LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語

Size: px
Start display at page:

Download "LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語"

Transcription

1 User Guide - 日本語 LSI MegaRAID SAS 12G Software 2018 年 5 月 富士通株式会社 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 1

2 著作権および商標 Copyright FUJITSU LIMITED 使用されているハードウェア名とソフトウェア名は 各メーカーの商標です このドキュメントには Broadcom Corporation が所有する情報が含まれています Broadcom Corporation の担当者の書面による明示的な許可がない限り このドキュメントに含まれている情報を第三者が使用することも第三者に開示することもできません このドキュメントでは ハードウェアおよびソフトウェアについて説明します このドキュメントは 更新によって廃止されるまで この製品のすべてのリビジョン / リリースに関する公式の参照先になります このオンラインドキュメントが同じドキュメントの印刷バージョンより優先されます 商標の確認 Broadcom, the pulse logo, Connecting everything, Avago Technologies, MegaRAID, and the Storage by LSI logo are among the trademarks of Broadcom. Copyright 2015 Broadcom. All Rights Reserved. The term Broadcom refers to Broadcom Limited and/or its subsidiaries. LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 2

3 目次 目次 概要 SAS テクノロジ Serial-Attached SCSI (SAS) デバイスインターフェース Serial ATA (SATA) III の機能 Solid State Drive の機能 SSD Guard Dimmer Switch の機能 UEFI 2.0 のサポート MegaRAID Advanced Software Options MegaRAID CacheCade Pro 2.0 Software MegaRAID Fast Path Software 構成シナリオ ローエンド内蔵 SATA II 構成 ミッドレンジ内蔵 SAS 構成 ハイエンド外部 SAS/SATA II 構成 HDD と SSD の有効なドライブ混在構成 RAID の概要 RAID の説明 RAID の利点 RAID の機能 コンポーネントと機能 Drive Group ( ドライブグループ ) Logical Drive ( ロジカルドライブ ) フォールト トレランス Make Data Consistent (MDC: 整合性確保 ) Copyback ( コピーバック ) Background Initialization (BGI: バックグラウンド初期化 ) Patrol Read ( パトロールリード ) Disk Striping ( ディスクストライピング ) Disk Mirroring ( ディスクミラーリング ) パリティ Disk Spanning ( ディスクスパニング ) Hotspare ( ホットスペア ) Rebiuld ( リビルド ) Rebuild Rate ( リビルドレート ) Hot Swap ( ホットスワップ ) ドライブの状態 ロジカルドライブの状態 エンクロージャ管理 RAID 管理ソフトウェア ドライブ故障予測 (PFA / S.M.A.R.T) Flash Backup Unit (FBU: フラッシュバックアップユニット ) Shield State RAID レベル RAID レベルの概要 RAID レベルの選択 RAID RAID RAID RAID RAID RAID RAID RAID 構成の方針 フォールトトレランスの最大化 パフォーマンスの最大化 ストレージ容量の最大化 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 3

4 1.13. RAID の可用性 RAID の可用性のコンセプト 構成計画 SafeStore によるドライブの暗号化 概要 目的と利益 用語 ワークフロー 概要 セキュリティ機能の有効化 セキュリティ設定の変更 暗号化されたロジカルドライブの作成 外部構成情報 (Foreign Configuration) のインポート 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) ドライブの異なる用途への再利用 ドライブのリプレース 故障したドライブの保守交換に伴う返却 Ctrl-R Utility 概要 Ctrl-R Utility の開始 Ctrl-R Utility の終了 Ctrl-R Utility のキー操作 Ctrl-R Utililty のメニュー VD Mgmt メニュー PD Mgmt メニュー Ctrl Mgmt メニュー Properties メニュー Foreign View メニュー ソフトウェアライセンスの管理 Advanced Software Options のライセンスキー入力 Advanced Software Summary 画面と有効化 Trial Software Key の有効化 ストレージ構成の作成 ロジカルドライブの作成 Additional Virtual Drive Properties の選択 CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの作成 CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの編集 ロジカルドライブの SSD Caching を有効化 ロジカルドライブの SSD Caching を無効化 複数ロジカルドライブの SSD Caching 有効化 無効化 SSD Caching が有効化されたロジカルドライブの削除 構成のクリア SafeStore によるドライブの暗号化 セキュリティ機能の有効化 セキュリティ設定の変更 セキュリティ設定の無効化 Foreign Configuration のインポートとクリア Preserved Cache の破棄 デバイスプロパティの参照と変更 コントローラプロパティの参照 コントローラプロパティの変更 ロジカルドライブプロパティの参照と変更 ロジカルドライブの削除 ドライブグループの削除 ロジカルドライブの拡張 ロジカルドライブのデータ消去 リンク速度の管理 節電機能の管理 ドライブグループごとの節電機能の管理 FBU 情報の管理 専用ホットスペアの管理 ドライブグループの暗号化の管理 LED 点滅の操作 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 4

5 3.13. ストレージ構成の管理 ロジカルドライブの初期化 MDC の実行 物理ドライブのリビルドの実行 コピーバックの実行 物理ドライブの取り外し グローバルホットスペアの作成 ホットスペアの解除 ドライブをオフラインにする ドライブをオンラインにする 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) 物理ドライブのデータ消去 HII Configuration Utility HII Configuration Utility の開始 終了 HII Dashboard View Main Menu HELP PROPERTIES ACTIONS BACKGROUND OPERATIONS MegaRAID ADVANCED SOFTWARE OPTIONS Critical Boot Error Message ストレージ構成の管理 ロジカルドライブのプロファイル作成 ロジカルドライブの手動作成 CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの作成 ドライブグループプロパティの表示 グローバルホットスペアの表示 構成のクリア Foreign Configuration の管理 コントローラの管理 追加情報の表示 拡張プロパティの管理 ソフトウェアライセンスの管理 コントローラログの保存または消去 セキュリティ設定の有効化と無効化 セキュリティ設定の変更 リンク速度の管理 キャッシュやメモリの管理 Patrol Read の管理 節電機能の管理 ホットスペアの管理 タスクレートの管理 ファームウェアのアップデート ロジカルドライブの管理 ロジカルドライブの操作 CacheCade ロジカルドライブの管理 関連づけられている物理ドライブの表示 ロジカルドライブのプロパティやオプションの表示と操作 物理ドライブの管理 物理ドライブの操作 物理ドライブのプロパティの表示 その他ハードウェアコンポーネントの管理 バッテリの管理 エンクロージャの管理 StorCLI 概要 インストール手順 Microsoft Windows オペレーティングシステムへのインストール Linux オペレーティングシステムへのインストール VMware オペレーティングシステムへのインストール EFI オペレーティングシステムへのインストール StorCLI コマンドの構文 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 5

6 5.4. StorCLI の使用方法 システムのコマンド コントローラのコマンド 自己診断のコマンド ドライブのコマンド ロジカルドライブのコマンド Bad Block Table 表示のコマンド LDBBM テーブルエントリクリアのコマンド Foreign Configuration 情報のコマンド BIOS 関連のコマンド ドライブグループのコマンド Dimmer Switch のコマンド FBU( または BBU) のコマンド エンクロージャのコマンド PHY のコマンド コントローラログのコマンド よく使う操作の例 StorCli のバージョンを表示する StorCli のヘルプを表示する システムの概要情報を表示する コントローラ上の空きスペースを表示する ロジカルドライブを追加する ロジカルドライブのキャッシュポリシーを設定する ロジカルドライブの情報を表示する ロジカルドライブを削除する コントローラファームウェアの書き込み CLI のエラーメッセージ ロジカルドライブの容量拡張 (Capacity Expansion) および RAID レベル変更 (RAID Level Migration) RAID 構成された物理ドライブの交換 概要 RAID 管理ツールによるドライブの状態表示 冗長性があるロジカルドライブでの手順 故障したドライブの交換 ( ホットスペアドライブ無し ) 故障したドライブの交換 ( ホットスペアドライブ有り ) ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ無し ) ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り ) 冗長性がないロジカルドライブでの手順 故障したドライブの交換 ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ無し ) ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り ) アレイコントローラ (PCI カード ) の交換 概要 アレイコントローラの交換 irmc WebUI (OOB-RAID) による RAID 関連コンポーネントの表示手順 irmc S4 WebUI アレイコントローラの情報表示 物理ドライブの情報表示 物理ドライブのロケート ( 保守ランプの点滅 ) ロジカルドライブの情報表示 irmc S5 WebUI アレイコントローラの情報表示 物理ドライブの情報表示 物理ドライブのロケート ( 保守ランプの点滅 ) ロジカルドライブの情報表示 付録 A コントローラログ A.1 エラーレベル A.2 コントローラログ一覧 付録 B ブートメッセージと BIOS エラーメッセージ B.1 ブートメッセージの表示 B.2 ブートメッセージ一覧 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 6

7 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 7

8 1. 概要この文書では このドキュメントに書かれている MegaRAID Serial-attached SCSI (SAS) RAID コントローラのユーティリティ 監視 管理の概要について説明しています このガイドには Ctrl-R Utility HII Configuration Utility および StorCli ソフトウェアについて掲載されています この章では SAS テクノロジ Serial ATA (SATA) テクノロジ SSD Guard Dimmer Switch UEFI 2.0 MegaRAID Advanced Software Options (CacheCade Pro 2.0 Fast Path) SafeStore 構成シナリオ ドライブタイプについて掲載しています 1.1. SAS テクノロジ MegaRAID 12Gb/s SAS RAID コントローラは PCI Express と SAS/Serial ATA II を接続し RAID 制御する機能を持った 高性能 高機能なコントローラです MegaRAID 12Gb/s SAS RAID コントローラは 高信頼 高性能 高可用性のディスクサブシステムの管理を提供します ワークグループ 部門システム 企業システムの内蔵ストレージとして理想的な RAID ソリューションです MegaRAID 12Gb/s SAS RAID コントローラは サーバへ RAID を実装する手段として高いコスト効率を提供します SAS テクノロジにより 豊富な選択肢と柔軟性を持った SAS デバイスや Serial ATA (SATA) II デバイスの接続を可能にし さらに同一のインフラストラクチャへ CacheCade ソフトウェアも使用できます これらのデバイスは 使用者のストレージ要件に応じて選択肢を提供します MegaRAID は 同一コントローラで複数の類似したテクノロジを混在させることが可能となります SAS デバイスと SATA デバイスを同一 Virtual Drive に混在させることはできません MegaRAID 12Gb/s SAS RAID コントローラは LSI が市場に最初に投入した SAS IC テクノロジと 実績のある MegaRAID テクノロジをベースにしています 第二世代の PCI Express RAID コントローラとして MegaRAID SAS RAID コントローラはミッドレンジおよびエンタープライズクラスのサーバプラットフォームで拡大するスループットと拡張性の要件に対応します MegaRAID SAS RAID コントローラは 内蔵および外部 両方のソリューションのニーズに対応します SAS コントローラは ANSI Serial Attached SCSI 標準規格バージョン 2.1 をサポートします さらに このコントローラは Serial ATA 仕様バージョン 3.0 によって定義された SATA II プロトコルをサポートします SAS と SATA II インタフェースの両方をサポートし サーバ環境とハイエンドワークステーション環境の両方のバックボーンを供給する多機能なコントローラです コントローラのそれぞれのポートで 以下のプロトコルをサポートしています SAS Serial SCSI Protocol (SSP): 他の SAS デバイスとの通信を実現します SATA III: SATA III デバイスとの通信を実現します Serial Management Protocol (SMP): SAS エキスパンダと直接 トポロジ管理を通信します Serial Tunneling Protocol (STP): エキスパンダ経由で SATA III デバイスとの通信を実現します 1.2. Serial-Attached SCSI (SAS) デバイスインターフェース SAS は 実績のある SCSI プロトコルセットを利用した シリアルでポイント トゥー ポイントのエンタープライズレベル デバイス インタフェースです SAS は SATA II SCSI および Fibre Channel の利点を集約したものであり 企業とハイエンドワークステーションストレージ市場の主流です SAS は パラレル SCSI より高い帯域幅を提供し 信号とデータ整合性が向上しています SAS インタフェースは 実績のある SCSI コマンドセットを使用しつつ ポイント トゥー ポイントのシリアルデータ転送に接続性と柔軟性を確保しています SCSI コマンドのシリアル転送はクロックスキューの問題を排除します SAS インタフェースは パラレル SCSI と比較すると 性能向上 簡易なケーブル接続とより小さいコネクタ 少ないピン数 および少ない必要電力量を提供します SAS コントローラは Serial ATA 技術とも電気的および物理的に互換性があり共通の接続インタフェースを利用します SAS と SATA II プロトコルは 68 線のパラレル SCSI ケーブルや 26 線の ATA ケーブルの代わりに 薄い 7 線のコネクタを使用します SAS/SATA II コネクタとケーブルは 簡単に操作でき より小さいデバイスを接続できるようにし LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 8

9 エアフローを妨害しません ポイント トゥー ポイントの SATA II アーキテクチャは レガシー ATA のマスター スレーブアーキテクチャによって作成された固有の困難を排除しながら 既存の ATA ファームウェアとの互換性が保たれています 1.3. Serial ATA (SATA) III の機能 SATA バスは 少ないピン数 (low pin count: LPC) および小さい電圧レベルでのホストと SATA デバイスの接続を提供する 高速な内蔵バスです 次のリストは この RAID コントローラの SATA III 機能を説明します 6Gb/s での SATA III データ転送をサポート 6Gb/s での STP データ転送をサポート シリアルでポイント トゥー ポイントのストレージ接続を提供 デバイスとの間のケーブルを簡易化 パラレル ATA で使われていたマスター スレーブ構成の課題を排除 エキスパンダを経由して 複数の SATA II ターゲットのアドレッシング可能 エキスパンダを経由して 複数のイニシエータから一つのターゲットへアドレッシング可能 ( フェイルオーバー構成 ) 1.4. Solid State Drive の機能 MegaRAID ファームウェアは SSD を通常のドライブ または CacheCade ソフトウェアのように追加のコントローラキャッシュとして使用することをサポートしています SSD ドライブは 次の点を除いて SAS/SATA HDD と同じように動作することが期待できます 高いランダムリード速度 ( リード ライトのヘッド移動が無いため ) HDD と比べて低い消費電力であることから 電力あたりの性能が高い 低レイテンシ 機械的な高信頼性 軽量で小型 SATA SSD のサポートは ATA-8 ACS 互換のものに限定されます SSD Guard SSD Guard は MegaRAID 特有の機能で まもなく故障する可能性がある SSD から ホットスペアや新たに挿入されたドライブへ自動的にデータをコピーすることで SSD の信頼度を強化します SSD はハード ディスク ドライブ (HDD) より信頼できるので 冗長性がない RAID0 構成はより一般的になりつつあります SSD Guard は RAID0 構成におけるデータ保護を提供します SSD Guard は SSD Self- 監視 分析 および Reporting Technology(S.M.A.R.T.) エラーログをモニターし 故障予測を探すことによって動作します エラーが SSD の故障が差し迫っているのを示すなら MegaRAID ソフトウェアが SSD のデータを保護するために再構築を開始し また警告イベントを送付します 1.5. Dimmer Switch の機能 ドライブへの給電と冷却はデータセンターにかかるコストの多くを占めています MegaRAID の Dimmer Switch 機能セットはコントローラに接続されたデバイスの消費電力を低減させます これにより リソース共有の効率化とコスト削減ができます Dimmer Switch I 未構成のディスクをスピンダウンします この機能は設定可能で 無効化もできます Dimmer Switch II ホットスペアのディスクをスピンダウンします この機能は設定可能で 無効化もできます 1.6. UEFI 2.0 のサポート UEFI2.0 は 拡張されたプラットフォームのサポートを提供します MegaRAID UEFI2.0 ドライバ ( ブートサービス デバイスドライバ ) は ブロック IO 要求と SCSI パススルー (SPT) コマンドを扱って またドライバー構成プロトコル (DCP) を通してプレブート MegaRAID 管理アプリケーションを起動させる能力を提供します また UEFI ドライバーはドライバーの診断プロトコルをサポートし 管理者はそこからプレブート診断にアクセスできます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 9

10 1.7. MegaRAID Advanced Software Options MegaRAID CacheCade Pro 2.0 Software MegaRAID CacheCade Pro 2.0 は SSD を経由して 読出しと書込みキャッシュ機能を提供します MegaRAID ファームウェアには I/O 性能をモニターする機能があります CacheCade が有効にされた各ロジカルドライブのために CacheCade Pro 2.0 は計測を行います CacheCade Pro 2.0 は ロジカルドライブのために割り当てられたキャッシュウィンドウ この計測期間に割り当てられた新しいウィンドウの数 活発に使用されるウィンドウの数 およびウィンドウヒット率に関して情報を収集します MegaRAID Fast Path Software MegaRAID Fast Path は MegaRAID コントローラカードに接続された SSD のための高性能 I/O アクセラレータです 12Gb/s MegaRAID SATA+SAS コントローラと共に使用されると この機能はストレージ サブシステムのバンド幅と 総合的なアプリケーション性能を加速させます 1.8. 構成シナリオ SAS RAID コントローラを 以下の 3 つにあるようなシナリオで使用できます : ローエンド内蔵 SATA II 構成 これらの構成では 直接またはポートエキスパンダを通して 最大 8 個のディスクを接続するハイエンド SATA II 互換コントローラとして RAID コントローラを使用します これらの構成は多くの場合 ローエンドかエントリサーバのためのものです エンクロージャ管理は out-of-band Inter-IC (I2C バス ) を経由して行われます このサイドバンドは SAS コネクタ内部 および SFF-8485(SGPIO) インタフェースの両方をサポートします ミッドレンジ内蔵 SAS 構成 これらの構成では 内蔵 SATA II 構成に類似していますが ハイエンドのディスクが使用されます これらの構成は ローレンジからミッドレンジサーバに適切です ハイエンド外部 SAS/SATA II 構成 これらの構成では 内蔵または外付け SATA II ドライブまたは SAS ドライブ またはこれらのすべてを使用します 外部のエンクロージャ管理は インバンドの SCSI に含まれるストレージでサポートされます この構成は STP と SMP がサポートされている必要があります 次の図では 直接接続の構成を示します Inter-IC(I2C) インタフェースは周辺機器と通信します 外部メモリバスは 32 ビット パリティチェック 接続されたバースト スタティック ランダム アクセスメモリ (PBSRAM) のためのチップセレクト信号 不揮発スタティック ランダム アクセスメモリ (NVSRAM) およびフラッシュ ROM を提供します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 10

11 SAS/SATA Drivers SAS/SATA Drivers SAS RAID Controller Memory Address/Data Bus Flash ROM PBSRAM NVSRAM SAS/SATA Drivers I2C Interface I2C SAS/SATA Drivers PCI Express Interface 図 1: LSI SAS 直接接続アプリケーションの例 次の図では SAS RAID コントローラを LSISASx12 エキスパンダを経由して SAS ドライブ SATA II ドライブ またはその両方で構成された例です PCI Express Interface SAS RAID Controller Peripheral Bus 72 Bit DDR/DDR2 Flash ROM PBSRAM NVSRAM SDRAM LSISASx12 Expander SAS/SATA Drivers LSISASx12 Expander SAS/SATA Drivers SAS/SATA Drivers SAS/SATA Drivers SAS/SATA Drivers 図 2: LSI SAS RAID コントローラを LSISASx12 エキスパンダで構成した例 HDD と SSD の有効なドライブ混在構成 ひとつのコントローラに SAS と SATA ドライブ両方を接続することができます ただし ひとつのロジカルドライブに SAS と SATA デバイスを混在させることはできません また ひとつのロジカルドライブに HDD と SSD を混在させることはできません この条件は CacheCade ソフトウェアデバイスにも適用されます CacheCade ソフトウェアデバイスは SAS や SATA に関わらず HDD で構成されたロジカルドライブへ割り当てることができます この条件は ホットスペアにも適用されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 11

12 1.9. RAID の概要 この章では Redundant Array of Independent Disks (RAID), RAID の機能と利点 RAID のコンセプト RAID レベル 構成の方針について説明しています さらに 構成の計画にあたって RAID の有効性と Tips を提供しています RAID の説明 RAID は 高性能とフォールト トレランスを提供する 複数の独立している物理的なドライブの配列 またはグループです RAID ドライブグループは I/O( 入出力 ) 性能と信頼度を向上させます RAID ドライブグループは 単一の記憶装置や複数の仮想装置のようにホストコンピュータに見えます 同時に複数のドライブにアクセスできるので I/O が加速されます RAID の利点 単体ドライブのストレージシステムと比べて RAID ドライブグループはデータ格納の信頼度とフォールト トレランスを改良します 残っているドライブから消失したデータを再構築することによって ドライブの故障から生じるデータ損失を防ぐことができます I/O 性能を向上し ストレージ サブシステムの信頼度が強化されるため RAID は普及しました RAID の機能 ロジカルドライブは OS が使用できる グループまたはスパンされたドライブです ロジカルドライブの記憶領域は グループ内のすべてのドライブに分散されます ドライブは グループ内のロジカルドライブに組み込まれ また選択する RAID レベルをサポートされている必要があります 以下は 一般的な RAID の機能です : ホットスペアドライブの作成 ドライブグループとロジカルドライブの構成 一つまたは複数のロジカルドライブの初期化 コントローラ ロジカルドライブ ドライブへの個別のアクセス 故障したドライブのリビルド RAID レベル 1, 5, 6, 10, 50, 60 で ロジカルドライブ内で冗長性のあるデータの検査と確認 RAID レベル変更またはドライブ追加に伴う ロジカルドライブの再構成 運用するホストコントローラの選択 コンポーネントと機能 RAID レベルは 大きなディスクサブシステムに保存されたデータの可用性と冗長性を確実にするシステムを規定します RAID レベルの詳細は RAID レベルを参照してください 以下のサブセクションは RAID ドライブグループと RAID レベルのコンポーネントについて説明します Drive Group ( ドライブグループ ) ドライブグループは 物理ドライブのグループです これらのドライブは ロジカルドライブと呼ばれる区画で管理されます Logical Drive ( ロジカルドライブ ) ロジカルドライブは ドライブグループ内の区画で 各ドライブ間で連続したデータセグメントで構成されています ロジカルドライブは これらのコンポーネントで構成されます : ドライブグループ全体 複数のドライブグループ ドライブグループの一部 複数のドライブグループの一部 これらの状態の混成ロジカルドライブは Virtual Drive (VD) と呼ばれることもあります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 12

13 フォールト トレランス フォールト トレランスは ドライブが故障した場合にもデータの信頼性を損なわないようにする サブシステムの機能です RAID コントローラは RAID レベル 1, 5, 6, 10, 50, 60 を通じて 冗長性のあるドライブグループのサポートを提供します システムは ドライブグループ内のドライブが故障した場合でも動作を継続できますが 性能がある程度下がります RAID1 ドライブグループのスパンでは それぞれの RAID1 ドライブグループは 2 台のドライブを持って 1 台のドライブ故障を許容できます RAID1 ドライブグループの長さは それぞれのドライブグループで最大 32 台のドライブを含み 最大 16 台までのドライブ故障を許容できます RAID5 ドライブグループはそれぞれの RAID5 ドライブグループで 1 台のドライブ故障を許容できます RAID6 ドライブグループは最大 2 台のドライブ故障を許容できます スパンされた RAID10 / RAID50 / RAID60 ロジカルドライブは 別々のドライブグループに故障がある限り 複数のドライブ故障を許容できます RAID レベル 0 は故障への耐性がありません もし RAID0 ドライブグループ内のドライブが故障したら ロジカルドライブ内のすべてのデータが破損します 故障の際でもシステムが利用可能であることを許容するので フォールト トレランスはしばしばシステム稼働率に関連します しかしながら フォールト トレランスは システムが問題を修復している間にも利用可能であるのも 重要であることを意味します ホットスペアは未使用のドライブです 冗長性のある RAID ドライブグループでドライブ故障が起きた場合に データを再構築 冗長性を再編成することに使用されます ホットスペアが自動的に RAID ドライブグループに移行した後に データは自動的にホットスペアドライブに再構築されます RAID ドライブグループは 再構築の間でも要求を制御します オート リビルドは 故障したドライブの代わりに同じドライブベイへホットスワップすることで 自動的にデータを再構築することを可能にします RAID ドライブグループは 再構築の間でも要求を制御します マルチパス ファームウェアは RAID コントローラからエンクロージャにある SAS デバイスまで複数経路を検出して使用します エンクロージャに接続されたデバイスは 複数経路を持っています 1 つのパスが故障したら デバイスの同じポートへの冗長パスを利用し コントローラとデバイスの間の通信に別のパスを使用できます 単一パスの代わりに マルチパスとロードバランスを使用すると 冗長度を通して信頼度を強化できます アプリケーションは エンクロージャに接続されたドライブとエンクロージャを表示します ファームウェアはダイナミックにエンクロージャに追加された内容 ( 新しいドライブ ) を認識します さらに ファームウェアはダイナミックに現在使用中の管理情報にエンクロージャとその内容を追加します マルチパスは次の機能を提供します : パス故障時のフェイルオーバー システムがオンラインの状態で復旧されたパスの自動検出 さらにロードバランスのポリシー更新 マルチパス デバイスの帯域幅向上 システムがオンラインのまま ロードバランスのパス変更ファームウェアは エンクロージャモジュール (ESM) が同じエンクロージャの一部であるかどうか判断します 新しいエンクロージャモジュールを加えるか ( マルチパスを許容 ) または取り除くとき ( 現在の単一パス ) Asynchronous Event Notification(AEN) が発行されます ドライブが複数パスによって接続されるとき ドライブの AEN は エンクロージャに関する正確な情報を含んでいます エンクロージャモジュールは パートナーの ESM を検出して 適切なイベントを発行します 2 つの ESM があるシステムでは ロジカルドライブの可用性にかかわらず 1 つの ESM を交換することができます 例えば コントローラが高い I/O 負荷を実行している間に 1 つの ESM を交換しても I/O は止まりません コントローラは システム全体の負荷のバランスをとる際 異なったパスを使用します 複数パスがドライブに利用可能であるときに ServerView RAID Manager では ドライブ情報は 1 つのエンクロージャだけを示し 冗長パスがドライブに利用可能であることを示しています 冗長パスがあるすべてのドライブがこの情報を表示します ファームウェアはエンクロージャモジュールのオンライン置換をサポートします Make Data Consistent (MDC: 整合性確保 ) MDC は RAID レベル 1, 5, 6, 10, 50, 60 のロジカルドライブにおける データの正当性を確認し修復します RAID0 ではデータの冗長性はありません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 13

14 例えば パリティがあるシステムでは データを計算して パリティ用ドライブのデータと比較し 誤りがあれば修復します Copyback ( コピーバック ) コピーバックは ロジカルドライブの一部でない宛て先ドライブに ソース ドライブのデータを退避させることができます コピーバックは ドライブグループの物理構成を復元するために使用されます 自動的または手動でコピーバックを実行できます ドライブが故障するか または故障すると予想されるとき 通常 データはホットスペアに再構築されます 故障したドライブを新しいディスクに取り替えます 次に データがホットスペアから新しいドライブへコピーされ ドライブはホットスペアの状態に戻ります コピーバックはバッグラウンドタスクとして実行され ロジカルドライブはオンラインで利用可能です また SMART エラーがロジカルドライブの一部であるドライブで発生するとき コピーバックが開始されます 宛て先ドライブには ホットスペアが使用されます SMART エラーがあるドライブは コピーバックが無事に終了した後に故障としてマークされます これにより ドライブグループが縮退ステータスに移行するのを回避します コピーバックの最中にもしロジカルドライブとドライブグループが削除されると 宛先のドライブは未使用またはホットスペアに戻ります 優先度の順序 以下のシナリオでは コピーバックよりもリビルドが優先されます : すでにホットスペアへのコピーバックが動作している場合 コントローラ上のロジカルドライブが縮退ステータスになると コピーバックが中断され リビルドが開始されます リビルドによりロジカルドライブの状態が正常に戻ります Background Initialization (BGI: バックグラウンド初期化 ) ロジカルドライブを作成したとき BGI はドライブのメディアエラーをチェックします ロジカルドライブを作成した 5 分後に 自動的に開始されます このチェックは ストライプのデータセグメントが ドライブグループ内のすべてのドライブで同じであることを確実にします BGI は MDC と類似しています 2 つの違いは BGI は新しいロジカルドライブへ強制されますが MDC はされません デフォルトの そして推奨される BGI レートは 30 です BGI レートを変更する場合 あらかじめ BGI を停止する必要があり 停止しなかった場合は変更が反映されません BGI を停止して レートを変更した後に BGI が開始されると レート変更が反映されます Patrol Read ( パトロールリード ) パトロールリードは ドライブの故障につながる可能性のあるエラーをレビューし 修復を行います 目的は ドライブ故障によりデータが破損する前に ドライブエラーをあらかじめ検出することによってデータ信頼性を保護することです 対象は ドライブグループの構成とエラーのタイプに依存します パトロールリードは コントローラが一定時間アイドルで その他のバックグラウンドタスクが動作していない場合に開始されます また パトロールリードのオプションで自動か手動 または無効を使用できます Disk Striping ( ディスクストライピング ) ディスクストライピングを使用すると 1 台のドライブにデータを書き込む代わりに 複数のドライブにデータを書き込むことができます ディスクストライピングでは 各ドライブストレージ空間を 8 KB ~ 1024 KB のストライプに分割します これらのストライプは 連続して 繰り返しインターリーブされます 各ドライブのストライプの合計が結合されたストレージ空間となります ストライプのサイズは RAID ドライブグループ全体で同一にすることを推奨します たとえば ディスクストライピング (RAID レベル 0) のみを使用するディスク 4 台のシステムでは セグメント 1 はディスク 1 セグメント 2 はディスク 2 という要領で書き込まれます ディスクストライピングでは 複数のドライブが同時にアクセスされるため パフォーマンスが向上します ただしディスクストライピングではデータの冗長性はありません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 14

15 Segment 1 Segment 2 Segment 3 Segment 4 Segment 5 Segment 6 Segment 7 Segment 8 Segment 9 Segment 10 Segment 11 Segment 12 図 3: ディスクストライピングの例 (RAID0) ストライプ幅 ストライプ幅は ストライピングが実装されているドライブグループ内のドライブ数です たとえば ディスクストライピングを使用するディスク 4 台のドライブグループでは ストライプ幅は 4 です Stripe Size ( ストライプサイズ ) ストライプサイズは RAID コントローラが複数のドライブ ( パリティドライブを除く ) に書き込む インターリーブされたデータセグメントの長さです たとえば ストライプのディスクスペースが 64KB で ストライプの各ディスク上に 16KB のデータがあるとします この場合 ストライプサイズは 64KB で ストリップサイズは 16KB です Strip Size ( ストライプサイズ ) ストリップサイズは 1 台のドライブ上に存在するストライプの一部分の長さです Disk Mirroring ( ディスクミラーリング ) ミラーリング (RAID1 と RAID10 で使用 ) では 1 台のドライブに書き込まれたデータが別のドライブにも同時に書き込まれます ディスクミラーリングの第一の利点は 100 % のデータ冗長性を実現することです ディスクの内容はすべて 2 台目のディスクにも書き込まれるため 片方のディスクが故障してもデータは損失しません さらに 両方のドライブに常に同一のデータが格納されているため どちらのディスクも運用ディスクとして機能できます 片方のディスクが故障した場合 もう片方のディスクの内容を使用してシステムを実行し 故障したディスクを再構成できます ディスクミラーリングによって 100% の冗長性が達成されますが システム内の各ドライブを複製する必要があるため 高価になります 図 4 に ディスクミラーリングの例を示します Segment 1 Segment 2 Segment 3 Segment 1 Duplicated Segment 2 Duplicated Segment 3 Duplicated 図 4: ディスクミラーリングの例 (RAID1) パリティ パリティは 2 つ以上の親データセットから冗長データのセットを生成します 冗長データを使用して ドライブが故障したときに親データセットの 1 つを再構成できます パリティデータは親データセットを完全には複製しませんが パリティの生成によって書き込みプロセスの速度が低下します RAID では この方法が ドライブ全体またはド LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 15

16 ライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます パリティの種類について 次の表で説明します 表 1: パリティの種類 パリティの種類 専用 (Dedicated) 分散 (Distributed) 説明 2 台以上のドライブ上のパリティデータが 別の追加ディスクに格納されます パリティデータは システム内の複数のドライブに分散されます RAID5 では 分散パリティをディスクストライピングと組み合わせます 1 台のドライブが故障した場合 パリティと残りのドライブにあるデータから ドライブをリビルドできます RAID 5 ドライブグループの例を図 5 に示します RAID 5 はパリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します RAID 6 は分散パリティとディスクストライピングも使用しますが パリティデータのセットがもう 1 つ追加されるため 最大 2 台のドライブの故障に対応できます 図 5: 分散パリティの例 (RAID 5) Disk Spanning ( ディスクスパニング ) ディスクスパニングでは 複数のドライブを 1 台の大容量ドライブのようにして使用できます スパニングは 既存のリソースを組み合わせたり 比較的安価なリソースを追加することで ディスクスペースの不足を解消し ストレージの管理を簡素化します たとえば 20 GB の 4 台のドライブを組み合わせて OS に 1 台の 80 GB のドライブと認識させることができます スパニング単独では 信頼性やパフォーマンスの向上は得られません スパニングされた仮想ドライブは ストライプサイズが同一であり 隣接している必要があります 図 6 では RAID 1 ドライブグループを RAID 10 ドライブグループに変換しています 各スパンは異なるバックプレーンに配置することで 1 つのスパンが故障してもドライブグループ全体が損失しないようにすることができます 2 台の隣接する RAID 0 ロジカルドライブをスパニングしても 新しい RAID レベルは得られず フォールトトレランスも実現しません ただし スピンドル数が倍増するため ロジカルドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 16

17 500GB 計 1000GB 500GB 500GB 計 1000GB 500GB 図 6: ディスクのスパニング RAID10 RAID50 RAID60 のスパニング 以下の表では スパニングによって RAID 10 RAID 50 RAID 60 を構成する方法を説明しています ロジカルドライブのストライプサイズは同一にする必要があり スパンの最大数は 8 です ディスクグループとロジカルドライブを構成 ドライブをスパニングする手順の詳細は ストレージ構成の作成を参照してください 表 2: RAID のスパニング RAID レベル 10 説明 2 台の隣接する RAID 1 仮想ドライブを コントローラがサポートするデバイスの最大数までスパニングして RAID 10 を構成します RAID 10 では最大 8 つのスパンをサポートします スパン内の各 RAID 仮想ドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください RAID 1 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 台の隣接する RAID 5 仮想ドライブをスパニングして RAID50 を構成します RAID 5 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください 2 台の隣接する RAID 6 仮想ドライブをスパニングして RAID60 を構成します RAID 6 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください スパンされたロジカルドライブ (RAID10 RAID50 RAID60) では スパン番号は Span 0 から開始されます Hotspare ( ホットスペア ) ホットスペアは ディスクサブシステムの一部の 予備の使用されていないドライブです 通常はスタンバイモードになっており ドライブが故障した場合に使用できます ホットスペアを利用することで システムをシャットダウンしたりユーザーが作業したりしなくても 故障したドライブを交換したかのように動作します MegaRAID SAS RAID コントローラはホットスペアドライブを使用して 故障したドライブの自動リビルドを開始し 高度なフォールトトレランスを実現し ダウンタイムをなくします RAID 管理ソフトウェアを使用して ドライブをホットスペアとして指定できます ホットスペアが必要な場合 RAID コントローラは 故障したドライブの容量以上でそれに近い容量を持つホットスペアを 故障したドライブの交換用として割り当てます 故障したドライブはロジカルドライブから削除され ホットスペアへのリビルドが開始すると故障としてマークされます ホットスペアドライブは RAID ロジカルドライブ内にないドライブから作成できます RAID 管理ソフトウェアを使用して エンクロージャアフィニティを持つホットスペアを指定できます これにより バックプレーンの分割構成でドライブに故障がある場合 ホットスペアが存在するバックプレーン側でホットスペアが先に使用されます ホットスペアにエンクロージャアフィニティが指定されている場合 このホットスペアが存在するバックプレーン上の故障したドライブを その他のバックプレーン上のドライブより優先的にリビルドに使用します ホットスペアには 2 種類あります : Global Hotspare ( グローバルホットスペア ) Dedicated Hotspare ( 専用ホットスペア ) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 17

18 Global Hotspare ( グローバルホットスペア ) グローバルホットスペアドライブは 冗長ドライブグループ内の故障したドライブの交換に使用できます ただし 故障したドライブのサイズ以上の容量を備えている場合に限ります 任意のチャネルに定義されたグローバルホットスペアは 両方のチャネル上の故障したドライブの代わりになります Dedicated Hotspare ( 専用ホットスペア ) 専用ホットスペアを使用して 選択したドライブグループ内の故障したドライブのみを交換できます スペアドライブプールのメンバーとして 1 台以上のドライブを指定できます プールから最適なドライブがフェイルオーバー用に選択されます グローバルホットスペアプールのホットスペアよりも先に専用ホットスペアが使用されます ホットスペアドライブは任意の RAID チャネルに配備できます スタンバイホットスペア (RAID ドライブグループで使用されていない ) は 最小 60 秒ごとにポーリングされ そのステータスが RAID 管理ソフトウェアに通知されます RAID コントローラは システム内で事前にホットスペアとして設定されていないディスクに対するリビルドも可能です ホットスペアを使用する際は 以下のパラメータを確認してください : ホットスペアは 冗長性のあるドライブグループ つまり RAID レベル でのみ使用されます 特定の RAID コントローラに接続されたホットスペアは 同じコントローラに接続されたドライブのリビルドにのみ使用できます コントローラ BIOS 経由でホットスペアを 1 台以上のドライブに割り当てるか または RAID 管理ソフトウェアを使用してホットスペアプールに配置する必要があります ホットスペアには 交換対象のドライブと同等以上の空き容量が必要です たとえば 500 GB のドライブを交換するには ホットスペアには 500 GB 以上の空き容量が必要です Rebiuld ( リビルド ) RAID ドライブグループのドライブが故障した場合 故障する前にそのドライブに格納されていたデータを再作成して ドライブを再構築できます RAID コントローラは ドライブグループの他のドライブに格納されているデータを使用して データを再作成します リビルドはデータ冗長性を備えたドライブグループでのみ可能で RAID のドライブグループがこれに相当します RAID コントローラは ホットスペアを使用して ユーザーが定義したリビルドレートで故障したドライブを自動的かつ透過的にリビルドします ホットスペアを使用できる場合 リビルドはドライブが故障したときに自動的に開始されます ホットスペアが使用できない場合 故障したドライブを新しいドライブと交換して 故障したドライブ上のデータをリビルドできるようにする必要があります 故障したドライブはロジカルドライブから削除され ホットスペアへのリビルドが開始すると故障としてマークされます リビルド中にシステムがダウンした場合 RAID コントローラはシステムがリブートした後に 中断されたところからリビルドを自動的に再開します ホットスペアへのリビルドが開始されるとき 管理アプリケーションが故障したドライブを検出する前に 故障したドライブが仮想ドライブから削除されることがしばしばあります この場合 イベントログには ホットスペアへリビルドするドライブが示されますが 故障したドライブは示されません 以前に故障したドライブは ホットスぺアへのリビルドが開始した後に 故障 とマークされます ソースドライブがホットスペアへのリビルド中に故障した場合 リビルドは失敗し 故障したソースドライブはオフラインとマークされます さらに リビルド中のホットスペアドライブはホットスペアに戻ります ソースドライブが故障したためにリビルドが失敗した後 専用ホットスペアは専用のままで 正しいドライブグループに割り当てられています グローバルホットスペアはグローバルのままです RAID レベルの移行中にドライブを交換した場合 ドライブの自動リビルドは開始されません 拡張または移行手順が完了した後に リビルドを手動で開始する必要があります Rebuild Rate ( リビルドレート ) リビルドレートは 故障したドライブのリビルドに占有される計算サイクルの割合です リビルドレート 100 % とは 故障したドライブのリビルドが優先されることを意味します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 18

19 リビルドレートは 0 ~ 100 % で設定できます 0 % では システムが他に何も処理していない場合にのみリビルドが実行されます 100 % では 他のどのシステムアクティビティよりも リビルドの優先度が高くなります 0 % または 100 % を使用することは推奨しません デフォルトのリビルドレートは 30 % です Hot Swap ( ホットスワップ ) ホットスワップは 故障したドライブユニットを コンピュータの稼働中に手動で交換することです 新しいドライブを取り付けたとき 次の場合にリビルドが自動的に実行されます : 新しく取り付けられたドライブの容量が故障したドライブの容量以上の場合 交換対象の故障したドライブと同じドライブベイに取り付けられた場合新しいドライブを検出してドライブの内容を自動的にリビルドするように RAID コントローラを設定できます ドライブの状態 ドライブの状態について 次の表で説明します 表 3: ドライブの状態 状態 Online Unconfigured Good Hot Spare Failed Rebuild Unconfigured Bad Missing Offline 説明 RAID コントローラからアクセスでき ロジカルドライブの一部になっているドライブ 正常に機能しているが ロジカルドライブの一部またはホットスペアとして設定されていないドライブ 稼働状態になっていて オンラインドライブが故障したときにスペアとして使用できるドライブ 当初は Online または Hot Spare として設定されていたが ファームウェアが修復不可能なエラーを検出したドライブ ロジカルドライブの完全冗長性を復元するため データを書き込み中のドライブ ファームウェアが修復不可能なエラーを検出したドライブ Online だったが その場所から取り外されたドライブ ロジカルドライブの一部で RAID 構成に関して無効なデータを持つドライブ キャッシュされたデータを持つロジカルドライブがオフラインになると ロジカルドライブのキャッシュは破棄されます ロジカルドライブはオフラインであるため キャッシュは保存できません Shield State アレイコントローラが異常を検出し 一時的に診断を実施中のドライブ ロジカルドライブの状態 ロジカルドライブの状態について 次の表で説明します 表 4: ロジカルドライブの状態 状態 Optimal Degraded Partial Degraded Failed Offline 説明 ロジカルドライブの稼働状態は良好です 構成されたすべてのドライブがオンラインです ロジカルドライブの稼働状態は最適ではありません 構成されたドライブの 1 つが故障しているか またはオフラインです RAID 6 ロジカルドライブの稼働状態は最適ではありません 構成されたドライブの 1 つが故障しているか またはオフラインです RAID 6 は 最大 2 台のドライブの故障に対応できます ロジカルドライブが故障しています ロジカルドライブを RAID コントローラで使用できません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 19

