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- きよたつ ますはら
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1 平成 25 年 3 月 1 日発行 ( 毎月 1 回発行 ) ISSN 海外まき網漁業 現状と可能性 社団法人海外まき網漁業協会 会 長 中前明 第 543号 ( 第 47 巻第 3 号 )
2 水産振興 発刊の趣旨日本漁業は 沿岸 沖合 そして遠洋の漁業といわれるが われわれは それぞれが調和のとれた振興があることを期待しておるので その為には それぞれの個別的分析 乃至振興施策の必要性を 痛感するものである 坊間には あまりにもそれぞれを代表する いわゆる利益代表的見解が横行しすぎる嫌いがあるのである われわれは わが国民経済のなかにおける日本漁業を 近代産業として より発展振興させることが要請されていると信ずるものである ここに われわれは 日本水産業の個別的分析の徹底につとめるとともにその総合的視点からの研究 さらに 世界経済とともに発展振興する方策の樹立に一層精進を加えることを考えたものである この様な努力目標にむかってわれわれの調査研究事業を発足させた次第で冊子の生れた処以 またこれへの奉仕の ささやかな表われである 昭和四十二年七月財団法人東京水産振興会(題字は井野碩哉元会長)目次海外まき網漁業 現状と可能性 第五四三号一.はじめに 1 二.海外まき網漁業の発展過程 6 三.海外まき網漁業の現状 9 四.南方漁場をめぐる近年の変化 20 五.現在何が起こっているのか 26 六.日本の海外まき網漁船の可能性 37 附漁船漁業の将来 49 参考文献 55 時事余聞編集後記中なか前まえ明あきら略歴 京都市生まれ 京都大学卒業 早稲田大学卒業 石川県農林水産部次長 水産庁生態系保全室長 資源課長 水産加工課長 漁業保険課長 研究指導課長 審議官 増殖推進部長を経て水産庁次長 (独)水産総合研究センター理事長 現在 (社)海外まき網漁業協会会長 この間 国際捕鯨委員会日本政府代表 中西部太平洋まぐろ類保存委員会日本政府代表等を歴任 編著書 新水産ハンドブック (講談社) 水産海洋ハンドブック (生物研究社) 水産の21 世紀 (京都大学学術出版会)等
3 1 一.はじめに一昨年 筆者の住む市の海外交流協会が主催した講演会にミクロネシア連邦のジョン フィリッツ駐日大使の名前があるのを目にして参加を申し込んだ 当日の大使の講演要旨は 日本の経済協力によって同国の首都があるポンペイ島の飛行場の滑走路延長工事が完成し 日本からの直行便が初めて飛ぶことになったので 更にいろいろな交流を推進したいというものであった ミクロネシア連邦の美しい風景写真や 初社団法人海外まき網漁業協会中前明会長海外まき網漁業 現状と可能性
4 3 2 ミクロネシア連邦との絆を深める海外まき網漁船の強力なライトは どれだけ被災地に取り残された人々に勇気を与えたことかスクリューに絡まないようにするケージ状のガードなど 災害後の水域でその特性をいかんなく発揮し 自ら運んだ物資のみならず水産庁の官船などが運搬する物資の陸揚げに大活躍することとなり 後日 農林水産大臣から感謝状が贈られたところである 電気もなく真っ暗な海面を煌々と照らす海外まき網漁船の強力なライトは どれだけ被災地に取り残された人々に勇気を与えたことか という話を聞いたのもつい昨日のことのようである 昨年(二〇一二年)は 海外まき網漁業にとって 主たる漁場の中西部太平洋に点在する島嶼国の入漁のための条件が これまでになく厳しいものとなった年であった 過密な状況にある本邦周辺漁場を離れ 遠く海外漁場に活路を見出すべく太平洋はもとより 遠く大西洋 インド洋にまで展開し 主にカツオ キハダなどの加工原料魚を我が国市場に届け続けた本漁業であるが 現在ほとんど全ての漁場が外国の二〇〇カイリ内に囲い込まれ その上 入漁料支払い方式が これまでの漁獲高に応じた いわば出来高払いであったものが 入域日数を基準とする入場料方式に変わり 更に 外国人オブザーバーの一〇〇%乗船義務などが課せられ また各種の規制が矢継ぎ早に導入されるなど 日々その対応に追われているという状況にある 筆者は これまで海外まき網漁業に数度にわたって関係してきた 第一回目は めて聴く大使のウクレレ演奏と大使館員の方の現地の歌を交え ほのぼのとした雰囲気の講演会であった 質疑の際 筆者から 日本の現在の世代にとって近くて遠い国であるミクロネシアは 実は非常に身近な国であり 日本人が毎日食べる料理のベースでもある鰹節 それからうまれる削り節 粉末だし 液体調味料の原料のおよそ半分近くは このミクロネシアの海で獲れたカツオである したがって ミクロネシア連邦との絆を深めることは 日本人の日常生活にとっても大事なことである との趣旨の発言をしたところ 会場から拍手があり また 大使からよい話をしてもらったとのお褒めの言葉を頂いた 本稿の主題は このカツオを日本の食卓に運ぶ 海外まき網漁業 である 一昨年三月十一日 東北 東日本を襲った未曽有の大地震と大津波は 記憶に新しいが この震災の大被災地と本漁業は密接な関係にある 石巻 女川に本社を置く会社も四社あり また 漁労長や乗組員の多くが この地方の出身者であった 遥か南方の漁場で この災害を知った彼らは 安否の確認のため 直ちに漁場を引き上げ日本への帰途に就いた 直接故郷の現場に向かうものや 救援物資を積み込み現場に向かうものなど ほぼ全船が被災地に赴いた 大津波後の海面は 流出した大量のがれきや浮遊物のため港に接岸することが困難となっていたが 海まき船独特の装備である 投網時などに使う付属艇が大活躍することとなった 幅広で喫水が浅く 漁網が
5 5 4 海外まき網漁業を概観するとともに 諸問題を取り上げてみたい一九八一年当時 新たに遠洋かつお一本釣り漁業および北部太平洋まき網漁業からの参入のため漁法転換による増隻が行われることになり 当時の水産庁海洋漁業部遠洋漁業課のかつおまぐろ漁業担当官として 転換原案作成に携わった 第二回目は 同じく水産庁の審議官として 二〇一二年に設立準備段階にあった中西部太平洋条約(WCPFC)関係の会合に参加し 引き続いて水産庁次長時代の同条約発足後も数度の年次会議に政府代表として参加している また 三回目は独立行政法人水産総合研究センターの理事長の時にセンターが調査船として海外まき網漁船の日本丸を用船し インド洋水域で搭載艇を使用しない方式での操業試験に関わりをもった そして 四度目は 期せずして 社団法人海外まき網漁業協会の会長に就任し 本漁業の振興発展を担うこととなった このように振り返ってみると今更ながら感慨深いものがある 本稿では この海外まき網漁業を概観するとともに 現在抱えている諸問題を取り上げてみたい そして 日本食の基本ともいうべき鰹節をはじめとする調味料原料の約七割を供給する海外まき網漁業が今後とも我々日本人の手により 維持することが可能かという点を検証してみたいと思う なお 本稿は二〇一三年二月現在の状況を踏まえ記述したが 特に南方漁場を取り巻く環境は 日々変化している状況にある 操業中の海外まき網漁船 (2) 操業中の海外まき網漁船 (1)
6 7 6 海外まき網漁業史 に詳しいが 発展の前段階として三つの流れがある海外まき網漁業者協議会も改組し社団法人化にき網漁業株式会社を設立の上 試験船日本丸を建造して海洋水産資源開発センターの調査船として東部太平洋および西アフリカ沖合海域の開発調査を行った 同時に海外まき網漁業者協議会についても 改組して社団法人化されることとなった また 一九七二年からは 西太平洋海域での本格的な操業を開始したが 一九七七年時点までに一三隻が操業し この体制が一九八〇年に北部まき網漁業と遠洋カツオ一本釣り漁業からの転換が認められるまで続く (2)漁法転換等による増隻遠洋カツオ釣り漁業は一九六五年頃より 南方海域に新しい漁場を開拓し 漁場を外延的に拡大することによって 周年操業が可能になり専業化が進行した しかし 航海の長期化によって 年間出漁日数に占める漁場までの往復航海日数が増大し 操業効率が悪化するという事態に直面した さらに 一九七三年のオイルショックによる燃油価格の高騰は 一層のコストの上昇をもたらした 遠洋カツオ釣り漁業の冷凍カツオは 加工原魚としての市場が供給過剰な状態となり 産地価格は低迷し 円高による輸出の不振 二〇〇海里規制の強化など厳しい状況下にあり 採算が悪化する企業体が続出した こうした背景のもとに 遠洋カツオ釣り業界は 昭和五十五年を初年度として 遠洋カツオ釣り漁船一五〇〇トンを廃業して その見合いに海外まき二.海外まき網漁業の発展過程(1)発展初期現在の海外まき網漁業の主漁場である西部太平洋海域における漁業の発展の過程は 二〇〇四年に海外まき網漁業協会が刊行した 海外まき網漁業史 に詳しいが 概観すると まず 発展の前段階として 大きく三つの流れがあったことが記されている 第一は 日本近海で操業する北部まき網漁業者が 近海にカツオの魚群が来遊しない期間に南方海域で操業し カツオ マグロまき網の周年操業の確立を目指した 第二は東部太平洋海域での米国まき網漁船の好成績に刺激された北部まき網漁業者による一九六九年から数年間の出漁である そして第三は大西洋海域でのマグロ延縄漁業の釣獲率低下の打開策として 一九六七年からガーナのテマを基地にして行った母船式まき網漁業である このうち 第二については 全米熱帯マグロ類委員会(IATTC)の管理下にある東部太平洋海域に進出することを希望するまき網漁業会社が 将来の発展を期するため 一九六六年に海外まき網漁業者協議会を結成し また 一九七〇年には海外ま
7 9 8 昭和五十五年を初年度とした構造改善策のあと北部まき網漁業から転換するなどいくつかの経過を経て 海外まき網漁業は西太平洋海域において三五隻となり 今日に至っている操業許可の一斉更新時に分離案が検討されたが そのまま大中型まき網漁業の枠内で許可となった三.海外まき網漁業の現状(1)許可制度一九八二年の大中型まき網漁業許可の一斉更新時には 海外まき網漁業を大中型まき網漁業から分離し 新たな指定漁業とする案が検討されたが 北部太平洋海区のまき網漁業との関連を考慮し 分離によるまき網漁業の混乱を避けるため そのまま大中型まき網漁業の枠内で許可がなされることとなり これが現在に至っている また 海外まき網漁業の操業区域については 太平洋中央海区として北部太平洋海区から分離することとなり 具体的には 大中型まき網漁業のうち 太平洋中央海区 インド洋海区を操業区域とし 二〇〇トン以上の船舶を使用し 周年カツオ マグロを漁獲対象として操業するものを称して 海外まき網漁業と定義された 太平洋中央海区の漁場としては 中西部太平洋諸国のミクロネシア パラオ キリバス マーシャル ナウル ツバル フィジー ソロモンおよび周辺の公海とされた また インド洋海区は 一九九二年の許可一斉更新時に新設された操業区域であり それまでこの海区で試験操業を行ってきた一〇隻が 本許可に移行した 漁場は セイシェル二〇〇海里水域および公海とされた 網漁船四九九トン型一隻に転換する計画を三年間継続して 遠洋カツオ釣り漁船五〇隻を削減し 海外まき網漁船一〇隻に転換し これにより 残存する遠洋カツオ釣り漁業の再建を図るという構造改善策を取りまとめ これが実行に移された 一方 北部まき網漁業から海外まき網漁業への転換は 遠洋カツオ釣り業界の反対によって 一九七七年から凍結されていたが 上記のとおり 遠洋カツオ釣り業界から海外まき網漁業への転換要望が出されたことから 北部まき網一一六トン型二ヵ統 三〇〇トン型遠洋カツオ マグロ一隻 近海カツオ マグロ甲海域操業船一隻の廃業を見合いとして海外まき網一隻と転換が実施され これにより 合計九隻が転換した この結果 既存船一三隻に加えて 遠洋カツオ釣り漁業からの転換船一〇隻と北部まき網漁業からの転換船九隻で計三二隻となった 更に 北部まき網業界として 当時南限線が開放されていた北部まき網漁業の操業区域を利用して 船団方式で南方海域に出漁したが これらの許可保有者が一九九五年に三隻の海外まき網漁船に転換するということとなった 以上の経過を経て 海外まき網漁業は西太平洋海域において三五隻となり これが今日に至っている
