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まいかわたぬき
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1 全球海上風海面応力格子データセットを用いた黒潮続流域における大気ー海洋相互作用解析海洋科学専攻指導轡田邦夫教授 7AOOM006 小山真

2 従来支配的であると考えられていた大気 - 海洋相互作用風ベクトル偏差 SST 偏差 ( 色 ) (Mantua et al.1997) 高風速潜熱顕熱 SST 低い大負の相関関係低風速潜熱顕熱 SST 高い小大気から海洋への作用 PDO (Pacific Decadal Oscillation) 冬期の典型的な偏差パターン長い時間スケール広い空間スケール

3 新しく注目されている大気 - 海洋相互作用人工衛星技術の発達により詳細な解析が可能となった高 SST 高風速低 SST 低風速正の相関従来の大気から海洋ではなく海洋から大気への作用を示唆 TMI 2001/4-6 平均場 (Xie,2005) Color : Merged SST( 東北大 ) 水温偏差 Contour : Qscat/J-OFUROスカラー風速 ( 森本,2005) 年平均場 3 ヶ月平均場において海洋から大気への作用が示唆された

4 背景考えられている海洋から大気への作用のメカニズム鉛直混合海面水温の高い海域では海洋からの蒸発によって鉛直混合が発生大気上方から下方に運動量が輸送され海上風が強化される海上風海面応力ベクトル正の相関海上風 (Wallace et al,1989) 時間解像度 : 1day 海洋から大気への作用空間解像度 : 1 1 領域このようなメカニズムが : (60ºN-80ºS, 0ºE - 0ºW) 考えられているが正の回転場期間 : 1999/08/ /06/30 海面水温黒潮における季節依存特性回転 (Curl-w) 正の相関人工衛星 Qscat両メカニズムの作用についてはに搭載されたSeawinds 散乱計による取得される海上 10m 風速データより格子データセットの構築を行っている未だ明らかとはなっていない圧力応答鉛直混合メカニズム海面水温の高い海域が低い海域より相対的に気圧が低くなり海上風が強化される (Chen et al,2003) 海面水温 H Qscat/JOFURO 各種熱フラックスとあわせてホームページで公開中このような解析には高精度高信頼性の SLP ( 海上風データセットが必要不可欠海面水温発発散高 SST 域で収束収 (Div-w) 負の相関格子データ作成に使用している低 SST 域で発散散海上 SST10m 風速データの改良が行われた L 束圧力調整メカニズム

5 黒潮続流域における海洋から大気への作用の旧データセットと同様に荷重平均法 (Kutsuwada,1998) で格子データの再構築季節依存特性メカニズムは完全にはさらに高空間解像度の明らかになっていない 0.5 o 0.5 o 格子でデータを作成格子データセット作成に使用している海上 10m 風速データ (JPL/PODDAC Qscat/JOFURO 配布 ) のモデル関数が改良され V2 新規データとして配布が開始された海上風海面応力ベクトル時間解像度 : 1day 空間解像度 : 目的領域 : (60ºN-80ºS, 0ºE - 0ºW) 最新のアルゴリズムによって作成された海上風データを用いて期間 : 1999/08/ /12/31 さらに高精度高い信頼性の海上風海面応力格子データセットの作成を行う再構築されたデータセットを用いて黒潮続流域を対象とした空間相関解析を行い大気ー海洋相互作用のメカニズム季節依存特性を明らかとする

6 旧バージョンと新バージョンおよび他データセットの KEO ブイを用いた精度検証中緯度太平洋海域で最良のデータセットを調べる

ブイ現場観測データでの精度検証 Kuroshio Extension Observatory(KEO) ブイ位置 :144.5 o E - 32.

