国産果実の生産動向と果物の消費動向県, 長崎県, 佐賀県の順となっている生産量が増えているまた, 青森県で育成され一時景気の良かったハウスミカンも, 度重なるたあおり27( 千雪 ), あおり15( 星の金貨 ), 原油高騰で生産量は激減し,2010 年で,2.8 万トあおり21( 春明 2

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あきおきせんばる
5 years ago
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1 シリーズ解説果実とその加工品の話第 1 回国産果実の生産動向と果物の消費動向はせがわよしのり名古屋大学大学院 ( 修士 ) 卒業農林省果樹試験場興津支場入省, 現在,( 独 ) 農業食品産業技術総合研究機構理事兼果樹研究所長農学博士長谷川美典 1. 国産果実の生産動向果物の栽培面積は1975 年の約 43 万 ha をピークに減少が続き,2010 年の栽培面積は約 24 万 ha とピーク時の6 割程度に減少しているこの間, 果実果汁の完全自由化, 果樹農家の高齢化, 担い手不足, 長期にわたる卸売価格の低迷など, 果樹産業は厳しい状況に直面しているため, 面積減少に歯止めがかからない状況が続いている 2001 年の主要果樹の栽培面積を100とすると, 2010 年は86となり, この10 年間で14% 減少している ( 第 1 図 ) 主要果樹では温州ミカン 82, リンゴ88, ブドウ90, カキ90と減少している面積が増加しているのは, その他のカンキツ, オウトウ ( サクランボ ) で, 価格が期待できる品目であるが, この増加の果樹全体に占める割合は少ない面積減少が大きいカンキツ類では,2001 年から 2010 年の10 年間で, 主要果樹減少面積の約 35% に相当する1.5 万 ha が減少しているまた落葉果樹それぞれの減少面積はカンキツ類に比べ少ないとはいえ, 主力 7 品目で10 年間に約 1.9 万 ha 減少し, 廃園に対する地域の対応など課題は多い 1) カンキツ類温州ミカンは,1975 年には栽培面積が約 17 万 ha, 生産量は367 万トンあったが,2010 年には栽培面積 4.9 万 ha, 生産量万トンにまで減少し, 今後も隔年結果による増減を繰り返しながらも, 減少傾向が続くものと予想されている温州ミカンの主な産地の生産割合は, 和歌山県が19%, 愛媛県が15%, 静岡県が13% となっ第 1 図主要果樹の生産量と作付面積の変化 ( 農林水産省 HPより ) ており, この3 県で全国の約 5 割を占めている次いで, 熊本食品と容器 540

国産果実の生産動向と果物の消費動向県, 長崎県, 佐賀県の順となっている生産量が増えているまた, 青森県で育成され一時景気の良かったハウスミカンも, 度重なるたあおり27( 千雪 ), あおり15( 星の金貨 ), 原油高騰で生産量は激減し,2010 年で,2.8 万トあおり21( 春明 21) が褐変しない, 長期貯蔵性ンとなっている主な生産地は, 佐賀県 8.

