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1 調査部金属資源調査課 1. の市況 2014年6 月 参考として図1-1に2014年6 月の為替相場を 図 1-2に 欧米中の製造PMI推移を示す 図1-1. 為替相場 2014年6 月 各種報道を基に作成 図1-2. 欧 米 中 の 製 造 購 買 担 当 者 景 況 指 数 PMI 推移 2012年1月 2014年月 各種報道を基に作成 注 :CFLP 中物流購買連合会 PMI の調査対象は 営企等大企が多いとされるのに対し HSBC 香 港上海銀行 発表 PMI の調査対象は 中小企が多い とされる 金属資源レポト 月は 初旬に中 青島の金属保税倉庫において 同一の銅現物を担保に複数の銀行から融資を受ける二 重担保の疑惑が生じ 同問題に起因する市場への不信 感から銅およびニッケは急落した後 暫く軟調に推 移した 中旬以降は 中政府がGDP経済成長率の目 標達成のための経済政策実施を示唆したことや米の 景気回復を示す指標 5月 鉱 工 生 産 指 数 前 月 比 0.6 予想 0.5 前月 0.6 が発表されたこと が好感され 徐々に持ち直し越月した 鉛および亜鉛 は 銅 ニッケほどには保税倉庫問題の影響を受け ず 特に亜鉛は在庫の減少も好感され中 下旬にかけ ては強気に推移した 月は 6月末の回復基調を背景に 初旬に米中の6 月 製 造 PMIの 改 善 米 5.3 前 月56.2 中 HSBC 51.9前 月49.4 米 6月 雇 用 統 計 結 果 が ADPお よ び 労 働 省 発 表 い ず れ も 予 想 を 上 回 る 増 加 ADP発表 民間部門 28.1万人増 予想21.2万人増 労働省発表 非農部門 28.8万人予想21.2万人増 と なったことで 更に上昇した 中旬はやや様子見相場 を展開した後 米6月中古住宅販売数の3か月連続上 昇等の指標が好感されて上昇した 下旬は 中月 製造PMI速報値が52.0と一年半ぶりの高水準となっ たことが好感された 鉛および亜鉛については 6月初旬時点では同価格 帯を推移していたものの 下旬以降 今後の大規模鉱 山閉鎖と欧米での堅調な自車要によるイト 感とそれに伴う在庫の減少が意識されたことで亜鉛価 格が鉛価格を凌ぐ勢いで急伸し 一時3年ぶりの高値 を記録した 鉛も月下旬には一時1年半ぶりの水準ま で値を上げた 鉱 2014年6 月の相場は 中の金融取 引における金属担保利用問題や米中の経済指標結果を 反映しつつも 鉱種毎の個別要因により異なるきを 見せる場面も見られた 銅 6月初旬に下落しその価格帯を中旬まで推移 した後 6月下旬から上昇基調に転じ 月初旬の 水準で月末まで推移 鉛 6月中旬に僅かに値を下げたものの 下旬か ら徐々に上昇基調となる中 月中旬に一時急伸 し1年半ぶり高値となった後 反から月末には やや下落した 亜鉛 6月中旬までは鉛とほぼ同様のきを見せ ていたが 下旬から鉛を上回る勢いで上昇が始ま り 月中旬に3年ぶり高値を記録した 月末には 鉛と同様一服して値を下げた ニッケ 6月初旬から中旬にかけて下落した後 月末から月初旬にかけて値を戻した 中旬以降 は上昇と下落を繰り返しつつ 総じて軟調に推移 した

2 2. 銅の価格と 1. LME価格と在庫 鉱 銅 図2-1に2014年6 月のLME銅現物価格と同在庫の 推移を示す 6月の銅市況は 中の保税倉庫に保管されていた銅 に複数の担保が設定されていた問題やイラク情勢の不 安定化等を背景に 6,000US$/t台後半を頭重く推移した 6月3日 中 青島港の保税倉庫在庫に金融取引の 担保としての抵当権が多重に設定されている疑惑が発 覚 金融機関が銅金融の規制を強化し 青島に保管さ れている銅が市場に出回るとの観測から価格は下げ足 を速め 月初では,003.0US$/tであったが 6月6日に は約1か月ぶりとなる6,600US$/t台にまで値を下げた また中旬においては イラク情勢不安も相場を押し 下げる要因に働いた ンニ派の過激派武装組織がイ ラク北部で勢力を拡大していることに関し オバマ大 統領は6月13日 米軍による攻撃の可能性も辞さない と発言 これを受け原油市場では供不安から原油価 格の上昇に振れたが 銅を始めとする市 場では景気圧迫要因に作用し 銅価格は中旬にかけ上 値重く展開した その後は 22日に発表された中6月のPMI HSBC 発表 が50.8と市場予想の49. 前月の49.4からも大き く上昇し 2013年12月以来の50超えとなったことが好 感され 23日の銅価格は6,900US$/t台にまで回復した 他方 米の景気に関し 25日 本年Q1のGDP成長 率確定値が前期比2.9 減と改定値の1.0 減から下方 修 正 さ れ た た め 価 格 回 復 の 足 取 り は 重 く な り 6,955.0US$/tで越月した 月の銅価格も 引き続き米と中の景気に 左右されながら,100US$/tを挟む狭いレンジをもみ 合い推移した 月3日に発表された6月の米非農 部門雇用者数は前月比で増加し 失率は6.1 と6年 ぶりに改善するなど雇用情勢の改善が鮮明になった これを好感し銅価格は,100US$/t台にまで回復 しか しながら中経済回復の足取りは重く 9日発表の6月 期消費者物価上昇率は2.3 と前月に比べ0.2 低下 また10日発表の6月期輸出入が市場の予想を下回った このため価格は,200US$/t台を窺うきを見せつつも 勢いにやや欠け,100US$/t台で推移する展開が月半 ばまで続いた 1日には 中 山西省の建設会社の社債が償還不 能となるおそれがあるとの報道から 中不産部門 の健全性に対する懸念が広まり 価格は,100US$/tを 割り込み さらに21日には,000US$/tの大台も割り込 ん だ そ の 後 は 24日 に 発 表 さ れ た 中 の6月 期 PMI HSBC発表 が52.0と2か月連続で50を上回ったこ と か ら 25日 に は,183.5US$/tに 反 発 月 末 ま で は,100US$/tを挟んで推移し,135.5US$/tで越月した 金属資源レポト 311 月間平均値 US$/t 2012 年 2013 年 2014 年 1月 8,043 8,049,295 2月 8,423 8,00,152 3月 8,45,663 6,668 4月 8,260,203 6,668 5月,920,229 6,884 6月,420,004 6,806 月,589 6,893,100 8月,492,182 9月 8,068, 月 8,00, 月,694, 月,963, 月,950,322 当該期間中最高値,183.5US$/t 月25日 当該期間中最安値 6,660.5US$/t 6月6日 LME銅在庫は 2013年6月下旬からの減少傾が継 続した 6月30日には15.4万tとなり 2012年10月に記 録したリマンショック後の最低水準 21万t を引き 続き更新した しかしながら月には中 青島での 重複担保疑惑を受けたLME倉庫への移と思われる きから 在庫が一時増加したが 下旬には再び減少 傾に戻り 月末の在庫は14.万tとなった 6月初LME在庫 10,825t 月末LME在庫 146,50t 2. 銅研究会 ICSG による2011年5月 2014年5月 までの世界の銅推移を図2-2に うち中につい て図2-3に示す 図2-1. 銅 LME価格と在庫の推移 2014年6 月 出典 LMEデを基に作成