7 ブイ現場観測データでの精度検証 Kuroshio Extension Observatory(KEO) ブイ位置 :144.5 o E o N 2004 年 7 月 1 日付近は台風の影響で 15 旧バージョンでは異常日となっていた 10 keo QSCAT(J-OFURO) QSCAT(J-OFURO2)0.5 Wind Speed (m/s) 5 0 再構築データは -5 より現場観測値に近く -10 改善が見られる -15 6/24 6/25 6/27 6/28 6/29 7/1 7/2 7/4 7/5 DATE 2004

8 KEO KEO vsvs 各データセッ Qscat/JOFURO ト Ver1 Ver2 (2004/7/1~2005/11/ /11/09) 2006/5/25~2007/4/16) 新旧バージョンのデータがさらに長い期間で重複する期間他データセットを含め精度検証海上風海上風海面応力 Scalar Wind Speed (m/s) J-OFURO 再構築を行った V2 (0.5) は J-OFURO 平均差が最も少なく 10 V2(0.5) は中緯度太平洋で旧データよりも高空間解像度かつ高い信頼性最良のデータセットである Name of Data sets Corr. Coeff MeanDiff RMSD QSCAT 2005/2/ 東西成分南北成分 Scalar Name of Data sets Corr. Coeff MeanDiff RMSD Corr. Coeff MeanDiff RMSD QSCAT/J-OFURO2 ( _150) NRA QS CAT/J-OFURO V1(1.0) NRA QS CAT/J-OFURO V2(0.5) QSCAT/J-OFURO2 ( _150) NRA QSCAT/J-OFURO V1(1.0) NRA QSCAT/J-OFURO V2(1.0) y = x R= 0.92 数値気象予報モデルNWPM) データ y = x R= 0.93 船舶ゾンデ航空観測衛星観測などの観測データを数値気象予報モデルで 0 計算させることで作成される ( 現場観測が無くてもモデルよりデータ補完欠測が無い keo ) ガウシャン格子 ( 約格子 )

9 各データセットの平面分布図での比較各データの特性を調べる

8 年間 (2000 2007) における各海上風速データセットの比較 Color: スカラー海上風速ベクトル :

10 8 年間 ( ) における各海上風速データセットの比較 Color: スカラー海上風速ベクトル : 海上風ベクトル Qscat JOFURO2 0.5 NRA1 NWPM データは海域によって過大評価過小評価の傾向があることが示唆された NRA2

11 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析最良の海上風海面応力データセットであった J-OFURO V2(0.5) および高解像度海面水温データセットを用いて空間相関解析を行った海面水温データ処理方法

12 海面水温データ :OI SST 人工衛星 TRMM/TMI と Aqua/AMSR-E のデータを最適内挿空間解像度 :0.25 o 0.25 o 格子時間解像度 : daily ( 森本他.2005) と同様に月平均場より各格子点の SST と緯度方向平均から偏差を求め緯度方向の水温勾配を除去海面水温北 SST 低海面水温偏差南 SST 高温度勾配が存在海面水温偏差 = 格子点の SST ー緯度で平均した SST

13 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析海上風速データ処理方法

14 大規模な循環場の影響大規模な循環場に因る影響を除去各格子点の海上風速と南北 10 の平均値から偏差を求めた海上風偏差 = 格子点の SST ー南北 10 で平均したスカラー海上風速海上風海上風偏差

15 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析空間相関解析方法

Color:Qscat/JOFURO2 スカラー海上風 Contor: 海面水温偏差同緯度同経度のデータを横軸に水温縦軸に海上風にとり作成した散布図 Qscat J-OFURO2 Scalar Wind Speed(m/s) 10.0 9.

16 Color:Qscat/JOFURO2 スカラー海上風 Contor: 海面水温偏差同緯度同経度のデータを横軸に水温縦軸に海上風にとり作成した散布図 Qscat J-OFURO2 Scalar Wind Speed(m/s) 注目する黒潮続流域の (142e155e-34n38n) 各平均場において比較を行った (2002/6-2007/12) Scalar Wind,SST ANO_142e155e_34n38n 2004_05 y = x R= SST Anomaly (degree C)

17 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析年平均場での比較

SST Anomaly と Scalar Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) SST Anomaly date Scalar 海面水温 Wind High-passWind Curl Wind Wind divergence 2003 0.799 0.854 正の相関海上風 0.

