います PureDisk 重複排除プールはより大きいストレージ容量を提供します また グローバルな重複排除も利用できます 重複排除ストレージパスについて 重複排除ストレージサーバーを構成する場合は ストレージパス名を入力する必要があります ストレージパスは NetBackup が未加工のバックアップデータを保存するディレクトリです ストレージにはディレクトリパスが必要であるため ルートノード (/) またはドライブ文字 (G: ) のみをストレージパスとして使わないでください 重複排除データベース用に異なる場所を指定することもできます データベースパスは NetBackup が保存された重複排除データの構造を保存し 管理するディレクトリです パフォーマンス最適化のために 重複排除データベースに別のディスク ボリューム パーティション またはスピンドルを使うことをお勧めします

35 第 3 章ストレージのプロビジョニング重複排除ストレージパスについて 35 ディレクトリが存在しない場合 NetBackup はそれらを作成して必要なサブディレクトリ構造を追加します ディレクトリが存在する場合 NetBackup は必要なサブディレクトリ構造をそれらに追加します パス名には ASCII 文字のみを使う必要があります NetBackup Media Server Deduplication Option のストレージとして ISCSI NFS および CIFS はサポートされません 注意 : NetBackup によって重複排除ストレージサーバーが構成された後にパスを変更することはできません したがって 重複排除されたバックアップデータの保存場所および保存方法を計画段階の間に慎重に決定してください

36 36 第 3 章ストレージのプロビジョニング重複排除ストレージパスについて

37 4 重複排除のインストール この章では以下の項目について説明しています 重複排除のインストールについて 重複排除のライセンスキーについて NetBackup の重複排除のライセンス 重複排除ストレージサーバーのホストコンピュータの交換 Media Server Deduplication のアンインストール 重複排除のインストールについて NetBackup の重複排除コンポーネントは サポートされているホストシステムではデフォルトでインストールされます ただし 重複排除を有効にするには ライセンスキーを入力する必要があります 重複排除をサポートする NetBackup バージョンのインストールまたはそのバージョンへのアップグレードを実行する前に 次の点に注意してください NetBackup は特定の 64 ビットのホストオペレーティングシステムでの重複排除をサポートします 既存のメディアサーバーをアップグレードして重複排除に使用する場合は そのホストがサポートされている必要があります サポートされているシステムについては Symantec NetBackup リリースノート UNIX Windows および Linux を参照してください NetBackup の重複排除コンポーネントを PureDisk Deduplication Option エージェントと同じホストに配置することはできません NetBackup の重複排除に PDDO エージェントのホストを使用するには 最初にそのホストから PDDO エージェントを削除します Symantec NetBackup PureDisk Deduplication Option ガイド を参照してください 次に ホストを NetBackup 7.0 以降にアップグレードします

38 38 第 4 章重複排除のインストール重複排除のライセンスキーについて 最後に ホストを重複排除ストレージサーバーまたは負荷分散サーバーとして構成します 重複排除のライセンスキーについて NetBackup の重複排除は 基本の NetBackup とは別ライセンスです NetBackup Deduplication Option のライセンスキーは NetBackup Media Server Deduplication と NetBackup Client Deduplication の両方を有効にします ライセンスはフロントエンド機能のライセンスです 重複排除されたデータのサイズではなく バックアップされるデータのサイズに基づいています NetBackup とオプション機能の両方を有効にする 1 つのライセンスキーを保持することができます または NetBackup を有効にする 1 つのライセンスキーと重複排除を有効にする別のキーを所持することができます NetBackup Deduplication Option のライセンスキーを削除した場合 またはライセンスキーが期限切れになった場合 新しい重複排除ディスクプールを作成できません NetBackup の重複排除プールを参照するストレージユニットを作成することもできません ディスクプールまたはディスクプールを参照するストレージユニットは NetBackup によっては削除されません 有効なライセンスキーを入力すると それらを再度使用できます NetBackup の重複排除のライセンス NetBackup をインストールするか またはアップグレードしたときにライセンスキーをインストールしたら この手順を実行する必要はありません NetBackup マスターサーバー上でライセンスキーを入力します 次の手順は NetBackup 管理コンソールを使ってライセンスキーを入力する方法を記述します NetBackup の重複排除のライセンスを取得する方法 1 ライセンスを特定のサーバーに追加するには [ ファイル (File)] メニューから [ サーバーの変更 (Change Server)] を選択し 次にサーバーを選択します 2 [NetBackup のライセンスキー (NetBackup License Keys)] ダイアログボックスでは [ 新規 (New)] をクリックしてください 3 [ 新しいライセンスキーの追加 (Add a New License Key)] ダイアログボックスで ライセンスキーを入力し [ 追加 (Add)] か [OK] をクリックします 4 [ 閉じる (Close)] をクリックします 5 NetBackup のすべてのサービスとデーモンを再起動してください

39 第 4 章重複排除のインストール重複排除ストレージサーバーのホストコンピュータの交換 39 重複排除ストレージサーバーのホストコンピュータの交換 重複排除ストレージサーバーのホストコンピュータを交換する場合は 次の手順に従って NetBackup をインストールし 重複排除ストレージサーバーを再構成します 新しいホストでは 同じホスト名を使用する必要があります 新しいホストは重複排除ストレージサーバーをまだホストできません ホストを交換する理由には リース機器の交換 または現在の重複排除ストレージサーバーホストがパフォーマンス要件を満たしていないことなどがあります 警告 : 新しいホストでは 古いホストと同じバイト順序を使用する必要があります そうしないと 重複排除されたデータにアクセスできません 演算処理において エンディアンネスはビッグエンディアンとリトルエンディアンのデータを表すバイト順序を示します たとえば Sun SPARC プロセッサと Intel プロセッサでは 異なるバイト順序が使用されます このため Solaris SPARC ホストを Intel プロセッサを搭載したホストに置換することはできません 表 4-1 作業 重複排除ストレージサーバーホストを交換する方法 手順 ディスクボリュームの状態とディスクプールの状態を DOWN に変更します p.76 の 重複排除ディスクボリュームの状態の変更 を参照してください p.75 の 重複排除プールの状態の変更 を参照してください 重複排除の要件を満たすように新しいホストを構成します ストレージを新しいホストに移動します p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください p.19 の 重複排除サーバーの要件について を参照してください ストレージベンダーのマニュアルを参照してください NetBackup のメディアサーバーソフトウェアを新しいホストにインストールします Symantec NetBackup インストールガイド UNIX および Linux を参照してください Symantec NetBackup インストールガイド Windows を参照してください NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを削除します 負荷分散サーバーがある場合は それらのメディアサーバー上の NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを削除します 各負荷分散サーバーで 次のコマンドを実行します p.73 の 負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除 を参照してください