3 銅 世 界 の 鉱 山 生 産 量 は 2012 年 下 期 から 緩 やかな 増 産 傾 にあり 2013 年 2 月 には 一 時 132 万 tまで 落 ち 込 ん だものの 同 年 月 には150 万 t 台 に 回 復 し その 後 も 生 産 量 は 増 加 2013 年 12 月 に163 万 tまで 拡 大 した 後 中 春 節 等 の 季 節 変 により 落 ち 込 みを 見 せたが 2014 年 5 月 では156.9 万 tとなっており 年 後 半 での160 万 t 台 の 回 復 を 窺 う 勢 いとなっている また 地 金 生 産 量 も 若 干 の 振 幅 は 見 られるものの2012 年 下 期 より 増 産 傾 が 見 られ 2012 年 12 月 には181.3 万 tと180 万 t 台 を 達 成 し その 後 2014 年 9 月 までは10 万 t 台 で 推 移 2013 年 10 月 には184.0 万 tにまで 回 復 し 2014 年 5 月 は 万 tと190 万 t 突 破 も 視 野 に 入 ってきた 一 方 地 金 消 費 量 に 関 しては 2013 年 3 月 以 降 生 産 量 増 加 を 上 回 る 拡 大 傾 が 見 られ 2014 年 4 月 には 供 不 足 が18.6 万 tにまで 拡 大 2014 年 5 月 単 月 では 依 然 として6.9 万 tの 供 不 足 となっている 鉱 ( 出 典 :ICSGデを 基 に 作 成 ) 図 2-2. 世 界 の 銅 推 移 (2011 年 5 月 ~2014 年 5 月 ) 図 2-3. 中 の 銅 推 移 (2011 年 5 月 ~2014 年 5 月 ) ( 出 典 :ICSGデを 基 に 作 成 ) 金 属 資 源 レポト 93 (312)

4 鉱 銅 中 の に 関 しては 鉱 山 生 産 量 は2013 年 2 月 に は 一 時 12 万 tを 下 回 ったものの 5 月 には14.4 万 tま で 回 復 しかしその 後 拡 大 の 勢 いは 継 続 せず 再 び 減 少 に 転 じ 2013 年 12 月 までは12.8 万 t 前 後 で 推 移 2014 年 1 月 には 再 び13 万 t 台 に 回 復 し 2 月 は 春 節 の 影 響 で12.0 万 tにまで 一 時 的 に 下 がったが 5 月 には13.3 万 tとなった 一 方 銅 地 金 生 産 量 は 2012 年 月 に46 万 tにまで 一 時 下 がったが その 後 概 ね 堅 調 に 拡 大 し 2013 年 10 月 には60 万 t 台 にまで 増 加 した 2014 年 2 月 は 豪 州 カナダ チリ 中 DR コンゴ インドネシア キシコ ペ ロシア 米 ザンビア 世 界 計 表 2-1. 主 要 生 産 別 鉱 山 生 産 量 2013 年 1 5 月 期 計 2014 年 1 5 月 期 計 ( 単 位 : 千 t) 増 減 比 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % 計 % 精 鉱 , % Sx-Ew % 計 2, , % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 % Sx-Ew % 計 % 精 鉱 5, , % Sx-Ew 1, , % 計,201.4, % ( 出 典 :ICSGデを 基 に 作 成 ) 春 節 の 影 響 で52.9 万 tに 一 時 下 がったが 5 月 は62.0 万 t にまで 回 復 した < 供 鉱 山 生 産 > ICSGが 発 表 した2014 年 1~5 月 期 の 鉱 山 生 産 量 は 対 前 年 比 4.9% 増 の55.3 万 tとなった 内 訳 を 見 ると 精 鉱 が 同 6.0% 増 の50.0 万 t Sx-Ewは 同 1.0% 増 の158.4 万 tであった 上 位 生 産 11か の 鉱 山 生 産 量 を 表 2-1に 示 す 当 該 期 間 中 に 生 産 量 計 ( 精 鉱 とSx-Ew 合 計 )が 対 前 年 同 期 比 で 減 少 している はインドネシアと 中 である が 特 にインドネシアは 同 10.1% 減 と 大 幅 な 減 となっ た これは 本 年 1 月 からの 鉱 石 輸 出 禁 止 措 置 により 精 鉱 輸 出 に 当 たっては 輸 出 税 が 課 されることとなった が 精 鉱 輸 出 許 可 証 の 発 行 遅 延 等 により 精 鉱 輸 出 が 中 断 されていることによるものである 生 産 量 が 大 きく 増 加 している としては 米 ( 同 1.9% 増 )やDRコン ゴ( 同 12.4 増 ) ペ( 同 9.0% 増 ) ザンビア( 同.3% 増 )が 挙 げられる 米 の 増 加 は Bingham Canyon 鉱 山 での 生 産 回 復 分 ( 昨 年 は4 月 に 地 滑 り 事 故 が 発 生 ) や Morenci 鉱 山 及 びPinto Valley 鉱 山 での 増 産 が 寄 与 している DRコンゴではKamoto 鉱 山 での 増 産 ペ ではToromocho 鉱 山 でのフ 生 産 達 成 に けた 生 産 拡 大 が 牽 引 となった 2014 年 6~ 月 の 銅 の 鉱 山 生 産 を 巡 る 主 な は 以 下 のとおりである 2014 年 6 月 4 日 付 け 地 元 報 道 によると ウズキ ンAlmalyk 採 鉱 冶 金 コンビナト(AGMK)(ウズキ ンの 銅 生 産 独 占 企 )は2014 年 銅 生 産 を2% 増 の10 万 tに 拡 大 する 予 定 である 現 在 AGMKは 既 存 生 産 施 設 の 近 代 化 改 修 原 料 基 盤 の 拡 充 新 規 施 設 建 設 等 の 多 数 の 投 資 プロジェクト( 総 額 約 6. 億 US$)を 実 施 している AGMKは 精 製 銅 (カソド) 金 属 亜 鉛 鉛 精 鉱 その 他 製 品 を 生 産 しており 製 品 総 額 は 年 間 3 億 US$を 上 回 る 製 品 の 約 60%を 輸 出 し うち5%をCIS 諸 けに 輸 出 している Glencore Xstrataは 豪 州 QLD 州 (クインズランド 州 ) 北 西 部 に 位 置 するErnest Henry 銅 金 鉱 山 の 坑 内 採 掘 を 開 始 したことを2014 年 6 月 25 日 発 表 した 同 社 の 発 表 によれば 当 該 鉱 山 はこれまで 露 天 採 掘 によ り300 万 t/ 年 の 鉱 石 を 採 掘 していたが 坑 内 採 掘 へ の 移 行 により 鉱 石 採 掘 量 は2015 年 までに600 万 t/ 年 に 増 加 し 銅 生 産 量 は5 万 t/ 年 金 生 産 量 は2.18 t/ 年 ( 万 oz)になる 予 定 また 当 該 鉱 山 のマインラ イフは14 年 延 長 され 2026 年 までとなる 地 元 紙 は QLD 州 Cripps 鉱 山 資 源 大 臣 が 同 鉱 山 のマインライ フの 延 長 はQLD 州 の 経 済 の 活 性 化 にとって 歓 迎 す べきことであるとコントしたことを 伝 えている 94 (313) 金 属 資 源 レポト

