LSI MegaRAID® SAS Software

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1 User Guide - 日本語 LSI MegaRAID SAS Software 2010 年 10 月版

2 DIN EN ISO 9001:2008 に準拠した認証を取得 高い品質とお客様の使いやすさが常に確保されるように このマニュアルは DIN EN ISO 9001:2008 基準の要件に準拠した品質管理システムの規定を満たすように作成されました cognitas. Gesellschaft für Technik-Dokumentation mbh 著作権および商標 Copyright 2010 Fujitsu Technology Solutions GmbH. All rights reserved. お届けまでの日数は在庫状況によって異なります 技術的修正の権利を有します 使用されているハードウェア名とソフトウェア名は 各メーカーの商標です このドキュメントには LSI Corporation が所有する情報が含まれています LSI Corporation の担当者の書面による明示的な許可がない限り このドキュメントに含まれている情報を第三者が使用することも第三者に開示することもできません ドキュメント Rev. H(November 2009) このドキュメントでは LSI Corporation の MegaRAID Storage Manager ソフトウェアについて説明します このドキュメントは 更新によって廃止されるまで この製品のすべてのリビジョン / リリースに関する公式の参照先になります このオンラインドキュメントが同じドキュメントの印刷バージョンより優先されます

3 商標の確認 LSI LSI のロゴデザイン ibbu MegaRAID および MegaRAID Storage Manager は LSI Corporation の商標または登録商標です Microsoft および Windows は Microsoft Corporation の登録商標です Linux は Linus Torvalds の登録商標です Intel および Pentium は Intel Corporation の登録商標です SCO および SCO UnixWare は SCO Group, Inc. の登録商標です OpenServer は SCO Group, Inc. の商標です この製品には Apache Software Foundation( によって開発されたソフトウェアが含まれています その他すべてのブランド名および製品名は各社の商標です MegaRAID SAS Software User Guide

4 User Guide MegaRAID SAS Software

5 序文 このドキュメントでは ServerView RAID Manager ソフトウェア WebBIOS およびコマンドラインインターフェース (CLI) ユーティリティを使用して MegaRAID シリアル接続 SCSI(SAS)RAID コントローラおよびそこに接続されるストレージ関連デバイスを設定 監視 管理する手順について説明します 対象読者このドキュメントは SAS コントローラおよび設定ユーティリティに精通している読者を想定しています このドキュメントは LSI SAS コントローラ上でストレージ構成を作成する必要があるネットワーク管理者に有益です 構成 このドキュメントの構成は次のとおりです 概要 の章では SAS シリアル ATA(SATA)II Solid State Disk (SSD) の各テクノロジ 構成シナリオ およびテクニカルサポート情報について説明します RAID の概要 の章では RAID(Redundant Array of Independent Disks) RAID の機能と利点 RAID コンポーネント RAID レベル および構成の考え方について説明します また RAID 可用性の概念を定義し 構成計画のヒントについて説明します WebBIOS Configuration Utility の章では プリブートの WebBIOS Configuration Utility を使用してストレージ構成を作成および管理する手順について説明します MegaRAID Command Tool の章では MegaRAID Command Tool を使用してストレージ構成を作成および管理する手順について説明します MegaRAID Command Tool は SAS 用の CLI アプリケーションです MegaRAID SAS Software User Guide 5

6 表記規定 注 注意 注では システムのパフォーマンスに影響する可能性がある補遺情報を説明します 注意は アクションが装置の操作 システムのパフォーマンス またはデータの整合性に悪影響を及ぼす可能性があることを示します 改版履歴 ドキュメント番号 日付リビジョン 注記 Rev. H 2009 年 7 月 フルディスク暗号化 (FDE) 機能について説明 Rev. G 2009 年 6 月 MegaRAID Storage Manager に関する章を更新 Rev. F 2009 年 3 月 WebBIOS Configuration Utility MegaRAID Storage Manager および MegaCLI に関する章を更新 Rev. E 2008 年 12 月 概要の章を追加 WebBIOS Configuration Utility MegaRAID Storage Manager および MegaCLI に関する章を更新 Rev. D 2008 年 4 月 RAID の概要の項を更新 WebBIOS Configuration Utility および MegaRAID Storage Manager に関する説明を更新 MegaCLI コマンドに関する説明を更新 Rev. C 2007 年 7 月バージョン 2.1 MegaCLI の OS サポートに関する説明を更新 Rev. B 2007 年 6 月バージョン Rev. A 2006 年 8 月バージョン 1.1 DB 年 12 月バージョン 1.0 WebBIOS Configuration Utility および MegaRAID Storage Manager に関する説明を更新 MegaCLI コマンドに関する説明を更新 RAID の概要の章を追加 RAID 10 および RAID 50 ドライブグループを WebBIOS Configuration Utility で作成する手順を訂正 このドキュメントの初版 6 User Guide MegaRAID SAS Software

7 目次 図 表 概要 SAS テクノロジ Serial Attached SCSI デバイスインターフェース シリアル ATA II の機能 Solid State Drive の機能 Dimmer Switch の機能 UEFI 2.0 サポート 構成シナリオ HDD と SSD を使用した有効なドライブ混在構成 RAID の概要 RAID の説明 RAID の利点 RAID の機能 コンポーネントと機能 物理アレイ 仮想ドライブ RAID ドライブグループ フォールトトレランス MDC(Make Data Consistent : 整合性確保 ) コピーバック バックグラウンド初期化 パトロールリード ディスクストライピング ストライプの幅 MegaRAID SAS Software User Guide

8 目次 ストライプサイズ ストリップサイズ ディスクミラーリング パリティ ディスクスパニング RAID 10 RAID 50 RAID 60 のスパニング ホットスペア グローバルホットスペア 専用ホットスペア ディスクのリビルド リビルド率 ホットスワップ ドライブの状態 仮想ドライブの状態 エンクロージャ管理 RAID 管理ソフトウェア ハードディスク故障予測機能 (PFA/S.M.A.R.T.) バッテリーバックアップユニット (Battery Backup Unit) RAID レベル RAID レベルの概要 RAID レベルの選択 RAID RAID RAID RAID RAID RAID RAID RAID 構成方法 フォールトトレランスの最大化 パフォーマンスの最大化 ストレージ容量の最大化 RAID の可用性 RAID の可用性のコンセプト スペアドライブ リビルド 構成計画 ドライブ数 ドライブグループの目的 User Guide MegaRAID SAS Software

9 目次 2.9 HDD の交換 交換するハードディスクドライブの特定 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) ハードディスクの予防交換 冗長性の有無の確認 RAID 0 構成でのハードディスクドライブの予防的交換 RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ対応 ) RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ非対応 ) WebBIOS Configuration Utility 概要 WebBIOS CU の起動 WebBIOS CU のメイン画面のオプション ストレージ構成の作成 構成ウィザードを使用した構成の選択 自動構成の使用 手動構成の使用 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID デバイスのプロパティの表示および変更 コントローラのプロパティの表示および変更 仮想ドライブのプロパティの表示および変更 ドライブのプロパティの表示 バッテリーバックアップユニット情報の表示および変更 システムイベント情報の表示 MegaRAID SAS Software User Guide

10 目次 3.7 構成の管理 MDC( 整合性確保 ) の実行 仮想ドライブの削除 外部構成のインポートまたは消去 ケーブルおよびドライブを取り外した場合の外部構成 Integrated RAID から MegaRAID への外部設定のインポート トラブルシューティング情報 仮想ドライブの RAID レベルの移行 MegaRAID Command Tool 製品の概要 コマンドラインの省略形と表記法 コマンドラインで使用する省略形 表記法 コントローラのプロパティ関連のオプション コントローラのプロパティの表示 サポートされているコントローラ数の表示 自動リビルドの有効化と無効化 コントローラキャッシュのフラッシュ コントローラのプロパティの設定 指定するコントローラのプロパティの表示 出荷時のデフォルトの設定 SAS アドレスの設定 コントローラの日時の設定 コントローラの日時の表示 パトロールリード関連のコントローラのプロパティ パトロールリードのオプションの設定 パトロールリードの間隔の設定 BIOS 関連のプロパティ 起動可能な仮想ドライブ ID の設定または表示 BIOS ステータスオプションの選択 バッテリーバックアップユニット関連のプロパティ BBU 情報の表示 BBU のステータス情報の表示 Display BBU Capacity Display BBU Design Parameters BBU の現在のプロパティの表示 User Guide MegaRAID SAS Software

11 目次 BBU リキャリブレーションの開始 バッテリーの低電力ストレージモードの開始 BBU のプロパティの設定 ファームウェアレベルで記録されているログを表示するオ プション イベントログの管理 BBU 端末ログの設定 構成関連のオプション Unconfigured Good 状態のすべてのドライブから RAID ドライブグループを作成 RAID または 6 の構成の追加 RAID または 60 構成の追加 既存の構成の消去 コントローラの構成の保存 ファイルからの構成データの復元 外部構成情報の管理 指定する仮想ドライブの削除 空き容量の表示 仮想ドライブ関連のオプション 仮想ドライブの情報の表示 仮想ドライブのキャッシュパラメータとアクセスパラ メータの変更 仮想ドライブのキャッシュパラメータとアクセスパラ メータの表示 仮想ドライブの初期化の管理 MDC(Make Data Consistent) の管理 バックグラウンド初期化の管理 仮想ドライブの再構成の実行 仮想ドライブとドライブに関する情報の表示 仮想ドライブ数の表示 ドライブ関連のオプション ドライブ情報の表示 ドライブ状態をオンラインに設定 ドライブ状態をオフラインに設定 ドライブ状態を Unconfigured Good に変更 ドライブ状態の変更 ドライブの初期化の管理 ドライブのリビルド ドライブの検索と LED の有効化 構成済みドライブを Missing とマーク MegaRAID SAS Software User Guide

12 目次 Missing ステータスのドライブの表示 構成済みドライブの交換と自動リビルドの開始 未構成のドライブの削除の準備 ドライブの合計数の表示 物理デバイスのリストの表示 物理デバイスへのファームウェアのダウンロード エンクロージャ関連のオプション ファームウェアのフラッシュ ROM ファイルを使用したファームウェアのフラッシュ ROM ファイルを使用した Mode 0 でのファームウェアのフラッシュ SAS トポロジ 診断関連のオプション コントローラの診断開始 バッテリーテストの開始 NVRAM 診断の開始 その他のオプション MegaCLI バージョンの表示 MegaCLI のヘルプの表示 User Guide MegaRAID SAS Software

13 図 図 1: LSI SAS 直接接続アプリケーションの例 図 2: LSISASx12 エクスパンダを使用した LSI SAS RAID コントローラ構成 図 3: ディスクストライピングの例 (RAID 0) 図 4: ディスクミラーリングの例 (RAID 1) 図 5: 分散パリティの例 (RAID 5) 図 6: ディスクスパニングの例 図 7: 2 台のドライブによる RAID 0 ドライブグループの例.. 51 図 8: RAID 1 ドライブグループ 図 9: 6 台のドライブによる RAID 5 ドライブグループの例.. 54 図 10: ストライプ内の 2 つのブロック上に分散するパリティの例 (RAID 6) 図 11: RAID 10 レベルの仮想ドライブ 図 12: RAID 50 レベルの仮想ドライブ 図 13: RAID 60 レベルの仮想ドライブ 図 14: WebBIOS CU のメイン画面 図 15: WebBIOS の Configuration Wizard 画面 図 16: WebBIOS の Configuration Method 画面 図 17: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 図 18: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 19: RAID 0 の Configuration Preview 図 20: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 図 21: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 22: RAID 1 の Configuration Preview 図 23: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 MegaRAID SAS Software User Guide 13

14 図 図 24: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 25: RAID 5 の Configuration Preview 図 26: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 図 27: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 28: RAID 6 の Configuration Preview 図 29: WebBIOS の Drive Group Definition 画面 図 30: WebBIOS の Span Definition 画面 図 31: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 32: RAID 10 の Configuration Preview 図 33: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 図 34: WebBIOS の Span Definition 画面 図 35: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 36: RAID 50 の Configuration Preview 図 37: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 図 38: WebBIOS の Span Definition 画面 図 39: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 図 40: RAID 60 の Configuration Preview 図 41: 最初の Controller Properties 画面 図 42: 2 番目の Controller Properties 画面 図 43: 3 番目の Controller Properties 画面 図 44: Virtual Drive 画面 図 45: Physical Drive 画面 図 46: 最初の Controller Properties 画面 図 47: 2 番目の Controller Properties 画面 図 48: Battery Module 画面 図 49: Event Information 画面 User Guide MegaRAID SAS Software

15 図 図 50: Foreign Configuration のインポート画面 図 51: Foreign Configuration Preview 画面 MegaRAID SAS Software User Guide 15

16 図 16 User Guide MegaRAID SAS Software

17 表 表 1: 有効なドライブ混在構成 表 2: パリティの種類 表 3: RAID 10 RAID 50 RAID 60 のスパニング 表 4: ドライブの状態 表 5: 仮想ドライブの状態 表 6: RAID 0 の概要 表 7: RAID 1 の概要 表 8: RAID 5 の概要 表 9: RAID 6 の概要 表 10: RAID 10 の概要 表 11: RAID 50 の概要 表 12: RAID 60 の概要 表 13: RAID レベルとフォールトトレランス 表 14: RAID レベルとパフォーマンス 表 15: RAID レベルと容量 表 16: ドライブグループ構成で検討する要因 表 17: WebBIOS CU のツールバーのアイコン 表 18: Controller Properties 画面のメニューオプション 表 19: RAID レベルの移行に必要な追加のドライブ 表 20: コマンドラインの省略形 表 21: 表記法 表 22: コントローラのパラメータ 表 23: サポートされているコントローラ数 表 24: 自動リビルドの有効化と無効化 MegaRAID SAS Software User Guide 17

18 表 表 25: 選択するコントローラのキャッシュのフラッシュ 表 26: コントローラのプロパティの設定 表 27: 指定するコントローラのプロパティの表示 表 28: 出荷時のデフォルトの設定 表 29: コントローラの SAS アドレスの設定 表 30: コントローラの日時の設定 表 31: コントローラの日時の表示 表 32: パトロールリードのオプションの設定 表 33: パトロールリードの間隔の設定 表 34: 起動可能な仮想ドライブの ID 表 35: BIOS のステータスのオプション 表 36: BBU 情報の表示 表 37: BBU のステータス情報の表示 表 38: BBU の容量情報の表示 表 39: BBU の設計パラメータの表示 表 40: BBU の現在のプロパティの表示 表 41: BBU 確認サイクルの開始 表 42: バッテリーの低電力ストレージモードの開始 表 43: BBU のプロパティの設定 表 44: イベントログの管理 表 45: BBU 端末ログの設定 表 46: Unconfigured 状態のすべてのドライブからドライブグループを作成 表 47: RAID または 6 の構成の追加 表 48: RAID または 60 構成の追加 表 49: 既存の構成の消去 User Guide MegaRAID SAS Software

19 表 表 50: コントローラの構成の保存 表 51: ファイルからの構成データの復元 表 52: 外部構成情報の管理 表 53: 指定する仮想ドライブの削除 表 54: 空き容量の表示 表 55: 仮想ドライブの情報の表示 表 56: 表 57: 仮想ドライブのキャッシュパラメータとアクセスパラメータの変更 仮想ドライブのキャッシュパラメータとアクセスパラメータの表示 表 58: 仮想ドライブの初期化の管理 表 59: MDC(Make Data Consistent) の管理 表 60: バックグラウンド初期化の管理 表 61: 仮想ドライブの再構成 表 62: 仮想ドライブとドライブの情報の表示 表 63: 仮想ドライブ数の表示 表 64: ドライブ情報の表示 表 65: ドライブ状態をオンラインに設定 表 66: ドライブ状態をオフラインに設定 表 67: ドライブ状態を Unconfigured Good に変更 表 68: ドライブ状態の変更 表 69: ドライブの初期化 表 70: ドライブのリビルド 表 71: ドライブとの検索と LED の有効化 表 72: 構成済みドライブを Missing とマーク 表 73: Missing ステータスのドライブの表示 MegaRAID SAS Software User Guide 19

20 表 表 74: 構成済みドライブの交換と自動リビルドの開始 表 75: 未構成のドライブの削除の準備 表 76: コントローラに接続されているドライブ数の表示 表 77: コントローラに接続されている物理デバイスのリストの表示 223 表 78: 物理デバイスへのファームウェアのダウンロード 表 79: エンクロージャ情報の表示 表 80: ROM ファイルを使用したファームウェアのフラッシュ 表 81: ROM ファイルを使用した Mode 0 でのファームウェアのフラッシュ 表 82: PHY 接続情報の表示 表 83: 診断開始の設定 表 84: バッテリーテストの開始 表 85: NVRAM 診断の開始 表 86: MegaCLI バージョンの表示 表 87: MegaCLI のヘルプの表示 User Guide MegaRAID SAS Software

21 1 概要 このドキュメントでは RAID 管理機能付き MegaRAID シリアル接続 SCSI (SAS)RAID コントローラおよびそこに接続されるストレージ関連デバイスを構成 監視 管理するために使用するユーティリティについて説明します 具体的には ServerView RAID Manager ソフトウェア WebBIOS およびコマンドラインインターフェース (CLI) について説明します また SAS テクノロジ シリアル ATA(SATA) テクノロジ Solid State Disk(SSD) テクノロジ 構成シナリオ およびドライブの種類についても説明します この章は次の項で構成されています SAS テクノロジ Serial Attached SCSI デバイスインターフェース シリアル ATA II の機能 Solid State Drive の機能 Dimmer Switch の機能 UEFI 2.0 サポート 構成シナリオ 1.1 SAS テクノロジ MegaRAID SAS RAID controller は PCI Express と SCSI/Serial ATA II を接続する RAID 管理機能付きの高性能でインテリジェントなコントローラです MegaRAID SAS RAID controller により パフォーマンスと信頼性に優れたフォールトトレラントなディスクサブシステム管理が可能になります これはワークグループシステム 部門システム および企業システムの内部ストレージ用として理想的な RAID ソリューションです MegaRAID SAS RAID controller は サーバに RAID を実装するためのコスト効率の高い手段です SAS テクノロジは SAS デバイス シリアル ATA(SATA)II デバイス および SSD デバイスを同じストレージインフラストラクチャ内で使用することで多彩なオプションと柔軟性を実現します 特性の異なる各デバイスが ストレージのニーズに応じてそれぞれ最適な選択肢になります MegaRAID の柔軟性により この 2 つの類似テクノロジを同じコントローラ上 同じエンクロージャ内 組み合わせられるようになります MegaRAID SAS Software User Guide 21

22 概要 MegaRAID SAS RAID controller は LSI が初めて市場に投入した SAS IC テクノロジと実績ある MegaRAID テクノロジがベースになっています 第二世代の PCI Express RAID コントローラである MegaRAID SAS RAID コントローラは ミッドレンジからエンタープライズクラスまでのサーバプラットフォームにおける高データスループットおよび高スケーラビリティの需要の増大に応えるものです MegaRAID SAS RAID コントローラファミリは 内部ソリューションと外部ソリューションのどちらのニーズにも対応しています SAS コントローラは ANSI の Serial Attached SCSI standard, version 1.1 をサポートしています また Serial ATA specification, version 1.0a に定義されている SATA II プロトコルもサポートしています SAS と SATA II の両インターフェースをサポートすることで この SAS コントローラは サーバ環境とハイエンドワークステーション環境の両方の屋台骨となる汎用性の高いコントローラになっています SAS RAID コントローラの各ポートは SAS デバイス SATA II デバイス または SSD デバイスのサポートに次のプロトコルを使用します SAS Serial SCSI Protocol(SSP): 他の SAS デバイスとの通信を実現します SATA II : 他の SATA II デバイスとの通信を実現します Serial Management Protocol(SMP): 接続された SAS エクスパンダデバイスと直接 トポロジ管理情報を通信します Serial Tunneling Protocol(STP): 接続されたエクスパンダ経由での SATA II デバイスとの通信を実現します 22 User Guide MegaRAID SAS Software

23 概要 1.2 Serial Attached SCSI デバイスインターフェース SAS は 実績ある SCSI プロトコルセットを活かした シリアルで ポイントツーポイントの エンタープライズレベルのデバイスインターフェースです SAS は SATA II SCSI Fibre Channel の利点を集めた形になっており エンタープライズレベルおよびハイエンドのワークステーションストレージ市場におけるこれからの主流です SAS は 1 ピン当たりの帯域幅がパラレル SCSI より広いほか 電気信号やデータ整合性が向上しています SAS インターフェースでは 実績ある SCSI コマンドセットを採用してデータ転送の信頼性を確保しつつ ポイントツーポイントのシリアルデータ転送が持つ接続性と柔軟性を実現しています SCSI コマンドをシリアル伝送することで クロックスキューに関する問題が解消されています SAS インターフェースでは パラレル SCSI に対するパフォーマンスの向上 配線の簡素化 コネクタの小型化 ピン数の削減 および省電力化が実現しています SAS コントローラは シリアル ATA テクノロジとの互換性がある共通の電気 / 物理接続インターフェースを利用しています SAS および SATA II プロトコルでは 68 線 SCSI ケーブルや 26 線 ATA ケーブルではなく どちらも薄型の 7 線コネクタを使用します SAS/SATA II のコネクタおよびケーブルは 配線しやすく 小型デバイスにも接続でき 通気を妨げません SATA II アーキテクチャはポイントツーポイントであるため 従来の ATA マスター / スレーブアーキテクチャであることから生じていた課題が解消され 既存の ATA ファームウェアとの互換性が保たれています MegaRAID SAS Software User Guide 23

