<4D F736F F F696E74202D20837D F815B90A C690C5979D8E6D>

Size: px

Start display at page:

Download "<4D F736F F F696E74202D20837D F815B90A C690C5979D8E6D>"

みひなはぎにわ
5 years ago
Views:

1 関東信越税理士会勉強会マイナンバー制度と税理士平成 26 年 6 月 12 日税理士元総務省行政管理局企画官青木丈 t aoki@aokioffice.com

2 マイナンバー制度 ( 社会保障税番号制度 ) とは - 総論 - マイナンバー制度 ( 社会保障税番号制度 ) とは国民一人ひとりに対し個人番号を企業等に対し法人番号を付番し個人番号及び法人番号の活用及び保護を図る制度複数の機関に存在する個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うことにより社会保障税制度の効率性透明性を高め国民にとって利便性の高い公平公正な社会を実現するための社会基盤 ( インフラ ) である趣旨社会保障と税を一体として捉えより正確な所得等の情報に基づいて適切に所得の再分配を実施しもって国民が社会保障給付を適切に受ける権利を守る国民の利便性向上及び行政事務の効率化を図る制度の対象は社会保障税の3 分野に限定災害対策 3 つのメリット公平公正な社会行政の効率化国民の利便性の向上 1

3 これまでの経緯と今後の予定民主党政権平成 21 年 (2009)12 月平成 22 年度税制改正大綱で番号制度の導入について言及平成 23 年 (2011)6 月政府与党社会保障改革検討本部で社会保障税番号大綱決定平成 24 年 (2012)2 月番号関連 3 法案を閣議決定国会提出行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律案行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案地方公共団体情報システム機構法案同年 11 月衆議院解散により番号関連 3 法案廃案 ~ 自民公明民主 3 党による修正協議を経て ~ 自公政権平成 25 年 (2013)3 月番号関連 4 法案を閣議決定国会提出行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律案行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案地方公共団体情報システム機構法案内閣法等の一部を改正する法律案( 政府 CIO 法案 ) ~ 衆内閣委員会本会議参内閣委員会本会議において審議一部修正を経て ~ 同年 5 月 24 日番号関連 4 法案が可決成立同月 31 日番号関連 4 法公布 ~ 平成 27 年秋頃政省令等の整備平成 27 年 (2015)10 月付番通知平成 28 年 (2016)1 月番号利用開始平成 29 年 (2017)1 月情報連携開始 ( 国の機関間 ) 同年 7 月 ( 国と地方公共団体間 ) 平成 30 年 (2018) 秋頃民間活用など利用範囲拡大を検討 2

4 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 3

5 法案成立後の体制整備特定個人情報保護委員会の設置行政機関等への監視監督など強い権限平成 26 年 (2014)1 月に設置組織は委員長 1 名委員 6 名の合議制によるいわゆる 3 条委員会任期 5 年国会同意人事内閣府番号制度担当室の設置制度を所管する恒久的な組織国税庁法人番号を付番電子申告の運用 4

6 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 5

7 マイナンバー制度の仕組み 1 悉皆性 2 唯一無二性 3 民民官 ( ) の視認性付番個人 4 基本 4 情報 ( 氏名住所性別生年月日 ) と関連する新たな個人番号を付番する仕組み法人上記 1~3と同様の特徴を有する法人番号を付番する仕組み情報連携複数の機関間で番号を紐付け相互活用する仕組み本人確認本人であること番号の真正性を証明する仕組み ( ) 民民官民個人番号の対象者民個人番号を取得する民間企業官民間企業から個人番号を取得する行政機関 6

8 利用場面法人番号官民問わず様々な用途で利活用個人番号行政内の利用に限定社会保障分野税分野 ( 国民が税務当局に提出する確定申告書届出書調書等に記載当局の内部事務等に利用 ) 災害対策まず年金医療福祉介護労働保険の社会保障分野と税務分野で利用する地方公共団体においては社会保障地方税防災に関する事務その他これらに類する事務であって条例で定める事務に利用民間利用は 3 年後見直しに向けて検討 7

