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ゆたかちづ
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1 セミナー熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になり得るか?~ アブラヤシの実からとれるパーム油は現在世界で最も生産消費されている油脂です日本での消費量は過去 30 数年の間に倍と急増し食用油脂加工食品を中心にさまざまな製品に使用されていますパーム油はインドネシアとマレーシアで世界の 8% が生産され熱帯林地域がアブラヤシ農園開発のために転換されていますプランテーション向けの土地利用転換は東南アジアにおける熱帯林の最大の脅威となり地域によっては地元住民との土地をめぐる軋轢も生じていますパーム油の持続可能な利用と生物多様性との共存については持続可能なパーム油のための円卓会議 (RSPO) での議論が続けられていますが持続可能なパーム油とは何か熱帯林保全との両立はどうすれば可能なのでしょうか今年度の現地調査や日本企業へのアンケートヒアリング調査の結果を踏まえ考えていきたいと思います OUTLINE 日時 : 2012 年 2 月 17 日 ( 金 ) 13:30~16:30 場所 : 東京ウィメンズプラザ視聴覚室主催 : メコンウォッチ国際環境 NGO FoE Japan 地球人間環境フォーラムサラワクキャンペーン委員会熱帯林行動ネットワークレインフォレストアクションネットワーク日本代表部 PROGRAM ( 予定敬称略 ) 第 1 部 13:30~13:0 13:0~1:20 1:20~1: 1:~1: 第 2 部 1:~1:20 1:20~1: 1:~16:00 16:00~16:30 総論プランテーション開発と熱帯林三柴淳一 ( 国際環境 NGO FoE Japan) パーム油の基礎知識桑野知章 ( 幸書房 ) スマトラ報告小規模農園と土地紛争中司喬之 ( 熱帯林行動ネットワーク ) 休憩サラワク報告先住民族への影響峠隆一 ( フリージャーナリスト ) サバ RSPO 報告グッドプラクティスの追求飯沼佐代子 ( 地球人間環境フォーラム ) アンケート調査結果報告企業の認識と取り組み根津亜矢子 ( 地球人間環境フォーラム ) まとめと提言満田夏花 ( メコンウォッチ ) 会場内は飲食禁止です温室効果ガス削減のためにウォームビズを推進しています配布資料やお持込みの容器等は各自でお持ち帰りください本セミナーは地球環境基金の助成金により開催します

総論プランテーション開発と熱帯林 FoE Japan 三柴熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) 世界三大熱帯林南米アフリカ東南アジア熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?

ジャトロファゴムアカシアユーカリなど事業対象地域 1 上記図の出典 : FAO, Global forest resources assessment 2010 Main report, 2010. 出典 : USDA サイト http://www.pecad.fas.usda.

プランテーション拡大 = 森林減少 Millions 3 Sarawak Sabah P.

198-2009 3 気候変動温暖化に影響熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) なぜプランテーションが問題?

2 総論プランテーション開発と熱帯林 FoE Japan 三柴熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) 世界三大熱帯林南米アフリカ東南アジア熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) パーム農園面積推移 ( インドネシア ) 森林減少の要因 : 違法伐採非持続可能な林業森林管理森林減少の要因 : 熱帯林の農地等への用途転換 (FRA2010) ランドラッシュ ( 土地収奪 ): 農地投資の過熱工芸農作物の需要増等が背景に食用加工油用バイオ燃料用紙パルプ用作目 : 小麦トウモロコシ大豆サトウキビアブラヤシジャトロファゴムアカシアユーカリなど事業対象地域 1 上記図の出典 : FAO, Global forest resources assessment 2010 Main report, 出典 : USDA サイト 2 熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) 熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) パーム農園面積推移面積推移 ( マレーシア ) なぜプランテーションが問題? プランテーション拡大 = 森林減少 Millions 3 Sarawak Sabah P. Malasia Millions 3 Immature Mature 気候変動温暖化への影響生物多様性の著しい喪失先住民族など森林周辺地域社会への影響 2 2 食糧安全保障への影響地域別面積推移 ( ) 成熟度別面積推移 ( ) 出典 : Department of Satatistics, Malasia, , MPOB, 気候変動温暖化に影響熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) なぜプランテーションが問題? 植生や泥炭地の破壊により大量の温室効果ガスが排出森林の土地利用転換などによる CO2 排出量は全体の 18%( スターンレビュー ) 泥炭湿地からの莫大な炭素放出 - インドネシアだけで年間 20 億トンの CO2 排出 (Wetland International) 生物多様性の著しい喪失対象地の既存森林生態系の劇的な改変により動物等の棲息地の喪失やそこにしか生息しない固有種の喪失絶滅の懸念森林周辺地域社会への影響森林の提供する様々な機能を享受して生活する人々にとって森林を失うことは大きな生活改変を余儀なくされる開発事業の土地取得過程における配慮不足により住民と土地の権利を巡る軋轢が多発熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続可能になりえるか?(2012 年 2 月 17 日 ) RSPO- 解決の糸口になるか? 持続可能なパーム油の円卓会議 (RSPO) 世界基準による持続可能なアブラヤシ製品の成長と利用を促進 8 つの原則と 39 の基準で評価する認証制度原則では土地所有者や自小作農家への配慮保護価値の高い森林の保全等も触れ法規制の枠を超えた環境社会配慮の実現の可能性も 2011 年の円卓会議では温室効果ガス小規模農園所有者トレーサビリティ生物多様性高い保護価値などのテーマで部会を設置し議論を深めている人権に関する部会はないが設置の予定 6

3 1 世界の主要植物油生産量 ( 単位 :1000 トン ) パーム油の特徴と日本の需要幸書房桑野知章 /2000 大豆油パーム油ナタネ油綿実油ヒマワリ油落花生油コーン油ゴマ油オリーブ油パーム核油ヤシ油アマニ油ヒマシ油植物油小計動物油脂小計総合計進む寡占化 ( 単位 : 千トン ) 2 パーム油の特徴大豆大豆油パーム油世界の総生産量ブラジルの生産量 730(28) 6928(17) 米国の生産量 827(32) 8768(22) アルゼンチンの生産量 9200(19) 7000(17) マレーシアの生産量 16993(37) インドネシアの生産 22100(8) 世界の総輸出量米国の輸出量 701(9) 1661(16) ブラジルの輸出量 29073(30) 16(18) アルゼンチンの輸出 131(1) 91(8) マレーシアの輸出 1666(6) インドネシアの輸出量 160() 1) 高い生産量の伸び 1980 年 60 万トン 1990 年 1,09 万トン 2000 年 2,182 万トン 2010 年,78 万トン 2) 強い価格競争力大豆油より約 10 円 /kg 低い価格で推移中国インドパキスタンなどの開発途上国に欠かせない油脂 3) 他の油脂にないパーム油の魅力カッコ内はシェア ( 比率 ) 1) 高い生産量の伸びイ ) 熱帯地方で早い成長産地は赤道中心に100kmの帯 3 年でFFBの収穫が可能 ( オリーブは年 ) ロ ) 豊富な栽培可能面積 ( 他の油糧種子は耕作地の争奪戦 ) があるものの環境問題から制約もあるハ ) 年間を通して収穫が可能 2) 強い価格競争力 ( 単収比較 )2011 年作付面積 ( 百万 Ha) 油脂生産量 ( 百万トン ) 油の収量 ( トン /Ha) 大豆ナタネヒマワリパームヤシ

