租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 二十九支払調書等の改正 170 第二非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の改正等 176 一非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の改正 176 二上場株式等に係る配当等及び譲渡所得等

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1 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 目第一 公社債 公社債投資信託等に対する課税方式の見直し 85 一利子所得の分離課税の改正 86 二国外で発行された公社債等の利子所得の分離課税等の改正 89 三勤労者財産形成貯蓄契約に基づく生命保険等の差益等の課税の特例の改正 92 四金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用の改正 92 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 94 六国外で発行された投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 97 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 98 八確定申告を要しない配当所得の改正 ( 改正後 : 確定申告を要しない配当所得等 ) 102 九上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例の改正 104 十上場株式等の配当等に係る源泉徴収義務等の特例の改正 105 十一株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の改正 ( 改正後 : 一般株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ) 108 十二上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の創設 113 十三特定管理株式等が価値を失った場合の株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の改正 120 次十四特定口座内保管上場株式等の譲渡に係る所得計算等の特例等の改正 124 十五源泉徴収選択口座内配当等に係る所得計算及び源泉徴収等の特例の改正 133 十六上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除の改正 135 十七特定中小会社が発行した株式に係る課税の特例の改正 137 十八非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税の改正 142 十九公社債等の譲渡等による所得の課税の特例の改正 ( 改正後 : 貸付信託の受益権等の譲渡による所得の課税の特例 ) 143 二十割引の方法により発行されている公社債等の譲渡による所得の課税の特例の廃止 144 二十一株式等の譲渡の対価に係る支払調書等の特例の改正 145 二十二償還差益等に係る分離課税等の改正 148 二十三割引債の差益金額に係る源泉徴収等の特例の創設 152 二十四公共法人及び公益信託等に係る非課税の改正 160 二十五利子所得の改正 161 二十六信用取引等による株式の取得価額の改正 162 二十七利子 配当 償還金等の受領者の告知の改正 ( 改正後 : 利子 配当等の受領者の告知 ) 163 二十八株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正

2 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 二十九支払調書等の改正 170 第二非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の改正等 176 一非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の改正 176 二上場株式等に係る配当等及び譲渡所得等に対する 7 % 軽減税率の特例の廃止 188 第三その他の改正 189 一先物取引の差金等決済をする者の告知等の改正 189 二特定口座内保管上場株式等の譲渡等に係る所得計算等の特例等の改正 192 三特定目的信託の社債的受益権の収益の分配に係る配当等の支払調書の改正 196 四上場証券投資信託等の償還金等に係る課税の特例の改正 197 五特定新規中小会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例及び復興指定会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例の改正 198 第一 公社債 公社債投資信託等に対する 課税方式の見直し はじめに公社債の譲渡益は経過利子の反映であるとの考え方に基づき非課税とされ 譲渡損失はないものとみなされていましたが 公社債市場では 日々の金利の動き等により市場価格が変動し その結果として譲渡損益が発生しています また 金融商品の多様化により 株価に連動する債券など金利以外の要因により譲渡損益が発生する金融商品や 譲渡益が非課税であることを利用して 収益の分配を行わずにその受益権等を譲渡することにより投資収益を回収する金融商品も販売されている状況にあります このような現行の公社債の取扱いは 企業の資金調達の手段として公社債と類似の性質を有する株式をはじめとする他の金融商品との中立性の観点から問題があるものであり 公社債についても 税負担の違いに左右されずにニーズに応じた投資を可能とするとともに その投資リスクの軽減を図る観点から 課税方式を20% 分離課税とし他の所得との損益通算の対象とする金融所得課税の一体化の対象とする改正が行われました ( 参考 1 ) 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律 においては 次の検討条項が設けられています 〇社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律 ( 平成 24 年法律第 68 号 ) ( 税制に関する抜本的な改革及び関連する諸施策に関する措置 ) 第 7 条 ( 省略 ) 二個人所得課税については 次に定めるとおり検討すること イ金融所得課税については 平成 26 年 1 月から所得税並びに個人の道府県民税及び市町村民税 ( ニにおいて 個人住民税 という ) をあわせて100 分の 20の税率が適用されることを踏まえ その前提の下 平成 24 年度中に公社債等に対する課税方式の変更及び損益通産の範囲の拡大を検討する ロ~ニ ( 省略 ) 85

3 平成 25 年 3 月改正 ( 参考 2 ) 公社債 公社債投資信託等に対する課税方式の見直しの概要 一 利子所得の分離課税の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者が昭和 63 年 4 月 1 日以後に国内において支払を受けるべき利子等については その支払を受けるべき金額に対し15%( 他に個人住民税 5 %) の税率による源泉徴収のみで課税関係が完結する分離課税 ( 源泉分離課税 ) により課税することとされていました ( 旧措法 3 1) ⑵ 源泉分離課税の対象となる利子等については 利子等の受領者の告知等並びに利子等の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の提出を要しないこととされていました ( 旧措法 3 3) 2 改正の内容 ⑴ 源泉分離課税の対象となる利子等の範囲の改正利子等のうち 次に掲げる公社債に係るものについては 本特例による源泉分離課税の対象 から除外されました ( 措法 3 1) 改正後は 次の1から3までの利子等については 株式や公社債等の譲渡損失との損益通算の対象とされたことに伴い 原則として15%( 他に個人住民税 5 %) の税率による申告分離課税 ( 措法 8 の 4 ) が適用されます 一方 次の4の利子については 改正後は総合課税が適用されますが これは本来総合課税が適用されるべき所得を源泉分離課税の適用を受ける利子所得に転換することによって税負担を軽減する事例がみられたため これを適正化する観点から採られる措置です ( 措法 3 1) 1 特定公社債の利子特定公社債とは次に掲げる公社債をいいますが 詳細については後述 十二上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の創設 の解説を参照してください ( 措法 37の112 一 五 ~ 十四 ) 86

4 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 イ金融商品取引所に上場されている公社債 外国金融商品市場において売買されている公社債その他これらに類するものロ国債 地方債ハ外国又はその地方公共団体が発行し 又は保証する債券ニ会社以外の法人が特別の法律により発行する債券 ( 外国法人に係るもの並びに投資信託及び投資法人に関する法律の投資法人債 同法の短期投資法人債 資産の流動化に関する法律の特定社債及び同法の特定短期社債を除きます ) ホ公社債でその発行の際の有価証券の募集が一定の公募により行われたものヘ社債のうち その発行の日前 6 月以内に金融商品取引法に規定する有価証券届出書 有価証券報告書等を内閣総理大臣に提出している法人が発行するものト金融商品取引所 ( これに類するもので外国の法令に基づき設立されたものを含みます ) においてその金融商品取引所の規則に基づき公表された公社債情報 ( 一定の期間内に発行する公社債の種類及び総額 その公社債の発行者の財務状況及び事業の内容その他その公社債及び発行者に関して明らかにされるべき基本的な情報をいいます ) に基づき発行する公社債で その発行の際に作成される目論見書に その公社債がその公社債情報に基づき発行されるものである旨の記載のあるものチ国外において発行された公社債で 次に掲げるものイ多数の者を相手方として行われた有価証券の売出しに応じて取得した公社債で その取得の時から引き続きその売出しをした金融商品取引業者等の営業所において保管の委託がされているものロ金融商品取引法第 2 条第 4 項に規定する売付け勧誘等に応じて取得した公社債 ( 上記イの公社債を除きます ) で その 取得の日前 6 月以内に有価証券届出書 有価証券報告書等を提出している会社が発行したもの ( その取得の時から引き続きその売付け勧誘等をした金融商品取引業者等の営業所において保管の委託がされているものに限ります ) リ外国法人が発行し 又は保証する債券のうち 次のものイ次に掲げる外国法人が発行し 又は保証する債券 ⅰ その出資金額又は拠出をされた金額の合計額の 2 分の 1 以上が外国の政府により出資又は拠出をされている外国法人 ⅱ 外国の特別の法令の規定に基づき設立された外国法人で その業務がその外国の政府の管理の下に運営されているものロ国際間の取極に基づき設立された国際機関が発行し 又は保証する債券ヌ銀行業若しくは第 1 種金融商品取引業を行う者若しくは外国の法令に準拠してその国において銀行業若しくは金融商品取引業を行う法人 ( 以下 銀行等 といいます ) 又は次に掲げる者が発行した社債 ( その取得をした者が実質的に多数でないものとして一定のものを除きます ) イ銀行等がその発行済株式又は出資の全部を直接又は間接に保有する関係にある法人ロ親法人 ( 銀行等の発行済株式又は出資の全部を直接又は間接に保有する関係のある法人をいいます ) がその発行済株式又は出資の全部を直接又は間接に保有する関係にあるその銀行等以外の法人ル平成 27 年 12 月 31 日以前に発行された公社債 2 公社債投資信託のうち 次のいずれかのものの収益の分配イその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの 87

5 平成 25 年 3 月改正 この 一定の公募により行われたもの とは その募集が 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める取得勧誘により行われた証券投資信託をいいます ( 措令 1の42) イその受益権の募集が国内において行われる場合その募集に係る金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘が同項第 1 号に掲げる場合 ( 多数の者を相手方として行う場合をいいますが 適格機関投資家のみを相手方とするものは除かれます ロにおいて同じです ) に該当し かつ 委託者指図型投資信託約款にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載がなされて行われるものロその受益権の募集が国外において行われる場合その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われるものロその受益権が金融商品取引所に上場しているもの又はその受益権が外国金融商品市場において売買されているもの 3 公募公社債等運用投資信託の収益の分配 4 特定公社債以外の公社債の利子で 次に掲げる個人が支払を受けるもの ( 措令 1 の 4 3) イその特定公社債以外の公社債の利子の支払の確定した日 ( 無記名の公社債の利子については その支払をした日 ) において 法人税法の規定に基づいて同族会社の判定を行った場合にその利子の支払をした法人が法人税法第 2 条第 10 号に規定する同族会社に該当するときにおけるその判定の基礎となる一定の株主 ( 以下 特定個人 とい います ) ( 注 ) 上記の一定の株主とは その者を法人税法施行令第 71 条第 1 項の役員であるとした場合に同項第 5 号イに掲げる要件を満たすこととなるその株主をいいます ( 措規 2 2) ロ特定個人の親族ハ特定個人と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者ニ特定個人の使用人ホ上記ロからニまでに掲げる者以外の者で 特定個人から受ける金銭その他の資産によって生計を維持しているものヘ上記ハからホまでに掲げる者と生計を一にするこれらの者の親族 ⑵ 利子等の受領者の告知等を要しない利子等の範囲の改正これまで 公社債の利子等については 原則として源泉分離課税の対象とされ 確定申告をすることができなかったことから その受領者の告知等及び利子等の支払調書の対象外とされていましたが 今般の改正で上記 ⑴1から4までに掲げる利子等 ( 以下 特定公社債等の利子等 といいます ) については 申告分離課税や総合課税の対象となったことに伴い 特定公社債等の利子等の受領者は その支払者に対して一定の本人確認書類を提示してその者の氏名及び住所を告知する ( 又はその者の氏名及び住所を記載した告知書を提出する ) とともに その支払者は その告知された氏名及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないこととされました ( 措法 3 3 所法 22412) また 特定公社債等の利子等の支払者等は 利子等の支払調書及び名義人受領の利子等の調書を提出しなければならないこととされました ( 措法 3 3 所法 ) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき特定公社債等の利子等について適用 88

6 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 し 同日前に支払を受けるべき特定公社債等の利子等については従前どおりとされています ( 措法 3 13 改正法附則 19) 二国外で発行された公社債等の利子所得の分離課税等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は内国法人が 昭和 63 年 4 月 1 日以後に支払われる国外において発行された公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権 ( 以下 国外公社債等 といいます ) の利子又は収益の分配に係る利子等 ( 以下 利子等 といいます ) を国内における支払の取扱者を通じて交付を受ける場合には その国内における支払の取扱者が その国外公社債等の利子等を居住者又は内国法人に対して交付をする際に その交付をする金額を課税標準として 15%( 他に個人住民税 5 %) の税率による源泉徴収を行うこととされていました ( 旧措法 3 の 3 3) なお 居住者が交付を受ける国外公社債等の利子等については 源泉徴収だけで課税関係が完結する源泉分離課税の対象とされていました ( 旧措法 3 の 3 1) ⑵ 居住者又は内国法人が支払を受けるべき国外公社債等の利子等に対して源泉徴収を行う場合において その国外公社債等の利子等について その支払の際に課される外国所得税 ( これに相当するものを含みます ) の額があるときは その外国所得税の額は 国内において源泉徴収すべきその国外公社債等の利子等に係る所得税の額を限度としてその所得税の額から控除することとされていました この場合には 居住者については その国外公社債等の利子等に係る外国所得税の額について外国税額控除の対象としないこととされていました ( 旧措法 3 の 3 4) ⑶ 内国法人が国外公社債等の利子等 ( 源泉徴収不適用となるものを除きます ) につき国内における支払の取扱者を通じてその交付を受ける場合には 国内において支払われる公社債等の 利子等と同様に その国外公社債等の利子等について 次に掲げる告知 告知書の提出 調書の提出の対象とされています ( 旧措令 2 の 2 13) 1 公社債等の利子等の受領者の告知及び無記名公社債等の利子等の受領者の告知書の提出並びに名義人として公社債等の利子等の支払を受ける者に対する告知 ( 所法 2241~3 所令 3364) 2 利子等の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の提出 ( 所法 ) 3 内国法人等に対して支払う利子所得等に係る支払調書の特例 ( 措法 3 の 2 ) ⑷ 所得税法別表第一に掲げる公共法人等 金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用 ( 措法 8 ) の適用を受ける金融機関若しくは金融商品取引業者等又は公益信託若しくは加入者保護信託 ( 以下 公共法人等 といいます ) が 国外公社債等の利子等の支払を受ける場合には 一定の手続の下で その国外公社債等の利子等の額のうち その公共法人等がその国外公社債等の利子等に係る公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権を引き続き所有していた期間等に対応する部分の金額については 源泉徴収を行わないこととされていました ( 旧措法 3 の 3 6) この場合の源泉徴収を行わない利子等の額は 次のように計算することとされていました ( 旧措令 2の27) 1 公共法人等が その所有する国外公社債等の利子等に係る公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権をその利子又は収益の分配の計算期間を通じて引き続きその支払の取扱者に保管の委託をしている場合 その計算期間に対応する利子又は収益の分配の額 89

7 平成 25 年 3 月改正 2 公共法人等が その所有する公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権をその利子又は収益の分配の計算期間の中途においてその支払の取扱者に保管の委託をし かつ その保管の委託をした日からその利子又は収益の分配の計算期間の末日まで引き続きその支払の取扱者に保管の委託をしている場合 その計算期間に対応する利子又は収益の分配の額にその保管の委託をしている期間の日数を乗じこれをその計算期間の日数で除して計算した金額 2 改正の内容 ⑴ 居住者が支払を受ける国外公社債等の利子等の課税方式等の変更 1 源泉分離課税からの除外居住者が支払を受ける国外公社債等の利子等のうち 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴1の特定公社債の利子 2の公募により設定された公社債投資信託若しくは上場公社債投資信託の収益の分配又は3の公募公社債等運用投資信託の収益の分配に該当するものついては 本特例による源泉分離課税の対象から除外され 15% 申告分離課税の対象とされました ( 措法 3 の の 4 1) これは 国外において発行された公社債又は投資信託の受益権についても 国内発行のものと同様に公社債等の譲渡損失との損益通算等の対象とするために採られた措置です なお 国外公社債等の利子等のうち15% 申告分離課税の対象とされたもの以外のもの ( 以下 国外一般公社債等の利子等 といいます ) については 引き続き源泉徴収のみで完結する源泉分離課税の対象とされています ( 措法 3 の 3 1) 2 利子所得の確定申告不要制度の適用国外一般公社債等の利子等以外の国外公社債等の利子等 ( 以下 国外特定公社債等の利子等 といいます ) が申告分離課税の対象とされたことに併せて 本特例により源泉徴 収が行われる国外特定公社債等の利子等について 公社債等の譲渡損失との損益通算等の適用により確定申告を行わない場合には 源泉徴収のみで課税関係が終了することも可能となるように 利子所得等の確定申告不要制度 ( 措法 8 の 5 ) の適用を可能とする措置が講じられました ( 措法 3 の 3 7) 具体的には 次のように利子所得等の確定申告不要制度の適用を認めることとされています イ国外特定公社債等の利子等が内国法人から支払を受けるものである場合その国外特定公社債等の利子等の国内における支払の取扱者から交付を受けるべき金額については その 1 回に交付を受けるべき金額ごとに利子所得等の確定申告不要制度の対象となる支払を受けるべき利子等とみなして 確定申告不要制度を適用します ロ国外特定公社債等の利子等が内国法人以外の者から支払を受けるものである場合その国外特定公社債等の利子等の国内における支払の取扱者から交付を受けるべき金額については その 1 回に交付を受けるべき金額ごとに利子所得等の確定申告不要制度の対象となる支払を受けるべき利子等とみなすとともに これを内国法人から支払を受けるものとみなして 確定申告不要制度を適用します なお これにより利子所得等の確定申告不要制度の適用を受ける国外特定公社債等の利子等についてその支払の際に徴収された外国所得税の額がある場合には 下記 ⑵2にかかわらず その外国所得税の額については所得税法の外国税額控除の適用はできないこととされました ( 措令 2 の 2 14) ⑵ 外国所得税の額の控除に関する改正居住者又は内国法人に対して支払の取扱者が国内において国外公社債等の利子等を交付する 90

8 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 際に行う源泉徴収は引き続き15% の税率を適用することとされていますが ( 措法 3 の 3 3) 申告分離課税の対象とされた国外特定公社債等の利子等については 確定申告をすることが可能となったため その国外公社債等の支払の際に課された外国所得税の額の控除については次のように計算することとされました ( 措法 3 の 3 34) 1 国外一般公社債等の利子等の場合 ( 改正前の制度と同様です ) その交付を受けるべき金額 ( 外国所得税が課されている場合には その額を加算した金額 ) に対し15% の税率を適用して所得税の源泉徴収を行いますが その外国所得税の額は 源泉徴収した所得税の額を限度としてその所得税の額から控除します この場合に 居住者はその外国所得税の額に対して外国税額控除の適用は受けられません 2 国外特定公社債等の利子等の場合その交付を受けるべき金額 ( その支払を受けるべき配当等の金額から外国所得税の額を控除した金額 ) に対し15% の税率を適用して所得税の源泉徴収を行います 源泉徴収の際には外国所得税の控除は行いませんが 居住者は確定申告によりその外国所得税の額について外国税額控除の適用を受けることができます ⑶ 支払調書及び支払通知書等に関する改正居住者が支払を受ける国外特定公社債等の利子等が源泉分離課税の対象から除外され15% 申告分離課税の対象とされたことに伴い 居住者が国内における支払の取扱者を通じて交付を受ける国外特定公社債等の利子等については 内国法人が交付を受けるものと同様に 上記 1 ⑶ 1の利子等に関する告知及び告知書の提出並び に2の利子等の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の提出の対象とされました あわせて 特定公社債等の利子等が上場株式等配当等の支払通知書の対象とされたことに伴い ( 措法 8 の 4 4) 国外特定公社債等の利子等の国内における支払の取扱者は その国外特定公社債等の利子等に関する上場株式配当等の支払通知書をその居住者に交付しなければならないこととされました ( 措令 2 の 2 12) また 国外特定公社債等の利子等については 利子等の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の提出を要しないこととされる限度額に関する規定 ( 所規 822 三 972) を適用せず すべての国外特定公社債等の利子等について調書の提出を要することとされました ( 措令 2 の 2 13 ) ⑷ 公共法人等に対する源泉徴収不適用に関する改正公共法人等及び公益信託等に係る非課税 ( 所法 11) 及び金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用 ( 措法 8 ) について 公共法人等が支払を受ける公社債等の利子等については その所有期間にかかわらず支払を受ける利子等の全額について源泉徴収を要しないこととなったことに伴い 国外公社債等の利子等についても その支払を受ける金額の全額について源泉徴収を要しないこととされました ( 措法 3の36 措令 2の278) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき国外公社債等の利子等について適用し 同日前に支払を受けるべき国外公社債等の利子等については 従前どおりとされています ( 措法 3 の 3 1~4 改正法附則 20) 91