5 種 別 2013 年 1 5 月 期 計 2014 年 1 5 月 期 計 増 減 比 Sx-Ew % 豪 州 一 次 % 計 % Sx-Ew % チリ 一 次 % 中 計 1, , % Sx-Ew % 一 次 1, , % 二 次 % 計 2, , % Sx-Ew % DR コンゴ 一 次 % 計 % 一 次 % ドイツ 二 次 % インド 表 2-2. 主 要 生 産 別 地 金 生 産 量 ( 単 位 : 千 t) 計 % 一 次 % 計 % 一 次 % 日 本 二 次 % 計 % 一 次 % 韓 二 次 % 計 % 一 次 % ポランド 二 次 % 計 % Sx-Ew % < 供 地 金 生 産 > 2014 年 1~5 月 期 の 世 界 の 地 金 生 産 量 (Sx-Ew 一 次 地 金 二 次 地 金 の 計 )は 前 年 同 期 比 6.% 増 の90.6 万 tとなった 主 要 生 産 別 の 地 金 生 産 量 を 表 2-2に 示 す 前 年 同 期 比 で 減 少 しているのは 生 産 上 位 からチリ ドイツ ポランドであり チリではEscondida 鉱 山 の 鉱 石 品 位 低 下 等 により 同 3.8% 減 となった 生 産 が 増 加 した は 生 産 上 位 から 日 本 米 ロ シア インド DRコンゴ 韓 ザンビア 豪 州 等 となっている 前 年 同 期 比 34.2%の 大 幅 増 加 となった インドは 内 最 大 手 のライト 銅 製 錬 所 の 生 産 回 復 ( 昨 年 4 月 亜 硫 酸 ガ 漏 洩 により 生 産 一 時 停 止 ) が 寄 与 している 2014 年 6~ 月 の 銅 の 地 金 生 産 を 巡 る 主 な は 以 下 のとおりである 安 泰 科 によれば 中 内 第 2 位 の 大 手 銅 生 産 企 である 銅 陵 有 色 金 属 集 団 は ンテナン 作 を 完 了 した 後 2014 年 5 月 29 日 に 同 社 の 持 株 企 である 金 隆 銅 (Jinlong Copper Co. Ltd)の 金 隆 製 錬 所 の 生 産 を 再 開 する 予 定 金 隆 製 錬 所 の 生 産 は 計 18 日 間 中 止 していた 同 製 錬 所 の2014 年 の 銅 生 産 量 は 約 36 万 tを 予 定 しており その 年 間 生 産 能 力 は40 万 tであ る < 要 地 金 消 費 > 2014 年 1~5 月 期 の 世 界 の 地 金 消 費 量 は 万 tと 前 年 同 期 比 15.6% 増 加 した 主 要 消 費 の 銅 地 金 消 費 量 を 表 2-3に 示 す 鉱 銅 ロシア 米 一 次 % 二 次 % 計 % Sx-Ew % 一 次 % 二 次 % 計 % Sx-Ew % 表 2-3. 主 要 消 費 別 地 金 消 費 量 ( 単 位 : 千 t) 2013 年 1 5 月 期 計 2014 年 1 5 月 期 計 増 減 比 中 3, , % インド % 日 本 % 韓 % ザンビア 一 次 % 計 % Sx-Ew 1,56.2 1, % 世 界 計 一 次 5, , % 二 次 1, , % 計 8,50.0 9,06. 6.% ( 出 典 :ICSGデを 基 に 作 成 ) ロシア % トコ % 米 % ドイツ % 世 界 計 8, , % ( 出 典 :ICSGデを 基 に 作 成 ) 金 属 資 源 レポト 95 (314)

6 鉱 ドイツ以外のは対前年比で増加しており 特に世 界消費の約45 を占める中が前年同期比28.8 増と 大幅な増加となった 中の消費量増の背景として 内の送電網整備に伴う電線要増大の他 中備蓄 局による銅買い付けや保税在庫の積み増しが一部含ま れていると関係者は推測している <バラン> 2014年5月までの世界の銅のバランとLME現 物価格及びLME在庫の推移を図2-4に示す ICSGによ るデは見かけ消費量であり 中での見かけ消費 量と実の要量との乖離が世界の正確なバラン のデを捕捉する上での障害となっているため ICSGは2014年1月のプレリリより 中での保 税倉庫での在庫分を勘案したバランの数値を公 表している 2014年5月単月の見かけによるバラ ンは 6.9万tの供不足となったが 中の保税倉 庫での在庫分を考慮したバランでは9.2万tとなっ た 2014年Q1において 中の保税倉庫での在庫は 15.5万t増加したとICSGは推測している 銅 出典 LME ICSGデを基に作成 図2-4. 銅バラン 2009年1月 2014年5月 3. 今後の見通し LMEの日系唯一のリングンバであるTriland Metals社 が2014年月 に 発 表 し たQuarterly Metals Reportによれば 2014年の地金生産量 22,203千t 地 金消費量 22,106千ｔと予測している バランは 9千tの供過剰が見込まれ 前回予測 4月 では供 過剰量は232千tと予測されていたことから の イト感が徐々に現れてきた模様である 2014年4月のICSG春季会合で発表された2013年銅 実績及び 年銅予測を表2-4に示す 4 月時点での本年のバランは405千tと予想されて いるが 10月の秋季会合での発表においてバラン がどの程度まで圧縮されるか市場関係者は注視して いる 表2-4. 銅の実績と予測 2012 年実績 鉱山生産量 2013 年実績 2014 年春季 単位 千ｔ 2014 年予測 2014 年春季 2015 年予測 2014 年春季 16,69 18,059 19,330 20,942 地金生産量 a 20,129 20,991 22,362 23,335 地金消費量 b 20,550 21,23 21,95 22,40 バラン a-b 出典 ICSGデを基に作成 金属資源レポト 315

7 3. 鉛の価格と 1. LME価格と在庫 2012 年 2013 年 2014 年 1月 2,094 2,340 2,149 2月 2,126 2,36 2,110 3月 2,061 2,183 2,056 4月 2,063 2,030 2,088 5月 1,999 2,028 2,09 6月 1,855 2,104 2,103 月 1,86 2,048 2,189 8月 1,896 2,13 9月 2,169 2, 月 2,153 2, 月 2,19 2, 月 2,26 2, 月 2,061 2,141 鉛 当該期間におけるLME鉛在庫は横ばいで推移して いたが 月上旬におよそ2.5万tの大幅増加があった その後は 在庫の大きな増減は無く 再び横ばいで推 移し 結果 当該期間におけるLME鉛在庫量は約2.5 万tの増加となった 6月初LME在庫 190,45t うち キャンセワラン ト比率8.8 月末LME在庫 215,550t うち キャンセワラン ト比率4.6 月間平均値 US$/t 鉱 図3-1に2014年6 月のLME鉛現物価格と同在庫の 推移を示す 当該期間のLME鉛価格は 米中の経済指標が好調 だったことを背景に 順調に上昇を続けた 6月は 2,000 US$/t前半で始まったものの 同月初旬に中 青島港の保税倉庫問題が発覚したことで 銅 アミ ニウムの出荷が一時停止した他 中内での 流通に懸念が生じ 鉛の価格も軟調に推移した しかし6月半ばに 中 李克強首相がGDP成長率.5%を達成させるための金融政策に踏み切ると発言 したことから価格は上昇傾に転じた その後も米中 の経済指標が好調だったことを支援材料に堅調に進み 1年半ぶり高値をつけた 月下旬には2,200 US$/t台で 推移し 月28日には2,269 US$/tまで値上がりしたも のの 急伸した反によりやや値下がりし2,200US$/t 前半での越月となった 当該期間最高値 2,269US$/t 月28日 当該期間最安値 2,054US$/t 6月13日 2,450 2,400 2,350 2,300 2,250 2,200 2,150 2,100 2,050 2,000 図3-1. 鉛:LME価格と在庫の推移 2014年6 月 出典 LMEデを基に作成 2. 鉛亜鉛研究会 ILZSG による2011年6月 2014 年6月までの世界鉛推移を図3-2に うち中の推 移を図3-3に示す 世界鉱山生産は2013年11 12月に大きく減産したも のの 2014年6月まで緩やかに回復してきている し かし 前年に比べて低調であり 鉱山 地金生産量は ともに43万t程度 前年比9 13 減 に留まった 中の2014年5 6月鉱石生産量は 21万t程度と 前年同月の8割程度で依然縮小傾 地金生産 消費 についても ともに小幅な上昇に留まり消費が供を わずかに上回った 鉛は二次製錬による供量が大き いものの 米経済回復で自車要の高まりが期待 される中 は引き続き逼迫するものと思われる 金属資源レポト 9 316

