図表 1 年金改革関連法案の概要 国民年金法改正案 ( 未成立 ) (1) 主要改正項目 2012 年度及び13 年度について 国庫は 年金特例公債 ( つなぎ国債 ) により基礎年金国庫負担割合 2 分の1と36.5%( 現在財源が手当てされている国庫負担割合 ) の差額を負担する 2012 年度

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1 みずほインサイト 政策 2012 年 8 月 14 日 年金改革関連 2 法案が成立先送りされた課題の早期解決を 政策調査部上席主任研究員 堀江奈保子 naoko.horie@mizuho-ri.co.jp 2012 年 8 月 10 日 年金機能強化法案 と 被用者年金一元化法案 を含む社会保障 税一体改革関連 8 法案が成立し 年金改革が実施される見通しが立った 年金制度の持続可能性の確保 年金格差の是正 低所得高齢者対策 という 3 つの視点から今回の改革を振り返ると それぞれ前進した面もあるが 先送りされた課題も少なくない 年金制度の最大の課題は 少子高齢化が進むなか どう持続可能な制度にするかである 政府には新たな年金財政の見通しを明らかにするとともに 先送りされた課題の早期解決が求められる 1. はじめに 2012 年 8 月 10 日に 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律案 ( 以下 年金機能強化法案 ) と 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案 ( 以下 被用者年金一元化法案 ) の2つの年金改革関連法案を含む社会保障 税一体改革関連 8 法案が成立した 1 年金改革関連法案は 他に 現在審議中の 国民年金法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案 ( 以下 国民年金法改正案 ) と 年金生活者支援給付金の支給に関する法律案 ( 以下 年金生活者支援給付金法案 ) があり いずれも成立することが見込まれる 本稿では 年金改革関連法案の成立による年金改革の概要と影響を概説するとともに 改革の評価と今後の課題について検討する 2. 年金改革関連法案の概要及び負担と給付への影響政府は 社会保障 税一体改革における年金改革について 1 所得比例年金 と 最低保障年金 からなる一つの公的年金制度に全ての人が加入する新しい年金制度の創設を目標に 2 新年金制度創設までの間に 新年金制度の方向性に沿った現行制度の改善を図る という二段階の制度改革を実施する方針である したがって 今国会に提出された年金改革関連法案は 2の新年金制度創設までの第一段階の年金改革という位置付けである (1) 年金改革関連法案の概要以下では 今国会に提出された年金改革関連法案の概要を確認する ( 図表 1) なお 法案提出後の 2012 年 6 月 15 日に 民主党 自由民主党及び公明党の三党による 社会保障 税一体改革に関する確認書 ( 社会保障部分 ) ( 以下 三党合意 ) により 法案の一部が修正されている 1

2 図表 1 年金改革関連法案の概要 国民年金法改正案 ( 未成立 ) (1) 主要改正項目 2012 年度及び13 年度について 国庫は 年金特例公債 ( つなぎ国債 ) により基礎年金国庫負担割合 2 分の1と36.5%( 現在財源が手当てされている国庫負担割合 ) の差額を負担する 2012 年度及び13 年度の国民年金保険料の免除期間について 基礎年金国庫負担割合 2 分の1を前提に年金額を計算する 施行期日 公布日または特例公債法の 年金特例公債の発行規定 の施行日のいずれか遅い日 (2) 年金額の特例水準 (2.5%) について 2012 年度から 14 年度までの 3 年間で解消する 2012 年 10 月 年金機能強化法案 主要改正項目 施行期日 (1) 受給資格期間を 25 年から 10 年へ短縮する 2015 年 10 月 (2) 基礎年金国庫負担 1/2 が恒久化される特定年度を 14 年度と定める 2014 年 4 月 (3) (4) 短時間労働者に対する厚生年金 健康保険の適用拡大を行う 1 週 20 時間以上 2 月額賃金 8.8 万円以上 3 勤務期間 1 年以上 4 学生は適用除外 5 従業員 501 人以上の企業 ( 現行の適用基準で適用となる被保険者数で算定 ) 厚生年金 健康保険等について 次世代育成支援のため 産休期間中の保険料免除を行う 2016 年 10 月 公布から 2 年を超えない範囲内において政令で定める日 (5) 遺族基礎年金の父子家庭への支給を行う 2014 年 4 月 (6) 低所得高齢者等への福祉的な給付措置を講ずる ( 注 1) 高所得者の年金額調整 国民年金第 1 号被保険者に対する産前産後の保険料免除措置について検討する 低所得高齢者等への福祉的な給付措置 所得が一定の基準 ( 注 2) を下回る老齢基礎年金の受給者に 給付金を支給 1 給付金 = 基準額 ( 月額 5 千円 ) 納付済期間 ( 月数 )/480 2 免除期間に応じて老齢基礎年金の1/6 相当を基本とする給付一定の障害基礎年金や遺族基礎年金の受給者に給付金 ( 月額 5 千円 ) を支給 ( 注 3) 被用者年金一元化法案 主要改正項目 2015 年 10 月 ( 福祉的な給付措置 ) 施行期日 (1) 厚生年金に公務員及び私学教職員も加入することとし 2 階部分の年金は厚生年金に統一する 2015 年 10 月 (2) 共済年金と厚生年金の制度的な差異については 基本的に厚生年金に揃えて解消する 2015 年 10 月 (3) (4) (5) (6) 共済年金の 1 2 階部分の保険料を引き上げ 厚生年金の保険料率 ( 上限 18.3%) に統一する 厚生年金事業の実施に当たっては 効率的な事務処理を行う観点から 共済組合や私学事業団を活用する また 制度全体の給付と負担の状況を国の会計にとりまとめて計上する 共済年金にある公的年金としての 3 階部分 ( 職域部分 ) は廃止する 廃止後の新たな年金については 別に法律で定める 追加費用削減のため 恩給期間に係る給付について本人負担の差に着目して 27% 引き下げる ただし 一定の配慮措置を講じる 2015 年 10 月 2015 年 10 月 2015 年 10 月 公布から 1 年を超えない範囲内において政令で定める日 ( 注 )1. 別途 年金生活者支援給付金法案により定められている 2. 住民税が家族全員非課税で 前年の年金収入 + その他所得の合計額が老齢基礎年金満額 (2015 年度で 77 万円 ) 以下であること また 所得の逆転を生じさせないよう 所得基準を上回る一定範囲の者に 補足的な給付金を保険料納付済期間に応じて支給 3.1 級障害基礎年金受給者は月額 6.25 千円 ( 資料 ) 厚生労働省ホームページよりみずほ総合研究所作成 2

3 a. 国民年金法改正案 年金改革関連法案のうち 国民年金法改正案 は 基礎年金の国庫負担割合を2 分の1へ引き上げ るための措置を講じることや 年金給付額における特例水準を段階的に解消するものである 現在支 給されている年金額は 1999 年から2001 年までの間に 物価が下落したにもかかわらず 年金額を特 例的に据え置いた影響で 法律が本来想定している水準 ( 本来水準 ) よりも 2.5% 高い水準 ( 特例水 準 ) となっている 特例水準の段階的な解消は 2012 年 10 月に0.9% 2013 年 4 月に0.8% 2014 年 4 月 に0.8% 引き下げることで実施するとされている 2 b. 