40 40 第 4 章重複排除のインストール Media Server Deduplication のアンインストール 作業 ストレージサーバーにクレデンシャルを追加します 手順 ストレージサーバーに NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを追加します p.73 の NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加 を参照してください 構成ファイルテンプレートを取得します エラーの前にストレージサーバーの構成ファイルを保存しなかった場合は テンプレート構成ファイルを取得します p.66 の ストレージサーバーの構成の取得 を参照してください 構成ファイルを編集します ストレージサーバーを構成します p.66 の ストレージサーバーの構成ファイルの編集 を参照してください 編集したファイルから構成をアップロードすることによって ストレージサーバーを構成します ストレージサーバーのエラーの前に構成ファイルを保存した場合は そのファイルを使用します p.68 の ストレージサーバーの構成の設定 を参照してください 負荷分散サーバーを構成します 構成設定を変更します 負荷分散サーバーがある場合は それらを構成に追加します p.55 の 負荷分散サーバーの追加 を参照してください 重複排除の構成ファイルを編集した場合は このファイルに同じ変更を加えます ディスクボリュームの状態とディスクプールの状態を UP に変更します p.56 の 重複排除の構成ファイルについて を参照してください p.56 の 重複排除の構成ファイルの編集 を参照してください p.76 の 重複排除ディスクボリュームの状態の変更 を参照してください p.75 の 重複排除プールの状態の変更 を参照してください バックアップジョブを再開します バックアップジョブが失敗した場合は それらのジョブを再開します または 次回のスケジュールバックアップまで待機します このときにバックアップジョブが成功する必要があります Media Server Deduplication のアンインストール NetBackup の重複排除コンポーネントは NetBackup ソフトウェアをアンインストールするとアンインストールされます

41 第 4 章重複排除のインストール Media Server Deduplication のアンインストール 41 ただし Media Server Deduplication を無効にし メディアサーバーから構成ファイルとストレージファイルを削除できます 次の手順は NetBackup メディアサーバーの重複排除コンポーネントと重複排除ストレージを無効にします ホストは NetBackup メディアサーバーのままです この処理では 重複排除ディスクストレージに存在するすべてのバックアップイメージが期限切れになっていることを想定しています 注意 : 有効な NetBackup イメージが重複排除ストレージに存在する場合に重複排除をアンインストールすると データ損失が発生することがあります 表 4-2 Media Server Deduplication の無効化 クライアント重複排除を無効にします クライアント重複排除リストから自身のデータを重複排除するクライアントを削除します p.89 の クライアントの重複排除の無効化 を参照してください ディスクプールを使用するストレージユニットを削除します Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ディスクプールを削除します ストレージサーバーのサービスを停止します p.76 の 重複排除プールの削除 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ストレージディレクトリを削除します ストレージディレクトリおよびデータベースディレクトリ ( データベースディレクトリを構成した場合 ) を削除します オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください Windows で アカウントとファイルを削除します Windows で 次を削除します purediskdbuser アカウント これは重複排除データベースの管理用のアカウントです purediskdbuser フォルダ オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください

42 42 第 4 章重複排除のインストール Media Server Deduplication のアンインストール UNIX と Linux で ファイルを削除します 重複排除ストレージサーバーを削除します NetBackup の重複排除のライセンスキーを削除します UNIX と Linux システムで 次のファイルを削除します etc/pdregistry.cfg opt/pdag opt/pdshared hostname.cfg ファイル このファイルは /usr/openv/lib/ost-plugins ディレクトリに存在します hostname は 構成されている重複排除ストレージサーバーの名前です サーバーの完全修飾ドメイン名を入力した場合は その名前が hostname に使用されます p.65 の 重複排除ストレージサーバーの削除 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください NetBackup サービスをメディアサーバーで起動します Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください

43 5 重複排除の構成 この章では以下の項目について説明しています 重複排除の構成 重複排除ストレージサーバーの構成 重複排除プールについて 重複排除プールの構成 重複排除ストレージユニットの構成 クライアントの重複排除の有効化 バックアップの構成 最適化重複排除コピーの構成 最適化重複排除コピーの動作の構成 負荷分散サーバーの追加 重複排除の構成ファイルについて 重複排除の構成ファイルの編集 重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 重複排除の構成 このガイドでは NetBackup の重複排除を構成する方法について説明します 表 5-1 は構成作業を記述します Symantec NetBackup 管理者ガイド は基本の NetBackup 環境を構成する方法を記述します

44 44 第 5 章重複排除の構成重複排除の構成 Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください 表 5-1 作業 重複排除の構成作業 手順 重複排除ストレージサーバーの構成 ディスクプールの構成 p.45 の 重複排除ストレージサーバーの構成 を参照してください p.45 の 重複排除プールについて を参照してください p.46 の 重複排除プールの構成 を参照してください ストレージユニットの構成 p.48 の 重複排除ストレージユニットの構成 を参照してください クライアント側の重複排除の有効化 バックアップポリシーの構成 p.52 の クライアントの重複排除の有効化 を参照してください 重複排除ストレージユニットをバックアップポリシーの宛先として使用します Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください 最適化複製の構成 p.53 の 最適化重複排除コピーの構成 を参照してください p.54 の 最適化重複排除コピーの動作の構成 を参照してください 詳細な重複排除設定の指定 ( 任意 ) p.56 の 重複排除の構成ファイルについて を参照してください p.56 の 重複排除の構成ファイルの編集 を参照してください p.57 の pd.conf ファイルの設定 を参照してください

45 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージサーバーの構成 45 重複排除ストレージサーバーの構成 ここで言う構成とは 重複排除ストレージサーバーとして NetBackup メディアサーバーを構成することを意味します 重複排除ストレージサーバーを構成するとき 次を指定します ストレージサーバーの形式 NetBackup メディアサーバーの重複排除では ディスクストレージの形式に対して [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] を選択します PureDisk 重複排除プールでは ディスクストレージの形式に対して [PureDisk 重複排除プール (PureDisk Deduplication Pool)] を選択します Deduplication Engine のクレデンシャル p.22 の NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて を参照してください ストレージのパス p.34 の 重複排除ストレージパスについて を参照してください ネットワークインターフェース p.23 の 重複排除のネットワークインターフェースについて を参照してください 負荷分散サーバー ( 存在する場合 ) p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください ストレージサーバーを作成するとき ウィザードでディスクプールとストレージユニットも作成できます NetBackup で重複排除ストレージサーバーを構成する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ ディスクストレージサーバーの構成 (Configure Disk Storage Servers)] を展開します 2 重複排除ストレージサーバーを構成するためにウィザードの画面に従います 3 NetBackup が重複排除ストレージサーバーを作成した後 ディスクプールの構成ウィザードに進むために [ 次へ (Next)] をクリックできます 重複排除プールについて 重複排除プールは重複排除されるバックアップデータのストレージ宛先となるディスクプールです NetBackup メディアサーバーまたは NetBackup クライアントは 重複排除プールに格納されるバックアップデータを重複排除します NetBackup 重複排除ディスクプールは PureDisk の形式です

46 46 第 5 章重複排除の構成重複排除プールの構成 NetBackup では ディスクプールを構成するディスクリソースの所有権が排他的である必要があります これらのリソースを他のユーザーと共有した場合 NetBackup ではディスクプールの容量またはストレージのライフサイクルポリシーを正しく管理できません 重複排除プールの構成 重複排除ストレージサーバーを作成するときは NetBackup で重複排除ストレージサーバーを作成した後にディスクプールの構成ウィザードを起動できます ディスクプールをすでに作成している場合は これらの手順に従う必要はありません 重複排除用のディスクプールを構成するときに 次を指定します ディスクプールの形式 ([PureDisk]) プールに使用するディスクストレージを問い合わせるための NetBackup 重複排除ストレージサーバー プールに含めるディスクボリューム NetBackup は単一のボリュームとしてストレージを表示します ディスクプールのプロパティ p.46 の [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] プロパティ を参照してください ディスクプールの名前は 企業全体にわたって一意にすることをお勧めします NetBackup ディスクプールを作成する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)] ノードを選択します 2 詳細ペインのウィザードのリストで [ ディスクプールの構成 (Configure Disk Pool)] をクリックして ウィザードの指示に従います 詳しくは ウィザードのヘルプを参照してください 3 NetBackup で重複排除プールを作成した後は プールを使うストレージユニットを作成できます [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] プロパティ 表 5-2 では ディスクプールのプロパティについて説明します

