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1 JICA 投資セミナー インドネシアの投資環境の現状 2016 年 12 月 BKPM Japan Desk JICA 投資促進政策アドバイザー Yamazaki Norio 山﨑紀雄 Jl. Jendral Gatot Subroto No. 44 5th Floor, Jakarta, INDONESIA Tel :

2 目 次 (1) インドネシア投資動向 :BKPM データに見る投資の推移 (2) 日本投資の最近の動き (3) 際立つ 2 面性 : 投資対象国としての魅力と山積する課題 (4) 改善の基盤 :PTSP( ワンストップサービス ) の現状 (5) 経済政策パッケージ (PKE): 規制緩和と投資環境の改善 (6) 現場の改善 :PTSP の深化と地方政府 工業団地への展開 (7) 財政的インセンティブ (8) インフラ整備に於ける BKPM の立場 添付 -1. 日本のインドネシア向け直接投資の内訳 2. 新ネガティブリスト 3. インフラ プロジェクト

3 (1) インドネシア投資動向 :BKPM データに見る投資の推移 前提条件 :1 石油 ガス上流開発関連 及び銀行 保険などの金融業は対象外 2 数字は実際に振り込まれた実現額 3 外貨のルピア換算は当該年度の国家予算に使われる為替を使用 (2014 年 :Rp11,600/$ 2015 年 :Rp12,500/$ 2016 年 :Rp13,900/$) Rp (Q3) 2014 年 2015 年 2016 年 (1-9 月 ) 2016 年 ( 目標値 ) 外国投資 Rp 307 兆 Rp 366 兆 Rp 兆 兆 ( 前年比 +19%) ( 前年比 +11%) ( 前年比 +5.6% 目標 ) 国内投資 ( 同 +15%) ( 同 +19%) ( 同 +16.1% 目標 ) 合計 ( 同 +13.4%) 外国投資に於ける主要国 1 位シンガポール 58 億ドル シンガポール 59 シンガポール 71 2 位日本 27 マレーシア 31 日本 45 3 位マレーシア 18 日本 29 中国 16 4 位オランダ 17 オランダ 13 香港 16 5 位イギリス 16 韓国 12 オランダ 11 合計 億ドル モーリシャス6 その他 24 韓国 7 マレイシア8 イギリス10 オランダ11 香港 16 中国 16 日本 45 シンガポール 71

4 (2) 日本投資の最近の動き ( 日本投資の詳細内訳は添付 -1 参照 ) 投資実現額 原則許可総額 案件数 業容別内訳 2015 年 $2,877 Mil $8,374 Mil 発電 ガス 水 61.4% 24 輪 2 輪部品 20.2 ( 前年比 6.4% 増 順調に拡大 ) 3 不動産 工業団地 鉱業 非鉄金属 金属 機械 1.6 エレクトロニクス その他 年 $4,498 Mil $1,045 Mil 不動産 工業団地 22.5% (1-9 月 ) 24 輪 2 輪部品 金属 機械 エレク 11.6 ( 過去最高の2013 年 ($4,471Mil) 4 運輸 倉庫 通信 11.3 を大きく上まわる見通し ) 5 食料 飲料 化学 製薬 卸売 修理 合樹 ゴム 4.6 9その他産業 発電 ガス 水 2.8 その他 7.9

