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1 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (1) 発 行 所 東 海 地 方 会 ニュース 編 集 事 務 局 愛 知 県 長 久 手 市 岩 作 雁 又 1 番 地 1 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 衛 生 学 講 座 内 電 話 (0561) FAX(0561) 発 行 責 任 者 柴 田 英 治 題 字 皿 井 進 筆 振 動 障 害 との 35 年 間 の 関 わり 巻 頭 言 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 ( 保 健 学 ) 榊 原 久 孝 私 も 知 らないうちに 還 暦 を 迎 え 振 動 障 害 との 関 わりも 35 年 を 超 えるまでになりました 私 が 最 初 に 振 動 障 害 と 関 わるよ うになったのは まだ 医 学 部 学 生 (4 年 生 )の 時 の 昭 和 50 ~ 51 年 ( 年 )です 当 時 学 生 サ ー ク ル の 名 大 医 療 フィー ル ド( M M F ) に 参 加 していて 無 医 村 での 検 診 などの 活 動 をしていま したが 新 たな 活 動 として 当 時 衛 生 学 教 室 にみえた 山 田 信 也 先 生 に 岐 阜 県 恵 那 郡 の 上 矢 作 診 療 所 長 ( 当 時 ) 大 島 紀 玖 夫 先 生 を 紹 介 していただき そこで 林 業 労 働 者 の 振 動 障 害 検 診 を 行 ったのが 始 まりです 検 診 では 松 本 忠 雄 先 生 に 診 察 医 になっていただき 問 診 や 検 査 を 私 達 が 分 担 しておこないました この 検 診 が この 地 域 で 最 初 の 振 動 障 害 検 診 で 数 十 人 の 受 診 があ り 4 割 近 くの 受 診 者 に 手 指 の 白 ろう 現 象 やしびれが あり 手 指 疼 痛 が 強 く 夜 間 もしびれや 疼 痛 で 目 が 覚 めるなどの 訴 えがみられました 今 から 振 り 返 りますと 昭 和 50 年 に 基 発 第 610 号 チェンソー 取 扱 い 業 務 に 係 る 健 康 管 理 の 推 進 につい て がでていますので 私 達 の 検 診 は 全 国 的 にも 早 い 時 期 の 検 診 であったといえます この 昭 和 50 年 の 通 達 を 始 めとして 振 動 障 害 対 策 は 東 海 地 方 の 山 田 信 也 先 生 や 岩 田 弘 敏 先 生 などのご 尽 力 で 1970 年 代 に 予 防 対 策 健 康 診 断 や 治 療 などの 対 策 が 施 行 されてき ました これらの 対 策 が 始 まって 30 年 を 超 えており 最 近 の 振 動 障 害 研 究 や 予 防 対 策 の 国 際 動 向 を 踏 まえて 改 訂 されたのが 平 成 21 年 の 新 しい 予 防 対 策 指 針 で す これは 労 働 安 全 衛 生 総 合 研 究 所 ( 当 時 )の 前 田 節 雄 先 生 を 中 心 に 私 や 井 奈 波 良 一 先 生 ( 岐 阜 大 学 )な ども 加 わった 振 動 障 害 等 の 防 止 に 係 る 作 業 管 理 のあ り 方 検 討 会 で 検 討 したもので 国 際 標 準 化 機 構 (ISO) や EU 振 動 指 令 などの 内 容 を 踏 まえたものです その 特 徴 として 1つは 振 動 工 具 の 振 動 値 (3 軸 合 成 値 )を 工 具 や 取 扱 説 明 書 などに 明 示 すること 2 つ 目 は 工 具 振 動 値 と 1 日 の 使 用 曝 露 時 間 によって 日 振 動 暴 露 量 A(8)を 求 めて その 値 が 5.0m/s 2 未 満 に なるように 現 場 での 振 動 曝 露 管 理 をするとしたことで す 工 具 振 動 値 を 具 体 的 に 把 握 して 振 動 障 害 リスクを 評 価 管 理 することを 求 めるもので これは EU や 米 国 と 軌 を 一 にする 内 容 で 障 害 の 発 生 予 防 に 重 点 をおい たものです 東 海 地 方 は 製 造 業 が 盛 んな 地 域 として 振 動 障 害 や 有 機 溶 剤 じん 肺 頸 肩 腕 障 害 など 現 場 課 題 に 即 した 産 業 衛 生 の 研 究 活 動 が 活 発 になされてきました 時 代 の 変 化 は 急 速 ですが 現 場 の 変 化 に 注 目 して 予 防 重 視 の 対 応 を 心 がけていければと 思 います 手 指 レイノー 現 象 の 発 症 時 第 5 回 日 本 人 体 振 動 研 究 会 (1997 年 犬 山 にて 開 催 )

2 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (2) 開 催 報 告 平 成 25 年 度 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 学 会 の 特 別 講 演 1 2に 参 加 して 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 公 衆 衛 生 学 八 谷 寛 特 別 講 演 1: 環 境 因 子 によ る 健 康 障 害 のメカニズムを 追 及 する- 基 礎 研 究 の 成 果 を 産 業 現 場 へ-( 名 古 屋 大 学 環 境 労 働 衛 生 学 教 授 加 藤 昌 志 先 生 ) 加 藤 先 生 は 可 聴 域 騒 音 による 聴 覚 障 害 発 生 には cret 分 子 という 遺 伝 的 感 受 性 が 存 在 することを 証 明 し 騒 音 曝 露 の 健 康 リスク 評 価 では 超 高 音 域 (12kHz)の 聴 覚 閾 値 をバイオマー カーに 採 用 することで 感 受 性 を 持 つ 若 年 者 の 聴 力 低 下 を 鋭 敏 に 評 価 でき 有 用 である 可 能 性 をはじめに 提 示 されました 次 に 産 業 現 場 で 曝 露 される 騒 音 の 40% を 占 める 低 周 波 騒 音 による 平 衡 感 覚 障 害 の メカニズムを 解 明 し 抗 酸 化 剤 服 用 による 予 防 的 介 入 の 有 効 性 について 検 討 中 であることを 紹 介 されまし た 最 後 に ベトナムやバングラディッシュに 存 在 す る 癌 多 発 地 域 の 飲 料 水 がヒ 素 に 加 えバリウムにも 汚 染 されていることを 明 らかにし わずか 15 秒 でそれ らを 除 去 する 浄 化 剤 の 開 発 ( 特 許 )に 関 する 非 常 に 先 進 的 かつ 実 用 的 な 研 究 を 報 告 されました いずれも 疾 病 や 障 害 に 対 する 臨 床 的 問 題 意 識 に 端 を 発 し 開 始 され その 基 礎 的 研 究 成 果 を 社 会 へ 応 用 させた 社 会 医 学 的 研 究 であり そのインパクトの 大 きさに 驚 きまし た 特 別 講 演 2: 職 場 のメンタルヘルスと 法 - 現 場 で 生 じ 易 い 困 難 課 題 への 法 的 に 適 正 な 対 応 法 -( 近 畿 大 学 法 学 部 教 授 三 柴 丈 典 先 生 ) メンタルヘルス 法 務 を 平 時 と 問 題 発 生 時 に 分 け 問 題 が 多 発 する 事 業 所 にあっては 採 用 配 置 モチベー ション 教 育 研 修 職 務 設 計 といった 平 時 の 人 事 労 務 管 理 の 基 本 の 立 て 直 しが 必 要 であることをはじめに 指 摘 されました 次 に メンタルヘルス 症 例 への 対 応 が 必 要 な 問 題 発 生 時 の 原 則 として 手 続 的 理 性 と 専 門 家 ( 医 )の 関 与 の 重 要 性 を 強 調 しました 今 回 の 講 演 では 特 に 離 職 に 関 する 手 続 的 理 性 の 具 体 的 内 容 が 人 格 障 害 事 例 の 判 例 を 題 材 に 詳 しく 解 説 されまし た すなわち 復 職 ( 快 復 )でなければ 離 職 に 至 る 合 理 的 な 手 続 (ロードマップ)を 策 定 し 公 正 に 運 用 す ることの 法 務 的 重 要 性 についてです その 手 続 の 中 に 専 門 医 の 関 与 が 含 まれます 三 柴 先 生 の 暖 かい 人 柄 が 現 れていたと 思 われたのが 座 長 の 小 林 章 雄 先 生 から の スムーズに 離 職 させた 人 はどこへ 行 く との 質 問 に 人 間 再 生 とお 答 えになられ 本 来 の 関 心 は 離 職 者 支 援 の 活 動 にあることを 述 べられたことです ま た カンドー 事 件 の 判 決 で その 他 の 疾 病 罹 患 者 へ の 対 応 との 不 平 等 という 判 旨 に それでは 疾 病 や 障 害 を 有 する 人 は 全 て 解 雇 にしてしまえばいい とい う 解 釈 も 成 り 立 つという 憤 り 産 業 医 の 関 与 の 不 十 分 さを 悔 やんだ 発 言 があったことです 企 業 だけ 地 域 に 戻 った 離 職 者 だけでなく 生 涯 を 通 した 人 間 支 援 へ の 希 求 が 根 底 に 流 れる 素 晴 らしい 講 演 でした

