第2次安倍内閣の外交防衛政策

Size: px
Start display at page:

Download "第2次安倍内閣の外交防衛政策"

Transcription

1 第 2 次安倍内閣の外交防衛政策 当面する主要外交防衛問題 外交防衛委員会調査室矢嶋定則 1. 第 2 次安倍内閣と当面する主要外交防衛問題国際社会では近年 米国の影響力が相対的に低下しつつあると評される一方 中国等の国力の増大などにより多極化の傾向がうかがえる 米国は安全保障戦略をアジア太平洋地域へ重点を置いたものとし 同盟国との関係強化と その役割分担の増大を志向している 2013 年 6 月の米中首脳会談では 中国が 新たな大国関係 の下での協力を提起し 米国は国際ルールの遵守を前提とする 平和的な台頭 を中国に求めたとされる 世界経済は 2008 年の金融危機から回復基調にあるが 欧州債務危機の影響が中国等にも波及し新興国では成長が減速 2013 年 9 月開催のG 20 では成長の促進と雇用の回復が課題とされている その中で 二国間や地域的な経済連携の動きが強まり アジア太平洋自由貿易圏 (FTAAP) 環太平洋パートナーシップ(TPP) 協定 東アジア地域包括的経済連携 (RCEP) 日中韓 FTA 日 EU EPA 等の取組が進められている わが国をとりまく安全保障環境は 沖縄県尖閣諸島周辺海域における中国公船による常態的な領海侵入 航空機による領空侵犯 海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案の発生 北朝鮮による弾道ミサイルの発射 核実験の強行など一段と厳しさを増している 2012 年 12 月の衆院総選挙の結果 自民 公明両党連立の第 2 次内閣を発足させた安倍総理は 地球儀を俯瞰する外交を標榜し 東南アジアや中東 欧州諸国等の歴訪による二国間関係の増進 米国やロシア訪問による首脳外交の強化 G8やG 20 等における国際協調 協力など 戦略的外交 主張する外交を展開している また アベノミクスの実現 成長戦略との連携を重視して 広範な地域 分野を対象にした経済連携の取組を促進し TPP 協定交渉や連動する日米並行協議等に注力するとともに 資源 エネルギー戦略の推進 インフラ輸出など 経済外交の強化にも取り組んでいる 安倍外交には 日米関係では 同盟関係の立て直し 強化 普天間飛行場移設問題の解決 TPP 交渉を始めとする経済関係の緊密化などの課題が挙げられる 中国とは尖閣諸島問題などをめぐり対立し また 韓国とは竹島問題などをかかえ 日中 日韓関係は 冷え込んだ状況にあり これに歴史認識問題も影響を及ぼしている 北朝鮮とは拉致 核 ミサイルの諸懸案を包括的に解決し 日朝平壌宣言に基づく国交正常化の実現という課題が また ロシアとは北方領土問題の解決の道筋をつけるという課題があり 近隣諸国との関係構築にはいずれも困難な問題が山積している 2013 年 7 月の参院通常選挙の結果 国会の安定多数を得た安倍総理は 長期の政権運営を展望し 中国 韓国 ロシアを始め近隣諸国との関係の改善 進展に腰を据えて取り組む姿勢をうかがわせている 安全保障政策の面では 安倍総理はまず わが国をとりまく安全保障環境の厳しさを踏 立法と調査 立法と調査 No.345( 参議院事務局企画調整室編集 発行 No.345 ) 3

2 まえ 歴代内閣として初めての領土担当大臣を設け 国境離島の適切な振興 管理 警戒警備の強化に万全を尽くし 国民の生命 財産 領土 領海 領空を断固として守り抜いていくとの方針を掲げている また 安全保障環境が厳しさを増す中 わが国の国益 国民の安全を守るとともに 国際平和活動等への参画など国際社会の一員としての責務を果たすとの姿勢を明確にし 将来の憲法改正をも視野に 国家安全保障戦略や新たな防衛大綱の策定 国家安全保障会議の創設 集団的自衛権の行使に係る憲法解釈の変更 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) の再改定などに取り組む意欲を示している 本稿は 第 2 次安倍内閣の下 2013 年の第 183 回通常国会における論議の紹介などを通じて わが国の当面する主要な外交防衛問題を概観しようとするものである 2. 第 2 次安倍内閣の外交の基本方針 国家安全保障戦略の策定 (1) 外交の基本方針安倍総理は 2013 年 1 月の所信表明演説で まず 外交政策の基軸が揺らぎ その足下を見透かすかのように わが国固有の領土 領海 領空や主権に対する挑発が続く安全保障の危機からの抜本的な立て直しが急務である 1 との現状認識を示した 続いて 外交は 単に周辺諸国との二国間関係を詰めるのではなく 地球儀を眺めるように世界全体を俯瞰して 自由 民主主義 基本的人権 法の支配といった基本的価値に立脚し 戦略的な外交を展開していくのが基本である 大きく成長していくアジア太平洋地域において わが国は 経済のみならず 安全保障や文化 人的交流など さまざまな分野で先導役として貢献を続けていく 2 と表明し 経済の再生などとあわせて 危機突破に邁進する 強い日本をつくる 3 と強調した さらに 2 月の施政方針演説で 私の外交は 戦略的な外交 普遍的価値を重視する外交 国益を守る 主張する外交が基本である 傷ついた日本外交を立て直し 世界における確固とした立ち位置を明確にしていく 4 との見解を明らかにしている 安倍外交の基本方針をめぐり 強い日本と声高に言うより 着実な防衛力整備と国際協調路線で外交問題に対処すべきとの指摘に 安倍総理は 私が目指す強い日本とは 国民一人一人が将来への夢と希望 ふるさと日本への誇りと自信を抱き 目の前にあるような危機を突破していくことができる国である これは 個人を犠牲にして国家を優先させるという発想とは異なる 近隣諸国をいたずらに刺激し 対立をあおる意図は全くない 今後とも 国際社会と協調しつつ 外交 安全保障の問題に対処していく 5 と応じている (2) 国家安全保障戦略の策定 2013 年 9 月 10 日 安倍総理は 菅官房長官 ( 国家安全保障強化担当 ) 岸田外務大臣 小野寺防衛大臣等に 国家安全保障戦略 の策定を指示した 9 月 12 日には 国家安全保障戦略 の策定に向けて論議する 安全保障と防衛力に関する懇談会 ( 座長 北岡国際大学学長 安防懇 ) の初会合が開催され 安倍総理は 安倍内閣では国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から 世界の平和と安定 繁栄の確保に これまで以上に積極 4

3 的に関与していく と述べた 6 国家安全保障戦略 は 米国政府の国家安全保障戦略をモデルに 外交 安全保障 経済等のさまざまな分野を含め中長期的な国家戦略を示す初めての政府文書として 政府が設置を目指す国家安全保障会議を運営する基本指針となるものであり 安防懇での論議を経て 2013 年内に取りまとめられる運びである 安倍総理は 秋の臨時国会において国家安全保障会議設置法案の審議 成立を目指している 2013 年末に策定予定の新たな防衛大綱は 国家安全保障戦略 のもとにある文書と位置づけられる 国家安全保障戦略 は 国家安全保障会議の設置とあわせて 外交 安全保障政策を総理官邸主導により遂行するための基盤 体系的な政策推進の根拠となる 安防懇において検討が進められるといわれる 原案 が報じられている 7 これによれば 1 目標としては 自由 民主主義 法の支配などの普遍的価値やルールに基づく国際秩序を強化する アジア太平洋地域の安全保障環境を安定化させ 直接的な脅威の発生を予防する 直接脅威が及んだ場合は これを排除し 被害を最小化することが示されている 2 直面する国家安全保障上の課題としては 先進国の影響力の相対的低下などパワーバランスの変化に伴う課題 中国の軍事力の急速な近代化や海洋問題をめぐる拡張主義的対応など影響力の増大 北朝鮮による大量破壊兵器や弾道ミサイル開発など軍事的な挑発行動 宇宙 サイバー空間など国際公共財のリスク 国際テロの拡散 在外邦人が被害を受けるテロの発生が挙げられている 3 国家安全保障上の戦略アプローチとしては わが国を守り抜く総合的な防衛体制を構築し 領域保全に関する取組を強化する 幅広い分野で日米間の安全保障 防衛協力をさらに強化する 軍縮 核不拡散への国際努力を主導する 国際平和協力やテロ対策を推進する 普遍的価値を実現するための外交を進める 自由貿易体制を強化する とされ これに対し 米国の国家安全保障戦略と比しても 軍事力以外の外交力や文化を始めソフトパワーなどに関する言及が乏しく より踏み込んだ議論が求められる との見方があわせて報じられている 米ソ冷戦期から冷戦構造の崩壊まで提唱された 外交 3 原則 (1 自由民主主義諸国 ( 西側 ) の一員 2アジアの一員 3 国連中心主義 ) を始め 福田赳夫内閣の 東南アジア外交 3 原則 (1 軍事大国とならず世界の平和と繁栄に貢献 2 心と心の触れ合う信頼関係の構築 3 対等な立場で平和と繁栄に寄与 ) 大平内閣の 総合安全保障 中曽根内閣の 世界に開かれ世界とともに歩む日本 竹下内閣の 国際協力構想 (1 平和のための協力 2ODA 3 国際文化交流 ) 橋本内閣の ユーラシア外交 小渕内閣の 人間の安全保障 など歴代内閣はそれぞれ外交の重点課題を示してきた 2006 年の第 1 次安倍内閣においても 価値の外交 ( 自由 民主主義 基本的人権 法の支配 市場経済という 普遍的価値 を基礎とする豊かで安定した地域 自由と繁栄の弧 を欧州からユーラシア大陸を経て北東アジアに至る地域で形成しようとする構想 ) が提起され また 安倍総理は 2013 年 1 月の東南アジア諸国歴訪に際し インドネシアで 対 ASE AN 外交 5 原則 ( 普遍的価値 法の支配 自由で開かれた経済 文化のつながり 未来を担う世代の交流 ) を提唱している このような流れを受け 厳しさを増す国際情勢の中で 安倍内閣が歴代政権として初めて策定する外交 安全保障の包括的指針が注目される 5

4 第 2 次安倍内閣の外交 安全保障政策は 日米同盟の強化 日本の役割の増大との考えが一貫しているとされる これについては 米国のアジア太平洋重視と歩調を合わせたものと意義づける視点 一連の日米同盟強化策が近隣諸国との関係に影を落とし 米国もかえって後押しをしにくくなるのではないかとの見方などが示されている 3. 外交問題 (1) 歴史認識問題歴史認識問題について 肝心なのは 歴史的事実を探求する作業と政府の政策を切り離すことであり 歴史的事実を明らかにする作業は歴史家の手に委ねるべきである 責任ある立場にいる政治家が 安直に自らの信念や感情を吐露することを控える必要がある 日本が価値観外交を進める上で 最大の落とし穴になりかねないのが歴史問題 従軍慰安婦問題は 米国内では女性の人権問題 性暴力の問題として受けとめられかねない これが外交問題になれば 日本外交の説得力が乏しくなってしまう 8 ( 細谷慶應義塾大学教授 ) との指摘がある 安倍総理は 歴史認識問題と外交路線についての質疑に いわゆる村山談話や河野談話についての私の考え方は国会答弁で明らかにしているとおりであるが 歴史認識の問題については 政治 外交問題化させるべきではなく 歴史家や専門家に委ねることが適当である また 外交路線については 普遍的な価値を重視しつつ 日本の国益を守るために 主張する外交を戦略的に展開していく 9 との認識を示している 他方 安倍総理は 2012 年 9 月 自民党総裁選に際し 従軍慰安婦関係調査結果発表に係る 1993 年 8 月の河野官房長官談話を見直し新たな政府見解をつくるべきであり また 第 1 次安倍内閣の総理在任中に靖国神社に参拝できなかったことは痛恨の極みであるとの考えを表明し 2012 年 10 月 安倍自民党総裁は秋季例大祭に際して靖国神社に参拝した 第 2 次安倍内閣発足後 安倍総理は靖国神社に参拝していないが 2013 年 4 月の春季例大祭には供物を 8 月 15 日の終戦記念日には玉串料を奉納し 安倍内閣の閣僚が参拝した 安倍総理は 国のために命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前で 閣僚にはその自由を確保している 10 との姿勢を示している また 8 月 15 日の全国戦没者追悼式典の式辞で安倍総理は 細川総理以降 第 1 次安倍内閣の自身も含む歴代の総理が表明してきた アジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与え たことに対する 深い反省と哀悼の意 と 不戦の誓い に言及しなかった 安倍総理の考えや動きを軸として 中国からは 日本が侵略の歴史を反省する態度を真剣に実行に移し 実際の行動でアジア近隣諸国と国際社会の信用を得るよう促す ( 泰剛中国外務省報道局長 ) 11 韓国からは 加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れてもかわることができない 日本に歴史を正しく直視するよう求める ( 朴槿恵大統領 ) 12 というような主張が繰り返され 2013 年 5 月には米韓首脳会談 朴槿恵大統領の米国議会演説において また 6 月には中韓首脳会談において 歴史認識問題について言及がなされる事態となっている このような背景の下 第 183 回国会では 歴史認識問題が再三質疑された 安倍総理は河野談話について問われ これまでの歴史の中では 多くの戦争があり その中で女性 6

5 の人権が侵害されてきた 21 世紀こそ 人権侵害のない世紀にすることが大切であり 日本としても全力を尽くしていく考えである 慰安婦問題についても 筆舌に尽くし難い つらい思いをされた方々のことを思い 非常に心が痛む この点についての思いは 歴代総理と変わらない また 私としては この問題を 政治問題 外交問題化させるべきではないと考えている いわゆる河野談話は 当時の河野官房長官によって表明されたものであり 総理である私からこれ以上申し上げることは差し控え 官房長官による対応が適当であると考える 13 との認識を示した 村山談話は継承するのかとの質疑には 安倍内閣として 村山談話をそのまま継承しているというわけではない ( 戦後 )50 年に村山談話が出され 60 年に小泉談話が出されたわけであり これから 70 年を迎えた段階において安倍政権として未来志向のアジアに向けた談話を出したいと考えている 14 と応じた 植民地支配と侵略という文言を挙げ村山談話の評価について問われた安倍総理は 侵略という定義については 学界的にも国際的にも定まっていないと言ってもいいのだろうと思うし それは国と国との関係において どちら側から見るかということにおいて違うわけである 15 と述べた この答弁は中国 韓国等からの反発を呼ぶとともに 米国等においても歴史修正主義 右傾化との捉え方を招きかねないとの指摘がなされた 安倍総理はその後 村山談話 河野談話を継承すべきとの質疑に 村山談話については いわば政権としては全体として受け継いでいく ( 河野 ) 官房長官談話については 官房長官から答えるのが適切であるというのが政権としての考え方である 16 と表明した また 日本軍は中国を侵略しなかったのかとの質疑に 私は今まで日本が侵略しなかったと言ったことは一度もない しかし 歴史認識について述べることは 外交問題 政治問題に発展していくわけで 行政府の長として 歴史認識に踏み込むことは抑制すべきであり 歴史認識については歴史家に任せるべき問題である 17 と答え 朝鮮半島に対する植民地支配について 朝鮮半島の人々に対し日本は過去大変な被害 苦しみを与え その痛惜の念 反省の上に立って今日の日本がある 歴史認識に関わることについて述べるのは政治問題 外交問題に発展していくので 歴史家に任せる 18 と述べている さらに 日本維新の会共同代表の橋下大阪市長の慰安婦問題に係る発言が論議を呼んだ際に 安倍総理は 慰安婦の方々がされたであろう筆舌に尽くし難いつらい思いに心から同情している 橋下代表の発言は 我々と立場が違う 19 と答弁している 一宗教法人である靖国神社の存在は認めつつ 別に国として公式に戦死者 戦没者をまつる国立追悼施設を設ける考えもあり得るのではないかとの質疑に安倍総理は すでに千鳥ヶ淵という施設もある なぜ靖国神社が中心的な施設になっているかといえば ほとんどの遺族の方々が靖国に参れば魂が触れ合うことができるかもしれないと思うからである いくら国が立派な施設をつくったとしても そこに行ってそうしたものが感じられないのであれば 誰もそこに行かないことになるのではないかと思う 靖国が問題になっているから あるいは別のものをつくろうという判断でつくるということであればそれは間違いだろうと私は思う そこをよくよく考えていく必要がある 20 との認識を示している 7

