★00 生活科表紙

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3 小学校学習指導要領解説 生活編 Q & A ~ 目 次 ~ Q1 教科目標は, どのように変わるのですか Q2 学年の目標は, どのように改訂されましたか Q3 内容構成は, どのように変わりましたか Q4 各内容を取り扱う際, 留意することや配慮するは, どんなことですか 7 Q5 において 主体的 対話的で深い学び を実現するには, どのように授業を改善していけばよいですか Q6 2 学年間を見通して学習活動を設定するのは, なぜですか Q7 他教科等との関連を図る際に, 配慮すべきことは何ですか Q8 低学年教育の充実 を図るために, にはどのような役割が求められていますか Q9 中学年以降の教育へ円滑に接続するために, 配慮すべきことは何ですか Q10 幼稚園教育要領等に示す 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 を考慮するとは, どういうことですか Q11 スタートカリキュラム は, なぜ必要なのですか Q12 スタートカリキュラム作成のポイントは, 何ですか Q13 学習活動における困難さに対する指導の工夫は, どうあればよいですか Q14 ICTを活用する際, 配慮すべきことは何ですか Q15 気付きの質を高めるためには, どのような学習活動が大切ですか Q16 指導計画を作成する際のポイントは, 何ですか Q17 単元計画を作成する際, 配慮すべきことは何ですか 参考資料 スタートカリキュラムのイメージ

4 小学校学習指導要領解説生活編ダイジェスト 小学校改訂のポイント 鹿児島県総合教育センター 体験的な学習を通して育成する思考力, 判断力, 表現力等の明確化 育成を目指す資質 能力が明確化された中, においては, 特に, 体験的な学習を通じて, どのような思考力, 判断力, 表現力等の育成を目指すのかが具体的に示され, 各内容項目も見直されました において育成を目指す資質 能力 において育成を目指す資質 能力は, 具体的な活動や体験を通して, 身近な生活に関わる見方 考え方を生かし, 自立し生活を豊かにしていくための資質 能力です ~ の基礎 とすることで, 幼児教育とのつながりを明確にしました 知識及び技能の基礎 ( 生活の中で, 豊かな体験を通じて, 何を感じたり, 何に気付いたり, 何が分かったり, 何ができるようになったりするのか ) 学びに向かう力, 人間性等 ( どのような心情, 意欲, 態度などを育み, よりよい生活を営むか ) 身近な生活に関わる見方 考え方 を生かす ( 発揮 活用する ) ことで育まれます 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 ( 生活の中で, 気付いたこと, できるようになったことを使って, どう考えたり, 試したり, 工夫したり, 表現したりするか ) 身体を通して関わり, 対象に直接働きかける力 比較したり, 分類したり, 関連付けたり, 視点を変えたりして対象を捉える力 違いに気付いたり, よさを生かしたりして他者と関わり合う力 試したり, 見立てたり, 予測したり, 工夫したりして活動や行動を創り出す力 感じたこと, 気付いたことを伝えたり, 交流したり, 振り返ったりして表現する力など 具体的な活動や体験で気付いたことを基に考え, 気付きを確かなものとしたり, 新たな気付きを得たりするため, 活動や体験を通して気付いたことなどについて多様に表現し考えたり, 見付ける, 比べる, たとえる, 試す, 見通す, 工夫する などの多様な学習活動を重視します 身近な生活に関わる見方 考え方 固有の学びの在り方身近な人々, 社会及び自然を自分との関わりで捉え, よりよい生活に向けて思いや願いを実現しようとすること 育成する思考力 判断力 表現力等が具体的になるよう内容項目を見直しました ~ 例 内容 ( 6 ) ~ 身近な自然を利用したり, 身近にある物を使ったりするなどして遊ぶ活動 ( 具体的な活動や体験 ) を通して, 遊びや遊びに使う物を工夫してつくることができ ( 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 ), その面白さや自然の不思議さに気付く ( 知識及び技能の基礎 ) とともに, みんなと楽しみながら遊びを創り出そうとする ( 学びに向かう力, 人間性等 ) における 主体的 対話的で深い学び の実現 ~ ポイントは, 気付きの質を高めること!~ では, 身近な生活に関わる見方 考え方 を生かした学習活動を充実させ, 体験活動と表現活動とが豊かに行きつ戻りつする相互作用を意識して気付きの質を高めることが 主体的 対話的で深い学び の実現につながります 体験活動の質の高まり 体験 1 体験 2 体験 3 表現 1 表現 2 気付きの質の高まり 話合い, 交流, 伝え合い, 発表など 主体的 対話的で深い学び を実現し, 気付きの質を高めるための学習指導の工夫 試行錯誤や繰り返す活動の設定 伝え合い交流する場の工夫 振り返り表現する機会の設定 児童の多様性を生かし, 学びをより豊かにする学習活動

5 低学年教育の充実に向けた 結節点 としての位置付け 今回の改訂で, は, 低学年の他教科等との横のつながりと, 幼児期からの発達の段階に応じた縦のつながりとの結節点と位置付けられました そこで, 特に, 小学校入学当初においては, を中心とした合科的 関連的な指導や, 弾力的な時間割の設定を行うなどの工夫をすること ( スタートカリキュラムの編成 ) が規定されました 小学校中学年 小学校低学年 接 教科等の特質に応じた 見方 考え方 や資質 能力を育むとともに, 教科横断的にそれらを総合 統合していく学び 幼児期に総合的に育まれた 見方 考え方 や資質 能力を, 徐々に各教科等の特質に応じた学びにつなげていく時期 国語 算数 社会 社会的事象の見方 考え方 総合的な学習の時間 探究的な見方 考え方 生 活 身近な生活に関わる見方 考え方 理科 理科の見方 考え方 スタートカリキュラムを通じて, 各教科等の特質に応じた学びにつなぐ 音楽 図画工作 体育 道徳 特別活動 幼児教育 続 意図的 計画的な環境の構成に基づいた総合的な指導の中で, バランスよく 見方 考え方 や資質 能力を育む時期 遊びや生活の中で, 幼児期の特性に応じた 見方 考え方 や資質 能力を育む学び 健康な心と体 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 自然との関わり 生命尊重 社会生活との関わり 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 思考力の芽生え 自立心 数量や図形, 標識や文字などへの関心 感覚 言葉による伝え合い における教育のイメージ 豊かな感性と表現 平成 28 年 12 月 21 日 幼稚園, 小学校, 中学校, 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について ( 答申 ) を基に作成 幼児教育を小学校教育へ円滑につないでいくスタートカリキュラム 合科的 関連的な指導 弾力的な時間割の設定 などの工夫により, 児童が主体的に自己を発揮し, より自覚的な学びに向かうことを目指します 合科的な指導 スタートカリキュラムにおいて, 幼児期の生活に近い活動があったり, 分かりやすく学びやすい環境の工夫がされていたり, 人と関わる楽しい活動が位置付けられていたりすることが, 児童の安心 成長 自立につながります スタートカリキュラムの編成は, 校内の組織的な取組はもとより, 外部の人的 物的資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせるカリキュラム マネジメントが重要です スタートカリキュラムの編成には, 何よりも幼稚園等との連携が大事です!! 弾力的な時間割 鹿児島県総合教育センター 幼小接続期カリキュラム作成のしおり 関連的な指導 スタートカリキュラム例 より

6 ( 小学校 ) Q1 教科目標は, どのように変わるのですか A1 教科目標は, 対象に直接関わる具体的な活動や体験を通して育成を目指す資質 能 力について, 資質 能力の三つの柱やの特質を踏まえ, 幼児教育とのつながり, 小学校低学年における他教科及び中学年以降の各教科等における学習との関連性も踏まえた上で整理したものに改めました 1 目標 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 1 目標 ア具体的な活動や体験を通して, イ身近な生活に関わる見方 考え方を生かし, ウ自立し 生活を豊かにしていくための資質 能力を次のとおり育成することを目指す (1) 活動や体験の過程において, 自分自身, 身近な人々, 社会及び自然の特徴やよさ, それらの関わり等に気付くとともに, 生活上必要な習慣や技能を身に付けるようにす る 知識及び技能の基礎 (2) 身近な人々, 社会及び自然を自分との関わりで捉え, 自分自身や自分の生活につい て考え, 表現することができるようにする 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 (3) 身近な人々, 社会及び自然に自ら働きかけ, 意欲や自信をもって学んだり生活を豊 かにしたりしようとする態度を養う 学びに向かう力, 人間性等 この目標は, 具体的な活動や体験を通して, 身近な生活に関わる見方 考え方を生かし, 自立し生活を豊かにしていくための資質 能力を育成する という部分と, 知識及び技能の 基礎, 思考力 判断力 表現力等の基礎, 学びに向かう力, 人間性等 の三つの柱に沿 った資質 能力に関わる部分で構成されています ア具体的な活動や体験を通すこと の特質!! イ 例えば, 見る, 聞く, 触れる, 作る, 探す, 育てる, 遊ぶなどして対象に直接働きかける 学習活動や, また, そうした学習活動の楽しさやそこで気付いたことなどを言葉, 絵, 動作, 劇化などの方法によって表現する学習活動のことです 身近な生活に関わる見方 考え方を生かすこと 身近な生活に関わる見方 考え方 とは, 身近な人々, 社会及び自然を自分との関わり で捉え, よりよい生活に向けて思いや願いを実現しようとすることです 身近な生活における見方 身近な対象と自分がどのように関わっているのかという視点 身近な生活における考え方 自分の生活において思いや願いを実現していくという学習 過程の中にある思考であり, 自分自身や自分の生活について考えることやその方法 見方 考え方 とは, 各教科等における学びの過程で どのような視点で捉え, どのような考え方で 思考していくのか という, 教科固有の学びの有り様であり, 各教科等を学ぶ本質的な意義とも言えます また, 大人になって生活していくに当たっても重要な働きをするものであり, 教科等と社会とをつなぐも のでもあります さらに, 深い学び の鍵となるものでもあります - 1 -

