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- しじん りゅうとう
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2 1 Adenium arabicum 砂 漠 のバラ キョウチクトウ イエメン サウジアラビア 情 熱 大 陸 が 密 着 して い た2011 年 2 月 ディレクターとともに 旅 したイエメンは 近 隣 の 中 東 諸 国 と 同 じく 緊 張 状 態 であった エジ プトで100 万 人 規 模 のデ モが 発 生 30 年 に 渡 ったムバラク 大 統 領 の 政 権 が 崩 壊 したちょ うど2 月 11 日 に 滞 在 していたタイーズという ちいさな 村 付 近 で 出 会 い 心 を 奪 われたのが この 砂 漠 のバラの 素 朴 な 花 である 一 輪 の 花 を 美 しいと 思 えることは なんて 平 和 なことな のか と 教 えてくれた 恩 人 のような 植 物 である 2 Quercus suber コルクガシ ブナ スペイン モロッコ ワインという 飲 料 をここまで 世 界 中 に 普 及 させた 陰 の 立 役 者 は 地 中 海 などに 自 生 す るコルクガシに 違 いない この 木 の 樹 皮 が 原 材 料 になりコルク 栓 になるからである また 一 度 樹 皮 を 剥 いでも10 年 以 内 にまた 完 全 に 再 生 する まさにサステナブルな 有 用 樹 であり こ れは 日 本 ではあまり 見 る 事 ができない 貴 重 な コルクの 生 態 標 本 である 3 Agathis lamceolata カウリ ナンヨウスギ オーストラリア ニュージーランド ニューカレドニア 超 大 陸 ゴンドワナ で 大 いに 栄 えたカウリ の 木 は 現 在 ニュージランドやオーストラリア そしてニューカレドニアに 分 布 し かつて 遠 い 昔 にそれらが 繋 がっていたことをわかりやすく 伝 えてくれる とりわけニューカレドニアには 危 険 な 動 物 が 発 達 しなかった 為 このような 貴 重 な 太 古 の 植 物 が 多 く 現 存 して い る( ち な みに 国 中 どこを 探 してもトゲがある 植 物 がな い!)ちなみにカウリとは ニュージランド マオリ 族 の 言 葉 で 森 の 神 を 意 味 し その 木 が 一 本 あることでその 場 はパワースポットに 変 わる 4 Dicksonia anterctica ソフトツリーファーン タカワラビ オーストラリア ニュージーランド 生 物 多 様 性 条 約 締 約 国 会 議 COP10 が 名 古 屋 で 開 かれた 直 後 会 議 に 参 加 していたオー ストラリア 代 表 のメンバーがそら 植 物 園 本 社 を 訪 れたことがきっかけで 取 り 扱 うことになっ た 太 古 の 植 物 オーストラリア 政 府 は 開 発 に かかって 伐 採 しないといけない 個 体 などにの み 番 号 を 打 ち 輸 出 を 許 可 している 4 5 億 年 前 に 植 物 が 川 から 陸 上 に 上 がってきた 時 初 めて 巨 大 化 に 成 功 したのがこの 木 性 シダの 仲 間 である 5 Ginkgo biloba var. チチイチョウ イチョウ 中 国 おっぱい が 垂 れているような 気 根 がでる イチョウの 変 種 普 通 の 銀 杏 に 比 べて 異 常 に 成 長 が 遅 い 周 知 の 通 り イチョウにはオスと メスがあるが 大 変 残 念 なことは この 垂 れ た 乳 根 はある 程 度 樹 齢 に 達 した 場 合 雄 株 に も 雌 株 にも 出 てくることである 6 Agonis flexuosa Nana アゴニス フレクシオーサ ナナ フトモモ オーストラリア この 葉 に 触 った 瞬 間 必 ず 恋 に 落 ちる ほど 心 地 よい 香 りを 持 つ 植 物 である 今 後 日 本 のランドスケープに 大 きな 影 響 を 与 えると 予 測 している 有 望 品 種 である 2 表 紙 本 文 写 真 :Shuhei Nomachi
3 7 Tectona grandis チーク シソ インド 家 具 でよく 使 われるチーク は 材 質 が 固 く 強 健 で 水 に 強 いことから 船 や 建 築 材 として も 広 く 使 われているが 実 はシソ 科 の 植 物 であ る 8 Serenoa repens ノコギリヤシ ヤシ メキシコ ハゲに 効 く 植 物 といえばこのヤシから 穫 れるエキスが 一 番 有 名 だろう 日 本 で 初 めて 大 株 の 輸 入 に 成 功 したのはそら 植 物 園 である ハゲ 対 策 以 外 にも 頻 尿 や 尿 漏 れに 効 くとか 副 作 用 で 性 欲 が 減 退 するなどさまざまなウワ サがまことしやかに 囁 かれているが 本 当 に 気 になるなら 試 してみるも 一 興 だ 9 Pinus longaeva イガゴヨウマツ マツ アメリカ 樹 齢 4700 年 とも 言 われる 木 がかつて 存 在 し この 地 球 上 で 最 も 長 生 きする 生 物 とい われる 松 の 苗 木 アメリカ 人 でも 滅 多 に 行 く 事 のない この 地 球 上 で 最 も 過 酷 だというアメ リカ カリフォルニア 州 