Marionette操作説明

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あやかつねざき
5 years ago
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1 ようこそマリオネットの世界へマリオネットは Vectorworks を使うデザイナーのためのビジュアルプログラミング環境ですこの入門書をきっかけにぜひ新しいデザインの世界を体験してくださいマリオネット入門 Marionette Primer

2 マリオネット入門目次マリオネットとは... 2 マリオネットをはじめる... 3 ノード... 5 ノードのスクリプトの編集... 6 ノードの種類... 7 基本ノード... 8 ラッパーノード... 8 オブジェクトノード... 9 入力関数ノードマリオネットネットワークネットワークのデバッグマリオネットスクリプトで作成される図形の処理の注意点コントロールジオメトリマリオネット関連情報

コンピュテーショナルデザインやパラメトリックデザインなどプログラミングで様々なデザインの可能性が開けます

3 マリオネットとはマリオネットは Vectorworks に組み込まれたビジュアルプログラミングの環境ですたったひとつのマリオネットツールからその世界は始まりますコンピュテーショナルデザインやパラメトリックデザインなどプログラミングで様々なデザインの可能性が開けますそんなプログラミングがぱちぱちテキストを打ち込むことなくできてしまいますノードとワイヤーという図形をつなげるだけでプログラミングができるのです 2

マリオネットをはじめるノードの選択マリオネットツールを使って Vectorworks にあらかじめ

数学の演算を行行うものデータの流流れを管理理するものなど 500 種以上のノードが用意されています

力力ポート上でクリックすることでノードとノードを繋ぐことができます ( ビューは 2D/ 平面に設定しておく

4 マリオネットをはじめるノードの選択マリオネットツールを使って Vectorworks にあらかじめ用意されたノード使用することができますマリオネットツールには図形を描画するもの図形の属性を編集するもの数学の演算を行行うものデータの流流れを管理理するものなど 500 種以上のノードが用意されていますノードを書類に配置するマリオネットツールがアクティブになっていると選択したノードのシルエットが画面上のカーソルに追従しクリックした位置に選択したノードが配置されますノードを繋いでマリオネットネットワークを作成するノードの出力力ポートからワイヤーを伸ばして他のノードの入力力ポート上でクリックすることでノードとノードを繋ぐことができます ( ビューは 2D/ 平面に設定しておく ) ワイヤーで繋がれたノードの集合をマリオネットネットワークといいますマリオネットスクリプトの実行行作成したマリオネットネットワークは一連の動作をするスクリプトになっており次のいずれかの操作で 3

5 実行行できますノードを右クリック > コンテキストメニュー > マリオネットスクリプトを実行行ノードを選択 > データパレット > 実行行ボタンスクリプトの実行行により新たに作成されたオブジェクトはグループ化されます 4

6 ノードデータを左側にある入力力ポートから受け取りノード内のスクリプトを実行行して右側にある出力力ポートから結果を出力力すます入力力ポート出力力ポート出力力のみのノード : データを受け取らず結果の出力力のみ行行います入力力のみのノード : データを受け取りスクリプトを実行行するが結果は出力力されませんひとつの出力力ポートから複数のワイヤーを伸ばせますひとつの入力力ポートに複数のワイヤーを接続できます 5

7 ノードのスクリプトの編集ノードのスクリプトは Python で記述されておりスクリプトエディタで編集できます Python の知識識があれば既存のノードを編集することでオリジナルのノードを作成できます < スクリプトエディタの開き方 (3 パターン )> ノードを選択 > データパレット > 編集ボタンノードを右クリック > コンテキストメニュー > スクリプトの編集ノードをダブルクリックする 6

8 ノードの種類マリオネットのノードは 3 種の型 ( 基本ノードラッパーノードオブジェクトノード ) があります基本ノードオブジェクトノードラッパーノードそれぞれデータパレットの表示はつぎのとおりです基本ノードラッパーノードオブジェクトノード 7