24 概要 1.3 シリアル ATA II の機能 SATA バスは ホストコントローラと SATA デバイスとの間のデバイス接続に必要なピン数が少なく 電圧レベルも抑えられた 高速内部バスです 次の一覧に この RAID コントローラの SATA II 機能を示します 3.0 Gbit/s の SATA II データ転送をサポート 3.0 Gbit/s の STP データ転送をサポート シリアルでポイントツーポイントのストレージインターフェースを実現 デバイス間の配線を簡素化 パラレル ATA で使用されていたマスター / スレーブ関係を解消 1 つのエクスパンダで複数の SATA II ターゲットのアドレッシング可 1.4 Solid State Drive の機能 MegaRAID ファームウェアは MegaRAID SAS コントローラに接続された SSD ドライブをサポートします 接続されたドライブは SATA HDD または SAS HDD として動作することが想定されています SSD ドライブの主な特長は次のとおりです 高速なランダム読み込み ( 読み書きヘッドの移動時間がない ) 高いパフォーマンス対電力比 (HDD に比べて消費電力が極めて低い ) 低レイテンシ 機械的な高信頼性 小型軽量 ( 低容量 SSD ドライブの場合 ) SSD ドライブの機能と動作はハードディスクドライブ (HDD) と同じです I MegaRAID には ATA-8 ACS 準拠の SATA SSD ドライブのサポートのみ実装されています 仮想ドライブの構成に SSD デバイスと HDD を両方使用するかどうかを選択することができます SSD のみで構成された仮想ドライブに対しては その仮想ドライブで SAS SSD ドライブや SATA SSD ドライブを使用できるかどうかを選択できます SSD と HDD が共存する仮想ドライブに対しては SAS HDD ドライブおよび SATA HDD ドライブを SAS SSD デバイスおよび SATA SSD デバイスとさまざまな組み合わせで混在させることを選択できます 24 User Guide MegaRAID SAS Software

25 概要 I SATA SDD ドライブのサポートは ATA-8 ACS 準拠のドライブにのみ適用されます Solid State Drive Guard SSD の特長は信頼性とパフォーマンスです MegaRAID 独自の機能である SSD Guard TM は 故障の可能性があるドライブから所定のホットスペアまたは新たに挿入されたドライブにデータを自動的にコピーすることで SSD の信頼性をさらに向上させます SSD の信頼性は極めて高いため 非冗長 RAID 0 構成がこれまでにないほど一般的になっています SSD Guard は RAID 0 構成のデータ保護を強化します SSD Guard は SDD S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology) のエラーログを監視しながら 予測される故障を探します SSD が故障間近であることを示すエラーが発生すると MegaRAID はリビルドを開始し 該当する SSD 上のデータを保護しつつ 適切な警告イベント通知を送信します 1.5 Dimmer Switch の機能 給電と冷却は データセンターにかかる費用の大きな割合を占めています 新しい MegaRAID Dimmer Switch は MegaRAID コントローラに接続されたデバイスの電力消費を抑えます これにより リソースをより効率的に共有しつつ コストを抑えることができます Dimmer Switch を使用すると MegaRAID コントローラに接続された未構成ドライブは 非アクティブ状態が 30 分続くとスピンダウンされ 消費電力が抑えられます スピンダウンされたドライブは そのドライブを使用する構成が作成されると 自動的にスピンアップされます MegaRAID SAS Software User Guide 25

26 概要 1.6 UEFI 2.0 サポート OS やプラットフォームの開発者が従来の PC-AT BIOS ブート環境を使用するためには 克服しなければならない大きな課題があります たとえば メモリの制約があったり 保守が難しかったり 業界全体としての標準がないため複雑さが増したりしています こうした難題に対応するため 次の特長を持つ Unified Extensible Firmware Interface(UEFI) が開発されています ブート時における OS とハードウェアプラットフォームとの間の明確なインターフェースの定義 アドインカードの初期化を目的とするアーキテクチャ非依存メカニズムのサポート UEFI 2.0 により MegaRAID でのプラットフォームサポートの幅が広がっています ブートサービスデバイスドライバである MegaRAID UEFI 2.0 ドライバは ブロック IO 要求と SCSI パススルーコマンド (SPT) を処理し プリブート MegaRAID 管理アプリケーションをドライバ構成プロトコル (DCP) 経由で起動する機能を実現します また UEFI ドライバはドライバ診断プロトコルをサポートします このプロトコルを使用すると 管理者はプリブート診断にアクセスできます 26 User Guide MegaRAID SAS Software

27 概要 1.7 構成シナリオ SAS RAID コントローラを使用するシナリオとしては 主に次の 3 つが考えられます ローエンドの内部 SATA II 構成 : この構成では RAID コントローラをハイエンド SATA II 互換コントローラとして使用して 最大 8 台のディスクに直接またはポートエクスパンダ経由で接続します この構成は 主にローエンドサーバまたはエントリサーバ向けです エンクロージャ管理には 帯域外の I 2 C バスを使用します どちらのタイプの内部 SAS コネクタの側帯域も SFF-8485(SGPIO) インターフェースをサポートしています ミッドレンジの内部 SAS 構成 : この構成は 内部 SATA II 構成に似ていますが ハイエンドディスクを使用します この構成は ローレンジからミッドレンジのサーバに適しています ハイエンドの外部 SAS/SATA II 構成 : この構成は 内部接続性と外部接続性の両方のための構成で SATA II ドライブ SAS ドライブ または両方を使用します 外部エンクロージャ管理は 帯域内の SCSI 接続ストレージ経由でサポートされます この構成では STP と SMP をサポートする必要があります 図 1 に 直接接続の構成を示します Inter-IC(I2C) インターフェースは 周辺機器との通信に使用されます 外部メモリバスは PSBRAM(Pipelined Synchronous Burst Static Random Access Memory) 不揮発性 RAM (NVSRAM) および Flash ROM に対する 32 ビットメモリバス パリティチェック チップセレクト信号を提供します I 外部メモリバスは SAS 8704ELP および SAS 8708ELP では 32 ビット SAS 8708EM2 SAS 8880EM2 および SAS 8888ELP では 64 ビットです MegaRAID SAS Software User Guide 27

28 概要 SAS/SATA II Device SAS/SATA II Device SAS/SATA II Device SAS PCI Express RAID Controller 32-Bit Memory Address/Data Bus I 2 C Interface Flash ROM/ PSBRAM/ NVSRAM I 2 C SAS/SATA II Device PCI Express Interface 図 1: LSI SAS 直接接続アプリケーションの例 図 2 に SAS ディスク SATA II ディスク または両方に接続された LSISASx12 エクスパンダを使用して構成された SAS RAID コントローラを示します PCI Express Interface SAS RAID Controller LSISAS1078 PCI Express to SAS ROC 8 Peripheral Bus 72-bit DDR/DDR2 with ECC Interface Flash ROM/ NVSRAM/ I 2 C/UART SRAM SDRAM SRAM LSISASx12 Expander SAS/SATA Drives LSISASx12 Expander SAS/SATA II Drives SAS/SATA II Drives SAS/SATA II Drives SAS/SATA II Drives 図 2: LSISASx12 エクスパンダを使用した LSI SAS RAID コントローラ構成 28 User Guide MegaRAID SAS Software

29 概要 1.8 HDD と SSD を使用した有効なドライブ混在構成 仮想ドライブに SSD と HDD をどちらも使用する構成が可能です SSD と HDD が共存する仮想ドライブに対しては SSD デバイス上に SAS ドライブと SATA ドライブを混在させるかどうかを選択できます 仮想ドライブの構成に SSD デバイスと HDD を両方使用するかどうかを選択することができます SSD のみで構成された仮想ドライブに対しては その仮想ドライブで SAS SSD ドライブや SATA SSD ドライブを使用できるかどうかを選択できます SSD と HDD が共存する仮想ドライブに対しては SAS HDD ドライブおよび SATA HDD ドライブを SAS SSD デバイスおよび SATA SSD デバイスとさまざまな組み合わせで混在させることを選択できます 29 ページの表 1 に 仮想ドライブを作成して HDD と SSD の混在を許可する場合に使用できる有効なドライブ混在構成を示します 有効なドライブ混在構成は メーカーの設定によります # 有効なドライブ混在構成 1. SAS HDD と SAS SDD(SAS のみの構成 ) 2. SATA HDD と SATA SSD(SATA のみの構成 ) 3. SAS HDD と SAS SSD および SATA SSD の混在 (SATA HDD は追加 できない ) 4. SATA HDD と SAS SSD および SATA SSD の混在 (SAS HDD は追加 できない ) 5. SAS SSD と SAS HDD および SATA HDD の混在 (SATA SSD は追加 できない ) 6. SATA SSD と SAS HDD および SATA HDD の混在 (SAS SSD は追加 できない ) 7. SAS HDD と SATA HDD の混在と SAS SSD と SATA SSD の混在 8. SSD を HDD に追加できないが SAS/SATA の混在を許可 表 1: 有効なドライブ混在構成 I 表 1 に示す有効な構成は コントローラカードの製造時の設定に基づいていずれかのみを使用できます I 有効なドライブ混在は ホットスペアにも適用されます ホットスペアの詳細は ホットスペア の項を参照してください MegaRAID SAS Software User Guide 29

30 概要 30 User Guide MegaRAID SAS Software

31 2 RAID の概要 この章では RAID(Redundant Array of Independent Disks) RAID の機能と利点 RAID のコンポーネント RAID レベル および構成方法について説明します また RAID の可用性の概念を定義し 構成計画のヒントを示します 2.1 RAID の説明 RAID とは 複数の独立した物理ドライブのアレイまたはグループで 高パフォーマンスとフォールトレランスを実現します RAID ドライブグループにより I/O( 入出力 ) のパフォーマンスと信頼性が向上します RAID ドライブグループは ホストコンピュータから 1 台のストレージ装置または複数の仮想装置として認識されます 複数のドライブに同時にアクセスできるため I/O が高速化されます 2.2 RAID の利点 ドライブが 1 台のストレージシステムと比較して RAID ドライブグループではデータストレージの信頼性とフォールトトレランスが向上します ドライブに故障が発生した場合 残りのドライブから損失したデータを再構成して データ損失を防ぎます RAID は I/O パフォーマンスとストレージサブシステムの信頼性を向上できるため 使用が普及しています MegaRAID SAS Software User Guide 31

32 RAID の概要 2.3 RAID の機能 仮想ドライブは OS が使用できるドライブグループまたはスパニングされたドライブグループです 仮想ドライブ内のストレージ空間は ドライブグループのすべてのドライブに分散されます ドライブは ドライブグループ内で仮想ドライブに編成し 選択する RAID レベルに対応できる必要があります 以下は 一般的な RAID の機能の一部です ホットスペアドライブの作成 ドライブグループと仮想ドライブの構成 1 台以上の仮想ドライブの初期化 コントローラ 仮想ドライブ ドライブへのアクセス 故障したドライブのリビルド RAID レベル または 60 を使用した 仮想ドライブ内の冗長データの妥当性の検証 RAID レベルの変更またはドライブのドライブグループへの追加後の 仮想ドライブの再構成 運用するホストコントローラの選択 2.4 コンポーネントと機能 RAID レベルは 大規模ディスクサブシステムに格納されたデータの可用性と冗長性を確保するシステムを規定します RAID レベルの詳細は RAID レベル の項を参照してください 以降の項では RAID ドライブグループのコンポーネントと RAID レベルについて説明します 物理アレイ 物理アレイは ドライブのグループです ドライブは 仮想ドライブと呼ばれる区画単位で管理されます 32 User Guide MegaRAID SAS Software

33 RAID の概要 仮想ドライブ 仮想ドライブは ドライブグループ内の区画で ドライブ上の連続したデータセグメントで構成されています 仮想ドライブの構成として ドライブグループ全体 複数のドライブグループ全体 ドライブグループの一部 複数のドライブグループの一部 またはこれらの条件の組み合わせを指定できます RAID ドライブグループ RAID ドライブグループは RAID コントローラが制御する 1 台以上のドライブです フォールトトレランス フォールトトレランスは サブシステムでドライブの故障が発生した場合でも データの整合性や処理機能を損なわないようにする機能です RAID コントローラは RAID レベル の冗長ドライブグループを使用して この機能をサポートします あるドライブグループでドライブ故障が発生した場合でもシステムは正常に機能しますが パフォーマンスはある程度低下します RAID 1 ドライブグループのスパンでは 各 RAID 1 ドライブグループには 2 台のドライブがあり 1 台のドライブが故障しても動作が保証されます RAID 1 ドライブグループのスパンは最大 32 台のドライブで構成され 最大 16 台までのドライブ故障 ( 各ドライブグループで 1 台 ) に対応します RAID 5 ドライブグループは 各 RAID 5 ドライブグループで 1 台のドライブの故障に対応できます RAID 6 ドライブグループは 最大 2 台のドライブの故障に対応できます スパニングされた各 RAID 10 仮想ドライブは 複数のドライブ故障に対応しますが これは故障がそれぞれ別のドライブグループで発生した場合に限ります RAID 50 仮想ドライブは 2 台のドライブ故障に対応しますが これは故障がそれぞれ別のドライブグループで発生した場合に限ります RAID 60 ドライブグループは 各ドライブグループで最大 2 台のドライブ故障に対応できます I RAID レべル 0 にはフォールトトレランス機能はありません RAID 0 ドライブグループ内のドライブが故障すると 仮想ドライブ全体 ( 仮想ドライブに関連付けられたすべてのドライブ ) が使用できなくなります MegaRAID SAS Software User Guide 33

34 RAID の概要 フォールトトレランスは 故障時にもシステムを利用できるという点で システム可用性とよく関連付けられます ただし 問題の修復中にもシステムを利用できるという点も重要です ホットスペアは使用されていないドライブで 冗長 RAID ドライブグループでディスクが故障した場合にリビルドに使用され 冗長性を再度確立できます ホットスペアが RAID ドライブグループに自動的に移行した後 ホットスペアドライブ上でデータが自動的にリビルドされます RAID ドライブグループは リビルドの実行中も要求された処理を続行します 自動リビルドにより 故障したドライブが交換され 同じドライブベイのドライブを ホットスワップ することでデータが自動的にリビルドされます RAID ドライブグループは リビルドの実行中も要求された処理を続行します MDC(Make Data Consistent : 整合性確保 ) この処理では RAID レベル を使用する仮想ドライブのデータの妥当性を検証します (RAID 0 にはデータの冗長性はありません ) たとえばパリティがあるシステムでは 整合性のチェックは 1 台のドライブのデータを計算し その結果をパリティドライブの内容と比較します I 月に 1 回は MDC( 整合性確保 ) を実行することを推奨します OS が適切にシャットダウンされないと ハードディスクドライブ間でデータ整合性が損なわれる場合があります このような場合は MDC を手動で実行してください MDC の実行中は I/O パフォーマンスが低下します このパフォーマンスの低下は WebBIOS CU の MDC Rate パラメータまたは ServerView RAID Manager の MDC Rate パラメータの値を小さくすることで解消できます このパラメータの値を小さくすると MDC 処理の実行時間が長くなることがあります コピーバック コピーバック機能により 仮想ドライブのソースドライブから 仮想ドライブに含まれていないドライブにデータをコピーできます コピーバックは ドライブグループに特定の物理構成を作成または復元する場合によく使用されます ( デバイス I/O バスのドライブグループメンバーの特定の構成など ) コピーバックは自動または手動で実行できます 34 User Guide MegaRAID SAS Software

35 RAID の概要 通常 ドライブが故障するか 故障が予想される場合 データはホットスペアでリビルドされます 故障したドライブは 新しいディスクと交換されます 次に データがホットスペアから新しいドライブにコピーされ ホットスペアはリビルドドライブから元のホットスペアのステータスに戻ります コピーバック処理はバックグラウンドのアクティビティとして実行され 仮想ドライブは引き続きホストからオンラインで使用できます コピーバックは SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology) エラーが仮想ドライブの一部のドライブ上で初めて発生したときにも開始されます コピー先ドライブは リビルドドライブの条件を満たすホットスペアです SMART エラーがあるドライブは コピーバックが正常に完了した場合のみ 故障 とマークされます これにより ドライブグループの低パフォーマンスステータスへの移行を回避できます I コピーバック処理中に 仮想ドライブが削除されたためにコピーバック対象のドライブグループが削除された場合 コピー先ドライブは Unconfigured Good 状態またはホットスペア状態に戻ります 優先順位 以下のシナリオでは コピーバック処理よりもリビルドが優先されます 1. コピーバック処理がホットスペアドライブですでに実行されている場合 コントローラ上で仮想ドライブが低パフォーマンス状態になると コピーバック処理は中止され リビルドが開始します リビルドにより 仮想ドライブが最適な状態に変化します 2. リビルド処理とコピーバック処理の両方を開始できる条件の場合は リビルド処理が優先されます 以下に例を挙げます a) ホットスペアがシステムで構成されていない ( または使用できない ) 場合 b) SMART エラーのしきい値を超過したドライブと 故障したドライブの 2 台のドライブがある ( 両方とも仮想ドライブのメンバー ) 場合 c) ホットスペア ( グローバルホットスペアと仮定 ) をコピーバック処理中に追加すると コピーバックは中止され リビルド処理がホットスペア上で開始されます MegaRAID SAS Software User Guide 35

36 RAID の概要 バックグラウンド初期化 バックグラウンド初期化は 仮想ドライブを作成するときに必ず実行される整合性チェックです バックグラウンド初期化と整合性チェックの違いは バックグラウンド初期化は新しい仮想ドライブで必ず実行されることです この処理は 仮想ドライブを作成した 5 分後に自動的に実行されます バックグラウンド初期化は ドライブ上のメディアエラーを検出します ストライプ化されたデータセグメントが ドライブグループ内のすべてのドライブ上で同一であることを確認します 推奨するデフォルトのバックグラウンド初期化率は 30 % です リビルド率を変更する際には バックグラウンド初期化を停止する必要があります 停止しないと 変更がバックグラウンド初期化率に反映されません バックグラウンド初期化を停止してリビルド率を変更した後 バックグラウンド初期化を再開すると変更したリビルド率が適用されます I バックグラウンド初期化が完了する前にサーバがリセットされるか 電源がオフになると バックグラウンド初期化は中断されたところから再開されます パトロールリード パトロールリードは ドライブ故障を引き起こすドライブエラーをシステムで確認し エラーを修復する操作を実行します 目的は 故障が発生してデータが破損する前にドライブの故障を検出して データ整合性を維持することです 修復処理は ドライブグループ構成とエラーの種類によって異なります パトロールリードは コントローラが一定期間アイドル状態で その他のバックグラウンドタスクがアクティブではない場合にのみ開始されます ただし I/O が多いプロセス中でも 実行を継続できます V 注意! パトロールリードは 168 時間ごとに自動的に開始します パトロールリードの実行中は I/O パフォーマンスが低下します スケジュールを管理するには パトロールリードを無効にして ServerView RAID で MDC スケジュールを定義します 詳細は ServerView RAID のユーザーマニュアルを参照してください パトロールリードまたは MDC を週に 1 回実行して データ整合性を維持することを推奨します 36 User Guide MegaRAID SAS Software

37 RAID の概要 MegaRAID Command Tool または ServerView RAID Manager を使用してパトロールリードのオプションを選択できます オプションを使用して 自動処理または手動処理を設定したり パトロールリードを無効にしたりできます コントローラのプロパティ関連のオプション の項を参照してください ディスクストライピング ディスクストライピングを使用すると 1 台のドライブにデータを書き込む代わりに 複数のドライブにデータを書き込むことができます ディスクストライピングでは 各ドライブストレージ空間を 8 KB ~ 1024 KB のストライプに分割します これらのストライプは 連続して 繰り返しインターリーブされます 各ドライブのストライプの合計が結合されたストレージ空間となります ストライプのサイズは RAID ドライブグループ全体で同一にすることを推奨します たとえば ディスクストライピング (RAID レベル 0) のみを使用するディスク 4 台のシステムでは セグメント 1 はディスク 1 セグメント 2 はディスク 2 という要領で書き込まれます ディスクストライピングでは 複数のドライブが同時にアクセスされるため パフォーマンスが向上します ただしディスクストライピングではデータの冗長性はありません Segment 1 Segment 5 Segment 9 Segment 2 Segment 6 Segment 10 Segment 3 Segment 7 Segment 11 Segment 4 Segment 8 Segment 12 図 3: ディスクストライピングの例 (RAID 0) ストライプの幅 ストライプの幅は ストライピングが実装されているドライブグループ内のドライブ数です たとえば ディスクストライピングを使用するディスク 4 台のドライブグループでは ストライプの幅は 4 です MegaRAID SAS Software User Guide 37

