一般財団法人海外邦人医療基金 一般財団法人海外邦人医療基金 (Japan Overseas Medical Fund) 1984 年に外務省 厚生労働省 ( 旧厚生省 労働省 ) の指導のもと 純民間の財団法人として設立された 同年から労働福祉事業団 ( 現在労働者健康福祉機構 ) の委託を受け 海

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1 海外赴任と 監修 : 慶應義塾大学名誉教授南里清一郎 海外邦人医療基金 Japan Overseas Medical Fund 2017 年 8 月改訂版

2 一般財団法人海外邦人医療基金 一般財団法人海外邦人医療基金 (Japan Overseas Medical Fund) 1984 年に外務省 厚生労働省 ( 旧厚生省 労働省 ) の指導のもと 純民間の財団法人として設立された 同年から労働福祉事業団 ( 現在労働者健康福祉機構 ) の委託を受け 海外巡回健康相談事業を展開 また 翌 1985 年には シンガポール日本人会診療所を設立し 邦人医師第 1 号の派遣を行った 1986 年にはマニラ日本人会診療所 90 年ジャカルタ日本人医療相談室 ( その後ジャカルタ ジャパンクラブ医療相談室と改称 ) 97 年大連市中心医院医療相談室を開設 海外在留邦人の医療不安解消を目的に ( 海外での ) 診療所や医療相談室の開設 運営援助 海外医療情報の収集 提供サービス 会員向け医療相談 海外在留邦人に対する巡回健康相談 海外医療従事者の日本研修 ( 企業 健保組合との健康診断委託契約に基づく ) 海外委託健康診断 などの事業を行なっている 2013 年 4 月より一般財団法人に移行した 東京都港区西新橋 西新橋安田ユニオンビル1 階 TEL: FAX: URL

3 MEMO はじめに 現在の日本は 世界で最も衛生水準 医療水準の高い国の一つです このような日本から 欧米先進国へ行く場合 さほど問題ありませんが 発展途上国 ( 以下 途上国 ) へ行く場合には 種々の医療上の問題があります 特に感染症に関しては 途上国では感染源が多く 個人予防対策である予防接種は重要です 先進国においても 特に アメリカでは 集団生活 ( 幼稚園 小学校 中学校 高校 大学 ) に際しては予防接種は義務 (required) となります 目 はじめに 1. 予防接種とは 2 2. 日本の予防接種 3 ( 表 1) 日本の定期 / 任意予防接種スケジュール 4 3. 米国の予防接種 6 ( 表 2) 米国の0~18 歳の推奨予防接種スケジュール2017 年 7 ( 表 3) 米国の成人の推奨予防接種スケジュール2017 年 8 ( 表 4-1) 中学高校入学時に NY 州法で義務付けられ ている予防接種 ( 日本語版 ) 9 ( 表 4-2) REQUIREMENTS MANDATED BY NEW YORK STATE JUNIOR HIGH SCHOOL and HIGH SCHOOL ENTRANCE 10 ( 表 5) Recommended Immunization Schedule for Persons Aged 0 Through 18 Years 11 ( 表 6) Recommended Adult Immunization Schedule 日本と外国の予防接種の違い 13 ( 表 7)WHO 子どもワクチンスケジュール 13 1 ワクチンの接種間隔 2 複数のワクチンの同時接種 3 接種方法 ( 皮下注射 筋肉注射 ) 4 接種回数 ( 表 8) 小児のワクチン接種回数の日米の差 15 5 外国にはあるが日本では承認されていないワクチン 6 妊婦への予防接種 7 ワクチンの互換性 5. 海外赴任に際し必要な予防接種 ( 小児 成人 ) 17 ( 表 9) 成人の赴任先 / 赴任期間別推奨予防接種 24 参考資料 母子健康手帳英訳見本予防接種証明書の書き方 25 ( 表 10) 予防接種一覧 予防接種 Q & A コラム 32 予防接種の情報収集におすすめのサイト 36 参考資料 おわりに 次 40 1

4 1 予防接種とは MEMO 予防接種 とは 感染症を予防するために 病気を起こさないような弱い または死んだ病原体 ( 抗原 ) を体内に入れ その病気に対する抵抗力 ( 抗体 ) を身体につけさせることです ただし 予防接種を受ければ その病気に決してかからないというわけではありません 予防接種に使われる病原体のことを ワクチン といいます 予防注射 ということばをよく聞きますが ワクチンは注射によって接種することが多いからです ロタウイルスの生ワクチンは経口 BCG は日本では経皮接種です ワクチンには 生ワクチン 不活化ワクチン トキソイドなどがあります 生ワクチンは生きた病原体ですが 我々に病気を起こすことなく抵抗力だけをつけます 生ワクチンは ほとんど症状は出ませんが 本当に病気にかかった時と同じ様な状態になり 効果も高く 1 回接種すると長く抵抗力が続きます ( 図 1) 以前 使用されていたポリオの生ワクチンの場合 接種回数が多いのは ポリオワクチンが1 型 2 型 3 型の3 種のウイルスを含んだ多価ワクチンであるためで いずれのウイルスに対しても 抗体を獲得するには回数を必要とします ( 図 2) 2 回接種で3つのウイルスに対する免疫はある程 度獲得されますが 成人まで持続させるには 3 回以上必要と考えられています 不活化ワクチンやトキソイドは 死んだ病原体や無毒化した毒素を体内に入れ抵抗力をつける方法です 生ワクチンに比べると抵抗力のつきかたが弱く 持続も短いので接種回数が多くなり また 何年かおきに追加接種の必要があります ( 図 3) このように 予防接種にはその効果や接種回数にいろいろ違いがあります 途上国では 感染源が多いので感染症予防対策として 個人予防対策である予防接種を受けることが最も重要です 途上国では 日本や先進国のように法律で予防接種を定めるのではなく 個々の医療機関 ( 病院 診療所など ) で 必要な予防接種をすすめる国もありますので 信頼できる所を選ぶ必要があります ( 図 1) 生ワクチン接種による抗体のでき方接種体接種により増加した抗原量抗図 2) ポリオ生ワクチン分割接種の意味 1 回目接種 2 回目接種 1 型と3 型の抗体 2 型の抗体体接種抗原量抗体接種抗原量抗図 3) 不活化ワクチン接種による抗体のでき方 初回 2 回目接種 3 回目接種 追加接種 接種 2 39

5 おわりに WHO によれば途上国旅行者の約 30% が下痢 約 2% がマラリア 0.1~1.0% が A 型肝炎 淋病 動物咬傷 ( 狂犬病の可能性あり ) B 型肝炎 0.01% が HIV 感染 以下 腸チフス ポリオ レジオネラ症 コレラなどが問題となっています 感染症予防の最も確実な方法は 予防接種ですが それに加え 予防接種を過信することなく 感染経路を遮断することです 小児の基本的な予防接種は WHO の EPI に基づいていますが 米国方式で行えば 世界に通用するものと考えます 成人においては 破傷風 A 型肝炎 B 型肝炎は基本的に必要な予防接種です それに加え 途上国では 黄熱 日本脳炎 狂犬病 腸チフス 髄膜炎菌などが 小児 成人ともに必要な予防接種ということになります 日本と外国では 色々と予防接種に関して相違点がありますが 小児に関しては日本の定期 任意接種を年齢相当に受け 成人に関しては 小児期に受けた予防接種の記録 ( 記憶 ) を参考に 基礎 追加接種を受けます さらに 安全に海外生活を送るためには それに加えその国その国に合った予防接種を積極的に受けることです 海外では デング熱 E 型肝炎 マラリアなどの予防接種が始まりました 参考資料 AAP:RedBook30thEdition,2015 CDC:THEYELLOWBOOK,2018 WHO:INTERNATIONALTRAVELANDHEALTH,2017 日本渡航医学会: 海外渡航者のためのワクチンガイドライン2010, 協和企画,2010 岡部信彦 多屋馨子 : 予防接種に関するQ&A 集 2016, 一般社団法人日本ワクチン産業協会,2016 小児内科 小児外科 編集委員会: 予防接種 Q&A 改訂第 3 版 東京医学社, 日本の予防接種 平成 6(1994) 年に予防接種法の大改正が行われ 感染症の予防に関して社会防衛から個人防衛 即ち 集団接種から個別接種 義務接種から努力義務接種 ( 国が勧奨し 子どもの場合保護者が判断する ) へと変わりました 平成 13(2001) 年にインフルエンザワクチンが 65 歳以上の高齢者および60 歳以上のハイリスク者に定期接種となり 定期接種は一類と二類に分類されました 平成 15(2003) 年に小 中学生への BCG 接種が行われなくなり 平成 17(2005) 年には ツベルクリン反応検査を行わずに生後 6カ月未満の乳児に BCG 接種が行われるようになり 平成 19(2007) 年の結核予防法の廃止にともない BCGは予防接種法に基づく定期接種として行われ 2013 年 4 月から 生後 1 歳未満に接種されています 平成 17(2005) 年には日本脳炎の第 Ⅲ 期 (14~16 歳 ) が廃止されました 平成 18(2006) 年 4 月からは麻しん風しん 混合ワクチン (MR) が2 回接種となりました また 2008 年 ~2013 年までは 中学 1 年生および高校 3 年生に MR ワクチンの接種が行われました 任意接種としては 2008 年から Hib( インフルエンザ菌 B 型 ) 2009 年から HPV( ヒトパピローマウイルス ) 2010 年から肺炎球菌 (7 価結合型 ) 2011 年からはロタウイルスのワクチンが接種されるようになり 定期接種 任意接種を年齢相当に受ければ 世界のスタンダードである米国方式に近づきました 2013 年 4 月からは Hib HPV 肺炎球菌(7 価結合型 2013 年 11 月からは13 価結合型 ) ワクチンは定期接種となりました 2014 年 10 月からは 水痘 成人用肺炎球菌ワクチンが 定期接種となりました B 型肝炎ワクチンは 2016 年 10 月から0 歳児の定期接種となりました これからの課題として おたふくかぜ ロタウイルスワクチンの定期接種化が望まれます 麻しん 風しん はワクチンを示す場合の表記です 疾病を示す場合には 麻疹 風疹 という表記になります 38 3

