自動車事故に関する現行の法律の整理 交通事故時の法的責任およびその根拠法責任を負う個人 / 法人製品等責任責任根拠 自動車運転死傷行為処罰法刑事責任刑法運転者 - 道路交通法行政処分道路交通法 民法 事業者 運行供用者 - 運行供用者責任自動車損害賠償保障法 使用者 - 使用者責任民法 損害保険会社
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- ありさ みやのじょう
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1 交通事故時の法的責任およびその根拠法 ( 事故ケース別 ) 類型損害シチュエーション / 対象例責任の種類 ( 根拠法 ) 対人事故 ( 人身事故 ) 歩行者 ( 自転車等を含む ) 対面 背面通行中横断中その他乗員相手車両乗員同乗者運行供用者運転者対物事故 ( 物件事故 ) 車両車両相互車両単独 : 駐車車両衝突工作物等車両相互 : 工作物衝突車両単独 : 工作物衝突その他自動車事故に関する現行の法律民事責任運行供用者責任 自賠法 民法製造物責任 製造物責任法民事責任営造物責任 国家賠償法行政処分 道路交通法民事責任 道路交通法刑事責任 自動車運転死傷行為処罰法 / 刑法契約責任 民法責任を負う主な当事者 運転者 ( ドライバー ) 運行供用者 運転者の使用者 ( 雇用者 ) 自動車の製造業者 自動車の販売者 道路等の設備管理者
2 自動車事故に関する現行の法律の整理 交通事故時の法的責任およびその根拠法責任を負う個人 / 法人製品等責任責任根拠 自動車運転死傷行為処罰法刑事責任刑法運転者 - 道路交通法行政処分道路交通法 民法 事業者 運行供用者 - 運行供用者責任自動車損害賠償保障法 使用者 - 使用者責任民法 損害保険会社 完成車メーカー 部品メーカーソフトウェア等サービス事業者等 販売事業者 自賠責制度の適用対象 自動車損害賠償責任保険 自動車 民事責任 填補責任 製造物責任 ( 製造物責任法の対象外 ) 瑕疵担保責任 整備事業者整備 修理債務不履行 自動車損害賠償保障法 / 契約 製造物責任法 民間設備管理者 使用者責任 工作物責任 高速道路会社 設備 管理 営造物責任に準ずる責任 道路整備特別措置法等 行政営造物責任国家賠償法 自賠責制度の適用保有者 運転者 搭乗者人身被害その他 非搭乗者 ( 歩行者 相手方車両乗員など ) 物的被害 民法
3 1. 対人事故 (1) 運転者 運行供用者 運転者 民法第 709 条 不法行為と因果関係のある損害 故意または過失 ( 客観的過失論 / 主観的過失論 )( 相当因果関係論 / それを批判する学説 ) の情報 ( ベンチマーク対象とした国での議論の方法の確認 ) は随時収集し 参考とする 4 自動走行車両刑事責任 WGの定める仮設機能に照らして 論点を整理検察 自動車運転死傷行為処罰法第 2 条 ( 危険運転致死傷 ) 第 5 条 ( 過失運転致死傷 ) 等 危険運転 過失運転等により人を死傷させたこと その傷害が軽いとき 情状による ( 第 5 条 ) 交通事故で 人を死傷させた 自賠法 3 条の適用がある場合は 通常 手続きの容易さから自賠法による損害賠償請求が行われる ( 自賠法の適用のないケースは 社有車を運転する従業員など ) 過失認定には 結果の予見可能性 と 回避可能性 が必要 ( 判例 : 交差点を直進する自動車運転者には交差点内で右折のため停止している車両の後続車が停止車両の側方を通過して右折してくることまでの予見義務はない ) 飲酒 高速度で自動車を走行させる等の行為により人を死傷させた 運転に必要な注意を怠って人を死傷させた 刑法 ( 殺人罪 ) 検察故意に人を轢いた 運行供用者 運行供用者責任 自賠法 ( 自動車損害賠償保障法 ) 第 3 条 自動車の運行によって損害が発生したこと 損害額 損害との因果関係等 迅速な交通事故救済の観点から 運転手の過失の立証を不要にし 実際に運転していない保有者にも広く責任を認めている 自動車の保有者等 自己のために自動車を運行の用に供する者 ( 運行供用者 ) が その自動車の交通事故で人を死傷させた 判例 : 運行の支配権を有し かつ その使用により享受する利益が自己に帰属する者を運行供用者という 1 本人に過失なし 2 車両に欠陥なし 3 第三者の故意過失あり 運行供用者 被害車両のセンターラインオーバーによる事故 被害車両の信号無視による事故 被害車両の追突による事故など ( 免責となる可能性が高いが 前方不注意等の過失のないことが立証できなければならない