9 付番 (1) 個人番号住民票に住民票コードを記載したときに付番番号を通知カードにより通知対象者 : 日本の国籍を有する者中長期在留者及び特別永住者等の外国人原則として生涯一番号だが番号の漏えいにより不正使用の恐れのあるときは市町村長の職権等により番号の変更ができる (2) 法人番号国税庁長官が付番対象法人等 : 国の機関及び地方公共団体登記法人法令等の規定に基づき設置される登記のない法人国税地方税の申告納税義務源泉徴収義務特別徴収義務法定調書提出対象法人等法人番号は変更不可法人番号は原則として官民問わず様々な用途で利活用 ( 法人等の基本 3 情報 ( 商号又は名称本店又は主たる事務所の所在地会社法人等番号 ) の検索閲覧 ) 8

10 通知カード個人番号カード通知カード全国民に付番の際に郵送個人番号を券面に記載顔写真なし個人番号カードの交付を受けるまでの間行政機関の窓口等で個人番号の提供を求められた際に利用可能 ( 運転免許証などを併せて提示 ) 個人番号カード希望者に交付市町村が作成窓口で交付個人番号顔写真を券面に記載有効期限あり ( 発行時の年齢 20 歳以上 :10 年間 20 歳未満 :5 年間 ) 想定利用場面は就職転職出産育児病気年金受給災害等その他市町村による独自サービス拡大の可能性 9

11 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 10

12 情報連携提供の基本的な流れ ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 11

13 情報提供ネットワークシステム国の各種機関や地方自治体の間で個人情報を連携させる中核的な役割を担うシステムメリット行政手続の簡略化 : 行政手続を行う際に必要となる添付書類 ( 住民票等 ) を行政機関等間でやりとりできるため国民の手続負担が軽減する積極的な情報提供 : 個人番号により行政機関が国民の情報をより正確に把握できるため一人ひとりに応じた情報を行政機関側から積極的に提供することも可能となる脱税や申告漏れの防止 : 保険料の支払いや納税の実績を政府や自治体がまとめて把握でき脱税や申告漏れを防げるただし国税庁は情報提供ネットワークを活用した情報連携の主体にはならない ( 国税庁長官は番号法別表第二の情報紹介者情報提供者のいずれにも該当せず ) 12

14 税分野における番号の利用例正確な名寄せによる効率的な所得情報の把握現在は日本人氏名の名寄せが不可能 ( 外字ふりがな等の問題 ) 住民企業税務署市役所年金機構 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 13

15 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 14

16 ( 出典 ) 内閣官房社会保障改革担当室作成資料 15

17 マイポータル ( 情報提供等記録開示システム ) メリット : 情報検索の効率化情報提供記録表示マイポータル自己情報表示プッシュ型サービスワンストップサービス運用開始は法施行後 1 年を目途 ( 平成 29 年 1 月 ~) マイガバメント政府のIT 戦略である世界最先端 IT 国家創造宣言においてマイポータルの活用し利便性の高いオンラインサービスをパソコンや携帯端末など多様なチャンネルで利用可能にするマイガバメントを実現するとされているマイガバメントマイポータルマイガバメント構想については首相官邸に設置される IT 総合戦略本部マイナンバー等分科会で検討中 16

18 電子私書箱 + マイポータル / マイガバメントのイメージ ( 出典 ) 内閣官房 IT 総合戦略室社会保障改革担当室作成資料 17

19 安心安全の確保国民の懸念国家管理の懸念意図しない個人情報の名寄せ突合追跡の懸念財産その他の被害への懸念制度上の保護措置個人番号の利用範囲を法で限定特定個人情報保護評価の実施( システムの事前チェック ) 特定個人情報保護委員会による監視監督特定個人情報保護委員会による総務大臣等への措置要求罰則の強化マイポータルでのアクセス記録確認等システム上の安全措置個人情報の分散管理 ( 一元管理 ) 個人番号を直接用いず符号を用いた情報連携アクセス制御による制限管理個人情報及び通信の暗号化公的個人認証の活用情報提供ネットワークシステム等の安全性の確保等 18

20 民間事業者としての税理士の位置付け税理士は 134 の立場として位置づけられることが想定される 19

21 民間事業者としての税理士が特に留意すべき規定 20

22 罰則の強化 ( 民間事業者としての税理士に関係するもの ) 個人番号利用事務等に従事する者が正当な理由なく特定個人情報ファイルを提供 4 年以下の懲役 or200 万以下の罰金 or 併科上記の者が不正な利益を図る目的で個人番号を提供又は盗用 3 年以下の懲役 or150 万以下の罰金 or 併科委員会から命令を受けた者が委員会の命令に違反 2 年以下の懲役 or50 万以下の罰金委員会による検査等に際し虚偽の報告虚偽の資料提出をする検査拒否等 1 年以下の懲役 or50 万以下の罰金税務関係書類への番号記載時期 ( 予定 ) 納税申告書所得税: 平成 28 年分の申告書から法人税: 平成 28 年 1 月以降に開始する事業年度に係る申告書から法定調書平成 28 年 1 月以降に生じる金銭の支払等が行われるものから申請書等平成 28 年 1 月以降に提出するものから 21