年金機能強化法案 年金機能強化法案 は 将来の無年金者の発生を抑えるという観点から 受給資格期間を現行の 25 年から10 年に短縮することや 短時間労働者に対する厚生年金 健康保険の適用拡大を行うこと 低所得高齢者等への福祉的な給付措置を講じること等を行うものである 現在 厚生年金 健康保険の適用は 週所定労働時間が概ね30 時間以上の労働者とされているが 改正によりこの基準を引き下げ 週 20 時間労働以上 月額賃金 8.8 万円以上 勤務期間 1 年以上に適用 基準を拡大させる なお 学生は対象外とするとともに 従業員数 501 人以上の企業のみ適用拡大され る これは 非正規労働者が増加するなかで 現在 社会保険の適用対象となっていない非正規労働 者にも社会保険を適用し セーフティネットを強化することで社会保険における 格差 を是正しよ うとするものである また 低所得高齢者等への福祉的な給付については 別途 現在審議中の 年金生活者支援給付金 法案 で詳細が定められているが 所得が老齢基礎年金の満額 (2015 年度で77 万円 ) 以下である老齢 基礎年金の受給者に 老齢年金生活者支援給付金 を支給する制度である 給付金額は 基準額は月 額 5 千円だが 保険料納付済期間や免除期間に応じて金額が変わる ( 図表 1) c. 被用者年金一元化法案 図表 2 厚生年金と共済年金の比較 被用者年金一元化法案 は 厚生年金に公務員及び私学教職員 厚生年金 共済年金 保険料率 保険料率 ( 以下 公務員等 ) も加入するこ 会社員 % 公務員 % ととし 2 階部分の年金は厚生年金 私学教職員 % に統一するものである 現在 会退 ( 職域部分 ) 19,971 円 3 階部分職 社員は厚生年金に加入し 公務員 老齢厚生年金 共 等は共済年金に加入しているが 保険料率や給付の仕組みが違うた ( 報酬比例部分 ) 済 ( 報酬比例部分 ) 2 階部分 99,858 円年金 99,858 円 め 同じ収入でも負担と給付が異なる 2012 年 8 月現在の保険料率は 老齢基礎年金老齢基礎年金 65,541 円 65,541 円 1 階部分 会社員が16.412% 公務員は 合計 165,399 円 合計 185,370 円 % 私学教職員は13.292% ( 注 )2012 年度価格 加入期間中の平均報酬月額 36 万円 ( 男性会社員平均 ) で 40 年加入の場合 保険料率は2012 年 8 月現在 である 一方 給付は1 階部分の基 ( 資料 ) 厚生労働省資料によりみずほ総合研究所作成 3

4 礎年金に加えて 厚生年金が報酬比例部分 (2 階部分 ) のみであるのに対し 共済年金は報酬比例部分 (2 階部分 ) に職域部分 (3 階部分 ) が加算される なお 厚生年金と共済年金の制度的な差異については 基本的に厚生年金に揃えて解消することとされた また 共済年金の1 2 階部分の保険料率は引き上げられ 厚生年金保険料率 ( 上限 18.3%) に統一される 共済年金の職域部分 (3 階部分 ) は廃止し 別の法律に基づき新たな年金が定められる (2) 改革による負担と給付への影響以下では 一連の年金改革のうち 負担や給付の影響を受ける対象者が多い改正項目について その影響を確認する ( 図表 3) a. 国民年金法改正案 国民年金法改正案 による特例水準(2.5%) の解消は 受給者全体の給付水準の引き下げとなるため 影響を受ける対象者が多い 2011 年 3 月末現在の受給権者数は3,796 万人である 法案が成立すれば 2014 年 4 月以降の年金額は特例水準の解消がなかった場合と比較して2.5% 減額される b. 年金機能強化法案 年金機能強化法案 により 負担と給付の影響を受ける対象者が比較的多いのは 受給資格期間の短縮 短時間労働者に対する厚生年金 健康保険の適用拡大 低所得高齢者等への福祉的な給付措置の実施の3 項目である 旧社会保険庁の2007 年調査によると 65 歳以上の無年金者は約 42 万人いる このうち 今回の改正で新たに受給権が発生する保険料納付済期間が10 年以上 25 年未満の者の割合は約 4 割で約 17 万人である また 見込みも含めた将来の無年金者は約 118 万人と推計されているが 3 改正により 仮に このうち 約 4 割の者に受給権が生じるとすれば 約 47 万人に受給権が生じる また 短時間労働者に対する厚生年金 健康保険の適用拡大は 