9 平成 25 年 3 月改正 三 勤労者財産形成貯蓄契約に基づく生命保険等の 差益等の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要勤労者が 勤労者財産形成貯蓄契約等 ( 勤労者財産形成貯蓄契約 勤労者財産形成年金貯蓄契約又は勤労者財産形成住宅貯蓄契約 ) に基づき購入した公社債投資信託以外の証券投資信託の受益権につき その証券投資信託の終了又は一部の解約があった場合において その終了又は一部の解約により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額のうちその証券投資信託について信託された金額 ( その証券投資信託の受益権に係る部分の金額 ( 信託元本額 ) に限ります ) に達するまでの金額については その金額を株式等に係る譲渡所得等に係る収入金額とし ( 旧措法 4 の 4 3) 信託元本の金額を超える部分の金額について配当所得の収入金額とすることとされています ( 旧所令 5912) ( 注 ) これにより 配当所得の収入金額に該当する金額については 勤労者財産形成住宅 ( 年金 ) 貯蓄の非課税制度の対象となります 2 改正の内容公募公社債投資信託の終了又は一部の解約により交付を受ける金銭等が上場株式等に係る譲渡所得等の収入金額として課税されることになったことに伴い ( 措法 37の114 一 ) 勤労者財産形成貯 蓄契約等に基づき購入した公社債投資信託については非課税制度を引き続き適用することが可能となるように 勤労者財産形成貯蓄契約等に基づき購入した公社債投資信託の終了又は一部の解約により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額のうちその公社債投資信託について信託された金額 ( その公社債投資信託の受益権に係る部分の金額に限ります ) に達するまでの金額については その金額を上場株式等に係る譲渡所得等に係る収入金額として課税することとされました これにより 勤労者財産形成住宅 ( 年金 ) 貯蓄契約に基づき購入した公社債投資信託の受益権につきその公社債投資信託の終了又は一部の解約により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額のうちその公社債投資信託について信託された金額 ( 信託元本額 ) を超える部分の金額は 利子所得の収入金額となり ( 所令 581) 非課税制度の対象となります 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後の証券投資信託の終了又は一部の解約について適用し 同日前の証券投資信託の終了又は一部の解約については 従前どおりとされています ( 改正法附則 21) 四 金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の 不適用の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 国内に営業所を有する銀行その他一定の金融機関 ( 以下 金融機関 といいます ) が支払を受ける公社債若しくは預貯金の利子 合同運用信託若しくは特定公募公社債等運用投資信託 の収益の分配又は社債的受益権の剰余金の配当で次に掲げるものについては 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 8 1) 1 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿 ( 以下 振替口座簿 といいます ) に記載又は記録がされた公社債の利子 92

10 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ( 金融機関の信託業務の兼営等に関する法律により信託業務を営む金融機関のその記載又は記録がされた公社債の利子で一定のものを除きます ) でその記載又は記録がされていた期間内に生じたもの 2 金融機関に対する預貯金の利子 ( 一定のものを除きます ) 3 金融機関を委託者とし かつ その金融機関を受益者とする合同運用信託又は特定公募公社債等運用投資信託の収益の分配でその委託した期間 ( 貸付信託又は特定公募公社債等運用投資信託の収益の分配については その貸付信託又は特定公募公社債等運用投資信託の受益証券が引き続き記名式であった 又は振替口座簿に記載若しくは記録がされていた期間 ) 内に生じたもの 4 振替口座簿に記載又は記録がされた社債的受益権の剰余金の配当 ( 金融機関の信託業務の兼営等に関する法律により信託業務を営む金融機関のその記載又は記録がされた社債的受益権の剰余金の配当で一定のものを除きます ) でその記載又は記録がされていた期間内に生じたもの ⑵ 金融商品取引業者 金融商品取引清算機関又は証券金融会社 ( 以下 金融商品取引業者等 といいます ) が支払を受ける公社債の利子又は社債的受益権の剰余金の配当で上記 ⑴1 又は 4に掲げるもの ( 以下 公社債又は社債的受益権の利子等 といいます ) については 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 8 2) ⑶ 内国法人でその資本金の額又は出資金の額の金額が 1 億円以上であること等について一定の確認書類を添付した申請書を提出して社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替機関等の営業所等の長の確認を受けたものが支払を受ける公社債又は社債的受益権の利子等のうち その確認を受けた日以後 1 年を経過する日までの期間内に開始するその公社債又は社債的受益権の利子等の計算期間に対応するものについて は 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 8 3) 2 改正の内容 ⑴ 金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用の特例の改正改正前の制度では 公社債の利子 公募公社債等運用投資信託の収益の分配又は社債的受益権の剰余金の配当 ( 以下 公社債の利子等 といいます ) について金融機関が支払を受ける場合の非課税の範囲は その金融機関がその公社債又は受益権 ( 以下 公社債等 といいます ) を引き続き所有していた期間に対応する部分に限定されていました ( 旧措法 8 1 一 三 四 ) これは 利払又は収益の分配の際に金融機関が所有している公社債の利子等の全額を非課税の対象とした場合には 個人の公社債等の譲渡による所得が非課税となっていることを利用して 個人が有する公社債等をその利払の直前に金融機関に譲渡することにより その譲渡までの間に発生した公社債等に係る経過利子相当部分に対する税負担を回避することを防止するためのものです 今般の改正で 公社債等の譲渡による所得が非課税の対象から除外され 15% 申告分離課税の対象とされたことに伴い 公社債の利子等の支払を受ける金融機関や金融商品取引業者等の所有期間にかかわらず その支払を受ける利子等の額の全額について源泉徴収を不適用とすることとされました 具体的には この特例の対象となる金融機関が支払を受ける公社債の利子 特定公募公社債等運用投資信託の収益の分配又は社債的受益権の剰余金の配当について その公社債 特定公募公社債等運用投資信託の受益証券 ( 受益権を含みます ) 又は社債的受益権が振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は引き続き記名式であった期間にかかわらず その支払を受ける公社債の利子 特定公募公社債等運用投資信託 93

11 平成 25 年 3 月改正 の収益の分配又は社債的受益権の剰余金の配当の額の全額を源泉徴収不適用とすることとされました ( 措法 8 1 一 三 四 ) また 金融商品取引業者等が支払を受ける公社債の利子又は社債的受益権の剰余金の配当についても 同様に その支払を受ける利子又は剰余金の配当の全額について源泉徴収不適用とすることとされました ( 措法 8 2) ⑵ 資本金等 1 億円以上の内国法人が支払を受ける公社債の利子所得等の源泉徴収の不適用の特例の改正資本金等が 1 億円以上であること等につき確認を受けた内国法人が支払を受ける公社債等又は社債的受益権の利子等に係る利子所得等については 利子の計算期間の中途において非課税主体となることによってその利払の際の税額計算が複雑化することを回避する観点から その確認を受けた日以後に開始する利子計算期間に対応する公社債又は社債的受益権の利子等につ いて源泉徴収不適用とされていましたが 金融機関等が支払を受ける公社債の利子等について所有期間にかかわらず源泉徴収が不適用となったことに伴い 上記 1 ⑶の特例の適用対象となる公社債又は社債的受益権の利子等は 資本金等の額が 1 億円以上であること等について確認を受けた日の翌日から同日以後 1 年を経過する日までの間に支払を受けるべき公社債又は社債的受益権の利子等とすることとされました ( 措令 3の39) 3 適用関係上記 2 の改正は 金融機関 金融商品取引業者等又は内国法人が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子 収益の分配又は剰余金の配当について適用し 金融機関 金融商品取引業者等又は内国法人が同日前に支払を受けるべき利子 収益の分配又は剰余金の配当については 従前どおりとされています ( 改正法附則 23) 五 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る 配当所得の分離課税等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が平成 16 年 1 月 1 日以後に国内において支払を受けるべき所得税法第 24 条第 1 項に規定する剰余金の配当で次に掲げる受益権の収益の分配に係るもの ( 以下 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等 といいます ) については その支払を受けるべき金額に対し15%( 他に個人住民税 5 %) の税率による源泉分離課税により所得税が課されることとされています ( 旧措法 8の21) 1 公募公社債等運用投資信託以外の公社債等運用投資信託の受益権 2 社債的受益権 ⑵ 非居住者 内国法人又は外国法人が平成 16 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等については 所得税法の規定による20% の源泉徴収税率によらず 15% の源泉徴収税率により所得税が課されることとされています ( 旧措法 8 の 2 3 ) ⑶ 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等の支払を受ける居住者又は非居住者及びその支払をする者並びに業務に関連して他人のために名義人として私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等の支払を受ける者からその私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等の支払を受ける居住者又は非居住者及びその名義人としてその私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等 94

12 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 の支払を受ける者については 所得税法の規定による配当等の受領者の告知制度並びに配当等の支払調書及び名義人受領の配当所得の調書制度の適用はないこととされています ( 旧措法 8 の25) 2 改正の内容今般の改正においては 公社債のうち 一般の個人投資家の投資対象となるものとして 公平なアクセスが可能であり かつ 情報公開が適正に行われている企業等が発行したものを特定公社債と定義し その利子 譲渡所得の課税方式を20% 分離課税とするとともに 損益通算等の対象とされたところですが 公社債等運用投資信託の受益権及び特定目的信託の社債的受益権についても 同様の考え方により その設定等に係る受益権の募集が公募により行われたものの配当 譲渡所得を20% 分離課税とするともに 損益通算等の対象とされました この結果 公社債等運用投資信託及び特定目的信託の社債的受益権については その設定に係る受益権の募集が公募以外の方法 ( 私募 ) により行われたものについて その収益の分配に係る配当所得の課税方式を本特例による15%( 他に個人住民税 5 %) の税率による源泉分離課税を維持することとされ 具体的には次のような改正が行われました ⑴ 公社債等運用投資信託の受益権に関する改正改正前の制度においてこの特例の対象となる公社債等運用投資信託の受益権は 所得税法第 2 条第 1 項第 15 号の 3 に規定する公募公社債等運用信託以外の公社債等運用投資信託の受益権とされていましたが この公募公社債等運用投資信託は 法人税法第 2 条第 29 号に掲げる投資信託に限られているため その受益権の募集が公募の方法により行われたものであっても 国内募集割合が50% 以下のものは公募公社債等運用投資信託に該当しないこととなっていました ( 法法 2 二十九ロ⑵ 法令 14の 3 ) 改正後の制 度ではこれを改め 国内募集割合にかかわらず 15% 申告分離課税の対象とならない公社債等運用投資信託の収益の分配を本特例の対象とすることとされました 具体的には 平成 28 年 1 月 1 日以後に国内において支払を受けるべき剰余金の配当で公社債等運用投資信託 ( その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものを除きます ) の受益権 ( 金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものを除きます ) の収益の分配に係るものがこの特例の対象とされ ( 措法 8 の 2 1 一 措令 3 の 4 1) この 一定の公募により行われたもの とは その募集が 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める取得勧誘により行われた公社債等運用投資信託をいうこととされました ( 措令 3 の 4 1) 1 その受益権の募集が国内において行われる場合その募集に係る金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘が同項第 1 号に掲げる場合 ( 多数の者を相手方として行う場合をいいますが 適格機関投資家のみを相手方とするものは除かれます 次の2 及び⑵において同じです ) に該当し かつ 委託者指図型投資信託約款又は委託者非指図型投資信託約款にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載がなされて行われるもの 2 その受益権の募集が国外において行われる場合その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われるもの ⑵ 特定目的信託の社債的受益権に関する改正特定目的信託の社債的受益権の剰余金の配当についても 最初に発行された受益権の募集方 95

13 平成 25 年 3 月改正 法に応じて課税方式を区分することとされ この特例の対象となる社債的受益権の剰余金の配当から15% 申告分離の対象とされた特定目的信託の社債的受益権でその募集が公募により行われたものの剰余金の配当が除外されました 具体的には 平成 28 年 1 月 1 日以後に国内において支払を受けるべき剰余金の配当で特定目的信託 ( その信託契約の締結時において資産の流動化に関する法律第 224 条に規定する原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものを除きます ) の社債的受益権 ( 金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものを除きます ) の収益の分配に係るものがこの特例の対象とされました ( 措法 8の21 二 措令 3の42) ( 注 ) 資産の流動化に関する法律第 224 条に規定する原委託者とは 信託会社等 ( 信託会社及び信託業務を営む銀行その他の金融機関をいいます ) と特定目的信託契約を締結する者をいいます ( 資産の流動化に関する法律 224) この 一定の公募により行われたもの とは その募集が 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める取得勧誘により行われた社債的受益権をいいます ( 措令 3 の 4 2) 1 その社債的受益権の募集が国内において行われる場合その募集に係る金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘が同項第 1 号に掲げる場合に該当し かつ 目論見書及び資産信託流動化計画にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載がなされて行われるもの 2 その社債的受益権の募集が国外において行われる場合その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法 第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類及び資産信託流動化計画にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われるもの ⑶ 配当等の受領者の告知及び支払調書制度等の適用上記 ⑴ 及び⑵のとおり 1 公社債等運用投資信託のうち その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの及びその受益権が金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものの収益の分配及び2 特定目的信託の社債的受益権で 公募のもの及び金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものの剰余金の配当については この特例の対象から除外され申告分離課税の対象とされたところですが これに伴い これらの配当等については上記 1 ⑶の措置の対象外となり 他の投資信託の配当等と同様に 配当等の受領者の告知等並びに配当等の支払調書及び名義人受領の配当所得の調書の提出を要することとされました ( 措法 8 の 2 5) 3 適用関係上記 2 の改正は 個人又は内国法人若しくは外国法人が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき私募公社債等運用投資信託の収益の分配に係る配当等について適用し 個人又は内国法人若しくは外国法人が同日前に支払を受けるべき私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等については 従前どおりとされています ( 措法 8 の 2 13 改正法附則 24) 96

14 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 六 国外で発行された投資信託等の収益の分配に係る 配当所得の分離課税等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者が 平成 16 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき国外において発行された投資信託 ( 公社債投資信託及び公募公社債等運用投資信託を除きます 以下同じです ) 又は特定受益証券発行信託の受益権の収益の分配に係る配当等 ( 国外において支払われるものに限ります 以下 国外投資信託等の配当等 といいます ) につき 国内における支払の取扱者を通じてその交付を受ける場合には その支払を受けるべき国外投資信託等の配当等については その国内における支払の取扱者を源泉徴収義務者として 次に掲げる国外投資信託等の配当等の区分に応じそれぞれ次に定める課税を行うこととされています ( 旧措法 8 の 3 13) 1 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等 15% の税率による源泉分離課税 2 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等以外の国外投資信託等の配当等 20% の税率による源泉徴収 ( 総合課税又は申告分離課税 ) なお 上記 1 及び2の 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等 とは 国外において発行された公募公社債等運用投資信託以外の公社債等運用投資信託の受益権及び特定目的信託の社債的受益権の収益の分配に係る剰余金の配当 ( 国外において支払われるものに限ります ) をいいます ⑵ また 内国法人は 平成 16 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき国外投資信託等の配当等につき 国内における支払の取扱者を通じてその交付を受ける場合には その国内における支払の取扱者を源泉徴収義務者として その国外投資信託等の配当等の次に掲げる区分に応じそれぞれ次に定める税率による源泉徴収により 所得 税が課されることとされています ( 旧措法 8 の 3 23) 1 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等 15% 2 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等以外の国外投資信託等の配当等 20% ⑶ なお 国外発行投資信託等 ( 国外において発行された投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権をいいます 以下同じです ) について国内の支払の取扱者を通じて交付を受ける次に掲げる国外投資信託等の配当等については 一定の要件の下 上記 ⑵の源泉徴収は行わないこととされています ( 旧措令 4 4~8) 1 公益信託又は加入者保護信託の信託財産に属する国外発行投資信託等に係る国外投資信託等の配当等 2 内国法人である信託会社等が 証券投資信託又は退職年金等信託の信託財産である旨その他一定の事項をその支払の取扱者の帳簿に登載を受けている国外発行投資信託等に係る国外投資信託等の配当等 3 租税特別措置法第 9 条の 4 第 1 項第 1 号の投資法人又は同項第 2 号の特定目的会社が その運用に係る資産である旨その他一定の事項をその支払の取扱者の帳簿に登載を受けている国外発行投資信託等に係る国外投資信託等の配当等 4 租税特別措置法第 9 条の 4 第 2 項の内国法人である信託会社等が 証券投資信託以外の投資信託の信託財産である旨その他一定の事項をその支払の取扱者の帳簿に登載を受けている国外発行投資信託等に係る国外投資信託等の配当等 5 租税特別措置法第 9 条の 4 第 3 項に規定する特定目的信託の受託法人が その特定目的信託の信託財産である旨その他一定の事項を 97