20 エンクロージャ管理 エンクロージャ管理は ソフトウェアおよびハードウェアによるディスクサブシステムのインテリジェンスな監視です ディスクサブシステムは ホストコンピュータの一部にすることも 外部ディスクエンクロージャに配置することもできます エンクロージャ管理は ドライブまたは電源ユニットの故障など ディスクサブシステムで発生したイベントの通知に役立ちます エンクロージャ管理によって ディスクサブシステムのフォールトトレランスが強化されます RAID 管理ソフトウェア ServerView RAID Manager ServerView RAID Manager は RAID コントローラおよびドライブの監視 管理に使用されるアプリケーションソフトウェアです RAID コントローラを使用してコントローラおよびドライブのステータスを監視 管理するには ServerView RAID Manager をインストールしてください ServerView RAID Manager を使用することで OS 上で RAID コントローラ全般の状態監視 RAID 構成の作成 削除 設定変更など 数多くの監視と管理の操作を実行できます 詳細は ServerView RAID Manager のマニュアルを参照してください irmc を使用した OOB 監視 (Agent レス ) サーバに搭載されている irmc (integrated Remote Management Controller) を使用して サーバ上の RAID コントローラ エンクロージャ 物理ディスク ロジカルドライブの情報を表示することができます また 物理ディスクやロジカルドライブの位置を特定するための ロケートの操作を行うことができます この機能には Out-of-band (OOB) が使用されるため エージェントレスでのコンポーネント監視が可能になります この機能を使用できるサーバは サーバ本体の仕様を参照してください また 使用方法の詳細は irmc のマニュアルを参照してください 現在の OOB 監視では RAID コントローラに対して設定などの操作はできません 必要に応じて ServerView RAID Manager Ctrl-R Utility HII Configuration Utility StorCli などを使用してください ドライブ故障予測 (PFA / S.M.A.R.T) PFA / S.M.A.R.T. 機能は ドライブの故障を予測する機能です ドライブ自身が事前に故障の危険性を判定し 危険性が高い場合は警告を発行します ドライブが正常に稼働している場合でも 故障予測が報告されたドライブは近いうちに故障する可能性があります できるだけ早く 新しいドライブと交換することを推奨します 故障が予測されたハードディスクドライブは RAID 管理ソフトウェアで特定できます Flash Backup Unit (FBU: フラッシュバックアップユニット ) Write Back 時の RAID コントローラのキャッシュデータ保護機構として フラッシュバックアップユニット (FBU) による保護をサポートしています フラッシュバックアップユニットが接続されていて 不意の電源断等のトラブルが発生した場合 RAID コントローラのキャッシュデータはフラッシュモジュールへ退避され キャッシュメモリ内のデータが保護されます その後 電源が復帰した際に フラッシュモジュール内のデータをキャッシュメモリに復旧します この際のフラッシュモジュールへのデータ退避動作は フラッシュバックアップユニットに蓄えた電力を使って行われます FBU の特徴 充放電を繰り返す事による性能劣化が少なく 製品サポート期間内に定期交換を実施する必要がありません リキャリブレーション中に Write Policy 設定が Write Through へ切り替わることによる ライト性能の一時的な低下がありません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 20

21 充電は数分で完了します このため ご購入直後や長期間使用しなかった場合でも 速やかに Write Back で動作できます 各種ユーティリティの表示上 FBU の代わりに BBU または Battery と表記される場合があります デフォルトでは RAID コントローラにより 自動的にリキャリブレーションが行われます これは数分で完了します Shield State RAID コントローラがドライブの異常を検出した際 ドライブの状態を一時的に保護状態 (Shield State) とし ドライブの診断を実施し 最終的にドライブが固定的な故障か 一時的な異常であるかを判断する機能です ドライブの異常が一時的な要因によるもので 診断の結果 ドライブが正常に動作可能と判断された場合 (passed) はドライブの交換までの間の冗長性を回復および維持できます 保護状態になったドライブの診断が開始されます 診断は最長で約 5 分を要します 本機能による診断結果が 正常 (Passed) であった場合も 当該ドライブ上で異常が発生したため イベントログよりドライブの搭載位置を判別し 予防交換を実施することを推奨します 診断結果が正常であっても 原因によっては再度異常が発生する可能性があります この場合 2 度目の異常時には Shield 機能は動作せず 直ちに故障状態となります 動作概要 ドライブの異常を検知すると ドライブは保護 (Shielded) 状態となります 診断結果が 正常 (Passed) かつ ストレージドライブが冗長性のあるロジカルドライブに組み込まれている場合 ドライブのリビルド (Rebuild) が開始されます 診断結果が 故障 (failed) の場合 ストレージドライブは 故障 (Failed) 状態となります ホットスペアドライブが定義されている構成の場合 本タイミングにてホットスペアへのリビルドが開始されます RAID レベル RAID コントローラは RAID レベル をサポートします サポートする RAID レベルについて 以降の項でまとめています さらに 単独のドライブ (RAID 0 として構成 ) をサポートします 以降のセクションでは RAID レベルの詳細を説明します RAID レベルの概要 RAID 0 は ストライピングを使用して 特にフォールトトレランスを必要としない環境の大規模ファイルについて 高データスループットを実現します RAID 1 は ミラーリングを使用して 1 台のドライブに書き込まれたデータが同時にもう 1 台のドライブにも書き込まれるようにします これは 必要な容量は少なくても完全なデータ冗長性が必要な小規模データベースおよびその他のアプリケーションに適しています RAID 5 は すべてのドライブにわたるディスクストライピングとパリティデータ ( 分散パリティ ) を使用して 特に小規模ランダムアクセスについて高データスループットを実現します RAID 6 は 分散パリティ ( ストライプごとに 2 つの独立パリティブロック ) とディスクストライピングを使用します RAID 6 ロジカルドライブは 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID 6 ドライブグループは 最小 3 台のドライブが必要で RAID 5 ドライブグループと類似しています データのブロックとパリティ情報が すべてのドライブに書き込まれます パリティ情報は ドライブグループ内の 1 台または 2 台のドライブが故障した場合のリカバリに使用されます RAID 10 は RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで ミラーリングされたスパン上のストライプ化されたデータで構成されます RAID 10 ドライブグループはスパニングされたドライブグループで 一連のミラーリングされたドライブからストライプ化されたセットを作成します RAID 10 では 最大 8 つのスパンを使用できます スパン内の各 RAID ロジカルドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください RAID 1 仮想ドライブのストライプサイズは同一にしてください RAID 10 は高データスループットと完全なデータ冗長性を実現しますが 使用するスパン数が多くなります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 21

22 RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の組み合わせで 分散パリティとディスクストライピングを使用します RAID 50 ドライブグループはスパニングされたドライブグループで データは複数の RAID 5 ドライブグループ上でストライプ化されます RAID 50 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータに最適です RAID 60 は RAID 0 と RAID 6 の組み合わせで 分散パリティ ( 各 RAID セット内のストライプごとに 2 つの独立パリティブロック ) とディスクストライピングを使用します RAID 60 ロジカルドライブは RAID 6 セットのそれぞれで 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータに最適です RAID 0 と RAID 5 など 異なる RAID レベルのロジカルドライブを 同じドライブグループ内で使用することはできません たとえば 既存の RAID 5 仮想ドライブがアレイ内の空間の一部から作成されている場合 アレイ内の次の仮想ドライブは RAID 5 のみできます RAID レベルの選択 最適なパフォーマンスを実現するには システムドライブを作成するときに 最適な RAID レベルを選択してください ドライブグループの最適な RAID レベルは いくつかの要因によって決定されます : ドライブグループ内のドライブ数 ドライブグループ内のドライブ容量 データ冗長性の必要性 ディスクパフォーマンスの要件 RAID 0 RAID 0 は RAID ドライブグループ内のすべてのドライブにわたってディスクストライピングを行います RAID 0 はデータ冗長性はありませんが RAID 0 を併用することで 任意の RAID レベルのパフォーマンスが向上します RAID 0 はデータを小型のセグメントに分割し データセグメントをドライブグループ内の各ドライブにストライプ化します 各データセグメントのサイズは ストライプサイズによって決定されます RAID 0 は高帯域を実現します RAID レべル 0 にはフォールトトレランス機能はありません RAID 0 ドライブグループ内のドライブが故障すると ロジカルドライブ全体 ( ロジカルドライブに関連付けられたすべてのドライブ ) が使用できなくなります 大規模ファイルを小型セグメントに分割することで RAID コントローラは SAS ドライブと SATA ドライブの両方で ファイルを高速に読み書きできます RAID 0 には 書き込み処理を複雑にするパリティ計算はありません このため RAID 0 は高帯域が必要で フォールトトレランスが不要なアプリケーションに最適です RAID 0 の概要を表に示します 下の図は RAID 0 ドライブグループの例を示しています 表 5 RAID0 の概要 用途利点欠点ドライブ数 特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します フォールトトレランスを必要としない 任意の環境で使用できます 大規模ファイルについて 高データスルーットを向上させます パリティによる容量減少はありません フォールトトレランスは利用できません ドライブが故障すると すべてのデータが損失します 1~32 Segment 1 Segment 2 Segment 3 Segment 4 Segment 5 Segment 6 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 22

23 図 7: 2 台のドライブによる RAID0 ドライブグループの例 RAID 1 RAID 1 では RAID コントローラは 1 台のドライブのすべてのデータを ドライブグループ内の 2 台目のドライブに複製します RAID 1 は 1 つのスパンで 2 ~ 32 の偶数のドライブ数をサポートします RAID 1 では完全なデータ冗長性を実現しますが 必要なデータストレージ容量が 2 倍になります RAID 1 の概要を表に示します 図は RAID 1 ドライブグループの例を示しています 表 6: RAID1 の概要 用途 RAID 1 は フォールトトレランスが必要だが大容量は必要としない 小規模データベースまたはその他の環境で使用します 利点 完全なデータ冗長性を実現します RAID 1 は フォールトトレランスが必要で 小容量で済むアプリケーションに最適です 欠点 必要なドライブ数が 2 倍になります ドライブのリビルド中は そのバックグラウンドプロセスが動作するため 完了するまで一時的にパフォーマンスが低下します ドライブ数 2 (RAID1) または 4 ~ 32(RAID1E 偶数にする必要があります) Segment 1 Segment 1 Duplicated Segment 5 Segment 5 Duplicated Segment 2 Segment 2 Duplicated Segment 6 Segment 6 Duplicated Segment 3 Segment 3 Duplicated Segment 7 Segment 7 Duplicated Segment 4 Segment 4 Duplicated Segment 8 Segment 8 Duplicated RAID1 RAID1 RAID1 RAID1 図 8: RAID1 ドライブグループの例 RAID 5 RAID5 はブロックレベルのディスクストライピングとパリティを備えます パリティはデータのプロパティが奇数であるか偶数であるかを示すもので パリティチェックはデータのエラーを検出するために使われます RAID 5 では パリティ情報はすべてのドライブに書き込まれます RAID 5 は 大量の小規模入出力 (I/O) トランザクションを同時に実行するネットワークに最適です RAID 5 はランダム I/O 処理のボトルネック問題を解決します 各ドライブにデータとパリティの両方が格納されるため 多数の書き込みが同時に実行されます RAID 5 の概要を表に示します 図は RAID 5 ドライブグループの例を示しています 表 7: RAID5 の概要 用途 利点 特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します RAID 5 は 各ドライブで独立して読み書きを実行できるため トランザクション処理アプリケーションに使用します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティドライブを使用して 損失したすべての情報を再作成します また フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスにも使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 容量をほとんど損なうことなく 冗長性を利用できます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 23

24 欠点 ドライブ数 大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません キャッシュが有効利用されない場合連続アクセス時 ) は影響が大きくなります ドライブのリビルド中は そのバックグラウンドプロセスが動作するため 完了するまで一時的にパフォーマンスが低下します 処理が少ない環境では RAID オーバーヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません 3~32 図 9: 6 台のドライブを使用した RAID5 ドライブグループ RAID 6 RAID 6 は RAID 5( ディスクストライピングとパリティ ) と類似していますが ストライプごとに 1 つのパリティブロックではなく 2 つのパリティブロックを使用します RAID 6 には 2 つの独立したパリティブロックがあるため ロジカルドライブ内で 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません 各ストライプの 2 つ目のパリティブロックを使用して 高レベルのデータ保護を実現します RAID 6 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します 仮想ドライブで 1 台または 2 台のドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティブロックを使用して失われた情報をすべて再作成します RAID 6 仮想ドライブで 2 台のドライブが故障した場合 各ドライブで 1 台ずつ 2 台のドライブのリビルドが必要になります このリビルドは同時には実行されません コントローラは一方の故障したドライブをリビルドしてから もう一方の故障したドライブをリビルドします 表 8 は RAID 6 ドライブグループの例を示しています 表 8 RAID6 の概要 用途 フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスに使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 利点 多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 2 台のドライブの損失 または別のドライブのリビルド中の 1 台のドライブの損失に対応できます あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します 読み取りパフォーマンスは RAID 5 と同等です 欠点 大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 6 ロジカルドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中は そのバックグラウンドプロセスが動作するため 完了するまで一時的にパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません RAID 6 ではストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要となり 高価です ドライブ数 3 ~ 32 図 11 は RAID 6 のデータの配置を示しています 2 つ目のパリティドライブのセットは Q で示しています P ドライブは RAID 5 パリティ方式に従います LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 24

25 図 10: RAID6 ドライブグループの例 RAID 10 RAID 10 は RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで ミラーリングされたドライブ上のストライプで構成されます RAID 10 はドライブを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 1 ドライブグループにミラーリングします 各ドライブグループ内の最初の RAID 1 ドライブは そのデータを 2 台目のドライブに複製します 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID 1 ロジカルドライブのストライプサイズは同一にしてください 1 つのロジカルドライブは複数のドライブグループ上で定義されるため スパニングが使用されます 複数の RAID 1 レベルドライブグループで定義されたロジカルドライブは RAID レベル 10(1+0) と呼ばれます データはド 図 11: ストライプ内の 2 つのブロック上に分散するパリティの例 (RAID 6) ライブグループ上でストライプ化され 複数ドライブグループに同時にアクセスできるため パフォーマンスが向上します スパニングされた各 RAID 10 ロジカルドライブは 複数のドライブ故障に対応しますが これは故障がそれぞれ別のドライブグループで発生した場合に限ります 2 台の隣接する RAID 1 ロジカルドライブを コントローラがサポートするデバイスの最大数までスパニングして RAID 10 を構成できます RAID 10 では スパンごとに最大 32 台のドライブを持つ 最大 8 つのスパンをサポートします スパン内の各 RAID 10 ロジカルドライブで使用するドライブ数は偶数にしてください RAID 10 の概要を表に示します 表 9: RAID10 の概要 用途 ミラーリングされたドライブグループの 100 % の冗長性を必要とし RAID 0( ストライプ化されたドライブグループ ) の I/O パフォーマンスの向上が必要なデータストレージの使用に適しています RAID10 は 高度なフォールトトレランスと中規模容量を必要とする中規模データベースまたは任意の環境での運用に適しています 利点高いデータ転送率と完全なデータ冗長性を実現します 欠点 ドライブ数 他の RAID レベル (RAID 1 を除く ) の 2 倍のドライブ数が必要です それぞれ 2 台のドライブを持つ RAID 1 ドライブグループの 2~8 つのスパン 以下の図 12 では ロジカルドライブ 0 はデータを 4 つのドライブグループ ( ドライブグループ 0 ~ 3) に分散して作成しています LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 25

26 RAID 10 Segment 1 Segment 1 Segment 2 Segment2 Segment 3 Segment 3 Segment 4 Segment 4 Duplicate Dupliacte Duplicate Duplicate Segment 5 Segment 5 Segment 6 Segment 6 Segment 7 Segment 7 Segment 8 Segment 8 Duplicate Dupliacte Duplicate Duplicate RAID1 RAID1 RAID1 RAID1 RAID0 図 12: RAID10 ロジカルドライブ RAID 50 RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の両方の機能を備えています RAID 50 は 複数のドライブグループにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます RAID50 は データを複数の RAID5 ドライブグループにストライピングすることで処理が最適化されます RAID 50 はデータを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 5 ディスクセットにストライプ化します RAID 5 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID レベル 50 は最大 8 つのスパンをサポートし 8 台のドライブ故障まで許容できますが 使用できる容量はドライブの全容量よりも少なくなります 複数のドライブの故障に対応できますが 各 RAID 5 レベルドライブグループ内で許容される故障はドライブ 1 台のみです 表 10 では RAID 50 の概要を示しています 表 10: RAID50 の概要 用途利点欠点ドライブ数 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送 中 ~ 大容量を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します RAID 5 の 2 ~ 8 倍のパリティドライブが必要です それぞれ 3 ~ 32 台のドライブを持つ RAID 5 ドライブグループの 2~8 つのスパン RAID 50 Segment 1 Segment 2 Parity (1,2) Segment 3 Segment 4 Parity (3,4) Segment 6 Parity (5,6) Segment 5 Segment 8 Parity (7,8) Segment 7 Parity (9,10) Segment 9 Segment 10 Parity (11,12) Segment 11 Segment 12 RAID5 RAID5 RAID 0 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 26

27 図 13: RAID50 ロジカルドライブ RAID 60 RAID 60 は RAID 0 と RAID 6 の両方の機能を備え 複数のドライブグループ上でのパリティとディスクストライピングの両方を備えます RAID 6 はストライプごとに 2 つの独立したパリティブロックをサポートします RAID 60 ロジカルドライブは RAID 6 セットのそれぞれで 2 台のドライブが故障してもデータを損失することはありません RAID60 は データを複数の RAID6 ドライブグループにストライピングすることで処理が最適化されます RAID 60 はデータを小型のブロックに分割し データブロックを各 RAID 6 ディスクセットにストライプ化します RAID 6 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID 60 は最大 8 つのスパンをサポートし 16 台のドライブ故障まで許容できますが 使用できる容量はドライブの全容量よりも少なくなります 各 RAID 6 レベルドライブグループで 2 台のドライブの故障を許容できます 表 11: RAID 60 の概要 用途 各ストライプの 2 つ目のパリティブロックを使用して 高レベルのデータ保護を実現します RAID 60 は 非常に高レベルの損失保護を必要とするデータに使用します 仮想ドライブの RAID セットで 1 台または 2 台のドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティブロックを使用して失われた情報をすべて再作成します RAID 6 ロジカルドライブの RAID 6 セットの 2 台のドライブが故障した場合 各ドライブで 1 台ずつ 2 台のドライブのリビルドが必要になります このリビルドは同時に実行できます フォールトトレランスを必要とするオフィスオートメーションおよびオンラインカスタマーサービスに使用します 読み取り要求率が高く 書き込み要求率が低いアプリケーションに使用します 利点 多くの環境で データ冗長性 高い読み取り要求率 良好なパフォーマンスを実現します 各 RAID 6 セットは 2 台のドライブの損失 または別のドライブのリビルド中の 1 台のドライブの損失に対応できます あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します 読み取りパフォーマンスは RAID 50 と同等ですが 各 RAID 6 セットでデータが少なくとも 1 台以上多くのディスクに分散されるため RAID 60 のランダム読み取りは多少高速になります 欠点 大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID 60 ロジカルドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません RAID 6 ではストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要となり 高価です ドライブ数 それぞれ 3 ~ 32 台のドライブを持つ RAID 6 ドライブグループの 2~8 つのスパン 図 14 は RAID 60 のデータの配置を示しています 2 つ目のパリティドライブのセットは Q で示しています P ドライブは RAID 5 パリティ方式に従います LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 27

28 RAID 60 Segment 1 Segment 2 Parity (P1,P2) Parity (Q1,Q2) Segment 3 Segment 4 Parity (P3,P4) Parity (Q3,Q4) Segment 8 Parity (P7,P8) Parity (Q7,Q8) Segment 7 Segment 6 Parity (P5,P6) Parity (Q5,Q6) Segment 5 Parity (P11,P12) Parity (Q11,Q12) Segment 11 Parity (P15,P16) Segment 15 Segment 16 Segment 12 Parity (Q15,Q16) Parity (P9,P10) Parity (Q9,Q10) Segment 9 Segment 10 Parity (P13,P14) Segment 13 Segment 14 Parity (Q13,Q14) RAID6 RAID6 RAID 0 図 14: RAID 60 ロジカルドライブ RAID 構成の方針 RAID ドライブグループ構成の最も重要な要因は 以下のとおりです : ロジカルドライブの可用性 ( フォールトトレランス ) ロジカルドライブのパフォーマンス ロジカルドライブの容量この 3 つの要因すべてを最適化するロジカルドライブを構成することはできませんが 他の要因を犠牲にして 1 つの要因を最適化するロジカルドライブ構成を選択することは容易です たとえば RAID1( ミラーリング ) は優れたフォールトトレランスを発揮しますが 冗長ドライブが必要です 以降の項では RAID レベルを使用してロジカルドライブの可用性 ( フォールトトレランス ) ロジカルドライブのパフォーマンス ロジカルドライブの容量を最大化する方法を説明します フォールトトレランスの最大化 フォールトトレランスは ホットスペアドライブおよびホットスワップを使用して 自動的かつ透過的にリビルドを実行する機能によって達成されます ホットスペアドライブはオンラインの未使用ドライブで アクティブなドライブが故障すると RAID コントローラによって即座にシステムに接続されます ホットスペアが RAID ドライブグループに自動的に移行した後 故障したドライブはホットスペアドライブ上で自動的にリビルドされます RAID ドライブグループは リビルドの実行中も要求の処理を続行します ホットスワップはディスクサブシステムで故障のあるドライブを手動で交換することであり サブシステムがホットスワップドライブを稼働中に交換できます RAID コントローラの自動リビルド設定により 故障したドライブが交換され 同じドライブベイのドライブを ホットスワップ することで自動的にリビルドされます RAID ドライブグループはリビルドの実行中も要求の処理を続行し 高レベルのフォールトトレランスを実現し ダウンタイムをなくします 表 12: フォールトトレランスの比較 RAID レベル フォールトトレランス フォールトトレランスは利用できません ドライブが故障すると すべてのデータが損失します ディスクストライピングを使用して 1 台のドライブだけでなく 複数のドライブにデータを書き込みます このとき 各ドライブストレージ空間を可変のサイズのストライプに分割します RAID 0 は 高帯域が必要で フォールトトレランスが不要なアプリケーションに最適です 完全なデータ冗長性を実現します 片方のドライブが故障した場合 ドライブグループ内のもう片方のドライブの内容を使用してシステムを実行し 故障したドライブを再構成できます ディスクミラーリングの第一の利点は 100% のデータ冗長性を実現することです ドライブの内容はすべて 2 台のドライブに書き込まれるため 片方のドライブが故障してもデータは損失しません 両方のドライブには 常に同じデータが格納されます RAID 1 は フォールトトレランスが必要で 小容量で済むアプリケーションに最適です 分散パリティとディスクストライピングとを組み合わせています パリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再構成します RAID5 では この方法はドライブ全体またはドライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます 分散パリティを使用して RAID5 は少ないオーバーヘッドでフォールトトレランスを実現します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 28

29 分散パリティとディスクストライピングとを組み合わせています RAID 6 は 2 台のドライブが故障しても停止せず データ整合性を維持します パリティを使用して ドライブ全体の内容を複製しなくても 2 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現します ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再構成します RAID6 では この方法はドライブ全体またはドライブグループ内のドライブのすべてにわたるストライプに適用されます 分散パリティを使用して RAID6 は少ないオーバーヘッドでフォールトトレランスを実現します スパニングされた RAID 1 ドライブグループ上でのストライピングを使用して 完全なデータ冗長性を実現します RAID 10 は ミラーリングされたドライブグループによる 100% の冗長性を必要とする環境に適しています RAID 10 は ミラーリングされた各ドライブグループでの 1 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します スパニングされた RAID5 ドライブグループ上での分散パリティを使用して データ冗長性を実現します RAID 50 は 複数のドライブにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再作成します RAID 50 は 各 RAID5 ドライブグループで 1 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します スパニングされた RAID6 ドライブグループ上での分散パリティを使用して データ冗長性を実現します RAID60 は 各 RAID6 ドライブグループで 2 台のドライブ故障に対応し データ整合性を維持します あらゆる RAID レベルの中で ドライブ故障に対する最高レベルの保護を実現します RAID60 は 複数のドライブにわたるパリティとディスクストライピングの両方を備えます ドライブが故障した場合 RAID コントローラはパリティデータを使用して 損失したすべての情報を再作成します パフォーマンスの最大化 RAID ディスクサブシステムでは I/O パフォーマンスが向上します RAID ドライブグループは ホストコンピュータから 1 台のストレージ装置または複数の仮想装置として認識されます 複数のドライブに同時にアクセスできるため I/O が高速化されます 表 13 は 各 RAID レベルのパフォーマンスを示しています RAID レベル パフォーマンス 表 13: パフォーマンスの比較 RAID0( ストライピング ) は非常に高いパフォーマンスを提供します RAID0 はデータを小型のブロックに分割し ブロックをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます ディスクストライピングを使用して 1 台のドライブだけでなく 複数のドライブにデータを書き込みます これにより 各ドライブストレージ空間を 8KB~1024KB のストライプに分割します これらのストライプは連続して 繰り返しインターリーブされます ディスクストライピングは 複数のドライブに同時にアクセスするため パフォーマンスが向上します RAID1( ミラーリング ) では システム内の各ドライブを複製する必要があるため ストライピングよりも多くの時間とリソースが必要です ドライブのリビルド中にパフォーマンスが低下します RAID5 は 特に大規模ファイルについて 高データスループットを実現します この RAID レベルは 各ドライブが独立して読み書きできるので トランザクション処理アプリケーションなど 読み取り要求率は高いが書き込み要求率は低いアプリケーションに使用します 各ドライブにデータとパリティの両方が格納されるため 多数の書き込みを同時に実行できます また 堅牢なキャッシュアルゴリズムとハードウェアベースの排他的論理和により 多くの異なる環境で RAID5 は高いパフォーマンスを発揮します パリティ生成によって書き込みプロセスの速度が低下するため RAID5 の書き込みパフォーマンスは RAID0 や RAID1 よりも大幅に低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します 集中的なアクセスによっても ドライブのパフォーマンスは低下します 処理が少ない環境では RAID オーバーヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません RAID6 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します ただし RAID6 は大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID6 ロジカルドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します 処理が少ない環境では RAID オーバーヘッドが同時処理によるパフォーマンス向上で相殺されないため適していません RAID10 は 高いデータ転送速度を実現する RAID0( ストライプ化されたドライブグループ ) の高 I/O パフォーマンスを必要とするデータストレージに最適です スパニングにより スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) RAID50 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します スパニングにより スピンドル数が倍増するため ロジカルドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) RAID60 は 高信頼性 高い要求率 多量のデータ転送を必要とするデータでの使用に適しています 高データスループット データ冗長性 優れたパフォーマンスを実現します スパニングにより スピンドル数が倍増するため 仮想ドライブの容量が増加し パフォーマンスが向上します システムパフォーマンスは スパン数が増加すると向上します ( スパンの最大数は 8) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 29

30 RAID60 は大量の書き込みを必要とするタスクにはあまり適していません RAID60 ロジカルドライブは 書み込み処理ごとに 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 書き込み中のパフォーマンスが大きく低下します ドライブのリビルド中にドライブのパフォーマンスが低下します RAID オーバーヘッドがプロセスの同時処理によるパフォーマンスの向上によって相殺されないため プロセスが少ない環境には適していません ストレージ容量の最大化 ストレージ容量は RAID レベルを選択する際の重要な要因です 考慮すべき要素がいくつかあります ストライピング単独 (RAID0) では ミラーリングされたデータ (RAID1) または分散パリティ (RAID5 または RAID6) よりも 必要なストレージ空間が少なくなります RAID5 はドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性を実現し RAID1 よりも必要な空間は少なくなります RAID レベルによるストレージ容量への影響を 表 14 に示します 表 14: ストレージ容量の比較 RAID レベル 容量 RAID0( ストライピング ) は 各ドライブストレージ空間を 可変サイズのストライプに分割します 合計ストレージ空間は 各ドライブのストライプで構成されます RAID0 は所定のドライブセットに対して ストレージ容量を最大にします RAID1( ミラーリング ) では 1 台のドライブに書き込まれるデータが別のドライブにも同時に書き込まれるので 必要なデータストレージ容量が 2 倍になります システム内の各ドライブを複製する必要があるため 高価になります RAID5 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 1 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します RAID5 はデータを小型のブロックに分割し ブロックで排他的論理和を実行してパリティを計算し データブロックとパリティをドライブグループ内の各ドライブに書き込みます 各ブロックのサイズはストライプサイズパラメータで決定します これは RAID セットの作成時に設定します RAID6 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 2 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します ただし ストライプごとに 2 つのパリティブロックを使用するため 追加の容量が必要になります このため RAID6 の実装は高価になります RAID10 には 他の RAID レベル (RAID1 を除く ) の 2 倍のドライブ数が必要です RAID10 は 高度なフォールトトレランスと中規模容量を必要とする中規模データベースまたはその他の環境に適しています ディスクスパニングでは 複数のドライブを 1 台の大容量ドライブのようにして使用できます スパニングは 既存のリソースを組み合わせたり 比較的安価なリソースを追加したりすることで ディスクスペースの不足を解消し ストレージの管理を簡素化します RAID50 には RAID5 の 2~8 倍のパリティドライブが必要です この RAID レベルは 中 ~ 大容量を必要とするデータで使用する場合に最適です RAID60 では ドライブ全体の内容を複製しなくても 各 RAID セットで 2 台のドライブが故障した場合の冗長性が実現します ただし RAID60 仮想ドライブが各書き込み処理に対して 2 セットのパリティデータを生成する必要があるため 追加の容量が必要となります このため RAID60 の実装は高価になります RAID の可用性 RAID の可用性のコンセプト ダウンタイムが発生しないデータ可用性は 多様なデータ処理およびストレージシステムにとって欠かせないものです 企業は サーバの障害による財務上のコストや顧客の不満を回避したいと思っています RAID は データの可用性を維持し このデータを提供するサーバのダウンタイムの回避に役立ちます RAID にはスペアドライブやリビルドなどの機能があり これを使用して サーバの稼働とデータ可用性を維持しながらドライブの問題を修復できます 以降の項では これらの機能について説明します スペアドライブ スペアドライブを使用して ドライブグループ内の故障したドライブを交換できます 交換用ドライブには 交換するドライブ以上の容量が必要です スペアドライブには ホットスワップ ホットスペア コールドスワップがあります ホットスワップはディスクサブシステムで故障のあるドライブを手動で交換することであり サブシステムが稼働中 ( 通常の機能の実行中 ) に交換できます ホットスワップ機能を実行するには バックプレーンとエンクロージャがこの機能をサポートしている必要があります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 30

31 ホットスペアドライブは RAID ドライブとともに電源が投入され スタンバイ状態で運用されるドライブです RAID ロジカルドライブで使用しているドライブが故障した場合 ホットスペアが自動的にそのドライブの代替となり 故障したドライブのデータはホットスペア上でリビルドされます ホットスペアは RAID レベル で使用できます ホットスペアへのリビルドが何らかの理由で失敗した場合 ホットスペアドライブは 故障 とマークされます ソースドライブが故障した場合 ソースドライブとホットスペアドライブの両方が 故障 とマークされます コールドスワップでは ディスクサブシステム内の故障したドライブを交換する前に システムの電源を切る必要があります リビルド RAID または 60 のロジカルドライブとして構成されたドライブグループ内のドライブが故障した場合 損失したデータはドライブのリビルドによって復元できます ホットスペアを構成してある場合 RAID コントローラはホットスペアを使用して故障したドライブを自動的にリビルドしようとします 故障したドライブのリビルドに必要な容量を持つホットスペアがない場合は 手動によるリビルドが必要です 十分な容量があるドライブをサブシステムに設置してから 故障したドライブをリビルドする必要があります 構成計画 構成を計画する際に考慮する要因は RAID コントローラがサポートできるドライブ数 ドライブグループの目的 スペアドライブの可用性です ディスクサブシステムに格納されるデータは 種類ごとに読み書きアクティビティの頻度が異なります データアクセス要件を把握している場合 ディスクサブシステムの容量 可用性 パフォーマンスを最適化する方法を適切に指定できます ビデオオンデマンドをサポートするサーバでは 通常データの読み取りが頻繁に行われますが 書き込みは頻繁ではありません 読み取りと書き込みの両方の処理が長時間になります 汎用ファイルサーバに格納されたデータの場合は 比較的小さいファイルが比較的短時間で読み書きされます ドライブ数 SAS RAID コントローラの構成計画には RAID ドライブグループで使用するドライブ数も関係します ドライブグループ内のドライブ数により サポートできる RAID レベルが決定します 各ロジカルドライブに割り当てることができる RAID レベルは 1 つだけです ドライブグループの目的 RAID ドライブグループを作成する際に考慮する重要な要因には 可用性 パフォーマンス 容量があります これらの要因に関連する 以下のような質問に回答することで ドライブグループの主な目的を定義します 各質問の後にそれぞれの場合に推奨される RAID レベルを示しています : このドライブグループは 汎用ファイルサーバおよびプリントサーバのシステムストレージ容量を増加させるか 使用レベル :RAID このドライブグループは 24 時間常時使用できる必要があるソフトウェアシステムをサポートするか 使用レベル :RAID このドライブグループに格納される情報は オンデマンドで使用する必要がある大規模なオーディオファイルまたはビデオファイルを含んでいるか 使用レベル :RAID0 このドライブグループはイメージングシステムからのデータを含むか 使用レベル :RAID0 10 表 15 に記入して ドライブグループ構成の計画に役立ててください ドライブグループの要件 ( ストレージ空間やデータ冗長性など ) を重要度の順に並べ 推奨される RAID レベルを確認します 表 15: ドライブグループ構成の計画 要件 優先順位 推奨 RAID レベル ストレージ空間 RAID0,RAID5 データ冗長性 RAID5,RAID6,RAID10,RAID50,RAID60 ドライブのパフォーマンスとスループット RAID0,RAID10 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 31

32 ホットスペア ( 追加ドライブが必要 ) RAID1,RAID5,RAID6,RAID10,RAID50,RAID60 2. SafeStore によるドライブの暗号化 この章では SafeStore 機能によるドライブの暗号化について説明します SafeStore サービスとは 自己暗号化ドライブ (Self-Encrpyting Drive: SED Full Disk Encryption:FDE とも表記されます ) をサポートするストレージ製品の機能群を示します SafeStore はセキュリティキーの内部管理 (local key management: LKM) をサポートします 2.1. 概要 SafeStore は データ機密保護の為 ドライブ自身が持つセキュリティキーの管理機能を使用し ドライブ上のデータを暗号化する機能を提供します このソリューションは ドライブが物理的に盗難された場合においてもデータを保護します ストレージシステムやサーバに搭載していた自己暗号化ドライブが抜き取られた場合 ドライブの上の暗号化されたデータは適切なセキュリティ認証無しで読み取ることは不可能となります SafeStore 機能では データの暗号化はドライブに対して行われます 各ロジカルドライブ毎に 暗号化するかどうかを指定することができます 暗号化ソリューションには必ずセキュリティキーの管理が必要です セキュリティサービスはセキュリティキーの管理する方法を提供します Ctrl-R Utility HII Configuration Utility および ServerView RAID Manager によって ドライブのセキュリティ設定を管理することができます 2.2. 目的と利益 市場におけるセキュリティへの関心および要求が高まる中 MegaRAID のユーザーはデータを保護するために包括的なストレージの暗号化ソリューションを求めています SafeStore 機能はあなたのデータを保護する助けになるでしょう さらに SafeStore local key management (LKM) はセキュリティデータに関する日常業務からシステム管理者を解放し 結果ヒューマンエラーによるデータ損失のリスクを低減します また SafeStore local key management (LKM) はドライブの安全な即時消去 (Instant secure erase) をサポートします これはドライブを再利用 または廃棄する際 完全にデータを削除することができます これらはデータの上書きや磁気消去装置等 一般的な消去手段より更に高い安全レベルを提供します 2.3. 用語 以下の表に SafeStore 機能に関する用語を記載します 用語 セキュリティキー セキュリティキーのバックアップ 要認証モード 認証不要モード ドライブの再利用 意味 表 16: SafeStore 機能に関する用語 セキュリティキーはユーザーが設定した文字列を使用します RAID コントローラはセキュリティキーを使って暗号化されたユーザーデータにアクセスし ロック およびアンロックを行います もしセキュリティキーが失われた場合 ユーザーデータも完全に失われます 設定したセキュリティキーは絶対に無くさないように管理してください RAID コントローラを交換 または暗号化されたロジカルドライブの再構成 (migrate) を実施する場合は セキュリティキーの入力が必要となります 設定したセキュリティキーは必ずバックアップしてください 本モードが有効な場合 RAID 構成情報はユーザーが設定したブートパスワードによりロックされます システムの起動時 暗号化されたデータへのアクセスし RAID 構成情報をアンロックする為にパスワード認証が必要となります 本モードが有効な場合 システム起動時に RAID コントローラはブートパスワードの認証無しに RAID 構成情報をアンロックし アクセスすることができます デバイスのセキュリティを無効化します これは RAID コントローラによってセキュリティキーを削除することを意味します SafeStore 機能により暗号化されたドライブのセキュリティキーが削除されると ドライブの暗号化は解除され ドライブに記録されたデータは全て安全に削除されます RAID コントローラによって暗号化されたドライブの場合は ロジカルドライブを消去するだけでも暗号化キーが消去され 安全にデータが消去されます 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) についての詳細は 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) の項を参照してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 32

33 2.4. ワークフロー 概要 SafeStore 機能を使用する際の手順は下記となります ; 1. RAID コントローラの設定より SafeStore 機能の設定を行います 2. SED( 自己暗号化 ) に対応したドライブを搭載します 3. セキュリティ機能を有効に設定し SED ドライブを使いロジカルドライブを作成します 4. セキュリティキーはセキュリティ要件に合致するように作成してください 5. 必要に応じて ブートパスワードを設定します 6. システムの起動後には ロジカルドライブへアクセスする際にパスワード入力は必要ありません 7. ロジカルドライブを他の RAID コントローラに移設する場合 移設先の RAID コントローラは下記の条件を満たす必要があります SafeStore 機能をサポートする RAID コントローラであること セキュリティ機能を有効に設定すること セキュリティキーを入力すること セキュリティ機能の有効化 RAID コントローラのセキュリティ機能を有効化することにより セキュリティキーを使用したセキュアなロジカルドライブを作成することができるようになります 下記それぞれの項にて セキュリティキーを使用したセキュアなロジカルドライブの作成に必要な作業について説明します セキュリティキー識別子 (security key identifier) の作成 セキュリティキーの作成 ( 必要な場合 ) ブートパスワードの作成 セキュリティキー識別子 (Security Key Identifier) の設定 セキュリティキーを設定すると セキュリティキー識別子 (Security Key Identifier) が表示されます セキュリティキー識別子は複数のセキュリティキーを管理している場合 使用すべきセキュリティキーを判断する助けとなります RAID コントローラが生成するデフォルトのセキュリティキー識別子を使用するか オリジナルのセキュリティキー識別子を設定することができます セキュリティキーの設定 セキュリティキーは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります RAID コントローラの機能によって複雑なセキュリティキーを自動生成することもできます ATTENTION: セキュリティキーの再入力が必要となった場合は セキュリティキーを入力しない限り 記録されたデータにアクセスすることはできません ブートパスワードの設定 必要に応じて ブートパスワードを設定することができます ブートパスワード (StorCLI では passphrase と表記します ) を設定した場合 システム起動時の POST にてパスワード入力が必要となります ここで正しいブートパスワードが入力されなかった場合 ロジカルドライブのデータにアクセスすることはできません ロジカルドライブがブートデバイスに設定されていた場合 ブートは不可能となります ブートパスワードにはセキュリティキーと同じ文字列を指定することができます ブートパスワードは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 33

34 図 15: ブートパスワードの入力 (Ctrl-R Utility) 図 16 ブートパスワードの入力 (HII Configuration Utility) セキュリティ設定の変更 RAID コントローラのセキュリティ設定は変更が可能です また セキュリティキー識別子 セキュリティキー ブートパスワードを変更することができます セキュリティ設定済のドライブを他のシステムに移設 (import) する際には 古いセキュリティキーの入力が必要となります 下記それぞれの項にて セキュリティ設定を変更する作業について説明します セキュリティキー識別子 (security key identifier) の変更 セキュリティキーの変更 ブートパスワードの変更 操作方法は ご使用のツールに合わせて それぞれ以下を参照してください - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書のセキュリティ設定の変更 - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書のセキュリティ設定の変更 セキュリティキー識別子 (Security Key Identifier) の変更 セキュリティキー識別子は変更することができます セキュリティキーを変更する際は 変更前後のセキュリティキーの判別を確実にする為 セキュリティキー識別子も併せて変更することを強く推奨します 現在のセキュリティキー識別子を維持するか 新規に入力するかを選択できます セキュリティキー識別子を変更するには 新しいセキュリティキー識別子を入力します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 34

35 セキュリティキーの変更 現在のセキュリティキーを維持するか 新規に設定することができます セキュリティキーを変更するには 新規にセキュリティキーを入力するか RAID コントローラにより自動生成されたものを使用することができます ブートパスワードの追加 変更 ブートパスワードを新規に設定するか 既存のブートパスワードを変更することができます ブートパスワードを変更するには 新しいブートパスワードを入力してください 既存のブートパスワードを維持するには 現在のブートパスワードを入力してください この場合 サーバーの起動時に毎回ブートパスワードを入力する必要があります この手順は 新しいセキュリティ設定を有効にするため RAID カード上の既存の構成をアップデートします 暗号化されたロジカルドライブの作成 セキュリティ設定を有効に設定すると ロジカルドライブの作成時にロジカルドライブを暗号化することができます ドライブグループを暗号化した後は ロジカルドライブを削除する以外に暗号化を解除することはできません 外部構成情報 (Foreign Configuration) のインポート 外部構成情報 (Foreign Configuration) の検出およびロックされた RAID 構成情報のインポートは セキュリティキーの設定後に実施することができます ( セキュア設定されていない またはアンロック済の RAID 構成情報は セキュリティ設定が無効な状態でもインポート可能です ) 外部構成情報とは 他のコンピュータシステムから取り外されたドライブに設定されている RAID 構成情報のことです Ctrl-R Utility HII Utility または ServerView RAID Manager によって RAID コントローラにこの RAID 構成情報をインポートすることができます また RAID 構成情報を初期化し 新規に RAID 構成を作成することもできます 外部構成情報をインポートするには まずセキュリティ設定を有効にして ロックされた外部構成情報をインポート可能な状態する必要があります ドライブがロックされており 更にコントローラのセキュリティが無効な場合 外部構成情報をインポートすることはできません セキュリティ設定が無効な場合は ロックされていないドライブのみインポートすることができます セキュリティ設定を有効にした後は ロックされたドライブをインポートすることができます ロックされたドライブをインポートするには ドライブをセキュア設定する際に使用したセキュリティキーが必要です 異なるセキュリティキーを持つ複数のドライブをインポートする場合は インポートが必要な構成情報が無くなるまでインポート作業を繰り返してください 2.5. 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) は 暗号化されたドライブのデータを消去する機能です 安全な即時消去には ドライブを暗号化する為の費用以外 追加の費用および時間を必要としません 暗号化されたドライブを接続するすべての MegaRAID RAID コントローラについて 暗号化の鍵を変更することができます 暗号化されたドライブは全て ロックされているかされていないかに関わらず セキュリティキーを持っています この鍵はドライブに記録されており 常に有効となっています ドライブのロックが解除されている状態では ドライブからホストへのデータ送信 ( 読み出し処理 ) およびホストからドライブへのデータ送信 ( 書き込み処理 ) は常に可能です 一方 ドライブに電源が供給されていない状態では ドライブ内のデータは常に暗号化されています ドライブをロックした場合のパスワード管理を手間と考え ドライブをロックしたくないと考えるかも知れませんが パスワードによるドライブロックを行わない場合も 暗号化ドライブを使用するメリットは存在します ドライブ上のセキュリティキーが破棄されると ドライブ上のデータを復号することは不可能になります これは事実上 ドライブ上のデータを削除した事になります 米国商務省標準技術局 ( ) は この形式のデータ消去を 通常のデータ消去より高く評価しています ( デバイスの物理的破壊は更に高い評価となっています ) 安全な即時消去を使用するメリットを下記に記載します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 35

36 ドライブの異なる用途への再利用 ドライブを他のサーバのストレージを拡張する為に移設する場合について ドライブが使用中で 記録された秘密情報や顧客情報が流出 暴露されると社会的信用が失われるリスクがあります 安全な即時消去機能によって データを効果的に削除することができます ドライブを他のサーバや施設に移動する際 古いデータが残っているか心配する必要はありません ドライブのリプレース データの量が増大し ストレージシステムの容量が不足し また ドライブの追加による容量拡張をする余地もない場合 より大容量のドライブへの買い換えを考えるかもしれません 現在使用中のドライブが暗号化をサポートしていれば 使用中のドライブのデータをすぐに消去し 買い換えた新しいドライブを使い始めることができるでしょう 故障したドライブの保守交換に伴う返却 ドライブが SMART による故障予測の警告を発し始めたら ドライブを交換してください その場合 ドライブ内に機微データがあれば確実に消去しなければいけません 時によって こういったハードエラーを示すドライブでは 通常のデータ消去アプリケーションが正しく機能しないことがあります ドライブがある程度のアクセスが可能な状態であれば セキュリティキーを破棄することが可能です LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 36

