らに実際の判例などの検討を通じて 少年裁判員裁判制度の改善策を提示すると同 時に 類似の問題を抱えている韓国の少年陪審裁判の制度をめぐる論議において参 考に供しようとするものである Ⅱ. 少年裁判員裁判の現状 1. 少年裁判員裁判の実施状況 2009 年 5 月 21 日の裁判員法の施行以来 総 2

Size: px
Start display at page:

Download "らに実際の判例などの検討を通じて 少年裁判員裁判制度の改善策を提示すると同 時に 類似の問題を抱えている韓国の少年陪審裁判の制度をめぐる論議において参 考に供しようとするものである Ⅱ. 少年裁判員裁判の現状 1. 少年裁判員裁判の実施状況 2009 年 5 月 21 日の裁判員法の施行以来 総 2"

Transcription

1 少年非行防止政策日韓学術交流会 2010 年報告書 (2011 年 2 月 20 日 ) 24~37 頁 少年刑事事件に対する裁判員裁判の動向 崔鍾植 目 次 Ⅰ. はじめに Ⅱ. 少年裁判員裁判の現状 1. 少年裁判員裁判の実施状況 2. 少年裁判員裁判における問題点 Ⅲ. 少年裁判員裁判の判例検討 1. 名古屋地裁の判例 2. 那覇地裁の判例 3. 埼玉地裁の判例 Ⅳ. おわりに Ⅳ. 終わりに Ⅰ. はじめに 2009 年 5 月から施行されている裁判員裁判の制度は 対象事件について義務的に適用される この対象事件のなかには 重大事件を犯した少年も含まれている 1 しかし 裁判員法は 2 少年刑事事件を裁判員裁判とする場合 少年の特性を特別に配慮した具体的な規定を設けておらず さらに日本の最高裁判所も少年裁判員裁判に対する問題に関しては沈黙している 3 少年法は 少年を基本的に未熟な存在として保護と教育の対象として定めており 一般の少年刑事事件に対する刑事裁判においても 様々な特別の配慮の規定を設けている このような少年法の理念や趣旨を考えれば 当然 裁判員裁判法においても未成年者が裁判員裁判の対象になることを想定し 成人とは異なる手続や保護のための特別の規定を設けるべきだった 現在の裁判員裁判法が少年裁判員裁判を想定して設けた内容としては 保護処分の該当性を理由として家庭裁判所へ移送する決定 を裁判員と裁判官が合議して 判断することができるという規定のただ一つだけである しかし 少年保護や少年法との関係から見ると 問題はこれ一つに留まらないことが実際の少年裁判員裁判の中で現れつつある 本論文は 少年裁判員裁判の現状と問題点についての日本の議論を紹介し さ 大阪商業大学総合経営学部准教授 1 強盗致死傷罪 強盗強姦罪 殺人罪等の重い罪を犯した少年が対象となる ( 裁判員法第 2 条 少年法第 20 条 ) 2 正式な名称は 裁判員の參加する刑事裁判に関する法律 である 以下 裁判員法 裁判員裁判 少年裁判員裁判という 3 佐々木光明 少年処遇論の現状と課題 第 4 回日韓少年非行防止政策学術交流大会報告集 2010 年 8 月 24 日 48 頁 - 1 -

2 らに実際の判例などの検討を通じて 少年裁判員裁判制度の改善策を提示すると同 時に 類似の問題を抱えている韓国の少年陪審裁判の制度をめぐる論議において参 考に供しようとするものである Ⅱ. 少年裁判員裁判の現状 1. 少年裁判員裁判の実施状況 2009 年 5 月 21 日の裁判員法の施行以来 総 2,652 人が裁判員事件として受付され 最終的に1,363 人が裁判員による裁判を受けた (2010 年 10 月 31 日現在 ) 4 この中で 現在まで行われた少年裁判員裁判は総 28 件であり 判決時の未成年者は 15 人である ( 表 1 参照 ) 被告人が少年の場合の裁判員裁判については 公式的な統計資料は見当たらないが 当初裁判員裁判の対象になった少年事件は 全部で 83 件であり (2010 年 7 月 14 日現在 ) 検察官に逆送され起訴された件数は27 件 という資料が見える 5 また ウェブサイトから収集した資料によれば 少年犯に対する裁判員裁判の状況は表 1の通りである 6 表 1で 年齢が分かる判例を見ると 14 歳から16 歳までの少年はおらず 19 歳の少年がもっとも多い 7 この中で 2010 年 7 月 14 日の判決は 懲役 10 年の定期刑となっているが この少年は判決時に 20 歳に至った場合ではない この裁判は 犯罪の重大性などの理由から 異例的に検察官の求刑より重い無期懲役刑が評決されたが 少年犯に対する酌量減軽によって定期刑の 10 年が言い渡された場合である 判決文の公表がなされていないので具体的な裁判の状況を知ることはできないが 検察官の求刑より重い定期刑が言渡された点から 非常に気になる結果ではないかと考えられる さらに 2010 年 11 月 25 日の仙台地裁での死刑判決は 少年裁判員裁判における最初の死刑の求刑であり判決であったという点から注目を浴びたが 死刑に関する判断という重い判断を裁判員に転嫁させたのではないかという批判とともに 果たして裁判員たちが少年に対する死刑の問題を成人犯と違った観点から判断したのかについては疑問が残る 4 最高裁判所, 裁判員裁判の実施状況について ( 12_05-10jissi_jyoukyou.html) 2010 年 12 月 19 日検索 5 斉藤義房 少年逆送 裁判員裁判 ( 状況報告 ) " 裁判員裁判のための対人援助專門職ネットワーク " 報告文 (2010 年 7 月 24 日 ) 1 頁 6 こちらの資料は 非公式的ではあるが マスメディアから報じられた記事と一致する - 2 -

3 < 表 1> 少年裁判員裁判の実施現況 (2010 年 12 月 17 日現在 判決時未成年者 ) 日時 裁判所 罪 名 死亡被 求刑 判決 年齢 害者数 10/12/17 大阪堺支部 強盗致死 年 5 10 年 18 歳 10/11/25 仙台地裁殺人 殺人未遂などの罪 2 死刑死刑 19 歳 10/11/24 奈良地裁殺人等の罪 年 5 10 年 18 歳 10/10/29 橫浜地裁強制わいせつ致傷罪 0 5~7 年 4~6 年 19 歳 10/10/08 福岡小倉支部危険運転致死罪 1 4~7 年 3~6 年 19 歳 10/10/05 千葉地裁危険運転致死傷などの罪 1 5~10 年 4~8 年 19 歳 10/09/14 水戶地裁殺人未遂 強姦未遂罪 0 5~10 年 4~8 年未詳 10/07/14 埼玉地裁殺人などの罪 1 5~10 年 10 年 19 歳 10/06/03 埼玉地裁強盗致傷などの罪 0 5~10 年 4~7 年 18 歳 10/05/27 靜岡沼津支部強盗致傷罪 0 5~8 年 5~7 年未詳 10/05/27 那覇地裁強盗致傷 銃刀法違反罪 0 4~6 年 3~4 年 19 歳 10/04/28 埼玉地裁危険運転致死傷などの罪 1 5~10 年 5~10 年 19 歳 10/04/26 埼玉地裁殺人などの罪 1 5~10 年 5~10 年未詳 10/03/19 名古屋地裁強盗強姦などの罪 0 5~10 年 5~10 年未詳 09/12/04 名古屋地裁強姦致傷などの罪 0 5~10 年 5~10 年 17 歳 出典 : 2. 少年裁判員裁判における問題点 (1) 既存の少年刑事裁判における実務上の配慮家庭裁判所で刑事処分が必要と判断される犯罪少年に対しては 検察官へ逆送し刑事裁判を受けさせるようにしている 刑事裁判所で行われる裁判は 少年の場合でも公開裁判が適用される しかし 少年の情操を保護するために 刑事裁判では実務的に様々な配慮がなされている つまり 公開審理の弊害を緩和するために人定尋問の時 住所や名前を隠したり 少年と傍聴席の間に遮蔽施設を設置したり 傍聴席から少年の表情が見えないようにするなど 特別な配慮を施した例がある また プライバシーの保護や少年が精神的な混乱を受けないように 公判廷で社会調査の記録を調査する必要がある場合であっても 朗読をせずにごく簡単な要旨のみを告知する程度で簡略化するのが通例だった さらに 当事者の同意の下で このような告知でさえ省略することもまれではなかった このような配慮が可能となった背景としては 第一に 被告人以外の主な手続への関与者がすべて専門家であったため その合意によって審理の手続を変更することが比較的に柔軟に許容されたこと 第二に 直接主義や口頭主義が緩和され 公判廷における証拠調査を通じてではなく 裁判官が後で書面を検討することによって心証の形成を行ってきたためであるということが挙げられる 8 7 犯行時の年齢を見ても 14 5 歳の少年はいないが 16 歳の少年はいる 8 葛野尋之 少年事件の裁判員裁判 季刊刑事弁護 57 号 2009 年 44 頁 - 3 -

4 しかし このような配慮が裁判員裁判としては 困難になるという問題が生じる 裁判員裁判では 公判前整理の手続を通して争点を明確にして証拠を整理し 証拠調査の範囲を確定した後 裁判員が審理の内容を理解することができるよう 分かりやすい審理を展開する必要がある また 証拠調べでは 直接主義と口頭主義が徹底的に適用され これまでのような裁判官の事後的検討によるものではなく 公判廷での証拠調査によって裁判官と裁判員のすべてが心証を形成しなければならなくなる それゆえ 書面中心の審理は最小限に留まり 証人尋問や証拠調べを中心とし 書面の調査においても 要旨の告知ではなく 理解しやすい内容の朗読にしなければならないものとして変化していかざるを得ない (2) 公開裁判の問題イ. 少年審判の非公開の意義少年法 ( 第 22 条第 2 項 ) は 少年審判の非公開を規定しているが 少年審判の非公開は伝統的に家庭裁判所で開かれる少年審判の最大の手続的特色の一つであった 少年のプライバシーの保護 社会的ラベリングの防止 少年の更生と保護 健全な育成などの根拠から 少年審判の非公開が正当化されてきたのである しかし 最近殺人罪などの重大な犯罪を犯す少年犯罪が注目を浴びることになり 憲法上の公開裁判の原則を貫徹するという観点から あるいは国民の知る権利や報道の自由という観点から 少年法第 22 条による全面的な非公開は 憲法の上でも正当化されず 少年審判も原則的に公開すべきであるという批判が増加した 9 しかし 少年審判は 少年の自由を強制的に剥奪する決定を行うという消極的な側面以外にも 少年が主体的に非行を克服できるよう 適切な援助を行うための手続でもあるという積極的な側面をもっている 特に 後者は犯罪的な危険性を除去し 再犯を防止するという社会防衛的な要請によるものではなく 少年に対する人間としての尊厳への本質的な要請である成長発達権を保障するという意味を有すると理解しなければならない したがって 少年に対する適正手続は 単なる自由権的な人権保護のための専断的 恣意的手続を排除するためのことではなく 少年の成長発達権を保障するという意味での少年保護を実現するための手続的保障として要求されると考えなければならない 10 このように少年審判は 少年の成長発達権を保障するために少年自身が非行を克服することができるよう支援する手続なので 適正手続の本質的な要請として少年が手続の中で主体的に参加し 自分の意見を自由に表明することができるよう保障しなければならない 少年法第 22 条第 1 項に対しては このような意味が含まれているものとして理解すべきである また 国連 9 憲法は 公開裁判の原則を規定しているが ( 第 82 条 ) 少年保護事件は公開が要求される訴訟事件ではなく 憲法に従って公開が要求される対審ではないという点で 非公開に行っても憲法違反ではないという ( 高松高決昭 29 年 8 月 5 日 高刑集 7 卷 8 号 1255 頁 ) 10 葛野尋之 刑事裁判の公開と少年審判の非公開 少年の適正手続としての審判非公開 少年法の展 望 ( 澤登俊雄先生古稀祝賀論文集 ) 2000 年 3 月 6 日 234 頁 - 4 -

5 の少年司法運営最低基準規則 ( 北京ルール ) が 公正で適正な審理 を要求する第 14-1 条と第 14-2 条において 手続は 少年にとって最善の利益になる方向で 少年が手続に参加して自分を自由に表現できる相互理解の雰囲気の中で行われなければならない と定めているのも 同じ脈絡である 11 子どもの権利条約及び北京ルールは 少年の主体的な参加という観点から少年審判を徹底的に再構築することを要求しているが 少年の主体的な参加ということは 単に少年の陳述だけではなく すべての局面で手続の環境を如何に配慮するかに関わる問題である 少年の自由な自己表現のためには まず素直に自分の心を開くことが必要であり このためには審判に関わる大人たちの受容的な相互理解の雰囲気が必要になる 12 結局 少年司法における適正手続とは 少年審判が公開の対審手続によって行われることを要求しないものとして考えなければならない 逆に 少年審判が公開の対審手続によって行われることは 少年に対する適正手続の保障ではなく その正反対として見なければならない 少年審判において少年が主体的に手続へ参加し 自由に自分自身を表現できるようにするためには 少年審判は 対審手続ではなく非公開とするべきであり これこそが 少年の適正手続を確保するための本質的な要請であるといえる 従って 単に公開の必要がないということではなく 非公開として行われなければならないという見解に全く賛同する 13 ロ. 少年刑事裁判 ( 裁判員裁判 ) の非公開問題少年審判において非公開審判が適正手続の本質的な要素であれば このような原則は一般の刑事裁判であれ 裁判員が参加する刑事裁判であれ 同じく適用されなければならない 少年刑事裁判 ( 裁判員裁判 ) の公開は 第一に 傍聴人がいる法廷なので 少年は萎縮してしまい 自分の言いたいことを思う存分に表現することが難しくなる 第二に 少年とその家族のプライバシーに関わる情報が公開の場で知られることになる 第三に これらによって結局 少年の社会復帰や更生に望ましくない影響を及ぼすことになる 14 このような弊害を防止するために 少年刑事裁判において様々な実務上の特別の配慮を行ってはいるが 根本的な解決策にはならない しかも このような実務上の特別な配慮も 裁判員が参加する形態の裁判ではより一層保障することができなくなる 裁判員裁判は 直接主義と口頭主義が徹底的に適用されることによって 少年のプライバシーに関する詳細な情報が裁判官と裁判員だけではなく傍聴人へも広く知られる恐れが高くなる このような理由から 少年刑事裁判 ( 少年裁判員裁判 ) の公開は再検討しなければならない その方策として次の三点が議論されている 第一に 公開停止に関す 11 葛野尋之 非行事実認定における司法と福祉 刑法雜誌 39 卷 1 号 (1999 年 ) 165 頁 12 津田玄児 少年法と子どもの人権 1998 年 125 頁 ; 前野育三 司法福祉論と少年法 加藤幸男ほか編著 司法福祉の焦点 1994 年 27 頁 13 葛野尋之 注 10) の論文 239 頁 14 笹倉香奈 裁判員裁判と少年のプライバシー 情操保護 刑事裁判の公開原則の問題点を中心に - 5 -