5 (3) 際立つ 2 面性 : 投資対象国としての魅力と山積する課題 (1) 直接投資 (FDI-Foreign Direct Investment) 対象国としての魅力 : JBIC 製造業の海外展開に関する調査報告 ( 第 27 回 ) インドネシア 2 位タイ (2015 インド 1 位 中国 2 位タイ ) 2 位 (2014 インド 1 位 中国 3 位 ) 現地マーケットの規模と将来性 が高評価 UNCTAD (UN Conference on Trade and Development- 国連貿易開発会議 ) ランキングインドネシア 9 位 ( 位 -2014) cf: 米国 1 位 中国 2 位 インド 3 位 ---- ASEAN ではトップ ) 大きく増える中間所得層 (2020 年予想 1 億 4 千万人以上 ) を対象とした生活用品関連 と 軌道に乗り始めたインフラ整備関連 などが評価高い (2) 山積する課題 : WB( 世銀 )Ease of Doing Business( 投資環境の調査 ) ランキング 91 位 (2017) cf:106 位 (2016) 120 位 (2015) 対象となる評価 10 項目の中で 特に改善が必要なものは (2016の順位) 関連の省庁 法制度など Starting a Business 151 位 (167 位 ) BKPM (PTSP) Enforcing Contracts 166 (171) 司法制度 裁判所 Paying Taxes 104 (115) 国税庁 税務所 税関 Registering Property 118 (123) 土地収用法 Construction Permits 116 (113) 地方政府 PU( 公共事業省 ) Trading Across Borders 108 (113) 商業省 税関 インフラ整備 * 他の 4 項目 (Getting Electricity/Getting Credit/Protecting Minority Investors/Resolving Insolvency) は 位台 JBIC 調査及び世銀調査で指摘されているポイントは これらを受けて 法制度の不透明さ 労働力コスト インフラ整備 < 経済政策パッケージ 後記 >

6 (4) 投資環境改善の基盤 :PTSP( ワンストップサービス ) の現状 PTSP: Pelayanan Terpadu Satu Pintu (2016 年 8 月現在 21 省庁が主管する合計 162 件の許認可 ) One-Stop Service 2015 年 1 月開始 商業省運輸省エネルギー 鉱物資源省 公共事業省 工業省 電力庁 標準化庁 財務省 ( 電力 ) 発電事業許可など 10 件 (Oil&Gas) 石油精製 ガス事業など 42 件 ( 石炭 鉱物資源 ) 鉱山開発許可等 11 件 海運事業許可 港 / 空港事業許可など 8 件 海運事業許可 港 / 空港事業許可など 8 件 観光省 法務 人権省 税制優遇策に関し 1 件 旅行業 映画 テレビ ホテルなど宿泊業 食料 飲料サービスなど 20 件 文化 教育省 労働省 訓練事業など 3 件 BKPM 非公式教育事業許可 1 件 農地 空間計画省 高速道路 上水 不動産事業 及び外資建設業事業許可など 7 件 (*) サービス内容の記載がない省庁に就いては コンサルテーション一般の窓口 プランテーション 園芸作物 動物飼育など 5 件 現金輸送業 警備教育 訓練など 6 件 警察庁 魚養殖事業ライセンス 1 件 郵便 通信 放送事業など 5 件 製薬業医療機器 病院 (Class A) など 9 件 森林開発から木材関連事業 水資源利用など 17 件 海洋 漁業省 通信 情報省 農業省 保健省 医薬品 食料品監督庁 環境 林業省

7 (5) 経済政策パッケージ (PKE) : 規制緩和と投資環境の更なる改善 経済政策パッケージ : 基本方針として 国際的な水準まで規制緩和を進める事で 投資の拡大 インフラ整備の推進 と言う主要政策を実現させ 同時に景気刺激策としての機能を謳っている 昨年 9 月から現在までに 14 本の政策パッケージが発表されているが 政府としては 最終的な期限や本数を定めずに必要に応じ発表し順次実現させるとしている 規制緩和の推進 投資環境の改善 各種許認可 手続き等の簡素化 合理化 インフラ整備拡大に向けて各種措置 物流ロジの効率化 通関手続きの合理化 税制度の改訂 インセンティブの拡大など 最低賃現制度の改訂 ネガティブリストの改訂 3 時間サービス 土地収用法の改善 KLIK( 直接建設許可 ) など PLB( 保税物流倉庫 ) など 工業団地 SEZ( 経済特区 ) の推進など 添付 2 参照 BKPM/PTSP ( ワンストップサービス ) 経済テコ入れ 景気刺激策 中小企業の支援 育成 エネルギー政策の強化( 電力 石油 ガス関連など ) 国営企業の改革など 金融政策 ( シャリア金融の規制緩和や中銀とのルピア安定化など 各種業界支援策 地方対策など