のデスバレー 近 くのホ ワイトマウンテンの 高 山 地 帯 にひっそりと 自 生 する 原 産 地 で 樹 齢 1000 年 4000 年 の 樹 々が 織 りなす 風 景 と 大 自 然 が 創 った 彫 刻 のようなその 姿 は 目 にするだけでただた だ 震 えるほどである 10 Satakentia liukiuensis ヤエヤマヤシ ヤエヤマヤシ 八 重 山 諸 島 佐 竹 製 作 所 といえば 日 本 を 代 表 する 金 属 部 品 会 社 であるが 二 代 目 の 佐 竹 利 彦 氏 が 世 界 的 なヤシ 研 究 者 であったことは 意 外 に 知 られ ていない 植 物 の 学 名 は ラテン 語 がベース になっているが サタケンチャ リュウキュウ エンシスという 学 名 の 属 名 は 佐 竹 氏 の 功 績 に 敬 意 を 示 して 記 載 された 八 重 山 諸 島 に 自 生 する 日 本 在 来 種 のヤシである 11 Pseudobombax ellipticum プセウドボンバックス エリプティカム パンヤ メキシコ ガテマラ 偽 物 の 綿 という 意 味 のプセウドボンバック スという 学 名 が 付 けられた 由 来 は まず こ のようなパンヤ 科 の 植 物 の 実 のなかにある 繊 維 が 綿 (ボンバックス)に 似 ているからであ り 加 えて 本 当 の 綿 が 穫 れるアオイ 科 の 植 物 と は 違 うという 意 味 で 偽 物 (プセウド) つまり プセウドボンバックスと 名 付 けられたようであ る 南 米 の 砂 漠 に 自 生 し 姿 を 岩 に 似 せる 特 性 を 持 つ 12 Stephania venosa Variegata 斑 入 り 偽 おっぱいプランツ ツツラフジ タイ マレーシア 食 べたらおっぱいが 大 きくなる というプ エラリアという 植 物 にそっくりな 偽 おっぱ い プランツの 珍 しい 斑 入 り 種 偽 おっぱいプラン ツについてくわしくは そらみみ 植 物 園 ( 東 京 書 籍 )まで 3
4 13 Melocactus bahiensis 涼 雲 サボテン コロンビア アンパンマン の 顔 が 幼 児 たちを 惹 き 付 け てやまない 理 由 として あの 真 っ 赤 なお 鼻 を 乳 輪 に 見 立 て 顔 がおっぱいを 思 わせる という 都 市 伝 説 があるが もしかしたら メロカクタ スが 私 たち 大 人 を 惹 き 付 けてやまない 理 由 は この 真 っ 赤 な 花 座 が 乳 輪 に 似 ているからかも しれない 14 Euphorbia echinus 大 正 キリン トウダイグサ モロッコ 毒 を 持 っている ことや 有 用 植 物 でない がゆえに 原 産 地 では 人 為 的 にあまり 栽 培 さ れないが それゆえにこの 植 物 の 花 から 採 れ る 無 農 薬 の 蜂 蜜 は 非 常 に 重 宝 されるという モロッコの 海 辺 に 数 百 万 本 単 位 で 群 を 成 して 自 生 する 景 色 は まさに 浮 世 離 れしているほ ど 圧 巻 である 大 正 時 代 に 日 本 に 輸 入 された ので 和 名 を 大 正 キリンという ちなみに 昭 和 キ リンという 名 前 の 植 物 も 存 在 するが 平 成 キリ ンという 名 前 の 植 物 はない 15 Opuntia galapageia ガラパゴスウチワサボテン サボテン ガラパゴス 諸 島 ガラパゴス 島 のイグアナ に 葉 っぱを 食 べ られないよう 背 を 高 くし 幹 を 持 つことを 覚 えたウチワサボテンの 一 種 前 年 のウルトラ 植 物 博 覧 会 では 白 いトゲの 品 種 を 展 示 した 16 Lophophora williamsii cristed 石 化 烏 羽 玉 サボテン メキシコ 食 べると 幻 覚 を 招 く といわれ ウイチョ ル 族 やネイティブアメリカンたちにとって 神 の 使 者 とされ 神 聖 な 存 在 であるウバ 玉 本 種 は そのウバ 玉 が 突 然 変 異 し 成 長 点 が 異 常 発 達 する 石 化 と 言 われる 状 態 になったものであ る 17 Operculicarya decaryi オペルクリカリア デカリー ウルシ マダガスカル ウルシ 科 随 一 の 成 長 の 遅 さを 誇 る 塊 根 植 物 で 何 百 年 単 位 で 時 間 をかけて 成 長 すると いう 性 質 を 念 頭 におくと マダガスカル 南 西 部 の 世 界 的 に 有 名 で 貴 重 な 棘 の 森 にて10 m ほどまで 巨 大 に 育 ったこの 塊 根 植 物 の 上 に 登 って 見 た 景 色 は 一 生 モノであると 確 信 で きる 18 Aechmea brevicollis エクメア ブレビコウリス アナナス ブラジル 着 生 種 のパイナップル 通 常 この 属 の 植 物 は 他 の 木 に 着 生 して 過 ごすゆえ 根 からは 水 分 を 取 ることには 消 極 的 であり 葉 から 貪 欲 に 水 を 体 内 に 溜 められるような 構 造 になってい る しかしこの 品 種 のひねくれているところは 着 生 種 のパイナップルのくせに 葉 からも 水 を 積 極 的 に 取 り 入 れない 構 造 になっているところで あり 他 のエクメア 属 の 植 物 に 対 してその 変 わ り 者 っぷりは エクメア 属 と 検 索 すると 一 目 瞭 然 である 4