6 る見解である 15 つまり 公開原則の例外を認めている日本の憲法第 82 条第 2 項 公共秩序または善良な風俗を害する恐れがある場合 の解釈として 少年被告人に対する刑事裁判を公開することによって少年の重要な権利や利益が侵害されるという点が 公共秩序 に該当するとして その公開を停止することができると考える見解である ここでいう公共秩序とは ある利益が 一定の範囲内にある第三者に対して 尊重してもらうことを要求することができる憲法上の基本的な人権として承認された場合 審理の公開によってその利益の侵害が定型的に予想される時の法秩序が 公共秩序 に該当するということである 16 このように考えると 少年の重要なプライバシーに関する事項が問題になる場合には 憲法第 82 条の要件に基づいて裁判官の合意によって裁判の公開を停止させることもできるだろう しかし 解釈論だけでは限界があり 立法的な解決が望ましいと考えられる 17 第二に 少年刑事事件 特に少年に対する裁判員裁判は 保護主義と成長発達権の保障に基づいて 公判の非公開を主張するのが一層効果を発揮できるという見解である 18 第三に 家庭裁判所で刑事処分相当性を理由として検察官へ逆送する場合 少年が公開の刑事裁判に主体的 かつ効果的に参加することができるという十分な判断がなされた場合に限って 事件を逆送すべきであり 少年事件が刑事事件にかけられた後 このようなことについて争いや疑問が生じ 公開の刑事裁判では少年の適正手続が確保できないと認められた場合には 直ちに手続を中止し非公開 または少年法の第 55 条に基づいて事件を家庭裁判所へ再送致しなければならないという見解がある 19 少年司法の特性に基づいた第二と第三の見解がより説得力があると考えられるが 私見では これらに付け加えて 一般市民の裁判員が参加する裁判員裁判では 公開裁判 という目的はすでに達成したこと と見なすこともできるのではないかと考える この場合 少なくとも一般傍聴人による裁判の傍聴は制限することができるのではないだろうか 実際の少年裁判員裁判を傍聴して見ても 20 少年を公開裁判廷に座らせたまま 1 時間 2 時間と長時間にわたり少年のプライベートな調査内容について 裁判官 裁判員 検察官 弁護人が攻防を展開することは 少年本人には耐えられない拷問のように見えた 少年法の中には 少年刑事裁判の場合は 少年の保護と教育 そして健全育成 という肝心な問題を無視して構わないという規定は どこにも存在しない 季刊刑事弁護 57 号 2009 年 49 頁 15 上掲論文 50 頁 ; 川村百合 55 条移送が爭点となる場合の立証上の問題点 季刊刑事弁護 57 号 2009 年 66 頁 16 伊藤眞 営業秘密の保護と審理の公開問題 ( 下 ) ジュリスト1031 号 頁 17 角田正紀 少年刑事事件を巡る諸問題 家裁月報第 58 卷 6 号 2006 年 頁 18 高內寿夫 少年における人権論の構造 澤登俊雄 高內寿夫編著 少年法の理念 2010 年 56 頁 19 葛野尋之 少年司法の再構築 2003 年 450 頁 20 大阪地方裁判所堺支部で行われた少年裁判員裁判を傍聴 ( 2010 年 12 月 13 日 ) - 6 -

7 (3) 保護処分該当性を認めて家庭裁判所へ再移送する問題少年法第 1 条が闡明している 健全育成 という目的は 少年事件に対する刑事裁判においても適用されるものであり 法制度の全体にわたって少年審判と保護処分優先の構造が支配する 従って 少年に対する教育あるいは改善や更生のために 刑罰よりは保護処分が有効であると判断されれば これらの事件を検察官に逆送してはならず 逆送された後の刑事裁判所においても再びこれらを家庭裁判所へ再移送する ( 少年法第 55 条 ) のが妥当であると考えなければならない 少年犯に対する裁判員裁判では このような決定に裁判員が関与するものと規定している ( 裁判員法第 6 条第 2 項の2 号 ) その理由としては 家庭裁判所へ移送すべきかどうかについての判断が 有罪を認めた後の広い意味での量刑に関する判断の一種であるからという説明がなされている 21 また 家庭裁判所へ移送する判断に含まれる 犯罪事実の認定及び刑事処分の予想というそれぞれの判断は 有罪判決で裁判員が関与する判断と実質的に同一の内容である以上 予想される刑事処分と保護処分の具体的な比較検討に関しても量刑に準ずるものとして裁判員が関与することを認めるに支障はなく この部分だけを分離して裁判官のみの判断事項にするのは適当ではないという考えに基づくもの という指摘もみられる 22 このように 家庭裁判所への再移送に関する判断と刑事処分が相当であると判断される場合の量刑を含めて 少年事件の処遇に関する決定の全体について 裁判員が関与しなければならない判断となっているのである 23 特に 現在の少年法には 家庭裁判所が行う検察官への逆送に対する不服の規定がないため これまでの実務をみても 刑事裁判所が行う家庭裁判所への再移送に関する決定は 最初 家庭裁判所が検察への逆送決定をした後の諸事情が変化したことに基づくと同時に 実質的に家庭裁判所が出した逆送決定を破棄し 事件を家庭裁判所に戻す判断として認められたという 24 このように重要な意味をもつ保護処分該当性に関する判断であるにもかかわらず 刑事裁判に始めて関与し しかも少年司法のこと 特に保護処分の意義や内容に対してよく理解していない裁判員に対し これらの判断を期待することは難しいという見解も見られる 25 少年法第 55 条による家庭裁判所への再移送 そして その前提になる第 20 条の規定によって検察官に送られる逆送と原則逆送の意義や要件に関しては 必ず裁判員に分かりやすく説明することが必要になる しかし 現在 実施されている少年裁判員裁判をみれば 検察官に送られた原則逆送の犯罪少年の場合 保護処分該当性に関する判断を非常に狭くて厳格に解釈しているように見える つまり 家庭裁判 21 池田修 解說 裁判員法 ( 第二版 ) 2009 年 32 頁 22 辻裕敎 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の解說一 法曹時報 38 卷 11 号 2007 年 93 頁 23 葛野尋之 少年事件の処遇決定と裁判員裁判 少年法の理念 2010 年 173 頁 24 葛野尋之 注 8) の論文 45 頁 25 佐藤博史 竹田眞 重大少年事件と裁判員制度 現代刑事法 第 7 卷 1 号 2005 年 91 頁 - 7 -

8 所が判断した原則逆送の決定を尊重するとともに 家庭裁判所が逆送を決定するた 26 めの根拠である 刑事処分以外の措置が相当であると認められる特段の事情はない という状況の変化がない限り 家庭裁判所への再移送は考慮に入れないという方向として運用されているような印象が強い (4) 社会調査記録の取扱に関する問題社会調査とは 裁判官が家庭裁判所調査官に下した調査命令 ( 少年法第 8 条 2 項 ) に基づいて調査官が担当する 要保護性 に関する調査である 調査官は 調査命令を受けると法律記録を検討し必要な照会書を送ったり 少年または保護者及び関係者との面接の計画を立てたり 呼び出しをかけたりする 社会記録のファイルの中には 調査官の社会調査の進捗により 関係機関への照会に対する回答 保護者に対する質問表の回答 保護者が面接のときに持参した少年の通知表のコピー 少年鑑別所による鑑別結果の報告書 付添人が提出した資料 調査官の調査の報告書などが含まれている 被害者に対する調査が行われた場合には 被害者からの回答の文書も入っている 少年が試験観察の処分を受けた場合には 試験観察の期間中の少年の日記や調査官宛の手紙などが入っている場合もある 審判が終わった過去の記録も進行中の社会記録の一部を構成する このように作成した社会記録は 当然少年の要保護性を判断するための基礎となる非常に重要な資料である したがって 少年保護事件の記録及び証拠物の閲覧や謄写に関しては 必ず裁判所の許可を得なければならない そして 審判開始の決定が出された後には 付添人だけがこれらの記録を閲覧することが出来るように規定されている ( 少年審判規則第 7 条 ) 実務上 法律記録に関しては 弁護士である付添人の申し出があった場合 裁判所は関係者のプライバシーに関する事項を特定できないようにしてから謄写を許可することもできるが 社会記録の謄写に限っては謄写自体を一切 許可していない 27 少年に対する社会記録は 少年審判はもちろん 刑事裁判でも少年事件の充実な審理や適切な処遇決定のために必要な基礎の証拠資料として 当事者の同意に基づいて裁判所が職権で採択したり 28 または弁護人の要求によってほぼ例外なく証拠として採択されたり 要保護性を主張するときの資料として活用されてきた 29 ところが 保護事件に対する少年審判は 非公開審判なので 特に少年の社会記録が公開されることを恐れる必要はないが 刑事裁判を受ける場合には公開裁判になるので 事情は変わってくる 実務上の一般刑事裁判では 少年の社会記録が証拠として用いられる場合 社会調査の結果だけをごく簡潔に告知し またはデリケート 26 司法研修所編 難解な法律概念と裁判員裁判 2009 年 59 頁以下 ; 村山裕 少年逆送事件の問題 法律時報第 81 卷 1 号 2009 年 34 頁 27 相川裕 裁判員裁判における社会記録の取扱いの問題点 季刊刑事弁護 57 号 2009 年 55 頁 28 葛野尋之 注 23) の論文 181 頁 29 相川裕 注 27) の論文 57 頁 - 8 -

9 な事柄に関しては 傍聴人に伝わらないように配慮する方法によって扱われてきた それから省略した事柄については 裁判官が公判廷以外で社会記録を閲覧し その内容を理解するという方法で対応することができた しかし 裁判員裁判では 直接主義や口頭主義が徹底的に追求されるため 少年の社会記録が公判廷の中で公開される危険性がある このような危険性のため 要保護性を立証するための観点から 本来なら省略できない証拠であるにもかかわらず 弁護人側がその調査の請求を事実上 断念せざるを得ない事態も生じうる また 社会記録が公開法廷の中ですべて露わにされうるという事実が広く知られた場合 調査の前提である少年と関係者との信頼 協力関係が成り立たず 結局 調査官が必要とする情報を収集することが難しくなるということも生じうる さらに 調査官が自ら萎縮され 検察へ逆送される可能性のある事件を中心として 必要十分な社会記録の編成が出来なくなるのではないかという心配もある 30 また 専門的で膨大な内容のため 裁判員たちが少年の要保護性を正確に判断することが難しくなるという側面がある 31 (5) 法廷での被害者の意見陳述に関する問題被害者などが公判の中で被害に関する心境やその他の被告事件に関する意見を陳述したい場合 被害者などから意見陳述の申し出があった場合には 公判期日に意見陳述の機会が与えられる ( 刑訴法 292 条の2 第 1 項 ) この場合 被害者などは前もって検察官に申し出を行い これらを受けた検察官は意見を添付して裁判所に通知する ( 同条第 2 項 ) これに対して裁判所は審理状況などを考慮し 口頭による意見陳述が相当でないと判断された場合には これらを書面で提出するように求めることができる また 意見陳述自体を認めない場合もある ( 同法第 292 条の2 第 7 項 ) 法廷での被害者の意見陳述制度は 2000 年の刑事訴訟法の改正によって新設された制度である すでに 裁判員裁判の法廷の中で被害者遺族などが被告人に厳罰を要求するなどの実例が増えつつある 前述した少年裁判員裁判制度が抱えている問題点に加えて 被害者が裁判の中で直接少年に対して厳罰を要求する状況は 裁判員に与える影響の問題を別にしても 少年の改善や健全育成に望ましくない影響を及ぼす恐れがあるので 少年裁判員裁判で被害者が陳述をする場合には 少なくとも少年を退廷させることが出来るよう 裁判員法を改正する必要があると考える Ⅲ. 少年裁判員裁判の判例検討 30 上掲論文 58 頁 31 このような困難を避けるためには 少年調査票を作成した調査官を証人として採択し 公開制限もしくは期日外の尋問を通じて口頭で説明を聴く方法をとることができるという意見がある ( 葛野尋之 注 23) の論文 183 頁 ; 相川裕 注 27) の論文 59 頁 ) - 9 -