37 3. Ctrl-R Utility この章では SAS RAID コントローラ上の RAID 構成の作成と参照に使用する Ctrl-R Utility について説明します オペレーティングシステムをインストールする前に ドライブグループやドライブを構成できます Ctrl-R Utility を使用した RAID 構成の作成方法は ディスクアレイ構成の作成例 (Ctrl-R Utility) を参照してください 3.1. 概要 Ctrl-R Utility は SAS コントローラの BIOS に含まれ オペレーティングシステムとは別に動作します Ctrl-R Utility で 以下のようなタスクを実行できます : ドライブグループとロジカルドライブの作成 コントローラ 物理ドライブ ロジカルドライブ エンクロージャ Flash Backup Unit (FBU) のプロパティを参照 またはパラメータを変更 ロジカルドライブを削除 電源の設定を変更 Foreign Configuration ( 外部構成 ) 情報のインポートと消去 ロジカルドライブの初期化 データ整合性のためのチェック CacheCade ロジカルドライブの作成 3.2. Ctrl-R Utility の開始 Ctrl-R Utility を開始するには システムのブート時に次のステップを行います : システムのブート中に 次のダイアログが表示されている間に <Ctrl> + <R> キーを押します : Copyright LSI Corporation Press <Ctrl><R> for Ctrl-R システムに搭載されているコントローラによって 次のいずれかのシナリオになります : システムに複数のコントローラがある場合 : Controller selection ダイアログが表示されます 目的のコントローラを選択して <Enter> キーを押します Ctrl-R Utility のメイン画面が表示されます システムに 1 つのコントローラのみある場合 : Ctrl-R Utility のメイン画面が表示されます 3.3. Ctrl-R Utility の終了 Ctrl-R Utility を終了するには 次のステップを行います : 次の操作を行います : 現在ダイアログが表示されていない場合 <Esc> キーを一度押します 現在ダイアログが表示されている場合 <Esc> キーを二度押します 一度目でダイアログを閉じ 二度目でユーティリティを終了します 確認メッセージが表示されます OK を押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 37

38 3.4. Ctrl-R Utility のキー操作 表 17 に Ctrl-R ユーティリティの画面上で使用するキー操作を示します 表 17: Ctrl-R 画面上のキー操作 キー操作 F1 F2 F5 F11 F12 <Ctrl><N> <Ctrl><P> <Ctrl><S> <Tab> <Shift><Tab> <Enter> <Esc> 上矢印下矢印右矢印左矢印スペース アクション 現在表示されている画面のヘルプメッセージを表示します 選択されたデバイスに対して操作可能なコマンドを表示します このキーは VD Mgmt, PD Mgmt, Foreign View メニューでのみ有効です 有効なコマンドは白でハイライトされ 無効なコマンドは黒でハイライトされます 構成によって 使用できるコマンドと使用できないコマンドがあります 現在表示されている画面を更新します コントローラを切り替えます コントローラのリストを表示します 別のコントローラに移動できます 次のメニュー画面に移動します 前のメニュー画面に移動します コントローラのプロパティ画面で Apply ボタンのショートカットキーです カーソルを画面上の次の項目に移動します カーソルを画面上の前の項目に移動します アイテムを選択 ボタンを押す リストのボックスにチェックを入れます 現在のスクリーンを閉じます カーソルを上の選択に移動します カーソルを下の選択または上位のメニューに移動します サブメニューを開く 次のサブメニューに移動する またはサブメニューの最初のアイテムに移動します または ポップアップ表示を閉じます サブメニューを閉じる 前のサブメニューに移動する またはサブメニューから上位のメニューに移動します アイテムを選択 またはボックスにチェックを入れます 3.5. Ctrl-R Utililty のメニュー Ctrl-R Utility には次のメニューがあります : VD Mgmt PD Mgmt Ctrl Mgmt Properties Foreign View LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 38

39 VD Mgmt メニュー VD Mgmt メニューは Ctrl-R Utility を開始したときに最初に現れる画面です 図 17: VD Mgmt この画面では コントローラ上の構成 ドライブグループ ロジカルドライブを表示します 右のパネルでは 選択されたデバイスの属性を表示します Virtual Drive Management 画面では ロジカルドライブの作成と初期化 MDC の実行 削除 拡張 Foreign Configuration のインポートと消去 CacheCade ロジカルドライブの作成などが行えます コントローラの設定によって 選択肢の有効 無効が変わります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 39

40 PD Mgmt メニュー PD Mgmt メニューでは コントローラに接続された物理ドライブの情報を表示します この画面ではさらに エンクロージャ エンクロージャ内の物理ドライブ数 バックプレーンに接続されたドライブを表示します 図 18: Physical Drive Management 右のパネルでは 選択されたデバイスの追加の属性を表示します Drive Management 画面では 故障したドライブのリビルド ドライブのオフライン ホットスペアの作成などが行えます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 40

41 Ctrl Mgmt メニュー Ctrl Mgmt メニューでは 選択されているコントローラの設定を変更できます Ctrl Mgmt メニューは 2 つの画面で構成されています 最初の画面 ( 下の図 ) では コントローラ BIOS の有効化 PD 故障履歴の管理 エラー時の BIOS 停止設定などのコントローラのオプションを変更できます さらに リビルドやパトロールリードなどのレートを設定できます 図 19: Controller Settings 最初の画面 2 番目の画面 ( 下の図 ) では リンク速度の変更 節電機能 バッテリ設定などの変更が行えます 図 20: Controller Settings 2 番目の画面 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 41

42 Properties メニュー Properties メニューでは 現在のコントローラのプロパティを表示します このメニューは 2 つの画面で構成されています この画面に表示されている内容は 読み取り専用です 最初の画面 ( 下の図 ) では コントローラのファームウェア版数 BIOS 版数 メタデータのサイズ等を参照できます 図 21: Properties - Page1 追加のプロパティを参照するには Next ボタンへ移動して <Enter> キーを押してください 次のプロパティ画面では キャッシュサイズ ドライブのスタンバイ時間 節電の設定などが参照できます 図 22:Properties Page2 前の画面に戻るには Prev ボタンへ移動して <Enter> キーを押してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 42

43 Foreign View メニュー 構成されている物理ドライブが取り外しと再挿入されたり 別個体のコントローラへ移動した場合には コントローラはこれらのドライブに存在する RAID 構成を読み取り Foreign Configuration ( 外部構成 ) であると判断します Foreign View メニューは コントローラが Foreign Configuration を検出した場合にのみ表示されます Foreign Configuration がない場合は Foreign View メニューは表示されません 図 23: Foreign View メニュー Foreign Config View 画面で Foreign Configuration のドライブグループ ロジカルドライブ 物理ドライブ ホットスペアなどの情報が参照できます Foreign View メニューでは Foreign Configuration のインポートや消去を行えます 3.6. ソフトウェアライセンスの管理 Ctrl-R Utility を使用して MegaRAID Advanced Software Options のライセンスキーの有効化を行うことができます ライセンスキーは Activation Key と呼ばれる場合もあります 拡張機能を使用するには ライセンスキーを有効化する必要があります Advanced Software Options のライセンスキー入力 Activation Key を入力するには 次のステップで行ってください 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択して <F2> キーを押してください 2. Advanced Software Options を選択して <Enter> キーを押してください 次の図のように Manage MegaRAID Advanced Software Options ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 43

44 図 24: Manage MegaRAID Advanced Software Options 3. Activated MegaRAID Advanced Software Options ボックスに Adv SW Option と License が表示されます Adv SW Option には コントローラが持っている機能の名称が表示されます License には ライセンス状態が表示されます トライアル期間中か または無期限 (Unlimited) が表示されます Safe ID と Serial Number は コントローラにより生成された番号が表示されます 4. Activation Key フィールドに 正しい Activation Key を入力します 5. Activate を押します 次の項目にある Advanced Software Options Summary ダイアログが表示されます 6. Unlimited Key の有効化に併せて Trial Key を無効化する場合は Deactivate Trials を押します 7. Deactivate Trial ダイアログが表示されます ( 次の図に例を示します ) 図 25: Deactivate Trial ダイアログ 8. 次のいずれかを行います : トライアルキーを無効化したい場合は Yes ボタンを押してください トライアルキーを無効化したくない場合は No ボタンを押してください Activation Key に入力したキーが間違っている場合 以下のメッセージが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 44

45 シナリオ 1 i. Activation Key が無効 (invalid) な場合 以下のメッセージが表示されます 図 26: Invalid Activation Key メッセージ シナリオ 2 ii. Activation Key に空白 (blank) またはスペースが入力された場合 以下のメッセージが表示されます 図 27: Activation Key Left Blank シナリオ 3 iii. Activation Key が誤っており (incorrect) コントローラで認証できない場合 以下のメッセージが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 45

46 図 28: Activation Key Mismatch メッセージ Advanced Software Summary 画面と有効化 Manage MegaRAID Advanced Software Options 画面で Activate ボタンを押した場合 次の図のように Advanced Software Options Summary ダイアログが表示されます 図 29: Advanced Software Options Summary Summary ボックスには 行ごとに拡張機能のリスト 元の状態 新しい状態が表示されます Adv SW Options の列には 機能の名称が表示されます Former Status の列には Activation Key を入力する前のライセンス状態が表示されます New Status の列には Activation Key を入力した後のライセンス状態が表示されます 内容を確認し よろしければ Finish ボタンを押してください Trial Software Key の有効化 Trial Key を有効化する場合 以下のように表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 46

47 図 30: Trial Software Key の有効化 内容を確認し よろしければ Finish ボタンを押してください 3.7. ストレージ構成の作成 RAID ドライブグループやロジカルドライブの作成に Ctrl-R Utility を使用できます ロジカルドライブの作成 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Create Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します Create New VD 画面が表示されます 図 31: Create Virtual Drive 未構成 (Unconfigured Good) のドライブを使ってロジカルドライブを作成できます 既存のドライブグループへロジカルドライブを作成する場合は ドライブグループを選択して <F2> キーを押すと Add VD in Drive Group 画面が表示されます Create New VD 画面と Add VD in Drive Group 画面の項目は同じです LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 47

48 図 32: Create New VD 画面 システムに JBOD が検出された場合 Create New VD ダイアログの前に Convert JBOD to Unconfigured Good ダイアログが表示され ドライブの状態を変更できます 3. RAID Level を選択します RAID Level にカーソルを合わせて [Enter] キーを押します RAID レベルのリストが表示されます 矢印キーで RAID レベルを選択し [Enter] キーを押します 図 33: Select RAID Level 4. SafeStore Disk Encryption 機能が使用可能なアレイコントローラおよび物理ドライブを使用し セキュリティ機能を設定済の場合は Secure VD フィールドに Yes ( 暗号化する ) を選択することで ロジカルドライブの暗号化を行うことができます 5. ロジカルドライブを構成する物理ドライブを Drives から選択します RAID 0/1/5/6 の場合 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 48

49 図 34: RAID 0/1/5/6 物理ドライブの選択 Drives へ矢印キーまたは [Tab] キーでカーソルを移動させます ロジカルドライブに使用する物理ドライブを [Enter] キーで選択します 選択された物理ドライブには X が表示されます PD per Span: を設定する必要はありません RAID レベルと必要な物理ドライブ数については下記の表を参照してください 表 18: RAID レベル毎に必要な物理ドライブ数 (RAID0,1,5,6) RAID レベル RAID0 RAID1 RAID5 RAID6 必要な物理ドライブ数 1 台以上 2 台 3 台以上 3 台以上 RAID10/50/60 場合 図 35: RAID 0/1/5/6 物理ドライブの選択 PD per Span に 1 Span を構成する物理ドライブの数を入力し 各スパンに設定する物理ドライブを選択します 選択された順に各スパン (SPN:00~) に組み込まれます PD per Span は搭載された物理ドライブ数によって設定が行えない場合があります RAID レベル PD per Span 必要な物理ドライブ数については下記の表を参照してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 49

50 表 19: RAID レベル毎に必要な物理ドライブ数 (RAID10, 50, 60) RAID レベル 1 Span に必要な物理ドライブ数 (PD per Span) 必要な物理ドライブ数 RAID10 2 台 2 台 x スパン数 RAID50 3 台以上 3 台以上 x スパン数 RAID60 3 台以上 3 台以上 x スパン数 設定例は 下記の様な RAID50,PD per Span = 3 の構成となります 図 36: RAID50 PD per Span=3 の例 6. 必要に応じて Basic Settings にロジカルドライブの容量 名前を設定します 物理ドライブの組み合わせが正しい場合 作成可能なロジカルドライブ容量の最大値が自動で入力されます 7. 必要に応じて Advanced を選択し ロジカルドライブの詳細設定を設定します 各設定値に関しては Additional Virtual Drive Properties の選択 を参照してください 設定を変更 選択した場合は [OK] を押します 図 37: Advanced Virtual Drive Prpperties 8. [OK] を選択し Create New VD ダイアログを表示します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 50

51 図 38: Create New VD ダイアログ 9. ダイアログを確認し [OK] を押します [Cancel] を選択した場合 ロジカルドライブの作成をキャンセルします 10. CacheCade Pro 2.0 が使用可能な場合は 作成したロジカルドライブの SSD キャッシュ設定を有効にするかの確認が表示されます 有効にする場合は [Yes] しない場合は [No] を押します 図 39: enable SSD Caching ダイアログ 11. 引き続きロジカルドライブを追加します 一つのドライブグループ内に複数のロジカルドライブを作成する場合に実施します 複数作成しない場合には 12. 項以降の作業は不要です 12. 作成したドライブグループを選択し F2 キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 51

52 13. メニューから Add New VD を選択します 図 40: VD Mgmt 画面 14. 必要に応じて Basic Settings にロジカルドライブの容量 名前を設定します 図 41: Add New VD 画面 15. 必要に応じて Advanced を選択し ロジカルドライブの詳細設定を設定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 52

53 図 42: Additional Virtual Drive Properties 16. [OK] を選択し Add New VD ダイアログを表示します 図 43: Add New VD ダイアログ 17. ダイアログを確認し [OK] を押します [Cancel] を選択した場合 ロジカルドライブの作成をキャンセルします 18. CacheCade Pro 2.0 が使用可能な場合は 作成したロジカルドライブの SSD キャッシュ設定を有効にするかの確認が表示されます 有効にする場合は [Yes] しない場合は [No] を押します つ以上のロジカルドライブを作成する場合は 12.~18. を実施します Additional Virtual Drive Properties の選択 ここでは ロジカルドライブを作成する際に選択できる Additional Virtual Drive Properties について説明します ( 次の図 ) これらのパラメータを変更する際には その理由を検討した上で行ってください 多くのケースではデフォルト設定が最適です LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 53

54 図 44: Create Virtual Drive Advanced Strip Size ストリップサイズは ロジカルドライブ内のあるドライブに配置される ストライプのサイズです 8 KB, 16 KB, 32 KB, 64 KB, 128 KB, 256 KB, 512 KB, 1 MB をサポートしています Read Policy 以下の中から ロジカルドライブのリードポリシーを指定します : Ahead コントローラは 要求された読み取りアクセスよりも長いデータをドライブから読み取り データをキャッシュメモリに配置し すぐに必要になるデータを予見します これにより シーケンシャル読み取りアクセスを加速し ランダムアクセスも僅かに改善します Normal Read Ahead を無効にします Write Policy 以下の中から ロジカルドライブのライトポリシーを指定します : Write Through このモードでは コントローラはドライブから書き込みデータ転送の完了報告を待ってから ホストへも完了を報告します このオプションでは 電源故障などでキャッシュされたデータが消失するリスクを抑止します Write Back このモードでは コントローラにバッテリが接続され充電されている場合に Write Back モードを有効にします これはデータ保護と性能のバランスが一番よいものです Always Write Back このモードでは コントローラは書き込みキャッシュへのデータ転送が完了したら ホストへも完了を報告します バッテリの状態に依存せず Write Back モードを有効にします ライトポリシーは FBU ( バッテリ ) の状態に依存します FBU が接続されていない 充電されていない 故障している 充電中の場合には Write Through に切り替わります I/O Policy I/O ポリシーは ロジカルドライブへの読み取りアクセスに関係します Read Ahead キャッシュには影響ありません Cached このモードでは すべての読み取りアクセスのデータがキャッシュメモリにバッファされます この Cached I/O モードにより プロセスの高速化ができます Direct このモードでは 読み取りアクセスのデータはキャッシュメモリにバッファされず キャッシュは順次ホストへ転送されます 同一ブロックへの読み取りアクセスが再度起こったとき キャッシュメモリから転送されます この Direct I/O モードでは キャッシュとホストが同じデータを持っていることが確認されます Disk cache policy ロジカルドライブ上の物理ドライブの書き込みキャッシュ設定を選択します : Enable ドライブのキャッシュを有効にします Disable ドライブのキャッシュを無効にします Unchanged ドライブのキャッシュ設定を変更しません Emulation ロジカルドライブの 512e セクタエミュレーション機能を設定します Default( 自動判別 ), Disabled( エミュレーション無し ), または Forced( 強制 512e 指定 ) から選択することができます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 54

55 Initialize ロジカルドライブを初期化するよう指定します 初期化により 使用するための準備が行われます Fast Initialize が実行されます Configure Hot Spare 物理ドライブのホットスペアを使用するよう選択します このオプションは ホットスペアに適切な追加のドライブが存在する場合にのみ選択します RAID0 では使用できません このオプションを選択すると ダイアログが表示され どの物理ドライブをホットスペアにするか選択できます Disable BGI この設定値を選択した場合 ロジカルドライブの BGI(Background Intialization) は実行されません CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの作成 MegaRAID CacheCade Pro 2.0 では 読み取りおよび書き込みキャッシュの機能が提供されます 次のステップで CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブを作成します : 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Create CacheCade Virtual Drive を選択し <Enter> を押します Create CacheCade Virtual Drive ダイアログが表示されます 図 45: Create CacheCade Virtual Drive 3. Name フィールドに CacheCade ロジカルドライブの名前を指定します 4. Size フィールドに CacheCade ロジカルドライブのサイズを指定します 5. Select SSD ボックスで 使用する SSD を選択します 6. RAID Level フィールドにて RAID レベルを選択します 7. Write Policy フィールドにて ライトポリシーを選択します Write Through を選択した場合は読み取りキャ ッシュのみ使用 Write Back を選択した場合は 読み取りおよび書き込みキャッシュとして使用されま す 8. OK を押します 9. CacheCade ロジカルドライブが作成されたメッセージが表示されます CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの編集 既存の CacheCade ロジカルドライブに対して 名前とライトポリシーを編集できます 次のステップで編集してください : 10. VD Mgmt 画面で CacheCade ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 11. Properties を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 55

56 図 46: CacheCade Virtual Drive の編集 12. Name フィールドで ロジカルドライブの名前を変更できます 13. Write Policy フィールドで ライトポリシーを変更できます Write Through を選択した場合は読み取りキャッシュのみ使用 Write Back を選択した場合は 読み取りおよび書き込みキャッシュとして使用されます 14. OK を押します 15. CacheCade ロジカルドライブに関連付けられたロジカルドライブを参照するには Associated VDs を押します Associated Virtual Drives ダイアログが表示されます 図 47: Associated Virtual Drives 16. 関連づけられたロジカルドライブの ID 名前 サイズを参照できます ロジカルドライブの SSD Caching を有効化 ロジカルドライブの SSD Caching (MegaRAID CacheCade Pro 2.0) を有効化できます ロジカルドライブへ SSD Caching を有効にすると 既存またはこれから作成される CacheCade ロジカルドライブと関連づけられます このオプションは 現在 SSD Caching が無効になっているロジカルドライブにのみ表示されます 次のステップで ロジカルドライブの SSD Caching を有効にします : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 56

57 2. Enable SSD Caching を選択し <Enter> キーを押します 次のようなメッセージが表示されます 図 48: Enabling SSD Caching のメッセージ 3. SSD Caching を有効にするには Yes を押します ロジカルドライブの SSD Caching を無効化 ロジカルドライブの SSD Caching (MegaRAID CacheCade Pro 2.0) を無効化できます ロジカルドライブへ SSD Caching を無効にすると 既存の CacheCade ロジカルドライブとの関連づけが解除されます このオプションは 現在 SSD Caching が有効になっているロジカルドライブにのみ表示されます 次のステップで ロジカルドライブの SSD Caching を無効にします : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Disable Caching を選択し <Enter> キーを押します 次のようなメッセージが表示されます 図 49: Disabling SSD Caching のメッセージ 3. SSD Caching を無効にするには Yes を押します 複数ロジカルドライブの SSD Caching 有効化 無効化 複数のロジカルドライブに対して 同時に SSD Caching を有効化 無効化できます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Manage SSD Caching を選択し <Enter> を押します Manage SSD Caching ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 57

58 図 50: Manage SSD Caching 3. SSD Caching が有効になっているロジカルドライブは チェックボックスがチェックされています 無効になっ ているロジカルドライブは チェックされていません 4. それぞれのロジカルドライブに チェックを入れるか外すかを行います 5. OK を押します SSD Caching が有効化されたロジカルドライブの削除 SSD Cachingが有効化されたロジカルドライブを削除することができます 次のステップで操作します : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Delete VD を選択し Yes を押します 次のようなダイアログが表示されます 図 51: Deleting Virtual Drive のメッセージ Force delete to complete quickly チェックボックスを選択すると 書き込みキャッシュとして記録されたデータをロジカルドライブに書き込まずに ロジカルドライブを削除します その後 再度ロジカルドライブを作成しても 書き込みキャッシュデータは復元されません 3. 削除を実行するには Yes を押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 58

59 3.8. 構成のクリア 現在のすべての構成をクリアできます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Clear Configuration を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます 図 52: Clear Configuration 3. すべての構成をクリアするには Yes を押します 3.9. SafeStore によるドライブの暗号化 SafeStore 機能は データのセキュリティを提供するため ドライブベースの暗号化鍵管理により データの暗号化を行います このソリューションは物理ドライブの紛失や盗難といった事態からデータを守ります ストレージシステムやサーバーから自己暗号化ドライブを取り外した場合も ドライブのデータが暗号化されていれば 正しいセキュリティ認証なしにドライブへのアクセスを試みてもデータを使用することはできません この機能は SafeStore が使用可能なコントローラおよび 自己暗号化 (Self-Encrypting Drive: SED) に対応した物理ドライブを使用する場合のみ使用可能です セキュリティ機能の有効化 下記の手順にてセキュリティ機能を有効化してください セキュリティキー識別子の設定セキュリティキーの入力が求められる際には セキュリティキー識別子が併せて表示されます セキュリティキーの設定セキュリティキーを設定した後 安全なロジカルドライブを作成するとこのキーを使ってドライブが暗号化されます 正しい手順にてセキュリティキーを運用してください ブートパスワードを指定すると セキュリティを強化することができます この追加機能を設定した場合 サーバの起動時に毎回パスワードの入力が必要となります 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Drive Security を選択し <Enter> キーを押します 3. Enable Security を選択し <Enter> キーを押します 4. Create Security Key ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 59

60 図 53: Create Security Key 5. Security Key Identifier フィールドにて セキュリティキー識別子を設定します アレイコントローラが自動生成した識別子をそのまま使用するか 新規に入力してください セキュリティキーの設定後 Enable Security オプションは表示されなくなります 設定済のセキュリティキーを破棄しない限り このオプションを再度使用することはできません 6. Security Key to enable drive security フィールドにて セキュリティキーを設定します Suggest ボタンを押すと アレイコントローラによってセキュリティキーが自動生成されます 7. Confirm フィールドに 確認の為 再度セキュリティキーを入力します ATTENTION: セキュリティキーを忘れてしまった場合 記録したデータへのアクセスは失われます セキュリティキーに関する情報は必ず記録し 手順によって指示された際に入力できるようにしてください 8. セキュリティキーは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります 空白文字は使用できません US( 英語 ) キーボード以外を使用する場合 2 バイト文字 (double-byte character set, DBCS) を Security Key フィールドに入力することはできません ASCII 文字のみ使用可能です US( 英語 ) キーボード以外を使用して記号を入力する場合 キーボードレイアウトに設定された記号と異なる文字が入力されることがあります Show Key にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます 9. ブートパスワードを設定したい場合は Password at boot time フィールドにて設定します 10. Confirm フィールドに 確認のため 再度ブートパスワードを入力します ブートパスワードは 8~12 文字で設定してください 英大文字 英小文字を区別します ブートパスワードを使用しない場合は Pause For Password のチェックを解除してください Enforce Strong Password を選択した場合 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する より強固なパスワードの設定ルールを有効にすることができます Show Password にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます 11. OK を選択します セキュリティ設定の変更 以下の手順にて セキュリティキー識別子 セキュリティキーおよびブートパスワードの暗号化に関する設定を変更することができます 設定を変更する場合 現在設定されているセキュリティキーが必要になります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 60

61 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Drive Security を選択し <Enter> キーを押します 3. Change security settings を選択し <Enter> キーを押します 4. Change Security Key ダイアログが表示されます 図 54: Change Security Key 5. Security Key Identifier フィールドにて セキュリティキー識別子を設定します 現在設定されている識別子をそのまま使用するか 変更したい場合は新規に入力します セキュリティキーを変更する際は 管理を確実にするため セキュリティキー識別子も同時に変更することを推奨します 6. Security Key to enable drive security フィールドにて 新しいセキュリティキーを設定します Suggest ボタンを押すと アレイコントローラによってセキュリティキーが自動生成されます セキュリティキーを入力するには Use the Existing Security Key のチェックを外してください 7. Confirm フィールドに 確認の為 再度セキュリティキーを入力します ATTENTION: セキュリティキーを忘れてしまった場合 記録したデータへのアクセスは失われます セキュリティキーに関する情報は必ず記録し 手順によって指示された際に入力できるようにしてください 8. セキュリティキーは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります 空白文字は使用できません US( 英語 ) キーボード以外を使用する場合 2 バイト文字 (double-byte character set, DBCS) を Security Key フィールドに入力することはできません ASCII 文字のみ使用可能です US( 英語 ) キーボード以外を使用して記号を入力する場合 キーボードレイアウトに設定された記号と異なる文字が入力されることがあります Show Key にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます 9. ブートパスワードを設定したい場合は Password at boot time フィールドにて設定します 10. ブートパスワードは 8~12 文字で設定してください 英大文字 英小文字を区別します ブートパスワードを使用しない場合は Pause For Password のチェックを解除してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 61

62 Enforce Strong Password を選択した場合 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する より強固なパスワードの設定ルールを有効にすることができます Show Password にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます 11. OK を選択します 12. メッセージボックスが表示されます 13. Current Security Key フィールドに 現在のセキュリティキーを入力します Show Key にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます 14. OK を選択します 15. 確認画面が表示されます 16. YES を選択します 図 55: Change Security Key (Enter Current Security key) 図 56: Change Security Key (confirm) セキュリティ設定の無効化 セキュリティ設定を無効化すると 既存のデータはセキュアでなくなり 新規に暗号化されたロジカルドライブを作成することができなくなります セキュリティ設定の無効化は外部構成情報を持つドライブに対しては機能しません そのため 過去に暗号化した後取り外したドライブのデータにアクセスする為 ドライブを再度接続し外部構成情報をインポートする際もセキュリティキーを入力する必要があります アレイコントローラに暗号化されたロジカルドライブが接続されている場合 セキュリティ設定を無効化することはできません この場合は まず暗号化されたロジカルドライブを全て削除する必要があります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 62

63 下記の手順にてセキュリティ設定を無効化してください 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Drive Security を選択し <F2> キーを押します 3. Disable Security を選択します 4. メッセージボックスが表示されます 5. Yes を選択することにより セキュリティキーが破棄されます ATTENTION: セキュリティ設定を無効化すると 新規に暗号化されたロジカルドライブを作成することができなくなります また 未使用状態のドライブ内に記録されていたデータは全て消去されます セキュリティ設定の無効化は 外部構成情報を持つドライブには機能しません Foreign Configuration のインポートとクリア 構成されている物理ドライブが取り外しと再挿入されたり 別個体のコントローラへ移動した場合には コントローラはこれらのドライブに存在する RAID 構成を読み取り Foreign Configuration ( 外部構成 ) であると判断します Ctrl-R ユーティリティでは 新規ストレージ構成を作成するとき Foreign Configuration が検出されているドライブを表示しません Foreign Configuration が検出されているドライブを使用してストレージ構成を作成する場合は あらかじめ Foreign Configuraiton をクリアしておく必要があります Foreign Configuration をインポートする場合 あらかじめすべての物理ドライブが認識されていることを確認してから インポートの操作を行ってください SafeStore 機能を使用可能なアレイコントローラの場合は 外部構成情報をインポートする前に セキュリティ機能の有効化を行い ロックされた外部構成情報をインポート可能な状態にします ただし セキュリティ設定が無効な場合でも ドライブが暗号化されていなかった場合はそのままインポートが可能です Foreign Configurationをインポートまたはクリアできます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Foreign Config を選択し <Enter> キーを押します Import と Clear の選択肢が表示されます 図 57: Foreign Configuration Options Foreign View メニューは コントローラが Foreign Configuration を検出した場合にのみ表示されます Foreign Configuration がない場合は Foreign View メニューは表示されません 1. 実行するコマンドを選択します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 63

64 2. インポートする場合は Import を選択し <Enter> キーを押します その後 手順 4 へ進んでください 3. クリアする場合は Clear を選択し <Enter> キーを押します その後 手順 5 へ進んでください 4. Import を選択した場合 以下のダイアログが表示されます Yes を選択し <Enter> キーを押します 5. また 複数の Foreign Configuration が表示されている場合は インポートの手順を繰り返します 図 58: Foreign Configuration - Import この操作は 実行後に元に戻すことはできません インポートした後 ドライブの状態によっては自動的にリビルドが開始される場合があります 過去に故障したドライブでリビルドが動作している場合は 交換することを推奨します 複数のドライブが故障しているなど インポート後に Offline となるロジカルドライブは インポートすることはできません SafeStore 機能によって暗号化されたドライブをインポートする際 アレイコントローラのセキュリティ設定に記録されているセキュリティキーと インポートするロジカルドライブを暗号化する際に設定したセキュリティキーが異なる場合は 下記 Secure Foreign Import 画面が表示されます この場合 Phassphrase ダイアログにインポートするロジカルドライブに設定されたセキュリティキーを入力し OK を選択し <Enter> キーを押すことにより ドライブの暗号化をアンロックすることができます 図 59: Secure Foreign Import 6. Clear を選択した場合 以下のダイアログが表示されます OK を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 64

65 図 60: Foreign Configuration - Clear この操作は 実行後に元に戻すことはできません Preserved Cache の破棄 もしコントローラがロジカルドライブへのアクセスを失った場合 コントローラはまだロジカルドライブからキャッシュしたデータを保持していることがあります この Preserved Cache データは ロジカルドライブをインポートするか 破棄するまで保持されます ロジカルドライブの作成のような操作は Preserved Cache データが残っている場合 新しいロジカルドライブを作成することができません CAUTION: もしForeign Configurationが検出されている場合には Preserved Cacheを破棄する前にインポートしてください Foreign Configurationをインポートしなければ Preserved Cacheデータが消失します 次のステップで Preserved Cache を破棄してください : 1. VD Mgmt 画面で コントローラを選択し <F2> キーを押します 2. Manage Preserved Cache を選択し <Enter> キーを押します Manage Preserved Cache ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 65

66 図 61: Manage Preserved Cache 3. ロジカルドライブの Preserved Cache を破棄するには Discard Cache を押します 確認メッセージが表示されます 4. OK を押します デバイスプロパティの参照と変更 このセクションでは Ctrl-R Utility を使用して コントローラ ロジカルドライブ ドライブグループ 物理ドライブ FBU のプロパティを参照または変更する方法を説明します コントローラプロパティの参照 Ctrl-R Utility は ある一つのコントローラの情報を表示します システムに複数のコントローラがある場合 <F12> キーを押しコントローラを選択することで 他のコントローラの情報を参照することができます Properties メニューを選択し 現在のコントローラの情報を参照します 各項目の詳細は次のコントローラプロパティの変更を参照してください コントローラプロパティの変更 Ctrl Mgmtメニューで コントローラのプロパティを変更できます 次のステップで操作してください : 1. Ctrl Mgmt メニューを選択します 2. 必要に応じてプロパティを変更します 3. さらに リンク速度 バッテリ設定 電源設定など追加のプロパティを変更するには Next を押し 2 番目の 画面へ移動します 4. Apply を押します 5. 次の表で Controller Settings 画面のエントリを説明します 特に理由がない限り これらのオプションは変 更せずデフォルトをお勧めします 表 20: Controller Settings 画面のエントリ Options Alarm Control Coercion Mode BIOS Mode Boot Device Rebuild Rate BGI Rate CC Rate Recon. Rate Patrol Rate Cache Flush Interval 説明 コントローラボード上のアラーム有効 無効 静音の設定を選択します すべてのドライブの容量を丸め込んで統一する際に使用します None, 128MB-way, 1GB-way の中から選択できます 使用するドライブの提供元ごとに違いがある場合に その差を吸収します コントローラ BIOS 起動のモードを選択します - Stop on Error: ブート時のエラーを画面に表示し ユーザーのキー入力を待ちます ファームウェアは ユーザーからの入力があるまで ブートプロセスを停止します - Ignore Error: ブート時のエラーを無視してブートを継続します - Pause on Error: ブート時のエラーを画面に表示し一時停止します ファームウェアがハードウェア異常がないと判断した場合は ブートを継続します - SafeMode Error: ブート時にエラーがあった場合に Safe Mode で起動します OS ブートに使用するドライブを選択します リビルドレートを設定します リビルドレートは リビルドとシステムリソースの割合です 高い数値を指定すると リビルドにより多くのシステムリソースを使用します 範囲は 0~ 100% で指定します BGI レートを設定します BGI レートは BGI とシステムリソースの割合です 高い数値を指定すると BGI により多くのシステムリソースを使用します 範囲は 0~100% で指定します MDC レートを設定します MDC レートは MDC とシステムリソースの割合です 高い数値を指定すると MDC により多くのシステムリソースを使用します 範囲は 0~100% で指定します RAID 変換レートを設定します 変換レートは 変換とシステムリソースの割合です 高い数値を指定すると 変換により多くのシステムリソースを使用します 範囲は 0~100% で指定します Patrol Read レートを設定します Patrol Read レートは Patrol Read とシステムリソースの割合です 高い数値を指定すると Patrol Read により多くのシステムリソースを使用します 範囲は 0~100% で指定します キャッシュデータをフラッシュする間隔を設定します 範囲は 0~100 秒で指定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 66

67 Spinup Delay Spinup Drive Maintain PD Fail History Enable Controller BIOS Enable BIOS Stop on Error Enable Stop MDC on Error Auto Enhanced Import Enable JBOD Set Factory Defaults Personality Mode: Write Verify Large IO Support Manage Link Speed Manage Power Save Manage Battery Emergency Spare Enable Emergency for SMARTer コントローラに接続されたドライブをスピンアップする間隔を指定します この遅延間隔により システムのすべてのドライブが同時にスピンアップすることで起こる 電源不足を予防します 範囲は 0~255 秒で指定します コントローラに接続されたドライブを同時にスピンアップする台数を指定します この遅延間隔により システムのすべてのドライブが同時にスピンアップすることで起こる 電源不足を予防します 範囲は 0~255 台で指定します ドライブの故障履歴を管理する際に設定します コントローラ BIOS を使用する場合に設定します OS ブートに使用するコントローラは BIOS が有効になっている必要があります ブート中にコントローラ BIOS がエラーを検出した際 停止させたい場合に設定します MDC 中にエラーを検出した際 停止させたい場合に設定します 起動時に自動で Foreign Configuration をインポートする場合に設定します 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 設定をデフォルトに戻す場合に指定します 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください コントローラとエキスパンダ またはコントローラとドライブのリンク速度を変更したい場合に使用します ドライブの消費電力を減少させたい場合に使用します FBU が接続されており FBU の設定を変更したい場合に使用します 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください ロジカルドライブプロパティの参照と変更 Ctrl-R Utility では ロジカルドライブのプロパティ ポリシー 操作を表示します これらのアイテムを表示するには 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmg 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Properties を選択し <Enter> キーを押します Virtual Drive Properties ダイアログが表示されます 図 62: Virtual Drive Properties 3. General ボックスに RAID レベル 名前 サイズ ストリップサイズ 状態などのロジカルドライブのプロパティが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 67

68 4. Operations ボックスに 現在実行されている操作の進捗と残り時間予測が表示されます 5. SSD Caching Details ボックスに CacheCade Pro 2.0 による SSD キャッシュの状態が表示されます 6. 必要に応じて フィールドの設定を変更します CAUTION: 設定を変更する前に あらかじめ大切なデータのバックアップを取得してください 7. OK を押して設定を変更します 8. Advanced を押し 追加のプロパティを表示します 図 63: Virtual Drive Management- Advanced ロジカルドライブのポリシーを参照できます 必要に応じて変更し OK を押してください Initialize または Configure Hot Spare, Disable BGI も選択することができます これらを選択した場合 その操作に応じたダイアログが表示されます ロジカルドライブの削除 ドライブグループ内のスペースを再利用するなどの目的で ロジカルドライブを削除することができます Ctrl-R Utility は構成可能なドライブグループを表示します ひとつのドライブグループに複数のロジカルドライブが構成されている場合 ドライブグループ全体を削除することなく ひとつのロジカルドライブを削除することができます CAUTION: ロジカルドライブを削除する前に あらかじめ大切なデータのバックアップを取得してください 次のステップで ロジカルドライブを削除します : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Delete VD を選択し <Enter> キーを押します 削除の確認メッセージが表示されます 3. OK を押し ロジカルドライブを削除します ドライブグループの削除 ドライブグループを削除することができます 次のステップで ドライブグループを削除します : 1. VD Mgmt 画面で ドライブグループを選択し <F2> キーを押します 2. Delete Drive Group を選択し <Enter> キーを押します 削除の確認メッセージが表示されます 3. OK を押し ドライブグループを削除します ロジカルドライブの拡張 ドライブグループ内の未使用の部分を使用して ロジカルドライブの容量を拡張することができます 次のステップで操作します : LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 68

69 ロジカルドライブの拡張は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの拡張は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Expand VD を選択し <Enter> キーを押します Expand Virtual Drive ダイアログが表示されます 図 64: Expand Virtual Drive 3. ロジカルドライブに使用させたい容量を パーセンテージで指定します 例えば 100GB のロジカルドライブの容量を 30GB 分拡張したい場合は 30% を指定します 4. Resize を押し 拡張します ロジカルドライブのデータ消去 消去の操作では 指定されたロジカルドライブのユーザー領域のデータを上書きします これはゼロではない複数のパターンをサポートしています ロジカルドライブのデータ消去はバックグラウンドオペレーションで ユーザーへ進捗のイベント通知を行います 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Erase VD を選択し <Enter> キーを押します 以下のモードのメニューが表示されます : Simple 単一のパターン A を書き込みます Normal ランダム パターン A パターン B の 3 種類を書き込みます Thorough Normal パターンの 3 倍 計 9 種類のデータを書き込みます Stop Erase - 現在動作している消去のオペレーションを停止します このオプションは 最初は無効化されており 動作している間に有効化されます 3. モードを選択し <Enter> キーを押します メッセージボックスが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 69

70 図 65: Erase Virtual Drive 4. データ消去後にロジカルドライブを削除するには Delete Virtual Drive after Erase operation にチェックを入れます 5. Yes を押しデータ消去を開始します データ消去が開始されると Simple, Normal, Thorough オプションは無効化され Stop Erase オプションが有効化されます リンク速度の管理 リンク速度の管理機能で コントローラとエキスパンダ間 またはコントローラと直接接続されたドライブ間のリンク速度を変更できます SAS ポートのすべての Phy で 別の値を設定することもできます リンク速度を選択できます しかし SAS ポートの Phy で異なったリンク速度設定がされていて phy がドライブやエキスパンダに接続されると ファームウェアは選択したリンク速度設定を上書きします 代わりに ファームウェアはすべての Phy で共通の最大速度を使用します 次のステップで操作してください : 6. Controller Settings 画面で Next を押します 2 番目の Controller Settings 画面が表示されます 7. Manage Link Speed を押します Manage Link Speed ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 70

71 図 66: Manage Link Speed SAS Address の列には SAS ドメイン内でユニークな SAS アドレスを表示します Phy の列には Phy の番号が表示されます これは 0 ~ 7 です Link Speed の列には Phy のリンク速度が表示されます 8. 必要なリンク速度を選択します Auto,1.5Gb/s, 3Gb/s, 6Gb/s, 12Gb/s の中から選択できます 9. OK を押します 確認のためのメッセージボックスが表示されます 10. OK を押します リンク速度が設定されます 再起動後に有効になります 節電機能の管理 Dimmer Switch (Power-Save mode) を変更し 節電機能を管理できます 次のステップで操作してください : 1. Controller Settings 画面で Next を押します 2 番目の Controller Settings 画面が表示されます 2. Manage Power Save を選択し <Enter> キーを押します Manage Power Save ダイアログが表示されます 図 67: Manage Power Save Spin down Unconfigured drives のにチェックを入れると 未構成のドライブに対する節電機能を有効にします Spin down Hot Spares のチェックを入れると ホットスペアに対する節電機能を有効にします Spin down Configured Drives のチェックを入れると 構成済みのドライブに対する節電機能を有効にします Drive Standby Time で 待機時間を指定します Drive Standby Time は いずれかの節電機能が有効になっている場合にのみ指定できます 30 分 1 時間 90 分 2 時間 24 時間のいずれかから選択できます Power Save Mode でモードを設定します Auto または Max のいずれかから選択できます Power Save Mode は いずれかの節電機能が有効になっている場合にのみ指定できます Advanced を押して 追加の設定を変更できます このボタンは Spin down Configured drives が有効になっている場合のみ有効です 設定の詳細は 次の項目を参照してください OK を押します 確認のためメッセージボックスが表示されます Yes を押して 設定を保存します 追加の節電機能 Manage Power Save Advanced で 追加の設定を変更できます 次のステップで操作してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 71

72 1. Manage Power Save ダイアログで Advanced を押します Manage Power Save Advanced ダイアログが表示されます 図 68: Manage Power Save Advanced 2. これらのいずれかを選択します : Start Time と End Time フィールドそれぞれで 必要に応じてドライブが稼働する開始時間と終了時間を指定します Do not Schedule Drive Active Time チェックボックスで上記の Start Time と End Time フィールドを無効にするかどうかを選択します 3. OK を押します ドライブグループごとの節電機能の管理 ドライブグループごとに ドライブの節電機能の有無を変更することができます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ドライブグループを選択し <F2> キーを押します 2. Manage Power Save Settings を選択し <Enter> キーを押します Manage Power Save Settings ダイアログが表示されます 3. Select power save mode でモードを選択します 4. OK を押します 図 69: Manage Power Save Settings Drive Group FBU 情報の管理 コントローラに FBU が接続されている場合 情報を参照し またいくつかの設定を変更することができます 次のステップで操作してください : 1. Controller Settings 画面で Next を押します 2 番目の Controller Settings 画面が表示されます 2. Manage Battery を選択し <Enter> キーを押します Battery Properties ダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 72

73 図 70: Battery Properties Battery State フィールドに Optimal 以外の状態が表示されている場合 Non-Optimal Reason フィールドが表示されます Non-Optimal Reason フィールドは読み取り専用で Optimal ではない理由が表示されます 3. Learn Mode で バッテリの Learn Mode を設定します Learn mode は FBU に対して定期的に実行される残容量の調整 確認サイクルです バッテリの種類によって 以下のいずれかを選択できます Automatic ファームウェアが実行サイクルを管理します Disabled ファームウェアは実行サイクルや警告表示を管理しません Disabled (Warning Only) ファームウェアがサイクルを実行することはありませんが 実行が必要になった際には警告イベントを発行します 4. OK を押します 専用ホットスペアの管理 専用ホットスペアは 特定のドライブグループ内で 故障したドライブの代わりに使用されます Virtual Drive Management 画面で作成または削除できます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ドライブグループを選択し <F2> キーを押します 2. Manage Ded. HS (Manage Dedicated Hotspare) を選択して <Enter> キーを押します Dedicated Hotspare ダイアログが表示されます 図 71: Dedicated Hotspare 3. 次の作業を行います : 専用ホットスペアを作成するには ドライブを選択して OK を押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 73