4 2) 強い価格競争力 ( 弱点も ) イ ) パーム油の単収は大豆油の10 倍? 大豆は飼料の蛋白原料大豆そのものの単収は3トン /ha 米国の大豆作付面積 :3,000 万 ha 生産量 :9,000 万トンマレーシアのパーム作付面積 :00 万 ha パーム油生産量 :1,700 万トンパーム油の単収はトン /ha 強大豆との比較ではそれほど大きな差はない 2) 強い価格競争力 ( 弱点も ) ロ ) 収穫と搾油の非効率性 a. 機械化できない収穫作業バンチの切り落とし収穫作業は人力米国の農家は 200haを2~3 人で運営マレーシアの農園は1,000haに200~ 300 人の労働者インドネシアなどからの熟練労働者に依存パーム油産業は労働集約型産業で低賃金労働力が競争力を支えている 7 8 2) 強い価格競争力 ( 弱点も ) b. 大規模化できない搾油工場 2 時間内の処理が求められる制約処理できるバンチは搾油工場周辺に限定搾油工場の規模拡大が困難フェルダは300 万トンのパーム油を70の工場で生産平均万 3,000トン / 年大豆の処理能力で世界最大は中国の東海糧油でその能力は日産処理 1 万 2,000トン ( =360 万トン ) 3) パーム油の魅力 ( 他の油脂にない特徴 ) イ ) 分別技術により様々なグレードの商品を開発チョコレート用油脂 (CBE) を頂点にピラミッド型の商品構成ロ ) オレオケミカル産業に欠かせない油脂動物油脂型 ( 欧米 ) から植物油脂型に転換分解能力はマレーとネシアで 20 万トン規模世界の脂肪酸生産量の約半分 ) パーム油の魅力 ( 他の油脂にない特徴 ) 3) パーム油の魅力 ( 他の油脂にない特徴 ) ハ ) 貴重なラウリン系原料のパーム核油ヤシ油に頼る不安定な供給を安定化高級アルコール MCT( 中鎖脂肪酸 ) の原料石油の高騰と環境問題また液体洗剤の普及で LASや合成アルコールから天然高級アルコールやメチルエステル誘導体に需要がシフトニ ) 低トランス化に欠かせない油脂米国 FDAが2006 年からトランス酸の表示義務化に踏み切るカナダ韓国などが相前後して表示を義務化デンマークは硬化過程で発生するトランス酸に限定して規制米国では200 年から製油食品メーカーがトランス酸対応に取り組む a) 低リノレン酸大豆への切り替え b) ナタネ油やヒマワリ油などオレイン酸の多い油脂を配合 c) パーム分別油エステル交換油を利用米国のパーム油輸入量 ( 単位 :1000トン) 2003 年年年年年年年年

5 まとめ 2 パーム油産業 ( マレーシア ) の変化 1) 生産量の高い伸びで世界の油脂需要に対応今後の伸びは単収増が鍵 2) 競争力の源泉は単収よりも低い人件費コスト ( 労働集約型産業 ) 3) 汎用品は価格競争力で需要拡大低トランス需要は一巡か )CBEの成長性に期待 ( カカオバターの供給力に限界 ) 第一段階垂直統合農園ミル ( 搾油 ) 精製オレオケミカル第二段階再編統合ウイルマーが KUOK の油脂事業を買収またナチュラルナルオレオ ( オレオケミカル ) を買収ゴールデンホープとサイムダービーの統合 IOIによるパンセンチュリーの買収パーム油産業 ( マレーシア ) の変化 2 パーム油産業 ( マレーシア ) の変化マレーシア企業と海外メーカーとの提携 ( その1) フェルダ :P&GとFPGオレオゴールデンホープ : ヘンケルとヘンケルオレオパームコ (IOI): 花王と合弁でファッティケミカル設立 KLケポン : 三井物産 (ADEKA ミヨシ油脂) とパームオレオラムスーン : アクゾオレオケミカルに出資ウイルマー :ADMと中国で大豆製油の合弁マレーシア企業と海外メーカーとの提携 ( その 2) サイムダービー : タイPTTと折半出資でコグニスからコグニスオレオを取得エメリーオレオに KLケポン : クローダから旧ユニケマ工場を買収パームオレオにラムスーン : アクゾオレオケミカルを子会社化パシフィックオレオに欧米資本から現地資本が買収の流れ 1 欧米資本が川上から撤退の方針 2 現地資本が買収できる資金力を取得パーム油産業 ( マレーシア ) の変化 2 パーム油産業 ( マレーシア ) の変化大グループのパーム作付面積フェルダ,6ha サイムダービー 326,70ha ( ネシア含め30,987) ウイルマー 62,3ha( ネシア含め 223,28) 28) IOIグループ 10,931ha KLケポン 110,189ha ( ネシア含め23,303) 大グループ計 1,20,779ha ( マレーシア全体の30%) 第三段階グローバルな展開マレーシア資本 ( 華僑を含む ) の海外投資ウイルマーは中国インドで大豆搾油精製事業ウガンダのパーム農園にも投資フェルダが米国のツインリバー買収ゴールデンホープ IOIが欧州で精製工場インドネシアでの農園投資拡大 ( インドネシアとの一体感高まる )

6 まとめ 3 日本とパーム油の関わり 1) 再編は一応完了大手企業の市場占有率は低く寡占化とはいえない状況中小規模の農園が多く残っている 2) 現地資本が技術力資金力を付け欧米資本資金力を付け欧米資本の撤退を促す 3) マレーの資本がインドネシアへの支配力を強めマレーとネシアの協力体制進む 1)1970 年代の進出ラッシュと撤退パームオイルマレーシアプロダクト伊藤忠商事不二製油マレーシアインターナショナルパームオイル丸紅日本油脂フェルダオイルプロダクツダ三井物産 ADEKA マレーシアベジタブルオイルリファイナリー三菱商事花王カネカ日清オイリオマレーシアの精製工場に対する優遇税制 ( 脱酸原油も関税ゼロに ) により進出もその後関税ゼロはRBD 精製油に限定日本とパーム油の関わり 3 日本とパーム油の関わり 2) 輸入急増で既存業界と摩擦米国では1987 年にASA( 米国大豆協会 ) による反トロピカル油 ( 反飽和脂肪酸 ) キャンペーンで輸入量が2 0 万トンから10 万トンに半減飽和脂肪酸の表示を義務付け ( 大豆との摩擦 ) 日本でも1980 年代のパーム油輸入急増で即席メンの揚げ油がラードからパーム油に切り替わりレンダラー業界が行政と大手商社に抗議圧力農水省がパーム油競合油脂需給動向実態調査を実施 3) 不二製油三井物産花王が強い地盤不二製油 198 年シンガポールに精製分別会社フジオイルを設立 1988 年にマレーシアのジョホール州にパルマジュエディブルオイルを設立三井物産 1970 年代の進出組で唯一フェルダオイルが生き残る 1989 年にKLケポンと合弁でパームオレオを設立ミヨシ油脂とADEKAも参加花王 1988 年ペナン島でパームコと合弁会社ファッティケミカル設立フィリピンとマレーシアに高級アルコールの2 大基地日本とパーム油の関わり 3 日本とパーム油の関わり ) 伸び続ける国内需要安価で安定した油脂として即席メンスナック菓子ファーストフード冷凍食品のプレフライ油マーガリンショートニングの練り込用油脂チョコレート代用脂として成長マーガリンでは魚油がとれなくなり代りに安価な増量剤的な使い方で需要が拡大 2010 年で 238, トンが使用されている ( 一部はショートニングとして即席めんやファーストフードにも ) 低トランス酸をはかるためパーム油需要が増大 ( エステル交換油でのパーム油の利用は 200 年の11,96トンから年間 2010 年は 31,32トンに急増 ) 業務用での利用拡大に期待 ) 飽和脂肪酸の表示問題消費者庁で表示の一元化が議論される中で飽和脂肪酸の表示も検討日本ではこれまで飽和脂肪酸は動物油脂とのイメージが定着しており即席メンなどで飽和脂肪酸の表示が行われた時に消費者がどう受け止めるか 23 2