18 SST Anomaly と Scalar Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) SST Anomaly date Scalar 海面水温 Wind High-passWind Curl Wind Wind divergence 正の相関海上風海洋から大気への作用以上 0.5 以上 0.3 以下

19 SST Anomaly と Scalar Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) date Scalar Wind High-passWind Curl Wind Wind divergence 以上 0.5 以上 SST Anomaly 海面水温 Curl-w( 回転 ) 正の相関 0.3 以下鉛直混合メカニズム

20 SST Anomaly と Scalar Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) SST Anomaly date Scalar Wind High-passWind Curl Wind Wind divergence 以上 0.5 以上 0.3 以下海面水温 Div-w ( 発散 ) 負の相関圧力調整メカニズム

21 SST Anomaly と Scalar Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) SST Anomaly date Scalar Wind High-passWind Curl Wind Wind divergence 以上 0.5 以上 0.3 以下大気の大規模な循環場による影響を取り除いた方が海洋から大気 2007 年は正の相関が見られないへの作用は検出しやすい

22 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析月平均気候値場での比較

23 SST Anomaly と High-Pass Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) 6 月においても何らかの要因による空間的な位相のずれが生じているが海洋から大気への作用が示唆される SST Anomaly date High-passWind Curl Wind Wind div 以上 0.5 以上 0.3 以下 1 月 6 月 12 月で相関係数が低い

24 SST Anomaly と High-Pass Wind の相関係数 (142e155e-34n38n ) SST Anomaly date High-passWind Curl Wind Wind div 月平均気候値海面水温海上風東西風南北風以上 0.5 大気から海洋への作用の影響によって以上 0.3 以下 1 月 12 月は正の相関が認められず海洋から大気への作用は支配的ではない

25 SST Anomaly とHigh-Pass Windの相関係数 142e155e-34n38n date High-passWind 以上 SST Anomaly Curl Wind 月平均気候値 Wind div 海面水温海上風東西風８月は正の相関は見られるが圧力調整メカニズム鉛直混合メカニズムともに卓越していない気温と水温の差が小さく海洋から大気への作用は弱い 0.5以上 0.3以下南北風

26 黒潮続流域における大気ー海洋相互作用の解析月平均場

27 海上風と海面水温偏差海上風 j 偏差と海面水温偏差 date 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 1 月月月月月月月月月月月月 date 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 1 月月月月月月月月月月月月 date 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 1 月月月月月月月月月月月月海上風偏差と海面水温偏差には多くの月で正の相関関係が見られる回転場と海面水温偏差 2007 年は相関が低い月が多い date 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 1 月月月月月月月月月月月月月平均場において圧力調整メカニズムおよび鉛直混合メカニズムの季節依存特性は確認できない発散場と海面水温偏差 0.8 以上 0.5 以上 0.3 以下

28 ２００７年1月２月は暖水塊の存在が認められ月平均より短いスケールで変動している

29 まとめ格子データセット中緯度域において再構築したJ-OFURO データが最も高精度かつ高時空間解像度であると証明されたＮＷＰデータには海域によって過大評価過小評価の傾向が示唆された大気ー海洋相互作用年平均場による比較によって黒潮続流域では海洋から大気への作用が卓越的であり圧力応答メカニズム鉛直混合メカニズムが同時に起こっていることが示唆された月平均気候値による比較によって 1月12月では海洋から大気への作用は検出されず支配的ではない事と 8月はその作用が弱いことが示唆された

30 今後の課題再構築を行った全球海上風海面応力格子データセットの精度検証は十分とは言えず他の海域に設置されているブイや船舶による観測データを用いて継続して精度検証を行っていく必要がある月平均より短い変動による影響が示唆されたためさらに短い時間スケールに対しても比較を行っていく必要がある

34 まとめブイ現場観測値を用いた精度検証の結果太平洋赤道域中緯度域において再構築したJ-OFURO データが最も高精度かつ高時空間解像度であると証明されたＮＷＰデータには海域によって過大評価過小評価の傾向 IFREMERには降水量が多い海域で精度が落ちる傾向が示唆された年平均場による比較によって黒潮続流域では海洋から大気への作用が卓越的であり圧力応答メカニズム鉛直混合メカニズムが同時に起こっていることが確認された月平均気候値による比較によって 1月12月では海洋から大気への作用は検出されず支配的ではない事が示唆されたまた月毎に海上風海面水温の分布は大きく異なっており働いていると考えられるメカニズムが異なることが示唆された月平均場においても大気から海洋への作用が認められるがより短い時間スケールで発生す海況変動による影響により季節特性は確認できなかった