10 1. 名古屋地裁の判例 (2009 年 12 月 4 日 ) 32 (1) 事件概要本件は 日本で行われた最初の少年裁判員裁判だった 17 歳の少年が2007 年 9 月 2009 年 2 月と3 月に名古屋市内で 17 歳と20 歳 26 歳と21 歳の女性に対し 強姦と傷害 強盗を連続して犯した事件である 弁護人の主張によると 被告人は高校 1 年のときに学校を中退し 好きだった野球をやめることになり 親との関係も疎遠になり非行に走ったという 少年は 学校中退後 恐喝事件で家庭裁判所から保護観察の処分を受けたが 本件は その保護観察の期間中に起きた再犯事件である (2) 量刑事由裁判長は 被告人のために酌むことができる事情として次のように述べている 被告人は この刑事裁判を受ける前までは 不合理な弁解を続けていたものの 公判廷では各犯行をすべて認めるに至った これは被告人なりに自己の行為を正面から受け止め 反省を深めつつあるものと見うる ことに最終陳述では 涙ながらに今後犯罪をせず立ち直る旨の決意を述べており 被告人の更生への意欲の一端が認められる 被告人は 刑事裁判を通じて 他者の気持ちを想像しようとするようになってきている 被告人は少年であり 今後の条件次第で 自己を改善し更生しうる可能性が残されている 被告人の父親は 法廷で 今後は被告人としっかり向き合っていくことを誓っている 被告人に対するこれまでの親の監督は不十分であったことは否めない しかし 被告人も 父の言葉に涙していたことからすると 父子間の感情的つながりは絶たれておらず 今後の被告人の成長と親子の積極的な関わり合いがあれば 両親の下での被告人の更生の可能性は期待できると考えられる しかし 裁判長は 行為様態の悪質性 結果の重大性などに照らせば 被告人の刑事責任は重大である 同種の事例を踏まえて検討すると 本件では無期懲役刑を科することは相当とはいえないが 被告人のために酌むことができる事情を最大限考慮しても 少年法の定める有期懲役刑の上限である主文の刑に処することはやむを得ないものと判断した と述べている 結局 本事件の検察求刑は 懲役 5 年以上 ~10 年以下の不定期刑であったが 評議や評決でも減軽されず 検察の求刑がそのまま受容された 33 公判では 少年の生い立ちや家庭環境に対して 家庭裁判所調査官が作成した調査報告書の中から 年 ( わ )1697 号强姦致傷 わいせつ略取 監禁 强姦 强盜 ( 最高裁判所 jp/search/jhsp0010?action_id=first&hanreisrchkbn=01) 33 当時 裁判に参加した裁判員たちの記者会見によると 無期懲役刑が妥当だと思ったが 父親の証言を聞くうちに 少年であるからこそ更生が可能だと思った 成人だったら 15 年以上の懲役に処したかった 少年の更生を考えると 少年法が理解できる との答弁がみられる ( 毎日新聞 2009 年 12 月

11 結果が重大であるので刑事処分が相当する という結論部分だけが朗読されたという 34 家庭裁判所調査官が作成した社会記録が証拠として採択されたが 少年保護のため詳細な内容がほとんど省略されたまま 結論部分だけが告知されたとみられる 保護処分該当性についてどのように評議されたかに関しては 把握することはできないが 調査官の社会記録の中で刑事処分が相当であるという結論だけが告知されたことから 刑事処分が妥当であるという理由で ( 原則逆送の対象事件ではない ) 検察への逆送決定を出した家庭裁判所の判断を尊重し 裁判員裁判でも保護処分の該当性を否定したことと推測される 少年裁判員裁判としての始めてのケースということもあり 事件の深刻性を考慮しても刑事処分ではない保護処分の該当性を認めるには 限界があったように見られる 2. 那覇地裁の判例 (2010 年 1 月 21 日 ) 35 (1) 事件概要本件は 沖縄米軍の海兵隊に所属していた 19 歳の少年兵が2009 年 8 月にタクシー強盗を犯した事件である 少年は タクシー運転手から金員を強取するとともに乗車料金の支払いを免れようと企て 2009 年 8 月 1 日午後 8 時 32 分ころ 那覇市松山 2 丁目所在の路上において 被害者が運転するタクシーに乗車し 同市内の別場所の路上に至って同車を停止させ 運転手に対し その背後から左手で長さ約 12 センチメートルのナイフを同人の首に突き付け 右手で同人の右腕を掴み 暴行脅迫を加え その反抗を抑圧した上 同人から現金 2 万 1000 円及び100 米ドル在中のバック及び現金 6110 円在中の釣り銭箱を強取するとともに 乗車料金 500 円の支払いを免れ 被害者に対し 安静加療約 7 日間を要する傷害を負わせた 海兵隊員である被告人は 補給部隊における職務に不満を持ち タクシー強盗 ( 約 3 万 8 千円相当 ) をして自己の行動力などを上官にアピールすれば 従前からの希望とおり特殊部隊に異動することができると安易かつ短絡的に思い込み その身勝手な動機に基づき 犯行に及んだという (2) 量刑事由検察官は 本件犯行が 金銭の利得を主目的とするのではなかったにせよ 計画的犯行であり 証拠隠滅工作等 犯行後の経過を含め 悪質なものである 本件犯行の態様は 一歩間違えれば 被害者に対し 生命を脅かす怪我をさせた可能性も十分にあったのであって 本件犯行態様の危険性の高さは特に重視しなければならない 被害者は精神的なショックを受けたほか 金銭的な被害も少なくなく その結果の重大さは否定することができない 日字 ) 34 読売新聞 2009 年 12 月 4 日字 35 この資料は 当時の事件を傍聴した研究者から提供されたものである

12 被害者は 被告人の厳重処罰を求めており 被告人の量刑上 その被害感情の厳しさも合わせ考慮すべきである 被告人の刑事責任を決めるに際しては 今後の社会全体において 同種犯罪の発生を抑止するという観点も 無視することができない と厳しく追及している 一方 弁護人の弁論において被告人のために酌むべき事情として主張する事実は 次のようである 被告人は 本件犯行を認め 当公判廷でも真摯な反省の態度を示している そして 被告人は 被害者に対し 約 38 万円の被害弁償をした上 追加の弁償の申し出もしている 被告人が未だ少年の年齢にあることは 被告人の量刑上 無視することのできない有利な事情であり また この点については 被告人が 外国人であることを理由として 保護処分ではなく 刑事処分に付されたという事情も考慮しなければならない 36 その身勝手さは 同時に 被告人の未熟さをも示すというべきであり 被告人には その改善更生を期待すべきものがあると考えられる そして 被告人の母親が 米国から来日し 当公判廷において 被告人の今後の監督を誓っていること及び被告人の上司が被告人の真面目な仕事ぶりを証言していることは その更生を大いに期待することができる事情と考えられる 被告人が 日本及び米国において 犯罪歴を有しないこととも合わせ 被告人のために有利に考慮すべきである 37 裁判長は 以上を前提とし 被告人に対する刑の重さについて検討するに 本件の犯行態様が危険性の高いものであり その結果が重大であること等の事情からすれば 被告人の刑事責任は重いものであり 実刑は免れない ただし 本件犯行については 被害金品の多くが被害者のもとに回復されていると推測できるほか 被害者との示談が成立している上 被告人が未だ少年であり その更生を期待することができる前期の諸事情があることから これらの諸事情をその刑期の点において特に考慮するものとし 酌量減軽をした上で 主文のとおり判決する と結論付けている 検察官の求刑は 懲役 4 年以上 6 年以下であったが 判決は懲役 3 年以上 4 年以下として減刑された 本裁判も 裁判員を含めた裁判官らが保護処分の該当性に関してどのように議論し判断したかについては はっきりされていない 私見としては 少年が初犯だったことなどを斟酌すれば 当初家庭裁判所から検察官へ逆送する程度の事件ではなかったのではないかと思われる 沖縄住民たちの米軍に対する感情などを考慮し 検察官へ逆送したケースではないかとみられるが 更生の可能性を認めながらも 実刑を言渡した判決の姿勢については 納得のいかないところが多い もっとも 外国人であることを理由として 保護処分ではなく 刑事処分に付された ということがいったい何を意味しているのかについては 今後の一つの 36 少年側から実刑を受けて一刻も早く母国に帰りたい ( 強制退去の形により?) という希望が出されたようだが それにしても弁護人のこのような言い方については 理解し難いところがある 37 弁護人は 保護処分の該当性を主張した痕跡は見られず ただ刑期の酌量減軽だけを願ったよ

13 研究課題としたい 3. さいたま地裁の判例 (2010 年 6 月 3 日 ) 38 (1) 事件概要この事件の少年被告人は 判決時に満 18 歳のフィリピン国籍の少年である この少年は 小学校 6 年のときに母親と一緒に来日し 日本語の能力の問題は少ない 少年は中学校のときには バスケットボールの代表としても活躍し バスケットボールの特待生として工業高校 ( 夜間 ) に進学した 非行の前歴としては 中学 2 年のときに傷害事件で保護観察の処分を受けたことがあり その後 本件をはじめとする十数件の路上強盗事件で逮捕された 本件は 被告人が不良グループのメンバーやその周辺者 友人らと共謀の上 2009 年 1 月から同年 2 月中旬にかけて 通行人を狙って順次敢行した路上強盗致傷 9 件 及び強盗 1 件 その3ヶ月後に原動機付き自転車 1 台を盗み さらに同日 被告人単得でナンバープレート 1 枚を盗んだという窃盗事件 2 件の各事案である 被害者は 17 歳から60 歳までで それぞれ 5 日から2ヶ月間に及ぶ傷害を負った 被害額は 約 3 万円がもっとも多い金額である 少年は2009 年 5 月 29 日に逮捕され 自己の犯行を全部自白しており 同年 9 月 29 日に家庭裁判所へ送致 国選弁護人が選任された 一部の被害者とは示談が成立され 被害も弁償している 少年鑑別所や専門家の見解は少年院送致の意見だったが 家裁調査官は検察官への逆送の意見を出した 結局 10 月 23 日の家裁審判の結果も同じ結論であった 他の6 人の共犯少年たちは 全員 少年院送致処分を受けている 裁判員裁判の公判は 準備手続を経て2010 年 5 月 24 日に始まり 6 月 3 日に判決が言渡された (2) 量刑事由検察官の求刑は懲役 5 年 ~10 年の不定期刑であり 判決は懲役 4 年 ~7 年だった 被害者側の傍聴と意見陳述はなかった 裁判長は まず 弁護人が主張する保護処分の相当性について検討しているが 各犯行の態様が危険で結果が重大であり 犯情が極めて悪質であるだけでなく 比較的短期間のうちに 共犯者を変えて被告人自身が主体的かつ積極的に犯行に及び その結果 10 件もの多数の強盗致傷 強盗事件を犯している また 未だに各被害者が被告人を許しているとは認められず 地域社会に与えた不安も大きい 規範意識の乏しさは明らかである このような本件事案の重大さ 事件の多さ 規範意識の乏しさに照らすならば 被告人が本件各犯行時 17 歳 現時点でも 18 歳の少年であることや被告人の生育環境からして被告人の未熟な考えを改めさせるべく教育を行う必要がある うである 年 6 月 3 日判決 2009 年 ( わ ) 第 1903 号 同第 2063 号 同 2010 年 ( わ ) 第 130 号

14 こと 被告人の反省状況や監督者の存在 更には 刑事処分によって将来強制退去に付される可能性があること等を十分に考慮してもなお 保護処分が許容される事案とはいえず 刑事処分を選択するほかない と保護処分相当性を否定している しかしながら 少年被告人の不遇な生育環境からして 少年の未熟な考えを改めさせるべく教育を行う必要があることを認めながらも しかも 母親や宗教上の父による監督や支援の存在を認めながらも どうして 少年院送致など保護処分による教育の可能性を否定する矛盾を呈しているかは納得がいかない部分である 結局 裁判長の量刑理由は 次の通りである 危険かつ悪質な事案であることや 結果の重大性 その件数の多さに照らせば 被告人の刑事責任は極めて重い しかしながら 被告人の反省状況や現在 18 歳という被告人の年齢に照らせば 被告人が刑務所における適切な矯正処遇を受けることによって比較的に短期間で更生することも十分可能であると認められる また 被告人の社会復帰後は 深い親和感を抱いている母親や宗教上の保護者という監督者 ( 少年はカトリック信者としてその代父という方をいう ) が存在し 就職先も確保されている こうした諸事情を総合的に考えると 被告人に対しては 実刑に服させることが必要ではあるものの 可能な限り早期に社会復帰し 更生することを期待し 酌量減軽した上 主文の刑に処するのが相当と判断した なぜ 刑事処分による矯正教育が少年の更生のためにより効果的かについての具体的な説明がなされていないだけではなく 保護処分によってはそのような教育効果がどうして期待できないかについては 納得のいく説明が見られない ただ 犯罪が重くて保護処分ではなく刑罰のほうが相応しいという程度に留まっているだけである 事件を担当した弁護人は 少年の誠実性を裁判の中でどう証明するかについて苦労したという 弁護人は 家庭裁判所が再び審判を行い 少年院に送ることによって 日本の少年たちとの共同生活を通して文化の差や葛藤を克服できるよう 教育処分を施すのが必要であると考えて 保護処分該当性を理由とする家庭裁判所への再移送を主張したが 受け入れられなかった この事件も 前述の那覇地裁の判決と同じく 更生への可能性を認めていながらも 他の共犯少年たちとも異なり 実刑が下された点から 釈然としない疑問が残る Ⅳ. 終わりに 日本の少年司法体系は 家庭裁判所先議制を採択しているので 少年に刑事処分を科するためには 家庭裁判所が検察官に逆送しなければならない 最近の少年法改正においては 厳罰化の動きによって 16 歳以上の少年が殺人罪などの重大な罪を犯した場合には 刑事処分のために原則逆送することが規定されている ( 第 20 条第 2 項 ) しかし このような場合でも 例外規定として刑事処分以外の措置が相当であると認められたときには 逆送を行わないこともありうる 昨年度の 5 月