6 生生後時期接種(防( 表 1) 日本の定期 / 任意予防接種スケジュール ( 平成 28 年 10 月 1 日以降 ) 2016 年 10 月 1 日現在 接類疾病種法(定類期疾接病種意接月2 か4 出2016 年 10 月 1 か月日現在予3 月6か月9か1 歳2 歳3 歳4 歳5 歳6 歳7 歳8 歳9 歳10 歳11 歳12 歳13 歳14 歳15 歳16 歳17 歳18 歳19 歳20 歳60 歳65 歳70 歳75 歳80 歳85 歳90 歳95 歳100 歳~ 6週接種の例 積極的勧奨の対象 標準的な接種期間 接種が定められている年齢 母子感染予防 接種年齢 *1 ( インフルエンザ菌 B 型 ) *2 (13 価結合型 ) *3 Hib 肺炎球菌 B 型肝炎 水平感染予防 *4 DPT-IPV I 期 IPV I 期 5 歳以上 7 歳未満で小学校就学前 1 年間 (4/1~3/31) の者 麻疹 風疹混合 (MR) 第 2 期 4/2 生まれ 8/1 生まれ 12/1 生まれ 4/1 生まれ 第 1 期 麻疹 ( はしか ) 風疹 *5 *6 水痘 平成 19 年 4 月 2 日から平成 21 年 10 月 1 日生まれの者は生後 6 か月から 90 か月未満と 9 歳から 13 歳未満の期間内であれば定期接種として第 1 期の接種可能 第 2 期 第 1 期平成 7 年 4 月 2 日から平成 19 年 4 月 1 日生まれの者で 4 回の接種が終わっていない者 DT 2013 年 6 月 14 日の厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会副反応検討部会での検討により 現在 積極的な勧奨は差し控えられています ただし 定期接種としては接種可能です 60 歳以上 65 歳未満の者であって一定の心臓 腎臓若しくは呼吸器の機能叉はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する者 *8 毎年 1 回 当該年度内に 65 歳 70 歳 75 歳 80 歳 85 歳 90 歳 95 歳 100 歳になる者 未接種の場合 定期接種として 1 回接種可能 定BCG 日本脳炎 DT Ⅱ 期 HPV *7 2 価 ( ヒトパピローマウイルス ) 4 価 B インフルエンザ肺炎球菌)(23 価多糖体 ) B 型肝炎母子感染予防ロタ 1 価ウイルス 5 価種)A 任*9 *10 母子感染予防 初回接種は生後 14 週 6 日までに行う 1 価で 2 回接種 5 価で 3 回接種のいずれかを選択 おたふくかぜ ( 流行性耳下腺炎 ) 2~4 週間隔で 2 回接種し 1 回目から 24 週を経過した後に 1 回 合計 3 回接種 WHO は 1 歳以上を推奨 A 型肝炎 3~8 週間隔で 2 回接種し 初回免疫後 6 か月以上 ( 標準的には 12~18 か月 ) の間隔をおいて 1 回追加接種 破傷風トキソイド 国内臨床試験は 2 歳 ~55 歳を対象として実施されていることから 2 歳未満の小児等に対する安全性および有効性は確立していない 筋肉内接種 *11 髄膜炎菌 (4 価結合型 ) 接種後 10 日目から生涯有効 ( 平成 28 年 7 月 11 日に制度変更 ) *12 黄熱 4 週間隔で 2 回接種し 更に 6~12 か月後 1 回追加接種 1 回目を 0 日として以降 日の計 6 回接種 曝露前免疫曝露後免疫 狂犬病 成人用ジフテリアトキソイド 予防接種法に基づく定期の予防接種は 本図に示したように 政令で接種対象年齢が定められています この年齢以外で接種する場合は 任意接種として受けることになります ただしワクチン毎に定められた接種年齢がありますのでご注意下さい なお は一例を示したものです 接種スケジュールの立て方についてはお子様の体調 生活環境 基礎疾患の有無等を考慮して かかりつけ医あるいは自治体の担当者とよく御相談下さい Copyright 2016 IDSC All Rights Reserved. 無断転載を禁ずる 国立感染症研究所ホームページ ( より 参考資料 この小冊子とあわせての活用をおすすめします 海外生活における健康管理 外務省海外巡回医師団などで経験豊富な専門家により 各国の医療事情を含め様々な知識がわかりやすくまとめられています 2005 年発行の初版に医学の進歩に合わせた加筆 修正を加え 随所に新規事項や重要な情報がコラムとして取り上げられています これから渡航される方や駐在員や出張者を派遣する企業等に必携の一冊です 慶應義塾大学名誉教授 ( 元慶應義塾大学保健管理センター教授 ) 南里清一郎編 著 2016 年 7 月 15 日第三版発行定価本体 2,300 円 + 税発行発売株式会社ライフマネージメント社 TEL FAX 免疫手帳 いわばワクチン接種歴を記録するための専用記録簿です 大事な予防接種記録を渡航時に携帯できる手軽なパスポートサイズで 海外渡航のみならず予防接種記録が必要な場合にも役立ちます 海外渡航時には保管に便利なパスポートサイズで 英語併記となっています 慶應義塾大学名誉教授南里清一郎監修 2016 年 10 月第三版発行定価本体 1,000 円 + 税発行発売株式会社ライフマネージメント社 TEL FAX

7 予防接種の情報収集におすすめのサイト 外務省 在外公館医務官情報 外務省 海外安全ホームページ // 感染症 ( 新型インフルエンザ等 ) 関連情報 WHO( 世界保健機関 ) CDC( 米国疾病予防管理センター ) 国立感染症研究所 (NIID) 感染症疫学センター (IDSC) のページでは 最新の予防接種スケジュールや 海外感染症情報 人獣共通感染症 等各種感染症情報を見ることができます 国立国際医療研究センター病院国際感染症センタートラベルクリニック 国立国際医療研究センター内のトラベルクリニック 感染症や予防接種 健康診断など海外渡航にあたっての健康管理に関する情報を提供 FORTH 厚生労働省検疫所による海外渡航者向けの情報提供 横浜市衛生研究所横浜市感染症情報センター疾患別情報各国の予防接種 国別予防接種情報 世界の様子 ( 国別生活情報 ) 国際協力機構 (JICA) のサイト 食生活 衣料 住宅 教育 治安 緊急時の心得 出入国及び帰国手続き等 途上国への赴任者にとって生活面における様々なカテゴリーの情報が充実しています 日本渡航医学会 トラベルクリニック情報のコーナーに国内の予防接種機関が掲載されています ( 注 ) 上記の URL および掲載情報は管理者の都合で変更される場合がありますのでご了承ください * 年 12 月 19 日から国内での接種開始 生後 2 か月以上 5 歳未満の間にある者に行うが 標準として生後 2 か月以上 7 か月未満で接種を開始すること 接種方法は 通常 生後 12 か月に至るまでの間に 27 日以上の間隔で 3 回皮下接種 ( 医師が必要と認めた場合には 20 日間隔で接種可能 ) 接種開始が生後 7 か月以上 12 か月未満の場合は 通常 生後 12 か月に至るまでの間に 27 日以上の間隔で 2 回皮下接種 ( 医師が必要と認めた場合には 20 日間隔で接種可能 ) 初回接種から 7 か月以上あけて 1 回皮下接種 ( 追加 ) 接種開始が 1 歳以上 5 歳未満の場合 通常 1 回皮下接種 * 年 11 月 1 日から 7 価結合型に替わって定期接種に導入 生後 2 か月以上 7 か月未満で開始し 27 日以上の間隔で 3 回接種 追加免疫は通常 生後 12~15 か月に 1 回接種の合計 4 回接種 接種もれ者には 次のようなスケジュールで接種 接種開始が生後 7 か月以上 12 か月未満の場合 :27 日以上の間隔で 2 回接種したのち 60 日間以上あけてかつ 1 歳以降に 1 回追加接種 1 歳 :60 日間以上の間隔で 2 回接種 2 歳以上 6 歳未満 :1 回接種 なお 5 歳以上は任意接種 * 年 10 月 1 日から定期接種導入 2016 年 4 月 1 日以降に生まれた者が対象 母子感染予防は HB グログリンと併用して健康保険で受ける ( 任意接種 *10 の欄参照 ) *4 D: ジフテリア P: 百日咳 T: 破傷風 IPV: 不活化ポリオを表す IPV は 2012 年 9 月 1 日から DPT-IPV 混合ワクチンは 2012 年 11 月 1 日から定期接種に導入 回数は 4 回接種だが OPV( 生ポリオワクチン ) を 1 回接種している場合は IPV をあと 3 回接種 OPV は 2012 年 9 月 1 日以降定期接種としては使用できなくなった 2015 年 12 月 9 日から 野生株ポリオウイルスを不活化した IPV( ソークワクチン ) を混合した DPT-cIPV ワクチンの接種開始 従来の DPT-IPV ワクチンは 生ポリオワクチン株であるセービン株を不活化した IPV を混合した DPT-sIPV ワクチン (2015 年 12 月 9 日追記 ) DPT ワクチンは 2016 年 7 月 15 日に有効期限が切れたことから 現在 国内で使用可能な DPT ワクチンは流通していない *5 原則として MR ワクチンを接種 なお 同じ期内で麻疹ワクチンまたは風疹ワクチンのいずれか一方を受けた者 あるいは特に単抗原ワクチンの接種を希望する者は単抗原ワクチンの選択可能 * 年 10 月 1 日から定期接種導入 *7 互換性に関するデータがないため 同一のワクチンを 3 回続けて筋肉内に接種 接種間隔はワクチンによって異なる *8 6 か月 13 歳未満 : 毎年 2 回 (2~4 週間隔 ) 13 歳以上毎年 1 又は 2 回 (1~4 週間隔 ) 定期接種は毎年 1 回 3 歳未満は 1 回 0.25mL 3 歳以上は 1 回 0.5mL を接種する * 年 10 月 1 日から定期接種導入 脾臓摘出患者における肺炎球菌感染症予防には健康保険適用有り 接種年齢は 2 歳以上 *10 健康保険適用 : HB ワクチン 通常 0.25mL を 1 回 生後 12 時間以内を目安に皮下接種 ( 被接種者の状況に応じて生後 12 時間以降とすることも可能 その場合であっても生後できるだけ早期に行う ) 更に 0.25mL ずつを初回接種の 1 か月後及び 6 か月後の 2 回 皮下接種 ただし 能動的 HBs 抗体が獲得されていない場合には追加接種 HBIG( 原則として HB ワクチンとの併用 ) 初回注射は 0.5~1.0mL を筋肉内注射 時期は生後 5 日以内 ( なお 生後 12 時間以内が望ましい ) また 追加注射には 0.16~0.24mL/kg を投与 2013 年 10 月 18 日から接種月齢変更 * 年 5 月 18 日から国内での接種開始 血清型 A,C,Y,W による侵襲性髄膜炎菌感染症を予防する 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制あるいは非典型溶血性尿毒症症候群における血栓性微小血管障害の抑制等でエクリズマブ ( 製品名 : ソリリス点滴静注 ) を投与する場合は健康保険適用あり *12 一般医療機関での接種は行われておらず 検疫所での接種 Copyright 2016 IDSC All Rights Reserved. 無断転載を禁ずる 国立感染症研究所ホームページ ( より 36 5