8 鉛 鉱 ( 出 典 :ILZSGデを 基 に 作 成 ) 図 3-2. 世 界 鉛 推 移 (2011 年 6 月 ~ 2014 年 6 月 ) 図 3-3. 中 鉛 推 移 (2011 年 6 月 ~ 2014 年 6 月 ) ( 出 典 :ILZSGデを 基 に 作 成 ) < 供 鉱 山 生 産 > 中 有 色 金 属 建 設 株 式 有 限 公 司 は インドネシアで Bumi Resources 社 のDairi 鉛 亜 鉛 プロジェクトを 開 発 する Dairiプロジェクトの 建 設 は201 年 末 の 完 成 を 予 定 している 英 Griffin Mining 社 は 中 河 北 省 に 位 置 す る Caijiaying 亜 鉛 鉱 山 ( 副 産 物 ; 金 鉛 等 )の 鉱 石 処 理 能 力 を150 万 t/ 年 に 引 き 上 げる 工 事 を 実 施 している 同 鉱 山 の 埋 蔵 量 は 亜 鉛 200 万 t 鉛 21.2 万 t 銀 3,90 万 oz 及 び 金 82.5 万 oz 2013 年 は 亜 鉛 精 鉱 39,24t 鉛 精 鉱 1,553tを 生 産 した 英 North River Resources plcは ナミビアのNamib 鉛 亜 鉛 鉱 山 の 再 開 に けて1,200 万 US$の 資 金 調 達 を 行 うと 発 表 した 2015 年 に 生 産 を 再 開 する 計 画 98 (31) 金 属 資 源 レポト

9 鉱 鉛 < バラン> 2014 年 6 月 までの 世 界 の 鉛 バランとLME 現 物 価 格 及 びLME 在 庫 の 推 移 を 図 3-4に 示 す 5 月 6 月 は それぞれ2,500t 2.2 万 tの 供 不 足 となった LME 在 庫 は 最 近 1 年 程 は 緩 やかに 減 少 しており は 逼 迫 気 味 2014 年 上 半 期 の バランで2.2 万 tの 供 不 足 となった 図 3-4. 鉛 バラン(2009 年 1 月 ~ 2014 年 6 月 ) ( 出 典 :LME ILZSGデを 基 に 作 成 ) 3. 今 後 の 見 通 し ILZSGが2014 年 4 月 の 非 鉄 研 究 会 春 季 大 会 で 発 表 した2013 年 鉛 実 績 及 び2014 年 鉛 予 測 を 表 3-1に 示 す 同 会 合 の 予 測 では 2014 年 は 豪 州 及 び 中 での 増 産 により 鉱 石 生 産 量 は566 万 tに 増 え 製 錬 での 地 金 生 産 量 も1,16. 万 tまで 増 えるとしている 米 では Herculaneum 製 錬 所 の 閉 鎖 による 影 響 で 減 産 すると 予 想 されるが 韓 を 始 め 中 インド カザフン 欧 州 ではギ フラン 及 びイ リアにおいて 増 産 となる 見 通 し 鉛 地 金 消 費 量 は 中 の 消 費 が 増 えるほか 米 自 車 販 売 台 数 の 増 加 やHerculaneum 製 錬 所 閉 鎖 前 の 鉛 地 金 輸 入 量 増 加 で 1,12.6 万 tと 予 想 されている BNPパリバは 鉛 は 中 最 も 堅 調 に 価 格 が 推 移 していくとの 予 測 を 発 表 している 今 後 要 は 年 にかけて4.5% 増 加 の 見 通 しであ る 一 方 二 次 生 産 を 要 の 高 まりに 合 わせることは 難 しく また 鉱 石 生 産 も 鉛 が 銀 や 亜 鉛 の 副 産 物 である こと 環 境 規 制 が 障 害 要 因 になることから 供 量 の 増 加 は 困 難 と 見 ている 表 3-1. 鉛 の 実 績 と 予 測 ( 単 位 : 千 t) 2012 年 実 績 2013 年 実 績 (2014 年 春 季 ) 2014 年 予 測 (2014 年 春 季 ) 鉱 山 生 産 量 5,006 5,381 5,660 地 金 生 産 量 (a) 10,541 11,192 11,6 地 金 消 費 量 (b) 10,481 11,230 11,26 バラン(a-b) ( 出 典 :ILZSGデを 基 に 作 成 ) 金 属 資 源 レポト 99 (318)

10 4. 亜鉛の価格と 1. LME価格と在庫 鉱 亜鉛 図4-1に2014年6 月のLME亜鉛現物価格と同在庫 の推移を示す 当該期間のLME亜鉛価格は2,081US$/tから始まり 中の5月貿易統計の発表を受けて 中の景気減退 懸念が緩和したことを背景に堅調にいた 6月半ば になると 中 李克強首相がGDP成長率.5%を達 成させるための金融政策に踏み切ると発言したことが 追い風となり 1週間で100US$/tも上昇 その後も米 中の経済指標から景気が回復傾にあるとの期待が強 まり月末には2,400 US$/t台まで上昇し 3年ぶりの 高値を記録した 通常 亜鉛は鉛より割安であるが 6月5日以降 継 続して亜鉛の価格が鉛を上回っている 亜鉛価格上昇 の原因としては 亜鉛の鉱山生産が減少すると予想さ れていることに加え 米中経済の回復から 自車や 電化製品の要が拡大するものと期待されているため と思われる 要のおよそ半分が二次製錬で補われて いる鉛と異なり 亜鉛はほとんどリサイクされない ことから の逼迫感が高まっている 当該期間最高値 2,420US $/t 月25日 当該期間最安値 2,069.5 US $/t 6月6日 LME亜鉛在庫は 4月に83万tに増えて以降 再び 減少に転じている 5月までは0万t台で推移していた が 6月に入り在庫量は60万t台となり 月末には一 時65万tを下回った これは2010年12月以来の低水準 6月初LME在庫 08,425 うち キャンセワラ t ント比率13.0 月末LME在庫 655,50 うち キャンセワラ t ント比率 鉛亜鉛研究会 ILZSG による2011年6月 2014 年6月までの世界亜鉛推移を図4-2に 中亜鉛 推移を図4-3に示す 世界鉱山生産量は 5月6月は110万t台となり 前年 同期と同程度 地金生産量も110万t前後と鉱山生産量 金属資源レポト 319 月間平均値 US$/t 2012 年 2013 年 2014 年 1月 1,981 2,033 2,036 2月 2,058 2,129 2,035 3月 2,035 1,936 2,01 4月 1,99 1,853 2,031 5月 1,930 1,829 2,059 6月 1,856 1,839 2,12 月 1,851 1,836 2,311 8月 1,814 1,896 9月 2,002 1, 月 1,912 1, 月 1,904 1, 月 2,038 1, 月 1,946 1,909 2,450 2,400 2,350 2,300 2,250 2,200 2,150 2,100 2,050 2, 図4-1. 亜鉛 LME価格と在庫の推移 2014年6 月 出典 LMEデを基に作成 をやや下回る量となっている 中については 鉱石 地金ともに2014年1月以降6 か月連続で生産量は拡大している 消費についても 5月は54万t 6月には56万tにも及び 世界消費の5割 弱を中が消費することとなっている