8 11 10 操業海域は 概ね北緯二〇度以南となっているが 公海の占める割合が少なく 島嶼国に囲まれた水域の操業で 台湾 韓国 米国 欧州など各国のまき網船が入り乱れている(2)漁場海外まき網漁業の操業海域は 概ね北緯二〇度以南となっており また一部の漁船については インド洋水域 北緯二〇度以北での操業が許可されている(図1) また 夏場の六~九月に北緯二〇度以北の北部太平洋海区で操業する漁船もある 南太平洋の漁場は ミクロネシア連邦 パラオ共和国 マーシャル諸島共和国 パプアニューギニア ソロモン諸島 ナウル共和国 キリバス共和国 ツバル等の経済水域であるが 広大な中西部太平洋は 東太平洋や大西洋 そしてインド洋と比べ 公海の占める割合が少なく 加えて 狭いとはいえ 好漁場の中心的な場所に位置する島嶼国の二〇〇カイリ水域に囲まれた二つの公海が事実上閉鎖された状況にある したがって 現在海外まき網漁業は いずれかの島嶼国の二〇〇カイリ水域に入漁しなければ操業できない状況にある そして この水域で 我が国のほかに 台湾 韓国 中国 米国 欧州 島嶼国のまき網漁船が 入り乱れてしのぎを削っているのが今日の姿である このことは かつての北洋や南方のトロール漁業と同様な状況にあるわけで これらの漁業が辿ったのと同じく厳しい途を歩まざるを得ないのではないかというのが 本漁業の現状である 図 1 海外まき網船の漁場
9 13 12 大多数の日本漁船は三四九トンに制限されている三五隻体制を維持してきたが 最近では 中西部太平洋島嶼国からの要請によって現地合弁事業に参加する船も年々増加し 日本籍は漸減からぬ影響を与えてきたと思われる 中西部太平洋水域において カツオ マグロ関連漁業で圧倒的な地位を持っていた日本の歴史を振り返れば もう少し優位な立場に立てたのではなかったか と思う関係者も多いのではなかろうか (4)船型日本の海外まき網漁船は 前述のとおり 歴史的に複雑な漁業調整の過程を経てきており 他の関係業種 即ち 遠洋 近海のかつお一本釣り漁業 まぐろはえ縄漁業 近海のまき網漁業等との調整の結果 他国に例を見ない総トン数による船型制限を受けてきた これは 我が国においては 漁獲努力量がもっぱら漁船の総トン数で規制されてきたことが背景にある 現在 大多数の日本の海外まき網漁船は 国内表示で三四九トン(国際トン数で概ね一〇〇〇トン)に制限されており 二〇一二年の指定漁業の許可の一斉更新において 三隻に限って七六〇トン(国際トン数で概ね一八〇〇トン)が許可された 同じく中西部太平洋を漁場とする 他の東アジア諸国や 欧米の漁船がこのような規制を受けることなく 日本の七六〇トン船型を上回る大型の漁船で操業を行っている 操業の効率性や船舶の安全性 労働環境等から考えても 海外まき網漁業のような国際漁業にあっては 少なくとも外国漁船と同じ条件で操業を可能にすることが必須と考えられる 特に 二〇一二年から本格実施になっ(3)隻数海外まき網漁業は 国内のさまざまな漁業調整を経て増隻してきた そして 近海まき網漁業や遠洋かつお一本釣り漁業からの転換船を含め 三五隻体制を長年維持してきたが 最近では 中西部太平洋島嶼国からの要請によって現地合弁事業に参加する船が年々増加しており 日本籍の海外まき網漁船は漸減している 今後とも 島嶼国が自国経済水域を自国関係船に優先権を与える傾向が強まるものと考えられることからこの傾向が続くものと考えられる 一方 これとは対照的なのが 日本以外の諸外国の状況である 前述のようにアジア諸国 欧米諸国にあっては 旺盛な投資対象として 資源的にも余裕があり 需要も旺盛な中西部太平洋のカツオが注目を浴びるようになってきた それまではほぼ 横ばいであった漁船が一九八〇年頃から増加に転じ 一九九〇年以降は大幅な増加になっている このことは 漁獲総量の大幅な増加と全漁業に占めるまき網の漁獲比率が大幅に拡大したことに加え 生産規模の拡大を抑制し続けてきた日本のシェアーの低下を招くことになった これは 資源の持続的利用を標榜する我が国の基本的な姿勢を強く表現してきた一方 水産という我が国が拡大可能な資源開発分野において 自らその可能性を封じてきたともいえるし 船団の勢力が強く反映される国際会議の場での発言の重みに少な
10 15 14 我が国の場合は 主に焼津や枕崎などの鰹節用の加工原料を供給することから 満船するごとに片道五日~一週間の航海を行って日本に帰国生産量はほぼ二〇万トン前後で安定的に推移 海域全体の漁獲量が急増しているのと対照的とに片道五日~一週間の航海を行って 日本へ帰国し水揚げを行っている このことは 乗組員にとっても年に六~七回の帰国が可能であるという 大型の遠洋漁業にとっては例外的な操業形態となっている 漁労長はじめ乗組員の大半が もともと近海まき網が発達した宮城県などの東北地方出身者であることもこれまでこのような形態を維持してきた要因の一つとみることができよう 南方の島嶼国の経済水域内の漁場に依存する海外まき網漁業であるが 自国の経済的利益の最大化を目指す島嶼国は 入漁料の支払い以外にも 自国の港湾内において外国漁船の漁獲物転載や陸揚げを促進することにより 港湾使用料の徴収や雇用の拡大を図っており 年々その要求が強くなる傾向にある 加えて 燃油価格の高止まりや 基本的に入域日数でカウントされる高額な入漁料という経営条件のもとで 今後とも このような日本型操業が維持できるか 現在はその分岐点にあるのではなかろうか (6)生産状況海外まき網漁業の生産量は 近年ほぼ二〇万トン前後で安定的に推移しており 中西部太平洋の全体漁獲量が急激に増大しているのと比べ対照的である これは 各国のまき網漁船数が大幅に増加しているのに対し 過去の経緯から国内規制により総隻数を三五隻に制限されているためであり 全体生産量に占める我が国船団の比率もたVD方式による入漁料支払いが 船のトン数ではなく 船の長さで差を設けており 全長八〇メートルまでは同じ入漁料であることから考えても 次世代につながる代船を建造し 本漁業を維持していくことができるかどうかは この国内規制の改善が必須の条件となる (5)操業形態海外まき網漁船は操業形態からみても 特異な存在である 多くの日本漁業が その発展過程において資源を追い求めながら外延的拡大を行ってきており その最も極端な例が一年以上の航海を行う遠洋まぐろはえ縄漁船であろう 海外まき網漁船の場合も 前述したように その起源はいくつかあるが 基本的に狭隘な我が国周辺漁場から南方漁場に展開していったものである 一つの起源であるかつお一本釣り漁業にあっては 沿岸からの漁場拡大の歴史を辿っており もう一つの近海まき網からの転換も同様のことがいえよう そして その影響が現在の海外まき網漁業にも残っているとみられる 諸外国のまき網漁船が 周年漁場に滞在し 漁獲物を運搬船に転載し 主としてバンコクの缶詰加工向け市場に供給する形態をとっているのに比べ 我が国の場合は 主として焼津や枕崎などの鰹節用の加工原料を供給することから 通常 満船するご
11 17 16 海外まき網漁船の国内水揚げ港は 枕崎 山川 焼津 石巻および女川 焼津に水揚げされた六~七割は荒節に加工される一九八五年当時の五〇%から近年は一〇数%にまで低下している(図2) カツオ マグロ関係漁業全体で見ても 一九六〇年代は世界全体の六〇%を占めていたものが 近年は一〇%程度まで減少している なお 漁獲物の構成は 年により変動がみられるものの カツオが約八〇% キハダが一五%を占めている(図3) 漁獲量がほぼ一定であるのに対し 漁獲金額は 経済状況や 加工業の状況 そして国際条約に基づく操業規制にも大きく左右される傾向にある 二〇〇五年頃までは 二〇〇億円前後であったが その後は缶詰原料としての旺盛な需要に支えられて国際的に価格が上昇し これと連動して国内価格も上昇しており 近年は三〇〇億円を上回る状況にある なお 最近では 夏季のFAD操業禁止という人為的要素も加わり 価格の変動が激しくなっている(図4) (7)水揚げ地 用途海外まき網漁船の国内水揚げ港は 枕崎 山川 焼津 石巻および女川である(図5) 水揚げされたかつおは サイズ別に競りにかけられるが 主要港である焼津に水揚げされたかつおの六~七割は近隣の鰹節工場で主として削り節の原料となる荒節に加工される 二〇一一年の用途別使用料は 図6のとおりであり 鰹節原料比率が最も大きく 日本で使用される鰹節原料一七万トンのうち約一〇万トンは 海外まき網漁船図 3 WCPFC 水域におけるまき網漁業漁獲物の魚種別割合資料 :WCPFC 科学委員会図 2 海まき船のかつお まぐろ類年度別漁獲量 ( 単位 : トン ) 資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会
12 図 4 海外まき網漁業の漁獲物平均価格の推移 資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会 図 6 用途別かつお使用料 (2011 年 )( 単位 :%) 資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会 図 5 水揚量の水揚地別割合 (2010 年 ) 資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会 19 18
13 21 20 中西部太平洋は 我が国の独壇場であったが 二〇〇カイリ時代の到来とともに外国勢の進出が目立つようになった一九九四年に中西部太平洋のカツオ マグロ資源管理についての問題を話し合うためのハイレベル政府間会合(MHLC)が開始されたこれは一定隻数の入漁を認める代償として 米国政府および業界が応分の支払いを行うという包括的なものであった この協定は その後数次にわたって延長されてきており 現在その再更新をめぐって最終的な交渉が行われている 一方 台湾 韓国 フィリピン等のアジア勢も 期を同じくして 中西部太平洋に乗り込んできた このため 一九九〇年代初頭には まき網漁船がすでに二〇〇隻の大台を突破し 資源の保存管理の観点から深い懸念が示され始めた(図7) また 同時にそれまでこの水域での漁業活動を常にけん引してきた日本の影響力が急速に失われていくことになった そして 一九九四年に中西部太平洋のカツオ マグロ資源管理についての問題を話し合うためのハイレベル政府間会合(MHLC)が開始された (2)WCPFCの誕生と日本の参加二〇〇四年六月 紆余曲折の末に中西部太平洋まぐろ類保存条約は発効した ここの漁獲物が使用されている また海外では タイ フィリピンなどに輸出され 主として缶詰に加工されている 世界のマグロ類缶詰の主要生産国は タイ スペイン 米国 エクアドル等であるが このうちタイについては 一九八〇年以降 太平洋とインド洋の双方からの原料供給が可能であり 豊富な労働力を背景に急成長を遂げ 世界最大のカツオ マグロ類缶詰生産国に成長している 各国の漁船団から供給される原料を用いてタイで生産された製品は 北米 中東 EU 豪州など世界中に輸出され 人口増加国や移民増加国等への安価なタンパク食料として不動の地位を確立するに至っている 四.南方漁場をめぐる近年の変化(1)諸外国の台頭かつて中西部太平洋は 漁場からの距離も近い我が国の独壇場であったが 二〇〇カイリ時代の到来と前後して外国勢の進出が目立つようになってきた 米国のまき網船団は もともと東部太平洋海域(IATTC海域)が主漁場であったが 一九八〇年以降中西部太平洋水域に進出してきた そして 一九八七年には南太平洋諸国フォーラム漁業委員会(FFA)との間で米 FFA協定を締結したが 図 7 中西部太平洋におけるまき網漁船隻数の推移資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会