35 SST Anomaly とHigh-Pass Windの相関係数 142e155e-34n38n date High-passWind 以上 SST Anomaly Curl Wind SST Wind div Scalar Widn Zonal WINDMeridional Wind ８月は正の相関は見られるが圧力調整メカニズム鉛直混合メカニズムともに卓越していない気温と水温の差が小さく海洋から大気への作用は弱い 0.5以上 0.3以下大気から海洋への作用の影響によって 1月１２月は正の相関が認められず海洋から大気への作用は支配的ではない

36 Color海上風偏差 Contour:海面水温偏差 8月 1月平面分布図においても確認ができる 5月 1月は大気から海洋への作用も存在５月は南よりの風が卓越月毎に卓越する海上風の風向が異なる圧力応答メカニズムは作用しにくい８月は気温と水温の差が低く圧力応答鉛直混合働くメカニズムも異なる事が予想される両メカニズムは弱い

37 SST Anomaly とCurl-Windの相関係数 142e155e-34n38n date １月２月３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月２００２年２００３年２００４年２００５年２００６年２００７年 date １月２月３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月２００２年２００３年２００４年２００５年２００６年２００７年 date １月２月３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月２００２年２００３年２００４年２００５年２００６年２００７年 date １月２月３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月２００２年２００３年２００４年２００５年２００６年２００７年海上風偏差と海面水温偏差には多くの月で正の相関関係が見られる 0.8以上月平均場において圧力調整メカニズムおよび鉛直混合メカニズムの季節依存特性は確認できない以上 0.3以下

38 目的最新のアルゴリズムによって作成された海上風データを用いて全球海上風海面応力格子データセットの再構築を行い黒潮続流域における海洋から大気への作用の他データセットを含め精度検証を行う季節依存特性メカニズムは完全には再構築されたデータセットを用いて黒潮続流域を対象とした空間相関解析を行い大気ー海洋相互作用のメカニズム明らかになっていない季節依存特性を明らかとする格子データセット作成に使用している海上10m風速データ(JPL/PODDAC配布)のモデル関数が改良されアルゴリズムの変更点新規データとして配布が開始された improved flagging of rain contamination improved performance at high wind speeds 12.5 km wind vector retrievals for level 2 data Physical Oceanography Distributed Active Archive Center (PODAAC)記載

39 背景海上風データセット海上風による海面応力海洋へ運動量を輸送海洋表層を駆動風成循環流格子データセットに使用する海上風データのアルゴリズムが変更海上風海流風成大循環理論 Sverdrup(1947) 黒潮をはじめてする風成循環流の流量の評価変動場の理解のためには両者とも現場の風データをより高時空間解像度の精度の高い海上風データセットが必要不可欠直接計っているわけではない人工衛星データ海上風観測衛星は1990年代から現在まで連続したデータを提供高空間解像度我々の研究室では衛星散乱計海上風データから全球海上風海面応力格子データセットを構築し各種熱Fluxデータと共に継続して構築配布(Kubota to al., 2002) J-OFURO Japanese Ocean Flux data sets with Use of Remote sensing Observations 風速だけではなく風向までわかる数値気象予報 NWP モデルデータ現場観測データ係留ブイを用いて船舶ゾンデ航空観測衛星観測などの観測データを数値気象予報モデルで計精度検証の必要がある算させることで作成される現場観測が無くてもモデルよりデータ補完欠測が無い笠原ほか(2003) 赤道アメリカ沿岸ブイデータと衛星格子 NWPデータセットの精度検証および中高緯度でのデータセット間の相互比較森本ほか(2007) 太平洋中緯度ブイデータと衛星格子 NWPデータセットの精度検証および高解像度衛星データを用いた大気ｰ海洋相互作用の検証