3 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (3) 平 成 25 年 度 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 学 会 ミニシンポジウムに 参 加 して パナソニック 株 式 会 社 エコソリューションズ 社 名 古 屋 中 村 ビル 健 康 管 理 室 塚 田 月 美 医 師 と 看 護 師 保 健 師 の 免 許 取 得 者 のうち 産 業 保 健 に 従 事 している 数 の 少 なさ そ して 医 学 部 教 育 と 看 護 学 部 教 育 の 変 化 があったことが 柴 田 英 治 先 生 ( 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 衛 生 学 )と 水 谷 聖 子 先 生 ( 愛 知 医 科 大 学 看 護 学 部 )の 共 通 した 内 容 として 印 象 に 残 りました 昭 和 平 成 の 社 会 的 な 変 化 のなか 学 生 社 会 人 と して また 産 業 保 健 分 野 の 専 門 職 として 育 ててい ただいた 環 境 等 あらゆることを 思 い 出 しながら 参 加 することができました 学 生 時 代 の 実 習 では 自 営 業 の 方 や 小 規 模 工 場 の 方 々の 定 期 健 康 診 断 を 保 健 所 が 実 施 しており 特 徴 のある 健 診 として 保 健 所 実 習 のま とめでは じん 肺 健 診 について 実 習 の 学 びとしてグ ループ 発 表 をしたこと そして 社 会 人 になってから は 先 輩 保 健 師 の 背 中 をみて ドキドキ しながら 職 場 訪 問 に 同 行 したこと 安 全 衛 生 委 員 会 デビューは 担 当 の 衛 生 管 理 者 から 知 ってもらうことが 大 切! と デビュー 紹 介 をしていただいたこと そのような ことを 思 い 出 しながら 専 門 性 を 教 える 専 門 職 の 関 わりが 教 育 制 度 の 変 化 や 事 業 場 の 雇 用 形 態 の 変 化 とともに 希 薄 になったのではないかと 思 いました 東 海 地 方 会 には 活 発 に 活 躍 をされている 産 業 医 産 業 看 護 職 衛 生 管 理 者 等 が 多 く 歴 史 の 重 みと 学 び 取 る 機 会 の 多 さには 恵 まれた 環 境 だと 思 います また 所 属 する 事 業 場 組 織 の 産 業 保 健 専 門 職 への 理 解 の 高 さ 協 働 性 の 高 さは 先 輩 たちが 残 してくれた 宝 物 だと 思 います 学 会 として 職 能 として 専 門 性 を 後 輩 に 伝 えて 育 てることの 重 要 性 を 感 じました 一 方 で 看 護 職 の 場 合 産 業 保 健 に 従 事 している 数 の 少 なさと 従 事 している 所 在 が 行 政 にも 職 能 団 体 にも 伝 わらない 現 状 があり 平 成 22 年 4 月 からの 新 人 看 護 職 員 の 卒 後 臨 床 研 修 ( 努 力 義 務 )を 受 ける 機 会 が 得 られていない 現 状 があります 継 続 的 な 教 育 を 維 持 していくためには 学 会 としても 行 政 や 職 能 団 体 との 連 携 を 図 っていくこ とが 必 要 だとミニシンポジウムに 参 加 して 感 じました 第 26 回 産 業 保 健 スタッフのための 研 修 会 開 催 の 御 報 告 日 本 ガイシ 中 元 健 吾 第 26 回 産 業 保 健 スタッフの ための 研 修 会 を 名 古 屋 市 の 名 城 大 学 薬 学 部 にて 平 成 26 年 2 月 22 日 に 開 催 いたしま した 当 日 は 晴 天 にも 恵 まれ 113 名 からの 参 加 を 頂 きまし た 高 年 齢 労 働 者 メンタルへルス 栄 養 指 導 化 学 物 質 管 理 について6 名 の 先 生 方 に 講 演 をして 頂 き ました 講 演 Ⅰ-1では 佐 藤 博 貴 先 生 (ブラザー 工 業 産 業 医 )に 定 年 延 長 に 伴 う 産 業 保 健 活 動 での 健 康 管 理 というテーマで 御 講 演 頂 き 産 業 保 健 の 目 的 を 明 確 化 し コーディネーターとしての 役 割 を 意 識 してのバラ

4 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (4) ンスのとれた 活 動 の 報 告 を 通 じて セルフケア( 自 己 保 健 義 務 ) ラインケア( 安 全 配 慮 義 務 )の 視 点 から の 取 組 みの 重 要 性 とともに バランスのとれた 活 動 が 今 後 多 様 化 する 産 業 保 健 には 益 々 重 要 であると 再 認 識 させられました 講 演 Ⅰ - 2では 赤 津 順 一 先 生 ( 中 部 電 力 産 業 医 ) に 転 倒 災 害 の 防 止 について~ 健 康 管 理 職 場 改 善 の 観 点 から~ というテーマで 御 講 演 頂 き 作 業 環 境 管 理 作 業 管 理 の 両 面 からの 対 策 の 重 要 性 が 述 べられ 職 場 の 段 差 をなくした 結 果 職 場 外 で 転 倒 する 事 例 が 散 見 されるようになったとの 報 告 もあるように 便 利 になってきて 体 幹 のバランスが 低 下 してきている 現 状 において 転 倒 しにくい 体 作 り 対 策 が 今 後 の 課 題 ではないかと 感 じました 講 演 Ⅱでは 井 原 裕 先 生 ( 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 こ ころの 診 療 科 )に 薬 に 頼 らない 精 神 医 学 労 働 者 に 伝 えるべきセルフケアとは? というテーマで 御 講 演 頂 きました 抗 うつ 薬 の 時 代 は 終 わった という 薬 物 依 存 型 の 精 神 医 療 への 警 鐘 は 私 自 身 も 産 業 医 を 行 っ ていると 非 常 に 納 得 できる 部 分 がありました 例 えば 抗 うつ 薬 使 用 量 やメンタルクリニックが 増 えたため に 薬 の 服 用 が 必 要 でない 方 が うつ 病 にさせられ 薬 を 飲 まされている 患 者 数 が 増 えていると 考 えざるを 得 ないような 実 状 を 目 の 当 たりにすると 我 々 産 業 保 健 スタッフは 社 員 を 不 要 な 薬 物 治 療 から 守 るために 調 子 が 悪 い 場 合 は 医 療 機 関 へ ではなく 調 子 が 悪 い 場 合 は 睡 眠 飲 酒 運 動 等 の 生 活 習 慣 を 見 直 す こと をしっかりと 教 育 する 必 要 があると 感 じました 今 後 精 神 的 健 康 の 状 況 を 把 握 するための 検 査 が 義 務 化 さ れ うつ 病 患 者 が 精 神 医 療 によって 増 やされる 可 能 性 が 大 いにあり 検 査 結 果 通 知 の 際 のコメントをどのよ うに 行 うかは 非 常 に 重 要 な 位 置 づけになると 改 めて 感 じました 講 演 Ⅲでは 鈴 木 志 保 子 先 生 ( 神 奈 川 県 立 保 健 福 祉 大 学 栄 養 学 科 )に 食 の 行 動 変 容 につながる 栄 養 指 導 というテーマで 御 講 演 頂 き 私 自 身 特 定 保 健 指 導 前 後 での 健 康 診 断 の 所 見 の 改 善 率 が 低 い 印 象 を 持 ってお り 今 後 多 大 なコストをかけて 保 険 者 が 実 施 している 特 定 保 健 指 導 の 質 の 向 上 が 喫 緊 の 課 題 と 感 じておりま す 健 康 情 報 健 康 アプリ 健 康 サイト 等 様 々なツー ルが 社 員 に 身 近 な 所 に 存 在 している 中 で 指 導 者 の 質 がますます 問 われている 中 で エビデンスに 基 づいた 栄 養 指 導 や 厚 労 省 の 対 応 は 非 常 に 参 考 になる 内 容 だっ たと 感 じました 講 演 Ⅳ - 1では 榊 原 洋 子 先 生 ( 愛 知 教 育 大 学 保 健 環 境 センター)に 法 的 側 面 からみた 化 学 物 質 管 理 の 現 状 と 現 在 の 化 学 物 質 管 理 における 課 題 というテーマ で 御 講 演 頂 き 今 後 化 学 物 質 のリスクアセスメントが 義 務 化 される 中 でリスクアセスメントの 運 用 の 大 前 提 となる 労 働 者 のリスク 認 識 の 向 上 をどのように 行 っ ていくかが 非 常 に 重 要 な 課 題 になると 感 じました 講 演 Ⅳ-2では 山 下 素 弘 先 生 ( 大 同 分 析 リサーチ) に 作 業 環 境 測 定 機 関 は 作 業 環 境 測 定 における 測 定 評 価 改 善 にどのように 関 わっていくべきか? とい うテーマで 御 講 演 頂 き 作 業 環 境 測 定 は 測 定 機 関 に 丸 投 げして 企 業 内 の 化 学 物 質 等 に 関 する 専 門 的 知 識 を 持 った 衛 生 管 理 者 等 が 育 成 されにくい 現 状 の 中 で 測 定 機 関 自 身 が 測 定 費 用 の 価 格 競 争 に 飲 み 込 まれるこ となく 企 業 内 の 人 材 を 一 緒 に 育 てていく 役 割 を 担 っ て 頂 ければと 感 じました 今 後 産 業 保 健 が 直 面 する 問 題 はますます 多 様 性 を 増 すと 考 えております 今 回 の 研 修 でセルフケア ライ ンケアの 両 方 の 視 点 からのバランスのとれた 活 動 産 業 保 健 スタッフの 専 門 職 としての 質 の 向 上 の 重 要 性 を 参 加 者 の 方 は 再 認 識 できたのではと 感 じております 本 研 修 会 は 今 後 も 継 続 して 開 催 する 予 定 です 今 後 とも 皆 様 からの 御 支 援 御 鞭 撻 のほどよろしくお 願 い 致 します