14 23 22 中部太平洋マグロ保存各地の発効のための準備会合に日本は欠席 そのあと話合いの結果 我が国の主張を一部受け入れることになったので我が国の条約加盟に途を開くことになった漁獲努力量を現状で凍結することを内容とする決議を採択以北のクロマグロなどの我が国が大きな影響を受ける恐れのある資源については 同条約の下に関係沿岸国等で構成する北委員会(NORTHERNCOMMITEE)を設置して 北委員会の合意がなければ条約全体の合意としないとの案が持ち上がり これを我が国加盟の必要条件とするとの新たな交渉が始まった 米国 豪州などに加え 島嶼国の中にも我が国のそれまでの対応に不信感を持ち北委員会の設立に疑義をはさむものも多かったが 数次にわたる交渉の結果 最終的にはこれが受け入れられるところとなって我が国の条約加盟に途を開くこととなった (3)WCPFCの決議をめぐって各国のまき網漁船が二〇〇隻を上回るような状況のもとで開始されたMHLCにおいては 漁獲努力量のこれ以上の増大に対し懸念を示す声が大きくなり 二〇〇〇年には 漁獲努力量を現状で凍結することを内容とする決議が採択されている しかしながら 島嶼国側はこのような考え方について すでに漁船勢力を確立し 自分たちの水域の資源から大きな利益を得ている先進漁業国の利己的な理論であるとして 開発途上にある島嶼国は例外とするとの付記を加えている 本件は 熱帯雨林の開発をめぐる南北問題と同じ性格を持つものであり 島嶼国にとっても絶対譲ることのできないポイントであり このことが現在のWCPFCの抱に至るまでの経緯は 長く複雑であった MHLCにおいて当初 主導的な役割を果たしていた我が国が 最終的にまとめられた条約案文において 意思決定方法が多数を占める島嶼国側に有利な内容となっていることや条約決定事項に異議申し立て権がないなどを問題視し その改善を求めたものの受け入れられなかったことから 我が国がMHLCに続いて開催された条約発効のための準備会合を欠席するという未曽有の異様な状況を招いていた その背景には 本条約が北緯二〇度以南のいわゆる南方水域のみならず 広く南北の中高緯度の海域までを対象としているため 我が国の近海 沖合水域も管理対象水域に含まれており 条約参加の是非は沿岸漁業や沖合漁業関係者を巻き込んでの大議論を呼び起こしていたこともある 当時 我が国は 国際捕鯨委員会やミナミマグロ管理委員会などで豪州やニュージーランドとの激しい交渉が続いており 本条約が発効すれば我が国の近海資源においてこれらの国との間に同様の紛争の懸念があったことも一因であった 筆者は そのような状況の下 我が国政府の代表としての立場でこの問題の解決に携わることとなった 条約に不参加ということになれば 一挙に主要漁場を失いかねないとの懸念が 海外まき網漁業を含む遠洋のカツオ マグロ漁業関係者から出される一方 沿岸漁業関係者からは 我が国の沿岸域まで 他国の干渉を受けることとなり国益を大きく損なうことになりかねないとの主張がなされた そこで 北緯二〇度
15 25 24 島嶼国側は 決議上開発の余地を確保したものの自ら巨額の建造費を要する漁船をつくることはできず この決議の例外規定は 他国の援助なしには画餅に帰する性質のものであった二〇〇七年に隻数制限に変えて隻日数(VDS)の上限を決めて制限する方式を導入した国の力と発言だけが大きくなっている (4)VDSの導入中部太平洋の中心的な漁場を有するナウル協定参加八か国(PNA)はまき網漁船の隻数の上限を二〇五隻とするという制限を決めていたが これでは自分たちの開発の可能性も否定するものであったため 二〇〇七年に隻数制限に変えて隻日数(VDS)の上限を決めて制限する方式を導入し これをWCPFCで追認させることに成功している これにより 各島嶼国は缶詰工場などの陸上投資と見合いに新たに操業許可を発給することが可能となり また合弁等の形で置籍する外国船にも許可を与えることが可能となった そして この水域内の登録漁船数は二七〇隻を超えるまでに増加することになった VDSの総数は 漁獲努力量を一定水準に抑えるとの考え方で形式的には整合がとられているものの いったん建造され 操業を許された漁船は採算をとる宿命を負うことになるため 今後の資源管理に大きな不安を投げかけた形となっている そして 後述するようにVDSの獲得とその利用方法をめぐって大きな混乱を招くこととなっている える諸問題の根源であるといっても過言ではないだろう 島嶼国側は 決議上開発の余地を確保したものの自ら巨額の建造費を要する漁船をつくり 高度に訓練された船員を確保できるはずもなく この決議の例外規定は 先進漁業国側の援助なしでは画餅に帰する性質のものであった このような 問題の間隙に目を付けて 島嶼国に便宜置籍し大幅な増隻を果たしたのが台湾資本であり また 島嶼国の経済雇用の拡大要望に沿って缶詰工場の建設を行う見返りに 他国には閉鎖されている群島水域での許可を得て増隻したのがフィリピンである そして まき網漁業の新興国であるとの主張でゼロから一〇隻を超えるまでに増隻したのが中国である また 忘れてはならないのが 米 FFA協定のもとで四〇隻の枠を確保しつつも それを半分以上も持て余していた米国がこれを台湾との合弁企業に許可を貸すかたちで増隻に加担したことであろう 当時二〇五隻という上限隻数を決定していたPNA諸国にとってもこれは都合のいいつじつま合わせであったが 常に他国の資源管理に口を出す米国が自らには甘いということを世に示したものである そのためか その後のWCPFC会合では米国の影響力が少ないことが多い さらに加えて フィリピンやインドネシア等は自国群島水域内での小型漁船による漁獲拡大を続けており 中西部太平洋は歯止めのかからない状況を招くに至っている このような混乱状況に対処するため その後も条約準備会議や条約発足後の年次会議でも 幾度となく漁獲努力の凍結が決議されているが 基本的には何ひとつ解決できないまま 島嶼
16 27 26 WCPFCは インフラが最も遅れているところに 突然最新の漁業管理ツールを持ち込んだ条約という管理ツールがうまく機能しないことは目に見えていた様々な条約の中から最新の考え方を導入しようと議論を始め 条約を採択し 矢継ぎ早にまき網を中心に規制措置を始めた しかしながら 実態をみると 島嶼国は圧倒的に事務処理等の能力が不足しており 人手のかかるデーターの整合作業などはほとんど機能していない オブザーバーの一〇〇%乗船を義務付けたものの そこから得られたデーターは倉庫に山積みされているだけである これでは 条約という管理ツールがうまく機能しないことは目に見えている(図8) 一方で 島嶼国は結束し 圧倒的な数の力で賛否を決定し 自らの主張と異なる結果になると 二国間の入漁交渉に絡めて要求を強行する 漁業国は すべての漁場がいずれかの島嶼国の二〇〇カイリに属するため この決定に従うほか操業を確保する手立てをもたない このような状況を誰ともなくOPECに比してOTEC五.現在何が起こっているのか(1)WCPFCの不条理現在は 鉄道や道路がなくても飛行機があれば世界中のどこにでも行けるし たとえ電線が繋がっていなくても携帯電話があれば世界中のだれとでも通話が可能である これらがうまく動いているうちは 一応用事は済ませることができるが 一旦問題が生じた場合などには 長い期間の前身の技術の経験を経てこのような近代的な道具を使っている国と俄か仕立ての国との違いは大きい WCPFCは インフラが最も遅れているところに 突然最新の漁業管理ツールを持ち込んだ 他のかつお まぐろに関係するICCAT IATTC IOTC CCSBT(注1)などの条約では 長い歴史の中で データー収集 解析 科学者の育成 事務局の整備 管理手法の試行錯誤を経て条約やそれに基づく規制措置を整備してきており 最初は先進漁業国が主体となって形を作ったうえで徐々に開発途上の沿岸国の参加を増やして今日の姿となってきた 本条約では 発足時から漁業管理に関する蓄積や管理体制について大幅な違いのある国すべてが同時に参加し 実情は度外視したうえで世界中の各海域で発展してきた図 8 積み上げられたオブザーバ報告の山資料 :WCPFC 科学委員会
17 29 28 当初は 一括入漁料支払い方式(ランプサム方式)が主力だったが 個別船ごとに入漁料を支払う方式も変化してゆくVDS一日あたりの最低価格を五〇〇〇米ドルにするという決定を行った 日本の場合これまでの一 六倍の約八〇〇〇万円を大幅増となる制限から 隻日数(VDS)制限方式に転換したことが契機となり 二〇一二年からはVDSを一日単位で販売するという方式に一斉転換した そして PNAの合意事項として VDS一日あたりの最低価格を五〇〇〇米ドルにするという決定も同時に行い漁業国との交渉に臨んできた これは 従来の出来高払い方式とは全く異なる考え方であり たとえ漁獲がゼロであっても漁労活動を行っていればVDSとカウントする 漁船側にとっては極めて不合理な方式である しかも 一日五〇〇〇ドルという 遠洋マグロはえ縄漁船の一日の総経費にも匹敵する極めて高額なものであるため入漁交渉において 真っ向から対立することとなった 予測に違わず漁業国側の足並みが揃うことはなく すべての漁業国は 限られたVDS数の中からそれぞれが必要とするVDSの確保に走り PNA側の要求をほぼ言い値で受け入れるという結果に終わった このVDS方式は 相手国ごとに必要見込み日数を事前購入することや使い残した日数は他の国の水域では使用できないとの原則となっているため 漁船側は予測の難しい漁場形成という制約のなかで 余裕をみて購入することとなり 結果として未使用の日数を残すという事態が生じている このことは 実質的に五〇〇〇ドルの単価を上回る価格での購入ということに繋がっている 日本の海外まき網船の場合 VDS方式導入以前の入漁料(一隻あたり約五〇〇〇万円)と比べ 一 六倍の約八〇〇〇万円と大幅な増額となっている そして 島嶼国は自国のインフレ率などを念頭に 当然のようにVDS単価の値上げを要求してくるし 二〇一二年暮からの(T=TUNA)といったのも的を射ているような気がする そして その最たるものが 島嶼国の二〇〇カイリ水域で囲まれたポケット公海の閉鎖である 国連海洋法で議論され確立された公海や高度回遊性魚の管理の理念などどこ吹く風のありさまである (2)入漁料支払い方式の変化我が国と南太平洋の島嶼国との入漁関係の開始は 二〇〇カイリ時代を迎えた一九七〇年代に遡る 当時から この水域の主導的な漁業国であった日本と各島嶼国とは それぞれ政府間あるいは民間の協定を結び 当初は 一括入漁料支払い方式(ランプサム方式)が主力であった これは 個々の島嶼国の管理能力や取り締まりの実情からみて合理的と考えられる手法であった その後 徐々に個別船ごとに入漁料を支払う方式へと変化してゆくが 支払額の算定は 漁獲量に市場価格を乗じた漁獲金額の一定割合(当初は三% その後は五%が大勢)を支払うものであった これは いわば出来高払いともいえるものであり 漁場や漁獲が年により大きく変動する漁業の特性からみて 理にかなった支払い方式であったと考えられ 島嶼国 漁業国双方の共通認識のもとに長期間採用されてきた ところが 前述のように 島嶼国が二〇〇七年に漁獲努力量管理の手法として隻数
18 31 30 二月末に開催されたPNA閣僚会議でVDSの最低価格を六〇〇〇ドルに引き上げる決定が行われた入漁料の更なる値上げと同等の意味を持つ決定は 結果として実施は先送り 二〇一三年のPNA年次会議の結論も混乱を招く可能性があるを捕ろうが水を汲もうが一日あたり最低五〇〇〇ドル ということが始まった矢先である二〇一二年五月に PNA年次会合は VDSのカウント方式を変更する決定を行った これまで 操業に直接関係しない時間帯は VDSから除外してカウントするというものを 一時間でも操業および操業に付帯する行為をすればVDS一日とするというものであり すでに購入したVDSを予定していたよりもはるかに短期間に消化してしまうということを意味する このため 更なるVDSの追加購入が必至となり これは入漁料の更なる値上げと同等の意味を持つ決定と考えられる このため 個別の国々との激しい協議を重ね 二〇一二年については 協定の期中の変更ということを避けるため 結果として実施は先送りになったが 二〇一三年のPNA年次会議においても前年と同じ原則を維持し その管理は各国に任せるとの曖昧な決定を行ったところであり NFDを巡る混乱は続くものと思われる (4)公海の閉鎖二〇〇九年から まき網漁業に関してIUU漁業を防止する等の理由で PNG パラオ ミクロネシア連邦等に囲まれたいわゆるポケット公海が WCPFC条約によって操業禁止の措置が取られた この措置は 二〇一二年三月の条約年次会議で漁業国側の反対により撤廃されたものの PNA間の取決めによって一部のフィリピン円安は ドル建て支払いのVDS入漁料をさらに押し上げている(図9) なお 二月末に開催されたPNA閣僚会議でVDSの最低価格を六〇〇〇ドルに引き上げる決定が行われたところである (3)非操業日(NFD)問題入漁料体系が根底から変更され 過大な入漁料の支払いが続くなか 島嶼国側は更なる値上げを目論んでおり 漁業国側は消耗戦を強いられ 正に 生き残り合戦 の様相を呈している そのような中 PNAは更なる難問を持ち掛けてきている VDS方式の下での入漁料支払い方式が導入され 魚図 9 入漁料支払額の推移資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会