5 19 Myrtus communis Variegated 斑 入 りギンバイカ フトモモ イタリア トルコ 聖 書 やギリシャ 神 話 などに 登 場 し キリ スト 教 やユダヤ 教 など 古 くから 宗 教 上 重 要 視 されてきたのがこの 植 物 である エデンの 園 の 香 りの 象 徴 とも 言 われ たしかにアゴニスの 次 くらいにいい 香 りがする 植 物 である 本 種 は その 斑 入 り 種 20 Ceropegia sandersonii パラシュートプランツ ガガイモ 南 アフリカ 別 名 アンブレラフラワー という 見 たまん まの 英 名 と 酔 竜 というパッとしない 和 名 を 持 つ 21 Kalanchoe synsepala カランコエ シンセパーラ ベンケイソウ マダガスカル 歩 く 植 物 といえば 日 テレの 世 界 一 受 け たい 授 業 で 紹 介 したウォーキングパームが 有 名 だが このカランコエも 細 い 茎 を 伸 ばし 遠 くへ 子 孫 を 運 びながら 移 動 することから 歩 くカランコエ と 呼 ばれる 22 Aglaonema nitidum curtisii アグラオネマ ニティドゥム カーティシー サトイモ インドネシア タイ 殺 し 屋 レオン が なにがあっても 大 切 に 大 切 に 育 てていたあの 観 葉 植 物 こそ このア グラオネマの 品 種 である 当 時 は 爆 発 的 ブー ムとなったが 現 在 ではやや 希 少 になっている 23 Phyllanthus mirabilis フィランサス ミラビリス トウダイグサ ラオス タイ アサガオ が なぜ 朝 寝 坊 しないかという ことについては はつみみ 植 物 園 ( 東 京 書 籍 ) に 記 したが このフィランサスも 夜 になると 葉 を 閉 じて 眠 り 朝 になると 開 く 性 質 を 持 ってい る ただし アサガオとちがって 朝 寝 坊 したり まだ 夜 になってないのに 昼 寝 しているときもあ る 24 Philodendron verrucosum フィロデンドロン ベルコーサム サトイモ コスタリカ フルチン で 得 体 の 知 れない 亀 がいるとわ かっているコスタリカの 川 を 恐 る 恐 る 一 人 飛 び 込 んで 対 岸 まで 泳 いで 渡 り ようやくハン ティングした 珍 種 通 常 のフィロデ ンドロン ベルコーサムよりも 色 が 立 体 的 であることと 葉 柄 が 毛 深 いというマニアックな 特 徴 を 持 って いる 5
6 25 Hydnophytum formicarum アリノスダマ アカネ マレーシア その 名 の 通 り この 植 物 は 普 段 は 高 い 木 の 上 に 着 生 して 暮 らし 自 分 の 体 内 のなかにア リの 巣 さながらの 迷 路 のような 穴 を 作 ってアリ を 住 まわせ 動 物 などの 外 敵 から 守 ってもらい つつ アリが 自 分 の 体 内 で 出 す 排 泄 物 を 肥 料 代 わりに 吸 収 して 生 きている アリにとっても 天 敵 であるトカゲやアリジゴクから 守 られて 安 心 して 暮 らせる 住 まいを 提 供 してもらってい るまさに 共 存 共 栄 のパートナーなのである 26 Ariocarpus retusus retusus monstrosa 村 主 モンストローサ サボテン 日 本 安 産 の 寺 として 全 国 的 に 名 高 い 大 本 山 中 山 寺 の 大 僧 正 村 主 康 瑞 ( すぐりこうずい ) 猊 下 は 実 はおれがもっとも 敬 愛 するプラント ハンターであり 日 本 屈 指 のサボテン 多 肉 植 物 博 士 である このアリオカルプスは 村 主 猊 下 の 育 種 下 で 突 然 変 異 として 生 まれた 珍 種 で 村 主 モンストローサと 呼 ばれる 27 Pyrrosia sp. ピロシア 不 明 種 ウラボシ タイ 各 国 の 植 物 収 集 家 たちは 常 に 互 いに 貴 重 植 物 の 情 報 をやり 取 りし 時 に 売 買 やブツ ブツ 交 換 をし コレクションを 増 やしている この 白 いシダは T という 国 の B という 町 の N という 会 社 の S という 植 物 収 集 家 から10 年 ほど 前 にわけていただいた 非 常 に 変 わった 色 をしたシダである 28 Echinocereus rigidissimus var. rubrispinus 紫 太 陽 サボテン メキシコ 男 性 にも 女 性 にも 握 りやすいようにでき ているのは 偶 然 である ただし 他 のサボテ ンに 比 べて 棘 がやさしくて 握 り 心 地 は 悪 くな い 29 Melaleuca quinquenervia ニアウリ フトモモ ニューカレドニア 世 界 で 一 番 天 国 に 近 い 島 と 言 われる ニューカレドニアに 社 員 旅 行 で 行 った 際 に 入 手 した 枝 を 挿 し 木 した 苗 木 化 粧 品 で 有 名 な いわゆるティーツリーオイルが 採 れるメラレウ カの 仲 間 だが このニアウリの 精 油 はそのな かでも 貴 重 で 生 きた 苗 は 日 本 では 滅 多 に 見 る 事 ができない ちなみにメラレウカという 学 名 は メラ= 黒 レウカ= 白 つまり 黒 白 の 木 という 意 味 で 山 火 事 が 起 きたときに 見 れる 焦 げた 黒 い 幹 と 普 段 の 白 い 幹 から 名 付 けられ た と 現 地 の 植 物 学 者 さんに 教 えてもらった 30 Euphorbia obesa ユーフォルビア オベサ トウダイグサ 南 アフリカ 多 肉 植 物 マニア のなかでは 根 強 い 人 気 が あり 人 々がこのようなフォルムをした 生 もの に 惹 かれることを 如 実 に 物 語 っている 6