38 RAID の概要 ストライプサイズ ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブを除く ) に書き込む インターリーブされたデータセグメントの長さです たとえば ストライプのディスクスペースが 64 KB で ストライプの各ディスク上に 16 KB のデータがあるとします この場合 ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストリップサイズ ストリップサイズは 1 台のドライブ上に存在するストライプの部分です ディスクミラーリング ミラーリング (RAID 1 と RAID 10 で使用 ) では 1 台のドライブに書き込まれたデータが別のドライブにも同時に書き込まれます ディスクミラーリングの第一の利点は 100 % のデータ冗長性を実現することです ディスクの内容はすべて 2 台目のディスクにも書き込まれるため 片方のディスクが故障してもデータは損失しません さらに 両方のドライブに常に同一のデータが格納されているため どちらのディスクも運用ディスクとして機能できます 片方のディスクが故障した場合 もう片方のディスクの内容を使用してシステムを実行し 故障したディスクを再構成できます ディスクミラーリングによって 100 % の冗長性が達成されますが システム内の各ドライブを複製する必要があるため 高価になります 図 4 に ディスクミラーリングの例を示します Segment 1 Segment 2 Segment 3 Segment 4 Segment 1 Duplicated Segment 2 Duplicated Segment 3 Duplicated Segment 4 Duplicated 図 4: ディスクミラーリングの例 (RAID 1) 38 User Guide MegaRAID SAS Software

39 RAID の概要 パリティ パリティは 2 つ以上の親データセットから冗長データのセットを生成します 冗長データを使用して ドライブが故障したときに親データセットの 1 つを再構成できます パリティデータは親データセットを完全には複製しませんが パリティの生成によって書き込みプロセスの速度が低下します RAID では この方法が ドライブ全体またはドライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます パリティの種類について 表 2 で説明します パリティの種類専用 分散 説明 表 2: パリティの種類 2 台以上のドライブ上のパリティデータが追加ディスクに格納されます パリティデータはシステム内の複数のドライブに分散されます RAID 5 では 分散パリティをディスクストライピングと組み合わせます 1 台のドライブが故障した場合 パリティと残りのドライブにあるデータから ドライブをリビルドできます RAID 5 ドライブグループの例を図 5 に示します RAID 5 はパリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します RAID 6 は分散パリティとディスクストライピングも使用しますが パリティデータのセットがもう 1 つ追加されるため 最大 2 台のドライブの故障に対応できます Segment 1 Segment 7 Segment 13 Segment 19 Segment 25 Parity (26-30) Segment 2 Segment 8 Segment 3 Segment 9 Segment 4 Segment 10 Parity (11-15) Segment 16 Segment 22 Segment 5 Parity (6-10) Segment 14 Segment 15 Segment 11 Segment 20 Parity (16-20) Segment 17 Parity (21-25) Segment 21 Segment 23 Segment 26 Segment 27 Segment 28 Segment 29 Parity (1-5) Segment 6 Segment 12 Segment 18 Segment 24 Segment 30 注 : パリティはドライブグループ内のすべてのドライブ上に分散されます 図 5: 分散パリティの例 (RAID 5) MegaRAID SAS Software User Guide 39

40 RAID の概要 ディスクスパニング ディスクスパニングでは 複数のドライブを 1 台の大容量ドライブのようにして使用できます スパニングは 既存のリソースを組み合わせたり 比較的安価なリソースを追加することで ディスクスペースの不足を解消し ストレージの管理を簡素化します たとえば 20 GB の 4 台のドライブを組み合わせて OS に 1 台の 80 GB のドライブと認識させることができます スパニング単独では 信頼性やパフォーマンスの向上は得られません スパニングされた仮想ドライブは ストライプサイズが同一であり 隣接している必要があります 図 6 では RAID 1 ドライブグループを RAID 10 ドライブグループに変換しています I 各スパンは異なるバックプレーンに配置し 1 つのスパンが故障してもドライブグループ全体が損失しないようにしてください 60 GB/s 60 GB/s Can Be Accessed as One 120 GB/s Drive 60 GB/s 60 GB/s Can Be Accessed as One 120 GB/s Drive 図 6: ディスクスパニングの例 I 2 台の隣接する RAID 0 仮想ドライブをスパニングしても 新しい RAID レベルは得られず フォールトトレランスも実現しません ただし スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します 40 User Guide MegaRAID SAS Software

41 RAID の概要 RAID 10 RAID 50 RAID 60 のスパニング 以下の表 3 では スパニングによって RAID 10 RAID 50 RAID 60 を構成する方法を説明しています 仮想ドライブのストライプサイズは同一にする必要があり スパンの最大数は 8 です 仮想ドライブをスパニングするときはドライブの全容量が使用されます 容量を少なく指定することはできません レベル説明 10 2 台の隣接する RAID 1 仮想ドライブを コントローラがサポートするデバイスの最大数までスパニングして RAID 10 を構成します RAID 10 では最大 8 つのスパンをサポートします スパン内の各 RAID 仮想ドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください RAID 1 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 50 2 台の隣接する RAID 5 仮想ドライブをスパニングして RAID 50 を構成します RAID 5 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 60 2 台の隣接する RAID 6 仮想ドライブをスパニングして RAID 60 を構成します RAID 6 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 表 3: RAID 10 RAID 50 RAID 60 のスパニング ホットスペア ホットスペアは ディスクサブシステムの一部の 予備の使用されていないドライブです 通常はスタンバイモードになっており ドライブが故障した場合に使用できます ホットスペアを利用することで システムをシャットダウンしたりユーザーが作業したりしなくても 故障したドライブを交換したかのように動作します MegaRAID SAS RAID コントローラはホットスペアドライブを使用して 故障したドライブの自動リビルドを透過的に実装し 高度なフォールトトレランスを実現し ダウンタイムをなくします RAID 管理ソフトウェアを使用して ドライブをホットスペアとして指定できます ホットスペアが必要な場合 RAID コントローラは 故障したドライブの容量以上でそれに近い容量を持つホットスペアを 故障したドライブの交換用として割り当てます 故障したドライブは仮想ドライブから削除され ホットスペアへのリビルドが開始すると取り外し待ちとしてマークされます ホットスペアドライブは RAID 仮想ドライブ内にないドライブから作成できます MegaRAID SAS Software User Guide 41

42 RAID の概要 RAID 管理ソフトウェアを使用して エンクロージャアフィニティを持つホットスペアを指定できます これにより バックプレーンの分割構成でドライブに故障がある場合 ホットスペアが存在するバックプレーン側でホットスペアが先に使用されます ホットスペアにエンクロージャアフィニティが指定されている場合 このホットスペアが存在するバックプレーン上の故障したドライバうを その他のバックプレーン上のドライブより優先的にリビルドに使用します I ホットスぺアへのリビルドが何らかの理由で失敗した場合 ホットスペアドライブは 故障 としてマークされます ソースドライブが故障した場合 ソースドライブとホットスペアドライブの両方が 故障 としてマークされます ホットスペアリビルドは 故障予測 (S.M.A.R.T.) ハードディスクドライブに対しては実行されません ホットスペアには 2 種類あります グローバルホットスペア 専用ホットスペア グローバルホットスペア グローバルホットスペアドライブは 冗長ドライブグループ内の故障したドライブの交換に使用できます ただし 故障したドライブのサイズ以上の容量を備えている場合に限ります 任意のチャネルに定義されたグローバルホットスペアは 両方のチャネル上の故障したドライブを交換できます 専用ホットスペア 専用ホットスペアを使用して 選択したドライブグループ内の故障したドライブのみを交換できます スペアドライブプールのメンバーとして 1 台以上のドライブを指定できます プールから最適なドライブがフェイルオーバー用に選択されます グローバルホットスペアプールのホットスペアよりも先に専用ホットスペアが使用されます ホットスペアドライブは任意の RAID チャネルに配備できます スタンバイホットスペア (RAID ドライブグループで使用されていない ) は 最小 60 秒ごとにポーリングされ そのステータスがドライブグループ管理ソフトウェアに通知されます RAID コントローラは システム内で事前にホットスペアとして設定されていないディスクに対するリビルドも可能です 42 User Guide MegaRAID SAS Software

43 RAID の概要 ホットスペアを使用する際は 以下のパラメータを確認してください ホットスペアは 冗長性のあるドライブグループ つまり RAID レベル でのみ使用されます 特定の RAID コントローラに接続されたホットスペアは 同じコントローラに接続されたドライブのリビルドにのみ使用できます コントローラ BIOS 経由でホットスペアを 1 台以上のドライブに割り当てるか またはドライブグループ管理ソフトウェアを使用してホットスペアプールに配置する必要があります ホットスペアには 交換対象のドライブと同等以上の空き容量が必要です たとえば 18 GB のドライブを交換するには ホットスペアには 18 GB 以上の空き容量が必要です ディスクのリビルド RAID ドライブグループのドライブが故障した場合 故障する前にそのドライブに格納されていたデータを再作成して ドライブを再構築できます RAID コントローラは ドライブグループの他のドライブに格納されているデータを使用して データを再作成します リビルドはデータ冗長性を備えたドライブグループでのみ可能で RAID のドライブグループがこれに相当します RAID コントローラはホットスペアを使用して ユーザーが定義したリビルド率で故障したドライブを自動的かつ透過的にリビルドします ホットスペアを使用できる場合 リビルドはドライブが故障したときに自動的に開始されます ホットスペアが使用できない場合 故障したドライブを新しいドライブと交換して 故障したドライブ上のデータをリビルドできるようにする必要があります 故障したドライブは仮想ドライブから削除され ホットスペアへのリビルドが開始すると取り外し待ちとしてマークされます リビルド中にシステムがダウンした場合 RAID コントローラはシステムがリブートした後に 中断されたところからリビルドを自動的に再開します I ホットスペアへのリビルドが開始されるとき 管理アプリケーションが故障したドライブを検出する前に 故障したドライブが仮想ドライブから削除されることがしばしばあります この場合 イベントログには ホットスペアへリビルドするドライブが示されますが 故障したドライブは示されません 以前に故障したドライブは ホットスぺアへのリビルドが開始した後に 準備完了 とマークされます MegaRAID SAS Software User Guide 43

44 RAID の概要 I ソースドライブがホットスペアへのリビルド中に故障した場合 リビルドは失敗し 故障したソースドライブはオフラインとマークされます さらに リビルド中のホットスペアドライブはホットスペアに戻ります ソースドライブが故障したためにリビルドが失敗した後 専用ホットスペアは専用のままで 正しいドライブグループに割り当てられています グローバルホットスペアはグローバルのままです RAID レベルの移行中にドライブを交換した場合 ドライブの自動リビルドは開始されません 拡張または移行手順が完了した後に リビルドを手動で開始する必要があります リビルド率 リビルド率は 故障したドライブのリビルドに占有される計算サイクルの割合です リビルド率 100 % とは 故障したドライブのリビルドが優先されることを意味します リビルド率は 0 ~ 100 % で設定できます 0 % では システムが他に何も処理していない場合にのみリビルドが実行されます 100 % では 他のどのシステムアクティビティよりも リビルドの優先度が高くなります 0 % または 100 % を使用することは推奨しません デフォルトのリビルド率は 30 % です ホットスワップ ホットスワップは 故障したドライブユニットを コンピュータの稼働中に手動で交換することです 新しいドライブを取り付けたとき 次の場合にリビルドが自動的に実行されます 新しく取り付けられたドライブの容量が故障したドライブの容量以上の場合 交換対象の故障したドライブと同じドライブベイに取り付けられた場合 新しいドライブを検出してドライブの内容を自動的にリビルドするように RAID コントローラを設定できます 44 User Guide MegaRAID SAS Software

45 RAID の概要 ドライブの状態 ドライブの状態について 表 4 で説明します 状態 Online Unconfigured Good Hot Spare Failed Rebuild Unconfigured Bad Missing Offline 説明 RAID コントローラからアクセスでき 仮想ドライブの一部になっているドライブ 正常に機能しているが 仮想ドライブの一部またはホットスペアとして設定されていないドライブ 稼働状態になっていて オンラインドライブが故障したときにスペアとして使用できるドライブ 当初は Online または Hot Spare として設定されていたが ファームウェアが修復不可能なエラーを検出したドライブ 仮想ドライブの完全冗長性を復元するため データを書き込み中のドライブ ファームウェアが修復不可能なエラーを検出したドライブ ドライブは Unconfigured Good であったか または初期化できませんでした Online だったが その場所から取り外されたドライブ 仮想ドライブの一部で RAID 構成に関して無効なデータを持つドライブ 注 : キャッシュされたデータを持つ仮想ドライブがオフラインになると 仮想ドライブのキャッシュは破棄されます 仮想ドライブはオフラインであるため キャッシュは保存できません 表 4: ドライブの状態 MegaRAID SAS Software User Guide 45

46 RAID の概要 仮想ドライブの状態 仮想ドライブの状態について 表 5 で説明します 状態 Optimal Degraded Partial Degraded Failed Offline 説明 仮想ドライブの稼働状態は良好です 構成されたすべてのドライブがオンラインです 仮想ドライブの稼働状態は最適ではありません 構成されたドライブの 1 つが故障しているか またはオフラインです RAID 6 仮想ドライブの稼働状態は最適ではありません 構成されたドライブの 1 つが故障しているか またはオフラインです RAID 6 は 最大 2 台のドライブの故障に対応できます 仮想ドライブが故障しています 仮想ドライブを RAID コントローラで使用できません 表 5: 仮想ドライブの状態 エンクロージャ管理 エンクロージャ管理は ソフトウェアおよびハードウェアによるディスクサブシステムのインテリジェンスな監視です ディスクサブシステムは ホストコンピュータの一部にすることも 外部ディスクエンクロージャに配置することもできます エンクロージャ管理は ドライブまたは電源ユニットの故障など ディスクサブシステムで発生したイベントの通知に役立ちます エンクロージャ管理によって ディスクサブシステムのフォールトトレランスが強化されます RAID 管理ソフトウェア ServerView RAID は アレイコントローラおよびドライブの監視 管理 保守に使用されるアプリケーションソフトウェアです アレイコントローラを使用してコントローラおよびドライブのステータスを監視するには ServerView RAID をインストールしてください 詳細は ServerView RAID Manager のユーザーマニュアルを参照してください 46 User Guide MegaRAID SAS Software

47 RAID の概要 ハードディスク故障予測機能 (PFA/S.M.A.R.T.) PFA/S.M.A.R.T. 機能は ハードディスクドライブの故障を予測する機能です 事前に故障の危険性を判定し 危険性が高い場合は警告を発行します ハードディスクドライブが正常に稼働している場合でも 故障予測が報告されたハードディスクドライブは近いうちに故障する可能性があります できるだけ早く ハードディスクドライブを新しいドライブと交換することを推奨します 故障が予測されたハードディスクドライブは 管理ツールまたはイベントログで特定できます バッテリーバックアップユニット (Battery Backup Unit) バッテリーバックアップユニット (BBU) は 停電やハードウェアの誤動作などによってサーバがシャットダウンした場合 コントローラのキャッシュメモリ内の書き込み未完了データが損失することを防止します キャッシュされたデータの整合性は バックアップバッテリーが完全に充電されている場合 最大 72 時間まで保護されます 重要 : 72 時間という BBU のしきい値はおおよその値です この時間は 周辺温度 バッテリーの劣化 およびその他の要因によって異なります バッテリーは寿命がある部品です このため 定期的に交換する必要があります 目安として サーバ本体の周辺温度が 25 の環境で 使用開始日から 2 年経過後 3 年以内に交換するようにしてください サーバが長期間電源がオフの状態または接続しない状態の場合 バッテリーが放電することがあります この場合 サーバの電源を入れたときにバッテリーのリキャリブレーションが自動的に開始されます 以下の場合は アレイコントローラを使用する前にバッテリーリキャリブレーションが実行される必要があります バッテリーバックアップユニットが設置済みのサーバモデルを新規に購入した場合 バッテリーバックアップユニットを追加購入し 新規に取り付けた場合 MegaRAID SAS Software User Guide 47

48 RAID の概要 バッテリーを含む部品を交換した場合 サーバに電源を入れた後 バッテリーの再調整が完了するまで 12 時間かかります バッテリーの再調整中にサーバの電源が切られた場合 次にサーバに電源が入ったときにプロセスは最初から再度実行されます 再調整サイクルが要求された場合は BBU のステータスは警告に変更され サーバ前面の保守 LED が点滅します 再調整が開始された後に LED が消灯しても これは BBU の故障を意味するものではありません 再調整またはバッテリー充電中に ServerView RAID Manager の BBU アイコンが警告として表示されることがあります これは BBU の故障を意味するものではありません バッテリーが完全に充電されていない場合 または再調整中の場合 Write Back( ライトバック ) に設定されている論理ドライブは データ保護のため 自動的に Write Through( ライトスルー ) に変更されます バッテリーが完全に充電された後 または再調整が終了した後 書き込みポリシーは自動的に Write Back( ライトバック ) に戻ります Always Write Back( 常時ライトバック ) に設定された論理ドライブは Write Through( ライトスルー ) に変更されません 再調整は 月に 1 回自動的に開始されます 再調整のスケジュールを管理するには ServerView RAID のスケジューラを使用します 詳細は ServerView RAID のユーザーマニュアルを参照してください 再調整は 少なくとも月に 1 回はスケジュールしてください BBU の交換後 以下のバッテリーイベントが記録されているかどうかを確認します Source : ServerView RAID ID : Description: <Type and number of controller>: BBU present 交換したバッテリーの電圧が非常に低い場合 上記および下記のメッセージが表示され システムは BBU を検出できません バッテリーを 60 分以上充電すると リブートした後に検出されるようになります Source : ServerView RAID ID : Description: <Type and number of controller>: BBU removed 48 User Guide MegaRAID SAS Software

49 RAID の概要 2.5 RAID レベル RAID コントローラは RAID レベル をサポートします サポートする RAID レベルについて 以降の項でまとめています さらに 単独のドライブ (RAID 0 として構成 ) をサポートします 以降のセクションでは RAID レベルの詳細を説明します RAID レベルの概要 RAID 0 はストライピングを使用して 特にフォールトトレランスを必要としない環境の大規模ファイルについて 高データスループットを実現します RAID 1 はミラーリングを使用して 1 台のドライブに書き込まれたデータが同時にもう 1 台のドライブにも書き込まれるようにします これは 必要な容量は少なくても完全なデータ冗長性が必要な小規模データベースおよびその他のアプリケーションに適しています RAID 5 は すべてのドライブにわたるディスクストライピングとパリティデータ ( 分散パリティ ) を使用して 特に小規模ランダムアクセスについて高データスループットを実現します RAID 6 は分散パリティ ( ストライプごとに 2 つの独立パリティブロック ) とディスクストライピングを使用します RAID 6 仮想ドライブは 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID 6 ドライブグループは 最小 3 台のドライブが必要で RAID 5 ドライブグループと類似しています データのブロックとパリティ情報が すべてのドライブに書き込まれます パリティ情報は ドライブグループ内の 1 台または 2 台のドライブが故障した場合のリカバリに使用されます RAID 10 は RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで ミラーリングされたスパン上のストライプ化されたデータで構成されます RAID 10 ドライブグループはスパニングされたドライブグループで 一連のミラーリングされたドライブからストライプ化されたセットを作成します RAID 10 では 最大 8 つのスパンを使用できます スパン内の各 RAID 仮想ドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください RAID 1 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください RAID 10 は高データスループットと完全なデータ冗長性を実現しますが 使用するスパン数が多くなります RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の組み合わせで 分散パリティとディスクストライピングを使用します RAID 50 ドライブグループはスパニングされたドライブグループで データは複数の RAID 5 ドライブグループ上でストライプ化されます RAID 50 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータに最適です MegaRAID SAS Software User Guide 49

50 RAID の概要 I RAID 0 と RAID 5 など 異なる RAID レベルの仮想ドライブを 同じドライブグループ内で使用することはできません たとえば 既存の RAID 5 仮想ドライブがアレイ内の空間の一部から作成されている場合 アレイ内の次の仮想ドライブは RAID 5 のみできます RAID 60 は RAID 0 と RAID 6 の組み合わせで 分散パリティ ( 各 RAID セット内のストライプごとに 2 つの独立パリティブロック ) とディスクストライピングを使用します RAID 60 仮想ドライブは RAID 6 セットのそれぞれで 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータに最適です RAID レベルの選択 最適なパフォーマンスを実現するには システムドライブを作成するときに 最適な RAID レベルを選択してください ドライブグループの最適な RAID レベルは いくつかの要因によって決定されます ドライブグループ内のドライブ数 ドライブグループ内のドライブの容量 データ冗長性の必要性 ディスクパフォーマンスの要件 RAID 0 RAID 0 は RAID ドライブグループ内のすべてのドライブにわたってディスクストライピングを行います RAID 0 はデータ冗長性はありませんが RAID 0 を併用することで 任意の RAID レベルのパフォーマンスが向上します RAID 0 はデータを小型のセグメントに分割し データセグメントをドライブグループ内の各ドライブにストライプ化します 各データセグメントのサイズは ストライプサイズによって決定されます RAID 0 は高帯域を実現します I RAID レべル 0 にはフォールトトレランス機能はありません RAID 0 ドライブグループ内のドライブが故障すると 仮想ドライブ全体 ( 仮想ドライブに関連付けられたすべてのドライブ ) が使用できなくなります 50 User Guide MegaRAID SAS Software