19 33 32 漁獲努力量がVDSで管理されている現在 操業の中断を招き 遠洋漁業国のみならず島嶼国の漁船にも経営上負担を強いることになった船を除き操業を行わないこととされている 更に ナウル キリバス ツバル島によって囲まれた東のポケット公海についても 島嶼国は禁止措置をとることを主張したものの 条約会議で認められなかったため同様の措置をとっている そして PNA側は二国間の入漁交渉と絡め漁業国にこれらの禁止措置を強いているという状況が続いている(図10 ) まき網漁船へのPNA人のオブザーバー乗船率が一〇〇%となっており 漁獲努力量がVDSで管理されている現在 資源管理の面のみならず漁業管理の面から見ても これらのポケット公海の閉鎖を続ける合理的理由は見当たらず むしろ 操業の中断を招き 遠洋漁業国のみならず島嶼国の漁船にも経営上負担を強いることになっているため 一刻も早く適切な条件の下での再開が望まれている (5)メバチ問題とFADの規制海外まき網漁業の漁獲対象とする資源は 主にカツオ キハダであるがそのほかに付随的に小型のメバチ その他カワハギ類などの魚類が混獲される この中で特にメバチはマグロはえ縄漁業において最重要対象種のひとつであり 資源状態も カツオについては余裕があるとされているのに比べ 既に利用が過剰な状態であり 漁獲圧力の減少を進めることが喫緊の課題となっている 図11 の資源の状況を示すいわゆるKOBEチャートでは カツオ資源が緑色の安全範囲にあるのに対し メバチ資源は図 10 ポケット公海の位置
20 35 34 まき網漁業について二〇〇九年度よりメバチを二〇〇一年から二〇〇四年の漁獲実績の三〇%を削減する規制措置を導入橙色の既に過剰な漁獲状況にあることがわかる WCPFCでは この対策のため まき網漁業について二〇〇九年度よりメバチを二〇〇一年から二〇〇四年の漁獲実績(年平均)の三〇%を削減する規制措置を導入した そして目標達成のため毎年七月から九月末までの三か月間のFADの使用禁止を行っている 海面に漂う木や根 人工的に放流された集魚のための漂流物体や海底にアンカーで固定された物体 いわゆるFADに集まった魚群は動きが遅いため漁獲しやすい反面 小型魚等や雑魚等の混獲が多く 前述のメバチの幼魚が混獲されることが問題になっている 一方 FADに依存しない いわゆる素群は餌を追いかけて移動している魚群であるが 群れの動きが速く漁獲しにくいという特徴がある反面 大型魚中心で構成されるため メバチの混獲もほとんど見られない したがってFADの使用を制限すればこの削減目標が達成できるとの考え方に基づいている この禁止期間はいわゆる素群(跳ね群)対象の操業のみが可能となっており 漁船側から見れば 通年の操業計画の支障となっているのみならず 素群操業によって漁獲されるカツオがFAD操業の漁獲物と比べ脂肪分が多く 主たる用途である鰹節原料に適さないという問題も抱えているし 漁獲量が減少するため魚価の大きな変動を招いている 我が国の海外まき網漁業は WCPFCのFADの規制措置を遵守することはもちろん 禁止期間以外においても素群操業を行うものが増加しており 二〇一〇年 二〇一一年の全体操業に占める素群操業の比率は 八〇~八五%前後にまで高まっている 図 11 中西部太平洋の主要魚種の資源状況資料 : 国際水産資源研究所 (2012 年 ) カツオキハダメバチ
21 37 36 削減目標を達成しているのは実質的に日本のみ 加盟国が七月~一〇月の四か月の操業禁止か 従前の七月~九月の禁止期間に加え FAD操業の全体回数を一定数以下に留めるか の二つの選択肢が出ている削り節や鰹節に由来する粉末調味料や 各種の液体調味液の需要は堅調 原料となるカツオの六〇~七〇%は海外まき網の漁獲物回数を一定数以下に留めるかの二つの選択肢から選ぶこととされている 後者は 日本政府の提案であり すでに削減努力を払いFAD操業を大幅に減少させている我が国まき網漁船に配慮した選択肢と考えられている 六.日本の海外まき網漁船の可能性(1)日本の独自市場と日本漁船鰹節は 昆布とともに日本人の食生活と切り離すことのできない だし の素材である その加工は特殊であり また長い歴史を有している 近年 枯れ節を削って使用する家庭は少なくなったが 削り節や鰹節に由来する粉末調味料や 各種の液体調味液の需要は堅調である そして これらの鰹節に関係する製品の原料となるカツオの六〇~七〇%は海外まき網漁船の漁獲物で供給されている また 他国の漁船団が漁獲物をもっぱらバンコクの缶詰加工工場向けに仕向けるため 漁場から運搬船でピストン輸送を行っているのに対し 我が国漁船団は 主として焼津や枕崎などの鰹節加工地に満船するごとに片道五日~一週間の航海を行って 日本へ帰国し水揚げを行っている このことは 他国に例を見ない例外的な操業形態となっており 日本船により日本の加工業に原料を届け その加工製品は日本人が使一方 他国にあっては 操業隻数の増加に加え 禁止期間以外の期間にFAD操業を集中的に行うことなどから年間を通じてのメバチ削減効果は十分とは言えず 海域全体としてはメバチの漁獲量 FADの使用回数共にむしろ増加している 現在 条約会議でこの規制措置の見直しが進められているが それにあたって 留意すべき点は いかにして年間のFAD操業の総回数を削減することができるか そしてこれまで削減努力を払い削減目標を達成した国の努力をどのように評価し 反映させるのかということであろう WCPFCでは メバチの混獲量を二〇〇一年から二〇〇四年までの実績値の三〇%を削減することを決定しているが 前記のごとくこれを達成しているのは実質的に日本のみであり 韓国や米国は逆に大きく増加させており現行規制は機能していないことを示している(表1) 二〇一二年の年次総会では 議長案として六ケ月間のFAD禁止期間を設けることが提案されたが 本年(二〇一三年)は 本格的な規制強化について別途作業部会を設け検討することとし 二〇一三年に限り 取り敢えずの措置として各々の加盟国が七月~一〇月の四か月の期間禁止を行うか 従前の七月~九月の禁止期間に加え FAD操業の全体表 1 メバチの国別削減目標と達成状況 ( 単位 : トン ) 資料 :WCPFC
22 39 38 最も強い魚 は養殖サーモンとカツオカツオは 缶詰に加工され最も安価な動物性たんぱく食品として 欧米 中東をはじめ世界中の途上国からの需要が増加し 人口増加とともに消費は拡大するらゆる調理法に向く食材として 広く欧米各国やアジア等で消費を伸ばしている 一方 カツオは もっぱら缶詰に加工され最も安価な動物性たんぱく食品として 欧米 中東をはじめ世界中の途上国からの需要が増加しており 今後とも人口増加とともに消費は拡大すると思われる このため 価格も高止まり傾向にあり 特に近年はFADの禁止期間に漁獲が減少することから これが価格形成の一因となっている このような状況の中で 我が国の海外まき網漁業は 独自の発達を遂げてきた鰹節加工原料を主体とする日本市場に加え 世界市場にも漁獲物の一部を輸出しており 恵まれた市場環境にあると考えられる なお 近年 消費者が資源管理された魚を選択購入する動きが 特に欧米諸国で見られる カツオの場合も 従前は イルカを混獲しない漁業 いわゆるドルフィンフリーの認証が行われていたが 最近ではFADに依存しない操業で得られた魚を認証する動きがみられる すでにPNAが パシフィカル という銘柄でMSC(注2)の認証を得ているし スイスや豪州 ニュージーランドなどでは消費者団体等が認証商品を優先する動きを見せており 我が国としても今後の推移に関心を持つ必要がある (3)経営コストの増大諸外国のまき網漁船が 周年漁場に滞在し 漁獲物を運搬船に転載して主としてバうという形態を確立させている また 地域経済や食料の自給問題にも貢献していると思われる これまで述べてきたように 本漁業は 厳しい国際競争の只中に置かれており しかも外国船にはない船型や乗組員資格などについて数々の国内規制を背負っての操業を強いられている 入漁料や燃料費などが上昇し続けるいわば消耗戦のなか いろいろなハンディを負った日本船団が諸外国との競争に負け リタイヤすることになれば これまで日本船が供給してきた市場が外国船からの輸入に置き換わることになるだけと考えられる そのような事例は これまで幾度となく見てきたが 是非ともそのようなことにならないよう 関係者の更なる理解を得つつ この日本をベースにした操業を守っていきたいものである (2)世界のカツオ市場過日 パプアニューギニアの漁業局長のポカジャム氏と話した時 現在世界で 最も強い魚 は 養殖サーモンとカツオということで意見の一致を見た 最強の魚とは幅広い需要に支えられたマーケットを持つ魚ということに他ならない 消費者層は異なるものの いずれも世界各国からの需要があり 一方は 昨今の魚食志向に もう一方は途上国の人口増加に適応している 急速に拡大した養殖サーモンの場合は あ
23 41 40 経営環境をめぐる条件は更に厳しさが強まる傾向にあり これらはすべて魚価頼みとなっている二〇〇九年度より国際的な標準船型七六〇トン三隻が試験的に認められ 外国船と同様にヘリコプターを活用しての操業が可能となる(4)代船建造日本船は 国内調整上 上限トン数を三五〇トン(国際トン数約一〇〇〇トン)に制限されている 一方 諸外国には そのような規制は存在せず 国際トン数で二〇〇〇トンあるいは 一部の欧州漁船のように 三〇〇〇トンを上回る いわゆるスーパーセイナーによる操業を行っている これらの大型船は 魚群発見のためヘリコプターの搭載が可能であり 漁獲制限が課せられているメバチの混獲回避のために素群操業を行う際には威力を発揮している 二〇一二年より本格的に導入されたPNAのVDSによる入漁料支払いは 全長八〇メートル以下であれば船型による入漁料の差がなく 大型船に有利になっており 国内規制によるトン数の上限撤廃は 今後 国際的な競合の中でこの漁業を継続していくための必要条件と考えられる(図12 ) このため大型化による資源への影響等を調査するため 二〇〇九年度より三隻に限って 国際的な標準船型ともいえる七六〇トン(国際トン数で一八〇〇トン)までの大型化が試験的に認められたが これらの漁船は 外国船と同様にヘリコプターを活用した操業が可能であり 効率的な魚群発見や燃費の節約などの諸点で経営上からも優位に立っている なお これら三隻の試験操業船は 二〇一二年八月の指定漁業の許可の一斉更新に際し メバチの混獲上限の条件を付したうえで正式に許可船とされた 海外まき網漁船の平均船齢が二〇一三年現在で約一九年となっており 船齢ンコク市場に供給する形態をとっているのに比べ 我が国の場合は 満船するごとに日本へ帰国し水揚げを行うという独自の操業形態をとっているが 燃油価格が高い水準にある上に往復航海に燃料を消費することなどから 年間一隻あたり二五〇〇~三〇〇〇キロリットルもの燃油を消費し 二億円前後と経費の二五~三〇%を占めるのではないかとみられ 高コスト操業となっている 加えて前述の高額なVDS方式の入漁料が経営を圧迫する さらに現在 進行中の円安がこれらに輪をかけている このため このような傾向がさらに強まれば 我が国海外まき網漁業においても経費の削減につながり また島嶼国からの要請も強い海外の港における運搬船への転載方式が増加していくのではないかと考えられる また まき網漁船の場合は すでに一〇〇%のオブザーバーの乗船が実施されており この経費も漁船側の負担となっている その額は一隻当たり年間三〇〇万円に上る また PNA諸国は 乗組員の数の一〇%をPNA諸国の出身者とすることを義務付けており 更にこれを二〇%に増やす構えであるが 熟練した乗組員の供給が難しいことから これも経営上の負担増加になっている 外国船に比して労賃が高いことに加え 本漁業をめぐる経営環境は厳しさを増しており 更にこれが強まる傾向にある そして これらのすべてが 漁業者が操作することができない魚価頼みとなっている現状にあるというのが現状ではなかろうか