5 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (5) 第 5 回 産 業 衛 生 学 術 研 究 討 論 会 に 参 加 して 三 菱 電 機 名 古 屋 製 作 所 水 口 要 平 2014 年 2 月 15 日 に 名 古 屋 市 立 大 学 にて 開 催 された 学 術 研 究 討 論 会 に 参 加 しました 当 研 究 会 は 発 足 5 年 目 であ り 今 回 は 産 業 衛 生 学 術 調 査 研 究 何 をしたい 何 がで きる とのテーマの 下 第 一 部 では 新 日 鐵 住 金 名 古 屋 製 鐵 所 の 守 田 祐 作 先 生 およ び 筆 者 より 現 場 産 業 医 活 動 の 現 状 およびこれまでの 研 究 活 動 について 報 告 を 行 いました 守 田 先 生 からは 労 働 災 害 と 喫 煙 率 との 関 係 につい て 日 本 産 業 衛 生 学 会 全 国 協 議 会 ポスター 賞 受 賞 に 至 る までの 経 緯 について 職 場 の 理 解 を 得 ることや 統 計 処 理 の 苦 労 話 を 混 じえた 報 告 がありました また 筆 者 か らは 学 会 発 表 に 際 して 指 導 者 から 専 門 家 レビューを 受 けることの 重 要 性 および 現 在 の 産 業 保 健 実 務 の 実 情 を 踏 まえ 研 究 に 必 要 な 課 題 について 報 告 しました 第 二 部 では 東 海 地 方 会 産 業 医 への 研 究 支 援 の 在 り 方 について 世 話 人 である 斎 藤 政 彦 先 生 上 島 通 浩 先 生 をはじめ 出 席 された 先 生 方 を 交 えて 今 後 の 連 携 および 進 め 方 について 議 論 提 案 がありました 第 一 部 での 発 表 の 中 でも 課 題 として 挙 げられましたが 研 究 を 進 めるうえでは 研 究 デザインや 統 計 処 理 等 につい て 相 談 できる 専 門 家 がいること および 発 表 につい て 所 属 企 業 での 理 解 を 得 ることが 重 要 であるとの 共 通 認 識 が 持 たれました また 東 海 地 方 会 学 会 での 演 題 発 表 促 進 若 手 を 支 援 するための 場 の 設 定 など 今 後 の 支 援 の 在 り 方 について 幾 つかの 提 案 がありました 研 究 は 好 き であることが 前 提 ではあるものの ともすれば 孤 立 しがちな 産 業 保 健 実 務 の 中 で 当 研 究 会 を 初 めとした 様 々な 場 面 で 刺 激 を 受 けることが 研 究 への 足 掛 かりになるのではないかと 思 います 産 業 保 健 実 務 活 動 と 研 究 活 動 との 両 立 の 重 要 性 について 改 めて 認 識 する 貴 重 な 機 会 になりました 産 業 衛 生 技 術 部 会 第 5 回 特 別 企 画 に 参 加 して 静 岡 県 産 業 環 境 センター 清 水 正 昭 はじめに 去 る2013 年 12 月 14 日 に 浜 松 市 で 開 催 された 産 業 衛 生 技 術 部 会 第 5 回 特 別 企 画 に 参 加 し ましたので その 概 要 を 報 告 し ます 講 演 は2 部 構 成 で 参 加 者 数 は 会 員 17 名 非 会 員 11 名 の 計 28 名 でした 講 演 1 岩 切 一 幸 先 生 ( 独 立 行 政 法 人 労 働 安 全 衛 生 総 合 研 究 所 ) 職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 指 針 の 改 訂 について 職 場 の 衛 生 管 理 者 等 から 平 成 6 年 9 月 発 表 の 職 場 に おける 腰 痛 予 防 対 策 指 針 は 労 働 現 場 で 具 体 的 な 腰 痛 対 策 が 立 てにくいとの 声 があり 平 成 25 年 6 月 に 約 19 年 ぶりに 新 腰 痛 指 針 が 発 表 されました 今 回 の 改 訂 により 現 在 の 労 働 現 場 に 合 った 内 容 になり より 具 体 的 な 腰 痛 対 策 が 立 て 易 くなっています また 腰 痛 が 多 発 している 社 会 福 祉 施 設 の 管 理 者 等 を 対 象 とした 講 習 会 等 が 計 画 されており 今 後 は 新 腰 痛 指 針 の 積 極 的 な 活 用 により 医 療 関 係 者 を 中 心 とし た 腰 痛 の 労 働 災 害 の 減 少 が 期 待 されます 講 演 2 外 山 尚 紀 先 生 (NPO 法 人 東 京 労 働 安 全 衛 生 センター) 東 日 本 大 震 災 とアスベスト 問 題 先 の 東 日 本 大 震 災 で 破 壊 された 建 築 物 や 不 適 切 な 解 体 工 事 等 からアスベストの 飛 散 が 問 題 になっており アスベストによる 健 康 被 害 が 懸 念 されています アスベスト 対 策 において 重 要 なのは リスクの 特 徴 と 危 険 な 作 業 や 場 所 の 把 握 適 切 な 工 法 による 解 体 工 事 と 労 働 者 のマスクの 着 用 さらにアスベスト 含 有 建 材 の 見 分 け 方 マスクのフィットテスト 等 を 取 入 れた 対 策 指 向 の 取 組 み 等 であることを 認 識 しました 結 びに 演 者 お 二 人 共 に 国 の 検 討 会 や 審 議 会 等 の 委 員 を 務 め 現 場 の 事 情 にも 精 通 されているため より 踏 み 込 んだ 内 容 が 聞 け 質 疑 応 答 時 間 も 不 足 がちになるほど の 盛 り 上 がりでした タイムリーな 話 題 による 情 報 交 流 や 関 係 各 位 との 懇 親 も 含 め 今 後 も 積 極 的 に 特 別 企 画 に 参 加 して 行 きたいと 思 いを 新 たにしたところで す

6 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (6) 会 員 の 声 近 況 報 告 ニュース 編 集 責 任 者 を 担 当 して 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 衛 生 学 谷 脇 弘 茂 東 海 地 方 会 ニュースは 昭 和 59(1984) 年 9 月 1 日 発 刊 された 第 1 号 を 皮 切 りに 1 月 号 5 月 号 9 月 号 の 年 3 回 発 刊 してきました 編 集 責 任 者 は 第 1 号 から 第 27 号 (1984~93 年 )までが ( 故 ) 岩 井 淳 先 生 第 28 号 から 第 46 号 (1993~99 年 )が 吉 田 勉 先 生 が 担 当 され 第 47 号 から 第 75 号 (1999~2009 年 )まで 私 が 担 当 しました その 後 柴 田 英 治 先 生 石 川 浩 二 先 生 に 受 け 継 がれています 私 は 第 23 号 (1991 年 )からニュース 編 集 委 員 を 担 当 し 主 に 事 務 局 の 仕 事 ( 原 稿 依 頼 や 編 集 委 員 会 開 催 案 内 協 賛 金 依 頼 印 刷 校 正 等 )をしていました 編 集 委 員 会 は 各 号 で2 回 開 催 し 編 集 委 員 が 集 まりやす い 名 大 医 学 部 衛 生 学 教 室 や 鶴 友 会 館 を 利 用 していまし た 当 初 の 原 稿 依 頼 や 編 集 委 員 会 の 連 絡 は 全 て 郵 便 で 行 っていました 昭 和 62 年 頃 予 め 決 めていた 編 集 委 員 会 の 日 に 高 速 道 路 が 交 通 事 故 のため 渋 滞 し 時 間 内 に 到 着 できないことがありました 校 正 原 稿 は 私 が 持 っていましたので 日 を 変 えて 再 度 集 まってい ただくという 苦 い 経 験 もありました 事 務 局 を 担 当 し ている 時 東 海 地 方 会 で 何 かイベントが 開 催 されます と 必 ず 参 加 し イベント 会 場 の 写 真 を 撮 影 していまし たので 写 真 の 腕 も 上 がりました 以 上 編 集 委 員 から 編 集 責 任 者 を 担 当 して 原 稿 執 筆 者 をはじめ 編 集 委 員 の 先 生 方 には 大 変 お 世 話 にな りました この 場 を 借 りてお 礼 申 し 上 げます またこ れからの 地 方 会 ニュースの 発 展 に 期 待 を 寄 せます 現 在 は 石 綿 工 場 退 職 者 の 健 康 管 理 手 帳 健 診 住 民 健 診 による 石 綿 関 連 疾 患 の 調 査 N,N-ジ メチルホルムアミド(DMF) 対 策 等 に 取 り 組 んで います 大 学 内 では 広 報 委 員 を 務 めています また 愛 知 県 環 境 影 響 評 価 審 査 会 委 員 としても 活 動 していま す 今 後 とも 宜 しくお 願 い 申 し 上 げます 近 況 報 告 初 心 にかえって 本 田 技 研 工 業 浜 松 健 康 管 理 センター 足 立 留 美 子 昨 年 9 月 から 浜 松 市 のホン ダの 専 属 産 業 医 として 勤 務 し ております 浜 松 のホンダは 20 年 前 私 が 産 業 医 を 目 指 すきっかけ となった 事 業 所 です 当 時 所 属 していた 浜 松 医 大 公 衆 衛 生 学 教 室 の 竹 内 教 授 から 浜 松 製 作 所 の 産 業 医 の 鎌 田 先 生 をご 紹 介 頂 き 工 場 見 学 をさせて 頂 いたり 健 康 管 理 について 教 えて 頂 いたことが 私 の 産 業 医 への 一 歩 となったのです あれから20 年 ホンダ 発 祥 の 地 である 浜 松 製 作 所 は バイクの 製 造 から2009 年 にクルマのトラン スミッションを 製 造 する 工 場 となり 今 年 度 からは 事 業 所 の 名 称 も 浜 松 製 作 所 から トランスミッ ション 製 造 部 に 変 更 されました このような 変 革 の 中 ホンダの 健 康 管 理 も 変 わり つつあります ホンダの 各 々の 事 業 所 の 健 康 管 理 セ ンターには 健 診 部 門 診 療 部 門 産 業 保 健 部 門 の3つの 機 能 があります 浜 松 も 同 様 ですが 近 年 我 が 国 の 産 業 保 健 の 流 れと 共 に3つ 目 の 産 業 保 健 部 門 の 業 務 が 増 加 しています メンタルヘル ス 対 策 化 学 物 質 管 理 の 強 化 に 伴 う 有 害 業 務 対 策 従 業 員 の 高 年 齢 化 に 伴 う 健 康 問 題 健 診 の 事 後 措 置 の 徹 底 等 々 直 面 している 課 題 は 山 積 み です 特 にメンタルヘルス 対 策 は 経 営 の 重 要 課 題 として 人 間 尊 重 の 理 念 に 基 づき 2009 年 に オール Honda 心 の 健 康 づくり 方 針 を 打 ち 出 し 各 事 業 所 で 推 進 しています 産 業 医 の 一 歩 を 踏 み 出 した 浜 松 のホンダで 初 心 に 帰 って 産 業 医 業 務 により 一 層 励 んでいきたいと 思 いますので 皆 様 のご 指 導 ご 鞭 撻 の 程 よろしくお 願 い 申 し 上 げます

