Windows Server 2012 Community Day Learn What s Hot and New in Windows Server 2012!

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1 Windows Server 2012 Community Day Learn What s Hot and New in Windows Server 2012!

2 Windows Server 2012 R2 のストレージソリューション 横山哲也 グローバルナレッジネットワーク株式会社

3 横山哲也 ( ヨコヤマテツヤ ) グローバルナレッジネットワーク株式会社 Windows Server 関連研修を担当 Microsoft MVP (2003 年 4 月 ~2014 年 3 月 ) Directory Services (2012 年のみVirtual Machine) 最近の著書 プロが教えるWindows Server 2012 システム管理 ( アスキー ) グループポリシー逆引きリファレンス厳選 92( 日経 BP) ソーシャルメディア ブログ ヨコヤマ企画 ( Twitter yokoyamat Facebook yokoyama.tetsuya 趣味 写真 ( 猫とライブ ) 2

4 はじめに 本セッションの目標 Windows Server 2012 R2 を活用したストレージソリューションの提案 アジェンダ 簡単に使えるストレージが欲しい 高性能なストレージが欲しい スケーラビリティの高いストレージが欲しい 大容量のストレージが欲しい その他 ストレージシステムとしてのWindows Server 2012 R2 3

5 簡単に使えるストレージが欲しい 課題 Server Manager PowerShell Windows Server 2012 Essentialsエクスペリエンスソリューション 4

6 課題 ストレージシステムの管理が難しい GUIがない / GUIがベンダーごとに違う コマンドが難しい 標準ツールが欲しい 5

7 標準化された GUI: Server Manager リモート管理可能 6

8 使い慣れた PowerShell 100 近いコマンドレット PS C: > (get-command -Type Function -Module Storage).count 99 動詞 - 対象 オプション PS C: > Get-Volume -Verbose Format-Table -AutoSize 7

9 new Windows Server 2012 Essentials エクスペリエンス 役割の追加 %windir% system32 Essentials DashboardClient.exe 8

10 Windows Server 2012 DEMO Essentials エクスペリエンス

11 ソリューション ストレージシステムの管理が難しい GUI がない / GUI がベンダーごとに違う ServerManager & Windows Server 2012 Essentials エクスペリエンス コマンドが難しい PowerShell 補足 : ストレージ管理の標準規格 SMI-S (Storage Management Initiative Specification) 10

12 高性能なストレージが欲しい 課題 SMB の歴史 SMB 3.02 の新機能 SMB 1.0 の廃止 SMB マルチチャンネル階層化ストレージソリューション 11

13 課題 ファイルサーバーが遅い 低速な SMB 1.0 を廃止すればいいのでは? 互換性は? ネットワーク帯域が飽和しているのでは? 高速なネットワークは高価 SSD を使えば速くなるのでは? SSDは高価 12

14 SMB の歴史 SMB 1.0 以前 確認応答が多すぎる SMB 2.0 以降 バッファサイズ拡大 バッチ処理 その他の改善 もうすぐサポート切れ SMB 1.0 SMB 2.0 SMB 2.1 SMB 3.0 Windows 95~Windows XP Windows NT~Windows 2003 Windows Vista Windows 2008 Windows 7 Windows 2008 R2 Windows 8 Windows

15 new SMB 3.02 の新機能 性能向上 スケールアウトファイルサーバー利用時の負荷分散 SMB ダイレクトの性能向上 高速ネットワーク利用時の小容量 I/O 性能向上 管理性向上 詳細なイベントログ 仮想マシンのサポート 共有仮想ディスク (VHDX ファイル ) によるゲストクラスタ ( クラスタ共有ボリュームまたはスケールアウトファイルサーバー ) ライブマイグレーション ( マルチチャネルによる性能向上 ) バンド幅制限 ( ライブマイグレーションなどで利用 ) 14

16 new SMB 1.0 の廃止 手順 [ 機能の削除 ] 互換性を損なうので注意 現在の接続プロトコルの確認 Get-SmbConnection PS C: > Get-SmbConnection Format-Table AutoSize ServerName ShareName UserName Credential Dialect NumOpens STORAGE Shared Folders CORP STORAGE$ CORP STORAGE$

17 SMB マルチチャンネル 複数ネットワークパスの利用 速度の向上 可用性の向上 自動構成 NIC チーミングとの使い分け チーミング優位 フェールオーバーの速度 チーミング不利 SMBダイレクト不可 FYI: NetBIOS 時代 複数 NICを使うネットワークトポロジは非サポート NetBIOS 名前解決ブロードキャストが誤動作 クライアント NIC 1 NIC 2 スイッチスイッチ NIC A NIC B ファイルサーバー クライアント NIC 1 NIC 2 スイッチ NIC A NIC B ファイルサーバー 16