8 3 米国の予防接種 1995 年に米国 50 州の予防接種スケジュールが初めて統一され その後 予防接種諮問委員会 (ACIP) 米国小児科学会 (AAP) 米国家庭医学会 (AAFP) は合同で 小児 思春期の推奨予防接種スケジュール ( 表 2) を発表しています 日本と米国の最大の違いは 米国では集団生活においては 生年月日 現在の年齢により義務 (required) となる予防接種に差がありますが 予防接種を決められたように受けていないと集団生活を拒否されることがあります アレルギーや免疫不全などの病気のために予防接種を受けられない場合 (MEDICAL EXEMPTION) 医師の証明が必要となります また 宗教的な理由により予防接種を拒否すること (RELIGIOUSEXEMPTION) はできますが 予防接種を受けていないと 受けていない病気が流行すると 集団生活が制限されることがあります 一方 日本の場合 個人的な理由で予防接種を受けなくても集団生活をすることができます 表 4-1は ニューヨーク州の日系の高校の2016 年入学に際し 予防接種に関する文書を日本語に翻訳したものです 国内未承認輸入ワクチン :A 型肝炎 B 型肝炎混合ワクチン 代表的な製品に Twinrix R があります 標準的な接種法の場合 0 日 1 カ月 6 カ 月のスケジュールで3 回接種します また 短期間で免疫をつけるための迅速接種スケジュールもあり この場合 0 日 7 日 21~30 日で3 回の接種を行い 12カ月目に1 本追加接種をします 小児に接種を行う場合は 成人用の半分の規格の製品の Twinrix R Juniorを3 回接種する あるいは 成人用の製品を2 回接種する接種法があります ( 表 1) また 同じ商品であっても認可する国により 商品名や用法が異なることがあります ( 表 2) 表 1 Twinrix R と Twinrix R Junior の接種スケジュール ( カナダ ) 商品名抗原量対象年齢接種量回数スケジュール Twinrix R Twinrix R Junior 720ELISAunitsHAV 20µgHBsAg 720ELISAunitsHAV 20µgHBsAg 360ELISAunitsHAV 10µgHBsAg 19 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 21 日 12カ月 1~15 歳 1.0ml 2 0 日 6~12 カ月 1~18 歳 0.5ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 表 2 Twinrix R の製品比較 国名商品名抗原量対象年齢接種量回数スケジュール 英国 Twinrix R Adult Twinrix R Paediatric 720ELISA unitshav 20µgHBsAg 360ELISA unitshav 10µgHBsAg 米国 Twinrix R unitshav 720ELISA 20µgHBsAg Twinrix R オーストラリア Twinrix R Junior 720ELISA unitshav 20µgHBsAg 360ELISA unitshav 10µgHBsAg 16 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 21 日 回 12カ月 1~15 歳 0.5ml 3 回 0 日 1 カ月 6 カ月 18 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 回 21 日 ~30 日 12カ月 標準 16 歳以上 スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月 1.0ml 迅速 0 日 7 日 21 日 スケジュール 4 回 12カ月 1~15 歳 2 回 0 日 6~12カ月 1~15 歳 0.5ml 3 回 0 日 1 カ月 6 カ月 接種回数 スケジュールは 迅速スケジュールにおいて推奨される追加接種を含んで表記しています 6 35

9 国内未承認輸入ワクチン :B 型肝炎ワクチン 多くの国で推奨予防接種として接種されており 日本では2016 年 10 月から定期接種になりました 米国では 出生時 1~2カ月 6~18カ月のスケジュールで3 回接種します 成人の場合 複数の性交渉パートナーがいる者 ドラッグ使用者 男性間性交渉者 医療従事者 血液に接触する機会のある者 血液透析患者 B 型肝炎流行地への渡航者 B 型肝炎キャリアのパートナーを持つ者などが接種対象者となります また 短期間で免疫をつけるための迅速接種スケジュール (acceleratedvaccination schedule) もあります 商品名 Engerix R -B 国内未承認の B 型肝炎ワクチンと接種スケジュール ( 米国 ) 接種経路 対象年齢 標準スケジュール 筋肉注射迅速スケジュール 接種量 接種回数 スケジュール 0~19 歳 0.5ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 20 歳以上 1.0ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 0~10 歳 0.5ml 4 11~19 歳 1.0ml 4 20 歳以上 1.0ml 4 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 標準 0~19 歳 0.5ml 3 0 日 1カ月 6カ月 Recombivax 筋肉 スケジュール 20 歳以上 1.0ml 3 0 日 1カ月 6カ月 HB R 注射迅速スケジュール 11~15 歳 1.0ml 2 0 日 4カ月 ~6カ月 接種回数 スケジュールは 迅速スケジュールにおいて推奨される追加接種を含んで表記しています ( 表 2) 米国の 0~18 歳の推奨予防接種スケジュール 2017 年 2~3 歳 4~6 歳 7~10 歳 11~12 歳 13~15 歳 16 歳 17~18 歳 19~ 23 ヵ月 年齢ワクチン出生 1 ヵ月 2 ヵ月 4 ヵ月 6 ヵ月 9 ヵ月 12 ヵ月 15 ヵ月 18 ヵ月 B 型肝炎 ロタウイルス (2 回 3 回 ) ジフテリア 破傷風 百日咳 DTaP 7 歳未満 インフルエンザ菌 B 型 (Hib) か 4 肺炎球菌 (PCV13) 不活化ポリオ (IPV) 18 歳未満 インフルエンザ 毎年不活化 1 か 2 回 1 回 麻疹 おたふくかぜ 風疹 (MMR) 1 2 水痘 1 2 A 型肝炎 (HepA) 2 回 髄膜炎菌 (ACWY) 1 2 ジフテリア 破傷風 百日咳 Tdap 7 歳以上 1 2 回 2~3 回 ヒトパピローマウイルス HPV2 女性 HPV4 9 男性 女性髄膜炎菌 B 肺炎球菌 (PPSV23) 表 2 表 3 一部改変日本語訳 推奨年齢キャッチアップ ( 追跡 ) 接種ハイリスクグループ任意推奨なし Hep B :Hepatitis B(B 型肝炎 ) IPV :lnactive Polio Vaccine( 不活化ポリオワクチン ) RV :Rotavirus( ロタウイルス ) Rotarix2 回 RotaTeg3 回 Influenza:Influenza( インフルエンザ ) DTap :Diphtheria( ジフテリア ) Tetanus( 破傷風 ) MMR :Measles( 麻疹 ) Mumps( おたふくかぜ ),Rubella( 風疹 ) acellular Pertussis( 無細胞型百日咳 ) Var :Varicella( 水痘 ) Tdap :T( 破傷風 ) d( 減量ジフテリア ) ap( 減量無細胞型百日咳 ) Hep A :Hepatitis A(A 型肝炎 ) Hib :Hemophilus influenza type b( インフルエンザ菌 B 型 ) Meningococal:6 週以上 Hib-MenCY 9 カ月以上 MenACWY-D PCV13 :Pneumococcal Conjugate Vaccine 2 カ月以上 MenACWY-CRM (13 価肺炎球菌コンジュゲートワクチン ) HPV :Human Papillomavirus( ヒトパピローマウイルス )(2 価 4 価 9 価 ) PPSV23 :Pneumococcal Polysaccharide Vaccine (23 価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン ) 34 7

10 風疹について ( 表 3) 米国の成人の推奨予防接種スケジュール 2017 年 年齢ワクチン 19~21 歳 22~26 歳 27~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 インフルエンザ毎年 1 回 Tdap を 1 回接種その後 10 年毎 Td 破傷風 ジフテリア 百日咳 Td/Tdap 麻疹 おたふくかぜ 風疹 (MMR) 1~2 回 水痘 2 回 帯状疱疹 1 回 ヒトパピローマウイルス ( 女性 ) 3 回 ヒトパピローマウイルス ( 男性 ) 3 回 3 回 肺炎球菌 (PCV13) 1 回 1 回 肺炎球菌 (PPSV23) 1~2 回 1 回 A 型肝炎 2~3 回 ( ワクチンによる ) B 型肝炎 3 回 髄膜炎菌 (ACWY) 1 回以上 髄膜炎菌 B 2~3 回 ( ワクチンによる ) インフルエンザ菌 B 型 1~3 回 推奨年齢ハイリスクグループ推奨なし 日本では 風しん生ワクチンは 1977 年から女子中学生の定期接種として開始され 1962 年 ~1979 年生まれまでは中学生で集団接種が行われました 1989 年から幼児期 ( 男女 ) の定期接種となり 2006 年からの2 回接種 2008 年から5 年間の時限措置により 1990 年以降の出生者は2 回接種のチャンスがあります 2013 年の大流行により 先天性風疹症候群児の報告が増えています 海外では 風しんワクチンが導入されていない国が多くありますので 数年おきに風疹の流行があります 風しんワクチン2 回接種している場合 風しんの免疫はあると考えます 1 回接種の場合 風しんワクチンの追加接種が必要です 風疹にかかった 不明の場合は 診断の間違い 不顕性感染が多いので 抗体検査 (HI 法 IgGEIA 法 ) が必要です 抗体陰性 抗体陽性でも抗体価が低い場合は 風しんワクチン接種が必要です 風しんワクチン接種の世代背景としては 1990 年以前出生の男性 女性 1979 年以前出生の男性の場合 抗体がないことが多い 風しんワクチン接種の最大の目的は 先天性風疹症候群児の発生の予防です 国内未承認輸入ワクチン :A 型肝炎ワクチン 海外で使用される主要な製品は 1 回接種量や接種スケジュールなどが日本製のものと異なります 米国では小児の推奨予防接種に含まれており 生後 12 カ月から 23 カ月の間に 2 回接種のスケジュールを開始します 1 回目から 2 回目の間隔は 6 カ月から 18 カ月です また 一部の州では 集団生活で義務 (required) となっています その他 A 型肝炎の予防を希望する者 A 型肝炎流行地への渡航者 男性間性交渉者 違法ドラッグ使用者 A 型肝炎の流行国から養子を受け入れる家族などが接種対象となります 国内未承認の A 型肝炎ワクチンと接種スケジュール ( 米国 ) 商品名接種経路対象年齢接種量接種回数スケジュール Havrix R Vaqta R 筋肉注射 筋肉注射 1~18 歳 0.5ml 2 0 日 6 カ月 ~12 カ月 19 歳以上 1.0ml 2 0 日 6 カ月 ~12 カ月 1~18 歳 0.5ml 2 0 日 6 カ月 ~18 カ月 19 歳以上 1.0ml 2 0 日 6 カ月 ~18 カ月 8 33