7 3 日本とパーム油の関わりまとめ 6) 再びパーム油を求めてマレーシアへ日清オイリオGがISF( インターナショナルスペシャリティファッツ ) を199 年に買収三菱商事がサバのKLケポンの精製会社 (KLKプレミアオイル ) に1% 出資ライオンがジョホール州でメチルエステルのスルホン化 ( 硫酸化 ) 工場を建設 (2009 年 ) キユーピーがマレーシアでマヨネーズ事業を立ち上げ (2010 年 ) 1) パーム油輸入はマーガリンと即席めんスナック冷食ファーストフードのフライ油用途中心に拡大 2) ここ数年は低トランス酸への対応で需要増 3) 業務用 ( レストラン惣菜分野 ) 斗缶が今後の拡大の鍵を握るが価格がより重要視される ) 飽和脂肪酸の表示問題が不透明 2 26

9 アウトラインスマトラ調査報告小規模農園と土地紛争熱帯林行動ネットワーク JATAN 中司喬之リアウ州におけるアブラヤシ農園事例① ドサン村事例② タンブン村事例③ チュンガール村考察 2 アブラヤシ農園開発の現状スマトラ島リアウ州 ① ドサン村 ② タンブン村 197年投資に関する法が制定され多くの外国資本がインドネシアへリアウ州は資源が豊富石油天然ガス石炭木材など木材の伐採が広まり森林が劣化産業植林事業権 HTI など 1980年代から大規模アブラヤシ農園が急速に拡大技術開発により泥炭地でも植林可能に現在リアウ州で約270万ha以上 ③ チュンガール村リアウ州約900万ha 3 6 1

10 業収獲収益の一部で借金返済企リアウ州におけるアブラヤシ農園 2 種類のスモールホルダー国営企業 1% スモールホルダースモールホルダー ( 小農 ) 3% 270 万 ha~ 現地 NGO Elang より聞き取り民間企業 0% 7 完全独立型 Independent smallholder 最初の収穫までの費用は持ち出し土地契約型 Estate smallholder 最初の収穫までの管理費用などを肩代わり管理方法技術支援企業による土地管理 8 土地契約型の仕組み事例 1 ドサン村 1 契約後土地の買い上げ 2 世帯ごとに農地を振り分け 3 初期投資分の立替管理方法のノウハウ管理権の譲渡住民9 庭先にもアブラヤシを植えている (2011 年 9 月根津 ) 10 事例 1 ドサン村村の組合への聞き取り 2002 年地方政府によるアブラヤシ農園プログラムを通じた福利向上事業 2002 年 ~ 現地 NGO によるモニタリングファシリテーション国営企業 (PTPN V) との土地契約世帯当たり3haの農園と約 100 万円の負債 11 借金返済に向けたお金の管理のため組合が組織される (2011 年 9 月中司 ) 12 2

収獲販売 ( 借金返済は 2012 年から ) 協同組合 :19 世帯計 7haを管理純利益

2012 年からー労働費 7,8 年目 1% ーその他税など 9,10 年目 18% 11 年

タンブン村 RSPO の取得を検討している 13 RSPO 取得企業 Musim Mas

Musim Mas(2009 年 RSPO 取得 ) が開発許可を取得 MusimMas と村の土地

年に住民がアブラヤシの栽培を開始 1 16 事例 3 チュンガール村事例 3 チュンガール村

振り分けられた土地が不十分 2002 年以降収穫に対しての利益が少なかったため不満が募り政府

11 収獲販売 ( 借金返済は 2012 年から ) 協同組合 :19 世帯計 7haを管理純利益 1 万 / 月 120t/ 月 (1kg= 約 13 円で買い取り ) ー肥料代借金返済は 2012 年からー労働費 7,8 年目 1% ーその他税など 9,10 年目 18% 11 年 ~ 2% が差し引かれる = 80 万 / 月世帯当たり約万円現状満足しているという事例 2 タンブン村 RSPO の取得を検討している 13 RSPO 取得企業 Musim Mas 社との土地紛争を抱える村 (2011 年 9 月根津 ) 1 事例 2 タンブン村 1991 年 Musim Mas(2009 年 RSPO 取得 ) が開発許可を取得 MusimMas と村の土地 7,00ha が重複住民の土地であり企業の土地でもある 1996 年にタンブン村で開発開始事例 2 タンブン村企業は住民との土地契約を拒否銀行の融資も受けられない RSPOに抗議レターを送ったが反応なし現在現地 NGO と協働で地図作成 1998 年に住民がアブラヤシの栽培を開始 1 16 事例 3 チュンガール村事例 3 チュンガール村 1997 年 Tri Bakti Sarimas(RSPO 取得 ) と土地契約を締結振り分けられた土地が不十分 2002 年以降収穫に対しての利益が少なかったため不満が募り政府企業へ抗議アブラヤシ販売による収入 2010 年住民と企業間での衝突があり死傷者が出た (2011 年 9 月中司 ) 17 借金返済分企業の収入村の収入約 1,000 円 18 3

12 2009 年抗議の様子 2010 年話し合いでは解決しないため企業へのデモデモにより女性一人が犠牲にデモ後約,000 円 / 月に改善はされたがいまだに不満は続いている許可を撤回せよ!TBS 社! 住民の土地を返せ! 問題の特徴土地の権利にかかわる問題 :1967 年森林法により土地所有権の明確でない森林は国家の所有物とされた契約の不履行解決策は? RSPO?( 持続可能なパーム油のための円卓会議 ) 事前の合意住民との協議 NGO による支援ご清聴ありがとうございました 23

川の汚れで大きな魚も減った源の減少収入の減少猪や鹿が減ったので売ることが難しくなった先住民逮捕投獄伐採を止めるための道路封鎖の実施そのたびに逮捕される日本世界一の丸太輸入 ( 当時 ) 日本の森林は置き去り主な用途は建築現場でのコンクリートパネル 2,3 回使用しただけで最終処分場へ安い家具 ( カラーボックス椅子やテーブル仏壇など ) にも利用されている森喰い虫と揶揄

2100 万トンこの両国で世界全体の 8% を占め日本は輸入量 6 万トンのほぼ 100% をマレーシアから輸入する 2011 年のマレーシアからの各国への輸出量 ( 出所 :MPOB) パーム油シェアパーム核油シェアオレオケミカルシェア 1 位 CHINA P.R 3,982,128 22.1% USA 288,72 2.% オランダ 36,960 20.

7% 位 USA 1,0,997.9% BRAZIL 8,96.0% ドイツ 8,809.8% 6 位 EGYPT 710,21 3.9% EGYPT,093.6% インド 69,78 3.9% 7 位 JAPAN 1,39 3.0% OTHERS 9,9.2% 韓国 61,36 3.% 8 位 PHILIPPINES 12,218 2.8% UKRAINE 29,31 2.