11 鉱 ( 出 典 :ILZSGデを 基 に 作 成 ) 図 4-2. 世 界 亜 鉛 推 移 (2011 年 6 月 ~ 2014 年 6 月 ) 亜 鉛 図 4-3. 中 亜 鉛 推 移 (2011 年 6 月 ~ 2014 年 6 月 ) ( 出 典 :ILZSGデを 基 に 作 成 ) < 供 鉱 山 生 産 > 中 有 色 金 属 建 設 株 式 有 限 公 司 は インドネシアで Bumi Resources 社 のDairi 鉛 亜 鉛 プロジェクトを 開 発 する Dairiプロジェクトの 建 設 は201 年 末 の 完 成 を 予 定 している 英 Griffin Mining 社 は 中 河 北 省 に 位 置 す る Caijiaying 亜 鉛 鉱 山 ( 副 産 物 ; 金 鉛 等 )の 鉱 石 処 理 能 力 を150 万 t/ 年 に 引 き 上 げる 工 事 を 実 施 している 同 鉱 山 の 埋 蔵 量 は 亜 鉛 200 万 t 鉛 21.2 万 t 銀 3,90 万 oz 及 び 金 82.5 万 oz 2013 年 は 亜 鉛 精 鉱 39,24t 鉛 精 鉱 1,553tを 生 産 した 英 North River Resources plcは ナミビアのNamib 鉛 亜 鉛 鉱 山 の 再 開 に けて1,200 万 US$の 資 金 調 達 を 行 うと 発 表 した 2015 年 に 生 産 を 再 開 する 計 画 < バラン> 2014 年 5 月 までの 世 界 の 亜 鉛 バランとLME 現 物 価 格 及 びLME 在 庫 の 推 移 を 図 4-4に 示 す バラ ンは 供 不 足 が 拡 大 5 月 に9.3 万 tもの 供 不 足 となったことも 大 きく 響 き 2014 年 上 半 期 (1 6 月 累 計 )は23.4 万 tの 供 不 足 となった の 逼 迫 感 か ら LME 亜 鉛 在 庫 も 減 少 し 続 けており またこの 状 況 を 打 開 できる 亜 鉛 生 産 プロジェクトも 無 いため 今 後 も 亜 鉛 の 供 不 足 は 拡 大 するものと 思 われる 金 属 資 源 レポト 101 (320)

12 鉱 2009/ / / / / /1 3 5 出典 LME ILZSGデを基に作成 図4-4. 亜鉛バラン 2009年1月 2014年6月 亜鉛 3. 今後の見通し ILZSGが2014年4月の非鉄研究会春季大会で発 表した2013年亜鉛実績及び2014年亜鉛予測を 表4-1に示す 2014 年の鉱山生産量は 中で前年比 3.6 増となることに加えて 豪州のMount Isa鉱山及 びMcArthur River鉱山 Broken Hill鉱山の増産が主 な原力となり 1,35万tまで増えると予想された 地金生産については 中及び米を筆頭に各亜鉛製 錬所での増産が予定されており 生産量は1,346万tと 予想された 地金消費はインド 韓 キシコ ト コといった々でも消費量が大幅に増加すると予測 され 対前年比4.5 増の1,35.万tと予想された BNPパリバは 亜鉛の鉱山生産による供は鉱山 の稼働停止により は逼迫するとの見通しを発表 している 一方 CHRズは 今後数年以内に いくつかの大型鉱山の閉鎖が見込まれる一方で 新た な亜鉛鉱山の開発が計画されていることから供不足 は 免 れ る と 予 想 し て い る 例 え ば MMGは 豪 州 Dugald Riverプロジェクトの開発計画を検証段階に据 える一方で Century鉱山の閉鎖時期を延期するなど 今後亜鉛価格も上昇すると予想されるため 新規鉱山 開発が促進され 鉱山閉鎖による減産効果は相殺され るとしている この6 月の間は 米の経済指標で 景気回復を 示すきが目立った 自車の要が伸びると予測さ れることから 要はさらに伸びるであろう 一方 中経済の行方は未だ不透明である 8月以降の中 経済指標では 振るわない結果も出ている とは言え 供不足幅は拡大しており 今後もさらなる供不足 の深刻化が懸念される 表4-1. 亜鉛の実績と予測 2012 年実績 鉱山生産量 2013 年実績 2014 年春季 単位 千ｔ 2014 年予測 2014 年春季 13,130 13,223 13,50 地金生産量 a 12,631 12,893 13,460 地金消費量 b 12,388 12,988 13,5 バラン a-b 出典 ILZSGデを基に作成 金属資源レポト 321

13 5. ニッケの価格と 1. LME価格と在庫 2014 年 1月 19,822 1,465 14,09 2月 20,465 1,34 14,195 3月 18,10 16,28 15,660 4月 1,89 15,635 1,35 5月 1,020 14,951 19,440 6月 16,539 14,21 18,54 月 16,159 13,05 19,050 8月 15,658 14,282 9月 1,216 13,80 10 月 1,245 14,00 11 月 16,298 13,29 12 月 1,40 13, 月 1,536 15,002 20,500 20,000 19,500 19, 年6月初LME在庫 283,986ｔ うち キャンセ ワラント比率 年月末LME在庫 31,628ｔ うち キャンセ ワラント比率 年 ニッケ LMEニッケ在庫は 2012年月以来増加傾が続 き2013年4月 以 降 史 上 最 高 量 を 更 新 し 続 け て い る 2014年月末時点で31.8万ｔ 約65日分 前年同月末比 58.2 増 付近であるが増加傾は鈍化している 2012 年 当該期間最高値 19,95US$/t 2014年月3日 当該期間最低値 1,950US$/t 2014年6月13日 月間平均値 US$/t 鉱 図5-1に2014年6 月のLMEニッケ現物価格と同 在庫の推移を示す 6月は19,405US$/ｔでトしたが 直ぐに中 青島金属保税倉庫における二重担保問題が発覚 また 5月の急騰後ということもあり下落基調に転じ 6月13 日には1,950US$/tまで下落した その後 中政府 が経済成長維持のための経済政策実施を示唆したこと や米の景気回復を示す指標が好感され急落前の価格 帯に一時値を戻したものの 6月18日にLME在庫が急 増したことで再び下落した 在庫は急増後もその高水 準で推移したが 下旬には米中の6月製造PMI速報 値の回復を受けて徐々に持ち直し 18,15US$/ｔで越 月した 月は 前月からの回復基調に加えて中の6月製造 PMI改定値が家統計局およびHSBC発表のいずれ も景気拡大/縮小の節目である50を上回ったことなど から初旬に19,95US$/tまで値を上げたが その後は やや下落し19,000US$/ｔ台前半を中旬まで推移した 1 18日にかけては中 山西省の建設会社の社債償 還不能疑惑による同不産部門の健全性に対する懸 念から更に18,505US$/tへ下落し その後一旦は中 の6月製造PMIが52.0と2か月連続で50を上回ったこ とが好感され19,160US$/tへと上昇したものの 米 の利上げ観測とこれに伴うUS$高 安の割高感等の弱 気材料により18,000US$/ｔ台後半を挟んでの越月と なった 18,500 18,000 1,500 1,000 16,500 図5-1. ニッケ LME価格と在庫の推移 2014年6 月 出典 LMEデを基に作成 2. ニッケ研究会 INSG による2011年6月 2014 年6月までの世界ニッケ推移を図5-2に 中ニ ッケ推移を図5-3に示す 世界の鉱山生産量は 2012年後半から月20 24万ｔ 前後で推移していたが 2014年1月以降はインドネシ アにおける鉱石禁輸の影響で16 19万ｔ台に落ち込ん だ 一次ニッケ生産量は 2013年以降15 1万ｔ台 を推移している 一次ニッケ消費量は 2011年と比 較すると増加していることが見てとれるが 2013年以 降はほぼ横ばいで推移している 金属資源レポト