11 7 コラム ( 表 4-1) 中学高校入学時に NY 州法で義務付けられている予防接種 狂犬病ワクチン WHO が定めた基準 狂犬病又はその疑いのある飼育動物や野生動物との接触 又は観察不能な動物との接触の状況 処置方法 カテゴリー 1( 危険性なし ) 動物に触れたり 餌を与えた 動物に傷のない皮膚をなめられた 処置必要なし カテゴリー 2( 低い危険性 ) 動物に直接皮膚をかじられた 出血を伴わない引っ掻き傷やすり傷ができた 狂犬病が否定された場合は中止する カテゴリー 3( 高い危険性 ) 1 か所以上の咬傷や引っ掻き傷ができた 動物に粘膜をなめられた 動物に傷のある皮膚をなめられた コウモリとの接触 ただちにワクチン接種を開始するが 10 日間動物が健康であるか 剖検して ただちに抗狂犬病ガンマグロブリンとワクチンを開始するが 10 日間動物が健康であるか 剖検して狂犬病が否定された場合は中止する 麻疹 ( はしか ) について 日本では 麻しん生ワクチンは 1969 年から接種が開始され 1978 年から幼児期の定期接種となり 2006 年から MR( 麻しん風しん混合 ) ワクチンの 2 回接種です 2008 年から 5 年間の MR ワクチンの時限措置 ( 中 1 高 3 に 2 回目接種 ) がありますので 1990 年以降の出生者は 2 回接種のチャンスがあります 2 回接種の導入により 国内発生の麻疹患者は激減しています 2015 年 3 月に WHO により 麻疹排除 の認定を受けました 一方で 海外では麻疹の流行はありますので 海外で感染した麻疹患者 ( 輸入麻疹 ) が問題となっています 麻疹にかかった ( 診断が正しい場合 ) 麻しんワクチン 2 回接種している場合は 麻疹の免疫はある ( 麻疹にかからない ) と考えます 麻疹にかかったかどうか不明 麻しんワクチン 1 回接種している場合は 麻しんワクチンの追加接種が必要です 抗体検査 (IgGEIA 法 ) により 免疫があるかないかは わかります 抗体陰性 抗体陽性でも抗体価が低い場合は 麻しんワクチン接種が必要です 1970 年 ~1989 年出生者にワクチン接種必要者が多くみられます 12 月 /2015 年 32 9

12 ( 表 4-2) REQUIREMENTSMANDATEDBYNEWYORKSTATE JUNIORHIGHSCHOOLandHIGHSCHOOLENTRANCE 8)Q. 狂犬病ワクチンの種類や接種方法の日本と外国の違いは? A.WHO 方式が世界のスタンダードですが 使用するワクチンや接種方法は国によって少しずつ違いがあります 1. ワクチンの種類 (HDCV PCEC 組織培養不活化ワクチン ) 1 米国 FDA(FoodandDrugAdministration) が承認している狂犬病ワクチンと抗狂犬病 免疫グロブリン 製品 製造元 投与方法 分類 ヒト用狂犬病ワクチ ヒト2 倍体細胞ワクチン SanofiPasteur 筋注 ン (HDCV)(Imovax) 精製ニワトリ胚細胞ワクチン (PCEC)(RabAvert) Novartis 筋注 抗狂犬病免疫グロブリン 2 日本ヒト用狂犬病ワクチン ImogamRabies-HT SanofiPasteur 咬傷部位およびその 周辺に浸透させる 残りは筋注する HyperRabS/D 精製ニワトリ胚細胞ワクチン (PCEC) Talecris Biotherapeutics 化血研 3 その他 ( 一部途上国で使用 副反応強く使用不適当 ) 1) 羊脳由来センプル型狂犬病ワクチン 2) 乳のみマウス由来狂犬病ワクチン 咬傷部位およびその周辺に浸透させる 残りは筋注する 皮下注 2. ワクチンの代表的な接種スケジュール 接種日 暴露後免疫 1) Essen 法 筋注 (1) 2) 日本法 皮下注 ) Zagreb 法 筋注 暴露前免疫 4) WHO 法 筋注 日本法 皮下注 ) 1)Essen 法 : 90 日は省略してもよい 0 日は抗狂犬病免疫グロブリン (RIG) を筋注する CDCでは RIGを筋注した場合 4 回 ( ) 接種としている 2) 日本法 : 皮内- 皮下併用法がある 日本には RIG はない 3)Zagreb 法 : 0 日に左右の腕に1 本ずつ ( 計 2 本 ) 4)Rabipur(PCEC) の場合 1 年後に追加接種 免疫は5 年間有効 追加接種しない場合 免疫は2 年くらい有効 有効期間の暴露後接種は 0 日 3 日の2 回 5) 日本法 : 6~12カ月後に追加免疫 3 回接種後 6カ月以内に咬まれた場合 0 日 3 日の2 回接種 それ以上であれば0 日 3 日 7 日 14 日 30 日 90 日の6 回接種が必要です 3 回接種 1~2 年後に追加接種による長期予防 ( 注 ) 暴露後免疫 ( 犬などに咬まれた後から接種 ) 暴露前免疫 ( 犬などに咬まれる前に接種 ) 10 31

13 7)Q. B 型肝炎は日本方式では基礎接種に 6 カ月から 1 年かかりますが 3 回目は外国で 受けていいのでしょうか? A. 日本も含め世界には色んな種類のワクチンがあります 要は回数が問題となり 互 換性は確かめられてはいませんが 欧米製のメーカーのワクチンを併用しても問題ありません 日本では3 回接種ですが 外国には2 回接種やA 型 B 型混合ワクチンがあります 米国の思春期の2 回接種のワクチンはRecombivaxHBのみです ヘプタバックスⅡ(RecombivaxHB とほぼ同じ ) は 輸入なので一部海外のワクチンとの互換性が確認されています 日本および世界で発売されている B 型肝炎ワクチンのジェノタイプ 日本 Vaccine Variant Manufacturer ヘプタバックス-Ⅱ adw MSD ビームゲン adr アステラス製薬 海外 Vaccine Variant Manufacturer RecombivaxHB adw MSD( 米国 ) GenHevacB adw PMC( フランス ) HepavaxB-Gene adr KGC( 韓国 ) Engerix-B adw GSK( ベルギー ) Twinrix (A 型 B 型混合 ) adw GSK( ベルギー ) HBs 抗原には4つのサブタイプ (adw adr ayw ayr) があり わが国では ad 型が99% を占めています サブタイプの異なるワクチンであっても 感染 防御に重要な共通抗原 a が含まれているので 他のサブタイプの HB ウイル ス感染に対してもある程度の予防効果が期待されます ( 表 5) Figure 1. Recommended Immunization Schedule for Children and Adolescents Aged 18 Years or Younger United States, (FOR THOSE WHO FALL BEHIND OR START LATE, SEE THE CATCH-UP SCHEDULE [FIGURE 2]). These recommendations must be read with the footnotes that follow. For those who fall behind or start late, provide catch-up vaccination at the earliest opportunity as indicated by the green bars in Figure 1. To determine minimum intervals between doses, see the catch-up schedule (Figure 2). School entry and adolescent vaccine age groups are shaded in gray. 2-3 yrs 4-6 yrs 7-10 yrs yrs yrs 16 yrs yrs mos Vaccine Birth 1 mo 2 mos 4 mos 6 mos 9 mos 12 mos 15 mos 18 mos Hepatitis B 1 (HepB) 1 st dose 2 nd dose 3 rd dose See footnote 2 2 nd dose 1 st dose Rotavirus 2 (RV) RV1 (2-dose series); RV5 (3-dose series) 5 th dose 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Diphtheria, tetanus, & acellular pertussis 3 (DTaP: <7 yrs) 3 rd or 4 th dose, See footnote 4 See footnote 4 2 nd dose 1 st dose Haemophilus influenzae type b 4 (Hib) 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Pneumococcal conjugate 5 (PCV13) 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Inactivated poliovirus 6 (IPV: <18 yrs) Annual vaccination (IIV) 1 dose only Annual vaccination (IIV) 1 or 2 doses Influenza 7 (IIV) Measles, mumps, rubella 8 (MMR) See footnote 8 1 st dose 2 nd dose 2 nd dose 1 st dose Varicella 9 (VAR) 2-dose series, See footnote 10 Hepatitis A 1 0 (HepA) 2 nd dose 1 st dose See footnote 11 Meningococcal 1 1 (Hib-MenCY >6 weeks; MenACWY-D >9 mos; MenACWY-CRM 2 mos) Tdap Tetanus, diphtheria, & acellular pertussis 12 (Tdap: >7 yrs) See footnote 13 Human papillomavirus 1 3 (HPV) See footnote 11 Meningococcal B 1 1 See footnote 5 Pneumococcal polysaccharide 5 (PPSV23) No recommendation Range of recommended ages for non-high-risk groups that may receive vaccine, subject to individual clinical decision making Range of recommended ages for certain high-risk groups Range of recommended ages for catch-up immunization Range of recommended ages for all children NOTE: The above recommendations must be read along with the footnotes of this schedule. [ 注 ] より転載 詳細は を参照 30 11