13 パーム油を考える地球に優しいって何だろう? 0: なぜか知られない油ヤシプランテーション問題峠隆一 1990 年代に入ってから地球に優しいという言葉が定着したパーム油を使った石鹸シャンプー類や洗剤などもそう呼ばれることがある 1990 年前後は東南アジアでの熱帯林破壊が盛んに報道されていた今それを伝えるメディアはないが今も過剰な商業伐採にたとえばボルネオ島の奥地に住む先住民族は苦しんでいるだがその彼らをして伐採はまだましだ! と叫ばせる開発が油ヤシプランテーションだ油ヤシから採れるパーム油はマレーシアとインドネシアの 2 カ国で世界のパーム油生産の約 9 割を担っている 1: 熱帯林伐採 1990 年前後どのメディアも熱帯林破壊とのタイトルで連日東南アジアでの森林消滅を報道していた以下の問題点がメディアとNPOから挙がっていた森の動植物の減少 = 食料重機の音に動物はより奥地に移動し川の汚れで大きな魚も減った源の減少収入の減少猪や鹿が減ったので売ることが難しくなった先住民逮捕投獄伐採を止めるための道路封鎖の実施そのたびに逮捕される日本世界一の丸太輸入 ( 当時 ) 日本の森林は置き去り主な用途は建築現場でのコンクリートパネル 2,3 回使用しただけで最終処分場へ安い家具 ( カラーボックス椅子やテーブル仏壇など ) にも利用されている森喰い虫と揶揄日本は森林率 67% という世界屈指の森林国それなのに木を伐り出さずに林業は衰退するばかり 2: パーム油とはパーム油は油ヤシから搾油される油ヤシの果肉から搾油するパーム油と種からのパーム核油の 2 種類があるパーム核油は洗剤などに利用される 3: 主な生産地パーム油は全世界で約 00 万トン生産されている (09 年 ) マレーシアが 1800 万トンインドネシアが 2100 万トンこの両国で世界全体の 8% を占め日本は輸入量 6 万トンのほぼ 100% をマレーシアから輸入する 2011 年のマレーシアからの各国への輸出量 ( 出所 :MPOB) パーム油シェアパーム核油シェアオレオケミカルシェア 1 位 CHINA P.R 3,982, % USA 288,72 2.% オランダ 36, % 2 位 PAKISTAN 1,821, % CHINA P.R 176, % 中国 2,390 1.% 3 位 INDIA 1,667, % NETHERLANDS 109, % アメリカ 207, % 位 NETHERLANDS 1,1,090 6.% JAPAN 97, % 日本 207, % 位 USA 1,0,997.9% BRAZIL 8,96.0% ドイツ 8,809.8% 6 位 EGYPT 710,21 3.9% EGYPT,093.6% インド 69,78 3.9% 7 位 JAPAN 1,39 3.0% OTHERS 9,9.2% 韓国 61,36 3.% 8 位 PHILIPPINES 12, % UKRAINE 29,31 2.% 台湾 2, % 9 位 SINGAPORE 77,26 2.7% TURKEY 27, % 香港 3,22 2.% 10 位 VIETNAM 20,10 2.3% INDIA 23,2 2.0% シンカホール 39,98 2.2% 以下 others,661, % others 29, % 388, % 合計 17,993, ,176, ,766,1 100 EU は 2,006,093 トン EU は 1,68 トン : なぜパーム油類は売れるのか油ヤシの実オレンジの果肉と白い種 0 年パーム油は大豆油を抜き油脂生産量の世界一となる売れる理由は以下の通り安い油脂類で最安の一つ (11 年 11 月で1 トン大豆油約 1100 トルパーム油が約 100 トル ) 高単収 ha あたりの収穫高約トン 2 位の綿実油 1.6 トンの倍以上大豆油は 0 キロ安定収穫年中収穫できる安定輸入オレオケミカル目的なら政情不安定な中東諸国の石油より安全に貿易が可能高安定精製後は酸化しにくい味も風味も変えないので加工食品にはうってつけ風味不変どんな加工食品への使用でも食品の風味を変えない奇跡の油パーム油はその 8 割以上が食用に 2 割未満が工業用に利用されます主な用途は以下の通り食用マーガリン類や粉末調味料ショートニング精製ラード即席麺やお菓子チェーン外食店での揚げ油レトルト冷凍など加工食品他工業用石鹸シャンプー類や洗剤工業用潤滑油樹脂塗料化粧品医薬品など過剰伐採は騒音と土壌の汚泥化を招く廉価な仏壇二色の川左から流れ込む川の上流で伐採が行われているため左だけ濁った 1 2

. 事件 97 年 12 月住民狙撃死する村人撮影 97 年インドネシアのボルネオ島での森林火災がメディアを賑わした隣国のシンガポールやマレーシアではその煙害で飛行機の発着にも影響が出た原因はプランテーション造成のために開発業者による森林への放火の頻発また同年同じボルネオ島でもマレーシアのサラワク州でプランテーション開発に反対す村人のデモに警官が発砲し

本当に村を破壊した ( 写真右 ) 今サラワク州では土地開発をめぐり約 10 件もの裁判が起こされている 07 年 1 月重機で破壊された村の跡 6. 先住民はなぜ反対するのかプランテーションはどう作られる?

69 万 ha(09 年 ) うち 29 万 ha を 100 年ものプランテーションの歴史のあるマレー半島部が占めているだが半島部にはもはや土地を開発する余地がなく 90 年代からボルネオ島のサラワク州とサバ州とで開発が進んでいるサラワク州ではその面積が 90 年の万 ha から 11 年は 100 万 ha へと 20 倍にも急増したここは数ヶ月前までは確かに森だった年

2,0,087 2000 2,0,00 1,000,777 330,387 3,376,66 200 2,298,608 1,209,368 3,398,01,37 2011 2,,071 1,23,63 1,007,00,97,77 出典 ⅰ) Statistic Department 197 to 198 ii) PORLA 198 to 1999 ⅲ)MPOB 2000~ だが

と叫ぶその理由は明快だ伐採択伐方式森の~ 割は劣悪化大型動物は姿を消す生態系の悪化太い樹がなくなった時点で企業はその土地を去る (10 年くらい ) 森は将来復元可能闘って森を取り戻すことが可能川は土砂で汚れる丸太は日本では 7 割が建設現場の建材で3 割が家庭での家具などに使われる 7.

