2 基本の検索 PubMed は 思いついたキーワードを検索ボックスに入力すれば簡単に検索することが出来ます キーワードの入力は大文字でも小文字でもかまいません キーワードを入力すると自動マッピング機能が働き 適切な雑誌名や著者名 MeSH 用語 (11 参照 ) に変換して検索してくれます 検索ボ

Transcription

1 英語論文の検索 2016/02/16 PubMed は 医学系最大のデータベースで 世界の主要な医学雑誌に掲載された論文を無料で検索できます 1946 年から現在まで 2400 万件以上のデータが登録されています 検索する時は医学分館の Web サイトにある東北大専用の URL から利用しましょう! 1 アクセス方法医学分館 Web サイトにあるリンク PubMed をクリックすると いずれも東北大専用 PubMedURL へ移動します 東北大専用 PubMed URL を使うと 検索した資料の東北大学の所蔵状況を その場で確認することができます (7 参照 ) 医学分館 Web サイト URL PubMed( 東北大専用 )URL 東北大学専用 PubMed にリンクします 検索ボックス カスタマイズ機能 詳細検索 使い方や検索ツール 1

2 2 基本の検索 PubMed は 思いついたキーワードを検索ボックスに入力すれば簡単に検索することが出来ます キーワードの入力は大文字でも小文字でもかまいません キーワードを入力すると自動マッピング機能が働き 適切な雑誌名や著者名 MeSH 用語 (11 参照 ) に変換して検索してくれます 検索ボックスに入力すると 入力したキーワードに関連する最近よく検索された単語が表示されます キーワードを複数入力した場合 全てのキーワードを含むものを検索します (=AND 検索 ) データベースでの検索で キーワードの組み合わせを論理演算子といいます 論理演算子には AND OR NOT の 3 種類があり PubMed では大文字で入力します A AND B は A と B の両方を含むものを検索します A OR B は A と B のどちらかを含むものを検索します A NOT B は A は含むが B は含まないものを検索します A and B A OR B A NOT B A と B 両方を含むもの A あるいは B を含む全て A のうち B を含まないもの ( 重なる緑の部分 ) < キーワードの入力方法 > 論文に関するテーマで検索著者名で検索雑誌名で検索 フレーズで検索したいときは ダブルクォーテーションで囲む アスタリスクをつけると前方一致検索ができる ( マッピングはされなくなる ) nurs* nurse,nurses,nursing 姓名ミドルネームの順で入力 ( 名 ミドルネームはイニシャルで ) Smith R Smith R,Smith RV も検索される Smith R@ Smith R のみ検索する 2002 年以降の文献は フルネームでも検索可 ( 順序はどちらが先でも OK) 正式名称でも略誌名でも検索できる 雑誌名が不確かなときは Journals in NCBI Databases で確認! <キーワード入力その他のコツ> ギリシャ文字 読みの英語綴りで入力 ローマ数字 アルファベット小文字に変更 下付文字 半角英数に変更 陽性 positive 陰性 negative 例 )α alpha β beta 例 )gradeⅣ grade-iv または grade iv 例 )CO 2 CO2 例 )Her2 陽性 her2-positive 2