47 第 5 章重複排除の構成重複排除プールの構成 47 表 5-2 プロパティ 名前 (Name) ストレージサーバー (Storage Server) [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] プロパティ 説明 ディスクプールの名前 ストレージサーバーの名前 ストレージサーバーは ストレージが接続されている NetBackup メディアサーバーと同じです ディスクボリューム (Disk volume) メディアサーバー重複排除プールでは すべてのディスクストレージは単一のボリュームとして公開されます PureDiskVolume はストレージパスとデータベースパスに指定したディレクトリ内に含まれているストレージの仮想名です [ 利用可能な領域 (Available space)] raw サイズ (Raw size) コメント (Comment) 高水準点 (High Water Mark) ディスクプール内で利用可能な領域の量 ディスクプールのストレージの raw サイズの合計 ディスクプールに関連付けられているコメント 高水準点は PureDiskVolume に空きがないことを示すしきい値です PureDiskVolume が高水準点にあると NetBackup はディスクプールのストレージユニットに割り当てられているバックアップジョブに失敗します また NetBackup は PureDiskVolume に推定された領域要件に対応する十分なストレージが含まれていない場合にもバックアップジョブに失敗します NetBackup は PureDiskVolume の容量が高水準点を下回ると再度ジョブをストレージユニットに割り当てます 容量は バックアップイメージが期限切れになると回復します NetBackup は PureDiskVolume の使用済み領域が高水準点を上回っても バックアップジョブをディスクプールに割り当てません デフォルトは 98% です 低水準点 (Low Water Mark) 低水準点は PureDiskVolume に影響しません 低水準点設定には 高水準点設定以上の値を指定することはできません デフォルトは 80% です

48 48 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージユニットの構成 プロパティ I/O ストリーム数を制限 (Limit I/O streams) 説明 ディスクプールの各ボリュームの読み書きストリーム ( つまり ジョブ ) の数を制限するために選択します ジョブはバックアップイメージを読み書きすることがあります デフォルトでは 制限はありません このプロパティを選択したら ボリュームごとに許可するストリームの数も構成します 制限に達すると NetBackup は書き込み操作に別のボリュームを ( 利用可能であれば ) 選択します ボリュームが利用不能な場合 利用可能になるまで NetBackup はジョブをキューに登録します ストリームが多すぎると ディスクスラッシングのためにパフォーマンスが低下することがあります ディスクスラッシングとは RAM とハードディスクドライブ間でデータが過度にスワップすることです ストリームを少なくするとスループットを改善でき 一定の期間に完了するジョブ数を増やすことができます ボリュームごと (per volume) ボリュームあたりの許可する読み書きストリームの数を選択または入力します 多くの要因が最適なストリーム数に影響します 要因はディスク速度 CPU の速度 メモリ容量などです 重複排除ストレージユニットの構成 ディスクプールを参照するストレージユニットを 1 つ以上作成します ディスクプールの構成ウィザードでは ストレージユニットを作成することができます したがって ディスクプールを作成するときに ストレージユニットも作成できます ディスクプールにストレージユニットが存在するかを判断するには 管理コンソールで [NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ ストレージ (Storage)]>[ ストレージユニット (Storage Units)] ウィンドウを参照します [ 処理 (Actions)] メニューを使用してストレージユニットを構成する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [NetBackup の管理 (NetBackup Management)] >[ ストレージ (Storage)]>[ ストレージユニット (Storage Units)] を選択します 2 [ 処理 (Actions)] メニューから [ 新規 (New)]>[ ストレージユニット (Storage Unit)] を選択します 3 [ 新しいストレージユニット (New Storage Unit)] ダイアログボックスのフィールドに入力します p.49 の 重複排除ストレージユニットのプロパティ を参照してください p.50 の 重複排除ストレージユニットの推奨事項 を参照してください

49 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージユニットの構成 49 重複排除ストレージユニットのプロパティ PureDisk ディスクプールのストレージユニットの構成オプションは次のとおりです 表 5-3 プロパティ ストレージユニット名 (Storage unit name) ストレージユニット形式 (Storage unit type) ディスク形式 (Disk Type) ディスクプール (Disk Pool) 重複排除ストレージユニットのプロパティ 説明 新しいストレージユニットの一意の名前 名前でストレージ形式を示すことができます ストレージユニット名は ポリシーおよびスケジュールでストレージユニットを指定する際に使用される名前です ストレージユニット名は 作成後に変更できません ストレージユニット形式として [ ディスク (Disk)] を選択します メディアサーバーの重複排除プール PureDisk 重複排除プールまたは PureDisk Deduplication Option ストレージプールのディスク形式に [PureDisk] を選択します このストレージユニットのストレージが含まれているディスクプールを選択します 指定された [ ディスク形式 (Disk type)] のすべてのディスクプールが [ ディスクプール (Disk Pool)] リストに表示されます ディスクプールが構成されていない場合 ディスクプールはリストに表示されません メディアサーバー (Media server) [ メディアサーバー (Media Server)] 設定によって このストレージユニットのディスクプールとデータの送受信を行う NetBackup メディアサーバーが指定されます 負荷分散サーバーのみがメディアサーバーのリストに表示されます 次のようにメディアサーバーを指定します メディアサーバーのリストにある任意のサーバーがディスクストレージへアクセスできるようにするには ( デフォルト ) [ 任意のメディアサーバーを使用 (Use any available media server)] を選択します ディスクストレージにアクセスできるメディアサーバーを制限するには [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] を選択します その後 許可するメディアサーバーを選択します ポリシーの実行時に 使用するメディアサーバーが NetBackup によって選択されます 最大フラグメントサイズ (Maximum fragment size) 通常のバックアップの場合 各バックアップイメージは ファイルシステムが許容する最大ファイルサイズを超過しないようにフラグメントに分割されます 20 MB から MB までの値を入力できます