基本ノードノードの基本の型でありスクリプトを内包します < 基本ノードのデータパレット > 編集ボタン : スクリプトを編集するエディタを開きます説明ボタン : ノードの動作の概要を表示します実行行ボタン : ノードが接続されているマリオネットネットワークのスクリプトを実行行します名前 : 選択中のノードに名前を設定しますタイプ : ノード種類を示しますパラメータ :

9 基本ノードノードの基本の型でありスクリプトを内包します < 基本ノードのデータパレット > 編集ボタン : スクリプトを編集するエディタを開きます説明ボタン : ノードの動作の概要を表示します実行行ボタン : ノードが接続されているマリオネットネットワークのスクリプトを実行行します名前 : 選択中のノードに名前を設定しますタイプ : ノード種類を示しますパラメータ : ノードの動作に影響する値を入力力しますラッパーノード複数のノードを繋いだネットワークを単一のノードに統合したノードの型マリオネットネットワークの整理理に用います < ラッパーノードの作成手順 > ネットワークを右クリック > コンテキストメニュー > マリオネットネットワークをラップします < ラッパーノードの解除手順 > ラッパーノードを右クリック > コンテキストメニュー > マリオネットネットワークのラップを解除します < ラッパーノードのデータパレット > 編集ボタン : 内包しているマリオネットネットワークの編集画面を開きます実行行ボタン : ノードが接続されているマリオネットネットワークのスクリプトを実行行します名前 : 選択中のラッパーノードに名前をつけますパラメータ : 内包するノードのうち名前をつけたノードのパラメータが表示します 8

ノードに名前をつけない場合ノードに名前をつけた場合 < 未接続のポートを非表示にする >

ラッパーノードでは非表示になります未接続のポートに 2D 基準点を配置しない場合

10 < ラッパーノードに入出力力ポートを表示する > マリオネットネットワークをラッパーノードに変換する際各ノードに名前を設定しておくと名前をつけたノードの未接続の入出力力ポートはラッパーノードの入出力力ポートとしてパラメータはラッパーノードのデータパレットにフィールドとして表示されますノードに名前をつけない場合ノードに名前をつけた場合 < 未接続のポートを非表示にする > 名前をつけたノードの未接続の入出力力ポートはポートの位置に 2D 基準点を配置するとラッパーノードでは非表示になります未接続のポートに 2D 基準点を配置しない場合未接続のポート (y ポート ) に 2D 基準点を配置した場合オブジェクトノードラッパーノード同じくマリオネットネットワークをひとつに統合したノードオブジェクトノードは内包するマリオネットスクリプトの実行行結果の図形として表示されスクリプトの実行行を必要としませんネットワークの変更更やパラメータの変更更はすぐに図形の表示に反映されます 9

11 < オブジェクトノードの作成手順 > ラッパーノードを右クリック > コンテキストメニュー > オブジェクトノードに変換 < オブジェクトノードの解除手順 > オブジェクトノードを右クリック > コンテキストメニュー > ラッパーノードに変換 < オブジェクトノードのデータパレット > パラメータ : 内包するノードのうち名前をつけたノードのパラメータが表示されます 10

12 入力関数ノードマリオネットネットでは数値座標真偽図形など様々な型のデータを扱うことができますマリオネットツールにはこれらのデータを入力力データとしてネットワークに接続するノードが用意されています Python の eval 関数を使用して任意の値を作成するデータパレットのチェックボックスから True または False の値を生成するマリオネットオブジェクトの定義ネットワークで使われる時コントロールジオメトリグループの最初のオブジェクトを返すオブジェクトの外で使用できない単位を持つ数値を設定する整数値を返すファイル上の指定した名前のオブジェクトを返す指定した検索索条件に合致するオブジェクトのリスト返すデータパレットで定義した 2D 座標を返すデータパレットで定義した 3D 座標を返すデータパレットから定義する実数値を返すファイルの単位が反映されるデータパレットで定義する文字列列を返す 2 次元ベクトルを作成する 3 次元ベクトルを作成する 11