3 3 検索結果の見方 - 表示形式などの変更 - 検索結果一覧画面では PubMed への収録が新しい順に 20 件ずつ 論文情報が表示されています 画面左上の Summery 20 per page Sort by Most Recent をクリックすると それぞれ表示形式や件数 並び順を変更できます Format を Abstarct にすれば Abstract( 抄録 ) をこの画面に表示することができます 4 検索結果の見方 - 検索結果のダウンロード メール送信 - 画面右上にある Send to を使うと 検索結果のダウンロードやメール送信 一時保存が出来ます 検索結果の左側にチェックボックスがあるので 気になる論文にチェックを入れ Send to をクリックし 次に行う操作を選びます EndNote 等の文献管理ソフトにデータを取り込みたい時は Citation Manager を選んで下さい File : 検索結果のダウンロード Collections: 検索結果を My NCBI(10 参照 ) に保存 ( 上限 5000 件 ) Clipboard : 検索結果を一時保存 ( 上限 500 件 8 時間 ) 検索結果のメール送信 5 論文情報の確認論文情報は 論文タイトル- 著者名 - 掲載雑誌名 - 発行年月日 - 掲載巻 ( 号 )- 掲載ページの順に表示されています 一番下には論文ごとに付与された ID 番号 (PMID) と レコードの状態が表示されています 無料で本文が読める論文には Free Article や Free PMC Article と表示されます これ以外の論文は 本文が読めるかどうかは東北大で契約しているかどうかによります 掲載ページの後ろに Epub ahead of print と表示されている論文があります これは冊子体( プリント版 ) には未掲載で電子ジャーナルにのみ掲載されていることを意味しています 東北大で電子ジャーナルを契約していないと すぐには入手できない場合もあるので注意が必要です 論文タイトルに [ ] がついているものは 本文が英語以外の言語で書かれていることを示します 本文言語の確認は 論文情報末尾のページ数の後ろや タイトルをクリックした後の検索結果詳細画面に元の言語の記述があります 3

4 < 文献情報の表示例 > [ ] 付のタイトルは 英語以外で書かれたもの この論文は ページ数の後ろに Serbian とあるのでセルビア語とわかる タイトルをクリックした後の詳細画面でも [Article in Serbian] などの表記がある 本文言語は セビリア語 論文タイトルと著者名 タイトルをクリックすると詳細表示へ 掲載略誌名 発行年 巻 ( 号 ) ページ略誌名にカーソルを合わせると正式名称が見られる Epub または Epub ahead of print とあったら プリント版には未掲載で電子版のみ 東北大で電子ジャーナルを契約していないとすぐには入手できないことがある PubMed が自動的に分析した関連性の高い文献へのリンク 無料で本文が読めるもの 6 検索した後は 検索式の確認 - PubMed は自動マッピング機能により 入力したキーワードが自動的に適切語へ変換されます 検索を行った後は Search Details を見て 自分が入力したキーワードが実際にどのような検索 式に変換されたのか 確認するようにしましょう < gastric cancer ( 胃がん ) と入力した時の検索式 > gastric cancer stomach neoplasms という ワードでも検索されています 手入力で検索式を変更できます 検索式の読み方 [ ] : 検索ワード : 検索対象フィールド例 )gerd[author] 著者名 ( 姓 名 ) が gerd のものを検索します [MeSH Terms] [] 括弧直前のワードと同じ概念の言葉を検索します 同じ概念にどのような言葉が含まれるのか ( 類語の範囲 ) は MeSH データベースで確認できます 上級編 11 MeSH を参照 [All Fields] [] 括弧直前のワードをタイトル 著者 所属などすべての検索対象から検索します 例 :cancer[all Fields] cancer をタイトルに含むもののほか Cancer 氏 ( 著者名 ) Cancer Center ( がんセンター : 所属 ) なども検索されます 4

5 7 検索した論文の入手方法 検索した論文の入手手順をまとめてみると 次のようになります この流れは というア イコンから簡単にチェックすることができます 東北大専用の URL から PubMed を使うと 詳細画面右上 に このアイコンが表示されます PubMed で文献検索 電子ジャーナルが読める読めない 論文が掲載されている雑誌が医学分館にある医学分館にない 1 電子ジャーナルを入手する 2 論文をコピーする 3 学内外から取り寄せる それでは 気になる論文のタイトルをクリックしてみましょう 冊子を入手できるかチェックしてみます を使って 電子ジャーナルや 1 電子ジャーナルを入手する 論文タイトルをクリックし 検索結果詳細画面右上に表示される をクリックして下さい 検索した論文が 東北大で契約している電子ジャーナルや無料で利用できる電子ジャーナルの場合 論 文や論文の掲載誌へのリンクが表示されます 論文や掲載誌へのリンクをクリックすると 電子ジャーナ ルのページが表示されるので PDF のアイコンやリンクをクリックします 出版社のリンクです こちらから電子ジャーナルが見られなくてもから見られることがあります 電子ジャーナルが利用できる場合 論文や論文の掲載誌へのリンクが表示されます このアイコンは 他のデータベースにもついているので ぜひ使い方をマスターしてください PDF のアイコンやリンクをクリックし 本文を入手! 5