7 身近な生活に関わる見方 考え方を生かす とは, の学習過程において, 児童自身が既に有している見方 考え方を働かせて学ぶということであり, また, その学習過程において, 見方 考え方が確かになり, 一層活用されることです は, においてはこれまでもずっと大事にされてきました 立 身近な生活に関わる見方 考え方この見方 考え方が発揮されることで資質 能力が育ち, その資質 能力がまた見方 考え方を鍛えるという, 往還する関係になっています ウ自立し生活を豊かにしていくこと 自立し とは, 一人一人の児童が幼児期の教育で育まれたことを基礎にしながら, 将来の自立に向けてその度合いを高めていくことです 生活を豊かにしていく とは, の学びを実生活に生かし, よりよい生活を創造していくことです 2 三つの柱に沿った資質 能力に関わる目標 において育成を目指す資質 能力の整理 学習視点対象 自分と人や社会との関わり 1 学校の施設 健康で安全な生 2 学校で働く 活, 身近な人々と 人 の接し方 地域へ 3 友達 の愛着 公共の意 4 通学路 識とマナー, 生産 5 家族 と消費, 情報と交 6 家庭 流 ( ア~カ ) 7 地域で生活 自分と自然 したり働いた との関わり りしている人 身近な自然との触 8 公共物 れ合い, 時間と季 9 公共施設 節, 遊びの工夫 10 地域の行事 ( キ~ケ ) 出来事 自分自身 11 身近な自然 成長への喜び, 基 12 身近にある 本的な生活習慣や 物 生活技能 13 動物 ( コ, サ ) 14 植物 15 自分のこと 知識及び技能の基礎 思考力, 判断力, 表現等の基礎 学びに向かう力, 人間性等 生活の中で, 豊かな体験を通じて, 生活の中で, 気付いたこと, でき どのような心情, 態度, 意欲な 何を感じたり, 何に気付いたり, 何 るようになったことなどを使って, どを育み, よりよい生活を営む が分かったり, 何ができるようになっ どう考えたり, 試したり, 工夫し か たりするのか たり, 表現したりするか 具体的な活動や体験を通して獲得 身近な人々や地域に する, 社会事象に関する個別的な気 関わり, 集団や社会の 付き 一員として適切に行動 具体的な活動や体験を通して形成しようとする態度 学習上のする, 社会事象に関する関係的な気 身体を通して関わり, 対象に直 付き 接働きかける力 比較したり, 分類したり, 関連 付けたり, 視点を変えたりして対象 具体的な活動や体験を通して形成を捉える力 身近な自然と関わ する, 自然現象に関する個別的な気 り, 自然を大切にし 付き 違いに気付いたり, よさを生かたり, 遊びや生活を自 具体的な活動や体験を通して形成したりして他者と関わり合う力豊かにしたりしよう立する, 自然現象に関する関係的な気とする態度 付き 試したり, 見立てたり, 予測したり, 見通しをもったりして創り出 具体的な活動や体験を通して形成す力する, 自分自身に関する個別的な気付き 伝えたり, 交流したり, 振り返 自分のよさや可能性 具体的な活動や体験を通して形成ったりして表現する力を生かして, 意欲と自 する, 自分自身に関する関係的な気信をもって生活しよう付きとする態度 具体的な活動や体験を通して身に付ける習慣や技能 生活上の自立精神的な自において育成を目指す資質 能力としての 知識及び技能の基礎, 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 に ~ の基礎 とあるのは, 幼児教育において育成された資質 能力を存分に 発揮し, 小学校低学年で育成する資質 能力とのつながりを明確にするというの機能を明 示したものと言えます - 2 -

8 ( 小学校 ) Q2 学年の目標は, どのように改訂されましたか A2 学年の目標は, 教科目標をより具体的 構造的に示した重点目標とも言うべきもの で, 育成を目指す資質 能力の三つの柱と, の内容における三つの階層をもとに整理されました 1 学年の目標 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 2 各学年の目標及び内容 第 1 学年及び第 2 学年 1 目標 (1) 学校, 家庭及び地域の生活に関わることを通して, 自分と身近な人々, 社会及び自然との関わりについて考えることができ, それらのよさやすばらしさ, 自分との関わりに気付き, 地域に愛着をもち自然を大切にしたり, 集団や社会の一員として安全で適切な行動をしたりしようとするようにする (2) 身近な人々, 社会及び自然と触れ合ったり関わったりすることを通して, それらを工夫したり楽しんだりすることができ, 活動のよさや大切さに気付き, 自分たちの遊びや生活をよりよくするようにする (3) 自分自身を見つめることを通して, 自分の生活や成長, 身近な人々の支えについて考えることができ, 自分のよさや可能性に気付き, 意欲と自信をもって生活するようにする 学年の目標は, (1) 学校, 家庭及び地域の生活に関わることに関するもの (2) 身近な人々, 社会及び自然に触れ合ったり関わったりすることに関するもの (3) 自分自身を見つめることに関するもの の三つの項目で構成されています このような示し方をすることで, 九つの内容の指導を通して, 学年の目標として( 1),( 2), (3) で示す資質 能力が育成され, その実現をもって教科目標が達成されること, すなわち, として育成を目指す資質 能力の実現に向けて, 学年目標と内容とがどのような関係と 構造にあるのかが明確になっています を通して育成することを目指す三つの資質 能力は, つながり合い連動して児童の姿 として一体となって現れることを意識し, 各項目において資質 能力を一文の形で構造的に示 しています 下線部分 下線部分 下線部分 下線部分 : 具体的な活動や体験 : 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 : 知識及び技能の基礎 : 学びに向かう力, 人間性等 - 3 -

9 2 九つの内容との関係 自分の成長⑹自然や物を使っ⑻生活や出来事⑺動植物の飼育 栽培の伝え合い⑶地域と生活⑵家庭と生活- 4 -

10 ( 小学校 ) Q3 内容構成は, どのように変わりましたか A3 内容構成の具体的な視点は変わりませんが, 体験的な学習を通じて, どのような 思 考力, 判断力, 表現力等 の育成を目指すのかが具体的になるよう, 各内容項目を見直しました 1 内容構成の具体的な視点 ア 健康で安全な生活 イ 身近な人々との接し方 ウ 地域への愛着 エ 公共の意識とマナー オ 生産と消費 カ 情報と交流 キ 身近な自然との触れ合い ク 時間と季節 ケ 遊びの工夫 コ 成長への喜び サ 基本的な生活習慣や生活技能 2 内容の構成要素 の各内容は, 次の四つの要素から構成されています 1 児童が直接関わる学習対象や実際に行われる学習活動等 の前提となる特質であり, 具体的な活動や体験は, 目標であり, 内容であり, 方 法でもあるとしてきたのこれまでの考えに基づいています 2 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 3 知識及び技能の基礎 育成を目指す資質 能力としての三つの柱 4 学びに向かう力, 人間性等 全ての内容は, 1~を通して ( 具体的な活動や体験 ),2~ ができ ( 思考力, 判断力, 表現 力等の基礎 ),3~ が分かり に気付き ( 知識及び技能の基礎 ),4~ しようとする ( 学びに向 かう力, 人間性等 ) のように構成されています ( 例 ) 内容 (6) 自然や物を使った遊び 1 身近な自然を利用したり, 身近な物を使ったりするなどして遊ぶ活動を通して,2 遊びや遊びに使う物を工夫してつくることができ,3その面白さや自然の不思議さに気付くとともに,4みんなと楽しみながら遊びを創り出そうとする 三つの柱のうち, 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 が最初に記述されているのは, 体 験的な活動を通じて, 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 を育成することを重視している ことの表れです ただし, 順序性はなく, 一体的に育むことが大切です 遊びや遊びに使う物を工夫してつくることができる という 思考力, 判断力, 表現力 等の基礎 は, 試行錯誤を繰り返しながら, 遊び自体を工夫したり, 遊びに使う物を工夫し てつくったりして考えを巡らせることであると考えられます ここで大切にしたいのが, 見付ける, 比べる, たとえる, 試す, 見通す, 工 夫する などの学習活動です - 5 -