24 43 42 もっとも望ましい入漁の形態は入漁料を支払う単純入漁方式であり そこでは入漁料の高騰や操業条件の強化にどのように対応していくかがポイントが二五年を超えるものも五隻を数える(図13 ) これらの船は ドック費用等が嵩み できるだけ早期に代船を建造することが必要となっているが その際には 前記のように国際漁場環境に適し 外国漁船と対等の能力をもった標準船型とすることが喫緊の課題となっている 現在 政府では首相自らが率いる産業競争力会議が開催され その中で農林水産業を世界的に競争力を持った成長産業とするための戦略が検討されていると聞くが この海外まき網漁業が抱えるような問題を早急に解決し 従来内向的であった競争力を国外に仕向けるようにする必要がある (5)漁場確保これまで述べてきたように 海外まき網漁業をめぐる漁場環境は この数年で激変し 更に変貌しようとしている それは 唯一の資源ともいえるカツオ マグロ資源から最大限の利益を上げようとする島嶼国と 国ごと 企業ごとに異なる経営戦略でこの資源にアプローチしようとする漁業国との駆け引きの連続ともいえる 我が国船団にとって もっとも望ましい入漁の形態は 現在主力となっている協定に基づき入漁料を支払う方式による単純入漁方式であり 今後ともこの方式が軸になっていくと考えられるが そこでは入漁料の高騰や操業条件の強化にどのように対応していくか図 12 外国まき網船との船型比較資料 : 川本太郎 ( 極洋水産 ) 図 13 船齢別海まき船隻数資料 :( 社 ) 海外まき網漁業協会
25 45 44 ミクロネシア協定船は現地企業との合弁事業に参加する船が雇用等一定条件を満たせば VDSをいずれの国の二〇〇カイリ水域でも使用可能という特典がある膨大な資源の持続利用のためには 水域全体としての適切な管理が欠かせない 条約は名ばかりで 実際は二国間関係による島嶼国と漁業国の利害が入り乱れて健全な資源管理が行われる環境にないと誰も想定していなかったが 現在 それが現実になっている その膨大な資源の持続利用のためには 水域全体としての適切な管理が欠かせないが これまで述べてきたように 現在のところ条約は名ばかりで 実際は二国間関係による島嶼国と漁業国の利害が入り乱れる場と化しており 健全な資源管理が行われる環境にあるとはいいがたい 加えて 資源にとって最も重要な産卵水域を含むインドネシアやフィリピン等の群島水域内は 条約の管理の埒外になっており ここでの固定式パヤオなどを用いた小型漁業の急速な拡大が与える影響が懸念されている また 我が国の沿岸漁業者が懸念する南方水域の漁獲増大が日本周辺水域に及ぼす影響についても まだ調査の途に就いたばかりというのが実情である 感情的な対立を招くこれらの資源問題は 一日も早く科学的に解明し すべての関係者が納得できる解決を図ることが条約に強く求められている 一方 二国間の入漁協定については 現在の相手国ごとにVDS入漁料を支払う方式を改善していかなければならない 前述した米国とFFAの間の入漁協定の優位な点は 何といってもVDSをFFA水域全体で使用可能なことであり 日本をはじめ他の漁業国が各島嶼国から個別にVDSを購入し 使い残しは他の国では使用できないという無駄が生じやすい仕組み(不思議なことに 島嶼国側は この使い残したVDSを再度別の漁業国に販売することができるらしい ある島嶼国は 漁期途中に見込みで他国に転売して当初に購入した国が操業を中断させられるという信じられないがポイントとなろう 一方 島嶼国は 入漁料に加え 雇用の拡大や漁獲物からの付加価値を得るため 現地水揚げ 転載 陸上投資 合弁事業等の現地化をさらに増加させることを求めており これらに参加する漁船に特別の優遇措置を与えている その一つが いわゆるミクロネシア協定船といわれるものであり 現地企業との合弁事業に参加する船が雇用等一定の条件を満たせば 一般入漁とは別枠のVDSを得ることができる この場合は VDSの価格も割安であり また いずれの国の二〇〇カイリ水域でも使用可能であるという特典を与えられる 我が国の海外まき網漁船の中にも この協定船に転換するものが漸増しており これまでキリバス ミクロネシア連邦を根拠地に活動している 今後とも 島嶼国や他の漁業国の動向を見極めつつ 各種の入漁方法を織り交ぜて 海外まき網漁業全体としてのリスクを分散しながら漁場確保を図っていくことが肝要と考えている (6)WCPFC条約 二国間協定の課題これからの本漁業の維持発展にはWCPFC条約の抱える問題点の解決が最重要の課題である ポケット公海の一日も早い開放は言うまでもないが 資源についても大きな懸念がある 三〇年も前に この水域でカツオが一五〇万トンも漁獲可能である
26 47 46 大目網の使用などを駆使した操業をさらに発展させ FADフリー漁業 を目指すのは時代の先取りになるかもしれない 東沖 操業も 今後 南方水域の漁場環境が一層厳しくなることも想定される中で この操業の利点を生かしていくことも重要であろうカツオのような国際商品には それが強く求められている 日本がこれまで努力して成功してきた大目網の使用などを駆使した素群れ魚群中心の操業をさらに発展させ FADフリー漁業 を目指すのは時代の先取りになるかもしれない 日本独自の海外まき網の操業パターンに本邦の東部沖合水域で行う 東沖 操業があり 現在一一隻が操業許可を有している 主として夏場に日本近海に来遊したカツオを漁獲するものであり 南方漁場におけるFAD禁止期間と重なるため また漁場が近接しているため効率の良い操業ができる さらに南方と異なり公海および日本の経済水域が漁場となるため入漁料も不要であり利点は多いと思われる 今後 南方水域の漁場環境が一層厳しくなることが想定される中 この操業の利点を生かしていくことも重要であろう 漁船漁業の振興のための主要な政策となっている もうかる漁業 は その前身の漁船漁業構造改革時代を含めると すでに一〇年近く経過する この間 主に近海のまき網漁船の省力化に適応した漁船や 底引き網漁船の建造が進められ また 最近では遠洋マグロはえ縄漁船もこの制度を活用して 近代化が図られている そして あの東日本大震災で被災した漁船の復興もこの事業と同様の考え方で進められている これまで この枠組みで海外まき網漁業関連では カツオ釣りとの兼業船 近海まき網との兼業船が採用され 前者は すでに操業を開始している かつて 我が国の事態まで生じた )と比べ 効率的な使用が可能である また 入漁料の一部を米国政府が直接負担しているという点も他国との競争に有利に働いている 我が国においても この米 FFA協定の状況をみつつ 今後VDSに無駄が生じない手法について島嶼国側に働き掛ける必要がある そして これをVDSの 横への広がり と捉えるなら 一方で見方を変えて 単年度毎に繰り返される二国間交渉を 相手国への漁業協力なども織り混ぜた中長期の契約に発展させ 毎年のVDSについても年度を跨る運用が可能なように改善する いわばVDSの 縦の広がり を探り 双方の利益に繋ぐことも有効かも知れない そして 今後まき網漁業と同様にVDSによる入漁料方式の導入が予定されているマグロはえ縄漁業とも連携し 高騰を続ける入漁料について支援を得られるよう努力していく必要があろう (7)日本型海外まき網漁業をめざして独自の歴史と市場を持ち 独自の発展を遂げてきた 我が国の海外まき網漁業であるが 今後を考える上で 日本型海外まき網漁船 という考え方もありうる 南方漁場については 日本船はこれまでFAD操業への依存率を大幅に減らし 主要国では唯一 条約で決められた小型メバチの混獲削減目標も達成済みである 世界の漁業の流れは 可能な限り環境に調和すべきであるというものであり 特に
27 49 48 インド洋操業も現在 独立行政法人水産総合研究センターが行う調査に一隻のみが従事している状況で 再度インド洋での操業を組み入れる必要があるかもしれない今の我が国の財政悪化の中で 年々これらの予算は縮減され島嶼国側の要望に十分応えることが困難な状況にある 中西部太平洋で競争関係にある国々は たとえば米国はコンパクトマネー(注3)の供与を続けているし 中国と台湾は国家の承認問題もあって 島嶼国での大規模な支援事業を強化しており 目立つ建築物は 皆中国が作ったという国もある このような状況を鑑みるに 我が国において隔年実施されている日本と島嶼国の首脳が集う太平洋島嶼国サミットにおいて これまで漁業が主要課題となったことが無かったが 島嶼国も関心が強いこの漁業を中心課題にして日本らしい漁業関係の援助の梃入れを図ることが是非とも望まれる 附漁船漁業の将来(1)国内調整筆者は 冒頭にも述べたように 三〇年も前 いわゆる海外巻網転換政策に携わった これは世界の流れに沿った大型巻き網への進出と既存の他漁法との調整であった 当時は カツオの漁獲は 専ら活餌を使用する一本釣り漁法が大勢を占めており 遠洋水域まで大型船を使用して漁獲を行っていた 漁獲物は 主として鰹節原料として使用されていた このような状況の下で海外において主流となりつつある効率的漁法漁船漁業の多くが 複数の漁業や操業海域を組み合わせた兼業船として稼働し 投資の回収を実現してきたことを思うと 今後これに類した考え方も有意義であり そのためにも操業開始からの数年間の経営リスクを軽減する本事業を活用していくことが考えられる 現在 日本の海外まき網漁船は もっとも効率が良い中部太平洋と季節的な日本の東方海域の操業を行っているが かつては大西洋のガーナでの基地操業やインド洋操業を行っていた実績がある このうち インド洋についてはモンスーンの影響もあり周年操業が困難といわれているが 公海漁場が広いことや鰹節原料に適した良質のカツオが漁獲されることなどのメリットもある 現在一〇隻の海外まき網漁船がインド洋を対象とする許可を有しているが 二〇一二年時点で独立行政法人水産総合研究センターが行う調査に一隻のみが従事している状況にある 今後の海外まき網漁業のあり方を考える上で 日本近海漁場と同様に再度インド洋での操業も組み入れた取り組みが必要かもしれない 海外での漁業を維持していく上で 発展途上にある島嶼国に対する各種援助は 漁業活動の維持にとって大きな支えになっており 島嶼国側の期待も大きい これまで 国際協力機構(JICA)が実施する各種水産無償や海外漁業協力財団が実施するハード ソフト両面の援助事業は島嶼国から高く評価されてきた たとえば漁港 魚市場関連施設の整備や漁船乗組員の研修などは現在も強い要望がある しかしながら 昨
