「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側_1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の結果について

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1 原子炉格納容器内部調査技術の開発 ペデスタル外側 _1 階グレーチング上調査 (B1 調査 ) の現地実証試験の結果について 2015 年 4 月 30 日 東京電力株式会社 本資料の内容においては, 技術研究組合国際廃炉研究開発機構 (IRID) の成果を活用しております

2 1. 今回調査の範囲 目的 :1 号機について,より調査装置を投入し, PCV 内の 1 階グレーチング上 の情報取得を目的とした調査を実施する : アクセスルート ( 反時計周りルート ) : アクセスルート ( 時計周りルート ) B0, ~ B18, ~ C0, C11, 反時計周りルート 時計周りルート アクセスポイント ( 計画 ) C11, MS 1 配管 ペデスタル開口部 B17, B16, B18, B15, CRD 4 レール 2 調査装置 C10, C9, C8, C7, 2 C6, 時計周りアクセスルート (4/15,16 実施 ) C5, C4, C3, PLR 3 ポンプ PLR 3 配管 B3, B4, C2, B1, B2, C1, C0, B0, X-100B B8, B9, B11, B10, 地下階アクセス開口部 1 主蒸気系 反時計周りアクセスルート (4/10,18 実施 ) 2 空調ユニット 3 原子炉再循環系 4 制御棒駆動機構 1

3 2. 反時計周りアクセスルート ( 実績 ) 計画したアクセスルートの一部に落下物があり, ルートを変更し調査を実施した B14~B15 間で調査装置がスタックした B17, B16, B18, 約 20mm スタック位置 B15, 約 20mm B9, B11, 主な落下物計画ルート 約 20mm B1, B0, B3, B2, B4, B8, B10, 実績ルート (H ) X100B ペネ 約 20mm 2

4 3-1. 調査結果 ( 反時計周り :4/10 実施 ) アクセスポイント B14 までアクセスし, 以下の情報を取得した CRD レール 調査部位 調査結果 地下階アクセス開口部 次回 B2 調査 ( ペデスタル外地下階調査 ) で 地下階にアクセス可能な開口があり, 周囲に 干渉物がないことを確認 ペデスタル開口部 地下階アクセス開口部 B0, B1, B2, B3, B4, PLRポンプ B8, B9, B11, B10, CRD レール アクセス ルート上 CRD レール未到達 最終到達地点から CRD レール方向のカメラ 撮影を実施し画像処理にて評価したが,CRD レールの視認はできなかった 既設設備 (,, ペデスタル壁 面など ) の大きな損傷は確認されなかった 各調査ポイントで温度, 線量情報を取得 1 台目の調査装置はスタックし, 回収できなかったことからケーブルを切断し PCV 内に残置した (H ) 3

5 3-2. 調査結果 ( 時計周り :4/15,16 実施 ) アクセスポイント C11 までアクセスし, 以下の情報を取得した CRD レール 調査部位 調査結果 MS 配管 C11, C10, C9, PLRポンプ C8, C7, C6, アクセスルート上 B10, B11, B8, 既設設備 (, PCV 内壁面,HV H など ) の大きな損傷は確認されなかった 各調査ポイントで温度, 線量情報を取得 C4, C5, C3, C2, C1, C0, B0, B1, B2, B3, B4, :H の調査実績 :H の調査実績 4

6 3-3. 調査結果 ( 反時計周り :4/18 実施 ) 2 台目の調査装置にて反時計周りルートの再調査を実施し, 以下の情報を取得した CRD レール 調査部位 調査結果 調査装置のスタック位置 残置ケーブルのルート確認 地下階アクセス開口部近傍の残置ケーブルは,B2 調査に支障がないことを確認した スタックした調査装置 スタックしたクローラの状況を確認した 地下階アクセス開口部 B3, B4, B8, B9, B11, B10, CRD レールまでのアクセスルートの確認 CRD レールまでのアクセスルートは, 構造物間の幅が狭く, 今回の調査装置では通過できなかった B0, B1, B2, 装置回収時に使用するパンチルトカメラが, 放射線によるものと思われる影響により映らなくなったことから, 将来の作業に支障を与えない位置 (C2 の格納容器壁側 ) に 2 台目の調査装置も残置することとした (H ) 5

7 4-1. 映像トピックス ( 地下階アクセス開口部 ) B4 から撮影 次回 B2 調査で地下階にアクセス可能な開口があり, 周囲に大きな干渉物がないことを確認 地下階アクセス開口部 B9, B11, B10, 約 50mm B3, B4, B8, B0, B1, B2, 装置投入可能な箇所 約 20mm 6

