5GHz 作 12-2 IEEE802.11ax の動向について 2018 年 11 月 2 日情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会 5GHz 帯無線 LAN 作業班 ( 第 12 回 ) 足立朋子 2018 Toshiba Corporation

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しなつのあき
5 years ago
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1 作 12-2 IEEE802.11ax の動向について 2018 年 11 月 2 日情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会帯無線 LAN 作業班 ( 第 12 回 ) 足立朋子 2018 Toshiba Corporation

2 IEEE802.11ax とは IEEE 無線 LAN 標準化のメインストリームである高速化を目指した活動で稠密環境でのスループット改善に着目課題初頭中期現在 a/b/g n/ac ax スループットは頭打ち都内カフェで観測した無線 LAN システム目的伝送レート注目する構成要素スループットシステム / エリアスループット 2018 Toshiba Corporation 2

3 11ax のスコープ (Project Authorization Request: PAR より ) PHY 層と MAC 層を対象とする電力効率を維持または改善しつつ稠密環境のシナリオで端末当たりの平均スループットを最低 4 倍改善する稠密環境としてはオフィスアウトドアホットスポットマンションスタジアムなどを想定対象周波数帯は 1~7.12 で同一チャネル上のレガシー端末とは後方互換及び共存が可能になるようにする参考 : ac は帯を除く 6GHz 帯未満が対象スコープや必要性など規格化活動を規定する文書これまでの規格と異なり平均スループット下位 5% スループットエリアスループットなどのユーザ体感を改善する 2018 Toshiba Corporation 3

4 802.11ax 標準化スケジュール月 SG 立ち上げ承認 3 月 PAR/CSD 承認 3 月ドラフト 0.1 版策定コメント募集 11 月 MDR (Mandatory Draft Review) ドラフト 4.0 版策定 Recirculation Letter Ballot 開始 5 月 SG 活動開始 5 月 TGax 活動開始 11 月ドラフト 1.0 版策定 Letter Ballot 開始 2 月 Sponsor Ballot Pool 構成 11 月 SFD 策定開始 10 月ドラフト 2.0 版策定 Letter Ballot 開始 6 月ドラフト 3.0 版策定 Letter Ballot 開始 5 月 7 月 Sponsor Ballot 開始注 12 月 1 月 ax 成立注 SG: Study Group ( 規格化活動を開始するための枠組みを定義すること (PAR と CSD の作成 ) を目的としたグループ ) PAR: Project Authorization Request ( スコープや必要性など規格化活動を規定 ) CSD: Criteria for Standards Development ( 規格化活動の位置づけなどを説明 ) TG: Task Group ( 規格ドラフトを策定するグループ ) SFD: Specification Framework Document ( 技術仕様の概要 ) ドラフト 3.0 版の Letter Ballot: 承認率 86.5% 承認率が 75% 以上となったため技術スペックは承認され今後は Recirculation Letter Ballot に移行 (*) 承認されたことを受け技術スペックは IEEE で販売開始 ( 事実上公開となった ) * 投票者コメント内容が制限 ( バグがある場合を除き技術スペックそのものを変更するコメントは受領されない ) ドラフト内容を収束させるフェーズに入る注 11 月会合で Sponsor Ballot 及び規格の成立時期を見直す予定 2018 Toshiba Corporation 4

802.11n/ac と比較した標準化の進捗状況技術スペックのボリュームは 802.11n の 1.3 倍 802.11ac の 1.

11 sessions 11n 47% 83% 84% 88% 90% 91% 94% D1.0 D2.0 D3.0 D4.0 D5.0 D6.0 D7.

11ac 74% 89% 91% 94% 95% D1.0 D2.0 D3.0 D4.0 D5.

11ax 58% 63% 87% D1.0 D2.0 D3.0 Nov 2016 Sep 2017 May 2018 D4.0 Nov 2018 D5.

5 802.11n/ac と比較した標準化の進捗状況技術スペックのボリュームは n の 1.3 倍 ac の 1.6 倍多いが標準化は n と同等もしくはそれより早いペースで進める予定スケジュール比較 (*) sessions 11n 47% 83% 84% 88% 90% 91% 94% D1.0 D2.0 D3.0 D4.0 D5.0 D6.0 D7.0 Mar 2006 Jan 2007 Sept 2007 Mar 2008 Sept 2008 Sponsor Ballot Publish Sept ac 74% 89% 91% 94% 95% D1.0 D2.0 D3.0 D4.0 D5.0 May 2011 Jan 2012 May 2012 Sept 2012 Jan 2013 Sponsor Ballot Publish Dec ax 58% 63% 87% D1.0 D2.0 D3.0 Nov 2016 Sep 2017 May 2018 D4.0 Nov 2018 D5.0 Mar 2019 Sponsor Ballot Publish Dec 2019 * 11ax テクニカルエディターによる予想スケジュール比較 (doc.: IEEE /968r0) をベースに更新注 : 規格ドラフト下の月は策定準備が整った会合のタイミングで記載 2018 Toshiba Corporation 5

