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1 羽田空港国際化に伴う外国人来街者数及び 経済波及効果推計に関する調査 報告書 平成 22 年 1 月 株式会社大和総研

2 目次 1. 調査の目的と概要 調査の目的 調査の概要 1 2. 計測の概要 羽田の国際線発着回数増加による経済波及効果の考え方 本調査で計測対象とする経済効果 計測対象と手法 計測結果に係る留意事項 3 3. 外国人流動に関する効果計測 ( 訪日外国人の国内消費 ) 空港容量拡大による羽田空港の国際線発着回数増の設定 年以降の国際線発着回数 利用者数の増加分の推計 訪日外国人旅客増加数の設定 横浜市訪問外国人増加による消費増加額の推定 訪日外国人増加の経済波及効果の計測 訪日外国人増加の経済波及効果の計測結果 日本人流動に関する効果計測 ( 海外渡航日本人の国内消費 ) 年以降の国際線発着回数 利用者数の増加分の推計 日本人海外渡航増加数の設定 海外渡航日本人の増加における横浜市居住者数の推定 海外渡航横浜市民増加による横浜市における消費増加額の推定 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測結果 経済波及効果のまとめ 35 参考税収効果の試算 36

3 1. 調査の目的と概要 1.1 調査の目的羽田空港国際化を約 1 年後に控え 現在 横浜市において様々な事業や取組へと発展させるための調整が行われている また 横浜市のみならず民間企業においても羽田空港国際化へ向けた戦略が練られつつあり とくに観光 経済 交通部門においてより顕著にその動向がうかがえる しかし 国による航空交渉が進み 羽田空港からの就航都市や定期便数が明らかになりつつある中で 横浜市への来街者数や経済波及効果の推計は実施されておらず 効果的な観光戦略や経済戦略を打ち出すのにあらゆる面で支障を来たしているような状況である そこで 本調査では横浜市単独の経済波及効果及び来街者数を明らかにし 効果的な観光 経済戦略を立案するための指標とすることを目的とする 1.2 調査の概要 (1) インバウンド ( 訪日外国人 ) による横浜市内への経済波及効果の推計 ( 横浜市内において消費する宿泊 交通関連費用等 ) 並びに来街者数の推計 (2) アウトバウンド ( 海外渡航日本人 ) による横浜市内への経済波及効果 ( 横浜市内における消費等 ) 並びに海外渡航者数の推計 1

4 2. 計測の概要 2.1 羽田の国際線発着回数増加による経済波及効果の考え方 2010 年における羽田空港の国際線発着回数増加によって横浜市にもたらされる主な経済効果としては 以下のものが考えられる (1) 観光 ビジネス需要の増加国際線発着回数が増加することによって 訪日外国人 海外渡航日本人が増加し 市内消費等が増加する 1 訪日外国人の増加による市内消費の増加羽田空港を利用して海外から訪日する外国人が増加し 市内各地域において宿泊 交通等の消費額が増加する 2 海外渡航日本人の増加による消費需要の増加海外渡航する日本人が 渡航するにあたって市内で購入する消費需要が増加する (2) 輸出入 物流の活性化両空港の国際線発着回数の増加により 輸出入 物流が活性化し 貨物取扱量が増加する 1 輸出の増加販路の拡大等の理由により輸出が増加し 市内企業の生産が増加する 2 貨物輸送需要の増加輸出入の増加に伴う市内運送企業の売り上げの増加 3 生産設備の需要の増加輸出等が増加し 生産が増加することに伴い 設備投資が増加する (3) 空港周辺地域の開発促進による不動産 建設需要の増加空港周辺のポテンシャルが向上することによって 空港周辺の企業立地や空港関連施設の建設が促進され 市内の建設需要や不動産需要が増加する (4) 雇用 税収の増加 (1)~(3) の効果によって生産が拡大することによって 雇用や税収が増加する 2

5 2.2 本調査で計測対象とする経済効果羽田の国際線発着回数増加によって 人流 物流両面において上記のようなさまざまな経済効果がもたらされると考えられるが 本調査では国際線の人流の増加がもたらす経済波及効果にスポットを当てることとする 具体的には 上記 (1) 観光 ビジネス需要の増加 について計測を行う 2.3 計測対象と手法国際線発着回数増加に伴う人流の増加による経済波及効果の計測項目は 以下のとおりとする (1) 外国人流動に関する効果計測 ( 訪日外国人の市内消費 ) (2) 日本人流動に関する効果計測 ( 海外渡航日本人の市内消費 ) 計測対象は 2011 年以降の羽田の国際線発着回数増加後の1 年間の外国人流動 日本人流動の変化に関する経済波及効果である 上記の各項目の市内への経済波及効果の計測は横浜市産業連関表を用いて行う アウトプット指標は 生産額増加 付加価値額増加 雇用増加 である 訪日外国人 羽田空港を利用して日本に入国する外国人 ( 通過客は除く ) 海外渡航日本人 羽田空港を利用して日本から海外渡航する日本人 2.4 計測結果に係る留意事項本推計では 1 将来の発着回数増加分がすべて利用され 2 発着一回当たりの乗降客数が 2007 年度と同水準を維持するものと仮定した ただし 羽田の増枠分のうち 3 万回は深夜早朝時間帯であることや今後の景気動向 機材の小型化等により この仮定が満たされない可能性があることに留意する必要がある 3

6 参考資料 JNTO 訪日外国人旅行の経済波及効果調査報告書 国土交通省 東京国際空港再拡張に伴う経済波及効果調査 国土交通省 旅行 観光産業の経済効果に関する調査研究 神奈川県 活力あるかながわへテイクオフ! 羽田空港の再拡張 国際化と神奈川口構想 成田空港ハンドブック 国土交通省 空港管理状況調書 JNTO 訪日外客消費動向調査 平成 18 年度国際航空旅客動態調査 JNTO 訪日外客訪問地調査 2007/ 年横浜市産業連関表 総務省 2008 年家計調査 4

7 効果計測フロー 羽田の国際線発着回数増加による国際旅客の増加数 外国人流動に関する効果計測 羽田の国際旅客の日本人 外国人比率 ( 国際航空旅客動態調査 ) 日本人流動に関する効果計測 訪日外国人の訪日旅行 1 日当たり消費額 (JNTO 訪日外客統計 ) 羽田の国際線発着回数増加による外国人旅客の増加数 羽田の国際線発着回数増加による日本人旅客の増加数 訪日外国人の横浜市訪問率 ( 国際航空旅客動態調査 ) 羽田 成田の国際旅客の居住地域割合 ( 国際航空旅客動態調査 ) 対県横浜市人口比率 訪日外国人の横浜市滞在日数 (JNTO 訪日外客調査 ) 横浜市訪問外国人の増加数 横浜市居住国際旅客の増加数 5 横浜市訪問外国人 1 人当たり消費額 羽田の国際線発着回数増加による横浜市訪問外国人の総消費額の増加 海外旅行前後の旅行者 1 人当たり国内消費額 ( 国土交通省 JNTO 資料 ) 訪日外国人消費の産業部門別按分比率 (JNTO 調査 ) 羽田の国際線発着回数増加による産業部門別横浜市内消費額の増加 羽田の国際線発着回数増加による産業部門別横浜市内消費額の増加 産業連関モデル 生産額 付加価値額 雇用の増加 生産額 付加価値額 雇用の増加 5

