ベネズエラ 2013 年 3 月に 1999 年以来大統領を務めたチャベス前大統領が死去した 4 月 14 日に大統領選挙が行われ後継指名されたニコラスマドゥロ氏が正式に大統領に選出されたしかしマドゥロ大統領にはチャベス前大統領ほどの求心力がないとされ相次ぐ閣僚交代など与党内部の混乱がみ

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ちえここのえ
4 years ago
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1 2013 年 3 月に 1999 年以来大統領を務めたチャベス前大統領が死去した 4 月 14 日に大統領選挙が行われ後継指名されたニコラスマドゥロ氏が正式に大統領に選出されたしかしマドゥロ大統領にはチャベス前大統領ほどの求心力がないとされ相次ぐ閣僚交代など与党内部の混乱がみられるその一方マドゥロ政権は2013 年 11 月には大統領に立法権を与える授権法を施行し為替管理価格統制を強化するなど経済面での統制を強めているそれら政治経済の混乱を反映するように 2013 年の実質 GDP 成長率は1.3% に低下した成長率を需要項目別にみると全ての項目で前年を下回った特に国内総固定資本形成財貨サービスの輸出入はマイナ 1 ス成長を記録した 2012 年 10 月の大統領選挙対策として 2012 年に実施された公共投資増の反動が 2013 年の国内総固定資本形成の減少に影響しているまた米国の石油輸入依存度の低下や投資減に伴う生産設備の老朽化などで主要輸出部門である石油等鉱業分野の輸出が大幅に減少したさらに輸出減少や対外債務支払い増加金価格の下落に伴う外貨準備高減少が政府から民間部門への輸入決済用外貨の供給を制限し輸入減をもたらす結果となった産業部門別の成長率では石油部門が前年比 0.9% 増非石油部門は1.8% 増だった全ての産業部門で前年の成長率を下回ったが特に建設分野が前年の 16.6% 増から2.3% 減へと大きく落ち込んだ一方金融分野は21.6% 増で2012 年同様経済成長の牽引役となったそのほかの主要分野では製造業が0.3% 減商業サービス業が3.4% 増であった ( 単位 :%) 2013 年 Q1 Q2 Q3 Q4 実質 GDP 成長率民間最終消費支出政府最終消費支出国内総固定資本形成財貨サービスの輸出財貨サービスの輸入注四半期の伸び率は前年同期比出所ベネズエラ中央銀行から作成 2013 年の消費者物価上昇率は56.2% と 1999 年にチャベス前大統領が政権に就いて以来最大の上昇率を記録したベネズエラは2003 年 2 月から為替管理を行っており輸入決済用外貨の調達海外への

2 機関である社会経済権保護のための国家監督庁 (SUNDDE) を設置価格統制を通じたイン外貨準備高 ( 各期末値 ) 現預金現預金フレ抑制を強めているしかし SUNDDE 設立合計金 SDR *1 *2 その他証券割合証券後も物価上昇は続き 2014 年 4 月には前年同月 2011 年 1Q 26,861 16,538 5,856 3, Q 28,537 17,914 6,112 3, 比 61.5% を記録した一部の経済専門家は Q 31,106 21,269 5,426 3, Q 29,889 19,959 5,586 3, 年の消費者物価上昇率が70% に達すると予測し 2012 年 1Q 27,587 20,106 3,101 3, ている 2Q 28,424 19,427 4,694 3, Q 25,887 19,248 2,242 3, Q 29,887 19,987 5,468 3, 年 1Q 27,101 19,748 3,025 3, Q 25,801 18,074 3,374 3, Q 23,044 16,265 2,349 3, 固定為替レートでの外貨調達に加えこれま 4Q 21,478 15,440 1,562 3, でSITME( シトメ ) と呼ぶドル建て債権の売買 2012 年 /13 年伸び率を通じた外貨調達制度があったしかし 2013 注 *1 IMF 特別引出権 *2 ラテンアメリカ準備基金 IMFリザーブポジションなど出所ベネズエラ中央銀行年 2 月にSITMEが廃止され 3 月に新たにSICAD ( シカッド ) と呼ばれる競売形式の為替制度が導入された政府による競売を通じて外貨を調達配当金送金などには原則政府の許可が必要となる食料品医薬品などの生活必需品の輸入決済用外貨の調達には固定為替レートが適用されるが 