8 4-2. 映像トピックス ((D)) C2 から撮影 (D) に大きな損傷がないことを確認 吸入口 MS 配管 (D) C10, C9, C11, C8, C7, 基礎部 (E) C6, C4, C5, (D) C3, C2, C1, C0, 7

9 4-3. 映像トピックス ( (A)) C7 から撮影 (A) に大きな損傷がないことを確認 MS 配管 C11, 廻りケーブル C10, C9, (A) C8, (E) C7, C6, C4, C5, (D) C3, C2, C1, C0, サポート 電線管 8

10 4-4. 映像トピックス (PCV 内壁面 ) C10 から撮影 PCV 内壁面に大きな損傷がないことを確認 PCV 内壁面 MS 配管 C11, ペデスタル開口部 C10, C9, (A) C8, C7, (E) C6, C4, C5, (D) 昇降梯子の足 C3, C2, C1, C0, PCV 内壁面 9

11 5.CRD レールの画像処理結果 反時計周り調査最終到達地点 (B14 付近 ) からCRDレール方向の撮影を行い画像処理を実施したが,CRDレールの視認はできなかった ノイズ除去及び複数画像の重ね合わせ処理 ( 約 枚使用 ) PLR 系電動弁電線 CRD レールがあると推定される場所 CRD レール 比較 撮影画像 (4 月 12 日 18 時頃撮影 ) 画像処理後画像モックアップ試験による映像 ノイズ除去及び複数画像の重ね合わせ処理 ( 約 枚使用 ) CRD レールがあると推定される場所 撮影画像 (4 月 18 日 14 時頃撮影 ) 画像処理後画像 画像処理の手法として, 複数の画像のコントラスト強調などの前処理を行った後, 積算処理 ( 画像の足し算 = 重ね合わせ ) 及び平均化処理 ( 足し算した画像を枚数で除する ) を行った 10

12 6. 温度 線量率測定結果 以下のポイントで温度 線量率の測定を実施した 線量率 (Sv/h) 温度 ( ) B B B C11, MS 配管 B B C10, C9, C8, C7, B11, B C C C6, B10, C C5, C4, C3, C2, C1, C0, B0, B1, B2, B3, B4, B8, C C C B3~B14 ( 測定日 :2015 年 4 月 10 日 ) C2~C6 ( 測定日 :2015 年 4 月 15 日 ) C9~C11 ( 測定日 :2015 年 4 月 16 日 ) 11

13 7. 残置ケーブルの状況 残置ケーブルのルートは以下の通り 地下階アクセス開口部近傍の残置ケーブルは,B2 調査に支障がないことを確認した X-6 ペネ スタックした調査装置 ペデスタル (D) X-100 B ペネ 地下階アクセス開口部 : ケーブル接地 : ケーブル空中 12

14 8. スタックした調査装置の状況 スタックした調査装置の状況について確認 グレーチング接合部の隙間に右クローラがはまり込み, 構造物に接触 構造物 幅広の隙間 ( 一段低いスペース ) B11, グレーチング B9, B10, グレーチング B8, B0, B1, B3, B2, B4, 調査装置 ( 最終位置 ) スタックした調査装置 構造物 13 13

15 9.CRD レールまでのアクセスルートの確認 CRD レールまでのアクセスルートは, 構造物間の幅が狭く通過できないと判断 アクセスルート 構造物 B1, B3, B2, B4, B11, グレーチング B8, B9, B10, スタックした調査装置 構造物 撮影範囲 調査装置 2 B0, アクセスルート 14

16 10. 調査装置の残置について 調査装置の残置箇所は以下の通り 残置した調査装置は, 次回 B2 調査に支障がない CRD レール MS 配管 : アクセス実績ルート ( 反時計周りルート ) 4/13 反時計周り : アクセス実績ルート ( 時計周りルート ) C11, 調査装置残置箇所 C10, C9, C8, C7, C6, C5, B8, B9, B11, B10, 4/20 時計周り C4, C3, C2, B1, C1, C0, B0, B3, B2, B4, 地下階アクセス開口部 調査装置残置箇所 15

17 11. まとめ ペデスタル外 1 階グレーチング外周部の情報を取得することができた 今回の調査結果を, 次の B2( ペデスタル地下階 ) 調査の工法検討に反映する : B2 調査範囲 : B2 調査ルート 1FL ク レーチンク 16 地下階アクセス開口部 作業員アクセス口 ヘ テ スタル 16