14 1 破傷風 (Tetanus) トキソイド ( 不活化ワクチン ) ( 表 6) Figures 1 and 2 should be read with the footnotes that contain important general information and considerations for special populations. Figure 1. Recommended immunization schedule for adults aged 19 years or older by age group, United States, 2017 Vaccine years years years years 65 years 1 dose annually Influenza 1 Substitute Tdap for Td once, then Td booster every 10 yrs Td/Tdap 2 1 or 2 doses depending on indication MMR 3 2 doses VAR 4 1 dose HZV 5 3 doses HPV Female 6 3 doses HPV Male 6 1 dose PCV dose 1 or 2 doses depending on indication PPSV or 3 doses depending on vaccine HepA 8 3 doses HepB 9 1 or more doses depending on indication MenACWY or MPSV or 3 doses depending on vaccine MenB 10 1 or 3 doses depending on indication Hib 11 No recommendation Recommended for adults with additional medical conditions or other indications Recommended for adults who meet the age requirement, lack documentation of vaccination, or lack evidence of past infection [ 注 ] より転載詳細は を参照 基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~18 カ月 ]-3 回目追加接種 1 回 :5~10 年毎 2 A 型肝炎 (HepatitisA) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[2~4 週 ]-2 回目 -[6~12カ月]-3 回目追加接種 1 回 :5 年以上 3 B 型肝炎 (HepatitisB) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~(12カ月)]-3 回目追加接種 1 回 :1 年以上 4 狂犬病 (Rabies) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~12カ月]-3 回目変法 4 回 :1 回目 -[1 週 ]-2 回目 -[2~3 週 ]-3 回目 -[12カ月]- 4 回目追加接種 1 回 : 適宜 5 日本脳炎 (JapaneseEncephalitis) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[1~4 週 ]-2 回目 -[12カ月]-3 回目変法 4 回 :1 回目 -[1 週 ]-2 回目 -[3 週 ]-3 回目 -[12カ月]-4 回目追加接種 1 回 :3~4 年毎 5)Q. 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘にかかったことのない人が そのような病気の人と接触した時の予防接種は? A. 麻疹 水痘に関しては 接触後 72 時間以内ならば予防接種は有効です 風疹 おたふくかぜに関しては その有効性は不明です 6)Q. 海外へ持って行く予防接種証明は 英語表記の母子健康手帳で有効でしょうか 別途予防接種証明が必要でしょうか? A. 母子健康手帳を英訳して持っていくことをおすすめします 母子健康手帳の日本語 / 外国語併記 ( 英語 中国語など9 種 ) のものが母子保健事業団 (TEL FAX ) で入手できますので それに転記してもよいでしょう しかし 保護者が転記した場合は 医師のサイン等がないと認められないこともあります また 赴任期間中に出産予定のある方は これを持っていき 現地で記載してもらうことをおすすめします (P.24 参照 ) 12 29

15 現れ 2~3 日で軽快します アジュバントを含む DPT DT B 型肝炎などは 局所の硬結が1~2カ月続くことがありますが特に心配いりません 2 全身症状 1) ワクチンの成分 ( 保存剤 安定剤 抗生物質 アジュバントなど ) に対するアレルギー反応として 発熱 頭痛 発疹 倦怠感などがあります 接種後 2 日以内に現れ 2~3 日で軽快します 2) 生ワクチンの場合 接種したワクチンにより軽くかかった様な症状がでますが 特に心配はいりません その時に 他の人にうつることはありませんが 抵抗力の弱い未熟児や免疫不全の人には接触しない方がいいでしょう 麻疹: 接種 6~10 日後に 発熱 発疹を認めることがありますが2~3 日で軽快すれば心配いりません 風疹: 接種 7~14 日後に頸部リンパ節腫脹 発疹 関節痛を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません おたふくかぜ: 接種 2~3 週後に 耳下腺の腫脹を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません 水痘: 接種 1~3 週後に発熱 発疹を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません 重篤なもの 1 アナフィラキシー ワクチンの成分に対するアレルギー反応です 接種 30 分以内 ( 遅くとも1 時間 ) に発症し 適切な治療を行わないと死に至ることがあります 2 1) 急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) 日本脳炎ワクチン インフルエンザワクチンなどで発症することがあります 頻度は日本脳炎で100 万回に1 回程度といわれています 発症しても軽快することが多いのですが 重篤な結果となることもあります 2) 脳炎 脳症 何百万回に1 回程度と非常にまれですが 発症すると重篤な結果となります 3)Q. ガンマグロブリン投与または輸血後のワクチン接種は? A. 生ワクチンの場合は3カ月以降 ただしガンマグロブリン大量投与の場合 6カ月以降に接種する 不活化ワクチンの場合は いつでも接種できます 4)Q. 海外赴任で必要な成人の日本で承認されている予防接種の接種間隔は? A. 破傷風 日本脳炎は基礎接種の有無で接種回数は異なります A 型肝炎 B 型肝炎は血液検査 A 型 ( 抗体 ) B 型 ( 抗原 抗体 ) 後に接種することがあります 小児に関しては どの国も表 7 に示すように 1974 年からの WHO の拡大予防接種計画 (ExpandedProgrammeonImmunization:EPI) に従って 衛生水準 医療水準が低ければ 低いほど接種開始年齢を早く 接種回数を多くすることが多く また その国の実情に合っ たワクチンが追加され 日本では 日本脳炎が追加されています 日本は 衛生水準 医療水準とも高く 国民皆保険制度により治療費が安く また予防接種による健康被害が問題となり 以前は 諸外国に比べると接種開始年齢が やや 遅く 接種回数も やや 少ないようでした しかし 近年の予防接種制度の改革により 定期 任意接種を年齢相当に受ければ 世界標準 ( 米国方式 ) に近づいています 小児の予防接種に関しては 特殊な地域にのみ必要なワクチンを除けば米国方式で行っておけば世界のどこへ行っても間違いありません 1 4 日本と外国の予防接種の違い ( 表 7)WHO 子どもワクチンスケジュール ( 拡大予防接種計画 EPI) 出生時 生後 6 週 生後 10 週 生後 14 週 BCG 1 ポリオ DPT 麻疹 B 型肝炎 ワクチンの接種間隔 9 カ月 日本では 図 4のように生ワクチン接種の場合は ウイルスの干渉 ( 先の生ワクチンが次の生ワクチンの免疫反応をじゃまする ) や副反応の可能性を考え 27 日以上間隔をあけ 不活化ワクチン接種の場合は副反応の可能性を考え6 日以上間隔をあけ 次のワクチンを接種します 生ワクチンと生ワクチンの接種間隔を27 日以上にする必要はありますが 副反応のことに神経質にならなければ生ワクチンと不活化ワクチン 不活化ワクチンと不活化ワクチンの場合 接種間隔を考える必要はありません 外国では 生ワクチンと生ワクチンの間隔は27 日以上ですが それ以外は 接種間隔は特に気にしません

16 ( 図 4) 異なるワクチンの接種間隔 生ワクチン 27 日以上 生ワクチン 不活化ワクチン 6 日以上 生ワクチン 不活化ワクチン 6 予防接種 Q & A 1)Q. 同じワクチンで接種間隔があきすぎた場合 A. 日本で問題となるのは DPTと日本脳炎です ポリオはあきすぎても問題ありません 2 複数のワクチンの同時接種 日本では 単独接種が基本だったので複数のワクチンを同時接種することは少なかったのですが 近年 乳児期の定期接種の増加により 同時接種が一般化しています 予防接種ガイドラインには あらかじめ混合されていない2 種以上のワクチンについて 医師が必要と認めた場合には 同時に接種を行うことができる と書いてあります 海外赴任に際しては 短期間で行う場合が多いので 同時接種が必要です 海外では広く同時接種が行われており 1 日に何種類接種してもかまいませんが 以下のようなルールがあります 1 生ワクチン 生ワクチンの同時接種可 2 生ワクチン 不活化ワクチンの同時接種可 3 不活化ワクチン 不活化ワクチンの同時接種可 4 コレラ ( 注射不活化 ) 接種 3 週間以内の黄熱接種不可 5 腸チフス ( 経口生 ) ポリオ( 経口生 ) の同時接種不可 6 異なるワクチンを1 本の注射器に吸い混合しての接種不可 7 異なる部位に個別に接種する 同じ上腕なら RedBook * によれば1インチ (2.54cm) 以上間をあける 3 種類であれば 3 回接種する 法律的な問題ですが 定期接種 任意接種 国内未承認ワクチンの同時接種に関しては 健康被害が生じた時の救済に関し問題点があります * 米国小児科学会により編集された小児感染症の手引き 3 接種方法 ( 皮下注射 筋肉注射 ) ワクチンには その効果を高めるためにアジュバントというものが添加されたものがあります アジュバントの一つにアルミニウム塩がありますが アルミニウム塩を含むワクチンには DPT DT A 型肝炎 ( 外国製 ) B 型肝炎などがあります アルミニウム塩を含むワクチンに関しては皮下に注射すると副反応 ( 発赤 硬結など ) が起こりやすい理由で 米国では 筋肉注射が行われますが 日本では皮下注射が一般的です 日本で筋肉注射を嫌うのは 以前 筋肉注射による大腿四頭筋拘縮症という問題があったからではないかと思います 大腿外側広筋 ( 足 ) という場所に筋肉注射すれば 特に問題は起こりません 外国では小児の 1 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風 ) ⅰ)Ⅰ 期 1 回のみ接種の人は 4 週間隔で2 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) ⅱ)Ⅰ 期 2 回のみ接種の人は 6カ月未満の場合 3 回目を接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) 6カ月以上の場合追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) ⅲ)Ⅰ 期 3 回のみ接種の人は通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) 但し年齢が7 才半以上なら DT のみでよい 2 日本脳炎 ⅰ)Ⅰ 期 1 回のみ接種の人は 1 年未満の場合 1 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 1 年以上 2 年未満の場合 1 回接種し その1~4 週後に追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 1 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 2 年以上 Ⅰ 期の通常通りの3 回接種 ( 計 4 回 ) ⅱ)Ⅰ 期 2 回のみ接種の人は追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) ( 注 ) アメリカ合衆国では 気づいた時点から 通常の接種間隔で 通常の接種回数を行なっています DPT は2014 年迄で製造中止 DPT-IPV は DPT に準ずる 2)Q. 副反応に関する家庭での対処法および接種後どれくらいで起こるのか? A. 症 状 対処法 1 発赤 腫脹 硬結 ( しこり ) 経過観察 冷湿布 2 発熱 冷却 解熱薬使用 3 発疹 経過観察 副反応には 局所反応と全身反応があり 軽いものと 重篤なものがあります 通常不活化ワクチン トキソイドは1 週間以内 生ワクチンは4 週間以内に起こります 軽いもの 1 局所反応は 局所の発赤 腫脹 疼痛 掻痒感などがあります 接種後 すぐに 14 27