2013 年 2 月には同レートが1ドル=4.30ボリバルから6.30ボリバルに切り下げられたベネズエラは生活必需品の多くを輸入に依存しているため為替レートの切り下げは物価上昇をもたらす結果となった外貨準備高は2013 年 12 月末には前年同期比 28.1% 減の 214 億 7,800 万ドルとなった外貨の供給には流動性の高い資産が必要になるが特に現預金証券などの減少が著しく 2013 年末には前年同期比 71.4% 減少し 15 億 6,200 万ドルとなった政府は外貨準備高減少に歯止めをかけるため 2013 年後半から民間部門への外貨供給を急速に削減したその結果食料品医薬品製造業に必要な部品原材料の輸入は大きく減少した輸入決済用外貨の供給は原則として輸入通関後になるが 2013 年は通関から外貨供給までに平均 200 日以上を要したというなおこれまでは外貨管理委員会 (CADIVI) が外貨供給実績を公表していたが 2013 年は公表しなかった基礎生活品の不足率を示すモノ不足指数は 2013 年 12 月に22.2% を記録前年同月の16.3% から同指数は大きく悪化したさらに 2014 年 1 月には 28.0% となり 2008 年 1 月以来の最高値を更新するなど物不足が深刻化している通貨供給量の指標であるM3の2013 年 12 月末残する制度だが競売ごとに応札可能な法人の業種外貨使用目的などが限定される導入後数度の制度変更を経て 2014 年は週 1 回のペースで毎回 2 億 2,000 万ドル相当の外貨が競売されている落札レートは中銀によって決定されるが 2014 年 5 月のレートは1カ月間通じて1ドル= 10.0 ボリバルだった 2013 年 11 月には新たな為替管理組織である国家貿易センター (CENCOEX) が設立され CADIVIが廃止されることとなった政府は外貨準備高の減少を民間企業による外貨不正取得によるものとし管理強化のために CENCOEXを設立したと説明している政府が為替管理を強化する一方外貨需要は増大固定為替レートの約 10 倍ドル高のレートによる違法な為替取引が横行している政府は違法取引を撲滅すべく 2014 年 3 月にSICAD Ⅱ( シカッドⅡ) と呼ばれる第 3の為替制度を導入した金融機関を通じて原則自由に外貨の売買が可能な制度だが取引の成立には中銀が介入し不透明な点が多い 2014 年 5 月の取引レートは1ドル=49ボリバル台後半で推移した SICADⅡによって外貨調達の困難さが幾分緩和されるという見方もあるが SICAD SICADⅡともに供給が需要に追い付いておらず外貨不足の解決につながっていないという見方が一般的だ政府がインフレ抑制などを目的に固定為替制度を維持するなか新制度導入は実質的な為替レートの切り下げといえる高は前年同期比 69.7% 増の1 兆 2,201 億ボリバルになった増え続ける貧困層のための社会保障費など政府の支出増を賄うために中央銀行が通貨供給量を増大させたことがその要因とされる一方政府は消費者物価高騰の要因を民間企業の投機的行為や独占にあるとし 2014 年 1 月に新たな価格監督ベネズエラ工業連合会 (CONINDUSTRIA) が2014 年第 1 四半期に加盟企業に対して行ったアンケート調査 ( 複数回答 ) によると円滑な生産活動の阻害要因について原材料不足と回答した企業は89% に上り政治不安が 2

3 87% 外貨不足が 85% となったまた本来の生産能力に対する工場稼働率の平均は前期比 7.1% ポイント低下し48.0% となった回答企業の4 割以上が2014 年第 2 四半期の経済見通しは悪化すると回答しており改善すると回答した企業は 2 割を下回った自動車業界は外貨不足による輸入部品不足の影響を大きく受けているベネズエラ自動車会議所 (CAVENEZ) によると 2013 年の自動車生産台数は前年比 31.1% 減の 7 万 1,753 台となり販売台数も 24.3% 減の 9 万 8,878 台にとどまった 2014 年に入りさらに状況は悪化同年 1~5 月の生産台数は前年同期比 83.2% 減の 5,233 台販売台数は85.6% 減の7,147 台と大きく落ち込んだトヨタ自動車は部品不足などを理由に2014 年 2 月から生産を停止したその後クライスラー ( 米国 ) イベコ( イタリア ) マック ( 米国 ) も生産を停止するなど自動車業界は危機的な状況に置かれているまた外貨不足が自動車業界以外にも影響を及ぼしている 2014 年に入り外国の航空会社が相次いでベネズエラ発着便の運航本数や座席数を減らしエアカナダやアリタリア航空などは運航を停止する事態となった政府の外貨供給制限により航空券代などの現地通貨建て収入を外貨に替えることができず燃料費などの外貨建て経費の支払いが困難になっていることがその理由だ国際航空運送協会 (IATA) によると航空会社 24 社が前述の問題を抱えており外貨との交換を待つ金額は39 億ドル相当に上っているそのほか新聞用紙の不足も問題となっている 2013 年 8 月から2014 年 4 月までの間に少なくとも新聞社 9 社が全面的もしくは一時的に操業を停止した正確な数字は公表されていないがベネズエラ商工会議所連合会 (Fedecamaras) によれば民間部門からの申請に対し供給が遅れている外貨は140 億ドルに達しているという国家統計院 (INE) が発表する貿易統計 ( 通関ベース ) によると 2013 年の輸出 ( 非石油部門のみ ) は前年比 18.2% 減の 21 億ドル輸入は 4.7% 増の 518 億 9,200 万ドルとなったなお INEは石油部門の輸出統計を発表していないため同部門を含んだ通関ベースの輸出総額は不明である輸出を品目別にみると最大シェアの化学品は9 億 9,600 万ドルで前年比 0.2% の微減にとどまったが続く金属同製品は4 億 4,900 万ドルで46.8% 減鉱産品は3 億 3,200 万ドルで 25.8% 減と大きく減少したこれら3 品目の多くは国営企業が輸出しているが外貨供給などの輸出 (FOB) 化学品金属同製品鉱産品輸送機器同部品機械類電気機器同部品プラスチックゴム製品皮革製品バッグ類食品飲料たばこその他合計 ( その他含む ) 2,566 2, 輸入 (CIF) 機械類電気機器同部品 15,735 14, 化学品 8,881 9, 農畜産物 5,606 6, 金属同製品 3,894 4, 食品飲料たばこ 2,167 3, 輸送機器同部品 2,563 2, プラスチックゴム製品 2,235 2, 繊維製品 1,598 1, その他 6,871 6, 合計 ( その他含む ) 49,549 51, 注輸出は非石油部門のみ出所国家統計院(INE) 面で政府から優遇される国営企業においてもストライキや投資減に伴う生産設備老朽化による生産縮小などの影響を受けて輸出が減退している輸入を品目別にみると国営企業が中心となって輸入を行う食品飲料たばこと農畜産物がそれぞれ前年比 42.3% 増の30 億 8,400 万ドル 23.2% 増の69 億 700 万ドルと大きく増加した一方機械類電気機器同部品は 8.9% 減の143 億 3,500 万ドルとなった外貨不足により民間部門の輸入減少が深刻化しているにもかかわらず前述のようにCIF 価格による通関ベースの輸入総額は増加した一方 FOB 価格での輸入統計をみると 2013 年の輸入総額は前年比 5.0% 減の449 億 5,200 万ドルで実際の輸入量はむしろ減少しているとみられる 2013 年は米国からの輸入が減少する一方遠方の中国ドイツフランスなどからの輸入増で運賃がかさみまた輸入決済遅延の影響で保険料が高額になったためにCIF 価格での輸入額が増加したと考えられる 2013 年の非石油部門の国地域別輸出額は米国が前年比 11.3% 減の 5 億 5,000 万ドルで 1 位中国コロンビアが続いた各国地域向け輸出額が軒並み減少する中メルコスールへの輸出は11.6% 増の2 億 900 万ドルと増加したブラジル向けは1.6% 減の1 億 7,300 万ドルだった 3

4 輸出 (FOB) 輸入 (CIF) 金額金額構成比伸び率金額金額構成比伸び率アジア大洋州 ,262 11, 日本中国 ,240 8, 韓国 , ASEAN タイマレーシアベトナムインドネシアインドニュージーランド EU ,512 7, オランダベルギースペイン ,403 1, イタリア ,152 1, ドイツ ,204 1, フランス英国中東トルコ湾岸協力会議 (GCC) 諸国北米 (NAFTA) ,249 15, 米国 ,689 11, メキシコ ,070 2, カナダアフリカ中南米 ,106 15, メルコスール ,274 7, ブラジル ,571 4, アルゼンチン , ,087 2, コロンビア ,412 2, チリエクアドル ,153 1, ペルー , パナマ ,605 1, 合計 ( その他含む ) 2,566 2, ,549 51, 注 1 輸出は非石油部門のみ 2 アジア大洋州は ASEAN+6( 日本中国韓国オーストラリアニュージーランドインド ) に台湾を加えた合計値中南米はメキシコを含まない 3 中東アフリカの地域分類は日本の外務省基準に基づく出所国家統計院 (INE) がアルゼンチンは 13.6 倍の 3,400 万ドルとなった輸入でも米国が前年比 5.6% 減の 119 億 7,300 万ドルで最大の相手国となった前年同様 2 位の中国は7.7% 増の88 億 7,400 万ドル 3 位はブラジルで 8.6% 増の 49 億 6,300 万ドルだった地域別ではアジア大洋州 EU28 中東メルコスールからの輸入が増加した特にメルコスールは輸出入ともに増加しているこれはベネズエラが2012 年 8 月にメルコスールの正式加盟国となりラテンアメリカ統合連合 (ALADI) の枠組みで締結される経済補完協定 (ACE) により 2013 年以降順次加盟国との関税が撤廃されることになったためだ例えばアルゼンチンとの間では ACE68 号によりベネズエラ産品を同国が輸入する場合は 2013 年 1 月からアルゼンチン産品をベネ 4 ズエラが輸入する場合は2014 年 1 月から関税が原則無税となっているまたウルグアイとの間では ACE63 号第二次追加議定書により 2013 年 3 月から輸出入ともに原則無税となったブラジルとの間にも署名済みのACE69 号があるがブラジル国会での批准が完了しておらず 2014 年 5 月現在発効していないなおベネズエラの関税体系は2013 年 4 月にメルコスールの関税体系に変更された同時に域外共通関税への統合も段階的に行われており 2016 年には一部のセンシティブ品目を除き全て一致させる予定だ石油部門の国地域別輸出統計はINEから発表されていないため主要国地域の統計局によるベネズエラ産原油および石油製品の輸入額をみるとベネズエラ最大の輸出相手国は米国で 2013 年の輸入額は前年比 17.5% 減ながら307 億 9,500 万ドルだった一方 2 位のインドは24.0% 増の149 億 1,300 万ドルだった近年経済関係を強めている中国は7.8% 減の126 億 1,300 万ドルとなった国営石油公社 PDVSAの年間業務報告書 2013 によると米国への原油石油製品 ( 石油精製品および液化天然ガス ) 輸出量は前年比 15.6% 減の日量 84 万バレルインドは9.8% 増の日量 40 万 3,000 バレル中国は 4.5% 増の日量 36 万 9,000 バレルであった石油部門の米国向け輸出が減少する一方中国やインド日本シンガポールなどアジア向けが伸びているシェール革命による米国の石油輸入依存度の低下とともに主要輸出先のアジアへのシフトがみられる 2014 年 5 月時点で国際収支統計が公表されていないため 2013 年の対内直接投資額は不明だが外国投資監督局 (SIEX) によると 2013 年に対内直接投資案件として

5 輸入額輸入額原油石油製品原油石油製品構成比伸び率アジア大洋州 30,560 23,504 7,056 34,166 26,149 8, 日本中国 13,673 10,480 3,193 12,613 10,209 2, 韓国全減シンガポール 3,792-3,792 5, , マレーシアインド 12,026 12,026-14,913 14, EU28 4,426 3, ,507 3, スペイン 1,578 1, ,555 1, スウェーデンオランダ英国ドイツベルギー北米 (NAFTA) 37,544 34,349 3,195 31,123 28,086 3, 米国 37,327 34,171 3,156 30,795 27,769 3, カナダメキシコアフリカ中南米 3,486 1,468 2,018 1, , ブラジルアルゼンチンエルサルバドル 207 n.a n.a ガイアナ 91 n.a n.a コロンビアボリビア 425 n.a n.a ドミニカ共和国 1, n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. ジャマイカ 1, n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 合計 ( その他含む ) 76,488 63,436 13,052 70,045 57,828 12, 注 1 各国統計局によるベネズエラからの原油 (HS コード 2709) 石油製品 (HS コード 2710) 輸入額キューバウルグアイニカラグアなど一部の国地域の統計局のデータは含まれない 2 国によって統計方法が異なるため表内に CIF 価格の輸入額 FOB 価格の輸入額などが混在する 3 アジア大洋州は ASEAN+6( 日本中国韓国オーストラリアニュージーランドインド ) に台湾を加えた合計値中南米はメキシコを含まない 4 アフリカの地域分類は日本の外務省基準に基づく出所 Global Trade Atlas( 原データは各国統計局のデータ ) よりジェトロ作成 (2014 年 5 月 22 日時点 ) 新規登録された外国企業は前年比 52 社減の 10 社で投資額は45.4% 減の6,326 万ドルだった主要な投資元はオランダフランススペインドイツ米国コスタリカだった SIEX は対内直接投資が低調だった要因として投資機会の不確実性時代錯誤的な法規制などを挙げている経済の先行き不安に加えて投資家保護が十分でない事業環境が外国からの投資を妨げる要因になったと考えられる外国企業がベネズエラに投資を行うにあたり問題となるのは為替管理によって配当金の海外送金が困難になっている点だまた消費者物価上昇率が預金金利を上回っているため国内で得た利益を預金しても実質的な価値が減少するそのため当該利益を国内で再投資せざるを得ない進出済み企業のコカコーラ ( 米国 ) ネスレ ( スイス ) ハインツ( 米国 ) キンバリークラーク ( 米国 ) などによる再投資案件はその典型だ自動車分野では既存の生産ラインを新車種用に変更するための投資がみられたなお 2013 年 11 月から12 月にかけて政府が相次いでサムスン LG プジョーナビスター ( 米国トラック製造業 ) マベ( メキシコ家電製造業 ) などの外国企業との合弁会社設立を発表したがその後の具体的な動きについては報道されていない外国企業による投資が低迷した一方石油部門への融資は活発に行われた英国 BP 社の調査によれば 2013 年末のベネズエラの原油確認埋蔵量は2,983 億バレルで世界第 1 位とされる海外への送金規制などのために投資による収益の回収が困難になる中各国石油関連企業が融資を通じて原油の長期権益確保を行う姿勢が目立つ 2013 年 5 月にロシアの国営石油会社ロスネフチが PDVSAとの合弁会社ペトロビクトリアの事業向けに 15 億ドルの融資を行うと発表したペトロビクトリアはベネズエラ中部に広がるオリノコ重質油地帯のカラボボ2 北鉱区 4 業種企業名国籍時期投資額概要自動車クライスラー米国 2013 年 6 月 4,400 万ドル Dodge Forza 製造のため既存の生産ラインを改築自動車 MMC 日本 2013 年 11 月 4,600 万ボリバル Montero( 日本名パジェロ ) 製造のため既存の生産ラインを改築通信モビスタースペイン 2013 年 7 月 7 億 2,000 万ボリバル携帯電話の 3G サービスの音質向上サービスエリア拡大食品コカコーラ米国 2013 年 7 月 1,000 万ボリバル水質改良設備設置食品ネスレスイス 2013 年 10 月 6 億 5,000 万ボリバル菓子生産拡大のためララ州の工場拡張食品ハインツ米国 2013 年 12 月 800 万ドル新パッケージの幼児用飲料生産拡大日用品キンバリークラーク米国 2013 年 4 月 2 億 3,400 万ボリバルトイレットペーパー等の生産拡大のために工場を拡張注 1 時期は投資発表ベース 2 モビスターの投資額は 2013 年上半期のみの投資額通年での投資額は不明出所各社発表および報道などから作成 5