6 (2) 日米関係 普天間飛行場移設問題ア日米関係 2013 年 2 月 安倍総理は オバマ大統領との首脳会談で日米同盟の強化で一致し また TPP 協定交渉参加をめぐる協議を受けて 日米の共同声明 が発出された 安倍総理は2 月の施政方針演説で オバマ大統領との会談により 緊密な日米関係は完全に復活した 政治 経済 安全保障だけではなく アジア太平洋地域 さらには国際社会共通の課題に至るまで 同じ戦略意識を持ち 同じ目的を共有していることを確認した 21 と表明し 日米同盟について 開かれた海の下 世界最大の海洋国家である米国とアジア最大の海洋民主主義国家である日本がパートナーを成すのは理の当然であり 不断の強化が必要である 22 との考えを表明している 9 月 6 日 安倍総理はG 20 出席に際しロシアでオバマ大統領と会談し アサド政権に係る化学兵器使用をめぐり緊迫化するシリア情勢に関し 日米両国の緊密な連携で一致するとともに TPP 交渉に関し 2013 年内に妥結する必要があるとの方針を確認した 安倍総理から 集団的自衛権の行使に係る憲法解釈の変更に取り組む考えなどを述べたのに対し オバマ大統領は 日米同盟を未来志向の同盟にしたいと応じたと伝えられている 23 日米両政府は オバマ大統領の 2014 年前半の訪日を検討し 訪日にあわせて TP P 防衛協力などの分野で日米関係のさらなる強化を打ち出すものと見られている 日米関係については 健全な日米同盟がアジアの安定に必要であるが その将来は 日本経済の繁栄と 日本と近隣諸国との良好な関係にかかっているとの見方などが示されている イ普天間飛行場移設問題 2013 年 2 月の日米首脳会談では 普天間飛行場移設問題の早期進展が確認され 3 月 政府は仲井眞沖縄県知事に対し 名護市辺野古沿岸部の埋立許可申請を行った 4 月には 日米両政府から嘉手納以南の土地返還に係る計画が共同発表された 在沖縄米軍基地問題について安倍総理は 普天間飛行場の移設やオスプレイの配備などに関し 沖縄に厳しい声が存在することは重く受けとめている 日米首脳会談では 私から 米軍再編については現行の日米合意に従って作業を進め 抑止力を維持しつつ 沖縄の負担軽減を実現していく旨述べ 普天間飛行場の移設 嘉手納以南の土地の返還計画を早期に進めていくことで一致した 引き続き 沖縄の方々の声によく耳を傾け 信頼関係を構築しながら 沖縄の負担軽減に全力で取り組む 24 との決意を表明している 2014 年 1 月には名護市長選 秋には名護市議選 沖縄県知事選が予定されている 稲嶺名護市長は移設に反対し 名護市議会では移設反対 慎重派の議員が多数を占めている 県内世論も移設反対が多数を占めるといわれる中 県外移設を主張している仲井眞知事による埋立許可申請に対する対応とその判断時期が注目されている 2012 年 10 月から普天間飛行場に配備された米海兵隊新型輸送機 MV- 22 オスプレイについては 沖縄県を始め関係自治体等から安全性に対する懸念が示されている 8

7 安倍総理は オスプレイの配備はわが国の安全保障にとり大変有意義な意味があるが その運用に際しては地元の皆様の生活への最大限の配慮が大前提である オスプレイに関する分析評価報告書 日米合同委員会合意等により その安全性は十分に確認されていると認識しており その配備が沖縄に対する差別とは思っていない 今後とも 日米合同委員会合意等について丁寧に説明するとともに 合意が適切に実施されるよう米側との間で必要な協議を行うことにより 地元の皆様の理解を得ていきたい 25 と答弁している 2013 年 9 月 6 日の記者会見で小野寺防衛大臣は オスプレイを使った初の日米共同訓練の滋賀 高知両県での 10 月実施を発表し 沖縄の負担を本土に分散させる 自衛隊と米軍の相互運用能力の向上や大規模災害時の救援活動に寄与する と説明している 26 (3) 日中関係 2006 年 10 月 第 1 次内閣において安倍総理は胡錦濤中国国家主席との間で 戦略的互恵関係 の構築に合意し 首脳の相互訪問を始めとする取組が進められてきた 2010 年 9 月の沖縄県尖閣諸島領海内中国漁船衝突事件以降 中国公船が尖閣諸島に係る接続水域を航行する事案が累次増加し さらに 2012 年 9 月の野田内閣による尖閣 3 島の取得 保有に対し 中国側は領土 主権に対する侵害として激しく反発 反日デモの過激化 交流事業の取りやめなどの事態が生じた 2012 年 11 月には 習近平総書記の下 中国共産党の新指導部が発足し (2013 年 3 月に習総書記は国家主席に就任 ) 2012 年 12 月には第 2 次安倍内閣が発足したが 中国公船による常態的な領海侵入や 海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案の発生などが続き 日中関係は 1972 年の国交正常化以来 最も厳しいと評される状態となっている 中国は 尖閣諸島に係る領有権をめぐる争いの存在を日本に認めさせた上で問題の棚上げを企図し 日本側から歩み寄るべきとの姿勢を崩していない この背景には 中国の新指導部が経済成長 不正腐敗防止など内政問題に忙殺され 日中関係の改善に転ずれば弱腰批判を招きかねないとの見方がある 米国は尖閣諸島が日米安保条約の適用範囲であることを確認する一方 尖閣諸島をめぐる日中関係については特定の立場をとらないとし 緊張を緩和し協力を促進する方法で立場の違いを乗り越えるよう促している 安倍総理は日中関係について 尖閣諸島は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土であり 自国の領土 領空 領海を守るという断固たる意思を持って適切に取り組んでいく 一方 日中間において 不測の事態を避ける観点から 重層的な意思疎通の仕組みを構築していくことも重要と考えており その一環として防衛当局間の海上連絡メカニズムの早期運用開始を中国側に呼びかけている 日中関係は最も重要な二国間関係の 1 つであり 個別の問題が関係全体に影響を及ぼさないようコントロールしていくとの戦略的互恵関係の原点に立ち戻るよう粘り強く訴えていく 私の対話のドアは常にオープンである 27 との見解を表明し また 尖閣諸島をめぐる情勢については わが国からはエスカレートさせず 冷静に対処していく 28 と述べている 他方 中国の国防費は この 10 年で約 4 倍 24 年間で 30 倍の規模となっており 今般 中国政府が発表した 2013 年の国防予 9

8 算も 前年執行額比 10.7 % の増加となっている 中国の透明性を欠いた軍事力の増強は わが国を含む地域の共通の懸念事項である わが国としては 国防費を含めた中国の国防政策について引き続き注視するとともに 透明性の向上や国際的な行動規範の遵守につき 中国とのさまざまな対話や交流を通じ 関係国とも連携して働きかけていく 29 との認識を表明している 2013 年 9 月 5 日 G 20 出席に際しロシアで安倍総理は 習近平国家主席と会話した 安倍総理が 戦略的互恵関係の原点に立ち戻り日中関係を発展させていくべきだ と述べ わが国の立場を伝えたのに対し 習主席は 中日関係が重大な困難に直面している最近の状況は 我々の望んでいるものではない 日本は歴史を正視し未来に向かう精神に基づき 尖閣諸島 歴史などの敏感な問題を正しく処理し 対立をコントロールする方法を探るべきだ 戦略的互恵関係を引き続き推進していきたい と応じたと報じられている 30 接触が実現した背景には 第 2 次安倍内閣が長期政権となると想定される一方 中国の成長が鈍化する中 日本からの投資 技術移転を求める国内の意向を踏まえ 中国指導部が日中関係の改善が必要と認識し始めていることなどがあると受けとられている 日中国交正常化に携わった栗山元外務事務次官は 大切なことは 紛争がエスカレートして武力衝突に発展し 日中関係自体が壊れてしまわないようにすることである 壊れれば米中関係も破綻する 中国もそれは望んでいない 水面下の交渉を通じ 粘り強く互いの利害を調整しなければならない 場合により歴史認識問題も含め 新しい協議の枠組みをつくることも必要だろう 島の周辺に中国の船が現れているのに何も起きていないというのは 国際的にも理解されないし 紛争を認めても中国の主張の正当性を認めるものではない 大切なことは譲れる部分があるなら譲り 相手にも譲歩を求めていくことである 国交正常化の際の日中共同声明には 日中両国間には社会制度の相違はあるが 平和友好関係を樹立できると盛り込まれている あの精神に立ち返りたい 31 と発言している (4) 日韓関係 2012 年 8 月 李明博大統領が韓国の大統領として初めて竹島に上陸したことを受けて 日本政府は韓国に強く抗議するとともに 竹島問題を国際法にのっとり平和的に解決するとの方針に基づき 国際司法裁判所への合意付託及び日韓紛争解決交換公文に基づく調停を提案したが 韓国は提案を拒否した 日韓関係は竹島問題 歴史認識問題 慰安婦問題などをめぐり厳しい状態が続いている 2011 年 8 月 韓国憲法裁判所は 慰安婦問題と韓国人被爆者問題で韓国政府の不作為に違憲判決を下し 韓国側から慰安婦問題に係る協議の提起がなされたが わが国は日韓請求権協定で解決済みの旨回答している さらに 2012 年 5 月 韓国大法院 ( 最高裁 ) は 韓国人元徴用工訴訟で個人請求権を認め 1965 年の日韓国交正常化に際し日韓請求権協定に基づき解決済みとの日韓両政府間の了解と異なる判決を下し 厳しい日韓関係の現況を韓国の司法判断がさらにあおるような状況と評されている このような動きをめぐり 2015 年の日韓国交正常化 50 周年を前に 植民地支配の清算 を求める韓国世論が盛り上がる可能性も指摘されている 2012 年 12 月には第 2 次安倍内閣が発足し また 2013 年 2 月には朴槿恵大統領が就任 10

9 した 安倍総理は 施政方針演説で 韓国は 自由と民主主義といった基本的価値と利益を共有する最も重要な隣国である 朴槿恵大統領の就任を心より歓迎する 日韓の間には国難な問題もあるが 21 世紀にふさわしい未来志向で重要なパートナーシップの構築を目指して協力していく 32 との見解を示した 他方 韓国側は 大統領就任式直前の島根県主催の 竹島の日 への内閣府政務官の出席 靖国神社春季例大祭に際しての安倍内閣閣僚の参拝 侵略の定義 に関する安倍総理の国会答弁などを問題視し 日韓両国の新政権の発足を関係改善につなげることはできなかった 朴政権の厳しい姿勢には 歴史認識問題で譲ることにより国内の反発を受けてまで 日韓関係の改善を急ぐ必要はないとの考えがあると受けとられている 一方 朴大統領は6 月に訪中し 日本の歴史認識を間接的に批判する中韓共同声明が発出されるなど 韓国の中国との接近が注目されている この背景には 経済の貿易依存度の高い韓国の対中輸出が約 30 % にのぼり 対米約 10 % と対日約 7% を合わせたより大きく対中依存度が高まっていること 中国の北朝鮮に対する影響力が韓国にも影響を及ぼしていることなどが挙げられている 2013 年 9 月 5 日 G 20 出席に際しロシアで安倍総理は 朴大統領とあいさつを交わしたが 日韓双方から内容は明らかにされていない 両首脳の初めての接触が実現した背景には 北朝鮮問題への対処をめぐり日米韓の枠組みを重視する米国が日韓関係の改善を促していること 7 月の日韓外相会談の開催 8 月 15 日の光復節演説で朴大統領が直接的な対日批判を控えるなどの動きが生まれていたことがあるとされる 8 月開催の第 24 回日韓フォーラムで福田元総理は 政治のリーダーシップが国民のナショナリズムをあおるのではなく 鎮める知恵と強い意志を持つことが求められる 日韓は共通点が多く 自分は相手のことは分かっている 相手も自分のことを分かっているとの思いこみが強すぎる 謙虚に相手の気持ちや考えを忖度し 理解しようとすることが重要だ と発言した 同フォーラムでは 日韓両国はさまざまなレベルの対話チャンネルを強化し 首脳対話が行われる環境づくりに努力すべきだ との声明を採択している 33 (5) 北朝鮮情勢北朝鮮は金正恩第一書記を軸とする体制移行期にあるが 2012 年 4 月と 12 月に弾道ミサイルを発射 2013 年 2 月に3 回目の核実験を強行するなど挑発的な行動を繰り返した 安倍総理は施政方針演説で 北朝鮮が核実験を強行したことは 断じて容認できない 安保理決議にも明確に違反するものであり 厳重に抗議し非難する このような挑発的な行動をとることが何の利益にもならないことを理解させるべく 米国 韓国を始め 中国 ロシアといった関係国と連携して 断固たる対応を追求する 拉致 核 ミサイルの諸懸案の包括的な解決に向けて具体的な行動をとるよう強く求める 34 との姿勢を示した 拉致問題について安倍総理は施政方針演説で 北朝鮮に対話と圧力の方針を貫き すべての拉致被害者の安全確保及び即時帰国 拉致に関する真相究明 拉致実行犯の引渡しの 3 点に向けて全力を尽くす 35 との決意を表明している 2012 年 11 月 モンゴルで4 年ぶりの日朝政府間協議が開催されたが 12 月に予定された協議は 北朝鮮による弾道ミサイルの発射の予告を受け延期された 第 2 次安倍内閣の 11