15 平成 25 年 3 月改正 その支払の取扱者の帳簿に登載を受けている国外発行投資信託等に係る国外投資信託等の配当等 2 改正の内容 ⑴ 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等の範囲の改正前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 により15% 源泉分離課税の対象となる私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当等の範囲が変更されたことに伴い 15% の税率により源泉徴収がされる上記 1 ⑴1の国外私募公社債等運用投資信託等の配当等の範囲が 国外において発行された上記五 2⑴の公社債等運用投資信託 ( その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものを除きます ) の受益権 ( 金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものを除きます ) の収益の分配及び上記五 2⑵の特定目的信託 ( その信託契約の締結時において資産の流動化に関する法律第 224 条に規定する原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものを除きます ) の社債的受益権 ( 金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものを除きます ) の収益の分配に係る剰余金の 配当 ( いずれも国外において支払われるものに限ります ) とされました ( 措法 8 の の 2 1 一 二 ) ⑵ 内国法人が支払を受けるべき国外投資信託等の配当等の範囲の改正上記 1 ⑵による源泉徴収が行われる国外投資信託等の配当等の範囲に 内国法人が支払を受けるべき国外において発行された社債的受益権の剰余金の配当 ( 国外において支払われるものに限ります ) が追加されました ( 措法 8 の 3 2 ) これに伴い 上記 1 ⑶の源泉徴収を行わない国外発行投資信託等の配当等の範囲に 国外において発行された社債的受益権に係る国外投資信託等の配当等が追加されました 3 適用関係上記 2 の改正は 居住者又は内国法人が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき国外私募公社債等運用投資信託等の配当等及び国外投資信託等の配当等について適用し 同日前に支払を受けるべき国外私募公社債等運用投資信託等の配当等及び国外投資信託等の配当等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 25) 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 上場株式等に係る配当所得の申告分離課税居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 平成 21 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等を有する場合において その上場株式等の配当等に係る配当所得につきこの特例の適用を受けようとする旨の記載のある確定申告書を提出したときは その上場株式等の配当等に係る配当所得については 他の所得と区分し て その年中のその上場株式等の配当等に係る配当所得の金額 ( 以下 上場株式等に係る配当所得の金額 といいます ) に対し 上場株式等に係る課税配当所得の金額 ( 所得控除を適用した後の上場株式等に係る配当所得の金額をいいます 以下同じです ) の15% 相当額の所得税 ( 他に個人住民税 5 %) を課することとされています ( 旧措法 8 の 4 1) 上記の 上場株式等の配当等 とは 所得税法第 24 条第 1 項に規定する配当等で次に掲げるものをいいます ( 旧措法 8 の 4 1 一 ~ 三 ) 98

16 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 1 金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等 ( 次の2 又は 3に掲げるものを除きます ) で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式の総数又は出資金額の100 分の 3 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を含みます ) 又は出資を有する個人 ( いわゆる大口株主等 ) 以外の者が支払を受けるもの 2 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 3 特定投資法人の投資口の配当等 ( 注 ) 平成 21 年 1 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間に支払を受けるべき上場株式等の配当等に係る配当所得については その上場株式等に係る課税配当所得の金額に 7 % の税率により所得税 ( 他に個人住民税 3 %) を課することとされていました ( 平成 20 年改正法附則 321) ⑵ 上場株式配当等の支払通知書の交付居住者等に対して国内において上場株式配当等の支払をする者 ( 上場株式配当等の支払を受ける信託の受託者及び上場株式配当等を他人のために業務に関連して名義人として支払を受ける者 ( 以下 準支払者 といいます ) を含みます 以下同じです ) は その支払の確定した上場株式配当等の金額等を記載した支払通知書を その支払の確定した日 ( 無記名株式等の剰余金の配当又は無記名の投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益証券に係る収益の分配に係る通知書については その支払をした日 ) から 1 月以内 ( 準支払者が交付をする場合には 45 日以内 ) に その支払を受ける者に交付しなければならないこととされています ( 旧措法 8の44 旧措規 4の41) なお 支払通知書の提出対象となる 上場株式配当等 とは 上場株式等の配当等のうち オープン型の証券投資信託の収益の分配に係る配当等及びいわゆるみなし配当 ( 所得税法第 25 条第 1 項の規定により剰余金の配当 利益の配当又は剰余金の分配とみなされるものに係る配当等 ) 以外のものとされています ( 旧措法 8 の 4 4 ) 2 改正の内容今般の改正においては 一般の個人投資家の投資対象となる特定公社債 公募公社債投資信託の受益権 証券投資信託以外の公募投資信託の受益権及び特定目的信託 ( その社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権 ( 以下 特定公社債等 といいます ) の利子所得等を損益通算等の対象とすることとされましたが 損益通算等を行うに当たっては その課税方式の均衡化を図る必要があるため 特定公社債等の利子所得等について 上場株式等に係る配当所得と同様に その課税方式を20% 申告分離課税とするなど 必要な改正が行われました 具体的には 次の改正が行われました ⑴ 申告分離課税の対象となる利子 配当等の追加上記 1⑴の上場株式等の配当等の範囲に 居住者等が 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子等 ( 源泉分離課税の対象となる利子等その他一定のものを除きます ) 又は配当等で次に掲げるものが追加されました ( 措法 8 の 4 1 二 四 五 ) 1 金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するものの利子 配当等この 金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するもの の範囲は 上場株式等に係る譲渡所得の課税の特例 ( 措法 37の11) の対象となる公社債や投資信託と同様ですが 具体的には 次のイからハまでの受益権又は公社債のうち 金融商品取引所に上場されているもの又は外国金融商品市場 99

17 平成 25 年 3 月改正 において売買されているものが該当します ( 措法 37の112 措令 25の 9 2) イ公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権ロ特定目的信託の社債的受益権ハ公社債 ( 次に掲げるものを除きます ) イ預金保険法に規定する長期信用銀行債等ロ償還差益について発行時に源泉徴収がされた割引債 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託で その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの収益の分配この 一定の公募により行われたもの とは その募集が 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める取得勧誘により行われた投資信託をいいます ( 措令 4 の 2 5) イその受益権の募集が国内において行われる場合その募集に係る金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘が同項第 1 号に掲げる場合 ( 多数の者を相手方として行う場合をいいますが 適格機関投資家のみを相手方とするものは除かれます ロにおいて同じです ) に該当し かつ 委託者指図型投資信託約款又は委託者非指図型投資信託約款にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載がなされて行われるものロその受益権の募集が国外において行われる場合その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われるもの 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が有する社債的受益権の募集が 一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権の剰余金の配当この 一定の公募により行われたもの は その社債的受益権の募集が国内又は国外のいずれかにおいて行われたかの区分に応じて定められていますが 具体的には前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 の 2⑴1 及び2を参照してください 4 特定公社債の利子この 特定公社債の利子 の範囲は 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴1 と同様です ( 注 ) 上場株式等の配当等に対する 7 % 軽減税率の特例は 平成 25 年 12 月 31 日の適用期限の到来をもって廃止されましたが 詳細については 後述第二 二上場株式等に係る配当等及び譲渡所得等に対する 7 % 軽減税率の特例の廃止 を参照してください ⑵ 特例の対象となる利子等の範囲から除かれるもの上記 ⑴の申告分離課税の対象となる利子等の範囲から除外される 源泉分離課税の対象となる利子等その他一定のもの とは次に掲げる利子等をいいますが ( 措法 8 の 4 1 措令 4 の 2 1) これらの利子等は15% 源泉分離課税の対象となっているものや利子等の支払調書の提出及び支払通知書の交付の対象外となっているものです 1 租税特別措置法第 3 条第 1 項に規定する一般利子等 2 租税特別措置法第 3 条の 3 第 1 項に規定する国外一般公社債等の利子等 3 国内源泉所得となる利子等 ( 所得税法第 161 条第 4 号に掲げる利子等 ) のうち同法第 212 条第 2 項の規定の適用を受けるもの 4 租税特別措置法第 6 条第 1 項に規定する民間国外債の利子 ( 同条第 2 項に規定する利子をいいます 以下同じです ) 及び同条第

18 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 項に規定する外貨債の利子のうち 同条第 2 項 ( 同条第 11 項において準用する場合を含みます ) の規定の適用を受けるもの ⑶ 特例の対象となる配当等の範囲からの除外上記 1⑴の上場株式等の配当等の範囲から 配当等の支払調書の提出及び上場株式配当等の支払通知書の交付の対象となっていない次に掲げる配当等が除外されました ( 措令 4 の 2 2) 1 国内源泉所得となる配当等 ( 所得税法第 161 条第 5 号に掲げる配当等 ) のうち同法第 212 条第 2 項の規定の適用を受けるもの 2 租税特別措置法第 9 条の 6 第 7 項第 1 号に規定する外国特定目的信託の利益の分配又は同項第 2 号に規定する外国特定投資信託の収益の分配のうち 同条第 5 項の規定の適用を受けるもの ⑷ 上場株式等に係る配当所得等の金額の計算上場株式等の配当等の範囲に特定公社債等の利子等が追加されたことに伴い この特例の対象となる上場株式等に係る配当所得等の金額は その年中の上場株式等の配当等に係る利子所得の金額及び配当所得の金額の合計額とされました この場合において その上場株式等の配当等に係る配当所得の金額の計算上生じた損失の金額があるときは その損失の金額は その上場株式等の配当等に係る利子所得の金額から控除することとされました ( 措令 4 の 2 3) ⑸ 上場株式配当等の支払通知書の対象の拡充今般の改正では 特定公社債等や上場株式の譲渡損失とこれらの利子所得及び配当所得との損益通算を行うことができることとされ 同時に納税者の確定申告事務を考慮し 特定口座においても同様の損益通算を行うことが可能とされたところです したがって 特定口座において受け取った特定公社債等の利子等について特定口座で既に損益通算が行われた場合には 納 税者に特定口座年間取引報告書が交付されますが 特定公社債等の利子等を特定口座以外で受け取ったものであるときは その支払者等から支払通知書を納税者に交付することによって 申告による損益通算等が可能であるものである旨を納税者及び税務当局が分かりやすくする必要があります このような必要性を踏まえ 特定公社債等の利子等に対する適正な申告及び課税を確保する観点から 納税者及び税務当局が特定公社債等の利子等の金額とそれに対する源泉徴収税額を的確に把握できるようにするため 上記 1⑵の上場株式配当等の支払通知書の提出対象となる上場株式配当等の範囲に 上記 ⑴1から4までに掲げる特定公社債等の利子等が追加されました ( 措法 8 の 4 4) なお 特定公社債等の利子等を確定申告する場合には この支払通知書を確定申告書に添付しなければならないこととされています ( 措令 4 の 3 710) ( 注 ) 支払通知書をその上場株式配当等の支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までに交付することができる支払通知書の交付時期の特例や 支払通知書の交付に代えてその支払通知書に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができる特例については 特定公社債等の利子等についても同様に適用されます ( 措法 8 の 4 5~7) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴から⑷までの改正は 居住者等が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等について適用し 居住者等が同日前に支払を受けるべき上場株式等の配当等については 従前どおりとされています ( 措法 8 の 4 1 改正法附則 261) ⑵ 上記 2⑸の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払うべき上場株式配当等について適用し 同日前に支払うべき上場株式配当等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 262) 101

19 平成 25 年 3 月改正 八 確定申告を要しない配当所得の改正 ( 改正後 : 確定申告を要しない配当所得等 ) 1 改正前の制度の概要 ⑴ 配当所得の申告不要の特例平成 21 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき所得税法第 24 条第 1 項に規定する配当等 ( 源泉分離課税の対象となる配当等その他一定の配当等は除きます ) で次の1から4までに掲げるものを有する居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) は 同年以後の各年分の所得税については 総所得金額 配当控除の額若しくは純損失の金額若しくは確定申告を要しない場合に該当するかどうかの判定の基礎となる給与所得及び退職所得以外の所得金額若しくは公的年金等に係る雑所得以外の所得金額又は上場株式等に係る配当所得の金額の計算上 これらの配当等に係る配当所得の金額を除外したところにより その計算をすることができることとされています ( 旧措法 8の51) 1 内国法人から支払を受ける配当等 ( 次の2 から4までに掲げるものを除きます ) で その内国法人から一回に支払を受けるべき金額が 10 万円に配当計算期間 ( その配当等の直前にその内国法人から支払がされた配当等の支払に係る基準日の翌日からその内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日までの期間をいいます 以下同じです ) の月数を乗じてこれを12で除して計算した金額以下であるもの 2 内国法人から支払を受ける金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等のうち その配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式 ( 投資法人にあっては 発行済みの投資口 ) 又は出資の総数又は総額の 3 % 以上に相当する数又は金額の株式又は出資を有する者がそ の内国法人から支払を受けるもの以外のもの 3 内国法人から支払を受ける公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 4 特定投資法人から支払を受けるべき投資口の配当等 ⑵ 配当等の受領者の告知及び調書の提出に関する特例申告不要の特例の対象となる配当所得のうち 上記 ⑴1に掲げる配当等については 所得税法の規定による配当等の受領者の告知等及び調書の提出を要しないこととされています ( 旧措令 4の32 一 ) また 上記 ⑴2から4までに掲げる配当等 ( 上場株式等の配当等 ) については 所得税法の規定による配当等の受領者の告知等及び調書の提出省略基準額の規定が適用されず 全ての上場株式等の配当等について配当等の受領者の告知等及び調書の提出を要することとされています ( 旧措令 4 の 3 2 二 ) 2 改正の内容 ⑴ 申告不要の特例の対象の追加特定公社債等の利子等については15% 申告分離の対象とすることにより特定公社債等や上場株式の譲渡損失との損益通算等の対象とされたところですが この損益通算等を適用しない場合には これまでどおり源泉徴収のみでその課税関係を終了することが可能となるように この特例の対象となる所得の範囲に 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子等 ( 源泉分離課税の対象となる利子等その他一定のものを除きます ) 又は配当等で次に掲げるものが追 102

20 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 加されました ( 措法 8 の 5 1 二 三 五 六 ) 1 国若しくは地方公共団体又はその他の内国法人 (4において 内国法人等 といいます ) から支払を受ける金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するものの利子 配当等この 金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するものの利子 配当等 の範囲は 金融商品取引所に上場されている公社債等又は外国金融商品市場において売買されている公社債等の利子 配当等で 前述 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 の 2⑴1イからハまでに掲げる投資信託の受益権 特定目的信託の社債的受益権及び公社債に係るものが該当します 2 内国法人から支払を受ける公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託で その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの収益の分配この 一定の公募により行われたもの は その受益権の募集が国内又は国外のいずれかにおいて行われたかの区分に応じて定められていますが 具体的には前述 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 の 2 ⑴2イ及びロを参照してください 3 内国法人から支払を受ける特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権の剰余金の配当この 一定の公募により行われたもの は その社債的受益権の募集が国内又は国外のいずれかにおいて行われたかの区分に応じて定められていますが 具体的には前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 の 2⑴1 及び2を参照してください 4 内国法人等から支払を受ける特定公社債の利子この 特定公社債の利子 の範囲は 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴1 と同様です ⑵ 特例の対象となる利子等の範囲から除かれる ものこの特例の対象となる利子等の範囲から除外される上記 ⑴の 源泉分離課税の対象となる利子等その他一定のもの とは次に掲げる利子等をいいますが ( 措法 8 の 5 1 措令 4 の 3 1) これらの利子等は15% 源泉分離課税又は総合課税の対象となっているものや所得税の源泉徴収の対象外となっているものです 1 租税特別措置法第 3 条第 1 項に規定する一般利子等 2 特定公社債以外の公社債の利子で同族会社の判定の基礎となった株主等がその同族会社から支払を受けるもの 3 国内において発行された公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権の利子又は収益の分配で 国外において支払われるもの ( 国内に恒久的施設を有する非居住者が支払を受けるものを除きます ) 4 租税特別措置法第 3 条の 3 第 1 項に規定する国外一般公社債等の利子等で 国内における支払の取扱者を通じて交付を受けるもの ( 国内に恒久的施設を有する非居住者が支払を受けるものを除きます ) 5 租税特別措置法第 3 条の 3 第 2 項に規定する国外公社債等の利子等 ( 国内における支払の取扱者を通じて交付を受けるもの及び国内に恒久的施設を有する非居住者が支払を受けるものを除きます ) ( 注 ) 上記 2の利子の具体的な範囲は 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴4の利子と同様です ⑶ 利子等に係る調書の提出に関する特例 個人に対して平成 28 年 1 月 1 日以後に支払うべき特定公社債等の利子等については 利子等 103

21 平成 25 年 3 月改正 の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の提出を要しないこととする措置を適用しないこととされたことに伴い 上場株式等の配当等に係る調書と同様に適正な課税を確保する観点から 上記 ⑴1から4までに掲げる利子等については 利子等の支払調書及び名義人受領の利子所得の調書の利子等の提出省略基準額の規定を適用せずに すべての特定公社債等の利子等について利子等の支払調書及び名義人受領の利子 所得の調書の提出を要することとされました ( 措令 4の33 二 措規 4の5) 3 適用関係上記 2 の改正は 居住者等が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子等又は配当等について適用し 同日前に支払を受けるべき配当等については 従前どおりとされています ( 措法 8 の 5 1 改正法附則 27) 九上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例の改正 1 改正前の制度の概要平成 15 年 4 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等について 所得税の源泉徴収等を行う場合に適用する所得税法等で定められている 20% の税率は 15%( 他に個人住民税 5 %) とすることとされています ( 旧措法 9 の 3 ) この特例の対象となる 上場株式等の配当等 とは 所得税法第 24 条第 1 項に規定する配当等で次に掲げるものをいいます ( 旧措法 9 の 3 ) 1 金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式の総数又は出資金額の100 分の 3 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を含みます ) 又は出資を有する個人 ( いわゆる大口株主等 ) 以外の者が支払を受けるもの 2 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 3 特定投資法人の投資口の配当等 ( 注 ) 平成 21 年 4 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間に支払を受けるべき上場株式等の配当等については 源泉徴収税率を 7 %( 他に個人住民税 3 %) とすることとされていました ( 平成 20 年改正法附則 332) 2 改正の内容この特例の対象となる上場株式等の配当等の範囲に 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき配当等で次に掲げるものが追加されました ( 措法 9 の 3 1 二 四 ) 1 証券投資信託以外の投資信託 ( 公募公社債等運用投資信託を除きます ) でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの収益の分配この収益の分配は 改正前は15% 源泉分離課税又は総合課税により課税されていましたが ( 旧措法 8 の 2 1 一 所法 24) 今回の改正により15% 申告分離課税及び確定申告不要制度の対象とされています また 一定の公募 の範囲は 改正前の公社債投資信託以外の証券投資信託と同様です 2 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権の剰余金の配当この剰余金の配当は 改正前は15% 源泉分離課税により課税されていましたが ( 旧措法 8 の 2 1 二 ) 今回の改正により15% 申告分離課税及び確定申告不要制度の対象とされています また 一定の公募により行われたもの は その社債的受益権の募集が国内又は国外のいずれにおいて行われたかの区分に応じて定められ 104