8 (6) 現場の改善 :PTSP の深化と地方政府 工業団地への展開 (1) 3 時間サービス (Izin Investasi 3 Jam 経済政策パッケージ第 7 弾に連動 ): 投資 ( 原則 ) 許可と関連する許認可 8 件を 3 時間以内に発行するもの 10 月末現在で日系 3 社を含め約 150 社が実行した 関連する許認可 : 現地法人設立登記 ( 法務人権省 ) 会社登録 (TDP 商業省 ) 納税番号 (NPWP 財務省 ) 関税登録 (NIK 財務省税関総局 ) 輸入ライセンス (API BKPM) 雇用計画 (RPTKA 労働省 ) 就労許可 (IMTA 労働省 ) 土地予約書 条件 :1000 億ルピア ( 約 8 億円 ) 以上の総投資額 或いは 1000 人以上の雇用を行う投資案件 ( 新規投資及び事業拡大 ) 更に BKPM 長官規程 2016 年 6 号にて一部改訂が行われ 製造される製品が最終的に大規模投資事業につながる Supply-Chain が証明されるものや インフラ関連投資などはこの条件を満たさないものでも受け付けられる事になった 因みに FTZ (Free Trade Zone 自由貿易地域 ) としての Batam では 必要条件を 500 億ルピア以上の投資 或いは 300 人以上の雇用としており 許認可制度の合理化 短期化の流れの中でこのサービスが一つのモデルケースになる可能性もある (2) PLB(Pusat Logistik Berikat) 保税物流センター (Bonded Logistic Center 経済政策パッケージ第 2 弾に連動 ): 輸出入のみならず国内のロジコストと必要時間の大幅な削減を実現する為に 従来の保税倉庫よりも大規模な設備を対象に保税物流センターとして新たな制度を発足させた 全国各地で様々な産業向けの原材料或いは製品を取り扱う業者を国営 私営含め 28 社選定した ( 今後も更に数を増やす見込み 日系では現在 2 社のみ ) 従来の保税倉庫に比べると荷主側の使い勝手は大きく改善する事から 物流ハブを周辺国から移動させると同時に, 進行中のインフラ政策に於ける物流設備の整備をもって 制度面 実用面の両方から物流改革を実行するとしている

9 保税倉庫との主な違い: 保税倉庫 PLB 貨物保管期間 ライセンス期間 1 年 3 年間まで 海外居住者 使用不可 可能 ライセンス持ち主 個別荷主 運営会社 (3) KLIK(Kemudahan Investasi Lansung Konstruksi) 直接建設許可 (Direct Construction Facility): 特定の工業団地内 ( 或いは SEZ) に立地するのであれば BKPM による投資原則許可を取得後 ( 前記の 3 時間サービスも含め ) 直値に工場建設を開始する事ができ 地方政府による建設許可や環境アセスはそれと並行して申請できることになった 時間がかかることでとかく評判のの悪い地方政府担当の許認可類を BKPM のシステムに連動させて許認可手続きの一体化と短縮化を狙っている 対象の工業団地 : 西ジャワ 8 か所 (KIIC など ) 中部ジャワ 3 カ所 (Kendal など ) 東ジャワ (JIIPE), 北スマトラ (Medan) 南スラウェシ (Bantaeng) の合計 14 カ所でスタートしたが 適用される工業団地を今後さらに拡大して行く予定 特に日系企業が集中している 西ジャワ地区 中でも東ジャカルタに於ける対象工業団地の追加認定が期待される (4) Green Line 制度 - 輸入通関の Fast Track: 投資許可に基づき建設工事中の案件に対する早期完成に向けた支援策として その資本財輸入の通関業務を書類審査のみ 30 分で完了させる新制度として本年初めからスタート 従来は 通常の輸入通関 (Red Line) と ( 過去の実績に基づく ) 優良会社を対象にした書類審査のみの通関 (Yellow Line) の 2 種類であったが 新制度では過去の実績や宣誓書 ( 新規案件 ) など一定の審査書類を提出し BKPM による事前審査を経て財務省税関総局に推薦されると 輸入後に通関書類を税関に提出するだけとなった 現在まで日系 7 社 ( 自動車及び製鉄など ) を含め国内外 72 案件が選定され実行中である 時間がかかる上に不透明な運営に批判が少なくない税関業務の改善策の新制度として歓迎される (Master List( 後記 ) 対象案件であることが条件である )