15 に裁判員裁判制度が施行されて以来 未だに少年事件に対する裁判員裁判が少ないのは このような家庭裁判所の謙抑的な運用姿勢が反映されていると考えられる しかし 件数は少なくても 検察官に逆送されて裁判員裁判が行われたケースをみれば 少年法の理念に鑑み犯罪少年が裁判員裁判の対象になる場合を特別に配慮したり 少年の健全育成を重視した工夫を施したりするところは少ないことが分かる 以上をふまえて いくつかの改善策を提示すれば以下の通りである 第一に 少年法の理念を優先するとしたら 犯罪少年を裁判員裁判から外す以外に方法はないと考えられる それですべての問題が解決されるわけではないが 特に被害者に対する問題は そのケアとともに少年の真摯な反省と謝罪ができるよう教育処分を施すことによって対応しなければならない 第二に どうしても犯罪少年を裁判員裁判から外すことができない場合は 少年の保護や健全育成を考慮するための工夫が切実である すなわち 裁判廷に一般人の傍聴を制限できるようにすること 少年のプライバシーのために必要な場合には少年被告人を一時退廷させることができるようにすること 裁判員が少年司法の特殊性や専門性について十分理解できた上で裁判に臨むことができるようにすること 39 少年裁判員裁判では公判廷における直接的な被害者陳述を避ける方策を工夫することなど 裁判員法を少年法の理念と特性に合わせて全面的に改正しなければならないと考える 39 つまり 少年裁判員裁判の成敗は 重い刑事処分の方ではなく 少年法第 55 条による家庭裁判 所への再移送の決定が行われることができるか というところにかかっていると考える

16 参考文献 相川裕, 裁判員裁判における社会記錄の取扱いの問題点, 季刊刑事弁護,57 号, 池田修, 解説 裁判員法 ( 第二版 ), 弘文堂,2009. 伊藤眞, 營業秘密の保護と審理の公開問題( 下 ), ジュリスト1031 号,1993. 川村百合, 55 条移送が争点となる場合の立証上の問題点, 季刊刑事弁護,57 号, 葛野尋之, 少年事件の裁判員裁判, 季刊刑事弁護 57 号,2009. 葛野尋之, 刑事裁判の公開と少年審判の非公開 少年の適正手続としての審判非公開, 少年法の展望 ( 澤登俊雄先生古稀祝賀論文集 ), 現代人文社, 葛野尋之, 非行事実認定における司法と福祉, 刑法雜誌,39 卷 1 号,1999. 葛野尋之, 少年司法の再構築, 日本評論社,2003. 葛野尋之, 少年事件の処遇決定と裁判員裁判, 少年法の理念, 現代人文社, 齊藤義房, 少年逆送 裁判員裁判 ( 状況報告 )," 裁判員裁判のための対人援助專門職ネットワーク " 報告文 (2010 年 7 月 24 日 ). 佐藤博史 竹田眞, 重大少年事件と裁判員制度, 現代刑事法第 7 卷 1 号,2005. 笹倉香奈, 裁判員裁判と少年のプライバシー 情操保護 刑事裁判の公開原則の問題点を中心に, 季刊刑事弁護,57 号,2009. 角田正紀, 少年刑事事件を巡る諸問題, 家裁月報第 58 卷 6 号,2006. 司法研修所編, 難解な法律概念と裁判員裁判,2009. 高内寿夫, 少年における人権論の構造, 澤登俊雄 高內寿夫編著, 少年法の理念 現代人文社,2010. 辻裕敎, 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の解說(1), 法曹時報 38 卷 11 号,2007. 津田玄児, 少年法と子どもの人権, 明石書店,1998. 前野育三, 司法福祉論と少年法, 加藤幸男ほか編著, 司法福祉の焦点, ミネルブァ,1994. 村山裕, 少年逆送事件の問題, 法律時報第 81 卷 1 号,

17 -

satsujinjiken_muki1

satsujinjiken_muki1 まさかりの部屋殺人事件 判例無期懲役判決 (2005/7/21~2012/12/17) 第一審 No. 裁判員 判決 求刑 死者数 罪名 裁判所 日付 2345 裁判員 無期懲役 求刑無期 3 殺人罪 ( 無理心中 ) 大阪地裁 2012/12/17 2343 裁判員 無期懲役 求刑無期 1 強盗殺人などの罪 横浜地裁 2012/12/14 2342 裁判員 無期懲役 求刑無期 1 殺人 強姦致死などの罪

More information

citizen_judge_hanrei_2009

citizen_judge_hanrei_2009 まさかりの部屋裁判員裁判裁判員裁判での 2009 年の判決例 (2009/08/06~12/18) 2009 年裁判員裁判対象事件第一審公判が終了した人数 No. 判決求刑死者数罪名管轄裁判所日付 977 裁判員懲役 5 年 3 月求刑懲役 8 年 0 殺人未遂などの罪岡山地裁 2009/12/18 *53 裁判員懲役 5 年求刑懲役 6 年 0 現住建造物等放火の罪長崎地裁 2009/12/18

More information

satsujinjiken_2sin1

satsujinjiken_2sin1 まさかりの部屋殺人事件判例控訴審 (2005/09/29~2012/12/21) 2005 年 6 月 7 日から 2010 年 1 月 25 日までのデータ (No.001~1000) でのグラフです No. 判決 一審 ( 備考 ) 死者数 罪名 裁判所 日付 2355 控訴棄却 懲役 19 年 1 殺人罪 名古屋高裁 2012/12/21 2335 一審破棄 無罪 一審無期懲役求刑死刑 1 殺人

More information

satsujinjiken_murder2

satsujinjiken_murder2 まさかりの部屋殺人事件 判例主たる罪が殺人罪の場合 ( 第一審 ) (2013/1/11~2015/12/22) No. 判決求刑死者数罪名管轄裁判所日付 3216 裁判員懲役 25 年求刑無期 1 殺人などの罪水戸地裁 2015/12/22 3213 裁判員懲役 5 年求刑懲役 8 年 1 殺人罪那覇地裁 2015./12/18 3208 裁判員懲役 9 年求刑懲役 16 年 1 殺人などの罪千葉地裁

More information

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程 社会福祉法人恩心会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 個人の尊厳を最大限に尊重するという基本理念のもと 社会福祉法人恩心会 ( 以下 本会 という ) が保有する個人情報の適正な取り扱いに関して必要な事項を定めることにより 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守することを目的とする ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱うに当たっては その利用目的をできる限り特定する

More information

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合 Q45. 有期契約労働者が正社員と同じ待遇を要求する 1 問題の所在有期契約労働者の労働条件は個別労働契約, 就業規則等により決定されるべきものですので, 正社員と同じ待遇を要求することは認められないのが原則です しかし, 有期契約労働者が正社員と同じ仕事に従事し, 同じ責任を負担しているにもかかわらず, 単に有期契約というだけの理由で労働条件が低くなっているような場合には, 期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止

More information

法律学入門12

法律学入門12 法学 ( 法律学入門 ) A 第 1 2 回司法制度 ( 6 ) 講義資料 1. 刑事訴訟の流れ 犯罪発生から公判手続まで ( 1 ) 犯罪の発生 犯罪捜査を始めるのは 被害届の提出や職務質問 検視 ( 変死の疑いのある死体の調査 ) などがある また 捜査機関に対して犯罪事実を申告し処罰を求めるための制度として ( 1 ) や告発がある ( 1 ) 犯罪被害者やその親族などが申告する場合告発 第三者が申告する場合

More information

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの))

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの)) 目 次 表 1 新受人員表 1-1 罪名別の新受人員 1 表 1-2 庁別の新受人員 2 表 2 終局人員表 2-1 罪名別の終局人員 3 表 2-2 庁別の終局人員 4 表 3 選任手続の概況 5 表 4 選定から選任手続期日出席までの裁判員候補者数の推移 5 表 5 辞退が認められた裁判員候補者数及びその辞退事由の内訳 ( 選任手続期日の前と当日別 ) 6 表 6 選任手続期日において不選任決定がされた裁判員候補者数及びその内訳

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 資料 7 個人情報と 信書の秘密 の 保護について 信書の秘密 の保護 1 憲法上保障された権利 表現の自由の確保及びプライバシー保護の観点から 基本的人権として 検閲の禁止 と併せて 通信の秘密 の 保護を明記 憲法第 21 条第 2 項 検閲は これをしてはならない 通信の秘密は これを侵してはならない 2 信書便法における担保措置 憲法上の要請を受け 信書便法においても 検閲の禁止 と併せて

More information

citizen_judge_hanrei_2017

citizen_judge_hanrei_2017 まさかりの部屋裁判員裁判での 2017 年の判決例 (2017/01/10~12/26) 2017 年裁判員裁判対象事件第一審公判が終了した人数 No. 判決 求刑 死者数 罪名 裁判所 日付 3731 裁判員 懲役 4 年 -8 年 求刑懲役 5-10 年 1 自動車運転処罰法違反 ( 危険運転致死 ) 罪 横浜地裁小田原支部 2017/12/26 3730 裁判員 懲役 13 年 求刑懲役 14

More information

弁理士試験短答 逐条読込 演習講座 ( 読込編 ) 平成 29 年 6 月第 1 回 目次 平成 29 年度短答本試験問題 関連条文 論文対策 出題傾向分析 特実法 編集後記 受講生のみなさん こんにちは 弁理士の桐生です 6 月となりましたね 平成 29 年度の短答試験は先月終了しました 気持ちも

弁理士試験短答 逐条読込 演習講座 ( 読込編 ) 平成 29 年 6 月第 1 回 目次 平成 29 年度短答本試験問題 関連条文 論文対策 出題傾向分析 特実法 編集後記 受講生のみなさん こんにちは 弁理士の桐生です 6 月となりましたね 平成 29 年度の短答試験は先月終了しました 気持ちも 弁理士試験短答 逐条読込 演習講座 ( 読込編 ) 平成 29 年 6 月第 1 回 目次 平成 29 年度短答本試験問題 関連条文 論文対策 出題傾向分析 特実法 編集後記 受講生のみなさん こんにちは 弁理士の桐生です 6 月となりましたね 平成 29 年度の短答試験は先月終了しました 気持ちも新たにがんばりましょう! 今月から平成 29 年度短答試験の問題を解くために必要な条文を確認していきます

More information

H 刑事施設が受刑者の弁護士との信書について検査したことにつき勧告

H 刑事施設が受刑者の弁護士との信書について検査したことにつき勧告 福弁平成 20 年 ( 人権 ) 第 2 号の 1 平成 22 年 5 月 31 日 福島刑務所 所長佐藤洋殿 福島県弁護士会 会長高橋金一 勧告書 当会は, 申立人 氏からの人権救済申立事件について, 当会人権擁護委員会の調査の結果, 貴所に対し, 下記のとおり勧告致します 記第 1 勧告の趣旨申立人が, 当会所属 弁護士に対して, 貴所の申立人に対する措置 処遇に関する相談の信書 ( 平成 20

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) が成立し ( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) 社会保障 税番号制度が導入され 平成 27 年 10

More information

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの))

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの)) 総数 5,975 強盗致傷 1,444 殺人 1,253 現住建造物等放火 556 覚せい剤取締法違反 504 傷害致死 497 ( 準 ) 強姦致死傷 439 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 357 強盗強姦 289 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 165 偽造通貨行使 149 危険運転致死 72 通貨偽造 63 逮捕監禁致死 44 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 34 保護責任者遺棄致死 30 銃砲刀剣類所持等取締法違反

More information

satsujinjiken_hanrei9

satsujinjiken_hanrei9 まさかりの部屋殺人事件殺人事件判例 2014 年 1 月 14 日 ~12 月 25 日 (No.2703~2953) No. 判決求刑 ( 備考 ) 死者数罪名裁判所日付 2953 裁判員懲役 15 年求刑無期 2 強盗殺人などの罪さいたま地裁 2014/12/25 2952 裁判員懲役 8 年求刑懲役 10 年 2 殺人罪 ( 心神耗弱状態 ) 長野地裁松本支部 2014/12/24 2951

More information

<4D F736F F D E9197BF A8DD994BB97E BD896694C5816A2E646F63>

<4D F736F F D E9197BF A8DD994BB97E BD896694C5816A2E646F63> 少年刑に関する裁判例 < 少年法の規定について問題点を指摘している裁判例 >(4 件 ) 平成 19 年 12 月 17 日東京高裁判決 ( 殺人, 激発物破裂事件 ) ( 事案の概要 ) 犯行当時 15 歳 11か月 ( 高校 1 年生 ) であった被告人が, 住み込みで社員寮の管理業務をしていた両親を殺害した上, 現場である管理人室に都市ガスを充満, 爆発させ社員寮を損壊した事案 第一審 ( 東京地裁

More information

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら 指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限らず どのような種類の使用者等であっても 指針の 第二適正な手続 をはじめとする指針の項目全般を参照してください

More information

Microsoft Word - guideline02

Microsoft Word - guideline02 大和市防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン 解説付 平成 20 年 8 月 1 日制定 すでにテレビなどで報道されているように 防犯カメラが犯罪の解決に役立つことや 設置が犯罪の抑止に繋がることなど その効果は社会的にも認められており 現在では 金融機関 商業施設 駅 駐車場などさまざまな施設に防犯カメラが設置されています しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーが侵害されていると感じる人もおり