7 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (7) 転 任 のご 挨 拶 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 看 護 学 専 攻 渡 井 いずみ 2012 年 4 月 に 前 任 の 東 京 大 学 から 名 古 屋 大 学 に 転 任 し それに 伴 い 関 東 地 方 会 から 東 海 地 方 会 に 移 りました 東 海 地 区 は 国 内 有 数 の 製 造 拠 点 で あり この 地 で 産 業 保 健 の 研 究 教 育 に 関 わることが 出 来 ることを 大 変 嬉 しく 思 っています 私 は 平 成 元 年 に 千 葉 大 学 看 護 学 部 を 卒 業 し 病 院 で の 臨 床 経 験 を 経 て 富 士 通 の 保 健 師 として10 年 余 り 勤 務 し システムエンジニアを 中 心 とした 従 業 員 の 健 康 管 理 業 務 に 従 事 致 しました 法 制 化 以 前 から 過 重 労 働 者 への 健 康 面 談 やセルフケア ラインケアとしての メンタルヘルス 教 育 を 行 うなど 先 進 的 な 実 践 を 行 って いる 企 業 で 貴 重 な 経 験 を 積 むことが 出 来 ました 東 京 大 学 大 学 院 に 進 学 後 は 地 域 看 護 学 の 研 究 室 に 所 属 し 公 衆 衛 生 看 護 学 なかでも 産 業 看 護 やワーク ライ フ バランス 男 女 共 同 参 画 に 関 するテーマを 中 心 に 研 究 教 育 実 践 に 携 わりました 現 在 の 職 場 では 東 海 地 区 の 様 々な 地 域 や 企 業 で 学 生 実 習 をさせて 頂 いており 卒 業 生 も 育 ってきていま す 関 東 地 区 とは 異 なるこの 地 域 の 特 性 に 合 わせた またモノづくりの 現 場 に 求 められる 保 健 師 とは 何 か またそこで 活 躍 できる 保 健 師 をどう 育 成 するか 試 行 錯 誤 の 日 々です 東 海 地 区 での 経 験 も 浅 く 至 らない 点 も 多 いと 思 いま すが 学 会 や 産 業 保 健 の 発 展 にお 役 に 立 てるよう 努 力 していきたいと 考 えています 今 後 ともご 指 導 ご 鞭 撻 のほど どうぞよろしくお 願 いいたします 入 会 のご 挨 拶 ジヤトコ 株 式 会 社 健 康 サポート 室 實 沢 理 恵 この 度 日 本 産 業 衛 生 学 会 へ 入 会 し 東 海 地 方 会 へ 仲 間 入 りさせていただきました 弊 社 は 自 動 車 のオートマ チックトランスミッション ( 自 動 変 速 機 :AT/CVT) 専 門 メーカーで 日 産 三 菱 スズキなどの 国 内 メーカーをはじめ ルノー GMな ど 世 界 の 自 動 車 メーカーにAT/CVTを 供 給 していま す 私 は 以 前 病 院 の 健 康 管 理 センターで 勤 務 してい ました 出 張 健 診 や 人 間 ドックの 指 導 を 通 じて 受 診 者 の 継 続 的 な 支 援 を 行 えないもどかしさを 感 じ 産 業 保 健 師 としてこのような 方 々への 支 援 を 行 いた いとの 思 いより 今 の 会 社 へ 入 社 しました 今 の 会 社 で 最 初 に 思 ったことは 事 務 的 な 作 業 が 多 く 昔 ながらの 診 療 所 としてのカラーが 強 いこと でした 産 業 保 健 師 の 役 割 は 社 員 の 健 康 管 理 を 行 うことが 重 要 なポイントと 考 えます そのために どのような 対 策 をすればよいか 考 え それを 実 施 し ていくことが 業 務 の 中 心 と 感 じており 産 業 医 産 業 保 健 スタッフと 連 携 をとり 社 員 の 健 康 管 理 につ いて 様 々な 取 り 組 みを 企 画 し 実 施 しています 最 初 の 頃 は 不 安 でいっぱいでしたが 社 員 とコ ミュニケーションをとると 自 然 と 元 気 をもらえ もっとこの 方 たちの 役 に 立 ちたいという 気 持 ちで いっぱいになりました 最 近 では 定 期 的 に 職 場 を 訪 問 し 健 康 情 報 提 供 を 含 め 私 たち 産 業 看 護 職 を 身 近 に 感 じてもらい 気 軽 に 相 談 できる 雰 囲 気 作 りを 行 っています 産 業 医 産 業 保 健 スタッフの 強 い 熱 意 が 伝 わり 今 年 度 より 事 業 所 内 診 療 所 の 名 称 が 健 康 サ ポート 室 に 変 わりました 社 員 の 健 康 をより 支 援 できるよう サポートしていきたいと 思 います こんな 私 ですが 今 後 ともどうぞよろしくお 願 いい たします

8 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (8) イ ン タ ビ ュ ー 鎌 田 隆 先 生 に 聞 く 産 業 医 学 の 道 JR 浜 松 駅 北 口 に 出 るとロータリーは 黒 山 の 人 だか りで その 向 こうからブラスバンドの 軽 快 な 響 き の ぞいてみると 全 国 から 選 抜 された 高 校 吹 奏 楽 部 の 演 奏 会 だった 見 上 げれば 紺 碧 の 空 に 明 るい 煉 瓦 色 のアクトシティーが 聳 え 立 つ 今 日 は 2014 年 3 月 22 日 インタビュー 会 場 は 肴 町 の 魚 魚 一 聞 き 手 は 久 永 直 見 と 柴 田 英 治 鎌 田 隆 先 生 先 生 のお 生 まれは? 鹿 児 島 県 伊 佐 郡 菱 刈 町 ( 現 伊 佐 市 )で 1934 年 に 生 まれました 県 北 の 山 奥 で 金 鉱 山 で 有 名 な ところです 父 は 内 科 医 で 子 供 は 10 人 私 は7 番 目 でした 田 舎 の 医 者 で 受 診 者 は 保 険 証 などは 持 っておらず 米 や 野 菜 が 診 療 費 代 わりになるのを 見 て 育 ちました 長 男 は 九 州 大 次 男 は 熊 本 大 を 出 て その 後 医 師 になりました 他 のきょうだいには 教 師 になった 者 も 何 人 かいます 中 学 の 時 に 父 が 亡 くなりましたが 兄 たちの 助 けで 私 も 医 師 を 目 指 し 1960 年 に 鹿 児 島 大 を 卒 業 しました 長 男 は 今 年 百 歳 になりますが 名 古 屋 の 養 護 施 設 で 週 2 回 元 気 に 医 師 の 仕 事 をしています 92 歳 の 姉 78 歳 の 妹 も 共 に 健 在 です 大 学 時 代 の 同 窓 会 は 毎 年 やっ ていて 卒 業 時 45 人 いた 同 級 生 はすでに 13 人 亡 くなっています 医 師 になられた 初 めの 頃 は? 医 学 部 卒 業 後 は 視 野 を 広 げたいと 大 学 の 友 人 3 人 と 東 京 に 出 て 自 衛 隊 中 央 病 院 と 三 宿 病 院 でイン ターンをしました 1 年 が 過 ぎ 医 師 免 許 を 得 た 時 には 兄 2 人 は 地 元 で 医 師 として 活 躍 していました ので 故 郷 に 帰 る 必 要 はありませんでした 私 は 潜 水 医 学 に 興 味 があったので 広 島 にある 自 衛 隊 江 田 島 病 院 に 勤 めました 50 床 の 男 ばかりの 病 院 で 医 師 は 15 人 ほどいました 医 師 である 私 も 射 撃 や カッターを 漕 ぐ 訓 練 も 受 けました 3 年 目 の 夏 には 遠 洋 航 海 訓 練 があり 外 国 製 のフリゲート 艦 3 隻 で 3ヶ 月 かけて 舞 鶴 伊 勢 ( 参 拝 のため ) 横 須 賀 グアム ニューカレドニア オーストラリア ニュー ジーランド フィジーを 回 りました 隊 員 たちは 実 戦 さながらの 訓 練 をしていました 船 は 近 海 ではよ く 揺 れましたが 太 平 洋 に 出 るとほとんど 揺 れず 星 が 海 に 映 っていました 私 が 乗 ったのは 300 人 乗 組 みの 艦 船 でしたが 仕 切 り 壁 のないトイレには 閉 口 しました 航 海 中 に 虫 垂 炎 が 発 生 して 手 術 助 手 をしたり 宮 島 から 江 田 島 までの 遠 泳 訓 練 中 の 隊 員 の 口 に 飛 び 込 んできた 魚 を 飲 み 込 んでしまう 珍 事 も ありました その 頃 自 衛 隊 に 体 育 学 校 ができ 江 田 島 関 係 者 では 鶴 嶺 治 さんがいました 彼 はその 後 東 京 五 輪 200m 平 泳 ぎで6 位 入 賞 しています 注 : 鶴 嶺 さんは のちに 中 京 大 水 泳 部 を 指 導 当 初 目 指 していた 潜 水 医 学 の 研 究 に 代 わり 自 衛 隊 所 属 の 医 師 であったことで もらえた 1 年 間 の 休 みを 利 用 して 法 医 学 の 研 究 をしました 鹿 児 島 大 から 岡 山 大 に 移 った 法 医 学 の 教 授 の 下 で 尿 中 の 線 溶 酵 素 系 に 関 係 するアクチベータの 研 究 で 学 位 をも らいました 法 医 解 剖 も 100 例 ほど 経 験 しました 思 い 出 の 多 い6 年 を 江 田 島 病 院 で 過 ごしましたが 学 位 取 得 後 島 内 にあった 100 床 の 一 般 病 院 の 内 科 にかわりました 住 民 健 診 地 元 の 看 護 学 校 で 解 剖 学 と 生 理 学 の 授 業 を 担 当 するなど 雑 学 的 な 活 動 をた くさんしました