40 KEO ＫＥＯ vsｖｓ各データセッ Qscat/JOFURO Ver1 ト Ver2 (2004/7/1 (2004/7/1 2005/11/ /11/09) 2006/5/ /4/16) 高風速時のデータの改良 Scalar Wind Speed (m/s) 20 Zonal 15 Name of Data sets Corr. Coeff MeanDiff RMS D QS CAT/J-OFURO V1(1.0) QS CAT/J-OFURO V1(1.0) QS CAT/J-OFURO V2( _075) QS CAT/J-OFURO V2( _150) 0.93 QS CAT/J-OFURO V2(1.0) Zonal QS CAT/J-OFURO V2( _075) QSCAT QS CAT/J-OFURO V2(1.0) Wind Speed QS CAT/J-OFURO V1(1.0) Wind Stress Wind Speed Wind Stress RMS D 2.36 Name of Data sets Wind Speed Meridional Corr. Coeff MeanDiff S calar QS CAT/J-OFURO V2(1.0) Name of Data sets 10 Meridional QSCAT/J-OFURO V1(1.0) D Corr V2(1.0) 0.048D QSCAT/J-OFURO Corr. Coeff MeanDiff RMS Coeff MeanDiff RMS QS CAT/J-OFURO V2( _150) QS 150_075) QS CAT/J-OFURO CAT/J-OFURO2V2(0.5 ( _150) QS QS CAT/J-OFURO CAT/IFREMER V2( _150) Corr. Coeff MeanDiff RMS D y0.92 = x-0.16 R= y = x R= 0.93 NRA NRA QS CAT/J-OFURO2 ( _150) keo QS CAT/IFREMER NRA

41 KEO ＫＥＯ vsｖｓ各データセッ Qscat/JOFURO Ver1 ト Ver2 (2004/7/1 (2004/7/1 2005/11/ /11/09) 2006/5/ /4/16) 高風速時のデータの改良 Scalar Wind Speed (m/s) 20 Zonal 15 Name of Data sets Corr. Coeff MeanDiff RMS D QS CAT/J-OFURO2 CAT/J-OFURO V1(1.0) ( _150) QS CAT/J-OFURO V1(1.0) QS CAT/J-OFURO NRA1 V2( _075) QS CAT/J-OFURO NRA2 V2( _150) QS CAT/J-OFURO V2(1.0) QS CAT/J-OFURO V2( _075) QSCAT QS CAT/IFREMER CAT/J-OFURO V2(1.0) 10 Corr. Coeff MeanDiff RMS D Wind Speed QS CAT/J-OFURO2 CAT/J-OFURO V1(1.0) ( _150) Wind Stress RMS D Name of Data sets Wind Speed Meridional Corr. Coeff MeanDiff S calar QS CAT/IFREMER CAT/J-OFURO V2(1.0) QS CAT/J-OFURO V2( _150) QS CAT/J-OFURO V2( _075) NRA QS CAT/J-OFURO V2( _150) NRA QSCAT/J-OFURO V1(1.0) V2(1.0) QSCAT/J-OFURO y = x R= y = x R= keo 20 25

42 ２００７年1月２月は暖水塊の存在が認められ月平均より短いスケールで変動している

衛星海上風データセット Qscat/JOFURO V1 期間 1999/08/01-2006/6/30 Qscat/JOFURO V2 期間 1999/08/01-2007/12/31 Qscat/IFREMER フランスの研究機関により作成されたデータセット期間

set Grid size (degree) Zonal QSCAT/J-OFURO V1 1.0 30 E- 390 E QSCAT/J-OFURO V2 1.0 (0.5) 30 E- 390 E QSCAT/IFREMER 0.5 179.75 W - 179.75 E NRA1 about 1.

43 衛星海上風データセット Qscat/JOFURO V1 期間 1999/08/ /6/30 Qscat/JOFURO V2 期間 1999/08/ /12/31 Qscat/IFREMER フランスの研究機関により作成されたデータセット期間 1999/08/ /12/31 NWPモデル海上風データセット NRA1 NCEP/NCARが作成配布期間 1979年現在 NRA2 NCEP/DOEが作成配布期間 1979年現在 NRA2はNRA1のアルゴリズムの改良を行ったものとされている Region Name of Data set Grid size (degree) Zonal QSCAT/J-OFURO V E- 390 E QSCAT/J-OFURO V2 1.0 (0.5) 30 E- 390 E QSCAT/IFREMER W E NRA1 about E W NRA2 about E W Meridional o o o o o o o o o o o 80 S - 60 N o o o 80 S - 60 N o o S N o o o o S N S N