8 3. 外国人流動に関する効果計測 ( 訪日外国人の国内消費 ) 3.1 空港容量拡大による羽田空港の国際線発着回数増の設定横浜市都市経営局資料に基づき 以下のように設定する 表 1 羽田空港の国際線便数の増加数の設定 国 地域 就航都市名 増加便数 ( 便 / 日 ) 昼間 (6-23) 深夜早朝 (22-7) 韓国 中国 マレーシア ソウル 4 4 釜山 済州 ( 深夜早朝のみ ) 北京上海香港 クアラルンプール コタキナバル ペナン ( 貨物 ) - 2 台湾 台北 8 - シンガポールシンガポール - 4 フランス パリ - 2 イギリス ロンドン - 2 タイバンコク - 2 オランダアムステルダム - 2 ドイツ フランクフルト ミュンヘン ライプチヒ等 - 4 カナダ バンクーバー トロント - 2 アメリカ - 8 合計 ( 注 ) 現状 (2010 年 1 月時点 ) の国際チャーター便ソウル ( 金浦 )8 便 / 日 北京 4 便 / 日 上海 ( 虹 橋 )4 便 / 日 香港 2 便 / 日は除く 出典 : 横浜市都市経営局資料 6

9 続いて 発着一回当たりの乗 ( 降 ) 客数を設定する 2007 年度と 2008 年度の羽田空港国際旅客便の発着一回あたりの乗 ( 降 ) 客数は表 2 のようになっている 2008 年度は 2007 年度に比べて単位乗 ( 降 ) 客数が落ち込んでいるが これは金融危機による世界的な景気低迷の影響によるものと思われる したがって 本調査で用いる発着一回当たりの乗 ( 降 ) 客数として 2008 年度ではなく 2007 年度の羽田空港国際旅客便の発着一回あたりの乗 ( 降 ) 客数 225 人を昼間便 深夜早朝便ともに用いることとする 表 2 発着 1 回 ( 便 ) 当たりの乗 ( 降 ) 客数の推定乗降客数発着回数 ( 通過客除く ) 国際旅客 参考 羽田 ,676 1,947,431 6,676 1,954, 羽田 ,592 2,473,175 1,226 2,474, 計 20,268 4,420,606 7,902 4,428, 成田 ,576 27,953,907 6,099,788 34,053, 成田 ,690 25,463,539 2,974,722 28,438, 出典 : 国土交通省 空港管理状況調書 通過客数 乗降客数合計 単位乗 ( 降 ) 客数 ( 通過客除く ) 7

10 年以降の国際線発着回数 利用者数の増加分の推計 増加便数の貨物便比率により 以下の 2 ケースを設定する 全便旅客便ケース 容量拡大による羽田空港の国際線発着回数増はすべて旅客便に当てられるケース 一部貨物便ケース 増加便数の一部が貨物便に振り分けられるケース 一部貨物便ケースにおける旅客 貨物比率の設定は 2008 年度の実績に基づいて以下のように推計して行う 表 年以降の羽田国際線発着回数増加分の内訳の推計 Ⅰ.2008 年度実績 発着回数 推計方法 旅客 : 150,824 1 成田空港ハンドブック (1) 成田 貨物 : 24,639 2 成田空港ハンドブック 合計 : 175, 旅客 : 11,592 4 空港管理状況調書 (5,796 2) (2) 羽田 貨物 : 0 5 空港管理状況調書 合計 : 11, 旅客 : 162, (3) 成羽 貨物 : 24, 合計 : 187, Ⅱ.2011 年以降推計発着回数 (1) 成羽 (2) 成田 (3) 羽田 合計 : 255, 旅客 : 221, 貨物 : 33, 合計 : 195, 万回 (28 便 / 日 ) 旅客 : 168, 貨物 : 27, 合計 : 60, 昼間 + 深夜早朝 旅客 : 53, 貨物 : 6, 推計方法 上記の推計より 一部貨物便ケースにおける 2011 年以降の羽田国際線発着回数増加分の旅客 貨物比率は旅客比率 =53,797/60,000=89.7% 貨物比率 =6,203/60,000=10.3% として設定する 8

11 以上より増加便数に発着一回当たりの単位乗 ( 降 ) 客数を掛けて 2011 年以降の乗降客数を推計した 一部貨物便ケースでは 全便旅客便ケースで推計した乗 ( 降 ) 客数の増加に 先に推計した旅客比率 (89.7%) を掛けることによって乗 ( 降 ) 客数の増加を求めた その結果 全便旅客便ケースでは増加分は約 509 万人 一部貨物便ケースでは約 457 万人となった 表 年以降の国際線乗 ( 降 ) 客数の増加分の推計 単位 乗 ( 降 ) 客数 乗 ( 降 ) 客数合計 増加便数 ( 便 / 日 ) 乗 ( 降 ) 客 ( 人 / 年 ) ( 人 / 年 ) 数全便旅客便一部貨物便全便旅客便一部貨物便 ( 人 / 便 ) ケース ケース ケース ケース ソウル 釜山昼間便 , ,665 韓国など深夜早朝便 , , , ,330 中国 北京 上海昼間便深夜早朝便 , , , , , ,994 香港昼間便 , ,332 深夜早朝便 , , , ,997 マレーシアクアラルンプー 昼間便 ル等深夜早朝便 , , , ,332 台湾 台北 昼間便 , ,329 深夜早朝便 , ,329 シンガポールシンガポール 昼間便深夜早朝便 , , , ,665 フランス パリ 深夜早朝便 , ,332 昼間便 , ,332 イギリス ロンドン 昼間便 深夜早朝便 , , , ,332 タイ バンコク 昼間便 深夜早朝便 , , , ,332 オランダ アムステルダム 昼間便 深夜早朝便 , , , ,332 ドイツ フランクフルト深夜早朝便昼間便 , ,665 0 等 328, ,665 カナダ トロント等 昼間便 深夜早朝便 , , , ,332 アメリカ 昼間便 深夜早朝便 , , , ,329 乗 ( 降 ) 客数増加分合計 5,091,750 4,567,301 9