6 東鉱区で原油開発を行う同月には米国石油サービ同様に原油輸入が継続する見込みだ原油以外ではカカス企業シュルンベルジュによるPDVSA 向け10 億ドルのオ豆やアルミニウムの塊などこれまで輸入品目の中心とリボルビングローン米国シェブロンによるPDVSA なっていたものが大きく減少した一方 2010 年以降輸入との合弁会社ペトロボスカン向け20 億ドルの融資が発表実績のなかった鉄鉱石の輸入が再開したされたペトロボスカンへの融資は西部スリア州ボスカン油田の原油生産拡大を目的としたものだまた同じく5 月に中国石油天然気集団 (CNPC) も PDVSAとの 2013 年は物価の高騰物不足の悪化外貨不足が顕著合弁会社ペトロレラシノベンサ向けに東部モナガスとなった年であったこれらの課題に対して現政権は州の原油開発を目的とした 40 億ドルの融資を発表したチャベス前大統領の経済政策を維持し価格統制による 2013 年 7 月にはロシアのガスプロムバンクが PDVSAとインフレ抑制固定相場制による為替管理を続けているガスプロムの合弁会社ペトロサモラへ10 億ドルの融資をこうした政策に不満を持つ国民は多く 2014 年 2 月 12 日 12 月にはスペインのレプソルがPDVSAとの合弁会社ペの青年の日に行われた野党支持者のデモを発端にトロキリキレ向けに12 億ドルの融資を行うことを発表し全国各地で2カ月あまりにわたり激しい抗議行動が行わた PDVSAとベネズエラ政府がこれら融資を原油生産れた同年 4 月に南米諸国連合 (UNASUR) とローマ拡大のために効果的に活用できるかが今後の課題となカトリック教会の仲介により与野党会談が実現し過熱るした抗議行動は沈静化の傾向にあるしかし与党側は新規の融資案件が相次ぐ一方ベネズエラでの石油事野党と交渉も取引も行わない取引を行うことはチャベ業から撤退を決める企業もあった 2013 年 9 月にマレースが始めた革命への裏切り行為であるとして譲歩するシアの国営石油公社ペトロナスが PDVSAなどと共同姿勢をみせていない政府は政治経済両面で難しいかじ出資している合弁会社ペトロカラボボからの撤退を決定取りを迫られているしたまた同年 10 月にはロシアのルクオイルがオリノコ重質油地帯のフニン6 鉱区の開発から撤退すると発表した ( 単位 :1,000 ドル %) 日本側の貿易統計 ( 通関ベース ) によると 2013 年のベネズエラ向け輸出額は前年比 21.8% 減の 6 億 7,470 万ドルに減少する一方ベネズエラからの輸入額は 82.1% 増の 4 億 9,826 万ドルと大きく増加した輸出上位 5 品目には自動車およびその部品が並び全体の 59.1% を占めるが乗用自動車その他の自動車以外は全て前年比減少したベネズエラにはトヨタ自動車のほか双日が出資して三菱ブランド車などを組み立てる MMCの工場があり日本から基幹部品が輸出されているしかし政府による外貨供給の制限や遅延またそれらに起因する輸入規制強化により生産に必要な部品の輸入が滞り 2013 年の生産は両社とも減少した輸入では原油が構成比 95.8% と突出しており前年比 95.4% 増の4 億 7,744 万ドルとなった 2011 年 6 月に伊藤忠商事と三菱商事などがPDVSA に対する融資契約を締結したが融資の返済は原油や石油製品の輸出を通じて行うとされておりその結果が輸入実績に表れている契約期間は 15 年間の長期にわたるため 2014 年以降も輸出 (FOB) 乗用自動車その他の自動車 180, , 貨物自動車 121, , 自動車用部分品および付属品 68,165 50, ピストン式火花点火内燃機関 52,879 32, 原動機付きシャシー 32,551 24, ポンプ圧縮機ファン等 67,911 20, 加熱用冷却用機器 , ,772.8 モーターサイクル等 19,261 17, 変速機伝道軸歯車等 6,504 13, エンジン用の部品 12,903 13, その他 300, , 合計 862, , 輸入 (CIF) 石油および瀝青油 ( 原油 ) 244, , 鉄鉱石 - 9, 全増カカオ豆 18,555 5, アルミニウムの塊 9,401 5, エチルアルコールおよび蒸留酒等アルブミン卵白全増チョコレート等自動車用部分品および付属品 ,050.4 再輸入品腰掛けおよびその部分品全増その他合計 273, , 出所 World Trade Atlas( 原データは財務省貿易統計 ) よりジェトロ作成 (2014 年 5 月 22 日時点 ) 6

1. 世界における日経済人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

1. 世界における日経済人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 日経済情勢 217 年 7 月外務省 1 1. 世界における日経済人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 21.8% 41.1% 中国 11.3% 32.8% 米国