22 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ていますが 具体的には前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 の 2⑴1 及び2を参照してください ( 注 ) 上場株式等の配当等に対する 7 % 軽減税率の特例は 平成 25 年 12 月 31 日の適用期限の到来をもって廃止されましたが 詳細については 後述第二 二上場株式等に係る配当等及び譲渡 所得等に対する 7 % 軽減税率の特例の廃止 を参照してください 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき配当等について適用し 同日前に支払を受けるべき配当等については 従前どおりとされています ( 措法 9 の 3 改正法附則 28) 十上場株式等の配当等に係る源泉徴収義務等の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 上場株式等の配当等の支払の取扱者の源泉徴収義務平成 22 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人 ( 公共法人等を除きます ) 若しくは外国法人に対して支払われる上場株式等の配当等の国内における支払の取扱者は その個人又は内国法人若しくは外国法人にその上場株式等の配当等の交付をする際 その交付をする金額に20% の源泉徴収税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する月の翌月 10 日までに これを国に納付しなければならないこととされています ( 旧措法 9 の 3 の 2 1) この特例の対象となる 上場株式等の配当等 は 国内において支払われる次の1から3 までに掲げる配当等のうち一定のものです ( 旧措法 9の3の21) 1 金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等 2 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 3 特定投資法人の投資口の配当等 ( 注 1) 大口株主等が支払を受ける上場株式等の配当等も この特例では対象となります ( 注 2) 上記の20% の源泉徴収税率は 平成 21 年 4 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間に 支払うべき上記 ⑴の上場株式等の配当等については 7 %( 他に個人住民税 3 %) 平成 26 年 1 月 1 日以後に支払うべき上記 ⑴の上場株式等の配当等については15%( 他に個人住民税 5 %) とされていました ( 旧措法 9 の 3 平成 20 年改正法附則 332) ( 注 3) 上記の 配当等のうち一定のもの とは 次に掲げるその配当等の支払を受ける者の区分に応じそれぞれ次に定める配当等をいいます ( 措令 4 の 6 の 2 1) イ居住者及び内国法人 上記 ⑴1から 3までに掲げる配当等ロ非居住者及び外国法人 国内源泉所得となる配当等 ( 所得税法第 161 条第 5 号に掲げる配当等 ) のうち上記 ⑴1から3 までに掲げる配当等に該当するもの ⑵ 配当等の受領者の告知等及び配当等の支払調書等の特例上場株式等の配当等について 国内における支払の取扱者を通じてその交付を受ける場合には 所得税法の規定による配当等の受領者の告知等及び配当等の支払調書の提出等については 次のようになります ( 措法 9 の 3 の 2 5 措令 4の6の2910) 1 配当等の受領者の告知等配当等の受領者の告知等に関する手続については その上場株式等の配当等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければ 105

23 平成 25 年 3 月改正 ならないこととされています ( 措令 4 の 6 の 2 9 一 ) この場合 その上場株式等の配当等の支払者は その上場株式等の配当等につき配当等の受領者の告知等に関する手続を行うことは不要とされています ( 措令 4 の 6 の 2 10 ) 2 配当等の支払調書及び支払通知書配当等の支払調書の提出又は支払通知書の交付については その上場株式等の配当等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされています ( 措令 4 の 6 の 2 9 二 ) この場合 その上場株式等の配当等の支払者は その上場株式等の配当等につき支払調書の提出又は支払通知書の交付を行うことは不要とされています ( 措令 4の6の210) 3 名義人受領の配当所得の調書上場株式等の配当等の支払の取扱者から業務に関連して他人のために配当等の交付を受ける者については 名義人受領の配当所得の調書の提出並びに配当等の受領者の告知等及び本人確認を行わなければならないこととされています ( 措令 4 の 6 の 2 9 三 ) 4 上場株式配当等の支払通知書この上場株式配当等の支払通知書の交付については その上場株式等の配当等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされています ( 措令 4 の 6 の 2 9 四 ) この場合 その上場株式等の配当等の支払者は その上場株式等の配当等につき支払通知書の交付を行うことは不要とされています ( 措令 4 の 6 の 2 10) 2 改正の内容 ⑴ 上場株式等の配当等の範囲の拡充この特例の対象となる上場株式等の配当等の範囲に 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人若しくは外国法人に対して国内において支払われる次に掲げる利子 配当等のうち一定のものが追加されました ( 措法 9 の 3 の 2 1 一 二 四 五 ) 1 金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するものの利子 配当等この利子 配当等の範囲は 金融商品取引所に上場されている公社債等又は外国金融商品市場において売買されている公社債等に係る利子 配当等で 前述 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 の 2⑴1 イからハまでに掲げる投資信託の受益権 特定目的信託の社債的受益権及び公社債に係るものと同様です 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託で その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの収益の分配この 一定の公募により行われたもの は その受益権の募集が国内又は国外のいずれにおいて行われたかの区分に応じ定められており その範囲は改正前の公社債投資信託以外の証券投資信託と同様です 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募の方法により行われたものに限ります ) の社債的受益権の剰余金の配当この 一定の公募により行われたもの は その社債的受益権の募集が国内又は国外のいずれにおいて行われたかの区分に応じて定められていますが 具体的には前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 の 2⑴1 及び 2を参照してください 4 特定公社債の利子この 特定公社債の利子 の範囲は 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴1 と同様です ⑵ この特例の対象となる利子等の範囲上記 ⑴の対象となる一定の利子等は 次に掲げるその利子等の支払を受ける者の区分に応じそれぞれ次に定める利子等をいいます ( 措令 4 の6の21) 106

24 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 1 居住者及び内国法人 上記 ⑴1から4までに掲げる利子等 2 非居住者及び外国法人 国内源泉所得となる利子等 ( 所得税法第 161 条第 4 号に掲げる利子等 ) のうち上記 ⑴1から4までに掲げる利子等に該当するもの ⑶ この特例による源泉徴収税率の改正この特例において適用される源泉徴収税率は 上記 1⑴のとおり20% とされ 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例 ( 措法 9 の 3 ) 等の適用により15%( 又は 7 %) とされていましたが この特例の対象となる上場株式等の配当等の範囲に上記 ⑴1から4までの特定公社債等の利子等が追加されたことに伴い この特例により上場株式等の配当等に対して適用される源泉徴収税率が15% とされました ( 措法 9 の 3 の 2 1) ただし 上記 1⑴1の金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等でその支払をする内国法人に係る大口株主等に対し交付するものについては 引き続き20% の源泉徴収税率が適用されます ⑷ 利子等の受領者の告知及び配当等の支払調書等の特例上記 ⑴の改正に伴い 上場株式等の配当等の範囲に追加された上記 ⑴1から4までの特定公社債等の利子等について 国内における支払の取扱者を通じてその交付を受ける場合には 所得税法等の規定による利子等の受領者の告知等及び利子等の支払調書の提出等については 次のとおりとされました ( 措法 9 の 3 の 2 5 措令 4の6の2910) 1 利子等の受領者の告知等利子等の受領者の告知及び告知書の提出に関する手続については その特定公社債等の利子等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされました ( 措令 4 の 6 の 2 9 一 ) この場合 その特定公社債等の利子等の支払者は その特定公社 債等の利子等につき利子等の受領者の告知又は告知書の提出に関する手続を行うことは不要とされました ( 措令 4 の 6 の 2 10) 2 利子等の支払調書利子等の支払調書の提出については その特定公社債等の利子等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされました ( 措令 4 の 6 の 2 9 二 ) この場合 その特定公社債等の利子等の支払者は その特定公社債等の利子等につき支払調書の提出を行うことは不要とされました ( 措令 4の6の210) 3 名義人受領の利子所得の調書特定公社債等の利子等の支払の取扱者から業務に関連して他人のために利子等の交付を受ける者については 名義人受領の利子所得の調書の提出並びに利子等の受領者の告知又は告知書の提出及び本人確認を行わなければならないこととされました ( 措令 4 の 6 の 2 9 三 ) 4 内国法人等に対して支払う利子所得等に係る支払調書の特例イ内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人に対し国内において昭和 63 年 4 月 1 日以後に支払うべき利子等又は投資信託若しくは特定受益証券発行信託の収益の分配に係る配当等 ( 所得税法第 24 条第 1 項に規定する剰余金の配当を除きます ) の支払をする者は その調書を同一法人に対する 1 回の支払ごとに作成する場合には その調書をその支払の確定した日の属する月の翌月末日までに税務署長に提出することができることとされています ( 措法 3 の 2 ) ロこの特例による利子等の支払調書又は配当等の支払調書の提出については その上場株式等の配当等又は特定公社債等の利子等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされました ( 措令 4 の 6 の 2 9 四 ) この場合 その上場株式等の配当等又は特定公社債等の利子 107

25 平成 25 年 3 月改正 等の支払者は その上場株式等の配当等又は特定公社債等の利子等につき支払調書の提出を行うことは不要とされました ( 措令 4の6の210) 5 上場株式配当等の支払通知書特定公社債等の利子等に係る上場株式配当等の支払通知書の交付については その特定公社債等の利子等の支払者に代わり 支払の取扱者がこれを行わなければならないこととされました ( 措令 4 の 6 の 2 9 五 ) この場合 その特定公社債等の利子等の支払者は その特定公社債等の利子等につき支払通知書の交付を行うことは不要とされました ( 措令 4の6の210) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人若しくは外国法人に対して支払われる上場株式等の配当等について適用し 同日前に個人又は内国法人若しくは外国法人に対して支払われる上場株式等の配当等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 29) 十一 株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の改正 ( 改正後 : 一般株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ) 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 平成 16 年 1 月 1 日以後に株式等の譲渡 ( 有価証券先物取引の方法により行うものを除きます ) をした場合には その株式等の譲渡による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 他の所得と区分し その年中のその株式等の譲渡に係る事業所得の金額 譲渡所得の金額及び雑所得の金額の合計額 ( 以下 株式等に係る譲渡所得等の金額 といいます ) に対し 株式等に係る課税譲渡所得等の金額 ( 各種の所得控除をした後の株式等に係る譲渡所得等の金額をいいます ) の15%( 他に個人住民税 5 %) 相当額の所得税を課する ( 申告分離課税 ) こととされていました この場合において 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上生じた損失の金額があるときは 所得税に関する法令の規定の適用については その損失の金額は生じなかったものとみなすこととされていました ( 旧措法 37の10 1 ) ⑵ 上記 ⑴の株式等とは 次に掲げるもの ( 外国法人に係るものを含みます ) をいうこととされていました ( 旧措法 37の102) 1 株式 ( 株主又は投資主となる権利 株式の割当てを受ける権利 新株予約権及び新株予約権の割当てを受ける権利を含みます ) 2 特別の法律により設立された法人の出資者の持分 合名会社 合資会社又は合同会社の社員の持分 協同組合等の組合員又は会員の持分その他法人の出資者の持分 ( 出資者 社員 組合員又は会員となる権利及び出資の割当てを受ける権利を含みます ) 3 新株予約権付社債 ( 資産の流動化に関する法律の転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を含みます ) 4 協同組織金融機関の優先出資に関する法律の優先出資 ( 優先出資者となる権利及び優先出資の割当てを受ける権利を含みます ) 及び資産の流動化に関する法律の優先出資 ( 優先出資社員となる権利等を含みます ) 5 公社債投資信託以外の証券投資信託 ( 以下 株式等証券投資信託 といいます ) の受益権及び証券投資信託以外の投資信託で公社債等運用投資信託に該当しないもの ( 以下 非公社債等投資信託 といいます ) の受益権 6 特定受益証券発行信託の受益権 ⑶ 居住者等が交付を受ける次に掲げる金額 ( 配当等とみなされる部分の金額を除きます ) は 108

26 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなして 課税することとされていました ( 旧措法 37の10 3 ) 1 法人 ( 公益法人等を除きます 以下同じです ) の株主等がその法人の合併 ( その法人の株主等に合併法人の株式若しくは出資又は合併法人との間にその合併法人の発行済株式等の全部を保有する関係がある法人の株式若しくは出資のいずれか一方の株式又は出資以外の資産の交付がされなかったものを除きます ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 2 法人の株主等がその法人の分割 ( 法人税法に規定する分割対価資産として分割承継法人の株式若しくは出資又は分割承継法人との間にその分割承継法人の発行済株式等の全部を保有する関係がある法人の株式若しくは出資のいずれか一方の株式又は出資以外の資産の交付がされなかったものを除きます ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 3 法人の株主等がその法人の資本の払戻し ( 株式に係る剰余金の配当 ( 資本剰余金の額の減少に伴うものに限ります ) のうち 分割型分割によるもの以外のものをいいます ) により 又はその法人の解散による残余財産の分配として交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 4 法人の株主等がその法人の自己の株式又は出資の取得 ( 金融商品取引所の開設する市場における購入による取得その他一定の方法による取得を除きます ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 5 法人の株主等がその法人の出資の消却 ( 取得した出資について行うものを除きます ) その法人の出資の払戻し その法人からの退社若しくは脱退による持分の払戻し又はその法人の株式若しくは出資をその法人が取得することなく消滅させることにより交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計 額 6 法人の株主等がその法人の組織変更 ( その組織変更に際してその組織変更をしたその法人の株式又は出資以外の資産が交付されたものに限ります ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 ⑷ 株式等証券投資信託 非公社債等投資信託又は特定受益証券発行信託 ( 以下 株式等証券投資信託等 といいます ) の受益権を有する居住者等が交付を受ける次に掲げる金額は 株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなして 課税することとされていました ( 旧措法 37の104) 1 その公募株式等証券投資信託等の終了 ( その公募株式等証券投資信託等の信託の併合に係るものである場合にあっては その公募株式等証券投資信託等の受益者にその信託の併合に係る新たな信託の受益権以外の資産の交付がされた信託の併合に係るものに限ります ) 又は一部の解約により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 ( 注 ) 上記の公募株式等証券投資信託等とは 株式等証券投資信託 ( その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) 及び特定受益証券発行信託 ( その受益権が金融商品取引所に上場されていることその他の一定の要件に該当するものに限ります ) をいいます 2 その私募株式等証券投資信託等の終了 ( その私募株式等証券投資信託等の信託の併合に係るものである場合にあっては その私募株式等証券投資信託等の受益者にその信託の併合に係る新たな信託の受益権以外の資産の交付がされた信託の併合に係るものに限ります ) 又は一部の解約により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額のうちその私募株式等証券投資信託等について信託されている金額 ( その私募株式等証券投資信託等の受益権に係る部分の金額に限ります ) に達するまでの金額 ( 注 ) 上記の私募株式等証券投資信託等とは 109

27 平成 25 年 3 月改正 株式等証券投資信託等のうち公募株式等証券投資信託等に該当しないものをいいます 3 その特定受益証券発行信託に係る信託の分割 ( 分割信託の受益者に承継信託の受益権以外の資産の交付がされたものに限ります ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額のうちその特定受益証券発行信託について信託されている金額 ( その特定受益証券発行信託の受益権に係る部分の金額に限ります ) に達するまでの金額 ( 注 ) 上記の分割信託とは 信託の分割によりその信託財産の一部を受託者を同一とする他の信託又は新たな信託の信託財産として移転する信託をいい 承継信託とは 信託の分割により受託者を同一とする他の信託からその信託財産の一部の移転を受ける信託をいいます 2 改正の内容これまで公社債の譲渡益は 経過利子の反映によるものであるとの考え方から非課税とされ 譲渡損失はなかったものとみなすこととされていましたが 実際の公社債の日々の値動きは経過利子以外の要因に基づくものも存在していることや 公社債の譲渡所得が非課税であることを利用して収益の回収をする金融商品も販売されています また いわゆる税制抜本改革法等においても 公社債を含めた金融所得課税の一体化を進めることが検討課題とされていること ( 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律 7 二イ ) 等にかんがみ 公社債等の譲渡所得等を非課税とする制度を改め 株式等と同様に譲渡益課税の対象とすることとされました この金融所得課税の一体化を進めるにあたっては 簡素かつ分かりやすい税制の構築を目指すとともに 配当所得との課税方式のバランスや非上場株式の特性も考慮して 損益通算等の対象となる上場株式等に係る譲渡所得と対象とならない非上場株式等に係る譲渡所得等とを別々の分離課税 制度とすることとされました この結果 本特例による分離課税制度は上場株式等以外の株式等 すなわち一般株式等に係る譲渡所得等の分離課税制度とされ 上場株式等に係る譲渡所得等については 新たな分離課税制度が創設されています ( 措法 37の11) 以下では 本特例の一般株式等に係る分離課税制度への改正について説明します ⑴ 一般株式等に係る譲渡所得等の課税の特例への改組居住者等が 平成 28 年 1 月 1 日以後に一般株式等の譲渡 ( 有価証券先物取引の方法により行うもの並びに法人の自己の株式又は出資の取得及び公社債の買入れの方法による償還に係るものを除きます 以下同じです ) をした場合には その一般株式等の譲渡による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 他の所得と区分し その年中のその一般株式等の譲渡に係る事業所得の金額 譲渡所得の金額及び雑所得の合計額 ( 以下 一般株式等に係る譲渡所得等の金額 といいます ) に対し 一般株式等に係る課税譲渡所得等の金額 ( 各種所得控除をした後の一般株式等に係る譲渡所得等の金額をいいます ) の15%( 他に個人住民税 5 %) 相当額の所得税を課する ( 申告分離課税 ) こととされました ( 措法 37の101) また 従来と同様に 一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上生じた損失の金額があるときは 所得税に関する法令の規定の適用については その損失の金額は生じなかったものとみなすこととされています なお この分離課税の対象となる一般株式等とは 株式等のうち上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 措法 37の11) の対象となる上場株式等以外のものをいいます ( 注 ) 上記の一般株式等の譲渡の範囲から 公社債の買入れの方法による償還に係る譲渡 が除かれているのは 下記 ⑶1において同族会社の役員等以外の者がその同族会社から支払 110

28 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 を受ける公社債の買入れの方法による償還金を一般株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされているため 譲渡の範囲からは一旦除外しているものです ⑵ 株式等の範囲の拡充公社債等の譲渡による所得を従来の株式等譲渡益課税と同様に他の所得と分離して15% の税率により課税することとされたことに伴い この特例の対象となる株式等の範囲に 次のものが追加されました ( 措法 37の102) 1 公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権 2 特定目的信託の社債的受益権 3 公社債 ( 次に掲げるものを除きます ) イ預金保険法に規定する長期信用銀行債等ロ償還差益について発行時に源泉徴収がされた割引債 ( 注 ) 上記イの預金保険法に規定する長期信用銀行債等とは 具体的には リッチョーワイド ( 新生銀行 ) リッシンワイド( あおぞら銀行 ) 及びリッショーワイド ( 商工組合中央金庫 ) のうち預金保険の対象となっているものが該当します また 上記ロの割引債はその譲渡による所得について非課税とされているため ( 措法 37の15) 本特例の対象となる株式等の範囲からは除外されているものです ⑶ 株式等譲渡所得等に係る収入金額とみなされる金額の改正居住者等が支払を受ける次に掲げる金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 ( 以下 金銭等の額 といいます ) は 株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなして課税することとされました ( 措法 37の1034) 1 公社債の元本の償還により支払を受ける金銭等の額これまで公社債の償還により交付を受ける金銭等の額は 雑所得に係る収入金額として 総合課税の対象とされていましたが いわゆる償還差損益については公社債に対して投資したことにより生じた損益であることには変わりがないため これを公社債の譲渡による収入金額とみなすことにより 15% 申告分離課税の対象とすることとされました ( 措法 37 の103 七 ) ( 注 ) この場合の償還により交付を受ける金額には いわゆる株価指数連動債や物価連動国債のように償還により支払を受ける金銭等の額が一定の指標に従って増減する場合のその増加部分も含まれます ( ただし 物価連動国債は 後述のとおり 上場株式等である公社債に該当します ) これにより 公社債の取得価額を下回って償還金の交付を受けた場合には譲渡損失が生じることとなり その損失は他の一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除することが可能となります ただし 特定公社債以外の公社債の償還により交付を受ける金銭又は金銭以外の資産で 次に掲げる個人が支払を受けるものは 引き続き雑所得として総合課税の対象となります ( 措法 37の103 七 措令 25の 8 10 措規 18の 9 1 ) イ特定公社債以外の公社債の償還により交付を受ける金銭又は金銭以外の資産で その償還の日において法人税法の規定に基づいて同族会社の判定を行った場合にその金銭又は金銭以外の資産の交付をした法人が法人税法第 2 条第 10 号に規定する同族会社に該当するときにおけるその判定の基礎となる一定の株主 ( 以下 特定個人 といいます ) ( 注 ) 上記の一定の株主とは その者を法人税法施行令第 71 条第 1 項の役員であるとした場合に同項第 5 号イに掲げる要件を満たすこととなるその株主をいいます ( 措規 2 2) ロ特定個人の親族 111