10 発足後 2013 年 1 月 拉致問題の解決のための戦略的取組及び総合的対策を推進するため 新たな拉致問題対策本部が内閣に設置された 2013 年 8 月 北朝鮮は 韓国との間で南北離散家族再会で合意するなど対話姿勢を示すに至った さらに 金正恩第一書記が李中国国家副主席に 挑発行為を自制する考えを伝えていたと報じられるなど 36 北朝鮮は 米国との直接対話の糸口を探る動きを示している 6 者会合は 2008 年 12 月を最後に開催されていない 北朝鮮は無条件の再開を提唱しているが 米国 韓国 日本は 北朝鮮が非核化に向けた具体的行動をとることを求めている 米国は緊張緩和の目的もあり 交渉はしないものの対話には応じるとの姿勢をほのめかしている 中国が米朝接触を仲介する可能性についても関心が寄せられている (6) 日露関係安倍総理は日露関係についての質疑に アジア太平洋の戦略環境が大きく変化する中 互恵の原則に立ち あらゆる分野で日露協力を進めることが日本の国益に資する 北方領土問題は 日露関係を全体として発展させていく中で 北方四島の帰属問題を解決し平和条約を締結すべく ロシアとの交渉を粘り強く行っていく 37 との認識を表明している 2013 年 4 月には 安倍総理が訪露しプーチン大統領と首脳会談を行い 日露パートナーシップの発展に関する共同声明 を採択 1 北方領土問題について 両国間で平和条約が締結されていない状態は異常であるとの認識を確認し 双方が受入れ可能な解決策の作成交渉を加速化させるとの指示を両国外務省に共同で与えること 2 安全保障分野では外務 防衛閣僚会合の立上げを 経済分野では極東 東シベリア地域の発展のために官民協議の開催を合意した 6 月のG8に際し英国で行われた日露首脳会談では ラブロフ外相の 2013 年秋の訪日で一致をみた さらに 9 月 6 日 G 20 出席のため訪露した安倍総理はプーチン大統領との首脳会談で 北方領土交渉について次官級協議をしっかり進め 友好的で静かで落ち着いた雰囲気で話し合い 進展を図ることで認識が一致した 日本側は 北方領土の日本への帰属が確認されれば 返還時期や条件は柔軟に対応するとの方針の下 2014 年のプーチン大統領の訪日をも視野に ラブロフ外相の訪日 外務 防衛閣僚会合の開催 次官級協議を進める考えと見られている 他方 ロシア側は シベリア 極東開発 エネルギー供給 北方領土の共同開発などの日露協力に関心を示す一方 支持率が低下傾向にあるプーチン大統領としては 世論の強い反発が予想される領土問題について 平和条約締結後に歯舞 色丹の2 島を引き渡すとした 1956 年の日ソ共同宣言に基づく結着を固守するなど 慎重な姿勢を崩さないものと観測されている (7) 経済連携の取組と環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定への対応 TPPは 2006 年にシンガポール ニュージーランド チリ ブルネイの4か国で発効した 環太平洋戦略的経済連携協定 に米国 豪州 ペルー ベトナムが相次いで参加を表明し 2010 年からTPPとしての交渉が開始され さらに マレーシア カナダ メキシコが交渉に参加し 2013 年 7 月から交渉に参加した日本を加え交渉参加国は 12 か国 域内人口は約 8 億人 世界経済に占めるGDPの割合は約 38 % に達する TPPは 12

11 物品の関税について 段階的な撤廃は認めるが 最終的には原則としてすべての関税撤廃を目標とする高い自由化レベルや 政府調達 知的財産 投資 競争政策 環境 透明性の向上等の分野横断的事項など広範な分野 貿易 投資などの基本ルールの形成の重視が特徴とされている 米国の交渉参加の背景には 経済依存度を高めるアジア太平洋地域への関与を強化すること 米国経済の回復 雇用の増加のため輸出増加の牽引車の役割を求めたことなどがあると見られている TPPについてはタイ 韓国などが関心を示しているが 中国は近隣アジア地域における経済連携の取組を優先させる姿勢を示している TPPについては 中長期的には 米国を含むアジア太平洋地域の成長をわが国に取りこむ可能性が高まること アジア太平洋地域の貿易 投資などの基本ルールの形成 地域統合の枠組みづくりに積極的に関与できること 安全保障戦略とのリンケージに意義があることなど評価する見方がある 他方 TPPが従来のEPAに比較し高いレベルの市場開放を求めていることから 農業を始めとする国内産業へ及ぼす影響や 広範な分野にわたる自由化 非関税分野のルール形成を通じて 遺伝子組換え食品の表示義務見直しなど 食の安全 や 国民皆保険制度 が脅かされるおそれを始め 経済 社会 国民生活に大きな影響を及ぼす可能性があることや さらに 外国投資家が投資先相手国政府を訴えるISDS 条項の濫用による主権侵害のおそれなどについて懸念を示す意見がある 2013 年 2 月の日米首脳会談では TPP 交渉参加をめぐる協議を踏まえ 日米の共同声明 が発出され 3 月 15 日 安倍総理は記者会見を行いTPP 交渉への参加を表明 さらに 自動車 保険等をめぐるTPP 交渉参加に向けた日米事前協議の終結を受けて わが国は7 月 23 日 マレーシアでの第 18 回交渉会合の途中から参加を認められた TPPと日米首脳会談について問われた安倍総理は 日米首脳会談では TPPについて その意義やそれぞれの国内事情も含めじっくりと議論し 私から 先の衆院選挙で 聖域なき関税撤廃を前提にする限りTPP 交渉参加に反対するという公約を掲げ また 自民党は それ以外にも5つの判断基準を示し 政権に復帰したということをオバマ大統領に説明した その上で オバマ大統領との間で 日本には一定の農産品 米国には一定の工業製品といった二国間貿易上のセンシティビティーが両国にあること 最終的な結果は交渉の中で決まっていくものであること TPP 交渉参加に際し 一方的にすべての関税を撤廃することをあらかじめ約束することは求められないことの3 点を明示的に確認し 日米の共同声明を発出した これらを踏まえ 公約との関係では 私はTPPでは 聖域なき関税撤廃が前提とされるものではないとの認識に至った 38 と答弁している 安倍総理は交渉に臨む姿勢について 自民党の衆院選の選挙公約である政策集 J-ファイルには 自由貿易の理念に反する工業製品の数値目標は受け入れない 国民皆保険制度を守る 食の安全 安心の基準を守る 国の主権を損なうようなISD 条項は合意しない 政府調達 金融サービス等はわが国の特性を踏まえるとある 強力な交渉力をもって 公約と5つの判断基準を交渉の中で必ず実現させていく 39 との決意を表明している 2013 年 8 月にブルネイで行われた第 19 回交渉会合にはわが国も本格参加した 米国が主導し8 月 23 日に発出された閣僚会合共同声明では 2013 年内の交渉妥結を目指し 交渉の促進を交渉官に指示している 物品市場アクセス ( 関税 ) 投資 金融サービス 13

12 政府調達 知的財産 競争政策 環境の7 分野が難航している 課題の多くは最終段階にあり 交渉参加各国は未解決の重要事項 課題などで あり得べき着地点を含め 各国が相互に受入れ可能な合意内容を模索する 10 月にインドネシアで開催されるAPECの際のTPP 首脳会合に向け閣僚が積極的な関与を続ける TPP 首脳会合は交渉妥結へ作業を加速化させる重要な節目である としている 40 交渉会合終了後 鶴岡首席交渉官はチリ ペルーを除く9か国と関税撤廃で二国間協議を行ったが わが国の提案に対し相手国からまだ改善の余地があるとの指摘を受けたと述べている 41 TPP 交渉は 9 月 18 日から 21 日に米国で主席交渉官会合が行われ 10 月のAPEC 首脳会議の際のTPP 首脳会議で基本合意 2013 年内の交渉妥結を目指している この背景には オバマ政権が 2014 年の米国議会中間選挙をにらみ経済の浮揚 雇用情勢の改善を企図し TPP 交渉の妥結を成果にしたい意図があると見られている また 交渉と並行し 自動車分野 非関税措置等を議題に 日米並行協議が行われている さらに TPP 交渉については 秘密保持契約により情報の開示 提供が困難となっており 政府の対応が注目されている 安倍総理は9 月 2 日 政府 与党連絡会議でTPP 交渉について 10 月のAPEC 首脳会議を重要な節目とし 年内妥結を実現すべくわが国としても努力していく との考えを示す一方 交渉状況に関しては 依然として困難な論点は残っている と述べた 42 9 月 6 日のG 20 開催に際してのロシアでの日米首脳会談で安倍総理は TPPは戦略的な観点からも非常に重要である 交渉の年内妥結に向け緊密に協力したい と発言し オバマ大統領との間で TPP 交渉の年内妥結に向けて認識が一致したとされる 43 3 月 15 日の記者会見において安倍総理は 関税撤廃に係る政府統一試算に言及し 10 年後にGDPを 3.2 兆円 (0.66 %) 押し上げる効果があると表明したが その内訳は 輸出 2.6 兆円 投資 0.5 兆円 消費 3 兆円の増加の一方 農林水産物は3 兆円の減少をもたらすとされている TPP 交渉 日米並行協議などの動きとあわせて さまざまな分野における国内調整 国内対策に係る取組に関心が寄せられている 以上のほか 外交の分野においては シリア エジプトなど中東情勢 ODAと地球規模の課題への取組 軍縮 不拡散 原子力問題への対応などの諸課題がある 4. 防衛問題 (1) 防衛政策の基本 防衛大綱の見直し自民党は 2012 年 12 月の衆院総選挙の公約において 憲法改正により自衛権を明記し 自衛隊を国防軍として位置づける ことを掲げ また 民主党政権の下 2010 年 12 月に策定された防衛大綱及び中期防を見直し 自衛隊の人員 装備 予算を拡充するなど 防衛大綱を始め 防衛政策の見直しを打ち出していた 安倍総理は 2012 年 12 月の第 2 次安倍内閣の発足にあたり 小野寺防衛大臣に防衛大綱及び中期防の見直しを指示するなど 具体的な取組が進められている 安全保障の指針について問われた安倍総理は わが国は 自らの適切な防衛力の整備に 14

13 努めるとともに 日米安保体制を堅持し より良い安全保障環境を確保するための外交努力や国際平和協力を推進していくことを安全保障政策の基本としている 44 との認識を示している また 防衛大綱の見直しについて質された安倍総理は 政府としては 現防衛大綱の策定以降 わが国周辺の安全保障環境が一層厳しさを増していることを踏まえ 日米同盟のさらなる強化 現下の状況に即応したわが国の防衛体制の強化という観点から 防衛大綱を見直すこととした 45 との見解を明らかにしている わが国自身の防衛力の強化に関する取組と米国との関係に対する質疑に安倍総理は 政府は厳しさを増す安全保障環境の中 防衛大綱の見直し わが国自身の防衛力の強化等に取り組むとともに 集団的自衛権につき 有識者による議論を始めている また 日米間においてガイドラインの見直しの検討を進めていきたいと考えている これらは わが国の安全を確保する観点からの当然の取組であるとともに 地域の平和と安定に資するものであり 今後ともわが国としての責任をしっかりと果たしていく 46 と答えている 自衛隊を国防軍に変える必要があるのかとの質疑に安倍総理は 自民党の憲法改正草案では 自衛隊を国防軍と位置づけることとしている 自衛隊は 国内では軍隊とは呼ばれていないが 国際法上は軍隊として扱われる このような矛盾を実態に合わせて解消することが必要と考えている もとより シビリアンコントロールの鉄則を変えるつもりはないし 憲法の平和主義や戦争の放棄も全く変えるつもりはない 47 との考えを示している 2013 年 1 月 防衛省は 防衛大綱の見直しに関する政府全体の検討に資するよう 防衛力の在り方検討のための委員会 を設置し 統合運用の観点を重視して論議し 7 月 26 日に防衛会議に中間報告がなされた その中では 2010 年の大綱策定以降 一層深刻化している安全保障環境や統合運用を踏まえ 優先事項を明確化し真に実効性ある防衛力を整備していくとの認識が示された また 重視すべき項目としては 1 警戒監視能力の強化 ( 高高度滞空型無人機の導入等を検討 ) 2 島嶼部に対する攻撃への対応 ( 航空 海上優勢の維持 機動展開能力や水陸両用機能 ( 海兵隊的機能 ) の確保等 ) 3 弾道ミサイル及びゲリラ 特殊部隊への対応 4サイバー攻撃への対応 5 大規模災害等への対応 6 統合の強化 情報機能の強化 宇宙空間の利用促進などが挙げられている 中間報告を踏まえ 2013 年末の策定に向けて 引き続き検討が進められている 防衛大綱の見直しをめぐっては 2014 年の自衛隊創設 60 周年に向けて この間の日本の歩みが実力組織を維持しても軍国主義には戻らないことを内外に明確に示しつつ 国家安全保障の機能を少しずつ普通の軍に近づけていくものと理解したいとの見方 大規模紛争勃発の可能性は低いが 限定的な紛争に対処できる防衛力の構築が求められる 米国を中心とする同盟国 友好国との協力 地域での多国間活動への参画とそのための能力構築が必要であり わが国の防衛構想を専守防衛から積極領域防衛へ転換し わが国の領域と国益を守り 地域の安定に寄与する防衛態勢の確立が求められるとの考えが示されている 他方 自衛隊の大幅な能力向上と防衛予算の増大につながりかねない 日米同盟強化と自衛隊増強の方向性を打ち出すものとの見方もなされている 9 月 12 日 安倍総理は自衛隊高級幹部会同で訓示し わが国の主権に対する挑発 安全保障環境が厳しさを増す現実から目を背けることはできない 現実を直視した安全保障 15

14 政策の立て直しを進めている 48 との認識を表明している (2) 集団的自衛権 2007 年 5 月 安倍総理が設置した 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 ( 座長 柳井元駐米大使 安保法制懇 ) は 1 共同訓練等の際に公海上において米軍艦船が攻撃を受けた場合 2 弾道ミサイルが米国へ向かっている場合 3 国際平和活動の際の武器使用 4 国際平和活動における他国への後方支援のあり方の4 類型について研究し 2008 年 6 月報告書を福田総理に提出した その中で これまでの政府解釈の踏襲では今日の安全保障環境の下で重要な問題に対処できないことから 安全保障環境と国際常識に適合するよう憲法解釈にも必要最小限の変更をもたらさなければならないとし 1 及び2については集団的自衛権の行使を容認する 3については国連 PKOにおける駆け付け警護や任務妨害排除のための武器使用は憲法 9 条で禁止されていないと解する 4については3と同様に当該活動及びその場合の武器使用は憲法 9 条で禁止されていないと解する あるいは他国による武力行使との 一体化 論を廃し政策妥当性の問題として決定するとの趣旨の提言がなされた 報告書では歯止めとして 集団的自衛権に基づいて取り得る措置について 範囲と手続を法律で規定する 自衛隊の部隊派遣にあたっては 国会の承認を得る 集団的自衛権の行使は日本の安全確保に資するものに限る等の基本方針を閣議決定するとされた その後 福田内閣以降 この報告書は政府部内で特に取り上げられなかった 第 2 次安倍内閣発足後 2013 年 2 月 安倍総理は安保法制懇を再招集し わが国の平和と安全を維持するために 日米安保体制の最も効果的な運用を含めて わが国は何をなすべきか との問題意識を示し 4 類型にとらわれず憲法と安全保障の問題を幅広く論議するよう求めた 安保法制懇は 集団的自衛権の行使に関する問題のほか 1 中東から日本へ原油を運ぶシーレーンが機雷で封鎖された場合の対応 2 朝鮮半島有事など周辺事態における後方地域支援のあり方 3 海外で戦乱などが生じた場合の邦人保護 4サイバー攻撃からの防衛など安全保障上の問題について論議し 2013 年内にも報告書がとりまとめられる運びとされている 49 安倍総理が集団的自衛権などに係る憲法解釈の変更に前向きな背景としては 1 日本をめぐる安全保障環境がますます厳しくなる中 国民の生命 財産 領土といった日本の平和と安定を守る 2 地域紛争 民族対立 破綻国家などの問題に 日本もより積極的に貢献していくとの考えがあると受けとられている 集団的自衛権に係る憲法解釈の変更の質疑に安倍総理は 内閣法制局は 集団的自衛権は国際法上は保持しているが 憲法上行使できないと答弁している 答弁の際 絶対概念ではなくて量的概念として必要最小限を超えるという判断をしている 安全保障環境に大きな変化が生じている中 世界のすべての国は 集団的自衛権と個別的自衛権と両方とも存在するし 行使できるわけで 日本のように いちいち分けて議論している国は非常に少ない 日本のために警備している米国の艦船が攻撃された際に 自衛隊の艦船が米国の艦船を助けなかったら 安保条約 同盟そのものが大きな危機に陥る 相手方がそのことを知っていれば 先に米国側を攻撃して 日米間で大きな亀裂が入った後に 領土に対し 16