2 国産果実の生産動向と果物の消費動向県, 長崎県, 佐賀県の順となっている生産量が増えているまた, 青森県で育成され一時景気の良かったハウスミカンも, 度重なるたあおり27( 千雪 ), あおり15( 星の金貨 ), 原油高騰で生産量は激減し,2010 年で,2.8 万トあおり21( 春明 21) が褐変しない, 長期貯蔵性ンとなっている主な生産地は, 佐賀県 8.0 千トン, があるなど個性豊かな特徴をもち, 今後の普及が愛知県 4.7 千トン, 大分県 2.6 千トンとなっている期待されている中晩生カンキツ類では, 最大 38 万トンあった夏都道府県別の収穫量割合は, 青森県が58%, 長ミカンが2009 年には,4.5 万トンに,20 万トンあっ野県が18% となっており, この2 県で全国の約 8 たイヨカンが6.8 万トン,21 万トンのハッサクが割を占めている次いで岩手県, 山形県, 福島県, 3.9 万トンに大幅に減少している秋田県の順となっているそれらに替わって, 不知火 ( デコポン ) ( 熊 3) 日本ナシ本県, 愛媛県, 佐賀県他,4.7 万トン ), ポンカン日本ナシ全体の生産量は, 最盛期の2.1 万 ha, ( 愛媛県, 鹿児島県, 高知県他,3.1 万トン ), 清 46 万トンと比べると,2010 年には1.4 万 ha,25.9 見 ( 愛媛県, 和歌山県, 佐賀県他,1.9 万トン ) 万トンと徐々に減少している幸水, 豊水の生産量が増えているの主要 2 品種の供給がやや過剰傾向になってきた今後は, さらなる新しい中晩生カンキツ品種へことから, あきづき ( 写真 1), 南水などのの更新が進み, 特に, はるみ ( 清見ポンカ導入が進んでいるまた, 近年, 果樹研究所で育ン ) ( 愛媛県, 広島県, 和歌山県他,5,300トン), 成した青ナシ秋麗, なつしずくの期待が大せとか( あまか ( 清見アンコール ) きいマーコット ) ( 愛媛県, 佐賀県,3,100トン), 都道府県別の収穫量割合は, 千葉県が12%, 茨はれひめ(( 清見オセオラ ) 宮川早生 ) 城県が10%, 福島県および栃木県が9% となって ( 写真 1)( 愛媛県,1,410トン) などの導入が進おり, この4 県で全国の4 割を占めている次いんでいるで, 長野県, 鳥取県, 新潟県が多い順となっていさらに, あまか ( 愛媛県, 長崎県 ), 天る草 (( 清見興津早生 ) ページ ) ( 愛媛 4) ブドウ県, 大分県, 福岡県他 ), はるか( ヒュウガナブドウでは, 巨峰, デラウエア主体の品ツ ) ( 愛媛県, 長崎県 ), まりひめ( クレメン種構成から, 無核ピオーネへと生産が変化しティン南柑 20 号 ) ( 愛媛県 ), 紅まどんな ( 南香天草 ); 愛媛果試 28 号, 南津海( カラマンダリン ) ( 愛媛県, 和歌山県, 山口県他 ) などが100 トン以上の生産量となっている 2) リンゴ 1965 年に約 6.5 万 ha あった栽培面積は, 2010 年には4.1 万 ha, 生産量は113 万トンから78.7 万トンとなった栽培品種は従来からのふじ, つがる, 王林, ジョナゴールドが主体であるが, シナノスイート, シナノゴールド, 秋映などの栽培面積, 写真 1 果樹研育成の新しい果樹 ( カラー写真をHPに掲載 C082) 食品と容器 541

3 シリーズ解説果実とその加工品の話ているが, 面積は最盛期の3 万 ha から2010 年には1.9 万 ha へと減り, 生産量は18.5 万トンとなっているピオーネやピオーネの子で極大粒の藤稔は生産を伸ばしている近年, シャインマスカット ( 写真 1), 瀬戸ジャイアンツなどの緑色大粒品種が注目されている主産県の収穫量割合は, 山梨県が24%, 長野県が13%, 山形県が11% となっており, この3 県で全国の約 5 割を占めている次いで, 岡山県, 福岡県, 北海道と続いている 5) カキ富有, 平核無, 刀根早生が多く, 栽培面積 2.3 万 ha, 生産量 18.9 万トンとなっている古くからの品種, 次郎, 甲州百目, 蜂屋, 西条などがある中, 新品種では, 甘柿の早生品種の太秋 ( 写真 1), 早秋の導入が進んでいるまた, 渋柿で500gにもなる大果の太天の生産も増加し始めた都道府県別の収穫量割合は, 和歌山県が19%, 奈良県が12%, 福岡県が8%, 福島県が7% となっており, この4 県で全国の約 5 割を占めている次いで, 愛知県, 岐阜県, 新潟県, 山形県の順となっている 6) モモ, ウメ, スモモ, オウトウモモ, ウメ, スモモなどの核果類の生産は, ここ10 年ほどでいくらかは減ってきているものの, ほぼ一定の生産となっているモモの生産量は近年 14~17 万トンを前後しており, 従来からの白鳳, 白桃の主力品種を抜いて, 近年, 福島県を中心に生産が伸びてきたあかつきがトップ品種となった都道府県別の収穫量割合は, 山梨県が35%, 福島県が21%, 長野県が12% となっており, この3 県で全国の約 7 割を占めている次いで和歌山県, 山形県, 岡山県の順となっているモモの早生系の品種では, 梅雨の時期と重なり糖度の上がらないものが多かったが, 極早生でも糖度の高いひめこなつが2009 年に品種登録され, 今後の普及が望まれているウメの生産量は2010 年には,9.2 万トンで, 相変わらず南高の占める割合が高く, 国産の高品質果実として, 中国から輸入される塩蔵のウメと対抗して, 生産量を確保している他には, 白加賀, 鶯宿, 豊後など旧来からの品種が多い主産地は和歌山県で5.6 万トンと, 国内生産量のほぼ6 割を占めており, 次いで群馬県の0.6 万トン, 山梨県, 青森県, 長野県の順に続いている果樹研究所で育成された, 果肉まで赤いウメ品種露茜 ( つゆあかね ) が 2009 年に品種登録され, 赤い梅酒, 赤い梅ジュース用として注目を浴びている ( 写真 2) そのような中,2009 年 4 月に, 東京都青梅市で我が国では初めてのウメ輪紋ウイルス (Plum Pox Virus) が発見され, 緊急防除対策がとられ, ウイルスに感染していた汚染樹は全て伐採され, 定期的に周辺のウメ樹が検査されているこのウイルスはアブラムシによって伝搬され, 各種核果類が感染することが明らかとなっているスモモの生産は2~3 万トンで, 従来からの品種大石早生やソルダムが主力品種となっているが, 大果で品質の良い太陽や貴陽なども徐々に増えてきているまた, サマービュートサマーエンジェルも注目されている都道府県別の収穫量割合は, 山梨県が31%, 長野県が14%, 和歌山県が11% となっており, この 3 県で全国の約 6 割を占めている次いで山形県, 青森県, 福島県の順となっているオウトウは10 年前と比べて生産量が増加している数少ない品目で,2010 年には2.0 万トンと生産量は少ないが, 主産県の山形県 ( 全国生産の約 73%) を中心に栽培面積は徐々に増加し, 佐藤錦が主流を占めるものの, 高砂, ナポレオンから紅秀峰, 紅さやか, 紅てまりなどへの転換が図られている他に山梨県, 青森県などでの生産が多い食品と容器 542