29 平成 25 年 3 月改正 ハ特定個人と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者ニ特定個人の使用人ホ上記ロからニまでに掲げる者以外の者で 特定個人から受ける金銭その他の資産によって生計を維持しているものヘ上記ハからホまでに掲げる者と生計を一にするこれらの者の親族 2 分離利子公社債に係る利子の金額公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもののうち その利子に係る部分であった公社債 ( 分離利子分社債 ) に係る利子として交付を受ける金銭等の額については これを譲渡所得等の収入金額とみなして 15% 申告分離課税の対象とすることとされました ( 措法 37の103 八 ) 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの とは いわゆるストリップス債がこれに該当しますが このストリップス債は 実際には割引債と同様の商品性で流通しているため ストリップス債のうち利子に係る部分であったものについて交付を受ける利子を譲渡所得等として課税することとされました ( 注 ) ストリップス債のうち元本に係る部分であった公社債については 上記 1の公社債の元本の償還に該当して15% 申告分離課税の対象となります 3 投資信託又は特定受益証券発行信託の終了又は一部解約により交付を受ける金銭等の額イ公募株式等証券投資信託等の終了又は一部解約公募株式等証券投資信託はすべて上場株式等に該当して後述の上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 措法 37の11) の適用対象となるため 公募株式等証券投資信託の終了又は一部解約により交付を受ける金銭の額は 本特例の適用対象からは除外されました ( 旧措法 37の104 一 ) 同様に特定受益証券発行信託でその受益権が金融商品取引所に上場されているものについても 上場株式等に該当して上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の適用対象となるため 本特例の適用対象から除外されましたが その受益権の金融商品取引所への上場が廃止された後に行われた信託の終了又は信託財産の一部解約により交付を受ける金銭等の額については その受益権が一般株式等に該当するため 引き続き本特例の対象として存置されています ( 措法 37の104 一 ) ロ株式等証券投資信託 証券投資信託以外の投資信託又は特定受益証券発行信託の終了又は一部解約次に掲げる投資信託又は特定受益証券発行信託 ( 以下 投資信託等 といいます ) の受益権で一般株式等に該当するものを有する者が その投資信託等の終了又は一部解約により交付を受ける金銭等の額のうちその投資信託等について信託されている金額 ( その投資信託等の受益権に係る部分に限ります ) は 一般株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなして課税することとされました ( 措法 37の104 二 ) イ公社債投資信託ロ証券投資信託以外の投資信託で非公社債等投資信託に該当しないもの ( 注 ) 上記の一般株式等に該当する受益権には その投資信託等の設定に係る受益権の募集が公募以外の方法 ( 私募 ) により行われたもの又はその受益権が金融商品取引所に上場されていないもの等が該当します 4 社債的受益権の元本の償還により交付を受ける金銭等の額特定目的信託の社債的受益権で一般株式等に該当するものの元本の償還により交付を受ける金銭等の額についても 公社債等の償還と同様に 一般株式等の譲渡所得等に係る収 112

30 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 入金額とみなして課税することとされました ( 措法 37 の 104 四 ) 3 適用関係 一般株式等の譲渡について適用し 同日前に行った株式等の譲渡については 従前どおりとされています ( 措法 37の101 改正法附則 42) 上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に行う 十二上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の創設 1 制度の創設の趣旨今般の改正では 金融所得課税の一体化の更なる進展を図るため 公社債や公社債投資信託等の受益権の譲渡所得等を課税対象とした上で 一般個人投資家の投資対象となる金融商品について損益通算等の対象とすることとされました このような金融所得課税の一体化を進めるにあたっては 前述のとおり 簡素かつ分かりやすい税制の構築を目指して行われているところでありますが 改正前の制度においては 配当所得については上場株式等に係るものとそれ以外のものとでは異なる扱いとなっている一方で 株式等譲渡所得等については上場株式等に係るものとそれ以外のものとの間の所得の通算が可能となっており 配当所得との損益通算を行う場合には その生じた損失が上場株式等について生じたものか 上場株式等以外の株式等について生じたものかを判定する必要が生じるなど 納税者にとって分かりにくい制度となっています 今般の改正で 公社債や公社債投資信託等の受益権を損益通算等の対象とした場合には これがさらに複雑になることが懸念されていました また 上場株式等以外の株式等については 市場性がないためその譲渡のタイミングや譲渡価額について一定程度の任意性が認められ これを利用した租税回避を行うことも可能となっている状況にあります このような状況を改善するため 公社債等の課税方式を見直すことを機に 株式等に係る譲渡所得等の分離課税制度を一般株式等 ( 非上場株式等 ) に係るものと上場株式等に係るものとの 2 つの制度に改組することとされました 以下では このうち上場株式等の譲渡所得等に係る分離課税制度について説明します 2 制度の内容 ⑴ 概要居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 平成 28 年 1 月 1 日以後に上場株式等の譲渡 ( 有価証券先物取引の方法により行うもの並びに法人の自己の株式又は出資の一定の取得及び公社債の買入れの方法による償還に係るものを除きます 以下同じです ) をした場合には その上場株式等の譲渡による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 他の所得と区分し その年中のその上場株式等の譲渡に係る事業所得の金額 譲渡所得の金額及び雑所得の金額の合計額 ( 以下 上場株式等に係る譲渡所得等の金額 といいます ) に対し 上場株式等に係る課税譲渡所得等の金額 ( 各種所得控除をした後の上場株式等に係る譲渡所得等の金額をいいます ) の 15% 相当額の所得税 ( 他に個人住民税 5 %) を課する ( 申告分離課税 ) こととされました ( 措法 37の111 措令 25の 9 1) ( 注 ) 上記の上場株式等の譲渡の範囲から 法人の自己の株式又は出資の一定の取得及び公社債の買入れの方法による償還に係る譲渡 が除かれている理由は 下記 ⑶4 又は7においてこれらの事由に基づき交付される金銭等を上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされているため 譲渡の範囲からは一旦除外しているものです 113

31 平成 25 年 3 月改正 ⑵ 上場株式等の範囲本特例の対象となる上場株式等とは 株式等 ( 株式 公社債 投資信託の受益権その他株式等譲渡益課税の対象となる株式等をいいます ) のうち次に掲げるものをいいます ( 措法 37の の112 措令 25の 9 2~10 措規 18の10 1) なお 本特例の対象となる上場株式等は 上場株式等に係る 7 % 軽減税率や特定口座制度の対象となっていた上場株式等に新たに一定の公社債や公社債投資信託等の受益権を追加したものとなっていますが この上場株式等の範囲に追加された公社債等は 一般個人投資家の取引対象となる公平なアクセスが可能なものとする観点から 公社債の発行者の情報が一般に公開され その商品内容を入手することが容易に可能なものをそのメルクマールとしています 1 株式等で金融商品取引所に上場されているものその他これに類するものとして次に掲げる株式 公社債等イ店頭売買登録銘柄として登録された株式 ( 出資及び投資法人の投資口を含みます ) 店頭転換社債型新株予約権付社債 ( 新株予約権付社債で 認可金融商品取引業協会が その定める規則に従い その店頭売買につき その売買価格を発表し かつ その新株予約権付社債の発行法人に関する資料を公開するものとして指定したものをいいます ) ( 注 ) 上記の新株予約権付社債には 資産の流動化に関する法律の転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を含みます ロ店頭管理銘柄株式 ( 金融商品取引所への上場が廃止され 又は店頭売買登録銘柄としての登録が取り消された株式 ( 出資及び投資法人の投資口を含みます ) のうち 認可金融商品取引業協会が その定める規則に従い指定したものをいいます ) ハ認可金融商品取引業協会の定める規則に従い 登録銘柄として認可金融商品取引業協会に備える登録原簿に登録された日本銀 行出資証券ニ外国金融商品市場において売買されている株式 公社債等 2 投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の受益権 ( 注 ) 上記の一定の公募は 上場株式等に係る配当所得等の課税の特例 ( 措法 8 の 4 ) の対象となる公募投資信託の公募と同様です 3 特定投資法人の投資口 ( 注 ) 上記の特定投資法人は 上場株式等に係る配当所得等の課税の特例 ( 措法 8 の 4 ) の対象となる特定投資法人と同様です 4 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が取得する社債的受益権の募集が公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権 ( 注 ) 上記の公募の社債的受益権は 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等 ( 措法 8 の 2 ) の対象外となる公募の社債的受益権と同様です 5 国債及び地方債 6 外国又はその地方公共団体が発行し 又は保証する債券 7 会社以外の法人が特別の法律により発行する債券 ( 外国法人に係るもの並びに投資法人債 短期投資法人債 資産の流動化に関する法律の特定社債及び同法の特定短期社債を除きます ) ( 注 ) 具体的には いわゆる財投機関債や独立行政法人がその設立根拠法に基づき発行する債券等が該当します なお 投資法人債や特定社債についても 公募発行されたものなど他の類型に該当すれば 上場株式等に該当することとなります 8 公社債でその発行の際の有価証券の募集が一定の公募により行われたものこの 一定の公募により募集が行われた公社債 とは その募集が 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める取得勧誘によ 114

32 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 り行われた公社債をいいます イその公社債の募集が国内において行われる場合その募集に係る金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘が同項第 1 号に掲げる場合 ( 多数の者を相手方として行う場合をいいますが 適格機関投資家のみを相手方とするものは除きます ) に該当し かつ 目論見書にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載がなされて行われるものロその公社債の募集が国外において行われる場合その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われるもの 9 社債のうち その発行の日前 6 月以内に金融商品取引法の規定により有価証券届出書 有価証券報告書 四半期報告書 半期報告書 外国会社届出書 外国会社報告書 外国会社四半期報告書又は外国会社半期報告書 ( 以下 有価証券報告書等 といいます ) を内閣総理大臣に提出している法人が発行するもの ( 注 ) 具体的には 株式を金融商品取引所に上場している会社が発行する私募債や 株式を金融商品取引所に上場していないが有価証券報告書等を提出している会社が発行する社債がこれに該当します 10 金融商品取引所 ( これに類するもので外国の法令に基づき設立されたものを含みます ) においてその金融商品取引所の規則に基づき公表された公社債情報 ( 一定の期間内に発行する公社債の種類及び総額 その公社債の発行者の財務状況及び事業の内容その他当該公社債及び当該発行者に関して明らかにされるべき基本的な情報をいいます ) に基づき発 行する公社債で その発行の際に作成される目論見書に その公社債がその公社債情報に基づき発行されるものである旨の記載のあるもの ( 注 ) この公社債情報には 東京プロボンドマーケットにおけるプログラム情報 ( 特定上場有価証券に関する有価証券上場規程の特例第 2 条 ) や欧州市場におけるMTNプログラムが該当します 11 国外において発行された公社債で 次に掲げるものイ有価証券の売出し ( その売付け勧誘等が一定の場合に該当するものに限ります ) に応じて取得した公社債 ( ロにおいて 売出し公社債 といいます ) で その取得の時から引き続きその有価証券の売出しをした金融商品取引業者 ( 第一種金融商品取引業を行う者に限ります ) 登録金融機関又は投資信託委託会社 ( 以下 金融商品取引業者等 といいます ) の営業所において保管の委託がされているもの上記の 一定の場合 とは 有価証券の売出しに係る金融商品取引法第 2 条第 4 項に規定する売付け勧誘等が同項第 1 号に掲げる場合 ( 多数の者を相手方として行う場合をいいますが 適格機関投資家のみを相手方とするものを除きます ) に該当し かつ 目論見書又は外国証券情報にその売付け勧誘等が同号に掲げる場合に該当するものである旨の記載又は記録がなされて行われる場合です ( 措令 25の 9 5) ( 注 ) 上記の外国証券情報とは 外国証券売出しが行われた有価証券及びその有価証券の発行者に関する情報として公表を義務付けられているものをいいます ( 金融商品取引法 27の32の 2 1) ロ金融商品取引法第 2 条第 4 項に規定する売付け勧誘等に応じて取得した公社債 ( 売出し公社債を除きます ) で その取得の日前 6 月以内に有価証券報告書等を提出し 115

33 平成 25 年 3 月改正 ている会社が発行したもの ( その取得の時から引き続きその売付け勧誘等をした金融商品取引業者等の営業所において保管の委託がされているものに限ります ) ( 注 ) 上記イの公社債は 国外において発行された公社債で国内の金融商品取引業者等が多数 (50 名以上 ) の者を相手方として売り出したもの等が該当します 上記ロの公社債は 国外において発行された公社債で国内の金融商品取引業者等が50 名未満の者を相手方として売り出したもののうち 取得の日前 6 月以内に有価証券報告書等を提出している会社が発行したもの等が該当します 12 外国法人が発行し 又は保証する債券で次に掲げるものイ次に掲げる外国法人が発行し 又は保証する債券イその出資金額又は拠出をされた金額の合計額の 2 分の 1 以上が外国の政府により出資又は拠出をされている外国法人ロ外国の特別の法令の規定に基づき設立された外国法人で その業務がその外国の政府の管理の下に運営されているものロ国際間の取極に基づき設立された国際機関が発行し 又は保証する債券 ( 注 ) 流通している具体的な債券としては 上記イイにはフィンランド地方金融公社 クイーンズランド州財務公社等が発行する債券が該当し 上記イロにはFNMA ( 米国連邦住宅抵当公庫 ) GNMA( 米国連邦抵当金庫 ) FHLB( 米国連邦住宅貸付銀行 ) 等が発行する債券が該当し 上記ロには世界銀行 国際復興開発銀行 アジア開発銀行等が発行する債券が該当します 13 銀行業若しくは第一種金融商品取引業を行う者若しくは外国の法令に準拠してその国において銀行業若しくは金融商品取引業を行う法人 ( 以下 銀行等 といいます ) 又はそ の銀行等の関連会社として次に掲げる者が発行した社債 ( その取得をした者が実質的に多数でない社債として一定のものを除きます ) イ関連会社の範囲上記の関連会社は 次に掲げる法人をいいます イ銀行等がその発行済株式又は出資の全部を直接又は間接に保有する関係として一定の関係 ( ロにおいて 完全支配の関係 といいます ) にある法人 ( 子会社 孫会社等 ) この一定の関係とは 銀行等が法人の発行済株式又は出資 ( その法人が有する自己の株式又は出資を除きます 以下 発行済株式等 といいます ) の全部を保有する場合におけるその銀行等と法人との間の関係 ( 以下 直接支配関係 といいます ) をいいますが この場合において その銀行等及びこれとの間に直接支配関係がある一若しくは二以上の法人又はその銀行等との間に直接支配関係がある一若しくは二以上の法人が他の法人の発行済株式等の全部を保有するときは その銀行等は当該他の法人の発行済株式等の全部を保有するものとみなすこととされています ( 措令 25の 9 9) ロ親法人 ( 銀行等の発行済株式又は出資の全部を直接又は間接に保有する関係として一定の関係のある法人をいいます ) が完全支配の関係にあるその銀行等以外の法人 ( いわゆる兄弟会社 ) この一定の関係とは 法人が銀行等の発行済株式又は出資 ( その銀行等が有する自己の株式又は出資を除きます ) の全部を保有する場合におけるその法人と銀行等との間の関係をいいますが この場合において その法人 ( 以下 判定法人 といいます ) 及びこれとの間に直接支配関係 ( その判定法人が法人の発行済株式等の全部を保有する場合における 116

34 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 その判定法人と法人との間の関係をいいます ) がある一若しくは二以上の法人又はその判定法人との間に直接支配関係がある一若しくは二以上の法人がその銀行等の発行済株式等の全部を保有するときは その判定法人はその銀行等の発行済株式等の全部を保有するものとみなすこととされています ( 措令 25の 9 10) ロ取得者が実質的に多数でない社債上記の その取得をした者が実質的に多数でない社債として一定のもの とは 社債を発行した日において その社債を取得した者の全部がその社債を取得した者の一人 ( 以下 判定対象取得者 といいます ) 及び次に掲げる者である場合におけるその社債をいいます ( 措令 25の 9 7) イ次に掲げる個人 ⅰ その判定対象取得者の親族 ⅱ その判定対象取得者と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者 ⅲ その判定対象取得者の使用人 ⅳ 上記 ⅰからⅲまでに掲げる者以外の者でその判定対象取得者から受ける金銭その他の資産によって生計を維持しているもの ⅴ 上記 ⅱからⅳまでに掲げる者と生計を一にするこれらの者の親族ロその判定対象取得者と他の者との間にいずれか一方の者 ( その者が個人である場合には その者の上記イⅰからⅴまでに掲げる個人を含みます ) が他方の者 ( 法人に限ります ) を直接又は間接に支配する関係がある場合における当該他の者ハその判定対象取得者と他の者 ( 法人に限ります ) との間に同一の者 ( その者が個人である場合には その者の上記イ ⅰからⅴまでに掲げる個人を含みます ) がその判定対象取得者及び当該他の者を 直接又は間接に支配する関係がある場合における当該他の者 ( 注 ) 上記ロ及びハの直接又は間接に支配する関係とは 一方の者と他方の者との間に当該他方の者が次に掲げる法人に該当する関係がある場合におけるその関係をいいます ( 措令 25の 9 8) a 当該一方の者が法人を支配している場合 ( 法人税法施行令第 14 条の 2 第 2 項第 1 号に規定する法人を支配している場合をいいます ) におけるその法人 b 上記 a 若しくは下記 cに掲げる法人又は当該一方の者及び上記 a 若しくは下記 cに掲げる法人が他の法人を支配している場合 ( 法人税法施行令第 14 条の 2 第 2 項第 2 号に規定する他の法人を支配している場合をいいます ) における当該他の法人 c 上記 bに掲げる法人又は当該一方の者及び上記 bに掲げる法人が他の法人を支配している場合 ( 法人税法施行令第 14 条の 2 第 2 項第 3 号に規定する他の法人を支配している場合をいいます ) における当該他の法人 14 平成 27 年 12 月 31 日以前に発行された公社債 ( 注 ) 平成 27 年 12 月 31 日以前に発行された公社債であれば 上記 1から13までに掲げる公社債のいずれにも該当しない公社債であっても 上場株式等である公社債となります ⑶ 株式 公社債等について交付を受ける金銭等の額のうち 上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなされる金額上場株式等を有する居住者等が その上場株式等につき交付を受ける次に掲げる金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 ( 配当等とみなされる部分の金額を除きます 以下 金銭等の額 といいます ) は 上場株式等の譲渡所 117