51 RAID の概要 大規模ファイルを小型セグメントに分割することで RAID コントローラは SAS ドライブと SATA ドライブの両方で ファイルを高速に読み書きできます RAID 0 には 書き込み処理を複雑にするパリティ計算はありません このため RAID 0 は高帯域が必要で フォールトトレランスが不要なアプリケーションに最適です RAID 0 の概要を表 6 に示します 図 7 は RAID 0 ドライブグループの例を図示しています 用途特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します フォールトトレランスを必要としない 任意の環境で使用できます 利点大規模ファイルについて 高データスループットを向上させます パリティによる容量減少はありません 欠点フォールトトレランスは利用できません ドライブが故障すると すべてのデータが損失します ドライブ数 1 ~ 32 表 6: RAID 0 の概要 Segment 1 Segment 2 Segment 3 Segment 4 Segment 5 Segment 6 Segment 7 Segment 8 図 7: 2 台のドライブによる RAID 0 ドライブグループの例 MegaRAID SAS Software User Guide 51

52 RAID の概要 RAID 1 RAID 1 では RAID コントローラは 1 台のドライブのすべてのデータを ドライブグループ内の 2 台目のドライブに複製します RAID 1 は 1 つのスパンで 2 ~ 32 の偶数のドライブ数をサポートします RAID 1 では完全なデータ冗長性を実現しますが 必要なデータストレージ容量が 2 倍になります RAID 1 の概要を表 7 に示します 図 8 は RAID 1 ドライブグループの例を図示しています 用途 RAID 1 は フォールトトレランスが必要だが大容量は必要としない小規模データベースまたはその他の環境で使用します 利点完全なデータ冗長性を実現します RAID 1 は フォールトトレランスが必要で 小容量で済むアプリケーションに最適です 欠点必要なドライブ数が 2 倍になります ドライブのリビルド中にパフォーマンスが低下します ドライブ数 2 ~ 32( 偶数にする必要があります ) 表 7: RAID 1 の概要 Segment 1 Segment 1 Duplicate 図 8: RAID 1 ドライブグループ Segment 2 Segment 2 Segment 3 Segment 3 Segment 4 Duplicate Duplicate Segment 5 Segment 5 Segment 6 Segment 6 Duplicate Segment 7 Segment 7 Duplicate Segment 8 Duplicate RAID1 RAID1 RAID1 RAID1 Segment 4 Duplicate Segment 8 Duplicate 52 User Guide MegaRAID SAS Software

53 RAID の概要 RAID 5 RAID5 はブロックレベルのディスクストライピングとパリティを備えます パリティはデータのプロパティが奇数であるか偶数であるかを示すもので パリティチェックはデータのエラーを検出するために使われます RAID 5 では パリティ情報はすべてのドライブに書き込まれます RAID 5 は 大量の小規模入出力 (I/O) トランザクションを同時に実行するネットワークに最適です RAID 5 はランダム I/O 処理のボトルネック問題を解決します 各ドライブにデータとパリティの両方が格納されるため 多数の書き込みが同時に実行されます RAID 5 の概要を表 8 に示します 図 9 は RAID 5 ドライブグループの例を図示しています 用途特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します RAID 5 は 各ドライブで独立して読み書きを実行できるため トランザクション処理アプリケーションに使用します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティドライブを使用して 損失したすべての情報を再作成します また フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスにも使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 利点多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 容量をほとんど損なうことなく 冗長性を利用できます 欠点大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません キャッシュが有効利用されない場合 ( 連続アクセス時 ) は影響が大きくなります ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します 処理が少ない環境では RAID オーバヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません ドライブ数 3 ~ 32 表 8: RAID 5 の概要 MegaRAID SAS Software User Guide 53

54 RAID の概要 Segment 1 Segment 7 Segment 13 Segment 19 Segment 25 Parity (26-30) Segment 2 Segment 8 Segment 3 Segment 9 Segment 4 Segment 10 Parity (11-15) Segment 16 Segment 22 Segment 5 Parity (6-10) Segment 14 Segment 15 Segment 11 Segment 20 Parity (16-20) Segment 17 Parity (21-25) Segment 21 Segment 23 Segment 26 Segment 27 Segment 28 Segment 29 Parity (1-5) Segment 6 Segment 12 Segment 18 Segment 24 Segment 30 注 : パリティはドライブグループ内のすべてのドライブ上に分散されます 図 9: 6 台のドライブによる RAID 5 ドライブグループの例 RAID 6 RAID 6 は RAID 5( ディスクストライピングとパリティ ) と類似していますが ストライプごとに 1 つのパリティブロックではなく 2 つのパリティブロックを使用します RAID 6 には 2 つの独立したパリティブロックがあるため 仮想ドライブ内で 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません 各ストライプの 2 つ目のパリティブロックを使用して 高レベルのデータ保護を実現します RAID 6 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します 仮想ドライブで 1 台または 2 台のドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティブロックを使用して失われた情報をすべて再作成します RAID 6 仮想ドライブで 2 台のドライブが故障した場合 各ドライブで 1 台ずつ 2 台のドライブのリビルドが必要になります このリビルドは同時には実行されません コントローラは一方の故障したドライブをリビルドしてから もう一方の故障したドライブをリビルドします 表 9 は RAID 6 ドライブグループの例を図示しています 54 User Guide MegaRAID SAS Software

55 RAID の概要 用途フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスに使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 利点多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 2 台のドライブの損失 または別のドライブのリビルド中の 1 台のドライブの損失に対応できます あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します 読み取りパフォーマンスは RAID 5 と同等です 欠点大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 6 仮想ドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません RAID 6 ではストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要となり 高価です ドライブ数 3 ~ 32 表 9: RAID 6 の概要 図 10 は RAID 6 のデータの配置を示しています 2 つ目のパリティドライブのセットは Q で示しています P ドライブは RAID 5 パリティ方式に従います MegaRAID SAS Software User Guide 55

56 RAID の概要 Segment 1 Segment 6 Segment 11 Segment 16 Parity (P17-P20) Segment 2 Segment 7 Segment 12 Parity (P13-P16) Parity (Q17-Q20) Segment 3 Segment 8 Segment 4 Parity (P5-P8) Parity (Q9-Q12) Segment 13 Segment 18 Parity (P1-P4) Parity (Q5-Q8) Parity (P9-P12) Segment 9 Parity (Q13-Q16) Segment 14 Segment 17 Segment 19 Parity (Q1-Q4) Segment 5 Segment 10 Segment 15 Segment 20 注 : パリティはドライブグループ内のすべてのドライブ上に分散されます 図 10: ストライプ内の 2 つのブロック上に分散するパリティの例 (RAID 6) RAID 10 RAID 10 は RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで ミラーリングされたドライブ上のストライプで構成されます RAID 10 はドライブを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 1 ドライブグループにミラーリングします 各ドライブグループ内の最初の RAID 1 ドライブは そのデータを 2 台目のドライブに複製します 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID 1 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 1 つの仮想ドライブは複数のドライブグループ上で定義されるため スパニングが使用されます 複数の RAID 1 レベルドライブグループで定義された仮想ドライブは RAID レベル 10(1+0) と呼ばれます データはドライブグループ上でストライプ化され 複数ドライブグループに同時にアクセスできるため パフォーマンスが向上します スパニングされた各 RAID 10 仮想ドライブは 複数のドライブ故障に対応しますが これは故障がそれぞれ別のドライブグループで発生した場合に限ります 2 台の隣接する RAID 1 仮想ドライブを コントローラがサポートするデバイスの最大数までスパニングして RAID 10 を構成できます RAID 10 では スパンごとに最大 32 台のドライブを持つ 最大 8 つのスパンをサポートします スパン内の各 RAID 10 仮想ドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください 56 User Guide MegaRAID SAS Software

57 RAID の概要 注 : コントローラの種類など その他の要因によって RAID 10 仮想ドライブがサポートするドライブ数が制限される場合があります RAID 10 の概要を表 10 に示します 用途利点欠点ドライブ数表 10: RAID 10 の概要 ミラーリングされたドライブグループの 100 % の冗長性を必要とし RAID 0( ストライプ化されたドライブグループ ) の I/O パフォーマンスの向上が必要なデータストレージの使用に適しています RAID 10 は 高度なフォールトトレランスと中規模容量を必要とする中規模データベースまたは任意の環境での運用に適しています 高いデータ転送率と完全なデータ冗長性を実現します 他の RAID レベル (RAID 1 を除く ) の 2 倍のドライブ数が必要です 4~ コントローラでサポートされるドライブの最大数 ( 最大 8 つのスパン ) 図 11 では 仮想ドライブ 0 はデータを 4 つのドライブグループ ( ドライブグループ 0 ~ 3) に分散して作成しています RAID 10 Segment 1 Segment 1 Duplicate Segment 2 Segment 2 Segment 3 Segment 3 Segment 4 Duplicate Duplicate Segment 5 Segment 5 Segment 6 Segment 6 Duplicate Segment 7 Segment 7 Duplicate Segment 8 Duplicate Segment 4 Duplicate Segment 8 Duplicate 図 11: RAID 10 レベルの仮想ドライブ RAID1 RAID1 RAID1 RAID1 RAID 0 MegaRAID SAS Software User Guide 57

58 RAID の概要 RAID 50 RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の両方の機能を備えています RAID 50 は 複数のドライブグループにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます RAID50 は データを 2 つの RAID5 ドライブグループの両方にストライピングすることで処理が最適化されます RAID 50 はデータを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 5 ディスクセットにストライプ化します RAID 5 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID レベル 50 は最大 8 つのスパンをサポートし 8 台のドライブ故障まで許容できますが 使用できる容量はドライブの全容量よりも少なくなります 複数のドライブの故障に対応できますが 各 RAID 5 レベルドライブグループ内で許容される故障はドライブ 1 台のみです 表 11 では RAID 50 の概要を示しています 用途利点欠点ドライブ数表 11: RAID 50 の概要 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します RAID 5 の 2 ~ 8 倍のパリティドライブが必要です それぞれ 3 ~ 32 台のドライブを持つ RAID 5 ドライブグループの 8 つのスパン ( コントローラがサポートするデバイスの最大数に制限されます ) 58 User Guide MegaRAID SAS Software

59 RAID の概要 RAID 50 Segment 1 Segment 2 (Segment 1,2) Segment 3 Segment 4 (Segment 3,4) Segment 6 (Segment 5,6) Segment 5 Segment 8 (Segment 7,8) Segment 7 (Segment 9,10) Segment 9 Segment 10 (Segment 11,12) Segment 11 Segment 12 図 12: RAID 50 レベルの仮想ドライブ RAID 5 RAID 5 RAID RAID 60 RAID 60 は RAID 0 と RAID 6 の両方の機能を備え 複数のドライブグループ上でのパリティとディスクストライピングの両方を備えます RAID 6 はストライプごとに 2 つの独立したパリティブロックをサポートします RAID 60 仮想ドライブは RAID 6 セットのそれぞれで 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID60 は データを 2 つの RAID6 ドライブグループの両方にストライピングすることで処理が最適化されます RAID 60 はデータを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 6 ディスクセットにストライプ化します RAID 6 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID 60 は最大 8 つのスパンをサポートし 16 台のドライブ故障まで許容できますが 使用できる容量はドライブの全容量よりも少なくなります 各 RAID 6 レベルドライブグループで 2 台のドライブの故障を許容できます MegaRAID SAS Software User Guide 59

60 RAID の概要 用途 各ストライプの 2 つ目のパリティブロックを使用して 高レベルのデータ保護を実現します RAID 60 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します 仮想ドライブの RAID セットで 1 台または 2 台のドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティブロックを使用して失われた情報をすべて再作成します RAID 6 仮想ドライブの RAID 6 セットの 2 台のドライブが故障した場合 各ドライブで 1 台ずつ 2 台のドライブのリビルドが必要になります このリビルドは同時に実行できます フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスに使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 利点多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 各 RAID 6 セットは 2 台のドライブの損失 または別のドライブのリビルド中の 1 台のドライブの損失に対応できます あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します 読み取りパフォーマンスは RAID 50 と同等ですが 各 RAID 6 セットでデータが少なくとも 1 台以上多くのディスクに分散されるため RAID 60 のランダム読み取りは多少高速になります 欠点大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 60 仮想ドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません RAID 6 ではストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要となり 高価です ドライブ数最小 6 表 12: RAID 60 の概要 60 User Guide MegaRAID SAS Software

61 RAID の概要 図 13 は RAID 6 のデータの配置を示しています 2 つ目のパリティドライブのセットは Q で示しています P ドライブは RAID 5 パリティ方式に従います RAID 60 Segment 1 Segment 8 Segment 2 Parity (Q1-Q2) Parity (Q3-Q4) Parity (P3-P4) Parity (P1-P2) Segment 7 Segment 3 Segment 6 Segment 4 Parity (Q5-Q6) Parity (Q3-Q4) Parity (P5-P6) Parity (Q11-Q12) Parity (P11-P12) Segment 11 Segment 12 Parity (Q9-Q11) Parity (P9-P10) Segment 9 Parity (P15-P16) Segment 15 Segment 16 Parity (Q15-Q16) Parity (P13-P14) Segment 13 Segment 14 Parity (P3-P4) Segment 5 Segment 10 Parity (Q13-Q14) RAID 6 RAID 6 RAID 0 注 : パリティはドライブグループ内のすべてのドライブ上に分散さ 図 13: RAID 60 レベルの仮想ドライブ 2.6 RAID 構成方法 RAID ドライブグループ構成の最も重要な要因は 以下のとおりです 仮想ドライブの可用性 ( フォールトトレランス ) 仮想ドライブのパフォーマンス 仮想ドライブの容量 この 3 つの要因すべてを最適化する仮想ドライブを構成することはできませんが 他の要因を犠牲にして 1 つの要因を最適化する仮想ドライブ構成を選択することは容易です たとえば RAID 1( ミラーリング ) は優れたフォールトトレランスを発揮しますが 冗長ドライブが必要です 以降の項では RAID レベルを使用して仮想ドライブの可用性 ( フォールトトレランス ) 仮想ドライブのパフォーマンス 仮想ドライブの容量を最大化する方法を説明します フォールトトレランスの最大化 フォールトトレランスは ホットスペアドライブおよびホットスワップを使用して 自動的かつ透過的にリビルドを実行する機能によって達成されます ホットスペアドライブはオンラインの未使用ドライブで アクティブなドライブが故障すると RAID コントローラによって即座にシステムに接続されま MegaRAID SAS Software User Guide 61

62 RAID の概要 す ホットスペアが RAID ドライブグループに自動的に移行した後 故障したドライブはホットスペアドライブ上で自動的にリビルドされます RAID ドライブグループは リビルドの実行中も要求の処理を続行します ホットスワップはディスクサブシステムで故障のあるドライブを手動で交換することであり サブシステムがホットスワップドライブを稼働中に交換できます WebBIOS Configuration Utility の自動リビルド設定により 故障したドライブが交換され 同じドライブベイのドライブを ホットスワップ することで自動的にリビルドされます RAID ドライブグループはリビルドの実行中も要求の処理を続行し 高レベルのフォールトトレランスを実現し ダウンタイムをなくします RAID フォールトトレランスレベル 0 フォールトトレランスは利用できません ドライブが故障すると すべてのデータが損失します ディスクストライピングを使用して 1 台のドライブだけでなく 複数のドライブにデータを書き込みます このとき 各ドライブストレージ空間を可変のサイズのストライプに分割します RAID 0 は 高帯域が必要で フォールトトレランスが不要なアプリケーションに最適です 1 完全なデータ冗長性を実現します 片方のドライブが故障した場合 ドライブグループ内のもう片方のドライブの内容を使用してシステムを実行し 故障したドライブを再構成できます ディスクミラーリングの第一の利点は 100 % のデータ冗長性を実現することです ドライブの内容はすべて 2 台目のドライブに書き込まれるため 片方のドライブが故障してもデータは損失しません 両方のドライブには 常に同じデータが格納されます RAID 1 は フォールトトレランスが必要で 小容量で済むアプリケーションに最適です 5 分散パリティとディスクストライピングとを組み合わせています パリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再構成します RAID 5 では この方法はドライブ全体またはドライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます 分散パリティを使用して RAID 5 は少ないオーバーヘッドでフォールトトレランスを実現します 表 13: RAID レベルとフォールトトレランス 62 User Guide MegaRAID SAS Software

63 RAID の概要 RAID レベル フォールトトレランス 6 分散パリティとディスクストライピングとを組み合わせています RAID 6 は 2 台のドライブが故障しても停止せず データ整合性を維持します パリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 2 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再構成します RAID 6 では この方法はドライブ全体またはドライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます 分散パリティを使用して RAID 6 は少ないオーバーヘッドでフォールトトレランスを実現します 10 スパニングされた RAID 1 ドライブグループ上でのストライピングを使用して 完全なデータ冗長性を実現します RAID 10 は ミラーリングされたドライブグループによる 100 % の冗長性を必要とする環境に適しています RAID 10 は ミラーリングされた各ドライブグループでの 1 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します 50 スパニングされた RAID 5 ドライブグループ上での分散パリティを使用して データ冗長性を実現します RAID 50 は 複数のドライブにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再作成します RAID 50 は 各 RAID 5 ドライブグループで 1 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します 60 スパニングされた RAID 6 ドライブグループ上での分散パリティを使用して データ冗長性を実現します RAID 60 は 各 RAID 5 ドライブグループで 2 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します RAID 60 は 複数のドライブにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再作成します 表 13: RAID レベルとフォールトトレランス MegaRAID SAS Software User Guide 63

64 RAID の概要 パフォーマンスの最大化 RAID ディスクサブシステムでは I/O パフォーマンスが向上します RAID ドライブグループは ホストコンピュータから 1 台のストレージ装置または複数の仮想装置として認識されます 複数のドライブに同時にアクセスできるため I/O が高速化されます 表 14 は 各 RAID レベルのパフォーマンスを示しています RAID レベル Performance 0 RAID 0( ストライピング ) は非常に高いパフォーマンスを提供します RAID 0 はデータを小型のブロックに分割し ブロックをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます ディスクストライピングを使用して 1 台のドライブだけでなく 複数のドライブにデータを書き込みます これにより 各ドライブストレージ空間を 8 KB ~ 1024 KB のストライプに分割します これらのストライプは 連続して 繰り返しインターリーブされます ディスクストライピングは 複数のドライブに同時にアクセスするため パフォーマンスが向上します 1 RAID 1( ミラーリング ) では システム内の各ドライブを複製する必要があるため ストライピングよりも多くの時間とリソースが必要です ドライブのリビルド中にパフォーマンスが低下します 5 RAID 5 は 特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します この RAID レベルは 各ドライブが独立して読み書きできるので トランザクション処理アプリケーションなど 読み取り要求率は高いが書き込み要求率は低いアプリケーションに使用します 各ドライブにデータとパリティの両方が格納されるため 多数の書き込みを同時に実行できます また 堅牢なキャッシュアルゴリズムとハードウェアベースの排他的論理和により 多くの異なる環境で RAID 5 は高いパフォーマンスを発揮します パリティ生成によって書き込みプロセスの速度が低下するため RAID 5 の書き込みパフォーマンスは RAID 0 や RAID 1 よりも大幅に低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します 集中的なアクセスによっても ドライブのパフォーマンスは低下します 処理が少ない環境では RAID オーバヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません 表 14: RAID レベルとパフォーマンス 64 User Guide MegaRAID SAS Software

65 RAID の概要 RAID レベル Performance 6 RAID 6 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します ただし RAID 6 は大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 6 仮想ドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します 処理が少ない環境では RAID オーバヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません 10 RAID 10 は 高いデータ転送速度を実現する RAID 0( ストライプ化されたドライブグループ ) の高 I/O パフォーマンスを必要とするデータストレージに最適です スパニングにより スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) 50 RAID 50 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します スパニングにより スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) 60 RAID 60 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します スパニングにより スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) RAID 60 は大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 60 仮想ドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません 表 14: RAID レベルとパフォーマンス MegaRAID SAS Software User Guide 65

66 RAID の概要 ストレージ容量の最大化 ストレージ容量は RAID レベルを選択する際の重要な要因です 考慮すべき要素がいくつかあります ストライピング単独 (RAID 0) では ミラーリングされたデータ (RAID 1) または分散パリティ (RAID 5 または RAID 6) よりも 必要なストレージ空間が少なくなります RAID 5 はドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現し RAID 1 よりも必要な空間は少なくなります RAID レベルによるストレージ容量への影響を 表 15 に示します RAID レベ容量ル 0 RAID 0( ストライピング ) は 各ドライブストレージ空間を 可変サイズのストライプに分割します 合計ストレージ空間は 各ドライブのストライプで構成されます RAID 0 は所定のドライブセットに対して ストレージ容量を最大にします 1 RAID 1( ミラーリング ) では 1 台のドライブに書き込まれるデータが別のドライブにも同時に書き込まれるので 必要なデータストレージ容量が 2 倍になります システム内の各ドライブを複製する必要があるため 高価になります 5 RAID 5 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します RAID 5 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します 6 RAID 6 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 2 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します ただし ストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要になります このため RAID 60 の実装は高価になります 表 15: RAID レベルと容量 66 User Guide MegaRAID SAS Software