10 (5)Special Economic Zone (SEZ: 経済特区 ): 現状 :2009 年の経済特区法 ( 第 39 号 ) 制定後も開発が遅れていたが 2012 年以降になってそれぞれの管轄機関及び特区の指定に就い随時 大統領令 政令 にて規定しながら 現在までに全国 10 カ所の SEZ が動き出している 更に 経済政策パッケージ第 6 弾 (2015 年 11 月 ) に於いて インフラ整備政策の一環としてもその開発を加速させるとして 詳細の規定と各種インセンティブが発表された ( 計画中の案件含め全体図は添付地図の通り ) 背景 : 工業団地は 2009 年政令 24 号にて法的ベースが定まったものの 全国に約 100 カ所 (2016 年現在 ) の工業団地の中で 国営 公営は約 15 カ所のみであり ( 残りは全て民間運営 ) 関連インフラを併設した国営及び地方政府による工業団地の拡充が長年の課題となっている 一方で 輸入関税減免などの各種優遇策を付与し外国投資拡大を狙う制度は 2007 年法律 44 号による Batam 等 4 島の自由貿易地域 (Free Trade Zone-FTZ) や 大統領令 2000 年 150 号による経済統合開発地域 (KAPET 開発が遅れている 13 州の特別地域を指定 ) などが並立してきたが 現政権としては 国営及び地方政府系列の工業団地として実質的に SEZ に統合し優遇策の内容も改めて整理している 財政的インセンティブ ( 詳細は財務相令 2016 年第 104 号 ): 法人税 :20 100% の幅で最長 25 年間の減税 (5,000 億ルピア以上の投資で最長 15 年 1 兆ルピア以上で同 25 年 ) 輸入原材料 : 付加価値税の免除 製品販売 : 国内売上に就いては売上税の免除 レストラン等 : 遊興税を50 100% の幅で割引 製造業 : タックスホリディの対象 ( 詳細は後記 ) その他のインセンティブ : ネガティブリストの適用免除 不動産所有の許可 IMTA( 就労許可 ) 発行の短縮 (1 日 ) 飲料水事業の継続許可 食品販売業に於ける BPOM 許可のオンライン化など