44 旧バージョンと新バージョンの平面分布図による比較旧バージョンと新バージョンの差異について調べる

45 背景大気海洋相互作用人工衛星技術の発達により詳細な解析が可能となった Minobe et al.(2008)では湾流(Gulf Streeam)域における数値モデルの解析結果従来の大気から海洋ではなくを用いた解析で高度約9000mまで高ＳＳＴ高風速海洋からの影響が及ぶ事を示唆海洋から大気への作用を示唆低ＳＳＴ低風速中緯度の湾流および黒潮続流域における TMI 2001/4-6 平均場(Xie,2005) 大気ー海洋相互作用は重要な役割を果たしている正の相関 Color : Merged SST(東北大)水温偏差 Contour : Qscat/J-OFUROスカラー風速 (森本,2005) このような解析には高精度高信頼性の海上風データセットが必要不可欠

6年間(2000 2005)における新旧バージョンの比較両データとも1o 1o格子

46 6年間( )における新旧バージョンの比較両データとも1o 1o格子影響半径 300km 150km 高風速かつ降水多変動の傾向は同じであるレインフラッグ高風速時のアルゴリズム改良相関係数 RMSD 平均差も少ない平均差(Ver2 Ver1) 平均降水量(mm/day) Global Precipitation Analysis

47 KEO ＫＥＯ vsｖｓ各データセッ Qscat/JOFURO Ver1 ト Ver2 (2004/7/1 (2004/7/1 2005/11/ /11/09) 2006/5/ /4/16) 新旧バージョンのデータがさらに長い期間で重複する期間他データセットを含め精度検証高風速時のデータの改良 Scalar Wind Speed (m/s) 東西成分南北成分 S calar J-OFURO Name of 再構築を行った Data setsv2 (0.5)は Corr. Coeff MeanDiff RMS D Corr. Coeff MeanDiff RMS D Corr. Coeff MeanDiff RMS D QSCAT Name of Data sets QS CAT/J-OFURO2 ( _150) J-OFURO V2(0.5)は平均差が最も少なく 10 QS CAT/J-OFURO V1(1.0) 0.92 QS CAT/IFREMER 海上風全バージョンの中で最も高精度か中緯度太平洋で V2(1.0) 0.93 海上風NRA1 QS CAT/J-OFURO NRA 最良のデータセットであるつ高い信頼性 QSCAT/J-OFURO V1(1.0) QS CAT/J-OFURO V2(0.5) QS CAT/J-OFURO2 ( _150) 海面応力 5 QS CAT/IFREMER NRA NRA V2(1.0) QSCAT/J-OFURO y = x R= y = x R= keo 20 25

2n140w Zonal Meridional Name of Data sets Corr. Coeff. MeanD RMSD Wind Speed J-OFURO2 IFREMER NRA1 NRA2 0.908 0.890 0.760 0.658 0.61 0.39 1.24 0.81 0.84 0.87 1.23 1.

48 2n140w Zonal Meridional Name of Data sets Corr. Coeff. MeanD RMSD Wind Speed J-OFURO2 IFREMER NRA1 NRA Wind Stress J-OFURO2 IFREMER NRA1 NRA Corr. Coeff. MeanD RMSD ＮＷＰデータは全域で信頼性が低くＩＦＲＥＭＥＲは西部で精度が下がる 0N,110W NDBC TAO/TRAITONブイ精度検証結果 TAO/TRITON 2S,156E 2s156e Name of Data sets Wind Speed J-OFURO2 IFREMER NRA1 NRA2 Wind Stress J-OFURO2 IFREMER NRA1 NRA2 Zonal J-OFURO V2 (0.5)は Corr. Coeff. MeanD RMSD Corr. Coeff 平均差が最も少なく熱帯太平洋でも最良のデータセットである Meridional MeanD RMSD

49 各データセットのＴＡＯブイ現場観測データを用いた精度検証熱帯太平洋海域で最良のデータセットを調べる

背景ヤマセと海洋の関係図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域親潮の貫入ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温 (SST) や親潮フロントの影響

背景ヤマセと海洋の関係図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域親潮の貫入ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温 (SST) や親潮フロントの影響大気再解析データで表現されるヤマセ - モデルによる SST の違いと解析された気温への影響 - 弘前大学大学院理工学専攻佐々木実紀背景ヤマセと海洋の関係図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域親潮の貫入ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温