50 50 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージユニットの構成 プロパティ 説明 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs) [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] 設定によって NetBackup がディスクストレージユニットに一度に送信できるジョブの最大数が指定されます ( デフォルトは 1 つのジョブです ジョブ数は 0 から 256 の範囲で指定できます ) この設定は Media Manager ストレージユニットの [ 最大並列書き込みドライブ数 (Maximum concurrent write drives)] 設定に対応します ジョブは ストレージユニットが利用可能になるまでキューに投入されます 3 つのバックアップジョブがスケジュールされている場合 [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] が 2 に設定されていると NetBackup は最初の 2 つのジョブを開始し 3 つ目のジョブをキューに投入します ジョブに複数のコピーが含まれる場合 各コピーが [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] の数にカウントされます [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] は バックアップジョブと複製ジョブの通信を制御しますが リストアジョブの通信は制御しません カウントは サーバーごとにではなく ストレージユニットのすべてのサーバーに適用されます ストレージユニットの複数のメディアサーバーを選択し [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] で 1 を選択すると 一度に 1 つのジョブのみが実行されます ここで設定する数は 利用可能なディスク領域 および複数のバックアップ処理を実行するサーバーの性能によって異なります 警告 : [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] 設定に 0 ( ゼロ ) を指定すると ストレージユニットは使用できなくなります 重複排除ストレージユニットの推奨事項 ストレージユニットのプロパティを使用して NetBackup の実行方法を制御できます [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] を徐々に増やす [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] の値を徐々に増やすことをお勧めします 初回のバックアップジョブ ( 初回シードとも呼ばれます ) は 2 回目以降のジョブより多くの CPU とメモリを必要とします 初回シードの後 ストレージサーバーはより多くのジョブを同時に処理できます ジョブの値を徐々に増やします テストにより 8GB のメモリと 4GB のスワップ領域を持つストレージサーバーでは 並列実行ジョブの上限は 50 個であることが確認されています クライアントとサーバーの比率の構成 クライアントとサーバーの比率を最適にするには 1 つのディスクプールを使って 複数のストレージユニットでバックアップ通信を分割するように構成できます すべてのストレー

51 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージユニットの構成 51 ジユニットが同じディスクプールを使うので ストレージをパーティション化する必要はありません たとえば 100 個の重要なクライアント 500 個の通常のクライアント 4 つのメディアサーバーが存在すると想定します 最も重要なクライアントをバックアップするために 2 つのメディアサーバーを使って 通常のクライアントをバックアップするのに 2 つのメディアサーバーを使うことができます 次の例では クライアントとサーバーの比率を最適に構成する方法について記述します NetBackup の重複排除のメディアサーバーを構成し ストレージを構成します ディスクプールを構成します 最も重要なクライアントのストレージユニット (STU-GOLD など ) を構成します ディスクプールを選択します [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] を選択します 重要なバックアップに使うメディアサーバーを 2 つ選択します 100 個の重要なクライアント用のバックアップポリシーを作成し STU-GOLD ストレージユニットを選択します ストレージユニットで指定したメディアサーバーは クライアントデータを重複排除ストレージサーバーに移動します 別のストレージユニット (STU-SILVER など ) を構成します 同じディスクプールを選択します [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] を選択します 他の 2 つのメディアサーバーを選択します 500 個の通常のクライアント用にバックアップポリシーを構成し STU-SILVER ストレージユニットを選択します ストレージユニットで指定したメディアサーバーは クライアントデータを重複排除ストレージサーバーに移動します バックアップ通信は ストレージユニット設定によって目的のデータムーバーにルーティングされます メモ : NetBackup は 書き込み動作 ( バックアップと複製 ) でのメディアサーバーの選択に対してのみストレージユニットを使います リストアの場合 NetBackup はディスクプールにアクセスできるすべてのメディアサーバーから選択します メディアサーバーへのスロットル通信 ディスクプールのストレージユニットの [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] 設定を使って メディアサーバーへの通信をスロットルで調整することができます また 同じディスクプールで複数のストレージユニットを使う場合 この設定によって より高い負荷には特定のメディアサーバーが効率的に指定されます 並列実行ジョブの数が多いほど 数が少ない場合に比べて ディスクはビジー状態になりやすくなります たとえば 2 つのストレージユニットが同じセットのメディアサーバーを使用しているとします 一方のストレージユニット (STU-GOLD) の [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum

52 52 第 5 章重複排除の構成クライアントの重複排除の有効化 concurrent jobs)] に もう一方 (STU-SILVER) よりも大きい値が設定されています [ 最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)] に大きい値が設定されているストレージユニットでは より多くのクライアントバックアップを実行できます クライアントの重複排除の有効化 クライアントの重複排除を有効にするには NetBackup マスターサーバーの [ クライアント属性 (Client Attributes)] ホストプロパティで属性を設定します バックアップの重複排除を行うクライアントを指定する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [NetBackup の管理 (NetBackup Management)] >[ ホストプロパティ (Host Properties)]>[ マスターサーバー (Master Server)] を展開します 2 詳細ペインで マスターサーバーを選択します 3 [ 処理 (Actions)] メニューから [ プロパティ (Properties)] を選択します 4 [ ホストプロパティ (Host Properties)] の [ 全般 (General)] タブで [ クライアント (Clients)] リストに Client Direct を使うクライアントを追加します 5 次の [ 重複排除場所 (Deduplication Location)] オプションから 1 つ選択します [ 常にメディアサーバーを使用する (Always use the media server)] はクライアントの重複排除を無効にします デフォルトでは すべてのクライアントに [ 常にメディアサーバーを使用する (Always use the media server)] オプションが設定されます [ クライアント側の重複排除を使用する (Prefer to use client-side deduplication)] は PureDisk プラグインがクライアントでアクティブな場合にクライアントの重複排除を使います それがアクティブでない場合は 通常のバックアップが実行されます クライアントの重複排除は実行されません [ 常にクライアント側の重複排除を使用する (Always use client-side deduplication)] は クライアントの重複排除を使います 重複排除バックアップジョブが失敗した場合 NetBackup はジョブを再試行します バックアップポリシーの [ クライアント側の重複排除を使用する (Prefer to use client-side deduplication)] または [ 常にクライアント側の重複排除を使用する (Always use client-side deduplication)] ホストプロパティを上書きできます Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 のクライアント側の重複排除の無効化に関する章を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 のクライアント側の重複排除の無効化に関する章を参照してください

53 第 5 章重複排除の構成バックアップの構成 53 バックアップの構成 バックアップポリシーを構成する場合 [ ポリシーストレージ (Policy storage)] で 重複排除プールを使用するストレージユニットを選択します ストレージライフサイクルポリシーの場合 [ ストレージユニット (Storage unit)] で 重複排除プールを使用するストレージユニットを選択します VMware バックアップの場合 VMware バックアップポリシーを構成するときに [ マッピングされた完全 VM バックアップ (Mapped full VM backup)] オプションを選択します [ マッピングされた完全 VM バックアップ (Mapped full VM backup)] オプションを選択すると 重複排除率が最も高くなります NetBackup は 重複排除ストレージユニットに送信するクライアントデータを重複排除します 最適化重複排除コピーの構成 重複排除されたバックアップの最適化されたコピーを構成できます p.24 の 重複排除されたデータの最適化複製について を参照してください 重複排除されたデータの最適化複製を構成する方法 1 すべての要件が満たされていることを確認します p.24 の 最適化重複排除コピーの要件 を参照してください 2 次のいずれかの方式を使用して バックアップイメージを複製します イメージを自動的にコピーするストレージライフサイクルポリシー [ バックアップ (Backup)] の宛先の [ ストレージユニット (Storage unit)] で ソースメディアサーバー重複排除プールのストレージユニットを選択します [ 複製 (Duplication)] の宛先の [ ストレージユニット (Storage unit)] で 宛先ディスクプールのストレージユニットを選択します そのディスクプールには メディアサーバー重複排除プールまたは PureDisk 重複排除プールを使用できます Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux または Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows を参照してください イメージを自動的にコピーする Vault ポリシー [ プロファイル (Profile)] ダイアログボックスの [ バックアップの選択 (Choose Backups)] タブで ソースメディアサーバー重複排除プール内のバックアップイメージを選択します [ 複製 (Duplication)] の [ 宛先 (Destination)] タブの [ ストレージユニット (Storage unit)] で 宛先ディスクプールのストレージユニットを選択します そのディスクプールには メディアサーバー重複排除プールまたは PureDisk 重複排除プールを使用できます Symantec NetBackup Vault 管理者ガイド UNIX Windows および Linux を参照してください