7 Ficus microcarpa ガジュマル イチジク 台 湾 インド 日 本 Adansonia digitata バオバブ パンヤ マダガスカル セネガル Platycerium bifurcatum ssp. Willinckii コウモリラン ウイリンキー ビカクシダ インドネシア 絞 め 殺 しの 木 と 呼 ばれる 一 方 で 風 水 上 では 幸 せを 運 ぶ 木 として 重 宝 される ふたつ の 顔 をもつガジュマル こうみえてイチジクの 仲 間 で 鳥 などに 実 を 食 べてもらい 種 を 運 ん でもらうことで 分 布 を 広 げる 糞 と 一 緒 に 運 ばれた 種 は 他 の 樹 木 や 岩 などに 落 ちても 発 芽 繁 殖 し ついにはその 対 象 物 までを 絞 め 殺 し てしまう まさに 生 命 力 の 固 まりである 沖 縄 ではキジムナーが 宿 っていると 言 われる 自 然 崇 拝 と 樹 木 信 仰 は 世 界 各 地 で 多 発 的 に 生 まれたものだとしても いずれにせよ そのルーツを 遡 れば 自 ずと 人 類 発 祥 の 地 アフリカまで 辿 り 着 くだろう そして 人 類 がま だ 四 つ 足 歩 行 をしている 時 代 から 最 も 長 い 時 間 信 仰 の 対 象 となってきた 樹 木 こそバオバブ に 違 いない 現 在 日 本 とセネガル 両 政 府 の 許 可 と 協 力 を 経 て 巨 大 なバオバブの 輸 送 と 移 植 に 取 り 組 んでいるが この 小 さな 個 体 はそ の 折 にセネガルを 旅 して 見 つけたもので 樹 齢 は 推 定 200 年 とされる 代 々 木 ヴィレッジ の 庭 が できたとき 屋 外 で 巨 大 コウモリランを 吊 るしてある 景 色 を 見 て 中 くらいに 植 物 に 詳 しい 人 たちはみな 口 を 揃 えて これは 冬 に 寒 さで 枯 れてしまうよ と 言 った 5 年 経 ったいまも 絶 好 調 のコウモリラ ンを 見 て 今 ではその 人 たちは 恥 をかいている わけであるが いずれにせよ この 耐 寒 性 の あるコウモリランは 植 物 の 性 質 はインター ネットの 情 報 範 囲 だけで 判 断 していけない ということをさりげなく 教 えてくれている F 展 示 Oreocereus celsionus ライオン 錦 サボテン ボリビア ペルー Prunus lannesiana sp. 南 阿 蘇 の 桜 バラ 南 阿 蘇 村 Olea europaea オリーブ モクセイ スペイン イタリア トルコ 極 楽 鳥 花 と 名 付 けられた 南 アフリカ 原 産 の 植 物 があるが 実 は 極 楽 鳥 はオーストラリ アに 生 息 する 鳥 で 南 アフリカには 存 在 しない そんな 話 と 同 様 に この ライオン 錦 と 名 付 け られたサボテンは 南 米 ボリビア 原 産 で も ちろんライオンの 故 郷 であるアフリカには 自 生 しない ちなみにアフリカなどにはトゲがある 多 肉 植 物 が 多 数 存 在 するが サボテン 科 の 植 物 は 元 々 北 米 アメリカの 原 産 なのである ち なみにサボテンとその 他 のトゲがある 多 肉 植 物 の 見 分 け 方 については 棘 の 付 け 根 に 毛 ( 刺 座 )が 生 えているかそうでないか という 見 分 け 方 もある 東 日 本 大 震 災 から1 年 後 JR 関 連 会 社 の 依 頼 で 箭 内 道 彦 氏 らとともに 企 画 し 日 本 全 国 47 都 道 府 県 すべてから 桜 の 枝 を 集 め 一 同 に 咲 かせた 前 代 未 聞 の 復 興 支 援 プロジェク トの 際 に 熊 本 県 代 表 として 南 阿 蘇 村 役 場 か ら 分 けていただいた 桜 の 接 ぎ 木 苗 100 年 ほ ど 前 に 植 樹 されたもので 品 種 名 はわかってい ないがバラほどの 大 きな 花 を 咲 かせる また 南 阿 蘇 村 は 一 心 行 の 大 桜 が 有 名 で 日 本 一 の 桜 の 村 を 目 指 し 活 動 している 平 和 と 繁 栄 の 象 徴 として 国 連 のシンボル にもなっているオリーブは オリンピックのシ ンボルそのものでもある また 果 樹 として 世 界 一 長 生 きする 樹 木 とも 言 われ その 樹 齢 は 千 年 を 超 えるという シリアなど 小 アジアが 原 産 で その 実 や 油 は 食 用 に その 材 は 家 具 や 炭 として また 近 年 ではその 種 がバイオ 燃 料 になるなど 類 い 稀 なる 有 用 樹 である イスラ ム キリスト ユダヤ 教 徒 にとって 聖 木 とされ つまりは 世 界 でもっとも 信 仰 の 対 象 になってい る 樹 木 でもある 7