4 国産果実の生産動向と果物の消費動向 7) クリクリは, 粗放栽培され, 栽培面積, 生産量共に徐々に減少してきており,2010 年には2.4 万トンの生産量となっている品種は従来からのいわゆる丹波グリ ( 銀寄, 丹波 ) に替わり, 果樹研究所で育成してきた筑波, 丹沢, 石鎚が主流を占めるようになってきた果樹研究所では渋皮のむきやすいニホングリの開発を行ってきており,2007 年にぽろたん ( 写真 1) を品種登録したぽろたんは渋皮剥皮性がチュウゴクグリ並に優れており, 電子レンジやオーブンなどで調理することで渋皮を簡単にむくことができる茨城県, 熊本県などでの生産が急増し, 今年は果実が市場に出荷されそうである都道府県別の収穫量割合は, 茨城県が28%, 熊本県が14%, 愛媛県が8% となっており, この3 県で全国の5 割を占めている次いで, 宮崎県, 岐阜県, 長野県の順となっている 8) キウイフルーツキウイフルーツの生産量は,2010 年に2.7 万トンで, 主産地は愛媛県 6.0 千トン, 福岡県 4.7 千トン, 和歌山県 3.4 千トンとなっており, 次いで神奈川県, 静岡県, 山梨県の順となっている主要な品種はヘイワードで, キウイフルーツ栽培全面積の87% を占めている他にレインボーレッド, 香緑, ブルーノ, さぬきゴールドなどがある少し変わったところでは, ニュージーランドの品種でホート16A( ゼスプリゴールド R ) が愛媛県, 佐賀県でゼスプリ社との契約栽培で生産がされており, キウイフルーツ栽培面積の10% を占めるようになってきた都道府県別の収穫量割合は, 愛媛県が 23%, 福岡県が18%, 和歌山県が13% となっており, この3 県で全国の約 5 割を占めている次いで, 神奈川県, 静岡県, 山梨県の順となっているはく 9) 西洋ナシ西洋ナシの栽培面積は1.7 千 ha で, 前年に比べて40ha(2%) 減少した収穫量は2.6 万トンで, 前年産に比べて7.4 千トン (22%) 減少した品種は, ラフランスが6 割以上を占めているが, 昔からのバートレットも1 割程度の存在があるルレクチェがいくらか増え, オーロラ, ゼネラルレクラークなども人気があり, バラード, メロウリッチなどの新しく登録された品種も少しずつ増えている都道府県別の収穫量割合は, 山形県が全国の約 7 割を占めている次いで, 長野県, 新潟県, 青森県の順となっている 10) ビワビワの栽培面積は2010 年には1.7 千 ha で, 収穫量は5.7 千トンで, 前年産に比べて950トン (14%) 減少した茂木が5 割程度を占め, 田中長崎早生大房がそれに続いている新しい品種として, なつたより涼風が増えてきている都道府県別の収穫量割合は, 長崎県が36%, 千葉県および香川県が9%, 鹿児島県および和歌山県が8% となっており, この5 県で全国の約 7 割を占めている次いで, 愛媛県, 熊本県などの順に多く生産されている写真 2 露茜果実およびジュース, 梅酒 ( カラー写真を HP に掲載 C083) 食品と容器 543