11 経済特区 (SEZ) SEI MANGKEI Kabupaten Simalungun, Sumut Kegiatan Utama: Industri, Logistik, dan Pariwisata Total Luas Lahan : 2.022,77 Ha TANJUNG API-API Kab. Banyuasin, Sumatera Selatan Kegiatan Utama : Industri, Logistik, Pengolahan Ekspor dan Energi. Total Luas Lahan : Ha MBTK Kabupaten Kutai Timur, Kaltim Kegiatan Utama : Industri, Logistik dan Pengolahan Ekspor Total Luas Lahan: 557,34 Ha PALU Kota Palu, Sulawesi Tengah Kegiatan Utama : Industri, Logistik dan Pengolahan Ekspor Total Luas Lahan : Ha BITUNG Kota Bitung, Sulawesi Utara Kegiatan Utama : Industri, Logistik dan Pengolahan Ekspor Total Luas Lahan: 534 Ha Operasional : 操業開始 (2 ヶ所 ) Pembangunan: 開発中 (8 ヶ所 ) Usulan : 計画中 (7 ヶ所 ) 計画中 (7 ヶ所 ) Merauke, Papua (tahap pengusulan) Lhokseumawe, Aceh *(tahap pengusulan) Kalimantan Barat (rapat awal) Maluku Sulawesi Selatan NTT Kalimantan Utara TANJUNG LESUNG Kab. Pandeglang, Banten Kegiatan Utama: Pariwisata Total Luas Lahan: Ha TANJUNG KELAYANG Kab. Belitung Kegiatan Utama : Pariwisata Total Luas Lahan: 324,4 Ha MANDALIKA Kab. Lombok Tengah, NTB Kegiatan Utama : Pariwisata Total Luas lahan : 1.035,67 Ha MOROTAI Kab. Pulau Morotai, Maluku Utara Kegiatan Utama : Pariwisata, Industri, Pengolahan Ekspor dan Logistik Total Luas Lahan : 1.101,76 Ha Sorong Kab. Sorong, Papua Barat Kegiatan Utama : Industri, Pengolahan Ekspor dan Logistik Total Luas Lahan : 523,7 Ha 出典 :BKPM

12 (7) 財政的インセンティブ (1) マスターリスト ( 輸入関税優遇制度 ) 既存制度 ( 財務相令 2009 年 176 号 BKPM 長官規程 2015 年 16 号 ) 対象業種 : 一般製造業に加え 建設 IT 運輸 医療など7 業種をサービス産業として指定 優遇内容 : 国内で調達不可能な機器や設備 及び原材料に就いても製造期間 2 年を対象に (1 年延長可 ) 輸入関税を免除する 追加優遇策として 国産の設備機器を全体の30% 以上使用する場合は原材料の対象期間を4 年に延長する ( 同様に 1 年再延長可 ) もの 最新の改訂では 設備機器は自社購買のみならず輸入業者 (Distributor) 経由の購入でも免除対象に含まれること オンライン申請後最短で5 営業日で決定することが追加されている 現状 : 投資許可取得後 スムーズに付与されている 主管省庁 :BKPM 及び税関総局 (2) タックスホリディ制度 ( 法人ベース ): 既存制度 ( 財務相令 2015 年 159 号 BKPM 長官規程同 19 号 2016 年 103 号 ) 対象業種 : 産業集積に貢献度の高いパイオニア産業として下記 9カテゴリーを指定 精錬 製鉄など金属産業 石油精製及びガス 原油からの化学産業 機械製造産業 農業 漁業 林業関連の加工業 再生可能 新エネルギー関連産業 情報 通信 IT 産業 海洋輸送産業 経済特区 (SEZ) 内での製造業 PPPスキームを除くインフラ関連産業 優遇内容 : 法人所得税を10-100% の幅で 生産開始後 5-15 年に亘り免除する 重要性が認められれば最長 20 年まで免除する 条件 : 最低投資額 1 兆ルピア以上 ( 約 8000 万ドル ) 但し 情報 通信 IT 産業でハイテク導入が公認されれば 5000 億ルピア以上 ( その場合は税額免除も50% まで ) 選定期間 : 必要書類がBKPM 提出後最長 45 日で決定 ( 従来は125 日 ) 現状 : 条件がきびいしい事から 現在の所 3 4 社しか付与されていない 主管省庁 : 財務省及び財務省 工業省