14 鉱 ニ ッ ケ ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 図 5-2. 世 界 ニッケ 推 移 (2011 年 6 月 ~2014 年 6 月 ) 中 においては この3 年 では 鉱 山 生 産 量 に 急 激 な おり 2012 年 後 半 から 急 激 に 拡 大 した 後 2013 年 に 入 変 化 は 見 られないが 緩 やかに 増 加 してきている 一 ると 増 加 ピドはやや 減 速 したものの 6 万 t 台 を 次 ニッケ 生 産 量 は 消 費 量 とほぼ 連 して 推 移 して 堅 調 に 推 移 している 図 5-3. 中 ニッケ 推 移 (2011 年 6 月 ~2014 年 6 月 ) ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 104 (323) 金 属 資 源 レポト

15 < 供 鉱 山 生 産 > 表 5-1に 主 要 生 産 別 鉱 山 生 産 量 を 示 す これら13 か で 世 界 供 の 約 9 割 を 占 めている 2014 年 1~6 月 累 計 鉱 山 生 産 量 は 前 年 同 期 比 1.2% 減 の105 万 tで あった 中 ロシア マダガカ ニュカレド ニア 等 での 生 産 量 の 増 大 を インドネシア カナダ 豪 州 等 での 減 少 が 大 きく 上 回 った 特 にインドネシア は 3 月 以 降 の 減 少 が 著 しく 2014 年 1 月 より 施 行 され た 新 鉱 法 に 基 づく 未 加 工 鉱 石 輸 出 禁 止 の 影 響 が 顕 著 になった 2013 年 は 世 界 鉱 石 生 産 の32%を 占 めたが 2014 年 1~6 月 累 計 ではそのシェアを13.8%に 落 とし た 豪 州 の 減 産 は GlencoreのSinclair 鉱 山 お よ び Cosmos 鉱 山 BHP BillitonのPerseverance 鉱 山 の 生 産 停 止 によるもの マダガカの 増 産 はAmbatovy 鉱 山 ニュカレドニアの 増 産 はVNC 鉱 山 および Koniambo 鉱 山 など 新 規 プロジェクトの 漸 次 増 産 によ るもの 鉱 山 生 産 を 巡 る 主 な は 以 下 のとおり Norilsk Nickelは 月 豪 州 WA 州 ( 西 オトラリ ア 州 )のBlack SwanおよびSilver Swan 鉱 山 権 益 を 1.4 百 万 US$ で Poseidon Nickel 社 に 売 却 し た Poseidon Nickel 社 は 2009 年 2 月 から 生 産 を 休 止 し ていた 同 鉱 山 の 生 産 再 開 に けFSを 進 める 方 針 Norilskは5 月 にも 同 のAvalon 及 びCawse 鉱 山 を 売 却 している 表 5-1. 主 要 生 産 別 鉱 山 生 産 量 (1-6 月 累 計 ) 2013 年 1 6 月 計 2014 年 1 6 月 計 ( 単 位 : 千 t) 増 減 比 アフリカ % ボツワナ % マダガカ % 南 アフリカ % アリカ % ブラジ % カナダ % コロンビア % キュバ % アジア % 中 % インドネシア % フィリピン % ヨロッパ % EU2 か % ロシア % オセアニア % 豪 州 % ニュカレドニア % 世 界 計 1, , % ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 鉱 ニ ッ ケ ドミニカ 共 和 議 会 上 院 の 委 員 会 は Loma Miranda 地 区 立 公 園 設 置 計 画 を 支 持 する 旨 を 明 ら かにした 計 画 地 区 にはFalconbridge Dominicana 社 (Glencoreの 現 地 法 人 )によるFalcondo 鉱 山 の 拡 張 地 区 が 含 まれ 将 来 のニッケ 生 産 事 を 脅 かす ことが 想 定 され 同 社 は 立 公 園 指 定 について 同 法 令 に 反 しているとの 見 解 を 示 しており 一 部 報 道 では 仲 裁 へ 提 訴 する 計 画 であるとのこと また 同 工 協 会 もこの 指 定 について 否 定 的 であり 環 境 保 護 と 鉱 開 発 とのバランをとる 政 策 を 立 案 す るよう 政 府 に 要 請 した 加 Lundin Mining Corp.は 月 16 日 米 MI 州 (ミシガ ン 州 )で 開 発 中 のEagleニッケ 銅 鉱 山 について 選 鉱 場 の 建 設 は90% 以 上 完 了 しており 8 週 間 以 内 に 最 初 の 鉱 石 が 投 入 される 予 定 と 明 らかにした 初 鉱 の 選 鉱 場 への 輸 送 も 予 定 どおり 月 上 旬 に 開 始 し ている 精 鉱 生 産 は2014 年 Q4の 初 めを 予 定 してお り 2015 年 Q2のフ 生 産 到 達 を 目 指 している インドネシア 新 鉱 法 を 巡 る き 精 鉱 輸 出 については 現 地 企 が 月 18 日 に 鉄 精 鉱 および 鉛 亜 鉛 精 鉱 輸 出 許 可 を 得 て 即 日 輸 出 再 開 し 銅 精 鉱 も 月 25 日 にFCX 社 が 政 府 とのMOU 締 結 翌 日 に 輸 出 許 可 を 取 得 し 8 月 初 旬 に 輸 出 再 開 となった 一 方 未 加 工 鉱 石 の 禁 輸 については 緩 和 の 議 論 も 成 されておらず ンジュン(Tanjung) 経 済 担 当 調 整 大 臣 もその 姿 勢 を 堅 持 している インドネシアでは 月 9 日 に 大 統 領 選 挙 が 実 施 さ れ 闘 争 民 主 党 (PDI-P)のジョコ ウィドド 氏 が 当 選 し 10 月 に 新 政 権 が 発 足 する 予 定 であるところ 次 期 政 権 の が 注 目 される 当 該 政 策 に 係 る の 詳 細 については カレン ト トピック インドネシアにおける 鉱 石 輸 出 禁 止 政 策 の - 鉱 物 資 源 高 付 加 価 値 義 務 化 の 概 要 - を 参 照 されたい 参 考 として 図 5-4 及 び 図 5-5に 中 及 び 日 本 のニッ ケ 鉱 石 輸 入 元 推 移 を 示 す 中 の 鉱 石 輸 入 量 は 2014 年 1 月 から4 月 にかけて 減 少 していたが 5 月 よ りフィリピンからの 調 達 が 増 加 し 月 は 禁 輸 施 行 以 来 最 多 の500 万 t(グロ 量 )となった 日 本 の 鉱 石 輸 入 量 は 3~4 月 に 増 加 したものの 5 月 以 降 は30 万 t 台 で 推 移 している インドネシア 産 の 鉱 石 は 既 に 輸 入 されておらず フィリピンと ニュカレドニアからの 調 達 に 切 り 替 わっている 金 属 資 源 レポト 105 (324)