14 . 事件 97 年 12 月住民狙撃死する村人撮影 97 年インドネシアのボルネオ島での森林火災がメディアを賑わした隣国のシンガポールやマレーシアではその煙害で飛行機の発着にも影響が出た原因はプランテーション造成のために開発業者による森林への放火の頻発また同年同じボルネオ島でもマレーシアのサラワク州でプランテーション開発に反対す村人のデモに警官が発砲し一人の男性が頭に銃弾を受け死亡 ( 写真左 ) 翌年には違う村で開発を進めるために開発会社が雇った銃をもった暴力団が住民を乱闘に巻き込んだ結果住民の正当防衛とはいえ暴力団人が亡くなる 2007 年 1 月にはその数ヶ月も前から立ち退き要求があったとはいえある日の朝 6 時村を警察開発会社などが取り囲み 30 分以内に家財道具をもって退去せよとの最後通告を行い本当に村を破壊した ( 写真右 ) 今サラワク州では土地開発をめぐり約 10 件もの裁判が起こされている 07 年 1 月重機で破壊された村の跡 6. 先住民はなぜ反対するのかプランテーションはどう作られる? 油ヤシは酸化を防ぐため果房の収穫後 2 時間以内に搾油する必要があるそのためにはプランテーションのすぐ近くに搾油工場の設置が必要そのためには果房を素早く運ぶためのトラックトラクターなどの重機類や大量の人員が住む社宅など莫大な初期資本が必要採算を取るには最低でも 3000 ha( 山手線の内側の半分 ) もの土地が必要と言われるマレーシアの油ヤシプランテーション面積は約 69 万 ha(09 年 ) うち 29 万 ha を 100 年ものプランテーションの歴史のあるマレー半島部が占めているだが半島部にはもはや土地を開発する余地がなく 90 年代からボルネオ島のサラワク州とサバ州とで開発が進んでいるサラワク州ではその面積が 90 年の万 ha から 11 年は 100 万 ha へと 20 倍にも急増したここは数ヶ月前までは確かに森だった年マレーシアの油ヤシプランテーション面積の推移マレーシア半島部サバ州サラワク州合計 7 68,61 9,139 1,091 61, ,90 93,967 22,79 1,023, ,292, ,00 28,00 1,82, ,698,98 276,171,79 2,029,6 9 1,903,171 18, ,783 2,0, ,0,00 1,000, ,387 3,376, ,298,608 1,209,368 3,398,01, ,,071 1,23,63 1,007,00,97,77 出典 ⅰ) Statistic Department 197 to 198 ii) PORLA 198 to 1999 ⅲ)MPOB 2000~ だがサラワクの森には 100 万人もの先住民が住み最低 3000 ha を必要とする開発では村の一つや二つは呑みこむ先住民の多くが伐採のほうがましだ! と叫ぶその理由は明快だ伐採択伐方式森の~ 割は劣悪化大型動物は姿を消す生態系の悪化太い樹がなくなった時点で企業はその土地を去る (10 年くらい ) 森は将来復元可能闘って森を取り戻すことが可能川は土砂で汚れる丸太は日本では 7 割が建設現場の建材で3 割が家庭での家具などに使われる年 8 月に訪問した村々プランテーション皆伐数億年の歴史をもつ熱帯林は消滅すべての動物がいなくなる生態系の消滅ひとたび操業を始めたら企業は半永久的にそこに留まる先住民族に土地は返ってこない造成後に闘っても森は戻らない川は農薬汚染される生活への浸透度は木材をはるかに超えているルマエラムある意味衝撃を受けた村村長がその財力でもって自らの農地と森をすべてプランテーションに転換していた従来から農地の一部に換金作物である油ヤシを植える村々はあったが主食である米や野菜栽培を捨ててまで自らミニプランテーションを造成する村は初めて見たなぜか? 儲かるからだエラム村長の月収は日本円換算で約 9 万円この背景には急騰するパーム油の国際市場価格がある自らの農地をすべてプランテーションに替えるとはいえルマエラムはまだまだ特殊な事例だだが月収 9 万円という数字にいろいろと考える先住民は現れるはずだ海外の油脂相場 ; 単位ドル / トン ( 月刊油脂より ) 3

大豆油 RBD パーパーム核ヤシ油 ( 米国 ) ム油油 0/8/2 97 388 0 30 06/8/31 1 63 0 620 07/8/30 768 7 88 90 08/8/28 116 820 1110 121 09/8/27 732 720 71 71 10/8 下旬 80 920 11 11 11/8/2 120 1130 13 120 RBD パーム油とは精製脱色脱臭

この村の問いに開発側はいつも調整中だと返したそして 2010 年月ついに住民はこれでは永久に利益はない元々オレたちの土地に植えた油ヤシだだったらオレたちで収穫しようと決め実行した即ち油ヤシを収穫し搾油工場に持ち込み現金を手にしたのであるこの行動に怒ったサラワク土地開発大臣のマシン氏は新聞紙上で先住民は泥棒だとの非難を展開しただが今も住民は収穫

失われる生物多様性 30 前後いるサラワク先住民族のなかで特にプナン人と呼ばれる人たちは動植物の知識に長けているあるときサラワクの森で植物調査をしていたアメリカ人が毒蛇に咬まれたがガイドのプナン人がすぐさま森からある薬草を採り揉みつぶしたのを傷口に当てるとすぐさま解毒したそんな素晴らしい薬効がある植物の数々が今サラワクの森から消えているまた

実際に動いた人たちーーここでは住民の多くが農地に油ヤシを植えていただがサラワクで進むもう一つの開発紙パルプ生産のためのアカシアプランテーションを推進する企業が一部住民の油ヤシを切り倒してアカシアを植えた村長のセンゴクさんは許せないとアカシアの木々に火を放ち再度油ヤシを植えたすると企業はその油ヤシと油ヤシの間にアカシアの木を植えた今センゴクさんの農地には

答えは問題を深く知らないからというしかないだがなかにはこれら問題の存在を知ったあとに動いた組織もあるサラヤサラヤ ( 本社 : 大阪 ) はヤシノミ洗剤などパーム油製品のメーカーマレーシアボルネオ島サバ州でプランテーション開発で森に住めなくなり人間社会とぶつかり死に直面するボルネオ象の問題にわが社の原料確保地でこんなことがと心を痛めた同社は数年前に

の原料認証制度において 10 年 10 月日本初となる RSPO 原料調達認証を取得したこれは環境に配慮して運営されているプランテーションにおいて製造されたパーム油だけを輸入して商品を作っていくということラッシュジャパン 10 年 10 月に始まったパームオイルキャンペーン真中はオランウータンラッシュは新鮮手作り安心愉快をモットーに

ミグロと生協でスイス流通関連売り上げの 3 分の 2 を占めるほどの大手元々同社は積極的にフェアトレード商品を扱っているが WWF スイスと協力し 02 年 1 月熱帯林を破壊しない自然保護の推進労働条件の改善などを行うなどの条件を満たすパーム油業者のみと取引をすると決定たとえばプランテーションは新しく森林を開拓した土地には作らないこと野生動物保護のための生息回廊を設置すること