74 専用ホットスペアを削除するには ドライブの選択を外して OK を押します 作成済の専用ホットスペア情報は VD Mgmt 画面の Hot spare drives 項に表示されます 図 72: Dedicated Hotspare (VD Mgmt) ドライブグループの暗号化の管理 SafeStore 機能が使用可能な構成にて ドライブグループを作成する際にドライブの暗号化 (Secure VD) が無効化されている場合 あとから有効に設定を変更することができます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ドライブグループを選択し <F2> キーを押します 2. Secure Drive Group を選択し <Enter> キーを押します 確認のメッセージボックスが表示されます 3. Yes を押します 暗号化を実施すると ロジカルドライブを削除する以外に 無効化することはできません LED 点滅の操作 Locate オプションを使用して 物理ドライブの LED 点滅を操作できます LED 点滅の開始と停止を操作できます 次のステップで操作します : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Locate を選択し <Enter> キーを押します Start または Stop オプションが表示されます 3. 以下のいずれかの操作を行います LED 点滅を開始するには Start を選択し <Enter> キーを押します LED 点滅を停止するには Stop を選択し <Enter> キーを押します Start や Stop は ドライブが接続されている場合にのみ操作できます ストレージ構成の管理 このセクションでは Ctrl-R Utility でストレージ構成を管理する方法を説明します ロジカルドライブの初期化 ロジカルドライブを作成すると Ctrl-R Utility はロジカルドライブを初期化するかどうかを問い合わせます そのタイミングで初期化を行わない場合 後で行うことができます 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Initialization を選択し <Enter> キーを押します 2 つの初期化オプションが表示されます : Fast Init または Slow Init いずれかを選択し <Enter> キーを押します 確認メッセージが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 74

75 図 73: Initialize a Virtual Drive 3. Yes を押して初期化を開始します CAUTION: 初期化すると ロジカルドライブのすべてのデータが消去されます あらかじめ大切なデータのバックアップを取得してください 初期化するロジカルドライブに オペレーティングシステムが入っていないことを確認してください MDC の実行 不意の電源切断など 冗長性のあるロジカルドライブでデータ整合性が崩れている可能性がある場合には MDC を実行してください MDC を実行することで 冗長化されたデータが再計算され復旧します CAUTION: データ整合性が崩れている可能性がある場合には あらかじめ大切なデータのバックアップを取得してください 次のステップで操作してください : 1. VD Mgmt 画面で ロジカルドライブを選択して <F2> キーを押します 2. Consistency Check を選択し <Enter> キーを押します 3. Start を選択し <Enter> キーを押します MDC が開始されます 初期化されていないロジカルドライブに MDC を開始しようとした場合 以下の確認メッセージが表示されます 4. Yes を押します 図 74: Consistency Check 物理ドライブのリビルドの実行 冗長性のあるロジカルドライブ (RAID 1, 5, 6, 10, 50, 60) でドライブが故障した場合 データの消失を防ぐためにリビルドを行う必要があります ホットスペアを使用する可能性もあります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 75

76 本項では 手動でリビルドを開始する手順を説明しています デフォルトでは リビルドは故障したドライブを交換すると自動的に開始されます 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Rebuild を選択し <Enter> キーを押します リビルドが開始されます コピーバックの実行 選択したドライブへのコピーバックを実行することができます コピーバックは ロジカルドライブ内のあるソースドライブのデータを ロジカルドライブに含まれていない別のターゲットドライブへコピーします これにより ドライブの物理的な配置とドライブグループの構成を 以前のものに戻すことができます 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Copyback を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます 3. コピーバック先のドライブを選択します 4. OK を押します コピーバックが開始されます 図 75: Copyback Operation 物理ドライブの取り外し 稀に コントローラに接続された故障していないドライブを取り外したい場合があります ここでは 取り外しの準備のために ドライブをスピンダウンし節電モードにする方法を説明しています 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Prepare for Removal を選択し <Enter> キーを押します 選択した物理ドライブが節電モードになります 3. もしここで 取り外しをやめたい場合は Undo Removal を選択し <Enter> キーを押します グローバルホットスペアの作成 グローバルホットスペアは 冗長アレイの中で故障した物理ドライブの代わりに使用されます これは ホットスペアのドライブの容量が故障したものと同一以上である場合に可能です 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Make Global HS を選択し <Enter> キーを押します ドライブがグローバルホットスペアに設定されます ホットスペアの解除 次のステップで操作してください : LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 76

77 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Remove Hot Spare drive を選択し <Enter> キーを押します ホットスペアが解除されます ドライブをオフラインにする 冗長性のあるドライブを RAID 構成から外すには あらかじめ Offline に設定する必要があります これにより その後にドライブがコントローラにより故障と判断される可能性を防ぎます CAUTION: 手順を実行後 そのドライブのデータは無効になります 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Place Drive Offline を選択し <Enter> キーを押します ドライブが Offline またはさらに Unconfigured Good になります ドライブをオンラインにする ドライブを Online にできます Online にすると ロジカルドライブ内で正常なドライブとして扱われます CAUTION: 手順を実行後 ロジカルドライブ内のデータ整合性がとれなくなり データが破壊される可能性があります 故障したドライブを交換する場合は リビルドを行ってください 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Place Drive Online を選択し <Enter> キーを押します ドライブが Online になります 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) SafeStore Disk Encryption 機能をサポートするアレイコントローラに SED をサポートするドライブを接続している場合は 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) をによって瞬時にデータの削除を実行できます 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Instant Secure Erase を選択し <Enter> キーを押します 確認のためのメッセージが表示されます 3. Yes を押します 物理ドライブのデータ消去 SED でデータ保護されていないドライブに対して データを消去することができます 保護されていないドライブのすべてのアクセス可能なセクタへ 指定されたパターンのデータを上書きします これには 複数のデータパターンを選択できます データ消去は バックグラウンドタスクとして動作します 次のステップで操作してください : 1. PD Mgmt 画面で 物理ドライブを選択し <F2> キーを押します 2. Drive Erase を選択し <Enter> キーを押します 以下のモードのメニューが表示されます : Simple 単一のパターン A を書き込みます Normal ランダム パターン A パターン B の 3 種類を書き込みます Thorough Normal パターンの 3 倍 計 9 種類のデータを書き込みます Stop Erase - 現在動作している消去のオペレーションを停止します このオプションは 最初は無効化されており 動作している間に有効化されます 3. モードを選択し <Enter> キーを押します メッセージボックスが表示されます 4. Yes を押しデータ消去を開始します データ消去が開始されると Simple, Normal, Thorough オプションは無効化され Stop Erase オプションが有効化されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 77

78 4. HII Configuration Utility MegaRAID Human Interface Infrastructure (HII) Configuration Utility は オペレーティングシステム起動前の Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) 環境で コントローラ 物理ドライブ ロジカルドライブの構成を行うものです この章では SAS RAID コントローラ上の RAID 構成の作成と参照に使用する HII Configuration Utility について説明します HII Configuration Utility を使用した RAID 構成の作成方法は ディスクアレイ構成の作成例 (HII Utility) を参照してください 4.1. HII Configuration Utility の開始 終了 HII Configuration Utility を開始するには システムのブート時に次のステップを行います : 1. システムのブート中に BIOS セットアップを起動します 2. 操作したい SAS アレイコントローラを選択し SAS アレイコントローラの設定メニューを開きます Dashboard View が表示されます 3. HII Configuration Utility を終了するには BIOS セットアップを終了します BIOS セットアップの起動方法 メニュー表示名 操作方法は システムの仕様に依存します 起動には一般的に <F2> キーが使用されます 詳細は画面の表示やシステムのドキュメントを参照してください 4.2. HII Dashboard View 以下のセクションにて Dashboard View に表示される各要素について記載します 図 76: Dashboard View Main Menu Dashboard View より Main Menu を選択すると Main Menu ダイアログが表示されます Main Menu は アレイコントローラ ロジカルドライブ ドライブグループやハードウェアコンポーネントの設定や管理の機能を提供します コントローラが Safe Mode で動作している時は Main Menu には警告メッセージが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 78

79 Main Menu には下記メニューオプションが表示されます Configration Management ロジカルドライブの作成 ドライブグループの設定の確認 ホットスペアドライブ情報の確認や アレイ構成の作成等の機能を提供します 詳細はストレージ構成の管理を参照してください Controller Management アレイコントローラの情報の確認および管理 コントローラ設定の初期化 スケジュールタスクの設定や パトロールリードの設定等の機能を提供します 詳細はコントローラの管理を参照してください Virtual Drive Management ロジカルドライブの情報の確認 ロケート 各種タスクの実行等の機能を提供します 詳細はロジカルドライブの管理を参照してください Drive Management 物理ドライブの情報の確認 ロケート 初期化 リビルド等の機能を提供します 詳細は物理ドライブの管理を参照してください Hardware Components BBU/FBU の情報の確認や管理 エンクロージャの管理等の機能を提供します 詳細はその他ハードウェアコンポーネントの管理を参照してください HELP HELP セクションは HII Configuration Utility の特定の内容についてのヘルプを表示します Discard Preserved Cache Foreign Configuration Configure Silence Alarm Discard Preserved Cache についてのヘルプは フラッシュモジュールにキャッシュデータが残留している場合のみ表示されます Foreign Configration についてのヘルプは 外部記憶情報が検出されている場合のみ表示されます PROPERTIES PROPERTIES セクションは下記の情報を表示します 図 77: Dashboard View PROPERTIES Status アレイコントローラのステータスを表示します Current Personality 現在のパーソナリティモードを表示します Backplane アレイコントローラに接続されているバックプレーンの数を表示します BBU 接続されているバッテリーバックアップ / フラッシュバックアップユニットの数を表示します Enclosure アレイコントローラに接続されているエンクロージャの数を表示します Drives アレイコントローラに接続されている物理ドライブの数を表示します Drive Groups ドライブグループの数を表示します Virtual Drives LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 79

80 ロジカルドライブの数を表示します View Server Profile システムがサポートする UEFI の版数を表示します また 下記図のメニューオプションを表示します 図 78: Dashboard View PROPERTIES Server Profile - Controller Management アレイコントローラの情報の確認および管理 コントローラ設定の初期化 スケジュールタスクの設定や パトロールリードの設定等の機能を提供します 詳細はコントローラの管理を参照してください - Hardware Components BBU/FBU の情報の確認や管理 エンクロージャの管理等の機能を提供します 詳細はその他ハードウェアコンポーネントの管理を参照してください - Drive Management 物理ドライブの情報の確認 ロケート 初期化 リビルド等の機能を提供します 詳細は物理ドライブの管理を参照してください - Virtual Drive Management ロジカルドライブの情報の確認 ロケート 各種タスクの実行等の機能を提供します 詳細はロジカルドライブの管理を参照してください ACTIONS ACTIONS セクションは アレイコントローラで下記のアクションを行う機能を提供します 図 79: Dashboard View ACTIONS Discard Preserved Cache Preserved Cache を破棄する際に使用します ATTENTION: 外部記憶情報 (foreign configuration) が存在する場合 presered cacheを破棄する前にインポートを実施してください 実施しない場合 外部記憶情報に記録属するデータをが失われます Discard Preserved Cache オプションは フラッシュモジュールにキャッシュデータが残留している場合のみ表示されます View Foreign Configuration 外部構成情報のプレビュー インポートおよび消去を実施する際に使用します 詳細は Foreign Configuration の管理を参照してください ロジカルドライブが SafeStore 機能にて暗号化されている場合は セキュリティキーの入力が必要です Configure 各種設定を行うオプションを表示します 詳細はストレージ構成の管理を参照してください Set Factory Defaults アレイコントローラ設定値を工場出荷設定値にセットします Update Firmware LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 80

81 アレイコントローラのファームウェアをアップデートします 詳細はファームウェアのアップデートを参照してください Silence Alarm アレイコントローラのアラームを停止します このオプションはアレイコントローラのアラーム機能が無効な場合は選択できません BACKGROUND OPERATIONS ロジカルドライブおよび物理ドライブに対して実行中のバックグラウンドタスクを表示します 実行中のバックグラウンドタスクが無い場合は None と表示されます ロジカルドライブおよび物理ドライブにバックグラウンドタスクが実行中の場合は 実行されているタスクの数が表示されます 各メニューを選択することにより Virtual Drive Management または Drive Management ダイアログを表示し 進捗の表示 中止または停止を指示することができます 図 80: Dashboard View BACKGROUND OPERATIONDS MegaRAID ADVANCED SOFTWARE OPTIONS アレイコントローラが使用可能な追加機能を表示します Manage MegaRAID Advanced Software Options オプションより ライセンスの管理を行うことができます 詳細はソフトウェアライセンスの管理を参照してください 図 81: Dashboard View MegaRAID ADVANCED SOFTWARE OPTIONS 4.3. Critical Boot Error Message 消失したロジカルドライブに対して preserved cache が残っている場合 HII Configuration Utility は Critical Boot Error Message というタイトルの表示を行います 物理ドライブの故障や取り外しによりロジカルドライブが正常に動作していない場合などに表示される場合があります 操作を継続するには 対処を行う必要があります このメッセージが表示された場合は 以下の対処を行ってください 1. すべてのドライブやケーブルが正しく接続されていることを確認します 2. ドライブに LED がある場合 故障を示していないことを確認します 3. 接続や LED 表示に問題がない場合 構成情報に問題がある可能性があります これを解決するため <C> キーまたは <Y> キーを押して構成情報を修復します 同じメッセージが表示されなくなるまで 操作を繰り返してください また 最後に <ESC> キーを押して画面を閉じてください 4. これらの操作でも問題が解決しない場合 購入元にご相談ください 4.4. ストレージ構成の管理 メインメニューで Configuration Management を選択すると 以下のような Configuraiton Management 画面が表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 81

82 図 82: Configuration Management 次の章で操作を説明します ロジカルドライブが設定されていない場合 最初の 2 点のみ表示されます また 状況によっては Manage Foreign Configuration がメニューに表示されることもあります ロジカルドライブのプロファイル作成 ロジカルドライブを あらかじめ決められたプロファイルを使用して作成するには 次のステップで行います 1. メインメニューから Configuration Management を選択します 2. Configuration Management メニューから Create Profile Based Virtual Drive を選択します 3. Create Virtual Drive メニューから Generic RAID 0 など使用するプロファイルを選択します 4. 詳細な設定を Drive Selection Criteria フィールドに設定します ( 選択肢がない場合は表示されません ) 5. Save Configuration を選択し 構成を作成します 6. リストの中から RAID レベルなどの設定を選択します 7. 選択可能な項目が Create Configuration ダイアログ内に表示されます 8. 以下の項目が選択可能です システムにより選択できる項目が異なります 表 21: Virtual Drive Creation Profile Options オプション Drive Selection Criteria Virtual Drive Name RAID Level Virtual Drive Size Power Save Mode Strip Size Read Policy Write Policy I/O Policy Access Policy Disk Cache Policy Default Initialization Save Configuration 説明 使用するドライブの条件を指定します ロジカルドライブの名前を指定します RAID レベルを指定します ロジカルドライブの容量を指定します デフォルトでは 最大容量が指定されています ドライブの節電機能を None, Auto, Max, Max without Cache, Controller Defined の中から指定します ストライプサイズを 8 KB, 16 KB, 32 KB, 64 KB, 128 KB, 256 KB, 512 KB, 1 MB の中から指定します リードキャッシュのポリシーを Default ( コントローラの設定に従う ) Read Ahead No Read Ahead の中から指定します ライトポリシーを Default ( コントローラの設定に従う ) Write Through Write Back Always Write Back の中から指定します I/O ポリシーを Default ( コントローラの設定に従う ) Direct IO Cached IO の中から指定します アクセスポリシーを Read/Write Read Only の中から指定します 物理ドライブの書き込みキャッシュを Unchanged ( ドライブの設定に従う ) Enable Disable の中から指定します ロジカルドライブの初期化の設定を No Fast Full の中から指定します このウィザードにより設定される構成を保存します ロジカルドライブの手動作成 Configuration Management メニューから Create Virtual Drive を選択すると 次の例にある画面が表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 82

83 図 83: Create Configuration ウィンドウ ロジカルドライブを作成するには 次のステップで行います 1. Select RAID Level を選択し <Enter> キーを押し 表示されたメニューの中から RAID レベルを指定します RAID1E を作成する場合 RAID1 を選択し 物理ドライブを 4 台以上設定します その際 HII Configuration Utility 上は RAID1 として表示されます RAID00 は本製品では未サポートです 図 84:Select RAID Level 2. SafeStore Disk Encryption 機能が使用可能なアレイコントローラおよび物理ドライブを使用し セキュリティ機能を設定済の場合は Secure Virtural Drive フィールドに [Enabled] に設定することで ロジカルドライブの暗号化を行うことができます 3. Select Drives From を選択し <Enter> キーを押し 表示されたメニューの中から Unconfigured Capacity または Free Capacity を指定します Unconfigured Capacity: これを指定した場合 新しいロジカルドライブは 未構成のドライブを使用して作成されます Free Capacity: これを指定した場合 新しいロジカルドライブは 構成済みドライブの未使用の領域を使用して作成されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 83

84 図 85: Select Drives From 4. 下記の手順にて 使用する物理ドライブを選択します 作成する RAID レベルにより 手順が異なります RAID 0/1/1E/5/6 の場合 i. Select Drives を選択し 物理ドライブの選択画面を表示します 図 86: Select Drives ii. 使用する物理ドライブを選択し [Space] キーを押して Enabled にします 個別に選択する代わりに Check All ( すべて指定 ) または Uncheck All ( 指定を解除 ) をすることもできます 図 87: Select Drives ウィンドウ 指定する物理ドライブ数が 作成する RAID レベルに過不足がないようにしてください 必要なドライブ数は表 22 を参照してください 表 22: 必要な物理ドライブ数 (RAID0/1/1E/5/6) RAID レベル RAID0 RAID1 RAID1E RAID5 RAID6 必要な物理ドライブ数 1 台以上 2 台 4~32 の偶数台 3 台以上 3 台以上 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 84

85 Select Media Typeから 表示するドライブの種類を絞り込むことができます HDDまたはSSDを選択できます ひとつのロジカルドライブにHDDとSSDを混在させることはできません Select Interface Typeから ドライブのインターフェースの種類を絞り込むことができます SAS SATA Both ( 両方 ) から指定できます ひとつのロジカルドライブにSASとSATAを混在させることはできません iii. Apply Changes を選択し [Enter] キーを押します 確認メッセージが表示されるので [Enter] キーを押します 図 88: 確認画面 異なる容量の物理ドライブが混在している場合 空き領域は使用できない旨の警告メッセージが表示されます そのまま進める場合は Yesを選択し <Enter> キーを押してください RAID 10/50/60 の場合 i. Span 1 の Select Drives を選択し 物理ドライブの選択画面を表示します 図 89: Create Virtual Drive (with Span) ii. Span 1 で使用する物理ドライブを選択し [Space] キーを押し Enabled へ変更します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 85

86 図 90: Select Drives 指定する物理ドライブ数が 作成するRAIDレベルに過不足がないようにしてください 必要なドライブ数は表 23を参照してください 表 23: 必要な物理ドライブ数 (RAID10/50/60) RAID レベル 1 Span に必要な物理ドライブ数 (PD per Span) 必要な物理ドライブ数 RAID10 2 台 2 台 x スパン数 RAID50 3 台以上 3 台以上 x スパン数 RAID60 3 台以上 3 台以上 x スパン数 iii. Span 1 の物理ドライブを選択したのち Apply Changes を選択し [Enter] キーを押します 下記メッセージが表示されるので [Enter] キーを押します 図 91: Confirm 異なる容量の物理ドライブが混在している場合 空き領域は使用できない旨の警告メッセージが表示されます そのまま進める場合は Yesを選択し <Enter> キーを押してください iv. Add More Spans を選択し [Enter] キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 86

87 図 92: Add More Spans v. Span 2 が作成されて Span 2 の Select Drives が選択できるようになります Span 2 の Select Drives を選択して [Enter] キーを押します 図 93: Select Drives1 vi. Span 2 で使用する物理ドライブを選択し [Space] キーを押し Enabled へ変更します 図 94: Select Drives2 vii. Span 2 の物理ドライブを選択したのち Apply Changes を選択し [Enter] キーを押します 下記メッセージが表示されるので [Enter] キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 87

88 図 95: Select Drives3 viii. 3 つ以上の Span を作成する場合は 追加する Span に対して iv~vii の手順にて実施します 5. 同一ドライブグループ内に複数のロジカルドライブを作成する場合は Virtual Drive Size Virtual Drive Size Unit を選択し ロジカルドライブの容量を設定します きません 容量を指定しない場合は 設定可能な最大容量を使用します Span を使用する RAID レベル (10/50/60) では 同一ドライブグループ内に複数のロジカルドライブを作成することはで 6. その他必要に応じて CONFIGURE VIRTUAL DRIVE PARAMETER よりロジカルドライブの詳細設定を行います 各パラメータの意味は表 24 を参照してください 図 96: Configure Virtual Drive Parameters 7. Save Configuration を選択し <Enter> キーを押します 8. 確認メッセージを表示されます OK を選択し <Enter> キーを押します ロジカルドライブのポリシー設定の説明については 以下を参照してください 表 24: Virtual Drive のポリシー オプション Strip Size Read Policy Write Policy I/O Policy Access Policy Drive Cache Disable Background Initialization (BGI) Default Initialization Emulation Type 説明 ストライプサイズを 8 KB, 16 KB, 32 KB, 64 KB, 128 KB, 256 KB, 512 KB, 1 MB の中から指定します リードキャッシュのポリシーを Ahead (Read Ahead) Normal (No Read Ahead) の中から指定します ライトポリシーを Write Through, Write Back, Always Write Back の中から指定します I/O ポリシーを Direct Cached の中から指定します アクセスポリシーを Read/Write Read Only Blocked の中から指定します 物理ドライブの書き込みキャッシュを Unchanged ( ドライブの設定に従う ) Enable Disable の中から指定します ロジカルドライブの BGI の設定を Enabled Disabled の中から指定します ロジカルドライブの初期化の設定を No Fast Slow の中から指定します 512e ドライブのエミュレーションタイプを Defaut Disable Force の中から指定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 88

89 CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの作成 Configuration Management メニューから Create CacheCade Virtual Drive を選択すると 次の例にある画面が表示されます 図 97: Create CacheCade Virtial Drive ウィンドウ CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブを作成するには 次のステップで行います 1. RAID Level を選択し <Enter> キーを押し 表示されたメニューの中から RAID レベルを指定します 2. Write Cache Policy を選択し <Enter> キーを押し 表示されたメニューの中からライトポリシーを指定します 3. 使用する物理ドライブを選択し [Space] キーを押して Enabled にします 個別に選択する代わりに Check All ( すべて指定 ) または Uncheck All ( 指定を解除 ) をすることもできます 指定する物理ドライブ数が 作成する RAID レベルに過不足がないようにしてください 4. 指定が完了したら Create CacheCade Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します 5. 確認メッセージを表示されます OK を選択し <Enter> キーを押します ドライブグループプロパティの表示 Configuration Management メニューから View Drive Group Properties を選択すると 次の例にある画面が表示されます 図 98: View Drive Group Properties ウィンドウ ドライブグループは 物理ドライブで構成されたロジカルドライブの管理単位です ドライブグループ内のロジカルドライブは 同一の RAID レベルのみ指定できます この画面では ひとつのドライブグループの情報を表示します Capacity Allocation では ドライブグループ内に構成されているロジカルドライブの容量などの情報を表示します 空き領域を確認するには Capacity Allocation を選択し <Enter> キーを押します グローバルホットスペアの表示 Configuration Management メニューから View Global Hot Spares を選択すると 次の例にある画面が表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 89

90 図 99: View Global Hot Spare Drives 構成のクリア Configuration Management メニューから Clear Configuration を選択すると 警告メッセージが表示されます メッセージに表示されている通り この操作ではすべてのロジカルドライブやホットスペアの設定が消去されます CAUTION: ロジカルドライブ上のデータを残したい場合は あらかじめバックアップされていることを確認してください 操作を継続するには 次のステップで行います 1. Confirm を選択し <Space> キーを押します [X] とチェックが入ります 2. Yes を選択し <Enter> キーを押します 完了メッセージが表示されます 3. OK を選択し <Enter> キーを押します Foreign Configuration の管理 Configuration Management メニューから Manage Foreign Configuration を選択すると 次の例にある画面が表示されます 図 100: Manage Foreign Configuration Foreign Configuration の操作は 以下を参照してください Foreign Configuration の参照とインポート Foreign Configuration ( 外部構成情報 ) をインポートまたは消去する前に 内容を参照することができます Foreign Configuration のインポートとは 他のシステムのコントローラから移設した直後の 利用可能でない (Inactive) 物理ドライブを利用可能にすること (Activate) を示します インポートすると ロジカルドライブの構成がそのコントローラに取り込まれます Foreign Configuration が次のいずれかの状態の場合 インポートは行えません ロジカルドライブの状態が INACTIVE ではない ロジカルドライブの状態が FAILED または MISSING 現在のコントローラに対して 構成の互換性がない 最大数のロジカルドライブやホットスペアが構成されている LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 90

91 SafeStore 機能を使用可能なアレイコントローラの場合は Foreign Configuration をインポートする前に セキュリティ設定の有効化と無効化を行い ロックされた Foreign Configuration をインポート可能な状態にします ただし セキュリティ設定が無効な場合でも ドライブが暗号化されていなかった場合はそのままインポートが可能です 次のステップで操作します : 1. Preview Foreign Configuration を選択します 次のダイアログが表示され Foreign Configuration に含まれる物理ドライブの情報が表示されます 搭載されているドライブが多い場合は 画面をスクロールして構成を確認します 図 101: Preview Configuration ウィンドウ SafeStore 機能によって暗号化されたドライブをインポートする際 アレイコントローラのセキュリティ設定に記録されているセキュリティキーと インポートするロジカルドライブを暗号化する際に設定したセキュリティキーが異なる場合は 暗号化する際に設定したセキュリティキーの入力が必要となります 正しいセキュリティキーを入力すると Import Foreign Configration および Clear Foreign Configuration 機能が選択可能になります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 91

92 図 102: Unlock Secured Drive 2. Import Foreign Configuration を選択し <Enter> キーを押します 構成がインポートされる旨の警告メッセージが表示されます 図 103: Import Foreign Configuration (Confirm) 3. Confirm を選択し <Space> キーを押します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します Foreign Configuration がインポートされます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 92

93 図 104: Import Foreign Configuration (success) Foreign Configuration の消去 Foreign Configuration をクリアするには 次のステップで操作します : 1. Manage Foreign Configuration メニューから Clear Foreign Configuration を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 2. Confirm を選択し <Space> キーを押します 3. Yes を選択し <Enter> キーを押します Foreign Configuration がクリアされます Preview Configuration 画面から消去の操作を行うこともできます SafeStore 機能によって暗号化されている Foreign Configuration は Clear Foreign Configuration では消去できません この場合 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) によって 構成情報および記録されたデータを消去することができます 4.5. コントローラの管理 メインメニューから Controller Management を選択すると 次の画面が表示されます 次のメニューがあります : ファームウェアのアップデート (Firmware Update) Preserved Cache のクリア (Discard Preserved Cache) アラームの停止 (Silence Alarm) 基本情報の表示 追加情報の表示 (Advanced Controller Management) 拡張プロパティの管理 (Advanced Controller Properties) 図 105: Controller Management Basic Properties では以下の情報が表示されます 表 25: Basic Properties プロパティ Product Name Serial Number 説明 コントローラの製品名 コントローラのシリアル番号 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 93

94 Controller Status Select Boot Device PCI ID PCI Slot Number Package Version Firmware Version NVDATA Version Connector Count Drive Count Virtual Drive Count ロジカルドライブ 物理ドライブ バッテリバックアップ等を総合したコントローラの状態 Optimal: 正常に動作しています Needs Attention: いずれかのコンポーネントが正常に動作していない可能性があります Safe Mode: いずれかのコンポーネントの異常により 動作が制限されています ブートに使用するデバイス コントローラの PCI ID コントローラが搭載されている PCI スロット番号 ファームウェアパッケージの版数 基本部ファームウェアの版数 NVDATA の版数 コントローラの SAS/SATA ポート数 接続されている物理ドライブ数 ロジカルドライブ数 追加情報の表示 メニューから Advanced Contorller Management を選択すると 次の画面が表示されます この画面では 次の操作を行うことができます : 図 106: Advanced Controller Management 表 26: Advanced Controller Management プロパティ Clear Controller Events Save Controller Events Save TTY Log Enable Drive Security Disable Drive Security Change Security Key Manage Link Speed Manage MegaRAID Advanced Software Options Schedule Consistency Check Set Factory Defaults 説明コントローラ内のイベントログを消去しますコントローラ内のイベントログをファイルに保存しますコントローラ内のデバッグログをファイルに保存します SafeStore 機能によるドライブ暗号化設定を有効化します SafeStore 機能によるドライブ暗号化設定を無効化します SafeStore 機能によるドライブ暗号化設定を変更しますリンク速度を管理するメニューを開きます Advanced Software Options を管理するメニューを開きます MDC のスケジュールを管理するメニューを開きますコントローラの設定を工場出荷時に戻します 拡張プロパティの管理 メニューから Advanced Contorller Properties を選択すると 次の画面が表示されます 次のメニューがあります : LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 94

95 キャッシュメモリの管理 (Cache and Memory) パトロールリードの管理 (Patrol Read) 節電機能の管理 (Power Save Settings) ホットスペアの管理 (Spare) タスクレートの管理 (Task Rates) 拡張設定の管理 (CONTROLLER PROPERTIES) 図 107: Advanced Controller Properties 拡張設定の管理 (CONTROLLER PROPERTIES) について 表示のみの項目と 設定可能な項目があります 設定可能な項目は それぞれを変更後 Apply Changes を選択し <Enter> キーを押してください この画面では 次の操作を行うことができます : 表 27: Advanced Controller Properties プロパティ Auto Import Foreign Configuration Boot Mode Controller BIOS Controller Temperature RoC Temperature Shield State Supported Drive Security T10-PI Extended Virtual Drive Support Maintain Drive Fail History SMART Polling Stop Consistency Check on Error JBOD Mode Write Verify Large IO Support 説明 Foreign Configuration の自動インポートを Enable Disable で表示または指定します 起動時に異常があった場合の動作を指定します Stop on error Pause on error Ignore errors Safe mode で表示または指定します コントローラ上の BIOS を Enable Disable で表示または指定します ブート用コントローラの BIOS は Enable である必要があります コントローラの温度を表示します RAID チップの温度を表示します Shield State 機能の状態を表示します ドライブ暗号化機能の状態を表示します T10-PI 保護機能の状態を表示します 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください ドライブ故障履歴の管理を Enable Disable で表示または指定します ドライブの SMART 状態取得の間隔を指定します <+> または <-> キーで値を変更できます MDC 実行中のエラー検出した場合に MDC を停止するかを表示または指定します 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 95

96 ソフトウェアライセンスの管理 Manage MegaRAID Advanced Software Options ダイアログで 有効化されているライセンスの表示や 関連する操作を行うことができます ライセンスの操作は 次のステップで行います 1. Advanced Controller Management メニューで Manage MegaRAID Advanced Software Options を選択し <Enter> キーを押します Manage MegaRAID Advanced Software Options メニューが開き 現在有効化されているライセンスが表示されます 図 108: Manage MegaRAID Advanced Software Options 2. Activation Key を選択し <Enter> キーを押します Activation Key の入力フィールドが表示されますのでキーを入力します 3. Activate を選択し <Enter> キーを押します キーが有効化されます コントローラログの保存または消去 ログを保存する : Advanced Controller Management メニューから Save Controller Events を選択すると 次のウィンドウが表示されます ログが空の場合 その旨のエラーメッセージが表示されます 図 109: Save Controller Events ファイルにログを保存するには 次のステップで行ってください : ファイルを保存するためには UEFI から認識可能な FAT フォーマット等のファイルシステムが必要です 1. Select File System を選択し <Enter> キーを押した後 ファイルを保存するファイルシステムを指定します 2. Select Directory を選択し <Enter> キーを押した後 ファイルを保存するディレクトリを指定します 3. Enter Filename を選択し <Enter> キーを押した後 ファイル名を入力します 4. Save Events を選択し <Enter> キーを押します ファイルが保存されます ログを消去する : 1. Advanced Controller Management メニューから Clear Controller Events を選択すると 確認メッセージが表示されます OK を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 96

97 セキュリティ設定の有効化と無効化 Advanced Controller Management メニューから Enable Drive Security を選択すると 下記のウィンドウが表示されます RAID コントローラが SafeStore 機能をサポートしている場合のみ使用可能です ドライブの暗号化は 自己暗号化 (Self- Encrypting Drive, SED) に対応したドライブを接続したときのみ使用可能です 図 110: Enable Drive Security (Choose Drive Security Mode) セキュリティ設定を有効にすると システムのデータを不正なアクセスから保護することができます Local Key Management (LKM) は ドライブのセキュリティ管理方式の一つです LKM はコントローラ内にセキュリティキーを記録し 外部機器を使用しない実装です 少数台のコンピュータシステムによってセキュリティを構成する場合に適しています 下記の手順にて LKM によるセキュリティ設定を有効にすることができます 1. Local Key Management (LKM) フィールドを [Enabled] に設定します 2. OK を選択し <Enter> キーを押します 下記のダイアログが表示されます 図 111: Enable Drive Security 3. Security Key Identifier フィールドにて セキュリティキー識別子を設定します アレイコントローラが自動生成した識別子をそのまま使用するか 新規に入力してください 4. Security Key フィールドにて セキュリティキーを設定します Suggest Security Key を選択すると アレイコントローラによってセキュリティキーが自動生成されます 5. Confirm フィールドに 確認の為 再度セキュリティキーを入力します ATTENTION: セキュリティキーを忘れてしまった場合 記録したデータへのアクセスは失われます セキュリティキーに関する情報は必ず記録し 手順によって指示された際に入力できるようにしてください セキュリティキーは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります 空白文字は使用できません US( 英語 ) キーボード以外を使用する場合 2 バイト文字 (double-byte character set, DBCS) を Security Key フィールドに入力することはできません ASCII 文字のみ使用可能です LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 97

98 US( 英語 ) キーボード以外を使用して記号を入力する場合 キーボードレイアウトに設定された記号と異なる文字が入力されることがあります 6. ブートパスワードを設定したい場合は Password フィールドにて設定します 7. Confirm フィールドに 確認のため 再度ブートパスワードを入力します ブートパスワードは 8~12 文字 で設定してください 英大文字 英小文字を区別します ブートパスワードを使用しない場合は Pause for Password at Boot Time 項を [Disabled] に設定してください Enforce Strong Password Security を [Enabled] に設定した場合 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用するより強固なパスワードの設定ルールを有効にすることができます 8. I Recorded the Security Settings 項を [Enabled] に設定します 9. Enable Drive Security を選択し <Enter> キーを押します 10. 確認画面で Confirm 項を [Enabled] に設定します 11. Yes を選択し <Enter> キーを押します 下記の手順にて LKM によるセキュリティ設定を無効化することができます セキュリティ設定を無効化すると 既存のデータはセキュアでなくなり 新規に暗号化されたロジカルドライブを作成することができなくなります セキュリティ設定の無効化は外部構成情報を持つドライブに対しては機能しません そのため 過去に暗号化した後取り外したドライブのデータにアクセスする為 ドライブを再度接続し外部構成情報をインポートする際もセキュリティキーを入力する必要があります アレイコントローラに暗号化されたロジカルドライブが接続されている場合 セキュリティ設定を無効化することはできません この場合は まず暗号化されたロジカルドライブを全て削除する必要があります 下記の手順にてセキュリティ設定を無効化してください 1. Advanced Controller Management メニューより Disable Drive Security を選択します 2. 下記ダイアログが表示されます 3. 確認画面で Confirm 項を [Enabled] に設定します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します ATTENTION: セキュリティ設定を無効化すると 新規に暗号化されたロジカルドライブを作成することができなくなります また 未使用状態のドライブ内に記録されていたデータは全て消去されます セキュリティ設定の無効化は 外部構成情報を持つドライブには機能しません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 98

99 セキュリティ設定の変更 Advanced Controller Management メニューから Change Security Key を選択すると Change Security Key ダイアログが表示されます 下記の手順にて セキュリティキー識別子 セキュリティキーおよびブートパスワードの設定を変更することができます 1. OK を選択し <Enter> キーを押します 下記のダイアログが表示されます 図 112: Change Security Key 2. セキュリティキー識別子は設定済のものが自動入力されています セキュリティキー識別子を変更する場合は Use the Existing Security Key Identifier 項を [Disabled] に設定し Enter a New Security Key Identifer フィールドに入力します セキュリティキーを変更する際は 管理を確実にするため セキュリティキー識別子も同時に変更することを推奨します 3. Enter Existing Security Key フィールドに 現在のセキュリティキーを入力します 4. Enter a New Security Key フィールドにて 新しいセキュリティキーを設定します Suggest Security Key を選 択して <Enter> キーを押すと アレイコントローラによってセキュリティキーが自動生成されます 5. Confirm フィールドに 確認の為 再度セキュリティキーを入力します ATTENTION: セキュリティキーを忘れてしまった場合 記録したデータへのアクセスは失われます セキュリティキーに関する情報は必ず記録し 手順によって指示された際に入力できるようにしてください セキュリティキーは 8~32 文字の 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する必要があります 空白文字は使用できません US( 英語 ) キーボード以外を使用する場合 2 バイト文字 (double-byte character set, DBCS) を Security Key フィールドに入力することはできません ASCII 文字のみ使用可能です US( 英語 ) キーボード以外を使用して記号を入力する場合 キーボードレイアウトに設定された記号と異なる文字が入力されることがあります 6. ブートパスワードを設定したい場合は Password フィールドにて設定します 7. ブートパスワードは 8~12 文字で設定してください 英大文字 英小文字を区別します ブートパスワードを使用しない場合は Pause For Password のチェックを解除してください Enforce Strong Password Security を選択した場合 数字 英小文字 英大文字 記号 (< + 等 ) をそれぞれ最低一文字使用する より強固なパスワードの設定ルールを有効にすることができます 8. I Recorded the Security Settings 項を [Enabled] に設定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 99

100 9. Change Security Key を選択し <Enter> キーを押します 10. 確認画面で Confirm 項を [Enabled] に設定します 11. Yes を選択し <Enter> キーを押します リンク速度の管理 Manage Link Speed メニューでは コントローラとエキスパンダ コントローラと物理ドライブ間のリンク速度を変更することができます Advanced Controller Management メニューから Manage Link Speed を選択すると 次のウィンドウが表示されます デフォルトでは すべての Phy に対して Auto ( 自動検出 ) となっています 図 113: Manage Link Speed 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい Phy を選択し <Enter> キーを押します 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します 3. OK を選択し <Enter> キーを押します キャッシュやメモリの管理 Advanced Controller Properties メニューから Cache and Memory を選択すると 次のウィンドウが表示されます 図 114: Cache And Memory 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい項目を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 100

101 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します 3. Apply Changes を選択し <Enter> キーを押します Patrol Read の管理 Advanced Controller Properties メニューから Patrol Read を選択すると 次のウィンドウが表示されます 現在の設定の表示 開始や停止 また設定を変更することができます 図 115: Patrol Read 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい項目を選択し <Enter> キーを押します Mode: Auto ( 定期的に自動実行 ) Manual ( 手動実行 ) Disabled ( 無効 ) から指定します Rate: ホストからの I/O に対する Patrol Read の割合を指定します Settings for Unconfigured Space: 物理ドライブ上の未使用領域に対する実行有無を指定します 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します 3. Apply Changes を選択し <Enter> キーを押します 開始や停止をするには Start Suspend Resume Stop のいずれかを選択し <Enter> キーを押します これらのボタンは 現在動作しているかどうか また Mode 設定によって 操作できない場合があります 節電機能の管理 Advanced Controller Properties メニューから Power Save Settings を選択すると 次のウィンドウが表示されます 現在の設定の表示 開始や停止 また設定を変更することができます 図 116: Power Save Settings このダイアログでは 未使用やホットスペアのドライブを節電状態へ移行させるかどうか またスピンダウンさせるかどうかを設定できます 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい項目を選択し <Enter> キーを押します Spin Down Unconfigured Good: 未使用 (Unconfigured Good) のドライブに対して節電機能の有無を指定します Spin Down Hot Spare Drives: ホットスペアのドライブに対して節電機能の有無を指定します Power Save Mode: None Auto Max Max without Cache の中からモードを指定します Drive Standby Time: 節電開始するまでの待ち時間を指定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 101

102 Spinup Drive Count: 節電を解除する際 一度に起動するドライブの数を指定します Spinup Delay: 節電を解除する際 ドライブごとの間隔を指定します 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します 3. Apply Changes を選択し <Enter> キーを押します ホットスペアの管理 Advanced Controller Properties メニューから Spare を選択すると 次のウィンドウが表示されます 現在の設定の表示 また設定を変更することができます 図 117:Spare 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい項目を選択し <Enter> キーを押します Persistent Hot Spare: システムのバックプレーンやディスクキャビネットのドライブスロットにホットスペア専用のスロットを割り当てる機能の有効 無効を指定します 本設定が有効の場合 ホットスペアドライブを取り外し 同じスロットに新規に物理ドライブを取り付けると 物理ドライブは自動的にホットスペアドライブに再設定されます Replace Drive: 物理ドライブの入れ替え機能 ( コピーバック ) の有効 無効を指定します Replace Drive on SMART Error: SMART( 故障予測 ) エラーが検出された際 自動的に物理ドライブの入れ替え ( コピーバック ) を開始する機能の有効 無効を指定します 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します 3. Apply Changes を選択し <Enter> キーを押します タスクレートの管理 Advanced Controller Properties メニューから Task Rates を選択すると 次のウィンドウが表示されます 現在の設定の表示 また設定を変更することができます 図 118: Task Rates 設定を変更するには 次のステップで行ってください : 1. 変更したい項目を選択し <Enter> キーを押します Background Initialization <BGI> Rate: BGI のレートを指定します Consistency Check Rate: MDC のレートを指定します Patrol Read Rate: Patrol Read のレートを指定します Rebuild Rate: Rebuild のレートを指定します Reconstruction Rate: 容量拡張のレートを指定します 2. 変更後の値を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 102

103 3. Apply Changes を選択し <Enter> キーを押します ファームウェアのアップデート Dashboard View から Update Firmware を選択すると 次のウィンドウが表示されます 図 119: Controller Firmware Update ファームウェアをアップデートするには 次のステップで行ってください : ファイルを保存するには UEFI から認識可能な FAT フォーマット等のファイルシステムが必要です 1. Select File System を選択し <Enter> キーを押した後 イメージファイルが保存されているファイルシステム を指定します 2. Select Directory を選択し <Enter> キーを押した後 イメージファイルが保存されているディレクトリを指定し ます 3. Select image を選択し <Enter> キーを押した後 イメージファイルを選択します 4. Update を選択し <Enter> キーを押します 次の警告メッセージが表示されます 図 120: Firmware Update Warning 5. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 6. Yes を選択し <Enter> キーを押します アップデートが開始され 完了するとポップアップが表示されます 7. OK を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 103

104 4.6. ロジカルドライブの管理 メインメニューで Virtual Drive Management を選択すると 以下のような Virtual Drive Management 画面が表示されます 図 121: Virtual Drive Management ここでは 現在コントローラ上に構成されているロジカルドライブを一覧表示します ロジカルドライブに対して操作したい場合 そのロジカルドライブを選択し <Enter> キーを押してください 次のダイアログが表示されます 図 122: Virtual Drive Management (2) 以下の項目が表示されます 表 28: Basic Virtual Drive Properties プロパティ Name Raid Level Status Size 説明ロジカルドライブに設定されている名前 RAID レベル現在の状態容量 GB または MB 単位 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 104