802.11ax の市場動向 2017 年 12 月で主要チップベンダーからのドラフト対応サンプルのプレスリリースはほぼ出そろったベンダー Qualcomm Qualcomm Broadcom Broadcom Broadcom Quantenna NXP Marvell Marvell Marvell Celeno Intel 型番 IPQ8074 QCA6290 BCM43684

4G/ 非公開用途 Router, Gateway, AP Laptop, smartphone, tablet residential Wi-Fi AP enterprise AP mobile device AP 非公開 Enterprise/R etail AP, Gateway, Fixed wireless service Enterprise/R etail AP,

6 802.11ax の市場動向 2017 年 12 月で主要チップベンダーからのドラフト対応サンプルのプレスリリースはほぼ出そろったベンダー Qualcomm Qualcomm Broadcom Broadcom Broadcom Quantenna NXP Marvell Marvell Marvell Celeno Intel 型番 IPQ8074 QCA6290 BCM43684 BCM43694 BCM4375 QSR10G- AX LA W W W9064S 非公開非公開対応ストリーム数と周波数帯非公開 2x4 MIMO 2x4 MIMO 2.4G/ 非公開用途 Router, Gateway, AP Laptop, smartphone, tablet residential Wi-Fi AP enterprise AP mobile device AP 非公開 Enterprise/R etail AP, Gateway, Fixed wireless service Enterprise/R etail AP, Gateway, Fixed wireless service set-top box 非公開非公開プレスリリース年月日 2017/2/ /2/ /8/ /8/ /8/ /10/ /2/ /12/ /12/ /12/ /1/4 2018/1/8 また対応ルータの発表もあり ax 対応 Wi-Fi ルーター RT-AX88U ASUS が IFA 2017 で発表 (2017/8/31) ax 対応ルーター AX6000 AX1100 D-Link が CES 2018 で発表 (2018/1/8) Toshiba Corporation 6

7 802.11ax 市場の立ち上がり予想過去の事例を参照すると先行チップベンダーのサンプル出荷開始から約 1 年半後に市場が立ち上がっている 11n: 先行チップベンダーがドラフト対応サンプル出荷開始 -1 年 5 か月後市場立ち上がり (Wi-Fi Alliance で認証開始 ) 11ac: 先行チップベンダーがドラフト対応サンプル出荷開始 -1 年 4 か月後市場立ち上がり 11ax に当てはめた場合 2017 年 12 月で主要チップベンダーからのドラフト対応サンプルのプレスリリースほぼ出そろった ax 市場の立ち上がりは 2019 年夏ごろ 2018 Toshiba Corporation 7

8 欧州の動向 2017 年 5 月 ETSI(*1) は帯の運用方法の拡大に向け新しい技術を考慮して技術ニュートラルな規則を制定 (*2) 共存のために Listen Before Talk (LBT) の要件あり送信バースト長の制限 LBT の検出レベルはエネルギー検出 (Energy Detection; ED) を用い最大送信電力 P H に応じ P H 13dBm: -75dBm/MHz 13dBm < P H < 23dBm: -85dBm/MHz + (23dBm P H ) P H 23dBm: -85dBm/MHz *1 European Telecommunications Standards Institute *2 ETSI EN V2.1.1 但し a/n/acに関しては EDより20dB 低いプリアンブル検出 (Preamble Detection; PD) が設けられているため EDは-75dBm/MHz axもPD/EDを用いるが上記例外規定に含まれないため欧州でそのまま802.11axが使えないこの問題に対しは最新規則制定前の 2016 年から例外規定に 11ax も含めるよう ETSI に働きかけてきた 2018 年 7 月 802 会合で上記例外規定に ax が追加されることになったという報告あり但し最短で2019 年 9 月に制定予定で遅れる可能性が高いため axの初期製品には間に合わず Notified Body (*3) を用いる必要あるという予想 * Toshiba Corporation 8

もくじ axの的と展開領域標準化スケジュール先市場のち上がり主要技術規定スループット改善効果 ( 例 ) ax 導に関連する電波法規則 2

もくじ axの的と展開領域標準化スケジュール先市場のち上がり主要技術規定スループット改善効果 ( 例 ) ax 導に関連する電波法規則 2 5GHz 作 11-2 IEEE 802.11ax の導に向けた検討について 2018 年 7 27 浅井裕介 (NTT) 朋 ( 東芝 ) 城雅 ( クアルコムジャパン ) 1 もくじ 802.11axの的と展開領域標準化スケジュール先市場のち上がり主要技術規定スループット改善効果 ( 例 ) 802.11ax 導に関連する電波法規則 2 802.11ax の的と展開領域