9 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (9) 浜 松 に 来 られた 経 緯 とホンダでのお 仕 事 は? 子 供 が 小 学 校 5 年 になると 子 供 の 教 育 のことが 心 配 になります その 頃 本 田 技 研 工 業 の 医 師 募 集 を 雑 誌 の 求 人 欄 で 知 り 東 京 の 本 社 での 面 接 を 受 けまし た 運 よく 採 用 が 決 まり 1973 年 から 浜 松 工 場 の 医 師 として 赴 任 することになりました 卒 後 12 年 経 っていました 工 場 で 働 く 従 業 員 は 4,000 人 で 医 務 室 には 内 科 耳 鼻 科 外 科 精 神 科 の 医 師 が 交 代 で 診 療 を 行 い 看 護 師 4 人 放 射 線 技 師 1 人 もい ました 全 く 知 らない 所 でしたが 健 康 診 断 は 遠 州 病 院 から 検 診 車 に 来 てもらう 一 方 近 くの 開 業 医 の 先 生 方 にも 世 話 になり 静 岡 県 西 部 医 療 センターの 勤 務 医 の 先 生 に 健 康 診 断 の 手 伝 いと 判 定 をしていた だき だんだん 馴 染 むことができました ホンダで は 工 場 長 が 同 世 代 で 私 のいうことを 聞 いてくれ 6 年 後 に 健 康 管 理 センターを 新 築 してもらいました 産 業 医 として 社 員 の 健 康 管 理 の 体 制 を どのようにつくられましたか? 健 康 診 断 の 事 後 指 導 では 家 族 を 巻 き 込 んだ 支 援 をしようと 思 い そのために 看 護 師 を4 人 から6 人 保 健 師 栄 養 士 薬 剤 師 を 各 1 人 増 やしました 栄 養 士 保 健 師 看 護 師 に 社 員 の 奥 さんと 面 談 させて 本 人 の 健 診 結 果 報 告 書 を 見 せながら 食 事 などの 指 導 し たことがありました しかしこれは 社 員 には 不 評 で やめました プライバシー 保 護 のルールが 確 立 して いる 現 在 から 考 えると 配 慮 が 必 要 でした 新 設 された 浜 松 医 大 からホンダで 診 療 させてくれ ないかという 話 があり 内 科 婦 人 科 の 先 生 に そ れぞれ 週 1 単 位 来 てもらいました 健 保 組 合 の 援 助 を 得 て 子 宮 がん 検 診 もしました 胃 の 内 視 鏡 検 査 ピロリの 除 菌 も 早 くからやっていて 効 果 を 上 げて いました 浜 松 医 大 の 先 生 方 のお 世 話 である 程 度 の ことはできるようになり この 関 係 は 今 でも 続 いて います 4,000 人 の 社 員 以 外 にも 関 連 会 社 の 人 た ちも 同 じ 健 保 に 入 っていましたので 彼 らの 健 康 管 理 もしました 一 般 健 診 のやり 方 については 当 時 活 躍 されて いた 野 崎 先 生 福 渡 先 生 とも 意 見 交 換 して 30 歳 35 歳 40 歳 に 全 身 チェックができるものをやろ うということになり これが 現 在 の 社 内 健 康 管 理 の 基 礎 になっています 浜 松 工 場 で 印 象 に 残 る 活 動 は? 騒 音 性 難 聴 が 発 生 していたので 聴 力 検 査 を 6 人 同 時 にできる 設 備 を 入 れて 早 期 発 見 と 対 策 の 強 化 に 努 めました 余 談 ですが 浜 松 でも 新 幹 線 の 騒 音 問 題 が 起 こりました NHK から 取 材 の 申 込 みが あったことを 覚 えています トランスミッション ボートの 船 外 機 の 組 み 立 て 作 業 では 上 から 吊 るした 工 具 を 使 っていましたが 作 業 者 の 手 に 負 担 がかかっていたようです 手 根 管 症 候 群 がアメリカで 問 題 になったことを 受 け 狭 山 の 研 究 所 にお 願 いして 当 時 名 市 大 の 松 本 忠 雄 先 生 の 協 力 をいただきながら 振 動 が 少 なく 軽 い 工 具 を 開 発 してもらいました オートバイ 運 転 時 の 振 動 を 減 らす 松 本 先 生 の 経 験 を 生 かしたのです 当 時 はまだ 健 診 の 中 身 が 決 まっていない 中 有 機 溶 剤 健 診 は 貧 血 検 査 が 中 心 でしたが 硫 酸 銅 の 液 に 一 滴 ずつ 血 液 を 落 とし それが 浮 いたら 本 人 の 目 の 前 でこれを 見 せながらあなたの 血 液 は 薄 いと 説 明 し ていました THP(トータル ヘルス プロモーション)の 活 動 が 始 まった 時 は 浜 松 工 場 に 1.5km のウォーキ ングコースを 作 り 昼 休 みに 一 周 すると コーヒー 券 がもらえるような 仕 組 みを 健 保 に 頼 んで 作 りまし た 赴 任 された 当 時 は 今 のように 産 業 医 が 勉 強 する 機 会 が 多 くない 中 でのご 苦 労 は? ホンダで 働 き 始 めた 頃 静 岡 県 で 活 躍 していた 国 鉄 の 清 水 善 男 先 生 旭 化 成 の 牧 角 淳 先 生 東 海 健 診 センターの 齊 藤 俊 二 先 生 らとともに 勉 強 会 をしてい ました 1977 年 には 労 働 衛 生 コンサルタントの 資 格 を 取 りました 口 頭 試 問 の 試 験 官 は 輿 重 治 先 生 と 和 田 攻 先 生 だったと 記 憶 しています 鈴 鹿 和 光 狭 山 朝 霞 熊 本 などの 生 産 拠 点 や 研 究 所 を 担 当 する 産 業 医 が3カ 月 に1 回 集 まり 私 がまとめ 役 になって 勉 強 会 をしました 自 動 車 メー カーの 産 業 医 の 会 合 も 年 2 回 あり トヨタの 柏 木 正 雄 先 生 入 谷 辰 男 先 生 日 産 の 小 田 登 先 生 らが 来 て おられました 始 まった 頃 は 一 泊 二 日 の 会 で 二 日 目 は 行 楽 やレクレーションなどをしていましたが 世 の 中 がだんだん 厳 しくなる 中 で 勉 強 だけの 会 に 変 わりました 国 際 的 な 企 業 であったことで 経 験 された 海 外 での 活 動 にはどんなものがありましたか? ホンダには J リーグができる 前 からサッカーチー ムがあり 東 海 地 区 のリーグでは3 回 くらい 優 勝 し ていました たまたまハワイにいた 有 名 なブラジ ルのペレの 指 導 を 受 ける 機 会 があり 私 も 興 味 が

10 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (10) あったので チームドクターとしてついていきまし た ブラジルにもホンダの 工 場 があり 現 地 のサッ カー 指 導 者 を 日 本 に 呼 ぶこともありました 海 外 に 滞 在 する 社 員 とその 家 族 の 健 康 管 理 という 目 的 もあ り 当 時 の 私 はサッカー 関 連 の 機 会 を 見 つけてブラ ジル アフリカのナイジェリア 東 南 アジア 中 国 韓 国 などを 回 りました ホンダの 海 外 事 業 所 派 遣 社 員 と 家 族 の 健 康 管 理 で は いろいろな 見 聞 をしました フランスでは 驚 いたことに 従 業 員 が 昼 にワインを 飲 む 習 慣 になって いました しかし ワインを 飲 みすぎて 午 後 の 仕 事 ができない 現 地 人 労 働 者 が 多 くなったため 後 日 やめになりました イタリアでは 社 員 は 週 末 に 車 で6 時 間 もかけて 子 どもをローマの 日 本 人 学 校 まで 送 っていました ナイジェリアでは 集 団 強 盗 が 多 く 派 遣 された 社 員 はある 程 度 の 現 金 を 持 ち 歩 き 襲 わ れたらそれを 渡 すように 指 導 されていました 治 安 の 悪 い 中 苦 労 していたようです 産 業 医 活 動 の 中 で メンタルヘルス 対 策 では どのようなご 苦 労 がありましたか? 私 が 赴 任 した 頃 から 社 内 の 診 療 所 に 精 神 科 を 置 い ていたのは やはりそのニーズがあったからです メンタルヘルスに 関 する 相 談 は 当 時 は 看 護 師 保 健 師 にやってもらっていましたが 件 数 は 多 くなかっ たと 思 います メンタル 不 調 に 陥 った 社 員 を 労 務 は 解 雇 しようとすることもありましたが 私 はもう 後 がなくなる 社 員 の 解 雇 は 避 けたいと 思 いました そ こで 三 重 大 の 坂 本 弘 先 生 に 管 理 監 督 者 教 育 をお 願 いし 6カ 月 間 月 2 回 傾 聴 法 など 教 えて 頂 きまし たが せっかく 教 育 を 受 けてもすぐに 転 勤 してしま うという 問 題 もありました オートバイ 製 造 ラインでは 以 前 は 部 品 からス タートし 最 終 的 に 製 品 のオートバイが 完 成 して 車 内 で 試 乗 点 検 するところまでやっていましたが 今 は 部 品 だけを 作 る 工 場 になっています 若 い 作 業 者 はオートバイなどの 完 成 品 を 見 たことがなく 単 純 作 業 の 繰 り 返 しの 中 でメンタル 不 調 になる 人 が 増 え た 背 景 になっているのではないかと 思 います 以 前 は 会 社 でのイベントがたくさんありましたが 最 近 の 若 い 人 たちはこれらに 参 加 しなくなっています 1 人 で 遊 ぶ 人 が 多 く 自 動 車 もオートバイも 欲 しく ないという 人 が 増 えているのは 会 社 の 営 業 面 からも 困 ったことになります 管 理 職 の 報 酬 は 年 俸 制 に 変 わり 実 績 を 求 めるシステムになりましたが その 一 方 でそれについていけない 人 もいます 静 岡 産 業 保 健 推 進 センターでのお 仕 事 は? ホンダの 定 年 は 60 歳 でしたので 嘱 託 として 数 年 間 産 業 医 を 続 けました 浜 松 工 場 から 東 京 本 社 に 移 って 欲 しいという 要 請 もありましたが 私 は 従 業 員 の 顔 を 見 ながらやる 仕 事 が 好 きで 結 局 最 後 まで 26 年 間 浜 松 にいました 産 業 保 健 関 係 の 会 合 があ れば 東 京 本 社 へ 行 くという 活 動 でした そういえば 平 成 7 年 の 地 下 鉄 サリン 事 件 の 日 にちょうど 本 社 で の 会 議 がありました 私 の 乗 った 地 下 鉄 の 列 車 が 舞 台 になった 霞 が 関 駅 を 通 過 したので 不 思 議 に 思 った ことを 覚 えていますが 大 きな 事 件 が 起 こっていた ことをあとで 知 りました ホンダをやめるときに 1999 年 に 静 岡 労 働 局 か ら 請 われて 静 岡 産 業 保 健 推 進 センターの 所 長 になり ました センターで 取 り 組 んだ 仕 事 の 一 つが 作 業 環 境 管 理 がわかる 医 師 を 育 てることです 県 下 の 労 働 衛 生 工 学 の 専 門 家 の 協 力 で 喫 煙 室 の 設 計 も 含 めた 研 修 をしています 政 府 の 方 針 で 2012 年 には 静 岡 センターは 連 絡 事 務 所 になり 神 奈 川 センター と 一 緒 にやることになりました しかし 2014 年 度 からは 静 岡 産 業 保 健 総 合 支 援 センターとして 愛 知 のセンターと 一 緒 にやることになります 私 は 引 き 続 き 所 長 を 務 めていますが 医 師 会 との 協 力 体 制 や 地 域 センターの 活 動 の 充 実 など 大 変 な 課 題 があり ます メンタルヘルス 不 調 の 相 談 が1 回 に 制 限 され るといった 点 の 改 善 も 課 題 です 医 師 会 は 協 力 する と 言 っていますが まだそのための 仕 組 みができて いません 2003 年 には 第 13 回 産 業 医 産 業 看 護 全 国 協 議 会 を 浜 松 で 開 き 企 画 運 営 委 員 長 を 務 めました 聖 隷 健 診 センターの 坂 元 富 美 夫 さん 静 岡 県 産 業 環 境 センターの 土 屋 眞 知 子 さんらが 熱 心 に 取 り 組 んで くれて 初 めての 事 業 所 見 学 会 をヤマハ 聖 隷 健 診 センター ホンダ 静 岡 県 産 業 環 境 センターで 開 催 しました 全 国 協 議 会 で 今 も 見 学 会 が 続 いているの は 嬉 しいことです 先 生 から 見 た 今 後 の 産 業 衛 生 の 課 題 は? 私 自 身 が 健 康 診 断 を 基 本 にして 人 を 診 ていまし た メンタルヘルスの 問 題 でもその 人 がどんな 仕 事 をしてどんな 悩 みを 持 っているかをきちんととら えなければならないと 思 います 法 改 正 でストレス チェックが 導 入 されますが 今 後 は 働 く 人 々がどの ような 生 活 習 慣 をしているのか 睡 眠 はとれている