105 ロジカルドライブの操作 Virtual Drive ウィンドウで Operation を選択すると 次の例のようにメニューが開きます 操作したい内容を選択してください 図 123: Virtual Drive Operations ロジカルドライブに含まれる物理ドライブのロケート ロジカルドライブに含まれる物理ドライブのLEDを点灯 点滅させ 位置を確認することができます 次のステップで操作します : 1. Start Locate を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 3. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 4. 点灯 点滅しているドライブの LED を確認し 位置を特定します 5. ロケートを停止するには Stop Locate を選択し <Enter> キーを押します 6. Go を選択し <Enter> キーを押します 7. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 8. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します ロジカルドライブの削除 ロジカルドライブを削除することができます CAUTION: ロジカルドライブ上のデータを残したい場合は あらかじめバックアップされていることを確認してください 次のステップで操作します : 1. Delete Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します 5. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 105

106 ロジカルドライブの拡張 ドライブグループ内の未使用の部分を使用して ロジカルドライブの容量を拡張することができます ロジカルドライブの拡張は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの拡張は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません 次のステップで操作します : 1. Expand Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます 3. ロジカルドライブに使用させたい容量を パーセンテージで指定します 例えば 100GB のロジカルドライブの容量を 30GB 分拡張したい場合は 30% を指定します 図 124: Expand Virtual Drive 4. OK を選択し <Enter> キーを押します 5. 完了表示にて OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します ロジカルドライブの再構成 ロジカルドライブの RAID レベル変更 (RAID Level Migration) 物理ドライブの追加 (Add Drives) など 再構成することができます ただし この操作の可否は 現在または変更後の RAID レベルや物理ドライブ数などの条件があります ロジカルドライブ再構成は 一度に一つのロジカルドライブにのみ実行してください ロジカルドライブの再構成は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの再構成は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません 次のステップで操作します : 1. Reconfigure Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 106

107 図 125: Reconfigure Virtual Drives: choose RAID Level 3. RAID レベルを変更するには New RAID Level を選択し <Enter> キーを押し 選択された中から新しい RAID レベルを指定します 4. RAID レベルの選択後 Choose the Operation を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます 図 126: Reconfigre Virtual Drives: choose drives 5. 変更前後の RAID レベルの組合せによって 物理ドライブの追加 除去 ( または追加も除去もしない ) を選択することができます Choose the operation you want to perform を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 107

108 図 127: Choose the operation you want to perform 変更前後の RAID レベルの組合せによっては Add Drives または Remove Drives があらかじめ選択済となり 変更できません 図 128: Choose the operation you want to perform (Add Drives only) 6. 必要に応じて Select Media Type から使用するドライブの種類を指定します HDD または SSD を選択できます ひとつのロジカルドライブに HDD と SSD を混在させることはできません 7. 必要に応じて Select Interface Type からドライブのインターフェースの種類を指定します SAS SATA Both ( 両方 ) から指定できます ひとつのロジカルドライブに SAS と SATA を混在させることはできません 8. 必要に応じて 追加 (Add) または除去 (Remove) したい物理ドライブを選択して <Space> キーを押し 対象のドライブを指定します なお 個別に選択する代わりに Select All ( すべて指定 ) または Deselect All ( 指定を解除 ) をすることもできます 物理ドライブの追加および除去を行わず RAID レベルの変更のみ行いたい場合は指定の必要はありません 指定する物理ドライブ数が 作成する RAID レベルに過不足がある場合は 下記のエラーメッセージとなります OK を選択し <Enter> キーを押し 再度物理ドライブを選択してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 108

109 図 129: drives does not meet the requirement 9. 指定が完了したら Apply Changes を選択し <Enter> キーを押してください 物理ドライブの容量が複数ある場合 空き領域は使用できない旨の警告メッセージが表示されます そのまま進める場合は Yes を選択し <Enter> キーを押してください 前の画面に戻ります 10. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 11. Yes を選択し <Enter> キーを押します 12. ドライブ選択の完了表示にて OK を選択し <Enter> キーを押します 13. Start Operation 選択し <Enter> キーを押します 14. 再構成開始操作の完了表示にて OK を選択し <Enter> キーを押します 15. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 図 130: The operation has been started successfully ロジカルドライブの初期化 ロジカルドライブを初期化することができます CAUTION: ロジカルドライブ上のデータを残したい場合は あらかじめバックアップされていることを確認してください 次のステップで操作します : 1. Fast Initialization または Slow Initialization を選択し <Enter> キーを押します Fast Initialization では ロジカルドライブの先頭 8MB 分のデータを上書きし ブートローダーやパーティションの情報を消去します Slow Initialization では ロジカルドライブのすべての領域を消去します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します 初期化が開始されます ロジカルドライブのデータ消去 ロジカルドライブ上のデータを消去することができます CAUTION: ロジカルドライブ上のデータを残したい場合は あらかじめバックアップされていることを確認してください 次のステップで操作します : 1. Virtual Drive Erase を選択し <Enter> キーを押します 2. Erase Mode を選択し <Enter> キーを押します 3. ポップアップからモードを選択し <Enter> を押します Simple では 固定パターンのデータで上書きします LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 109

110 その他のモードでは ランダムなど特別なデータパターンで上書きします 4. 必要に応じて Delete After Erase を選択し <Space> キーを押します 5. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 6. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 7. Yes を選択し <Enter> キーを押します 消去が開始されます SSD Caching の有効化 無効化 ロジカルドライブに対して CacheCade Proを有効化または無効化することができます 次のステップで操作します : 1. Enable/Disable SSD Caching を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します 設定が変更されます ロジカルドライブの暗号化 SafeStore 機能が使用可能な構成にて ロジカルドライブを作成する際にドライブの暗号化が無効化されていた場合 あとから有効に設定を変更することができます 次のステップで操作してください : 1. Secure Virtual Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します 設定が変更されます 暗号化を実施すると ロジカルドライブを削除する以外に 無効化することはできません MDC の開始 ロジカルドライブに対して MDC を開始することができます 次のステップで操作します : 1. Check Consistency を選択し <Enter> キーを押します このボタンは 冗長性のないロジカルドライブに対しては表示されません 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 3. OK を選択し <Enter> キーを押します 4. Progress Indicator に現在の進捗が表示されます 表示を更新するには 一度画面を閉じてから再度開い てください 5. MDC を停止するには Stop または Suspend を選択し <Enter> キーを押します 6. MDC を再開するには Resume を選択し <Enter> キーを押します CacheCade ロジカルドライブの管理 Virtual Drive ウィンドウから CacheCade のロジカルドライブを選択すると その管理を行うことができます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 110

111 図 131: Manage CacheCade Virtual Drive このウィンドウでは Name RAID Level Status など基本的な情報の表示や操作を行うことができます 操作方法は 通常のロジカルドライブと同様です ロジカルドライブの操作を参照してください 関連づけられている物理ドライブの表示 Virtual Drive ウィンドウから View Associated Drives を選択すると そのロジカルドライブに関連づけられている物理ドライブの一覧を表示することができます また追加で 物理ドライブの詳細も表示することができます この場合は次のステップで操作します : 1. 参照したい物理ドライブを選択し <Space> キーを押します 2. View Drive Properties を選択し <Enter> キーを押します 選択した物理ドライブの詳細が表示されます ロジカルドライブのプロパティやオプションの表示と操作 Virtual Drive ウィンドウから Advanced を選択すると プロパティやオプションの表示や操作を行うことができます 図 132: Advanced Virtual Drive Properties 次のプロパティが表示されます 表 29: Virtual Drive Properties プロパティ Logical Sector Size Segment Size Starting Logical Block Addressing (LBA) Bad Blocks SSD Caching 説明論理セクタサイズを表示します 4 KB または 512 B のいずれかとなります セグメントサイズ (= Strip Size) を表示します ロジカルドライブの開始セクタを表示します 復旧不可能な不良ブロックの有無を表示します SSD Caching の有効無効を表示します 次のポリシーについては 一部は設定変更できます 変更したい項目で <Enter> キーを押し 設定変更した後 Apply Changes を選択し <Enter> キーを押してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 111

112 表 30: Virtual Drive Policies ポリシー Access Current Write Cache Policy Default Write Cache Policy Disable Background Initialization (BGI) Read Cache Policy Drive Cache Input/Output (I/O) 説明アクセスポリシーを Read/Write Read Only Blocked の中から指定します 現在のライトポリシーを表示します ライトポリシーを Write Through Write Back Always Write Back の中から指定します ロジカルドライブの BGI の設定を Enabled Disabled の中から指定します リードキャッシュのポリシーを Ahead Normal の中から指定します 物理ドライブの書き込みキャッシュを Unchanged ( ドライブの設定に従う ) Enable Disable の中から指定します I/O ポリシーを Direct Cached の中から指定します 4.7. 物理ドライブの管理 メインメニューで Drive Management を選択すると 以下のような Drive Management 画面が表示されます 物理ドライブの一覧が表示されます 管理したい物理ドライブを選択し <Enter> キーを押します 次のプロパティが表示されます 図 133: Drive Management 表 31: Basic Physical Drive Properties プロパティ Drive ID Status Size Type Model Hardware Vendor Associated Virtual Drive 説明 ID です フォーマットは次のとおりです : Port [X] [Connector]:[Port wired order]:[slot] 状態です Online Ready Available Failed 等が表示されます GB 単位での容量です ドライブの種類です 一般的に Disk と表示されます モデル名です ベンダ名です 関連づけられているロジカルドライブの情報です ここを選択して <Enter> キーを押すと ロジカルドライブの追加情報を表示することができます 物理ドライブの操作 Drive ウィンドウで Operation を選択すると 次の例のようにメニューが開きます 操作したい内容を選択してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 112

113 図 134: Drive Operation 物理ドライブのロケート 物理ドライブのLEDを点灯 点滅させ 位置を確認することができます 次のステップで操作します : 1. Start Locate を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 3. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 4. 点灯 点滅しているドライブの LED を確認し 位置を特定します 5. ロケートを停止するには Stop Locate を選択し <Enter> キーを押します 6. Go を選択し <Enter> キーを押します 7. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 8. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブの Unconfigured Good または Unconfigured Bad への状態変更 物理ドライブの状態を強制的に変更することができます 次のステップで操作します : 1. Make Unconfigured Good または Make Unconfigured Bad を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 状態が変更されます 4. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブの入れ替え (Replace Drive) 冗長性のあるロジカルドライブの中で 物理ドライブが故障の予兆を示す場合があり この場合に物理ドライブの構成を別の個体へ入れ替えることができます 事前に未使用の追加の物理ドライブを搭載してください その後 次のステップで操作します : 1. Replace Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 次ようなダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 113

114 図 135: Replace Drive 3. Select Replacement Drive を選択し <Enter> キーを押し 表示されている物理ドライブの中から新しく使用す るものを指定します 4. Replace Drive を選択し <Enter> キーを押します 新しいドライブに対してデータのコピーが開始されます ド ライブの状態は Online Replacing (= Copyback) へ変更されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブをオフラインにする この操作で 物理ドライブの状態を強制的にオフラインに変更することができます 冗長性のあるロジカルドライ ブで かつホットスペアも設定されている場合 自動的にホットスペアに対してリビルドが開始されます 次のステップで操作します : 1. Place Drive Offline を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します オフラインに設定されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブをオンラインにする この操作で 物理ドライブの状態を強制的にオンラインに変更することができます CAUTION: この操作では ロジカルドライブのデータはリビルドされないため 冗長性は保証されません 次のステップで操作します : 1. Place Drive Online を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します オンラインに設定されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブをグローバルホットスペアに設定する この操作で 未使用の物理ドライブをグローバルホットスペアに設定することができます 次のステップで操作します : 1. Assign Hot Spare Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Assign Global Hot Spare Drive を選択し <Enter> キーを押します グローバルホットスペアに設定されます 4. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 5. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブを専用ホットスペアに設定する この操作で 未使用の物理ドライブを専用ホットスペアに設定することができます 次のステップで操作します : 1. Assign Dedicated Spare Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 次のダイアログが表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 114

115 図 136: Associate Virtual Drives to the Dedicated Hotspare Drive 3. 専用ホットスペアを割り当てたいドライブグループを選択し <Space> キーを押します チェックボックスにチ ェックが入ります なお 個別に選択する代わりに Select All ( すべて指定 ) または Deselect All ( 指定を解 除 ) をすることもできます 4. OK を選択し <Enter> キーを押します 専用ホットスペアに設定されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 設定済みの専用ホットスペアが割り当てられているドライブグループを確認する場合は Drive Management より対象の専用ホットスペアドライブを選択し [View Assocciated Drive Groups] を実行してください 図 137: Drive Management - Dedicated Hotspare 図 138: Dedicated Hotspare View Associate Drive Groups ホットスペアの解除 この操作で ホットスペアの設定を解除することができます 次のステップで操作します : 1. Unassign Hot Spare Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します ホットスペアが解除されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 6. メニューを閉じるには <ESC> キーを押します 物理ドライブのイニシャライズおよびデータ消去 物理ドライブ上のデータをイニシャライズ または消去することができます イニシャライズにより 物理ドライブ上のデータがゼロで上書きされます 消去の場合は 特定パターンで上書きされます CAUTION: 物理ドライブ上のデータを残したい場合は あらかじめバックアップされていることを確認してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 115

116 イニシャライズおよびデータ消去は Unconfigured Good 状態の物理ドライブに対して実施できます 次のステップで操作します : 1. Initialize Drive または Erase Drive を選択し <Enter> キーを押します 2. Erase Drive を選択した場合 Erase Mode を選択し <Enter> キーを押します 3. ポップアップからモードを選択し <Enter> を押します Simpleでは 固定パターンのデータで上書きします その他のモードでは ランダムなど特別なデータパターンで 上書きします 4. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 5. Yes を選択し <Enter> キーを押します 消去が開始されます 図 139: Initialize Progress Indicator 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) SafeStore Disk Encryption 機能が使用可能なコントローラおよび 自己暗号化 (Self-Encrypting Drive: SED) に対応した物理ドライブを使用する場合 安全な即時消去機能によって物理ドライブ上のデータを消去することができます この操作により 物理ドライブ上の暗号化キーが破棄され ドライブ上のデータにアクセスすることができなくなります 安全な即時消去は Unconfigured Good 状態の物理ドライブに対して実施できます 次のステップで操作します 1. Instant Secure Erase を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します 消去は即時完了します 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 物理ドライブの手動リビルド 未使用の物理ドライブを使用して 手動でリビルドを開始することができます 冗長性があるロジカルドライブで かつホットスペアが設定されている場合は 手動で行う必要はありません また Auto Rebuild が Enabled になっている場合も 手動で行う必要はありません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 116

117 特定の条件で手動で行う必要がある場合は 次のステップで操作します : 1. Rebuild を選択し <Enter> キーを押します 2. Go を選択し <Enter> キーを押します 確認メッセージが表示されます 3. Confirm を選択し <Space> キーを押し Enabled を選択します 4. Yes を選択し <Enter> キーを押します リビルドが開始されます 5. 前の画面に戻るには OK を選択し <Enter> キーを押します 物理ドライブのプロパティの表示 Drive Management ウィンドウから Advanced を選択すると プロパティを表示することができます 次のプロパティが表示されます 図 140: Advanced Drive Properties 1 表 32: Advanced Drive Properties プロパティ Certified Logical Sector Size Physical Sector Size SMART Status Revision Connected Port Media Errors Predicted Fail Count SAS Address Drive Power State Cache Setting Available Size Used Space Disk Protocol Negotiated Drive Transfer Speed Number of Connections FDE Capable Secured 説明ドライブが認証されているかどうかを表示します 特定の構成では 認証されているドライブのみを使用できます 論理セクタサイズを表示します 4 KB または 512 B のいずれかとなります 物理セクタサイズを表示します 4 KB または 512 B のいずれかとなります SMART エラーが発生しているかどうかを表示します ファームウェア版数を表示します 接続されているポート番号を表示します 検出されたメディアエラーの数を表示します ドライブから SMART エラーが通知された数を表示します Word Wide Name を表示します ドライブの通電状況を表示します ドライブのキャッシュ設定を表示します 使用可能な容量を表示します 使用済みの容量を表示します SAS または SATA のプロトコル名を表示します 確立されているリンク速度を表示します ポート数を表示します 一般に SAS ドライブは 2 つのポートを持ちます ドライブの自己暗号化に対応しているかどうかを表示します 暗号化されているかどうかを表示します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 117

118 4.8. その他ハードウェアコンポーネントの管理 メインメニューで Hardware Components を選択すると 以下のような Hardware Components 画面が表示されます 図 141: Hardware Components Menu 次のプロパティが表示されます 表 33: Basic Hardware Status プロパティ Battery Status Temperature Sensors Fans Power Supplies 説明現在のバッテリのステータスを表示します エンクロージャの温度センサーの状態を表示します エンクロージャの冷却ファンの状態を表示します エンクロージャの電源ユニットの状態を表示します バッテリの管理 Advanced Hardware Component メニューから Battery Management を選択すると 次のような画面が表示されます 図 142: Battery Management 次のプロパティが表示されます 表 34: Basic Battery Management Properties プロパティ Type Status Temperature Retention Time Capacitance 説明バッテリの種類を表示します バッテリの状態を表示します 状態と温度を表示します 状態は Normal または High で表示されます バッテリによりデータが保護できる時間が表示されます SuperCap で直接保護することはないため Unknown となります 容量がパーセンテージで表示されます さらに詳細を表示するには Advanced を選択し <Enter> キーを押してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 118

119 図 143: Advanced Battery Management 次のプロパティが表示されます 表 35: Advanced Battery Management Properties プロパティ Start Manual Learn Cycle Set Automatic Learn Cycle Properties Manufacturer Serial Number Date of Manufacture Firmware Version Status Voltage Current Design Capacity Full Capacity Remaining Capacity Auto-learn Mode Next Learn Cycle Time 説明手動で Learn Cycle を実行する場合 ここを選択し <Enter> キーを押してください 自動 Learn のプロパティを設定する場合 ここを選択し <Enter> キーを押してください バッテリの製造メーカーを表示します バッテリのシリアル番号を表示します バッテリの製造日を表示します バッテリのファームウェア版数を表示します バッテリの状態を表示します mv 単位で電圧値を表示します また 併せて状態も表示します ma 単位で電流値を表示します 論理的な容量を表示します 満充電時の容量を表示します 残容量を表示します 自動 Learn のモードを Enabled または Disabled で表示します また 間隔も表示します 次の自動 Learn の予定を表示します 自動 Learn Cycle のプロパティを変更する Advanced Battery Management メニューで Set Automatic Learn Cycle Properties を選択すると 設定を変更することができます Generate an event : 開始時間のログ通知が必要な場合 この項目を選択し <Space> キーを押し チェックを入れてください Learn Cycle: 自動 Learn を Enable / Disable 変更するには この項目を選択し <Enter> キーを押し ポップアップから指定してください Day, Time, No. of Days, No. of Hours, Next Learn Cycle Time: 次回の実行日時を指定してください これらの設定を変更する場合 変更後に Apply または OK を選択し <Enter> キーを押してください エンクロージャの管理 Advanced Hardware Component メニューから Enclosure Management を選択すると エンクロージャの状態が表示されます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 119

120 図 144: View Enclosure Status エンクロージャのファームウェア版数や FRU 番号が表示されます 接続されている物理ドライブを表示するには Attached Drives を選択し <Enter> キーを押します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 120

121 5. StorCLI 5.1. 概要 Storage Command Line Tool (StorCLI) は MegaRAID プロダクトラインのために設計されたコマンドライン管理ソフトウェアです StorCLI は 簡単な操作方法で さらにスクリプト化することもできます このドキュメントで StorCLI のインストール方法や使用方法 さらに機能を説明しています 5.2. インストール手順 Microsoft Windows オペレーティングシステムへのインストール Windows 用 StorCLIは バイナリフォーマットで提供されており 特別なインストール手順は必要ありません 1. バイナリを入手してコピーします 2. 入手したバイナリをお好みのディレクトリにコピーします StorCLI を実行するには administrator 権限が必要です Linux オペレーティングシステムへのインストール Linux 用 StorCLI を Linux オペレーティングシステムへインストールするには 次のステップで操作します : 1. 圧縮やアーカイブされている場合 StorCLI パッケージを解凍します 2. StorCLI をインストールするには 次のコマンドを実行します : rpm -ivh <StorCLI-x.xx-x.noarch.rpm> 3. StorCLI をアップデートするには 次のコマンドを実行します : rpm -Uvh <StorCLI-x.xx-x.noarch.rpm> 4. 以下のパスに storcli または storcli64 (64bit OS 用 ) がインストールされます /opt/megaraid/storcli/ VMware オペレーティングシステムへのインストール VMware 用 StorCLI を VMware オペレーティングシステムへインストールするには 次のコマンドを実行します : esxcli software vib install v=<path-to-vib-package> 例 : esxcli software vib install -v=/vmfs/volumes/datastore1/storclimn/vmware-esx-storcli vib EFI オペレーティングシステムへのインストール EFI 用 StorCLIは バイナリフォーマットで提供されており 特別なインストール手順は必要ありません 1. バイナリを入手してコピーします 2. 入手したバイナリをお好みのディレクトリにコピーします 5.3. StorCLI コマンドの構文 この項目では StorCLI コマンドの構文と各パラメータに有効な値を説明しています JSON フォーマットで出力を表示するには コマンド構文の最後に J を追加してください 例 : storcli /cx show <property1> <property2> J JSON フォーマットでの出力は EFI オペレーティングではサポートされていません EFI プラットフォームでは J は無視されます バックグラウンドの RAID タスクは EFI 環境や HII 環境では進行せず 他の OS が起動した際に継続されます StorCLI の構文は 基本的に以下のようになっています : <[ オブジェクト識別番号 ]> < 操作 > <[ 追加オプション 属性 プロパティ ] > <[ キー = 値 ]> LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 121

122 次の表に示すオブジェクト識別番号 (Object Identifier) をサポートしています 表 36: オブジェクト識別番号 Object Identifier 説明 ( 指定なし ) オブジェクトが指定されていない場合は システムコマンドです /cx コントローラ x. /cx/vx コントローラ x のロジカルドライブ x /cx/vall コントローラ x の全てのロジカルドライブ /cx/ex コントローラ x のエンクロージャ ID x /cx/eall コントローラ x の全てのエンクロージャ /cx/fx コントローラ x の Foreign Configuration x /cx/fall コントローラ x の全ての Foreign Configuration /cx/ex/sx コントローラ x のエンクロージャ ID x スロット x にあるドライブ /cx/sx コントローラ x のスロット x に直接接続されているドライブ /cx/ex/sall コントローラ x のエンクロージャ ID x 配下の全てのドライブ /cx/dx コントローラ x のドライブグループ x /cx/dall コントローラ x の全てのドライブグループ /cx/px コントローラ x の Phy x /cx/pall コントローラ x の全ての Phy /cx/bbu コントローラ x の FBU/BBU /cx/cv コントローラ x のフラッシュモジュール (Cache Vault) 物理ドライブの接続にエンクロージャを使用していない場合は エンクロージャ ID を指定する必要はありません 次の操作 (Verbs) をサポートしています : 表 37: 主な操作 Verbs add del set show pause resume compare download start flush stop import expand insert flasherase transform restart apply 説明指定されたロジカルドライブなどを追加します 指定されたドライブ 値 プロパティ等を削除します 指定された値を設定します 指定された値やプロパティを表示します 現在の動作を一時停止します 動作を再開します 入力された値をシステム上の値と比較します ファイルを対象へダウンロードし書き込みます 動作を開始します コントローラやドライブのキャッシュを書き込みます 現在の動作を終了します 停止後は中断した箇所からの再開はできません Foreign Configuration 情報をインポートします ロジカルドライブのサイズを拡張します 失われたドライブの代わりに 新たなドライブを挿入します フラッシュメモリの内容を消去します コントローラのメモリ上のファームウェアをダウングレードします システムの再起動をせずに コントローラを再起動します Activation Key を適用します <[ 追加操作 属性 プロパティ ] > 追加オプションなどを指定します <[ キー = 値 ]> コマンドによって必要な場合 値を指定します 5.4. StorCLI の使用方法 この項目では StorCLIでサポートされているコマンドを説明しています StorCLIは 大文字 小文字を区別しません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 122

123 CAUTION: コマンドのオプションを誤ると コマンドが失敗します システムのコマンド システム表示のコマンド 次の system show コマンドをサポートしています : storcli show storcli show all storcli show ctrlcount storcli show help storcli -v 詳細は次の通りです storcli show システム上のコントローラの概要と それに関連する情報を表示します 情報には コントローラの数 ホスト名 OS の情報 見つかった RAID 構成の概要が含まれます storcli show all システム上のコントローラの概要と それに関連する情報 ドライブの情報 Advanced Software Options の情報を報じします storcli show ctrlcount 検出されたコントローラの数を表示します storcli show help system show コマンドのヘルプを表示します storcli -v StorCLI のバージョンを表示します コントローラのコマンド コントローラのコマンドでは /c0 のように指定されたコントローラの情報を表示したり 設定を変更することができます この項目に書かれているオプションをサポートしています LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 123

124 状態表示のコマンドと設定のコマンド 表 38: 状態表示と設定のコマンド コマンド値の範囲説明 show <properties> 後述の表を参照 コントローラのプロパティを表示します set <properties> 後述の表を参照 コントローラのプロパティを設定します show all: すべてのプロパティを表示します コントローラ配下のドライブに関する情報を表示します このセクションでは コントローラのプロパティを表示または設定するコマンドを説明します 一度のコマンドで複数のプロパティを指定することもできます storcli /cx show <property> このコマンドで 指定されたコントローラの現在のプロパティを表示します 以下は一般的な出力例です : Status Code = 0 Status = Success Description = None Controller: 0 Property_name = Property_value storcli /cx show <property1> <property2> コマンドで次プロパティを表示できます storcli /cx show abortcconerror storcli /cx show activityforlocate storcli /cx show alarm storcli /cx show backplane storcli /cx show badblocks storcli /cx show batterywarning storcli /cx show bgirate storcli /cx show bootwithpinnedcache storcli /cx show cachebypass storcli /cx show cacheflushint storcli /cx show ccrate storcli /cx show clusterenable storcli /cx show coercion storcli /cx show consistencycheck cc storcli /cx show copyback storcli /cx show directpdmapping storcli /cx show dimmerswitch ds storcli /cx show DPM storcli /cx show eccbucketleakrate storcli /cx show eccbucketsize storcli /cx show eghs storcli /cx show failpdonsmarterror storcli /cx show flushwriteverify storcli /cx show jbod storcli /cx show loadbalancemode storcli /cx show largeiosupport storcli /cx show maintainpdfailhistory storcli /cx show migraterate storcli /cx show ncq storcli /cx show patrolread pr storcli /cx show perfmode storcli /cx show pi storcli /cx show storcli /cx show prcorrectunconfiguredareas storcli /cx show prrate LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 124

125 storcli /cx show personality storcli /cx show rebuildrate storcli /cx show rehostinfo storcli /cx show restorehotspare storcli /cx show safeid storcli /cx show smartpollinterval storcli /cx show spinupdelay storcli /cx show spinupdrivecount storcli /cx show SGPIOforce storcli /cx show time storcli /cx show usefdeonlyencrypt storcli /cx show wbsupport storcli /cx set <property> = <value> 以下は一般的な出力例です : Status Code = 0 Status = Success Description = None Controller 0, new Property_name = Property_value storcli /cx set <property>=<value> で使用できるコマンドは以下の通りです storcli /cx set abortcconerror=<on off> storcli /cx set termlog[=on off offthisboot] storcli /cx set activityforlocate=<on off> storcli /cx set alarm=<on off silence> storcli /cx set backplane=<value> storcli /cx set batterywarning=<on off> storcli /cx set bgirate=<value> storcli /cx set bootwithpinnedcache=<on off> storcli /cx set backplane [mode=<0-3>][expose=<on off>] storcli /cx set cachebypass=<on off> storcli /cx set cacheflushinterval=<value> storcli /cx set ccrate=<value> storcli /cx set coercion=<value> storcli /cx set consistencycheck cc=[off seq conc][delay=value] [starttime=yyyy/mm/dd hh] [excludevd=x-y,z] storcli /cx set clusterenable=<value> storcli /cx set copyback=<on off> type=<smartssd smarthdd all> storcli /cx set directpdmapping=<on off> storcli /cx set DPM=<on off> storcli /cx set driveactivityled=<on off> storcli /cx set dimmerswitch ds=<on off type= > storcli /cx set eccbucketleakrate=<value> storcli /cx set eccbucketsize=<value> storcli /cx set eghs [state=<on off>][smarter=<on off>][eug=<on off>] storcli /cx set foreignautoimport=<on off> storcli /cx set failpdonsmarterror=<on off> storcli /cx set flushwriteverify=<on off> storcli /cx set immediateio=<on off> storcli /cx set jbod=<on off> storcli /cx set loadbalancemode=<value> storcli /cx set largeiosupport=on off storcli /cx set maintainpdfailhistory=<on off> storcli /cx set migraterate=<value> storcli /cx set ncq=<on off> storcli /cx set patrolread pr {=on mode=<auto manual>} {off} storcli /cx set perfmode=<value> storcli /cx set pi=<on off> storcli /cx set prcorrectunconfiguredareas=<on off> storcli /cx set prrate=<value> LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 125

126 storcli /cx set personality=raid JBOD storcli /cx set personality behavior=jbod/none storcli /cx set personality behavior [sesmgmt=on/off] [securesed=on/off] [multipath=on/off] [multiinit=on/off] storcli /cx set rebuildrate=<value> storcli /cx set restorehotspare=<on off> storcli /cx set sesmultipathcfg=<on off> storcli /cx set smartpollinterval=<value> storcli /cx set spinupdelay=<value> storcli /cx set spinupdrivecount=<value> storcli /cx set stoponerror=<on off> storcli /cx set supportssdpatrolread=<on off> storcli /cx set SGPIOforce=<on off> storcli /cx set sesmonitoring=[on off] storcli /cx set time=yyyymmdd hh:mm:ss systemtime storcli /cx set termlog[=on off offthisboot] storcli /cx set usefdeonlyencrypt=<on off> 次の表で show および set で使用できるオプションを説明します 表 39: Show および Set コマンドのオプション プロパティ名 Set コマンドの範囲説明 abortcconerror on off MDC 中に不整合があった場合の中断有無 activityforlocate on off システムに SGPIO/SES がない場合の ドライブアクティビティの有無 alarm on off silence silence: 静音アラーム 異常が発生した場合のアラームの有無 batterywarning on off バッテリ警告の有無 bgirate 0 ~ 100 BGI レートの設定 0: SGPIO または I2C SEP GPIO で自動検出 backplane mode 1: SGPIO 自動検出は無効 SES/ エキスパンダのないバックプレーンの自動 2: I2C SEP 自動検出は無効検出設定 3: 両方の自動検出は無効 backplane expose on off SEP やエキスパンダ等のエンクロージャデバイスをデバイスドライバへの公開有無 cachebypass on off キャッシュをバイパスしてパフォーマンスを向上する機能の有効 無効を設定 cacheflushint 0 ~ 255, デフォルト値は 4 キャッシュ書き込みの間隔 ( 秒 ) ccrate 0 ~ 100 MDC レートの設定 coercion 0: No coercion 1: 128 MB ドライブの容量丸めこみ設定 2: 1 GB consistencycheck (MDC の項目を参照 ) (MDC の項目を参照 ) copyback on off type = smartssd smarthdd all smartssd: SSD のコピーバックが有効 smarthdd: HDD のコピーバックが有効. コピーバックの設定 all: 両方のコピーバックが有効例 :storcli /cx set copyback=on type=all dimmerswitch ds (Dimmer Switch の項目を参照 ) (Dimmer Switch の項目を参照 ) directpdmapping on off ドライブ番号のマッピングの設定 DPM on off ドライブパフォーマンスのモニタリング機能の有効 / 無効 driveactivityled on off ドライブアクティビティ LED の有効 / 無効 eccbucketleakrate 0 ~ シングルビットのリークレート設定 ( 分 ) eccbucketsize 0 ~ 255 ECC シングルビットエラーの許容量 eghs state on off 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください eghs smarter on off 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 126

127 eghs eug on off 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください foreignautoimport on off 起動時に Foreign Configuration を自動で取り込むか failpdonsmarterror on off SMART エラー発生時に物理ドライブを Fail させる機能の有効 / 無効 flushwriteverify on off Write Verify 機能の有効 / 無効 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください immediateio on off Immediate I/O transaction 機能の有効 / 無効 jbod on off JBOD モードの有効 / 無効 JBOD モードは未サポートです 設定変更および使用しないでください loadbalancemode on off SAS phy ワイドポート時のロードバランスの有無 largeiosupport on off large I/O support の有効 / 無効 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください maintainpdfailhistory on off 故障した物理ドライブの履歴管理の有無 migraterate 0 ~ 100 ドライブ拡張レートの設定 patrolread pr (Patrol Read の項目を参照 ) (Patrol Read の項目を参照 ) perfmode 0: 最大 IOPS 1: 最大レイテンシ コントローラのパフォーマンスチューニング設定 Fast Path 未使用時のみ有効 pi on off T10-PI データ保護機能の有無 pi import on off データ保護されたドライブのインポート有無 prcorrectunconfiguredareas on off Patrol Read 実行中に 物理ドライブ上の未使用領域でエラー検出された場合の修復 ( 0 で上書き ) の有無 prrate 0 ~ 100 Patrol Read レートの設定 rebuildrate 0 ~ 100 リビルドレートの設定 reconrate 0 ~ 100 再構成レートの設定 restorehotspare on off ドライブ交換でホットスペアの自動再設定有無 sesmonitoring on off SES 監視の有効無効 sesmultipathcfg on off 0: LUN に関連付ける 1: ターゲットポートに関連付ける マルチパス構成における SES の関連付けタイプの設定 smartpollinterval 0 ~ SMART エラー監視の周期 ( 秒 ) spinupdrivecount 0 ~ 255 起動時に同時にスピンアップするドライブの台数設定 spinupdelay 0 ~ 255 起動時にドライブをスピンアップする間隔 ( 秒 ) stoponerror on off 起動時にエラーがあった場合の停止有無 termlog on off offthisboot termlog の DDR から ONFI へのフラッシュの有効 無効 offthisboot: 現在の起動のみ ONFI へのフラッシュを無効化する 次回起動時には termlog は有効に設定される supportssdpatrolread on off SSD ドライブへのパトロールリードの実行有無 SGPIOforce on off ポート毎の SGPIO ステータスを 4 ドライブのみに強制する ;HPC コントローラのみ有効 show personality 現在の 変更可能な リクエストされたパーソナリティを表示する 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください パーソナリティを RAID または JBOD に設定する set personality パーソナリティの変更はシステム再起動後反映 personality=raid される personality=jbod 本機能は未サポートです 設定変更および使 用しないでください set personality behavior JBOD NONE 動作モードを設定する 本機能は未サポートです 設定変更および使 用しないでください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 127

128 set personality behavior Sesmgme=on off Securesed=on off Multiinit=on off Multipath=on off JBOD の動作モードを設定する 本機能は未サポートです 設定変更および使用しないでください time 有効なフォーマット : yymmdd hh:mm:ss コントローラ上の時間設定 usefdeonlyencrypt on off FDE でのドライブ暗号化有無 コントローラの状態表示のコマンド 次の show コマンドをサポートしています : storcli /cx show storcli /cx show all storcli /cx show freespace コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx show このコマンドで コントローラ情報の概要を表示します 概要には コントローローラの情報 Foreign Configuration の情報 ドライブグループの情報 ロジカルドライブの情報 物理ドライブの情報 エンクロージャの情報 FBU の情報などが含まれます 入力例 : storcli /c1 show storcli /cx show all [logfile[=filename]] このコマンドで コントローラ情報のすべての情報を表示します コントローラの情報 バスの情報 状態 Advanced Software Options の情報 ポリシー デフォルト設定 機能 スケジュールされたタスク Foreign Configuration ドライブグループ ロジカルドライブ 物理ドライブ エンクロージャ FBU の情報などが含まれます logfile オプションを使用した場合 指定したファイルに実行結果が記録されます ファイル名を指定しない場合 実行結果は StorSAS.log に記録されます logfile オプションを使用しない場合 実行結果はコンソールに出力されます 入力例 : storcli /c0 show all [logfile[=log.txt]] 入力例 : storcli /c0 show all logfile = abc.txt storcli /cx show freespace このコマンドで コントローラの空き領域の情報を表示します 入力例 : storcli /c0 show freespace バックグラウンドタスク制御のコマンド リビルドレート 次のコマンドをサポートしています storcli /cx set rebuildrate=<value> storcli /cx show rebuildrate それぞれのコマンドの詳細は次の通りです storcli /cx set rebuildrate=<value> このコマンドで リビルドレートを設定します Value 部分の値はパーセンテージです 入力例 : storcli /c0 set rebuildrate=30 高すぎるリビルドレートは I/O 性能の低下を引き起こします storcli /cx show rebuildrate このコマンドで リビルドレートを表示します 入力例 : storcli /c0 show rebuildrate LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 128

129 Patrol Read 次の Patrol Read コマンドをサポートしています : storcli /cx resume patrolread storcli /cx set patrolread ={{on mode=<auto manual>} {off}} storcli /cx set patrolread [starttime=<yyyy/mm/dd hh>] [maxconcurrentpd=<value>] [includessds=<on off>] [uncfgareas=<on off>] storcli /cx set patrolread delay=<value> storcli /cx show patrolread storcli /cx start patrolread storcli /cx stop patrolread storcli /cx pause patrolread Patrol Read のスケジュールは すべての物理ドライブに対して有効です コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx resume patrolread このコマンドで 一時停止された Patrol Read を再開します 入力例 : storcli /c0 resume patrolread storcli /cx set patrolread {=on mode=<auto manual>} {off } このコマンドで Patrol Read のスケジュール有無の設定 また Auto または Manual のモード設定を行います 入力例 : storcli /c0 set patrolread=on mode=manual storcli /cx set patrolread [starttime=<yyyy/mm/dd hh>] [maxconcurrentpd=<value>] [includessds=<on off>] [uncfgareas=on off ] このコマンドで Patrol Read のスケジュール詳細を設定します 次のオプションを使用できます 表 40: Patrol Read スケジュールのオプション オプション値の範囲説明 starttime 日時を指定します 時刻は 24 時間単位です yyyy/mm/dd hh のフォーマットで日時を指定 maxconcurrentpd 物理ドライブの数 Patrol Read を同時に動作させる物理ドライブの数を指定 includessds on onlymixed off SSD を Patrol Read に含むかの有無 uncfgareas on off ドライブ上で未使用の領域を含むかの有無 パトロールリード開始時間は コントローラの稼働時間を参照してスケジュールされます 入力例 : storcli /c0 set patrolread=on starttime=2012/02/21 00 storcli /cx set patrolread [delay=<value>] このコマンドで Patrol Read 開始時間の遅延を時間単位で設定します 入力例 : storcli /c0 set patrolread delay=30 storcli /cx show patrolread このコマンドで Patrol Read の Current State( 現在の状態 ) および Patrol Read に関する各種詳細情報 PR Mode( 動作モード ), PR Execution Delay( 実行間隔 ), PR iterations completed( 完了済回数 ), PR on SSD(SSD への実行有無 ) を表示します また Patrol Read が開始された際は 開始日時が表示されます 入力例 : storcli /c0 show patrolread storcli /cx start patrolread このコマンドで すぐに Patrol Read を開始します 入力例 : storcli /c0 start patrolread LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 129

130 storcli /cx stop patrolread このコマンドで Patrol Read を停止します 入力例 : storcli /c0 stop patrolread 停止した Patrol Read は 途中から再開できません storcli /cx pause patrolread このコマンドで Patrol Read を一時停止します 入力例 : storcli /c0 pause patrolread このコマンドは Patrol Read が実行中の時のみ 実行可能です MDC MDC をスケジュール 実行 状態を参照することができます : storcli /cx set consistencycheck cc=[off seq conc][delay=value] starttime=yyyy/mm/dd hh [excludevd=x-y,z, none] storcli /cx show cc storcli /cx show ccrate 次にそれぞれのコマンドの詳細を示します storcli /cx set consistencycheck cc=[off seq conc][delay=value] starttime=yyyy/mm/dd hh [excludevd=xy,z, none] このコマンドで MDC をスケジュール設定します このコマンドでは 次のオプションを使用できます 表 41: MDC スケジュールのオプション オプション値の範囲説明 cc delay seq: 連続 (sequential) モード conc: 並列 (concurrent) モード off: MDC 停止 数値 MDC スケジュールのモードを設定 並列 (concurrent) モードでは 複数のロジカルドライブへ同時に MDC が実行されます MDC 開始時間の遅延を時間単位で指定 遅延はスケジュールされた MDC にのみ有効です starttime 日時を指定します 時刻は 24 時間単位です yyyy/mm/dd hh のフォーマットで日時を指定 excludevd ロジカルドライブ数以下 MDC スケジュール実行の対象から除外するロジカルドライブを ロジカルドライブの名前または番号で指定 このオプションを指定しなかった場合 すべてのロジカルドライブに対して MDC が実行されます 入力例 : storcli /c0 set CC=conc starttime=2012/02/21 00 excludevd v0-v3 storcli /cx show cc このコマンドで MDC のプロパティを表示します 入力例 : storcli /c0 show cc storcli /cx show ccrate このコマンドで MDC レート (CC レート ) をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0 show ccrate 高すぎる MDC レートは I/O 性能の低下を引き起こします Advanced Software Options ライセンスのコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx set advancedsoftwareoptions(aso) key=<value> [preview] storcli /cx aso [transfertovault][rehostcomplete][deactivatetrialkey] storcli /cx show safeid LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 130

131 storcli /cx show ASO コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx set advancedsoftwareoptions(aso) key=<value> [preview] このコマンドで コントローラへ Advanced Software Options を有効化します 次のオプションを使用できます 表 42: Advanced Software Options のオプション オプション値の範囲説明 key ライセンスキーの文字列 ライセンスキーを指定 有効化した後は 無効化することはできません deactivatetrialkey トライアルキーを無効化 rehostcomplete リホスティング ( キー移行 ) を有効化 transfertovault 移行準備のためにキーを無効化 入力例 : storcli /c0 set Aso key=lsi0000 storcli /cx show safeid このコマンドで Safe ID を表示します 入力例 : storcli /c0 show safeid storcli /cx show ASO このコマンドで Advanced Software Options ライセンスの適用状況を表示します 入力例 : storcli /c0 show ASO SafeStore によるドライブ暗号化のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx compare securitykey=ssssss storcli /cx delete securitykey storcli /cx set securitykey keyid=kkkk storcli /cx set securitykey=sssss [passphrase=sssss][keyid=sssss] storcli /cx set securitykey=sssss oldsecuritykey=ssss [passphrase=sssss] [keyid=sssss] コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx show securitykey keyid このコマンドで セキュリティキー識別子を表示します 入力例 : storcli /c0 show securitykey keyid storcli /cx compare securitykey=ssssss このコマンドで コントローラのセキュリティキーを比較し検証します storcli /cx delete securitykey このコマンドで セキュリティキーを削除し セキュリティキー設定を無効化します 入力例 : storcli /c0 delete securitykey storcli /cx set securitykey keyid=kkkk このコマンドで セキュリティキー識別子を設定します セキュリティキー識別子はコントローラごとにユニークです storcli /cx set securitykey=sssss [passphrase=sssss][keyid=sssss] このコマンドで セキュリティキーを設定します 次のオプションが使用できます 表 43: セキュリティキーのオプション オプション値の範囲説明 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 131