5 シリーズ解説果実とその加工品の話 11) パインアップル 2010 年の栽培面積は537 ha で, 収穫量は8.8 千トンで, 前年産に比べて840トン (9%) 減少した主な品種は生食加工兼用種の N67 10 が 6 割を占めるが, ボゴールソフトタッチなどの生食専用品種に替わってきているさらに, サマーゴールド, ジュリオスターなどの高品質な品種の増産も望まれている 2. 産地の状況 1) 農家の高齢化と作業の省力化近年, 果樹生産農家数の減少と農家の高齢化が急速に進展している 2005 年からの5 年間で果樹経営者数は12% 減少している中,60 歳以上の割合は8.4% も上昇したまた, 農林水産省が進めている大規模化はほとんど進まず, 栽培面積では1ha 未満が全体の2 割を占めており, 現行基本方針の担い手の目標 ( 約 2ha) を達成している農家は,13% 程度に過ぎない果樹生産は, 温州ミカンを中心に傾斜地での栽培が多く, 収穫などの機械化が困難な作業や, 剪定など高度な技術が必要であり, 労働集約的であるその様な中, 産地ぐるみで品目転換を進め, 品目品種の組み合わせを工夫した労力分散や, わい化栽培の導入による作業の省力化なども導入され始めた省力的な栽培技術体系の確立と迅速な普及の事例として, リンゴの新わい化栽培やナシなどのジョイント栽培があげられるジョイント栽培は, 複数の樹の主枝部を接ぎ木して連続してつなげ骨格枝を早く作り, 大苗育苗と組み合わせることにより, 早期成園化, 剪定の簡易化, 栽培管理の省力効率化が図られるまた, 栽培技術が単純化されるため, 作業の一部を熟練技術のない外部雇用により実施することも可能であるまた, ジョイント栽培により, 整枝剪定などに係る労働時間が, 従来の4 本主枝仕立てに比べ, 約 4 割減ったという計算がされている 2) 地球温暖化の影響と対策 IPPC( 気候変動に関する政府間パネル ) 報告書によると, 過去 100 年間で世界の平均気温は 0.74 上昇, 最近 50 年間の気温上昇傾向は過去 100 年間のほぼ2 倍,2030 年までは少なくとも10 年当たり気温が0.2 上昇するとされているこの様に地球温暖化が加速的に進行する中, 高温などの影響で温州ミカンの浮皮, リンゴブドウの着色障害などが発生している果樹研究所は農林水産省生産局と連携を取り, 適応策のとりまとめと現場への提供, モニタリング調査による情報収集を実施している主要品目について, 当面の適応策や対応方針などをまとめた品目別適応策レポートや高温適応技術レポートを取りまとめ, 各都道府県に対して提示しているモニタリング調査では, 各都道府県における温暖化などによる果樹の生育異常などの発生状況について情報収集を実施している将来, 品目によっては新たな地域での栽培が可能になる一方, 現在の主要な産地が気候的に不利になる可能性がある今後, 適応技術の実証普及を図る中で, 温暖化に適応しうる品種の育成など, さらなる研究開発を推進していく必要がある 3)6 次産業化への動きウメ, パインアップル, 醸造用ブドウなどのように, 加工を前提として生産されているものもあるが, 他の果実については, 主に生食用を前提として生産されたもののうち, すそ物が加工用に仕向けられている従って, 加工用原料価格は, クリやウメなどを除き, 生食用に比べ, 著しく安くなっており, 加工専用の栽培で果樹経営を行っていくことは難しい一方, 消費者についてみると,20 歳代の若い世代で果実加工品の購入を好む傾向が強い果実の皮をむくことの不便さを敬遠し, 直ちに食べられるカットフルーツの簡便さが好まれているそこで, 果実の需要を掘り起こすには, 消費者ニーズ食品と容器 544