28 51 50 何れの水域も各国の大型巻網の進出が著しい 国内事情はあるにせよ 大きく出遅れていることは事実である もうかる漁業 事業によって漁船漁業の構造改革を推進している 省力化 省エネを図り 従前よりも少ない漁獲量でも採算が見合う操業形態を確立しようというものであるの目の前の公海での実績を着々と伸ばしている カツオの前例の轍を踏むかどうかの問題である (2)漁船漁業の振興国では もうかる漁業 事業によって漁船漁業の構造改革を推進している これは 従前の過剰な設備による高コスト操業を改善すべく 省力化 省エネを図り 従前よりも少ない漁獲量でも採算が見合う操業形態を確立しようとするものである 多くの船から構成される船団の船数を減らす一方 船型の大型化を図ることが合理的な場合もあるが 従前 このような場合は 常に関係する沿岸漁業や他の業種との調整がネックになり 実現させることが難しいというケースが多かった そこで 地方行政機関 全国および地元業界 流通関係者などを含め いわば地方ぐるみでモデル的な構想を立て これに国が初期の投資リスクを軽減するための補助を行うという手法を導入し これまで大中型まき網や沖合底びき網を中心に漁船漁業の近代化が進められている 我が国の漁船漁業は 日本周辺海域の海洋環境の特性もあり 特に沿岸漁業において季節ごとに変化する魚種を効率的に漁獲するため 複数の漁法を組み合わせながら経営を維持してきた 同様に 沖合漁業にあっても 例えば サケマス流し網漁業 イカ釣り漁業 マグロ延縄漁業 サンマ棒受け網漁業などにおいて季節ごとに漁法をの巻き網漁業への転換が検討された 当時 世界のカツオ市場は日本が生鮮刺身と鰹節向け 米国を中心に缶詰向けとなっており 特に国内のマーケットの混乱を避けるため 全体の供給量をできるだけ増やさず 価格の維持を図ることが最大の検討課題となった そのため 大型のカツオ一本釣り漁船五隻の減船と引き換えに一隻の海外まき網漁船の操業を許可するという転換方式が採用された つまり 国内市場の維持と 既存の漁業経営の調整に主眼が置かれた このような考え方は 三〇年たった現在もさほど変わっていない 海外に目を向けると 周知のとおり バンコクに巨大な缶詰加工向けマーケットが成立し 何れの水域も各国の大型巻網の進出が著しい 国内の事情はあるにせよ 大きく出遅れたことは事実である 現在 太平洋北西部のサンマ資源をめぐり 同様のことが生じている サンマは 資源的に高いレベルにあり 開発の余地が大きいと言われている ほとんどの主要魚種の資源状況が厳しいとされる中 資源量に比べ漁獲枠が小さく設定されている少ない事例である 我が国が主として生鮮用に中小型の棒受け網で漁獲するほか ロシア 台湾 韓国等も公海域で大型船を用いて漁獲している 安価で脂質に富み 海外での需要が増えつつある 一方 養殖用の餌料原料の多くを海外に依存しており その価格が高騰している中で この資源を更に活用すべきとの指摘も強い しかしながら カツオをめぐる一本釣りとまき網の調整時と同じように 既存のマーケットに混乱を招きかねないという懸念が この未利用の公海資源の開発の動きを牽制している そして その間に外国勢は日本
29 53 52 台湾では 公海で操業可能なイカ釣りとサンマを兼業する漁船が相次いで建造されているという 羨ましくもある 最盛期には遠洋に出漁する大型漁船だけで一〇〇〇隻を擁し 世界のマグロ漁業をリード それが一転し 日本籍漁船勢力の相対的な地位の低下が進み 期待された魚価の上昇は実現できなかった調な経営の下で 新船の建造ラッシュが続くとともに その被代船が 韓国や台湾に大量に輸出された そして これらの国を 新たにマグロ漁業に参入させ 唯一の刺身市場である日本のマーケットにおいて 自らの競争相手を作るに到った 雇用労賃等で経営的に優位に立つこれらの国からは より安価なマグロが大量に搬入されたため 国内市場での魚価の低迷を招き その挽回をより多くの漁獲物に求め これが資源の悪化を招くという いわば負のスパイラルを招いてしまった その後 政策的に減船が繰り返され これによって供給量を調整し 経営的に採算のとれる魚価の実現を目指した しかしながら 前述の韓国 台湾 さらに中国からの輸入の増大は続き 日本籍漁船勢力の相対的な地位の低下が進む一方 期待された魚価の上昇は実現できなかった そして コスト削減の必要性から外国人乗組員が大幅に増加する原因ともなった 我が国のマグロ延縄漁船の多くがいわゆる一隻船主であり企業的経営が難しい状況にあるのに比し これら後発国の漁業経営は多数の漁船を持ち また多種類の漁業を戦略的に営む企業が多く 多くの側面で優位に立った このような状況下において 我が国業界は 魚価維持のため これらの国に対して 我が国への輸出の自制を求めるなど 現状維持に腐心し 企業戦略として漁法の転換や海外基地操業など経営を根本から見直すという行動で大幅に出遅れた 現在 中西部太平洋は カツオ マグロを対象とするまき網の主漁場となっているが ここにおいても台湾 韓国 中国等の諸国の大型まき網船との競争において劣勢となっていることは否めず 今後 組み合わせ できるだけ周年にわたって操業できるような工夫がなされてきた しかしながら 表作 ともいえるサケマス漁業が米ソの二〇〇海里水域の設定によって大幅に縮減され その後は いわゆる 裏作 漁業のみでの漁業経営を余儀なくされてきた このことは 投下資本の回収という観点から見れば はなはだ不合理な状況を招くにいたっている 半年足らずの操業で 周年操業を前提とした漁船を保有せざるを得ないといった事態を如何に改善できるかが試されている 漁船隻数が大幅に減少し 資源の十分な活用 ひいては水産物の自給率に赤信号が点る今日 複数の資源を効率的に漁獲し 可能な限り投下資本の稼働率を向上させるような操業形態の確立が期待される 最近 関係者から台湾の造船所では 公海で操業可能なイカ釣りとサンマを兼業する漁船が相次いで建造されているという話を聞いたが 我が国の実情を思うに羨ましくもある (3)日本漁業の発展を願ってかつて 日本はマグロ延縄漁業において ほぼ 世界を独占する形で発展してきた その背景には豊富な資源 冷凍技術や各種の電子機器の開発 高度経済成長下での高級魚介類に対する旺盛な需要等があった 最盛期には 遠洋に出漁する大型の漁船だけで一〇〇〇隻を擁し 名実ともに世界のマグロ漁業をリードしてきた そして 好
30 55 54 成熟した制度の下で改革を求める場合は まず 制度的議論を優先させるよりよき実例を積み上げていく方法が適切である漁業の改革に当たっては 関係者は当座の利益確保だけでなく 中長期における漁業との共存に深い理解を求めたいそのものの存続が危惧されるまでになっている現在 省エネの推進や漁船漁業 養殖業の近代化は喫緊の課題であり もし これらに効果的な策が打てない場合 漁業のみならずこれら関係業界 ひいては地域社会そのものの崩壊を招きかねないと考えられる しかしながら 往々にして改革を進める場合には 既存の関係者にとっては自らの利益を犠牲にするケースが多い 組合組織にあっては人員の整理につながるであろうし 省エネが進めば燃油の供給に関係する者が 養殖業において餌料の効率化を図れば 餌の供給に関連する者の利益が減少する 漁業の改革に当たっては ぜひともこれらの関係者にも 当座の利益確保だけでなく中長期における漁業との共存に深い理解を求めたいし 現在各地で進みつつある漁船漁業や養殖業の構造改革において メインプレーヤーの一員として参加してほしい これからの漁業の途に特効薬は少ないかもしれないが 豊富な経験を生かし また 産官学がリードする形で大胆なチャレンジに挑んでほしい 多様性に富んだ日本水産業を産業的にも 地域の振興という観点からも また 数少ない自前の資源である水産資源の活用や魚好きの国民の期待に応えるという点からも持続的に維持 発展させることは 我が国にとって主要な課題であるはずである 注1ICCAT IOTC CCSBTはそれぞれ 大西洋まぐろ類保存国際委員会 インド洋まぐろ類委員会 みなみまぐろ保存委員会 という地域漁業管理さらに発言権を増すであろう南太平洋島嶼国との関係を含め 戦略的な取り組みが求められる この二 三〇年 世界の漁業の勢力分布は大きく変わった 停滞する国 延びる国 再興に成功した国 かつての水産大国たる日本 ロシア 韓国は苦しい戦いを強いられている中 二〇〇海里水域の設定で 自国化に成功した米国 輸出産業として飛躍したノルウェー チリ そして内水面漁業から海面漁業に進出し 世界一の地位を築いた中国等々 それぞれ 一律には語れないが参考にすべき点は多々あろう 反省すべきは謙虚に反省し 取り入れるべきは取り入れる姿勢が求められる そして 我が国のような特殊な歴史的背景をもち 成熟した制度の下で改革を求める場合は まず 制度的な議論を優先させるよりもよき実例を積み上げていく方法が適切と考える 漁船漁業の改革においても 養殖業の改革においても然りである 狭隘な国土と稠密な人口という大きなハンディを背負いながら 沿岸漁業においては 津々浦々の村落そして離島や半島といった地理的不利地における社会の維持に重要な役割を果たしてきたし 沖合遠洋漁業においては 近代日本の経済発展に貢献するかたちで 当初は外貨獲得を目指し 高度経済成長下では国民の旺盛な需要に応えるかたちで進化してきた我が国漁業は 長い歴史と漁場における利害関係 それを担保する複雑な制度など 他国に見られない特殊な環境にある また 組合組織 市場流通関係 さらに周辺産業である造船 機械 加工など多くの漁業に関連する多くの分野を抱えている 漁業
31 56 機関の略称である 注2MSCは持続可能な漁業を認証し 認証マークを与える民間エコラベルの一つであり その団体本部は英国にある 注3コンパクトマネーとは 米国との自由連合協定に基づく資金援助のことである 参考文献社団法人海外まき網漁業協会刊海外まき網漁業史川本太郎(極洋水産)海外まき網の漁業戦略として考えられること(講演資料)等水産庁太平洋島嶼国へのかつお まぐろ入漁について(業務参考資料)等中西部太平洋まぐろ類保存委員会(WCPFC)年次会議等資料京都大学学術出版会刊水産の21 世紀
32 沖縄普天間飛行場のオスプレイは三月六日 初の飛行訓練を行った 全国で六ルート予定されているが 今回は岩国基地を拠点に紀伊半島から四国までのオレンジルートだった 和歌山 徳島 高知 愛媛四県の上空を通る このほかグリーンルート ピンクルート ブルールート イエロールート パープルルートの五ルートを予定 いずれも高度六〇メートルの低空が指定範囲 実は日本の国内規制はきつい 航空法で人や家屋の密集している地域では最も高い障害物の上端から三〇〇メートルの高度 人または家屋のない広い上空で一五〇メートルの距離を保つこととされている しかし米軍機と国連機は適用除外である オスプレイの低空飛行は勿論法律にはふれない それに爆音被害は言語に絶する しかもオスプレイとなると普通の爆音より更に強い 住民感情からすると耐えられないに違いない それも日米地位協定で日本側は文句をつけられない 普天間の爆音訴訟は爆音被害を認めたものの米軍の飛行差し止めは棄却された 地位協定は米軍が駐留している国はどこでも結んでいる 同じ敗戦国であるドイツでは一九九三年に改定し米軍基地周辺でも米軍機の飛行禁止区域や低空飛行も国内法と同じように禁止している イタリアでは軍事訓練や演習などはイタリア政府の許可が必要としている 韓国も日本と大同小異 被害者よりも加害者の権利が優先 尊重される仕組みとなっている とはいうものの日米関係の基本が揺らぐと日本を囲む北のロシア 北朝鮮 韓国 中国は直ぐ足許につけ込んでくる 民主党政権時代を思えば容易に想像がつく 特に尖閣をめぐる中国の攻勢はきつい 中国は十日 全国人民代表大会で海洋局に権限を集中した 国家海洋委員会 をつくることを決めたほどだ 沖縄県尖閣諸島を巡る日本との対立を見据えたもので 実体は第二の海軍である 日本も無防備であってはならない (K)海外まき網漁業についてこれほど精細に書かれた論評は希少であろう 海外まき網は わが国の食文化に欠かせない鰹節の原料となるカツオの大半を供給するなど 他国と異なる独自の歴史と市場のもとで発展してきた そんな重要な漁業が現在 激しい国際競争の只中にあり 経営環境は厳しさを増しているという 本論では同漁業がこれから目指すべき方途や課題について述べられている 卓抜な論評に心から感謝申し上げます 水産振興 第五四三号平成二十五年三月一日発行(非売品)井上恒夫編集兼発行人発行所 東京都中央区豊海町五番一号豊海センタービル七階一般財団法人東京水産振興会印刷所 連合印刷センター電話(03 )三五三三 八一一一FAX(03 )三五三三 八一一六(本稿記事の無断転載を禁じます)ご意見 ご感想をホームページよりお寄せ下さい URL 時事余聞
33 平成二十五年三月一日発行(毎月一回一日発行)五四三号(第四十七巻三号)
2014年6月15日
海外まき網漁業を取り巻く国際激変と漁船大型化の必要性 1. 世界のかつおまぐろ漁獲量 川本太郎 ( 極洋水産株式会社 ) E-mail : [email protected] TEL : 054-622-5112 WCPFC Tuna fishery year book 2011 によれば 世界のかつおまぐろ ( メバチ キハダ ビンナガ カツオ ) 漁獲量は年間約 415 万トンであり