132 passphrase keyid 数字 大文字 小文字 記号のすべてが含まれる文字最小 8 文字 最大 32 文字 入力例 : storcli /c0 set securitykey=lsi@12345 passphrase=lsi@ keyid=1 ブートパスワード ( コントローラに関連づけ 次の起動時から暗号化ロックキーとして使用する文字列 ) を指定セキュリティキー識別子 ( 別のコントローラへ移行する際に使用するユニークな ID) を指定指定しない場合 コントローラが自動生成します storcli /cx set securitykey=sssss oldsecuritykey=ssss [passphrase=sssss][keyid=sssss] このコマンドで セキュリティキー識別子 セキュリティキーおよびブートパスワードの設定を変更します 入力例 : storcli /c0 set securitykey=lsi@12345 oldsecuritykey=pass123 passphrase=lsi@ keyid= コントローラファームウェアのフラッシュのコマンド 次のコマンドで ファームウェアをフラッシュします storcli /cx download file=filepath [fwtype=<value>] [nosigchk] [noverchk] [resetnow] このコマンドで 指定されたファイルをコントローラへフラッシュします ファイルは絶対パスで指定する必要があります 次のオプションを使用できます 表 44: ファームウェアフラッシュのオプション オプション値の範囲説明 nosigchk noverchk fwtype resetnow 0: Application 1: TMMC 2:GC-Enhanced ファイルとコントローラのチェックワードが異なっていても ファームウェアをフラッシュする 破損したイメージがフラッシュされると コントローラが故障する可能性があります ファイルとコントローラの版数を確認せずに ファームウェアをフラッシュする フラッシュするファームウェアの種類を指定デフォルトは 0 (Application) システムがオンラインのままフラッシュする resetnow オプションは UEFI モードでは非サポートです コントローラキャッシュのコマンド storcli /cx flush flushcache 次のコマンドで コントローラキャッシュをフラッシュします入力例 : storcli /c0 flushcache コントローラ設定値のコマンド次のコマンドで コントローラの設定値を退避 復元します storcli /cx set config file=file_name このコマンドで コントローラの設定およびプロパティを指定したファイルに退避します 設置値を退避したファイルのロードは コントローラにロジカルドライブが存在する場合は実施できません 復元時は対象コントローラの構成情報を消去する必要があります 入力例 : storcli /c0 set config file = log.txt LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 132

133 storcli /cx get config file=file_name このコマンドで コントローラの設定およびプロパティを指定したファイルから復元します 入力例 : storcli /c0 get config file = log.txt 自己診断のコマンド 次のコマンドで コントローラの自己診断を実行します storcli /cx start Diag Duration=<Val> このコマンドは 指定した時間 ( 秒 ) コントローラの自己診断を実行します 入力例 : storcli /c0 start diag duration= ドライブのコマンド このセクションでは 物理ドライブの情報を参照したり アクションを行うコマンドを説明しています 次の表は よく使用されるコマンドです 表 45: ドライブのよく使用されるコマンド コマンド値の範囲説明 set show missing: ドライブを消失状態にする good: ドライブを Unconfigured Good にする. offline: ドライブを Offline にする online: ドライブを Online にする all: ドライブのすべてのプロパティを表示する詳細はドライブの状態表示のコマンドを参照 物理ドライブのプロパティを設定 物理ドライブの情報を表示 ドライブの状態表示のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx show storcli /cx[/eall]/sall show storcli /cx[/ex]/sx sall show all storcli /cx[/ex]/sx show smart 物理ドライブの接続にエンクロージャが使用されている場合 エンクロージャ ID も併せて指定してください コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx show このコマンドで 指定されたスロットにある物理ドライブの概要を表示します 入力例 : storcli /c0/e0/s4,5 show storcli /cx[/eall]/sall show このコマンドで すべてのスロットにある物理ドライブの概要を表示します 入力例 : storcli /c0/eall/sall show storcli /cx[/ex]/sx sall show all このコマンドで 指定されたスロットにある物理ドライブの全ての情報を表示します X の部分には すべてを意味する all を指定したり 番号を指定したり また番号の範囲を指定することができます 入力例 : storcli /c0/e3/s0-3 show all storcli /c0/e35/sall show all テープドライブ等の情報も表示されます storcli /cx[/ex]/sx show smart このコマンドで SATA ドライブの SMART 情報を表示します 入力例 : storcli /c0/e5/s1 show smart LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 133

134 不明なドライブに対するコマンド 物理ドライブを RAID 構成から消失させたり 代わりを指定するコマンドをサポートしています storcli /cx[/ex]/sx set offline storcli /cx[/ex]/sx set missing storcli /cx[/ex]/sx insert dg=a array=b row=c storcli /cx/dall コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx set offline このコマンドで ドライブを Offline に設定します RAID 構成されているドライブを消失させる場合 まず Offline にした後に消失させてください storcli /cx[/ex]/sx set missing このコマンドで ドライブを RAID 構成から消失させることができます 入力例 : storcli /c0/s4 set missing storcli /cx[/ex]/sx insert dg=a array=b row=c このコマンドで RAID 構成から消失したドライブの代わりを設定します 代わりを設定した後 リビルド等の操作を行えます 入力例 : storcli /c0/e25/s3 insert dg=0 array=2 row=1 storcli /cx/dall このコマンドで 消失したドライブを見つけることができます ドライブ状態変更のコマンド 次の物理ドライブの状態を変更するコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx set jbod storcli /cx[/ex]/sx set good [force] storcli /cx[/ex]/sx set offline storcli /cx[/ex]/sx set online storcli /cx[/ex]/sx set missing storcli /cx[/ex]/sx set bootdrive=<on off> それぞれのコマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx set jbod このコマンドで ドライブを JBOD に設定します 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set jbod storcli /cx[/ex]/sx set good [force] このコマンドで ドライブの状態を Unconfigured Good に設定します ドライブが使用中の場合 force オプションを指定してください 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set good storcli /cx[/ex]/sx set offline このコマンドで ドライブの状態を Offline に設定します 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set offline storcli /cx[/ex]/sx set online このコマンドで ドライブの状態を Online に設定します 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set online LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 134

135 storcli /cx[/ex]/sx set missing このコマンドで ドライブを消失状態に設定します 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set missing storcli /cx[/ex]/sx set bootmode=<on off> このコマンドで ドライブをブートドライブに設定 または解除します 入力例 : storcli /c1/e56/s3 set bootmode=on 物理ドライブ初期化のコマンド 物理ドライブを初期化すると 物理ドライブのすべてのデータが消去されます 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx show initialization storcli /cx[/ex]/sx start initialization storcli /cx[/ex]/sx stop initialization コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx show initialization このコマンドで 現在の初期化の進捗をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0/e31/s4 show initialization storcli /cx[/ex]/sx start initialization このコマンドで ドライブの初期化を開始します 入力例 : storcli /c0/e31/s4 start initialization storcli /cx[/ex]/sx stop initialization このコマンドで 動作しているドライブの初期化を停止します 停止した初期化は 途中から再開できません 入力例 : storcli /c0/e56/s1 stop initialization ドライブファームウェアダウンロードのコマンド ドライブのファームウェアをダウンロードするコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx download src=filepath [satabridge] [mode=5 7] このコマンドで 指定されたファイルのファームウェアをドライブにダウンロードします satabridge オプションでは SATA ブリッジのファームウェアをダウンロードできます mode オプションは SCSI write buffer mode を指定します 5: ドライブのファームウェアファイルは一度に全てダウンロードされます 7: ドライブのファームウェアファイルは 32KB 毎のチャンクに分割されてダウンロードされます デフォルトモードは 7 です 入力例 : storcli /c0/e56/s1 download src=c:\file1.bin 入力例 : storcli /c0/e56/s1 download src=c:\file1.bin mode= ドライブロケートのコマンド ドライブの位置を見るため LED を動作させるコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx start locate storcli /cx[/ex]/sx stop locate コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx start locate このコマンドで LED の動作を開始します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 135

136 入力例 : storcli /c0/e56/s1 start locate storcli /cx[/ex]/sx stop locate このコマンドで LED の動作を停止します 入力例 : storcli /c0/e56/s1 stop locate ドライブ取り外し準備のコマンド ドライブ取り外し準備の次のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx spindown storcli /cx[/ex]/sx spinup コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx spindown このコマンドで 未使用のドライブをスピンダウンします 入力例 : storcli /cx/e34/s4 spindown storcli /cx[/ex]/sx spinup このコマンドで ドライブをスピンアップし Unconfigured Good にします 入力例 : storcli /cx/e34/s4 spinup 物理ドライブへの spinup コマンドは spindown コマンドを実行済の物理ドライブのに対してのみ発行できます ドライブセキュリティのコマンド 次のセキュリティ関連のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx show securitykey keyid storcli /cx[/ex]/sx show securitykey keyid このコマンドで 物理ドライブのセキュリティキーを表示します 入力例 : storcli /c0/e252/s1 show SecurityKey keyid ドライブの Secure Erase のコマンド 次の Secure Erase のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx secureerase [force] storcli /cx[/ex]/sx show erase storcli /cx[/ex]/sx start erase [simple normal thorough] [erasepatterna=<value1>] [erasepatternb=<value2>] storcli /cx[/ex]/sx stop erase コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx secureerase [force] このコマンドで 安全な即時消去 (Instant Secure Erase) 機能によりドライブのセキュリティ設定とデータを消去します force オプションによって確認メッセージをスキップします SafeStore Disk Encryption 機能が使用可能なコントローラおよび 自己暗号化 (Self-Encrypting Disk: SED) に対応した物理ドライブにのみ有効です 入力例 : storcli /c0/e25/s1 secureerase force このコマンドでデータを消去すると データにアクセスできなくなります storcli /cx[/ex]/sx show erase このコマンドで 消去の状況を表示できます SED ではないドライブが対象です 入力例 : storcli /c0/e25/s1 show erase LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 136

137 storcli /cx[/ex]/sx start erase [simple normal thorough] [erasepatterna=<val1>] [erasepatternb=<val2>] このコマンドで SED ではないドライブのデータを消去します ドライブは データが確実に消去されるよう いくつかのデータパターンが書き込まれます 次のオプションを使用できます : 表 46: Secure Erase のオプション オプション値の範囲説明 erase simple: 単一のパターン normal: 3 種類のパターン thorough: 9 種類のパターン パターンを指定 erasepatterna 8 ビットの値パターン A の内容を指定 erasepatternb 8 ビットの値パターン B の内容を指定 入力例 : storcli /c0/e25/s1 start erase thorough erasepatterna= erasepatternb= リビルドのコマンド 次のコマンドで リビルドを行うことができます : storcli /cx[/ex]/sx pause rebuild storcli /cx[/ex]/sx resume rebuild storcli /cx[/ex]/sx show rebuild storcli /cx[/ex]/sx start rebuild storcli /cx[/ex]/sx stop rebuild 物理ドライブの接続にエンクロージャが使用されている場合 エンクロージャ ID も併せて指定してください コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx pause rebuild このコマンドで 動作中のリビルドを一時停止します 現在リビルド実行中のドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/s4 pause rebuild storcli /cx[/ex]/sx resume rebuild このコマンドで 一時停止されているリビルドを再開します 現在リビルドが一時停止中のドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/s4 resume rebuild storcli /cx[/ex]/sx show rebuild このコマンドで リビルドの進捗をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0/s5 show rebuild storcli /cx[/ex]/sx start rebuild このコマンドで リビルドを開始します 入力例 : storcli /c0/s4 start rebuild storcli /cx[/ex]/sx stop rebuild このコマンドで リビルドを停止します 現在リビルド実行中のドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/s4 stop rebuild ドライブコピーバックのコマンド 次のコマンドをサポートしています : LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 137

138 storcli /cx[/ex]/sx pause copyback storcli /cx[/ex]/sx resume copyback storcli /cx[/ex]/sx show copyback storcli /cx[/ex]/sx start copyback target=eid:sid storcli /cx[/ex]/sx stop copyback コマンドの詳細は次のとおりです このコマンドでは cx[/ex]/sx の部分にはソースのドライブを指定し eid:sid にはターゲットのドライブを指定します storcli /cx[/ex]/sx pause copyback このコマンドで コピーバックを一時停止します 現在コピーバックが動作しているドライブにのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/e25/s4 pause copyback storcli /cx[/ex]/sx resume copyback このコマンドで 一時停止されたコピーバックを再開します 現在コピーバックが一時停止されているドライブにのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/e25/s4 resume copyback storcli /cx[/ex]/sx show copyback このコマンドで コピーバックの進捗をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0/e25/s4 show copyback storcli /cx[/ex]/sx start copyback target=eid:sid このコマンドで コピーバックを開始します 入力例 : storcli /c0/e25/s4 start copyback target=25:8 storcli /cx[/ex]/sx stop copyback このコマンドで 動作中のコピーバックを停止します 現在コピーバックが動作しているドライブに対してのみ実行できます 停止したコピーバックは 途中から再開することはできません 入力例 : storcli /c0/e25/s4 stop copyback ホットスペアドライブのコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx[/ex]/sx add hotsparedrive {dgs=<n 0,1,2...>}[enclaffinity][nonrevertible] storcli /cx/[ex]/sx delete hotsparedrive 物理ドライブの接続にエンクロージャが使用されている場合 エンクロージャ ID も併せて指定してください コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx[/ex]/sx add hotsparedrive [{dgs=<n 0,1,2...>}] [enclaffinity][nonrevertible] このコマンドで ホットスペアを作成します 次のオプションを指定できます : 表 47: ホットスペアのオプション オプション値の範囲説明 dgs enclaffinity 有効なドライブグループ番号 有効なエンクロージャ番号 専用ホットスペアの場合に 対象となるドライブグループを設定 エンクロージャのアフィニティを設定値が指定された場合 そのエンクロージャへアフィニティが設定されます アフィニティ設定を後から解除することはできません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 138

139 nonrevertible /c0/e3/s4,5 のドライブをグローバルホットスペアに設定する場合 : 入力例 : storcli /c0/e3/s4,5 add hotsparedrive /c0/e3/s6,8 のドライブをドライブグループ 0, 1 の専用ホットスペアに設定する場合 : 入力例 : storcli /c0/e3/s6,8 add hotsparedrive dgs=0,1 storcli /cx/[ex]/sx delete hotsparedrive このコマンドで ホットスペアを削除します 入力例 : storcli /c0/e3/s4,5 delete hotsparedrive コピーバックによる搭載位置の復帰の要否を設定 Nonrevertible ではコピーバックを行わない ロジカルドライブのコマンド このセクションでは ロジカルドライブのコマンドを説明しています 次の表は よく使用されるコマンドです 表 48: ロジカルドライブのコマンド コマンド値の範囲説明 add 以降の項目を参照 ロジカルドライブを作成 cc または cachecade: CacheCade ロジカルドライブを削 delete 除 force: OS 上で動作しているロジカルドライブを強制的 ロジカルドライブを削除 に削除 set 以降の項目を参照 ロジカルドライブのプロパティを設定 show all: すべてのプロパティを表示 cc: CacheCade ロジカルドライブのプロパティを表示 ロジカルドライブの情報を表示 ロジカルドライブ作成のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx add vd raid[ ][Size=<VD1_Sz>,<VD2_Sz>,.. all] [name=<vdname1>,..] drives=e:s e:s-x,y;e:s-x,y,z [PDperArray=x][SED] [pdcache=on off default][pi] [DimmerSwitch(ds)=default automatic(auto) none maximum(max) MaximumWithoutCaching(maxnocache)][wt wb awb] [nora ra] [direct cached][cachevd] [Strip=< >] [AfterVd=X][EmulationType=0 1 2] [Spares = [e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y] [force][exclusiveaccess] storcli /cx add vd each raid0 [name=<vdname1>,..] [drives=e:s e:s-x e:s-x,y] [SED] [pdcache=on off default][pi] [DimmerSwitch(ds)=default automatic(auto) none maximum(max) MaximumWithoutCaching(maxnocache)] [wt wb awb] [nora ra] [direct cached][emulationtype=0 1 2] [Strip=< >][ExclusiveAccess] storcli /cx add VD cachecade cc raid[0,1] drives = [e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y [WT WB AWB] [assignvds = 0,1,2] 次のオプションを使用できます * はデフォルト値の使用を示します コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx add vd raid[ ][Size=<VD1_Sz>,<VD2_Sz>,.. *all] [name=<vdname1>,..] drives=e:s e:s-x e:s-x,y;e:s-x,y,z [PDperArray=x][SED] [pdcache=on off *default][pi] [DimmerSwitch(ds)=default automatic(auto) *none maximum(max) MaximumWithoutCaching(maxnocache)][cachevd][ExclusiveAccess SharedAcc ess*]** [wt *wb awb] [nora *ra] [*direct cached] [EmulationType=0 1 2][Strip=< >] [AfterVd=X] [Spares = [e:]s [e:]s-x [e:]sx,y] [force] LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 139

140 表 49: ロジカルドライブ作成のオプション オプション値の範囲説明 raid RAID[ ]. RAID レベルを設定 size 物理ドライブおよび RAID レベルごとの最大値 ロジカルドライブのサイズを設定デフォルトでは 最大サイズで作成されます name 15 文字まで ロジカルドライブの名前を設定 drives 有効なエンクロージャおよびスロット番号 e:s e:s-x e:s-x,y: e : エンクロージャ ID を指定 s : スロット番号を指定 e:s-x- エンクロージャ ID e にあるスロット s~x を範囲指定 pdperarray 1~16. アレイごとの物理ドライブ数を設定デフォルトでは自動判別されます sed SafeStore 機能によるセキュリティの有効化 pdcache on off default. 物理ドライブのキャッシュ有効 無効 pi ドライブ保護情報の有効化 dimmerswitch direct cached EmulationType wt wb awb default: コントローラのデフォルトのポリシーを使用 automatic (auto): コントローラファームウェアにより自動管理 none: 無効 maximum (max): 最大の節電機能を使用 MaximumWithoutCaching(maxnocache): 最大の節電かつキャッシュの書き込みも無効化 cached: Cached I/O. direct: Direct I/O. 0: デフォルト ( 自動判別 ) 512e ドライブを検出した場合 セクタ毎のバイト数は 512e(4k) として扱われます 512eドライブが検出されなかった場合は セクタ毎のバイト数は 512n となります 1: 無効 512e ドライブの検出有無に関わらず セクタ毎のバイト数は 512n となります 2: 強制 512e ドライブが検出有無に関わらず セクタ毎のバイト数は 512e となります wt: Write through. wb: Write back. awb:alwayswriteback ra: Read ahead nora: read ahead なし Dimmer Switch のポリシーを設定デフォルトは auto キャッシュポリシーを設定デフォルトは Direct I/O ライトポリシーを設定デフォルトは Write back nora ra リードポリシーを設定デフォルトは Read Ahead cachevd CacheCade との関連付けを設定 strip 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, ストリップサイズを設定 aftervd 有効なロジカルドライブ番号 指定されたロジカルドライブ番号の後に追加 spares ドライブの番号 専用ホットスペアに設定するドライブを設定 force 自己暗号化ドライブをセキュリティを有効にせず強制的に追加 入力例 : storcli /c0 add vd type=raid10 size=2gb,3gb,4gb names=tmp1,tmp2,tmp3 drives=252:2-3,5,7 pdperarray=2 storcli /cx add vd cc cachecade type=[0,1,10] drives=[e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y [[wt *wb] ] [assignvds=0,1,2] このコマンドで CacheCade ロジカルドライブを作成し また既存のロジカルドライブへ関連付けを行います 次のオプションを指定できます 表 50: CacheCade ロジカルドライブ作成のオプション オプション値の範囲説明 cachecade CacheCade ロジカルドライブを作成 type 0, 1, 10 RAID レベルを設定 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 140

141 drives 有効なエンクロージャおよびスロット番号 物理ドライブの番号を指定 wt wb wt: write through. wb: write back. ライトポリシーを設定 assignvds 有効なロジカルドライブの番号 関連付けるロジカルドライブのリストを設定 入力例 : storcli /c0 add vd cc type=1 drives=252:2-3, ロジカルドライブ削除のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx vall del storcli /cx/vx vall del cachecade storcli /cx/vx vall del force storcli /cx/vx del [cachecade] [discardcache] [force] ロジカルドライブにユーザーデータがある場合 削除する際には force オプションを使用する必要があります ロジカルドライブに Master Boot Record (MBR) やパーティションテーブルがあると ユーザーデータがあると判断されます 削除した後は データにはアクセスできなくなります コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx vall del このコマンドで 特定のロジカルドライブ または vall が指定された場合はすべてのロジカルドライブを削除します 入力例 : storcli /c0/v2 del storcli /cx/vx vall del cachecade このコマンドで 特定の CacheCade ロジカルドライブ または vall が指定された場合はすべての CacheCade ロジカルドライブを削除します 入力例 : storcli /c0/vall del cachecade storcli /cx/vx vall del force このコマンドで キャッシュデータの書き込み完了を待たずに 強制的にロジカルドライブを削除します 入力例 : storcli /c0/v2 del force storcli /cx/vx del [cachecade] [discardcache] [force] discardcache オプションにてこのコマンドを使用すると キャッシュデータの書き込み完了を待たずに 強制的にロジカルドライブを削除します 入力例 : storcli /c0/v2 del discardcache ロジカルドライブの状態表示のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx show storcli /cx/vx show all [logfile[=filename]] コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx show このコマンドで ロジカルドライブの概要を表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 141

142 storcli /cx/vx show all [logfile=[filename]] このコマンドで ロジカルドライブのすべての情報を表示します logfile オプションを指定した場合 実行結果は指定したファイルに出力されます ファイル名を指定しなかった場合 実行結果は storsas.log に出力されます logfile オプションを指定しなかった場合 実行結果は画面上に表示されます 入力例 : storcli /c0/v0 show all Preserved Cache のコマンド ロジカルドライブが Offline になったり 物理ドライブ消失により削除された場合 コントローラにキャッシュデータが残っている場合があります 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx delete preservedcache [force] storcli /cx show preservedcache コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx delete preservedcache このコマンドで 特定のロジカルドライブの Preserved Cache を削除します ロジカルドライブが Offline の場合は force オプションを使用してください 入力例 : storcli /c0/v1 delete preservedcache storcli /cx show preservedcache このコマンドで Preserved Cache の情報を表示します 入力例 : storcli /c0 show preservedcache ロジカルドライブのプロパティ変更のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx set accesspolicy=<rw ro blocked rmvblkd> storcli /cx/vx set iopolicy=<cached direct> storcli /cx/vx set name=<namestring> storcli /cx/vx set pdcache=<on off default> storcli /cx/vx set rdcache=<ra nora> storcli /cx/vx vall set ssdcaching=<on off> storcli /cx/vx set wrcache=<wt wb awb> storcli /cx/vx set emulationtype=0 1 2 storcli /cx/vx set ds=default Auto None Max MaxNoCache storcli /cx/vx set autobgi=on Off storcli /cx/vx set pi=off storcli /cx/vx set bootdrive=<on Off> storcli /cx/vx set hidden=on Off storcli /cx/vx set cbsize=0 1 2 cbmode= コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx set accesspolicy=<rw ro blocked rmvblkd> このコマンドで ロジカルドライブのアクセスポリシーを設定します read write, read only, または blocked から指定してください 入力例 : storcli /c0/v0 set accesspolicy=rw storcli /cx/vx set iopolicy=<cached direct> このコマンドで ロジカルドライブの I/O ポリシーを設定します 入力例 : storcli /c0/v0 set iopolicy=cached storcli /cx/vx set name=<namestring> このコマンドで ロジカルドライブの名前を設定します 最大 15 文字です LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 142

143 入力例 : storcli /c1/v0 set name=testdrive123 storcli /cx/vx set pdcache=<on off default> このコマンドで ロジカルドライブ配下のドライブのキャッシュポリシーを設定します On, off, default から指定してください 入力例 : storcli /c0/v0 set pdcache=on storcli /cx/vx set rdcache=<ra nora> このコマンドで ロジカルドライブのリードポリシーを設定します read ahead, no read ahead から指定してください 入力例 : storcli /c0/v0 set rdcache=nora storcli /cx/vx vall set ssdcaching=<on off> このコマンドで ロジカルドライブの CacheCade 関連付け有無を設定します 入力例 : storcli /c0/v0 set ssdcaching=on storcli/cx/vx set wrcache=<wt wb awb> このコマンドで ロジカルドライブのライトポリシーを設定します write back, write through, または always write back から指定してください 入力例 : storcli /c0/v0 set wrcache=wt storcli/cx/vx set hidden= <on off> このコマンドで ロジカルドライブの可視 非可視を設定します hidden=on とした場合 ロジカルドライブは非可視化されます 入力例 : storcli /c0/v0 set hidden=on storcli /cx/vx set cbsize=0 1 2 cbmode= このコマンドで ロジカルドライブの Cache bypass size および Cache bypass mode を設定します cbsize のオプションは下記となります 0 : 64k Cache bypass 1 : 128k Cache bypass 2 : 256k Cache bypass cbmode オプションは下記となります 0 : intelligent Cache bypsss mode を有効にします 1 : standard Cache bypsss mode を有効にします 2 : custom Cache bypsss mode1 を有効にします 3 : custom Cache bypsss mode2 を有効にします 4 : custom Cache bypsss mode3 を有効にします 7 : Cache bypsss を無効にします cbmode を 7 に設定した場合 cbsize で設定した値は無視されます 入力例 : storcli /c0/v0 set cbsize=1 cbmode= ロジカルドライブの初期化のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx show init storcli /cx/vx start init [full][force] storcli /cx/vx stop init ロジカルドライブにユーザーデータがある場合 削除する際には force オプションを使用する必要があります ロジカルドライブに Master Boot Record (MBR) やパーティションテーブルがあると ユーザーデータがあると判断されます コマンドの詳細は次のとおりです LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 143

144 storcli /cx/vx show init このコマンドで 初期化の進捗をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0/v2 show init storcli /cx/vx start init [full] このコマンドで 初期化を開始します デフォルトは fast 初期化が実行されます full オプションが指定されると 完全初期化をロジカルドライブ全体に対して行います 入力例 : storcli /cx/vx start init [full] storcli /cx/vx stop init このコマンドで 初期化を停止します 入力例 : storcli /c0/v0 stop init ロジカルドライブのデータ消去のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx start erase storcli /cx/vx stop erase storcli /cx/vx show erase コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx start erase このコマンドで ロジカルドライブのデータ消去を行います 入力例 : storcli /c0/v0 start erase storcli /cx/vx stop erase このコマンドで ロジカルドライブのデータ消去を停止します 入力例 : storcli /c0/v0 stop erase storcli /cx/vx show erase このコマンドで ロジカルドライブのデータ消去の進捗を表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show erase ロジカルドライブの再構成のコマンド これらのコマンドは Embedded MegaRAID ではサポートされていません ロジカルドライブ再構成は 一度に一つのロジカルドライブにのみ実行してください ロジカルドライブの再構成は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの再構成は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx show migrate storcli /cx/vx start migrate <type=raidx> [option=<add remove> drives=[e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y] [Force] コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx show migrate このコマンドで 再構成の進捗をパーセンテージで表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show migrate LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 144

145 storcli /cx/vx start migrate <type=raidx> [option=<add remove> drives=[e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y] [Force] このコマンドで RAID レベル変換や物理ドライブの追加 削除などの再構成を開始します 次のオプションを使用できます : 表 51: ロジカルドライブ再構成のオプション Options Value Range Description type =RAID level RAID[ ] 再構成後の RAID レベルを指定 [option=<add remove> disk=<e1:s1,e2:s2, >] Force - add: 物理ドライブを追加 remove: 物理ドライブを削除 disk: 物理ドライブのエンクロージャ ID とスロット番号 RAID レベルを変更する場合は 次のいずれかの範囲で指定できます 表 52: RAID レベル変更の範囲 追加または削除する物理ドライブを指定 SafeStore 機能にて暗号化されたロジカルドライブを再構成する場合に指定 現在の RAID レベル 再構成後の RAID レベル RAID 0 RAID 1 RAID 0 RAID 5 RAID 0 RAID 6 RAID 1 RAID 0 RAID 1 RAID 5 RAID 1 RAID 6 RAID 5 RAID 0 RAID 5 RAID 6 RAID 6 RAID 0 RAID 6 RAID 5 入力例 : storcli /c0/v3 start migrate type=r5 option=add drives=5: MDC のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx pause cc storcli /cx/vx resume cc storcli /cx/vx show cc storcli /cx/vx start cc [force] storcli /cx/vx stop cc コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx pause cc このコマンドで 動作中の MDC を一時停止します 現在 MDC を実行中のロジカルドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/v4 pause cc storcli /cx/vx resume cc このコマンドで 一時停止されている MDC を再開します 現在 MDC が一時停止中のロジカルドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/v4 resume cc storcli /cx/vx show cc このコマンドで MDC の進捗をパーセンテージで表示します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 145

146 入力例 : storcli /c0/v5 show cc storcli /cx/vx start cc [force] このコマンドで MDC を開始します 通常 MDC は初期化済みのロジカルドライブに対して実行されますが 未初期化の場合は force オプションを指定してください 入力例 : storcli /c0/v4 start cc storcli /cx/vx stop cc このコマンドで 動作中の MDC を停止します 現在 MDC を実行中のロジカルドライブにのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/v4 stop cc 停止した MDC は 途中から再開することはできません BGI のコマンド 以下のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx resume bgi storcli /cx/vx set autobgi=<on off> storcli /cx/vx show autobgi storcli /cx/vx show bgi storcli /cx/vx stop bgi storcli /cx/vx suspend bgi コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx resume bgi このコマンドで 一時停止されている BGI を再開します 入力例 : storcli /c0/v0 resume bgi storcli /cx/vx set autobgi=<on off> このコマンドで BGI の自動実行の設定を変更します on または off を指定してください 入力例 : storcli /c0/v0 set autobgi=on storcli /cx/vx show autobgi このコマンドで BGI の自動実行の設定を表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show autobgi storcli /cx/vx show bgi このコマンドで BGI の進捗を表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show bgi storcli /cx/vx stop bgi このコマンドで BGI を停止します 現在 BGI 実行中のロジカルドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/v4 stop bgi storcli /cx/vx pause bgi このコマンドで BGI を一時停止します 現在 BGI 実行中のロジカルドライブに対してのみ実行できます 入力例 : storcli /c0/v4 pause bgi ロジカルドライブ拡張のコマンド ロジカルドライブの拡張は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの拡張は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 146

147 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/vx expand size=<value> [expandarray] storcli /cx/vx vall show expansion コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/vx expand size=<value> [expandarray] このコマンドで 既存のアレイまたはロジカルドライブ内に未使用の領域がある場合に そのアレイまたはロジカルドライブの容量を拡張できます 値の指定は GB 単位です expandarray オプションが指定された場合 アレイの容量が拡張されます このオプションが指定されなかった場合 ロジカルドライブの容量が拡張されます storcli /cx/vx show expansion このコマンドで 拡張の進捗を表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show expansion Bad Block Table 表示のコマンド storcli /cx/vx show bbmt このコマンドで ロジカルドライブの bad block( 媒体エラー ) をチェックします 入力例 : storcli /c0/v0 show bbmt LDBBM テーブルエントリクリアのコマンド storcli /cx/vx delete bbmt このコマンドで LDBBM テーブルのエントリをクリアします 入力例 : storcli /c0/v0 delete bbmt Foreign Configuration 情報のコマンド 次の参照 インポート 削除のコマンドをサポートしています : storcli /cx/fall fall del delete [ securitykey=sssssssssss ] storcli /cx/fall fall import [preview][ securitykey=sssssssssss ] storcli /cx/fall fall show [all] [ securitykey=sssssssssss ] 別のコントローラで暗号化された Foreign Configuration 情報をインポートする場合は Security Key を指定してください コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/fall fall del delete [ securitykey=sssssssssss ] このコマンドで Foreign Configuration 情報を消去します コントローラのセキュリティ設定が有効化されている場合は Security Key を指定してください 入力例 : storcli /c0/fall delete storcli /cx/fall fall import [preview] [ securitykey=sssssssssss ] このコマンドで Foreign Configuration 情報をインポートします preview オプションを指定すると インポートする前に Foreign Configuration 情報の概要を表示できます 入力例 : storcli /c0/fall import 入力例 : storcli /c0/fall import preview storcli /cx/fall fall show [all][ securitykey=sssssssssss ] このコマンドで Foreign Configuration 情報の概要を表示します all オプションを指定すると すべての情報を表示します 入力例 : storcli /c0/fall show all LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 147

148 BIOS 関連のコマンド 次の BIOS 関連のコマンドをサポートしています : storcli /cx set bios [state=<on off>] [Mode=<SOE PE IE SME>] [abs=<on off>] [DeviceExposure=<value>] コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx set bios [state=<on off>] [Mode=<SOE PE IE SME>] [abs=<on off>] [DeviceExposure=<value>] このコマンドで コントローラの BIOS の有効 無効 BIOS の boot mode の設定および ブートロジカルドライブの自動選択の有効 無効 サーバに通知するデバイスの数を設定します オプション値の範囲説明 state on off コントローラの BIOS の有効 無効 Mode SOE: Stop on Errors PE: Pause on Errors IE: Ignore Errors BIOS の boot mode の設定 SME: Safe mode on Errors abs on off BIOS によるブート ロジカルドライブの自動選択 DeviceExposure 0 および 1: 全てのデバイスを通知 2-255: 指定した数のデバイスを通知 サーバに通知するデバイスの数を設定 BIOS モードでは 読み込める PCI デバイスの BIOS に限界があります 不要なコントローラ BIOS は無効にすることを推奨します 入力例 : storcli /c0 set bios[state=on][mode=soe][abs=on][deviceexposure=20] コントローラ OPROM BIOS のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/ex/sx set bootdrive=on off storcli /cx/vx set bootdrive=on off storcli /cx show bootdrive コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/ex/sx set bootdrive=on off このコマンドで 特定の物理ドライブをブートドライブとして設定します 再起動後に BIOS は指定された物理ドライブのブートセクターを参照します 入力例 : storcli /c0/e32/s4 set bootdrive=on storcli /cx/vx set bootdrive=on off このコマンドで 特定のロジカルドライブをブートドライブとして設定します 再起動後に BIOS は指定されたロジカルドライブのブートセクターを参照します 入力例 : storcli /c0/v0 set bootdrive=on storcli/cx/vx show bootdrive このコマンドで コントローラのブートドライブを表示します 入力例 : storcli /c0/v0 show bootdrive ドライブグループのコマンド このセクションでは ドライブグループのコマンドを説明しています ドライブグループの状態表示のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/dall show LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 148

149 storcli /cx/dall show storcli /cx/dall show all storcli /cx/dall show cachecade storcli /cx/dx show storcli /cx/dx show all storcli /cx/dx set security=on このコマンドで すべてのドライブグループのトポロジ情報を表示します 入力例 : storcli /c0/dall show storcli /cx/dall show all このコマンドで コントローラ上のドライブグループのトポロジ ロジカルドライブ 物理ドライブ 空き領域などのすべての情報を表示します 入力例 : storcli /c0/dall show all storcli /cx/dall show cachecade このコマンドで CacheCade ロジカルドライブの情報を表示します 入力例 : storcli /c0/dall show cachecade storcli /cx/dx show このコマンドで 特定のドライブグループのトポロジ情報を表示します 入力例 : storcli /c0/dx show storcli /cx/dx show all このコマンドで 特定のドライブグループのトポロジ ロジカルドライブ 物理ドライブなどのすべての情報を表示します 入力例 : storcli /c0/dx show all storcli /cx/dx set security=on このコマンドで 指定されたドライブグループを暗号化します 入力例 : storcli /c0/dx set security=on all あらかじめ SafeStore に対応したアレイコントローラのセキュリティ設定を有効化しておく必要があります Dimmer Switch のコマンド Dimmer Switch 設定のコマンド Dimmer Switch の設定について 次のコマンドをサポートしています storcli /cx/vx set ds=<default auto none max maxnocache> このコマンドで コントローラの Dimmer Switch プロパティを変更します 入力例 : storcli /cx/vx set ds=default ds3 Dimmer Switch オプションは本ツールではサポートしていません 次の組み合わせのコマンドを使用できます : storcli /cx set ds=off type= storcli /cx set ds=on type=1 2 [properties] storcli /cx set ds=on type=3 4 defaultldtype=<value> [properties] storcli /cx set ds=on [properties] 次のオプションを使用できます LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 149

150 表 53: Dimmer Switch 設定のオプション Option Value Range Description dimmerswitch または ds type defaultldtype properties on off 1: Unconfigured 2: Hot spare 3: ロジカルドライブ 4: すべて auto: コントローラにより自動制御 none: 無効 max: 最大の節電機能を使用 maxnocache: 最大の節電かつキャッシュの書き込みも無効化 disableldps: 間隔を時間で指定 または hh:mm フォーマットで時間を指定 spinupdrivecount: ドライブ数を指定 SpinUpEncDelay: 遅延時間を秒で指定 Dimmwer Switch オプションの有効 無効を設定 Dimmer Switch 機能を有効にするドライブの状態種類を設定 ロジカルドライブのデフォルトを設定 節電動作させる時間を設定スピンアップするドライブ数を指定同時にスピンアップさせる間隔を指定 storcli/cx show DimmerSwitch(ds) このコマンドで 現在の Dimmer Switch 設定を表示します 入力例 : storcli/c0 show ds FBU( または BBU) のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/bbu show storcli /cx/bbu show all storcli /cx/bbu set autolearnmode=<value> storcli /cx/bbu set bbumode=<value> storcli /cx/bbu set learndelayinterval=<value> storcli /cx/bbu set powermode=sleep storcli /cx/bbu set writeaceess=sealed storcli /cx/bbu show modes storcli /cx/bbu show properties storcli /cx/bbu show status storcli /cx/bbu start learn コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/bbu show このコマンドで FBU/BBU の情報の概要を表示します 入力例 : storcli /c0/bbu show storcli /cx/bbu show all このコマンドで FBU/BBU のすべての情報を表示します 入力例 : storcli /c0/bbu show all storcli /cx/bbu set autolearnmode=<value> このコマンドで 自動リキャリブレーション実行のモードを設定します 設定内容は 0 有効, 1- 無効, 2 警告のいずれかから選択してください 入力例 : storcli /c0/bbu set autolearnmode=0 storcli /cx/bbu set bbumode=<value> このコマンドで BBU のモードを設定します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 150

151 入力例 : storcli /c0/bbu set bbumode=2 BBU モードの設定は ibbu08/ibbu09 またはその後継でのみサポートされています storcli /cx/bbu set learndelayinterval=<value> このコマンドで リキャリブレーションの遅延時間を設定します 値は 0~168 時間です 入力例 : storcli /c0/bbu set learndelayinterval=30 storcli /cx/bbu set powermode=sleep このコマンドで バッテリを保管用の省電力モードに設定します このモードは 5 秒後に自動的に解除されます 入力例 : storcli /c0/bbu set powermode=sleep storcli /cx/bbu set writeaccess=sealed このコマンドで gas gauge EEPROM への書き込みアクセスを保護します このコマンドは 一般に製造中に使用されます 入力例 : storcli /c0/bbu set writeaccess=sealed storcli /cx/bbu show modes このコマンドで モード設定を表示します 入力例 : storcli /c0/bbu show modes storcli /cx/bbu show properties このコマンドで リキャリブレーションのプロパティを表示します 入力例 : storcli /c0/bbu show properties storcli /cx/bbu show status このコマンドで バッテリの状態を表示します 入力例 : storcli /c0/bbu show status storcli /cx/bbu start learn このコマンドで リキャリブレーションを開始します 入力例 : storcli /c0/bbu start learn エンクロージャのコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/ex download src=filepath[forceactivate] storcli /cx/ex show all storcli /cx/ex show status コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/ex download src=filepath [forceactivate] このコマンドで エンクロージャのファームウェアをフラッシュします 次のオプションを使用できます オプション値の範囲説明 表 54: エンクロージャのコマンドオプション forceactivate Command Discriptor Block (CDB) をモード 0x0F (flash download already in progress) で実行する StorCLI は ファームウェアイメージの検証は行わず 指定されたファイルが正しいものとして動作します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 151

152 入力例 : storcli /c0/e0 download src=c:\file2.bin storcli /cx/ex show all このコマンドで エンクロージャの Inqury データ エレメントなど すべての情報を表示します 入力例 : storcli /c0/e0 show all storcli /cx/ex show status このコマンドで エンクロージャとそのエレメントの状態を表示します 入力例 : storcli /c0/e0 show status PHY のコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx/px pall set linkspeed=0(auto) storcli /cx/px pall show storcli /cx/px pall show all コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx/px pall set linkspeed=0(auto) このコマンドで PHY のリンク速度を設定します 速度を 1.5 Gb/s, 3 Gb/s, 6 Gb/s, 12 Gb/s, または 0 (auto) から選択してください 入力例 : storcli /c0/p0 set linkspeed=1.5 storcli /cx/px pall show このコマンドで PHY の基本情報を表示します 入力例 : storcli /c1/p0 show storcli /cx/px pall show all このコマンドで PHY のすべての情報を表示します 入力例 : storcli /c1/p0 show all コントローラログのコマンド 次のコマンドをサポートしています : storcli /cx clear events storcli /cx delete termlog storcli /cx show events file=<absolute path> storcli /cx show eventloginfo storcli /cx show termlog type=config contents コマンドの詳細は次のとおりです storcli /cx delete events このコマンドで すべてのログエントリを削除します 入力例 : storcli /c0 delete events storcli /cx delete termlog このコマンドで TTY ログ ( トラブルシューティングのためのファームウェアログ ) を消去します 入力例 : storcli /c0 delete termlog storcli /cx show events file=<absolute path> このコマンドで ログをテキストファイルへ保存します 入力例 : storcli /c0 show events file=c:\users\brohan\test\eventreports LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 152

153 storcli /cx show eventloginfo このコマンドで 記録されたログの履歴を表示します 入力例 : storcli /c0 show eventloginfo type=config storcli /cx show termlog type=config contents このコマンドで TTY ログを表示します 入力例 : storcli /c0 show termlog type=contents 5.5. よく使う操作の例 この項目では StorCLI でサポートされているコマンドを説明しています StorCLI は 大文字 小文字を区別しません CAUTION: コマンドのオプションを誤ると コマンドが失敗します StorCli のバージョンを表示する 次のコマンドで コマンドラインツールのバージョンを表示します : storcli -v StorCli のヘルプを表示する 次のコマンドで コマンドラインツールのヘルプを表示します : storcli -h すべての StorCli コマンドに対してヘルプを表示できます システムの概要情報を表示する 次のコマンドで すべてのコントローラの概要を表示します : storcli show [all] コントローラ上の空きスペースを表示する 次のコマンドで コントローラ上にある空きスペースを表示します : storcli /cx show freespace ロジカルドライブを追加する 次のコマンドで ロジカルドライブを作成します : storcli /cx add vd type=raid[ ][Size=<VD1_Sz>,<VD2_Sz>,.. *all] [name=<vdname1>,..] drives=e:s e:s-x e:s-x,y [PDperArray=x auto*] [SED] [pdcache=on off *default][pi] [DimmerSwitch(ds)=default automatic(auto) *none maximum(max) MaximumWithoutCaching(maxnocache)] [wt *wb awb] [nora *ra] [*direct cached][strip=< ] [AfterVd=x] [Spares=[e:]s [e:]s-x [e:]s-x,y][cbsize = Cbmode = 0 1 2][force] ロジカルドライブを追加する際 次の入力を使用できます : ロジカルドライブを追加する対象コントローラ ロジカルドライブの RAID 種類 0, 1, 5, 6, 10, 50, 60 ロジカルドライブのサイズ ロジカルドライブ作成に使用する物理ドライブ drives= e:s e:s-x e:s-x,y このとき : e にエンクロージャ番号を指定 s にそのエンクロージャ上のスロット番号を指定 e:s-ex は エンクロージャの複数スロットをまとめて指定する場合 アレイ内の物理ドライブ数 SED オプションを指定し セキュリティが有効なドライブを作成 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 153