厚生労働省によると対象者数が約 25 万人である このうち 配偶者が会社員や公務員等である者については負担増 その他の者は概ね負担減となる 4 給付については いずれも増加する なお 短時間労働者に対する厚生年金保険及び図表 3 年金改革による負担と給付への影響 負担 給付への影響 影響を受ける人数 国民年金法改正案 特例水準 (2.5%) の解消による給付水準の引き下げ 約 3,796 万人 (2011 年 3 月末現在 ) 年金機能強化法案 受給資格期間を 25 年から 10 年へ短縮することによる受給権の発生 ( 給付増 ) 約 47 万人 ( 見込み ) 短時間労働者の厚生年金 健康保険の適用拡大による負担と給付の変化 約 25 万人 ( 見込み ) 低所得高齢者等への福祉的な給付措置による給付増 約 790 万人 ( 見込み ) 被用者年金一元化法案 公務員等も厚生年金に加入することによる負担と給付の変化 約 441 万人 (2011 年 3 月末現在 ) ( 注 )1. 影響を受ける人数が比較的多いもののみ抜粋 2. 低所得高齢者等への福祉的な給付措置に関する詳細は 年金生活者支援給付金法案 による ( 資料 ) 厚生労働省 4

5 健康保険の適用範囲について 2019 年 9 月 30 日までに検討を加え その結果に基づき 必要な措置を講ずる との規定が定められており 施行 3 年後には更なる適用範囲の拡大の可能性がある 低所得高齢者等への福祉的な給付金の支給は 基礎年金の受給者が対象となるが 厚生労働省によると合計約 790 万人に支給される見通しである 内訳は 老齢基礎年金の受給者が約 600 万人 障害基礎年金と遺族基礎年金の受給者が約 190 万人である c. 被用者年金一元化法案 被用者年金一元化法案 は 共済年金の加入者(2011 年 3 月末現在 約 441 万人 ) に負担と給付の両面で影響が出る ただし 保険料率は毎年 0.354% ずつ段階的に引き上げることとされており 18.3% となるのは 会社員が2017 年以降 公務員が2018 年以降 現在の保険料水準が最も低い私学教職員は 2027 年以降の予定であり 急激な負担増は生じない また 給付は 職域部分が廃止されるものの 廃止後は新たな制度が設けられることから 一定の加算が見込まれ 単純に3 階部分の削減というわけではない 3. 年金改革の評価と課題次に 年金制度の持続可能性の確保 年金格差の是正 低所得高齢者対策 の3つの視点から 今回の年金改革の評価と残された課題について検討する (1) 年金制度の持続可能性の確保少子高齢化が進行するなか 年金制度の持続可能性を確保するには 確実な財源の確保と 将来世代が無理なく負担できる水準に給付総額を抑制するという視点が欠かせない まず 財源の確保については 審議中の国民年金法改正案や消費税法改正 5 により 消費税の引き上げ分という安定財源を前提に基礎年金の2 分の1に相当する国庫負担分が確保される見通しとなった ただし 消費税法の改正では 2015 年 10 月に10% へ引き上げ までしか規定されていない 将来の少子高齢化の進行に見合った基礎年金の国庫負担等の確保のための更なる消費税率の引き上げの将来像が早急に示されることが求められる また 今後 国民年金法改正案が成立し 年金の特例水準 2.5% が解消されることになれば 年金給付総額の抑制につながる 特例水準が支給され始めた2000 年度から解消するまでの2013 年度にわたる 14 年間で 特例水準が支給されたための年金財政への影響は約 8.5 兆円 6 に上るとみられる 2014 年 4 月には確実に本来水準へ戻すとともに 今後は物価下落時には例外なく年金額のマイナス改定を実施することが求められる 当初の年金機能強化法案では 高所得者の年金額の調整が含まれていたが 三党合意により削除された 当初案では 老齢基礎年金受給者について 各種控除後の所得が550 万円 ( 年収 850 万円相当 ) を超える場合に 老齢基礎年金の一部の支給停止を開始し 所得 950 万円 ( 年収 1,300 万円相当 ) 以上の者については 老齢基礎年金額の半額を支給停止するという内容であった 基礎年金の2 分の1は国庫負担のため 高所得者に対して国庫負担の相当額を支給停止することについては 負担と給付の関係が明確な社会保険制度においても許容されると考えられる さらに 老齢年金受給権者のうち 所 5