に適した果実加工品の開発が必要であり, 最近では新技術の導入により新たな果実加工品の開発が進められている最近の国内における果実加工品の開発事例として,( 独 ) 青森県産業技術センターなどによるカットリンゴの開発や和歌山県工業技術センターによるカキの酵素剥皮技術の開発などがあるカットリンゴは容器内に不活性ガスを充填し, カテキンとポリフェノールを利用した混合液で, 果肉の褐変を防止し,2

6 に適した果実加工品の開発が必要であり, 最近では新技術の導入により新たな果実加工品の開発が進められている最近の国内における果実加工品の開発事例として,( 独 ) 青森県産業技術センターなどによるカットリンゴの開発や和歌山県工業技術センターによるカキの酵素剥皮技術の開発などがあるカットリンゴは容器内に不活性ガスを充填し, カテキンとポリフェノールを利用した混合液で, 果肉の褐変を防止し,2 週間ほどの品質保持を可能とするものであるカキの剥皮はペクチン分解酵素を利用し, 刃物を使わずカキの皮を除去するものであるまた, 生産者と食品製造業者が一体となって, 地場産果実を利用した製品の製造販売を行うことにより, 地域の活性化につながる事例が増えつつあるこの事例としては, 加工専用のリンゴ紅玉を無摘果で収量を増加させると共に, 着色管理を省略したり, 木を揺すって一斉収穫するなどの省力化を図っており, 単収が2 倍, 労働時間が3 割に軽減されているさらに, 完熟栽培で, 高品質のジュースを作り, 比較的高収益を確保している 3. 果実の消費動向わが国の果実消費の長期的な動向は, 生鮮果実の購入数量が昭和 50 年, 購入金額が平成 2 年をピークに減少を続けている現在の生鮮果実の購入数量は1 人 1 年当たり27.7kg ( 平成 22 年 ) となっており, 昭和 40 年代のレベルまで減少している ( 総務省, 家計調査年報 ) しかし, 果実全体の需要量は, 昭和 50 年以降, ほぼ横ばいで, 生鮮果実としての消費が減少し, 輸入品を中心に加工品の消費が増加している状況となっている国産果実の生産動向と果物の消費動向 ( 第 2 図 )( 農林水産省, 食料需給表 ) さらに世代別果実摂取量を見ると,1 日当たりの果物摂取量は,20 代が61.4gと最も少なく, 次いで30 代が64.8gとなっており, 若い世代の摂取量が少ないまた, 最も摂取量が多い世代は60 代の141.5gで20 代 ~40 代の2 倍以上の開きがある ( 厚生労働省, 国民健康栄養調査 ) 近年, 生食用果実の流通形態が少しずつ変化してきており, 卸売市場を経由する割合は減少傾向であるしかし, 依然として7 割となっているが, 市場でのせり取引は減少傾向で, 全体の8 割が相対取引となっている果実小売業の店舗数も減少している一方, 近年, 国産果実の販売は, 食品スーパーなどの量販店の割合が6 割程度に拡大しているまた, コンビニエンスストアにおける果実の取扱店舗数や販売金額が, この10 年の間に, 大きく伸びている全国消費実態調査によっても,1カ月当たりの果実購入金額に占めるコンビニや100 円ショップなどのディスカウントストアの占める割合は, 過去 10 年間で伸びていることが分かるまた, 近年はインターネット販売を活用し, 生産量の少なさを希少価値として販売したり, 知名度の低さをネットの口コミで広めるといった新たな販売方法など, 多様な販路開拓を行っている事例が増えてきた第 2 図果実の生産量, 輸入量と自給率 ( 農林水産省 HP より ) ( カラー図表を HP に掲載 C084) 食品と容器 545

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催がん部会による北海道 22 C D 青森県 2

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催がん部会による北海道 22 C D 青森県 2 21. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 胃がん検診集団検診 ) 12 都道府県用チェックリストの遵守状況胃がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 胃がん部会の開催がん部会による北海道 22 C D 青森県 25 C E 岩手県 23 C D 宮城県 13 秋田県 24 C 山形県 10 福島県 12 C 茨城県 16