154 PDcache オプションを on または off に設定 pi オプションで protection information を有効に設定 Dimmer Switch で節電機能のポリシーを設定 wt オプションで Write Back を無効化 nora オプションで read ahead を無効化 cached オプションで cached memory を無効化 strip オプションで strip サイズを指定 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, 1024 AfterVdX オプションで 指定されたロジカルドライブの後の空き領域に作成 * と書かれているオプションは ロジカルドライブを作成する際のデフォルトを示します 値が指定されていない場合 デフォルト値が使用されます 例えば : /cx add vd type=r1 drives=0:10-15 WB Direct strip=64 このコマンドでは RAID1 の RAID ボリュームを エンクロージャ 0 のスロット 10 ~ 15 の物理ドライブを使用して作成します ストライプサイズは 64kb となります ロジカルドライブのキャッシュポリシーを設定する 次のコマンドで ロジカルドライブのライトキャッシュポリシーを設定します : storcli /cx /v([ all) set wrcache=wt wb awb このコマンドで wt (write through), wb (write back), awb (always write back) のいずれかに設定できます ロジカルドライブの情報を表示する 次のコマンドで コントローラ上のすべてのロジカルドライブの情報を表示します : storcli /cx /vall show [all] ロジカルドライブを削除する 次のコマンドでロジカルドライブを削除します : storcli /c[/v([ all) del [cc cachecade] ロジカルドライブを削除するとき 次の入力が必要です : - ロジカルドライブが存在している対象コントローラ - 削除する対象のロジカルドライブ または vall オプションを使用してすべてのロジカルドライブを指定 - cc または cachecade オプションで CacheCade ドライブが対象であることを指定 コントローラファームウェアの書き込み 次のコマンドで コントローラファームウェアを書き込みます : storcli /c[ download file=filepath [fwtype=<ydoxh>] [nosigchk] [noverchk] [resetnow] 詳細は コントローラファームウェアのフラッシュのコマンド を参照してください 5.6. CLI のエラーメッセージ この付録では エラーメッセージを一覧しています 番号 メッセージ文字列 0x00 Command completed successfully 0x01 Invalid command 0x02 DCMD opcode is invalid 0x03 Input parameters are invalid 0x04 Invalid sequence number 0x05 Abort isn't possible for the requested command 0x06 Application 'host' code not found 0x07 Application already in use - try later 0x08 Application not initialized LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 154

155 0x09 0x0a 0x0b 0x0c 0x0d 0x0e 0x0f 0x10 0x11 0x12 0x13 0x14 0x15 0x16 0x17 0x18 0x19 0x1a 0x1b 0x1c 0x1d 0x1e 0x1f 0x20 0x21 0x22 0x23 0x24 0x25 0x26 0x27 0x28 0x2d 0x2e 0x2f 0x30 0x31 0x32 0x33 0x34 0x35 0x36 0x37 0x38 0x39 0x3a 0x3b 0x3d 0x3e 0x3f 0x40 0x41 0x42 0x43 0x44 0x45 Given array index is invalid Unable to add missing drive to array, as row has no empty slots Some of the CFG resources conflict with each other or the current config Invalid device ID / select-timeout Drive is too small for requested operation Flash memory allocation failed Flash download already in progress Flash operation failed Flash image was bad Downloaded flash image is incomplete Flash OPEN was not done Flash sequence is not active Flush command failed Specified application doesn't have host-resident code LD operation not possible - CC is in progress LD initialization in progress LBA is out of range Maximum LDs are already configured LD is not OPTIMAL LD Rebuild is in progress LD is undergoing reconstruction LD RAID level is wrong for requested operation Too many spares assigned Scratch memory not available - try command again later Error writing MFC data to SEEPROM Required HW is missing (i.e. Alarm or BBU) Item not found LD drives are not within an enclosure PD CLEAR operation is in progress Unable to use SATA(SAS) drive to replace SAS(SATA) Patrol Read is disabled Given row index is invalid SCSI command done, but non-good status was received-see mf.hdr.extstatus for SCSI_STATUS IO request for MFI_CMD_OP_PD_SCSI failed - see extstatus for DM error Matches SCSI RESERVATION_CONFLICT One or more of the flush operations failed Firmware real-time currently not set Command issues while firmware in wrong state (i.e., GET RECON when op not active) LD is not OFFLINE - IO not possible Peer controller rejected request (possibly due to resource conflict) Unable to inform peer of communication changes (retry might be appropriate) LD reservation already in progress I2C errors were detected PCI errors occurred during XOR/DMA operation Diagnostics failed - see event log for details Unable to process command as boot messages are pending Returned in case if foreign configurations are incomplete Returned in case if a command is tried on unsupported hardware CC scheduling is disabled PD CopyBack operation is in progress Selected more than one PD per array Microcode update operation failed Unable to process command as drive security feature is not enabled Controller already has a lock key Lock key cannot be backed-up Lock key backup cannot be verified LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 155

156 0x46 0x47 0x48 0x49 0x4a 0x4b 0x4c 0x4d 0x4e 0x4f 0x50 0x51 0x52 0x53 0x54 0x55 0x56 0x57 0x58 0x59 0x5a 0x5b 0x5c 0xFF 0x5d 0x5e 0x5f 0x60 0x61 0x62 0x63 0x64 0x65 0x66 0x67 0x68 0x69 0x6a 0x6b 0x6c 0x6d 0x6e 0x6f 0x70 0x71 0x72 0x73 0x74 0x75 0x76 0x77 0x78 0x79 Lock key from backup failed verification Rekey operation not allowed, unless controller already has a lock key Lock key is not valid, cannot authenticate Lock key from escrow cannot be used Lock key backup (pass-phrase) is required Secure LD exist LD secure operation is not allowed Reprovisioning is not allowed Drive security type (FDE or non-fde) is not appropriate for requested operation LD encryption type is not supported Cannot mix FDE and non-fde drives in same array Cannot mix secure and unsecured LD in same array Secret key not allowed Physical device errors were detected Controller has LD cache pinned Requested operation is already in progress Another power state set operation is in progress Power state of device is not correct No PD is available for patrol read Controller reset is required No EKM boot agent detected No space on the snapshot repository VD For consistency SET PiTs, some PiT creations might fail and some succeed Invalid status - used for polling command completion Secondary ibutton cannot be used and is incompatible with controller PFK doesn't match or cannot be applied to the controller Maximum allowed unconfigured (configurable) PDs exist IO metrics are not being collected AEC capture needs to be stopped before proceeding Unsupported level of protection information PDs in LD have incompatible EEDP types Request cannot be completed because protection information is not enabled PDs in LD have different block sizes LD Cached data is present on a (this) SSCD Config sequence number mismatch Flash image is not supported Controller cannot be online-reset Controller booted to safe mode, command is not supported in this mode SSC memory is unavailable to complete the operation Peer node is incompatible Dedicated hot spare assignment is limited to array(s) with same LDs. Signed component is not part of the image Authentication failure of the signed firmware image Flashing was ok but FW restart is not required, ex: No change in FW from current FW is in some form of restricted mode, example: passive in A/P HA mode The maximum number of entries are exceed. Cannot start the subsequent flush because the previous flush is still active. Status is ok but a reboot is need for the change to take effect. Cannot perform the operation because the background operation is still in progress. Operation is not possible. Firmware update on the peer node is in progress. Hidden policy is not set for all of the virtual drives in the drive group that contains this virtual drive. Indicates that there are one or more secure system drives in the system. LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 156

157 6. ロジカルドライブの容量拡張 (Capacity Expansion) および RAID レベル変更 (RAID Level Migration) 本章では ロジカルドライブの容量拡張 (Capacity Expansion) や RAID レベル変更 (RAID Level Migration) 等のロジカルドライブの再構成に関する仕様について記載しています ロジカルドライブ再構成は 一度に一つのロジカルドライブにのみ実行してください ロジカルドライブの再構成は 単一ドライブグループ内に設定したロジカルドライブが一つの構成にのみ実行可能です ロジカルドライブの再構成は 複数のドライブグループを使用するロジカルドライブ (RAID1+0 等の Span したロジカルドライブ ) には行えません ロジカルドライブの再構成の実行中は ホストからロジカルドライブへのアクセスは継続されます ファームウェアはロジカルドライブの再構成の開始 進捗および完了に関するイベントを記録します 容量拡張 (Capacity expansion) アレイに物理ドライブを追加し ロジカルドライブの容量を拡張することができます また アレイ中の未使用領域を使用して容量を拡張することもできます この場合 ドライブグループ内のすべての物理ドライブに未使用領域が必要です 容量拡張の実行時は ホスト コントローラおよびエンクロージャを再起動する必要はありません ロジカルドライブのリサイズ (Virtual drives resizing) ボリュームグループに空き容量がある場合 ロジカルドライブのサイズを増やすことができます ロジカルドライブのサイズは増加のみ実施可能です この操作は元に戻すことができません 現在サポートしているすべての再構成機能についても同様に 実行後に元に戻すことはできません RAID レベル変更 (RAID Level Migration) ロジカルドライブの RAID レベル変更は 基本 RAID レベルから基本 RAID レベルへの変更が可能です 詳細は 表 52: RAID レベル変更の範囲を参照してください ファームウェアはオペレーションの開始前に 変更対象のロジカルドライブを含むドライブグループに RAID レベル変更に必要な空き容量があるかを検証します 変更後のロジカルドライブの実サイズは 変更前のロジカルドライブの実サイズと同一か 大きい必要があります 冗長性の維持 RAID レベル変更の変更前 変更後の RAID レベルに冗長性がある場合 RAID レベルの実行中 ファームウェアはロジカルドライブの冗長性を維持します 容量拡張を実行するロジカルドライブに冗長性がある場合 容量拡張の実行中 冗長性は維持されます 同一ロジカルドライブへの容量拡張と RAID レベル変更の同時実行 同一のロジカルドライブに対して 容量拡張と RAID レベル変更を同時に実行することができます 複数ロジカルドライブへの容量拡張や RAID レベル変更の同時実行 異なるロジカルドライブに対して 容量拡張と RAID レベル変更を同時に実行することはできません 容量拡張や RAID レベル変更の実行中 更に実行しようとした場合 ファームウェアによって拒否されます Online availability 容量拡張を実行する場合 ホストに報告されるロジカルドライブの容量は完了まで変更されません 容量拡張プロセスの完了と同時に 拡張された容量が有効となります このアクションは RAID コントローラおよびシステムの再起動を必要としません 容量拡張および RAID レベル変更実行中のチェックポイント 容量拡張または RAID レベル変更の実行中 コントローラの不揮発性メモリに進捗のチェックポイントを記録します コントローラの再起動や ホストシステムの再起動や電源断があった場合 コントローラは自動的に 最後のチェックポイントの部分より中断された容量拡張または RAID レベル変更のプロセスを再開し 確実にデータを保全します コントローラを交換した場合は 容量拡張および RAID レベル変更の操作は引き継がれません LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 157

158 容量拡張および RAID レベル変更実行中のドライブ故障 容量拡張の実行中に物理ドライブが故障した場合 ロジカルドライブに冗長性があれば ロジカルドライブの状態ははデグレードとなり プロセスは続行されます ロジカルドライブが冗長性の無い RAID レベルの場合 容量拡張のプロセスは中断され ロジカルドライブの状態はオフラインとなります RAID レベル変更の実行中に物理ドライブが故障した場合 変更前 変更後のロジカルドライブに冗長性があれば ロジカルドライブの状態ははデグレードとなり プロセスは続行されます 変更後のロジカルドライブの RAID レベルに冗長性がない場合は RAID レベル変更のプロセスは中断され ロジカルドライブの状態はオフラインとなります プロセスの排他制御 容量拡張および RAID レベル変更は RAID コントローラのその他のタスクを制限しません ホットスペアの割り当て リビルド 物理ドライブのメディアチェック等のタスクは容量拡張および RAID レベル変更によって制限されることはありません 容量拡張または RAID レベル変更の実行中にオフラインになったロジカルドライブ 容量拡張および RAID レベル変更は開始後 中断することはできず 完了まで進捗させる必要があります 容量拡張または RAID レベル変更が進捗中のロジカルドライブを構成する物理ドライブが全てオフラインになった場合 ( ドライブが取り外された場合や エンクロージャの電源が切断された場合 ) も 進捗情報はファームウェアによって NVRAM に保持されています 次回の再起動時にも引き続きロジカルドライブがオフラインのままであれば ブートメッセージによる警告が表示されます この場合は システムの電源を切断し ドライブが正しく接続されているかどうか確認してください このブートメッセージが表示されたポイントを超えてシステムの初期化が完了した場合 ファームウェアは容量拡張および RAID レベル変更の進捗情報を消去し ロジカルドライブは使用できなくなります すべてのドライブは Foreign Configuration としてマークされ ユーザーはこのロジカルドライブ以外の構成情報のインポートが可能となります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 158

159 7. RAID 構成された物理ドライブの交換 7.1. 概要 この章では 故障または故障予測が発生した物理ドライブの交換手順を説明しています 冗長性のあるロジカルドライブでは 故障したドライブの代わりに新しいドライブを接続することで 自動的にリビルドが行われます また ドライブの自己診断機能による故障予測が検出された際 ドライブが故障する前に冗長性を保ったままドライブの交換を行うことができます 冗長性のないロジカルドライブでは ドライブが故障した後はデータが失われているため そのロジカルドライブを一度削除した上で データをバックアップ等から復旧させる必要があります ドライブの交換は RAID 管理ツールで物理ドライブおよびロジカルドライブの状態を確認しながら実施します 手順中で指示されている各操作の方法については ServerView RAID Manager または HII Configuration Utility Ctrl-R Utility IRMC S4/S5 WebUI 等 各管理ツールのマニュアルを参照してください 使用可能な RAID 管理ツールはお使いの構成によって異なります irmc S4/S5 WebUI を使用する作業は ホットスワップ対応のドライブベイを想定しています また アレイコントローラおよび物理ドライブに対して設定変更 機能選択などの操作はできません 必要に応じて ServerView RAID Manager HII Configuration Utility Ctrl-R Utility などを使用してください ServerView RAID Manager を使用する場合 実施する作業によってはシステム管理者権限による ServerView RAID Manager へのログインおよび編集モードへの変更が必要となります 作業完了後 編集禁止モードへの変更または ServerView RAID Manager を終了してください 7.2. RAID 管理ツールによるドライブの状態表示 物理ドライブの交換は RAID 管理ツールを使用して各ドライブの状態を確認しながら実施します 使用する RAID 管理ツールによって 状態の表示が異なります 本章の手順では ServerView RAID Manager による表記を記載しています 表 55: RAID 管理ツールによる物理ドライブの状態表示 Server View RAID HII Configuration Manager Utility irmc S4 WebUI irmc S5 WebUI Ctrl-R オンライン Online Operational 動作中 Online 故障 Failed Failed 失敗 Failed 故障 ( またはディスクが認識されていませ Missing 1 表示されません 表示されません missing 1 ん ) 未構成または故障 Unconfigured Bad Failed 失敗 UB オフライン Offline Offline オフライン Offline グローバルホットスペグローバルホットスペ Hot Spare Global Hotspare アア Hotspare 専用ホットスペア Hot Spare Dedicated Hotspare 専用ホットスペア Hotspare 利用可能 Unconfigured Good Available 可能 Ready / UG コピーバック Replacing Copyback コピーバック Copyback リビルド中 Rebuilding Rebuilding リビルド中 Rebuild 1 ロジカルドライブ配下の物理ドライブ一覧の表示に表示されます 物理ドライブに故障予測 (SMART エラー ) が検出された場合は オンライン /SMART エラー 等 状態表示と併せて表示されます 表 56:RAID 管理ツールによるロジカルドライブの状態表示 Server View RAID HII Configuration irmc S4 WebUI irmc S5 WebUI Ctrl-R Manager Utility オンライン Optimal Operational 動作中 Optimal LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 159

160 クリティカル Degraded Degraded デグレード Degraded 部分的クリティカル Partially Degraded Partially Degraded 部分デグレード Part.Deg. 故障 Offline Failed 失敗 Offline 7.3. 冗長性があるロジカルドライブでの手順 故障したドライブの交換 ( ホットスペアドライブ無し ) 故障したドライブを新しいドライブに交換し リビルドによってアレイ構成を修復する手順を説明します 1. 故障した物理ドライブの搭載位置を特定します 故障した物理ドライブは 以下いずれかの状態となります 故障 未構成または故障 故障 ( またはディスクが認識されていません ) 2. 対象の物理ドライブを含むロジカルドライブの状態を確認します 以下いずれかの状態となります クリティカル 部分的クリティカル 3. 交換対象のドライブを 新しいドライブに交換します 4. 交換したドライブに対して リビルドが開始されたことを確認します 自動でリビルドが開始されなかった場合は Auto Rebuild 設定が無効となっている可能性があります この場合は手動でリビルドを開始してください 故障したドライブの交換 ( ホットスペアドライブ有り ) ホットスペアドライブがある構成の場合 ドライブが故障するとホットスペアドライブに対して自動的にリビルドが開始されます その後故障したドライブを新しいドライブに交換し アレイ構成を修復する手順を説明します 1. 故障した物理ドライブの搭載位置を特定します 故障した物理ドライブは 以下いずれかの状態となります 故障 未構成または故障また ホットスペアとして設定されていた物理ドライブは 以下いずれかの状態となります リビルド中 オンライン ( ホットスペアリビルドが完了した場合 ) 2. 対象の物理ドライブを含むロジカルドライブの状態を確認します 以下いずれかの状態となります クリティカル 部分的クリティカル オンライン ( ホットスペアリビルドが完了した場合 ) 3. 交換対象のドライブを 新しいドライブに交換します 4. 交換したドライブに対して 自動でコピーバックが開始されたことを確認します コピーバックの完了後 自動でホットスペアドライブが再割り当てされます ホットスペアリビルドの進捗中に交換した場合は ホットスペアリビルドの完了後 コピーバックが開始されます ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ無し ) 物理ドライブに問題が発生した際 物理ドライブ自身が持つ自己診断機能によって 故障予測 (SMART エラー ) がアレイコントローラに通知されることがあります 実際に物理ドライブが故障状態になる前に 物理ドライブを予防交換する手順について説明します 1. 交換対象の物理ドライブを特定します 物理ドライブの状態表示と併せて SMART エラー 表記がある場合 予防交換対象となります ドライブの状態によって 一度表示された故障予測 (SMART エラー ) 表示が時間経過やシステム再起動によって表示されなくなることがあります RAID 管理ツール上の表示で故障予測表示が確認できない場合は イベントログを参照し 故障予測のイベントが記録されているドライブの Slot 番号を確認してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 160

161 SMART エラーが発生したことがある物理ドライブは 物理ドライブの詳細情報の SMART エラー数 が 1 以上の表示となります 2. 対象の物理ドライブを含むロジカルドライブの状態が オンライン であることを確認します ロジカルドライブの状態が クリティカル または 部分的クリティカル となっている場合は 予防交換の実施前に故障している物理ドライブを交換してください 3. 予防交換対象の物理ドライブをオフラインに設定します irmc WebUI を使用する場合は Locate 機能を使用して故障 LED を点灯させます 4. 予防交換対象の物理ドライブを 新しいドライブに交換します 5. 交換したドライブに対して リビルドが開始されたことを確認します 自動でリビルドが開始されなかった場合は Auto Rebuild 設定が無効となっている可能性があります この場合は手動でリビルドを開始してください ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り ) ホットスペアドライブが設定されている構成の場合 物理ドライブに故障予測 (SMART エラー ) が検出されると アレイコントローラはホットスペアドライブに対して 自動的にコピーバック (Replace Drive) を開始します 本項では故障予測が発生したドライブの交換手順を説明します SMART 検出時のコピーバック 設定が有効 ( 工場出荷設定 ) の場合の動作です 本設定が無効の場合 コピーバックは開始されません ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り / 手動による手順 ) の手順を実施してください 1. 交換対象の物理ドライブを特定します 物理ドライブの状態表示と併せて SMART エラー 表記がある場合 予防交換対象となります 物理ドライブの状態によって 一度検出された故障予測 (SMART エラー ) 表示が時間経過やシステム再起動によって故障予測状態でなくなくなることがあります RAID 管理ツール上の表示で故障予測表示が確認できない場合は イベントログを参照し 故障予測のイベントが記録されているドライブの Slot 番号を確認してください SMART エラーが発生したことがある物理ドライブは 物理ドライブの詳細情報の SMART エラー数 が 1 以上の表示となります 2. ホットスペアドライブに対してコピーバックが進捗中の場合は 完了を待ちます コピーバックが完了すると 交換対象となる故障予測が検出されたドライブはアレイ構成から切り離され 状態は 故障 となります 3. ドライブの状態によっては交換対象のドライブの故障 LED が点灯しません この場合 Locate 機能を使用 して故障 LED を点灯させます 4. 交換対象の物理ドライブを 新しいドライブに交換します 5. 交換したドライブに対して 自動でコピーバックが開始されたことを確認します コピーバックの完了後 自動でホットスペアドライブが再割り当てされます ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り / 手動による手順 ) ホットスペアドライブが設定されている構成において SMART 検出時のコピーバック 設定が無効の場合 手動で予防交換を実施する手順を説明します 1. 交換対象の物理ドライブを特定します 物理ドライブの状態表示に併せて SMART エラー 表記がある場合 予防交換対象となります 物理ドライブの状態によって 一度検出された故障予測 (SMART エラー ) 表示が時間経過やシステム再起動によって故障予測状態でなくなくなることがあります RAID 管理ツール上の表示で故障予測表示が確認できない場合は イベントログを参照し 故障予測のイベントが記録されているドライブの Slot 番号を確認してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 161

162 SMART エラーが発生したことがある物理ドライブは 物理ドライブの詳細情報の SMART エラー数 が 1 以上の表示となります 2. Locate 機能を使用して 予防交換対象の物理ドライブの故障 LED を点灯させます 3. 予防交換対象の物理ドライブをオフラインに設定します ホットスペアドライブに対してリビルドが開始され ます irmc WebUI を使用する場合は 予防交換対象の物理ドライブの故障 LED が点灯していることを確認し 手順 4. 以降を実施します 4. 予防交換対象の物理ドライブを 新しいドライブに交換します 交換したドライブは利用可能の状態となります ホットスペアリビルドの完了後 交換したドライブに対して自動的にコピーバックが開始されます 7.4. 冗長性がないロジカルドライブでの手順 冗長性がない RAID0 ロジカルドライブでは 以下の順に作業してください 故障したドライブの交換 irmc S4/S5 WebUI での作業は行えません 1. ロジカルドライブが残っている場合 そのロジカルドライブを削除します 2. 物理ドライブを 新しいものに交換します ホットスワップがサポートされていないサーバでは サーバの電源を落とし 物理ドライブを交換した後 サーバの電源を入れてください 3. ロジカルドライブを再作成します 4. バックアップから ロジカルドライブのデータを復旧させます ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ無し ) ホットスペアドライブが無い場合 故障予測が発生している物理ドライブの予防交換は実施できません 必要に応じて そのロジカルドライブにあるデータをバックアップし 故障したドライブの交換 の手順を実施してください ドライブの予防交換 ( ホットスペアドライブ有り ) 1. 交換対象の物理ドライブを特定します 物理ドライブの状態に SMART エラー / SMART error の表示がある場合 予防交換対象となります ドライブの状態によって 一度表示された故障予測 (SMART エラー ) 表示が時間経過やシステム再起動によって表示されなくなることがあります RAID 管理ツール上の表示で故障予測表示が確認できない場合は イベントログを参照し 故障予測のイベントが記録されているドライブの Slot 番号を確認してください SMART エラーが発生したことがある物理ドライブは 物理ドライブの詳細情報の SMART エラー数 が 1 以上の表示となります 2. SMART 検出時のコピーバック (Copyback on SMART) 設定が有効 ( 工場出荷設定 ) の場合 予防交換対象のドライブに故障予測が検出されると 自動的にコピーバック (Replace Drive) が開始されます 予防交換対象のドライブが故障予測状態でない場合 または自動コピーバック (Copyback on SMART) 設定が無効に設定されている場合は 本手順では対応できません 3. ホットスペアドライブに対してコピーバックが進捗中の場合は 完了を待ちます コピーバックが完了すると 交換対象のドライブはアレイ構成から切り離され 状態表示は 未構成または故障 となり 故障 LED が点灯します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 162

163 4. 故障 LED が点灯している交換対象の物理ドライブを 新しいドライブに交換します 5. 交換したドライブに対して 自動でコピーバックが開始されたことを確認します コピーバックの完了後 自動でホットスペアドライブが再割り当てされます 8. アレイコントローラ (PCI カード ) の交換 8.1. 概要 この章では 故障したアレイコントローラ (PCI カード ) の交換手順を説明しています システムのログなどから あらかじめ交換するアレイコントローラの搭載位置を特定しておいてください 本手順は アレイコントローラの搭載位置が判明していることを前提としています アレイコントローラ (PCI カード ) 交換前に 故障または故障予測が発生したドライブが無いようにしてください 詳細は RAID 管理ツールによるドライブの状態表示を参照してください ただし リビルド中のアレイコントローラ (PCI カード ) 交換は可能です 交換後 リビルドは先頭から自動で再開されます アレイコントローラを交換すると アレイコントローラがロジカルドライブに対して内部的に付与する識別子 (World Wide Identifier, WWID) が再生成され 交換前の WWID から変更される場合があります 一方 オペレーティングシステムは WWID を元にロジカルドライブ内のパーティションに対して内部的に付与する識別子を生成します この際 オペレーティングシステム *) によっては アレイコントローラの交換によって WWID が変化すると 交換前に生成されていた識別子との不整合により ロジカルドライブ あるいはパーティションが正常に認識できなくなることがあります この場合 オペレーティングシステムの当該設定を更新する必要があります *) VMware ESXi の場合 RAID カード交換後 ボリュームが スナップショット LUN として認識され ボリュームの再署名が 必要となります 8.2. アレイコントローラの交換 1. アレイコントローラの設定値を確認します デフォルトから設定を変更している場合は アレイコントローラ (PCI カード ) 交換後の設定値の変更が必要になるため 設定値を控えて下さい 操作方法は Ctrl-R Utility を使用する場合はデバイスプロパティの参照と変更 HII Configuration Utility を使用する場合はコントローラの管理 ServerView RAID Manager を使用する場合は ServerView RAID Manager のマニュアルを参照してください 2. MegaRAID Software Options の適用状況を確認します 交換対象のアレイコントローラに MegaRAID Software Options( 製品名 :RAID ソフトウェアライセンス ) が適用されているか 確認します 適用済の場合 購入時に入力したライセンスキーを用意してください ライセンスキーは サーバ上の操作では表示できません 操作方法は ご使用のツールに合わせて それぞれ以下を参照し Cachecade Pro 2.0 が適用されているアレイコントローラを確認してください - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書のソフトウェアライセンスの管理 - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書のソフトウェアライセンスの管理 3. サーバの電源を落とし アレイコントローラを交換します SAS ケーブルやフラッシュモジュール (TFM / FBU) を取り外し 新しいアレイコントローラへ接続し直してください 物理的な交換の詳細な手順や注意事項は サーバ本体のマニュアルを参照してください その後 サーバの電源を入れます この作業の後 FBU のリキャリブレーションが動作する場合があります リキャリブレーションは数分で完了するため 速やかにキャッシュメモリのデータ保護が可能になります LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 163

164 4. MegaRAID Advanced Software Options を使用している場合 新しいアレイコントローラでライセンスキーを Activate します MegaRAID Advanced Software Options を使用している場合 ライセンスキーが入力されるまで アレイコントローラ交換前の RAID 構成に戻せない場合があります 操作方法は ご使用のツールに合わせて それぞれ以下を参照してください - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書のソフトウェアライセンスの管理 - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書のソフトウェアライセンスの管理ライセンスキーの入力後 システムを再起動します 5. アレイコントローラが SafeStore によるドライブ暗号化機能をサポートしている場合かつ 接続したドライブが暗号化されていた場合 セキュリティキーを入力し セキュリティ設定を有効にします - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書の SafeStore Disk Encryption - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書のセキュリティ設定の有効化と無効化 ATTENTION: 交換後のコントローラには 交換前のアレイコントローラに設定していたものと同一のセキュリティ設定を入力することを強く推奨します 6. 新しい RAID コントローラでストレージ構成の状態を確認します すべてのドライブが Online になっていることを確認してください とくに OS 起動用ボリュームのストレージ構成は Online ( または 冗長性のあるロジカルドライブでは Degraded や Partial Degraded) になっていないと OS を起動することができません 操作方法は ご使用のツールに合わせて それぞれ以下を参照してください - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書の VD Mgmt メニューおよび PD Mgmt メニュー - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書のロジカルドライブの管理や物理ドライブの管理 7. アレイコントローラのファームウェアのアップデートを行います アレイコントローラ (PCI カード ) 交換後は ファームウェアを最新バージョンにアップデートする必要があります 別途指定する手順に従ってください 8. Foreign Configuration が検出されている場合は それをインポートします 操作方法は ご使用のツールに合わせて それぞれ以下を参照してください - ServerView RAID Manager のマニュアル - Ctrl-R Utility を使用する場合は この文書の Foreign Configuration のインポートとクリア - HII Configuration Utility を使用する場合は この文書の Foreign Configuration の管理 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 164

165 図 145: Foreign Configuration (Ctrl-R Utility) 図 146: Foreign Configuration (HII Configuration Utility) ATTENTION: SafeStore 機能によって暗号化されたドライブをインポートする際 アレイコントローラのセキュリティ設定に記録されているセキュリティキーと インポートするロジカルドライブを暗号化する際に設定したセキュリティキーが異なると セキュリティキーの入力を求める画面が表示されます この場合 インポートを一旦キャンセルし 交換前と同様のセキュリティ設定に変更することを強く推奨します 9. 新しいアレイコントローラでの設定値を確認します 項で確認した設定値を 必要に応じて復元してください ServerView RAID を使用する手順は ServerView RAID Manager のマニュアルを参照してください Ctrl-R Utility による手順は デバイスプロパティの参照と変更を参照してください HII Configuration Utility による手順は コントローラの管理を参照してください LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 165

166 9. irmc WebUI (OOB-RAID) による RAID 関連コンポーネントの表示手順 irmc S4/S5 WebUI を使用して アレイコントローラ 物理ドライブ ロジカルドライブの情報表示および 物理ドライブのロケートを実施する手順を説明します 9.1. irmc S4 WebUI irmc S4 WebUI は 物理ドライブの取付 取り外しを含む各コンポーネントの状態更新が即時には反映されません 数分経過後も画面表示が更新されない場合は WebUI 左部メニューより 再読み込み 操作を行って下さい アレイコントローラの情報表示 1. irmc S4 WebUI にログインします 2. [RAID 情報 ] [ コントローラ ] を選択し アレイコントローラの一覧を確認します 図 147: アレイコントローラの一覧表示 (irmc S4) 3. [ 詳細 ] を選択すると アレイコントローラの詳細表示を確認することができます 図 148: アレイコントローラの詳細表示 (irmc S4) 物理ドライブの情報表示 1. irmc S4 WebUI にログインします 2. [RAID 情報 ] [ 物理ディスク ] を選択し 一覧からドライブの状態を確認します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 166

167 図 149: 物理ドライブの状態表示 (irmc S4) 3. [ 詳細 ] を選択すると 物理ドライブの詳細表示を確認することができます リビルド等のバックグラウンドタスクが進捗中の場合 進捗 項に表示されます 図 150: 物理ドライブの詳細表示 (irmc S4) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 167

168 図 151: 物理ドライブの詳細表示 ( リビルド中, irmc S4) 物理ドライブのロケート ( 保守ランプの点滅 ) 1. irmc S4 WebUI にログインします 2. [RAID 情報 ] [ 物理ディスク ] を選択し ドライブの一覧を表示します 3. ロケートを実施したいドライブを選択し [ 詳細 ] を選択します 図 152: 物理ドライブのロケート (irmc S4) 4. 詳細表示から [ 位置 ] を選択すると 保守ランプが点滅します 5. [Stop location] を選択すると 保守ランプの点滅が停止します ロジカルドライブの情報表示 1. irmc S4 WebUI にログインします 2. [RAID 情報 ] [ 論理デバイス ] を選択し ロジカルドライブの一覧を表示します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 168

169 図 153: ロジカルドライブの一覧表示 (irmc S4) 3. [ 詳細 ] を選択すると ロジカルドライブの詳細表示および 使用している物理ディスクの一覧を確認することができます 図 154: ロジカルドライブの詳細表示 (irmc S4) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 169

170 9.2. irmc S5 WebUI irmc S5 WebUI は 物理ドライブの取付 取り外しを含む各コンポーネントの状態更新が即時には反映されません 数分経過後も画面表示が更新されない場合は ブラウザのリロード ( 最新の状態に更新 ) 操作を行って下さい アレイコントローラの情報表示 1. irmc S5 webui にログインします 2. [ システム ] [ 外部ストレージ ] を選択すると アレイコントローラの一覧が表示されます 図 155: アレイコントローラの選択 (irmc S5) 3. 対象コントローラの を選択すると アレイコントローラの情報表示および 接続されている物理ドライブとロジカルドライブの一覧が表示されます 図 156: アレイコントローラの情報表示 (irmc S5) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 170

171 物理ドライブの情報表示 1. irmc S5 webui にログインします 2. [ システム ] [ 外部ストレージ ] 対象コントローラの を選択し 物理ドライブの一覧を表示します 3. 状態を確認したいドライブの を選択すると 物理ドライブの詳細情報が表示されます 図 157: 物理ドライブの状態表示 (irmc S5) 4. リビルド等のバックグラウンドタスクが行われている場合 進捗状況は 物理ドライブの 動作 行に表示されます 図 158: リビルドの進捗 (irmc S5) 物理ドライブのロケート ( 保守ランプの点滅 ) 1. irmcs5 webui にログインします 2. [ システム ] [ 外部ストレージ ] 対象コントローラの を選択し 物理ドライブの一覧を表示します 3. 対象の物理ドライブのボタンを選択すると 故障ランプが点滅します 図 159: 物理ドライブのロケート (irmc S5) 4. 再度ボタンを選択すると 保守ランプの点滅が停止します LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 171

172 ロジカルドライブの情報表示 1. irmc S5 webui にログインします 2. [ システム ] [ 外部ストレージ ] 対象コントローラの を選択し ロジカルドライブの一覧を表示します 3. 状態を確認したいロジカルドライブの を選択すると ロジカルドライブの詳細情報が表示されます 図 160: ロジカルドライブの情報表示 (irmc S5) LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 172

SASアレイコントローラカード PRAID EP400i / PRAID EP420i / PRAID EP440i

SASアレイコントローラカード PRAID EP400i / PRAID EP420i / PRAID EP440i 更新日 : 2018 年 11 月 6 日 SAS アレイコントローラカード PRAID EP400i (PY-SR3C41, PYBSR3C41: カスタムメイド対応製品 ) PRAID EP400i (PY-SR3C41H, PYBSR3C41H: カスタムメイド対応製品 ) PRAID EP420i (PY-SR3C42, PYBSR3C42: カスタムメイド対応製品 ) PRAID EP420i

More information

LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語

LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 User Guide - 日本語 LSI MegaRAID SAS 12G Software 2015 年 7 月 富士通株式会社 著作権および商標 Copyright 2015 FUJITSU LIMITED 使用されているハードウェア名とソフトウェア名は 各メーカーの商標です このドキュメントには LSI Corporation が所有する情報が含まれています LSI Corporation の担当者の書面による明示的な許可がない限り

More information

12GB/s MegaRAID Tri-Mode Software User Guide - 日本語

12GB/s MegaRAID Tri-Mode Software User Guide - 日本語 User Guide - 日本語 12Gb/s MegaRAID Tri-Mode Software 2017 年 12 月 富士通株式会社 12GB/s MegaRAID Tri-Mode Software User Guide - 日本語 1 著作権および商標 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 使用されているハードウェア名とソフトウェア名は 各メーカーの商標です このドキュメントには

More information

LSI MegaRAID® SAS Software

LSI MegaRAID® SAS Software User Guide - 日本語 LSI MegaRAID SAS Software 2010 年 10 月版 DIN EN ISO 9001:2008 に準拠した認証を取得 高い品質とお客様の使いやすさが常に確保されるように このマニュアルは DIN EN ISO 9001:2008 基準の要件に準拠した品質管理システムの規定を満たすように作成されました cognitas. Gesellschaft

More information

アレイコントローラの仕様・選択

アレイコントローラの仕様・選択 更新日 : 2017 年 5 月 アレイコントローラの仕様 選択本書について PRIMERGY ではお客様のご要件に合わせて適切なアレイコントローラを選択いただけるよう 下図のような製品群を用意しています サーバによっては搭載可能なアレイコントローラや一部機能が異なる場合がます 必ず各サーバ / 各アレイコントローラの製品仕様についてご確認ください SAS 2.0 (6Gbps) SATA 3.0

More information

MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版

MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版 CA97232-0175-07 2018 年 5 月 LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide 追補版 本書について 下記の MegaRAID SAS アレイコントローラ ( 以下 本アレイコントローラ ) のご使用にあたって ユーザーズガイド LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide の記載を補足するものです 製品名

More information

Japanese.p65

Japanese.p65 1. 1. SATA ハードディスインストールガイド 1.1 シリアル ATA (SATA) ハードディスクインストール IntelCH R SouthBridge チップセットは RAID 0 RAID 1 RAID 10 RAID 5 および Intel Matrix Storage を含む RAID 機能を備えたシリアル ATA (SATA) ハードディスクをサポートします このガイドの RAID

More information

LSI MegaRAID SAS Device Driver Installation Guide - 日本語

LSI MegaRAID SAS Device Driver Installation Guide - 日本語 User Guide - 日本語 LSI MegaRAID SAS Device Driver Installation 2014 年 5 月 富士通株式会社 著作権および商標 Copyright 2014 FUJITSU LIMITED 使用されているハードウェア名とソフトウェア名は 各メーカーの商標です このドキュメントには LSI Corporation が所有する情報が含まれています LSI

More information

アレイコントローラ MegaRAID SAS ご使用前に

アレイコントローラ MegaRAID SAS ご使用前に アレイコントローラ MegaRAID SAS ご使用前に CA97232-0009-04 このたびは弊社 PRIMERGY をお買い求めいただきまして 誠にありがとうございます 本書は MegaRAID SAS ユーザーズガイド の記述を補足するものです 本製品をご使用になる前に必ずお読みください 1. アレイコントローラ MegaRAID SAS の種類と仕様 アレイコントローラ MegaRAID

More information

Cisco MCS を使用する冗長ディスクの設定と使用

Cisco MCS を使用する冗長ディスクの設定と使用 Cisco MCS を使用する冗長ディスクの設定と使用 目次 概要前提条件要件使用するコンポーネント表記法ドライブ障害の認識ドライブの障害からの回復障害が発生したドライブの交換 Cisco CallManager でのアップグレードの失敗からの回復関連情報 概要 このドキュメントは Cisco メディアコンバージェンスサーバ (MCS) のディスクの冗長性に関する主な質問の一部に回答しています さらに

More information

038_h01.pdf

038_h01.pdf 04 12Gb/ & PCIe Gen3 RAID P.09 P.16 P.12 P.13 P.10 P.14 P.12 P.12 P.16 P.08 P.09 P.10 P.14 P.16 P.09 12Gb/ & PCIe Gen3 RAID 05 12Gb/秒 & PCIe Gen3 6Gb/秒 & PCIe Gen3 6Gb/秒 & PCIe Gen3 Adaptec 7シリーズRAIDアダプタファミリ

More information

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme この README について Veritas System Recovery 16 のソフトウェア配信ポリシーのシステム要件 Veritas System Recovery 16 Management Solution のシステム要件 Veritas System Recovery 16 Management

More information

使用する前に

使用する前に この章では Cisco Secure ACS リリース 5.5 以降から Cisco ISE リリース 2.4 システムへのデー タ移行に使用される Cisco Secure ACS to Cisco ISE Migration Tool について説明します 移行の概要 1 ページ Cisco Secure ACS から データ移行 1 ページ Cisco Secure ACS to Cisco ISE

More information

Avago( 旧 LSI) 3108 チップ搭載 RAID カードでの RAID1/RAID10 この RAID カードの RAID1 と RAID10 の設定方法によるメリット / デメリットについて お問い合わせをいただきました お問い合わせ : SuperMicroのサーバに当該チップ使用のR

Avago( 旧 LSI) 3108 チップ搭載 RAID カードでの RAID1/RAID10 この RAID カードの RAID1 と RAID10 の設定方法によるメリット / デメリットについて お問い合わせをいただきました お問い合わせ : SuperMicroのサーバに当該チップ使用のR Avago( 旧 LSI) 3108 チップ搭載 RAID カードでの RAID1/RAID10 この RAID カードの RAID1 と RAID10 の設定方法によるメリット / デメリットについて お問い合わせをいただきました お問い合わせ : SuperMicroのサーバに当該チップ使用のRAIDカードが搭載されています 利用 HDDは20 以上です HDDはRAIDを組んで使用しますが RAID

More information

MegaRAID SAS (6G) ファームウェア版数による機能の相違

MegaRAID SAS (6G) ファームウェア版数による機能の相違 CA97232-0107-01 MegaRAID SAS (6G) ファームウェア版数による機能の相違 2012 年 07 月富士通株式会社 本書についてアレイコントローラのファームウェアアップデートにより追加された機能 変更された仕様および修正された不具合を記載しています ご使用のファームウェア版数によっては 取扱説明書の記載と画面表示や操作方法が異なる場合がありますので 取扱説明書と本書を併せてご覧下さい

More information

Universal RAID Utility Ver2.1 ユーザーズガイド

Universal RAID Utility Ver2.1 ユーザーズガイド 付録 B : raidcmd コマンドリファレンス raidcmd のコマンドリファレンスです cc 論理ドライブで整合性チェックを開始 もしくは実行中の整合性チェックを停止します raidcmd cc -c={all -l={all }} -op={start stop} -c={all } -l={all }

More information

PRIMEQUEST 1000 シリーズ IO 製品 版数の確認方法

PRIMEQUEST 1000 シリーズ IO 製品 版数の確認方法 C122-E162-02 FUJITSU Server PRIMEQUEST 1000 シリーズ IO 製品版数の確認方法 本資料は IO 製品のファームウェア版数の確認方法について説明しています 第 1 章 SAS アレイコントローラーカードのファームウェア版数...2 第 2 章 SAS コントローラーのファームウェア版数...7 第 3 章 SAS カードのファームウェア版数...9 第 4

More information

Crucial Client SSDでのファームウェアアップデート手順

Crucial Client SSDでのファームウェアアップデート手順 Crucial Client SSD でのファームウェアアップデート手順 概要このガイドを使うことにより パーソナルコンピューティング環境に ( 以下本文書ではホストシステムという ) インストールされた Crucial SSD でファームウェアアップデートを実行することがきます このガイドでは 2 つのアップデート方法を説明します 方法 1:Crucial Storage Executive ソフトウェアを介したオンラインアップデート

More information

MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版

MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版 CA97232-0175-03 2017 年 5 月 LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide 追補版 本書について 下記の MegaRAID SAS アレイコントローラ ( 以下 本アレイコントローラ ) のご使用にあたって ユーザーズガイド LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide の記載を補足するものです 製品名

More information

データ移行ツール ユーザーガイド Data Migration Tool User Guide SK kynix Inc Rev 1.01

データ移行ツール ユーザーガイド Data Migration Tool User Guide SK kynix Inc Rev 1.01 データ移行ツール ユーザーガイド Data Migration Tool User Guide SK kynix Inc. 2014 Rev 1.01 1 免責事項 SK hynix INC は 同社の製品 情報および仕様を予告なしに変更できる権利を有しています 本資料で提示する製品および仕様は参考情報として提供しています 本資料の情報は 現状のまま 提供されるものであり 如何なる保証も行いません

More information

SASカード (PG-228B/BL, PG-224B) 取扱説明書 追補版

SASカード (PG-228B/BL, PG-224B) 取扱説明書 追補版 CA97232-0042-01 SAS カード取扱説明書追補版 PG-228B/BL PG-224B 富士通株式会社 2009 年 4 月 1. 本書をお読みになる前に...2 2. 取扱説明書...3 2.1 仕様について...3 2.2 3 章 LSI Corp Config Utility の設定 および 4 章 運用前の注意事項...3 2.3 5 章 ドライバのインストール/ 更新...3

More information

テクニカルガイド RAID コントローラ SAS/SATA

テクニカルガイド RAID コントローラ SAS/SATA 付録 A 各 RAID コントローラの仕様 本ガイドについて 本ガイドは RAID コントローラに関し ユーザーズガイドでは説明しきれない詳細な情報を記載しております 目次 第 1 章各 RAID コントローラの仕様... - 2-1.1 各 RAID コントローラの仕様... - 2-1.1.1 N8103-90... - 2-1.1.2 N8103-91... - 3-1.1.3 N8103-99...