4 1. 対人事故 (2) 使用者 損害保険会社 使用者 使用者責任 民法第 715 条 被用者の不法行為と因果関係のある損害 被用者の故意 過失 従業員が業務中に過失によって起こした交通事故で人を死傷させた ( 雇用主の責任 ) 相当の注意をしたとき 相当の注意をしても損害が生ずべきとき 使用者 損害保険会社 填補責任 自賠法第 11 条 保険加入した自動車の保有者 に対して自賠法第 3 条による 損害賠償責任の発生 保険加入者 ( も請求可能 ) 保険加入者が加害者の交通事故で人を死傷させた ( 通常 裁判は不要 保険会社への請求を通じて 損害保険料率算出機構による調査ののち 支払が行なわれる ) 自賠法第 14 条 保険契約者または被保険者の悪意 保険会社 保険契約者または被保険者が悪意で ( 積極的に ) 人を轢いた 保険会社は 別途 任意の保険契約に基づき 加入者に法的責任が発生した場合の損害賠償の填補を行う
5 1. 対人事故 (3) 自動車製造業者 部品原材料製造業者 自動車製造業者 製造物責任 製造物責任法第 3 条 製造業者等 に該当すること 製造物 の 欠陥 ( 製造上 / 設計上 / 指示 警告上 ) によって 生命 身体又は財産の損害 が引き起こされたこと等 消費者被害救済の観点から 製造業者の過失の立証は不要 ( 不法行為の立証責任の転換 ) 欠陥の判定基準 : 消費者期待基準 危険効能基準 標準逸脱基準 開発危険の抗弁 ( 第 4 条 1 号 ) 引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては その欠陥を認識することができなかったこと 製造業者 自動車の欠陥により発生した交通事故で人を死傷させた ( 自動車本体の欠陥 障害があればまず運行供用者が自賠法上の責任を負い その欠陥が運行供用者に見つけられないものでも自賠法上の責任が免責にならないという判例の基本的見解なども背景として 現実の紛争事例は少ない ) 自動車部品の欠陥により交通事故が発生したが 自動車の引き渡し時点において その欠陥が入手可能な最高の科学技術の治験によってもその欠陥を認識できなかった ( 判例なし ) 部品 原材料製造業者 ( 以下 部品製造業者 ) 部品製造業者の抗弁 ( 第 4 条 2 号 ) 欠陥が専らその部品等が使用される製造物の製造業者の設計に関する指示に従ったことにより生じ かつ その欠陥の発生に関して過失がないこと 部品製造業者 自動車部品の欠陥により交通事故が発生したが その欠陥がもっぱら優先的な地位にある製造者の設計に関する指示に従ったことにより生じたもので 部品製造業者に欠陥の発生につき過失がない ( 判例なし )
6 1. 対人事故 (4) 販売店 整備業者 道路等の設置管理者 販売店 契約責任 ( 瑕疵担保責任 ) 民法第 570 条 購入した自動車の 瑕疵 買主 ( 被害 者 ) ディーラーから購入した際に知ることのできなかった自動車の不具合 故障が原因で発生した交通事故で 人を死傷させた 買主は瑕疵の事実を知った時から 1 年以内に請求 (570 条 566 条 3 項 ) 整備業者 契約責任民法 415 条 416 因果関係のある損害契約当事者 ( の情報債務不履条 ( ) ( ベンチマーク対象とした国での議論の方法の確認 ) は随時収集し 参考とする行 ) 4 自動走行車両 WGの定める仮設機能に照らして 論点を整理 整備業者の責に帰すべき事由のないこと 整備業者 整備業者の整備が十分でなかったことが原因で発生した交通事故で 人を死傷させた 道路等の設置管理者 ( 国 公共団体 ) 営造物責任 国家賠償法第 2 条 道路等の設置または管理の 瑕疵 ( 客観説 / 義務違反説 ) 設置管理者 ( 国または公共団体 ) の過失の存在を必要としない 信号の誤作動 落石 道路陥没 誤認させる工事標識など 道路等の設置または管理の瑕疵のために交通事故が発生し 人を死傷させた 判例 : 国道の上方の私有地から落下した岩石によって道路を進行する自動車の同乗者が死亡したケースにおいて国の責任を認定 判例 : 市道の工事の際に設置した標識板と防護柵の案内の誤認識により 自転車が工事現場に転落転倒し負傷したケースにおいて 自治体の責任を認定 予見可能性 回避可能性の不存在 設置管理者 判例 : 道路上に放置された工事標識板が理由で事故が発生したが その事故発生直前の先行他車によって惹起されたもので設置管理者が現状復帰が時間的に不可能であるケースでは瑕疵ありと認めない