8 37 Anastatica hierochuntica エリコのバラ アンザンジュ イスラエル 死 はすべての 生 物 に 平 等 に 与 えられたものではな いということを このエリコのバラは 教 えてくれる 別 名 復 活 草 とも 呼 ばれ この 個 体 のように 水 がなくて 死 したとしても 再 び 水 を 与 えれば 青 々しく 蘇 る 驚 くべき 植 物 なのである 西 畠 清 順 がキュレーションした 植 物 陶 芸 家 内 田 鋼 一 の 器 がコラボ! 内 田 鋼 一 さんの 植 木 鉢 とウルトラな 植 物 が 一 体 となった 本 イベントオリジナル のセットをポーラ 銀 座 ビル 二 階 HIGASHIYA で 限 定 発 売 ( ほぼ ) 日 本 初 販 売 のとなる 植 物 や 命 名 されたばかりの 新 品 種 など 他 では 手 に 入 りにく いものでありながら 育 てやすいものがラインナップされている 器 はひとつ ひとつ 内 田 さんが 焼 くので 販 売 可 能 数 量 は 内 田 さんの 手 にかかっている いまから10 年 ほど 前 休 日 に 大 阪 市 内 を 車 で 走 らせていると ふと 目 に 飛 び 込 んできた とあるショーウインドーの 中 の 大 きな 器 その 強 さと 美 しさに 急 いで 車 を 停 めて 食 い 入 るように 眺 めていたのを 思 い 出 す 門 外 漢 だった 自 分 が 初 めて 陶 芸 に 物 心 ついた 瞬 間 だった それから 数 年 が 経 ち その 器 が 世 界 が 注 目 する 内 田 鋼 一 さんが 作 ったものだと 知 った 時 は すでに 互 いの 家 族 と 工 房 や 農 場 に 行 き 来 するようになっていたが 今 回 の 博 覧 会 の 開 催 に 関 して 内 田 さんに 相 談 した 際 彼 がかつて 植 木 鉢 を 作 る 職 人 だったことを 聞 き その 不 思 議 なご 縁 につくづく 感 心 している 今 日 この 頃 だ 38 Uncarina grandidieri シャンプーノキ ゴマ マダガスカル 見 た 目 以 上 に 危 険 ですので この 実 を 手 に 取 って 遊 ぶ 場 合 は 必 ず 気 をつけてください 特 にお 子 さんが 手 に 取 って 遊 ぶ 場 合 は 必 ず 親 がそばに 付 いてください 棘 先 には 鋭 い 返 し があり 一 度 手 に 刺 さるとなかなか 抜 けず も う 一 つの 手 で 取 ろうとするとその 手 に 食 い 込 みます もし 手 から 離 れなくなってもパニックにならずにゆっくりとピンセッ トなどで 取 り 除 いてください デザイナー 緒 方 慎 一 郎 の 和 菓 子 店 HIGASHIYA にて 数 量 限 定 販 売! そして そんな 稀 代 の 陶 芸 家 とコラボして 博 覧 する 世 界 の 植 物 を どう 空 間 として 設 えるべきか?と 考 えたとき 八 雲 茶 寮 でみた 緒 方 慎 一 郎 さんの " 和 " の 世 界 が 思 い 浮 かぶまではそれほど 時 間 はかからなかった " 和 " の 解 釈 は 西 洋 の " 洋 " の 対 しての 対 義 語 ではない 日 本 人 の 歴 史 をみれば 有 形 無 形 問 わず 世 界 のありとあらゆるものを 自 国 に 取 り 入 れ " 和 えて " きたわけであ る いけばなでは そこにある 要 素 が 互 いに 引 き 立 て 合 い 一 つになること を " 和 合 する "と 言 うが まさに " 和 " の 心 を 重 んじながら 西 洋 東 洋 問 わず 数 々 の 空 間 を 手 掛 けてきた 緒 方 さんが たまたまこのビルに 店 を 構 えていたこと 内 田 さんとも 交 友 があったことを 最 近 知 り そのご 縁 に これまたつくづく 感 心 している 今 日 この 頃 だ < 販 売 における 注 意 事 項 > 38 Salacca zalacca サラッカヤシ ヤシ インドネシア フィリピン スネークフルーツ と 呼 ばれるこのヤシの 実 は まさ に 先 日 里 山 で 遭 遇 したマムシにソックリである 食 べると かなり 腹 持 ちがよいので 個 人 的 にはダイエット 食 品 になると 信 じているが 食 べすぎると 便 秘 になるという 植 物 および 器 の 希 少 性 がゆえに 点 数 および 販 売 期 間 は 限 られます 出 来 る 限 り 状 態 の 良 い 植 物 を 提 供 させていただきたいため お 品 切 れとなった 場 合 でも イベント 会 期 中 に 再 入 荷 することもございます ( 入 荷 情 報 は にてご 確 認 いただけます) ご 購 入 の 際 は 返 品 交 換 ができないことを あらかじめご 了 承 ください また ご 購 入 後 の 植 物 の 生 育 状 態 破 損 等 に 関 しましては 保 障 しかねます 払 い 戻 しはいたしませんのであらかじめご 了 承 ください 店 頭 より 配 送 はできかねますのであらかじめご 了 承 ください 販 売 期 間 :2016 年 8 月 4 日 ( 木 )~9 月 24 日 ( 土 ) * 25 日 ( 日 ) が 臨 時 休 業 のため 24 日 ( 土 ) まで 販 売 させていただきます * 数 量 限 定 売 切 次 第 終 了 販 売 場 所 :ヒガシヤギンザ 東 京 都 中 央 区 銀 座 ポーラ 銀 座 ビル 2F 販 売 時 間 :11:00 ~ 20:00 ( 日 曜 :11:00 ~ 19:00) 定 休 日 : 月 曜 定 休 日 ( 祝 日 の 場 合 は 営 業 翌 火 曜 日 休 ) 8