23 附則検討条項 ( 今後の見直し予定 ) 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律附則 ( 検討等 ) 第 6 条政府はこの法律の施行後三年を目途としてこの法律の施行の状況等を勘案し個人番号の利用及び情報提供ネットワークシステムを使用した特定個人情報の提供の範囲を拡大すること並びに特定個人情報以外の情報の提供に情報提供ネットワークシステムを活用することができるようにすることその他この法律の規定について検討を加え必要があると認めるときはその結果に基づいて国民の理解を得つつ所要の措置を講ずるものとする 2~4 略 5 政府はこの法律の施行後一年を目途として情報提供等記録開示システム ( 総務大臣の使用に係る電子計算機と第二十三条第三項に規定する記録に記録された特定個人情報について総務大臣に対して第三十条第二項の規定により読み替えられた行政機関個人情報保護法第十二条の規定による開示の請求を行う者の使用に係る電子計算機とを電気通信回線で接続した電子情報処理組織であってその者か当該開示の請求を行い及び総務大臣がその者に対して行政機関個人情報保護法第十八条の規定による通知を行うために設置し及び運用されるものをいう以下この項及び次項において同じ ) を設置するとともに年齢身体的な条件その他の情報提供等記録開示システムの利用を制約する要因にも配慮した上でその活用を図るために必要な措置を講ずるものとする 6 政府は情報提供等記録開示システムの設置後適時に国民の利便性の向上を図る観点から民間における活用を視野に入れて情報提供等記録開示システムを利用して次に掲げる手続又は行為を行うこと及び当該手続又は行為を行うために現に情報提供等記録開示システムに電気通信回線で接続した電子計算機を使用する者が当該手続又は行為を行うべき者であることを確認するための措置を当該手続又は行為に応じて簡易なものとすることについて検討を加えその結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする一法律又は条例の規定による個人情報の開示に関する手続 ( 前項に規定するものを除く ) 二個人番号利用事務実施者か本人に対し個人番号利用事務に関して本人が希望し又は本人の利益になると認められる情報を提供すること三同一の事項か記載された複数の書面を一又は複数の個人番号利用事務実施者に提出すべき場合において一の書面への記載事項が他の書面に複写されかつこれらの書面があらかじめ選択された一又は複数の個人番号利用事務実施者に対し一の手続により提出されること 7 政府は給付付き税額控除 ( 給付と税額控除を適切に組み合わせて行う仕組みその他これに準ずるものをいう ) の施策の導入を検討する場合には当該施策に関する事務が的確に実施されるよう国の税務官署が保有しない個人所得課税に関する情報に関し個人番号の利用に関する制度を活用して当該事務を実施するために必要な体制の整備を検討するものとする 8 略施行後 3 年後見直しに向けた特に税務領域に関する検討は現在政府税制調査会のマイナンバー税務執行ディスカッショングループにおいてなされている 22

社会保障税番号制度の概要内閣官房作成基本理念個人番号及び法人番号の利用に関する施策の推進は個人情報の保護に十分に配慮しつつ社会保障制度税制災害対策に関する分野における利用の促進を図るとともに他の行政分野及び行政分野以外の国民の利便性の向上に資する分野における利用の可能性を考慮して行

社会保障税番号制度の概要内閣官房作成基本理念個人番号及び法人番号の利用に関する施策の推進は個人情報の保護に十分に配慮しつつ社会保障制度税制災害対策に関する分野における利用の促進を図るとともに他の行政分野及び行政分野以外の国民の利便性の向上に資する分野における利用の可能性を考慮して行社会保障税番号制度の概要内閣官房作成基本理念個人番号及び法人番号の利用に関する施策の推進は個人情報の保護に十分に配慮しつつ社会保障制度税制災害対策に関する分野における利用の促進を図るとともに他の行政分野及び行政分野以外の国民の利便性の向上に資する分野における利用の可能性を考慮して行われなければならない ( 第 3 条第 2 項 ) 個人番号市町村長は法定受託事務として住民票コードを変換して得られる個人番号を指定し