15 て攻撃することも十分あり得る 60 年の安保改正当時 岸信介首相が集団的自衛権の行使について議論の余地を残した答弁をしている 答弁について変遷があるのも事実であろう 最終的には政府として解釈を決定すべきものと考えている これは 日本の安全 地域の平和と安定をより高めていくための解釈でなければならない 50 と答弁している 安保法制懇の北岡座長代理は報告書について 集団的自衛権の行使に加え 国連決議に基づく多国籍軍などへの自衛隊の活動を広げられるよう新たな憲法解釈を提言する 報告書の構成については 集団的自衛権 個別的自衛権 集団安全保障の3 本柱になる 集団安全保障のうち 国際平和協力活動への参加は 国際社会の一員としての義務であり 国連決議に基づく多国籍軍に自衛隊が参加し 輸送などの後方支援を可能とする憲法解釈をまとめる 51 との考えを明らかにしている 安倍総理は7 月 22 日の記者会見で 安保法制懇での議論を進めていく 憲法との関係の整理もさらに議論を深めていく 解釈をただ変えればいいのではなく それにのっとり部隊が対応していくには法的な裏付けが必要である すでに国家安全保障基本法案は 骨格以上のものができている 安全保障の基本であれば政府提出法案であるべきと考える 自民党側とよく話していく 同時に公明党の理解を得る努力も積み重ねていきたい 52 と述べている 他方 山口公明党代表は どのような結果をもたらすのか 冷静に慎重に考えないといけない 短兵急な議論ではなく 国際社会と共存するための先々を見据えた議論をすべきだ 世論調査で慎重論が示されている 国民の理解を求めるのは容易ではない 53 との認識を示している 集団的自衛権の行使に係る憲法解釈の変更をめぐっては 東アジアの安全保障環境は非常に厳しくなっている 中国の海空軍力は近代化されている 米国は今から 10 年で1 兆ドルの国防費を削減する 日本や豪州などがアジア太平洋地域で米国の役割を補わないと日本の安全も維持できなくなる 内閣法制局の見解により 米軍などとの共同演習で上陸演習 海空共同訓練に参加できなかった PKO 協力法改正案に駆け付け警護を入れることに内閣法制局が反対した ( 森本拓殖大学教授 前防衛大臣 ) 54 との意見がある 一方 近海で米艦が攻撃されれば日本有事で 憲法が認める個別的自衛権の範囲内である 米国に向かうミサイルは北極を通るため 物理的に国内から迎撃できない いずれも集団的自衛権を行使したいという抽象的な政治目標を達成したいだけではないか ( 柳澤元内閣官房副長官補 ) 55 との見方もある (3) 国家安全保障会議の創設第 1 次安倍内閣は 2007 年の第 166 回国会に 安全保障会議を改組し 国家安全保障の司令塔としての国家安全保障会議を創設することなどを内容とする法案を提出したが 審査に至らず継続審査となった後 福田内閣の第 168 回国会で廃案となった 第 2 次安倍内閣の発足後 2013 年 2 月 安倍総理は 国家安全保障会議の創設に関する有識者会議 ( 議長 安倍総理 ) を設置し 外交 安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議の創設に向けて検討を進め 6 月 国家安全保障会議設置法案 ( 安全保障会議設置法改正案 ) が閣議決定された その内容は 1 内閣に国家安全保障会議を設置 17

16 し 3 形態の会合を設置する 中核となるのは4 大臣会合 ( 総理 官房長官 外務 防衛の各大臣から構成され 国家安全保障に関し 外交 防衛政策の司令塔として 中長期的な国家安全保障政策の策定を含め 基本的な方向性を定める ) であり 9 大臣会合 ( 総理 副総理 官房長官 総務 外務 財務 経済産業 国土交通 防衛の各大臣 国家公安委員会委員長から成り 国防に関する重要事項を総合的 多角的観点から審議するなど文民統制機能の維持を図る ) 緊急事態大臣会合( 総理 官房長官 あらかじめ総理から指定された国務大臣から成り 緊急事態に対し高度な政治判断を求められる重要事項等を審議し 必要な措置を総理に建議する ) を設置する 2 国家安全保障に関する重要政策に関し 総理を直接補佐する国家安全保障担当総理補佐官を常設する 3 国家安全保障会議を恒常的にサポートする内閣官房国家安全保障局を新設する というものである 設置法案は第 183 回国会に提出され 第 184 回国会でも衆院で継続審査となっている 安倍総理は国家安全保障会議の意義を問われ わが国の外交 安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議については 外交 安全保障に関する諸課題につき 総理大臣を中心として 戦略的観点から日常的 機動的に議論する場を創設することで 政治の強力なリーダーシップにより 迅速に対応できる環境を整えたい 56 と答弁している (4) 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) の見直し日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) は 自衛隊と米軍の役割と協力のあり方を定めるもので 1978 年策定 1997 年改定の現行のガイドラインは 冷戦の終結 北朝鮮情勢 中台関係の緊迫などを背景に策定されたものであるが 策定からすでに 15 年以上を経過している 民主党政権下の 2012 年 8 月及び9 月の日米防衛相会談において 安全保障環境の変化を踏まえ 日米間で見直しに向けて研究 議論していくことが確認された 2012 年 12 月の衆院総選挙に際し自民党は 米国の新国防戦略と連動して自衛隊の役割を強化し 抑止力を高めるため 日米防衛協力ガイドライン等を見直す と公約した 第 2 次安倍内閣発足に際し 安倍総理より小野寺防衛大臣に対し ガイドラインの見直しが指示された 2 月の日米首脳会談では 安倍総理からガイドラインの見直しの検討を進めたい旨言及がなされている 8 月 ブルネイでの日米防衛相会談で ガイドラインの見直し着手について 2013 年秋にも予定される外務 防衛閣僚による日米安全保障協議委員会 (2+2) の際に正式に合意し 作業を加速させる方針が確認されている ガイドラインの見直しでは 1 島嶼防衛に関する共同訓練や警戒監視 2 弾道ミサイル防衛 3 大規模災害やサイバー攻撃への対処などが検討されると報じられている 57 (5) 弾道ミサイル防衛 策源地攻撃能力 ( 敵基地攻撃能力 ) 第 183 回国会では 北朝鮮による弾道ミサイル 核開発の動きを背景に 弾道ミサイル防衛や策源地攻撃能力 ( 敵基地攻撃能力 ) について論議が相次いだ ミサイル防衛体制の強化について問われた安倍総理は 外国のミサイルの脅威に対しては 日米安保体制による抑止力の向上に努めるとともに わが国自身の取組として 弾道 18

17 ミサイル防衛や国民保護などにより適切に対応している 58 と答えている 敵基地攻撃能力について安倍総理は 現在 自衛隊は 敵基地を攻撃することを目的とした装備体系を持っていないが 国際情勢の変化を踏まえ 国民の生命と財産を守るために何をなすべきかという観点から あるべき防衛力の姿について 常にさまざまな検討を行っていくことは当然である 59 と答弁している さらに 安倍総理は 盾は自衛隊が担い 矛は米軍 両方合わせて抑止力としているが それで十分なのか 矛を米軍が使わないのではないかという間違った印象を与えることがあってはならない 米軍に日本が頼むという状況でいいのかという問題点 課題は自民党においても議論してきた これは国際的な影響力もあり慎重に議論しなければならないが 相手に思いとどまらせるという抑止力を効かせる上でどうすべきか議論はしっかりしていく必要がある 60 と述べている 他方 山口公明党代表は 能力を持つこと自体が非常にリスクを伴う 国民や国際社会の理解をどのように得られるか 慎重に議論する必要がある 61 との認識を示している (6) 防衛省改革 防衛関係費ア防衛省改革防衛省 自衛隊の不祥事を受け 2008 年に防衛省改革会議が不祥事対策と組織改革を内容とする報告書をまとめ 2009 年に防衛会議の法定化 防衛参事官制度の廃止 防衛大臣補佐官の新設が実施されたが 民主党への政権交代後 組織改革案のさらなる具体化は実施に移されなかった 2012 年 12 月の衆院総選挙に際し自民党は 防衛省改革の加速化を公約に掲げた 第 2 次安倍内閣の発足後 2013 年 2 月 小野寺防衛大臣は 防衛省改革検討委員会 を設置し 改革の検討の加速化を指示 8 月 防衛省改革の方向性 がまとめられ 防衛会議に報告された その主な内容は 1 文官と自衛官の一体感を醸成するため 文官と自衛官の垣根を取り払い 内部部局に自衛官ポストを定員化するとともに 陸海空各幕僚監部 主要部隊などに新たな文官ポストを定員化する 2 陸海空の縦割りを廃し 統合運用を踏まえた防衛力整備業務フローを確立する あわせて装備品等のライフサイクルの一貫した管理により 装備取得の効率化 最適化を図る 具体的には 内部部局 各幕僚監部 技術研究本部及び装備施設本部の装備取得関連部門を今後の検討に応じて統合し 外局の設置も視野に組織改編を実施する 3 自衛隊の運用に関する意思決定について 的確性を確保した上で より迅速なものとなるよう組織の見直しを実施する 具体的には 実際の部隊運用に関する業務については 運用の迅速性 効率性の向上のため 基本的に統合幕僚監部に一本化する 他方 法令の企画 立案機能等は 行政的 制度的事務であり 引き続き内部部局が所掌する 以上を踏まえ また サイバー攻撃対処の強化等の観点から 運用企画局の組織を見直す 4 対外関係業務の飛躍的増大や国家安全保障会議の設立に対応し 防衛政策局の政策立案機能を強化し あわせて 情報発信機能も強化する というものである 防衛省改革については 安全保障環境が厳しさを増す中 自衛官の専門性や経験を積極的に活用し 自衛隊をより使える組織に脱皮させる狙いがあるとの見方が示される一方 部隊の運用は現場を知る自衛官が担った方が効率的ともいえるが 軍事的合理性を 19

18 優先しがちな自衛官の権限を強化することになりかねないとの指摘もある さらに 防衛政策の策定 自衛隊の運用に係る自衛官の役割の増大に伴い シビリアンコントロールの観点から 自衛官の国会出席に係る問題についても検討を深める必要がある イ防衛関係費平成 25 年度防衛関係費は 自衛官の実員の増員 装備品の取得など 対前年度比 0.8 %(400 億円 ) 増となる4 兆 7,538 億円が計上され 11 年ぶりに増額に転じた 防衛費と領土問題について問われた安倍総理は 防衛費については 厳しさを増す安全保障環境を踏まえ 国民の生命 財産と領土 領海 領空を断固として守り抜くため しっかりと確保していく 62 と答弁している ミサイル防衛などのため 防衛費を増加する必要性を説いた指摘に対し安倍総理は 日本は 10 年間 防衛費を削減してきた これは財政再建 健全化のため一律で削減してきたわけで かつて第 1 次安倍政権のときにも防衛費を削減したが 反省すべき点だった 防衛費は 他の省庁の経費と同様に国内を見て一律に削減するものではなく 安全保障環境を見て考えなければいけない 中国の防衛費は数年間で4 倍 24 年間で 30 倍以上増強されている 東アジアの安全保障環境のバランスが崩れることによって不安定化が進み 日本に危機が訪れるかもしれない これを防ぐためにバランスをとっていく必要があるだろう 日米同盟関係のきずなを強化していくと同時に 日本自体も防衛努力を進めていくべきだろうと その観点から 25 年度予算においては 11 年ぶりに防衛費を増強した 63 との認識を示している 防衛省の平成 26 年度概算要求は 前年度比 2.9 % 増の総額 4 兆 8,928 億円となっている その主な内容としては 島嶼部防衛を念頭に陸上自衛隊に 水陸両用準備隊 を編成する 南西地域での警戒監視強化のため 航空自衛隊那覇基地にE2C 早期警戒機による 第 2 飛行警戒監視隊 ( 仮称 ) を新編するほか 垂直離発着輸送機の導入に係る調査費 1 億円 高高度滞空型無人機に係る検討経費 2 億円などが盛り込まれている 64 以上のほか 防衛の分野においては 国際平和協力に関する一般法の制定 武器輸出 3 原則等に係る問題 日米地位協定をめぐる問題などの諸課題がある ( やじまさだのり ) 1 第 183 回国会参議院本会議録第 1 号 ( その1)2 頁 3 頁 ( 平 ) 2 第 183 回国会参議院本会議録第 1 号 ( その1)3 頁 ( 平 ) 3 第 183 回国会参議院本会議録第 1 号 ( その1)3 頁 4 頁 ( 平 ) 4 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3 頁 ( 平 ) 5 第 183 回国会参議院本会議録第 3 号 24 頁 ( 平 ) 6 読売新聞 ( 平 ) 7 読売新聞 ( 平 ) 8 日本経済新聞 ( 平 ) 9 第 183 回国会参議院本会議録第 9 号 7 頁 ( 平 ) 10 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 11 号 15 頁 ( 平 ) 11 読売新聞 ( 平 ) 12 朝日新聞 夕刊( 平 ) 20