6 2 論文をコピーする検索した論文や 必要な論文全てが電子ジャーナルで入手できるわけではありません 電子ジャーナルが存在しない場合や 東北大で契約していない場合も多くあります 電子ジャーナルが入手できない時は 3. 東北大の蔵書を探す にある By Journal Title をクリックして 論文が掲載された雑誌が医学分館にあるかをチェックします By Journal Title をクリックすると 東北大が所蔵する図書や雑誌を検索出来る Web サイト 蔵書検索 (OPAC) を掲載誌名で自動的に検索してくれますが 検索がヒットした= 入手可能 ではありません 必ず 所蔵巻号 や 年次 を確認し 自分が読みたい巻号や年次が医学分館にあるかをチェックしましょう 医学分館に所蔵があればコピーできます ( 院生 教職員の方は 製本された雑誌であれば 貸出することもできます ) 3 学内外から取り寄せる論文が掲載された雑誌が医学分館になかった場合は 学内他館や他大学から論文のコピーを取寄せることができます 4. 他大学からの文献の取り寄せ にある 申込み (Submit) をクリックして下さい 取寄せは MyLibrary という図書館の Web サービスを利用して行います 申込み (Submit) をクリックすると MyLibrary のログイン画面が表示されるので 利用者 ID に学籍番号や東北大 ID パスワードに東北大 ID パスワードを入力してログインして下さい MyLibrary の詳しい使い方は MyLibrary 活用ガイド をご覧下さい 主に無料公開されている論文を収録しているデータベースを再検索することも可能 2. の By Article Title や By 1 st Author をクリック 2 医学分館で冊子体を入手する 3. の By Journal Title をクリックして 冊子体が医学分館にあるかをチェック 3 文献のコピーを取り寄せる 4. の 申込み (Submit) をクリック MyLibrary にログイン 留意事項に同意して 申込 をクリック 論文情報が自動的に取り込まれるので 連絡方法や支払方法等を指定して 申込 をクリック 6

7 8 - 応用編 - 検索結果を絞り込む検索結果を年齢 性別 言語 文献の種類などで絞り込みたい時には 検索結果画面左にあるフィルターの項目をクリックします フィルターの追加表示は 画面右下の Show additional filter をクリックしてください 注意 一度フィルターを使って絞り込みを行うと Clear all で解除しない限り 画面を閉じるまで常に検索結果が自動的に絞り込まれます 絞り込みを解除したい場合は Clear all をクリックして下さい フィルターを使うと 日付や言語 資料の種類などで絞り込みができます フィルタ項目詳細 フィルター内の項目の表示方法 フィルター内の絞り込み項目を選択して Show をクリックすると検索結果の左側に表示されます 絞り込みフィルターと項目 Custom など フィルター内の最後の項目をクリックすると 選択フィルターの その他の絞り込み項目を表示させたり 選択することが出来ます 絞り込みを解除したい時は Clear all をクリック 現在表示されていない絞り込みフィルタを使いたい時は こちらをクリック 表示させたいフィルターを選択して Show をクリックすると検索結果の左側に表示されます ( 現在表示されているフィルターはグレーのチェックが入っています ) フィルターの表示方法 7