67 RAID の概要 RAID レベル 容量 10 RAID 10 には 他の RAID レベル (RAID 1 を除く ) の 2 倍のドライブ数が必要です RAID 10 は 高度なフォールトトレランスと中規模容量を必要とする中規模データベースまたはその他の環境に適しています ディスクスパニングでは 複数のドライブを 1 台の大容量ドライブのようにして使用できます スパニングは 既存のリソースを組み合わせたり 比較的安価なリソースを追加することで ディスクスペースの不足を解消し ストレージの管理を簡素化します 50 RAID 50 には RAID 5 の 2 ~ 4 倍のパリティドライブが必要です この RAID レベルは 中 ~ 大容量を必要とするデータで使用する場合に最適です 60 RAID 60 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 各 RAID セットで 2 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します ただし RAID 60 仮想ドライブが各書き込み処理に対して 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 追加の容量が必要となります このため RAID 60 の実装は高価になります 表 15: RAID レベルと容量 2.7 RAID の可用性 RAID の可用性のコンセプト ダウンタイムが発生しないデータ可用性は 多様なデータ処理およびストレージシステムにとって欠かせないものです 企業は サーバの障害による財務上のコストや顧客の不満を回避したいと思っています RAID は データの可用性を維持し このデータを提供するサーバのダウンタイムの回避に役立ちます RAID にはスペアドライブやリビルドなどの機能があり これを使用して サーバの稼働とデータ可用性を維持しながらドライブの問題を修復できます 以降の項では これらの機能について説明します MegaRAID SAS Software User Guide 67

68 RAID の概要 スペアドライブ スペアドライブを使用して ドライブグループ内の故障したドライブを交換できます 交換用ドライブには 交換するドライブ以上の容量が必要です スペアドライブには ホットスワップ ホットスペア コールドスワップがあります ホットスワップはディスクサブシステムで故障のあるドライブを手動で交換することであり サブシステムが稼働中 ( 通常の機能の実行中 ) に交換できます ホットスワップ機能を実行するには バックプレーンとエンクロージャがこの機能をサポートしている必要があります ホットスペアドライブは RAID ドライブとともに電源が投入され スタンバイ状態で運用されるドライブです RAID 仮想ドライブで使用しているドライブが故障した場合 ホットスペアが自動的にそのドライブの代替となり 故障したドライブのデータはホットスペア上でリビルドされます ホットスペアは RAID レベル で使用できます I ホットスペアへのリビルドが何らかの理由で失敗した場合 ホットスペアドライブは 故障 とマークされます ソースドライブが故障した場合 ソースドライブとホットスペアドライブの両方が 故障 とマークされます コールドスワップでは ディスクサブシステム内の故障したドライブを交換する前に システムの電源を切る必要があります リビルド RAID または 60 の仮想ドライブとして構成されたドライブグループ内のドライブが故障した場合 損失したデータはドライブのリビルドによって復元できます ホットスペアを構成してある場合 RAID コントローラはホットスペアを使用して故障したドライブを自動的にリビルドしようとします 故障したドライブのリビルドに必要な容量を持つホットスペアがない場合は 手動によるリビルドが必要です 十分な容量があるドライブをサブシステムに設置してから 故障したドライブをリビルドする必要があります 68 User Guide MegaRAID SAS Software

69 RAID の概要 2.8 構成計画 構成を計画する際に考慮する要因は RAID コントローラがサポートできるドライブ数 ドライブグループの目的 スペアドライブの可用性です ディスクサブシステムに格納されるデータは 種類ごとに読み書きアクティビティの頻度が異なります データアクセス要件を把握している場合 ディスクサブシステムの容量 可用性 パフォーマンスを最適化する方法を適切に指定できます ビデオオンデマンドをサポートするサーバでは 通常データの読み取りが頻繁に行われますが 書き込みは頻繁ではありません 読み取りと書き込みの両方の処理が長時間になります 汎用ファイルサーバに格納されたデータの場合は 比較的小さいファイルが比較的短時間で読み書きされます ドライブ数 SAS RAID コントローラの構成計画には RAID ドライブグループで使用するドライブ数も関係します ドライブグループ内のドライブ数により サポートできる RAID レベルが決定します 各仮想ドライブに割り当てることができる RAID レベルは 1 つだけです I 1 つのアレイコントローラ内で 最大 8 つのディスクグループを構成できます 1 つのアレイコントローラ内で 最大 8 台の論理ドライブを構成できます ディスクグループ内の論理ドライブに構成できる RAID レベルは 1 種類だけです MegaRAID SAS Software User Guide 69

70 RAID の概要 ドライブグループの目的 RAID ドライブグループを作成する際に考慮する重要な要因には 可用性 パフォーマンス 容量があります これらの要因に関連する 以下のような質問に回答することで ドライブグループの主な目的を定義します 各質問の後にそれぞれの場合に推奨される RAID レベルを示しています このドライブグループは 汎用ファイルサーバおよびプリントサーバのシステムストレージ容量を増加させるか 使用レベル :RAID このドライブグループは 24 時間常時使用できる必要があるソフトウェアシステムをサポートするか 使用レベル :RAID このドライブグループに格納される情報は オンデマンドで使用する必要がある大規模なオーディオファイルまたはビデオファイルを含んでいるか 使用レベル :RAID 0 このドライブグループはイメージングシステムからのデータを含むか 使用レベル :RAID 0 10 表 16 に記入して ドライブグループ構成の計画に役立ててください ドライブグループの要件 ( ストレージ空間やデータ冗長性など ) を重要度の順に並べ 推奨される RAID レベルを確認します 要件 推奨 RAID レベル ストレージ空間 RAID 0 RAID 5 データ冗長性 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 ドライブのパフォーマンスとス RAID 0 RAID 10 ループット ホットスペア ( 追加ドライブが必要 ) 表 16: ドライブグループ構成で検討する要因 RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID User Guide MegaRAID SAS Software

71 RAID の概要 2.9 HDD の交換 この項では ServerView RAID を使用したハードディスクドライブの交換など 保守に関連する問題について説明します 交換するハードディスクドライブの特定 1. ServerView RAID Manager を起動してログインします 2. ツリービューで ハードディスクドライブのアイコンを確認します 故障したハードディスクドライブは / で示されます 故障が予測されるハードディスクドライブは アイコンで示されます スロット番号は 以下のようにしてハードディスクドライブアイコンから識別できます ここでスロット番号を確認します この例では スロット番号は 2 です 以下に示す数値を確認して SAS エクスパンダのハードディスクドライブの場所を特定します ここでハードディスクドライブのエンクロージャ番号とスロット番号を確認します この例では エンクロージャは 1 スロットは 3 です MegaRAID SAS Software User Guide 71

72 RAID の概要 重要 : ハードディスクドライブがリビルド中 ( アイコンで示される ) の場合 リビルドプロセスが完了するまで待機してください リビルドが完了してから ハードディスクドライブのステータスをもう一度確認してください 3. 詳細は オブジェクトウィンドウの 全般 タブを参照してください 選択したハードディスクドライブの詳細情報が表示されています ステータス に SMART エラー と表示される場合 故障予測インジケータ (S.M.A.R.T.) が検出されています I ハードディスクドライブの故障状態によっては 詳細情報が表示されない場合があります 4. 故障したハードディスクドライブまたは故障が予測されるハードディスクドライブがある場合 状況に応じて交換してください 重要 : 故障したハードディスクドライブがある場合 サーバがホットスワップをサポートしている場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) の項の説明に従ってハードディスクドライブを交換します サーバがホットスワップをサポートしていない場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) の項の説明に従ってハードディスクドライブを交換します 故障が予測されたハードディスクドライブがある場合 ハードディスクの予防交換 の項を参照して 故障予測インジケータがあるハードディスクドライブを交換します ハードディスクドライブが故障し 別のドライブの故障が予測されている場合 : まず 故障したハードディスクドライブを交換して リビルドを実行します その後 交換したハードディスクドライブの故障インジケータが消え 論理ドライブのステータスが オンライン になったことを確認します 次に 故障が予測されたハードディスクドライブを予防措置として交換します 故障が予測されたハードディスクドライブを 故障したハードディスクドライブより先に交換すると リビルドを実行できず データが損失します 72 User Guide MegaRAID SAS Software

73 RAID の概要 I 故障したハードディスクドライブは WebBIOS を使用しても特定できます WebBIOS を開始して Physical Drives ビューを確認します 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) ハードディスクドライブが故障した場合 早急に新しいドライブと交換してください この項では サーバがホットスワップ ( サーバ稼働中のドライブの交換 ) をサポートしている場合にハードディスクドライブを交換する方法を説明します I ハードディスクドライブの取り外しまたは取り付け方法 またはホットスワップサポートの詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 重要 : 通常は 故障したハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) サーバの稼働中は 故障したドライブ以外のハードディスクドライブを取り出さないでください 1. 故障したハードディスクドライブのディスク番号を確認して ディスクを見つけます ベイ番号はスロット番号に 1 を加えた数値です スロット番号は 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定できます 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です 2. サーバで ハードディスクドライブ故障 LED が 故障したハードディスクドライブに対応するベイで点灯しているか確認します ベイと LED の位置は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 3. 故障したハードディスクドライブを約 2~3 cm 引き出して コネクタからはずします ハードディスクドライブの取り外し方法の詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください MegaRAID SAS Software User Guide 73

74 RAID の概要 重要 : この時点では ハードディスクドライブをサーバから完全に取り出さないでください 4. ハードディスクドライブのモーターの回転が停止するまで 1 分以上待機してください 5. 故障したハードディスクドライブをベイから完全に引き出します 6. 故障したハードディスクドライブと同じ場所に新しいハードディスクドライブを取り付けます 7. 以下の点を確認します ハードディスクドライブが故障する前にスペアディスクが設定されていたかどうかによって 手順は異なります スペアディスクが設定されていた場合 新しいハードディスクドライブは 取り付けてまもなく自動的にスペアドライブとなり 対応するハードディスクドライブ故障 LED は消灯します ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が グローバルホットスペア または 専用ホットスペア であることを確認します スペアディスクが設定されていなかった場合 新しいハードディスクドライブを取り付けてまもなく 新しく取り付けたドライブに対して自動的にリビルドが開始されます リビルドが開始してすぐに 点灯していたハードディスクドライブ故障 LED は点滅し始めます リビルドが完了した後 LED は消灯します リビルドが完了したら ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が オンライン であることを確認します 74 User Guide MegaRAID SAS Software

75 RAID の概要 I OS イベントログまたは ServerView RAID Manager のイベントウィンドウに 以下のイベントが記録されると リビルドは完了です ( X はリビルドが実行されたハードディスクの番号を示します ) ソース : ServerView RAID イベントまたは ServerView RAID Manager イベントウィンドウ ID: または ID:1 Event: < コントローラの種類と番号 >: Rebuild complete on disk X リビルド中にサーバが再起動またはシャットダウンした場合 リビルドは中断されたところから再開されます 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) ハードディスクドライブが故障した場合 早急に新しいドライブと交換してください この項では サーバがホットスワップ ( サーバ稼働中のドライブの交換 ) をサポートしていない場合にハードディスクドライブを交換する方法を説明します I ハードディスクドライブの取り外しまたは取り付け方法 またはホットスワップサポートの詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 重要 : 通常は 故障したハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) サーバの稼働中は 故障したドライブ以外のハードディスクドライブを取り出さないでください 1. 故障したハードディスクドライブのディスク番号を確認して ディスクを見つけます ベイ番号はスロット番号に 1 を加えた数値です スロット番号は 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定できます 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です ベイの位置は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください MegaRAID SAS Software User Guide 75

76 RAID の概要 2. サーバをシャットダウンして AC ケーブルを外します 3. 故障したハードディスクドライブに接続しているすべてのケーブルを取り外し 故障したハードディスクドライブを取り外します ハードディスクドライブの取り外し方法の詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 4. 故障したハードディスクドライブと同じ場所に新しいハードディスクドライブを取り付けます 故障したハードディスクドライブに接続されていたすべてのケーブルを取り付け直します 5. サーバの電源を入れ OS を起動します 6. ServerView RAID Manager を起動して 以下のことを確認します ハードディスクドライブが故障する前にスペアディスクが設定されていたかどうかによって 手順は異なります スペアディスクが設定されていた場合新しく取り付けられたハードディスクドライブは 自動的に新しいスペアディスクになります リビルドが完了した後 ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が グローバルホットスペア または 専用ホットスペア であることを確認します 交換手順はこれで完了です スペアディスクが設定されていなかった場合 新しく取り付けられたハードディスクドライブは アレイが構成されていないドライブになります ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が 利用可能 であることを確認します 次の手順に従います 7. 新しいハードディスクドライブをアレイに追加します 1. 管理者権限で ServerView RAID Manager にログインします 2. 論理ドライブのステータスを確認します 76 User Guide MegaRAID SAS Software

77 RAID の概要 ServerView RAID Manager のツリービューで クリティカルまたは部分的にクリティカルなステータス ( ) の論理ドライブアイコンを選択します オブジェクトウィンドウで ステータス が クリティカル または 部分的クリティカル であることを確認します 3. ServerView RAID Manager のツリービューで 新しく取り付けたディスクのハードディスクドライブアイコン ( ) を右クリックして コンテキストメニューから ディスクの再割り当て を選択します ' 編集禁止モード ' に設定されています ウィンドウが表示されたら はい をクリックして続行します 4. 空のスロット ( ) を選択して 組込 をクリックします 確認してください ウィンドウが表示されます 5. はい をクリックします I 上記の手順によって 新しいハードディスクドライブのステータスは オフライン ( ) に設定されます この場合 ハードディスクドライブの故障を示すものではありません 8. 新しいハードディスクドライブをリビルドします 1. ServerView RAID Manager のツリービューで 新しいハードディスクドライブのアイコン ( ) を右クリックして コンテキストメニューから リビルドの開始 を選択します 確認してください ウィンドウが表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 77

78 RAID の概要 2. はい をクリックします リビルドが開始されます リビルドが完了した後 ServerView RAID Manager のツリービューから新しいハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が オンライン であることを確認します I OS イベントログまたは ServerView RAID Manager のイベントウィンドウに 以下のイベントが記録されると リビルドは完了です ( X はリビルドが実行されたハードディスクの番号を示します) ソース : ServerView RAID イベントまたは ServerView RAID Manager イベントウィンドウ ID: または ID:1 Event: < コントローラの種類と番号 >: Rebuild complete on Disk X リビルド中にサーバが再起動またはシャットダウンした場合 リビルドは中断されたところから再開されます ハードディスクの予防交換 ハードディスクドライブの故障予測機能 (PFA/S.M.A.R.T.) で SMART エラー が報告される場合 ディスクの故障が近い可能性があります SMART エラー が報告される場合 予防措置として関連するディスクを即座に交換します ハードディスクドライブの予防交換の手順は ハードディスクドライブを交換する論理ドライブの RAID レベル ( 冗長性の有無 ) によって異なります 冗長性のある RAID レベルでは ハードディスクドライブがホットスワップに対応しているかどうかでさらに手順は異なります 78 User Guide MegaRAID SAS Software

79 RAID の概要 論理ドライブに冗長性がない場合 (RAID 0): RAID 0 構成でのハードディスクドライブの予防的交換 の項を参照してください 論理ドライブに冗長性があり (RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60) ホットスワップ対応の場合 : RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ対応 ) の項を参照してください 論理ドライブに冗長性があり (RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60) ホットスワップ非対応の場合 : RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ非対応 ) の項を参照してください I ハードディスクドライブの取り外しまたは取り付け方法 またはホットスワップサポートの詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 重要 : 通常は 故障したハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) 予防措置としてハードディスクドライブを交換する前に データをバックアップすることを推奨します この時点で故障したハードディスクがある場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) の項または 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) の項の説明に従って 先にディスクを交換してください ハードディスクドライブがリビルド中 ( アイコンで示される ) の場合 リビルドプロセスが完了するまで待機してください MegaRAID SAS Software User Guide 79

80 RAID の概要 冗長性の有無の確認 論理ドライブに冗長性があるかどうか不明な場合は 以下の手順に従ってください 1. ServerView RAID Manager を起動してログインします 2. 故障が予測されているハードディスクドライブのディスク番号を確認します ベイ番号はスロット番号に 1 を加えた数値です スロット番号は 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定できます 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です 3. ツリービューで 論理ドライブ ( ) を選択して オブジェクトウィンドウで レイアウト タブをクリックします 選択した論理ドライブを構成しているハードディスクドライブの一覧が表示されます 4. 故障が予測されているハードディスクドライブ ( 手順 2 を参照 ) が 論理ドライブを構成するハードディスクドライブにあるか確認します 故障が予測されたハードディスクドライブがある場合 全般 タブをクリックして RAID レベルを確認します RAID レベルに応じて 予防措置としてハードディスクドライブを交換します 故障が予測されたハードディスクドライブがない場合 手順 3 から手順を繰り返し その他の論理ドライブを確認します 80 User Guide MegaRAID SAS Software

81 RAID の概要 RAID 0 構成でのハードディスクドライブの予防的交換 交換するハードディスクドライブが RAID 0 論理ドライブに割り当てられている場合 ディスクアレイを再構成し データをバックアップから復元する必要があります 以下の手順に従って 予防措置としてハードディスクドライブを交換します 重要 : 通常は 故障したハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) 1. このアレイコントローラに接続されているハードディスクドライブ上のすべてのデータをバックアップします 2. ServerView RAID Manager を使用して 故障の予測記号 ( ) があるハードディスクドライブのディスク番号を確認し このドライブを見つけます ベイ番号はスロット番号に 1 を加えた数値です スロット番号の 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定できます 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です この時点で故障したハードディスクがある場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) の項または 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) の項の説明に従って 先にディスクを交換してください ハードディスクドライブがリビルド中 ( アイコンで示される ) の場合 リビルドプロセスが完了するまで待機してください 3. サーバを再起動します 4. WebBIOS を起動します 5. メインメニューで Configuration Wizard を選択します Configuration Wizard ウィンドウが表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 81

82 RAID の概要 6. Clear Configuration を選択して Next をクリックします 以下の警告メッセージが表示された場合は Yes をクリックします 重要 : Clear Configuration を選択すると このアレイコントローラに接続されているハードディスクドライブに格納されているすべてのデータが削除されます 7. WebBIOS を終了して サーバの電源を切ります 82 User Guide MegaRAID SAS Software

83 RAID の概要 8. 故障が予測されているすべてのハードディスクドライブを 新しいドライブと交換します ハードディスクドライブの交換方法の詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 9. ハードディスクドライブの交換が完了したら サーバの電源を入れます 10.WebBIOS を使用してディスクアレイ構成を作成します 11. バックアップデータを復元します RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ対応 ) 予防措置として交換するハードディスクドライブが RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 論理ドライブに割り当てられ サーバがホットスワップに対応している場合 以下の予防的交換の手順に従います 重要 : 故障が予測されているハードディスクドライブが RAID 0 アレイに割り当てられている場合 この予防的交換の手順を実行しないでください 適切な交換手順については RAID 0 構成でのハードディスクドライブの予防的交換 の項を参照してください 故障したハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) 複数のハードディスクドライブについて故障が予測されている場合 一度に 1 台ずつ交換してください ハードディスクドライブの予防的交換を行う前に データをバックアップしてください サーバがホットスワップに対応していない場合は この手順を実行しないでください RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 のいずれかの構成であっても サーバがホットスワップに対応していない場合は RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ非対応 ) の項を参照してください MegaRAID SAS Software User Guide 83

84 RAID の概要 1. ServerView RAID Manager を使用して 故障の予測記号 ( ) があるハードディスクドライブのディスク番号を確認し このドライブを見つけます ベイ番号はスロット番号に 1 を加えた数値です スロット番号は 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定できます 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です 重要 : この時点で故障したハードディスクがある場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) の項または 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) の項の説明に従って 先にディスクを交換してください ハードディスクドライブがリビルド中 ( アイコンで示される ) の場合 リビルドプロセスが完了するまで待機してください 2. MDC( 整合性確保 ) を実行して メディアエラーがないことを確認します MDC(Make Data Consistent : 整合性確保 ) の項を参照してください 3. ツリービューから 故障の予測記号 ( ) があるハードディスクドライブを選択します 選択したハードディスクドライブの詳細情報がオブジェクトウィンドウに表示されています ステータス に SMART エラー が表示される場合 故障予測インジケータ (S.M.A.R.T.) が検出されています 84 User Guide MegaRAID SAS Software

85 RAID の概要 4. ツリービューから 目的のハードディスクドライブを選択して右クリックし コンテキストメニューから 搭載位置の確認 (LED 点滅 ) を選択して 目的のハードディスクドライブのサーバでの場所を確認します このハードディスクドライブに対応するハードディスクドライブ故障 LED が点滅し始めます ベイと LED の位置は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください I ここで確認したハードディスクドライブには 故障予測の記号が付けられています ( 予防的故障の対象のハードディスクドライブ ) 後で識別できるようにこのディスクをマークします 5. 場所を確認した後 ツリービューで目的のハードディスクドライブを選択し 右クリックしてコンテキストメニューから 搭載位置の確認を終了 (LED 消灯 ) を選択します 故障 LED が消灯します MegaRAID SAS Software User Guide 85