11 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (11) のか 特 に 看 護 職 の 人 々にはつかんでほしいと 思 っ ています 医 師 はもっと 工 学 的 なことを 勉 強 した 方 がいいで しょう 有 害 業 務 に 関 わる 工 学 的 対 策 作 業 管 理 に 関 わる 人 間 工 学 などは 医 学 部 を 出 ただけでは 身 につ きません どこかで 勉 強 できるようにして 欲 しいと 思 います 今 の 産 業 保 健 の 活 動 は 50 人 以 上 の 事 業 所 を 対 象 にやっていますが 本 来 働 く 人 々 全 員 を 対 象 にし なければなりません 地 域 産 業 保 健 センターで 熱 心 に 活 動 されている 開 業 医 の 先 生 方 も 多 いのですが それを 活 かせるしっかりとした 仕 組 みを 作 らなけれ ばなりません ホンダでも 下 請 けがあり 休 んでい る 人 をみると 体 調 には 問 題 なく 地 域 のイベントに 参 加 していたことがわかりほっとしたこともありま す 小 規 模 の 事 業 所 で 働 く 人 たちの 顔 を 見 て 支 援 す ることが 大 切 です インタビューを 終 えて 鎌 田 先 生 からは 若 い 頃 のことも 含 めて たくさんの 興 味 深 い 話 を 伺 いました 先 生 の 場 合 自 衛 隊 員 の 健 康 管 理 が 出 発 点 で 思 い 切 ってホンダに 入 られ 産 業 医 として 大 き な 貢 献 をされ さらには 産 業 保 健 推 進 セン ターで 全 産 業 の 安 全 衛 生 水 準 の 向 上 のために 力 を 傾 注 されるという 末 広 がりの 活 動 を 展 開 されたのだということがよく 分 かりまし た その 結 果 先 生 は 労 働 大 臣 から 功 績 賞 (1991 年 ) 中 災 防 から 緑 十 字 賞 (1984 年 )を 受 賞 しておられます 私 は 現 場 の 働 く 人 の 顔 を 見 て 仕 事 をするのが 好 きだ と の 先 生 の 言 葉 は とくに 印 象 に 残 りました なお インターネットで 先 生 の 学 位 論 文 は Fiblinolitic activity of proactivator and activator in human urine であること しっかりした 基 礎 研 究 の 経 験 が 先 生 の 現 場 の 仕 事 の 基 盤 にあることを 知 りました 今 後 先 生 が お 兄 さんのようにお 元 気 に 仕 事 をさ れることを 祈 念 し 私 達 をご 指 導 くださるよ うお 願 い 致 します ( 文 責 柴 田 英 治 久 永 直 見 )

12 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (12) 大 学 教 室 の 紹 介 浜 松 医 科 大 学 健 康 社 会 医 学 講 座 の 紹 介 当 講 座 は 尾 島 俊 之 教 授 のもと 自 分 がより 成 長 し 人 々の 成 長 を 支 援 する ことを 理 念 とし 教 育 研 究 社 会 貢 献 について バランス 良 く 成 果 を 上 げる ことを 方 針 として 活 動 しています 現 在 教 員 4 名 補 佐 員 2 名 大 学 院 生 ( 博 士 課 程 )10 名 研 究 生 3 名 共 同 研 究 員 等 10 名 が 在 籍 しています 健 康 社 会 医 学 講 座 とは 平 成 17 年 4 月 に 旧 衛 生 学 と 旧 公 衆 衛 生 学 講 座 が 統 合 して 誕 生 しました 医 学 科 の 公 衆 衛 生 産 業 衛 生 教 育 全 般 を 担 当 し 社 会 疫 学 を 中 心 とした 様 々な 疫 学 研 究 に 取 り 組 んでいます 本 稿 では 産 業 保 健 分 野 を 中 心 にご 紹 介 します 教 育 健 康 社 会 医 学 Ⅰ(3 年 ) Ⅱ(4 年 )では 産 業 保 健 環 境 衛 生 環 境 測 定 等 を 含 めた 講 義 を 行 っ ています 実 習 は 1 学 外 小 グループ 実 習 (3~4 人 で 近 隣 の 保 健 所 事 業 場 等 を 訪 問 近 隣 の 保 健 所 長 専 属 産 業 医 等 に 臨 床 教 授 等 としてご 指 導 頂 い ています) 2 バスツアー 実 習 ( 静 岡 県 西 部 保 健 所 との 共 催 により, 地 域 医 療 と 産 業 保 健 の 第 一 線 現 場 の 訪 問 見 学 ) 3 環 境 測 定 実 習 ( 学 内 ) を 実 施 しています また 3 年 次 に 約 一 か 月 半 か けて 行 う 基 礎 配 属 では 現 場 のニーズに 基 づく 調 査 研 究 を 行 っています 今 までに 産 業 保 健 分 野 では 職 員 健 診 データやレセプトデータの 分 析 を 行 ってきました 研 究 高 齢 者 を 対 象 とした 大 規 模 コホート 研 究 JAGES (Japan Gerontological Evaluation Study)プ ロジェクト 小 規 模 事 業 場 等 における 食 に 関 する 社 会 的 弱 者 対 策 に 関 する 研 究 生 活 習 慣 病 予 防 に 関 す る 研 究 健 康 の 社 会 的 決 定 要 因 やソーシャルキャピ タルに 関 する 研 究 柑 橘 類 の 健 康 増 進 効 果 に 関 する 三 ヶ 日 町 研 究 母 子 保 健 に 関 する 研 究 大 震 災 に 関 する 研 究 等 の 共 同 研 究 を 中 心 に 行 っています 社 会 貢 献 平 成 25 年 に 日 本 産 業 衛 生 学 会 専 門 医 研 修 施 設 の 認 定 を 受 けました 指 導 医 である 西 山 慶 子 研 究 員 大 久 保 浩 司 臨 床 教 授 を 中 心 に 研 修 協 力 施 設 として 財 団 法 人 静 岡 県 予 防 医 学 協 会 ( 竹 内 宏 一 名 誉 教 授 ) のご 協 力 を 得 て 体 制 が 整 ったところです また 遠 州 産 業 医 談 話 会 ( 代 表 世 話 人 : 内 野 文 吾 臨 床 講 師 )では 近 隣 の 専 属 産 業 医 を 中 心 に 産 業 保 健 上 の 課 題 解 決 にむけた 交 流 を 行 っています 当 講 座 セミナー 室 等 で 年 に 数 回 開 催 しています そのほか 当 講 座 で 主 催 している 保 健 活 動 研 究 会 では 公 衆 衛 生 産 業 衛 生 分 野 の 方 々が 年 に1 回 集 い 分 野 の 枠 をこえて 交 流 しています 行 政 保 健 師 の 方 からは 専 属 産 業 医 の 先 生 方 との 情 報 交 換 は とても 貴 重 な 機 会 になります 等 の 声 を 頂 いていま す これからも つながり を 重 視 した 活 動 を 行 っ ていきたいと 考 えております ( 中 村 美 詠 子 記 ) 前 列 右 より 岡 田 栄 作 助 教 尾 島 俊 之 教 授 中 村 美 詠 子 准 教 授 柴 田 陽 介 助 教

13 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (13) 事 務 局 か ら 平 成 26 年 度 総 会 決 議 から 平 成 25 年 度 事 業 報 告 1. 総 会 を6 月 22 日 ( 土 )に 岐 阜 市 で 開 催 した 2. 理 事 会 を4 回 (6 月 8 日 8 月 31 日 12 月 7 日 平 成 26 年 2 月 9 日 ) 開 催 した 3. 平 成 25 年 度 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 学 会 を 開 催 した 10 月 26 日 ( 土 )10:00~16:50 愛 知 医 科 大 学 学 会 長 : 柴 田 英 治 ( 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 衛 生 学 講 座 ) プログラム: 一 般 演 題 15 題 特 別 講 演 1 環 境 因 子 による 健 康 障 害 のメカニズ ムを 追 及 する- 基 礎 研 究 の 成 果 を 産 業 現 場 へ- 加 藤 昌 志 ( 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 ) 特 別 講 演 2 職 場 のメンタルヘルスと 法 三 柴 丈 典 ( 近 畿 大 学 法 学 部 ) ミニシンポジウム 産 業 保 健 専 門 職 どう 育 てる のか どう 育 つのか 水 谷 聖 子 ( 愛 知 医 科 大 学 看 護 学 部 ) 柴 田 英 治 ( 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 ) 参 加 者 数 :194 名 ( 会 員 100 名 非 会 員 94 名 ) 4. 平 成 25 年 度 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 総 会 な らびに 研 修 会 を 開 催 した 6 月 22 日 ( 土 )10:40~17:10 じゅうろくプラザ( 岐 阜 市 ) 企 画 運 営 委 員 責 任 者 : 黒 川 淳 一 ( 医 療 法 人 桜 桂 会 犬 山 病 院 東 海 学 院 大 学 ) 特 別 講 演 1 職 場 における 熱 中 症 予 防 対 策 とその 実 施 状 況 井 奈 波 良 一 ( 岐 阜 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 ) 特 別 講 演 2 ストレッチングの 理 論 と 実 際 川 口 純 子 ( 公 益 財 団 法 人 岐 阜 県 体 育 協 会 ) 特 別 講 演 3 うつ 病 にならないために:リラック スと 集 中 の 体 験 塩 入 俊 樹 ( 岐 阜 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 ) 参 加 者 数 :84 名 5. 地 方 会 四 部 会 による 活 動 が 以 下 のように 実 施 された 1) 産 業 医 部 会 第 8 回 産 業 医 部 会 懇 話 会 12 月 7 日 中 部 大 学 名 古 屋 キャンパス テーマ: 海 外 勤 務 者 の 健 康 管 理 講 演 : 海 外 赴 任 者 の 健 康 支 援 - 安 心 して 海 外 生 活 を 送 るために 廣 田 直 敷 (トヨタ 自 動 車 ) 特 別 講 演 : 海 外 赴 任 者 の 感 染 症 予 防 濱 田 篤 郎 ( 東 京 医 科 大 学 病 院 渡 航 者 医 療 センター) 参 加 者 数 :38 名 2) 産 業 看 護 部 会 1 第 1 回 看 護 部 会 懇 談 会 8 月 31 日 ( 出 席 者 :10 名 ) 2 産 業 看 護 職 継 続 教 育 システム 短 縮 Nコース ( 主 催 : 静 岡 産 業 保 健 推 進 センター) 6 月 8 日 6 月 22 日 7 月 6 日 7 月 20 日 参 加 者 数 : 延 べ108 名 内 全 科 程 終 了 者 22 名 3 産 業 看 護 職 継 続 教 育 システム 短 縮 Nコース ( 主 催 : 愛 知 産 業 保 健 推 進 センター) 6 月 29 日 8 月 10 日 9 月 14 日 10 月 19 日 11 月 2 日 12 月 14 日 平 成 26 年 1 月 18 日 2 月 15 日 参 加 者 数 : 延 べ217 名 内 全 科 程 終 了 者 18 名 3) 産 業 技 術 部 会 東 海 産 業 衛 生 技 術 部 会 第 5 回 特 別 企 画 12 月 14 日 浜 松 アクトシティー 講 演 1: 職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 指 針 の 改 訂 について 岩 切 一 幸 ( 独 立 行 政 法 人 労 働 安 全 衛 生 総 合 研 究 所 ) 講 演 2: 東 日 本 大 震 災 とアスベスト 問 題 外 山 尚 紀 ( 東 京 労 働 安 全 衛 生 センター) 参 加 者 数 :28 名 4) 産 業 歯 科 部 会 産 業 歯 科 部 会 第 8 回 研 修 会 平 成 26 年 2 月 2 日 アイリス 愛 知 講 演 : 衛 生 学 四 方 山 話 中 垣 晴 男 ( 愛 知 学 院 大 学 ) 参 加 者 数 :11 名 6. 第 26 回 産 業 保 健 スタッフのための 研 修 会 を 開 催 した 平 成 26 年 2 月 22 日 ( 土 )10:00~16:50 名 城 大 学 薬 学 部 企 画 運 営 委 員 長 : 中 元 健 吾 ( 日 本 ガイシ ) 講 演 Ⅰ-1 定 年 延 長 に 伴 う 産 業 保 健 活 動 での 健 康 管 理 佐 藤 博 貴 (ブラザー 工 業 ) 講 演 Ⅰ-2 転 倒 災 害 の 防 止 について~ 健 康 管 理 職 場 改 善 の 観 点 から~ 赤 津 順 一 ( 中 部 電 力 ) 講 演 Ⅱ 薬 に 頼 らない 精 神 医 学 労 働 者 に 伝 える べきセルフケアとは? 井 原 裕 ( 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 こころの 診 療 科 ) 講 演 Ⅲ 食 の 行 動 変 容 につながる 栄 養 指 導 鈴 木 志 保 子 ( 神 奈 川 県 立 保 健 福 祉 大 学 栄 養 学 科 )