8 9 - 応用編 - Advanced Advanced には 条件を細かく指定して検索できる Builder と 検索履歴を表示する History という機能があります 組み合わせると Google など検索エンジンではできない詳細な検索を行うことができます トップ画面の検索ボックス下にある Advanced をクリックして下さい Builder 検索したい言葉がどこに含まれるか ( 検索フィールド ) を細かく指定して検索したい時や 論理演算子を組み合わせて検索したい時などに便利です 検索フィールドを指定して検索するとノイズの少ない検索ができます 下の画面は 論文タイトルまたは抄録に drug therapy 論文掲載誌名に cancer が含まれるもの という検索条件を Builder で作成した例です 1 Builder の下にあるプルダウンメニューから Title/Abstract という検索フィールドを選びます 2 検索フィールド隣のボックスにキーワード drug therapy を入力します 3 検索フィールド左下にある論理演算子のプルダウンメニューから AND を選びます ( 1~2を繰り返し 検索フィールドから Journal を選び キーワードに cancer を入力します) 4 Search または Add to history をクリックします 1~3 を繰り返すと 画面上部の検索ボックスに検索式が自動的に入力される 複雑な検索式でも簡単に作成することが可能 1. 検索フィールドを選ぶ 2 キーワードを入力 3AND/OR/NOT を選択 4Search または Add to history をクリック Search をクリックすると 検索結果一覧画面が表示されます Add to history をクリックすると 検索は行いますが 検索結果一覧画面には移りません 件数だけが画面下の History 欄に表示されます 件数をクリックすると 検索結果が表示されます 2 でキーワードを入力した後 Show Index List をクリックすると 入力した言葉や周辺の言葉で検索した時の件数が表示されます キーワードの選択に役立ちます 表示された言葉をクリックすれば 選択した言葉がキーワード入力ボックスに入力されます 4 で Add to history をクリックすれば件数だけ先に確認できます! 8

9 History これまで行った検索結果を確認したり 履歴を利用して検索する時に使います PubMed で行った検索履歴は Advanced の History で確認できます 検索には #1 などと番号が付け られるので どの手順でどのような検索を行ったか確認しやすくなっています また 該当番号の Add をクリックすると 検索語を入力し直さなくても Builder に自動的に検索式が入力されます 気になる結果 を再度検索させたり これまでに使った検索式を新たに組み合わせたりといった作業ができます History 欄の Add をクリックすると 検索ボックスに検索履歴の検索式が入力されます 該当する検索式の Search 番号 (# 番号 ) を手入力しても検索できます 必要に応じて 左下の論演算子のプルダウンメニューも使い検索式を組み立てます どんなキーワードで何件ヒットしたかを確認できます Items found をクリックすると検索結果が表示されます 検索履歴の番号をクリックするとサブメニューが表示されます AND/OR/NOT in builder をクリックすれば Add をクリックしたときと同様に検索式が入力されます ほかにも Delete from history( 検索履歴の削除 ) や Show search details(pubmed でどのような検索をしたか確認 ) が行えます Advanced での検索は 検索結果を確認しながら細かく条件を設定できる点や 検索履歴を 使用できる点が Google 等検索エンジンでの検索と大きく違う点です これにより 重要な文献 を見逃すことなく かつ不要な文献を極力除いた主要文献を確認できます Advanced を使ったおすすめの検索方法 1 基本検索で研究の疑問 テーマに関するキーワードを一つ入力して Search Details を確認 2Search Details の式を AND や OR など論理演算子ごとの式に分解して それぞれより適切なフィールドや不要な検索式がないか検討する 3Advanced の Builder でキーワードとフィールドを適切なものに設定しなおし Add to history をクリック ( こまめに検索しておくのがポイントです ) 4 件数と結果を確認しながら 必要に応じて分解した式を掛け合わせ 一つの式にまとめておく 51~4をキーワード単位で繰り返し 最後に Builder でそれぞれの検索式を組み合わせる キーワード単位で検索結果を確認しながら 最後に式を組み合わせることで効率よく主要論文を集めることができます キーワード単位の式が出来たら 検索結果一覧を目で確認し 不要な論文が含まれていないか確認しましょう また 絞り込みフィルターを使う時は 検索の途中ではなく なるべく検索の一番最後に使うのがポイントです 9