11 3 の内容 の内容は, 九つの内容を 学校, 家庭及び地域の生活に関する内容, 身近な人々, 社会及び自然と関わる活動に関する内容, 自分自身の生活や成長に関する内容 の三つに整 理されました 学校, 家庭及び地域の生活に関する内容 (1) 学校生活に関わる活動を通して, 学校の施設の様子や学校生活を支えている人々や友達, 通学路の様子やその安全を守っている人々などについて考えることができ, 学校での生活は様々な人や施設と関わっていることが分かり, 楽しく安心して遊びや生活をしたり, 安全な登下校をしたりしようとする (2) 家庭生活に関わる活動を通して, 家庭における家族のことや自分でできることなどについて考えることができ, 家庭での生活は互いに支え合っていることが分かり, 自分の役割を積極的に果たしたり, 規則正しく健康に気を付けて生活したりしようとする (3) 地域に関わる活動を通して, 地域の場所やそこで生活したり働いたりしてしている人々について考えることができ, 自分たちの生活は様々な人や場所と関わっていることが分かり, それらに親しみや愛着をもち, 適切に接したり安全に生活したりしようとする 身近な人々, 社会及び自然と関わる活動に関する内容 (4) 公共物や公共施設を利用する活動を通して, それらのよさを感じたり働きを捉えたりすることができ, 身の回りにはみんなで使うものがあることやそれらを支えている人々がいることなどが分かるとともに, それらを大切にし, 安全に気を付けて正しく利用しようとする (5) 身近な自然を観察したり, 季節や地域の行事に関わったりするなどの活動を通して, それらの違いや特徴を見付けることができ, 自然の様子や四季の変化, 季節によって生活の様子が変わることに気付くとともに, それらを取り入れ自分の生活を楽しくしようとする (6) 身近な自然を利用したり, 身近にある物を使ったりするなどして遊ぶ活動を通して, 遊びや遊びに使う物を工夫してつくることができ, その面白さや自然の不思議さに気付くとともに, みんなと楽しみながら遊びを創り出そうとする (7) 動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して, それらの育つ場所, 変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ, それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに, 生き物への親しみをもち, 大切にしようとする (8) 自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を通して, 相手のことを想像したり伝えたいことや伝え方を選んだりすることができ, 身近な人々と関わることのよさや楽しさが分かるとともに, 進んで触れ合い交流しようとする 自分自身の生活や成長に関する内容 (9) 自分自身の生活や成長を振り返る活動を通して, 自分のことや支えてくれた人々について考えることができ, 自分が大きくなったこと, 自分でできるようになったこと, 役割が増えたことなどが分かるとともに, これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもち, これからの成長への願いをもって, 意欲的に生活しようとする - 6 -

12 ( 小学校 ) Q4 各内容を取り扱う際, 留意することや配慮するは, どんなことですか A4 各内容を取り扱う際に留意することや配慮することは, 各内容の解説に, この内容の 取扱いに当たっては や この内容の学習を行うに当たっては として具体的に示されています 特に, (2) 家庭と生活 及び (9) 自分の成長, (7) 動植物の飼育 栽培 の取扱いについては, 十分な配慮等が必要です 1 (2) 家庭と生活 及び (9) 自分の成長 を取り扱う際の配慮事項 小学校学習指導要領解説編第 3 章第 2 節 (2) 家庭生活に関わる活動を通して, 家庭における ( 中略 ) 規則正しく健康 に気を付けて生活したりしようとする ( 前略 ) この内容の学習を行うに当たっては, 時代と共に家庭を取り巻く環境が変化しているこ とから, これまで以上に家庭の状況を踏まえた十分な配慮が求められる 特に児童によっ て家族構成や家庭生活の状況が異なることから, 各家庭や児童のプライバシーを尊重し, 配慮する必要がある そのため, 家庭の理解と協力を得て, 個々の家庭の状況を十分把握 した上で, 一人一人の児童の実態を踏まえた適切な学習活動を行うようにする 家庭での 実践が難しい場合には, 実践の場を学校に求めるなどの工夫も考えられる これによって, 児童は安心して学習に取り組むことができる (9) 自分自身の生活や成長を振り返る活動を通して, 自分のことや ( 中略 ) これからの成長への願いをもって, 意欲的に生活しようとする ( 前略 ) また, 活動によっては, 児童の誕生や生育に関わる事柄を扱ったり, 家族へのインタビューを行ったりするような場合も考えられるため, プライバシーの保護に留意するとともに, それぞれの家庭の事情, 特に生育歴や家族構成などに十分配慮することが必要である いわゆる 生い立ち単元 で, 一律に, 生まれてからのことを振り返ることがないようにし ます 学習活動の中で, 例えば, 生まれた時の写真や母子手帳を持ってこさせたり, 家族に生 まれたときのエピソートなどをインタビューさせたりすることは, 場合によっては, 児童の心 を傷つけることにつながりかねません 自分の成長を振り返る活動は, 幼稚園等入園や小学校入学から現在までを振り返ったり ( 時 間軸 ), 家庭生活に限定せず, 学校の中での成長を振り返ったり ( 空間軸 ) しても構いません - 7 -

13 学級の児童の実態に応じた学習活動となるよう配慮しましょう 家庭生活に関わる活動を行う場合は, 単元に入る前に学級便り等を通して, 家庭に必ず連絡するなど, 家庭との連携を密に取るようにしましょう 近年, 多様な家庭環境があることを踏まえ, これらに関することは, これまで以上に, 慎重に行う必要があります このことは, だけでなく, 他教科等の指導 ( 二分の一成人式など ) でも配慮すべきことです 2 (7) 動植物の飼育 栽培 を扱う際の留意点 小学校学習指導要領解説編第 3 章第 2 節 (7) 動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して, それらの育つ場所, 変化や ( 中略 ), 生き物への親しみをもち, 大切にしようとする ( 前略 ) なお, 動物の飼育に当たっては, 管理や繁殖, 施設や環境などについて配慮する必要が ある その際, より専門的な知識をもった地域の専門家や獣医師などの多くの支援者と連 携して, よりよい体験を与える環境を整える必要がある 休日や長期休業中の世話なども 組織的に行い, 児童や教師, 保護者, 地域の専門家などによる連携した取組が期待される また, 地域の自然環境や生態系の破壊につながらないように, 外来生物等の取扱いには十 分配慮しなければならない どのような動物を飼育し, あるいは植物を栽培するかは, 各学校が地域や児童の実態に応 じて適切なものを取り上げることが大切です 動物 身近な環境に生息しているもの, 児童が安心して関わることができるもの, えさや りや清掃など児童が管理できるもの, 動物の成長の様子や特徴が捉えやすいもの, 児童の夢が広がり, 多様な活動が生まれるものなど 植物 種まき, 発芽, 開花, 結実の時期が適切なもの, 低学年の児童でも栽培が容易なも の, 植物の成長の様子や特徴が捉えやすいもの, 確かな実りを実感でき満足感や成 就感を得られるもの 飼育する動物や栽培する植物は, 特に決められているわけではありませんが, (7) 動植物の飼 育 栽培 が求めることが実現できるような学習対象でなければいけません 新しい生命の誕生や突然の死, 病気なども児童に必要な体験であり, 自分 の存在に児童自らが気付く機会と捉えましょう 感染症などの病気の予防や児童のアレルギー等について, 十分な対応を考 えておくことが大切です (7) 動植物の飼育 栽培 は,2 学年間にわたって取り扱うこと! 2 学年間にわたってとは, 第 1 学年でも第 2 学年でも取り扱うということです つまり,1 回限りの活動で終わるのではなく, 経験を生かし, 新たな思いや願いをもって, 繰り返したり 長期にわたったりして活動するということです 2 学年にわたって継続的な飼育 栽培活動を経験することで, 成長や変化, 生命の尊さや育 て方など様々なことに気付き, 親身になって世話ができるようになります - 8 -

14 ( 小学校 ) Q5 において 主体的 対話的で深い学び を実現するには, どのように授業を改善していけばよいですか A5 子供の思いや願いを実現する体験活動を充実させるとともに, 表現活動を工夫し, 体 験活動と表現活動とが豊かに行き来する相互作用を重視するなどして, 気付きの質を高めることを意識することが大切です 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成と内容の取扱い 1(1) 年間や, 単元など内容や時間のまとまりを通して, その中で育む資質 能力の育成に向けて, 児童の主体的 対話的で深い学びの実現を図るようにすること その際, 児童が具体的な活動や体験を通して, 身近な生活に関わる見方 考え方を生かし, 自分と地域の人々, 社会及び自然との関わりが具体的に把握できるような学習活動の充実を図ることとし, 校外での活動を積極的に取り入れること * 下線部分 : 主な改訂箇所 の指導に当たっては, 目標にしている,(1) 知識及び技能の基礎 が習得されるこ と,(2) 思考力, 判断力, 表現力等の基礎 を育成すること,(3) 学びに向かう力, 人間性 等 を涵養することの三つが偏りなく実現されるよう, 年間や単元など内容や時間のまとまり を見通しながら, 主体的 対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うことが重要です 年間 という文言が付け加えられているのは, の特質による固有なものであり, 生 活科の教科目標で示された 自立し生活を豊かにしていくための資質 能力 は, 一つ一つの 単元や年間を通した授業の積み重ねによって総合的に育成されていくことを意味しています これまでの実践を振り返り, 児童や学校の実態, 指導内容に応じ, 主体的な学び, 対話 的な学び, 深い学び の視点から授業改善を図ることが重要です 主体的 対話的で深い学び の視点 主体的な学びの視点 : 身近な対象と直接関わる活動を通して, 興味や関心を喚起し, 自発的な活 動を促すとともに, 表現し伝え合う活動の充実を図っているか 対話的な学びの視点 : 他者との協働や伝え合い交流する活動により, 児童の学びを質的に高めて いるか また, 対象と直接関わり, 対象とのやりとりをする中で, 感じ, 考え, 気付くなどする双方向性のある活動が行われているか 深い学びの視点 : 身近な生活に関わる見方 考え方 を生かした学習活動を充実させるこ とで, 気付いたことを基に考え, 新たな気付きを生み出し関係的な気付き を獲得するなどの深い学びが実現しているか 学びの深まりの鍵となるのが 見方 考え方 です 身近な生活に関わる見方 考え方 を, 習得 活用 探究という学びの過程の中で生かすことを通じて, より 質の高い学びにつなげることが重要です! - 9 -