9 Adenium arabicum 和 名 : 砂 漠 のバラ キョウチクトウ イエメン サウジアラビア 情 熱 大 陸 が 密 着 していた2011 年 2 月 ディレクターとともに 旅 したイエメンは 近 隣 の 中 東 諸 国 と 同 じく 緊 張 状 態 であった エジプトで100 万 人 規 模 のデモが 発 生 30 年 に 渡 ったムバラク 大 統 領 の 政 権 が 崩 壊 したちょうど2 月 11 日 に 滞 在 していたタイーズというちいさな 村 付 近 で 出 会 い 心 を 奪 われ たのが この 砂 漠 のバラの 素 朴 な 花 である 一 輪 の 花 を 美 しいと 思 えることは なんて 平 和 なことなのか と 教 えてくれた 恩 人 のような 植 物 である 13,000 ( 税 込 ) 39 写 真 はイメージです 40 Echinocactus grusonii 短 棘 金 鯱 サボテン メキシコ 41 Sansevieria Ehrenbergii Samurai Dwarf リトルサムライ キジカクシ ソマリア サボテンの 中 のサボテン であり 最 も 愛 され 最 も 流 通 し 最 も 身 近 なサボテンといえる 金 鯱 この 品 種 は その 金 鯱 の 突 然 変 異 で トゲが 短 くて 痛 くない 珍 しい 変 種 である 観 葉 植 物 史 上 最 強 の 耐 久 性 をもった 植 物 と 思 われる おれが 尊 敬 するオーストラリア 人 の 先 輩 プラントハンターが 海 賊 を 恐 れずにソマリアに 植 物 採 集 に 行 った 際 見 つけて 導 入 したサンスベリア のサムライという 品 種 の 矮 性 種 である 一 年 に10~ 15 回 ほどの 水 遣 りで 生 きていけるため 重 宝 される ちなみに リトルサムライとは 愛 称 10,800 ( 税 込 ) 10,300 ( 税 込 ) 42 Epiphyllum sp. 八 方 美 人 サボテン アメリカ 43 Dracaena reflexa Song of Siam ドラセナ レフレクサ ソング オブ リュウゼツラン タイ ポスト 月 下 美 人 と 注 目 される 今 後 大 注 目 の 品 種 夜 にだけひっそりと 咲 く 月 下 美 人 に 対 して 昼 間 からあっちこっちに 向 けてきれいな 花 を 咲 かせ る 様 は ま さ に 八 方 美 人 そ の も の で あ る 短 日 植 物 で 夏 から 秋 にかけて 陽 が 短 くなると 花 芽 をつける 性 質 がある 日 本 初 登 場 で そら 植 物 園 が 命 名 した タイの 王 族 が 経 営 する 植 物 園 より 入 手 した 新 品 種 のドラセナ ドラセナの 仲 間 は 幸 福 の 木 といわ れ リフレクサ 種 の 仲 間 は 主 にソング オブインディ アという 品 種 とソングオブジャマイカという 品 種 が 世 界 的 に 大 ブレイクしており 日 本 でもテッパンの 観 葉 植 物 である 本 種 は タイにちなんでソングオ ブサイアムとそら 植 物 園 が 名 付 けた 新 発 売 の 植 物 である 農 林 水 産 省 種 苗 登 録 番 号 ,800 ( 税 込 ) 10,300 ( 税 込 ) 44 Espostoa lanata 老 楽 サボテン エクアドル ペルー 45 Olea europaea var.sylvestris ワイルドオリーブ モクセイ スペイン ガンコ 親 父 は 年 老 いて 個 性 が 煮 詰 まると ややこしくなり 扱 いに 困 ることもあるが この 老 楽 は その 名 の 通 り 例 え 老 いたとしても 割 と 安 楽 な 性 格 をしているので 非 常 に 育 てやすい エスポストア 属 のサボテンのなかでは 一 番 付 き 合 いやすい 品 種 で ある ただし 頭 から 水 をかけてしまうと 急 に 機 嫌 が 悪 くなるので 要 注 意 古 代 オリンピックの 勝 者 にかつて 与 えられ たのは 金 メダルではなく コティノスであった コ ティノスとは 野 生 のオリーブでできた 冠 で 金 メダ ルがなかった 時 代 の 勝 者 の 象 徴 的 存 在 である 本 種 は 通 常 のオリーブの 葉 に 比 べて10 分 の1くらい の 葉 の 大 きさになるのも 特 徴 で 樹 形 も 小 さいな がらに 巨 木 のような 姿 をするように 仕 立 てられるこ とから ヨーロッパの 植 木 職 人 が 盆 栽 仕 立 てにする こともある 12,200 ( 税 込 ) 13,000 ( 税 込 ) すべてお 手 入 れが 簡 単 なものをご 用 意 しました お 手 入 れ 方 法 は 購 入 時 に 同 封 される 説 明 書 をご 参 考 ください 購 入 後 の 植 物 のメンテナンスなどについては 受 け 付 けておりません 9