12 3.3 訪日外国人旅客増加数の設定国際線方面別の外国人 日本人数より 国別の外国人 日本人比率を求め 訪日外国人旅客数を推定する 成田 羽田の国際線の海外渡航地別日本人数と海外渡航直後地別外国人数は表 5 のようになっている この数値を元に 国別訪日外国人 海外渡航日本人の構成比率を設定し これに表 4 で推定した国別乗 ( 降 ) 客数を掛けることより 訪日外国人および海外渡航日本人の増加数を求める 結果は表 6 のように推定され 訪日外国人の増加は 全便旅客便ケースで約 180 万人 一部貨物便ケースで約 161 万人となった 表 5 成田発 羽田発の国際旅客の海外渡航地別日本人数と海外渡航直後地別外国人数 海外渡航日本人数出国地別訪日外国人数構成比率 (%) 合計人数上段 : 成田上段 : 成田海外渡航人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) ( 人 ) 訪日外国人下段 : 羽田下段 : 羽田日本人 北米西海岸 619, , , , , 北米東海岸 797, , , ,709 1,128, ハワイ 846, ,306 28,631 28, , グアム 548,021 16, ,021 サイパン 16, , 香港 452, , , , , 台湾 581, , , ,632 1,212, 韓国 539, , , , , ,675 1,845, 中国 1,313, ,209 1,313,745 2, ,309 1,839, マレーシア 140, ,801 52,775 52, , シンガポール 298, , , , , タイ 706, , , , , インドネシア 203, ,867 34,577 34, , フィリピン 211, , , , , 西南アジア 112, ,696 76,945 76, , 中近東 12,318 12,318 13,085 13,085 25, オセアニア 505, , , , , ヨーロッパ 1,572,018 1,572, , ,444 2,026, アフリカ 56,072 56,072 21,078 21,078 77, 中南米 90,635 90,635 47,642 47, , 合計 9,609,946 4,028,408 9,985, , ,699 4,353,107 14,338, 出典 : 平成 18 年度国際航空旅客動態調査 10

13 表 6 訪日外国人 海外渡航日本人の増加数の推計 ( 年間 ) 乗 ( 降 ) 客数海外渡航 ( 人 / 年 ) 日本人数 訪日外国人数 全便旅客便一部貨物便全便旅客便一部貨物便 構成比率 全便旅客便一部貨物便 ケース ケース ケース ケース 出典 ケース ケース 比率 (%) 比率 (%) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 韓国 ソウル 釜山 , ,330 など 325, , , ,022 韓国 中国 北京 上海香港 985, , , , , , , , , , , ,208 中国香港 マレーシアクアラルン , ,332 プール等 119, ,110 44,840 40,222 マレーシア 台湾 台北 657, , , , , ,451 台湾 シンガポールシンガポー 328, ,665 ル 223, , ,448 94,587 シンガポール フランス パリ 164, , , ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ イギリス ロンドン 164, , , ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ タイ バンコク 164, , , ,634 30,879 27,698 タイ オランダアムステル , ,332 ダム 127, ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ ドイツ フランクフル , ,665 ト等 254, ,660 73,584 66,005 ヨーロッパ カナダ トロント等 164, , , ,856 38,434 34,476 北米西海岸 アメリカ 657, , , , , ,673 北米東海岸 合計 5,091,750 4,567,301 3,292,228 2,953,131 1,799,522 1,614,170 11

14 3.4 横浜市訪問外国人増加による消費増加額の推定 (1) 訪日外国人の1 日当たり消費額の推定 JNTO 訪日外客消費動向調査 では 居住国別訪日外国人の消費動向の把握を行っており このデータを用いて訪日外国人一人当たりの市内消費額の推定を行う 今回の経済波及効果の推計においては 国際航空運賃は波及効果の対象としないものとする これは海外の航空会社の売上増は日本国内には効果は及ばず また日本の航空会社の売上増の場合も横浜市に及ぶ効果については把握するのは困難であるためである 訪日外客消費動向調査 では旅行形態ごと( ツアー 個別個人手配 その他 ) に旅行者一人当たり消費額を調査しており 今回は旅行総消費額の内訳が分かる個別個人手配での訪日外国人の消費額のデータを用いる 横浜市への経済波及効果の計測の対象となるのは国際航空運賃を除いた旅行前 旅行中の日本国内の総消費額である 表 7 居住国別訪日外国人の訪日旅行 ( 個別個人手配 ) 一回当たり消費額単位 : 円旅行前 韓国 12,774 18,794 18,611 4,642 37, , ,746 98,694 中国 15,627 27,823 21,172 3,379 60, , , ,584 香港 15,425 43,548 33,157 3,747 77, , , ,171 マレーシア 7,941 15,182 25,142 3,482 24, , ,082 82,822 台湾 13,573 24,261 19,909 3,704 92, , , ,622 シンガポール 12,493 38,487 25,843 6,143 48, , , ,713 フランス 19,403 51,155 42,946 8,592 53, , , ,472 イギリス 15,594 50,737 34,820 7,767 24, , , ,915 タイ 11,779 18,040 38,733 3,312 57,680 4, , , ,497 ドイツ 19,360 53,368 28,235 5,022 26, , , ,771 カナダ 11,249 39,569 34,214 4,496 30, , , ,179 アメリカ 17,820 68,875 37,642 11,334 29, , , ,309 出典 :JNTO 訪日外客消費動向調査 ( 注 ) 旅行前の国内交通費 宿泊費 観光費はすべて居住国にて支払われた日本国内における消費 額である 国際航空運賃 国内交通費 宿泊費観光費その他旅行前計 韓国 55, , ,460 中国 74, ,910 77,695 香港 67, , ,642 マレーシア 104,260 2,638 2, ,474 台湾 49,360 1,562 4, ,790 シンガポール 96,464 4,781 11,947 2, ,616 フランス 160,250 4,450 9, ,413 イギリス 182,998 1,322 16,915 1, ,494 タイ 94,043 2,401 18,736 1,200 3, ,996 ドイツ 221,879 1,062 7, ,485 カナダ 175,541 4,512 23, ,006 アメリカ 174,272 1,106 7, ,028 国内交通費 旅行中 宿泊費 飲食費 観光費 物品購入費 その他 総消費額旅行中計 総消費額 ( 国際航空運賃除く ) 12

15 国際航空運賃を除いた旅行前 旅行中の日本国内の総消費額を平均滞在日数で割った1 日あたり消費額は以下のようになる 表 8 訪日外国人の 1 日当たり消費額 平均滞在日数 (2008) 1 日当たり消費額 ( 円 ) その他物品購入費 国内交通宿泊費飲食費費等 合計 韓国 9 1,480 2,721 2,068 4,697 10,966 中国 ,053 1,825 1,366 4,310 8,554 香港 7.4 2,165 7,164 4,481 11,079 24,889 マレーシア ,560 2,167 2,501 7,140 台湾 ,316 2,481 1,731 8,439 13,967 シンガポール 7.9 2,187 6,384 3,271 7,236 19,078 フランス ,437 3,667 2,587 3,783 11,474 イギリス 9.1 1,859 7,434 3,826 3,794 16,913 タイ 8.2 1,729 4,485 4,724 8,513 19,451 ドイツ ,840 5,502 2,544 2,887 12,773 カナダ ,560 6,200 3,388 3,622 14,770 アメリカ ,434 5,750 2,852 3,170 13,206 ( 注 ) 平均滞在日数はJNTO 訪日外客消費動向調査 による 13