6 得 550 万円は所得階層の分布で上位約 0.9% に当たり 所得 950 万円は上位約 0.3% に当たることを考慮すれば 支給停止の対象となる所得水準の引き下げも検討の余地がある 高所得者の年金額調整は今後の検討事項となり 今回の年金改革では見送られることとなったが 引き続き前向きな検討が求められる また 年金受給者は給与所得者に比べて課税最低限の水準が高いが 特に高所得高齢者に対する年金課税の見直しも今後の重要課題である その他 年金改革関連法案の提出前の段階で検討されたが 見送られた給付抑制策としては 年金の支給開始年齢の更なる引き上げ デフレ経済下のマクロ経済スライドの発動がある 給付抑制策の実施が遅れれば それだけ年金財政への負担は増大する いずれも早急な検討が求められる項目である (2) 年金格差の是正今回の年金改革のうち 年金格差の是正につながるのが 被用者年金の一元化と短時間労働者の厚生年金 健康保険の適用拡大である まず 被用者年金の一元化については 自公政権時の2006 年 4 月に閣議決定され 2007 年に被用者年金一元化法案が国会に提出されたが 廃案になった経緯がある 今回の被用者年金一元化法は 当時の法案と実施時期等は異なるものの 一元化の内容はほぼ同じである 現行制度では 収入が同じでも会社員と公務員等では 保険料負担は会社員 ( 厚生年金 ) の方が高く 給付は公務員等 ( 共済年金 ) の方が高い 改正により 公務員等も厚生年金に加入すれば 会社員と収入が同じなら同じ保険料を負担し 将来 同じ給付を受けることになり 会社員と公務員等の年金格差は是正される 職域部分が廃止されるため 別の法律で新たな年金制度が設けられる見通しであるものの 国家公務員については 2012 年 8 月 7 日に職域部分も含めた退職給付における官民格差 ( 平均 万円 ) の全額の解消を図ることが閣議決定されており 退職手当全体の格差是正が図られる見通しである 7 また 短時間労働者の厚生年金 健康保険の適用拡大は 2007 年の被用者年金一元化法案においても改革項目とされていたが 当時より適用拡大の範囲が広がった 2007 年時点では 月額賃金が9.8 万円以上 (2012 年改正では同 8.8 万円以上 ) であり 対象となるのが従業員 301 人以上 (2012 年改正では同 501 人以上 ) 改正により適用される短時間労働者の対象者数は約 10~20 万人の見込み (2012 年改正では同 25 万人 ) であった なお 三党合意前の改正法案では 月額賃金 7.8 万円以上の短時間労働者まで適用拡大する案であったため 対象者数は約 45 万人とされており 当初案よりやや適用範囲が縮小した 主な収入源が 自分自身の収入 であるパートタイム労働者が増えつつあるなか 現在 厚生年金や健康保険の適用を受けられないパートタイム労働者に対して 社会保険のセーフティネットを拡大し 社会保険における正社員との格差是正を図ることには意義がある 厚生労働省の 就業形態の多様化に関する総合実態調査 (2010 年調査 ) によると 生活をまかなう主な収入源 が 自分自身の収入 であるパートタイム労働者 8 の割合は34.0% に上る 前回 2007 年調査では28.6% であり その割合は拡大している ( 図表 4) 短時間労働者が多い企業については 適用拡大により保険料負担が急増する可能性があるため 段階的な適用拡大に配慮しつつ 更なる適用拡大の検討が求められる 6