35 平成 25 年 3 月改正 得等に係る収入金額とみなして課税されます ( 措法 37の113) 1 法人 ( 公益法人等を除きます 以下同じです ) の株主等がその法人の合併 ( その法人の株主等に合併法人の株式若しくは出資又は合併法人との間にその合併法人の発行済株式等の全部を保有する関係がある法人の株式若しくは出資のいずれか一方の株式又は出資以外の資産の交付がされなかったものを除きます ) により交付を受ける金銭等の額 2 法人の株主等がその法人の分割 ( 法人税法に規定する分割対価資産として分割承継法人の株式若しくは出資又は分割承継法人との間にその分割承継法人の発行済株式等の全部を保有する関係がある法人の株式若しくは出資のいずれか一方の株式又は出資以外の資産の交付がされなかったものを除きます ) により交付を受ける金銭等の額 3 法人の株主等がその法人の資本の払戻し ( 株式に係る剰余金の配当 ( 資本剰余金の額の減少に伴うものに限ります ) のうち 分割型分割によるもの以外のものをいいます ) により 又はその法人の解散による残余財産の分配として交付を受ける金銭等の額 4 法人の株主等がその法人の自己の株式又は出資の取得 ( 金融商品取引所の開設する市場における購入による取得その他一定の方法による取得を除きます ) により交付を受ける金銭等の額 5 法人の株主等がその法人の出資の消却 ( 取得した出資について行うものを除きます ) その法人の出資の払戻し その法人からの退社若しくは脱退による持分の払戻し又はその法人の株式若しくは出資をその法人が取得することなく消滅させることにより交付を受ける金銭等の額 6 法人の株主等がその法人の組織変更 ( その組織変更に際してその組織変更をしたその法人の株式又は出資以外の資産が交付されたものに限ります ) により交付を受ける金銭等 の額 7 公社債の元本の償還 ( 買入れの方法による償還を含みます ) により交付を受ける金銭の額及び金銭以外の資産の価額 ( その金銭又は金銭以外の資産とともに交付を受ける金銭又は金銭以外の資産で元本の価額の変動に基因するものの価額を含みます ) の合計額 8 分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもののうち その利子に係る部分であった公社債をいいます ) に係る利子として交付を受ける金銭等の額 9 合併に係る被合併法人の新株予約権者がその合併によりその新株予約権者が有していたその被合併法人の新株予約権に代えて金銭その他の資産の交付を受ける場合 ( その合併により合併法人の新株予約権のみの交付を受ける場合を除きます ) におけるその金銭の額及び金銭以外の資産の価額の合計額 10 組織変更をした法人の新株予約権者がその組織変更によりその新株予約権者が有していたその法人の新株予約権に代えて交付を受ける金銭の額 ( 注 ) 公社債の償還により交付を受ける金銭等の額 ( 償還金 ) については 改正前の制度では 一定の割引債については発行時の18 % 源泉徴収による分離課税とされ それ以外のもの ( 利付債等 ) については雑所得の収入金額として総合課税により課税されていましたが 改正後の上場株式等に該当する公社債の償還金については 上記 7により 上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額として15% 申告分離課税の対象となります これにより 公社債の取得価額を下回って償還金の交付を受けた場合には譲渡損失が生じることとなり その損失は他の上場株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除することが可能となります 118

36 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ⑷ 投資信託等の受益権について交付を受ける金銭等の額のうち 上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなされる金額投資信託若しくは特定受益証券発行信託 ( 以下 投資信託等 といいます ) の受益権で上場株式等に該当するもの又は社債的受益権で上場株式等に該当するものを有する居住者等がこれらの受益権につき交付を受ける次に掲げる金銭等の額は 上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなして課税されます ( 措法 37の114) 1 その投資信託等の終了 ( その投資信託等の併合に係るものである場合には その投資信託等の受益者にその信託の併合に係る新たな信託の受益権以外の資産の交付がされた信託の併合に係るものに限ります ) 又は一部の解約により交付を受ける金銭等の額 2 その特定受益証券発行信託に係る信託の分割 ( 分割信託の受益者に承継信託の受益権以外の資産の交付がされたものに限ります ) により交付を受ける金銭等の額 3 社債的受益権の元本の償還により交付を受ける金銭等の額上記の投資信託等の受益権又は社債的受益権で上場株式等に該当するものには その受益権が金融商品取引所に上場しているもの若しくは外国金融商品市場において売買されているもの ( 上記 ⑵1) 又はその設定に係る受益権の募集等が一定の公募により行われたもの ( 上記 ⑵2 4) が該当します なお 所得税法では 上記 1の投資信託の終了又は一部の解約や2の特定受益証券発行信託の分割により交付を受ける金銭等については その金額のうち信託元本額を超える部分については配当所得等の収入金額として課税することとされていますが ( 所令 59) その金額が上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額として課税される上記 1 及び2に掲げる金額については 特例として 配当所得等の収入金額として課税される部分から除外することにより 利子 配当等に係る源泉徴収及び支払調書の提出等を要 しないこととするとともに その部分の金額は投資信託等の償還金等の受領者の告知及び支払調書制度の対象とされています ( 措令 25の 9 12) ( 注 ) 上記 2の分割信託とは 信託の分割によりその信託財産の一部を受託者を同一とする他の信託又は新たな信託の信託財産として移転する信託をいい 承継信託とは 信託の分割により受託者を同一とする他の信託からその信託財産の一部の移転を受ける信託をいいます ⑸ 特定割引債の償還金の支払通知書の確定申告書への添付その年において割引債の差益金額に係る源泉徴収等の特例 ( 措法 41の12の 2 2~4) により源泉徴収をされる特定割引債に係る譲渡所得等 ( 上場株式等に係る譲渡所得等 ) を有する居住者が 所得税の確定申告書を提出する場合には その確定申告書に特定割引債の償還金の支払通知書 ( 措法 41の12の ただし書 ) を添付しなければならないこととされました ( 措令 25 の 所法 1203 三 166 所令 2623) ( 注 ) 特定割引債の償還金の支払通知書は 特定口座で管理されている特定割引債以外のものについて交付がされます ( 措法 41の12の 2 6 一 ) 特定口座で管理がされている特定割引債については 特定口座年間取引報告書を添付することになります ⑹ その他一般株式等に係る譲渡所得等の課税の特例と同様に 次の所得税法の規定の適用に関する調整規定が置かれています ( 措法 37の116) 1 控除対象配偶者 控除対象扶養親族 寡婦 ( 寡夫 ) 勤労学生等に係る所得要件の判定にあたっては 上場株式等に係る譲渡所得等の金額を含めて行うこととされています 2 配当所得の金額の計算上 配当の収入金額から控除する 配当所得を生ずべき元本を取得するために要した負債の利子 の対象から 119

37 特定口座証券投資信託私募総合課税 20% 申告分離 総合課税 証券投資信託以外の投資信託私募 総合課税 特定目的信託 平成 25 年 3 月改正 事業所得 譲渡所得又は雑所得の基因となった上場株式等を取得するために要した負債の利子は除かれます 3 上場株式等に係る譲渡所得等の金額については 譲渡所得の50 万円特別控除及び長期譲渡所得の 2 分の 1 課税の適用はありません 4 総合課税の対象となる不動産所得の金額 事業所得の金額 山林所得の金額又は譲渡所得の金額の計算上生じた損失の金額は 上場株式等に係る譲渡所得等の金額との損益通算はできません 5 総所得金額等から控除しきれない各種所得 控除の金額は 上場株式等に係る譲渡所得等の金額から控除することができます 6 総所得金額等に係る税額から控除しきれない各種税額控除の金額は 上場株式等に係る譲渡所得等の金額に係る税額から控除することができます 3 適用関係上記 2 の特例は 平成 28 年 1 月 1 日以後に行う上場株式等の譲渡について適用されます ( 措法 37 の111) ( 参考 ) 投資信託等の課税関係 改正前改正後収益分配金譲渡損益収益分配金譲渡損益 公社債投資信託 株式投資信託 所得分類 課税方式 所得分類 課税方式 損益通算特定口座 所得分類 課税方式 所得分類 課税方式 公募利利又は上場子 子20% 申告分離 ( 注 ) 所20% 源泉分離非課税所20% 申告分離得譲得譲私募渡 20% 源泉分離渡 公募又は上場 所得等所得等配当所得総合課税又は 20% 申告分離 ( 注 ) 20⑽% 申告分離 配当所得総合課税又は 20% 申告分離 ( 注 ) 20% 申告分離 損益通算 公社債等運用投資信託 公社債等運用投資信託以外の投資信託 公募又は上場 公募又は上場 利子所得 国内 20% 源泉分離 非課税譲20% 源泉分離国外配配等得 ( 上場 ) 渡所得利子所得 20% 申告分離 ( 注 ) 譲 20% 源泉分離 等得私募 20% 申告分離 ( 注 ) 20% 申告分離 渡所得当所当所総合課税 20% 申告分離 20% 申告分離 社債的受益権 公募又は上場 配当所渡所得譲譲配 20% 申告分離 ( 注 ) 20% 源泉分離非課税 20% 申告分離得等得等私募 20% 源泉分離 渡所得当所( 注 ) 20% 源泉徴収の上 申告不要の選択可 十三 特定管理株式等が価値を失った場合の株式等に係る 譲渡所得等の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住 者 ( 以下 居住者等 といいます ) について その有する特定管理株式又は特定保有株式が株式としての価値を失ったことによる損失が生じ 120

38 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 た場合とされる清算結了等の一定の事実が発生したときは その事実が発生したことはその特定管理株式又は特定保有株式の譲渡をしたことと その損失の金額はその特定管理株式又は特定保有株式の譲渡をしたことにより生じた損失の金額とそれぞれみなして 所得税関係の法令の規定を適用することとされています ( 旧措法 37の10の 2 1) ⑵ この特例の対象となる特定管理株式は 特定口座内保管上場株式等が上場株式等に該当しないこととなった内国法人の株式につき その上場株式等に該当しないこととなった日以後引き続きその特定口座を開設する金融商品取引業者等に開設される特定管理口座に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます 以下同じです ) に記載若しくは記録がされ 又は特定管理口座に保管の委託がされているその内国法人の株式とされています ( 旧措法 37の10の 2 1) また この特例の対象となる特定保有株式は 平成 21 年 1 月 4 日において特定管理株式であった株式で同年 1 月 5 日に特定管理口座から払い出されたもののうち同日以後その株式と同一銘柄の株式の取得及び譲渡をしていないものであることにつき一定の証明がされたものとされています ( 旧措法 37の10の 2 1) ⑶ 特定管理株式又は特定保有株式が株式としての価値を失ったことによる損失が生じたものとされる 一定の事実の発生 とは 次のいずれかの事実の発生とされています ( 旧措法 37の10 の 2 1 一 二 旧措令 25の 8 の 2 2) 1 特定管理株式又は特定保有株式を発行した株式会社又は投資法人 ( 以下 特定株式会社等 といいます ) が解散 ( 合併による解散を除きます ) をし その清算が結了したこと 2 特定株式会社等が破産手続開始の決定を受けたこと 3 特定株式会社等がその発行済株式の全部を無償で消滅させることを定めた更生計画認可 の決定を受け その更生計画に基づきその発行済株式の全部を無償で消滅させたこと 4 特定株式会社等がその発行済株式 ( 投資法人にあっては 発行済みの投資口 ) の全部を無償で消滅させることを定めた再生計画認可の決定を受け その再生計画に基づきその発行済株式の全部を無償で消滅させたこと 5 特定株式会社等が預金保険法の特別危機管理開始決定を受けたこと ⑷ 特定管理口座とは 特定口座内保管上場株式等が上場株式等に該当しないこととなった内国法人の株式につき その特定口座から移管されるその内国法人の株式のみが保管の委託等がされる口座であることその他一定の要件を満たす口座をいいます ( 旧措法 37の10の 2 1) 2 改正の内容 ⑴ 公社債の特例の対象への追加個人の保有している株式が無価値化した場合の損失は 所得の処分に当たるという考え方から所得税法上の損失として取り扱わないこととされています ただし 株式については 金融商品取引所において上場廃止前の一定の売買可能期間において譲渡することにより 無価値化による損失の発生を回避し 譲渡損失を実現させ譲渡益から控除することが可能であるところ 全ての投資家が株式市場の情報を常に網羅的に把握しているとは限らないこと等を考慮して 株式投資への投資リスクを軽減する観点から 株主や取得価額の真正性を担保できる特定口座で管理されていた株式について 無価値化による損失を譲渡損失とみなす特例が政策的に講じられています 今般の改正で 公社債の譲渡による所得が課税対象とされ その損失が損益通算等の対象とされたことに伴い 特定公社債の無価値化による損失についても その所有者及び取得価額の真実性を担保できるものについては同等の取扱いとする観点から この特例について次の措置を講ずることとされました 121

39 平成 25 年 3 月改正 1 この特例の対象となっている特定管理株式と同様の特例が 金融商品取引所に上場されていた公社債その他これに類する公社債を対象に講じられました 具体的には 特定口座内保管上場株式等が上場株式等に該当しないこととなった内国法人が発行した公社債につき その上場株式等に該当しないこととなった日以後引き続きその特定口座を開設する金融商品取引業者等に開設される特定管理口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は特定管理口座に保管の委託がされているその内国法人が発行した公社債がこの特例の対象に追加されました ( 措法 37の11の 2 1) 2 この特例の対象に 特定口座内公社債が追加されました この特定口座内公社債とは 特定口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその特定口座に保管の委託がされている内国法人が発行した公社債をいいます ( 措法 37の11の 2 1) ⑵ 特定口座内公社債等が価値を失ったことによる損失が生じたものとされる事実上記 ⑴1の特定管理株式等である公社債又は 2の特定口座内公社債が公社債としての価値を失ったことによる損失が生じたものとされる一定の事実は 次に掲げる事実です ( 措法 37の10 の 2 1 一 措令 25の 9 の 2 3 二 ) 1 特定管理株式等である公社債又は特定口座内公社債 ( 以下 特定口座内公社債等 といいます ) を発行した法人が解散 ( 合併による解散を除きます ) をし その清算が結了したこと 2 特定口座内公社債等を発行した内国法人 ( 以下 特定口座内公社債等発行法人 といいます ) が破産法第 216 条第 1 項 ( 破産手続開始の決定と同時にする破産手続廃止の決定 ) 若しくは第 217 条第 1 項 ( 破産手続開始の決定後の破産手続廃止の決定 ) の規定による破産手続廃止の決定又は同法第 220 条第 1 項 ( 破産手続終結の決定 ) の規定による破産 手続終結の決定を受けたことにより その居住者等が有する特定口座内公社債等と同一銘柄の社債に係る債権の全部について弁済を受けることができないことが確定したこと 3 特定口座内公社債等発行法人がその社債を無償で消滅させることを定めた会社更生法第 2 条第 1 項に規定する更生計画につき同法の規定による更生計画認可の決定を受け その更生計画に基づきその居住者等が有する特定口座内公社債等と同一銘柄の社債を無償で消滅させたこと 4 特定口座内公社債等発行法人がその社債を無償で消滅させることを定めた民事再生法第 2 条第 3 号に規定する再生計画につき同法の規定による再生計画認可の決定が確定し その再生計画に基づきその居住者等が有する特定口座内公社債等と同一銘柄の社債を無償で消滅させたこと ⑶ 特定口座内公社債等が公社債としての価値を失ったことによる損失の金額特定口座内公社債等が公社債としての価値を失ったことによる損失の金額は 次のように計算した金額とされました ( 措法 37の11の 2 1 措令 25の 9 の 2 2 一 三 ) 1 特定管理株式等である公社債特定管理株式等である公社債につき破産手続廃止の決定等の上記 ⑵1から4までに掲げる事実が発生した日において 租税特別措置法施行令第 25 条の 9 の 2 第 5 項の規定に基づきその特定管理株式等である公社債に係る 1 単位当たりの取得価額に相当する金額を算出した場合におけるその金額にその事実の発生の直前において有する特定管理株式等である公社債の数を乗じて計算した金額 2 特定口座内公社債特定口座内公社債につき清算結了等の上記 ⑵1から4までに掲げる事実が発生した日において 租税特別措置法施行令第 25 条の10の 2 第 1 項の規定に基づきその特定口座内公社 122

40 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 債に係る 1 単位当たりの取得価額に相当する金額を算出した場合におけるその金額にその事実の発生の直前において有するその特定口座内公社債の数を乗じて計算した金額 ( 注 ) 租税特別措置法施行令第 25 条の 9 の 2 第 5 項では 居住者等が有する同一銘柄の公社債のうちに特定管理株式等及び特定管理株式等以外の公社債がある場合には これらの公社債については それぞれ銘柄が異なるものとして取得価額の計算を行うこととなります 租税特別措置法第 25 条の10の 2 第 1 項においても 特定口座内保管上場株式等及び特定口座内保管上場株式等以外の公社債について同様とされます ⑷ この特例による無価値化損失を上場株式等の譲渡損失とみなす改正改正前の制度では 株式の金融商品取引所への上場が廃止された後に無価値化事由が生じるため この特例により譲渡損失とみなされた金額は上場株式等以外の株式等の譲渡損失となり 上場株式等に係る配当所得との損益通算及び 3 年間の繰越控除の対象外とされていましたが 今般の改正で株式や公社債に係る譲渡所得の分離課税制度が1 上場株式等及び特定公社債に係るもの ( 上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 措法 37の11)) と2 一般株式等及び特定公社債以外の公社債に係るもの ( 一般株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 措法 37の10)) に改組されたことを踏まえ 1の特例の対象となる上場株式等や特定公社債について更なる投資リスクの軽減を図る観点から この特例により株式等の譲渡をしたことにより生じた損失とみなされた金額を上場株式等の譲渡損失の金額とみなして 損益通算及び 3 年間の繰越控除の対象とすることとされました ( 措法 37の11の 2 1 ) ⑸ 確定申告書への記載及び証明書等の添付要件特定口座内公社債等が公社債としての価値を 失った場合において この特例の適用を受けようとする居住者等は 破産手続廃止の決定等の上記 ⑵1から4までに掲げる事実が発生した日の属する年分の確定申告書に この特例の適用を受けようとする旨を記載し かつ 次に掲げる書類を添付しなければなりません ( 措法 37の 11の 2 3 措令 25の 9 の 2 7 措規 18の 9 の 2 5) なお この場合に この確定申告書への記載及び書類の添付要件等については 特定管理株式に係る特例と同様の宥恕規定が設けられています ( 措法 37の11の 2 4) 1 その金融商品取引業者等の営業所の長がイに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 ( その確認をした旨及びロからニまでに掲げる事項の記載があるものに限ります ) イその特定口座内公社債等に係る特定口座内公社債等発行法人について破産手続廃止の決定等の上記 ⑵1から4までに掲げる事実が発生したこと ロ上記イの事実の内容及びその発生年月日ハその特定口座内公社債等に係る 1 単位当たりの金額に相当する金額及び上記イの事実の発生の直前において有するその特定口座内公社債等の数ニその居住者等の氏名及び住所 2 上場株式等に係る譲渡所得の金額の計算に関する計算明細書 ( 特定口座内公社債等とそれ以外の株式等との別に 特定口座内公社債等に係る損失の金額及び上場株式等に係る譲渡所得等の金額の計算の明細の記載があるものに限ります ) ( 注 ) この特例は 株式については 特定口座から特定管理口座に移管がされてから清算結了等の無価値化事由が生じる仕組みとなっていますが 特定口座内公社債については 特定口座から特定管理口座に移管がされることなく特定口座において管理されたままで破産手続廃止の決定等の上記 ⑵1から4までに掲げる事実が発生することとなります この場合でも その特定口座内公 123