16 (2) 訪日外国人の横浜訪問率の推定ここでは 羽田国際化による訪日外国人の横浜市訪問の増加に伴う消費額の増加の推定を行う まず 羽田を利用する訪日外国人が横浜を訪問する割合は以下の表 9 のとおりである 現状では旅客数全体の 16.9% が横浜市を訪問している 表 9 海外渡航空港別の外国人横浜訪問者数 ( 単位 : 人 ) 羽田空港利用者 外国人旅客数 ( 人 ) 301,378 外国人横浜訪問者数 ( 人 ) 51,017 横浜への基本訪問率 (%) 16.9 出典 : 平成 18 年度国際航空旅客動態調査 さらに JNTO 訪日外客訪問地調査より 国籍別訪問率と全国籍訪問率との比から補正倍率を求め これを横浜への基本訪問率に乗じることによって 国籍別の羽田利用者の横浜訪問率を求める 結果を以下の表 10 に示す 表 10 羽田利用訪日外国人の国籍別横浜訪問率の設定 横浜訪問率 羽田利用者の横浜への訪問率設定 全国空港からの全国空港からの補正倍率基本訪問率 (%) 補正訪問率 (%) 国籍別横浜訪全国籍横浜訪 (d) (c*d) 問率 (a) 問率 (b) (c=a/b) 韓国 台湾 中国 香港 タイ マレーシア シンガポール フランス 英国 ドイツ カナダ 米国 その他 横浜訪問率出典 :JNTO 訪日外客訪問地調査 2007/2008 訪問率 (2008 年市場別訪問率 ) 14

17 (3) 訪日外国人の横浜市における消費額の推定次に 横浜市を訪問する外国人の横浜市における宿泊数の現状は表 11 のようになっている 表 11 より横浜市を訪問した外国人の平均滞在日数は 2.77 日である 表 11 訪日外国人の横浜市における宿泊数 (2008 年 ) 宿泊数 0 泊 1 泊 2 泊 3 泊 4 泊 5 泊 6-10 泊 11 泊以上 合計 横浜市訪問外国人数 ( 人 ) ,232 比率 49.9% 21.7% 7.8% 4.4% 3.0% 2.2% 5.9% 5.1% 100.0% 平均訪問日数 ( 日 ) 2.77 出典 :JNTO 訪日外客訪問地調査 以上より 横浜市訪問外国人の増加による横浜市における消費額の増加額は以下の式で求める 結果を表 12 に示す 国籍別横浜市訪問外国人の増加数 = 訪日外国人の推定増加数 ( 表 6) 横浜市訪問率 ( 表 10) 国籍別横浜市外国人訪問 1 回当たり消費額 = 国籍別訪日外国人の1 日当たり消費額 ( 表 8) 訪日外国人の横浜市における平均宿泊日数 ( 表 11) 国籍別横浜市における消費額の増加額 = 国籍別横浜市訪問外国人の増加 国籍別横浜市外国人訪問 1 回当たり消費額 15

18 表 12 横浜市訪問外国人増加による消費額の増加 全便旅客便ケース 国 地域 訪日外国人増加数 増加人数 ( 人 ) 横浜訪問外国人増訪問率出典加数 横浜市における消費増加総額 ( 億円 ) その他物国内交通宿泊費飲食費品購入費合計費等 韓国中国 ソウル釜山 済州 ( 深夜早朝のみ ) 北京上海香港 331, , ,839 38,080 韓国 127,679 中国 26,128 香港 マレーシア クアラルンプール コタキナバル ペナン ( 貨物 ) 44,840 6,457 マレーシア 台湾 台北 341,640 42,705 台湾 シンガポール シンガポール 105,448 12,865 シンガポール フランス パリ 36,792 5,592 フランス イギリス ロンドン 36,792 5,224 イギリス タイ バンコク 30,879 5,991 タイ オランダ アムステルダム 36,792 6,328 その他 ドイツ フランクフルト ミュンヘン ライプ 73,584 12,656 ドイツ チヒ等 カナダ バンクーバー トロント 38,434 5,534 カナダ アメリカ 192,501 41,003 アメリカ 合計 1,799, , 一部貨物便ケース 国 地域 訪日外国人増加数 増加人数 ( 人 ) 横浜市における消費増加総額 ( 億円 ) 横浜訪問その他物国内交通外国人増訪問率出典宿泊費飲食費品購入費費加数等 韓国中国 ソウル釜山 済州 ( 深夜早朝のみ ) 北京上海香港 297, , ,208 34,158 韓国 114,528 中国 23,437 香港 マレーシア クアラルンプール コタキナバル ペナン ( 貨物 ) 40,222 5,792 マレーシア 台湾 台北 306,451 38,306 台湾 シンガポール シンガポール 94,587 11,540 シンガポール フランス パリ 33,002 5,016 フランス イギリス ロンドン 33,002 4,686 イギリス タイ バンコク 27,698 5,373 タイ オランダ アムステルダム 33,002 5,676 その他 ドイツ 就航都市名 就航都市名 フランクフルト ミュンヘン ライプチヒ等 合計 66,005 11,353 ドイツ カナダ バンクーバー トロント 34,476 4,965 カナダ アメリカ 172,673 36,779 アメリカ 合計 1,614, ,

19 3.5 訪日外国人増加の経済波及効果の計測 (1) 産業部門別消費額 ( 購入者価格 ) の算出訪日外国人増加による消費額の増加額を産業連関表の産業部門別に按分する JNTO 訪日外国人旅行の経済波及効果調査報告書 の按分比率を元に 国内交通費 宿泊費 飲食費 その他物品購入費等ごとに按分比率を表 13 のように設定する 表 13 産業部門別按分比率と消費額 ( 購入者価格 ) 按分比率 (%) 国内交通費の按分比率 (%) 出典 :JNTO 訪日外国人旅行の経済波及効果調査報告書 宿泊費の按分比率 (%) 飲食費の按分比率 (%) その他物品購入費等の按分比率 (%) 1 農林水産業 鉱業 0 3 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 0 10 非鉄金属 0 11 金属製品 0 12 一般機械 0 13 電気機械 輸送機械 0 15 精密機械 その他の製造工業製品 建設 0 18 電力 ガス 熱供給 0 19 水道 廃棄物処理 0 20 商業 0 21 金融 保険 0 22 不動産 0 23 鉄道輸送 道路輸送 水運 26 航空輸送 27 貨物運送取扱 0 28 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 0 30 通信 放送 公務 0 32 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 0 37 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 0 42 分類不明 0 合計