17 ( 表 ₁₀) 予防接種一覧 ワクチン名ワクチンの種類接種可能年齢基礎免疫 : 接種回数 完了期間抗体陽性率有効期間重篤な副反応 補足 4 カ月以下の者では脳炎 ** 黄熱生ワクチン 9 カ月 1 回接種ほぼ ₁₀₀% ₁₀ 日後 ~₁₀ 年以上 有効率 ₈₅~₁₀₀% 5 年特に報告はない 3 回 11~6 週 21~6 週 3 2 回 11~6 週 2 コレラ ( 経口不活化 ) 死菌トキソイド混合 ( 経口 ) 2~5 歳 WC/rCTB * 6 歳以上 狂犬病不活化ワクチン全年齢 3 回 6~₁₂ 月ほぼ ₁₀₀% 3 回接種後 ~6 から ₁₈ カ月特に報告はない 脳炎 SSPE( 亜急性硬化性全脳炎 ) 特に報告はない無菌性髄膜炎麻疹 風疹に準ずる *** 無菌性髄膜炎 ₁₉₉₃ 年 4 月中止 ₁₀ 日後 ~₁₀ 年以上 4 週後 ~₁₀ 年以上 2 から 3 週後 ~ 数年以上 ₉₅% 以上 ₉₅% 以上 ₉₀% 以上 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 1 回接種 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 2 回接種 ( 国内では中止 ) ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 生ワクチン生ワクチン生ワクチン生ワクチン混合生ワクチン混合 麻疹風疹おたふくかぜ MR MMR * 水痘生ワクチン ₁₂ カ月 2 回接種 (12~15 カ月 18~23 カ月 ) ₉₅% 以上数日 ~₁₀ 年以上帯状疱疹 日本脳炎不活化ワクチン 6 カ月 3 回 1 年 ₈₀~₉₀% 接種後 2 週間 ~1 から 4 年急性散在性脳脊髄炎 ( 疑い ) 弛緩性麻痺特に報告はない 接種後 4 週 ~ 数年 4 回目接種後 ~5 年以上 ₈₀% 以上ほぼ ₁₀₀% 2 回 6 月 4 回 1 年 6 月 3 カ月 2 カ月 生ワクチン ( 経口 ) 不活化ワクチン ポリオ経口生 (OPV) Salk ワクチン (IPV) 特に報告はない 1 歳以上の接種推奨特に報告はない 接種後 1 カ月 ~5 年投与直後 ~3 カ月未満 ほぼ ₁₀₀% 約 ₈₅% 3 回 6 月 3 カ月毎に 1 回 全年齢全年齢 不活化ワクチンヒト免疫グロブリン A 型肝炎ヒト免疫グロブリン B 型肝炎血漿由来 / 遺伝子組み替え 2 カ月 3 回 6 月 ₇₀~₉₀% 接種後 2 カ月 ~5 年以上特に報告はない 特に報告はない 2~8 で保存特に報告はない 最終接種 ~5 年 2 週後 ~3 年以上 有効率 ₅₀~₈₀% 4 回 6 日 1 回 6 歳 2 歳 生ワクチン ( 経口 ) 多糖体ワクチン 腸チフス Ty₂₁a * ViCPS * BCG 生ワクチン ( 皮内 ) 1 歳未満 1 回有効率 ₅₀% 以上 2 カ月後 ~₁₀ 年以上腋下リンパ節腫脹 局所の潰瘍 特に報告はない特に報告はない特に報告はない特に報告はない 2 回接種後 ~ 約 ₁₀ 年間 2 回接種後 ~6 から ₁₂ カ月 2 回接種後 ~5 年以上 ₇₀~₉₀% 有効率 ₉₀% 以上ほぼ ₁₀₀% 1 年 6 月 4 回 4 回 4 回 4 回 3 カ月 3 カ月 3 カ月 3 カ月 トキソイド不活化ワクチントキソイドトキソイド + 不活化混合 ジフテリア百日咳破傷風 DPT-IPV インフルエンザ不活化ワクチン 6 カ月 2 回 (₁₃ 歳以上 1 回 ) 4 週有効率 ₇₀% 2 回接種後 1 週 ~1 年ギランバレー症候群 特に報告はない ( ギランバレー症候群既往者に注意 ) 特に報告はない 3~5 年 5 年 ₉₀% ₉₀% 1 回 1 回 2 歳 ~55 歳 2 歳 髄膜炎菌 メナクトラ (MCV4) コンジュゲートワクチン メンセバックス (MPSV4) * ポリサッカライドワクチン インフルエンザ b 菌結合型ワクチン 2 カ月 4 回 1 年 6 月 ₈₀% 3~4 回接種後 ~ 約 1 年間特に報告はない 肺炎球菌 (PPSV23) ポリサッカライドワクチン 2 歳 1 回 ₇₃~₁₀₀% 5 年以上特に報告はない 2 歳未満は避ける 肺炎球菌 (PCV13) コンジュゲートワクチン 2 カ月 4 回 1 年 3 月 ₉₀% 以上 5 年以上特に報告はない 不活化ワクチン 1 歳 3 回 1 年ほぼ ₁₀₀% 3 年特に報告はない * ダニ媒介脳炎 *: 未承認 個人輸入により接種可能な医療機関あり **:2016 年 7 月 11 日から有効期限が永年 既に取得済の証明書 ( 期限切れの証明書を含む ) については 7 月 11 日から自動的に有効期限が永年 更新手続不要 ***: 国内では 1989 年 4 月 ~1993 年 3 月迄定期接種 場合一般に足に筋肉注射をします 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘は日米ともに皮下注射です インフルエンザは日本では皮下注射 米国では筋肉注射です 皮下注射の部位としては 日本では 上腕外側下 3 分の1 部 上腕外側上 3 分の1 部ですが 海外では 乳児では大腿部 年長児 (1 歳以降 ) 成人では 主に 上腕三角筋部に行われます 筋肉注射の部位としては 大腿四頭筋前外側部 上腕三角筋部ですが 乳児では 大腿四頭筋外側前部 年長児 成人では 上腕三角筋部に行われます 小児では 臀部に行ってはいけません その他 狂犬病ワクチンは皮内接種で行われることもあり BCG 接種は日本では経皮接種です 現在日本では行われていませんが 痘そうは多刺法により圧迫接種します 4 接種回数 ( 表 8) 小児のワクチン接種回数の日米の差ワクチン 日本 米国 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風混合 ) 4 回 (DPT-IPV) 5 回 (DTaP) DT( ジフテリア 破傷風混合 ) 1 回 1 回 (Tdap) ポリオ (IPV) 4 回 (DPT-IPV) 4 回 (IPV) MMR 麻疹 風疹 (MR) 2 回 2 回 (MMR) おたふくかぜ 2 回 ( 任意 ) 2 回 BCG 1 回 1 回 ( ハイリスク群 ) 日本脳炎 4 回 3 回 ( 任意 ) 水痘 2 回 2 回 B 型肝炎 母キャリア 3 回 ( 母子感染予防 ) 3 回母非キャリア 3 回 3 回 インフルエンザ菌 B 型 (Hib) 4 回 4 回 肺炎球菌 (PCV13 価結合型 ) 4 回 4 回 ロタウイルス (1 価 5 価 ) (2 回 3 回 ) (2 回 3 回 ) HPV( ヒトパピローマウイルス ) (2 価 4 価 9 価 ) 3 回 (2 価 4 価 ) 3 回 (2 価女性 4 価 9 価女性 男性 ) 5 外国にはあるが日本では承認されていないワクチン 1 コレラ ( 経口不活化 ) 2 ダニ媒介脳炎 3 腸チフス 4 MMR 5 DTP ポリオ B 型肝炎混合 6 DTP インフルエンザ菌 B 型混合 7 DTP ポリオ インフルエンザ菌 B 型混合 8 B 型肝炎 インフルエンザ菌 B 型混合 9 A 型肝炎 B 型肝炎混合 10 DTP ポリオ インフルエンザ菌 B 型 B 型肝炎混合 11 インフルエンザ ( 吸入 ) 26 15

18 一部の未承認ワクチンの接種を受けることができる医療機関は 予防接種の情報収集にお すすめのサイト (P.36) の FORTH 日本渡航医学会のホームページを参照してください 予防接種証明書の書き方 6 妊婦への予防接種 日本では 生ワクチンは接種禁忌です 不活化ワクチン トキソイドは 接種を受けることが適当でない者 の範囲には含まれていませんが 妊娠初期は自然流産の確率も高いので この時期での接種は避けた方がよいでしょう 妊娠 12 週 できれば 妊娠 20 週以降がよいと考えます インフルエンザに関しては平成 21 年 10 月に下記のように改訂されました 改訂前改訂後 妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし 予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ接種すること 妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること なお 小規模ながら 接種により先天異常の発生率は自然発生率より高くならないとする報告がある 出典 :BirthDefectsandDrugsinPregnancy,1977 米国では 生ワクチンの中で 黄熱は 必要性が強ければ接種可であり 不活化ワクチン トキソイドに関しては 状況により必要性が強ければ接種可です 2012 年からは 妊娠 20 週以上のTdap( 成人用三種混合ワクチン ) 未接種の妊婦にTdapの接種を勧告しています その理由としては 生後間もない乳児への百日咳罹患の予防のためです 7 ワクチンの互換性 AAPによれば 異ったメーカーで製造されたワクチンの互換性について 互換性があるものは ジフテリア 破傷風トキソイド A 型肝炎ワクチン 乳児の B 型肝炎ワクチン 狂犬病ワクチンです Tdap に関しては 小児期の DTaP の製造メーカーと一致させる必要はありません 日本での検討では 日本の狂犬病ワクチン (PCEC) と ベロ細胞ワクチンPVRV (Verorab など ) や PCEC(Rabipur など ) と 互換性があります 日本脳炎に関しては 日本のワクチンとIXIARO(GSK) IMOJEV( サノフィ ) との互換性は不明です 日本で認可されているワクチンは 用法 用量が同一であれば互換性があると考えられています ただし HPVワクチンとロタウイルスワクチンでは 用法 用量が異なるため互換性は確認されていません 16 25