86 RAID の概要 6. ツリービューで目的のハードディスクドライブを選択し 右クリックして表示されるメニューから オフラインにする を選択します 以下のメッセージが表示されます 物理ドライブをオフラインにしますか 7. yes と入力して 了解 をクリックします I ホットスペアディスクが設定されている場合 リビルドが自動的に開始されます 交換するドライブのハードディスクドライブ故障 LED が点灯します ハードディスクドライブ故障 LED が点灯しない場合 交換するディスクを右クリックしてコンテキストメニューから 搭載位置の確認 (LED 点滅 ) を選択し 交換するドライブの場所をもう一度確認します 交換するハードディスクドライブ以外のドライブに対して オフラインにする を実行した場合は オフラインにする を実行したハードディスクドライブに対して予防交換手順を実行し リビルドを完了します この後 正しい交換対象ドライブについて予防的交換手順を実行します 8. オブジェクトウィンドウで 交換するハードディスクドライブのステータスが 故障 オフライン または 利用可能 に変更されたことを確認します 9. 手順 4 で特定したハードディスクドライブを 2~3 cm 引き出して コネクタからはずします ハードディスクドライブの取り外し方法の詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 重要 : 適切なハードディスクドライブを取り外してください 違うハードディスクドライブを取り外すと データが損失することがあります この時点では ハードディスクドライブをサーバから完全に引き出さないでください 10. ハードディスクドライブのモーターの回転が停止するまで 1 分以上待機してください 11. 故障したハードディスクドライブをベイから完全に引き出します 86 User Guide MegaRAID SAS Software

87 RAID の概要 12. 故障したハードディスクドライブと同じ場所に新しいハードディスクドライブを取り付けます 13. 以下の点を確認します スペアディスクが設定されていた場合新しいハードディスクドライブは 取り付けてまもなく自動的に新しいスペアディスクになります ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が グローバルホットスペア または 専用ホットスペア であることを確認します スペアディスクが設定されていなかった場合 新しいハードディスクドライブを取り付けてまもなく 新しく取り付けたドライブに対して自動的にリビルドが開始されます リビルドが開始してすぐに 点灯していたハードディスクドライブ故障 LED は点滅し始めます リビルドが完了した後 LED は消灯します リビルドが完了したら ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで ステータス が オンライン であることを確認します I OS イベントログまたは ServerView RAID Manager のイベントウィンドウに 以下のイベントが記録されると リビルドは完了です ( X はリビルドが実行されたハードディスクの番号を示します ) ソース : ServerView RAID イベントまたは ServerView RAID Manager イベントウィンドウ ID: または ID:1 Event: < コントローラの種類と番号 >: Rebuild complete on Disk X リビルド中にサーバが再起動またはシャットダウンした場合 リビルドは中断されたところから再開されます Locate device 機能の実行中にハードディスクドライブを交換すると 交換後にドライブが ( ) アイコンで示され Locate device 機能が進行中であることが示される場合があります この場合 ハードディスクドライブを右クリックして コンテキストメニューから Stop location を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 87

88 RAID の概要 RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 構成のハードディスクの予防的交換 ( ホットスワップ非対応 ) 予防措置として交換するハードディスクドライブが RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 の論理ドライブに割り当てられ サーバがホットスワップに対応していない場合 以下の予防的交換の手順に従います 重要 : 重要 : 故障が予測されているハードディスクドライブが RAID 0 アレイに割り当てられている場合 この予防的交換の手順を実行しないでください 適切な交換手順については RAID 0 構成でのハードディスクドライブの予防的交換 の項を参照してください 故障が予測されるハードディスクドライブは同じ型の新しいドライブと交換してください ( 同じ容量と回転速度 ) 複数のハードディスクドライブについて故障が予測されている場合 一度に 1 台ずつ交換してください ハードディスクドライブの予防的交換を行う前に データをバックアップしてください 1. ServerView RAID Manager を使用して 故障の予測記号 ( ) があるハードディスクドライブのディスク番号を確認し このドライブを見つけます 交換するハードディスクドライブの特定 の項の手順 1 と 2 で特定したスロット番号に 1 を加えた数値がベイ番号になります 例 : スロット番号が 2 の場合 ディスクの場所はベイ 3 です ベイの位置を特定するには ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 重要 : この時点で故障したハードディスクがある場合は 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートあり ) の項または 故障したハードディスクドライブの交換 ( ホットスワップのサポートなし ) の項の説明に従って 先にディスクを交換してください ハードディスクドライブがリビルド中 ( アイコンで示される ) の場合 リビルドプロセスが完了するまで待機してください 88 User Guide MegaRAID SAS Software

89 RAID の概要 2. MDC( 整合性確保 ) を実行して メディアエラーがないことを確認します MDC(Make Data Consistent : 整合性確保 ) の項を参照してください 3. ツリービューで 故障予測の記号が付いたハードディスクドライブアイコン ( ) を右クリックして オフラインにする を選択します 確認してください ウィンドウが表示されます yes と入力して 了解 をクリックします I ホットスペアが設定されている場合 リビルドが自動的に開始されます 4. オブジェクトウィンドウで 交換するハードディスクドライブの Status が Failed Offline または Available に変更されていることを確認します 5. サーバをシャットダウンして AC ケーブルを外します 6. 故障したハードディスクドライブに接続しているすべてのケーブルを取り外し 故障したハードディスクドライブを取り外します ハードディスクドライブの取り外し方法の詳細は ServerView Suite DVD 2 に収録されているサーバのオペレーティングマニュアルを参照してください 7. 故障したハードディスクドライブと同じ場所に新しいハードディスクドライブを取り付けます 故障したハードディスクドライブに接続されていたすべてのケーブルを取り付け直します 8. サーバの電源を入れ OS を起動します 9. ServerView RAID Manager を起動して 以下のことを確認します ハードディスクドライブが故障する前にスペアディスクが設定されていたかどうかによって 手順は異なります スペアディスクが設定されていた場合新しく取り付けられたハードディスクドライブは 自動的にスペアディスクになります リビルドが完了した後 ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで Status が Global Hot Spare または Dedicated Hot Spare であることを確認します 交換手順はこれで完了です MegaRAID SAS Software User Guide 89

90 RAID の概要 スペアディスクが設定されていなかった場合 新しく取り付けられたハードディスクドライブは アレイが構成されていないドライブになります ServerView RAID Manager のツリービューで 交換したハードディスクドライブのアイコンを選択して オブジェクトウィンドウで Status が Available であることを確認します 次の手順に従います 10. 新しいハードディスクドライブをアレイに追加します 1. 管理者権限で ServerView RAID Manager にログインします 2. 論理ドライブのステータスを確認します ServerView RAID Manager のツリービューで クリティカルまたは部分的にクリティカルなステータス ( ) の論理ドライブアイコンを選択します オブジェクトウィンドウで Status が Degraded または Partially Degraded であることを確認します 3. ServerView RAID Manager のツリービューで 新しく取り付けたディスクのハードディスクドライブアイコン ( ) を右クリックして コンテキストメニューから Replace missing disk を選択します Write access needed! ウィンドウが表示された場合は Yes をクリックして続行します 90 User Guide MegaRAID SAS Software

91 RAID の概要 4. 空のスロット ( ) を選択して Replace をクリックします Confirmation needed ウィンドウが表示されます 5. Yes をクリックします 注 : 上記の手順によって 新しいハードディスクドライブのステータスは Offline ( ) に設定されます この場合 ハードディスクドライブの故障を示すものではありません 11. 新しいハードディスクドライブをリビルドします 1. ServerView RAID Manager のツリービューで 新しいハードディスクドライブのアイコン ( ) を右クリックして コンテキストメニューから Start rebuild を選択します Confirmation needed ウィンドウが表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 91

92 RAID の概要 2. Yes をクリックします リビルドが開始されます リビルドが完了した後 ServerView RAID Manager のツリービューから新しいハードディスクドライブのアイコンを選択して Status が Operational であることを確認します I OS イベントログまたは ServerView RAID Manager のイベントウィンドウに 以下のイベントが記録されると リビルドは完了です ( X はリビルドが実行されたハードディスクの番号を示します ) ソース : ServerView RAID イベントまたは ServerView RAID Manager イベントウィンドウ ID: または ID:1 Event: < コントローラの種類と番号 >: Rebuild complete on Disk X リビルド中にサーバが再起動またはシャットダウンした場合 リビルドは中断されたところから再開されます 92 User Guide MegaRAID SAS Software

93 3 WebBIOS Configuration Utility 本章では WebBIOS Configuration Utility(CU) について説明します 以下の項から構成されています 概要 WebBIOS CU の起動 WebBIOS CU のメイン画面のオプション ストレージ構成の作成 デバイスのプロパティの表示および変更 システムイベント情報の表示 構成の管理 3.1 概要 WebBIOS CU により LSI SAS コントローラ上で RAID 構成を作成および管理できます ServerView RAID Manager ソフトウェアとは異なり WebBIOS CU は SAS コントローラの BIOS 内に常駐し OS から独立して動作します WebBIOS CU を使用して次の作業を行えます ストレージ構成用のドライブグループおよび仮想ドライブを作成する コントローラ 仮想ドライブ ドライブ およびバッテリーバックアップユニット (BBU) のプロパティを表示し パラメータを変更する 仮想ドライブを削除する ストレージ構成を別の RAID レベルに移行する 構成の不一致を検出する 外部構成をインポートする コントローラに接続されているデバイスをスキャンする 仮想ドライブを初期化する データの整合性を確保するために構成を確認する WebBIOS CU には 仮想ドライブとドライブグループの構成に役立つ構成ウィザードが用意されています MegaRAID SAS Software User Guide 93

94 WebBIOS Configuration Utility 3.2 WebBIOS CU の起動 WebBIOS CU を起動してメイン画面にアクセスするには 以下の手順に従います 1. ホストコンピュータのブート中に以下のテキストが画面に表示されたら <Ctrl> キーを押しならが <H> キーを押します Copyright LSI Corporation Press <Ctrl><H> for WebBIOS Controller Selection 画面が表示されます 2. システムに複数の SAS コントローラが搭載されている場合は コントローラを選択します 3. Start をクリックして続行します WebBIOS CU のメイン画面が表示されます I コントローラが外部ハードディスクキャビネットに収納されている場合は Option ROM Scan システムボード設定が無効になっている場合があります その場合は WebBIOS CU を起動するために システムボード設定を有効にしてください EFI システム上の WebBIOS CU を起動するには 以下の手順に従います 1. メニュー画面の EFI Shell を選択してシェルを起動します 2. drives コマンドをシェル内で実行します EFI ドライバ番号を確認します 次に LSI EFI SAS Driver のドライバ番号を確認します Shell> drivers T D D Y C I R P F A V VERSION E G G #D #C DRIVER NAME IMAGE NAME == ======== = = = == == =================================== =================== 1E A D PC-AT ISA Device Enumeration Driver IsaAcpi ? PCI VGA Mini Port Driver VgaMiniPort A D Platform Console Management Driver ConPlatformDxe A D Platform Console Management Driver ConPlatformDxe A B Console Splitter Driver ConSplitterDxe A? Console Splitter Driver ConSplitterDxe A? Console Splitter Driver ConSplitterDxe A B Console Splitter Driver ConSplitterDxe A? Console Splitter Driver ConSplitterDxe 4C A D UGA Console Driver GraphicsConsoleDxe 4D A? VGA Class Driver VgaClassDxe 6A 0413A000 B X X 1 2 LSI EFI SAS Driver? 94 User Guide MegaRAID SAS Software

95 WebBIOS Configuration Utility 3. dh コマンドを実行して LSI MegaRaid SAS Controller のコントローラ番号を確認します 次の例では コントローラ番号は B4 です Shell> dh -d 6a B6: Image(?) ImageDevPath (../Pci(0x3,0x0)/Pci(0x0,0x0)/?)DriverBinding Diagnostics Diagnostics2 ComponentName ComponentName2 Configuration Configuration2 Driver Name : LSI EFI SAS Driver Image Name :? Driver Version : 0413A000 Driver Type : BUS Configuration : YES Diagnostics : YES Managing : Ctrl[B4] : LSI MegaRaid SAS Controller Child[13B] : Logical Channel Child[13E] : Physical Channel 4. drvcfg s XX YY コマンドを実行します XX は 手順 2 に記載しているドライバ番号です YY は 手順 3 に記載しているコントローラ番号です Shell> drvcfg -s 6A B4 5. その次のメニューで <1> キーを押してから <Enter> キーを押します Press 1 for EFI WebBIOS 2 for EFI CLI Or any other key to return : MegaRAID SAS Software User Guide 95

96 WebBIOS Configuration Utility 3.3 WebBIOS CU のメイン画面のオプション 図 14 は WebBIOS CU を起動してコントローラを選択すると表示される画面です 図 14: WebBIOS CU のメイン画面 画面の右側のフレームには コントローラ上に設定されている仮想ドライブと コントローラに接続されているドライブが表示されます また 外部ドライブや欠落しているドライブが識別して表示されます I 仮想ドライブのリストでは ドライブノードは 物理ツリーに表示されている物理スロット順ではなく ドライブグループへのドライブの追加順にソートされます I WebBIOS の最小スクリーン解像度は 640x480 です コントローラに接続されているストレージデバイスの物理ビューと論理ビューを切り替えるには 左側のメニューで Physical View または Logical View をクリックします 物理ビュー画面が表示されると このコントローラに設定されているドライブグループが表示されます エンクロージャに取り付けられているドライブの場合は 以下のドライブ情報が表示されます 96 User Guide MegaRAID SAS Software

97 WebBIOS Configuration Utility エンクロージャ スロット インターフェースタイプ (SAS SATA など ) ドライブタイプ (HDD または SSD) ドライブサイズ ドライブステータス (Online Unconfigured Good など ) WebBIOS CU 上部のツールバーには 以下のボタンがあります ( 表 17) アイコン 説明このアイコンをクリックすると 他のどの WebBIOS CU 画面からでもメイン画面に戻れます このアイコンをクリックすると 直前に表示していた画面に戻ります このアイコンをクリックすると WebBIOS CU プログラムが終了します このアイコンをクリックすると オンボードコントローラアラームの音がオフになります このアイコンをクリックすると WebBIOS CU のバージョン ブラウザのバージョン HTML インターフェースエンジンに関する情報が表示されます 表 17: WebBIOS CU のツールバーのアイコン 以下は WebBIOS CU のメイン画面の左側にリストされているオプションの説明です Controller Selection : Controller Selection 画面を表示するときに選択します この画面では 別の SAS コントローラを選択できます コントローラ およびコントローラに接続されているデバイスに関する情報を表示したり コントローラに新規の構成を作成できます Controller Properties : 現在選択されている SAS コントローラのプロパティを表示するときに選択します 詳細は コントローラのプロパティの表示および変更 の項を参照してください MegaRAID SAS Software User Guide 97

98 WebBIOS Configuration Utility Scan Devices : ドライブステータスまたは物理構成に変更があるかどうか調べるために WebBIOS CU で物理ドライブと仮想ドライブを再スキャンするときに選択します スキャン結果は WebBIOS CU によって物理ドライブと仮想ドライブの説明の中に表示されます Virtual Drives : Virtual Drives 画面を表示するときに選択します この画面では 仮想ドライブのプロパティの表示および変更 仮想ドライブの削除 ドライブの初期化 およびその他の作業を行えます 詳細は 仮想ドライブのプロパティの表示および変更 の項を参照してください Drives : Drives 画面を表示するときに選択します この画面では ドライブのプロパティの表示 ホットスペアの作成 およびその他の作業を行えます 詳細は ドライブのプロパティの表示 の項を参照してください Configuration Wizard : 構成ウィザードを起動するとき および新規のストレージ構成の作成 構成の消去 構成の追加を行うときに選択します 詳細は ストレージ構成の作成 の項を参照してください Physical View/Logical View : Physical View 画面と Logical View 画面を切り替えるときに選択します Events : Event Information 画面にシステムイベントを表示するときに選択します 詳細は システムイベント情報の表示 の項を参照してください Exit : WebBIOS CU を終了し システムブートを続行するときに選択します 3.4 ストレージ構成の作成 この項では WebBIOS CU 構成ウィザードを使用して RAID ドライブグループおよび仮想ドライブを構成する方法を説明します 以下の項では 構成ウィザードを使用してストレージ構成を使用する方法を説明します 構成ウィザードを使用した構成の選択 自動構成の使用 手動構成の使用 98 User Guide MegaRAID SAS Software

99 WebBIOS Configuration Utility 構成ウィザードを使用した構成の選択 構成ウィザードを起動して 構成オプションと構成モードを選択するには 以下の手順に従います 1. WebBIOS のメイン画面で Configuration Wizard をクリックします 最初の Configuration Wizard 画面 ( 図 15) が表示されます 図 15: WebBIOS の Configuration Wizard 画面 MegaRAID SAS Software User Guide 99

100 WebBIOS Configuration Utility 2. 構成オプションを選択します V 注意! 1 番目または 2 番目のオプションを選択すると 構成内の既存のデータはすべて削除されます これらのオプションを選択する場合は 保持したいデータのバックアップをあらかじめ取っておいてください Clear Configuration : 既存の構成を消去します New Configuration : 既存の構成を消去して 新しい構成を作成できるようにします Add Configuration : 既存のストレージ構成を保持して 新規ドライブを追加します ( したがって データは一切失われません ) 3. Next をクリックします Clear Configuration または New Configuration を選択すると データが失われる旨を警告するダイアログボックスが表示されます WebBIOS の Configuration Method 画面( 図 16) が表示されます 図 16: WebBIOS の Configuration Method 画面 100 User Guide MegaRAID SAS Software

101 WebBIOS Configuration Utility 4. この画面では 構成モードを選択します Manual Configuration : ドライブグループおよび仮想ドライブの作成時に新規ストレージ構成のすべての属性を制御し パラメータを設定できるようにします Automatic Configuration : 最適な RAID 構成を自動的に作成します 5. Automatic Configuration を選択した場合は 冗長 RAID ドライブグループまたは非冗長構成 RAID 0 ドライブグループを作成するかどうかを選択できます Redundancy フィールドで 次のオプションのいずれかを選択します Redundancy when possible No redundancy 6. Next をクリックして続行します Automatic Configuration オプションを選択する場合は 自動構成の使用 の項に進みます Manual Configuration を選択する場合は 手動構成の使用 の項に進みます 自動構成の使用 冗長性あり / なしのどちらの場合でも 自動構成を指定して構成を作成するには 以下の手順に従います 1. 推奨される新規構成が表示されたら 画面の情報を確認し Accept をクリックして その構成を受け入れます ( または Back をクリックして前に戻り 構成を変更します ) RAID 0 : Automatic Configuration と No Redundancy を選択すると RAID 0 構成が作成されます RAID 1 : Automatic Configuration と Redundancy when possible を選択し 使用可能なドライブが 2 台のみの場合は RAID 1 構成が作成されます RAID 5 : Automatic Configuration と Redundancy when possible を選択し 使用可能なドライブが 3 台以上の場合は RAID 5 構成が作成されます RAID 6 : Automatic Configuration と Redundancy when possible を選択し RAID 6 オプションがオンで 使用可能なドライブが 3 台以上の場合は RAID 6 構成が作成されます MegaRAID SAS Software User Guide 101

102 WebBIOS Configuration Utility 2. 構成を保存するように促されたら Yes をクリックします 3. 新規の仮想ドライブを初期化するように促されたら Yes をクリックします WebBIOS CU によって 仮想ドライブのバックグラウンド初期化が開始されます 手動構成の使用 以下の項には RAID レベル の RAID ドライブグループを作成するための手順を記載しています 手動構成の使用 : RAID 0 手動構成の使用 : RAID 1 手動構成の使用 : RAID 5 手動構成の使用 : RAID 6 手動構成の使用 : RAID 10 手動構成の使用 : RAID 50 手動構成の使用 : RAID 手動構成の使用 : RAID 0 RAID 0 では RAID ドライブグループのすべてのドライブにわたってドライブのストライピングが行われます データの冗長性はありませんが パフォーマンスが格段に上がります RAID 0 は 高帯域幅を必要とし フォールトトレランスを必要としないアプリケーションに最適です また RAID 0 は 独立ドライブまたは単一ドライブであることも意味します I RAID レベル 0 はフォールトトレラントではありません RAID 0 ドライブグループの中の 1 つのドライブが故障すると 仮想ドライブ全体 ( 仮想ドライブに関連付けられているすべてのドライブ ) が故障します Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Drive Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しならが 左側の Drives パネルで作動可能ドライブを 2 つ以上選択し ドライブグループに対して目的のドライブをすべて選択するまで続けます 102 User Guide MegaRAID SAS Software

103 WebBIOS Configuration Utility 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 17) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 図 17: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 3. ドライブグループに対するドライブの選択が完了したら Accept DG をクリックします 4. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 18) が表示されます この画面には ドライブグループに指定できる RAID レベルがリストされます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 103

104 WebBIOS Configuration Utility 図 18: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 5. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 0 を選択します Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です 104 User Guide MegaRAID SAS Software

105 WebBIOS Configuration Utility Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します これはデフォルトです Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します コントローラに BBU が搭載されている場合 この設定は標準モードで推奨されます I バッテリーの充電レベルの低下 ( バッテリーの再調整など ) または無効な BBU や BBU の欠落を検出すると コントローラのファームウェアは自動的にライトスルーモードに切り替わります BBU のステータスが正常に戻ると ライトバックモードに再び切り替わります WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです MegaRAID SAS Software User Guide 105

106 WebBIOS Configuration Utility Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します I バッテリーの充電レベルが低いこと または BBU がないか不良であることを検出すると コントローラはライトバックモードのままとなります キャッシュメモリ内のデータがハードディスクドライブに書き込まれる前に電源の問題が発生すると データが損失する場合があります V 注意! Always Write Back モードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りはキャッシュメモリのバッファに入れられません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Cache : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません これはデフォルトです Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです 106 User Guide MegaRAID SAS Software