20 表 13 の比率を元に 国内交通費 宿泊費 飲食費 その他物品購入費等を各産業部門に割り振ると 以下のようになる 表 14 産業部門別消費額 ( 購入者価格 ) 国内交通費 全便旅客便ケース 宿泊費 飲食費 その他物品購入費等 合計国内交 ( 購入者通費価格 ) 宿泊費 飲食費 単位 : 億円 一部貨物便ケース その他物品購入費等 合計 ( 購入者価格 ) 1 農林水産業 鉱業 3 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 10 非鉄金属 11 金属製品 12 一般機械 13 電気機械 輸送機械 15 精密機械 その他の製造工業製品 建設 18 電力 ガス 熱供給 19 水道 廃棄物処理 20 商業 21 金融 保険 22 不動産 23 鉄道輸送 道路輸送 水運 26 航空輸送 27 貨物運送取扱 28 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 30 通信 放送 公務 32 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 37 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 42 分類不明合計

21 (2) 産業部門別消費額 ( 生産者価格 ) の算出土産物等訪日外国人旅行者が購入するさまざまな商品には 出荷時の価格 ( 生産者価格 ) に 商業マージンや国内貨物運賃等が加算されている ( 購入者価格 ) 産業連関分析を行う上では 購入者価格を生産者価格に変換することが望ましいことから JNTO 訪日外国人旅行の経済波及効果調査報告書 に記載されている商業マージン率 国内貨物運賃率を用いて 産業部門別消費額を購入者価格ベースから生産者価格ベースに組み替えた 表 15 購入者価格から生産者価格への変換 ( 全便旅客便ケース ) 商業マー購入者価商業マー国内貨物商業マー国内貨物貨物運賃生産者価ジン配分格ジン率運賃率ジン運賃配分額格額 ( 億円 ) (%) (%) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) 1 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 ( 注 ) 商業マージンの計は 20. 商業 に 国内貨物運賃の計は各運輸部門に按分した (23. 鉄道 輸送 :1.5% 24. 道路輸送 :82.0% 25. 水運 :3.8% 26. 航空輸送 0.7% 28. 運輸負担サ ービス :12.1%) 19

22 表 16 購入者価格から生産者価格への変換 ( 一部貨物便ケース ) 商業マー購入者価商業マー国内貨物商業マー国内貨物貨物運賃生産者価ジン配分格ジン率運賃率ジン運賃配分額格額 ( 億円 ) (%) (%) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) 1 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 ( 注 ) 商業マージンの計は 20. 商業 に 国内貨物運賃の計は各運輸部門に按分した (23. 鉄道 輸送 :1.5% 24. 道路輸送 :82.0% 25. 水運 :3.8% 26. 航空輸送 0.7% 28. 運輸負担サ ービス :12.1%) 20

23 (3) 訪日外国人増加の経済波及効果の計測モデル訪日外国人増加の経済波及効果の計測は 横浜市 横浜市産業連関表 (104 部門 2000 年 ) を分析用に 42 部門に統合した表を用い 以下の方法に基づいて行った なお 移輸入係数については JNTO 訪日外国人旅行の経済波及効果調査報告書 に倣い 運輸機関や 旅館 その他の宿泊所 飲食店 対個人サービス 娯楽サービス等の部門については 100% 市内自給 ( 輸入係数 =ゼロ ) として扱っている 1) 計測モデル 直接効果 + 間接一次効果 Δ X A = 1 [ I ( I Mˆ ) A] ( I Mˆ ) ΔF Δ X A : 生産誘発額 ( 直接効果 + 間接一次効果 ) A : 投入係数行列 Mˆ : 移輸入係数 Δ F : 最終需要増加額 間接二次効果 直接効果 + 間接一次効果による生産誘発が雇用者所得の増加を通じて消費を増加させる効果であり 以下の式で求められる ΔX B = 1 [ I ( I Mˆ ) A] ( I Mˆ ) c k wδx A Δ X B : 生産誘発額 ( 間接二次効果 ) Δ X A : 生産誘発額 ( 直接効果 + 間接一次効果 ) c : 民間消費コンバーター ( 列ベクトル ) k : 消費性向 ( スカラー ) A : 投入係数行列 Mˆ : 移輸入係数 w : 雇用者所得率 ( 行ベクトル ) 付加価値効果 付加価値誘発額 = 生産誘発額 ( Δ X A + ΔX ) 付加価値率 B 21

24 雇用効果 雇用誘発者数の推計は 生産誘発額計 ( 直接効果 + 間接一次効果 + 間接二次効果 ) に 2000 年横浜市産業連関表より設定した雇用係数を乗じて求める 雇用係数 = 雇用者数 / 市内生産額雇用誘発者数 = 生産誘発額計 雇用係数 なお ここでの雇用者数は 2000 年横浜市産業連関表雇用表の 従業者総数 に対応し 常用雇用者に加え 個人業主や有給役員 臨時 日雇いを含んだ総数である 表 17 雇用係数 従業者総数 ( 人 ) 生産額 ( 百万円 ) 雇用係数 ( 人 / 百万円 ) 農林水産業 10,367 16, 鉱業 食料品 25, , 繊維製品 2,748 29, パルプ 紙 木製品 4, , 化学製品 3, , 石油製品 石炭製品 1,212 1,178, 窯業 土石製品 2,446 92, 鉄鋼 , 非鉄金属 4,243 97, 金属製品 15, , 一般機械 21, , 電気機械 33,042 1,492, 輸送機械 13, , 精密機械 3,035 53, その他の製造工業製品 17, , 建設 155,700 1,979, 電力 ガス 熱供給 4, , 水道 廃棄物処理 9, , 商業 292,811 2,260, 金融 保険 34, , 不動産 31,344 2,350, 鉄道輸送 6, , 道路輸送 52, , 水運 1, , 航空輸送 65 2, 貨物運送取扱 664 7, 運輸付帯サービス 21, , その他運輸 ( 倉庫 ) 4,775 42, 通信 放送 16, , 公務 40, , 教育 研究 97,535 1,144, 医療 保険 社会保障 介護 95, , その他公共サービス 12,004 78, 物品賃貸サービス 6, , その他対事業所サービス 139,069 1,932, 娯楽サービス 20, , 飲食店 117, , 旅館 その他宿泊所 7, , その他の対個人サービス 64, , 事務用品 0 47, 分類不明 1,096 93, 合計 1,394,561 22,451, 出典 :2000 年横浜市産業連関表 22

25 2) 変数の設定 投入係数 移輸入係数 雇用者所得率 付加価値率 2000 年横浜市産業連関表の実績値を用いる 民間消費コンバーター 2000 年横浜市産業連関表の民間消費額の合計に対する各部門の構成比を用いる 限界消費性向 2008 年家計調査の横浜市平均消費性向の値 (0.537) を用いる 23