19 13 第 183 回国会衆議院本会議録第 3 号 14 頁 ( 平 ) 14 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 9 号 27 ~ 28 頁 ( 平 ) 15 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 10 号 4 頁 ( 平 ) 16 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 18 号 10 頁 ( 平 ) 17 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 18 号 3~4 頁 ( 平 ) 18 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 18 号 3~4 頁 ( 平 ) 19 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 18 号 11 頁 ( 平 ) 20 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 17 号 22 頁 ( 平 ) 21 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3 頁 ( 平 ) 22 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3 頁 ( 平 ) 23 朝日新聞 ( 平 ) 読売新聞 ( 平 ) 24 第 183 回国会参議院本会議録第 9 号 7 頁 ( 平 ) 25 第 183 回国会参議院本会議録第 3 号 30 頁 ( 平 ) 26 読売新聞 夕刊( 平 ) 27 第 183 回国会参議院本会議録第 9 号 7 頁 ( 平 ) 28 第 183 回国会参議院本会議録第 10 号 20 頁 ( 平 ) 29 第 183 回国会参議院本会議録第 10 号 17 頁 ( 平 ) 30 毎日新聞 夕刊( 平 ) 31 東京新聞 ( 平 ) 32 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3~4 頁 ( 平 ) 33 朝日新聞 ( 平 ) 読売新聞 ( 平 ) 34 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3 頁 ( 平 ) 35 第 183 回国会参議院本会議録第 8 号 3 頁 ( 平 ) 36 毎日新聞 夕刊( 平 ) 37 第 183 回国会参議院本会議録第 9 号 7 頁 ( 平 ) 38 第 183 回国会衆議院本会議録第 9 号 6 頁 ( 平 ) 39 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 18 号 18 頁 ( 平 ) 40 読売新聞 ( 平 ) 41 読売新聞 ( 平 ) 42 日本経済新聞 夕刊( 平 ) 43 読売新聞 ( 平 ) 44 第 183 回国会参議院本会議録第 10 号 17 頁 ( 平 ) 45 第 183 回国会衆議院本会議録第 2 号 5 頁 ( 平 ) 46 第 183 回国会参議院本会議録第 9 号 7 頁 ( 平 ) 47 第 183 回国会参議院本会議録第 3 号 18 頁 ( 平 ) 48 毎日新聞 ( 平 ) 夕刊 読売新聞 夕刊 ( 平 ) 49 読売新聞 ( 平 ) 50 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 15 号 30 頁 ( 平 ) 51 毎日新聞 ( 平 ) 52 毎日新聞 ( 平 ) 53 毎日新聞 ( 平 ) 産経新聞 ( 平 ) 54 朝日新聞 ( 平 ) 55 毎日新聞 ( 平 ) 56 第 183 回国会衆議院本会議録第 9 号 2 頁 ( 平 ) 57 日本経済新聞 ( 平 ) 58 第 183 回国会衆議院本会議録第 9 号 19 頁 ( 平 ) 59 第 183 回国会衆議院本会議録第 9 号 19 ~ 20 頁 ( 平 ) 60 第 183 回国会参議院予算委員会会議録第 15 号 33 頁 ( 平 ) 61 日本経済新聞 ( 平 ) 62 第 183 回国会衆議院本会議録第 2 号 12 頁 ( 平 ) 63 第 183 回国会国家基本政策委員会合同審査会会議録第 1 号 5 頁 ( 平 ) 64 朝雲 ( 平 ) 21

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3 資料 3 説明資料 国家安全保障会議の創設に関する有識者会議 ( 第 1 回会合 ) 平成 25 年 2 月 15 日 ( 金 ) 安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処

More information

<92508F838F578C76955C81408EE88E9D82BF8E9197BF2E786C7378>

<92508F838F578C76955C81408EE88E9D82BF8E9197BF2E786C7378> NHK 平和に関する意識調査 単純集計結果 調査期間 2017 年 6 月 21 日 ( 水 )~7 月 25 日 ( 火 ) 調査方法 郵送法 調査対象 18 歳 19 歳限定地域 : 全国 2017 年 7 月末時点で18 歳 19 歳の国民 1200 人 20 歳以上の成人地域 : 全国 2017 年 7 月末時点で20 歳以上の国民 1200 人 いずれも住民基本台帳から層化無作為 2 段抽出

More information

目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW

目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW 平成 29 年度世論調査 RDD 方式による電話法 報告書 2018 年 3 月 株式会社アダムスコミュニケーション 目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組

More information

朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18%

朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18% 朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18% 国の原子力規制委員会は 東日本大震災のあとに決めた新たな基準に基づいて 止まって いる原子力発電所の審査を進めています

More information

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保 資料 1 防衛計画の大綱の見直しを行う上での基本的考え方 内閣官房 平成 30 年 10 月 19 日 大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保障環境の構築や災害への対応といった国民の期待の高まり

More information

Security declaration

Security declaration 安全保障協力に関する日英共同宣言 日本国と英国の両首相は, 日英両国は, 戦略的利益並びに自由, 民主主義, 人権及び法の支配といった基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーであることを認識し, アジア及び欧州におけるそれぞれ最も緊密な安全保障上のパートナーとして, ルールに基づく国際システムを維持すべく指導力を発揮していくことにコミットし, 日英間の歴史的つながりを想起し,2012 年に署名された日英間の防衛協力に関する覚書及び外務

More information

平和安全法制などの整備法整備の経緯 図表 Ⅱ 閣議決定 の概要と法制整備 閣議決定 の項目 概要 法制整備 警察や海上保安庁などの関係機関が それぞれの任務と権限に応じて緊密に協力して対応す 治安出動 海上 1 武力攻撃に 至らない るとの基本方針の下 対応能力を向上させ連携を強化するな

平和安全法制などの整備法整備の経緯 図表 Ⅱ 閣議決定 の概要と法制整備 閣議決定 の項目 概要 法制整備 警察や海上保安庁などの関係機関が それぞれの任務と権限に応じて緊密に協力して対応す 治安出動 海上 1 武力攻撃に 至らない るとの基本方針の下 対応能力を向上させ連携を強化するな 3章平和安全法制などの整備208 平成 28 年版防衛白書第第 3 章 平和安全法制などの整備 法整備の経緯 1 法整備の背景 わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを 増しており 今や 脅威は容易に国境を越え もはや どの国も一国のみでは 自国の安全を守れない時代となった このような中 わが国の平和と安全を維持し その存立を全うするとともに 国民の命を守るためには まず 力強い外交を推進していくことが重要であるが

More information

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政 国家安全保障会議設置法 ( 昭和六十一年五月二十七日 ) ( 法律第七十一号 ) 第百四回通常国会第二次中曽根内閣改正平成一一年七月一六日法律第一〇二号同一五年六月一三日同第七八号同一七年七月二九日同第八八号同一八年一二月二二日同第一一八号同二五年一二月四日同第八九号同二六年四月一八日同第二二号同二七年九月三〇日同第七六号 安全保障会議設置法をここに公布する 国家安全保障会議設置法 ( 平二五法八九

More information

の自由 妨げられない通商活動 自制と 1982 年の国連海洋法条約 (UNCLOS) を含む国際法の普遍的な原則に従った紛争の平和的手段による解決を推進することの重要性を強調した 我々は ARF や ASEAN 海洋フォーラム拡大会合等を通じた情報共有や能力構築を含む 海洋安全保障及び海上の安全に関

の自由 妨げられない通商活動 自制と 1982 年の国連海洋法条約 (UNCLOS) を含む国際法の普遍的な原則に従った紛争の平和的手段による解決を推進することの重要性を強調した 我々は ARF や ASEAN 海洋フォーラム拡大会合等を通じた情報共有や能力構築を含む 海洋安全保障及び海上の安全に関 日 ASEAN 特別首脳会議共同声明 ( 仮訳 ) ~ 手を携え 地域と世界の課題に挑む ~ 1. 我々 日本及び東南アジア諸国連合 (ASEAN) 加盟国の首脳は 2013 年 12 月 14 日に東京にて 日 ASEAN 関係 40 周年を記念する日 ASEAN 特別首脳会議を行った この首脳会議には 安倍晋三日本国総理大臣及び ASE AN 加盟国の首脳が出席した 2. 我々は 日本と ASEAN

More information

第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的

第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的 第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的及びグローバルな安全保障問題並びに日本とオーストラリアとの間の安全保障及び防衛協力を前進させるための方策について議論を行った

More information

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部 前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部隊が補完してい るが これは専ら UNMISS の歩兵部隊が担うものである 2 我が国が派遣しているのは

More information

86 また南シナ海での領有権をめぐりベトナムとならんで中国と激しく対立す るフィリピンでは オバマの同国訪問を機会に同年4月28日 米軍がフィリ ピンで向こう10年間軍事基地を使用できるようにする軍事協定が調印された この協定によって 1992年 米軍がスービック海軍基地 クラーク空軍基地 など在フィリピンの基地から全面撤退していらい はじめてフィリピンに大 規模に軍事的復帰を遂げる道が開けた 中国が南シナ海への進出を加速させ

More information

止力を維持しつつ 沖縄の負担軽減を実現していく旨述べた 両首脳は また 普天間飛行場の移設及び嘉手納以南の土地の返還計画を早期に進めていくことで一致した ( ウ ) 安倍総理より 宇宙 サイバーの分野で 日米の包括的対話を立ち上げることになったことを歓迎する旨述べた 2. アジア太平洋地域情勢 (1

止力を維持しつつ 沖縄の負担軽減を実現していく旨述べた 両首脳は また 普天間飛行場の移設及び嘉手納以南の土地の返還計画を早期に進めていくことで一致した ( ウ ) 安倍総理より 宇宙 サイバーの分野で 日米の包括的対話を立ち上げることになったことを歓迎する旨述べた 2. アジア太平洋地域情勢 (1 日米首脳会談 ( 概要 ) 平成 25 年 2 月 22 日 外務省 2 月 22 日 米国出張中の安倍総理は 約 1 時間 45 分にわたり オバマ大統領との 間で首脳会談及びワーキングランチを行ったところ 概要以下のとおり ( 首脳会談後 に発表された 日米の共同声明 を別添 ) 1. 日米関係 (1) 総論 ( ア ) 冒頭 オバマ大統領からの歓迎の挨拶の後 安倍総理より 日本外交の基本方針を説明し

More information

Vol.250 2 2 3 4 6 8 10 12 14 16

Vol.250 2 2 3 4 6 8 10 12 14 16 Vol.250 2 2 3 4 6 8 10 12 14 16 一緒に考えてみよう TPPから私たちの国 地域 生活を守ろう TPPによる農業 暮らしへの影響は農林水産業はもとより医療 金融サービス 公共事業 残留農薬 遺伝子組み換え食品などの食の安全 安心 投資家 国家訴 訟条項による規制の撤廃 賠償金の支払いなどがあります TPPが我が国に与える さまざまな影響は何か まず農業 食料を中心にみんなで考えてみましょう

More information

150908_gaimushou_rachi_02

150908_gaimushou_rachi_02 外 務 省 100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1 電話 03-3580 -3311 http://www.mofa.go.jp/mofaj/ の解決 平成 26 年度 その他北朝鮮当局による 人権侵害問題への対処に関する この報 告 書は再 生 紙を使 用しております 平成27年9月 政府の取組についての報告 外 務 省 02 01 01 02 02 1 2 02 イ 六者会合 オ 拉致被害者の認定及び拉致容疑事案等の捜査

More information

<4D F736F F D208E9197BF E88E68EE58CA C490BA96BE95B62E444F43>

<4D F736F F D208E9197BF E88E68EE58CA C490BA96BE95B62E444F43> 資料 5 地域主権関連 3 法案の早期成立について ( 案 ) 平成 22 年 7 月 地方分権推進特別委員会 政府が第 174 回通常国会へ提出した地域主権関連 3 法案については 我々 全国知事会をはじめとする地方六団体が再三強く求めてきたにもかかわらず 次期国会での継続審議となったことは誠に残念である 地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組む真の分権型社会を実現するためには 地方自治に影響を及ぼす重要事項について

More information

ANNUAL REPORT

ANNUAL REPORT ANNUAL REPORT 218 218 3 31 1 1 2 3 5 9 11 13 13 15 16 17 18 19 21 23 25 26 27 28 28 29 31 32 33 34 35 37 39 4 41 42 43 44 2 214 215 216 217 218 218 483,112 54,153 49,314 451,627 438,26 $ 4,132,32 27,196

More information

政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体と

政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体と 政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体としての基本的立場であること 日本再興戦略改訂 2014 においては 経済連携の推進 が成長戦略の重要な柱の一つとして位置付けられており

More information

ドーハ ラウンド交渉の一分野である貿易円滑化については 平成 26 年 11 月のWTO 一般理事会において 貿易円滑化協定に関する改正議定書 が採択され 今後 3 分の2 以上の加盟国が受諾した時点で本協定は発効することになりました 各 WTO 加盟国がこの協定を実施することにより 貿易規則の透明

ドーハ ラウンド交渉の一分野である貿易円滑化については 平成 26 年 11 月のWTO 一般理事会において 貿易円滑化協定に関する改正議定書 が採択され 今後 3 分の2 以上の加盟国が受諾した時点で本協定は発効することになりました 各 WTO 加盟国がこの協定を実施することにより 貿易規則の透明 政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 ( 平成 27 年 11 月一部改正 ) 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体としての基本的立場であること 日本再興戦略 ( 平成 25 年

More information

第2次安倍内閣の発足と戦略的外交の展開

第2次安倍内閣の発足と戦略的外交の展開 第 2 次安倍内閣の発足と戦略的外交の展開 第 183 回国会 ( 常会 ) における外交論議の焦点 外交防衛委員会調査室神田茂 中内康夫 寺林裕介 藤生将治 佐々木健 2012 年 12 月 16 日の衆議院議員総選挙の結果を受け 民主党 国民新党連立の野田内閣が総辞職し 12 月 26 日 自由民主党 公明党連立の第 2 次安倍内閣が発足した 総選挙において安倍自民党総裁は 民主党政権の 外交敗北

More information

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!?  安倍政権の戦争法案 どちらが本当? 国民を守るための安保法制? 戦争するための戦争法? ピース ニュース 5 月 11 日安保法制の与党合意 5 月 14 日には閣議決定 国会審議へ 昨年 7 月 1 日に閣議決定 集団的自衛権 行使容認 日本が攻撃されていないにもかかわらず 海外で自衛隊が戦争できるようにすること 閣議決定に書かれていたこと 切れ目のない安全保障? 武力攻撃に至らない侵害への対処?? 米軍部隊に対して攻撃が発生し

More information

また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ

また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ 防衛大臣北澤俊美殿 知返第 1 3 6 号平成 23 年 6 月 1 日 沖縄県知事仲井眞弘多 在日米軍 海兵隊の意義及び役割 ( 防衛省 ) について みだしのことについて 去る 5 月 7 日の来県の際に 貴職から提供のありました 在日米軍 海兵隊の意義及び役割 のパンフレットについて 下記のとおり 本県の質問等をとりまとめましたので 回答願います 記 1. 総括質問本パンフレットに説明があるように

More information

エチオピア 2017 年 2 月 エチオピアは FATF 及び ESAAMLG( 東南部アフリカ FATF 型地域体 ) と協働し 有効性強化及び技術的な欠陥に対処するため ハイレベルの政治的コミットメントを示し 同国は 国家的なアクションプランや FATF のアクションプラン履行を目的とした委員会

エチオピア 2017 年 2 月 エチオピアは FATF 及び ESAAMLG( 東南部アフリカ FATF 型地域体 ) と協働し 有効性強化及び技術的な欠陥に対処するため ハイレベルの政治的コミットメントを示し 同国は 国家的なアクションプランや FATF のアクションプラン履行を目的とした委員会 国際的な資金洗浄 テロ資金供与対策の遵守の改善 : 継続プロセス 2017 年 11 月 3 日 ( 於 : ブエノスアイレス ) ( 仮訳 ) FATFは 資金洗浄 テロ資金供与対策の基準の遵守に関する継続的な検証の一環として 今日までに 資金洗浄 テロ資金供与対策に戦略上の欠陥を有し かつそれらに対処するためのアクションプランをFATFとともに策定した国 地域として 以下を特定する これらの国

More information

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて 個人情報保護法の 3 年ごと見直しに向けて 2019 年 3 月 27 日経団連情報通信委員会 本日の発表内容 1. わが国として目指すべき方向 2. 新たな仕組みに関する意見 3. 既存制度に関する意見 4. 国際的なデータの円滑な流通に関する意見 1. わが国として目指すべき方向 1 1. 目指すべき方向 Society 5.0 for SDGs わが国が目指すべきは 経済成長と社会課題解決の両立を図る