マリオネットネットワークマリオネットネットワークは相互にデータのやりとりをするノードが集まったもので繋がった順に各ノードで定義されたプログラムが実行行されます実

入力力ポートが受け取る値のタイプによって 4 パターンの方法で処理理を行行います (1) 単一の値を受け取る場合それぞれのポートで受け取った単一の値を用いて 1 度度だけスクリプトを実

このデータは値のリストとし入力力ポートに渡ります一般的なノードはリストを受け取るとリストの要素をひとつずつ順番に取得しながら要素の数だけスクリプトを繰り返し実行行します < 実

13 マリオネットネットワークマリオネットネットワークは相互にデータのやりとりをするノードが集まったもので繋がった順に各ノードで定義されたプログラムが実行行されます実行行の順番はデータフローに依存しデータは一方向にしか流流れませんデータフローは各ノードの入出力力ポートを繋ぐワイヤーにより定義されますデータフローネットワークに接続されたノードは入力力ポートが受け取る値のタイプによって 4 パターンの方法で処理理を行行います (1) 単一の値を受け取る場合それぞれのポートで受け取った単一の値を用いて 1 度度だけスクリプトを実行行します赤い文字はワイヤーを通過する値を示します < 実行行される結果 > = 3 (2) 値のリストを受け取る場合ノードは複数の値を出力力する場合がありますこのデータは値のリストとし入力力ポートに渡ります一般的なノードはリストを受け取るとリストの要素をひとつずつ順番に取得しながら要素の数だけスクリプトを繰り返し実行行します < 実行行される結果 > 1 * 1 = 1 2 * 2 = 4 3 * 3 = 9 4 * 4 = 16 (3) 要素数の違うリストが混合する場合複数の入力力ポートを持つノードで各ポートに要素数の違うリストを受け取ると通常は最も長いリ 12

ストの要素数だけスクリプトが実行行されます入力力されるリストがすべて同じ長さになるように要素数が少ないリストは

実行行される結果 > 1 + 2 = 3 1 + 3 = 4 < 使用するデータ > a ポート : [ 1, 2,

6 + 4 = 11 2 + 7 + 4 = 13 3 + 7 + 4 = 14 < 長さの違うリストを任意の

14 ストの要素数だけスクリプトが実行行されます入力力されるリストがすべて同じ長さになるように要素数が少ないリストは最後の値で補完されます < 使用するデータ > a ポート : [ 1, 1 ] b ポート : [ 2, 3 ] < 実行行される結果 > = = 4 < 使用するデータ > a ポート : [ 1, 2, 3 ] b ポート : [ 6, 7, 7 ] c ポート : [ 4, 4, 4 ] < 実行行される結果 > = = = 14 < 長さの違うリストを任意の方式で揃える > 長さの違うリストを目的のノードに渡す前に Mix2 ノード ( データフローカテゴリ ) を通過させること 13

15 でリストの長さの揃え方を 4 パターンから選べます揃える方法は Mix2 ノードの List Matching パラメータから選択します [ Short List ] 最も短いリストの要素数に揃える長いリストではみ出す値は切切り捨てられます [ Longest List ] 最も長いリストの要素数に揃える短いリストは最後の値で補間する通常のノードはこの処理理を行行います [ Cycle ] 最も長いリストの要素数に揃える短いリストは要素数を満たすまで最初の値から順に補完されます [ Cross Reference ] 要素数に関係なくすべての値の組み合わせを取得できるリストを作成します 14

マリオネットツールのデバッグモードを用いてネットワークのトラブルシューティングが行行えますデバッグモードでは各出力力ポートの隣隣に数字が表示されその出力力ポートから接続された入