26 3.6 訪日外国人増加の経済波及効果の計測結果羽田の国際線発着回数増加に伴う訪日外国人の増加 ( 年間ベース ) による横浜市への経済波及効果は 全便旅客便ケースで生産誘発額は 134 億円 / 年 付加価値誘発額は 76 億円 / 年 雇用誘発者数は 1,207 人 / 年と推計される また 一部貨物便ケースでは生産誘発額は 120 億円 / 年 付加価値誘発額は 68 億円 / 年 雇用誘発者数は 1,085 人 / 年と推計される 表 18 訪日外国人増加の経済波及効果の計測結果 ( 全便旅客便ケース ) ( 単位 : 億円 ) 生産誘発額付加価値誘発額雇用誘発直接 + 間直接 + 間間接 2 次間接 2 次者数接 1 次効合計接 1 次効合計効果効果 ( 人 ) 果果 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 ,207 24

27 表 19 訪日外国人増加の経済波及効果の計測結果 ( 一部貨物便ケース ) ( 単位 : 億円 ) 生産誘発額付加価値誘発額雇用誘発直接 + 間直接 + 間間接 2 次間接 2 次者数接 1 次効合計接 1 次効合計効果効果 ( 人 ) 果果 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 ,085 25

28 4. 日本人流動に関する効果計測 ( 海外渡航日本人の国内消費 ) 年以降の国際線発着回数 利用者数の増加分の推計外国人流動に関する効果計測 ( 訪日外国人の消費 ) と同様の設定値を用いる 4.2 日本人海外渡航増加数の設定訪日外国人の増加数の推定のときに同時に推定した海外渡航日本人の増加数を再掲する 海外渡航日本人の増加数は全便旅客便ケースで約 329 万人 一部貨物便ケースで約 295 万人と推定される 表 6( 再掲 ) 訪日外国人 海外渡航日本人の増加数の推定 ( 年間 ) 乗 ( 降 ) 客数海外渡航 ( 人 / 年 ) 日本人数 訪日外国人数 全便旅客便一部貨物便全便旅客便一部貨物便 構成比率 全便旅客便一部貨物便 ケース ケース ケース ケース 出典 ケース ケース 比率 (%) 比率 (%) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 人数 ( 人 ) 韓国 ソウル 釜山 , ,330 など 325, , , ,022 韓国 中国 北京 上海香港 985, , , , , , , , , , , ,208 中国香港 マレーシアクアラルン , ,332 プール等 119, ,110 44,840 40,222 マレーシア 台湾 台北 657, , , , , ,451 台湾 シンガポールシンガポー 328, ,665 ル 223, , ,448 94,587 シンガポール フランス パリ 164, , , ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ イギリス ロンドン 164, , , ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ タイ バンコク 164, , , ,634 30,879 27,698 タイ オランダアムステル , ,332 ダム 127, ,330 36,792 33,002 ヨーロッパ ドイツ フランクフル , ,665 ト等 254, ,660 73,584 66,005 ヨーロッパ カナダ トロント等 164, , , ,856 38,434 34,476 北米西海岸 アメリカ 657, , , , , ,673 北米東海岸 合計 5,091,750 4,567,301 3,292,228 2,953,131 1,799,522 1,614,170 26

29 4.3 海外渡航日本人の増加における横浜市居住者数の推定羽田国際化による海外渡航日本人の増加による消費増の効果を計測するためには 羽田国際化による海外渡航日本人の増加数のうち 横浜市に居住する人数を推定する必要がある 将来の成田 羽田の国際線利用旅客の日本人居住パターンは現況と同じであると仮定する 現況の居住パターンは以下の表のようになっている 表 20 成田 羽田の国際旅客の日本人居住地 成田 羽田 計 比率 1 北海道 190,528 4, , % 2 青森県 36, , % 3 岩手県 30, , % 4 宮城県 102,327 1, , % 5 秋田県 30, , % 6 山形県 38,398 1,178 39, % 7 福島県 91, , % 8 茨城県 324,273 2, , % 9 栃木県 193,390 2, , % 10 群馬県 185,868 6, , % 11 埼玉県 1,013,188 37,716 1,050, % 12 千葉県 1,051,561 22,096 1,073, % 13 東京都 2,956, ,455 3,106, % 14 神奈川県 1,715, ,188 1,831, % 15 新潟県 97,736 2,244 99, % 16 富山県 22, , % 17 石川県 12, , % 18 福井県 2, , % 19 山梨県 88,266 3,039 91, % 20 長野県 139,597 4, , % 21 岐阜県 23, , % 22 静岡県 217,266 10, , % 23 愛知県 110, , % 24 三重県 11, , % 25 滋賀県 11, , % 26 京都府 25, , % 27 大阪府 90, , % 28 兵庫県 53, , % 29 奈良県 7, , % 30 和歌山県 % 31 鳥取県 2,305 1,168 3, % 32 島根県 6, , % 33 岡山県 9, , % 34 広島県 51,156 1,008 52, % 35 山口県 9, , % 36 徳島県 8, , % 37 香川県 5, , % 38 愛媛県 14, , % 39 高知県 2, , % 40 福岡県 91, , % 41 佐賀県 1, , % 42 長崎県 7, , % 43 熊本県 23, , % 44 大分県 8, , % 45 宮崎県 10, , % 46 鹿児島県 10, , % 47 沖縄県 22, , % 日本居住計 9,160, ,341 9,531, % 出典 : 平成 18 年国際航空旅客動向調査 27

30 ここでは 羽田の国際化は欧米路線への就航を含むことから 成田と羽田を合わせた居 住者比率を用いて横浜市に居住する人数を推定することとする 先に推定した海外渡航日本人の増加数を用いて 以下のように推定を行う 海外渡航横浜市民の増加数 = 海外渡航日本人の増加数 ( 表 6) 神奈川県居住比率 ( 表 20) 神奈川県人口に占める横浜市居住比率 ( 表 21) 表 21 神奈川県人口に占める横浜市居住比率平成 21 年 9 月神奈川県人口 9,003,840 横浜市人口 3,671,611 横浜市比率 40.8% 推定の結果 海外渡航日本人増加のうち 横浜市居住者数は全便旅客便ケースで 257,902 人 一部貨物便ケースで 231,338 人となった 表 22 海外渡航横浜市民の増加数 海外渡航日本人の増加海外渡航横浜市民の増 数 ( 人 ) 加数 ( 人 ) 全便旅客便ケース 3,292, ,902 一部貨物便ケース 2,953, ,338 28