54 54 第 5 章重複排除の構成最適化重複排除コピーの動作の構成 イメージを手動でコピーする NetBackup の bpduplicate コマンド ソースメディアサーバー重複排除プールから別のメディアサーバー重複排除プールまたは PureDisk 重複排除プールに複製します Symantec NetBackup コマンド UNIX Windows および Linux を参照してください 各コピーに個別の保持期間を適用できます たとえば プライマリコピーを 3 週間保持して コピー先のコピーをそれより長い期間保持することができます ソースイメージが削除されても コピーは削除されません 最適化重複排除コピーの動作の構成 次のように 複数の最適化重複排除コピーの動作を構成できます 最適化複製のフェールオーバー 最適化複製ジョブが失敗した場合 デフォルトでは NetBackup はジョブを再実行しません 最適化複製の試行回数 ジョブの失敗前に NetBackup で最適化重複排除ジョブを再試行する回数を指定できます ストレージライフサイクルポリシーの再試行 最適化重複排除ジョブがストレージライフサイクルポリシーで構成されている場合 NetBackup はジョブを 3 回再試行します 注意 : これらの設定は 最適化重複排除コピージョブだけではなく すべての最適化複製ジョブに影響します 最適化されたジョブが失敗した場合に通常の複製に戻るように NetBackup を構成する方法 NetBackup マスターサーバーの bp.conf ファイルに次のエントリを追加します RESUME_ORIG_DUP_ON_OPT_DUP_FAIL = TRUE Windows システムでは NetBackup の構成オプションは Windows レジストリにあります 複製の試行回数を構成する方法 NetBackup の behavior ファイルに OPT_DUP_BUSY_RETRY_LIMIT エントリを追加します たとえば 次のエントリは NetBackup でジョブが失敗する前にジョブを 4 回再試行するように NetBackup を構成します OPT_DUP_BUSY_RETRY_LIMIT 4 behavior ファイルは 次のディレクトリに存在します UNIX の場合 :/usr/openv/netbackup/db/config/behavior

55 第 5 章重複排除の構成負荷分散サーバーの追加 55 Windows の場合 :install_path NetBackup db config behavior ストレージライフサイクルポリシーの再試行回数を構成する方法 NetBackup の behavior ファイルに IMAGE_EXTENDED_RETRY_PERIOD_IN_HOURS エントリを追加することによって 再試行の遅延を長くします この値のデフォルトは 3 時間です 負荷分散サーバーの追加 既存のメディアサーバーの重複排除ノードに負荷分散サーバーを追加できます p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください 負荷分散サーバーを追加する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します 2 重複排除ストレージサーバーを選択します 3 [ 編集 (Edit)] で [ 変更 (Change)] を選択します

56 56 第 5 章重複排除の構成重複排除の構成ファイルについて 4 [ ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)] ダイアログボックスで [ メディアサーバー (Media Servers)] タブ (Windows) または [ ログインクレデンシャル (Login Credentials)] タブ (UNIX) を選択します 5 負荷分散サーバーとして使用するメディアサーバーを選択します これはサポートされているホストである必要があります チェックマークが付いているメディアサーバーは 負荷分散サーバーとして構成されます 6 [OK] をクリックします 7 [ 次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)] が構成されているすべてのストレージユニットについて 新しい負荷分散サーバーが選択されていることを確認します 重複排除の構成ファイルについて データを重複排除する各ホストの pd.conf ファイルには 重複排除のための構成設定が含まれています このファイルを編集して そのホストの詳細設定を構成できます ホストの pd.conf ファイルを変更すると そのホストのみの設定が変更されます データを重複排除するすべてのホストで同じ設定にするには すべてのホストの pd.conf ファイルを変更する必要があります pd.conf ファイルは 次のディレクトリに存在します (UNIX) /usr/openv/lib/ost-plugins/ (Windows) install_path Veritas NetBackup bin ost-plugins 重複排除の構成ファイルの編集 pd.conf ファイルには 各ホストの重複排除の操作を制御する構成設定が含まれています ホストの pd.conf ファイルを変更すると そのホストのみの設定が変更されます データを重複排除するすべてのホストで同じ設定にするには すべてのホストの pd.conf ファイルを変更する必要があります p.56 の 重複排除の構成ファイルについて を参照してください pd.conf ファイルを編集する方法 1 テキストエディタを使用して pd.conf ファイルを開きます pd.conf ファイルは 次のディレクトリに存在します (UNIX) /usr/openv/lib/ost-plugins/

57 第 5 章重複排除の構成重複排除の構成ファイルの編集 57 (Windows) install_path Veritas NetBackup bin ost-plugins p.56 の 重複排除の構成ファイルについて を参照してください 2 設定を有効にするには 編集する各行から列 1 のシャープ記号 (#) を削除します 3 設定を変更するには 新しい値を指定します メモ : ファイルの等号 (=) の左右にあるスペースは重要です ファイルを編集した後 ファイルに空白文字があることを確認してください pd.conf ファイルの設定 p.57 の pd.conf ファイルの設定 を参照してください 4 ファイルを保存して閉じます 5 ホストで NetBackup Remote Manager and Monitor Service (nbrmms) を再起動します 表 5-4 に 構成できる重複排除設定を示します 表 5-4 pd.conf ファイルの値 設定 デフォルト値 指定可能な値 処理 DEBUGLOG C: pdplugin.log (Windows) tmp/pdplugin.log (UNIX) 任意のパス 指定したファイルにログ情報を書き込みます オペレーティングシステムに対応する DEBUGLOG 行をアンコメントし ログファイルのパスを指定します 異なる場所とログファイル名を指定できます LOGLEVEL ログファイルに書き込まれる情報量を指定します 範囲は 0 から 10 で 10 を指定すると情報量が最も多くなります メモ : シマンテック社のテクニカルサポートの担当者に指示されないかぎり この設定を変更しないでください COMPRESSION 0 0 ( オフ ) または 1 ( オン ) 圧縮を行うかどうかを指定します デフォルトでは ファイルは圧縮されません 圧縮を行う場合は 値を 1 に変更します p.24 の 圧縮と暗号化について を参照してください