10 10 - 応用編 - 便利なツール PubMed のトップ画面には 検索に便利なツールへのリンクがあります ここではよく使う代表的なものを 3 つ紹介します Single Citation Matcher 文献の巻号 ページ数などの情報から検索できるツールです 文献リストがすでに手元にあって電子ジャーナルや冊子体入手の確認に使いたい時に便利です 巻号や 年 著者名などを分かっている範囲で入力し Search をクリックして検索します 2Clinical Queries 臨床医学における文献検索を想定した検索機能で 疾患についての病因や予後 診断 治療につい ての文献について簡単に検索できます キーワードを入力し Search をクリックして検索 検索ボックス下に 検索結果とカテゴリや検索範囲などを絞り込むプルダウンメニューが出てきます Category: 病因 診断 治療 予後 診療予測指針 Scope : 広く 狭く検索結果 3Journals in NCBI Databases 正式な雑誌名を確かめたい 略誌名を知りたい時に使います 略誌名や正式名称を入力し Search をクリックして検索 タイトルをクリックすると詳細情報が得られます 10

11 11 - 上級編 - カスタマイズ機能を使おう PubMed には MyNCBI というカスタマイズ機能があります 検索式の保存 定期的なメール配信や 検索結果の長期保存 検索結果のフィルター設定などが行えます 検索式を保存して その結果をメールで受け取る設定にしておけば 自分の研究内容に関する最新の情報を自動的にアップデートできます 利用するには 無料のアカウント登録が必要です 提携しているほかのサービス (Google など ) のアカウントで登録することもできます Google のアカウントを使って登録することもできます 検索式の保存 初めて使う時は Register for an account をクリックして登録を行います 検索結果の長期保存 フィルター設定 1 検索結果の長期保存検索結果の左側にチェックボックスがあるので 保存しておきたい論文にチェックを入れ Send to > Collections > Add to Collections の順にクリックします 何もチェックを入れない時は 最初の 1000 件が保存されます 次の画面では 新規に保存する場合は Create new collection を選び 適当な名前を入力し Save をクリックします 既に保存してある Collection に追加する場合は Append to an existing collection を選 び プルダウンメニューから保存したい Collection を指定し Save をクリックします 新規に保存する場合 追加保存する場合 11

12 Collection を保存した後の画面で Edit your collection をクリックすると collection の編集画面になり ます 編集画面では 保存した検索結果 (Collection) は 文献リストとして公開したり テキスト形式や CSV 形式で保存したりすることができます 文献リストの公開 / 非公開を設定します make it public をクリックすると 文献リストの URL が作成されるので メールで知らせたり Web サイトからリンクさせたりできます Collection 名の変更 公開 URL 確認など テキスト形式で保存 CSV 形式で保存 編集画面右上の See all collection または MyNCBI ログイン後の画面で Collections の下にある Manage Collections をクリックすると Collection の結合や削除ができます Collection 名にチェックを入れ Merge( 結合 ) や Delete( 削除 ) をクリックして下さい Edit をクリックすると 先ほどの編集画面に戻ります 12

13 2 検索式の保存 定期的なメール配信同じキーワードでよく検索する場合や 自分で作成した重要な検索式は 式を保存しておくと便利です さらに 保存した検索式に該当する論文が荒田に PubMed に登録された場合にメール通知させる設定にしておけば 自分の研究内容に関する最新情報を自動的にアップデートできます 検索式を保存するには 検索ボックスの下にある Save Search をクリックし 検索式に名前を付けます 次の画面では 保存した検索式を自動実行した結果をメールで受け取る設定を行います 送信頻度や形式を指定して Save をクリックして下さい Yes,please を選択すると下記の設定が表示されます 受け取るメールの頻度や形式を設定 検索式に名前を付けて保存 3 検索結果のグループ分け PubMed のフィルター機能を使ってフィルターを設定しておくと 検索結果を自動的にグループ分けすることができます 初期設定のフィルターは Free Full Text( 無料の電子ジャーナル ) と Review( レビュー論文 ) の 2 つですが MyNCBI を使うと 15 種類までフィルターを設定できます フィルターを設定するには 検索結果画面右上にある Manage Filters をクリックして下さい デフォルトのフィルター設定では 検索結果が Free Full Text と Review にグループ分けされていす フィルターのカテゴリを選び 追加したいフィルターにチェックをいれます Popular はよく利用されるもの LinkOut は外部の情報源へのリンク Properties は言語や発行日 資料の種類などのフィルターになっています 用意されたフィルターを選ぶのではなく 自分で任意のフィルターを作成することも可能 13