18 階層化ストレージ 記憶域プール 物理ディスクをいったん束ねて そこから切り出して使う ストレージの階層化 new SSDとHDDを同じプールに入れる よく使うファイルを自動 / 手動でSSDへ移動仮想ディスク ライトバックキャッシュとしても利用 記憶域プール 物理ディスク 17

19 new 階層化ストレージ : SSD の利用 アクセス頻度によりデータを SSD / HDD に自動移動 アクセス頻度が高いデータは高速な SSD に移動 特定のファイルを特定の階層に配置可能 例 : VDI 環境で親を SSD に配置 構成方法 物理ディスクが SSD と認識される事 記憶域プールから仮想ディスク作成時に階層設定 スケジュールタスクでデータを移動 既定値は AM 1:00 ( 変更可能 ) 1MB 単位で利用頻度を判断しデータを移動 同一ファイル内のデータが両階層に存在可能 頻度大 ヒント : Set-PhysicalDisk -FriendlyName PhysicalDisk1 -MediaType SSD 頻度小

20 new 階層化ストレージ : 設定画面 仮想ディスク作成時に SSD と HDD のサイズを指定

21 ストレージプール DEMO

22 ソリューション ファイルサーバーが遅い 低速な SMB 1.0 を廃止すればいいのでは? 廃止 Windows Vista / Windows Server 2008 以降に統一 ネットワーク帯域が飽和しているのでは? NIC を増やす ネットワークインフラを変更する必要はない SSD を使えば速くなるのでは? SSDを含めた階層構成 部分的に SSD を導入してコストを抑える その他 ODX の利用 21

23 スケーラビリティの高いストレージが欲しい 課題 スケールアウトファイルサーバー ソリューション 22

24 課題 ファイルサーバーのスケーラビリティに制限がある DFS 拠点ごとの負荷分散は可能 複製したファイルの排他制御を行なわない 同一拠点で複数サーバーを配置しにくい スケールアウトファイルサーバー DNS ラウンドロビンに依存 拠点内の負荷分散ができない ファイルの整合性が維持できない 特定のサーバーに優先接続したい 23

25 スケールアウトファイルサーバー CSV ( クラスター共有ボリューム ) の応用 フェールオーバークラスター必須 iscsi ストレージ利用可能 (Windows Server 2012 以降の標準機能 ) DNN 共有名 としてアクセス 従来の高可用性ファイルサーバー ある一時点でアクティブなノードは 1 台 Active / Passive スケールアウトファイルサーバー メタデータの更新を特定のノードで管理 データ転送は複数のノードから行う Active / Active メタデータのみ特定のノードが管理 クラスター クラスター

26 new new スケールアウトファイルサーバーの利点 負荷分散 ノードを増やすことで負荷分散可能 DNSラウンドロビンの利用 負荷分散機能の強化 所有権を持つサーバーに自動接続 整合性 ファイル本体は CSV に配置 ( 単一ボリューム ) 可用性 SMB 透過フェールオーバー (SMB 3.0 以降 ) サポートされない機能も多いので注意 例 : ReFS データ重複除去 FSRM の各機能 DFS 複製 25

27 FYI: CSV のバックアップができなかったわけ Windows には分散ロック機能がない ファイルのオープン情報はローカルノードで管理 ファイルの利用プロセスはローカルノードに照会 CSV の場合 ファイルのオープン情報は CSV の所有者が管理 オープン情報の問い合せがローカルノードではない場合がある オープン情報の問い合せが多いと性能低下 ABE の過度な利用など IW 用のファイルサーバーには不適切とされる 照会 クラスター 26

28 スケールアウト ファイルサーバー DEMO

29 ソリューション ファイルサーバーのスケーラビリティに制限がある DFS 本セッションの対象外 シナリオ1: 拠点ファイルを中央に複製してバックアップとして利用 シナリオ2: 中央ファイルを拠点に配布 読み取り専用 DFSの活用 Windows Server 2012 R2 のスケールアウトファイルサーバー クラスタ共有ボリュームの利用 ファイルの整合性を維持 サーバーを追加することでスケールアウト 拠点内の負荷分散 DNSラウンドロビンのみに依存 所有サーバーに優先接続 28