13 (3) タックスアローワンス制度 ( 事業ベース ): 既存制度 ( 財務相令 2015 年 89 号 BKPM 長官規程 2015 年 18 号 ) 対象業種 : 石油精製 化学 非鉄 金属 繊維 食料 精密 エネルギーなどの旧来の分野に情報 通信 IT 舶用部品 タイヤ 製薬 化粧品など全国で適用されるものを71 業種に拡大し 更に従来通りSumatera/Papuaなど地域を限定した74 業種と合わせ合計 145 業種を指定 ( タックスホリディ以外の業種をカバーする狙い ) 優遇内容 : 総投資額の30% 相当分に就いて 商業生産開始後 6 年間に亘り毎年 5% ずつ課税ネット所得額から控除するもの 更に配当に対する源泉税の軽減 欠損繰延の法定期間の延長 減価償却の加速化など各種優遇制度がある 条件 : 最低投資額の条件は撤廃された 選定期間 : 必要書類がBKPMに提出後最長で25 日以内に決定 現状 : 日本の数件含め合計 20 案件程度が付与されている 主管省庁 :BKPM 及び財務省 工業省

14 (8) インフラ整備に於ける BKPM の立場 大統領 (1) 国家戦略的インフラ案件 (PSN) 副大統領 226 案件 (SEZ 及び 35GW 含む ) ( 大統領規程 2016 年第 3 号 ) ( 内閣 ) 海事担当調整相経済担当調整相 (2) 優先インフラ案件 30 案件 ( 個別電力 製油所など ) KPPIP( 優先インフラ案件促進コミッティー : 横断的組織 ) ( 経済担当調整大臣令 2015 年第 12 号 ) 公共事業省財務省 BKPM BAPPENAS (3) PPP 対象候補案件 (2015PPP Book) 60 案件 ( 国家開発企画庁 ) ( 注 ) 1) 国家戦略的インフラ案件 ( 優先インフラ案件や PPP 対象候補案件の大半を含むが 必ずしも同じでない ) に就いては添付 3 参照 2) 年で約 4,500 億ト ルのインフラ費用が必要と試算されているが 政府予算ではその 3 割程度しかカバー出来ぬ為 残りは PPP スキーム含めた民間資金の導入で賄う構想 民間 ( 特に海外 ) 投資の促進及び戦略的インフラ案件推進の要として BKPM/PTSP( ワンストップサービス ) の役割が大統領規程の中で謳われている 即ち 投資許認可に関する Licensing Agency としての従来の BKPM の立場がインフラ案件担当官庁の一つとして格上げされている

15 添付 1 日本のインドネシア向け直接投資 * 金額は実現額ベース (1-9 月 ) 日本 ( は順位) $4,713mil 1 $2,705 2 $2,877 3 $4,498 2 投資額 (47 億 13 百万 ) (27 億 5 百万 ) (28 億 77 百万 ) (44 億 98 百万 ) 外国投資合計 $28.6bil $28.5bil $29.3bil $21.4bil Ex rate(rp/$) 9,500 10,800 12,500 13,900(1/2Q), 13,500(3Q) 分野別内訳 ( 数字は順位 ) 二輪四輪 ( 部品含む ) 63.7 % % % %1 金属/ 機械 / エレクトロニクス 化学/ 製薬等 食品/ 飲料等 不動産/ 工業団地 - 建設 電気 ガス 水 2.3 ゴムなど 繊維など 紙 パルプ 鉱業 その他 (1-9 月 ) 地域別内訳 西ジャワ州 82.3 % 79.6 % 63.3 % 54.6 % 東ジャワ州 バンテン州 ジャカルタ ( 中部ジャワ州 ) 8.1 ( 北スマトラ州 ) 3.8 その他 新旧別 新設 25.9 % 52.9 % 64.1 % 46% 増設増資等 企業数 ( 延べ数 ) 595 社 754 社 ( 調査中 )

16 添付 2 最新ネガティブリスト ( 大統領規程 2016 年第 44 号 ) 1) 外資出資比率が緩和された主な事業分野 業種 : 事業分野 業種セクター 2016 年 44 号 2014 年 39 号 1 Distributor ( 販売専業 ) 商業 67% 33% 同 ( 製造業関連会社 ) 100 ( 例外として ) ( 医療機器 ) 保健 49 -ditto 2 倉庫業商業 67 33% 3 冷凍倉庫同 デパート (2000m2 以上 ) 100 0% ( m2) 67 5 E-Commerce( パートナーシップ ) 商業 Market Place (1000 億ルピア以上 ) 100 -ditto ( ネットショッピング ) 7 Crumb Rubber 工業 100 ( 原料のOwn Plantation 条件 ) 8 高速道路 飲料水 無害ゴミ 建設 % 9 地熱発電 (10MW 以下 ) エネルギー 資源 職業訓練労働 フレイトフォワーダー運輸 67 -ditto