58 58 第 5 章重複排除の構成重複排除の構成ファイルの編集 設定 デフォルト値 指定可能な値 処理 ENCRYPTION 0 0 ( オフ ) または 1 ( オン ) 暗号化を行うかどうかを指定します デフォルトでは ファイルは暗号化されません 暗号化を行う場合は 値を 1 に変更します p.24 の 圧縮と暗号化について を参照してください PREFETCH このキーワードは内部使用のために予約されています メモ : シマンテック社のテクニカルサポートの担当者に指示されないかぎり この設定を変更しないでください PDALIGN このキーワードは内部使用のために予約されています メモ : シマンテック社のテクニカルサポートの担当者に指示されないかぎり この設定を変更しないでください OPTDUP_TIMEOUT N/A 分で示される値 最適化複製がタイムアウトするまでの時間 ( 分 ) を指定します 分単位で指定します SEGKSIZE N/A N/A このキーワードは内部使用のために予約されています 警告 : この値を変更すると 容量が少なくなり パフォーマンスが低下する場合があります この設定は シマンテック社のサポート担当者によって指示された場合にだけ変更してください MINFILE_KSIZE 実際のシステムの限度 NetBackup でセグメント化する最小サイズのファイルを KB 単位で指定します しきい値より小さいファイルは 単一の大きいセグメントに結合されるため 多くの小さいセグメントを管理する場合のオーバーヘッドが削減されます ただし そのようなセグメントは 重複排除される可能性が低くなります 注意 : しきい値より小さいファイルが多数存在する場合 バックアップパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります

59 第 5 章重複排除の構成重複排除の構成ファイルの編集 59 設定 デフォルト値 指定可能な値 処理 MATCH_PDRO 1 1 ( オン ) または 0 ( オフ ) NetBackup が PureDisk リモートオフィスエージェントの動的セグメンテーション重複排除アルゴリズムを使用するように指定します この設定を有効にすると バックアップ済みデータはグローバルに相互に重複排除されます 無効に (0 に設定 ) すると PDDO は重複排除に静的な 128 KB のセグメンテーションアルゴリズムを使用します 注意 : デフォルトのセグメンテーションアルゴリズムを変更すると ほとんどの場合 次のバックアップセットでは 既存のストレージプールデータを使って重複排除が実行されません 後続のバックアップでは PDRO アルゴリズムを使って重複排除が実行されます OPTDUP_BANDWITH 0 0 ( 限度なし ) - 実際のシステムの限度 最適化複製に許可する最大帯域幅を指定します 値は KB/ 秒で指定されます OPTDUP_ENCRYPTION 1 1 ( オン ) または 0 ( オフ ) レプリケートするデータをネットワークに送信する前に暗号化するかどうかを指定します DONT_SEGMENT_TYPES N/A 任意のファイル拡張子 ファイル名の拡張子のリストを指定できます これらの拡張子を持つバックアップストリームのファイルは 16 MB より小さい場合に単一のセグメントが割り当てられます それより大きいファイルは 最大 16 MB のセグメントサイズを使用して重複排除されます 例 : DONT_SEGMENT_TYPES = mp3,avi この設定は NetBackup でグローバルに重複排除されないファイル形式内のセグメントが分析および管理されないようにします BANDWIDTH_LIMIT 0 0 ( デフォルト 限度なし ) - 実際のシステムの限度 メディアサーバーと重複排除プール間のデータをバックアップまたはリストアするときに許可する最大帯域幅を指定します 値は KB/ 秒で指定されます デフォルトは 限度なしです MAX_IMG_MBSIZE 50, ,000 このキーワードは内部使用のために予約されています メモ : シマンテック社の担当者に指示されないかぎり この設定を変更しないでください

60 60 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 1 つの重複排除ストレージパスのみがメディアサーバーに存在できます したがって ストレージサーバーの構成ウィザードを再実行することはできません 有効な NetBackup Deduplication Engine は 以前に定義されたストレージとバックアップイメージを破棄するすべての構成の試行を拒否します 手動でエンジンを無効にし 物理的にストレージディレクトリを削除する必要があります 構成には EMM データベース内の重複排除ストレージのレコードおよび物理的に存在するディスク上のストレージ ( データを含むストレージディレクトリ ) という 2 つの要素があります 重複排除ストレージサーバーを削除しても 物理ディスク上のストレージの内容は変更されません 不注意なデータ損失を防ぐために ストレージサーバーを削除しても NetBackup はストレージを自動的には削除しません 警告 : 有効なバックアップイメージを削除すると データが損失する可能性があります 表 5-5 作業 メディアサーバーの重複排除を無効化 手順 重複排除アクティビティが実行されていないことを確認します 重複排除ストレージを使うすべてのバックアップポリシーを無効にします Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください バックアップイメージを期限切れにします 重複排除ディスクストレージに存在するすべてのバックアップイメージを期限切れにします Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ディスクプールを使用するストレージユニットを削除します Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ディスクプールを削除します p.76 の 重複排除プールの削除 を参照してください

61 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 61 作業 メディアサーバーのサービスを停止します 手順 Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください ストレージディレクトリを削除します レジストリをリセットします 重複排除ストレージサーバーを削除します NetBackup サービスをメディアサーバーで起動します ストレージディレクトリおよびデータベースディレクトリ ( データベースディレクトリを構成した場合 ) を削除します p.71 の 重複排除レジストリのリセット を参照してください p.65 の 重複排除ストレージサーバーの削除 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 1 を参照してください Symantec NetBackup 管理者ガイド Windows Vol. 1 を参照してください 再構成します p.43 の 重複排除の構成 を参照してください

62 62 第 5 章重複排除の構成重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成

63 6 重複排除の管理 この章では以下の項目について説明しています 重複排除サーバーの管理 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理 重複排除プールの管理 重複排除のアクティビティの監視 重複排除ストレージの容量と使用状況の監視 バックアップイメージの削除 クライアントの重複排除の無効化 メンテナンス処理について 重複排除サーバーの管理 重複排除を構成した後 重複排除サーバーを管理する各種作業を実行できます p.64 の 重複排除ストレージサーバーのプロパティの変更 を参照してください p.65 の 重複排除ストレージサーバーの削除 を参照してください p.65 の 重複排除ストレージサーバーの状態の判断 を参照してください p.66 の ストレージサーバーの構成の取得 を参照してください p.66 の ストレージサーバーの構成ファイルの編集 を参照してください p.68 の ストレージサーバーの構成の設定 を参照してください p.68 の 負荷分散サーバーの構成ファイルの削除 を参照してください p.69 の 負荷分散サーバーの削除 を参照してください p.70 の 重複排除ストレージサーバーの表示 を参照してください

64 64 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 p.71 の 重複排除ストレージサーバーの属性の表示 を参照してください p.71 の 重複排除レジストリのリセット を参照してください 重複排除ストレージサーバーのプロパティの変更 NetBackup Deduplication Manager の保持期間とログレベルを変更できます 重複排除ストレージサーバーのプロパティを変更する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します 2 重複排除ストレージサーバーを選択します 3 [ 編集 (Edit)] メニューから [ 変更 (Change)] を選択します 4 [ ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)] ダイアログボックスで [ プロパティ (Properties)] タブを選択します 5 変更するプロパティの [ 値 (Value)] 列で値を選択します

65 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 65 6 値を変更します 7 [OK] をクリックします 重複排除ストレージサーバーの削除 重複排除ストレージサーバーを削除すると NetBackup はそのメディアサーバーの重複排除機能とストレージサーバー機能を無効にします NetBackup は構成からメディアサーバーを削除しません メディアサーバーを削除するには NetBackup の nbemmcmd コマンドを使用します 重複排除ストレージサーバーが管理しているディスクボリュームからディスクプールが構成されている場合 その重複排除ストレージサーバーは削除できません 警告 : 期限が切れていない NetBackup イメージがストレージに含まれている重複排除ストレージサーバーは削除しないでください 削除すると データが消失する場合があります 重複排除ストレージサーバーを削除する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します 2 [ 編集 (Edit)] メニューで [ 削除 (Delete)] を選択します 3 確認のダイアログボックスで [ はい (Yes)] をクリックします 重複排除ストレージサーバーの状態の判断 重複排除ストレージサーバーの状態を判断するには NetBackup の nbdevquery コマンドを使います 状態は 起動または停止です