19 ( 表 9) 成人の赴任先 / 赴任期間別推奨予防接種 ワクチン 途上国先進国短期中期長期流行職種短期中期長期流行職種 破傷風 A 型肝炎 B 型肝炎 狂犬病 日本脳炎 ポリオ インフルエンザ 黄熱 ( 特定国 ) 髄膜炎菌 腸チフス コレラ ダニ媒介脳炎 青字 : 国内未承認ワクチン 渡航先の詳細 FORTH( 厚生労働省検疫所 ) WHO(InternationalTravelandHealth) CDC(YellowBook) 短期 ( 短期赴任者 滞在 1 カ月未満 ) 中期 ( 中期赴任者 滞在 3 カ月未満 ) 長期 ( 長期滞在者 ) 流行 ( 流行地域への赴任者 ) 職種 ( 職種により必要となるケース ) 参考資料 Name(Last, First, Middle) Sex Blood Type Birth Date Vaccine DPT,DPT IPV OPV,IPV Measles (M) Rubella (R) ) MR BCG Mumps Varicella Japanese encephalitis Hib PCV (7,13) Rotavinus (1,5) HPV (2,4) Influenza Hepatitis B Hepatitis A Rabies Other 母子手帳英訳見本母子健康手帳英訳見本 : : Male or Female : : Day / Month / Year 母子健康手帳英訳見本南里清一郎編 著 : 海外生活における健康管理より引用 先進国 途上国ともに 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘の予防接種を受けていなかったり かかったことがない場合は 成人でも予防接種を受ける必要があります HEALTH RECORD Delivery : Normal Data at Birth: Weight : 3,440 g : 51.0 cm : 34.5 cm : 34.5 cm Height Chest Circumference Head Circumference Place of Birth : Name of Birth Attendant : Immunization Record(Day / Month / Year) 1st 2nd 3rd 4th 5th 母子健康手帳の英訳の場合 The original information on 名前 was provided by Shibuya Ward Medical Office (Tokyo). かかりつけ医の場合母子健康手帳を渋谷区でもらった場合 This is to certify that these data come from our medical records. M.D. Signature 南里清一郎 SEIICHIRO NANRI M.D. Health Center, Keio University 35 Shinanomachi Shinjuku ku Tokyo, JAPAN TEL FAX 例です 5 海外赴任に際し必要な予防接種 ( 小児 成人 ) 1 黄熱 流行地は 赤道アフリカ 中南米です 特定国においては 入国時に国際予防接種証明書 ( イエローカード ) の提示を求められます WHO によれば 2016 年 7 月 11 日からは 黄熱ワクチン の予防接種証明書の有効期限が 接種 10 日後から生涯有効 へと変更されました しかし WHO の基準と異なる国があります 卵やゼラチンアレルギーがあると注意が必要です 副反応に関して 9カ月未満の乳児 高齢者 (65 歳以上 ) 特に 75 歳以上では注意が必要です 2 コレラ 中央南アジア 東南アジアなどを中心に アフリカ ( ソマリア タンザニア ケニアなど ) 中南米 ( ハイチ ドミニカ共和国など ) 中東( イエメンなど ) の途上国が流行地です 日本製のワクチン ( 注射不活化 ) は有効率が低く WHO からも推奨されておらず 現在 製造されていません 欧米で認可された新型ワクチン (Dukoral Shanchol Euvichol)( 経口不活化 ) は より有効率が高く旅行者下痢症の主な原因菌 ( 毒素原性大腸菌 ) にも効果があると報告されています 胃摘出者 胃酸抑制薬内服者は接種を考慮する必要があります 3 狂犬病 アジア アフリカ 中南米の途上国が流行地です 日本のワクチンは 組織培養不活化ワクチン ( ニワトリ胚細胞ワクチン ) で 副作用はほとんどありませんが 途上国で使用されているワクチンの中には 副作用が問題となるものがあります 狂犬病の場合 感染した可能性があれば感染後から予防接種を行う方法もありますが 抗狂犬病免疫グロブリンの入手やワクチンの問題もあり 流行地に長期滞在する場合は 日本で接種していくことが勧められます 卵やゼラチンアレルギーがあると注意が必要です 日本と外国で 曝露前 後の予防接種方法が異なっています (P31 参照 ) 赴任先としては インド 中国 フィリピン インドネシア アフリカなどで接種が必要となります 4 麻しん おたふくかぜ 風しん MR( 麻しん 風しん混合 ) MMR( 麻しん おたふくかぜ 風しん混合 ) 日本では 麻疹 風疹は 2006 年 4 月から麻しん 風しん混合 (MR) ワクチンとして 1 歳 24 17

20 から2 歳未満 (Ⅰ 期 ) 5 歳から7 歳未満 (Ⅱ 期 ) の2 回 2008 年 4 月から2013 年 3 月迄は中 1(Ⅲ 期 ) 高 3(Ⅳ 期 ) に定期接種として行われました おたふくかぜは任意接種ですが 麻疹 風疹と同じスケジュールでの2 回接種が望まれます 途上国において 麻疹に関しては WHO の勧告のように1 歳未満で行うことが望ましいのですが その場合 抗体の持続を考慮すると1 歳以降に2 回接種が必要となります 現在 米国 イギリスをはじめとして 諸外国では 1 歳以降に MMR として2 回接種を行っています 日本では MMR ワクチンは 1989 年 4 月から1993 年 3 月迄定期接種でしたが おたふくかぜワクチンによる副反応のため中止となりました 輸入の MMR ワクチンは トラベルクリニックなどでの接種は可能です このように 生ワクチンでも2 回接種を行いますが その理由としては 接種により ほとんどの人は抗体ができますが数 % は抗体ができません このことをPrimaryvaccinefail- ure(pvf) といいます また 接種後 時間が経つにつれ抗体が少なくなっていきます このことを Secondaryvaccinefailure(SVF) といいます PVF や SVF によりワクチン接種をしても 病気にかかることがあるので これを防ぐために2 回接種が行われます 抗菌薬のカナマイシンやエリスロマイシンにアレルギーがあると注意が必要です 5 水痘 日本で開発されたワクチンで 副反応が少なく 接種が望まれます 特に 成人においては重症化しやすく 妊婦がかかると胎児に影響があるため 成人においても接種が必要です 途上国では接種できないことが多いので 日本で接種することが勧められます 日本小児科学会では 1 歳過ぎに1 回目 それから3カ月以上間をあけ2 歳前に2 回目の接種を勧めています 米国では 1 歳から1 歳 6カ月に1 回目 4 歳から6 歳に2 回目とし 2 回目を18 歳までに終了することが勧められています 2014 年 10 月から定期接種となりました 2016 年 3 月から50 歳以上の者に 帯状疱疹予防目的での接種が可能となりました 抗菌薬のカナマイシンやエリスロマイシンにアレルギーがあると注意が必要です 6 日本脳炎 日本でよりも東アジア 東南アジア 南アジア 北部オーストラリアなどでの流行が現在では問題となっています 米国 ヨーロッパ アフリカなど流行のない国へ行く場合には 接種の必要はありません 成人の場合 1954 年 特に 1965 年以降に生まれ 小児期に基礎免疫が完了していれば 1 回追加接種をするといいでしょう 但し 北海道で小児期を過した場合 基礎免疫が完了していないことがあります 2016 年から 北海道においても日本脳炎ワクチンが定期接種となりました 2005 年 5 月厚生労働省は 日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えを行いました その理由として副反応の急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) の重症例が出たためです 通常 ADEM は接種 100 万回に1 回位起こりますが ほとんどの場合は完全に治ります また 同年 7 月 PCV(13 価 ) は 2 歳未満にも使用できます 接種対象は生後 2カ月以上 9 歳未満です 生後 2カ月以上で4 回接種が行われます 接種開始月 年齢により接種回数が異なります 2010 年から定期接種として行われています 米国では乳幼児の集団生活では 義務 (required) となる場合があります 米国では PCV(13 価 ) を高齢者にも接種します 18 ダニ媒介脳炎 スカンジナビア 西 中央ヨーロッパ 旧ソ連の国々が流行地です 森林 田畑 牧場などでダニに刺されることにより感染します 一般の人は 感染するチャンスは少ないので ワクチン接種の必要性は低くなります 卵アレルギーがあると注意が必要です ワクチンはドイツ オーストリアで作られており ヨーロッパで接種を受けることが出来ます 日本では一部のトラベルクリニックで 輸入ワクチンとして接種を受けることが出来ます 19 ロタウイルス感染症 乳幼児下痢症の最も多い原因はロタウイルスです 5 歳以下の小児で重症になることが多く 2 歳以下でより問題となります 伝染性が強いので 集団生活をしていると問題となります 米国では 1 歳までに経口生ワクチンを2 回 (RV1: ロタリックス ) か3 回 (RV5: ロタテック ) 受けることになっています RV1の場合ラテックスアレルギーがあると注意が必要です 以前使用されていたワクチンは ワクチン接種後の腸重積の発生が問題となりましたが 2006 年から使用されている現在のワクチンは問題ありません 2011 年から日本でも 米国で接種されている2 種類のワクチンの任意接種ができます 腸重積のことを考慮すると 初回接種は 生後 6 週から14 週 6 日迄に行うことが推奨されています 20 ヒトパピローマウイルス ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因の99% 以上を占めています 性行為と濃厚接触によりヒトからヒトへ伝染します 米国では思春期以降にワクチン接種を行います ワクチンにはサーバリックス (2 価 ) とガーダシル (4 価 ) それに9 価のワクチンがありますが 日本では2009 年 10 月にサーバリックスが2011 年 8 月にガーダシルが承認されました すでに接種を行っている欧米では 対象は10 代前半の女性を優先接種としています 米国では 4 価 9 価のワクチンは 男性にも接種されています 2013 年 6 月からの添付文書には 発生機序は不明であるが ワクチン接種後に 注射部位に限局しない激しい疼痛 ( 筋肉痛 関節痛 皮膚の痛み等 ) しびれ 脱力などが現れ 長期間症状が持続する例が報告されているため 異常が認められた場合には 神経学的 免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診させるなどの対応を行うこと が追加されています 18 23