14 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (14) 講 演 Ⅳ-1 法 的 側 面 からみた 化 学 物 質 管 理 の 現 状 と 現 在 の 化 学 物 質 管 理 における 課 題 榊 原 洋 子 ( 愛 知 教 育 大 学 保 健 環 境 センター) 講 演 Ⅳ-2 作 業 環 境 測 定 機 関 は 作 業 環 境 測 定 にお ける 測 定 評 価 改 善 にどのように 関 わっていくべきか? 山 下 素 弘 ( 大 同 分 析 リサーチ) 参 加 者 数 :113 名 ( 会 員 :56 名 非 会 員 :57 名 ) 7. 地 方 会 内 の 研 究 会 活 動 を 以 下 のように 実 施 した 1) 振 動 障 害 研 究 会 第 27 回 振 動 障 害 研 究 会 平 成 26 年 2 月 15 日 名 古 屋 大 学 医 学 部 保 健 学 科 年 7 月 10 日 発 出 指 針 について 前 田 節 雄 ( 近 畿 大 学 ) 2. 振 動 工 具 管 理 責 任 者 向 け 簡 易 型 手 腕 振 動 計 測 装 置 の 開 発 前 忠 良 ( 大 興 ) 3. 振 動 工 具 管 理 責 任 者 向 け 講 習 会 の 案 前 田 節 雄 ( 近 畿 大 学 ) 4. 機 器 のデモ 清 水 和 也 ( DEED) 2) 学 術 連 携 研 究 会 第 5 回 産 業 衛 生 学 術 研 究 討 論 会 平 成 26 年 2 月 15 日 名 古 屋 市 立 大 学 医 学 部 テーマ: 産 業 衛 生 学 術 調 査 研 究 何 をしたい 何 ができる? 第 1 部 : 学 術 調 査 研 究 テーマを 求 めて 第 2 部 : 連 携 および 進 め 方 の 提 案 8. 地 方 会 ニュースを2 回 発 行 した 第 80 号 (7 月 1 日 ) 第 81 号 ( 平 成 26 年 1 月 1 日 ) 9. 事 務 局 の 管 理 でUMINに 設 置 したホームページを 運 営 し 地 方 会 関 連 行 事 や 理 事 会 の 案 内 などを 行 っ た ( 10. 本 部 関 連 学 会 の 運 営 第 23 回 産 業 医 産 業 看 護 全 国 協 議 会 会 期 :9 月 14 日 26 日 ~28 日 会 場 : 名 古 屋 国 際 会 議 場 (14 日 : 愛 知 教 育 大 学 ) テーマ: 連 携 そして 発 展! 産 業 保 健 の 未 来 を 問 う 企 画 運 営 委 員 長 : 斉 藤 政 彦 ( 大 同 特 殊 鋼 ) 参 加 者 数 :1,032 名 地 方 会 理 事 会 平 成 25 年 度 第 4 回 理 事 会 日 時 : 平 成 26 年 2 月 9 日 ( 日 )10:00-12:00 場 所 : 中 部 大 学 名 古 屋 キャンパス (6 階 610 講 義 室 ) 議 題 Ⅰ. 前 回 理 事 会 議 事 録 ( 案 )の 確 認 Ⅱ. 報 告 事 項 1) 本 部 理 事 会 2) 地 方 会 事 務 局 報 告 事 項 ( 会 員 状 況 )3) 第 26 回 産 業 保 健 スタッフのための 研 修 会 4) 平 成 26 年 度 総 会 ならびに 研 修 会 5) 平 成 26 年 度 地 方 会 学 会 6) 部 会 研 究 会 7) 愛 知 県 医 師 会 産 業 保 健 部 会 8) 地 方 会 ニュース 9) 関 連 学 会 Ⅲ. 協 議 事 項 1) 平 成 25 年 度 地 方 会 会 計 報 告 ( 案 ) 2) 平 成 26 年 度 地 方 会 予 算 ( 案 )3) 中 央 選 挙 管 理 委 員 会 への 委 員 推 薦 ( 一 人 )について 4) その 他 平 成 26 年 度 第 1 回 理 事 会 日 時 : 平 成 26 年 6 月 21 日 ( 土 )10:00-12:00 場 所 : 中 部 大 学 名 古 屋 キャンパス (6 階 610 講 義 室 ) 議 題 Ⅰ. 前 回 理 事 会 議 事 録 ( 案 )の 確 認 Ⅱ. 報 告 事 項 1) 本 部 理 事 会 2) 地 方 会 事 務 局 報 告 事 項 ( 会 員 状 況 ) 3) 第 26 回 産 業 保 健 スタッフのための 研 修 会 開 催 報 告 4) 平 成 26 年 度 総 会 ならびに 研 修 会 に ついて 5) 平 成 26 年 度 地 方 会 学 会 準 備 状 況 6) 部 会 研 究 会 7) 愛 知 県 医 師 会 産 業 保 健 部 会 8) 地 方 会 ニュース 9) 平 成 27 年 度 の 総 会 ならびに 研 修 会 地 方 会 学 会 について 10) 関 連 学 会 11)その 他 Ⅲ. 協 議 事 項 1) 平 成 25 年 度 地 方 会 会 計 報 告 ( 案 ) 事 業 報 告 ( 案 ) 2) 平 成 26 年 度 地 方 会 事 業 計 画 ( 案 ) 3) 地 方 会 名 誉 会 員 の 推 挙 4) 学 生 会 員 について 5) 地 方 会 選 挙 管 理 委 員 の 委 嘱 について 6)その 他 会 員 の 異 動 新 入 再 入 会 員 愛 知 1 辰 巳 一 裕 ( 一 般 財 団 法 人 近 畿 健 康 管 理 センター) 2 鬼 塚 知 里 ( 愛 知 医 科 大 学 大 学 院 )3 矢 加 部 愛 子 (トヨタ 自 動 車 )4 犬 飼 勢 津 子 ( 豊 田 合 成 健 康 保 険 組 合 )5 澁 谷 きよみ( 渋 谷 病 院 )6 藤 江 正 人 (フ ジ 歯 科 )7 伊 藤 千 佳 (リンナイ )8 犬 飼 恵 ( 三 菱 重 工 業 )9 内 田 恭 裕 (うちだ 歯 科 )10 萩 倉 祥 一 (トヨタ 自 動 車 )11 横 山 絵 美 ( 日 本 たばこ 産 業 )12 宗 宮 千 恵 子 ( 富 士 通 エフ アイ ピー )13 塚 本 愉 衣 ( 旭 硝 子 )14 長 屋 美 代 子 ( スズケン) 15 澤 田 達 哉 ( ジャパンディスプレイ)16 藤 永 典 子