41 平成 25 年 3 月改正 社債については 上場株式等保管委託契約 ( 措法 37の11の 3 3 二 ) に基づく特定口座を開設されている金融商品取引業者等への売委託の方法等による譲渡が行われていないことから 特定口座内保管上場株式等の譲渡等に係る所得計算等の特例等 ( 措法 37の 11の 3 ~37の11の 6 ) は適用されず その特定口座内公社債につき破産手続廃止の決定等の事実が発生した日の属する年分の確定申告書に この特例の適用を受けようとする旨を記載し かつ 上記 1 及び2の書 類を添付して 税務署長に提出することにより本特例の適用を受けることとなります 3 適用関係上記 2 の改正は 居住者等の有する特定管理株式等 特定保有株式又は特定口座内公社債につき平成 28 年 1 月 1 日以後に清算結了等の事実が発生する場合について適用し 居住者等の有する特定管理株式又は特定保有株式につき同日前に清算結了等の事実が発生した場合については 従前どおりとされています ( 改正法附則 43) 十四 特定口座内保管上場株式等の譲渡に係る所得計算等の 特例等の改正 1 現行制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 上場株式等保管委託契約に基づき特定口座 ( その者が二以上の特定口座を有する場合には それぞれの特定口座 ) に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます ) に記載若しくは記録がされ 又は保管の委託がされている上場株式等 ( 以下 特定口座内保管上場株式等 といいます ) の譲渡をした場合には その特定口座内保管上場株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とその特定口座内保管上場株式等以外の株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の 3 1 措令 25の10の 2 1 前段 ) ⑵ 信用取引又は発行日取引 ( 以下 信用取引等 といいます ) を行う居住者等が 上場株式等信用取引等契約に基づき上場株式等の信用取引等を特定口座において処理した場合には 信用取引等に係る上場株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とその信用取引等 に係る上場株式等の譲渡以外の株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の 3 2 措令 25の10の 2 3) ⑶ 特定口座とは 居住者等が 上記 ⑴ 又は⑵の特例の適用を受けるため 金融商品取引業者等の営業所に その口座の名称 その口座に設ける勘定の種類 上記 ⑴ 又は⑵の特例の適用を受ける旨その他の事項を記載した特定口座開設届出書を提出して その金融商品取引業者等との間で締結した上場株式等保管委託契約又は上場株式等信用取引等契約に基づき設定された上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録若しくは保管の委託又は上場株式等の信用取引等に係る口座 ( その口座においてこれらの契約及び上場株式配当等受領委任契約に基づく取引以外の取引に関する事項を扱わないものに限ります ) をいうこととされています ( 措法 37の11 の 3 3 一 ) ⑷ 上記 ⑶の上場株式等保管委託契約とは 上記 ⑴の特例の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託に係る契約で その契約書において次の事項が定められているものをいいます ( 措法 37の11の

42 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 二 旧措令 25の10の ~24 ) 1 上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託はその記載若しくは記録又は保管の委託に係る口座に設けられた特定保管勘定において行うこと 2 その特定保管勘定においてはその居住者等の次に掲げる上場株式等のみを受け入れること イ特定口座開設届出書の提出後に その金融商品取引業者等への買付けの委託等により取得をした上場株式等又はその金融商品取引業者等から取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れるものロ特定口座に係る特定口座内保管上場株式等につき株式又は投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合により取得する上場株式等で その株式又は投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合に係る上場株式等のその特定口座への受入れを 振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものハ特定口座に係る特定口座内保管上場株式等につき投資信託の受益者がその投資信託の併合 ( その投資信託の受益者にその併合に係る新たな投資信託の受益権のみの交付がされるものに限ります ) により取得するその新たな投資信託の受益権で その新たな投資信託の受益権のその特定口座への受入れを 振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものニその他一定の上場株式等 ⑸ 金融商品取引業者等は その年において開設されていた特定口座がある場合には その特定口座を開設した居住者等の氏名及び住所 その年中にその特定口座において処理された上場株式等の譲渡の対価の額 その上場株式等の取得費の額 その譲渡に要した費用の額 その譲渡に係る所得の金額又は差益の金額 その特定口座に受け入れた上場株式等の配当等の額その他 一定の事項を記載した特定口座年間取引報告書を二通作成し 原則としてその年の翌年 1 月 31 日までに 一通をその金融商品取引業者等の特定口座を開設する営業所の所在地の所轄税務署長に提出し 他の一通をその居住者等に交付しなければならないこととされています ( 措法 37 の11の 3 7) なお この年間取引報告書に記載した上場株式等の譲渡の対価及び上場株式等の配当等については 所得税法及び租税特別措置法の規定により義務付けられている調書及び通知書の提出又は交付をしなくてもよいこととされています ( 措令 25の10の1056) 2 改正の内容 ⑴ 特定口座内保管上場株式等の範囲の拡充上場株式等の範囲が拡充されたことに伴い 特定口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に 次に掲げるものが追加されました ( 措法 37の11の の112) 1 公社債等で金融商品取引所に上場されているものその他これに類するもの ( 注 ) 上記の公社債等とは 前述 十一株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の改正 の 2⑵1から3までの投資信託の受益権 特定目的信託の社債的受益権及び公社債です また 上場されている公社債等に類するものとは 前述 十二上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の創設 の 2⑵ 1イからニまでに掲げる株式等に該当する公社債等です 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託のうち その設定に係る受益権の募集が公募により行われたものの受益権 ( 注 ) 上記の公募は 上場株式等に係る配当所得等の課税の特例 ( 措法 8 の 4 ) の対象となる公募投資信託の公募と同様です 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が取得する社債的受益権の募集が公募により行われたものに限ります ) の 125

43 平成 25 年 3 月改正 社債的受益権 ( 注 ) 上記の公募の社債的受益権は 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等 ( 措法 8 の 2 ) の対象外となる公募の社債的受益権と同様です 4 特定公社債 ( 注 ) 特定公社債とは 上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の対象となる上場株式等のうち 前述 十二上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の創設 の 2⑵1 及び5から14までに掲げる公社債をいいます 以下同じです ⑵ 特定口座に受入れ可能な上場株式等の範囲の拡充特定口座内保管上場株式等の範囲に特定公社債が追加されたことに伴い 特定口座に受入れ可能な上場株式等の範囲に 特定口座を開設する金融商品取引業者等が行う有価証券の売出しに応じて取得した上場株式等が追加されました ( 措令 25の10の 2 14 一 ) ( 注 ) 上記の有価証券の売出しとは 既に発行された有価証券の買付けの申込みの勧誘のうち主に多数の者を相手方として行う場合をいいます ( 金融商品取引法 2 4) ⑶ 特定口座年間取引報告書の記載事項の追加特定口座内保管上場株式等の範囲に上記 ⑴1 から4までの公社債及び受益権が追加されたことに伴い 特定口座年間取引報告書の記載事項に 特定公社債等の譲渡所得及び利子所得に関する事項が追加されました ( 措規 18の13の 5 2) また その額その他の事項が特定口座年間取引報告書に記載がされた公社債等の償還金については その償還金の交付を受ける者に対する特定割引債の償還金の支払通知書の交付は要しないこととされました ( 措令 25の10の1056) 3 適用関係 に行う特定口座内保管上場株式等の譲渡について適用し 個人が同日前に行った特定口座内保管上場株式等の譲渡については 従前どおりとされています ( 改正法附則 441) 4 特定公社債等である上場株式等の特定口座への受入れ措置 ( 経過措置 ) 特定口座に特定公社債等の受入れが可能となったことに伴い 公社債等の課税方式の変更に伴う制度移行を円滑に行う観点から 経過措置として 新制度の施行前に既に保有している特定公社債等を 平成 28 年 1 月 1 日及び平成 28 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間に特定口座に受け入れることができる措置が講じられました ⑴ 対象となる特定公社債等の範囲この経過措置の対象となる特定公社債等とは 次に掲げる公社債又は受益権をいいます ( 改正法附則 445) 1 特定公社債 ( 従来から株式等譲渡益課税の対象となっている新株予約権付社債並びに資産の流動化に関する法律に規定する転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を除きます ) 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託の受益権で その設定に係る受益権の募集が公募により行われたもの ( 注 ) 上記の公募は 上場株式等に係る配当所得等の課税の特例 ( 措法 8 の 4 ) の対象となる公募投資信託の公募と同様です 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が取得する社債的受益権の募集が公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権 ( 注 ) 上記の公募の社債的受益権は 私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等 ( 措法 8 の 2 ) の対象外となる公募の社債的受益権と同様です 上記 2 の改正は 個人が平成 28 年 1 月 1 日以後 126

44 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ⑵ 平成 28 年 1 月 1 日における特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等の受入れ措置 1 特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等平成 28 年 1 月 1 日において金融商品取引業者等の営業所に開設されている特定口座には その特定口座を開設している居住者等が同日において有する上場株式等 ( 特定公社債等に該当するものに限ります 以下同じです ) のうち次に掲げる特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等であるものを受け入れることができることとされました ( 改正法附則 44 2 ) イ特定取得上場株式等 その金融商品取引業者等に開設されているその居住者等のその特定口座以外の有価証券の振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます ) への記載若しくは記録又は保管の委託に係る口座 ( 以下 他の保管口座 といいます ) に その取得 ( 平成 27 年 12 月 31 日以前の取得で その金融商品取引業者等への買付けの委託 ( 買付けの委託の媒介 取次ぎ又は代理を含みます ) による取得 その金融商品取引業者等からの取得又はその金融商品取引業者等が行う上場株式等の金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘若しくは同条第 4 項に規定する売付け勧誘等に応じたことによる取得に限ります 以下 特定取得 といいます ) 後直ちに振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託がされていることその他次の要件を満たす上場株式等イその上場株式等について その特定取得後引き続きその特定取得に係る金融商品取引業者等の営業所に開設された他の保管口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされていること ロその上場株式等について 取得価額の 計算及び取得の日の判定の基礎となる金額 事実その他の事項が 当該他の保管口座において管理されていること ( 注 ) 次に掲げる上場株式等がそれぞれ次に定める他の保管口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされた場合には その記載若しくは記録又は保管の委託がされた上場株式等は特定取得がされたものとみなして この特例が適用されます ( 5 月改正措令附則 7 3 ) ⅰ 次に掲げる事由により取得をした上場株式等であって その上場株式等の取得の基因となった上場株式等 ( 以下 従前の上場株式等 といいます ) の取得が特定取得に該当し かつ その従前の上場株式等がその特定取得の日からその事由の生じた日まで引き続き他の保管口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされていたものであるもの 当該他の保管口座 a 投資信託の受益権の分割又は併合 b 投資信託の併合 ( その投資信託の受益者にその併合に係る新たな投資信託の受益権のみの交付がされたものに限ります ) ⅱ 有価証券オプション取引による権利の行使又は義務の履行により取得をした上場株式等でその上場株式等の取得の基因となった有価証券オプション取引による権利の行使又は義務の履行が他の保管口座を開設している金融商品取引業者等に設けられた口座において行われたもの 当該他の保管口座ロ一般取得上場株式等 その金融商品取 127

45 平成 25 年 3 月改正 引業者等に開設されているその居住者等の他の保管口座に 平成 27 年 6 月 30 日以前から引き続きその金融商品取引業者等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託がされている上場株式等 ( 特定取得上場株式等を除きます ) 2 特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等の特定口座への移管の方法上記 1の特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等の特定口座への移管は その居住者等からの他の保管口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長への依頼に基づき その営業所の長が その移管の際に その特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等の全てについて その居住者等に交付せずに 当該他の保管口座からその特定口座に直接移管する方法又はその特定口座への振替の方法により 行わなければならないこととされています ( 5 月改正措令附則 7 5) 3 特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等の判定特定口座に受け入れる他の保管口座の上場株式等が 特定取得上場株式等に該当するか又は一般取得上場株式等に該当するかどうかの判定は それぞれの他の保管口座ごとに その銘柄を区分して 当該他の保管口座における上場株式等の受入れの日 ( 当該他の保管口座において 2 回以上にわたって受け入れた同一銘柄の上場株式等がある場合には 先入先出法又は合理的な基準によりその同一銘柄の上場株式等の受入れの日と判定される日 ) 及び受け入れたその上場株式等の数並びにその受入れが特定取得に該当するかどうかを基礎として行うこととされています ( 5 月改正措令附則 7 4) ( 注 ) 上記の 合理的な基準 により判定される日は 次に掲げる上場株式等の区分に応じそれぞれ次の日とされています ( 5 月改正措規附則 2 1) イ他の保管口座において受け入れた上場 株式等のうち その上場株式等と同一銘柄の上場株式等の全てが平成 27 年 6 月 30 日における当該他の保管口座に係る保護預り有価証券明細簿に記載されており かつ 平成 27 年 7 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間に当該他の保管口座においてその同一銘柄の上場株式等の受入れ及び払出しがないもの その保護預り有価証券明細簿にその上場株式等の受入れの日として記載されていた日ロ他の保管口座において受け入れた上場株式等のうち 上記イに掲げるもの以外のもの ( 以下 他の受入上場株式等 といいます ) 当該他の受入上場株式等と同一銘柄の上場株式等 ( 以下 同一銘柄株式等 といいます ) で平成 27 年 6 月 30 日における当該他の保管口座に係る保護預り有価証券明細簿に記載されていたもののその保護預り有価証券明細簿にその同一銘柄株式等の受入れの日として記載されていた日及び当該他の保管口座においてその同一銘柄株式等以外の同一銘柄株式等を受け入れた日を基礎として 同年 7 月 1 日以後において これらの同一銘柄株式等のうち先入先出法により判定した場合に 当該他の受入上場株式等の受入れの日とされる日 4 相続等により取得した上場株式等の取扱い居住者等が贈与 相続 ( 限定承認に係るものを除きます ) 又は遺贈 ( 包括遺贈のうち限定承認に係るものを除きます ) により取得した上場株式等 ( その居住者等が他の保管口座を開設している金融商品取引業者等にその贈与をした者 その相続に係る被相続人又はその遺贈に係る包括遺贈者 ( 以下 被相続人等 といいます ) が開設した有価証券の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託に係る口座 ( 以下 相続等口座 といいます ) において振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は保管の委託がされているも 128

46 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 のに限ります ) で次に掲げるものの全部又は一部が 平成 27 年 12 月 31 日までに その相続等口座から当該他の保管口座に移管された場合には その移管がされた上場株式等はそれぞれ次の上場株式等とみなして 上記 1の特定口座への受入れの対象に含めることとされています ( 改正法附則 月改正措令附則 7 12) イその被相続人等が平成 27 年 12 月 31 日までに特定取得をした上場株式等で その特定取得の日以後引き続きその相続等口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその相続等口座に保管の委託がされていたこと等一定の要件を満たすもの ( 以下 特定相続上場株式等 といいます ) その居住者等がその特定取得があった日に特定取得をし かつ その特定取得の日以後引き続き当該他の保管口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録をし 又は当該他の保管口座に保管の委託をしていた上場株式等 ( 注 ) 上記の 一定の要件 は その上場株式等の取得価額の計算及び取得の日の判定の基礎となる金額 事実その他の事項が 相続等口座において管理されていることとされています ( 5 月改正措令附則 7 11 ) ロ平成 27 年 6 月 30 日以前から引き続きその相続等口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその相続等口座に保管の委託がされていた上場株式等 ( 上記イに掲げるものを除きます 以下 一般相続上場株式等 といいます ) その居住者等が 被相続人等がその上場株式等につき相続等口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又はその相続等口座に保管の委託をした日に取得し かつ その取得の日以後引き続き当該他の保管口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録をし 又は当該他の保管口座に保管の委託をしていた 上場株式等 5 特定相続上場株式等及び一般相続上場株式等の他の保管口座への移管の方法特定相続上場株式等及び一般相続上場株式等の他の保管口座への移管は 居住者等からの相続等口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長への依頼に基づき その営業所の長が その移管の際に その依頼に係る特定相続上場株式等及び一般相続上場株式等の全てについて その居住者等に交付せずに その相続等口座から当該他の保管口座に直接移管する方法又は当該他の保管口座への振替の方法により 行わなければならないこととされています この場合において その特定相続上場株式等又は一般相続上場株式等の取得が贈与によるものであるときは その居住者等は その依頼の際に 贈与に係る契約書の写しその他の書類で その特定相続上場株式等又は一般相続上場株式等が贈与により取得したものであることを明らかにするものを提出しなければならないこととされています ( 5 月改正措令附則 月改正措規附則 2 5) 6 他の保管口座から特定口座に受け入れた上場株式等の取得価額及び取得日他の保管口座から特定口座に受け入れた特定取得上場株式等 ( 以下 受入特定取得上場株式等 といいます ) 又は他の保管口座から特定口座に受け入れた一般取得上場株式等 ( 以下 受入一般取得上場株式等 といいます ) をこれらの受入れ後に譲渡した場合にその譲渡による所得の金額の計算上総収入金額から控除すべき売上原価又は取得費の額の計算の基礎となるその受入特定取得上場株式等又は受入一般取得上場株式等の取得価額及び取得の日については 次によることとされています ( 5 月改正措令附則 月改正措規附則 2 2) イ受入特定取得上場株式等の取得価額及び取得の日 129

47 平成 25 年 3 月改正 当該他の保管口座に係る銘柄ごとの受入特定取得上場株式等の取得価額は 上記 3 によりその受入特定取得上場株式等の受入れの日とされた日において特定取得をした上場株式等のその特定取得のために要した費用の額 ( 当該他の保管口座で処理されたものに限ります ) のうち その受入特定取得上場株式等に対応する金額をその受入特定取得上場株式等の取得価額とした場合における当該他の保管口座に係る銘柄ごとの受入特定取得上場株式等のその取得価額の合計額とします ( 注 ) 上記 1イロの ( 注 )ⅰ 及びⅱの事由により取得した従前の上場株式等及びこれらの事由により取得した上場株式等で特定取得がされたものとみなされたものにあっては 所得税法施行令の取得価額の計算の規定に準じて計算した一単位当たりの取得価額に相当する金額を基礎として算出した金額とされます また 受入特定取得上場株式等の取得の日については 上記 3により当該他の保管口座に係る上場株式等につき判定されたその受入特定取得上場株式等の受入日 ( その受入れが特定取得によるものとされる場合の上場株式等の受入れの日をいいます ) がその取得の日となります ロ受入一般取得上場株式等の取得価額及び取得の日当該他の保管口座に係る銘柄ごとの受入一般取得上場株式等の取得価額については 次に掲げる上場株式等の区分に応じそれぞれ次に定める価額とされます イ上記 ⑴1の特定公社債 その特定公社債が当該他の保管口座の振替口座簿への記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされた日におけるその特定公社債の発行価額又は売出価額に その特定口座に受け入れた公社債の数を乗じて計算した金額 ロ上記 ⑴2の投資信託の受益権 その受益権が当該他の保管口座の振替口座簿への記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされた日におけるその受益権の一口当たりの基準価額に その特定口座に受け入れた受益権の口数を乗じて計算した金額また 受入一般取得上場株式等の取得の日については その受入一般取得上場株式等が当該他の保管口座の振替口座簿への記載若しくは記録がされ 又は当該他の保管口座に保管の委託がされた日となります ( 注 1) 上記 ⑴3の社債的受益権については 現在発行されているものが存在しないため 取得価額の判定に関する規定は設けられていません ( 注 2) 他の保管口座の振替口座簿への記載若しくは記録がされ 又は他の保管口座に保管の委託がされた日に 上記イの発行価額若しくは売出価額又はロの基準価額がない場合には その一般取得上場株式等は特定口座に受け入れることができないこととなります ⑶ 平成 28 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間における特定口座への受入れ措置平成 28 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間に金融商品取引業者等の営業所に開設されている特定口座には その特定口座を開設している居住者等が有する上場株式等 ( 特定公社債等に該当するものに限り 同年 1 月 1 日以後にその金融商品取引業者等を通じて特定取得がされたもの並びに特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等を除きます 以下 特例上場株式等 といいます ) を 受け入れることができることとされました ( 改正法附則 443) 1 特例上場株式等の受入れ手続平成 28 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間に 居住者等が有する特例上場株式等につき 特定口座に係る振替口座簿に記載若しく 130