107 WebBIOS Configuration Utility Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 0 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 6. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 7. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面( 図 19) が表示されます 図 19: RAID 0 の Configuration Preview MegaRAID SAS Software User Guide 107

108 WebBIOS Configuration Utility 8. 構成のプレビューで情報を確認します 9. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します 10. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 11. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの先頭ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 1 RAID 1 では RAID コントローラによってすべてのデータが あるドライブから別のドライブへ複製されます RAID 1 では 完全なデータ冗長性が得られますが その反面 必要なデータストレージ容量が 2 倍になります フォールトトレランスは必要だが容量は小さくてよい小規模なデータベースやその他の環境に適しています Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Disk Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Drives パネルで作動可能なドライブを 2 つ選択します 偶数台のドライブを選択する必要があります 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 20) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 108 User Guide MegaRAID SAS Software

109 WebBIOS Configuration Utility I RAID 1 仮想ドライブは シングルスパンで最大 16 のドライブグループと 32 のドライブから構成できます ( コントローラのタイプなどのその他の要因によって ドライブの数が制限される場合があります ) シングルスパンでは RAID 1 ドライブグループごとに 2 つのドライブを使用する必要があります 図 20: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 3. ドライブグループに対するドライブの選択が完了したら Accept DG をクリックします 4. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 21) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 109

110 WebBIOS Configuration Utility 図 21: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 5. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 1 を選択します Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です 110 User Guide MegaRAID SAS Software

111 WebBIOS Configuration Utility Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します これはデフォルトです Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します MegaRAID SAS Software User Guide 111

112 WebBIOS Configuration Utility V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません このドライブポリシーはデフォルトです Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します 112 User Guide MegaRAID SAS Software

113 WebBIOS Configuration Utility Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 1 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 6. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 7. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面 ( 図 22) が表示されます 図 22: RAID 1 の Configuration Preview 8. 構成のプレビューで情報を確認します MegaRAID SAS Software User Guide 113

114 WebBIOS Configuration Utility 9. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します 10. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 11. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 5 RAID 5 は ブロックレベルでのドライブストライピングとパリティを使用します RAID 5 では パリティ情報はすべてのドライブに書き込まれます 大量の小規模入出力 (I/O) トランザクションを同時に実行するネットワークに最適です RAID 5 は データ冗長性 高速の読み取り速度を実現し ほとんどの環境で高パフォーマンスが得られます また 容量の損失を最低に抑えながら 冗長性も得られます RAID 5 は 高いデータスループットを実現します RAID 5 は 各ドライブで独立して読み書きを実行できるため トランザクション処理アプリケーションに使用します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティドライブを使用して 損失したすべての情報を再作成します フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマサービスに使用できます また 読み取り要求率は高いが 書き込み要求率が低いアプリケーションに適しています Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Disk Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Physical Drives パネルで作動可能なドライブを最低 3 つ選択します 114 User Guide MegaRAID SAS Software

115 WebBIOS Configuration Utility 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 23) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 図 23: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 3. ドライブグループに対するドライブの選択が完了したら Accept DG をクリックします 4. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 24) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 115

116 WebBIOS Configuration Utility 図 24: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 5. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 5 を選択します Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です 116 User Guide MegaRAID SAS Software

117 WebBIOS Configuration Utility Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します これはデフォルトです Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します MegaRAID SAS Software User Guide 117

118 WebBIOS Configuration Utility V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません このドライブポリシーはデフォルトです Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 5 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます 118 User Guide MegaRAID SAS Software

119 WebBIOS Configuration Utility V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 6. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 7. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面 ( 図 25) が表示されます 図 25: RAID 5 の Configuration Preview 8. 構成のプレビューで情報を確認します 9. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Cancel をクリックして操作を終了し WebBIOS のメインメニューに戻るか Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します MegaRAID SAS Software User Guide 119

120 WebBIOS Configuration Utility 10. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 11. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 6 RAID 6 は RAID 5( ディスクストライピングと分散パリティ ) と類似していますが ストライプごとに 1 つのパリティブロックではなく 2 つのパリティブロックを使用します RAID 6 には 2 つの独立したパリティブロックがあるため 仮想ドライブ内で 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID 6 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します RAID 6 は 大量の小規模入出力 (I/O) トランザクションを同時に実行するネットワークに最適です 多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 仮想ドライブで 1 台または 2 台のドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティブロックを使用して失われた情報をすべて再作成します RAID 6 仮想ドライブの 2 台のドライブが故障した場合 各ドライブで 1 つずつ 2 台のドライブのリビルドが必要になります これらのリビルドは同時には実行されません コントローラは一方の故障したドライブをリビルドしてから もう一方の故障したドライブをリビルドします Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Drive Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Drives パネルで作動可能なドライブを最低 3 つ選択します 120 User Guide MegaRAID SAS Software

121 WebBIOS Configuration Utility 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 23) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 図 26: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 3. ドライブグループに対するドライブの選択が完了したら それぞれ Accept DG をクリックします 4. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 27) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 121

122 WebBIOS Configuration Utility 図 27: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 5. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 6 を選択します Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です 122 User Guide MegaRAID SAS Software

123 WebBIOS Configuration Utility I WebBIOS では 3 台のドライブで RAID 6 ドライブグループを作成する場合は ストライプサイズとして 8 KB を選択することはできません Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します これはデフォルトです Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します MegaRAID SAS Software User Guide 123

124 WebBIOS Configuration Utility V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません このドライブポリシーはデフォルトです Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 6 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます 124 User Guide MegaRAID SAS Software

125 WebBIOS Configuration Utility V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 6. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 7. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面 ( 図 25) が表示されます 図 28: RAID 6 の Configuration Preview 8. 構成のプレビューで情報を確認します 9. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します MegaRAID SAS Software User Guide 125

126 WebBIOS Configuration Utility 10. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 11. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 10 RAID 10 は RAID 1 と RAID 0 を組み合わせたもので ミラーリングされたドライブが搭載されています データを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 1 ドライブグループにストライピングします そして 個々の RAID 1 ドライブグループが データを他のドライブに複製します 各ブロックの容量は ストライプサイズパラメータによって決まります (64 KB) RAID 10 は データ整合性を維持しながら 個々のドライブグループ内の 1 台のドライブの故障に対応できます また 高いデータ転送率と完全なデータ冗長性の両方を提供します RAID 1 ( ミラーリングされたドライブグループ ) の 100 % の冗長性が必要で かつ RAID 0 ( ストライピングされたドライブグループ ) の高度な I/O パフォーマンスも必要とするデータストレージに最適で 高度なフォールトトレランスと中規模容量を必要とする中規模データベースまたは任意の環境にも適しています Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Disk Group Definition 画面が表示されます Drive Group Definition 画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Drives パネルで作動可能なドライブを 2 つ選択します 126 User Guide MegaRAID SAS Software

127 WebBIOS Configuration Utility 2. Add To Array をクリックし 右側の Drive Groups パネル内の 2 ドライブからなる推奨されたドライブグループ構成にそれらのドライブを移動します 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 3. Accept DG をクリックして RAID 1 ドライブグループを作成します 次のドライブグループのアイコンが 右側のパネルに表示されます 4. 次のドライブグループのアイコンをクリックして選択します 5. <Ctrl> キーを押しながら Drives パネルで作動可能なドライブをさらに 2 つ選択し 2 ドライブからなる RAID 1 ドライブグループをもう一つ作成します 6. Add To Array をクリックし Drive Groups パネル内の 2 ドライブからなる今作成したドライブグループ構成にそれらのドライブを移動します ( 図 29) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします I RAID 10 では スパンごとに最大 32 台のドライブを持つ 最大 8 つのスパンをサポートします ( コントローラのタイプなどのその他の要因によって ドライブの数が制限される場合があります ) スパン内の RAID 10 ドライブグループごとに偶数台のドライブを使用する必要があります MegaRAID SAS Software User Guide 127

128 WebBIOS Configuration Utility 図 29: WebBIOS の Drive Group Definition 画面 7. ドライブグループに追加するドライブをすべて選択するまで 手順 4 ~ 6 を繰り返します 8. ドライブグループに追加するドライブの選択が完了したら 追加先のドライブグループを選択し それぞれ Accept DG をクリックします 128 User Guide MegaRAID SAS Software

129 WebBIOS Configuration Utility 9. Next をクリックします Span Definition 画面( 図 30) が表示されます この画面には スパンに追加するために選択できるドライブグループのホールが表示されます 図 30: WebBIOS の Span Definition 画面 10. Array With Free Space という見出しの下で <Ctrl> キーを押しながら 2 台のドライブからなるドライブグループを 1 つ選択し Add to SPAN をクリックします 選択したドライブグループが 右側のフレームの Span という見出しの下に表示されます 11.<Ctrl> キーを押しながら 2 台のドライブからなる別のドライブグループを選択して Add to SPAN をクリックします 両方のドライブグループが 右側のフレームの Span の下に表示されます 12.2 台のドライブからなるドライブグループが他にもある場合は それらのドライブグループを仮想ドライブに追加できます MegaRAID SAS Software User Guide 129

130 WebBIOS Configuration Utility 13. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面( 図 31) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します 14.<Ctrl> キーを押しながら 右側の Configuration パネルで 2 台のドライブからなるドライブグループを 2 つ選択します 図 31: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 I WebBIOS Configuration Utility は RAID 10 ドライブグループを作成しながら 使用可能な最大容量を表示します このユーティリティのバージョン 1.03 では RAID 10 ドライブグループの最大容量は 2 つの RAID 1 ドライブグループを合計した容量です バージョン 1.1 では 最大容量は 小さい方のドライブグループの容量の 2 倍です 130 User Guide MegaRAID SAS Software

131 WebBIOS Configuration Utility 15. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 10 を選択します Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します これはデフォルトです Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります MegaRAID SAS Software User Guide 131

132 WebBIOS Configuration Utility Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません このドライブポリシーはデフォルトです 132 User Guide MegaRAID SAS Software

133 WebBIOS Configuration Utility Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 10 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 16. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 17. 仮想ドライブを定義し終ったら Next をクリックします Configuration Preview 画面 ( 図 32) が表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 133

134 WebBIOS Configuration Utility 図 32: RAID 10 の Configuration Preview 18. 構成のプレビューで情報を確認します 19. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Cancel をクリックして操作を終了し WebBIOS のメインメニューに戻るか Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します 20. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 21. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します 134 User Guide MegaRAID SAS Software

135 WebBIOS Configuration Utility V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 50 RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の両方の機能を提供し 複数のドライブグループにわたって 分散パリティとドライブストライピングを使用します 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します データが両方のドライブグループ上でストライプ化された 2 つの RAID 5 ドライブグループでの実装に最も適しています 複数のドライブの故障に対応できますが 各 RAID 5 レベルドライブグループ内で許容される故障はドライブ 1 台のみです RAID 50 は 高い信頼性と要求率 高速なデータ転送 および中規模から大規模の容量が必要なデータに適しています Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Disk Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Drives パネルで作動可能なドライブを最低 3 つ選択します 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 3. Accept DG をクリックして RAID 5 ドライブグループを作成します 別のドライブグループのアイコンが 右側のパネルに表示されます 4. そのドライブグループのアイコンをクリックして選択します 5. <Ctrl> キーを押しながら Drives パネルで作動可能なドライブをさらに最低 3 つ選択して ドライブグループをもう 1 つ作成します 6. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 33) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします MegaRAID SAS Software User Guide 135

136 WebBIOS Configuration Utility 図 33: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 7. ドライブグループに追加するドライブの選択が完了したら 追加先のドライブグループを選択し それぞれ Accept DG をクリックします 8. Next をクリックします Span Definition 画面 ( 図 34) が表示されます この画面には スパンに追加するために選択できるドライブグループのホールが表示されます 136 User Guide MegaRAID SAS Software

137 WebBIOS Configuration Utility 図 34: WebBIOS の Span Definition 画面 9. Array With Free Space という見出しの下で <Ctrl> キーを押しながら 3 台以上のドライブからなるドライブグループを選択し Add to SPAN をクリックします 選択したドライブグループが 右側のフレームの Span という見出しの下に表示されます 10.<Ctrl> キーを押しながら 3 台以上のドライブからなる別のドライブグループを選択して Add to SPAN をクリックします 両方のドライブグループが 右側のフレームの Span の下に表示されます 11. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 35) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 137

138 WebBIOS Configuration Utility 12.<Ctrl> キーを押しながら 右側の Configuration パネルで 3 台のドライブからなるドライブグループを 2 つ選択します 図 35: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 13. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 50 を選択します 138 User Guide MegaRAID SAS Software

139 WebBIOS Configuration Utility Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します これはデフォルトです Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります MegaRAID SAS Software User Guide 139

140 WebBIOS Configuration Utility Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします このドライブポリシーはデフォルトです NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません これはデフォルトです 140 User Guide MegaRAID SAS Software

141 WebBIOS Configuration Utility Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 50 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります 14. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります MegaRAID SAS Software User Guide 141

142 WebBIOS Configuration Utility 15. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面( 図 36) が表示されます 図 36: RAID 50 の Configuration Preview 16. 構成のプレビューで情報を確認します 17. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します 18. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 19. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します 142 User Guide MegaRAID SAS Software

143 WebBIOS Configuration Utility V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 手動構成の使用 : RAID 60 RAID 60 は RAID 0 と RAID 6 の両方の機能を備え パリティと 複数のドライブグループ上でのドライブストライピングの両方があります RAID 6 はストライプごとに 2 つの独立したパリティブロックをサポートします RAID 60 仮想ドライブは RAID 6 セットのそれぞれで 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID 60 は データが両方のドライブグループ上でストライプ化された 2 つの RAID 6 ドライブグループでの実装に最も適しています RAID 60 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します RAID 60 は最大 8 つのスパンをサポートし 16 台のドライブ故障まで許容できますが 使用できる容量はドライブの全容量よりも少なくなります 各 RAID 6 レベルドライブグループで 2 台のドライブの故障を許容できます RAID 60 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータでの使用に適しています Manual Configuration を選択して Next をクリックすると Disk Group Definition 画面が表示されます この画面を使用して ドライブグループを作成するドライブを選択します 1. <Ctrl> キーを押しながら 左側の Drives パネルで作動可能なドライブを最低 3 つ選択します 2. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 3. Accept DG をクリックして RAID 6 ドライブグループを作成します 別のドライブグループのアイコンが 右側のパネルに表示されます 4. そのドライブグループのアイコンをクリックして選択します 5. <Ctrl> キーを押しながら Drives パネルで作動可能なドライブをさらに最低 3 つ選択して ドライブグループをもう 1 つ作成します MegaRAID SAS Software User Guide 143

144 WebBIOS Configuration Utility 6. Add To Array をクリックし 右側の Disk Groups パネル内の推奨されたドライブグループ構成にドライブを移動します ( 図 37) 変更を取り消す必要がある場合は Reclaim ボタンをクリックします 図 37: WebBIOS の Disk Group Definition 画面 7. ドライブグループに追加するドライブの選択が完了したら 追加先のドライブグループを選択し それぞれ Accept DG をクリックします 8. Next をクリックします Span Definition 画面 ( 図 38) が表示されます この画面には スパンに追加するために選択できるドライブグループのホールが表示されます 144 User Guide MegaRAID SAS Software

145 WebBIOS Configuration Utility 図 38: WebBIOS の Span Definition 画面 9. Array With Free Space という見出しの下で <Ctrl> キーを押しながら 3 台以上のドライブからなるドライブグループを 1 つ選択し Add to SPAN をクリックします 選択したドライブグループが 右側のフレームの Span という見出しの下に表示されます 10.<Ctrl> キーを押しながら 3 台以上のドライブからなる別のドライブグループを選択して Add to SPAN をクリックします 両方のドライブグループが 右側のフレームの Span の下に表示されます 11. Next をクリックします Virtual Drive Definition 画面 ( 図 36) が表示されます この画面を使用して 新規の仮想ドライブの RAID レベル ストライプサイズ 読み取りポリシー およびその他の属性を選択します MegaRAID SAS Software User Guide 145

146 WebBIOS Configuration Utility 12.<Ctrl> キーを押しながら 右側の Configuration ウィンドウで 3 台のドライブからなるドライブグループを 2 つ選択します 図 39: WebBIOS の Virtual Drive Definition 画面 13. 必要に応じて 仮想ドライブオプションを 画面に表示されているデフォルトから変更します 以下に 仮想ドライブオプションについて簡単に説明します RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが ドロップダウンメニューにリストされます RAID 60 を選択します 146 User Guide MegaRAID SAS Software

147 WebBIOS Configuration Utility Stripe Size : ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブは除く ) にわたって書き込むデータセグメントの長さを指定します たとえば ドライブスペースが 64 KB で ストライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプを考えてみましょう この場合は ストライプサイズは 64 KB で ストリップサイズは 16 KB です ストライプサイズは および 1024 KB に設定できます ストライプサイズを大きくすると 読み取りのパフォーマンスは上がります ご使用のコンピュータで ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は 小さいストライプサイズを選択してください デフォルトは 64 KB です Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイプを選択します RW : 読み取り / 書き込みアクセスを許可します Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します これはデフォルトです Blocked : アクセスを許可しません Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します Normal : これを選択すると 先読み機能は使用不可になります これはデフォルトです Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり コントローラは要求されたデータを順次先読みし そのデータがまもなく必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保管しておくことができます これによってデータの順次読み取りが高速化されますが ランダムデータへのアクセス時には効果はほとんどありません Adaptive : Adaptive ( 適応先読み ) を選択すると 直近の 2 回のドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に コントローラが先読みの使用を開始します 読み取り要求がランダムの場合は コントローラは Normal ( 先読みなし ) モードに戻ります MegaRAID SAS Software User Guide 147

148 WebBIOS Configuration Utility Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します WBack : ライトバックモードでは コントローラのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します この設定は 標準モードで推奨されます WThru : ライトスルーモードでは ドライブのサブシステムがトランザクションのすべてのデータを受信した時点で コントローラはデータ転送完了信号をホストに送信します これはデフォルトです Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させたいが そのコントローラに BBU がなかったり BBU が不良な場合に このモードを選択します V 注意! ライトバックモードは バッテリーがある場合もない場合も使用できます バッテリーを使用してコントローラのキャッシュを保護するか 無停電電源装置 (UPS) を使用してシステム全体を保護するかのどちらかをお勧めします バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると コントローラのキャッシュ内のデータを失う危険性があります IO Policy : IO Policy は 特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用されます 先読みキャッシュには影響を与えません Direct : ダイレクト I/O モードでは 読み取りデータはキャッシュメモリのバッファに格納されません データはキャッシュとホストに同時に転送されます 同じデータブロックが再度読み取られる場合は キャッシュメモリから取り出されます これはデフォルトです Cached : キャッシュ I/O モードでは すべての読み取りデータがキャッシュメモリのバッファに格納されます Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します Enable : ドライブキャッシュを有効にします Disable : ドライブキャッシュを無効にします このドライブポリシーはデフォルトです NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しません これはデフォルトです 148 User Guide MegaRAID SAS Software

149 WebBIOS Configuration Utility Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します No : バックグラウンド初期化を有効なままにします つまり WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら バックグラウンドで新規の構成を初期化できます これはデフォルトです Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しない場合は Yes を選択します Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します 通常は 右側の Configuration パネルに表示される RAID 60 の最大容量になります 同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は これよりも小さい容量を指定できます V 注意! マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様により OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作させるためには 容量が 2 TB を超えないようにしてください 論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は OS に応じて追加の設定 (GPT パーティションの使用など ) が必要になることがあります I WebBIOS では 6 台のドライブで RAID 60 ドライブグループを作成する場合は ストライプサイズとして 8 KB を選択することはできません 14. Accept をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか Reclaim をクリックして前の設定に戻ります 15. 仮想ドライブの定義が完了したら Next をクリックします Configuration Preview 画面 ( 図 36) が表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 149

150 WebBIOS Configuration Utility 図 40: RAID 60 の Configuration Preview 16. 構成のプレビューで情報を確認します 17. その仮想ドライブ構成でよい場合は Accept をクリックして構成を保存します それ以外の場合は Back をクリックして前の画面に戻り 構成を変更します 18. その構成を受け入れる場合は 構成の保存を促すプロンプトが表示されたら Yes をクリックします WebBIOS のメインメニューが表示されます 19. 高速初期化を実行するには Yes をクリックします No をクリックすると バックグラウンド初期化が開始します I 高速初期化を実行すると 各ドライブの初期ブロックが消去されます その後 バックグラウンド初期化が開始します V 注意! 新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれているハードディスクドライブを使用する場合は Yes を選択して それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してください 150 User Guide MegaRAID SAS Software