More information

2 当事者の主張 (1) 申立人の主張の要旨 申立人は 請求を基礎づける理由として 以下のとおり主張した 1 処分の根拠等申立人は次のとおりお願い書ないし提案書を提出し 又は口頭での告発を行った ア.2018 年 3 月 23 日に被申立人資格審査担当副会長及び資格審査委員長あてに 会長の経歴詐称等

2 当事者の主張 (1) 申立人の主張の要旨 申立人は 請求を基礎づける理由として 以下のとおり主張した 1 処分の根拠等申立人は次のとおりお願い書ないし提案書を提出し 又は口頭での告発を行った ア.2018 年 3 月 23 日に被申立人資格審査担当副会長及び資格審査委員長あてに 会長の経歴詐称等 仲裁判断の骨子 公益財団法人日本スポーツ仲裁機構 JSAA-AP-2018-003 申立人 :X 被申立人 : 福島県クレー射撃協会 (Y) 主文 本件スポーツ仲裁パネルは次のとおり判断する 1 被申立人が 2018 年 5 月 3 日に申立人に対し行った 申立人を 3 年間の資格停止処分とする決定を取り消す 2 仲裁申立料金 54,000 円は 被申立人の負担とする 本件は 緊急仲裁手続であるので

More information

- 2 - 第二編第二十二章の章名中 姦淫 を 強制性交等 に改める かんいん第百七十六条中 男女に を 者に に改める 第百七十七条の見出しを (強制性交等) に改め 同条中 暴行 を 十三歳以上の者に対し 暴行 に 十三歳以上の女子を姦淫した者は 強姦の罪とし 三年 を 性交 肛門性交又は口腔性

- 2 - 第二編第二十二章の章名中 姦淫 を 強制性交等 に改める かんいん第百七十六条中 男女に を 者に に改める 第百七十七条の見出しを (強制性交等) に改め 同条中 暴行 を 十三歳以上の者に対し 暴行 に 十三歳以上の女子を姦淫した者は 強姦の罪とし 三年 を 性交 肛門性交又は口腔性 - 1 - 刑法の一部を改正する法律刑法(明治四十年法律第四十五号)の一部を次のように改正する 目次中 姦淫 を 強制性交等 に改める かんいん第三条第五号中 第百七十九条 を 第百八十一条 に 強姦 を 強制性交等 に 準強姦 集団かん強姦等 未遂罪) 第百八十一条( を 準強制性交等 監護者わいせつ及び監護者性交等 未遂罪 に改め 同条第十二号中 名誉毀損 を 名誉毀損 に改め 同条第十三号中

More information

裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 45

裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 45 裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 450 名 100% 男性 211 名 47% 女性 239 名 53% 実施機関 : 株式会社インサイト

More information

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C> 社会福祉法人 個人情報保護規程 ( 例 ) 注 : 本例文は, 全国社会福祉協議会が作成した 社会福祉協議会における個人情報保護規程の例 を参考に作成したものです 本例文は参考ですので, 作成にあたっては, 理事会で十分検討してください 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は, 個人情報が個人の人格尊重の理念のもとに慎重に取り扱われるべきものであることから, 社会福祉法人 ( 以下 法人

More information

Microsoft Word - 00.表紙.doc

Microsoft Word - 00.表紙.doc 9 裁判に参加する場合の心配や支障となるもの Q9 回答票 9 あなたが刑事裁判に参加するとした場合, あなたにとって心配や支障となるものはどれですか 当てはまると思うものを, 次の中からすべてお聞かせください (M.A.) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 自分たちの判決で被告人の運命が決まるため, 責任を重く感じる 78.7 76.1 素人に裁判という難しい仕事を正しく行うことはできないのではないかという不安がある

More information

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会 社会福祉法人江東園個人情報保護規定 第 1 条 ( 目的 ) 社会福祉法人江東園 ( 以下 本会 という ) は 個人の尊厳を最大限に尊重するという基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守する 第 2 条 ( 利用目的の特定 ) 本会が個人情報を取り扱うに当たっては その利用目的をできる限り特定する 2 本会が取得した個人情報の利用目的を変更する場合には

More information

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除)

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除) 救済措置に関する Q&A 水俣病被害者の救済措置に申請をされ 対象者に当たらないとの関係県の判定を受けた方のうち それに対する異議申立てを出されている方がいらっしゃいます これについて 水俣病被害者救済特措法 ( 以下 特措法 ) を所管する環境省としては 救済措置の判定は行政処分ではなく 行政不服審査法に基づく異議申立ての対象には当たらないと法律の解釈をしております 詳細について以下をご参照ください

More information

< F2D8CA48B8689EF8E9197BF31352E6A7464>

< F2D8CA48B8689EF8E9197BF31352E6A7464> 研究会資料 15 扶養関係事件の国際裁判管轄に関する論点の検討 第 1 夫婦, 親子その他の親族関係から生ずる扶養の義務に関する審判事件につき, 次のような規律を設けることについて, どのように考えるか 裁判所は, 夫婦, 親子その他の親族関係から生ずる扶養の義務に関する審判 事件 ( ただし, 子の監護に要する費用の分担の処分の審判事件を含む ) ( 注 ) について, 次のいずれかに該当するときは,

More information

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同 平成 28 年 ( 行ヒ ) 第 14 号特別支給の老齢厚生年金決定取消請求事件 平成 29 年 4 月 21 日第二小法廷判決 主 文 原判決を破棄し, 第 1 審判決を取り消す 被上告人の請求を棄却する 訴訟の総費用は被上告人の負担とする 理 由 上告代理人定塚誠ほかの上告受理申立て理由について 1 本件は, 被上告人が, 厚生労働大臣から, 厚生年金保険法 ( 平成 25 年法律第 63 号による改正前のもの

More information

答 申 第 1 審議会の結論名古屋市長 ( 以下 実施機関 という ) が 本件異議申立ての対象となる保有個人情報を一部開示とした決定は 妥当である 第 2 異議申立てに至る経過 1 平成 23 年 12 月 21 日 異議申立人は 名古屋市個人情報保護条例 ( 平成 17 年名古屋市条例第 26

答 申 第 1 審議会の結論名古屋市長 ( 以下 実施機関 という ) が 本件異議申立ての対象となる保有個人情報を一部開示とした決定は 妥当である 第 2 異議申立てに至る経過 1 平成 23 年 12 月 21 日 異議申立人は 名古屋市個人情報保護条例 ( 平成 17 年名古屋市条例第 26 答 申 第 1 審議会の結論名古屋市長 ( 以下 実施機関 という ) が 本件異議申立ての対象となる保有個人情報を一部開示とした決定は 妥当である 第 2 異議申立てに至る経過 1 平成 23 年 12 月 21 日 異議申立人は 名古屋市個人情報保護条例 ( 平成 17 年名古屋市条例第 26 号 以下 条例 という ) に基づき 実施機関に対し 異議申立人の子である ( 以下 本件児童 という

More information

★裁判員速報(制度施行~平成30年8月末)

★裁判員速報(制度施行~平成30年8月末) 目 次 表 1 罪名別の新受人員の推移 1 表 2 庁別の新受人員, 終局人員及び未済人員の推移 2 表 3 罪名別 量刑分布別 ( 終局区分別を含む ) の終局人員及び控訴人員 4 表 4 裁判員候補者名簿記載者数, 各段階における裁判員候補者数及び 選任された裁判員 補充裁判員の数の推移 5 表 5 平均審理期間及び公判前整理手続期間の推移 ( 自白否認別 ) 6 表 6 公判前整理手続期間 (

More information

Microsoft Word WT報告書最終版 (医療部会)

Microsoft Word WT報告書最終版 (医療部会) 平成 28 年 6 月 9 日 第 46 回社会保障審議会医療部会参考資料 2-1 医療事故調査制度等に関する見直しについて 平成 28 年 6 月 9 日自由民主党政務調査会社会保障制度に関する特命委員会医療に関するプロジェクトチーム医療事故調査制度の見直し等に関するワーキングチーム 1. はじめに医療安全の確保を図る上で 医療事故の原因を究明し再発防止を図ることが重要な課題であるが 一方で 診療行為とは人体に対する侵襲を前提とし一定の危険が伴うものであり

More information

13 条,14 条 1 項に違反するものとはいえない このように解すべきことは, 当裁判所の判例 ( 最高裁昭和 28 年 ( オ ) 第 389 号同 30 年 7 月 20 日大法廷判決 民集 9 巻 9 号 1122 頁, 最高裁昭和 37 年 ( オ ) 第 1472 号同 39 年 5 月

13 条,14 条 1 項に違反するものとはいえない このように解すべきことは, 当裁判所の判例 ( 最高裁昭和 28 年 ( オ ) 第 389 号同 30 年 7 月 20 日大法廷判決 民集 9 巻 9 号 1122 頁, 最高裁昭和 37 年 ( オ ) 第 1472 号同 39 年 5 月 平成 30 年 ( ク ) 第 269 号性別の取扱いの変更申立て却下審判に対する抗 告棄却決定に対する特別抗告事件 平成 31 年 1 月 23 日第二小法廷決定 主 文 本件抗告を棄却する 抗告費用は抗告人の負担とする 理 由 抗告代理人大山知康の抗告理由について性同一性障害者につき性別の取扱いの変更の審判が認められるための要件として 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

More information

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要 個人情報保護法と行政機関個人情報保護法の改正点概要 弁護士 水町雅子 個人情報保護の動向 平成 17 年個人情報保護法全面施行 平成 27 年改正個人情報保護法成立 平成 28 年改正行政機関個人情報保護法成立 平成 29 年 5 月 30 日改正個人情報保護法全面施行 個人情報保護条例はどうするか ( 参考 ) 総務省地方公共団体が保有するパーソナルデータに関する検討会 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/chihoukoukyou_person

More information

累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年 総数 5,342 1,196 1,797 1, 強盗致傷 1, 殺人 1, 現住建造物等放火 覚せい剤取締法違反

累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年 総数 5,342 1,196 1,797 1, 強盗致傷 1, 殺人 1, 現住建造物等放火 覚せい剤取締法違反 累計 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 新受 終局 未済 新受 終局 未済 新受 終局 未済 新受 終局 未済 新受 終局 未済 総数 4,862 3,884 978 1,142 148 994 1,591 1,530 1,055 1,617 1,568 1,104 512 638 978 東京地裁本庁 431 337 94 98 9 89 149 138 100 138 136 102

More information

資料 1 協会員に対する処分及び勧告について 平成 30 年 4 月 18 日 日本証券業協会 本協会は 本日 下記のとおり 法令等違反の事実が認められた協会員に対し 定款第 28 条第 1 項の規定に基づく処分及び同第 29 条の規定に基づく勧告を行いました 記 岩井コスモ証券株式会社 公表前のア

資料 1 協会員に対する処分及び勧告について 平成 30 年 4 月 18 日 日本証券業協会 本協会は 本日 下記のとおり 法令等違反の事実が認められた協会員に対し 定款第 28 条第 1 項の規定に基づく処分及び同第 29 条の規定に基づく勧告を行いました 記 岩井コスモ証券株式会社 公表前のア 資料 1 協会員に対する処分及び勧告について 平成 30 年 4 月 18 日 日本証券業協会 本協会は 本日 下記のとおり 法令等違反の事実が認められた協会員に対し 定款第 28 条第 1 項の規定に基づく処分及び同第 29 条の規定に基づく勧告を行いました 記 岩井コスモ証券株式会社 公表前のアナリスト レポートに記載される情報を用いて勧誘する行為及び当該情報の 不適切な取扱い 1. 事実関係

More information

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報の保護に関する規程(案) 公益財団法人いきいき埼玉個人情報保護規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 埼玉県個人情報保護条例 ( 平成 16 年埼玉県条例第 65 号 ) 第 59 条の規定に基づき 公益財団法人いきいき埼玉 ( 以下 財団 という ) による個人情報の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において 個人情報 個人情報取扱事業者 個人データ 保有個人データ

More information

日弁連総第 110 号 2016 年 ( 平成 28 年 )3 月 31 日 徳島刑務所長竹中晃平殿 日本弁護士連合会 会長村越 進 警告書 当連合会は,X 氏申立てに係る人権救済申立事件 (2014 年度第 6 号 ) につき, 貴所に対し, 以下のとおり警告する 第 1 警告の趣旨再審請求弁護人

日弁連総第 110 号 2016 年 ( 平成 28 年 )3 月 31 日 徳島刑務所長竹中晃平殿 日本弁護士連合会 会長村越 進 警告書 当連合会は,X 氏申立てに係る人権救済申立事件 (2014 年度第 6 号 ) につき, 貴所に対し, 以下のとおり警告する 第 1 警告の趣旨再審請求弁護人 日弁連総第 110 号 2016 年 ( 平成 28 年 )3 月 31 日 徳島刑務所長竹中晃平殿 日本弁護士連合会 会長村越 進 警告書 当連合会は,X 氏申立てに係る人権救済申立事件 (2014 年度第 6 号 ) につき, 貴所に対し, 以下のとおり警告する 第 1 警告の趣旨再審請求弁護人が受刑者と再審請求手続の打合せをするために秘密面会の申出をした場合にこれを許さない刑事施設の長の措置は,

More information

privacypolicy

privacypolicy 個人情報に関する基本規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 社会福祉法人茅徳会 ( 以下 法人 という ) が保有する利用者 ( 以下 本人 という ) の個人情報につき 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 という ) その他関連法規及び介護保険法等の趣旨の下 これを適正に取扱い 法人が掲げる 個人情報に関する基本方針 がめざす個人の権利利益を保護することを目的とする基本規程である