15 主体的 対話的で深い学び の視点に基づく学習指導 1 試行錯誤や繰り返す活動の設定 条件を変えて試したり, 再試行したり繰り返したりすることができるような学習活動を用意し, 学習環境を構成します 石の下にコオロギがいたぞ! 他にどんなところにいるのかな? り返し探対象への気付き 新たな疑問 側溝の下す中 草むらの中で ベンチの下など暗くてじめじめした科学的な見方やところにいそうだ 考え方の基礎 2 伝え合い交流する場の工夫自分が発見したことと友達が発見したこととを比べ, 似ているところや違うところを見付ける活動を位置付けるなど, 互いの考えを交流し伝え合う場を工夫することで, 集団としての学習の質を高めるだけでなく, 一人一人の気付きの質を高めます パン屋さんは, 朝 3 時には起きて, 君が調べているパン屋さんも早起きして頑張って ~するそうです いるんだ 私の調べている花屋さんと同じで早起きして頑張っているんだ 花屋さんは他にどんなことを頑張っているのかな 次に調べたいことを明らかにして, 再び地域へ 3 振り返り表現する機会の設定 (1) 無自覚であった気付きが児童の中で明確になったり, それぞれの気付きを共有し関連付けたりすることができるように, 活動や体験したことを言葉などで振り返るようにします (2) 見付ける, 比べる, たとえる, 試す, 見通す, 工夫する などの多様な学習活動を適切に位置付け, 表現することで活動や対象を見つめ直したり, 過去のことや周りのことを比べたりして, 気付いたことを基に考えさせ, 気付きの質を高めます 白くてふわふわだったよ 何みたいに? そういえば, 綿菓子みたいだったな 振り返り, 表現することで気付きが自覚される 昨日の雲はちがったな 明日はどうかな? 気付いたことを基に考え, 関連付けた気付きへ 4 子供の多様性を生かし, 学びをより豊かにする学習活動様々に変化する児童の思いや願いに寄り添うことで, 多様な学習活動への広がりやそこから生まれる気付きの多様性を生かすようにし, 子供の学びをより豊かにしていくことが重要です 繰それぞれの児童が自らのよさを発揮できたり, 互いのよさやそれぞれの気付き を共鳴させたりできるよう, 学級全体の中に, 多様性を尊重する風土を醸成し, 互いが異なることを認め合える雰囲気づくりをしていくことが大切です 気付きの質の高まり- 10 -

16 ( 小学校 ) Q6 2 学年間を見通して学習活動を設定するのは, なぜですか A6 2 学年間を見通して学習活動を設定するのは,2 年間での児童の成長やその際に見せ る空間認識や時間認識などの認知の特性の違いを意識し, その時期の特性に見合った計画を立てることが重要だからです 1 2 学年間を見通した学習活動の設定 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成と内容の取扱い 1 (2) 児童の発達の段階や特性を踏まえ,2 学年間を見通して学習活動を設定すること * 下線部分 : 新設 児童の発達の段階や特性を踏まえ, 九つの内容を実現する学習活動が, 教える側の一方的な 都合で計画されるのではなく, 児童の発達の段階や特性に適合しているかを吟味した上で単元 を構成し, 2 学年間を見通して効果的に配置することを今まで以上に心掛ける必要があります ( 例 ) 入学直後 : 新しい環境に対する興味 関心 内容 (1) がっこうたんけん 自分を中心にした身の回りの人 もの ことへの関わりを深める活動 ~ 新しい環境に関する認識の深まり, 順応, 安心へ~ 第 1 学年 内容 (4) こうえんであそぼう 日常生活において親しみの深い 遊具 を通し て, 公共物やそれを利用したり管理したりする 人 への気付きの質を高める活動 第 2 学年 : 生活圏 空間認識の広がり 内容 (3) まちたんけん 身近な商店街や公共施設に着目し, お気に入り の場所や人との関わりをきっかけに気付きの質を 高める活動 第 3 学年以上の学習へ カリキュラム デザイン : 2 年間の児童の発達や成長を見通して単元を構成し, 配列する カリキュラム マネジメント : 単元相互の関係を意識して配列する

17 ( 小学校 ) Q7 他教科等との関連を図る際に, 配慮すべきことは何ですか A7 他教科等との関連を図る際は, における学習活動が他教科等での題材となっ たり, で身に付けた資質 能力を他の教科等で発揮したり, 他教科等で身に付けた資質 能力がにおいて発揮されたりして確かに育成されるよう, 教科横断的な視点で教育課程の編成, 実施上の工夫を行うことが重要です 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成と内容の取扱い 1(4) 他教科等との関連を積極的に図り, 指導の効果を高め, 低学年における教育全体の充 実を図り, 中学年以降の教育へ円滑に接続できるようにするとともに, 幼稚園教育要領 等に示す幼児期の終わりまでに育ってほしい姿との関連を考慮すること 特に, 小学校 入学当初においては, 幼児期における遊びを通した総合的な学びから他教科等における 学習に円滑に移行し, 主体的に自己を発揮しながら, より自覚的な学びに向かうことが 可能となるようにすること その際, を中心とした合科的 関連的な指導や, 弾 力的な時間割の設定を行うなどの工夫をすること 合科的な指導とは 関連的な指導とは 各教科等のねらいをより効果的に実現するため, 単元又は 1 コマの時間の中 で, 複数の教科の目標や内容を組み合わせて, 学習活動を展開する指導方法 教科等別に指導するに当たって, 各教科等の指導内容の関連を検討し, 指導 < 他教科等との関連を図った指導の在り方 > ア イ ウ の時期や指導の方法などについて相互の関連を考慮して指導する指導方法 の学習成果を他教科等の学習に生かすこと < 例 > 季節の変化と生活に関する学習活動 国語 : 自分の思いや考えを明確にして書く言語活動 日記や手紙などを書く言語活動 など 音楽 : 曲想と歌詞の表す情景や気持ちとの関わりについて気付くなど 他教科等の学習の成果をの学習に生かすこと < 例 > 算数科との関連 長さの単位について知り, 測定の意味について理解する 茎や蔓の長さの変化を記録する 身の回りにある数量を分類整理し, 簡単な表やグラフを 用いて表したり読み取ったりする 花の数や収穫した野菜の数などを整理する 教科の目標や内容の一部について, これを合科的に扱うことによって指導の効果を高めること < 例 > における表現活動 歌, 踊り, 劇など 栽培活動における 気付きを確かなも のへ! 発表内容を作り上げる際に, 国語科, 音楽科, 図画工作科, 体育科等の目標も効果的に達成するような単元の展開が考えられる

18 ( 小学校 ) Q8 低学年教育の充実 を図るために, にはどのような役割が求められていますか A8 低学年教育の充実 を図るため, 幼稚園教育要領で示された 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 を踏まえ, 幼児期と小学校の教育をつなぐ縦につなぐ役割と, 教科 等間の横のつながりとの 結節点 としての役割が求められています 低学年教育の充実を図る 平成 28 年 12 月の 中央教育審議会答申 において, 小学校低学年の課題として, 次のことが提 言されました 低学年においては, その2 年間の中で生じた学力差が, その後の学力差の拡大に大きく影響しているとの課題が指摘されている 学習の質に大きく関わる語彙量を増やすことなど基礎的な知識 技能の定着や, 感性を豊かに働かせ, 身近な出来事から気付きを得て考えることなど, 中学年以降の学習の素地を形成していくとともに, 一人一人のつまずきを早期に見いだし, 指導上の配慮を行っていくことが重要となる このことを受けて, 小学校学習指導要領第 1 章総則第 2 の 4 の (1) において, ( 前略 ) 低学年における教育全体において, 例えばにおいて育成する自立し生活を豊かにしていくための資質 能力が, 他教科等の学習においても生かされるようにするなど, 教科等間の関連を積極的に図り, 幼児期の教育及び中学年以降の教育との円滑な接続が図られるよう工夫すること ( 後略 ) と示されています 今回の改訂では, これまで以上に低学年教育を充実させ, 中学年以降の学習の素地を形成していくことが求められています そのため, と他教科等との関連を更に意識し, これまで例示されてきた国語科, 音楽科, 図画工作科はもちろんのこと, 低学年の全ての教科等との関連を図り, 指導の効果を高めていくことが求められます また, 小学校に入学した児童が, 安心して学校生活を送るとともに, 自信をもって成長し, 学習者として確かに歩んでいけるように, 幼稚園教育要領等に示された 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 を基に, 小学校入学当初においてを中心としたカリキュラムのデザインを行う ( スタートカリキュラム ) ことが求められています * 関連する内容 Q11,Q12 には, 教科等間の横のつながりと, 幼児期からの発達の段階に応じた縦のつながりとの結節点としての役割があることを意識することが重要です * 参考 平成 28 年 12 月 21 日中央教育審議会答申別添資料 7-2 (p.29)