151 WebBIOS Configuration Utility 3.5 デバイスのプロパティの表示および変更 この項では WebBIOS CU を使用して コントローラ 仮想ドライブ ドライブ および BBU のプロパティを表示および変更する方法を説明します コントローラのプロパティの表示および変更 WebBIOS では 一度に 1 つの LSI SAS コントローラの情報が表示されます ご使用のコンピュータシステムに複数の LSI SAS コントローラがある場合は メイン画面で Controller Selection をクリックすると 別のコントローラの情報を表示できます Controller Selection 画面が表示されたら 情報を表示するコントローラをリストから選択します 現在選択しているコントローラのプロパティを表示するには WebBIOS のメイン画面で Controller Properties をクリックします Controller Properties 画面は 3 つあります 図 41 は 最初の画面を示しています 図 41: 最初の Controller Properties 画面 この画面の情報は読み取り専用で 直接変更することはできません この情報のほとんどは説明がなくてもわかるようになっています この画面には このコントローラですでに定義されている仮想ドライブの数と コントローラに接続されているドライブの数がリストされます MegaRAID SAS Software User Guide 151

152 WebBIOS Configuration Utility バックグラウンド初期化が進行中の場合は Background Init Progress をクリックすると完了状態を確認できます Next をクリックすると 2 番目の Controller Properties 画面 ( 図 41) が表示されます 図 42: 2 番目の Controller Properties 画面 Next をクリックすると 3 番目の Controller Properties 画面 ( 図 43) が表示されます 152 User Guide MegaRAID SAS Software

153 WebBIOS Configuration Utility 図 43: 3 番目の Controller Properties 画面 表 18 は 2 番目と 3 番目の Controller Properties 画面にリストされる項目 / オプションの説明です 変更する特別な理由がない限り 最高のパフォーマンスを達成するために これらのオプションをデフォルト設定のままにすることをお勧めします オプション Battery Backup Set Factory Defaults 説明 この項目は 選択したコントローラに BBU が装備されているかどうかを示します 装備されている場合は Present をクリックすると BBU に関する情報を表示できます 詳細は パトロールリード関連のコントローラのプロパティ の項を参照してください デフォルトの MegaRAID WebBIOS CU 設定をロードします デフォルトは No です 表 18: Controller Properties 画面のメニューオプション MegaRAID SAS Software User Guide 153

154 WebBIOS Configuration Utility オプション Cluster Mode Rebuild Rate BGI Rate MDC Rate Reconstruction Rate Controller BIOS NCQ 説明 クラスタモードを使用可能または使用不可にします デフォルトは Disabled です クラスタは 同じデータストレージにアクセスして 共通のクライアントセットにサービスを提供できる独立したサーバのグループです クラスタモードを使用不可にすると システムは標準モードで動作します 選択したコントローラに接続されているドライブのリビルド率を選択します デフォルトは 30 % です リビルド率とは 故障したドライブのリビルド専用に使用するシステムリソースのパーセンテージです この数値が高いほど より多くのシステムリソースがリビルドに当てられます 選択したコントローラに接続されている仮想ドライブのバックグラウンド初期化専用に使用するシステムリソースの量を選択します デフォルトは 30 % です 選択したコントローラに接続されている仮想ドライブの MDC( 整合性確保 ) 専用に使用するシステムリソースの量を選択します デフォルトは 30 % です 選択したコントローラに接続されているドライブの容量拡張 (RAID レベル移行 ) に使用するシステムリソースの量を選択します デフォルトは 30 % です 選択したコントローラの BIOS を使用可能または使用不可にします デフォルトは Enabled です ブートデバイスが選択したコントローラ上にある場合は BIOS を使用可能にする必要があります それ以外の場合は BIOS を使用不可にしてください 使用不可にしないと 他の場所でブートデバイスが使用できなくなる可能性があります Native Command Queuing(NCQ) は 読み書きコマンドの実行順序を最適化する機能を個々のドライブに提供します デフォルトは Enabled です 表 18: Controller Properties 画面のメニューオプション 154 User Guide MegaRAID SAS Software

155 WebBIOS Configuration Utility オプション Connector 1 Coercion Mode S.M.A.R.T. Polling Alarm Control Patrol Read Rate Cache Flush Interval Spinup Drive Count 説明 エンクロージャのチェーンを RAID コントローラに接続する場所を指定します Coercion モードは さまざまな容量のドライブを同じサイズに強制的に変更して 1 つのドライブグループ内で使用できるようにする機能です 強制モードのオプションは None 128MB-way および 1GB-way です デフォルトは None です 注 : どの番号を選択するかは さまざまなベンダーの製造したドライブの実際の容量にどの程度の差があるかによって異なります 1 GB の強制モードのオプションを使用することをお勧めします ドライブの故障予測 (S.M.A.R.T. : Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology error) を報告しているドライブがあるか調べるポーリングをコントローラが送信する頻度を指定します デフォルトは 300 秒 (5 分 ) です このオプションを選択して コントローラ上にあるオンボードアラームのトーンジェネレータを使用可能 使用不可 または無音にします デフォルトは Disabled です 選択したコントローラに接続されているドライブのパトロールリード率を選択します デフォルトは 30 % です パトロールリード率とは パトロールリードの実行専用に使用するシステムリソースのパーセンテージのことです パトロールリードについての詳細は パトロールリード関連のコントローラのプロパティ の項を参照してください オンボードデータキャッシュの内容をフラッシュする間隔 ( 秒単位 ) を制御します デフォルトは 4 秒です 同時にスピンアップするドライブの数を制御します デフォルトのドライブ数は 2 です 表 18: Controller Properties 画面のメニューオプション MegaRAID SAS Software User Guide 155

156 WebBIOS Configuration Utility オプション Spinup Delay StopOnError Drive Powersave Connector 2 Stop CC on Error Maintain PD Fail History Schedule CC 説明 このコントローラに接続されているドライブのスピンアップ間隔 ( 秒単位 ) を制御します 遅延させることにより すべてのドライブが同時スピンアップする場合の電力不足を防止します デフォルトは 12 秒です このオプションは ブート時にコントローラの BIOS でエラーが検出された時点でブートプロセスを停止する場合に有効にします デフォルトは Disabled です 特定の使用されていないドライブを省電力モードにして 電力を節約します このフィールドを使用して 未構成のドライブが省電力モードに移行できるようにするかどうかを選択します このオプションを選択すると 未構成のドライブをスピンダウンできます このオプションを選択しないと これらのドライブはスピンダウンされません コントローラは 必要なときにいつでも ドライブを省電力モードから自動的にスピンアップします デフォルトでは 省電力オプションは選択されません ドライブのスピンダウンを有効にするには 省電力オプションを選択する必要があります エンクロージャのチェーンを RAID コントローラに接続する場所を指定します このオプションは コントローラの BIOS でエラーが検出された時点で MDC を停止する場合に有効にします デフォルトは No です このオプションは すべてのドライブの故障履歴を保持する場合に有効にします デフォルトは Enabled です MDC の日時をスケジュールするためのオプションがサポートされているかどうかを示します 表 18: Controller Properties 画面のメニューオプション この画面のオプションに変更を加える場合は Submit をクリックして変更を登録します 変更を取り消す場合は Reset をクリックして オプションをデフォルト値に戻します 156 User Guide MegaRAID SAS Software

157 WebBIOS Configuration Utility 仮想ドライブのプロパティの表示および変更 WebBIOS CU のメイン画面の右側のパネルにある仮想ドライブのリストで目的の仮想ドライブをクリックし Virtual Drive 画面にアクセスします Virtual Drive 画面 ( 図 44) が表示されます 図 44: Virtual Drive 画面 この画面の Properties パネルに 仮想ドライブの RAID レベル 状態 サイズ およびストライプサイズが表示されます Policies パネルには ストレージ構成の作成時に定義した仮想ドライブのポリシーがリストされます これらのポリシーについては 手動構成の使用 の項を参照してください これらのポリシーを変更するには 変更するポリシーをドロップダウンメニューから選択し Change をクリックします MegaRAID SAS Software User Guide 157

158 WebBIOS Configuration Utility Operations パネルには 仮想ドライブに対して実行できる操作が表示されます 操作を実行するには 操作を選択して Go をクリックします 操作は 次のオプションから選択します この仮想ドライブを削除するには Del を選択します 詳細は 仮想ドライブの削除 の項を参照してください この仮想ドライブが使用しているドライブの LED を点滅させるには Locate を選択します このオプションは SAFTE をサポートするドライブエンクロージャにドライブが取り付けられている場合にのみ機能します この仮想ドライブを初期化するには Fast Init または Slow Init を選択します 高速初期化 (Fast Init) では 新規の仮想ドライブの最初と最後の 10 MB 領域にゼロを高速で書き込んだ後 バックグラウンドで初期化を完了します 低速初期化 (Slow Init) は 仮想ドライブ全体がゼロで初期化されるまで完了しません このオプションの使用が必要になることはほとんどありません 仮想ドライブは 作成時にすでに初期化されているからです V 注意! 初期化を実行する前に 仮想ドライブ上の保存が必要なデータをすべてバックアップしてください 初期化すると 仮想ドライブ上のデータはすべて失われます この仮想ドライブに対して MDC(Make Data Consistent : 整合性確保 ) を実行するには CC を選択します 詳細は MDC( 整合性確保 ) の実行 の項を参照してください ( このオプションは RAID 0 仮想ドライブでは使用できません ) Virtual Drive 画面の右側のパネルでドライブを追加または削除するか または RAID レベルを変更すると 仮想ドライブ構成を変更できます V 注意! 仮想ドライブ構成を変更する前に 仮想ドライブ上の保存が必要なデータをすべてバックアップしてください 仮想ドライブからドライブを削除するには Remove drive オプションの下にある小さなパネルでドライブを選択します 次に Remove drive を選択して パネル下部の Go をクリックします 仮想ドライブへのドライブの追加 または RAID レベルの移行については 仮想ドライブの RAID レベルの移行 の項を参照してください 158 User Guide MegaRAID SAS Software

159 WebBIOS Configuration Utility ドライブのプロパティの表示 Physical Drive 画面には 選択したドライブのプロパティが表示され そのドライブに対して操作を実行できます Physical Drive 画面にアクセスするには 次の 2 つの方法があります メインメニュー画面で Physical Drives という見出しが付いている右側のパネルのドライブをクリックします メインメニュー画面で 左側のパネルの Physical Drives をクリックして Physical Drive 画面を表示します 次に 右側のパネルでドライブをクリックします Properties ボタンをクリックして Go をクリックします 選択したドライブのプロパティが表示されます 図 45 は Physical Drive 画面です 図 45: Physical Drive 画面 物理ドライブのプロパティは表示専用で 説明がなくてもわかるようになっています これらのプロパティには ドライブの状態も含まれます MegaRAID SAS Software User Guide 159

160 WebBIOS Configuration Utility 画面下部には 実行できる操作が表示されます 操作を選択してから Go をクリックして操作を開始します 表示される操作は ドライブの状態によって異なります ドライブの状態が Online の場合は 以下の操作が表示されます ドライブを強制的にオフラインにする場合は MakeDriveOffline を選択します I ホットスペアのある冗長なドライブグループに属する良好なドライブを強制的にオフラインにすると そのドライブはホットスペアドライブにリビルドされます 強制的にオフラインにしたドライブは Unconfigured Bad ( 未設定で無効 ) 状態になります ユーティリティを使用してドライブを Unconfigured Good 状態に設定してください ドライブ上の LED を点滅させるには Locate を選択します このオプションは ドライブエンクロージャにドライブが取り付けられている場合にのみ機能します ドライブの状態が Unconfigured Good の場合は さらに 4 つの操作がこの画面に表示されます すべての仮想ドライブが使用できるグローバルホットスペアを作成するには Make Global HSP を選択します 特定の仮想ドライブ専用のホットスペアを作成するには Make Dedicated HSP を選択します WebBIOS では グローバルホットスペアは Global と表示され 専用ホットスペアは Ded と表示されます 専用ホットスペアのアイコンは 該当する仮想ドライブの下に表示されます ドライブ番号 ドライブの状態 ドライブの容量 ドライブのメーカーが表示されます スプリット構成のバックプレーンで複数のドライブに故障がある場合は Enclosure Affinity を選択します ホットスペアが存在するバックプレーンに対してホットスペアが先に使用されます エンクロージャからドライブを取り外す準備をするには Prepare for Removal を選択します Prepare for Removal 機能には 取り外し準備ができているというフラグをドライブに立てる動作も含まれるため ドライブを省電力モードにスピンダウンすることとは異なります そのため ドライブの取り外し準備を選択すると Powersave ではなく Ready to Remove が該当ドライブのデバイスツリーに表示されます 160 User Guide MegaRAID SAS Software

161 WebBIOS Configuration Utility バッテリーバックアップユニット情報の表示および変更 ご使用の SAS コントローラにバッテリーバックアップユニット (BBU) が装備されている場合は その情報を表示して 一部の設定を変更できます これには 以下の手順に従います 1. WebBIOS CU のメインメニュー画面で Controller Properties をクリックします 最初の Controller Properties 画面( 図 46) が表示されます 図 46: 最初の Controller Properties 画面 2. Next をクリックして 2 番目の Controller Properties 画面を表示します 2 番目の Controller Properties 画面 ( 図 47) が表示されます この画面の左上部の Battery Backup フィールドは ibbu があるかどうかを示します MegaRAID SAS Software User Guide 161

162 WebBIOS Configuration Utility 図 47: 2 番目の Controller Properties 画面 3. Battery Backup フィールドの Present をクリックします Battery Module 画面( 図 48) が表示されます この画面には 以下の情報が表示されます バッテリー情報 設計情報 容量情報 自動確認のプロパティと設定 162 User Guide MegaRAID SAS Software

163 WebBIOS Configuration Utility 図 48: Battery Module 画面 バッテリーモジュールのプロパティのほとんどは表示専用で 説明がなくてもわかるようになっています 画面の右下隅に 自動リキャリブレーションのオプションがあります リキャリブレーションとは バッテリーの状態を確認するためにコントローラによって定期的に実行されるバッテリーの調整動作です Learn Delay Interval と Auto Learn Mode の値を変更できます I Learn Delay Interval と Auto Learn Mode は デフォルト設定のままにすることをお勧めします リキャリブレーションの遅延間隔の設定リキャリブレーションの遅延間隔とは 自動リキャリブレーション間の時間の長さのことです この間隔を変更するには 以下の手順に従います 1. Auto Learn Mode フィールドのプルダウンメニューを開きます 2. 確認モードとして Auto ( デフォルト ) を選択します このモードを選択すると コントローラによって確認サイクルが自動実行されます MegaRAID SAS Software User Guide 163

164 WebBIOS Configuration Utility 3. Learn Delay Interval フィールドの時間数を変更します 確認サイクルの開始は 168 時間 (7 日間 ) まで遅延させることができます 4. Go をクリックして 間隔を設定します 自動リキャリブレーションモードの設定バッテリーのリキャリブレーションサイクルは 手動または自動で開始できます 自動リキャリブレーションモードには 以下のものがあります BBU Auto Learn : ファームウェアは 最後の確認サイクルから時間を追跡し 期限が来たら確認サイクルを実行します BBU Auto Learn Disabled : ファームウェアは 確認サイクルをモニタまたは開始しません 確認サイクルを手動でスケジュールできます BBU Auto Learn Warn : ファームウェアは 保留中の確認サイクルに関して警告を行います 確認サイクルを手動で開始できます 確認サイクルが完了すると ファームウェアはカウンタをリセットして 次の確認サイクル時間に達すると 警告を発します 自動リキャリブレーションモードを選択するには 以下の手順に従います 1. Auto Learn Mode フィールドのプルダウンメニューを開きます 2. 自動リキャリブレーションモードを選択します 3. Go をクリックして 自動リキャリブレーションモードを設定します I ibbu を交換すると 充電サイクルカウンタが自動的にリセットされます 3.6 システムイベント情報の表示 SAS コントローラのファームウェアは システム内のすべてのストレージ構成およびデバイスのアクティビティとパフォーマンスをモニタします イベント ( 新規の仮想ドライブの作成やドライブの取り外しなど ) が発生すると イベントメッセージが生成され コントローラの NVRAM に保存されます WebBIOS CU を使用して これらのイベントメッセージを表示できます それには WebBIOS CU のメイン画面で Events をクリックします Event Information 画面 ( 図 49) が表示されます 164 User Guide MegaRAID SAS Software

165 WebBIOS Configuration Utility 図 49: Event Information 画面 表示するイベントを選択するまで 画面の右側には何も表示されません 画面の左上部の First Sequence フィールドと Last Sequence フィールドには 現在保存されているイベントのエントリの数が表示されます イベントのエントリ情報を表示するには 以下の手順に従います 1. Event Locale のメニューから いずれかを選択します たとえば ドライブエンクロージャ関連のイベントを表示するには Enclosure を選択します 2. Event Class フィールドで Information Warning Critical Fatal Dead のいずれかを選択します 3. 開始シーケンス番号を 最初のシーケンス番号と最後のシーケンス番号の範囲内で入力します この番号が大きいほど より新しいイベントになります 4. 表示するこのタイプのイベントの数を入力し Go をクリックします シーケンス内の最初のイベントが 右側のパネルに表示されます 5. Next または Prev をクリックして イベントシーケンスを前後にページ送りします MegaRAID SAS Software User Guide 165

166 WebBIOS Configuration Utility 6. 必要に応じて 左側のパネルで別のイベント条件を選択し Go を再度クリックして 別のイベントシーケンスを表示します 各イベントエントリにはタイムスタンプと説明が記載され いつ どのようなイベントが発生したかを確認するのに役立ちます 3.7 構成の管理 この項では ストレージ構成の保守および管理について説明します MDC( 整合性確保 ) の実行 冗長構成の仮想ドライブには MDC を定期的に実行する必要があります MDC 機能は RAID1 RAID5 RAID6 RAID10 RAID50 RAID60 の各ドライブグループに対して データが利用可能か また冗長性データが正しいかどうかを検証します 検証を実行するには 以下の手順に従います 1. WebBIOS CU のメイン画面で仮想ドライブを選択します 2. Virtual Drives をクリックします 3. Virtual Drive 画面が表示されたら 左下のパネルで CC を選択し Go をクリックします MDC 処理が開始します WebBIOS CU はデータと冗長ドライブグループのパリティ値間の相違を検出すると データが正確であると想定して 自動的にパリティ値を修正します データが破損していると思われる場合は MDC を実行する前に必ずデータをバックアップしてください 仮想ドライブの削除 スペースを新規の仮想ドライブ用に再利用する場合は コントローラ上の任意の仮想ドライブを削除できます WebBIOS CU では 設定するスペースがある設定可能ドライブグループのリストが表示されます 1 つのドライブグループに対して複数の仮想ドライブが定義されている場合は そのドライブグループ全体を削除せずに 個々の仮想ドライブを削除することができます 仮想ドライブを削除するには 以下の手順に従います 166 User Guide MegaRAID SAS Software

167 WebBIOS Configuration Utility V 注意! 仮想ドライブを削除する前に 保持したいデータをすべてバックアップしてください 1. WebBIOS CU のメイン画面で仮想ドライブを選択します 2. Virtual Drives をクリックします 3. Virtual Drive 画面が表示されたら 左下のパネルで Del を選択し Go をクリックします 4. 確認メッセージが表示されたら 仮想ドライブの削除を確認します 外部構成のインポートまたは消去 外部構成とは コンピュータシステムに取り付けられた 交換ドライブ上にすでに存在するストレージ構成のことです また 1 つ以上のドライブが たとえばケーブルを外したり ドライブを取り外すなどして構成から除外された場合 これらのドライブの構成を RAID コントローラは外部構成であると見なします BIOS CU では 外部構成を RAID コントローラにインポートすることも これらのドライブを使用して新規構成を作成できるように構成を消去することもできます I 新規構成の作成時に WebBIOS CU では 未構成ドライブだけが表示されます 既存の構成 ( 外部構成も含む ) を持つドライブは 表示されません 既存の構成を持つドライブを使用するには まず これらのドライブの構成を消去する必要があります WebBIOS CU が外部構成を検出すると インポート画面 ( 図 50) が表示されます MegaRAID SAS Software User Guide 167

168 WebBIOS Configuration Utility 図 50: Foreign Configuration のインポート画面 ドロップダウンリストの GUID( グローバル固有識別子 ) のエントリは OEM 名であり インストールごとに異なります 外部構成をプレビューする場合は Preview をクリックします プレビュー画面 ( 図 51) が表示されます 構成を消去して 別の仮想ドライブ用にドライブを再利用する場合は Clear をクリックします 構成のインポートまたはプレビューをキャンセルするには Cancel をクリックします 168 User Guide MegaRAID SAS Software

169 WebBIOS Configuration Utility 図 51: Foreign Configuration Preview 画面 右側のパネルに 外部構成の仮想ドライブのプロパティが表示されます この例では 容量が 1,000 MB の RAID 1 仮想ドライブがあります 左側のパネルには 外部構成に含まれるドライブが表示されます この外部構成をインポートしてこのコントローラで使用するには Import をクリックします 構成を消去して 別の仮想ドライブ用にドライブを再利用するには Cancel をクリックします ケーブルおよびドライブを取り外した場合の外部構成 1 つ以上のドライブが たとえばケーブルを外したり ドライブを取り外すなどして構成から除外された場合 これらのドライブの構成を RAID コントローラは外部構成であると見なします Foreign Configuration Preview 画面を使用して それぞれの場合の外部構成をインポートまたは消去します インポート手順と消去手順の説明は 外部構成のインポートまたは消去 の項にあります ケーブルやドライブを取り外すと 以下の状況が発生する場合があります I 以下のいずれかの状況で外部構成をインポートする場合は インポート操作を実行する前に すべてのドライブをエンクロージャに取り付けてください MegaRAID SAS Software User Guide 169

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