14 4 検索結果表示のカスタマイズ MyNCBI では検索結果画面の表示方法をデータベース毎に設定することができます MyNCBI にログイン後 NCBI Site Preferences をクリックし 表示項目のリンクをクリックして設定してください My NCBI でログイン後 NCBI Site Preferences をクリックします 検索キーワードのハイライト表示 OPEN: アブストラクト表示の際に MeSH やドキュメントタイプまで表示させる 検索結果の表示方法例 ) アブストラクトまで 1 頁につき 50 件 関連性順に表示 上記の画面設定で dengue を検索し 文献の種類を Review に絞り込んだ場合の結果一覧 検索キーワードのハイライト表示 アブストラクトと共に MeSH やドキュメントタイプまで表示されます 14

15 12 - 上級編 - MeSH を使おう MeSH とは MeSH とは Medical Subject Headings の略で 様々な医学用語をできるだけ統一して使えるようにまとめられた用語集のことです 医学主要論文として PubMed に登録される際は 専任の担当者が MeSH を使って 個々文献に MeSH の用語を付与しています PubMed では入力されたキーワードを自動的に MeSH 用語に変換して検索する仕組みになっています ( 自動マッピング機能 ) 論文 A cancer 論文 B tumor 論文 C neoplasm MeSH 癌を表す言葉を neoplasms に統一 統一した言葉を それぞれの文献にキーワードとして付与 論文 A cancer *neoplasms 論文 B tumor *neoplasms 論文 C neoplasm *neoplasms 個々の文献の MeSH を確認するには文献に付与された MeSH 用語を確認するには 詳細結果画面下にある Publication Types, MeSH Terms というところをクリックしてみましょう MeSH 用語の中で 特にその文献の中心テーマを表すものを Major topic といい Major Topic には * が付けられています MeSH 用語が付与されているのは レコード状態が PubMed - indexed for MEDLINE と表示されている論文のみです PubMed - as supplied by publisher は 出版社から提供されたばかりのレコードで PubMed - in process は現在 MeSH 用語付与作業が行われているレコードです 検索式からの確認自動マッピング機能で MeSH が使われているかどうかを確認するときは 検索結果一覧の Search Details を確認します gerd( 胃食道逆流症 ) で検索 gerd は gastroesophageal reflux という MeSH で検索されています 15

16 MeSH 用語の調べ方とMeSHを使った検索キーワードやテーマに該当する MeSH 用語を調べるには MeSH Database を使います 検索画面のプルダウンメニューから MeSH を選び 検索ボックスにキーワードを入力して検索してください ( 画面右下の More Resources にある MeSH Database をクリックしても検索できます ) MeSH 用語の簡単な説明 MeSH 用語と組み合わせられるサブヘディング MeSH 用語の詳細情報 統制語 Stomach Neoplasms に置き換えられる言葉 この MeSH が作成された年 階層構造 16

17 MeSH の特徴一つ目の特徴は テーマによる階層構造になっていることです 下位に行くほど用語が詳細で特定のテーマになります 研究テーマにぴったりの MeSH 用語がない場合や下位の MeSH 用語で検索しても件数が少なすぎる場合には 上位の MeSH 用語を確認してみましょう また MeSH 用語で PubMed を検索する際は 下位語も含めて検索されます より広い意味の用語 より狭い意味の用語 二つ目の特徴としてサブヘディング (Subheadings) があります サブヘディングは 各用語に共通する大きな概念についてまとめたもので 研究の視点や内容を限定する時に使います 例えば 乳がんの治療法 について探す場合は 乳がん については MeSH 用語の Breast Neoplasms を使い 治療法 についてはサブヘディングから drug therapy や surgery などを目的に応じて使います サブヘディングはMe SHと同じように階層構造になっています MeSH Database から MeSH を使って検索する方法調べた MeSH 用語とサブヘディングを組み合わせて検索したい時は 画面右の PubMed search builder を使います 適当なサブヘディングにチェックを入れて Add to search builder をクリックするとボックスの中に自動的に検索式が入力されるので Search PubMed をクリックします 調べた MeSH 用語だけで PubMed を検索する時は画面右の Related information にある PubMed を クリックします PubMed-Major Topic をクリックすれば MeSH 用語 Major Topic に設定されているもの だけを検索できます MeSH 用語とサブヘディングを組み合わせて PubMed を検索 1 サブヘディングにチェックを入れて Add to search builder 2 検索式を確認して Search PubMed MeSH Stomach Neoplasms subheadings secondary diagnosis 転移後( 転移性 ) の胃がんの診断について 検索した例 1 2 MeSH 用語で PubMed を検索 17