16 , 鉱,,, ニ ッ ケ ( 出 典 :Global Trade Atlasデを 基 に 作 成 ) 図 5-4. 中 のニッケ 鉱 石 輸 入 元 推 移 (2013 年 1 月 ~2014 年 月 ) ( 出 典 : 財 務 省 貿 易 統 計 デを 基 に 作 成 ) 図 5-5. 日 本 のニッケ 鉱 石 輸 入 元 推 移 (2013 年 1 月 ~2014 年 月 ) 106 (325) 金 属 資 源 レポト

17 < 供 一 次 ニッケ 生 産 > 表 5-2に 主 要 生 産 別 一 次 ニッケ 生 産 量 を 示 す これら12か で 世 界 供 の 約 9 割 を 占 めている 2014 年 1~6 月 累 計 一 次 ニッケ 生 産 量 は 前 年 同 期 比 2.0% 増 の96.2 万 tであった カナダ コロンビア 英 および 豪 州 で 減 産 があったものの 中 ブラジ マダガカ ニュカレドニア 等 での 増 産 がこれを 上 回 った カナダの 減 産 は ValeのOntario Division における 厳 冬 による 停 電 4~5 月 にかけては 人 身 事 故 および 定 期 修 理 による 停 止 が 主 要 因 ブラジの 増 産 はAnglo AmericanのBarro Altoにおける 炉 修 後 の 生 産 回 復 によるもの 一 次 ニッケ 生 産 を 巡 る 主 な は 以 下 のとおり インドネシアのセレ 島 にある 中 -インドネシ ア 経 済 協 力 区 青 山 団 地 で 中 -ASEAN 投 資 協 力 基 金 (CAF)が 青 山 集 団 傘 下 の 上 海 鼎 信 投 資 集 団 有 限 公 司 (Shanghai Dingxin investment Group) Bintang Delapan Group Indonesia 社 と 共 同 開 発 す るフェロニッケ 製 錬 プロジェクトの 建 設 が 進 んで いる 同 プロジェクトの 投 資 総 額 はおよそ6.4 億 US $で 2015 年 に 生 産 を 開 始 する 計 画 年 間 ラテライ トニッケ 鉱 石 処 理 量 は300 万 t 年 間 フェロニッケ 生 産 量 は30 万 t 規 模 となる インドネシア 鉱 協 会 幹 部 によると 中 企 がイ ンドネシアで 総 額 50 億 US$ 規 模 のフェロニッケお よびNPIプラント 建 設 を 予 定 している 対 象 地 域 は 南 ラウェシ 島 のBantaengで 8つのプロジェクト がこれに 含 まれているという 年 間 鉱 石 処 理 能 力 は それぞれ120 万 t 併 せて 約 1,000 万 tで 2014 年 月 から 建 設 を 開 始 しており 生 産 開 始 は2016 年 にな る 予 定 複 数 の 中 企 が 当 該 地 域 で 鉄 精 鉱 および ニッケ 鉱 石 を 生 産 しており また 営 の 中 港 湾 (China Harbour Group 中 交 通 建 設 傘 下 )がイン フラ 開 発 を 行 うとされている フィリピンNickel Asia 社 は 同 北 Surigao 州 に 年 産 能 力 2 万 tのフェロニッケプラントを 建 設 する 計 画 表 5-2. 主 要 生 産 別 一 次 ニッケ 生 産 量 (1 6 月 累 計 ) 2013 年 1 6 月 計 ( 単 位 : 千 t) 2014 年 増 減 比 1 6 月 計 アフリカ % マダガカ % 南 アフリカ % アリカ % ブラジ % カナダ % コロンビア % アジア % 中 % 日 本 % ヨロッパ % EU2 か % - 英 % ノウェ % ロシア % オセアニア % 豪 州 % ニュカレドニア % 世 界 計 % ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 関 連 投 資 は00 億 ブを 超 える 見 込 みである ニッケ 工 場 の 操 停 止 と 閉 鎖 に 伴 い 能 力 喪 失 分 を 補 填 する 他 の 生 産 施 設 の 近 代 化 を 行 うべく Nadezhdaプラントへの 多 数 の 生 産 施 設 移 転 コラ 半 島 の 精 錬 施 設 への 投 資 が 予 定 される Norilsk Nickel 子 会 社 であるコラ 採 鉱 冶 金 会 社 は ニッケ 電 解 プラントの 変 電 所 PP-0の 第 5 直 流 ユ ニットの 商 運 転 を 開 始 し 電 気 ニッケ12 万 tへ の 生 産 拡 大 に けた 電 力 面 の 整 備 を 完 了 した ニッ ケ 電 解 プラントの 発 電 能 力 拡 大 と 直 流 ユニット 全 5 基 の 稼 働 開 始 は Norilsk Nickel 発 展 戦 略 における 最 重 要 プロジェクト 実 現 の 必 須 条 件 でもある 鉱 ニ ッ ケ 韓 調 達 庁 (Public Procurement Service :PPS)は 月 2 日 に 入 札 によりニッケをGlencoreから100t 購 入 した 模 様 プレミアムは500US$/tとのこと Norilsk Nickelのパヴェ フョドロフ(Pavel Fedorov) 副 CEOによると Norilskのニッケ 製 錬 所 (1942 年 建 造 )の 早 期 閉 鎖 (2016 年 )を 中 心 とした 製 錬 所 の 再 編 に 着 手 する 製 錬 所 自 体 の 閉 鎖 のために は 2016 年 までに110 億 ブ 以 上 かかる 上 他 の 拠 点 への 生 産 移 転 製 錬 部 門 の 構 成 変 更 に 要 する ロシア 政 府 は 非 合 金 ニッケ 及 び 銅 カソドの 輸 出 関 税 を 廃 止 した 月 22 日 ドヴェジェフ 首 相 が 政 府 決 定 に 署 名 し 公 布 日 より30 日 経 過 後 に 発 効 する Norilskが 従 来 関 税 撤 廃 を 要 請 していた ValeのブラジPara 州 Onça Pumaフェロニッケ プラントにおいて 鉱 山 操 による 地 域 コミュニテ ィ 発 展 への 脅 威 を 緩 和 するための 修 正 合 意 を 求 める 先 住 民 シクリン(Xikrin) 族 約 400 名 が 6 月 15 日 鉱 山 ゲトを 封 鎖 し 従 員 50 名 を 鉱 山 施 設 内 に 留 め 金 属 資 源 レポト 10 (326)

18 鉱 ニ ッ ケ たほか 施 設 への 放 火 を 示 唆 して 威 嚇 するなどした が 2 日 間 で 平 和 裏 に 収 束 した 同 月 末 にシクリン 族 Vale 家 先 住 民 基 金 で 交 渉 が 行 われた 英 Mwana Africa 社 は 6.3%の 株 式 を 保 有 する 子 会 社 のジンバブエBindura Nickel 社 のニッケ 製 錬 所 について 操 再 開 のための 第 三 者 ディを 完 了 し 2015 年 下 期 までに 操 を 開 始 すると 発 表 した 同 製 錬 所 は2008 年 以 降 ンテナンのため 操 を 休 止 していた < 要 一 次 ニッケ 消 費 > 表 5-3に 主 要 消 費 別 一 次 ニッケ 消 費 量 を 示 す こ れら13か で 世 界 消 費 の 約 9 割 を 占 めている 2014 年 1 ~6 月 累 計 一 次 ニッケ 消 費 量 は 前 年 同 期 比 9.1% 増 の95.1 万 tであった 欧 州 経 済 を 牽 引 するドイツやイ ンド 韓 が 減 少 したものの その 他 欧 州 や 米 およ び 日 本 の 要 回 復 と 中 の 成 長 が 持 続 している < バラン> 2014 年 6 月 までの 世 界 のニッケの バラン LME 現 物 価 格 及 びLME 在 庫 の 推 移 を 図 5-6に 示 す バランは2011 年 月 以 来 供 過 剰 状 態 が 継 続 して いたが 2014 年 4 月 に2 年 9か 月 ぶりに 供 不 足 に 転 じ た 2014 年 1~6 月 累 計 では1.2 万 tの 供 過 剰 と 前 年 同 期 の 過 剰 幅.3 万 tを 大 きく 下 回 っている 表 5-3. 主 要 生 産 別 一 次 ニッケ 生 産 量 (1 6 月 累 計 ) ( 単 位 : 千 t) 2013 年 1 6 月 計 2014 年 1 6 月 計 増 減 比 アフリカ % アリカ % 米 % アジア % 中 % インド % 日 本 % 韓 % 台 湾 % ヨロッパ % EU2 か % - ギ % - フィンランド % - フラン % - ドイツ % - イリア % - ペイン % - ウェデン % オセアニア % 世 界 計 % ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 2009/ / / / / /1 4 ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 図 5-6. ニッケ バラン(2009 年 1 月 ~ 2014 年 6 月 ) 108 (32) 金 属 資 源 レポト