15 大豆油 RBD パーパーム核ヤシ油 ( 米国 ) ム油油 0/8/ /8/ /8/ /8/ /8/ /8 下旬 /8/ RBD パーム油とは精製脱色脱臭したパーム油のことオゴス村サラワクでは土地開発の主体は様々だが政府系の LCDA( 土地管理開発機関 ) の場合は先住民の農地を借りるそこに油ヤシを植え収穫期を迎えると収益の 30% を先住民に渡す方式をとるところがこの村では 13 年間約束が反故にされてきた LCDA はただの 1 リンギも村人に手渡さなかった収益は分配されるのか? この村の問いに開発側はいつも調整中だと返したそして 2010 年月ついに住民はこれでは永久に利益はない元々オレたちの土地に植えた油ヤシだだったらオレたちで収穫しようと決め実行した即ち油ヤシを収穫し搾油工場に持ち込み現金を手にしたのであるこの行動に怒ったサラワク土地開発大臣のマシン氏は新聞紙上で先住民は泥棒だとの非難を展開しただが今も住民は収穫を止めていないセンゴク村つい数週間前にアカシアを燃やした現場でセンゴクさんみ合いが続きそうだ 8. 失われる生物多様性 30 前後いるサラワク先住民族のなかで特にプナン人と呼ばれる人たちは動植物の知識に長けているあるときサラワクの森で植物調査をしていたアメリカ人が毒蛇に咬まれたがガイドのプナン人がすぐさま森からある薬草を採り揉みつぶしたのを傷口に当てるとすぐさま解毒したそんな素晴らしい薬効がある植物の数々が今サラワクの森から消えているまた先住民には大切な存在である猪や鹿などの普通の動物もプランテーションで姿を消そうとしている 9: 解決できるのか? 実際に動いた人たちーーここでは住民の多くが農地に油ヤシを植えていただがサラワクで進むもう一つの開発紙パルプ生産のためのアカシアプランテーションを推進する企業が一部住民の油ヤシを切り倒してアカシアを植えた村長のセンゴクさんは許せないとアカシアの木々に火を放ち再度油ヤシを植えたすると企業はその油ヤシと油ヤシの間にアカシアの木を植えた今センゴクさんの農地には油ヤシとアカシアとが同居するという奇妙な光景が広がるだが土地を断固守ろうとする村人の結束は強く企業のそれ以上の介入を許していない当分はにらボーハウと呼ばれる葉っぱ胃痛に効くパーム油生産量は 10 年前の倍以上になったそれはボルネオ島の急速な森林消失を意味するパーム油製品は今生協や自然食品店など環境を標榜する組織においても売られているなぜか? 答えは問題を深く知らないからというしかないだがなかにはこれら問題の存在を知ったあとに動いた組織もあるサラヤサラヤ ( 本社 : 大阪 ) はヤシノミ洗剤などパーム油製品のメーカーマレーシアボルネオ島サバ州でプランテーション開発で森に住めなくなり人間社会とぶつかり死に直面するボルネオ象の問題にわが社の原料確保地でこんなことがと心を痛めた同社は数年前にボルネオ保全トラスト (BCT) を設立し川の数百 m 両岸を買い取り動物たちの緑の回廊を確保しているヤシノミ洗剤の買い上げ価格の 1% がこれら資金に充てられるまた同社はプランテーション関係者が加入して話し合う世界的な任意 RSPO 原料調達認証の洗剤団体 RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil= 持続可能なパーム油のための円卓会議 ) の原料認証制度において 10 年 10 月日本初となる RSPO 原料調達認証を取得したこれは環境に配慮して運営されているプランテーションにおいて製造されたパーム油だけを輸入して商品を作っていくということラッシュジャパン 10 年 10 月に始まったパームオイルキャンペーン真中はオランウータンラッシュは新鮮手作り安心愉快をモットーに環境や人権に配慮したスキンケア製やヘアケア製品石鹸入浴剤などを扱っている 9 年にイギリスで生まれ現在 36 ヶ国に約 00 店舗をもつラッシュは 2010 年 10 月からパーム油を使わない石鹸の販売に取り組んでいる目的は熱帯林を守ることパーム油不使用のジャングルソープ 600 円ミグロ社 ( スイス ) スイス最大のスーパーマーケットチェーン店ミグロと生協でスイス流通関連売り上げの 3 分の 2 を占めるほどの大手元々同社は積極的にフェアトレード商品を扱っているが WWF スイスと協力し 02 年 1 月熱帯林を破壊しない自然保護の推進労働条件の改善などを行うなどの条件を満たすパーム油業者のみと取引をすると決定たとえばプランテーションは新しく森林を開拓した土地には作らないこと野生動物保護のための生息回廊を設置することなどの基準を満たした場合のみ商品に熱帯林を保護しているというステッカーを貼るそれら基準は委託を受けたイギリスのコンサルティング会社 Pro Forest が持続可能なパーム油に関するガイドラインを作成しその監査も同社が行っている 02 年にこの基準に則った最初の製品のマーガリンを発売後他の製品もこれに続くオランダの銀行 01 年に大手銀行 (ABN Amro Rabobank Fortis ING 社 ) は環境的社会的側面に配慮しないプランテーションへの出資の停止や制限に同意したこれら銀行に融資を申し込む企業は (1) 森林を焼かない (2) 森林を伐採しない ( もしくは過去数年以内に行っていない )(3) 地域住民の権利や意思を尊重する () インドネシアの法律及び関連する国際協定を遵守するなどの条件を満たさねばなならないこれはインドネシアの NGO Sawit Watch オランダの Milieudefensie(FoE) やグリーンピースオランダによる Funding Forest Destruction : The Involvement of Dutch Banks in the Financing of Oil Palm Plantations in Indonesia と題する報告書をはじめとする各種キャンペーンの成果だ 6

アブラヤシ収穫面積の変化セミナー熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続的になり得るか?

FAOSTAT より満田 (FoEJ) 作成 2 アブラヤシ農園の拡大と森林の減少 1) サバ州におけるパーム農園の概要

万ヘクタール ( 州の19%) CPO( パーム原油 ) 生産量 : 0 万トン / 年 CPO 単収 :21.

プランテーションの少なくとも 7 割が森林を伐採したもの (WWF) マレーシアの森林減少 3 CPO 生産量

: マレーシアボルネオ島 1) サバ州におけるパーム農園の概要パーム油工業団地 (POIC): サンダカンとラハダツにダ建設

生物多様性 1990~2002 年少なくとも約 70 万 ha( 州の約 10%) の熱帯林が消失

16 アブラヤシ収穫面積の変化セミナー熱帯林とパーム農園 ~ プランテーションは持続的になり得るか? サバ RSPO 報告グッドプラクティスの追求インドネシアマレーシア飯沼佐代子 ( 地球人間環境フォーラム ) FAOSTAT より満田 (FoEJ) 作成 2 アブラヤシ農園の拡大と森林の減少 1) サバ州におけるパーム農園の概要インドネシアのアブラヤシ農園面積マレーシアのアブラヤシ農園面積インドネシアの森林減少サバ州パーム農園の面積 : 約 10 万ヘクタール ( 州の19%) CPO( パーム原油 ) 生産量 : 0 万トン / 年 CPO 単収 :21.t/ha 主としてサバ州において 1990 ~2002 年少なくとも約 70 万 ha の熱帯林が消失インドネシアのパームプランテーションの少なくとも 7 割が森林を伐採したもの (WWF) マレーシアの森林減少 3 CPO 生産量単収とも国内最高パーム油産業 :760 億 RM(2009) = サバ州 GDP の 23% パーム油はサバ州経済に極めて重要図 : マレーシアボルネオ島 1) サバ州におけるパーム農園の概要パーム油工業団地 (POIC): サンダカンとラハダツにダ建設パーム油の加工産業による付加価値づけを目指すインドネシアなどからの原料輸入も視野に 2) サバ生物多様性 1990~2002 年少なくとも約 70 万 ha( 州の約 10%) の熱帯林が消失世界で最も生物学的に豊かで多様な生態系 (bwwf) 世界最大規模のパーム農園エリアへキナバタンガン川流域ではオランウータンの 62% ゾウの 6% テングザルの 8% 保護区外 (= プランテーション or 二次林 ) に生息生息域が分断 6 1

2) パーム農園をめぐる問題 @ サバ子どもたちはマレーシア政府の学校には通えない NGO が運営する小学校 :1 万人教育を受けられず親を助けて働いている子どもたち :1 万人移住労働者とその家族サバ州農園労働者の 8% がインドネシアフィリピンからの移住労働者 Boruneo Child Aid Societ 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮事例 1:

) パーム農園面積 :2 万 ha@ サンダカンタワウラハダツ搾油工場 :2カ所 +1か所建設中 FFB 生産量 :0 万トン / 年パーム油生産量 :8 万トン / 年精製は行っていないパームカーネル生産量 :2 万トン / 年 ( 搾油せずに販売 ) RSPO: 未参加 1980 s~ サバ州でのオイルパーム農園拡大が本格化 2000 s~ 農園の持続可能性が話題に上るように

ヤシガラなどの廃棄物 :0 60% をコンポストとして堆肥化土壌を極力流出させない水の使用量を減らす搾油工場から出る廃液からメタンを分離燃料として活用ディーゼル使用量の削減に農園作業者 : 非常に重要家や学校建設 (2ヶ所) 等福祉の充実を図っている 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮生物多様性保全 : 農園内での改善は困難鳥とリス位しか生息できない

17 2) サバ子どもたちはマレーシア政府の学校には通えない NGO が運営する小学校 :1 万人教育を受けられず親を助けて働いている子どもたち :1 万人移住労働者とその家族サバ州農園労働者の 8% がインドネシアフィリピンからの移住労働者 Boruneo Child Aid Societ 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮事例 1: ケラタムホールディングス (KRETAM Holdings bhd.) パーム農園面積 :2 万 ha@ サンダカンタワウラハダツ搾油工場 :2カ所 +1か所建設中 FFB 生産量 :0 万トン / 年パーム油生産量 :8 万トン / 年精製は行っていないパームカーネル生産量 :2 万トン / 年 ( 搾油せずに販売 ) RSPO: 未参加 1980 s~ サバ州でのオイルパーム農園拡大が本格化 2000 s~ 農園の持続可能性が話題に上るように当初は農園開拓に火を使うことが一般的に行われていた 2000 年頃 ~ 連邦政府の法律で火を使うことは禁じられた 7 8 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮除草剤も当初は無規制現在では多くの農薬が規制対象除草目的で農園内で約 100 頭の牛を飼育化学肥料の利用を減らして有機肥料に切り替え農園作業には水牛を使い機械使用を削減 ( 土壌を固めてしまうため ) ヤシガラなどの廃棄物 :0 60% をコンポストとして堆肥化土壌を極力流出させない水の使用量を減らす搾油工場から出る廃液からメタンを分離燃料として活用ディーゼル使用量の削減に農園作業者 : 非常に重要家や学校建設 (2ヶ所) 等福祉の充実を図っている 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮生物多様性保全 : 農園内での改善は困難鳥とリス位しか生息できない自社が保有する丘陵地と河川沿いの土地 1,600ha を森林として保全することで代替持続可能性に関する方針持続可能性につながる改善出来ることは何でもする改善を続ける Do Small, Do Well. サバ州外への進出はしない ) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮事例 2:SAWIT KINABALU SDN 100% 州出資企業パーム農園面積 :7 万 ha(33 農園 ) 搾油工場 :8ヶ所精製工場 1ヶ所 FFB 生産量 :100 万トン / 年パーム油生産量 :21. 万トン / 年パーム核油生産量 :,000トン/ 年 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮事例 2:SAWIT KINABALU SDN BHD 総合的病害虫管理 (IPM): ネズミの駆除に猛禽類を活用 ( 巣箱をかける ) 野生生物保護区に接する農園では野生動物 ( イノシシゾウ ) の被害がある一方ヤマネコヘビタカなどがネズミを捕食してくれるメリットもゾウ対策 : 農園に侵入すると被害大電柵堀を作る ( 落下すると救助が困難 ) RSPO 参加準備中 :EU,USA からの要求参加は必要だが野心的な目標

18 3) グッドプラクティスの試み農園における環境配慮事例 2:SAWIT KINABALU SDN BHD&WWFマレーシアキナバタンガン川下流域回復プロジェクト (2003 年 ~2013 年 ) キナバタンガン- 命の回廊プロジェクト (WWF) の一環対象地 :1,260ha 長さ20kmのキナバタンガン川沿いの農園用地を提供 ( 洪水が多く農園に不適 ) 目標 : 森林伐採後の下流域洪水エリアにおいて河岸林と湿地の回復モデルを作る在来種を使った植生回復 ( 植林 ) を実施キナバタンガン川 : サバ州最長の河川サバ州東部 ( パームベルト中央部 ) を流れる州の生物多様性保全のカギとなる場所 )RSPO の取り組み持続可能なパーム油のための円卓会議 (RSPO) 200 年発足 RSPO 認証パーム油の生産と流通も開始メンバー 88 団体 : うち環境 NGO17 社会開発 NGO10 理事会メンバー 16 団体 : うち農園加工流通 2 消費財 2 小売 2 銀行銀行投資家 2 環境 NGO2 社会開発 NGO2 基準と原則原則 : 環境的責任及び天然資源生物多様性の保全原則 6: 労働者及び農園工場の影響を受けるコミュニティと個人に対する責任ある配慮 13 1 )RSPO の取り組み RSPO RT 年 11 月 22 日 ~2 日環境配慮に関する指摘 HCV( 保護価値の高い地域 ) ガイダンスに対するRSPOの認識が低いモニタリング管理が不十分 Ex. 200 年以降の新規農園開拓はHCV, 原生林では認められない HVCに二次林が含まれるべきだが実際には?? ランドスケープレベルアセスメントの必要性 HCVデータベース HCV 保全の法的な保証の必要性温室効果ガスWGでは泥炭地の保全に関して科学的見地からの具体的な提案があった )RSPO の取り組み人権社会問題ガバナンスに関する懸念人権 WG がない (2012 年に作られる?) 移住労働者児童労働についての議論の場がない理事企業による住民への暴行や違法行為が報告されている IOI: サラワク州における先住民の慣習的権利を侵害したとして高等裁判で敗訴 Wilmar: スマトラで住民の住居を破壊生産者はフロンティアを目指すサラワクカリマンタンパプアニューギニアウガンダ 1 16 )RSPO の取り組みガバナンスに関する懸念円卓会議 (2 日間 ) では意思決定はない総会での議論は 3 時間のみ円卓会議 WG からの意見は反映されるのか? RSPO の限界良い基準があっても遵守を担保できない生産者業界団体よりのパワーバランス違反に対する監視不十分罰則も不明確 RSPO 認証なら良いとはまだ言えない状況 ) 提言? 熱帯林と生物多様性への圧力を抑制する方法は? 新規開拓の抑制が最重要課題 RSPO が新規開拓を行わないわけではない消費側ができること 1) サプライチェーンと生産地の運営状況を確認 2) 新規開拓の農園から購入しない 3) 調達地の農園企業に人権環境問題が認められた場合改善を求める )RSPO に限らずグッドプラクティスの実践農園から購入 )RSPO の実施体制を強化 6) 農園 NGO による保全の取り組みを支援