Microsoft PowerPoint _まぐろHP_0124.pptx
かつお まぐろ類に関する国際情勢について 目次 1. 主要なかつお まぐろの種類 2. 漁業の種類 3. 世界のかつお まぐろ類漁獲量の推移 4. 海域別 国別 魚種別のかつお まぐろ類漁獲量 5. 我が国のかつお まぐろ類供給量と価格 6. 我が国におけるクロマグロ養殖 7. かつお まぐろ類の地域漁業管理機関 8. 主要なかつお まぐろ類の資源状況 平成 30 年 2 月水産庁 1. 主要なかつお
各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数
5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと
平成19年度イカ類資源研究会議 原稿作成要領
日本海沖合におけるスルメイカ資源といか釣り漁業 Resource of Japanese common squid and squid jigging fishery at offshore area of the Japan Sea 四方崇文 ( 石川県水産総合センター ) Takafumi SHIKATA 2006 年における我が国のスルメイカの生産量は 19 万 317 トン ( 農林水産省
資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)
地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ
社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加
私たちの社会的責任 宣言 ~ 協働の力 で新しい公共を実現する~ 平成 22 年 5 月 12 日社会的責任に関する円卓会議 社会的責任に関する円卓会議 ( 以下 本円卓会議 という ) は 経済 社会 文化 生活など 様々な分野における多様な担い手が対等 平等に意見交換し 政府だけでは解決できない諸課題を 協働の力 で解決するための道筋を見出していく会議体として 平成 21 年 3 月に設立されました
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JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1 JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) ( 事業評価の目的 ) 1. JICA は 主に 1PDCA(Plan; 事前 Do; 実施 Check; 事後 Action; フィードバック ) サイクルを通じた事業のさらなる改善 及び 2 日本国民及び相手国を含むその他ステークホルダーへの説明責任
バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案
既認定案件による国民負担 の抑制に向けた対応 ( バイオマス比率の変更への対応 ) 2018 12 21 日資源エネルギー庁 バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については
また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した
資本性借入金 の積極活用について( 平成 23 年 11 月 23 日金融庁 ) 2012 年 4 月掲載 金融庁においては 平成 23 年 11 月 22 日 資本性借入金 の積極的な活用を促進することにより 東日本大震災の影響や今般の急激な円高の進行等から資本不足に直面している企業のバランスシートの改善を図り 経営改善につながるよう 今般 金融検査マニュアルの運用の明確化を行うこととしました 詳細は以下のとおりです
海外まき網漁業の漁業戦略として考えられること 川本太郎 ( 極洋水産株式会社 ) 1. はじめに FAO の漁獲統計によれば 国際的に広く流通している主要かつおまぐろ類 7 種 ( カツオ 太平洋ク ロマグロ 大西洋クロマグロ ミナミマグロ メバチ ビン
海外まき網漁業の漁業戦略として考えられること 川本太郎 ( 極洋水産株式会社 ) [email protected] 1. はじめに FAO の漁獲統計によれば 国際的に広く流通している主要かつおまぐろ類 7 種 ( カツオ 太平洋ク ロマグロ 大西洋クロマグロ ミナミマグロ メバチ ビンナガ キハダ ) の漁獲量は 2002 年に 400 万トンを越え 以後 420~440 万トンで推移している
[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ
実務指針 6.1 ガバナンス プロセス 平成 29( 2017) 年 5 月公表 [ 根拠とする内部監査基準 ] 第 6 章内部監査の対象範囲第 1 節ガバナンス プロセス 6.1.1 内部監査部門は ガバナンス プロセスの有効性を評価し その改善に貢献しなければならない (1) 内部監査部門は 以下の視点から ガバナンス プロセスの改善に向けた評価をしなければならない 1 組織体として対処すべき課題の把握と共有
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経済学第 4 章資源配分と所得分配の決定 (2) 4.2 所得分配の決定 中村学園大学吉川卓也 1 所得を決定する要因 資源配分が変化する過程で 賃金などの生産要素価格が変化する 生産要素価格は ( 賃金を想定すればわかるように ) 人々の所得と密接な関係がある 人々の所得がどのように決まるかを考えるために 会社で働いている人を例にとる 2 (1) 賃金 会社で働いている人は 給与を得ている これは
朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18%
朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18% 国の原子力規制委員会は 東日本大震災のあとに決めた新たな基準に基づいて 止まって いる原子力発電所の審査を進めています
Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ
1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表
問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が
選択式 対策編 平成 28 年厚生労働白書 問 1 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している 1 国民医療費とは 医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものであり 具体的には 医療保険制度等による給付 後期高齢者医療制度や公費負担医療制度による給付 これに伴う患者の一部負担などによって支払われた医療費を合算したものである
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サンマ太平洋北西部系群 -1 資料 2 サンマ太平洋北西部系群 サンマ太平洋北西部系群の生活史と漁場形成模式図 調査海域図 中層トロール 1 区北側 1 区南側 2 区南側 2 区北側 3 区北側 億尾トロ 3 区南側 60 分曳網当たり漁獲尾数 幼魚ネット 西区東区億尾 20 分曳網当たり漁獲尾数 公海を含めた広範囲を調査 解析 サンマ太平洋北西部系群 -2 漁獲量および CPUE の推移 資源量および漁獲割合
2015 2015 ユニセフの地域ごとの事業支出割合 2014年 計41億3,100万ドル 57 サハラ以南のアフリカ 18 アジア 14 中東と北アフリカ 4 ラテンアメリカとカリブ海諸国 3 中部 東部ヨーロッパ 独立国家共同体 残り4 は 地域間にまたがる事業 ユニセフ協会 国内委員会 がある国と地域 ユニセフ事務所とユニセフ協会の両方がある国 この地図は国境の法的地位についての何らかの立場を示す
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2 介護予防支援関係 1 委託について ( 問 1) 地域包括支援センターは 担当区域外 ( 例えば 別の市町村 ) の居宅介護支援事業所に 新予防給付のマネジメントを委託することができるのか 利用者が地域包括支援センターの担当区域外の居宅介護支援事業所を選択する場合もあることから 地域包括支援センターは 担当区域外の居宅介護支援事業所にもマネジメントを委託することができる ( 問 2) 新予防給付のマネジメントを委託する場合の委託費用は介護予防サービス計画費のどの程度の割合とするべきか
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国際貿易とは? 国際貿易 (International Trade) = 国境 ( 国籍 ) を越えた製品 サービスの取引 明治学院大学国際学部岩村英之 2009 年 11 月 9 日於神奈川県立伊志田高等学校 国際貿易の政治経済学 製品の取引サービスの取引 あなたがiPodを購入するアメリカ人がソニーのWalkmanを購入する マイケル ジャクソンが日本でコンサートを開催するフランス人が東京駅のホテルに宿泊する
H28秋_24地方税財源
次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保
現状では法制度を工夫しても 違憲の疑いが強い
資料 9 ブロッキング法制化は 違憲の疑いが強いこと 弁護士森亮二 1 現状では法制度を工夫しても 違憲の疑いが強い 前回 ( 第 7 回 ) の提出資料 ( 資料 7) と席上での説明は 中間まとめの修正版では無視されました 完全に無視でした 3 違憲審査基準のあてはめ 1 違憲審査基準は以下のとおり アクセス制限 ( ブロッキング ) が合憲といえるのは 1 具体的 実質的な立法事実に裏付けられ
Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し
コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定して雇用管理を行うもの コース別雇用管理 は 昭和 61 年の均等法の施行前後 それまでの男女別の雇用管理制度を改め
個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて
個人情報保護法の 3 年ごと見直しに向けて 2019 年 3 月 27 日経団連情報通信委員会 本日の発表内容 1. わが国として目指すべき方向 2. 新たな仕組みに関する意見 3. 既存制度に関する意見 4. 国際的なデータの円滑な流通に関する意見 1. わが国として目指すべき方向 1 1. 目指すべき方向 Society 5.0 for SDGs わが国が目指すべきは 経済成長と社会課題解決の両立を図る
1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一
ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか
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海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52
P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P
資料 34 検討報告書 ( たたき台 ) から 検討報告書 ( 案 ) への変更等箇所 表紙 ( 案 ) ( たたき台 ) 目次 3 学校規模等の適正化に向けて検討すべき方策 (3) 小規模特認校の指定拡大 (4) 小中一貫校の設置 4 学校規模等の適正化にあたっての留意事項 (1) 通学距離 通学時間等への配慮 (2) 学級編制への配慮 (5) エリア ファミリー ( 幼保小中の連携 ) の充実