16 (4) ノードの List Mix の設定が Absorb になっている場合ノードが List Absorb として定義されている場合受け取ったデータはすべてひとつのリストに連結されますこのノードではリスト自体をひとつの値として取得するそのため受け取るデータのタイプに関わらずスクリプトは 1 度度だけ実行行されます < 実行行される結果 > = 10 ネットワークのデバッグマリオネットツールのデバッグモードを用いてネットワークのトラブルシューティングが行行えますデバッグモードでは各出力力ポートの隣隣に数字が表示されその出力力ポートから接続された入力力ポートに流流れる値の数が表示されますワイヤーを選択するとワイヤーを通過する値がダイアログに表示されますダイアログ内で値の変更更を行行うことができますワイヤーを通過する値がハンドル型の場合図形のタイプ番号が表示されますダイアログを閉じるとスクリプトが実行行されます 15

マリオネットスクリプトで作成される図形の処理の注意点 Name ノード指定した名前の図形そのものを使用するか複製した図形を使用するか選択できます図形を新しく作成する新しく作成された図形はすべてグループ化されます図形を変換する変換系のノードには入力力した図形そのものを変換するノードと複製を変換するノードがあります

17 マリオネットスクリプトで作成される図形の処理の注意点 Name ノード指定した名前の図形そのものを使用するか複製した図形を使用するか選択できます図形を新しく作成する新しく作成された図形はすべてグループ化されます図形を変換する変換系のノードには入力力した図形そのものを変換するノードと複製を変換するノードがあります不不要な図形を削除するマリオネットスクリプト内で作成された不不要な図形を削除にするにはネットワーク内で不不要な図形のハンドルを vs.marionette_ DisposeObj() 関数に渡す必要がありますこの関数に渡された図形はスクリプト実行行後にまとめて削除されますマリオネットツールに標準搭載されているノード群に vs.marionette_ DisposeObj() を実行行できるものが用意されていないため自作する必要があります例例えば class Params(metaclass = Marionette.OrderedClass): this = Marionette.Node( 'Dispose Obj' ) this.setdescription(' オブジェクトをスクリプト実行行後に削除します ') obj = Marionette.PortIn( None ) obj.setdescription(' オブジェクトのハンドル ') def RunNode(self): obj = self.params.obj.value if not obj is None: vs.marionette_ DisposeObj(obj) < 使用例例 > 途中の 2 つの直線を削除します 16

オブジェクトノード > コンテキストメニュー > コントロールジオメトリの編集 <

18 コントロールジオメトリオブジェクトノードではパスオブジェクトをコントロールジオメトリとして持つことができます < コントロールジオメトリの設定 > ラッパーノードと単一のオブジェクトを選択する > コンテキストメニュー > オブジェクトノードに変換 < コントロールジオメトリの編集 > オブジェクトノード > コンテキストメニュー > コントロールジオメトリの編集 < コントロールジオメトリの利利用 > Control Geometry ノード ( 入力力関数カテゴリ ) を用いてパスオブジェクトのハンドルを取得します 17

19 マリオネット関連情報 1 Vectorworks 社ユーザーフォーラム Marionette 全般 Marionette リソース集 2 Marionette Tutorials 3 Developer Wiki Marionette 詳細 Marionette Basics Marionette ノードの作り方 ( 詳解 ) ノード一覧 ( 作成中 ) 18

電子申告の達人とは法人税の達人などの申告書作成ソフトで作成した申告申請等データを電子申告データに変換し署名送信から受信確認までの一連の操作を行うことができます 2

電子申告の達人とは法人税の達人などの申告書作成ソフトで作成した申告申請等データを電子申告データに変換し署名送信から受信確認までの一連の操作を行うことができます 2 資料 3 データ管理の達人電子申告の達人操作研修会 ( 電子申告の達人操作編 ) 東京地方税理士会データ通信協同組合 2016 年 7 月 1 電子申告の達人とは法人税の達人などの申告書作成ソフトで作成した申告申請等データを電子申告データに変換し署名送信から受信確認までの一連の操作を行うことができます 2 選択した機能に応じて画面下部の処理ボタンが切り替わります表示する年度を切替えます