7 (3) 低所得高齢者対策低所得高齢者等に対する追加的な給付の実施については 三党合意後の修正により 当初案より改善された 当初案では 低所得である老齢基礎年金受給者に対して 月額 6 千円を加算し 保険料免除期間がある者にはその期間に応じて加算するという制度であった すなわち 保険料の未納期間がある者であっても 老齢基礎年金の受給権があれば月額 6 千円満額が加算される仕組みであった しかし 三党合意後の修正により 保険料納付済期間に応じた額が給付されることとなり 保険料未納期間があればその期間に応じて給付金が減額される仕組みとなった なお 保険料免除期間に応じて加算される仕組みは変わらない 低所得高齢者に対する加算であっても 保険料未納期間がある者とない者とで加算額が同じでは 保険料の納付率が低下しているなか 9 保険料納付のインセンティブが益々減退する懸念がある 現役時代に低所得であれば 国民年金保険料の免除制度 10 の対象となるため 保険料未納者に対して給付面で配慮する必要はなく 修正により公平な制度になったということができる また 今回の改正では 受給資格期間が25 年から10 年に短縮することとされた これにより 無年金者のうちの約 4 割に対して 新たに年金受給権が生じる見込みであるものの 保険料納付済期間が10 年では年金月額は1.6 万円にとどまる 前述の給付が加わっても保険料納付済期間が10 年であれば月額 1,250 円 ( 基準額 5,000 円 納付済期間月数 120/480) の加算に過ぎない 低所得高齢者対策は 生活保護制度との整合性も視野に入れつつ 引き続き検討課題となる 4. おわりに今回の年金改革は 6 月に民主党 自由民主党 公明党の三党の協議による社会保障 税一体改革関連法案の修正が行われ 今国会での成立を図ることについて三党で合意されたという特徴を持つ 一時 社会保障 税一体改革関連法案の早期成立が危惧された時期もあったが 8 月 8 日には 社会保障と税の一体改革関連法案が成立した暁に 近いうちに国民に信を問う ことで 三党合意を踏まえて一体改革関連法案の早期成立の見通しが立った 図表 4 パートタイム労働者の生活をまかなう主な収入源 ( 労働者割合 ) 自分自身の収入配偶者の収入親の収入その他不明 2007 年 年 (%) ( 注 ) パートタイム労働者について 生活をまかなう主な収入源を聞いた個人調査 ( 資料 ) 厚生労働省 就業形態の多様化に関する総合実態調査 2007 年 2010 年 7

8 ただし 今回の年金改革の位置づけは 前述のとおり 第一段階の年金改革 である 政府は 所得比例年金と最低保障年金からなる新しい年金制度の創設を目指しており 今後の公的年金制度については 財政の現状および見通し等を踏まえ 社会保障制度改革国民会議において議論し 結論を得る 11 予定である 自民党 公明党は これまでのところ 新たな年金制度の創設に反対の姿勢を示しており 今後の年金改革の行方は不透明である 年金制度の一番の課題は 少子高齢化が進行するなか 世代間扶養の賦課方式の要素が強い現行の年金制度をどう持続可能な制度に再構築するかである まず 政府に求められるのは 2012 年 1 月に発表された新しい将来推計人口に基づく 将来の年金財政の見通しを明らかにすることである その見通しをもとに 考えうる年金改革の選択肢を検討し 負担と給付の両面で国民が納得できる制度改革を実施するしかない 将来の出生率の引き上げのための少子化対策の実施や 労働力率の引き上げ等の対策の実施は不可欠であるものの 当面の労働力人口は既に概ね決まっている 当面の人口構成の変化を視野に入れて 国民の負担増 給付総額の抑制をどう進めていくのか 政府には 必要な改革をこれ以上先送りすることなく 早急な対応が実施されることを期待したい 1 他に成立した法案は 社会保障制度改革推進法案 子育て関連 3 法案 消費税関連 2 法案である 年 2013 年に物価が上昇した場合には 2013 年 4 月 2014 年 4 月の引き下げ幅は その分小さくなる 3 第 8 回社会保障審議会年金部会参考資料 (2011 年 12 月 16 日 ) によると 今後 保険料を納付できる 70 歳までの期間について 全期間保険料を納付しても受給資格期間 