19 ( 小学校 ) Q9 中学年以降の教育へ円滑に接続するために, 配慮すべきことは何ですか A9 中学年以降の教育へ円滑に接続するためには, 体験と言葉を使って学ぶなどの特性 を踏まえたの学習の充実が, 第 3 学年以降の社会科や理科などのより系統的な学習や, 各教科等の 見方 考え方 を生かして探求的に学ぶ総合的な学習の時間に発展的につながっていくことを意識して指導することが大切です では, 合科的 関連的な指導の展開により, 児童の思いや願いを生かし, 主体的な活動の実現を目指しています 低学年の時期に, 思いや願いを存分に発揮しながら体験を通して学ぶことで, 中学年以降の学びを支える資質 能力を育成していくことにつながります の学習内容や方法は, 第 3 学年以上の教科等に密接に関連しています 例えば, における, 自分との関わりで身近な人々や社会, 自然の事物や現象に直接触れ親しみや興味をもつ学習は, 社会科や理科の学習内容に関連しています 身近な地域の様子を絵地図に表したり, 公共施設を利用し, 学んだことを関連付けて, 身の回りにはみんなのものや場所があることに気付く 空気やゴムなどを使って遊び, 楽しみながらも客観的な観察をして, 決まりや一定の変化があることに気付く 自分自身や自分の生活について考える 社会科 社会的事象の見方 考え方の基礎 理 科 物の性質や働きについての見方 考え方の基礎 具体的な活動や体験を通して考え, 問題を解決し ながら自らの思いや願いを実現していく 総合的な学習の時間 探究的な見方 考え方の基礎 このような関連を踏まえつつも, 殊更知識や理解の系統性のみを重視した指導とならないようにすることが大事です 一見同じように見える活動でも, 学習のねらいはそれぞれ異なっています ( 例 ) : 働く人々との関わり 一人一人の認識としての気付きを重視する 自分との関わりの中で親しみをもって接する 社会科 : 働く人を客観的に捉え社会的役割を共通に理解させる * 社会科や理科, 総合的な学習の時間等との違いや関連を理解しつつ, のねらいを実現させていくことが大切です

20 ( 小学校 ) Q10 幼稚園教育要領等に示す 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 を考慮するとは, どういうことですか A10 幼稚園教育要領等に示す 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 は, 児童期の初期 に目指す姿とも重なるものであり, 小学校においては, こうした具体的な育ちの姿を踏まえて, 教育課程をつないでいくことが重要です 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿幼児期の教育においては, 幼児の自発的な活動としての遊びを中心とした生活を通して, 一人一人に応じた総合的な指導を行っています 幼児の遊びは学びそのものであり, 遊びを通して達成感や満足感を味わったり, 葛藤, 挫折などを体験したりすることを通して様々なことを学んでいます こうした日々の遊びや生活の中で資質 能力が育まれている幼児の具体的な姿としてまとめたものが 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 です この 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 は, 児童期の初期に目指す姿とも重なるものであり, 小学校においては, こうした具体的な育ちの姿を踏まえて, 教育課程をつないでいくことが重要です Q11 12 参照小学校入学当初に大切にしたいこと今回の改訂では, 小学校入学当初において, 幼児期における遊びを通した総合的な学びから他教科等における学習に円滑に移行し主体的に自己を発揮しながら, より自覚的な学びに向かうことが可能となるようにすることが, 新たに示されました そのためには, 何より幼児期の学びと育ちを理解し, 児童が安心して小学校生活に慣れ, 自らの力を発揮しながら主体的な学習者として育っていく過程を創り出すことが重要です 幼児教育 遊びを通した総合的な学び 感性を働かせてよさや美しさを感じ取る 不思議さに気付く できるようになったことを使いながら, 試したり, いろいろな方法を工夫したりする 友達と協同し, 工夫し発見する など 幼児期の教育における見方 考え方 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 円滑な接続のために 幼児と児童の交流 教師による意見交換, 合同の研究会, 研修会 保育参観や授業参観 連接流授業時間や環境構成の工夫交携続小学校 主体的な自己の発揮 進んで自分らしさを表出し, 自分のもっている力を働かせる より自覚的な学び 学ぶということに意識がある 集中する時間とそうでない時間の区別がつく 自分の課題に向けて, 計画的に学んでいく 教科の特質に応じた見方 考え方 スタートカリキュラム合科的 関連的な指導,

21 参考 幼稚園教育要領第 1 章総則第 2 3 次に示す 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 は, 第 2 章に示すねらい及び内容に基づく活動全体を 通して資質 能力が育まれている幼児の幼稚園修了時の具体的な姿であり, 教師が指導を行う際に考慮する ものである (1) 健康な心と体 幼稚園生活の中で, 充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ, 見通しをもっ て行動し, 自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる (2) 自立心 身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で, しなければならないことを自覚し, 自分の力で 行うために考えたり, 工夫したりしながら, 諦めずにやり遂げることで達成感を味わい, 自信をもって行 動するようになる (3) 協同性 友達と関わる中で, 互いの思いや考えなどを共有し, 共通の目的の実現に向けて, 考えたり, 工夫した り, 協力したりし, 充実感をもってやり遂げるようになる (4) 道徳性 規範意識の芽生え 友達と様々な体験を重ねる中で, してよいことや悪いことが分かり, 自分の行動を振り返ったり, 友達 の気持ちに共感したりし, 相手の立場に立って行動するようになる また, きまりを守る必要性が分かり, 自分の気持ちを調整し, 友達と折り合いを付けながら, きまりをつくったり, 守ったりするようになる (5) 社会生活との関わり 家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに, 地域の身近な人と触れ合う中で, 人との様々な関わ り方に気付き, 相手の気持ちを考えて関わり, 自分が役に立つ喜びを感じ, 地域に親しみをもつようにな る また, 幼稚園内外の様々な環境に関わる中で, 遊びや生活に必要な情報を取り入れ, 情報に基づき判 断したり, 情報を伝え合ったり, 活用したりするなど, 情報を役立てながら活動するようになるとともに, 公共の施設を大切に利用するなどして, 社会とのつながりなどを意識するようになる (6) 思考力の芽生え 身近な事象に積極的に関わる中で, 物の性質や仕組みなどを感じ取ったり, 気付いたりし, 考えたり, 予想したり, 工夫したりするなど, 多様な関わりを楽しむようになる また, 友達の様々な考えに触れる 中で, 自分と異なる考えがあることに気付き, 自ら判断したり, 考え直したりするなど, 新しい考えを生 み出す喜びを味わいながら, 自分の考えをよりよいものにするようになる (7) 自然との関わり 生命尊重 自然に触れて感動する体験を通して, 自然の変化などを感じ取り, 好奇心や探究心をもって考え言葉な どで表現しながら, 身近な事象への関心が高まるとともに, 自然への愛情や畏敬の念をもつようになる また, 身近な動植物に心を動かされる中で, 生命の不思議さや尊さに気付き, 身近な動植物への接し方を 考え, 命あるものとしていたわり, 大切にする気持ちをもって関わるようになる (8) 数量や図形, 標識や文字などへの関心 感覚 遊びや生活の中で, 数量や図形, 標識や文字などに親しむ体験を重ねたり, 標識や文字の役割に気付い たりし, 自らの必要感に基づきこれらを活用し, 興味や関心, 感覚をもつようになる (9) 言葉による伝え合い 先生や友達と心を通わせる中で, 絵本や物語などに親しみながら, 豊かな言葉や表現を身に付け, 経験 したことや考えたことなどを言葉で伝えたり, 相手の話を注意して聞いたりし, 言葉による伝え合いを楽 しむようになる (10) 豊かな感性と表現 心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で, 様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き, 感じ たことや考えたことを自分で表現したり, 友達同士で表現する過程を楽しんだりし, 表現する喜びを味わ い, 意欲をもつようになる

22 ( 小学校 ) Q11 スタートカリキュラム は, なぜ必要なのですか A11 入学当初に, 児童が主体的に自己を発揮しながら, より自覚的な学びに向かうことが 可能になるようにするために, 幼児期の学びと育ちに対する理解を前提として, 児童が安心して小学校生活に慣れ, 自らの力を発揮しながら主体的な学習者として育っていく過程を創り出すことが重要だからです 小学校学習指導要領第 1 章総則第 2の4 (1) ( 前略 ) 特に, 小学校入学当初においては, 幼児期において自発的な活動としての遊びを通して育まれてきたことが, 各教科等における学習に円滑に接続されるよう, を中心に, 合科的 関連的な指導や弾力的な時間割の設定を行うなど, 指導の工夫や指導計画の作成を行うこと * 下線部分 : 新設箇所 遊びや生活を通して総合的に学んでいく幼児期の教育課程と, 各教科等の学習内容を系統 的に学ぶ等の児童期の教育課程は, 内容や進め方が大きく異なります そこで, 入学当初は, 幼児期の生活に近い活動と児童期の学び方を織り交ぜながら, 幼児期の豊かな学びと育ちを 踏まえて, 児童が主体的に自己を発揮できるようにする場面を意図的につくることが求めら れます 子供のこんな思いに応えることができます! スタートカリキュラム 小学校ってどんなところかな? 友達できるかな? 楽しいといいな! 園ではいろいろなことをしてきたよ! 学校ではどんなことをするのかな? 早く知りたい, やってみたい! お兄さん, お姉さんはすごいな あんなふうになりたいな! 私にも, できるかな? スタートカリキュラムに幼児教育 の考え方を取り入れることで, スタートカリキュラムで幼児期の 経験を小学校の学習につなぐと, スタートカリキュラムを入り口 として 6 年間を見通すことが, 安心 成長 自立 子供に 安心感が生まれます! 子供が自信をもち, 成長していきます! 子供の 自立につながります! ( 国立教育政策研究所教育課程研究センター スタートカリキュラムスタートブック より )