66 66 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 重複排除ストレージサーバーの状態を判断する方法 NetBackup マスターサーバーまたは重複排除ストレージサーバーで 次のコマンドを実行します UNIX の場合 :/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevquery -liststs -storage_server server_name -stype PureDisk -U Windows の場合 :install_path NetBackup bin admincmd nbdevquery -liststs -storage_server server_name -stype PureDisk -U 次に出力例を示します Storage Server : bit Storage Server Type : PureDisk Storage Type State : Formatted Disk, Network Attached : UP この出力例は短縮されていますが 実際の出力にはもっと多数のフラグが表示される場合があります ストレージサーバーの構成の取得 ストレージサーバーの構成を取得し 保存することを推奨します 構成を取得して保存すると 環境のリカバリに役立つ場合があります 障害のために利用不能になったストレージサーバーの構成を取得すると NetBackup はテンプレート構成ファイルを戻します ストレージサーバーの構成を取得する方法 マスターサーバーで 次のコマンドを入力します UNIX の場合 :/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -getconfig -storage_server sshostname -stype PureDisk -configlist file.txt Windows の場合 :install_path NetBackup bin admincmd nbdevconfig -getconfig -storage_server sshostname -stype PureDisk -configlist file.txt sshostname には ストレージサーバーの名前を使用します file.txt では その目的を示すファイル名を使用します ストレージサーバーの構成ファイルの編集 非常に制限された状況では 環境の構成設定を含んでいるストレージサーバーの構成ファイルを作成することが必要になる場合があります

67 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 67 たとえばディザスタリカバリでは 環境の構成ファイルを作成するためにテンプレートファイルの編集が必要になる場合があります ストレージサーバーの構成を編集する方法 1 ストレージサーバーの構成ファイルを保存していない場合は ストレージサーバーの構成ファイルを取得します p.66 の ストレージサーバーの構成の取得 を参照してください 障害のために利用不能になったストレージサーバーの構成を取得すると NetBackup はテンプレート構成ファイルを戻します テンプレート構成ファイルの例は次のとおりです V6.5.5 "storagepath" "none" string V6.5.5 "spalogin" "n" string V6.5.5 "spapasswd" " " string V6.5.5 "dbpath" "db_path" string V6.5.5 "required_interface" "" string V6.5.5 "spalogretention" "7" int V6.5.5 "verboselevel" "3" int V6.5.5 は NetBackup のリリースレベルではなく 入出力形式のバージョンを表します このバージョンはシステムによって異なる場合があります 2 テキストエディタを使用して値を入力するかまたは変更します テンプレート構成ファイルでは 各行の 2 つ目の引用符セットに適切な情報を入力して デフォルト値を置換します これらの値は ストレージサーバーを最初に構成したときに使用したのと同じ値にする必要があります 必要な値を次に示します storagepath spalogin spapasswd dbpath データベースパスがストレージパスと同じである場合は storagepath と dbpath に同じ値を入力します required_interface required_interface は インターフェースを最初に構成する場合にのみ必要であり 特定のインターフェースが必要ない場合は空白にしておきます 必須インターフェースは コンピュータのホスト名にデフォルトで設定されます 他の構成パラメータの値は省略可能で リカバリの状況では必要ありません

68 68 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 ストレージサーバーの構成の設定 ファイルから構成をインポートすることによって ストレージサーバーの構成を設定 ( つまり ストレージサーバーを構成 ) できます 構成を設定すると 環境のリカバリに役立つ場合があります ファイルは保存した構成のファイルです p.103 の 障害に対する準備 を参照してください または ファイルは編集された構成ファイルである場合もあります p.66 の ストレージサーバーの構成ファイルの編集 を参照してください ストレージサーバーの構成を設定する方法 マスターサーバーで 次のコマンドを実行します UNIX の場合 :/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -setconfig -storage_server sshostname -stype PureDisk -configlist file.txt Windows の場合 :install_path NetBackup bin admincmd nbdevconfig -setconfig -storage_server sshostname -stype PureDisk -configlist file.txt sshostname には ストレージサーバーの名前を使用します file.txt には 構成が含まれているファイルの名前を使用します 負荷分散サーバーの構成ファイルの削除 重複排除の各負荷分散サーバーには sshostname.cfg ファイルがあります sshostname は 構成された重複排除ストレージサーバーの名前です sshostname は ストレージサーバーの構成に使用された場合 完全修飾ドメイン名となります 負荷分散サーバーからストレージサーバーの構成ファイルを削除することが必要になる場合があります たとえば ディザスタリカバリでは構成ファイルの削除が必要になる場合があります 構成ファイルを削除する方法 ファイルを削除します その場所は 次のようにオペレーティングシステムの形式によって異なります UNIX の場合 :/usr/openv/lib/ost-plugins Windows の場合 :install_path Veritas NetBackup bin ost-plugins

69 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 69 負荷分散サーバーの削除 重複排除ノードから負荷分散サーバーを削除できます メディアサーバーはクライアントデータを重複排除しなくなります p.17 の 重複排除サーバーについて を参照してください 負荷分散サーバーを削除した後 NetBackup Enterprise Media Manager サービスを再起動します NetBackup Disk Polling Service は 削除されたサーバーを使用してディスク状態を問い合わせようとすることがあります サーバーはすでに負荷分散サーバーではないため ディスクストレージに問い合わせることができません その結果 NetBackup はディスクボリュームを DOWN とマーク付けすることがあります EMM サービスを再起動すると ディスクストレージの監視には異なる重複排除サーバーが選択されます ホストに障害が発生して利用不能になった場合は メニューモードで tpconfig デバイス構成ユーティリティを使用して サーバーを削除できます ただし UNIX または Linux の NetBackup サーバーで tpconfig ユーティリティを実行する必要があります 手順については Symantec NetBackup 管理者ガイド UNIX および Linux Vol. 2 を参照してください メディアサーバーを重複排除ノードから削除する方法 1 [ 選択したメディアサーバーのみ使用する (Use one of the following media servers)] でメディアサーバーが指定されている各ストレージユニットで メディアサーバーを指定するチェックボックスを外します 利用可能な任意のメディアサーバーを使用するようにストレージユニットが設定されている場合 この手順は必要ありません 2 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します

70 70 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 3 重複排除ストレージサーバーを選択してから [ 編集 (Edit)]>[ 変更 (Change)] を選択します 4 [ ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)] ダイアログボックスで [ メディアサーバー (Media Servers)] タブ (Windows) または [ ログインクレデンシャル (Login Credentials)] タブ (UNIX) を選択します 5 削除するメディアサーバーのチェックボックスのチェックを外します 6 [OK] をクリックします 重複排除ストレージサーバーの表示 すでに構成した重複排除ストレージサーバーのリストを表示するには NetBackup 管理コンソールを使います 重複排除ストレージサーバーを表示する方法 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します [ すべてのストレージサーバー (All Storage Servers)] ペインはすべての構成された重複排除ストレージサーバーを示します 重複排除ストレージサーバーは [ ディスク形式 (Disk Type)] 列に [PureDisk] を示します