18 MeSH 用語を使う時の確認ポイント 1MeSH の概念 定義を確認しましょう MeSH データベースや MeSH Browser で確認できます 2 何年から使われている MeSH なのか確認しましょう MeSH の付与年 作成年は MeSH データベースの Year introduced または MeSH Browser の Date of Entry で確認できます 新しい概念の場合は MeSH Browser の Previous Indexing からそれ以前に使われていた MeSH を確認できます MeSH は毎年更新されています 新しく作成された MeSH は古い文献データに再索引される場合と されない場合があります 例 ) Breast Neoplasms, Male( 男性の乳がん ) MeSH Browser MeSH Database MeSH Database では 1995 年から付与されていることが分かります さらに MeSH Browser を確認すると 1966 年 ~1994 年までは Breast Neoplasms( 乳がん ) に含まれ 1995 年から独立した MeSH として文献に付与されていることが分かります 3MeSH( 統制語 ) に含まれる類語 言い換えはどのようなものがあるのか 確認しましょう MeSH データベースの Entry Terms で確認できます Entry Terms にない言葉は 別途キーワードを検討し 検索する必要があります 例 ) MeSH がない NERD (non-erosive reflux disease: 非びらん性胃食道逆流症の略称 ) の場合 MeSH がないため (NERD[TIAB] OR non-erosive reflux disease [TIAB]) 等で検索する必要があります [TIAB]= [Title/Abstract] フィールドの タイトルまたはアブストラクト を指定します 4 階層構造上の位置づけ 及び下層の MeSH に何が含まれるのか確認しましょう MeSH データベースの画面下方に階層構造が表示されます 検索した MeSH の下層にどのような 言葉が含まれるのか確認しましょう 18

19 5 求めている研究視点 テーマに該当する Subheadings があるかどうか確認 検討しましょう 付与できる Subheadings は MeSH によって異なります 自分の研究視点やテーマに該当する Subheadings があった場合 Subheadings を使うかどうか どのように使うのかを検討しましょう なお Subheadings は MeSH と組み合わせたり Subheadings だけで検索することもできます Subheadings を検索式として使う時は PubMed の Advanced でフィールドに [MeSH Subheading] を指定してください MeSH のメリットとデメリット MeSH を使うと 大量の文献の中から適切なものだけを効率的に検索することができます MeSH の内容を確認する一手間は必要ですが MeSH が付与されている文献は確実に過不足なく検索できるのがメリットです 例えば ガイドライン作成のための個々の CQ( クリニカルクエスチョン ) の文献検索や システマティックレビュー作成時の文献検索では MeSH を使った検索が欠かせません ただし MeSH が個々の論文に付与されるまでには 数週間かかります PubMed では専任の索引付与者が一つ一つの文献を目で確認しながら MeSH を付与しています そのため 付与までのタイムラグと索引付けの揺れ ( 人によって付与する MeSH が多少異なるなど ) が生じます また MeSH 用語は毎年新語の追加や見直しが行われています MeSH に変更があれば 過去の文献にも遡って付与されますが 新しい概念は上手く適用されないこともあります MeSH の変遷や付与年は MeSHBrowser から確認してください このように MeSH は信頼のおける大変便利な機能ですが 検索は MeSH だけで完結するものではありません 検索するときは 検索漏れがないよう MeSH 検索とあわせて フィールドを [Title/Abstract] などに設定したキーワード検索も確認するようにしましょう 19

20 作成元 問合先 医学分館運用係 Tel: Mail:mlib-u[ アット ]grp.tohoku.ac.jp 20