7 1. 対人事故 (5) 民間の道路等の設置管理者 その他 その他 民間の道路等の設置管理者 使用者責任 民法第 715 条 被用者の不法行為と因果 関係のある損害 被用者 の故意 過失 工作物責任 民法 717 条 土地の工作物の設置又は 保存に瑕疵によって生じ た損害 相当の注意をしたとき 相当の注意をしても損害が生ずべきとき 使用者 高速道路の維持管理を行う企業の従業員の過失によって交通事故が発生し 人を死傷させた 高速道路を占有管理していた企業の工作物を原因として交通事故が発生し 人を死傷させた 損害発生の防止に相当の注意をしたとき 土地占有者 その他 民法第 709 条 不法行為と因果関係のある損害 故意または過失 ソフトウェア等サービス事業者 民間の道路等の設置管理者等が 過失により発生した交通事故で人を死傷させた
8 2. 対物事故 (1) 運転者 使用者 自動車製造業者 部品製造業者 道路の設置管理者 運転者 ( ドライバー ) 民法第 709 条 不法行為と因果関係にある損害の存在及び行為者の故意または 過失 ( 客観的過失論 / 主観的過失論 )( 相当因果関係論 / それを批判する学説 ) 使用者 使用者責任 民法第 715 条 相当の注意をしたときまたは相当の注意をしても損害が生ずべきとき 自動車製造業者 部品製造業者 道路等の設置管理者 製造物責任 製造物責任法第 3 条 国家賠償法 製造業者等 に該当すること 製造物 の 欠陥 ( 製造上 / 設計上 / 指示 警告上 ) によって 生命 身体又は財産の損害 が引き起こされたこと等 消費者被害救済の観点から 製造業者の過失の立証は不要 ( 不法行為の立証責任の転換 ) 欠陥の判定基準 : 消費者期待基準 危険効能基準 標準逸脱基準 設置または管理の 瑕疵 ( 客観説 / 義務違反説 ) 開発危険の抗弁 部品業者の抗弁 (1 部品性の要件 2 設計指示従属性の要件 3 無過失性 ) 予見可能性 回避可能性の不存在 使用者 製造業者 部品製造業者 設置管理者 一般的な物損の交通事故過失認定には 結果の予見可能性 と 回避可能性 が必要 従業員が業務中に起こした物損の交通事故 自動車の欠陥により発生した交通事故で物を損壊した但し 損害がその製品 ( 自動車 ) のみの場合は対象外 信号の誤作動 落石 道路陥没 誤認させる工事標識など 道路等の設置または管理の瑕疵 ( 欠陥 ) のために交通事故が発生し 物を損壊した 交通事故が道路の設置 管理に関連して発生して物を損壊しても 通常予測することのできないの行動に起因するものは 瑕疵を認めない
9 2. 対物事故 (2) 販売店 整備業者 その他 販売店 契約責任 ( 瑕疵担保責任 ) 民法第 570 条 購入した自動車の 瑕疵 買主 ( 被害 者 ) ディーラーから購入した際に隠れて知ることのできなかった故障を理由に発生した交通事故で物を損壊した 買主は事実を知った時から 1 年以内に請求 (570 条 566 条 3 項 ) 整備業者 契約責任 ( 債務不履行 ) 民法 415 条 416 条 整備業者の責に帰すべき事由 整備業者の責に帰すべき事由のないこと 契約当事者 ( ) 整備業者 整備業者の整備が十分でなかったことを理由に発生した交通事故で 物を損壊した その他 民法第 709 条 不法行為と因果関係のある損害 故意または 過失 ソフトウェア等のサービス事業者の過失により発生した交通事故で物を損壊した その他 民間の道路等の設置管理者等 対象は広く考えられるが 過失が認められるには 結果の予見可能性 と 回避可能性 が必要
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本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装置の限界を心得て正しく使用するために 支援装置の限界とメーカーによる作動等の違いを明確にさせ 支援装置に頼り過ぎた運転にならないように指導しましょう
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