23 スタートカリキュラムにおける合科的 関連的な指導 (1) 合科的な指導 とは 各教科のねらいをより効果的に実現するため, 単元又は 1 単位時間の中で, 複数の教科の 目標や内容を組み合わせて, 学習活動を展開する指導方法です ( 例 ) 単元名 がっこうだいすき 目標学校が大好きになり, 明日も学校に行きたいと思える子供を育てる 学校探検 ( 生活 ), 自己紹介 ( 国語 ), 友だち何人?( 算数 ), 校歌を歌おう学習活動 ( 音楽 ), 自画像で自己紹介 ( 図画工作 ) などを取り入れ, 様々な教科学習に結び付く活動を遊びながら展開していく スタートカリキュラムは, 育てたい子供像 = 活動を中心とした学習全体のねらい が先 にある合科的指導が相応しく, 特に重要な要素です (2) 関連的な指導 とは教科等別に指導するに当たって, 各教科等の指導内容の関連を検討し, 指導の時期や指導の方法などについて相互の関連を考慮して指導するものです Q7 参照 スタートカリキュラムにおける弾力的な時間割の設定入学当初の児童の発達の特性に配慮し, この時期の学びの特徴を踏まえて,10 分から15 分度の短い時間で時間割を構成したり, 児童が自らの思いや願いの実現に向けた活動をゆったりした時間の中で進めていけるように活動時間を設定したりすることなどが考えられます その際, 幼児期に大切にしてきた生活リズムや1 日の過ごし方に配慮したり, 児童が安心して学べる学習環境を整えたりすることが重要です 合科的な指導 弾力的な時間割 関連的な指導 ( 鹿児島県総合教育センター Web ページ スタートカリキュラム例 より)

24 ( 小学校 ) Q12 スタートカリキュラム作成のポイントは, 何ですか A12 スタートカリキュラムを作成する際の基本的な考え方は, 次の 4 点です 1 一人一人の子供の成長の姿から編成する 2 子供の発達を踏まえ, 時間割や学習活動を工夫する 3 を中心に合科的 関連的な指導の充実を図る 4 安心して自ら学びを広げる学習環境を整える ( 国立教育政策研究所教育課程研究センター スタートカリキュラムスタートブック より) 1 一人一人の子供の成長の姿から編成する 入学時の子供の発達や学びには個人差があり, それぞれの経験や幼児期の教育を踏まえた細かい指導が求められます そのためにも, 幼稚園教育要領, 保育所保育指針, 幼保連携型認定こども園教育 保育要領を読んだり, 実際に幼稚園 保育所等を訪問し教職員と意見交換をしたり, 要録等を活用したりして, 幼児期の学びと育ちの様子や指導の在り方を生かしてスタートカリキュラムを編成しましょう 2 子供の発達を踏まえ, 時間割や学習活動を工夫する 入学時の子供は, 鉛筆や教科書を使う学習に憧れをもっています 一方, 長い時間, じっと椅子に座って学習することが難しく, 身体全体を使って遊ぶという発達の特性があります この時期の子供の学びの特徴を踏まえ, 例えば,20 分や15 分程度のモジュールで時間割を構成したり, 活動性のある学習活動を行ったりするように工夫しましょう 3 を中心に合科的 関連的な指導の充実を図る 自分との関わりを通して総合的に学ぶ子供の発達の特性を踏まえ, を中心とした合科的 関連的な指導の充実を図りましょう このような指導により, 自らの思いや願いの実現に向けた活動をゆったりとした時間の中で進めていくことが可能となります 4 安心して自ら学びを広げる学習環境を整える 子供が安心感をもち, 自分の力で学校生活を送ることができるように学習環境を整えましょう 子供の実態を踏まえること, 人間関係が豊かに広がること, 学習のきっかけが生まれることなどの視点で子供を取り巻く学習環境を見直しましょう < スタートカリキュラム編成の手順 > 1 幼児期の子供を理解する 2 期待する成長の姿を共有する 3スタートカリキュラムを編成する 成長の姿を週や月の単位で明らかにする 成長の姿に適合した単元を構成し配列する 単元計画に基づいた学習活動を週の活動として時間配分する

25 スタートカリキュラム作成例 ~ 長いスパンで考える ~ 一人一人が安心感をもち, 新しい人間関係を築いていく ことをねらいとした学習 合科的 関連的な指導による を中心とした学習 教科等を中心とした学習 スタートカリキュラム作成例 ~ 週単位で考える ~ 例えば 4 月第 2 週のカリキュラム 1 週のねらいの設定 2 子供の生活リズムに合わせた時間の設定 3 学習活動の配列 や時間配分 スタートカリキュラム作成上の留意点 国立教育政策研究所教育課程研究センター スタートカリキュラム スタートブック より 身近な友達や先生との関わりから集団づくりへ, 教室から学校全体へ, 主体的に学び自分ら しさを発揮できる活動へと徐々にステップアップしていくねらいを定めましょう 朝の会から 1 時間目にかけて, 幼児期に親しんできた遊びや活動を取り入れたり, 友達と仲 良く交流する活動を行ったりすることで, 生き生きと楽しい気持ちで 1 日の学校生活を始める ことができるようにします 1 日の流れを意識して学習活動を配列したり, 子供の実態や学習活動に応じてモジュール学 習や 2 時間続きの学習にしたりして, 時間配分を工夫することが考えられます スタートカリキュラムの編成 実施に当たってはカリキュラム マネジメントを適切に実施していくことが重要です なお, 作成に当たっては, 下記資料等も参考にしましょう 国立教育政策研究所教育課程研究センター スタートカリキュラムスタートブック nier. go. jp/kaihatsu/pdf/startcurriculum_mini. pdf 鹿児島県総合教育センター 幼小接続期カリキュラム作成のしおり edu. pref. kagoshima. jp/curriculum/seikatu/sestuzokuki/top. html 鹿児島県総合教育センター 指導資料第 1656 号 1890 号

26 ( 小学校 ) Q13 学習活動における困難さに対する指導の工夫は, どうあればよいですか A13 の目標や内容の趣旨, 学習活動のねらいを踏まえ, 学習内容の変更や学習活 動の代替を安易に行うことがないよう留意するとともに, 児童の学習負担や心理面にも配慮しながら, 個々の児童の困難さに応じた指導内容や指導方法を工夫することが大切です 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成とと内容の取扱い 1(5) 障害のある児童などについては, 学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内 容や指導方法の工夫を計画的, 組織的に行うこと * 下線部 : 新設 障害者の権利に関する条約に掲げられたインクルーシブ教育システムの構築を目指し, 児 童の自立と社会参加を一層推進していくためには, 通常の学級, 通級による指導, 特別支援 学級, 特別支援学校において, 児童の十分な学びを確保し, 一人一人の児童の障害の状態や 発達の段階に応じた指導や支援を一層充実させていく必要があります の学習は, 対象への働き掛けなどの具体的な体験を通して, 考えたことや感じたこ とを表現することを特徴としています 一人一人の児童の状況等に応じた十分な学びを確保 するため, 例えば以下のような配慮を行うことが重要です 対象配慮の例 言葉での説明や指示だけでは, 安全説明や指示の意味を理解し, なぜ危険なのかをイメージできるように, に気を付けることが難しい児童 体験的な事前学習を行う みんなで使う物等を大切に扱うこと大切に扱うことの意義や他者の思いを理解できるように, 学習場面に が難しい児童 即して, 児童の生活経験等も踏まえながら具体的に教える 児童がどのように考えればよいのか, 具体的なイメージを想起しやす 自分の経験を文章にしたり, 考えをいように, 考える項目や順序を示したプリントを準備したり, 事前に まとめたりすることが困難な児童 自分の考えたことを言葉や動作で表現したりしてから文章を書くよう にする 学習の振り返りの場面において学習学習経過を思い出しやすいように, 学習経過などの分かる文章や写真, 内容の想起が難しい児童 イラスト等を活用する 初めての場所を苦手とする児童出会いの興味を失わない程度に訪れる予定の場所の写真を見せておく 事前の明確な見通しが必要な児童 活動の正確な予定時刻を記したカードを用意する は, その教科の特質により, 多様な認知の特性をもった児童の活躍が期待できる教科 です このような配慮を行うに当たっては, 困難さを補うという視点だけでなく, むしろ得意 なことを活かすという視点から行うことで, 自己肯定感を高めることにつなげていきましょう