21 行われました 2010 年からは 季節性インフルエンザワクチンの A ソ連型 (H1N1) が新型インフルエンザ (H1N1)2009に変わりました 2011 年 4 月以降は インフルエンザ (H1N1)2009は季節性インフルエンザとして取り扱われています 2015 年からはワクチンにはA(H1N1)pdm09 A(H3N2) B( 山形系統 ビクトリア系統 ) の4 種が含まれています 輸入の経鼻生ワクチン ( フルミスト ) は 2016 年シーズンからその効果に疑問が生じ 米国の CDC は推奨を取り下げました にはⅢ 期 (14~16 歳 ) の定期接種が中止されました 積極的勧奨の差し控えにより 1995 ~2006 年度に生まれた人は 日本脳炎の予防接種が不十分のことがあります 日本国内にいれば日本脳炎のリスクは低いですが 流行地では問題となります 流行地に行く場合は 接種医とよくご相談ください 2009 年 6 月から新しいワクチン ( 細胞培養日本脳炎ワクチン ) の接種が開始されています 小児の場合 国内では 定期接種の標準的年齢は3 歳ですが 流行国へ行く場合は 生後 6カ月から定期接種として受けることができます 15 髄膜炎菌 髄膜炎菌性髄膜炎はアフリカの髄膜炎ベルト地帯 ( 赤道から北緯 20 間 ) サウジアラビア ( イスラムの巡礼時期 ) が流行地です イスラムの巡礼時期にサウジアラビアへ入国する際に要求されることがあります また 米国で寮生活をする場合接種を勧められます それに 欧米では 小児期での接種が推奨されています ワクチンには 4 価 (A C Y W-135) の多糖体 (MPSV4) と結合体 (MCV4) の2 種類があります 米国では MCV の接種が一般的です 欧州では乳幼児期に米国ではハイリスク者に1 価 (B) のワクチンが接種されることがあります 日本では 2015 年 5 月からメナクトラ R (MCV4) が認可され接種できるようになりました この髄膜炎は細菌性髄膜炎といわれますが 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) の髄膜炎はウイルス性 ( 無菌性 ) 髄膜炎です 一般にウイルス性髄膜炎は細菌性髄膜炎に比べ 予後は良好です 16 インフルエンザ菌 B 型 乳幼児の髄膜炎 敗血症の原因菌としてインフルエンザ菌 B 型は重要です 欧米では広く乳幼児に接種されています 日本では2008 年から任意接種 2013 年から定期接種として行われています 接種年齢は 1 歳未満が特に重要ですが 5 歳未満までが接種対象となります 使用するワクチンにより 接種回数が異なります 日本では生後 2カ月以上で4 回接種が行われていますが接種開始月 年齢により接種回数が異なります 米国では乳幼児の集団生活では 義務 (required) となる場合があります 17 肺炎球菌 肺炎球菌は肺炎の原因菌として重要です 近年 抗生物質の効かない肺炎球菌 ( 抗生物質耐性肺炎球菌 ) が増加しています 現在日本で使用されているワクチンには 23 価多糖体ワクチン (PPSV) と7 価 13 価結合型ワクチン (PCV) があります PPSVは 2 歳未満には使用できません その理由としては 2 歳未満は抗体が出来にくいからです 2009 年 10 月に初回接種から5 年以上経過した 重症化するリスクの高い65 歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ患者には再接種が認められるようになりました 2009 年 10 月に日本で承認されたPCV(7 価 ) 2013 年に承認された 7 ポリオ 日本では 経口生ワクチン (OPV) が使用されていましたが 2012 年 9 月から IPV 11 月から DPT-IPV が使用されるようになりました 国によっては OPV を使用している国もありますが 先進国では不活化ワクチン (IPV)( 注射 ) が使用されています 経口生ワクチンと不活化ワクチンを併用しても問題はなく 要は回数が問題となります 日本の OPV は 2 回でしたが 日本以外の国では 小児期の OPV は3 回以上 IPV は4 回以上 OPV と IPV の組み合わせの場合 4 回以上接種です 米国の集団生活では4 歳以降に1 回 原則として3 回目と4 回目の接種間隔は6カ月以上です WHO によれば 2017 年 4 月ポリオが発生している国は パキスタン アフガニスタン ナイジェリア ラオスです 渡航する際は 追加接種を検討してください 成人の場合 1950 年以降に生まれた人は 小児期にワクチン接種を受けていますが 発生国へ行く時には 1~2 回 IPV の追加接種を受けた方がいいでしょう 特に 1975~1977 年生まれの人はポリオの抗体が少ないという報告がありますので 1~2 回 IPV の追加接種を受けることを勧めます また 中央アジア 中東 中央アフリカへ行く時は 発生国でなくても注意が必要です パキスタンに 4 週間以上滞在後 同国を出国する渡航者に対して 出国時に1 年以内に接種したポリオワクチンの接種証明書が パキスタン政府から求められることがあります しばらくの間併用される日本の経口生ワクチンには ゼラチンが微量含まれています また 被接種者の約 500 万人 接触者の約 800 万人に1 人に弛緩性麻痺 (VAPP) を生じることがあり 接種後 1カ月以内に頻回に筋肉注射を行うとVAPP 発生のリスクを高めると言われています 8 A 型肝炎 1945 年以前に生まれた人は 抗体保有率は80% 以上ですが 1960 年以後に生まれた人は 抗体保有率は5% 以下です よって 若い人は 接種を受けることが望ましいのですが 日本においては 以前は 16 歳未満の人には接種が認可されていませんでしたが 2013 年 3 月から0 歳からの接種が可能となりました WHO のガイドラインでは1 歳以上の小児への接種が推奨されています 日本では3 回接種ですが 外国では 2 回または3 回接種です また A 型肝炎 B 型肝炎の混合したワクチン ( 輸入 ) もあります 22 19

22 9 B 型肝炎 2016 年 10 月から0 歳児の定期接種になりました 海外長期滞在者は ワクチン接種の対象となります 特に B 型肝炎のキャリアが多い国に長期滞在をする場合には接種を受けることが望まれます キャリアとは B 型肝炎のウイルスに感染しているが本人に症状は現れず しかし 感染源となり 輸血 ( キャリアから採血した血液 ) や性行為などにより他人に移す可能性のある人です 家族内などの濃厚接触では 汗 涙 唾液 尿などからも感染の可能性があります B 型肝炎のキャリアは 東アジア 東南アジア アフリカなどは8~20% 南アジア 西アジア 東南ヨーロッパ ロシア 中南米 2~7% 北西ヨーロッパ 北アメリカ オーストラリア1% 以下といわれていますが 若年者程 キャリアは少なくなっています 日本人では 母子感染防止対策が開始された1986 年以降の出生者では 0.1% 以下 それ以前の出生者では 年齢が高くなる程多く 1.5% 位の世代があります 日本では3 回接種です 海外では 2 回または3 回接種です また A 型肝炎 B 型肝炎の混合したワクチン ( 輸入 ) もあります 10 腸チフス アフリカ アジア 中南米の途上国が流行地です 経口生ワクチンと不活化ワクチン ( 注射 ) があります 経口生ワクチン ( 輸入 ) の場合 抗マラリア薬 抗菌薬の内服に注意が必要です 経口生ワクチンは4 回接種 不活化ワクチンは1 回接種です 抗体陽性率 副反応にあまり差がないので 最近では 不活化ワクチンが使用されることが多いようです 日本では まだ 未承認です 不活化ワクチン ( 輸入 TyphimVi) の場合 リスクが高い地域では 3 年ごとの追加接種が推奨されます 胃酸の分泌が悪い人はリスクが高いので接種することをお勧めします 11 ペスト アフリカ ( マダガスカルなど ) アジア( インド モンゴル ベトナムなど ) 南米( ブラジル ペルーなど ) が流行地です 一部の職業の人に必要なワクチンで 一般の人には 不必要であると WHO や CDC でいっています 現在 使用可能なワクチンはありません 12 BCG 途上国においては いまだ結核患者は多数認められます 小児では BCG は髄膜炎や粟粒結核に対し予防効果もあり 特に日本製は効果が高く優れています 接種方法については 日本では経皮接種ですが 諸外国では 注射による臀部 大腿部 上腕部などへの接種が行われているために接種後の局所の副反応が強く出ることもあるので 必ず日本で接種してい きましょう 先進国では BCG 接種を行っていない国があります 結核の予防方法には BCG 接種と予防薬の2 種類があります 米国では BCG 接種を行わないので 入園 入学時にツベルクリン反応検査を行い その結果が陽性であれば 結核に感染していると判断し 胸部 X 線撮影を行い 治療 ( 予防投薬 ) されることがあります BCG 接種をしていれば ツベルクリン反応は陽性になることが多いので BCG 接種を受けた旨を予防接種証明書に明記してもらってください また QFT 検査かT-spot 検査が陰性であれば ツベルクリン反応検査が陽性でも問題ありません 2003 年から日本でのBCG 接種は 乳幼児期 1 回のみとなり 小学生 中学生での接種はなくなり 2005 年からはツ反を行わずに生後 6カ月未満 2013 年 4 月から生後 1 歳未満 ( 標準的には生後 5カ月から8カ月 ) の乳児に接種しています 13 百日咳 ジフテリア 破傷風 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風混合 ) DPTは日本の接種方法で特に問題はありません DPTの中の百日咳ワクチンに関しては 日本では改良百日咳ワクチン ap( 無細胞型百日咳ワクチン ) が1981 年から使用されています 海外では日本と同じものはDTaPと表記されることが多く DPTまたはDTPであれば P は wp( 全菌体型ワクチン ) であり 副反応 ( 発赤 腫脹 発熱など ) がやや強く出ることがあります 百日咳ワクチンに関しては 日本製が最も安全性が高く 有効性も高いので 日本で受けることを勧めます 破傷風に関して破傷風菌は 全世界の土壌中に存在します 予防接種をしないかぎり 抗体はできません 成人に関しては1968 年 ( 昭和 43 年 ) 以降に生まれ 小児期にDPTまたは DT を受けていれば 1 回の追加接種 以後 10 年おきに追加接種が必要です 追加接種の場合 成人での百日咳の流行や途上国でのジフテリアの流行を考慮しますと DT 0.1~ 0.2ml DPT0.2ml で追加接種することもありますが Tdap( 輸入 ) の接種が望まれます 今までに破傷風の予防接種を受けていなければ3 回接種 以後 10 年おきに追加接種が必要です 2012 年 11 月から小児期の DPT は DPT-IPV に変更になりました DPT は2014 年迄で製造中止となりました 14 インフルエンザ 日本では インフルエンザは 12 月頃から3 月頃まで毎年流行し そのピークは 1 月 20 日 ~2 月 10 日頃です 2009 年迄は季節性インフルエンザとして A ソ連型 (H1N1) A 香港型 (H3N2) B 型の3 種類が 少しずつ変異しながら流行していました インフルエンザ予防接種の有効率は70% 程度ですが かかっても軽くてすむので 接種することを勧めます また SARSや鳥インフルエンザと症状が似ていますので 無用の混乱をさける意味でも 接種が必要です ワクチンは WHO の意見を参考に 各国で作られますが 北半球ではほぼ同じものなので 日本で接種してもいいし 赴任国で接種してもかまいません 2009 年は 日本では従来の季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの接種が 20 21

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