15 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (15) ( フジミインコーポレーテッド)17 鈴 木 奈 奈 ( 豊 田 市 役 所 )18 奥 村 健 二 (トヨタ 車 体 )19 菅 屋 潤 壹 20 七 浦 広 志 (トヨタ 自 動 車 ) 柴 田 豊 治 ( 厚 生 連 渥 美 病 院 ) 三 重 1 宮 原 雅 美 ( 中 部 電 力 )2 中 村 智 美 (パナソニッ ク オートモーティブ&インダストリアルステムズ 社 )3 土 性 佑 里 那 ( 三 菱 化 学 )4 大 野 秀 和 ( 本 田 技 研 工 業 )5 安 田 智 子 ( 三 重 大 学 大 学 院 )6 田 島 和 雄 ( 三 重 大 学 大 学 院 )7 上 坂 吉 男 ( 近 畿 日 本 鉄 道 名 古 屋 健 康 管 理 センター)8 吉 田 祐 子 ( 住 友 電 装 )9 山 田 知 佳 ( 住 友 電 装 ) 静 岡 1 影 山 善 彦 ( 聖 隷 健 康 サポートセンターShizuoka) 2 望 月 友 美 子 ( 静 岡 県 立 大 学 大 学 院 )3 坂 本 智 江 ( 聖 隷 健 康 サポートセンターShizuoka)4 尾 崎 克 年 ( 立 華 )5 吉 水 京 子 ( 社 会 福 祉 法 人 聖 隷 福 祉 事 業 団 聖 隷 予 防 検 診 センター)6 米 山 弥 生 ( 社 会 福 祉 法 人 聖 隷 福 祉 事 業 団 聖 隷 予 防 検 診 センター)7 齋 藤 誠 ( 公 立 森 町 病 院 )8 鈴 木 康 子 ( 三 菱 電 機 )9 堀 場 公 寿 ( 聖 隷 健 康 サポートセンター) 退 会 会 員 愛 知 1 鈴 木 日 美 子 ( 名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 )2 奥 薗 洋 子 ( 豊 生 ブレーキ )3 大 橋 裕 子 ( 中 部 大 学 生 命 健 康 科 学 部 )4 山 田 洋 子 (トヨタ 自 動 車 )5 伊 藤 圭 人 ( 日 本 特 殊 陶 業 )6 吉 川 泰 子 ( 明 治 安 田 生 命 保 険 組 合 )7 小 栗 正 光 ( 日 本 軽 金 属 )8 渡 会 敦 子 ( 中 部 ろうさい 病 院 予 防 医 療 センター)9 舘 わかな( 犬 山 病 院 )10 大 澤 早 苗 ( 犬 山 病 院 )11 森 本 裕 己 ( 犬 山 病 院 )12 陣 内 伸 子 13 三 浦 昌 子 ( 名 古 屋 大 学 医 学 部 附 属 病 院 )14 近 藤 輝 明 (ルーツストーンデンタルクリ ニック)15 本 多 恭 子 ( 愛 知 県 農 協 健 康 保 険 組 合 )16 矢 部 誠 太 郎 (トヨタ 自 動 車 )17 丹 羽 さゆり( ジェネラス デイ サービス 暁 音 )18 清 水 幸 ( 東 海 郵 政 健 康 管 理 センター)19 佐 野 恭 之 20 嶋 内 明 美 (ト ヨタ 車 体 ) 杉 山 由 樹 ( 木 戸 病 院 ) 加 藤 忠 之 ( 豊 田 合 成 井 之 口 診 療 所 ) 安 藤 詳 子 ( 名 古 屋 大 学 大 学 院 ) 榊 原 ひとみ( 大 同 特 殊 鋼 ) 国 広 真 希 ( 豊 田 通 商 ) 岐 阜 1 小 西 美 智 子 ( 岐 阜 県 立 看 護 大 学 )2 綿 貫 ルミ 子 (ソニーイーエムシーエス ) 三 重 1 岡 本 まや( 中 部 電 力 )2 神 田 浩 路 ( 三 重 大 学 医 学 部 附 属 病 院 疫 学 センター)3 橋 本 峰 子 4 世 古 口 和 代 (シャープ )5 三 浦 美 香 ( 住 友 電 装 )6 北 村 玲 ( 三 菱 化 学 四 日 市 事 業 所 ) 静 岡 1 望 月 友 美 子 ( 静 岡 県 立 大 学 大 学 院 )2 村 山 隆 志 3 鈴 木 淳 子 (パナソニックモバイルテクニカルサービ ス )4 白 川 健 太 郎 ( 白 川 内 科 )5 井 口 真 美 子 ( 大 興 製 紙 健 康 保 健 組 合 )6 望 月 幸 子 ( 富 士 フイルムグ ループ 健 康 保 険 組 合 )7 高 比 良 有 香 (プライムアー スEVエナジー )8 阿 部 幸 洋 ( 聖 隷 沼 津 健 康 診 断 センター)9 戸 川 可 奈 子 (パナソニックモバイルテ クニカルサービス ) 転 入 会 員 愛 知 1 中 島 紗 織 (パナソニックエコソリューションズ 電 路 ) 静 岡 1 近 藤 祥 ( 社 会 福 祉 法 人 聖 隷 福 祉 事 業 団 聖 隷 健 康 診 断 センター)2 坂 本 和 志 ( 浜 松 労 災 病 院 )3 益 田 和 幸 (ジヤトコ )4 吉 田 勝 也 (トヨタ 自 動 車 東 日 本 ) 転 出 会 員 愛 知 1 尾 本 大 輔 ( 産 業 医 科 大 学 )2 金 子 弘 史 ( 東 海 旅 客 鉄 道 )3 毛 利 一 平 ( 特 定 非 営 利 活 動 法 人 東 京 労 働 安 全 衛 生 センター)4 飯 田 忠 行 ( 県 立 広 島 大 学 保 健 福 祉 学 部 )5 村 田 健 三 郎 ( 龍 谷 大 学 )6 市 原 学 ( 東 京 理 科 大 学 )7 川 上 友 香 8 高 橋 麻 季 子 ( 厚 生 労 働 省 中 部 空 港 検 疫 所 支 所 ) 岐 阜 1 高 山 直 子 ( 近 大 姫 路 大 学 ) 三 重 1 川 瀬 洋 平 ( 三 菱 化 学 )2 栗 原 隆 ( アスポ)3 山 西 真 彦 ( 介 護 老 人 保 健 施 設 田 辺 すみれ 苑 ) 静 岡 1 山 口 保 子 (サントリーホールディングス )2 渡 邉 晋 太 郎 ( 産 業 医 科 大 学 )3 安 藤 肇 ( 産 業 医 科 大 学 )4 吉 川 恵 造 ( 本 田 技 研 工 業 浜 松 健 康 管 理 セン ター) 地 方 会 内 異 動 1 石 田 猛 大 (アイシン 精 機 )2 大 久 保 浩 司 (トヨ タ 自 動 車 )3 越 川 加 奈 子 (プライムアースEVエ ナジー )4 及 川 佐 枝 子 ( 椙 山 女 学 園 大 学 )5 高 橋 一 矩 ( 東 芝 テック )6 小 澤 福 示 郎 ( 三 菱 自 動 車 エ ンジニアリング ) 特 別 会 員 退 会 1 三 井 化 学 名 古 屋 工 場 環 境 安 全 部 物 故 会 員 静 岡 植 松 稔 ( 佐 藤 病 院 ) 平 成 25 年 3 月 ご 逝 去

16 第 82 号 日 本 産 業 衛 生 学 会 東 海 地 方 会 ニュース 平 成 26 年 7 月 1 日 (16) 開 催 報 告 ( 既 出 以 外 ) 平 成 26 年 度 総 会 ならびに 研 修 会 日 時 : 平 成 26 年 6 月 21 日 ( 土 )13:10-17:00 場 所 : 中 部 大 学 名 古 屋 キャンパス (6 階 610 講 義 室 ) 内 容 : 東 海 地 方 会 総 会 講 演 職 場 ストレス 研 究 に 関 する 国 内 外 の 話 題 小 林 章 雄 ( 愛 知 医 科 大 学 衛 生 学 講 座 教 授 ) シンポジウム 職 場 メンタルヘルスにおける 支 援 の 実 際 メンタルヘルス 支 援 促 進 員 として 吉 田 有 里 ( 愛 知 産 業 保 健 推 進 センター) 産 業 医 の 立 場 から 斉 藤 政 彦 ( 大 同 特 殊 鋼 産 業 医 ) 産 業 看 護 職 の 場 から 高 崎 正 子 ( 東 芝 四 日 市 産 業 保 健 師 ) 精 神 科 医 の 立 場 から 舟 橋 利 彦 ( 仁 大 病 院 院 長 精 神 科 医 ) 参 加 者 数 : 約 130 名 これからの 行 事 予 定 平 成 26 年 度 地 方 会 学 会 学 会 長 : 笽 島 茂 先 生 ( 三 重 大 学 医 学 部 ) 開 催 日 :11 月 22 日 ( 土 ) 会 場 : 三 重 大 学 医 学 部 総 合 医 学 教 育 棟 ( 予 定 ) The 21st Asian Conference on Occupational Health(ACOH) 日 程 : 平 成 26 年 9 月 2 日 ( 火 )~4 日 ( 木 ) 場 所 :ヒルトン 福 岡 シーホーク 第 42 回 産 業 中 毒 生 物 学 的 モニタリング 研 究 会 日 程 : 平 成 26 年 10 月 25 日 ( 土 ) 午 後 ~26 日 ( 日 ) 午 前 場 所 : 松 本 市 中 央 公 民 館 (Mウイング) 第 73 回 日 本 公 衆 衛 生 学 会 総 会 日 程 : 平 成 26 年 11 月 5 日 ( 水 )~7 日 ( 金 ) 場 所 : 栃 木 県 総 合 文 化 センター 宇 都 宮 東 武 ホテ ルグランデ ニューみくら 宇 都 宮 共 和 大 学 宇 都 宮 シティキャンパス ( 自 由 集 会 会 場 ) 職 場 ストレス 研 究 会 日 程 : 平 成 26 年 9 月 10 日 ( 水 )14:00~16:00 場 所 :ウインク 愛 知 1204 会 議 室 講 師 : 大 嶋 先 生 ( 浜 松 市 メンタルクリニック) テーマ 発 達 障 害 の 理 解 を 深 めるために 編 集 後 記 東 日 本 大 震 災 から3 年 が 経 過 しました 私 事 です が 当 時 幼 稚 園 入 園 前 だった 長 女 が4 月 に 小 学 校 に 入 学 し 月 日 の 経 つのは 早 いと 実 感 しています 震 災 直 後 に 浜 松 市 医 師 会 の 医 療 支 援 で 陸 前 高 田 市 を 訪 問 した 経 験 を 活 かして 社 内 の 応 急 救 護 訓 練 の 講 師 を 務 めて いますが 3 年 の 間 に 社 内 防 災 対 策 も 少 しずつ 発 展 し ていると 感 じます 地 震 に 限 らず 新 型 インフルエンザの 流 行 や 重 大 災 害 等 産 業 保 健 の 分 野 でも 突 発 事 態 が 起 こりえます が 常 に 治 に 居 て 乱 を 忘 れず の 心 がけで 普 段 か らいろんな 研 鑽 を 積 んで 行 きたいと 思 っています ヤマハ 山 本 誠 東 海 地 方 会 ニュース 編 集 委 員 長 : 石 川 浩 二 ( 三 菱 重 工 業 ) 副 編 集 委 員 長 : 西 谷 直 子 ( 椙 山 女 学 園 大 学 ) 編 集 委 員 : 池 田 友 紀 子 (キヤノン) 榎 原 毅 ( 名 古 屋 市 立 大 学 ) 河 南 文 子 ( 富 士 電 機 ) 後 藤 由 紀 ( 四 日 市 看 護 医 療 大 学 ) 城 憲 秀 ( 中 部 大 学 ) 守 田 祐 作 ( 新 日 鐵 住 金 ) 山 本 誠 (ヤマハ) 東 海 地 方 会 事 務 局 愛 知 県 長 久 手 市 岩 作 雁 又 1 番 地 1 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 衛 生 学 講 座 内 TEL:(0561) FAX:(0561) aratokai@aichi-med-u.ac.jp 印 刷 製 本 富 士 ゼロックスサービスリンク 株 式 会 社 TEL:(052) FAX:(052)