17 事業分野 業種セクター 2016 年 44 号 2014 年 39 号 12 旅行会社 67% 49% 13 映画製作 映画館など 観光 100 -ditto 14 レストラン バーなど コンテンツ通信サービス 通信 医療関連製品製造 (B/C/D 級 ) 保健 100 (* 保健省許可条件 ) -ditto ( 紙おむつ等 A 級分類 33) 17 製薬原材料 ) 外資出資比率が据え置かれた主な事業分野 : 事業分野 業種セクター 2016 年 44 号 2014 年 39 号 1 園芸作物栽培など農業 30% 30% 2 発電事業 (10MW 以上 ) エネルギー 資源 95 (PPP は 100) 95 3) 外資出資比率が減少した主な事業分野 : 事業分野 業種 セクター 2016 年 44 号 2014 年 39 号 1 漁船利用の捕獲漁業 漁業 0% ( 内資に留保 ) * 外資出資比率以外に付されている条件などはネガティブリスト最新版を参照頂きたい

18 Negative Investment List 2016 More open to foreign investments The revision of the negative list covers 141 business fields. The diagram (left) is the highlight of the revision. No. Sectors Rev. 1 Agriculture 8 2 Forestry 5 3 Marine & fishery 6 4 Energy 6 5 Industry 4 6 Defense 3 7 Public works 5 8 Trade 9 9 Tourism & creative economy Transportation ICT 7 12 Finance 6 13 Banking 3 14 Workforce 2 15 Education 1 16 Health 25 Total 141

19 添付 -3 最新インフラプロジェクトリスト ( ) Banda Aceh Padang Enggano Belawan Kuala Tanjung Dumai Panjang Batam Kertajati Pontianak Pangkal Pinang Cilacap Tj. Priok Singkawang Muara Teweh Tj. Perak Lombok Maloy Palangkaraya Banjarmasin Maratua Makassar Tojo Una- Una Sultan Hassanuddin Kupang Pohuwato Miangas Bitung Halmahera Sorong Ambon Namniwel Moa Merauke Jayapura Taria Kenyam Aboy Koroway Batu Location of 24 new seaports & 15 new airports Source: Bappenas Logistic Related Sea toll concept as a means to support Indonesia in becoming the world maritime axis. develop 24 new seaports increase number of substantial vessels (pioneer cargo, transport vessels, pioneer crossing vessels) develop 60 crossing ports Strengthen connectivity through air transport infrastructure development develop 15 new airports develop air cargo facilities in 6 locations increase number of pioneer airplanes Energy Related Improve transport efficiency by road development and maintenance develop 2,650 km of new roads develop 1,000 km of new toll roads rehabilitate 46,770 km of existing road Achieve electrification ratio of 96.6% by 2019 through generating capacity improvement develop power plants with total capacity of 35,000 MW Reduce logistic cost by improving railway infrastructure develop new tracks in Java, Sumatra, Sulawesi, and Kalimantan: 2,159 km inter-urban railways 1,099 km urban railways Achieving food sovereignty through irrigation system improvement develop 33 new dams and 30 hydropower plants expand 1 million ha irrigation system rehabilitate existing irrigation system Develop urban transport develop Bus Rapid Transit (BRT) in 29 cities develop Mass Rapid Transit (MRT) in 6 metropolis and 17 large cities. Ensure efficiency of fuel production by optimizing domestic refineries build new oil refineries of 2x300,000 barrels Expand existing refineries in Cilacap and Balongan