More information

<4D F736F F D DC58F4994C5817A95BD90AC E8E99837C89FC90B A78BC78A6D94468DCF816A202D B2E646F6378>

<4D F736F F D DC58F4994C5817A95BD90AC E8E99837C89FC90B A78BC78A6D94468DCF816A202D B2E646F6378> 平成 26 年の児童買春, 児童ポルノ禁止法の改正に関する Q&A 平成 26 年 6 月 18 日, 参議院本会議において, いわゆる議員立法として提出された児童買春, 児童ポルノ禁止法改正法案が可決されて, 成立し ( 同月 2 5 日公布 ), 同年 7 月 15 日から施行されることとなりました ただし, 自己の性的好奇心を満たす目的での児童ポルノの所持等を処罰する改正法 7 条 1 項の規定は,

More information

日商協規程集

日商協規程集 苦情処理規 ( 目的 ) 第 1 条この規は 定款第 58 条第 3 項に基づき 会員及び会員を所属商品先物取引業者とする商品先物取引仲介業者 ( 以下 会員等 という ) の行う商品先物取引業務 ( 定款第 3 条第 1 項第 5 号に定める業務をいう 以下この規において同じ ) に関して顧客からの苦情の処理につき必要な事項を定め その疑義を解明し迅速 かつ 円滑な解決を図ることを目的とする (

More information

資料6 損害賠償請求に係る債務名義の実効性に関するアンケート調査 集計結果

資料6 損害賠償請求に係る債務名義の実効性に関するアンケート調査 集計結果 資料 6 損害賠償請求に係る債務名義の実効性に関するアンケート調査集計結果. 実施日 :20 年 8 月 4 日 ~20 年 9 月 30 日 2. 実施対象 : 各弁護士会の犯罪被害者支援に関する委員会委員等を中心とした全国の会員 3. 回答事件対象 : 損害賠償命令制度の施行 (2008 年 2 月 日 ) 以降, 同制度の対象となる事件に関し, 担当した事件 4. 回答人数 :83, 回答総事件数

More information

Microsoft Word - 【web用】本体版 _1_.doc

Microsoft Word - 【web用】本体版 _1_.doc 第 3 裁判員の参加する公判手続の実施状況について 1 手続の流れ等の説明及び公表の構成 (1) 対象事件 合議体の構成ア対象事件裁判員裁判の対象となる事件は, 法定刑に死刑, 無期懲役 禁錮を含む罪に係る事件と, 法定合議事件のうち故意の犯罪行為で人を死亡させた事件である ( 法 2 条 1 項 ) ただし, 裁判員やその親族等に危害が加えられるなどのおそれがあり, 裁判員の職務の遂行ができないような事情がある場合には,

More information

5 提出された書類等の閲覧 謄写 ( コピー ) 申立人の提出した申立書については, 法律の定めにより相手方に送付されます それ以外に調停手続中に一方の当事者が提出した書類等については, 他方の当事者は, 閲覧 謄写の申請をすることができます この申請に対しては, 裁判官が, 円滑な話合いを妨げない

5 提出された書類等の閲覧 謄写 ( コピー ) 申立人の提出した申立書については, 法律の定めにより相手方に送付されます それ以外に調停手続中に一方の当事者が提出した書類等については, 他方の当事者は, 閲覧 謄写の申請をすることができます この申請に対しては, 裁判官が, 円滑な話合いを妨げない < 夫婦関係調整 ( 円満 ) 調停を申し立てる方へ> 1 概要夫婦関係が円満でなくなった場合に, 元の円満な夫婦関係を回復するための話合いをする場として, 家庭裁判所の調停手続を利用することができます 調停手続では, 当事者双方から事情を聞き, 夫婦関係が円満でなくなった原因がどこにあるのか, どうすればその原因を取り除くことができるか等について, 調停委員会が必要な助言をしながら, 夫婦ご自身が夫婦関係を改善する方法を考えていくことになります

More information

Microsoft Word 資料1 プロダクト・バイ・プロセスクレームに関する審査基準の改訂についてv16

Microsoft Word 資料1 プロダクト・バイ・プロセスクレームに関する審査基準の改訂についてv16 プロダクト バイ プロセス クレームに関する 審査基準の点検 改訂について 1. 背景 平成 27 年 6 月 5 日 プロダクト バイ プロセス クレームに関する最高裁判決が2 件出された ( プラバスタチンナトリウム事件 最高裁判決( 最判平成 27 年 6 月 5 日 ( 平成 24 年 ( 受 ) 第 1204 号, 同 2658 号 ))) 本事件は 侵害訴訟に関するものであるが 発明の要旨認定の在り方にも触れているため

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正平成 30 年 9 月 12 日改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 特定個人情報の取扱いの対応について 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という )( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) に基づく社会保障 税番号制度により

More information

別紙(例 様式3)案

別紙(例 様式3)案 さいたま市教育情報ネットワーク運用規程 1 定義 この規程においてさいたま市教育情報ネットワーク ( 以下 ネットワーク という ) とは さいたま市立学校におけるインターネット利用に関するガイドラインに基づき さいたま市立幼稚園 小 中 特別支援 高等学校 ( 以下 学校 という ) の教育活動に関わる有益な情報の共有化を推進し 情報教育の充実を図るため さいたま市教育委員会 ( 以下 教育委員会

More information

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて 個人情報保護法の 3 年ごと見直しに向けて 2019 年 3 月 27 日経団連情報通信委員会 本日の発表内容 1. わが国として目指すべき方向 2. 新たな仕組みに関する意見 3. 既存制度に関する意見 4. 国際的なデータの円滑な流通に関する意見 1. わが国として目指すべき方向 1 1. 目指すべき方向 Society 5.0 for SDGs わが国が目指すべきは 経済成長と社会課題解決の両立を図る

More information

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱 社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱う際は その利用目的をできる限り特定する 2 本会が取得した個人情報の利用目的を変更する場合には 変更前の利用目的と変更後の利用目的とが相当の関連性を有する合理的な範囲内になければならない

More information

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を 公益通報者保護法を踏まえた国の行政機関の通報対応に関するガイドライン ( 内部の職員等からの通報 ) 平成 17 年 7 月 19 日関係省庁申合せ平成 26 年 6 月 23 日一部改正平成 29 年 3 月 21 日一部改正 1. 本ガイドラインの意義及び目的公益通報者保護法 ( 平成 16 年法律第 122 号 以下 法 という ) を踏まえ 国の行政機関が内部の職員等からの通報に対応する仕組みを整備し

More information

<4D F736F F D AB94C68DDF94ED8A518ED CC A957A8E9197BF817A90AB94C68DDF8DD994BB88F590A DC82C682DF2E646F63>

<4D F736F F D AB94C68DDF94ED8A518ED CC A957A8E9197BF817A90AB94C68DDF8DD994BB88F590A DC82C682DF2E646F63> 性暴力事件の裁判員裁判 1 年目のまとめ 要約 性暴力事件が裁判員制度の対象となったことには いくつかの肯定的な側面もみられる しかし一方で 被害者のプライバシー保護や自己決定権の保障において大きな課題がある また 裁判官裁判においても見られていた性犯罪事件審理にかかわる問題があらためて浮き彫りになった 裁判員の選任について検察は 被害者と生活圏の重なる候補者を不選任請求しているが この方法によるプライバシー保護には限界があり

More information

平成  年(あ)第 号

平成  年(あ)第 号 平成 25 年 ( あ ) 第 1729 号住居侵入, 強盗強姦未遂, 強盗致傷, 強盗強姦, 監禁, 窃盗, 窃盗未遂, 強盗殺人, 建造物侵入, 現住建造物等放火, 死体損壊被告事件平成 27 年 2 月 3 日第二小法廷決定 主 文 本件各上告を棄却する 理 由 検察官の上告趣意のうち, 控訴審における審査の在り方に関する判例違反をいう点は, 事案を異にする判例を引用するものであって, 本件に適切でなく,

More information

第 10 回児童虐待対応における司法関与及び特別養子縁組制度の利用促進の在り方に関する検討会 平成 29 年 1 月 16 日 参考資料 2 児童虐待対応における司法関与の在り方について ( これまでの議論の整理 ) 1. はじめに 平成 28 年 3 月 10 日に取りまとめられた 新たな子ども家

第 10 回児童虐待対応における司法関与及び特別養子縁組制度の利用促進の在り方に関する検討会 平成 29 年 1 月 16 日 参考資料 2 児童虐待対応における司法関与の在り方について ( これまでの議論の整理 ) 1. はじめに 平成 28 年 3 月 10 日に取りまとめられた 新たな子ども家 第 10 回児童虐待対応における司法関与及び特別養子縁組制度の利用促進の在り方に関する検討会 平成 29 年 1 月 16 日 参考資料 2 児童虐待対応における司法関与の在り方について ( これまでの議論の整理 ) 1. はじめに 平成 28 年 3 月 10 日に取りまとめられた 新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会報告 ( 提言 ) において 要保護児童の保護措置等の手続における裁判所の関与のあり方については

More information

注意・厳重注意および処分申請等に関する規則 案

注意・厳重注意および処分申請等に関する規則 案 注意 厳重注意および処分申請等に関する規則 ( 日本高等学校野球連盟 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 日本学生野球憲章 ( 以下 本憲章 という ) 第 7 章に基づき日本高等学校野球連盟が行う注意 厳重注意 処分申請および処分の解除 変更申請 ( 以下 注意 処分などの手続 という ) に関する手続を定める ( 手続における通信手段 ) 第 2 条この規則の定めにしたがい書面の提出を必要とする場合には

More information

茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し

茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し ( 平成 25 年 3 月 21 日報道資料抜粋 ) 年金記録に係る苦情のあっせん等について 年金記録確認茨城地方第三者委員会分 1. 今回のあっせん等の概要 (1) 年金記録の訂正の必要があるとのあっせんを実施するもの 2 件 厚生年金関係 2 件 (2) 年金記録の訂正を不要と判断したもの 2 件 国民年金関係 2 件 茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年

More information

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり 防犯カメラの設置 運用に関する ガイドライン 美濃加茂市 平成 30 年 1 月 第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくりを推進しています 犯罪の防止には警察や行政等と連携した

More information

Microsoft PowerPoint - kobetsuB4-slide-静山.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - kobetsuB4-slide-静山.ppt [互換モード] 地方公共団体における情報公開 個人情報保護制度に関する考察 - 地方公共団体の組合における問題を中心に - 情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科キリティ研究科 ( 博士前期課程 ) 静山直樹 地方公共団体の組合における条例制定義務 権利義務の享有主体としての組合の住民 構成する普通地方公共団体 特別区の条例による対応の可否 一部事務組合の制度に関する問題 はじめに 地方から始まった情報公開

More information

金融商品取引法の改正 ~ インサイダー取引規制に係る見直しについて 1. はじめに 2013 年 4 月 16 日に 金融商品取引法等の一部を改正する法律案 が第 183 回国会に提出され 同年 6 月 12 日に成立 同月 19 日に公布されました ( 平成 25 年法律第 45 号 以下 改正法

金融商品取引法の改正 ~ インサイダー取引規制に係る見直しについて 1. はじめに 2013 年 4 月 16 日に 金融商品取引法等の一部を改正する法律案 が第 183 回国会に提出され 同年 6 月 12 日に成立 同月 19 日に公布されました ( 平成 25 年法律第 45 号 以下 改正法 第 21 号 (2013 年 10 月発行 ) インサイダー取引規制改正 < 目次 > 金融商品取引法の改正 1 ~ インサイダー取引規制に係る見直しについて コラム - ワンポイント会社法実務 ( 第 17 回 ) 8 本ファイルは 内容を抜粋して掲載しております 証券代行コンサルティング部 金融商品取引法の改正 ~ インサイダー取引規制に係る見直しについて 1. はじめに 2013 年 4 月

More information

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針 開示対象個人情報 利用目的の通知申請書 ニールセン カンパニー合同会社御中 氏名 個人情報の保護に関する法律 (JISQ15001:2006:3.4.4.4) により 次の通り個人情報の利用目的通知を申請します 氏名 利用目的の通知を求める個人情報 ( 具体的に ) 人 1. 該当する に チェックをご記入ください 2. 利用目的の通知を求める個人情報については できるだけ具体的にご記入ください 3.