27 ( 小学校 ) Q14 ICT を活用する際, 配慮すべきことは何ですか A14 コンピュータなどの情報機器について, その特質を踏まえ, 児童の発達の段階や特 性及びの特質などに応じて適切に活用するようにすることが大切です 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成と内容の取扱い 2(4) 学習活動を行うに当たっては, コンピュータなどの情報機器について, その特質を踏まえ, 児童の発達の段階や特性及びの特質などに応じて適切に活用するようにすること * 下線部分 : 新設 は, 児童が身近な環境と直接関わる活動や体験を楽しむことを大切にしており, これらを十分行わなければなりません こうした学習活動の中でも, コンピュータなどの情報機器を効果的に活用することも必要です ( 例 ) アサガオの観察 : 興味 関心をもったことを自分の言葉や絵などで表現する活動 友達の気付きと比べる これまでの成長を振り返る デジタルカメラ, タブレット端末の画像活用 ( 例 ) 町たんけん : 見付けたことを発表する活動 デジタルカメラ, タブレット端末で見付けたことを撮影 具体的に思い起こすときに効果的です! 画像を大きく映して, 発表したい ことや気付いたことなどを伝える 伝えたいことが伝わりやすくなります また, 一人一人の発見 ( 気付き ) が共有され, 町のイメージを広げていくことや新たな探検への意欲の高まりなども期待できます! 低学年の児童は, 人, 社会, 自然を一体的に感じ取り, 自分との関わりで 捉える傾向があります また, 発達段階的に情報機器の操作に戸惑う児童も 多いことが予測されます そうした児童の発達の段階や特性を十分配慮して, 必要に応じて取り入れたり, 特別な支援の一つとして取り入れたりするなど, 計画的に情報機器を取り入れるようにしましょう

28 ( 小学校 ) Q15 気付きの質を高めるためには, どのような学習活動が大切ですか A15 における気付きの質を高めるという視点に立ち, 気付いたことを基に考える ことができるようにするために, 見付ける, 比べる, たとえる, 試す, 見通す, 工夫するなどの多様な学習活動を行うことが大切です 小学校学習指導要領第 2 章各教科第 5 節生活第 3 指導計画の作成と内容の取扱い 2(3) 具体的な活動や体験を通して気付いたことを基に考えることができるようにするた め, 見付ける, 比べる, たとえる, 試す, 見通す, 工夫するなどの多様な学習活動を 行うようにすること * 下線部分 : 主な改訂箇所 これまでのの学習の課題として, 学習活動が体験だけで終わり, 活動や体験を通し て得られた気付きを質的に高める指導が十分に行われていないという指摘がありました 気付き とは 対象に対する一人一人の認識のこと 活動を繰り返したり対象との 児童の主体的な活動によって生まれるもの 関わりを深めたりする活動や体 次の自発的な活動を誘発するもの 験の充実こそが, 気付きの質を 知的な側面だけではなく, 情意的な側面も含まれる 高めていくことにつながります!! 気付きの質が高まる とは 無自覚であった気付き 自覚を伴った気付き へ 一つ一つの気付き 関連付けられた気付き へ 対象への気付き 自分自身への気付き へ 気付いたことを基に考える 具体的な活動や体験を基に生まれた気付きが次に考えるきっかけとなり, その結果, 一つ一 つの気付きが関連付けられた気付きへと質的に高まることです 見付ける比べる試す見通す たとえる 工夫する 気付き 気付き 気付き 関連付けられた気付きへ ( 気付きの質の高まり )

29 多様な学習活動の重要性 児童の気付きは, 教師が行う単元構成や学習環境の設定, 学習指導によって高まることから, これまで以上に意図的 計画的な授業づくりが大切です ( 例 ) あきとともだちになろう 1 秋を探しに公園に出掛け, 様々な形のドングリを見付ける すごいね いろいろあるのね 2 自分の拾ったドングリと友達の拾ったドングリを比べたり, 仲間分けしたりする ドングリの種類, 形, 大きさの違いへの気付きいろんなドングリがあるんだなあ 図鑑で詳しく調べてみよう! 大きなお父さんどんぐりだ! かわいい赤ちゃんドングリやきれいなお姉さんドングリもあるよ * 学習活動の発展 3 ドングリでコマを作って遊ぶ 一緒に回して遊ぶ場 コマ回しの活性化 ~ 競争する姿 ~ どちらが長く回るか どちらが強いか 友達のコマを真剣に見つめ, 自分のコマと比べ, 違いを見付け, コマを改良しようと試行錯誤する姿 工夫したことを紹介し合う中で, さらなる工夫をしようとする姿 コナラよりクヌギの方が丸いから, きっとよく回るよ 回し方を工夫すると長く回るわよ 軸をどこに通すか で回り方が違うよ 結果を予測したり, 先を見通したりする姿 * 多様な学習活動への発展 児童は, 見付ける, 比べる, たとえるなどの多様な学習活動を行いながら, 気付きを比較したり, 分類したり, 関連付けたりするなどして分析的に考えます さらには, 試す, 見通す, 工夫するなどの学習活動を行うことで, より質の高い気付きを生み出すことにつながります 児童が自らの気付きを振り返ったり, 互いの気付きを交流したりするよう な活動を, 必要に応じて適切に行うことが重要です

30 ( 小学校 ) Q16 指導計画を作成する際のポイントは, 何ですか A16 では, 児童の実態や地域の特性, 授業時数などを考慮しながら, 各学校で独自 に構成した単元や学習活動を適切に配置するため, 特に, カリキュラム マネジメントを意識した指導計画を作成することが大切です では, 育成する資質 能力に関わって九つの内容を示していますが, 学習の場や対象 が児童の生活圏内であり, 児童の実態や地域の環境が学校ごとに異なっていることを考慮して, 具体的な活動や体験は明示されていません 各学校で独自に構成した単元や学習活動を適切に配置して指導計画を作成する際は, 知識 及び技能の基礎, 思考力, 判断力, 表現力等の基礎, 学びに向かう力, 人間性等 の大 きく三つの育成する資質 能力について, どのような活動や体験の中で特に育まれていくのか を単元全体を見通して考えておくことが重要です 直接体験を重視した 2 学年間の枠組みで学習を展開していくの特質を踏まえ, 幼児期 における遊びを通した総合的な学びから各教科等の特質に応じた系統的な学びへと円滑に移行 していくことを意識した教育課程の編成が大切です 指導計画作成に当たって 1 幼児期の教育との連携や接続を意識した学校全体で取り組むスタートカリキュラムを導入する 2 身の回りの対象を自分との関わりで一体的に捉えるの学びを, 中学年以降の抽象化 一般化が高まっていく学習にどのようにつなげていくのかを見通す 指導計画作成の際の配慮事項は, 一人一人の思いや願いから活動を体験し, 対象に直接関わることで感じ考えることを大切にします そして, それらを表現することで整理を加えていき, 学習の潜在的な価値を現実のものにしていきます その際, 教師の適切な指導によって, 児童中心の学習を進めていくには次の三つのことに配慮が必要です 1 具体的な活動や体験が十分にできる時間を保障する計画にしましょう 2 主体的な活動の広がりや深まりを可能にする空間的な視点で計画しましょう 活動や体験の場や対象を教室や学校のみに留めることなく, 児童の生活圏に範囲を広げ, 様々な人や自然, 事象と触れ合うようにすることが求められます 3 学習の対象にじっくりと安心して関わり, 試行錯誤したり繰り返したりしながら感じ考え, 活動を持続していくには, 受容的な環境が求められます 実際に指導計画を作成するに当たっては, 児童の視点に立ち, これらを相互に関連させていくとともに, 他教科等との関連についてもカリキュラム マネジメントの視点から検討することが大切です Q6 参照