31 4.4 海外渡航横浜市民増加による横浜市における消費増加額の推定羽田国際線を利用する横浜市居住の日本人旅客の消費額を求める 表 23 は海外旅行に行く人が 旅行前 旅行後 旅行中に日本国内で購入した費目と費用を示している さらに これを 2007 年度の海外渡航日本人総数 (1,172 万人 ) で割った旅行者一人当たりの平均購入費用も示している このうち 旅行前 旅行後に購入した費目を今回の計測対象とする 横浜市居住者は旅行前と旅行後にこれらの費目を横浜市内において購入するものとする 表 23 海外旅行客の国内消費額と今回の計測対象費目 購入時期 費目 海外旅行 ( 国内分 ) ( 単位 :10 億円 ) 旅行者一人当たり ( 単位 : 円 ) 計測対象 産業連関部門対応 前 カメラ ビデオカメラ 眼鏡 時計 77 4,499 横浜市内消費 精密機械 前 フィルム 横浜市内消費 化学製品 前 繊維製品 ( 衣料品 帽子 ハンカチなど ) 84 4,908 横浜市内消費 繊維製品 前 靴 カバン類 60 3,505 横浜市内消費 その他の製造工業製品 前 医薬品 化粧品 歯磨 シャンプー 横浜市内消費 化学製品 前 菓子類 横浜市内消費 食料品 前 飲料 お酒 その他食料品 28 1,636 横浜市内消費 食料品 前 本 雑誌 ガイドブック CD 文具 横浜市内消費 その他の製造工業製品 前 スポーツ用具 横浜市内消費 その他の製造工業製品 前 電気製品 電池 メモリーカードなど 横浜市内消費 電気機械 前 旅行関連用品のレンタル料 1 58 横浜市内消費 物品賃貸サービス 前 郵便 電話通話料 携帯電話端末 横浜市内消費 通信 放送 前 宅配便 横浜市内消費 貨物運送取扱 前 旅行の打ち合わせ等での飲食費 横浜市内消費 飲食店 前 旅行保険 クレジットカード入会金 34 1,986 横浜市内消費 金融 保険 前 パスポート申請費用 50 2,921 横浜市内消費 公務 前 美容室 理容室 20 1,168 横浜市内消費 その他の対個人サービス 前 その他 18 1,052 横浜市内消費 その他の対個人サービス 後 写真の現像 プリント 25 1,461 横浜市内消費 その他の対個人サービス 後 衣類のクリーニング 横浜市内消費 その他の対個人サービス 後 その他 1 58 横浜市内消費 その他の対個人サービス 中 旅行会社収入 ,885 中 飛行機 ,747 中 新幹線 19 1,110 中 鉄道 ( 新幹線を除く ) モノレール ロープウェイ 24 1,402 中 バス 21 1,227 中 タクシー ハイヤー 中 船舶 ( フェリー クルーズなど ) 中 レンタカー代 - - 中 ガソリン代 中 駐車場 有料道路料金 21 1,227 中 宿泊費 ( 宿泊旅行でのキャンプ場利用料を含む ) 22 1,285 中 宿泊費 ( 別荘など帰属家賃 ) - - 中 食事 喫茶 飲酒 31 1,811 中 農産物 ( 野菜 果物 花など ) - - 中 農産加工品 ( ジャム ソーセージ 乳製品など ) - - 中 水産物 ( 鮮魚 魚介類など ) - - 中 水産加工品 ( 干物 練製品など ) - - 中 菓子類 中 お弁当 飲料 酒 茶葉 その他の食料品 中 繊維製品 ( 衣料品 帽子 ハンカチなど ) 中 靴 カバン類 中 陶磁器 ガラス製品 - - 中 絵はがき 本 雑誌など 中 木製の小物 家具 和紙など - - 中 医薬品 化粧品 ハミガキ シャンプーなど 中 フィルム 1 58 中 電気製品 電池 1 58 中 カメラ 時計 眼鏡 - - 中 その他の製造品 ( 文具 玩具など ) - - 中 立寄温泉 温浴施設 エステ - - 中 テーマパーク 遊園地 博覧会など - - 中 美術館 博物館 資料館 動植物園 水族館など - - 中 ゴルフ場 テニスコートなど - - 中 スキー場リフト代 - - 中 キャンプ場 ( 日帰り旅行のみ ) - - 中 スポーツ観戦 芸術鑑賞 ( 舞台 映画など ) - - 中 展示会 コンベンションなど参加費 - - 中 観光農園 - - 中 遊漁船 ( 釣り ホエールウォッチングなど ) - - 中 ガイド料 ( 自然体験 スキー教室 現地ツアーなど - - 中 レンタル料 ( スキー 自転車 キャンプ用品など ) - - 中 マッサージ - - 中 写真撮影代 - - 中 郵便 電話通話料 - - 中 宅配便 中 その他 合計 出典 : 国土交通省 旅行 観光産業の経済効果に関する調査研究 Ⅷ 及び JNTO 資料より作成 29

32 4.5 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測 訪日外国人増加の経済波及効果の計測と同様に 横浜市 横浜市産業連関表 (104 部門 2000 年 ) を分析用に 42 部門に統合した表を用い 同様の方法に基づいて行った 表 24 最終需要の増加 ( 単位 : 億円 ) 横浜市内消費額 ( 億円 ) 生産者価格 一人当たり ( 円 ) 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 農林水産業鉱業食料品 2, 繊維製品 4, パルプ 紙 木製品化学製品 1, 石油製品 石炭製品窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品一般機械電気機械 輸送機械精密機械 4, その他の製造工業製品 4, 建設電力 ガス 熱供給水道 廃棄物処理商業金融 保険 1, 不動産鉄道輸送道路輸送水運航空輸送貨物運送取扱 運輸付帯サービスその他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 2, 教育 研究医療 保険 社会保障 介護その他公共サービス物品賃貸サービス その他対事業所サービス娯楽サービス飲食店 旅館 その他宿泊所その他の対個人サービス 4, 事務用品分類不明合計 28,

33 表 25 購入者価格から生産者価格への変換 ( 全便旅客便ケース ) 購入者価格 ( 億円 ) 商業マージン率 (%) 国内貨物運賃率 (%) 商業マージン ( 億円 ) 国内貨物運賃 ( 億円 ) 商業マージン配分額 ( 億円 ) 貨物運賃配分額 ( 億円 ) 生産者価格 ( 億円 ) 1 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計

34 表 26 購入者価格から生産者価格への変換 ( 一部貨物便ケース ) 購入者価格 ( 億円 ) 商業マージン率 (%) 国内貨物運賃率 (%) 商業マージン ( 億円 ) 国内貨物運賃 ( 億円 ) 商業マージン配分額 ( 億円 ) 貨物運賃配分額 ( 億円 ) 生産者価格 ( 億円 ) 1 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計

35 4.6 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測結果羽田の国際線発着回数増加に伴う海外渡航横浜市民の増加 ( 年間ベース ) による横浜市への経済波及効果は 全便旅客便ケースで生産誘発額は 57 億円 / 年 付加価値誘発額は 36 億円 / 年 雇用誘発者数は 505 人 / 年と推計される また 一部貨物便ケースでは生産誘発額は 50 億円 / 年 付加価値誘発額は 33 億円 / 年 雇用誘発者数は 446 人 / 年と推計される 表 27 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測結果 ( 全便旅客便ケース )( 単位 : 億円 ) 直接 + 間接 1 次効果 生産誘発額 間接 2 次効果 合計 直接 + 間接 1 次効果 付加価値誘発額 間接 2 次効果 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 合計 雇用誘発者数 ( 人 ) 33