18 ( 参考 )2 台目の調査装置の残置について 監視カメラが放射線の劣化 ( 推定 ) により視認性が極端に劣化し, 調査装置の回収時における変形確認ができなくなったため, 調査装置の格納容器外への回収はリスクがあると判断 ( 1) した PCV ガイドパイプジャバラ部 ガイドパイプ ( 1) 監視カメラの劣化に加え, 調査装置挿入時にガイドパイプジャバラ部に若干の段差が認められるため, 通過時に調査装置が引っかかるリスクがある 建屋コンクリート 機器ハッチモノレール CRD サポートビーム 監視カメラ 調査装置のグレーチング上での回収のための変形確認を行う 1 階グレーチング 調査装置 17

19 ( 参考 ) 映像トピックス ( 機器ハッチ, ペデスタル外側壁面 ) B3 から撮影 ペデスタル外側壁面の外観状況ペデスタル外側壁面に大きな損傷がないことを確認 ペデスタル外側壁面 B9, B11, B10, B2から撮影機器ハッチの外観状況機器ハッチに大きな損傷がないことを確認 B3, B4, B8, B0, B1, B2, 18

20 ( 参考 ) 映像トピックス ( (A)) C10 から撮影 小口径配管 MS 配管 C11, ペデスタル開口部 C10, C9, (A) C8, C7, 小口径配管 (E) C6, C4, C5, (D) C3, C2, C1, C0, 19

21 ( 参考 ) 映像トピックス ( ) B7 から撮影 ( 保温 ) に大きな損傷がないことを確認 配管遮へい体が落下していることを確認 B9, B11, B10, B0, B1, B2, B3, B4, B8, 約 20mm 20

22 ( 参考 ) 温度 線量率測定 反時計周りの再調査後, 以下のポイントについても温度 線量率の測定を実施した 測定日 :2015 年 4 月 19 日 ペデスタル開口部 ペデスタル開口部 線量率 (Sv/h) 温度 ( ) B14 近傍 C3, C2, C0, C1, B0, B1, B3, B2, B4, B8, B9, B11, B10, B11 近傍 B7 近傍 最終残置 (C3 近傍 )

23 ( 参考 )PCV 内常設監視計器再設置結果 (1) PCV 内常設監視計器再設置の概要 1 号機 B1 調査のため PCV 内常設監視計器を取外していたが 調査終了に伴い 同等のものを同じ位置に設置した ( 詳細位置については評価中 ) X-100B OP 新設温度計 No 据付レベル ( 評価中 ) 指示値 ( ) [4/23 12 時データ ] 直流抵抗 (Ω) ( 測定値 / 設計値 (±56)) T7 OP / 1842 T7 T6 OP / 1858 温度検出器 T6 T5 T4 T3-12D T5 OP / 1889 T4 OP / 1917 T3 OP / 1965 T2 OP / 2102 T1 OP / 2146 ジェットデフレクタ T2 D/W1 階グレーチング OP.9708 既設温度計 [4/23 12 時データ ] OP TE-1625J 24.9 T1 OP TE-1625D 17.4 D/W 底部 OP.6180 参考 B1 調査時測定温度 ( グレーチング高さ ) 17~20 程度 22

24 作( 参考 )PCV 内常設監視計器再設置結果 (2) PCV 水位計動作点の確認 D/W1 階グレーチング 水位計動作状態 L7 動作 :L1~L5 不動作:L6~L7 L6 L5 L4 点L3 PCV 水位および水位計据付レベルについて現在評価中動L2 L1 D/W 底部 OP

25 ( 参考 ) 設置結果まとめ / 温度計の今後の扱い 設置結果 1PCV 内温度再設置した熱電対について 挿入後の直流抵抗値 絶縁抵抗値ともに問題のないこと 交換前後においてほぼ同様の値を示していることを確認でき 問題なく設置されていることを確認した 2PCV 内水位 PCV 水位および水位検出器設置位置については現在評価中 温度計の今後の扱いについて 設置した温度計について 今後 1ヶ月を目安に 原子炉への注水状況や外気温変動等の状況に応じた挙動を示しているかの確認を実施し 冷却状態の監視に使用できると判断される場合 実施計画 Ⅲ 章 18 条の冷温停止状態監視温度計に選定する予定 24

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