More information

個人情報保護規定

個人情報保護規定 個人情報保護規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人日本医療社会福祉協会 ( 以下 当協会 という ) が有する会員の個人情報につき 適正な保護を実現することを目的とする基本規程である ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる ( 1 ) 個人情報生存する会員個人に関する情報であって 当該情報に含まれる氏名 住所その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの

More information

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料             きっかわ法律事務所企業法務研究会 ( 平成 22 年 2 月 15 日 ) 資料 従業員の個人情報に係る諸問題 ~ 採用から退職まで~ きっかわ法律事務所弁護士野尻奈緒 0, はじめに問題となる法令 指針 個人情報保護法 労働基準法 雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針 ( 以下 雇用管理指針 という ) 厚生労働省 資料 1 個人情報 生存する個人に関する情報であって

More information

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される 防犯カメラの設置 運用に関する ガイドライン 大垣市 平成 25 年 10 月 1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害されるのではないかと不安を感じる人もいます

More information

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx 一般社団法人日本車いすカーリング協会アンチ ドーピング規程 第 1 条 世界アンチ ドーピング規程 1.1 一般社団法人日本車いすカーリング協会 ( 以下 当法人 という ) は ( 公財 ) 日本アンチ ドーピング機構 ( 以下 JADA という ) がドーピング コントロールの開始 実施及び実行することについて支援し 世界アンチ ドーピング規程 ( 以下 世界規程 という ) 及び国際基準 (

More information

国会への法案提出を目指すこととする としている 同方針をもとにパーソナルデータに関する検討会が立ち上げられ, 平成 26 年 (2014 年 )6 月 9 日付けで パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱 ( 事務局案 ) が示されたところである しかしながら, その結論によっては, 個人に関

国会への法案提出を目指すこととする としている 同方針をもとにパーソナルデータに関する検討会が立ち上げられ, 平成 26 年 (2014 年 )6 月 9 日付けで パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱 ( 事務局案 ) が示されたところである しかしながら, その結論によっては, 個人に関 パーソナルデータの利活用に関する制度見直し方針 に対する意見書 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 19 日 日本弁護士連合会 第 1 意見の趣旨 1 個人情報保護法の改正については, プライバシー保護や自由な情報の流通を不当に妨げないこと等の基本的人権の観点から行われるべきであり, パーソナルデータの利活用の促進という主に経済的な観点を強調して行われるべきではない 2 個人情報保護法を改正し,1

More information

個人情報保護規程

個人情報保護規程 公益社団法人京都市保育園連盟個人情報保護規程 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 個人情報が個人の人格尊重の理念のもとに慎重に取り扱われるべきものであることから 公益社団法人京都市保育園連盟 ( 以下 当連盟 という ) が保有する個人情報の適正な取扱いの確保に関し必要な事項を定めることにより 当連盟の事業の適正かつ円滑な運営を図りつつ 個人の権利利益を保護することを目的とする (

More information

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関 資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関係や福祉関係の事業者などにおいて取り扱われる生命 身体及び健康に関する個人情報を対象とするかどうか検討してはどうか

More information

上陸不許可処分取消し請求事件 平成21年7月24日 事件番号:平成21(行ウ)123 東京地方裁判所 民事第38部

上陸不許可処分取消し請求事件 平成21年7月24日 事件番号:平成21(行ウ)123 東京地方裁判所 民事第38部 上陸不許可処分取消し請求事件平成 21 年 7 月 24 日事件番号 : 平成 21( 行ウ )123 東京地方裁判所民事第 38 部 裁判長裁判官 : 杉原則彦 裁判官 : 品田幸男 角谷昌毅 < 主文 > 1. 本件訴えを いずれも却下する 2. 訴訟費用は 原告の負担とする < 事実および理由 > 第 1: 請求 1. 大阪入国管理局 関西空港支局 特別審理官が原告に対して平成 20 年 9

More information

東レ福祉会規程・規則要領集

東レ福祉会規程・規則要領集 特定個人情報の取扱いに関する規程 第 1 章総 則 第 1 条 ( 目的 ) この規程は 東レ福祉会 ( 以下 本会 という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 という ) 及びその他の関連法令等に基づき 本会の取り扱う特定個人情報等の適正な取扱いを確保するための基本的事項を定め

More information

個人情報の取り扱いに関する規程

個人情報の取り扱いに関する規程 個人情報の取り扱いに関する規程 一般社団法人福島県医療福祉情報ネットワーク協議会 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 一般社団法人福島県医療福祉情報ネットワーク協議会 ( 以下 協議会 という ) が設置する福島県医療福祉情報ネットワークシステム ( 以下 ネットワーク という ) が保有する個人情報の適切な取り扱いに関し 必要な事項を定める ( 用語 ) 第 2 条この規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる

More information

高齢者の場合には自分から積極的に相談に行くケースは少なく 表面化率は一層低いと考えなければならないこと したがって PIO-NETデータはきわめて重要なデータとして尊重すべきものであるとの意見があったことを追加頂きたい 2 理由などこの点については 調査会でも意見が出されています また 国民生活セン

高齢者の場合には自分から積極的に相談に行くケースは少なく 表面化率は一層低いと考えなければならないこと したがって PIO-NETデータはきわめて重要なデータとして尊重すべきものであるとの意見があったことを追加頂きたい 2 理由などこの点については 調査会でも意見が出されています また 国民生活セン 第 10 回消費者委員会特定商取引法専門部会 2015 年 8 月 18 日 中間とりまとめ ( 案 ) に対する意見 村千鶴子 中間とりまとめ( 案 ) について これまでの検討において提出された資料や意見の中に反映されていないものが多々あると思われます つきましては 主な部分について ( とくに 勧誘行為に関する規制について 通信販売に関する規律について を中心に ) 下記の通り 中間とりまとめ

More information

<4D F736F F D20819A DB90C5916B8B7997A796408BD68E7E82C982C282A282C482CC88D38CA98F912E646F63>

<4D F736F F D20819A DB90C5916B8B7997A796408BD68E7E82C982C282A282C482CC88D38CA98F912E646F63> 不利益課税遡及立法についての意見書 2014 年 ( 平成 26 年 )3 月 19 日日本弁護士連合会 第 1 意見の趣旨 2004 年 3 月 26 日に国会において可決 成立した 所得税法等の一部を改正する法律 によって改正された租税特別措置法附則第 27 条第 1 項 第 6 項 ( 以下 租税特措法附則 という ) は, 施行日より前に遡り, 同年 1 月 1 日以降に行われた個人の土地建物等の譲渡に関する譲渡損益について他の種類の所得との損益通算を禁止したが,

More information

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9 個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9 条 ) 第 5 章個人データの第三者提供 ( 第 10 条 ) 第 6 章保有個人データの開示 訂正

More information

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも 千葉市個人情報保護条例及び千葉市個人情報保護条例施行規則 の一部改正について ( 案 ) 1 改正の概要このたび 個人情報の保護に関する法律及び行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 以下 行政機関個人情報保護法 といいます ) が改正され 新たに 要配慮個人情報 ( ) が定義されました そこで 本市においても 行政機関個人情報保護法等の改正の趣旨を踏まえ 要配慮個人情報を定義するほか

More information

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特 特定個人情報等取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 株式会社ニックス ( 以下 当社 という ) の事業遂行上取り扱う個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) を適切に保護するために必要な基本的事項を定めたものである ( 適用範囲 ) 第 2 条この規程は 当社の役員及び社員に対して適用する また 特定個人情報等を取り扱う業務を外部に委託する場合の委託先

More information

<4D F736F F F696E74202D20984A93AD8C5F96F CC837C A815B C F38DFC8BC68ED28D5A90B38CE3816A2E707074>

<4D F736F F F696E74202D20984A93AD8C5F96F CC837C A815B C F38DFC8BC68ED28D5A90B38CE3816A2E707074> 労働契約法のポイント 労働契約法が平成 20 年 3 月 1 日から施行されます 就業形態が多様化し 労働者の労働条件が個別に決定 変更されるようになり 個別労働紛争が増えています この紛争の解決の手段としては 裁判制度のほかに 平成 13 年から個別労働紛争解決制度が 平成 18 年から労働審判制度が施行されるなど 手続面での整備はすすんできました しかし このような紛争を解決するための労働契約についての民事的なルールをまとめた法律はありませんでした

More information

諮問庁 : 国立大学法人長岡技術科学大学諮問日 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 平成 30 年 ( 独情 ) 諮問第 62 号 ) 答申日 : 平成 31 年 1 月 28 日 ( 平成 30 年度 ( 独情 ) 答申第 61 号 ) 事件名 : 特定期間に開催された特定学部教授会の音声

諮問庁 : 国立大学法人長岡技術科学大学諮問日 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 平成 30 年 ( 独情 ) 諮問第 62 号 ) 答申日 : 平成 31 年 1 月 28 日 ( 平成 30 年度 ( 独情 ) 答申第 61 号 ) 事件名 : 特定期間に開催された特定学部教授会の音声 諮問庁 : 国立大学法人長岡技術科学大学諮問日 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 平成 30 年 ( 独情 ) 諮問第 62 号 ) 答申日 : 平成 31 年 1 月 28 日 ( 平成 30 年度 ( 独情 ) 答申第 61 号 ) 事件名 : 特定期間に開催された特定学部教授会の音声記録の不開示決定 ( 不存在 ) に関する件 答申書 第 1 審査会の結論 平成 29 年 4 月から9

More information

Microsoft PowerPoint - 01_職務発明制度に関する基礎的考察(飯田先生).pptx

Microsoft PowerPoint - 01_職務発明制度に関する基礎的考察(飯田先生).pptx 弁護士飯田秀郷 1 職務発明制度の全体構造 従業者による 特許を受ける権利 の原始取得 産業上利用できる発明をした者は その発明について特許を受けることができる (29 条 1 項柱書 ) 使用者の法定実施権 職務発明について特許を受けたとき使用者はその特許権について通常実施権を有する (35 条 1 項 ) 事前の定めによる使用者への権利の承継 あらかじめ ( 職務発明の完成前 ) 契約 勤務規則その他の定めにより

More information

員となって刑事裁判に参加しています 裁判員は具体的に何をするのか? 裁判員は 一つの公判に対し 6 名が選任され 3 名の職業裁判官と共に業務を行います 裁判員が行う業務は大きく三点あります 一点目が 公判に立ち会う事 です 公判とは刑事訴訟の手続きのうち 裁判官 検察官 被告人 ( 弁護人 ) が

員となって刑事裁判に参加しています 裁判員は具体的に何をするのか? 裁判員は 一つの公判に対し 6 名が選任され 3 名の職業裁判官と共に業務を行います 裁判員が行う業務は大きく三点あります 一点目が 公判に立ち会う事 です 公判とは刑事訴訟の手続きのうち 裁判官 検察官 被告人 ( 弁護人 ) が 第 20 回ディベート甲子園高校の部の部論題解説 日本は裁判員制度を廃止すべきである 裁判員制度を廃止すべきである 是か非か 裁判員法が定める規定をすべて廃止し 職業裁判官のみによる裁判制度に戻すものとする 論題検討委員猶本健一 はじめに今回の論題は 日本は裁判員制度を廃止すべきである 是か非か です この制度は平成 21 年に導入されたもので 今回の論題は 裁判員制度導入前の裁判制度に戻すか否かというものです

More information

次のように補正するほかは, 原判決の事実及び理由中の第 2に記載のとおりであるから, これを引用する 1 原判決 3 頁 20 行目の次に行を改めて次のように加える 原審は, 控訴人の請求をいずれも理由がないとして棄却した これに対し, 控訴人が控訴をした 2 原判決 11 頁 5 行目から6 行目

次のように補正するほかは, 原判決の事実及び理由中の第 2に記載のとおりであるから, これを引用する 1 原判決 3 頁 20 行目の次に行を改めて次のように加える 原審は, 控訴人の請求をいずれも理由がないとして棄却した これに対し, 控訴人が控訴をした 2 原判決 11 頁 5 行目から6 行目 主 文 本件控訴を棄却する 控訴費用は控訴人の負担とする 事実及び理由第 1 控訴の趣旨 1 原判決を取り消す 2 処分行政庁が平成 19 年 6 月 27 日付けでした控訴人の平成 16 年 10 月分の源泉徴収に係る所得税の納税告知処分及び不納付加算税賦課決定処分をいずれも取り消す 3 被控訴人は, 控訴人に対し7446 万 1087 円及びうち39 万 4200 円に対する平成 19 年 6

More information

弁護士等の業務広告に関する規程

弁護士等の業務広告に関する規程 - 1 - 弁護士等の業務広告に関する規程(平成十二年三月二十四日会規第四十四号)平成一三年一 月三一日改正同一九年三月一日同二〇年一二月五日同二六年一二月五日(目的) ( 第一条この規程は日本弁護士連合会会則以下会則という)第二十九条の二第二項(弁護士法人規程(会 ) )規第四十七号第十九条において準用する場合を含むの規定に基づき 弁護士及び弁護士法人(以下 弁護士等 という)の業務広告に関し必要な事項を定めるこ

More information

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン 横浜市防犯カメラの設置及び運用に関するガイドラインの解説 横浜市では 今後の防犯対策などを示した実践的な防犯計画 よこはま安全 安心プラン の策定など 地域防犯力の向上をめざして様々な施策に取り組んでいます こうした中で 防犯カメラについては 市内の六角橋商店街の放火事件や上大岡駅での刺傷事件などにおいて その映像が犯人逮捕につながるなどその効果が認められています しかし その一方で 防犯カメラが設置され

More information

事案である 3 仲裁合意本件では 申立人の申立書において仲裁合意の内容の記載があり 被申立人は答弁書においてこれを争わなかったので 本件についての書面による仲裁合意が存在する なお 被申立人は審問期日においても本仲裁に応じる旨の答弁をした 4 当事者の主張 (1) 申立人の主張申立人は 請求を基礎づ

事案である 3 仲裁合意本件では 申立人の申立書において仲裁合意の内容の記載があり 被申立人は答弁書においてこれを争わなかったので 本件についての書面による仲裁合意が存在する なお 被申立人は審問期日においても本仲裁に応じる旨の答弁をした 4 当事者の主張 (1) 申立人の主張申立人は 請求を基礎づ 仲裁判断 公益財団法人日本スポーツ仲裁機構 JSAA-AP-2018-003 申立人 :X 被申立人 : 福島県クレー射撃協会 (Y) 主文 本件スポーツ仲裁パネルは次のとおり判断する 1 被申立人が 2018 年 5 月 3 日に申立人に対し行った 申立人を 3 年間の資格停止処分とする決定を取り消す 2 仲裁申立料金 54,000 円は 被申立人の負担とする 理由 第 1 当事者の求めた仲裁判断

More information

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の 諮問番号 : 平成 30 年諮問第 13 号 答申番号 : 平成 30 年答申第 15 号 答申書 第 1 京都府行政不服審査会 ( 以下 審査会 という ) の結論本件諮問に係る審査請求 ( 以下 本件審査請求 という ) は 棄却されるべきであるとする審査庁の判断は 妥当である 第 2 事案の概要本件は 福祉事務所長 ( 以下 処分庁 という ) が審査請求人に対して行った生活保護法 ( 昭和