More information

A: 最近の韓国での出来事だとか 日本での出来事などについて率直に意見交換をしたわけでございますが 私が感じたのは長官の話を通じて 韓国のこの平和と朝鮮半島の平和と安定 これは日本にとっても安全保障上 大変重要なことでございまして 韓国の防衛政策も伺えましたけど 非常にしっかりとしたものであります

A: 最近の韓国での出来事だとか 日本での出来事などについて率直に意見交換をしたわけでございますが 私が感じたのは長官の話を通じて 韓国のこの平和と朝鮮半島の平和と安定 これは日本にとっても安全保障上 大変重要なことでございまして 韓国の防衛政策も伺えましたけど 非常にしっかりとしたものであります 件名 : 大臣臨時会見概要 日時平成 27 年 10 月 22 日 1319~1333 担当大臣官房広報課 場所ウエスティン朝鮮ホテル 15 階 1505 号室 備考 中谷大臣韓国訪問 ( 韓民求長官との昼食会 ) 1 発表事項先ほど 11 時半から食事を挟みまして 1 時間半にわたって 韓民求韓国国防部長官との昼食会を行いました 両国の信頼関係を深める上で 食事を挟んだ懇談ができまして 非常に良い会談ができたと思っております

More information

11

11 (1) 宇宙基本法 ( 平成二十年五月二十八日法律第四十三号 ) 第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 科学技術の進展その他の内外の諸情勢の変化に伴い 宇宙の開発及び利用 ( 以下 宇宙開発利用 という ) の重要性が増大していることにかんがみ 日本国憲法の平和主義の理念を踏まえ 環境との調和に配慮しつつ 我が国において宇宙開発利用の果たす役割を拡大するため 宇宙開発利用に関し 基本理念及びその実現を図るために基本となる事項を定め

More information

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加 私たちの社会的責任 宣言 ~ 協働の力 で新しい公共を実現する~ 平成 22 年 5 月 12 日社会的責任に関する円卓会議 社会的責任に関する円卓会議 ( 以下 本円卓会議 という ) は 経済 社会 文化 生活など 様々な分野における多様な担い手が対等 平等に意見交換し 政府だけでは解決できない諸課題を 協働の力 で解決するための道筋を見出していく会議体として 平成 21 年 3 月に設立されました

More information

NSS-summary

NSS-summary 国家安全保障戦略 ( 概要 ) Ⅰ 策定の趣旨 我が国の安全保障 ( 以下 国家安全保障 という ) をめぐる環境が一層厳しさを増している中 豊かで平和な社会を引き続き発展させていくためには 我が国の国益を長期的視点から見定めた上で 国際社会の中で我が国の進むべき針路を定め 国家安全保障のための方策に政府全体として取り組むことが必要である グローバル化が進む世界において 国際社会における主要なプレーヤーとしてこれまで以上により積極的な役割を果たしていくべきである

More information

Taro-文書1

Taro-文書1 新たな日米防衛協力のための指針 ( 新ガイドライン ) 1 防衛協力と指針の目的平時から緊急事態までのいかなる状況においても日本の平和及び安全を確保するため また アジア太平洋地域及びこれを越えた地域が安定し 平和で繁栄したものとなるよう日米両国間の安全保障及び防衛協力は 次の事項を強調する 切れ目のない 力強い 柔軟かつ実効的な日米共同の対応 日米両政府の国家安全保障政策間の相乗効果 政府一体となっての同盟としての取り組み

More information

これまでの TPP を巡る経緯 平成 28 年 10 月 4 日 予算委員会で安倍総理の答弁 日本がそれを批准していく... ということになれば米国だけがおくれていくのではないか そうなってくれば 米国が果たして TPP に入らなくて戦略的にいいのかと これは当然そうなっていくのだろう 10 月 14 日臨時国会の衆議院で TPP 承認のための審議入り 11 月 9 日米国大統領選挙で 共和党のドナルド

More information

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度の見直しについて ( 議論の整理 ) 平成 29 年 12 月 1 日 成年後見制度利用促進委員会 成年後見制度の利用の促進に関する法律第 11 条において 成年後見制度の利用促進に関する施策の基本方針として 成年被後見人等の人権が尊重され 成年被後見人等であることを理由に不当に差別されないよう 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度について検討を加え

More information

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答 資料 1 第 3 回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答 疑問点 1. 東日本大震災と熊本地震の状況 回答 平成 26 年 地方分権改革に関する提案募集 での議論 平成 27 年 1 月 30 日の閣議決定において 災害救助法の改正は必要ないとされたところ それ以降の法改正を検討する環境の変化は生じておらず また平成 29 年 6 月の 中間整理 以降の状況が不透明である 東日本大震災と熊本地震の状況について

More information

《国内展望》 安倍政権TPPに邁進!

《国内展望》 安倍政権TPPに邁進! 国内展望 (2013 年 3 月 4 日 ) 訪米した安倍晋三首相が TPP 交渉参加 を表明したと報じられた オバマ大統領との会談で 聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった ために TPP( 環太平洋パートナーシップ協定 ) 交渉に参加するというのだ 帰国直後の 2 月 25 日に行われた自民党役員会では政府に判断を一任することが決まり 公 明党も同じ判断をしたため TPP 交渉参加は既定路線のように報じられている

More information

1 尖閣諸島に関する認知 (1) 尖閣諸島の認知 平成 25 年 7 月 知っていた 91.1% 知らなかった 7.7% 知っていた 知らなかった ( 該当者数 ) 総数 ( 1,801 人 ) (%) -

1 尖閣諸島に関する認知 (1) 尖閣諸島の認知 平成 25 年 7 月 知っていた 91.1% 知らなかった 7.7% 知っていた 知らなかった ( 該当者数 ) 総数 ( 1,801 人 ) (%) - 尖閣諸島に関する特別世論調査 の概要 平成 25 年 8 月 29 日内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,801 人 (60.0%) 調査時期 平成 25 年 7 月 11 日 ~7 月 21 日 調査方法 調査員による個別面接聴取 調査目的 尖閣諸島に関する国民の意識を調査し, 今後の施策の参考とする 調査項目

More information

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!?  安倍政権の戦争法案 4 月 28 日辺野古リレー渋谷行動 あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し 殺される 安倍政権の戦争法案 2015 年 4 月 28 日 ピース ニュース 5 月中旬から国会審議が始まる 安倍政権の戦争法案 北側一雄公明党副代表 高村正彦自民党副総裁 安倍首相 この人達にあなたやあなたの子どもの命をあずけて良いですか? 昨年 7 月 1 日に閣議決定 集団的自衛権 行使容認 日本が攻撃されていないにもかかわらず

More information

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要) 地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ

More information

日米地位協定の環境補足協定

日米地位協定の環境補足協定 日米地位協定の環境補足協定 在日米軍に関連する環境管理のための取組 外交防衛委員会調査室 横山絢子 1. はじめに 2015 年 9 月 28 日 ワシントンDCにおいて 岸田外務大臣とカーター米国防長官との間で 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定を補足する日本国における合衆国軍隊に関連する環境の管理の分野における協力に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定

More information

実であれば このように人命を盾にとって脅迫をするということは誠に許しがたく 強い怒りを覚えているという旨を発言をし そして防衛省としましても 防衛駐在官等を通じまして 情報収集に万全を期す所存である旨を伝えたところでございます そして わが国としてもテロに屈することなく 日英で協力をして 国際社会に

実であれば このように人命を盾にとって脅迫をするということは誠に許しがたく 強い怒りを覚えているという旨を発言をし そして防衛省としましても 防衛駐在官等を通じまして 情報収集に万全を期す所存である旨を伝えたところでございます そして わが国としてもテロに屈することなく 日英で協力をして 国際社会に 件名 : 日外務 防衛大臣共同記者会見概要 日時 場所 平成 27 年 1 月 22 日 0035~0057 ( 日本時間 ) ドーチェスターホテルオーキッド ホール 担当大臣官房広報課 備考 中谷大臣英国訪問 ( 日英外務 防衛閣僚会合 ) 1 発表事項 ( 岸田外務大臣 ) 本日 中谷防衛大臣と共に訪英し 世界の安全保障に対して共に責任を果たしてきた日英両国で外務 防衛閣僚会合を初めて開催しました

More information

2. 政党支持率政党支持率は 自民党が前回に比して 増加 が 2 社から 5 社に増え 減少 が 7 社から 3 社に減少した 立憲民主党は 前回に比して 増加 が 6 社 減少 が 2 社 変わらず 1 社となっており 前回と同じ結果になっている 他の政党は大きな変化がない 表 1 参照 3. 憲

2. 政党支持率政党支持率は 自民党が前回に比して 増加 が 2 社から 5 社に増え 減少 が 7 社から 3 社に減少した 立憲民主党は 前回に比して 増加 が 6 社 減少 が 2 社 変わらず 1 社となっており 前回と同じ結果になっている 他の政党は大きな変化がない 表 1 参照 3. 憲 報告 2018 年 11 月の 内閣 政党支持率 の動向 報道各社世論調査から 勝島行正 : 元神奈川自治研センター事務局長 11 月は 6 日にアメリカの中間選挙が行われ 上院は共和党 下院は民主党がそれぞれ過半数を制した 14 日に日ロ首脳会談が行われ 1956 年日ソ共同宣言を基礎に平和条約締結交渉を行うことで合意した 北方 4 島の領土問題が焦点 19 日に東京地検特捜部は 日産のカルロス

More information

新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン )

新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) 新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) 平成 27 年 4 月 27 日 新たな 日米防衛協力のための指針 ( いわゆる ガイドライン 以下 指針 とする ) が日米安全保障協議委員会 (2+2) で了承されました 新 指針 では 我が国の平和安全法制との整合性も確保しつつ 切れ目のない 形で我が国の平和と安全を確保するための協力を充実 強化するとともに 地域 グローバルや宇宙 サイバーといった新たな戦略的領域における同盟の協力の拡がりを的確に反映したものとなっています

More information

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ 資料 1 自治体による SDGs の取組の評価の視点 評価における基本的姿勢評価に際しては 実質的に効果の上がりそうな企画 取組を高く評価するという評価サイドの姿勢を明確にし これを自治体サイドにも認知してもらうことが重要である 主要な視点として 以下のような事例が指摘される SDGs の取組が地方創生や地域活性化に 実質的に貢献する企画となっているか 自身の過去 現在を踏まえて未来を見据えた 独自性の高い内容を提案しているか

More information

内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013

内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013 内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013 内閣官房内閣情報調査室 内調 の役割 総理の 目 耳 として 内閣情報調査室 ( 内調 ) の役割は 内閣の重要政策に関する情報を収集 分析して官邸に報告することです それらの報告は 官邸の政策決定と遂行を支援します 従って 内調はいわば 総理の 目 耳 としての役割を担っている と言えます

More information

の権利 包摂的な貿易 持続可能な開発並びに伝統的な知識を促進することの重要性並びに公共の利益のために締約国が規制を行う権利を有することの重要性を再確認すること並びに他の国又は独立の関税地域のこの協定への加入を歓迎することを決意して 次のとおり協定した 第一条環太平洋パートナーシップ協定の組込み1締約

の権利 包摂的な貿易 持続可能な開発並びに伝統的な知識を促進することの重要性並びに公共の利益のために締約国が規制を行う権利を有することの重要性を再確認すること並びに他の国又は独立の関税地域のこの協定への加入を歓迎することを決意して 次のとおり協定した 第一条環太平洋パートナーシップ協定の組込み1締約 (仮訳文)環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定前文この協定の締約国は 二千十六年二月四日にオークランドで作成された環太平洋パートナーシップ協定(以下 TPP という )の前文に規定する事項を再確認すること この協定を通じてもたらされるTPPの利益並びにTPP及びこの協定の戦略上及び経済上の意義を迅速に実現すること 開放された市場を維持し 世界貿易を増大し 並びにあらゆる所得及び経済的背景の人々に新たな経済的機会を創出することに寄与すること

More information

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画) 外務省 インフラ長寿命化計画 ( 行動計画 ) 平成 27 年度 ~ 平成 32 年度 平成 28 年 3 月 外務省 目次 1 はじめに 1 2 外務省の役割 1 3 計画の範囲 (1) 対象施設 2 (2) 計画期間 2 4 対象施設の現状と課題 (1) 点検 診断 / 修繕 更新等 2 (2) 基準類の整備 3 (3) 情報基盤の整備と活用 3 (4) 個別施設計画の策定 推進 3 (5) 新技術の導入

More information

設問 6: あなたは普段どの程度国際的なニュースや情報に接しているか ( 注 ) この設問は2015 年より実施 (1) 毎日 (2) 週に2~3 回程度 (3) 週 1 回程度 (4) 月 1 回程度 8 8 (5)2~3ヶ月に1 回程度 2 3 (6)6ヶ月に

設問 6: あなたは普段どの程度国際的なニュースや情報に接しているか ( 注 ) この設問は2015 年より実施 (1) 毎日 (2) 週に2~3 回程度 (3) 週 1 回程度 (4) 月 1 回程度 8 8 (5)2~3ヶ月に1 回程度 2 3 (6)6ヶ月に 平成 28 年度 米国における対日世論調査 結果 一般の部 設問 1: 日本に対してどのようなイメージをもっているか ( 注 ) この設問は2006 年より実施 項目 (7) 及び (8) は2010 年から追加 項目 (9) は2010 年に 不可解な国 から文言を修正 ( 項目 (4)(12) は2015 年から追 加 ) 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007

More information

三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが 安全保障理事会の常任理事国は 国連憲章の改正についても いわゆる拒否権を有しており 一般的にいつて 国連憲章の改正に

三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが 安全保障理事会の常任理事国は 国連憲章の改正についても いわゆる拒否権を有しており 一般的にいつて 国連憲章の改正に 昭和五十五年十月二十八日受領(質問の六)答弁第六号衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対し 別紙答弁書を送付する 内閣衆質九三第六号昭和五十五年十月二十八日衆議院議長福田一殿内閣総理大臣鈴木善幸一 三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが

More information

トランプ政権発足後のアジア外交と我が国への影響

トランプ政権発足後のアジア外交と我が国への影響 立法と調査 2017.6 No.389 参議院常任委員会調査室 特別調査室 トランプ政権発足後のアジア外交と我が国への影響 TPP 米中関係 朝鮮半島情勢 神田茂 ( 外交防衛委員会調査室 ) 1. はじめに 2.TPP 協定と日米経済関係 3. 米中関係 4. 朝鮮半島情勢 5. おわりに 1. はじめに 2017 年 4 月 29 日 米国のトランプ政権が発足して 100 日が経過した オバマ前政権の掲げた

More information

Microsoft Word - 02 大都市 本文.doc

Microsoft Word - 02 大都市 本文.doc 2013 第 8 回マニフェスト大賞 優秀成果賞 及び 審査委員会特別賞 受賞 平成 25 年度 Vol.11 ( 通算 123 号 ) 大都市制度に関する資料 10 ( 全国市議会議長会の動向等 ) 平成 25 年 12 月 横浜市会議会局政策調査課編集 発行 目 次 はじめに P 1 1 全国市議会議長会及び各市長会の動向 (1) 全国市議会議長会 : 指定都市協議会 特別自治市 など多様な大都市制度の創設に関する要望