25 年に満たない者は最大で 118 万人と推計されている 4 現在 配偶者が会社員 ( または公務員等 ) で厚生年金 健康保険 ( 共済組合等 ) に加入している場合 本人が厚生年金 健康保険の被保険者に該当せず年収が 130 万円未満の短時間労働者は 国民年金の第 3 号被保険者 健康保険等の被扶養者となり 自らの保険料負担はなく給付が受けられる このため 改革により 自分自身が厚生年金 健康保険の適用対象となると 保険料負担が新たに発生する分が負担増となる 給付も増えるものの 負担増と比べると少額である また その他の短時間労働者の多くは 現行制度では 国民年金保険料 国民健康保険料を負担するため 厚生年金 健康保険に加入すれば負担が労使折半となり 負担減となる 5 正式には 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律 6 厚生労働省によると 2000 年度から 2011 年度まで物価スライドのマイナス改定を実施しなかったために生じたとみられる年金財政に対する影響は 総額で約 5.1 兆円である これをもとに 2009 年年金財政検証による年金給付額の見通し等から 2011 年度までの影響は総額で約 7.2 兆円 2013 年度までの影響は総額で約 8.5 兆円となる 7 人事院の調査によると 退職給付総額は公務員が 29,503 千円 会社員が 25,477 千円であり 4,026 千円の差がある (2010 年度の退職給付総額 ) このため 2013 年 1 月 1 日以降 公務員の退職給付総額は段階的に引き下げられ官民格差がほぼ解消される見通しである 8 本調査では 正社員より 1 日の所定労働時間が短いか 1 週間の所定労働日数が少ない労働者で 雇用期間が 1 カ月を超えるか または定めがない者をいう 9 厚生労働省によると 2011 年度の国民年金保険料の納付率は 58.6% と過去最低となった 10 国民年金保険料は 2012 年度は月額 14,980 円であるが 低所得者には免除制度が適用される 本人 世帯主 配偶者の前年所得が一定額以下の場合には 申請後に承認されると保険料の納付が免除になるが 免除される額は 全額 4 分の 3 半額 4 分の 1 の四種類がある また 20 歳から 30 歳未満の者は 本人 配偶者の前年所得が一定額以下の場合には 申請後に承認されると保険料の納付が猶予される制度もある 学生については 申請により在学中の保険料の納付が猶予される学生納付特例制度があり 家族の所得の多寡を問わず 本人の所得が一定以下の学生が対象となる 免除や猶予を受けると その期間に応じて将来の年金額が減額されるが 10 年以内に保険料の追納が可能で 追納した場合には 将来 その期間について満額の年金が支給される 11 三党合意で制定が決まった 社会保障制度改革推進法 による なお 国民会議では 年金制度のほか 医療保険制度 介護保険制度 少子化対策について改革を行うために必要な事項を審議するとされており 同法施行後 1 年以内に国民会議の審議の結果等を踏まえて 社会保障制度改革に必要な法制上の措置を実施するとされている 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります 8

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶 1. 所得税改革の流れ 1. ポイント 1 所得税抜本改革 は先送りされたが 平成 30 年度税制改正は 働き方の多様化を踏まえて 働き方改革 を後押しするため 人的控除 ( 基礎控除 ) の見直し 所得の種類に応じた控除の見直し が行われる 2 今後の見直しに向けた方向性は 人的控除について今回の改正の影響を見極めながら基礎控除への更なる振替えの検討 経済社会の ICT 化等を踏まえて所得把握に向けた取り組み

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