19 表 5-4. ニッケ の 実 績 と 予 測 ( 単 位 : 千 t) 2012 年 実 績 2013 年 実 績 (2014 年 春 季 ) 2014 年 予 測 (2014 年 春 季 ) 鉱 山 生 産 量 2, , ,015.6 一 次 ニッケ 生 産 量 (a) 1,53.4 1, ,936.1 一 次 ニッケ 消 費 量 (b) 1, ,3.3 1,888.8 バラン(a-b) ( 出 典 :INSGデを 基 に 作 成 ) 鉱 3. 今 後 の 見 通 し INSGが2014 年 4 月 の 非 鉄 研 究 会 春 季 大 会 で 発 表 した2013 年 ニッケ 実 績 及 び2014 年 予 測 を 表 5-4に 示 す 2013 年 の バランは 予 測 13. 万 tを 上 回 り1 万 tの 供 過 剰 であった 2014 年 も 供 過 剰 が 予 測 されるものの 過 剰 幅 は2013 年 秋 季 時 点 の 予 測 11.4 万 tから4. 万 tに 修 正 された LME 在 庫 は32 万 tと 過 去 最 高 水 準 を 記 録 している が 鉱 石 については 世 界 生 産 量 の3 割 を 占 めるインド ネシア 産 鉱 石 がマケットから 消 えたことでイト 化 しており それを 補 填 するためにその 他 の 含 ニッケ 製 品 が 充 てられると 推 測 されるため 2014 年 および 2015 年 は 供 過 剰 幅 が 縮 小 あるいは 供 不 足 になると の 見 方 が 大 勢 である INSGの 秋 季 大 会 は 2014 年 10 月 日 に 開 催 さ れる <ニッケ 市 場 に 対 する 各 社 の 見 解 > Eramet:インドネシアの 鉱 石 禁 輸 政 策 が 継 続 され れば2015~201 年 にかけて 供 不 足 となり その 後 は 新 規 プロジェクトが 立 ち 上 がってくる HSBC:2014 年 は 僅 かな 供 不 足 2015 年 は 不 足 幅 が 1.5 万 t その 後 は 新 規 プロジェクトにより 不 足 幅 が 徐 々に 縮 小 するとしている 価 格 は2014 年 18,000US$/ t 2015 年 22,000US$/ t 2016 年 20,000US$/tと 予 想 Glencore:2014 年 H1(1~6 月 )は 中 と 北 米 の 要 増 大 の 継 続 欧 州 と 日 本 の 回 復 によりテンレ 生 産 は 増 加 した インドネシアの 鉱 石 禁 輸 により30 万 tの 一 次 ニッケは 供 リクに 晒 されたが ニッ ケ 最 終 製 品 の 在 庫 は 高 水 準 のままで H1での 影 響 は 限 定 的 であった しかし 鉱 石 禁 輸 が 継 続 され れば 中 期 的 には 相 当 程 度 の 供 不 足 となり 世 界 の ニッケ 供 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼすことが 予 想 され る インフラの 許 可 申 請 に 要 する 時 間 はインドネシ アのNPIプラント 増 築 の 速 度 を 制 限 することにな る Bank of America:2014 年 ニッケ 価 格 18,616US$/t シティグプ:2014 年 価 格 18,550US$/t モガン ンレ:2014 年 価 格 1,640 US$/t 2015 年 19,346 US$/t ( ) ニ ッ ケ 金 属 資 源 レポト 109 (328)

20 金 属 資 源 情 報 セン( 図 書 館 ) 金 属 資 源 情 報 セン( 図 書 館 )のご 案 内 場 所 東 京 都 港 区 虎 ノ 門 虎 ノ 門 ツインビディング 西 棟 15 階 開 館 時 間 月 ~ 金 10:00~1:00( 昼 休 み12:30~13:30) 休 館 日 土 日 祝 祭 日 年 末 年 始 * 臨 時 休 館 時 は 事 前 に 館 内 ホムペジなどでお 知 らせします 入 閲 館 どなたでもご 利 用 いただけます 入 館 の は 金 属 資 源 情 報 セン 図 書 館 来 館 受 付 票 にご 記 名 下 さい 覧 開 架 式 ですので 自 由 に 資 料 を 手 にとって 閲 覧 していただけます 貸 し 出 し 利 用 カドと 貸 出 希 望 の 資 料 をカウンにお 持 ち 下 さい 初 めてご 利 用 の は 利 用 カドを 作 成 いたしますので 本 人 確 認 のできるものをお 持 ち 下 さい 貸 し 出 し 点 数 10 点 まで 貸 し 出 し 期 間 1 週 間 ( 予 約 が 入 っていない 場 合 は1 週 間 延 長 可 ) 来 館 できない 場 合 は 送 付 貸 し 出 しも 可 能 ( 送 料 はお 客 様 のご 負 担 ) 予 約 貸 出 中 の 資 料 は 予 約 ができます 図 書 購 入 リクエト 未 所 蔵 資 料 については 購 入 リクエトが 可 能 です 購 入 が 決 まりましたらご 連 絡 いたしますが ご 希 望 に 添 えないこともあります 複 写 有 料 で 複 写 が 可 能 です( 白 黒 10 円 カラ50 円 ) * 複 写 は 著 作 権 法 の 範 囲 内 での 利 用 となります * 郵 送 での 複 写 サビは 行 っておりません 注 意 事 項 館 内 では 喫 煙 飲 食 は 禁 止 です 携 帯 電 話 などでの 通 話 撮 影 も 禁 止 しています 蔵 書 検 索 ホムペジから 図 書 館 資 料 の 検 索 が 可 能 です お 問 合 せ Tel: Fax: library@jogmec.go.jp ホムペジ 金 属 資 源 情 報 セン( 図 書 館 ) は 金 属 資 源 鉱 に 関 する 資 料 を 扱 っている 内 唯 一 の 専 門 図 書 館 です また JOGMEC 金 属 資 源 部 門 とリン クして 情 報 提 供 に 努 めています 金 属 資 源 鉱 に 関 わる 内 外 の 様 々な 情 報 を 収 集 していますので 専 門 の 方 々のみならず 金 属 資 源 鉱 に 関 心 をお 持 ちの 一 般 の 方 々にもご 利 用 いただけましたら 幸 いです ホムペジでサビ 内 容 を 詳 しくご 案 内 また 蔵 書 検 索 もしていた だけますので どうぞご 覧 ください 皆 様 のご 利 用 をお 待 ちしております