More information

防衛交流の基本方針について(通達)

防衛交流の基本方針について(通達) 防防国第 3 9 2 3 号 1 9. 4. 1 3 防防国第 1 1 2 9 1 号一部改正 2 6. 7. 2 5 防防国第 18 号一部改正 2 7. 1 0. 1 大 臣 官 房 長 各 局 長 施設等機関の長 各 幕 僚 長 情 報 本 部 長 殿 技術研究本部長 装備施設本部長 防 衛 監 察 監 各地方防衛局長 事務次官 防衛交流の基本方針について ( 通達 ) 標記について 防衛交流の今後の方向性を明確化し

More information

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動 施策展開 主な取組 検証票 2(5) ア米軍基地から派生する諸問題への対応 施策 1 米軍基地から派生する事件 事故の防止 ( 施策の小項目 ) 主な取組 対応する主な課題 1 取組の概要 (Plan) 取組内容 実施計画日米両政府への要請活動 145 記載頁 米軍の演習等に関する事件 事故 米軍人等による犯罪や交通事故などは 直ちに県民の生活に大きな影響を及ぼすことから 人権教育 安全管理の強化など

More information

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱第一目的この法律は 我が国がテロ対策海上阻止活動を行う諸外国の軍隊その他これに類する組織 ( 以下 諸外国の軍隊等 という ) に対し実施した旧平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

More information

環太平洋パートナーシップ協定とアジア太平洋秩序のゆくえ

環太平洋パートナーシップ協定とアジア太平洋秩序のゆくえ 環太平洋パートナーシップ協定とアジア太平洋秩序のゆくえ TPP 交渉開始から国会承認までを振り返って 外交防衛委員会調査室 今井和昌 はじめに環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定は 協定交渉参加 12 か国の間において 物品及びサービスの貿易の自由化及び円滑化を進め 知的財産 電子商取引 国有企業 環境等幅広い分野で 21 世紀型の新たなルールを構築するための法的枠組みを設けるものであり 2016

More information

体内で使われているエネルギー基質を推定するのに呼吸商を用いるが,その説明として妥当なものはどれか

体内で使われているエネルギー基質を推定するのに呼吸商を用いるが,その説明として妥当なものはどれか 文章理解 次の文章の要旨として, 妥当なのはどれか この問題は, 著作権の関係により, 掲載できません 1. 文学の分野で計量分析が始まったことにより, これまでの主観的 抽象的議論を支持する研究者たちはそれに反発し, 計量分析を支持する研究者たちと犬猿の仲になった 2. 物を数える ことは人間以外の動物にはできないといわれ, 自然科学では基本的な行為だが, 縁遠いとされる文学の分野でも, 数量的性質を利用した方法により文章の計量分析が始まった

More information

2019 年度予算 ( 案 ) 概要 平成 30 年 12 月内閣官房

2019 年度予算 ( 案 ) 概要 平成 30 年 12 月内閣官房 2019 年度予算 ( 案 ) 概要 平成 30 年 12 月内閣官房 2019 年度予算案の主な概要 区 分 ( 単位 : 億円 ) 2018 年度 2019 年度 対前年度 予算額 予算案額 増減額 (A) (B) (C)=(B)-(A) 内閣所管 1,104.3 1,118.2 13.9 内閣官房 972.5 984.0 11.5 ( 主な内訳 ) 1. 情報通信技術 (IT) 総合戦略室 9.9

More information

附帯調査

附帯調査 竹島に関する世論調査 の概要 平成 26 年 12 月 25 日 内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,799 人 (60.0%) 調査時期 6 日 ~11 月 16 日 調査方法 調査員による個別面接聴取 調査目的 竹島に関する国民の意識を調査し, 今後の施策の参考とする 調査項目 1 国家の要素の認知 2 竹島の認知

More information

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票 平成 29 年度 チェック式自己評価用 作成日 ( 完成日 ) 施設 事業所名 作成関係者 組織マネジメント分析シートの記入手順 組織マネジメント分析シート 自己評価用 経営層合議用 平成 年 月 日 カテゴリー 1. リーダーシップと意思決定 2. 経営における社会的責任 3. 利用者意向や地域 事業環境の把握と活用 4. 計画の策定と着実な実行 5. 職員と組織の能力向上 6. サービス提供のプロセス

More information

れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする

れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする ハイチ国際平和協力業務実施計画 1 基本方針ハイチに関しては 2004 年に入ってからの政治情勢の不安定化及び治安情勢の急速な悪化により 同年 2 月末大統領が国外へ逃亡し 憲法の規定に従い最高裁判所長官が暫定大統領に就任し その要請を受けて 国際連合安全保障理事会 ( 以下 安保理 という ) において決議第 1529 号が採択され 暫定多国籍軍 ( 以下 MIF という ) が設立された この後治安状況は沈静化したものの

More information

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料 テキストの構造 1. 適用範囲 2. 引用規格 3. 用語及び定義 4. 規格要求事項 要求事項 網掛け部分です 罫線を引いている部分は Shall 事項 (~ すること ) 部分です 解 ISO9001:2015FDIS 規格要求事項 Shall 事項は S001~S126 まで計 126 個あります 説 網掛け部分の規格要求事項を講師がわかりやすく解説したものです

More information

- 国家林業局 - 国家林業局

- 国家林業局 - 国家林業局 国家林業局 n 名称 : 国際知的財産保護フォーラム International Intellectual Property Protection Forum IIPPF n 設立 :2002 年 4 月 16 日 n 目的 :IIPPF は 模倣品 海賊版等の海外における知的財産侵害問題の解決に意欲を有する日本の企業 団体が業種横断的に集まり 産業界の意見を集約するとともに 日本国政府との連携を強化しつつ

More information

第 9 部 宇宙空間における制度的枠組 第 1 章 総 論 国際社会は 宇宙空間における軍事利用を禁止又は制限する幾つかの国際的な枠組みを既に作成してきている 例えば 1967 年に発効した宇宙条約は 宇宙を宇宙空間と月その他の天体とに分け 宇宙空間については 核兵器及び他の種類の大量破壊兵器を運ぶ

第 9 部 宇宙空間における制度的枠組 第 1 章 総 論 国際社会は 宇宙空間における軍事利用を禁止又は制限する幾つかの国際的な枠組みを既に作成してきている 例えば 1967 年に発効した宇宙条約は 宇宙を宇宙空間と月その他の天体とに分け 宇宙空間については 核兵器及び他の種類の大量破壊兵器を運ぶ 第 9 部 宇宙空間における 制度的枠組 第 9 部 宇宙空間における制度的枠組 第 1 章 総 論 国際社会は 宇宙空間における軍事利用を禁止又は制限する幾つかの国際的な枠組みを既に作成してきている 例えば 1967 年に発効した宇宙条約は 宇宙を宇宙空間と月その他の天体とに分け 宇宙空間については 核兵器及び他の種類の大量破壊兵器を運ぶ物体を地球を回る軌道に乗せ ること 及び 他のいかなる方法によってもこれらの兵器を宇宙空間に配置

More information

市町村合併の推進状況について

市町村合併の推進状況について 資料 1 議会の招集権について 平成 22 年 8 月 25 日 議会の招集権について 論点 議会の招集権のあり方については これまで地方行財政検討会議において検討してきたが こ れについて本来的にどうするかは二元代表制のあり方と関係するものであり 今後 地方公共団 体の基本構造と併せて検討すべきではないか 以上を前提にしても 現在生じている 長が招集義務を果たさず議会がその役割を発揮するこ とができないような違法な状態については

More information

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調 現代社会 問題のねらい, 及び小問 ( 速報値 ) 等 第 1 問問題のねらい 功利主義 や 正義論 に関して要約した文書を資料として示し, それぞれの基盤となる考え方についての理解や, その考え方が実際の政策や制度にどう反映されているかについて考察する力を問うとともに, 選択肢として与えられた命題について, 合理的な 推論 かどうか判断する力を問う ( 年度当初に行われる授業の場面を設定 ) 問

More information

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21 自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の概要 平成 21 年 3 月 5 日内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,684 人 (56.1%) 調査時期 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日 調査方法 調査員による個別面接聴取 調査目的 自衛隊の補給支援活動に関する国民の意識を調査し, 今後の施策の参考とする 調査項目

More information

7 民法改正 : (13) 選択的夫婦別姓の実現 (14) 婚姻最低年齢 再婚禁止 (15) 婚外子相続分差別規定廃止 是正 8 性暴力 : (16) 性暴力禁止法 (17)DV 防止法 9 日本軍 慰安婦 : (18) 河野 村山談話 (19) 国家の謝罪と補償 10 性的健康 : (20) 刑法

7 民法改正 : (13) 選択的夫婦別姓の実現 (14) 婚姻最低年齢 再婚禁止 (15) 婚外子相続分差別規定廃止 是正 8 性暴力 : (16) 性暴力禁止法 (17)DV 防止法 9 日本軍 慰安婦 : (18) 河野 村山談話 (19) 国家の謝罪と補償 10 性的健康 : (20) 刑法 私たちはジェンダー平等政策を求めます 政策リスト ( 回答書 ) 政党名 : 民主党 担当者名 : 記載日 : 2012 年 11 月 24 日 各政党から届いた 回答書 を 賛成 +2 ポイント どちらかといえば賛成 +1 ポイント どちらかといえ ば反対 -1 ポイント 反対 -2 ポイント で ジェンダー平等政策 指数を表しました 各政党の回答とポイントを比較してみてください どちらかと どちらかと

More information

I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの

I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの 集団的自衛権と日米安全保障体制 早稲田大学法学部 2 年 田中遼 I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは B. 集団的自衛権に関する議論の推移 1. 集団的自衛権の理論に関する議論 2. 議論の俎上に載る具体的事例 II. 日米安全保障体制 A. 日米安全保障体制とは B. 日米安全保障体制の変革 III. 集団的自衛権行使の可否と日米安全保障体制 A. 日米の共同作戦行動の深化 B. 抑止力の増加

More information

陳情議決結果一覧 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 23 年 4 月 ) 番号受理年月日件名付託委員会 議決年月日 結 果 陳情 第 1 号 H 非核日本宣言 を求める意見書の提出要請について 総財委 H 採 択 陳情第 2 号 H 原爆症認定制度の抜本的改

陳情議決結果一覧 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 23 年 4 月 ) 番号受理年月日件名付託委員会 議決年月日 結 果 陳情 第 1 号 H 非核日本宣言 を求める意見書の提出要請について 総財委 H 採 択 陳情第 2 号 H 原爆症認定制度の抜本的改 議決一覧 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 23 年 4 月 ) 第 1 号 H19.6.4 非核日本宣言 を求める意見書の提出要請について H19.6.21 第 2 号 H19.6.4 原爆症認定制度の抜本的改善を求める意見書の提出要請について 第 3 号 H19.6.8 子育て新税の導入に反対する意見書の提出要請について 第 4 号 H19.7.20 東台地区支援センター ( 仮称 ) の建設について

More information

I. 2 II III IV

I. 2 II III IV NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN I. 2 II. 1. 4 2. 6 3. 9 4. 9 III. 1. 10 2. 12 3. 12 4. 13 5. 13 IV. 1. 14 2. 14 3. 15 4. 15 V. 1. ICA 16 2. EASTICA 17 3. 17 VI. 1. 18 2. 21 3. 23 VII. 1. 24 2. 25 3. 26 4. 26

More information

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E >

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E > 資料 3-1 無駄の撲滅の取組について ー行政事業レビューについてー 平成 25 年 2 月 27 日 これまでの行政事業レビューについて 1 行政事業レビューとは 毎年 各府省が自ら全ての事業の点検 見直しを行うもの ( 閣議決定が実施根拠 ) 1 前年度の事業を対象に 概算要求前に 執行状況 ( 支出先や使途 ) 等の事後点検を実施 2 5,000 を超える全事業についてレビューシートを作成し

More information

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定について 平成 17 年 10 月 28 日企業会計審議会 一経緯 当審議会は 平成 17 年 1 月の総会において 監査の品質管理の具体化 厳格化に関する審議を開始することを決定し 平成 17 年 3 月から監査部会において審議を進めてきた これは 監査法人の審査体制や内部管理体制等の監査の品質管理に関連する非違事例が発生したことに対応し

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション < 防衛装備移転三原則と企業実務 > 一企業から見た実務的な側面 2014 年 9 月 20 日浜松ホトニクス株式会社製品管理統括部鈴木一哉 2 浜松ホトニクスの概要 主要製品 : 光センサー 光源 ( レーザー等 ) 光学機器 部品 カメラ 計測装置 主要用途 : 医療用途 産業用途 分析用途 売上高 :1,000 億円 ( 連結 ) 輸出比率 :60% 従業員数 :3,100 名 3 防衛装備とその部分品

More information

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol vol. 10 2018 2020 年 五輪の年には文化省 に 向けての活動計画を決定 文化芸術 vol. 10 2018 2018年7月10日発行 発行 文化芸術振興議員連盟 事務局 100-0014 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館205号室 伊藤信太郎事務所気付 TEL 03-3508-7091 FAX 03-3508-3871 文化省創設 に関する附帯決議が 衆参両院で採択

More information

尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況について 平成 28 年 8 月 9 日 事案の概要 (1) 平成 28 年 8 月 5 日午後 1 時 30 分頃 中国漁船に続いて 中国公船 ( 中国政府に所属する船舶 )1 隻が尖閣諸島周辺領海に侵入した その後 8 日午後 6 時までに

尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況について 平成 28 年 8 月 9 日 事案の概要 (1) 平成 28 年 8 月 5 日午後 1 時 30 分頃 中国漁船に続いて 中国公船 ( 中国政府に所属する船舶 )1 隻が尖閣諸島周辺領海に侵入した その後 8 日午後 6 時までに 尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況について 平成 28 年 8 月 9 日 事案の概要 (1) 平成 28 年 8 月 5 日午後 1 時 30 分頃 中国漁船に続いて 中国公船 ( 中国政府に所属する船舶 )1 隻が尖閣諸島周辺領海に侵入した その後 8 日午後 6 時までに 最大 15 隻の中国公船が同時に接続水域に入域 延べ17 隻が領海に侵入した 約 200~300 隻の漁船が尖閣諸島周辺の接続水域で操業するなかで

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション (1) マイナンバー法案と関連法案について 社会保障 税番号大綱 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) に基づき 次期通常国会に次の 3 法案を提出 1 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律案 ( マイナンバー法案 ) 内閣官房 2 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案

More information

自衛隊に導入いたしまして船舶として運用することから 陸上自衛隊の使用する船舶につきましても 海上自衛隊の使用する船舶と同様に船舶安全法等の適用を除外することなどを内容としてございます また 先ほどございましたように 本法案に直接の規定ではございませんが 平成二十九年度末におきまして 万が一島嶼部を占