10 開 催 にあたって 伝 えたい 大 事 なこと たとえばあの 時 代 に 誰 かがスペインにひまわりの 種 を 運 んでなかったら ゴッホの 傑 作 ひまわり は 生 まれていなかっただろう たとえばあの 時 代 に コロンブスがトウモロコシをヨーロッパに 運 んでなかったら いっ たいどれだけの 人 が 飢 え 死 にしていただろうか カザフスタンの 道 端 で 売 られていた 野 生 のリンゴの 苗 が たとえばあの 時 代 にトルコ を 経 由 してヨーロッパに 広 まらなかったら ニュートンは 人 類 は いったいどれだけ 重 力 の 発 見 に 遅 れただろう? この ウルトラ 植 物 博 覧 会 は まさにその 共 有 欲 が 具 現 化 したものなのか もしれない 普 段 では わざわざ 大 事 にしている 植 物 コレクションを 一 般 に 見 せるようなことはしない 自 分 が 年 間 50 万 キロ 以 上 に 及 ぶ 移 動 距 離 の 旅 路 と 年 間 240トン 以 上 の 海 外 諸 国 との 植 物 の 取 引 の 日 々なかで 出 会 う 世 界 中 の 多 様 な 植 物 たちは さりげなく 圧 倒 的 だったり 愉 快 であったり やや こしかったり カリスマ 的 であったり とにかくその 魅 力 と 言 ったら やっ ぱりみなに 届 けたい と 心 の 中 では 結 局 そう 思 っているのだろう 本 博 覧 会 は そんなことから POLA 美 術 館 との 御 縁 もあり 生 まれたものである 1980 年 ~ 2000 年 の 20 年 間 アフリカだけでおおよそ 2000 万 人 の 命 をうばった エイズという 恐 ろしい 病 気 の 脅 威 におびえていた 人 類 に 一 筋 の 希 望 の 光 を 与 えたの が 南 米 の 古 代 文 明 で 涙 を 流 す 木 として 知 られたパラゴムの 樹 液 だった その 樹 ひとつ 勘 違 いしてならないのが 植 物 はアートではない アートの 元 であり アートよりも 地 球 上 に 先 にあったものであることは 歴 然 たる 事 実 だからだ しかしそれら 植 物 は 芸 を 持 った 人 と 出 会 うことで 劇 的 にアートに 変 わる 液 はコンドームという 名 で 姿 を 変 え 今 日 も 世 界 中 で 活 躍 していると 思 うが このように 今 となっては 当 たり 前 のように 身 の 回 りにある 植 物 や それらが 姿 を 変 えたものの 恩 恵 によって 世 の 中 は 成 り 立 っている 今 回 のウルトラ 植 物 博 覧 会 は 内 田 鋼 一 さんの 器 と 緒 方 慎 一 郎 さんの 空 間 に 世 界 の 植 物 が 出 会 うことで 生 まれる 妙 を 楽 しんでいただければと 思 う とにかく ひまわりやトウモロコシやリンゴやパラゴムの 木 が 物 語 るように 芸 術 も 食 も 科 学 も 産 業 も ありとあらゆるジャンルからみても 人 類 の 歴 史 が 大 きく 動 いたその 舞 台 裏 で 世 界 を 変 えた 植 物 を 運 んだプラントハンターたちの 存 在 があった ことは 紛 れもない 事 実 なのだ しかし ここで 勘 違 いしてはいけないのは 彼 らプラントハンターたちは 第 一 に 世 界 を かつて 数 々の 新 種 を 発 見 し 学 名 に 記 載 をしていった 多 数 のプラントハン ターたちもさることながら 冒 頭 のように 芸 術 食 科 学 産 業 などありと あらゆるジャンルに 影 響 を 与 え 世 界 を 変 えてきた 過 去 の 偉 大 なるプラントハ ンターたちに 対 して 現 代 のプラントハンターが 世 界 を 変 えるとしたら な にをすべきだろう? 変 えようと 思 って 植 物 を 運 んだのではないということである 世 の 中 の 多 々 ある 職 業 に 従 事 している 者 と 同 じように 一 つの 職 業 として 雇 われ 金 になるから 働 いた そ んなシンプルな 話 が 根 底 にはあるだろう そして そんな 日 々の なかで 彼 らは 気 がつ けば 本 来 獲 物 だったはずの 植 物 たちに 恋 をし 人 にも 見 せたいという 欲 が 生 まれて いったに 違 いない もちろんおれ 自 身 も 同 じである 2012 年 家 業 である 卸 業 に 加 え ひとのこころに 植 物 を 植 える 活 動 としてスタートさせた そら 植 物 園 の 活 動 も さまざまな 団 体 や 企 業 行 政 機 関 の 植 物 プロジェクトを 成 功 させ それなりにたくさ んの 方 に 絶 大 なる 支 持 をいただいているが 実 際 のところは そもそも そら 植 物 園 をスタートさせたのも 世 のため 人 のためにと 大 それてやってきたわけではなく どち らかというと おれ 自 身 が 植 物 が 好 きで 一 人 でも 多 くの 人 に 魅 力 を 伝 えたいという 共 有 欲 の 心 理 が 作 用 したことが 大 きい ちょっとだけ 特 殊 な 植 物 問 屋 に 生 まれ 植 物 を 届 けることを 生 業 にしてきた 日 本 人 のプラントハンターが20 代 の 頃 のある 日 に たった 一 人 で15 分 ほ ど 真 剣 に 考 えたことだ そしてそれは 今 価 値 観 を 変 えること " だとわかった 植 物 を 運 ぶ 事 でひ とりでも 多 くのひとにその 魅 力 を 共 有 し 気 付 きをもたらし 世 の 中 の 植 物 に 対 する 価 値 観 を 変 えることができたなら 世 界 はもう 少 し 有 機 的 に 変 わ るだろうと 思 う そして それを 叶 える 為 の 手 段 としてのアートは たぶん 有 効 なはずだ *はつみみ 植 物 園 ( 東 京 書 籍 )あとがきより 抜 粋 そら 植 物 園 代 表 西 畠 清 順 拝 10