アンケートの趣旨アンケート調査結果報告企業の認識と取り組み食品洗剤化粧品製造業や商社などを中心とする約 190 社を対象

より持続可能なパーム油利用につなげるための基本情報の収集地球人間環境フォーラム根津亜矢子 2 アンケート調査実施概要問 1 パーム油

郵送電子メールファックスによる送付と回収油脂年鑑掲載企業の比較的規模の大きい企業第 3 回持続可能なパーム油のためのシンポジウム

年 10 月 ~12 月 187 件利用していない, 1, 2% 利用している,, 7% アンケート回答数 8 件回収率 31% 3

商社, 3, 7% 菓子メーカー, 3, 7% 化学品, 11, 2% 環境方針がある企業数 :32 社独自の環境方針エコアクション 21

19 アンケートの趣旨アンケート調査結果報告企業の認識と取り組み食品洗剤化粧品製造業や商社などを中心とする約 190 社を対象パーム油調達を行っている日本企業の現状把握日本企業がパーム油調達において一層の環境社会配慮を進めより持続可能なパーム油利用につなげるための基本情報の収集地球人間環境フォーラム根津亜矢子 2 アンケート調査実施概要問 1 パーム油パーム核油もしくはパーム油核油由来の物質を利用している / 取り扱っているアンケート実施方法アンケート票送付対象実施期間アンケート票送付数郵送電子メールファックスによる送付と回収油脂年鑑掲載企業の比較的規模の大きい企業第 3 回持続可能なパーム油のためのシンポジウム生物多様性と企業の役割 ~ 認証パーム油の動向 (2011 年 2 月開催 ) への申し込み参加企業から抽出その他菓子食品メーカー 2011 年 10 月 ~12 月 187 件利用していない, 1, 2% 利用している,, 7% アンケート回答数 8 件回収率 31% 3 回答企業の業種 ( パームを扱っている企業に限定 ) 問 2 環境 CSR 方針などの有無宅配サービス, 2, % 生活雑貨, 3, 7% 商社, 3, 7% 菓子メーカー, 3, 7% 化学品, 11, 2% 環境方針がある企業数 :32 社独自の環境方針エコアクション 21 に取り組んでいる ISO1001 取得等地球温暖化防止以外にも一部は生物多様性保全に言及一部企業においては原材料についての記述あり食品, 6, 1% 油脂メーカー, 7, 16% 石鹸化粧品, 8, 19% 6 1

問 2 調達方針の有無問 3 パーム油核油もしくはパーム油核油由来の物質を利用して製造している製品調達方針のある企業数 :21 社ウェブ上で公開している企業も多いが内部資料としてのみあるという企業も CSR 調達 / グリーン調達持続可能な社会

チョコレートホイップクリームマーガリンショートニングアイスクリーム用油脂コーヒークリーム用油脂化成品類産業用界面活性剤潤滑油添加剤樹脂製品原料各種の界面活性剤化粧品などの原料繊維染色助剤工業用化学食品添加物食品石鹸洗剤

パーム油由来物質 ) ( パルチミン酸オレイン酸リノール酸ステアリン酸ミスチリン酸ラウリン酸など ) 1,000t 以上, 6, 30% 100-00kg, 1, % -10t, 10, 17% 100-00kg 1-t -10t 10t 以上

20 問 2 調達方針の有無問 3 パーム油核油もしくはパーム油核油由来の物質を利用して製造している製品調達方針のある企業数 :21 社ウェブ上で公開している企業も多いが内部資料としてのみあるという企業も CSR 調達 / グリーン調達持続可能な社会のためにという記述食品石鹸洗剤化粧品その他 7 例 : 菓子類油脂類冷凍食品インスタント食品乳製品焼き菓子 8 その他の具体的な例問調達している量 ( パーム油 ) チョコレート用油脂フライ油チョコレートホイップクリームマーガリンショートニングアイスクリーム用油脂コーヒークリーム用油脂化成品類産業用界面活性剤潤滑油添加剤樹脂製品原料各種の界面活性剤化粧品などの原料繊維染色助剤工業用化学食品添加物食品石鹸洗剤化粧品洗浄剤飼料 1,000t 以上, 8, 36% 1-t,, 18% 10t 以上, 10, 6% 1-t -10t 10t 以上 100t 以上 1,000t 以上 9 10 問調達している量 ( パーム核油 ) 問調達している量 ( パーム油由来物質 ) ( パルチミン酸オレイン酸リノール酸ステアリン酸ミスチリン酸ラウリン酸など ) 1,000t 以上, 6, 30% kg, 1, % -10t, 10, 17% kg 1-t -10t 10t 以上 100t 以上 1,000t 以上 10t 以上, 3, % 1-t -10t 10t 以上 100t 以上 1,000t 以上 100t 以上, 3, 1% 10t 以上, 10, 0% 1,000t 以上, 39, 67% 100t 以上, 6, 11%

問パーム油等の生産地について問 6 パーム油等の調達方法生産地を把握している :33 社 3 3 30 2 20 31 16 把握していない, 10 把握している, 33 30 2 20 1 29 19 1 10 0 マレーシアインドネシアフィリピンタイ 1 10 0 6

全く知らない, 3, 7% あまり知らない, 8, 19% よく知っている, 9, 22% 全く知らない, 6, 1% あまり知らない, 9, 21% よく知っている, 11, 26% 知っている, 22, 2% 知っている, 17, 39% 1 16 問 9

21 問パーム油等の生産地について問 6 パーム油等の調達方法生産地を把握している :33 社把握していない, 10 把握している, マレーシアインドネシアフィリピンタイ直接現地から商社から日本の企業からその他 13 1 問 7 アブラヤシの生産地において住民とのトラブルや環境への影響が懸念されていることについて知っていますか? 問 8 RSPOの認証パームオイルが市場に出ていることを知っていますか? 全く知らない, 3, 7% あまり知らない, 8, 19% よく知っている, 9, 22% 全く知らない, 6, 1% あまり知らない, 9, 21% よく知っている, 11, 26% 知っている, 22, 2% 知っている, 17, 39% 1 16 問 9 RSPOの会員となることに興味がありますか問 10 RSPO の認証パームオイルの調達についてすでに調達, 6, 1% 調達予定, 1, 2% 予定はない, 26, 62% すでに会員, 1, 33% 入会を予定, 0, 0% 予定はない, 22, % 調達を検討, 11, 28% 入会を検討, 2, %

22 問 11 RSPO 認証パームオイルの調達を阻害する要因は?( 日本企業にとって ) 価格の高さ供給量の問題 RSPO 認証の社会的認知の低さパーム油に関する社会的認知の低さその他系列問 12 アブラヤシ農園の拡大が熱帯林減少の一要因となっている問題についてどのような対策を取るべき? 自由意見 ( 抜粋 ) 消費者に認証パーム油の存在がほとんど認知されていない洗剤メーカーがわざわざコストの高い認証パーム油を使って製品を作るメリットが薄い大手企業が認証パーム油を使った商品を大々的に販売し一般消費者の認知度を上げる事が必要か持続可能な社会づくりと生物多様性の保全生態系サービスの持続可能な利用は事業の存続発展にとっての基盤であると認識しているこのまま世界人口が増加し途上国がより豊かになると油脂の消費量 =パーム油の需要も増加する先進国では油脂の消費量を下げかつ自国内で生産可能な油脂類への転換をはかるべき 21 考察今後の課題日本企業の意識 RSPO メンバー企業の意識は高い菓子メーカー等消費者に近い企業の意識度は低い傾向生産地を把握していない企業は生産地で環境問題があるという認識も低い傾向認証パーム油の普及一般消費者へどう波及させていくか 22

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見えない油 - パーム油の環境社会リスクプランテーションウォッチ地球人間環境フォーラム飯沼佐代子 1 見えない油 - パーム油の環境社会リスクプランテーションウォッチ地球人間環境フォーラム飯沼佐代子 1 iinuma@gef.or.jp プランテーションウォッチのご紹介構成団体メコンウォッチ国際環境 NGO FoE Japan 熱帯林行動ネットワーク (JATAN) サラワクキャンペーン委員会レインフォレストアクションネットワーク日本代表部地球人間環境フォーラムパーム油と私たちの消費