自衛隊に導入いたしまして船舶として運用することから 陸上自衛隊の使用する船舶につきましても 海上自衛隊の使用する船舶と同様に船舶安全法等の適用を除外することなどを内容としてございます また 先ほどございましたように 本法案に直接の規定ではございませんが 平成二十九年度末におきまして 万が一島嶼部を占 参議院外交防衛委員会議事録 2017 年 5 月 23 日 伊波洋一君沖縄の風の伊波洋一です 防衛省設置法等の一部改正案は 陸上自衛隊の迅速 柔軟な全国的運用を可能にする陸上総隊の新編 島嶼防衛を目的とする水陸機動団の新編 南西航空混成団の改編 水陸機動団が運用する水陸両用車 AAV7の船舶安全法等の適用除外などが内容であり 南西諸島での島嶼防衛に向けたいわゆる南西シフトを重点とする改正を含むものです

More information

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会   出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 http://hdl.handle.net/2324/1801803 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017-03-31. 九州大学バージョン :published 権利関係 : 第 67 編 国際交流推進機構

More information

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート 第 32 回社会保障審議会年金部会平成 27 年 12 月 25 日 資料 GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) 厚生労働省年金局 平成 27 年 12 月 25 日 < 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ

More information

包括規定 案

包括規定 案 愛知県議会基本条例 ( 平成 25 年 12 月 20 日条例第 57 号 ) 目次前文第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章議員の責務及び役割 ( 第 3 条 第 10 条 ) 第 3 章議会の役割及び議会運営の原則 ( 第 11 条 第 16 条 ) 第 4 章県民と議会との関係 ( 第 17 条 第 22 条 ) 第 5 章知事等と議会との関係 ( 第 23 条 第 25

More information

の方が違憲の問題を指摘しています ポイントは 我が国が 武力の行使をする際の要件として 相手国からの我が国に対する武力攻撃が必要条件か という点にあります この点について政府は 我が国に対する武力攻撃が無くても 我が国の存立が脅かされ他に方法が無いような場合 すなわち新三要件が満たされる場合には 限

の方が違憲の問題を指摘しています ポイントは 我が国が 武力の行使をする際の要件として 相手国からの我が国に対する武力攻撃が必要条件か という点にあります この点について政府は 我が国に対する武力攻撃が無くても 我が国の存立が脅かされ他に方法が無いような場合 すなわち新三要件が満たされる場合には 限 公述原稿 0 はじめに弁護士の水上貴央でございます 本日は大変貴重な公述の機会をいただき感謝いたします 本委員会で審議されております いわゆる安保法案 につきましては 様々な論点がございますが 私は法律家という立場から 限られた時間ではありますが 本法案の問題点についてお話させていただきます 本法案は11もの関連法案の変更を含むものであり 法的にも実に多岐にわたる論点が存在いたしますが 特に私が重要だと考えるのは

More information

1 自衛隊に対する関心 問 1 あなたは自衛隊について関心がありますか この中から 1 つだけお答えください 平成 30 年 1 月 関心がある ( 小計 ) 67.8% 非常に関心がある 14.9% ある程度関心がある 52.9% 関心がない ( 小計 ) 31.4% あまり関心がない 25.9%

1 自衛隊に対する関心 問 1 あなたは自衛隊について関心がありますか この中から 1 つだけお答えください 平成 30 年 1 月 関心がある ( 小計 ) 67.8% 非常に関心がある 14.9% ある程度関心がある 52.9% 関心がない ( 小計 ) 31.4% あまり関心がない 25.9% 自衛隊 防衛問題に関する世論調査 の概要 平成 30 年 3 月 内閣府政府広報室 調査対象 全国の日本国籍を有する 18 歳以上の者 3,000 人 有効回収数 1,671 人 ( 回収率 55.7%) 調査期間平成 30 年 1 月 11 日 ~ 1 月 21 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的 自衛隊 防衛問題に関する国民の意識を把握し 今後の施策の参考とする 調査項目 1 自衛隊に対する関心

More information

年間授業計画09.xls

年間授業計画09.xls 使用教科書 東京書籍 地理 A 科目名 : 必 地理 A 国際社会の一員として必要な地理的感覚 教養を身につける 修 対 象 1 年 小辻 三橋 磯山 学習内容 時間配当 球面上の世界と地域構成 結びつく現代社会多様さを増す人間行動と現代社会 8 7 身近な地域の国際化の進展 教材等 教科書プリント視聴覚教材 世界的視野からみた自然環境と文化諸地域の生活 文化と環境近隣諸国の生活 文化と日本 計 1

More information

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後 市政運営の原則についての中間まとめ ( 案 ) 資料 11 ( 平成 20 年 5 月 26 日資料 ) 以下に述べる事項については すでに市が実施しているものも多くありますが 市政運営の基本原則として また 自治の仕組みとして 自治基本条例に盛り込むべきであると考えるものです ただし 検討委員会として十分に議論されていない事項もありますので 今後なお検討を深めていきたいと考えています 1 総合計画について

More information

「国家安全保障会議」設置法案

「国家安全保障会議」設置法案 国家安全保障会議 設置法案 安全保障会議設置法等一部改正案をめぐる国会論議を中心に 外交防衛委員会調査室 今井和昌 はじめに第 2 次安倍内閣は 平成 25 年 6 月 7 日 安全保障会議設置法等の一部を改正する法律案 ( 第 183 回国会閣法第 75 号 ) を衆議院に提出した 同法律案は 同年 11 月 7 日 ( 第 185 回国会 ) に衆議院において修正議決され 参議院に送付された (

More information

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して パリ協定の概要 ( 仮訳 ) 協定の目的等 ( 第 2 条及び第 3 条 ) 主に以下の内容を規定 この協定は 世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2 より十分低く保つとともに 1.5 に抑える努力を追求すること 適応能力を向上させること 資金の流れを低排出で気候に強靱な発展に向けた道筋に適合させること等によって 気候変動の脅威への世界的な対応を強化することを目的とする この協定は 衡平及び各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力の原則を反映するよう実施する

More information

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場 コード改訂案および投資家と企業の対話ガイドライン ( 案 ) に対する意見 2018 年 3 月 13 日 メンバー内田章 コードの改訂について 政府も認めているように コーポレートガバナンス コードの策定を含むこれまでの取組みによって 日本企業のコーポレート ガバナンス改革は着実に進展している M&Aや事業売却などを通じて事業ポートフォリオの見直しを加速する企業も増えており コードの主眼である 企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上

More information

abegaikou_follow

abegaikou_follow 安倍政権外交 Cubic Argument 早稲田大学法学部古田潤 安倍政権発足以降 安倍首相は 20 カ国以上の訪問をしている 1 1 月 : ベトナム タイ インドネシア 2 月 : 米国 3 月 : モンゴル 4 月 : ロシア 5 月 : サウジアラビア UAE トルコ ミャンマー 6 月 : ポーランド チェコ スロバキア ハンガリー アイルランド 英国 7 月 : マレーシア フィリピン

More information

インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱 インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱第一目的この法律は 我が国がテロ対策海上阻止活動を行う諸外国の軍隊その他これに類する組織 ( 以下 諸外国の軍隊等 という ) に対し実施した旧平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

More information

Microsoft Word - 内部統制システム構築の基本方針.doc

Microsoft Word - 内部統制システム構築の基本方針.doc 内部統制システム構築の基本方針 1. 目的 当社は 健全で持続的な発展をするために内部統制システムを構築及び運用 ( 以下 構築 という ) することが経営上の重要な課題であると考え 会社法及び会社法施行規則並びに金融商品取引法の規定に従い 次のとおり 内部統制システム構築の基本方針 ( 以下 本方針 という ) を決定し 当社及び子会社の業務の有効性 効率性及び適正性を確保し 企業価値の維持 増大につなげます

More information

HP掲載後微修正】日本側共同声明案和文

HP掲載後微修正】日本側共同声明案和文 安倍総理とアボット首相 共同声明 21 世紀のための特別な戦略的パートナーシップ トニー アボット首相は,7 月 7 日から10 日まで, 安倍晋三総理大臣と安倍昭恵夫人をオーストラリア政府の公賓としてオーストラリアに歓迎できることを悦ばしく思った 安倍総理の訪問は, 非常に成功したアボット首相の2014 年 4 月の日本政府公賓としての日本訪問を受けて行われた 安倍総理が7 月 8 日にオーストラリア議会で行った演説は,

More information

経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行

経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行 国立研究開発法人 経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行うことのできる機関として 活動を行っております 発足当初から10年は研究開発組織として技術実証による技術基盤の獲得を行い

More information

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国をはじめとするアジア各国との積極的な政策対話や二国間金融協力を継続的に実施してきました こうした対話の枠組みや二国間金融協力をアジア域内の他の重点国との間にも広げるため

More information

 亀岡●4.indd

 亀岡●4.indd 1 等空佐亀岡弘 1. はじめに航空自衛隊 ( 以下 空自 という ) 創設 60 周年と時を同じくして 空自の知的基盤の中枢としての役割を担う航空研究センター ( 以下 センター という ) が新設された これは空自の精強化を図るための施策の 1 つとして 長年 諸先輩方が検討を続けて来られた成果であり 空自の悲願であった事業といえよう 今後 本センターが 国内唯一のエア パワーに関する研究機関としての明確な目的意識の下

More information

第二次安倍内閣2年目の防衛論議

第二次安倍内閣2年目の防衛論議 第二次安倍内閣 2 年目の防衛論議 我が国初の国家安全保障戦略の策定と防衛政策 外交防衛委員会調査室沓脱和人 横山絢子 はじめに平成 25 年 2 月 14 日 安倍総理は自らを議長とする 国家安全保障会議の創設に関する有識者会議 を設置し 翌 15 日 国家安全保障会議 ( いわゆる日本版 NSC ) の創設に向けて検討を開始した 政府は 6 月 7 日 ( 第 183 回国会 ) に国家安全保障会議を設置するための

More information

防止策等の検討を開始いたしております 事案の詳細につきましては 現在 調査中であるため お答えは差し控えさせて頂きますが まずは 調査委員会による調査等によって 事実関係を明らかにすることが重要であると認識しております その上で 必要な再発防止等の対応について 検討していきたいと考えております Q:

防止策等の検討を開始いたしております 事案の詳細につきましては 現在 調査中であるため お答えは差し控えさせて頂きますが まずは 調査委員会による調査等によって 事実関係を明らかにすることが重要であると認識しております その上で 必要な再発防止等の対応について 検討していきたいと考えております Q: 件名 : 大臣会見概要 日時平成 28 年 6 月 14 日 1003~1029 担当大臣官房広報課 場所防衛省記者会見室 備考 1 発表事項本日の閣議におきまして 先般の熊本地震復旧費等の予備費の一部の使用が決定されまして このうち 防衛省として 469 億円を使用することとしております その内訳につきましては 災害派遣手当等の各種手当て そして 航空機や車両の修理費など 災害派遣活動により損耗いたしました装備品などを回復するための経費

More information

No

No 件名 : 大臣会見概要 日時平成 21 年 10 月 13 日 1146~1202 担当大臣官房広報課 場所防衛省記者会見室 備考 1 発表事項 なし 2 質疑応答 Q: アフガニスタンを訪問した後 岡田外務大臣が インド洋での給油活動を継続するための法案を臨時国会で成立させることは難しい という考えを述べていますけれども 今後 防衛省では一旦撤退した後 給油を再開させるということはあるのでしょうか

More information

防衛計画の大綱に向けた提言

防衛計画の大綱に向けた提言 防衛計画の大綱に向けた提言 2013 年 5 月 14 日 一般社団法人日本経済団体連合会 1. わが国を取り巻く安全保障環境北東アジアの安全保障環境は厳しさを増している 北朝鮮は昨年 12 月に 人工衛星 と称するミサイルを発射し 本年 2 月に 3 回目の核実験を実施した さらに ミサイルを再び発射する構えを見せており 緊張状態が続いている また 中国は国防予算を大幅に増加させ 空母やステルス戦闘機の開発を進めるとともに

More information

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1 JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1 JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) ( 事業評価の目的 ) 1. JICA は 主に 1PDCA(Plan; 事前 Do; 実施 Check; 事後 Action; フィードバック ) サイクルを通じた事業のさらなる改善 及び 2 日本国民及び相手国を含むその他ステークホルダーへの説明責任

More information

7 民法改正 : (13) 選択的夫婦別姓の実現 (14) 婚姻最低年齢 再婚禁止 (15) 婚外子相続分差別規定廃止 是正 8 性暴力 : (16) 性暴力禁止法 (17)DV 防止法 9 日本軍 慰安婦 : (18) 河野 村山談話 (19) 国家の謝罪と補償 10 性的健康 : (20) 刑法

7 民法改正 : (13) 選択的夫婦別姓の実現 (14) 婚姻最低年齢 再婚禁止 (15) 婚外子相続分差別規定廃止 是正 8 性暴力 : (16) 性暴力禁止法 (17)DV 防止法 9 日本軍 慰安婦 : (18) 河野 村山談話 (19) 国家の謝罪と補償 10 性的健康 : (20) 刑法 私たちはジェンダー平等政策を求めます 政策リスト ( 回答書 ) 政党名 : 民主党 担当者名 : 記載日 : 2012 年 11 月 24 日 各政党から届いた 回答書 を 賛成 +2 ポイント どちらかといえば賛成 +1 ポイント どちらかといえ ば反対 -1 ポイント 反対 -2 ポイント で ジェンダー平等政策 指数を表しました 各政党の回答とポイントを比較してみてください どちらかと どちらかと

More information

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投 ミスミグループコーポレートガバナンス基本方針 本基本方針は ミスミグループ ( 以下 当社グループ という ) のコーポレートガバナンスに関する基本的な考え方を定めるものである 1. コーポレートガバナンスの原則 (1) 当社グループのコーポレートガバナンスは 当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資することを目的とする (2) 当社グループは 戦略的経営の追求 経営者人材の育成及びグローバルの事業成長を通じて中長期的な企業価値の向上を図る

More information

国会への法案提出を目指すこととする としている 同方針をもとにパーソナルデータに関する検討会が立ち上げられ, 平成 26 年 (2014 年 )6 月 9 日付けで パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱 ( 事務局案 ) が示されたところである しかしながら, その結論によっては, 個人に関

国会への法案提出を目指すこととする としている 同方針をもとにパーソナルデータに関する検討会が立ち上げられ, 平成 26 年 (2014 年 )6 月 9 日付けで パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱 ( 事務局案 ) が示されたところである しかしながら, その結論によっては, 個人に関 パーソナルデータの利活用に関する制度見直し方針 に対する意見書 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 19 日 日本弁護士連合会 第 1 意見の趣旨 1 個人情報保護法の改正については, プライバシー保護や自由な情報の流通を不当に妨げないこと等の基本的人権の観点から行われるべきであり, パーソナルデータの利活用の促進という主に経済的な観点を強調して行われるべきではない 2 個人情報保護法を改正し,1

More information

WTOに関する議員会議・第七回運営委員   会派遣参議院代表団報告書

WTOに関する議員会議・第七回運営委員   会派遣参議院代表団報告書 第十九回アジア 太平洋議員フォーラム ( A P P F ) 総会派遣参議院代表団報告書 参議院議員 金子 洋一 同 柴田 巧 同 行 国際会議課長 清水 賢 会議要員 国際会議課 富士 由將 同 同 中園竜之介 第十九回アジア 太平洋議員フォーラム ( 以下 A P P F という ) 総会は 加盟十七か国及びオブザーバー二か国の議員等が参加して 二〇一一年一月二十三日 ( 日 ) から二十七日

More information