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まいえこやぎ
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2 特集2 序論長谷川豪 GO HASEGAWA 再読 KATSURA 桂桂離宮桂から学ぶこと光と自然と物質のエネルギーあふれる無数の衝突と共存で成り立っていることに気付かされるのだ 3度目の正直東京近郊で育ちいま東京で生活している僕だが実は桂離宮には少しだけ縁が建築物の写真についても同様のことが言える柱と床の2本の直交軸によって風景を 4象限にある個人的な話になってしまうが僕の父は京都出身しかも桂の出身なのである父の生家が桂離宮のすぐそば桂木ノ下町にあり小学生の夏休みにその生家から桂川に遊びに向かう途中手入れ切り取った東南から見た古書院広縁と月見台 2 が分かりやすいかもしれない 1枚の写真の中のの行き届いた生垣沿いをよく歩いたそれが初めての桂離宮だった 2本の直交軸が僕たちを内外天地といった空間対比の間に行き来させるそれは広縁から月見台に出て庭に下りてといった一連の所作を自然と想起させ庭と建築が自然物と人工物がその後桂離宮の内部に入ったのは大学3年生の時だ大学の建築史実習の一環として幸運にも桂をこの眼で見た松琴亭も月波楼も月見台も見たただ正直に言うとその時大した感激はなかっ分かち難く連続している桂の空間を鮮やかにを表現しているのであるこの分かち難い連続は写真たすべてが教科書どおりだったこのプロポーションが美しいと書いてあるこのディテールがの中央にG.L. グランドラインという1本の軸のみを用意し建築と大地の接続だけをひたすらに注素晴らしいとされているそんな確認作業に終わったなぜか自分の眼で見ることを全くやめていたから感激などできるはずもないのだが視したあの表紙の写真にも強く表れている桂 KATSURA 日本建築における伝統と創造ワルターグロピウス丹下健三石元泰博著造型社 1960 桂の石元の眼は決して漠然と風景を眺めるようなことはしない桂を歩きまわり凝視し桂離宮空間と形磯崎新熊倉功夫佐藤理石元泰博著岩波書店 1983 しかし先日桂日本建築における伝統と創造以下桂を拝見することでその10年前の桂訪石元独自の平面や軸線を桂の空間にあてがうことで1枚の写真の中にモノとモノの関係性やそれら問が自分の想像力の欠落と怠慢であることが明らかになってしまった幾つもの写真を通じて体験の結び付きを示していたのだと思うモノとモノとの関係を先鋭化するこれらの繊細で大胆な平面やした3度目10年ぶりの桂は鮮やかで生々しくその豊潤さに胸が高鳴るものだった軸線は半世紀前の石元の眼そのものだとも言えるだろうまたそれら写真のトリミングを含めたすべてのレイアウトを担当した亀倉雄策の仕事も特筆に桂と石元の眼桂は写真を石元泰博テキストを丹下健三レイアウトを亀倉雄策が担当する値する迫力ある見開き写真がきたかと思えば横長と縦長の写真を対比的に並べたりあるいはまという最強の布陣によって1971年に世に出された桂離宮の写真集である実はその11年前にワルタるで展開図のように室内の一壁面のみを切り出したりとページごとに空間の多様なプロポーショーグロピウスがテキストを寄せハーバートバイヤーのレイアウトによる KATSURA がさらン重心の変化が周到に用意され僕たちは最後の1ページまで驚嘆させられるのだに1983年に石元が再撮影し磯崎新らがテキストを寄せた桂離宮空間と形がそれぞれ発行され桂の写真を前にすると僕たちは自然の生命感物質感調和明と暗静と動均整連続ているつまり丹下版グロピウス版磯崎版の3種類の桂が世に出ているのだかかわ感といったあらゆる感覚に対して敏感にならざるを得ない桂離宮という現実はただ一つだが石った3人の建築家の名前だけを見てもこの写真集がタダモノではないことが容易に想像できる元の眼が桂で拾い続けた関係性の多様さと豊かさを前にしてこの写真集をひとつの感情で読み 3つの桂の中で最も深い印象を残したのは丹下版の石元の写真である終えることなど決してできないそれどころかその鋭敏になった感覚は僕たちの眼の前に新たな現まず度肝を抜かれたのはハードケースの表紙の写真だ軒レベルで新御殿の屋根をバッサリと切実をつくり出すのだり落とし足元には美しい芝庭が広がっている建物の下半分と芝を写真ど真ん中で衝突させると自分の眼が新たな現実をつくり出すということところで丹下健三は序文でこう述べているいう極めて大胆な構図だこんな桂を撮った写真家は石元の前にも後にもいないだろうその結果この写真の本から桂を知った人は現実の桂を訪れて別のものにみえて落胆するかもしれない新御殿は柱梁建具割りだけでエレベーションを構成したモダニズム建築のような様相を呈しさながらルコルビュジエのサヴォア邸あるいはミースファンデルローエのレイクショアドライブアパートメント 1 の足元のように見えるしかし桂をじっくり読み込んでいくとこれが単に奇をてらった大胆さなどではないことが次第に了解されてくる僕はその逆で現実の桂で気付けなかったことを写真集桂に見つけることができたさらに上桂日本建築における伝統と創造丹下健三石元泰博著中央公論社 1971 下同ハードケース言えばこの桂の体験は桂離宮を見ていると同時に石元丹下亀倉の3人の6つの眼を見ているような気分だった 6つの眼が現実をこんなふうに見てもいいのだという勇気をさらに言えば自分の眼が新たな現実をつくり出すということを我々に開示してくれている気がしたのだページをめくってみる丹下健三の序文のあとに石元の写真が始まるすぐに目を引いたのは土塀と生垣飛石と苔石苔石御幸道部分 2 など美しい桂の庭の写真である個性豊かないま僕たちはとても便利でしかし同時に少し目標を持ちにくい時代に生きているそうした物質同士が無媒介にぶつかり合いしかし面一で平滑に配列される様はまるで象嵌された美術工芸時代背景が起因しているのかは分からないが自分の眼がなくても生きていける想像しなくても生品寄せ木細工のようではないか衝突と平穏が同時にそこにあり桂の庭の独特の緊張感と豊かさきていけるそんな風潮があるように思う恥ずべきことだが10年前の僕がそうだったそんな現代が写真から体験されるのだ僕が桂の中で最も感銘を受けた写真は芝庭の半分に大木が木陰を落としその手前に苔と飛石を見据える中書院から見た芝庭だここでは苔飛石芝といった素材同士の衝突の上にさらに光と影の衝突が重なり合い地面という1枚の美しい平滑面に複雑で豊かなパターンが生み出されている石元が切り取ったシルクのように滑らかな平面を見れば世界が 1 レイクショアドライブアパートメント 1951 ミースファンデルローエ 2 土塀と生垣飛石と苔石苔石御幸道部分東南から見た古書院広縁と月見台 333図版p.30 はせがわごう建築家 1977年生まれ 2002年東京工業大学大学院修士課程修了後西沢大良建築設計事務所 2005年長谷川豪建築設計事務所設立主な作品森のなかの住宅 2006 桜台の住宅 2006 五反田の住宅 2006 などに生きる僕たちにとって桂が半世紀たってもいまだみずみずしさを放つのはこの一冊の写真集が自分の眼で力強くモノとモノの関係を想像して生きることの豊かさを圧倒的な迫力と鮮やかさをもって僕たちに語りかけてくるからなのではないか, 中書院から見た芝庭 16 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