11 プロフィール にしはた 西 せいじゅん 畠 清 順 1980 年 生 まれ 幕 末 より 150 年 続 く 花 と 植 木 の 卸 問 屋 花 宇 の 五 代 目 日 本 全 国 世 界 数 十 カ 国 を 旅 し 収 集 している 植 物 は 数 千 種 類 日 々 集 める 植 物 素 材 で 国 内 はもとより 海 外 からの 依 頼 も 含 め 年 間 2000 件 を 超 え る 案 件 に 応 えている 2012 年 ひとの 心 に 植 物 を 植 える 活 動 そら 植 物 園 を スタートさせ 植 物 を 用 い 様 々なプロジェクトを 多 数 の 企 業 団 体 などと 各 地 で 展 開 反 響 を 呼 んでいる Born in The 5th successor of Hanau; a flower and plant supplier in business for 150 years from the end of the Edo period. Nishihata has traveled across Japan and all over the world collecting thousands of plants. He annually receives over 2000 requests from both Japanese and overseas clients. In 2012, He started the Sola Botanical Garden project, it was held across Japan to help cultivate passion for plants in the minds of the people. う ち だ 内 こういち 田 鋼 一 陶 芸 家 1969 年 愛 知 県 名 古 屋 市 生 まれ 東 南 アジア 中 東 西 アフリカなどの 各 地 を 旅 し 現 地 でやきもの 作 りに 参 加 その 後 四 日 市 市 の 製 陶 工 場 で 植 木 鉢 や 土 鍋 作 り を 体 験 し 独 立 築 窯 日 々 の 食 卓 で 活 躍 す る プ レ ー ンな 器 から 巨 大 な 陶 壁 や 大 壺 まで 多 彩 なやきものの 世 界 を 繰 り 広 げる 世 界 の 窯 業 地 を 放 浪 した 経 験 と 日 本 のやきものを 研 究 しつくした 該 博 な 知 識 で 現 在 の 陶 芸 シーンを 牽 引 している Born in 1969, in Aichi Prefecture, Uchida has traveled and gained experience crafting in Southeast Asia, the Middle East and West Africa. He has established a pottery house, after experimenting pottery factory in Yokkaichi City. His now makes crafts from diningware, clay walls, to decorative vases. With his knowledge and experience from overseas and Japan he is recognized as one of Japan s leading craftsmen. お が た 緒 し ん い ち ろ う 方 慎 一 郎 SIMPLICITY 代 表 / デ ザ イ ナ ー 1998 年 SIMPLICITY 設 立 現 代 における 日 本 の 文 化 創 造 をコンセプトに 和 食 料 理 店 八 雲 茶 寮 HIGASHI-YAMA Tokyo 和 菓 子 店 HIGASHIYA プロダクトブランド Sゝゝ [ エス ] などを 展 開 自 社 ブランドのみならず 建 築 インテリア プロダクト グラフィックなど 多 岐 にわたるデザインやディレクションを 行 う Designer/Founder Shinichiro Ogata established SIMPLICITY in He has developed his own establishments including restaurants Yakumo Saryo and HIGASHI-YAMA Tokyo, confectionery brand HIGASHIYA, and product line S[es] based on the concept of redefining the next generation of Japanese culture and design. He is a multitalented designer in architecture, interior, product, and graphic design. 11
12 12
(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)
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