More information

コースの目標 このコースを修了すると 下記のことができるようになります : 1. RAID とそのさまざまな構成の基本的理解を深める 2. RAID で新しいストレージボリュームをセットアップする 前提条件 受講前提条件 : なし 次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています : 該当なし

コースの目標 このコースを修了すると 下記のことができるようになります : 1. RAID とそのさまざまな構成の基本的理解を深める 2. RAID で新しいストレージボリュームをセットアップする 前提条件 受講前提条件 : なし 次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています : 該当なし NAS 251 RAID の概要 RAID でストレージボリュームをセットアップする A S U S T O R C O L L E G E コースの目標 このコースを修了すると 下記のことができるようになります : 1. RAID とそのさまざまな構成の基本的理解を深める 2. RAID で新しいストレージボリュームをセットアップする 前提条件 受講前提条件 : なし 次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています

More information

Client Management Solutions および Mobile Printing Solutions ユーザガイド

Client Management Solutions および Mobile Printing Solutions ユーザガイド Client Management Solutions および Mobile Printing Solutions ユーザガイド Copyright 2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります

More information

業務用コンピュータサーバーに関する

業務用コンピュータサーバーに関する ENERGY STAR データセンター用ストレージ初期データ収集方法の草案 2009 年 11 月 概要 ENERGY STAR データセンター用ストレージ基準の策定作業の一環として EPA は関係者に対して 本書に規定される方法を使用した データセンター用ストレージに対する一連の試験と性能モデル化の実施を要請する この第 1 回データセンター用ストレージ消費電力試験の目的は 稼働およびアイドル状態の両方における

More information

免責事項 Samsung Electronics は 製品 情報 および仕様を予告なく変更する権利を留保します 本書に記載されている製品および仕様は 参照のみを目的としています 本書に記載されているすべての情報は 現状有姿 のまま 何らの保証もない条件で提供されます 本書および本書に記載されているす

免責事項 Samsung Electronics は 製品 情報 および仕様を予告なく変更する権利を留保します 本書に記載されている製品および仕様は 参照のみを目的としています 本書に記載されているすべての情報は 現状有姿 のまま 何らの保証もない条件で提供されます 本書および本書に記載されているす Samsung SSD Data Migration v.3.1 導入およびインストールガイド 免責事項 Samsung Electronics は 製品 情報 および仕様を予告なく変更する権利を留保します 本書に記載されている製品および仕様は 参照のみを目的としています 本書に記載されているすべての情報は 現状有姿 のまま 何らの保証もない条件で提供されます 本書および本書に記載されているすべての情報は

More information

BIOSセットアップメニュー 一覧

BIOSセットアップメニュー 一覧 B6FH-A613-01 Z0-00 STYLISTIC Q572/G BIOS セットアップメニュー一覧 その他の各製品名は 各社の商標 または登録商標です その他の各製品は 各社の著作物です その他のすべての商標は それぞれの所有者に帰属します Copyright FUJITSU LIMITED 2013 BIOS セットアップメニュー詳細 BIOS セットアップのメニューについて説明しています

More information

OpenLAB Data Store Release Notes

OpenLAB Data Store Release Notes Agilent OpenLAB Data Store バージョン A.02.02 リリースノートおよび更新履歴 注意 Agilent Technologies, Inc. 2014 本マニュアルは米国著作権法および国際著作権法によって保護されており Agilent Technologies, Inc. の書面による事前の許可なく 本書の一部または全部を複製することはいかなる形式や方法 ( 電子媒体による保存や読み出し

More information

1 本体 2.5 型ドライブモデル ( フレームモデル ) 製品名称 / 概要 Express5800/R110i-1(4C/E3-1220v6) 1 x インテル Xeon プロセッサー E3-1220v6 (3GHz, 4C/4T, 8 MB), メモリセレクタブル, ディスクレス, ODD レ

1 本体 2.5 型ドライブモデル ( フレームモデル ) 製品名称 / 概要 Express5800/R110i-1(4C/E3-1220v6) 1 x インテル Xeon プロセッサー E3-1220v6 (3GHz, 4C/4T, 8 MB), メモリセレクタブル, ディスクレス, ODD レ < 別紙 > InterSec ハードウェア構成ガイド InterSec/MW400k, CS400k, LB400k 2017 年 11 月 1 本体... 2 2 メモリ... 2 3 内蔵ドライブ... 3 RAID5/6 構成... 3 RAID 1 構成... 3 単体構成... 4 内蔵ドライブ選択... 5 4 光ディスクドライブ... 6 5 PCI カード... 6 LAN ボード...

More information

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme この README について Veritas System Recovery 16 のソフトウェア配信ポリシーのシステム要件 Veritas System Recovery 16 Management Solution のシステム要件 Veritas System Recovery 16 Management

More information

ServerView RAID Manager 補足情報

ServerView RAID Manager 補足情報 取扱説明書補足資料 - 日本語 ServerView Suite ServerView RAID Manager 補足情報 2013/5 007-010 版 はじめに 本書は ServerView RAID Manager V5.6 に関連する以下のマニュアルの補足情報です 本書をお読みに なる前に 必ず以下のマニュアルもご覧ください RAID Management User Manual (manual.pdf)

More information

AKiTiO Thunderboltシリーズ 設定ガイド -ソフトウェアRAIDの構成(Mac OS X/macOS)

AKiTiO Thunderboltシリーズ 設定ガイド -ソフトウェアRAIDの構成(Mac OS X/macOS) 本書は Mac OS X の機能として提供される ソフトウェア RAID の設定について解説したものです AKiTiO Thunderbolt シリーズに付属の取扱説明書 ( 別紙 ) と合わせてご参照ください アミュレット株式会社店頭営業部 101-0021 東京都千代田区外神田 3-5-12 TEL 03-5295-8418 ASWR0128B 本書をお読みになるにあたって このガイドについては

More information

フォーマット(初期化)について

フォーマット(初期化)について フォーマット ( 初期化 ) について 35020248-04 2017.01 フォーマットとは ハードディスクや SSD USB メモリーをお使いのパソコンで使用できるようにする作業で す 本製品をフォーマットする場合は 本書の記載を参照して行ってください フォーマットの形式 フォーマットにはいくつかの形式があり お使いの OS によって認識できる形式が異なります 本製品を フォーマットするときは

More information

Universal RAID Utility Ver4.1 ユーザーズガイド

Universal RAID Utility Ver4.1 ユーザーズガイド 付録 B : raidcmd コマンドリファレンス raidcmd のコマンドリファレンスです 物理デバイス番号について cc raidcmd には -p オプションという 物理デバイス番号を指定するオプションがあります -p オプションには 必ず以下のコマンドを実行して出力される物理デバイス番号を指定してください 物理デバイス番号は "e< エンクロージャ番号 >s< スロット番号 >" という形式で表されます

More information

Slide 1

Slide 1 Oracle Data Guard の構築とフェイルオーバー実行例 日本オラクル株式会社 以下の事項は 弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです また 情報提供を唯一の目的とするものであり いかなる契約にも組み込むことはできません 以下の事項は マテリアルやコード 機能を提供することをコミットメント ( 確約 ) するものではないため 購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい

More information

V8_教育テキスト.dot

V8_教育テキスト.dot 1.1 Universal Volume Manager 概要 1.1.1 Universal Volume Manager とは Universal Volume Manager は VSP ファミリーに 機種の異なる複数のストレージ ( 外部ストレージ と呼ぶ ) を接続機能です 外部ストレージ接続時 Universal Volume Manager はこの外部ストレージをストレージシステムの内部ストレージ

More information

Microsoft Word - eRecovery v3-1.doc

Microsoft Word - eRecovery v3-1.doc Acer erecovery Management Acer erecovery Management は コンピュータを ハードディスクドライブの隠しパーティション 第二パーティション または光ディスクに保存されている画像から 工場出荷時設定あるいはユーザが設定したシステム設定に復元するための高速で安定した 安全な方法を提供します また Acer erecovery Management は システム設定

More information

NVMe Users Guide-JP

NVMe Users Guide-JP NVMe User Guide 2018 年 3 月 富士通株式会社 NVMe User Guide - 日本語 1 Copyright and Trademarks Copyright 2018 FUJITSU LIMITED All rights reserved. Delivery subject to availability; right of technical modifications

More information

iRMC4(PY-RMC411)

iRMC4(PY-RMC411) リモートマネジメントコントローラ ( 標準搭載 ) リモートマネジメントコントローラアップグレード (PY-RMC411/ PYBRMC41) 更新日 : 2017 年 7 月 12 日 (1) 概要 2013 年 9 月以降に発表された PC サーバでは ベースボードに新リモートマネジメントコントローラ (irmc S4/S5) が搭載されます アドバンスドビデオリダイレクション機能とバーチャルメディア機能は

More information

Windows OSの手動インストール

Windows OSの手動インストール CA92344-1996-10 FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M4 / RX2540 M4 / RX2520 M4 / TX2550 M4 / RX4770 M4 / RX2530 M5 / RX2540 M5 / TX2550 M5 / RX4770 M5 / RX2520 M5 / CX2550 M4 / CX2560 M4 / CX2570 M4 / CX2550

More information

winras.pdf

winras.pdf RAS 支援サービスユーザーズガイド (Windows 版 ) はじめに RAS(Reliability, Availability, Serviceability) 支援サービスは PRIMERGY シリーズの定期交換部品の状況を監視し 定期交換部品の交換時期になったときに通知するソフトウェアです 定期交換部品の寿命による PRIMERGY シリーズの故障を回避するために必要ですので RAS 支援サービスは

More information

QNAP マイグレーション RAID 拡張手順書 Active Directory 設定手順 Rev /11/09 株式会社フォースメディアエンジニアリング部

QNAP マイグレーション RAID 拡張手順書 Active Directory 設定手順 Rev /11/09 株式会社フォースメディアエンジニアリング部 QNAP マイグレーション RAID 拡張手順書 Active Directory 設定手順 Rev 1 2016/11/09 株式会社フォースメディアエンジニアリング部 1. 概要 QNAP NAS では 現在使用しているの容量が不足してきたら 現在の設定情報や電子ファイルを維持した状態で 運用を続けながら容量を拡張する事が可能です 本書では 容量拡張のモデルケースとしまして 2Bay model

More information

(2) [ バックアップツール ] が表示されます [1] [2] [3] [4] [5] [6] Windows Storage Server 2012 バックアップ手順 (V_01) < 画面の説明 > [1] バックアップ項目リスト登録されているバックアップセットの一覧です [2] 新規 ボタ

(2) [ バックアップツール ] が表示されます [1] [2] [3] [4] [5] [6] Windows Storage Server 2012 バックアップ手順 (V_01) < 画面の説明 > [1] バックアップ項目リスト登録されているバックアップセットの一覧です [2] 新規 ボタ バックアップ手順 (Windows Storage Server 2012) V_01 1 バックアップツール を用いた定期バックアップ バックアップツール は Windows Storage Server 2012 標準の Windows Server バックアップ の制限事項を解消するためのオリジナルのツールです バックアップツール はバックアップ設定を複数作成出来るものになります < バックアップツール

More information

TFTP serverの実装

TFTP serverの実装 TFTP サーバーの実装 デジタルビジョンソリューション 佐藤史明 1 1 プレゼンのテーマ組み込みソフトのファイル転送を容易に 2 3 4 5 基礎知識 TFTP とは 実践 1 実際に作ってみよう 実践 2 組み込みソフトでの実装案 最後におさらい 2 プレゼンのテーマ 組み込みソフトのファイル転送を容易に テーマ選択の理由 現在従事しているプロジェクトで お客様からファームウェアなどのファイル転送を独自方式からTFTPに変更したいと要望があった

More information

セキュリティー機能(TPM)設定ガイド

セキュリティー機能(TPM)設定ガイド Windows 7 本書では次のような記号を使用しています 機能または操作上の制限事項を記載しています 覚えておくと便利なことを記載しています 例 ) ユーザーズマニュアル : コンピューターの ユーザーズマニュアル を示します 1 2 ある目的の作業を行うために 番号に従って操作します 本書では コンピューターで使用する製品の名称を次のように略して表記します 本書では オペレーティングシステムの名称を次のように略して表記します

More information

Universal RAID Utility Ver2.1 ユーザーズガイド

Universal RAID Utility Ver2.1 ユーザーズガイド 付録 C : ログ / イベント一覧 Universal AID Utility が AID ログ OS ログ ESMPO/ServerManager へ送信するイベントの一覧です [ イベントソース タイプ ] イベントログのイベントソース名 ( オペレーティングシステムが Windows の場合 ) : raidsrv タイプ : UAIDUTL [ 説明 ] オペレーティングシステムにより 以下の言語のログをします

More information

PRIMERGY RX600 S4 ご使用上の注意

PRIMERGY RX600 S4 ご使用上の注意 CA92276-8195-01 PRIMERGY RX600 S4 ご使用上の注意 このたびは 弊社の製品をお買い上げいただきまして 誠にありがとうございます 本製品に添付されておりますマニュアル類の内容に追加および事項がございましたので ここに謹んでお詫び申し上げますとともに マニュアルをご覧になる場合に下記に示します内容を合わせてお読みくださるようお願いいたします 重要 1. 起動時のポップアップメッセージとイベントログのエラーメッセージについて

More information

HP User Manual for the Integrated Intel SATA RAID Controller for Microsoft Windows XP Professional and Windows 2000 Profess...

HP User Manual for the Integrated Intel SATA RAID Controller for Microsoft Windows XP Professional and Windows 2000 Profess... Microsoft Windows XP Professional および Windows 2000 Professional 対応の内蔵 Intel SATA RAID コントローラ用 HP ユーザーマニュアル 内蔵 SATA RAID コントローラ... 2 RAID を有効にする最適な方法の選択... 2 HP Recovery Media を使用した RAID のセットアップ... 2 手順

More information

Microsoft Word - ESX_Restore_R15.docx

Microsoft Word - ESX_Restore_R15.docx 解決!! 画面でわかる簡単ガイド : 仮想環境データ保護 (VMWARE ESX)~ 仮想マシン 丸ごと 復旧手順 ~ 解決!! 画面でわかる簡単ガイド CA ARCserve Backup r15 仮想環境データ保護 (VMware ESX) ~ 仮想マシン 丸ごと 復旧手順 ~ 2011 年 4 月 CA Technologies 1 目次 はじめに... 3 仮想マシンの復旧... 5 まとめ...

More information

Marvell BIOS UtilityユーザーガイドHPE MicroServer Gen10用

Marvell BIOS UtilityユーザーガイドHPE MicroServer Gen10用 Marvell BIOS Utility ユーザーガイド HPE MicroServer Gen10 用 摘要 このユーザーガイドでは 内蔵の Marvell BIOS Utility を使用して RAID 仮想ディスクやアレイを作成および管理する方法について説明します Hewlett Packard Enterprise では ユーザーがサーバーストレージ構成の基本原理に精通し サーバーハードウェアやネットワーキングの基本的な知識を有していることを想定しています

More information

StorView Ver3 (N /137用)

StorView Ver3 (N /137用) Express5800 シリーズ StorView Ver. 3 インストレーションマニュアル (N8190-132/137 用 ) 商標について Microsoft Windowsは米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です StorViewは英国 Xyratex 社の登録商標または商標です EXPRESSBUILDER と ESMPRO

More information

新OS使用時の留意事項

新OS使用時の留意事項 2014 年 3 月富士通株式会社 新 OS 使用時の留意事項 Fujitsu Software Interstage Print Manager( 以降 Interstage Print Manager) の動作オペレーティングシステムに以下をサポートします Windows 8 Windows 8.1 2012 2012 R2 この動作環境においても従来と同等の機能をご利用になれますが ご利用に関しての留意事項について説明します

More information

- 主な機能 - 設定機能キャッシュメモリをキャッシュセグメントに分割し 業務で使用する論理ディスクを割り付けるための設定を行います WebSAM istoragemanager のクライアント画面から操作が可能です キャッシュセグメント作成 削除機能キャッシュセグメントの作成 削除を可能にします

- 主な機能 - 設定機能キャッシュメモリをキャッシュセグメントに分割し 業務で使用する論理ディスクを割り付けるための設定を行います WebSAM istoragemanager のクライアント画面から操作が可能です キャッシュセグメント作成 削除機能キャッシュセグメントの作成 削除を可能にします istorage VirtualCachePartitioning 製品概要 istorage VirtualCachePartitioning は ストレージのキャッシュメモリを複数の区画 ( キャッシュセグメント ) に分割する機能をサポートします キャッシュ分割は 仮想化環境における各テナントでの占有量を制限して I/O 帯域を確保することで 仮想化環境の高安定性を実現するための機能です この機能を導入することにより

More information

Microsoft Word - nvsi_050110jp_netvault_vtl_on_dothill_sannetII.doc

Microsoft Word - nvsi_050110jp_netvault_vtl_on_dothill_sannetII.doc Article ID: NVSI-050110JP Created: 2005/10/19 Revised: - NetVault 仮想テープ ライブラリのパフォーマンス検証 : dothill SANnetⅡSATA 編 1. 検証の目的 ドットヒルシステムズ株式会社の SANnetll SATA は 安価な SATA ドライブを使用した大容量ストレージで ディスクへのバックアップを行う際の対象デバイスとして最適と言えます

More information

RAID構築上の留意事項とアレイコントローラの適用指針

RAID構築上の留意事項とアレイコントローラの適用指針 更新日 : 2017 年 11 月 2 日 RAID 構築上の留意事項とアレイコントローラの適用指針 (2010 年 01 月以降発表機種向け ) システム運用上の留意事項 ライトキャッシュによるライト性能の向上 製品に搭載されているライトキャッシュを使用することにより 多くのアプリケーションでライト性能を向上させることができます キャッシュメモリは アレイコントローラ (*1) やドライブ上に搭載され

More information

StorView

StorView Express5800 シリーズ StorView インストレーションマニュアル (N8190-146/147 用 ) 商標について Microsoft Windowsは米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です StorViewは英国 Xyratex 社の登録商標または商標です EXPRESSBUILDER と ESMPRO は日本電気株式会社の登録商標です

More information

ダウングレードモデルの仕様 本機の仕様について説明します OS(Windows) UEFI の設定 本機にインストールされている OS(Windows) は次のとおりです 購入時 :Windows 7 がインストールされています OS 変更時 :Windows 10 をインストールして使用します ラ

ダウングレードモデルの仕様 本機の仕様について説明します OS(Windows) UEFI の設定 本機にインストールされている OS(Windows) は次のとおりです 購入時 :Windows 7 がインストールされています OS 変更時 :Windows 10 をインストールして使用します ラ Windows 7 Professional (Windows 10 Pro 64bit ダウングレード ) モデルをお使いの方へ - 必ずお読みください - C80297001 お買い上げのコンピューターは Windows 7 Professional (Windows 10 Pro 64bit ダウングレード ) モデル ( 以降 本機 ) です 本書では 通常の Windows 10 モデルと本機の異なる部分

More information

フォーマット/メンテナンスガイド

フォーマット/メンテナンスガイド 35020248-02 2015.10 フォーマット ( 初期化 ) について フォーマットとは ハードディスクや SSD USB メモリーをお使いのパソコンで使用できるようにする作業で す 本製品をフォーマットする場合は 本書の記載を参照して行ってください フォーマットの形式 フォーマットにはいくつかの形式があり お使いの OS によって認識できる形式が異なります 本製品を フォーマットするときは

More information

テクニカルガイド「増設用HDD」(2007/05/09)

テクニカルガイド「増設用HDD」(2007/05/09) (2007/05/09) 1. 機能仕様 [Serial ATA HDD] HotPlug 対応 型名 N8150-207A N8150-208A N8150-209A N8150-229 容量 (GB) 80 160 250 500 平均シーク Read 時 19.5 19.5 19.5 19.5 タイム (ms) Write 時 20.5 20.5 20.5 20.5 スピンドル回転速度 (rpm)

More information

目次 1. はじめに バックアップと復元の概要 Active Directoryのバックアップ Active Directoryの復元 ドメインコントローラの復元 ( 他のドメインコントローラが利用できる場合 )

目次 1. はじめに バックアップと復元の概要 Active Directoryのバックアップ Active Directoryの復元 ドメインコントローラの復元 ( 他のドメインコントローラが利用できる場合 ) Acronis Backup & Recovery 10 による Active Directory のバックアップと復元 Copyright Acronis, Inc., 2000-2010 1 目次 1. はじめに... 3 2. バックアップと復元の概要... 3 3. Active Directoryのバックアップ... 3 4. Active Directoryの復元... 5 4.1. ドメインコントローラの復元

More information

InfiniDB最小推奨仕様ガイド

InfiniDB最小推奨仕様ガイド 最小推奨仕様ガイド Release 4.0 Document Version 4.0-1 www.calpont.com 1 InfiniDB 最小推奨仕様ガイド 2013 年 10 月 Copyright 本書に記載された InfiniDB Calpont InfiniDB ロゴおよびその他のすべての製品またはサービスの名称またはスローガンは Calpont およびそのサプライヤまたはライセンサの商標であり

More information

LANカード(PG-2871) 取扱説明書

LANカード(PG-2871) 取扱説明書 B7FY-2821-01 Z0-00 PG-2871 はじめに このたびは 弊社の LAN カード (PG-2871) をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本書は LAN カード ( 以降 本製品 ) の仕様について説明します LAN ドライバの詳細設定については 最新の LAN ドライバのマニュアルを参照してください 2010 年 8 月 目次 1 LANカードの仕様........................................

More information

Silk Central Connect 15.5 リリースノート

Silk Central Connect 15.5 リリースノート Silk Central Connect 15.5 リリースノート Micro Focus 575 Anton Blvd., Suite 510 Costa Mesa, CA 92626 Copyright Micro Focus 2014. All rights reserved. Silk Central Connect は Borland Software Corporation に由来する成果物を含んでいます,

More information

動作環境 対応 LAN DISK ( 設定復元に対応 ) HDL-H シリーズ HDL-X シリーズ HDL-AA シリーズ HDL-XV シリーズ (HDL-XVLP シリーズを含む ) HDL-XV/2D シリーズ HDL-XR シリーズ HDL-XR/2D シリーズ HDL-XR2U シリーズ

動作環境 対応 LAN DISK ( 設定復元に対応 ) HDL-H シリーズ HDL-X シリーズ HDL-AA シリーズ HDL-XV シリーズ (HDL-XVLP シリーズを含む ) HDL-XV/2D シリーズ HDL-XR シリーズ HDL-XR/2D シリーズ HDL-XR2U シリーズ 複数台導入時の初期設定を省力化 設定復元ツール LAN DISK Restore LAN DISK Restore は 対応機器の各種設定情報を設定ファイルとして保存し 保存した設定ファイルから LAN DISK シリーズに対して設定の移行をおこなうことができます 複数の LAN DISK シリーズ導入時や大容量モデルへの移行の際の初期設定を簡単にします LAN DISK Restore インストール時に

More information

Windows OSの手動インストール

Windows OSの手動インストール CA92344-0682-02 FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M1 対応 本書をお読みになる前に 本書をお読みになる前に本書の表記 本文中の記号本文中に記載されている記号には 次のような意味があります お使いになるときの注意点や してはいけないことを記述しています 必ずお読みください 操作に関連することを記述しています 必要に応じてお読みください キーの表記と操作方法本文中のキーの表記は

More information

Diginnos PC 初期化方法 初期化操作を行うと ストレージ ( ハードディスク / SSD)( 以降ストレージと記載します ) 内のデータが全て初期化されます 必要なデータは他のメディア等にバックアップのうえ作業してください 初期化とは Windows 10 のプッシュボタンリセットの機能の

Diginnos PC 初期化方法 初期化操作を行うと ストレージ ( ハードディスク / SSD)( 以降ストレージと記載します ) 内のデータが全て初期化されます 必要なデータは他のメディア等にバックアップのうえ作業してください 初期化とは Windows 10 のプッシュボタンリセットの機能の 初期化操作を行うと ストレージ ( ハードディスク / SSD)( 以降ストレージと記載します ) 内のデータが全て初期化されます 必要なデータは他のメディア等にバックアップのうえ作業してください 初期化とは Windows 10 のプッシュボタンリセットの機能の内 すべてを削除して再インストール を使用し インストールしたアプリやドライバー 保存したデータなどすべてを削除して W i n d o

More information

MegaRAID SAS ユーザーズガイド

MegaRAID SAS ユーザーズガイド B7FY-2751-01 Z0 MegaRAID SAS ユーザーズガイド 本書の構成 本書をお読みになる前に 安全にお使いいただくための注意事項や 本書の表記について説明しています 必ずお読みください 第 1 章 第 2 章 第 3 章 概要ディスクアレイの概要と 構成についての注意事項 アレイ構成の流れについて説明します アレイの構成と管理 [WebBIOS] WebBIOS の設定手順について説明します

More information

増設用 HDD (2009/1/23)

増設用 HDD (2009/1/23) (2009/1/23) 1. 機能仕様 [Serial ATA HDD] HotPlug 対応 型名 N8150-207A N8150-208A N8150-209A N8150-229 N8150-237 N8150-263 容量 (GB) 80 160 250 500 750 1000 平均シーク Read 時 19.5 19.5 19.5 19.5 8.5 8.5 タイム (ms) Write

More information

CR-UK1ソフトウェアユーザーズガイド

CR-UK1ソフトウェアユーザーズガイド 1 はじめに このたびは USB キー CR-UK1 をお買い上げいただき誠にありがとうございます 本ソフトウェアユーザーズガイドでは CR-UK1 を利用した機能の説明や利用方法について説明しています あらかじめクイックセットアップを参照して USB キーのドライバと G-Lock のインストールと KeyID の入力を行い USB キーが利用できる状態にしたうえでお読みください もくじ はじめに

More information

プラン作成ガイド ~ 仮想環境をエージェントレスで バックアップするプランの作成 ~ 年 8 月

プラン作成ガイド ~ 仮想環境をエージェントレスで バックアップするプランの作成 ~ 年 8 月 プラン作成ガイド ~ 仮想環境をエージェントレスで バックアップするプランの作成 ~ 年 8 月 目次 はじめに... 1 1. 運用を開始するための設定... 2 1.1 VMWARE ESX / VCENTER 保護対象ノードの追加... 2 1.2 HYPER-V 保護対象ノードの追加... 5 1.3 エージェントレスバックアッププランの作成... 8 1.4 バックアップの実行... 14

More information

MAGNIA Storage Server Configuration Guide

MAGNIA Storage Server Configuration Guide MAGNIA シリーズ システム構成ガイド Storage Server 概要編 [2012.12] 価格について 本書に記載の価格はすべて税込です 据付調整費 使用済み商品のお引き取り費は含まれておりません もくじ MAGNIA Storage Server 構成ガイド概要編 ページ 概要 2 特長 3 ネットワーク構成例 5 システム構成セレクション 6 1 MAGNIA Storage Server

More information

改版履歴 版数 改版日付 改版内容 /11/08 新規作成 /07/17 RAID 種別の確認方法の RAID5 についての文言修正 DPM6.1 ユーザーズガイド参照先の追加 /04/13 DPM6.4 までのユーザーズガイド参照先の追加 2

改版履歴 版数 改版日付 改版内容 /11/08 新規作成 /07/17 RAID 種別の確認方法の RAID5 についての文言修正 DPM6.1 ユーザーズガイド参照先の追加 /04/13 DPM6.4 までのユーザーズガイド参照先の追加 2 第 3 版 改版履歴 版数 改版日付 改版内容 1 2011/11/08 新規作成 2 2012/07/17 RAID 種別の確認方法の RAID5 についての文言修正 DPM6.1 ユーザーズガイド参照先の追加 3 2014/04/13 DPM6.4 までのユーザーズガイド参照先の追加 2 目次 1. 現象および原因... 5 2. 対象範囲... 5 2.1. 対象環境となる DeploymentManager

More information

ESMPRO/ServerManager, ServerAgentディスクアレイ監視

ESMPRO/ServerManager, ServerAgentディスクアレイ監視 NEC Express サーバ Express5800 シリーズ Express5800 シリーズ ESMPRO/ServerManager ServerAgent ディスクアレイ監視 ユーザーズガイド はじめに 本書では ESMPRO/ServerManager ServerAgent ディスクアレイ監視 ( 以降 ESMPRO ディスクアレイ監視 と略す ) のインストールおよびサポート機能について説明します

More information

HP StorageWorks 9000–series Virtual Library System User Guide (抜粋)

HP StorageWorks 9000–series Virtual Library System User Guide (抜粋) nl HP StorageWorks 9000 series Virtual Library System User Guide ( 抜粋 ) 製品番号 : AG306-96029 初版 : 2010 年 9 月 ファームウェアのアップデート 注意 : ファームウェアアップデートをインストールすると VLS が自動的に再起動されます VLS ファームウェアを更新するには以下の手順に従います 1. VLS

More information

Samsung SSD Data Migration v.3.1 導入およびインストールガイド

Samsung SSD Data Migration v.3.1 導入およびインストールガイド Samsung SSD Data Migration v.3.1 導入およびインストールガイド 免责声明 Samsung Electronics は 製品 情報 および仕様を予告なく変更する権利を留保します 本書に記載されている製品および仕様は 参照のみを目的としています 本書に記載されているすべての情報は 現状有姿 のまま 何らの保証もない条件で提供されます 本書および本書に記載されているすべての情報は

More information

F VMware vsphere 5 以降の vsphere Client で RAID システムを監視する際の注意事項 この度は弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本製品のご使用において ご注意いただくことがあります 誠に恐れ入りますが ご使用前

F VMware vsphere 5 以降の vsphere Client で RAID システムを監視する際の注意事項 この度は弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本製品のご使用において ご注意いただくことがあります 誠に恐れ入りますが ご使用前 VMware vsphere 5 以降の vsphere Client で RAID システムを監視する際の注意事項 この度は弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本製品のご使用において ご注意いただくことがあります 誠に恐れ入りますが ご使用前に下記内容を必ずご一読のうえ ご注意いただきますようお願い致します なお 本書は必要なときにすぐに参照できるよう大切に保管してください LSI

More information

PATA オプティカル ディスク ドライブから SATA オプティカル ディスク ドライブへの移行

PATA オプティカル ディスク ドライブから SATA オプティカル ディスク ドライブへの移行 PATA オプティカルディスクドライブから SATA オプティカルディスクドライブへの移行 背景... 2 対象範囲... 2 説明... 2... 2 ブート可能な DOS CD-ROM... 2 DOK (Disk On Key)... 2 DOS CD-ROM ドライバ... 2 DLA (Drive Leter Access: ドライブ文字アクセス )... 2 ISOLinux... 3

More information

増設用 HDD (2008/04/16)

増設用 HDD (2008/04/16) (2008/04/16) 1. 機能仕様 [Serial ATA HDD] HotPlug 対応型名 N8150-207A N8150-208A N8150-209A N8150-229 N8150-237 容量 (GB) 80 160 250 500 750 平均シーク Read 時 19.5 19.5 19.5 19.5 8.5 タイム (ms) Write 時 20.5 20.5 20.5 20.5

More information

Imation Encryption Manager Plus Imation Encryption Manager Plus ソフトウェアにより 対応 USB フラッシュドライブにパスワード保護に対応した総合セキュリティーを設定することができます Imation Encryption Manage

Imation Encryption Manager Plus Imation Encryption Manager Plus ソフトウェアにより 対応 USB フラッシュドライブにパスワード保護に対応した総合セキュリティーを設定することができます Imation Encryption Manage IMATION ENCRYPTION MANAGER PLUS ユーザーマニュアル Imation Encryption Manager Plus Imation Encryption Manager Plus ソフトウェアにより 対応 USB フラッシュドライブにパスワード保護に対応した総合セキュリティーを設定することができます Imation Encryption Manager Plus には

More information

ServerView Resource Orchestrator V3.0 ネットワーク構成情報ファイルツール(Excel形式)の利用方法

ServerView Resource Orchestrator V3.0 ネットワーク構成情報ファイルツール(Excel形式)の利用方法 ServerView Resource Orchestrator V3.0 ネットワーク構成情報ファイル作成ツール mknetdevconf-tool-0300-1 本ファイルでは ServerView Resource Orchestrator V3.0 で使用する ネットワーク構成情報ファイル作成ツール の動作条件 使用方法 およびその他の重要な情報について説明しています 本ツールを使用する前に必ず最後まで目を通すようお願いします

More information

アレイコントローラ MegaRAID SASおよびBBU ご使用時の注意事項

アレイコントローラ MegaRAID SASおよびBBU ご使用時の注意事項 CA97232-0005-01 このたびは弊社 PRIMERGY をお買い求めいただきまして 誠にありがとうございます 本書は MegaRAID SAS ユーザーズガイド の記述を補足するものです 本製品をご使用になる前に必ずお読みください 2008 年 5 月富士通株式会社 バッテリバックアップユニット (BBU) ご使用前および交換後のリキャリブレーションについて 1. 対象となるシステム MegaRAID

More information

InfoPrint SP 8200使用説明書(6. セキュリティ強化機能を設定する)

InfoPrint SP 8200使用説明書(6. セキュリティ強化機能を設定する) . セキュリティー強化機能を設定する セキュリティー強化機能を設定する 項目によって 設定する管理者が異なります 管理者認証のログイン ログアウトの方法については 操作部での管理者認証でのログインのしかた 操作部での管理者認証でのログアウトのしかた を参照してください ユーザー認証や 管理者による機器の利用制限だけではなく 機器が通信する情報に暗号をかけたり アドレス帳などのデータを暗号化したりすることにより

More information

音声認識サーバのインストールと設定

音声認識サーバのインストールと設定 APPENDIX C 次のタスクリストを使用して 音声認識ソフトウェアを別の音声認識サーバにインストールし 設定します このタスクは Cisco Unity インストレーションガイド に記載されている詳細な手順を参照します ドキュメントに従って 正しくインストールを完了してください この付録の内容は Cisco Unity ライセンスに音声認識が含まれていること および新しい Cisco Unity

More information

Symantec Backup Exec TM 2010 の管理スタディガイド Symantec Backup Exec 2010 テクニカルアセスメント資格試験の目的と 参考となる Symantec Backup Exec 2010 コースの内容を下記の表で確認できます Symantec Back

Symantec Backup Exec TM 2010 の管理スタディガイド Symantec Backup Exec 2010 テクニカルアセスメント資格試験の目的と 参考となる Symantec Backup Exec 2010 コースの内容を下記の表で確認できます Symantec Back Symantec Backup Exec TM 2010 の管理スタディガイド Symantec Backup Exec 2010 テクニカルアセスメント資格と 参考となる Symantec Backup Exec 2010 コースの内容を下記の表で確認できます Symantec Backup Exec 2010 Administration(Install and Configure と Manage

More information

Express5800 WSUS 導入セットご紹介資料

Express5800 WSUS 導入セットご紹介資料 Express5800 WSUS 導入セットご紹介資料 ひとり情シスを悩ます Windows Update の管理 従来 エンドユーザ任せも多かった Windows Update IT 担当者による一元管理とコントロールが必要 Windows 10 更新プログラムの種類 FU 更新は社内システムの動作テストを行った上で適用したい 効率的に管理するために 稼働している PC の FU バージョンを一律にしたい

More information

PRIMERGYの遠隔管理 リモートマネジメントご紹介

PRIMERGYの遠隔管理 リモートマネジメントご紹介 PRIMERGY の遠隔管理リモートマネジメントご紹介 -01 版 - 2009 年 12 月富士通株式会社 はじめに 本資料の概要 本資料は 弊社 PC サーバ PRIMERGY に標準搭載 ( 注 ) されているリモート管理 リモートマネジメントコントローラ (irmc S2) の概要です リモートマネジメントコントローラ (irmc S2) により 管理者が近くにいないサーバの管理にかかるコストを削減し

More information

ホワイト ペーパー EMC VFCache により Microsoft SQL Server を高速化 EMC VFCache EMC VNX Microsoft SQL Server 2008 VFCache による SQL Server のパフォーマンスの大幅な向上 VNX によるデータ保護 E

ホワイト ペーパー EMC VFCache により Microsoft SQL Server を高速化 EMC VFCache EMC VNX Microsoft SQL Server 2008 VFCache による SQL Server のパフォーマンスの大幅な向上 VNX によるデータ保護 E ホワイト ペーパー VFCache による SQL Server のパフォーマンスの大幅な向上 VNX によるデータ保護 EMC ソリューション グループ 要約 このホワイト ペーパーでは EMC VFCache と EMC VNX を組み合わせて Microsoft SQL Server 2008 環境での OLTP( オンライン トランザクション処理 ) のパフォーマンスを改善する方法について説明します

More information

フォーマット/メンテナンスガイド

フォーマット/メンテナンスガイド 35020248-01 フォーマット ( 初期化 ) について フォーマットとは ハードディスクをお使いのパソコンで使用できるようにする作業です 本製品をフォーマットする場合は 本書の記載を参照して行ってください フォーマットの形式 フォーマットにはいくつかの形式があり お使いの OS によって認識できる形式が異なります 本製品をフォーマットするときは 以下のいずれかの形式でフォーマットしてください

More information

まえがき 2011 年 11 月 1 日 ver1.0 [ 初版 ] 本手順書では vcenter サーバが管理する仮想コンピュータを Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for ESX(i)( バーチャルアプライアンス ) を用いてバックアップする手順をご紹介し

まえがき 2011 年 11 月 1 日 ver1.0 [ 初版 ] 本手順書では vcenter サーバが管理する仮想コンピュータを Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for ESX(i)( バーチャルアプライアンス ) を用いてバックアップする手順をご紹介し VMware vcenter 統合とエージェント for ESX(i) の配置 目次 1. VMWare vcenter 統合... 3 1.1. VMWare vcenter 統合の有効化... 3 1.2. エージェント for ESX(i) の配置... 6 1.3. vsphere Client からのエージェント for ESX(i) 配置... 9 2. ESX サーバ単体の管理...

More information

Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製

Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製 バックアップおよび復元ユーザガイド Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品およびサービスに対する保証は 当該製品およびサービスに付属の保証規定に明示的に記載されているものに限られます

More information

はじめに Dell PowerVault DL2000 Powered by Symantec Backup Exec は シンプルで管理しやすいデータ保護機能を提供する 柔軟かつ経済的なバックアップソリューションです 本ホワイトペーパーでは PowerVault DL2000 の バリューシリーズ

はじめに Dell PowerVault DL2000 Powered by Symantec Backup Exec は シンプルで管理しやすいデータ保護機能を提供する 柔軟かつ経済的なバックアップソリューションです 本ホワイトペーパーでは PowerVault DL2000 の バリューシリーズ Dell PowerVault DL2000 のバックアップ性能 デルテクニカルホワイトペーパー Dell PowerVault DL2000 Powered By Symantec 作成 : Muffadal Quettawala Scott Reichmanis はじめに Dell PowerVault DL2000 Powered by Symantec Backup Exec は シンプルで管理しやすいデータ保護機能を提供する

More information

インストールのチェックリストと前提条件

インストールのチェックリストと前提条件 この章は 次の項で構成されています インストールの概要のチェックリスト, 1 ページ インストールの前提条件のチェックリスト, 2 ページ インストール ISO イメージのマウント, 3 ページ KVM コンソールによるサーバ ブート順の設定, 4 ページ Windows Server 2012 の要件, 5 ページ インストールの概要のチェックリスト C シリーズ ラックマウント サーバにオペレーティング

More information

VERITAS Backup Exec for Windows Servers Management Pack for Microsoft Operations Manager ガイド

VERITAS Backup Exec for Windows Servers Management Pack for Microsoft Operations Manager ガイド WHITE PAPER VERITAS TM Servers Microsoft Operations Manager 管理パックガイド VERITAS Servers Microsoft Operations Manager 管理パックガイド 目次 はじめに...3 Windows Servers - MOM 管理パックの展開...4 セットアップと環境構成...4 テクニカルリファレンス...4

More information

XHS1991.COM 国際 IT 認定試験問題集の提供者 1 年で無料進級することに提供する

XHS1991.COM 国際 IT 認定試験問題集の提供者   1 年で無料進級することに提供する XHS1991.COM 国際 IT 認定試験問題集の提供者 http://www.xhs1991.com 1 年で無料進級することに提供する Exam : NS0-157 日本語 (JPN) Title : NetApp Certified Data Administrator, Clustered Data ONTAP Vendor : Network Appliance Version : DEMO

More information

Microsoft Word - JP-AppLabs-MySQL_Update.doc

Microsoft Word - JP-AppLabs-MySQL_Update.doc アダプテック MaxIQ SSD キャッシュパフォーマンスソリューション MySQL 分析 September 22, 2009 はじめにアダプテックは Adaptec 5445Z ストレージコントローラでアダプテック MaxIQ SSD キャッシュパフォーマンスソリューション使用した場合のパフォーマンス評価を依頼しました アダプテックは 5 シリーズコントローラ全製品において MaxIQ をサポートしています

More information

(Microsoft Word - raidcard\212\310\210\325\203}\203j\203\205\203A\203\213.doc)

(Microsoft Word - raidcard\212\310\210\325\203}\203j\203\205\203A\203\213.doc) RAID CARD 簡易マニュアル 本簡易マニュアルは あくまで解説を主体においたものであり細かい利用方法を説明するものではありません RAIDCARD によっては存在しない項目もありますので参考程度にごらんいただければと思います 尚 RAIDCARD に関しては arc-1880 シリーズ 1.49-20100712 をベースに作成 作成中のものですので 順次書き足していきます 導入に不安を覚えている人

More information

UCS ミニの概要

UCS ミニの概要 UCS ミニの概要 目次 概要前提条件要件設定サポートされている機能サポートされない機能 : 新機能 : ユニファイドポート (4*10G ポート ) の設定 FI 切り替え a. 有効な切り替え b. 無効な切り替えサポートされるトポロジ a. IP ベースの接続 b. ダイレクトアタッチトストレージ USB サポート HTML5 ユーザインターフェイス Cisco サポートコミュニティ - 特集対話

More information

【Cosminexus V9】クラウドサービスプラットフォーム Cosminexus

【Cosminexus V9】クラウドサービスプラットフォーム Cosminexus http://www.hitachi.co.jp/soft/ask/ http://www.hitachi.co.jp/cosminexus/ Printed in Japan(H) 2014.2 CA-884R データ管 タ管理 理 ノンストップデータベース データ管 タ管理 理 インメモリデータグリッド HiRDB Version 9 ucosminexus Elastic Application

More information

PRIMERGY SX960 S1 ストレージブレード(PY-S96AD2)

PRIMERGY SX960 S1 ストレージブレード(PY-S96AD2) 更新日 : 2017 年 8 月 FUJITSU Server PRIMERGY SX960 S1 ストレージブレード (PYS96AD2) PRIMERGY SX960 S1 ストレージブレードは 省スペースを追及したブレード型ストレージサブシステムです サーバブレードと接続することにより 安価にシステムディスク容量の拡張が可能となるストレージブレードです SX960 S1 ストレージブレードのサポート

More information

テクニカルガイド RAID コントローラ SAS/SATA

テクニカルガイド RAID コントローラ SAS/SATA 付録 B 全領域に対する初期化時間目安 < 見積もり時間実測結果 > 以下に各 N コード別の全領域の初期化時間の目安を記載します 注 1) 初期化 ( ノーマルイニシャライズ ) 時間は無負荷状態にて測定した値です お使いのシステムや環境により 初期化 ( ノーマルイニシャライズ ) の時間が大きく異なる場合があります 導入時にあらかじめ 処理時間を計測しておくことを推奨します 注 2) 実行中に負荷が発生している場合には

More information