More information

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域 富士見市防犯カメラ等の設置及び運用に関する 基本方針 平成 30 年 4 月 富士見市 目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域団体等による街頭防犯カメラの設置

More information

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護 諮問番号 : 平成 29 年度諮問第 5 号答申番号 : 平成 29 年度答申第 7 号 答申書 第 1 審査会の結論 福祉事務所長 ( 以下 処分庁 という ) が審査請求人に対して行った生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 以下 法 という ) 第 63 条に基づく費用返還決定処分 ( 以下 本件処分 という ) に係る平成 29 年 5 月 18 日付け審査請求 ( 以下 本件審査請求

More information

【PDF】MyJCB利用者規定(セブン銀行用)

【PDF】MyJCB利用者規定(セブン銀行用) MyJCB 利用者規定 ( セブン銀行用 ) 第 1 条 (MyJCBサービス) 株式会社ジェーシービー ( 以下 JCB といいます ) および株式会社セブン銀行 ( 以下 当社 といいます ) が 両社所定のWEBサイトである MyJCB において提供するサービスを MyJCBサービス ( 以下 本サービス といいます ) といいます 第 2 条 ( 利用申込 登録等 ) 1. お客さまは 本規定を承認のうえ

More information

処分に関する規則(案)

処分に関する規則(案) 処分に関する規則 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 日本学生野球憲章第 7 章に基づく処分および処分に付随する指導 並びに 処分の解除 変更に関する審査決定手続を定める ( 手続における通信手段 ) 第 2 条この規則の定めにしたがい書面の提出を必要とする場合には 書面に代えて ファックス 電子メール等の通信手段によることができる この場合 日本学生野球協会事務局は 当該当事者に対して

More information

?? TAX LAW NEWSLETTER 2017 年 2 月号 (Vol.24) 国税庁 米国リミテッド パートナーシップをパススルー ( 構成員課税 ) と取り扱うとの見解を公表 Ⅰ. はじめに Ⅱ. これまでの議論 Ⅲ. 今回の国税庁の見解の内容 Ⅳ. 最高裁判決との関係 ( 納税者のパスス

?? TAX LAW NEWSLETTER 2017 年 2 月号 (Vol.24) 国税庁 米国リミテッド パートナーシップをパススルー ( 構成員課税 ) と取り扱うとの見解を公表 Ⅰ. はじめに Ⅱ. これまでの議論 Ⅲ. 今回の国税庁の見解の内容 Ⅳ. 最高裁判決との関係 ( 納税者のパスス 2017 年 2 月号 (Vol.24) 国税庁 米国リミテッド パートナーシップをパススルー ( 構成員課税 ) と取り扱うとの見解を公表 Ⅰ. はじめに Ⅱ. これまでの議論 Ⅲ. 今回の国税庁の見解の内容 Ⅳ. 最高裁判決との関係 ( 納税者のパススルー / 団体課税の選択が認められるか ) Ⅴ. 実務への影響 森 濱田松本法律事務所 弁護士 税理士大石篤史 TEL. 03 5223 7767

More information

(Microsoft Word - \201iAL\201jAG-Link\227\230\227p\213K\222\350.doc)

(Microsoft Word - \201iAL\201jAG-Link\227\230\227p\213K\222\350.doc) AG-Link 利用規定 第 1 条 ( 定義 ) 本規定において使用する用語を以下の通り定義します 1 弊社東京海上日動あんしん生命保険株式会社をいいます 2AG-Link 弊社が提供し 主として代理店および 募集人が使用する情報システムを利用したサービスの呼称です 3 代理店弊社と募集代理店委託契約を締結し 保険業務に従事するものをいいます 4 管理者代理店におけるAG-Linkの管理者をいいます

More information

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一 ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか

More information

手続には 主たる債務者と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか 手続には 保証人と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか A. 利害関係のない中立かつ公正な第三者 とは 中小企業再生支援協議会 事業再生 ADRにおける手続実施者 特定調停における調停委員会

手続には 主たる債務者と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか 手続には 保証人と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか A. 利害関係のない中立かつ公正な第三者 とは 中小企業再生支援協議会 事業再生 ADRにおける手続実施者 特定調停における調停委員会 経営者保証に関するガイドライン Q&A の一部改定について ( 資料 2) ( 下線部分が修正箇所を示す ) 改 定 後 現 行 Q.5-4 保証契約において 5(2) イ ) に記載されているように 保証人の履行請求額は 期限の利益を喪失した日等の一定の基準日における保証人の資産の範囲内 とした場合 基準日の到来条件の解釈により 主たる債務者が期限の利益を早期に喪失する事態が生じる懸念はないのでしょうか

More information

Taro-パブコメ.jtd

Taro-パブコメ.jtd 京都府児童ポルノの規制に関する条例 ( 仮称 )( 案 ) について 1 条例制定の理念 目的 児童ポルノは 児童の性的虐待の記録であり 児童に対する人権侵害です いったん児童ポルノが流通すれば その回収は事実上不可能であり 被害児童等の苦しみは 親しい者を巻き込み将来にわたって続くことになります 現在 児童ポルノの提供を目的とする所持等が法律で禁止されていますが 京都府を含め全国で児童ポルノ事犯が増加傾向にあり

More information

<4D F736F F D2094ED8A518ED28E5189C190A C >

<4D F736F F D2094ED8A518ED28E5189C190A C > 第 18 回太田達也研究会 被害者参加制度の問題点と課題 2010 年 10 月 19 日 ( 火 )5 限小松純子 0. はじめに被害者参加制度とは? 犯罪被害者やその家族らが 事件の訴訟手続に直接参加することを認める制度 2000 年以降 あすの会を中心に被害者らが事件の当事者として訴訟に参加する権利を求める声が高まり 重大事件の被害者への社会の関心もあいまって 2008 年 当制度の導入に至った

More information

平成 22 年は,1 年間に1,506の裁判員裁判が実施された 20 代から70 歳以上の幅広い世代から, 様々な職業の男女 8,673 人が裁判員に選任され, 全国 50の地方裁判所において, 殺人, 強盗致傷等の重大事件に関する刑事裁判に参加した 選定された裁判員候補者 12 万 6455 人の

平成 22 年は,1 年間に1,506の裁判員裁判が実施された 20 代から70 歳以上の幅広い世代から, 様々な職業の男女 8,673 人が裁判員に選任され, 全国 50の地方裁判所において, 殺人, 強盗致傷等の重大事件に関する刑事裁判に参加した 選定された裁判員候補者 12 万 6455 人の 平成 22 年における 裁判員裁判の実施状況等に関する資料 ( ダイジェスト版 ) 最高裁判所事務総局 平成 22 年は,1 年間に1,506の裁判員裁判が実施された 20 代から70 歳以上の幅広い世代から, 様々な職業の男女 8,673 人が裁判員に選任され, 全国 50の地方裁判所において, 殺人, 強盗致傷等の重大事件に関する刑事裁判に参加した 選定された裁判員候補者 12 万 6455 人の約半数は,

More information

<4D F736F F D D7390AD8BE689E682CC95CF8D5882C994BA82A4936F8B4C96BC8B60906C939982CC8F5A8F8A82CC95CF8D5882C98C5782E9936F8B4C8E9

<4D F736F F D D7390AD8BE689E682CC95CF8D5882C994BA82A4936F8B4C96BC8B60906C939982CC8F5A8F8A82CC95CF8D5882C98C5782E9936F8B4C8E9 行政区画の変更に伴う登記名義人等の住所の変更に係る登記事務の取扱い ( 通知 ) ( 平成 22 年 11 月 1 日法民二第 2759 号 ) に関する解説 第 1 はじめに旧不動産登記法 ( 明治 32 年法律第 24 号 ) においては 行政区画又はその名称の変更に伴う登記名義人の表示の変更の登記は いわゆる みなし規定 により 法律上 当然に変更されたものとみなされていたところである しかし

More information

ものであった また, 本件規則には, 貸付けの要件として, 当該資金の借入れにつき漁業協同組合の理事会において議決されていることが定められていた (3) 東洋町公告式条例 ( 昭和 34 年東洋町条例第 1 号 )3 条,2 条 2 項には, 規則の公布は, 同条例の定める7か所の掲示場に掲示して行

ものであった また, 本件規則には, 貸付けの要件として, 当該資金の借入れにつき漁業協同組合の理事会において議決されていることが定められていた (3) 東洋町公告式条例 ( 昭和 34 年東洋町条例第 1 号 )3 条,2 条 2 項には, 規則の公布は, 同条例の定める7か所の掲示場に掲示して行 平成 27 年 ( 行ヒ ) 第 156 号損害賠償請求事件 平成 28 年 1 月 22 日第二小法廷判決 主 文 原判決中上告人敗訴部分を破棄する 前項の部分につき本件を高松高等裁判所に差し戻す 理 由 上告代理人小泉武嗣の上告受理申立て理由 ( ただし, 排除されたものを除く ) について 1 本件は, 東洋町がA 漁協 ( 以下 A 漁協 という ) に対し漁業災害対策資金として1000 万円を貸し付けたこと

More information

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4 諮問番号 : 平成 29 年諮問第 9 号 答申番号 : 平成 30 年答申第 1 号 答申書 第 1 京都府行政不服審査会 ( 以下 審査会 という ) の結論本件諮問に係る審査請求 ( 以下 本件審査請求 という ) は 棄却されるべきであるとする審査庁の判断は 妥当である 第 2 事案の概要本件は 京都府 広域振興局長 ( 知事の権限の受任者 以下 処分庁 という ) が審査請求人に対して行った地方税法

More information

本体版-表紙

本体版-表紙 第 3 裁判員の参加する公判手続の実施状況について 1 手続の流れ等の説明及び公表の構成 (1) 対象事件 合議体の構成ア対象事件裁判員裁判の対象となる事件は, 法定刑に死刑, 無期懲役 禁錮を含む罪に係る事件と, 法定合議事件のうち故意の犯罪行為で人を死亡させた事件である ( 法 2 条 1 項 ) ただし, 裁判員やその親族等に危害が加えられるなどのおそれがあり, 裁判員の職務の遂行ができないような事情がある場合には,

More information

< F31322D985F935F A6D92E8816A2E6A7464>

< F31322D985F935F A6D92E8816A2E6A7464> 子及びその他の親族に対する扶養料の国際的な回収に関する条約草案 及び 扶養義務の準拠法に関する議定書草案 についての論点メモ平成 19 年 10 月 16 日 ( 前注 ) 本論点メモに記載していない事項については, これまでの審議結果等に基づき主張してきた意見や, 提出してきた意見を原則として維持するという前提である 第 1 中央当局を介する申立てに関する手続の実効的な利用について ( 本条約草案第

More information

( 別紙 ) 答申 : 行文第 24 号 諮問 : 行文第 24-1 号 答申第 1 審査会の結論実施機関が行った本件不開示決定処分については適正であったと認める 第 2 諮問事案の概要 1 行政文書の開示請求異議申立人は 平成 24 年 5 月 7 日 奈良市長 ( 以下 実施機関 という ) に

( 別紙 ) 答申 : 行文第 24 号 諮問 : 行文第 24-1 号 答申第 1 審査会の結論実施機関が行った本件不開示決定処分については適正であったと認める 第 2 諮問事案の概要 1 行政文書の開示請求異議申立人は 平成 24 年 5 月 7 日 奈良市長 ( 以下 実施機関 という ) に 答申行文第 24 号 平成 24 年 9 月 1 9 日 奈良市長仲川元庸 様 奈良市情報公開審査会 会長伊藤忠通 行政文書不開示決定についての異議申立てについて ( 答申 ) 平成 24 年 7 月 4 日付け奈市生第 16 号で諮問のあった下記の件について 別紙のとおり答申し ます 記 諮問 : 行文第 24-1 号 新斎苑の選定候補地ドリームランドの跡地の資料の開示請求に対する不開示決定処分に対する異議申立てについて

More information

第 2 章交通事故被害の実態 外出する回数が減った 趣味や遊びをしなくなった 23 経済的に苦しくなった 2 2 家庭内の人間関係が悪くなった 6 5 仕事 学校を休みがちになった 3 9 仕事 学校をやめた 死亡事故遺族 事故の被害者になったことを非難された 8 重傷事故被害者

第 2 章交通事故被害の実態 外出する回数が減った 趣味や遊びをしなくなった 23 経済的に苦しくなった 2 2 家庭内の人間関係が悪くなった 6 5 仕事 学校を休みがちになった 3 9 仕事 学校をやめた 死亡事故遺族 事故の被害者になったことを非難された 8 重傷事故被害者 交通事故被害者の支援 Ⅲ. 実態調査からみた交通事故被害 本節では 998 年 ~99 年に行われた 交通事故被害者実態調査 5) の結果をもとに 交通事故の被害者 遺族のおかれている状況についてみていく 調査対象者は 茨城県および埼玉県において交通事故の被害にあい 死亡した者の遺族および重傷を負った者である いずれも事故から調査日までの期間が 年以上 3 年以下の者である 調査結果からは 交通事故が生活のさまざまな事柄に影響し

More information

平成  年 月 日判決言渡し 同日判決原本領収 裁判所書記官

平成  年 月 日判決言渡し 同日判決原本領収 裁判所書記官 平成 27 年 1 月 29 日判決言渡平成 26 年 ( ネ ) 第 10095 号不正競争行為差止等請求控訴事件 ( 原審東京地方裁判所平成 25 年 ( ワ ) 第 28860 号 ) 口頭弁論終結日平成 26 年 12 月 17 日 判 決 控訴人 ( 一審原告 ) X 訴訟代理人弁護士勝部環震 被控訴人 ( 一審被告 ) Y 被控訴人 ( 一審被告 ) 株式会社宝島社 両名訴訟代理人弁護士芳賀淳

More information