36 表 28 海外渡航横浜市民増加の経済波及効果の計測結果 ( 一部貨物便ケース )( 単位 : 億円 ) 直接 + 間接 1 次効果 生産誘発額 間接 2 次効果 合計 直接 + 間接 1 次効果 付加価値誘発額 間接 2 次効果 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 合計 雇用誘発者数 ( 人 ) 34

37 5. 経済波及効果のまとめ 羽田空港の国際線発着回数増加に伴う訪日外国人 海外渡航日本人の増加 ( 年間ベース ) による経済波及効果は 全便旅客便ケースで生産誘発額は 191 億円 / 年 付加価値誘発額は 112 億円 / 年 雇用誘発者数は 1,712 人 / 年と推計され 一部貨物便ケースでは生産誘発額は 170 億円 / 年 付加価値誘発額は 101 億円 / 年 雇用誘発者数は 1,531 人 / 年と推計された 表 29 経済波及効果のまとめ ( 単位 : 億円 ) 生産誘発額 付加価値誘発額 雇用誘発者数 ( 人 ) 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 農林水産業 鉱業 食料品 繊維製品 パルプ 紙 木製品 化学製品 石油製品 石炭製品 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機械 輸送機械 精密機械 その他の製造工業製品 建設 電力 ガス 熱供給 水道 廃棄物処理 商業 金融 保険 不動産 鉄道輸送 道路輸送 水運 航空輸送 貨物運送取扱 運輸付帯サービス その他運輸 ( 倉庫 ) 通信 放送 公務 教育 研究 医療 保険 社会保障 介護 その他公共サービス 物品賃貸サービス その他対事業所サービス 娯楽サービス 飲食店 旅館 その他宿泊所 その他の対個人サービス 事務用品 分類不明 合計 ,712 1,531 35

38 参考税収効果の試算 税収効果については 国土交通省 旅行 観光産業の経済効果に関する調査研究 Ⅷ を参考にして まず横浜市の1 間接税 2 個人分直接税 3 法人分直接税の別に 課税標準に連動する指標としてそれぞれ産業連関表における1 付加価値額 2 雇用者所得 3 営業余剰との比を実効税率として推計する 次に今回推計した付加価値誘発額に雇用者所得率 営業余剰率をかけて雇用者所得誘発額 営業余剰誘発額を求め 先に求めた各税率をかけることで税収効果を求める 税率を推計した結果を以下に示す 個人分直接税率は雇用者所得の 7.0% 法人分直接税率は営業余剰の 9.7% 間接税率は付加価値額の 0.2% となった 表 30 税率の推計 単位 : 百万円 課税対象 税目 平成 18 年度市税収入平成 18 年産業連合計関表付加価値額 税率 個人市民税 270, ,299 6,081, % 固定資産税 128,413 ( 雇用者所得 ) 個人 軽自動車税 797 特別土地保有税 3 都市計画税 26,839 直接税 法人市民税 65, ,176 2,440, % 固定資産税 128,413 ( 営業余剰 ) 法人 軽自動車税 797 特別土地保有税 3 事業所税 15,370 都市計画税 26,839 間接税 市たばこ税 21,831 21,978 12,583, % 入湯税 147 ( 付加価値額計 ) ( 注 )1. の付いている課税項目は課税対象者が特定されないため 直接税 ( 個人 ) と 直接 税 ( 法人 ) に半分ずつ均等配分 2. 平成 18 年産業連関表の雇用者所得 営業余剰 付加価値額は平成 12 年値に市内経済計 算の雇用者所得 営業余剰 市内総生産の平成 12 年と平成 18 年の比を掛けることによ って求めた 36

39 次に今回推計した付加価値誘発額に平成 12 年横浜市産業連関表よりもとめた雇用者所得 率 営業余剰率をかけて雇用者所得誘発額 営業余剰誘発額を求めた結果 次の表 31 のよ うになった 表 31 雇用者所得誘発額 営業余剰誘発額の推計 付加価値誘発額 雇用者所営業余剰得率 ( 雇用率 ( 営業余 雇用者所得誘発額 営業余剰誘発額 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 者所得 / 付加価値額 ) 剰 / 付加価値額 ) 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 全便旅客便ケース 一部貨物便ケース 農林水産業 % 55.5% 鉱業 % 21.0% 食料品 % 30.6% 繊維製品 % 12.2% パルプ 紙 木製品 % 33.6% 化学製品 % 14.0% 石油製品 石炭製品 % 3.6% 窯業 土石製品 % 21.6% 鉄鋼 % 44.0% 非鉄金属 % 19.1% 金属製品 % 22.7% 一般機械 % 24.4% 電気機械 % 7.2% 輸送機械 % 0.0% 精密機械 % 15.9% その他の製造工業製品 % 14.2% 建設 % 4.9% 電力 ガス 熱供給 % 18.0% 水道 廃棄物処理 % 11.9% 商業 % 13.2% 金融 保険 % 33.3% 不動産 % 52.3% 鉄道輸送 % 9.9% 道路輸送 % 3.1% 水運 % 9.0% 航空輸送 % 0.0% 貨物運送取扱 % 6.7% 運輸付帯サービス % 33.2% その他運輸 ( 倉庫 ) % 9.3% 通信 放送 % 10.1% 公務 % 0.0% 教育 研究 % 0.4% 医療 保険 社会保障 介護 % 9.0% その他公共サービス % 2.1% 物品賃貸サービス % 17.0% その他対事業所サービス % 18.5% 娯楽サービス % 35.8% 飲食店 % 13.1% 旅館 その他宿泊所 % 14.0% その他の対個人サービス % 31.2% 事務用品 % 0.0% 分類不明 % 12.4% 合計

40 付加価値誘発額 雇用者所得誘発額 営業余剰誘発額に税率を掛けて税収効果を求めた結果 以下の表 32 のようになった 全便旅客ケースでは 約 6.6 億円の税収増 一部貨物便ケースでは約 5.9 億円の税収増という結果となった 表 32 税収効果 単位 : 億円 経済波及効果 税率 税収効果 直接税 個人 % 4.22 ( 雇用者所得誘発額計 ) 法人 % 2.11 全便旅客便ケース ( 営業余剰誘発額計 ) 間接税 % 0.22 ( 付加価値誘発額計 ) 税収計 6.56 直接税 個人 % 3.78 ( 雇用者所得誘発額計 ) 法人 % 1.93 一部貨物便ケース ( 営業余剰誘発額計 ) 間接税 % 0.20 ( 付加価値誘発額計 ) 税収計