71 第 6 章重複排除の管理重複排除サーバーの管理 71 重複排除ストレージサーバーの属性の表示 重複排除ストレージサーバーの属性を表示するには NetBackup の nbdevquery コマンドを使います nbdevquery コマンドで使う server_name は ストレージサーバーの構成名に一致している必要があります ストレージサーバー名がその完全修飾ドメイン名の場合 その名前を server_name に使う必要があります 重複排除ストレージサーバーの属性を表示する方法 NetBackup マスターサーバーまたは重複排除ストレージサーバーで 次のコマンドを実行します UNIX の場合 :/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevquery -liststs -storage_server server_name -stype PureDisk -U Windows の場合 :install_path NetBackup bin admincmd nbdevquery -liststs -storage_server server_name -stype PureDisk -U 次に出力例を示します Storage Server : bit Storage Server Type : PureDisk Storage Type State Flag Flag Flag Flag Flag Flag Flag Flag Flag : Formatted Disk, Network Attached : UP : OpenStorage : CopyExtents : AdminUp : InternalUp : LifeCycle : CapacityMgmt : FragmentImages : Cpr : FT-Transfer この出力例は短縮されていますが 実際の出力にはもっと多数のフラグが表示される場合があります 重複排除レジストリのリセット 重複排除環境を再構成する場合は 手順の 1 つとして重複排除レジストリをリセットします p.60 の 重複排除ストレージサーバーとストレージパスの再構成 を参照してください

72 72 第 6 章重複排除の管理 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理 警告 : 次の手順に従うのは ストレージサーバーとストレージパスを再構成する場合のみです 手順は UNIX と Windows で異なります UNIX および Linux 上で重複排除レジストリファイルをリセットする方法 重複排除レジストリファイルをリセットするためにストレージサーバーで次のコマンドを入力します cp -f /usr/openv/pdde/pdconfigure/cfg/userconfigs/pdregistry.cfg /etc/pdregistry.cfg Windows 上で重複排除レジストリをリセットする方法 1 Windows レジストリで次のキーの内容を削除します HKLM SOFTWARE Symantec PureDisk Agent ConfigFilePath HKLM SOFTWARE Symantec PureDisk Agent EtcPath 警告 : Windows レジストリを編集すると 予期しない結果になる場合があります 2 Windows キーで次のキーのストレージパスを削除します つまり キー内の postgresql-8.3 -D の後ろをすべて削除します HKLM SYSTEM ControlSet001 Services postgresql-8.3 ImagePath たとえば 次の例のレジストリキーで イタリックのキーの内容を削除します "C: Program Files Veritas pdde pddb bin pg_ctl.exe" runservice -N postgresql-8.3 -D "D: DedupeStorage databases pddb data" -w NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理 NetBackup で既存のクレデンシャルを管理できます p.73 の NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加 を参照してください p.73 の NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの変更 を参照してください p.73 の 負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除 を参照してください p.74 の 重複排除クレデンシャルがあるメディアサーバーの確認 を参照してください

73 第 6 章重複排除の管理 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理 73 NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加 既存のストレージサーバーか負荷分散サーバーに NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを追加することが必要になる場合があります たとえば ディザスタリカバリではクレデンシャルの追加が必要になる場合があります 環境ですでに使用しているのと同じクレデンシャルを追加します 構成に負荷分散サーバーを追加する別の手順が存在します p.55 の 負荷分散サーバーの追加 を参照してください tpconfig コマンドを使用して NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを追加する方法 クレデンシャルを追加したいホストで次のコマンドを実行します UNIX の場合 :/usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -add -storage_server sshostname -stype PureDisk -sts_user_id UserID -password PassWord Windows の場合 :install_path Veritas NetBackup Volmgr bin tpconfig -add -storage_server sshostname -stype PureDisk -sts_user_id UserID -password PassWord sshostname には ストレージサーバーの名前を使用します NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの変更 NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルは 入力した後に変更できません クレデンシャルを変更する必要がある場合は シマンテック社のサポート担当者に連絡してください p.22 の NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルについて を参照してください 負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除 負荷分散サーバーから NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルを削除することが必要になる場合があります たとえば ディザスタリカバリでは負荷分散サーバーのクレデンシャルの削除が必要になる場合があります 重複排除ノードから負荷分散サーバーを削除する別の手順が存在します p.69 の 負荷分散サーバーの削除 を参照してください

74 74 第 6 章重複排除の管理重複排除プールの管理 負荷分散サーバーからクレデンシャルを削除する方法 負荷分散サーバーで 次のコマンドを実行します UNIX の場合 :/usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -delete -storage_server sshostname -stype PureDisk -sts_user_id UserID Windows の場合 :install_path Veritas NetBackup Volmgr bin tpconfig -delete -storage_server sshostname -stype PureDisk -sts_user_id UserID sshostname には ストレージサーバーの名前を使用します 重複排除クレデンシャルがあるメディアサーバーの確認 どのメディアサーバーに NetBackup Deduplication Engine 用のクレデンシャルが構成されているかを確認できます クレデンシャルがあるサーバーは負荷分散サーバーです 重複排除プールの管理 NetBackup Deduplication Engine のクレデンシャルがあるかどうかを確認する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ クレデンシャル (Credentials)]>[ ストレージサーバー (Storage Server)] を展開します 2 ストレージサーバーを選択してから [ 編集 (Edit)]>[ 変更 (Change)] を選択します 3 [ ストレージサーバーの変更 (Change Storage Server)] ダイアログボックスで [ メディアサーバー (Media Servers)] タブ (Windows) または [ ログインクレデンシャル (Login Credentials)] タブ (UNIX) を選択します クレデンシャルが構成されているメディアサーバーがチェックされます NetBackup 重複排除を構成した後 重複排除ディスクプールを管理する各種作業を実行できます p.75 の 重複排除ディスクプールのプロパティの変更 を参照してください p.75 の 重複排除プールの状態の変更 を参照してください p.76 の 重複排除ディスクボリュームの状態の変更 を参照してください p.76 の 重複排除プールの削除 を参照してください p.77 の 重複排除プールの状態の判断 を参照してください p.77 の 重複排除ディスクボリュームの状態の判断 を参照してください p.78 の 重複排除ディスクプールの表示 を参照してください

75 第 6 章重複排除の管理重複排除プールの管理 75 重複排除ディスクプールのプロパティの変更 重複排除ディスクプールのプロパティを変更できます ディスクプールのプロパティを変更する方法 1 NetBackup 管理コンソールで [ メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]>[ デバイス (Devices)]>[ ディスクプール (Disk Pool)] を展開します 2 詳細ペインで 変更するディスクプールを選択します 3 [ 編集 (Edit)] メニューから [ 変更 (Change)] を選択します 重複排除プールの状態の変更 4 [ ディスクプールの変更 (Change Disk Pool)] ダイアログボックスで プロパティを変更します p.46 の [ メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)] プロパティ を参照してください ディスクプールの状態は 起動または停止です 停止状態への変更は ディスクプールがビジー状態でないときに行う必要があります ディスクプールにバックアップジョブが割り当てられている場合 状態の変更は失敗します バックアップジョブを取り消すか ジョブが完了するまで待機します