31 の学習指導の特質 では, 身近な生活に関わる見方 考え方を生かし, 直接体験で得た気付きを表現するこ とによって, その質を高めながら, 自立し生活を豊かにしていくための資質 能力が育成されて いきます その学習過程としては, 自分の思いや願いをもち, そのための具体的な活動や体験を 行い, 対象と直接関わる中で感じたり考えたりしたことを表現したり, 行為したりしていく過程 と考えることができます ( Q17 参照 ) 学習指導に当たっては, これらを踏まえつつ, 何よりも 対象と直接関わる体験活動と表現活動が豊かに行きつ戻りつする相互作用を意識することが大切 です それらが連続的 発展的に繰り返されることにより, 育成を目指す資質 能力として期待 される児童の姿が繰り返し表れ, 積み重なって確かなものとなっていきます の学習指導の特質として, 以下の四つが考えられます 児童の思いや願いを育み, 意欲や主体性を高める学習活動にする 児童の興味 関心を踏まえた, 学習対象との適切な出会いの場 やってみたい, 知りたい, できるようになりたい がさらに膨らむような学習活動 児童の身近な生活圏を活動や体験の場や対象にし, 本来一体となっている人や社会, 自然 と身体を通して直接関わりながら, 自らの興味 関心を発揮して具体的な活動や体験を行う ことを重視する 身近にある対象にじっくり関わったり, 繰り返し関わったりすることのできる学習活動 活動や体験の中で感じたり考えたりしている児童の姿を丁寧に見取り, 働きかけ, 活動の 充実につなげる 教師と児童の言葉を通した意思疎通や共感的理解 新たな活動や行動の道筋の創造 4 表現したり 行為したりすることを通して, 働きかける対象についての気付きとともに, 自分自身についての気付きをもつことができるようにする 自分自身への気付き : 以前の自分より向上し, 成長したことに気付く ( 例 ) 前はできなかったけど,~ができるようになったよ 途中で諦めないで, 最後までがんばったよ 生活することへの意欲や自信 : 日常生活を豊かにしていき, より自覚的に工夫していく 学びに向かう力 の育成につながる 気付きの質の高まり では, 体験活動と表現活動の相互作用を意識した学習活動を行うことで, 気付きの質を高めることを大切にしています 気付きの質の高まりは, 満足感, 成就感, 自信, やり甲斐, 一体感などの手応えとなり, 次の体験への安定的で持続的な意欲につながっていきます 好奇心 自立的欲求 向社会的欲求 学習活動 充実感 達成感 自己有能感 一体感 姿の積み重ね 繰り返し 資質 能力の育成 手応え感覚 ( ポジティブ感情 ) 1 充実感 : すがすがしい, 気持ちいい などの言葉にならない満足された感覚 2 達成感 : なるほど, わかった, できた, できそうだ などを支える感覚 3 自己有能感 : 少しは成長したかな, 前よりもうまくいったぞ などと自己の成長を実感する感覚 4 一体感 : 一緒でよかった, みんながいたから, みんなでやると楽しい などの協同的に学ぶ価値を実感する感覚 このような手応え感覚を積み上げることができるのがの学習です 児童が ああ, 楽しかった! と実感できる活動を進め, 低学年のうちに手応え感覚を繰り返し実感させることで, 学びに向かう力 を身に付けていきます

32 ( 小学校 ) Q17 単元計画を作成する際, 配慮すべきことは何ですか A17 の単元の特徴を踏まえ, 各学校で単元の内容を組み合わせたり, 単元を構想し たり, 体験と表現が繰り返す学習過程を設定したりするとともに, 児童の成長 発達に沿い, 妥当性のある評価を行えるよう, 創意工夫した単元計画を作成することが大切です < の単元の特徴 > 1 児童が, 身近な人々, 社会及び自然を自分との関わりで捉え, よりよい生活に向けて思いや願いを実現していく必然性のある学習活動で構成する 2 具体的な活動や体験を行い, 気付きを交流したり活動を振り返ったりする中に, 児童一人一人の思いや願いに沿った多様な学習活動が位置付く 3 学習活動を行う中で, 高まる児童の思いや願いに弾力的に対応する 4 それぞれの学校や地域の人々, 社会及び自然に関する特性を把握し, そのよさや可能性を生かす 1 内容の組合せ においては, 複数の内容で一つの単元を構成することが考えられます それは, 児童の 発達の段階や学習への意識を重視して単元を構成するからであり, 学校や地域の特性を生かすか らです 例えば, (3) 地域と生活 の単元を構想する場合, (4) 公共物と公共施設の利用 と関連付 けて単元を構成することが考えられます 2 単元の構想と単元計画の作成 単元を構想するためには, 三つの段階が考えられます (1) 発想する段階 : 年間指導計画を踏まえ, およその単元の概要を思い描く ア イ ウ 児童の興味 関心を把握する 学習対象や学習材のもつ可能性を見出す 学習対象での具体的な学習活動を想定する 探検する, 遊ぶ, 調査する, 飼育する, 栽培する, 製作する, 交流する, 企画する, 言葉や絵で表す, 劇化する, 動作化する, 説明する など (2) 構想する段階 : 経験と教材のバランスや調和のとれた単元を構想する 単元の特性に応じて, 児童の興味 関心に比重を置くか, 教師の願いに重きを置くかを検討 します (3) 計画する段階 : 具体的な単元計画として実現可能かどうか検討する ア 指導計画の立案 授業時数, 学習環境, 学習形態, 指導体制, 各教科等との関連を視野に入れる

33 イ 一連の学習活動の まとまり と しての単元化 単元計画を作成する際は, 話合いや交流, 伝 え合いや発表などの表現活動を適切に位置付け, 体験活動が質的に高まっていくようにします この体験活動と表現活動の相互作用が学習活動 を質的に高めていきます ( 図 1) 3 の学習過程 図 1 学習活動の質的な高まり における資質 能力を育む学習過程は, やってみたい, してみたいと自分の思いや願い をもち, 具体的な活動や体験を行い, 直接対象と関わる中で感じたり考えたりしたことを表現し, 行為していくプロセスと考えることができます ( 図 2) の 見方 考え方 ( 身近な生活に関わる見方 考え方 ) 身近な人々, 社会及び自然を自分との関わりで捉え, 比較, 分類, 関連付け, 試行, 予測, 工夫することなどを通して, 自分自身や自分の生活について考えること 図 2 の学習過程のイメージ ( 平成 28 年 12 月 21 日中央教育審議会答申別添資料 7-3 を基に作成 ) 4 低学年特有の発達 成長への配慮 9 項目の内容が2 学年まとめて示されていることから, どの内容をどの学年で扱うかは, 各学校に任されています 同じ内容でも実施する学年によって単元の構成が変わることとともに, この時期の発達 成長の特性 ( 空間的な認識, 時間的な認識, 技能の違い ) を踏まえることも大切です 5 学習評価の在り方 の評価は, 結果よりも活動や体験そのもの, すなわち結果に至るまでの過程を重視して います 学習過程における児童の 知識及び技能の基礎, 思考力, 判断力, 表現力等の基礎, 学びに向かう力, 人間性等 を評価し, 目標等の達成に向けた指導と評価の一体化が行われる ことが求められています

34 ー 29 ー 学校中学年における教育のイメージ 学校低学年幼児教育資質 能力を育む学び 教科等の特質に応じた 見方 考え方 や資質 能力を育むとともに 教科横断的にそれらを総合 統合していく学び 遊びや生活の中で 幼児期の特性に応じた 見方 考え方 や 社会総合的な学習の時間算 各教科等の 見方 考え方 を踏まえて 関係性を示したものである また 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の項目の濃淡は 小学校教育との関連が分かるように示したものであり 基本的にはすべての教科に関わっているが 濃い部分は特に意識的につながりを考えていくことが求められるもの 幼児教育において小学校教育を前倒しで行うことを意図したものではない 理科 図特国体道画別音語数社会的事象の見方 考え方 位置や空間的な広がり 時期や時間の経過 事象や人々の相互関係などに着目して社会的事象を見出し 比較 分類したり総合したり 国民の生活と関連付けること 探究的な見方 考え方 各教科等における見方 考え方を総合的に活用して 広範な事象を多様な角度から俯瞰して捉え 実社会や実生活の文脈や自己の生き方と関連付けること 健康な健心康とな心体接と体自立心自立心協同性協同性道徳性 道規徳性範 意規識範意の識芽の生芽生え社会生社活会と生活のと関のわ関わり 思考力の芽生え自然との自関然とわのり関 わり生 命生尊命尊重 数量 図形 文字等への関心 感覚言葉に言よ葉るに伝よるえ伝合えい合い豊かな感豊性かなと感表性現と表現 理科の見方 考え方 身近な自然の事物 現象を 質的 量的な関係や時間的 空間的な関係などの科学的な視点で捉え 比較したり 関係付けたりするなど 問題解決の方法を用いて考えること 育徳工活楽作児期の終わりまでに育ってほしい姿動幼 続を中心としたスタートカリキュラムの中で 合科的 関連的な指導も含め 子供の生活の流れの中で 幼児期の終わりまでに育った姿が発揮できるような工夫を行いながら 短時間学習なども含めた工夫を行うことにより 幼児期に総合的に育まれた 見方 考え方 や資質 能力を 徐々に各教科等の特質に応じた学びにつなげていく時期 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を手がかりとしながら 幼児の得意なところや更に伸ばしたいところを見極め それらに応じた関わりをしたり より自立的 協同的な活動を促したりするなど 意図的 計画的な環境の構成に基づいた総合的な指導の中で バランスよく 見方 考え方 や資質 能力を育む時期 < 未就園段階 : 家庭や地域での生活 > < 身近な生活に関わる見方 考え方 ( 案 )> 身近な人々 社会及び自然を自分との関わりで捉え 比較 分類 関連づけ 試行 予測 工夫することなどを通して 自分自身や自分の生活について考えること 具体的な活動や体験を通して 身近な生活に関わる見方 考え方を生かし 自立し生活を豊かにしていくための資質 能力を 次のように育成することを目指す 活動や体験の過程において 自分自身 身近な人々 社会及び自然の特徴やよさ それらの関わりに気付くとともに 生活上必要な習慣や技能を身に付けるようにする 身近な人々 社会及び自然を自分との関わりで捉え 自分自身や自分の生活について考え表現する力を育成する 身近な人々 社会及び自然に自ら働きかけ 意欲や自信を持って学んだり生活を豊かにしたりしようとする態度を育てる スタートカリキュラム を通じて 各教科等の特質に応じた学びにつなぐ 平成 28 年 12 月 21 日 幼稚園, 小学校, 中学校, 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について ( 答申 ) 別添資料

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基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかの 文京区版 幼児教育 保育カリキュラム 男女協働子育て支援部 教育推進部 基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかのように伝わっているのが現状である

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