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IT 経営 http://www.jri.co.jp IT 経営とは IT 経営とは インターネットの登場および コンピュータの普及 通信分野の規制緩和によるデータ通信手段の広がりなどに代表されるITインフラの拡充はIT 革命の初期段階の成功を示している その結果 消費者はITを活用した様々なサービスを享受し その果実を受け取っている そして次のステージとして 社会の 経済の 企業の仕組みがIT を活用した改革により再編される段階が想定されている
平成18年度標準調査票
平成 29 年度 チェック式自己評価用 作成日 ( 完成日 ) 施設 事業所名 作成関係者 組織マネジメント分析シートの記入手順 組織マネジメント分析シート 自己評価用 経営層合議用 平成 年 月 日 カテゴリー 1. リーダーシップと意思決定 2. 経営における社会的責任 3. 利用者意向や地域 事業環境の把握と活用 4. 計画の策定と着実な実行 5. 職員と組織の能力向上 6. サービス提供のプロセス
太平洋クロマグロの加入量予測に向けた基盤的研究
まぐろ研究所立ち上げ記念シンポジウム 天然資源の持続的利用に向けて - 天然まぐろ資源に関する科学的科学的な基盤構築を進め まぐろ類の国際的資源管理等を通じて 天然資源の持続的な利用の推進に貢献 - 独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所熱帯性まぐろ資源部本多仁 1 まぐろ研究所立ち上げ記念シンポジウム 天然資源の持続的利用に向けて 第 1 部 世界のまぐろ類資源をめぐるをめぐる情勢情勢と課題
ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)
ファンドのポイント 主に世界の高配当利回りの資産株と世界のソブリン債券に投資します 1 特定の銘柄 国や通貨に集中せず分散投資します 毎月決算を行い 収益分配方針に基づき分配を行います 2 1 投資信託証券への投資を通じて行ないます 2 分配対象額が少額の場合には分配を行わないこともあります 主に世界の高配当利回りの資産株と世界のソブリン債券に投資します 世界各国からインカムを獲得するために 主に世界の高配当利回りの資産株とソブリン債券に投資します
目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民
ケーブルテレビ事業の現状 (2015 年度決算版 ) 2016 年 11 月 株式会社日本政策投資銀行 企業金融第 2 部 産業調査部 目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向
アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省
アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省 アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 文部科学省 農林水産省 環境省 第 1 事業の目標 アマミノクロウサギは 奄美大島及び徳之島にのみ生息する 1 属 1 種の我が国固有の種である 本種は 主に原生的な森林内の斜面に巣穴を作り これに隣接した草本類等の餌が多い沢や二次林等を採食場所として利用している
図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満
平成 29 年 6 月 30 日食料産業局食品製造課 平成 28 年度食品製造業における HACCP の導入状況実態調査 HACCP を導入済みの企業は 29 導入途中の企業は 9 HACCP( ハサップ : Hazard Analysis and Critical Control Point) とは原料受入れから最終製品までの各工程ごとに 微生物による汚染 金属の混入等の危害を予測 ( 危害要因分析
「諸外国の大学教授職の資格制度に関する実態調査」1
はじめに諸外国の大学教授職の資格制度に関する実態調査について 羽田貴史 ( 東北大学 ) 1. 調査の趣旨拡大した大学教育において, 質の保証は喫緊の課題であり, 大学教員の資格が改めて問い直されている 従前より大学教授資格制度を持つドイツやフランスの他, 近年は英国や北欧諸国においても大学教員の教育能力の資格化が進められている 我が国においても, 平成 20 年 学生課程教育の構築に向けて 答申が,
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第 2 章では ソーシャルワーク実践を方向づけるものとして ソーシャルワークの価値を学習しました ソーシャルワーク専門職は ソーシャルワークの価値を深く理解し ソーシャルワーク実践のなかにしっかりと位置づけ 具現化していかなければなりません 1 価値 は 人の判断や行動に影響を与えます ソーシャルワーカーの判断にも 価値 が大きく影響します ソーシャルワークとしてどのような援助の方向性をとるのか さまざまな制約の中で援助や社会資源の配分をどのような優先順位で行うか
監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書
監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定について 平成 17 年 10 月 28 日企業会計審議会 一経緯 当審議会は 平成 17 年 1 月の総会において 監査の品質管理の具体化 厳格化に関する審議を開始することを決定し 平成 17 年 3 月から監査部会において審議を進めてきた これは 監査法人の審査体制や内部管理体制等の監査の品質管理に関連する非違事例が発生したことに対応し
いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年
成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度の見直しについて ( 議論の整理 ) 平成 29 年 12 月 1 日 成年後見制度利用促進委員会 成年後見制度の利用の促進に関する法律第 11 条において 成年後見制度の利用促進に関する施策の基本方針として 成年被後見人等の人権が尊重され 成年被後見人等であることを理由に不当に差別されないよう 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度について検討を加え
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特定標準化機関 (CSB) 制度実施要領 平成 15 年 8 月 27 日 ( 制定 ) 平成 29 年 3 月 15 日 ( 改正 ) 日本工業標準調査会 標準第一部会 標準第二部会 1. 制度名称 制度名称は 特定標準化機関 (Competent Standardization Body) 制度 ( 通称 シー エ ス ビー制度 ) とする 2. 目的日本工業規格 (JIS) の制定等のための原案作成
周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ
周南市版地域ケア会議 運用マニュアル改訂版 平成 28 年 6 月 周南市地域福祉課 地域包括支援センター 周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービス事業者
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経済学概論資料 5(2) 改訂版 吉川卓也 6.3 寡占 1. 寡占と複占 寡占とは ある産業で財 サービスを供給する企業の数が少数しかなく それぞれの企業が価格支配力をある程度もっており 他の企業の行動によって影響される状態をいう 寡占のなかで 企業数が2の場合を複占という たとえば 日本ではビール産業は事実上 4 社の寡占である 外国では多数の企業が生産をおこなっている 2 他方で 日本酒の市場は多くのメーカーが競合している
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第 1 5 回地域医療構想に関する W G 平成 3 0 年 7 月 2 0 日 資料 2-1 1. 地域医療構想調整会議の活性化に向けた方策 ( その 3) 1 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進について 2 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー について 1 経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 )[ 抜粋 ] 4. 主要分野ごとの計画の基本方針と重要課題
九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017
九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 http://hdl.handle.net/2324/1801803 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017-03-31. 九州大学バージョン :published 権利関係 : 第 67 編 国際交流推進機構
により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地
平成 30 年 (2018 年 )1 月 24 日 建設委員会資料 都市政策推進室グローバル戦略推進担当 中野区におけるシティマネジメント推進の考え方について 区は グローバル戦略を進めていくために取り組むべきシティマネジメント についての考え方を整理するとともに 区と民間事業者の役割のあり方や事業 の具体化について検討を進めてきたので 以下のとおり報告する 1 中野区シティマネジメントの検討経緯について
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事業評価書 ( 事後 ) 平成 21 年 8 月 評価対象 ( 事業名 ) 主管部局 課室関係部局 課室関連する政策体系 医療施設の耐震化を促進するための補助事業医政局指導課 基本目標 Ⅰ 安心 信頼してかかれる医療の確保と国民の健康づくりを推進すること 施策目標 1 地域において必要な医療を提供できる体制を整備すること 施策目標 1-1 日常生活圏の中で良質かつ適切な医療が効率的に提供できる体制を構築すること
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連載プロマネの現場から第 125 回 PMBOKガイド第 6 版の改訂ポイント 蒼海憲治 ( 大手 SI 企業 上海現地法人 技術総監 ) 昨年秋に発行されたPMBOKガイド第 6 版ですが 今年の年明け早々に PMI 日本支部に注文し 日本側の同僚に預かってもらっていたものの その後 日本になかなか戻るタイミングがなかったこともあり きちんと読んだのはこの夏になってしまいました 手に取ろうとして
1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1
資料 1 太平洋クロマグロの管理強化の取組状況と今後の対応について 平成 26 年 8 月 1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1 1-1. 太平洋クロマグロの分布 生態について 産卵場は 日本水域が中心 ( 南西諸島から台湾東方沖 日本海南西部 ) 未成魚の一部は 太平洋を横断して東部太平洋まで回遊 ( メキシコによって漁獲される ) 産卵場 回遊 産卵期 : 日本南方 ~ 台湾東沖