30 大容量のストレージが欲しい 課題記憶域プール iscsi 重複除去ソリューション 29

31 課題 ファイルサーバーのディスク容量が足りない ( 冷蔵庫の法則 ) ディスク安いんだから追加すればいい ドライブ文字の増加 変化 大容量記憶域の故障は影響大 JBoD は性能が出ない RAID 0 では不十分だし SSD は高価 仮想マシンのシステムディスクが無駄 構成後の差分ディスク不可 30

32 記憶域プール とりあえずディスク追加 記憶域プール ( 復習 ) 物理ディスクをいったん束ねて そこから切り出して使う 仮想ディスク 記憶域プール 物理ディスク 31

33 記憶域プール ドライブ文字を変えずに追加 シンプロビジョニング 作成時に割り当てた容量ではなく 実際に使った分だけ割当 記憶域に作成した仮想ディスクに設定 使用済 未使用 固定プロビジョンの物理ディスク割り当て 使用済 未使用 シンプロビジョンの物理ディスク割り当て iscsi の場合 new VHDXの利用 ( 最大 64TB) 容量可変ディスクの利用が可能 実質的なシンプロビジョニング 32

34 記憶域プール 壊れたら恐いから冗長化 仮想ディスク冗長化 (RAID) FYI: Windows Server 2012 からは CHKDSK の速度も大幅アップ ストレージプールから仮想ディスクを作る時に指定 ディスクの冗長化を実現するテクノロジー 記憶域プールから仮想ディスクを作成する時に設定 レイアウト ディスク要件 シンプル 1 台 ~ RAID 0 相当 ( ストライピング ) Parity ( シングル ) 3 台 ~ RAID 5 相当 ( パリティ付きストライプ ) Parity ( デュアル ) 5 台 ~ RAID 6 相当 ( 二重パリティ ) new Mirror ( 双方向ミラー ) 2 台 ~ RAID 1 相当 Mirror (3 方向ミラー ) 5 台 ~ RAID 1 相当 ( ただし3つの複製 )

35 new 重複除去 同じデータを除去 ディスク内の重複データを統合して容量を節約 Windows Server 2012 バッチ式の検査と除去 Windows Server 2012 R2 VDI 環境の積極的なサポート ファイル 1 メタデータ A B C D チャンクストア A B C D E F ファイル 2 メタデータ E B F A 34

36 重複除去 DEMO

37 ソリューション ファイルサーバーのディスク容量が足りない ( 冷蔵庫の法則 ) ディスク安いんだから追加すればいい 記憶域プール シンプロビジョニング 本当に必要になってからディスクを追加 三方向ミラーやデュアルパリティの利用 障害対策 JBoDは性能が出ないし SSDは高価 記憶域プール + SSD の階層 仮想マシンのVHDX 領域に重複除去 同じOSなら大きな効果 36

38 その他 今日取り上げなかった項目 37

39 その他にもこんな機能が バックアップ Windows Azure Backup Windows Azure ストレージ コンプライアンス 集中アクセス制御 ( 動的アクセス制御 ) ファイルの分類管理 (FCI) ブランチオフィス BranchCache クライアント向け WorkFolder 38

40 ストレージシステムとしての Windows Server 2012 R2 まとめにかえて 39

41 ストレージシステムとしての Windows Server 2012 R2 簡単 高性能 高スケーラビリティ 大容量 基本機能としては Windows Server 2012 R2 で十分 40

42 ストレージシステムの今後 APIの公開 さらに高い性能 ODX の利用が効果的 アプリケーションプロトコルに合わせた最適化 さらに高いスケーラビリティ CSV は制御ノードがボトルネックになりやすい さらに高い柔軟性 ディスクの追加と削除 スナップショット ストレージ専用システムの価値とは? 41

43 告知 : マイクロソフト マイクロソフトパートナー向けセミナー m-step 先行告知 マイクロソフト認定教育コース #23410: Windows Server 2012 のインストールおよび構成 #23411: Windows Server 2012 の管理 #23412: 高度な Windows Server 2012 サービスの構成 42

44 告知 : グローバルナレッジネットワーク 教育コース Windows Server 2012 ソリューションアップデート Microsoft コアサービスオーバービュー ~ ユニファイドコミュニケーション基盤構築のための基礎知識 ~ G-Tech 2013 ( 技術カンファレンス ) 日程 : 10/17( 木 )~10/18( 金 ) 場所 : 東京ラーニングセンター ( 地下鉄丸ノ内線西新宿駅 ) 告知 : 申込 : 9/17( 火 ) 一般申込開始 43

45 Q & A 44

46 Thank You! ありがとうございました 45