それは広縁から月見台に出て庭に下りてといった一連の所作を自然と想起させ庭と建築が自然物と人工物がその後桂離宮の内部に入ったのは大学3年生の時だ大学の建築史実習の一環として幸運にも桂をこの眼で見た松琴亭も月波楼も月見台も見たただ正直に言うとその時大した感激はなかっ分かち難く連続している桂の空間を鮮やかにを表現しているのであるこの分かち難い連続は写真たすべてが教科書どおりだった

3 YASUHIRO ISHIMOTO HIROSHI NAITO MoMA The Family of Man MoMA The Family of Man 2 The Family of Man MoMA Architecture of Japan MoMA 3 Architecture of Japan 1 18 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

of Man 2 The Family of Man MoMA Architecture of Japan 1953319 320 1

4 3 Architecture of Japan Architecture of Japan 20 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

5 INAX REPORT No Architecture of Japan 2 INAX REPORT No The Family of Man The Family of Man

3 Architecture of Japan 2 176 23 2 2 1971

6 KATSURA 24 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

7 2 Language of Vision vision in motion INAX REPORT No ,500m800m INAX REPORT No

8 INAX REPORT No INAX REPORT No

9 31 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

10 32 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

11 ,, AKIKO MORIYAMA, 333 BP G INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

20012002 2005 1997 20062006 50 2 AKIKO MORIYAMA, 333 BP 1998

12 , RE DESIGNHAPTIC SENSEWARE VI2000EXPO 2005 AICHI 2005AGFJTKENZO 2003 Designing DesignLars Muller Publishers KENYA HARA KATSURA 36 INAX REPORT No.176 INAX REPORT No

Designing DesignLars Muller Publishers 2007 2008 2

DocuPrint C5450 ユーザーズガイド

DocuPrint C5450 ユーザーズガイド 1 2 3 4 5 6 7 8 1 10 1 11 1 12 1 13 1 14 1 15 1 16 17 1 1 18 1 19 1 20 1 21 1 22 1 23 1 24 1 25 1 26 27 1 1 28 1 29 1 30 1 31 1 2 12 13 3 2 10 11 4 9 8 7 6 5 34 24 23 14 15 22 21 20 16 19 18 17 2 35