48 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 は記録を受け 又は特定口座に保管の委託をしようとする場合には その居住者等は その特例上場株式等につき その特定口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又はその特定口座に保管の委託をする旨 その記載若しくは記録を受け 又は保管の委託をする特例上場株式等の種類 銘柄 数その他次に掲げる事項を記載した特例上場株式等保管等委託依頼書をその特定口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の長に提出しなければなりません ( 5 月改正措令附則 月改正措規附則 2 3) イ特例上場株式等保管等委託依頼書を提出する者の氏名 生年月日及び住所ロ特例上場株式等保管等委託依頼書の提出先の金融商品取引業者等の営業所の名称及び所在地ハ特定口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又は特定口座に保管の委託をする特例上場株式等の種類 銘柄及び数ニその特例上場株式等の確認書類に記載されたその特例上場株式等の取得に要した金額及び取得の日並びにその特例上場株式等の取得価額とされるべき金額ホその他参考となるべき事項 2 特定口座に受け入れた特例上場株式等の取得価額及び取得の日の判定特定口座への特例上場株式等の受入れ後にその特例上場株式等と同一銘柄の上場株式等の譲渡をした場合における譲渡による所得の金額の計算上総収入金額から控除すべき売上原価又は取得費の額の計算の基礎となるその特例上場株式等の取得価額及びその特例上場株式等の取得の日の判定については その特例上場株式等のその特定口座への受入れの際に その特定口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の長が 居住者等から提出を受けたその特例上場株式等の金融商品取引法の規定に基づき作成した契約締結時交付書面などの一定の確認書類 ( 具体的には 下 記 3を参照 ) により確認をしたその特例上場株式等の取得に要した金額を基礎として一定の調整計算をした金額をその特例上場株式等の取得価額とし その確認書類により確認をした取得の日をその特例上場株式等の取得の日とします ( 5 月改正措令附則 7 8) ( 注 ) 上記により取得価額を計算する場合における 一定の調整計算をした金額 とは 上記 ⑵1イロの ( 注 )ⅰ 及びⅱの事由により取得をした特例上場株式等について 所得税法施行令の規定に準じて調整計算をした金額をいいます 3 確認書類の範囲特例上場株式等の特定口座への受入れを依頼する際に 居住者等がその特定口座の受入れをする金融商品取引業者等に提出することとされる上記 2の 一定の確認書類 は 次のものです ( 5 月改正措規附則 2 4) イその特例上場株式等に係る特例上場株式等保管等委託依頼書を提出する者が次に掲げる書類において特例上場株式等を取得した者とされている場合におけるこれらの書類のうちいずれかの書類イその特例上場株式等につき作成された契約締結時交付書面 取引報告書 取引残高報告書又は受渡計算書その他これらに相当する書類 ( その特例上場株式等の取得に要した金額 取得年月日 銘柄及び数並びにその特例上場株式等の取得者の氏名その他の事項の記載があるものに限ります ) ロ顧客勘定元帳等の写し ( その特例上場株式等の取得に要した金額 取得年月日 銘柄及び数並びにその特例上場株式等の取得者の氏名その他の事項の記載があるものに限ります ) ハ払込みにより取得したその特例上場株式等を発行した法人又はその法人の社債原簿管理人 ( 資産の流動化に関する法律の特定社債原簿管理人又は投資信託及び 131

49 平成 25 年 3 月改正 投資法人に関する法律の投資主名簿等管理人を含みます ) が作成した書類でその特例上場株式等の取得に要した金額及び取得の日を証するもの ( その特例上場株式等の払込みに係る払込金額及び年月日 その特例上場株式等の銘柄及び数並びにその特例上場株式等の取得者の氏名その他の事項の記載があるものに限ります ) ニ上記イからハまでに掲げるもののほか 金融商品取引業者等又は信託会社 ( 信託業務を営む金融機関を含みます ) が作成した書類でその特例上場株式等の取得に要した金額及び取得の日を証するもの ( その特例上場株式等の取得に要した金額 取得年月日 銘柄及び数並びにその特例上場株式等の取得者の氏名その他の事項の記載があるものに限ります ) ホその特例上場株式等の取得に係る売買契約書 ( その特例上場株式等の取得に要した金額 取得年月日 銘柄及び数並びにその特例上場株式等の取得者の氏名その他の事項の記載があるものに限ります ) の写しロその特例上場株式等が贈与 相続 ( 限定承認に係るものを除きます ) 又は遺贈 ( 包括遺贈のうち限定承認に係るものを除きます ) により取得したものであり かつ その贈与に係る贈与をした者 その相続に係る被相続人又はその遺贈に係る包括遺贈者が上記イイからホまでに掲げる書類において取得者とされている場合におけるこれらの書類のうちいずれかの書類及びその贈与に係る契約書 その相続に係る財産の分割の協議に関する書類 ( その書類にその相続に係る全ての共同相続人及び包括受遺者が自署し 自己の印を押しているものに限ります ) その遺贈に係る遺言書その他これらに類する書類で その特例上場株 式等に係る特例上場株式等保管等委託依頼書を提出する者がその特例上場株式等を当該贈与 相続又は遺贈により取得したものであることを確認できるもの又はその写し ( 注 ) 上記イ及びロに掲げる書類には 特定口座への受入れをしようとする特例上場株式等が上記 ⑵1イロの ( 注 )ⅰ 及びⅱ の事由により取得したものであるときは その取得の基因となった上場株式等のイ及びロの書類も含まれます 4 特定口座に受け入れた特例上場株式等の取得価額及び取得の日が実際のものと異なっていた場合の処理特定口座において処理された特例上場株式等の売上原価又は取得費の額の計算の基礎となる取得価額及び取得の日が上記 2 及び3により確認がされた取得価額及び取得の日と異なる ( 結果的に正しいものではなかった ) 場合には その特定口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の所在地の所轄税務署長が その異なることについてその営業所の長の責めに帰すべき理由があると認める場合を除き その特定口座において計算された源泉徴収税額又は還付税額は その特例上場株式等を受け入れた際の上記 2の取得価額及び取得の日を基礎として計算されたものとみなすこととされました この結果 所轄税務署長が個別にその営業所の長の責めに帰すべき事由があると認める場合を除き 金融商品取引業者等は 源泉徴収税額及び還付税額の再計算を要しないこととなります ( 5 月改正措令附則 7 9) なお この取得価額及び取得の日が異なる場合において その異なることにより所得税の負担を減少させる結果となるときは その特定口座については確定申告を要しない上場株式等の譲渡による所得の特例 ( 措法 37の11 の 5 ) の適用はないものとされ 確定申告が必要となります ( 5 月改正措令附則 7 9) 132

50 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ⑷ 金融商品取引業者等の帳簿書類の整理保存 1 帳簿の作成金融商品取引業者等の営業所の長は 特定取得上場株式等若しくは一般取得上場株式等 特定相続上場株式等若しくは一般相続上場株式等又は特例上場株式等の移管又は受入れにつき 次に掲げる上場株式等の区分に応じそれぞれ次の事項を記載した帳簿を備え 各人別に これらの移管又は受入れによるこれらの上場株式等の受入れ及び払出しに関する事項を明らかにしておかなければなりません ( 5 月改正措規附則 2 6) イ特定取得上場株式等及び一般取得上場株式等 次に掲げる事項イ特定口座に受け入れた特定取得上場株式等又は一般取得上場株式等の種類 銘柄及び数又は額面金額ロ特定取得上場株式等又は一般取得上場株式等の取得価額とされた金額及び取得の日ロ特定相続上場株式等及び一般相続上場株式等 次に掲げる事項イ特定相続上場株式等又は一般相続上場株式等を他の保管口座に受け入れた年月日ロ他の保管口座に受け入れた特定相続上場株式等又は一般相続上場株式等の種類 銘柄及び数又は額面金額ハ特定相続上場株式等又は一般相続上場株式等の取得価額とされた金額及び取得 の日ハ特例上場株式等 次に掲げる事項イ特例上場株式等を特定口座に受け入れた年月日ロ特定口座に受け入れた特例上場株式等の種類 銘柄及び数又は額面金額ハ特例上場株式等保管等委託依頼書とともに提出を受けた確認書類の名称ニ上記ハの確認書類に記載された特例上場株式等の取得に要した金額及び取得の日ホ特例上場株式等の取得価額とされた金額及び取得の日 2 帳簿書類の保存金融商品取引業者等の営業所の長は 次に掲げる書類又は帳簿を各人別に整理し それぞれ次に定める日の属する年の翌年から 5 年間保存しなければなりません ( 5 月改正措規附則 2 7) イその金融商品取引業者等の営業所の長が提出を受けた特例上場株式等保管等委託依頼書及びその特例上場株式等保管等委託依頼書に添付して提出された確認書類 その提出を受けた日ロその金融商品取引業者等の営業所の長が提出を受けた上記 ⑵5の贈与に係る契約書の写しその他贈与により取得した上場株式等であるものを明らかにする書類 その確認書類に係る上場株式等を移管した日ハ上記 1の帳簿 その帳簿を閉鎖した日 十五 源泉徴収選択口座内配当等に係る所得計算及び 源泉徴収等の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 源泉徴収選択口座を有する居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が支払を受ける上場株式等の配当等のうち その居住者等がその源泉徴収 選択口座を開設している金融商品取引業者等と締結した上場株式配当等受領委任契約に基づきその源泉徴収選択口座に設けられた特定上場株式配当等勘定に受け入れられたもの ( 以下 源泉徴収選択口座内配当等 といいます ) については その源泉徴収選択口座内配当等に係る 133

51 平成 25 年 3 月改正 配当所得の金額とその源泉徴収選択口座内配当等以外の配当等に係る配当所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の 6 1) ⑵ この上場株式配当等受領委任契約とは 上記 ⑴の特例の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の配当等の受領の委任に関する契約で その契約書において その金融商品取引業者等が支払の取扱いをする上場株式等の配当等をその上場株式等の配当等の受領に係る源泉徴収選択口座に設けられた特定上場株式配当等勘定に受け入れることができること その特定上場株式配当等勘定においてはその居住者等に対して支払われる次に掲げる配当等のうち上場株式等の配当等に該当するもの ( その源泉徴収選択口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその営業所に保管の委託がされている上場株式等に係るものに限ります ) のみを受け入れることその他一定の事項が定められているものをいいます ( 措法 37の11の 6 4) 1 国外私募公社債等運用投資信託等の配当等以外の国外投資信託等の配当等でその金融商品取引業者等により所得税が徴収されるべきもの 2 国外株式の配当等でその金融商品取引業者等により所得税が徴収されるべきもの 3 上場株式等の配当等でその金融商品取引業者等により所得税が徴収されるべきもの ⑶ 金融商品取引業者等が居住者等に対してその年中に交付した源泉徴収選択口座内配当等について徴収して納付すべき所得税の額を計算する場合において その源泉徴収選択口座内配当等に係る源泉徴収選択口座において上場株式等に係る譲渡損失の金額があるときは その源泉徴収選択口座内配当等について徴収して納付すべき所得税の額は その源泉徴収選択口座内配当等の額の総額から上場株式等に係る譲渡損失の 金額を控除 ( 損益通算 ) した残額に対して源泉徴収税率を乗じて計算した金額とすることとされています ( 措法 37の11の 6 6 旧措令 25の10 の138) この場合に 居住者等に対して支払われる源泉徴収選択口座内配当等について その年中に金融商品取引業者等がその源泉徴収選択口座内配当等の交付の際に既に徴収した所得税の額がこれにより計算した所得税の額を超えるときは その金融商品取引業者等は その居住者等に対し その超える部分の金額に相当する所得税を還付しなければなりません ( 措法 37の11の 6 7) 2 改正の内容 ⑴ 特定口座において取り扱うことができる上場株式等の範囲に特定公社債や公社債投資信託等の受益権が追加されたことに伴い 本特例の対象となる源泉徴収選択口座内配当等のうち上記 1 ⑵3の上場株式等の配当等の範囲に 国内において支払われる次の利子等及び配当等が追加されました ( 措法 37の11の 6 14) 1 金融商品取引所に上場されている公社債等その他これに類するものの利子 配当等 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託で その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの収益の分配 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が取得する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権の剰余金の配当 4 特定公社債の利子 ( 注 ) 上記 1から4までの利子 配当等の範囲は 前述 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 の 2⑴の1から4までと同様です また 国外において支払われる上記 1から4 までの利子等又は配当等で 源泉徴収選択口座を開設された金融商品取引業者等が支払の取扱者として租税特別措置法第 3 条の 3 第 3 項 ( 国外で発行された公社債等の利子等の源泉徴収 134

52 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 等 ) 又は第 8 条の 3 第 3 項 ( 国外で発行された投資信託等の収益の分配に係る配当所得の源泉徴収等 ) の規定によりその交付の際に源泉徴収をするものについても源泉徴収選択口座に受け入れることが可能となりました ( 措法 37の11の 6 4 一 ) ⑵ この改正により 特定公社債等の利子 配当等のうち その交付の際に源泉徴収選択口座を開設されている金融商品取引業者等が源泉徴収をするものについてはその源泉徴収選択口座に受け入れることが可能となり その受け入れた特定公社債等の利子 配当等は源泉徴収選択口 座内配当等として 上記 1 ⑶の源泉徴収選択口座内における損益通算の特例の適用を受けることが可能となります ( 措法 37の11の 6 67 措令 25の10の138) 3 適用関係上記 2 の改正は 居住者等が平成 28 年 1 月 1 日以後に金融商品取引業者等から交付を受ける源泉徴収選択口座内配当等について適用し 居住者等が同日前に交付を受けた源泉徴収選択口座内配当等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 45) 十六上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 上場株式等に係る譲渡損失と配当所得との損益通算 1 確定申告書を提出する居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) の平成 21 年分以後の各年分の上場株式等に係る譲渡損失の金額がある場合には その上場株式等に係る譲渡損失の金額は 上場株式等に係る配当所得の金額 ( 申告分離課税を選択したものに限ります 以下同じです ) を限度として その年分の上場株式等に係る配当所得の金額の計算上控除することとされています ( 旧措法 37の12の 2 1 ) 2 この損益通算の特例の対象となる 上場株式等に係る譲渡損失の金額 とは 居住者等が 上場株式等 ( 金融商品取引所に上場されている株式等 店頭売買登録銘柄として登録された株式等及び外国金融商品市場において売買されている株式等並びに株式等証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの受益権及び特定投資法人の投資口をいいます 以下同じです ) の金融商品取引業者等への売委託により行う 譲渡その他一定の譲渡をしたことにより生じた金額のうち その者のその譲渡をした日の属する年分の株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除してもなお控除しきれない部分の金額をいいます ( 旧措法 37の12の 2 2) 3 この損益通算の特例は 特例の適用を受けようとする年分の確定申告書に 特例の適用を受けようとする旨の記載があり かつ 上場株式等に係る譲渡損失の金額の計算に関する明細書その他一定の書類の添付がある場合に限り 適用することとされています ( 旧措法 37の12の 2 3) 4 なお 税務署長は 確定申告書の提出がなかった場合又は適用を受けようとする旨の記載若しくは書類の添付がない確定申告書の提出があった場合においても その提出又は記載若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは その記載をした書類その他一定の書類の提出があった場合に限り この特例の規定を適用することができる宥恕規定が設けられていました ( 旧措法 37の12の 2 4) ⑵ 上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除 1 確定申告書を提出する居住者等が その年 135

53 平成 25 年 3 月改正 の前年以前 3 年内の各年において生じた上場株式等に係る譲渡損失の金額 ( この特例の適用を受けて前年以前において控除されたものを除きます ) を有する場合には その上場株式等に係る譲渡損失の金額に相当する金額は 株式等に係る譲渡所得等の金額及び上場株式等に係る配当所得の金額を限度として その年分のその株式等に係る譲渡所得等の金額及び上場株式等に係る配当所得の金額の計算上控除することとされています ( 旧措法 37 の12の 2 6) 2 この繰越控除の特例の対象となる 上場株式等に係る譲渡損失の金額 とは 居住者等が 平成 15 年 1 月 1 日以後に 上場株式等の金融商品取引業者等への売委託により行う譲渡その他一定の譲渡をしたことにより生じた損失の金額のうち その者のその譲渡をした年分の株式等の譲渡所得等の金額の計算上控除してもなお控除しきれない部分の金額 ( その年において上記 ⑴の損益通算の特例の適用を受けて控除されたものを除きます ) をいいます ( 旧措法 37の12の 2 7) 3 この繰越控除の特例は 居住者等が上場株式等に係る譲渡損失の金額が生じた年分の所得税につきその上場株式等に係る譲渡損失の金額の計算に関する明細書その他一定の書類の添付がある確定申告書を提出し かつ その後において連続して確定申告書を提出している場合であって この特例の適用を受けようとする年分の確定申告書にこの繰越控除を受ける金額の計算に関する明細書その他一定の書類の添付がある場合に限り 適用することができます ( 旧措法 37の12の 2 8) 4 なお 税務署長は 上記の確定申告書の提出がなかった場合又は上記の書類の添付がない確定申告書の提出があった場合においても その提出若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは 上記の書類等の提出があった場合に限り 繰越控除の特例を適用することができることと する宥恕規定が設けられていました ( 旧措法 37の12の 2 9) 2 改正の内容金融所得課税の一体化とは 1 金融商品の課税方式を20% 分離課税とし 2 損益通算の範囲の拡大を進めることをその内容とするものですが このうち2の対応として 公社債及び投資信託等の金融商品のうち一般の個人投資家の投資対象となる特定公社債や公募公社債投資信託等の受益権の譲渡損失及び利子 配当等について この特例の対象となる譲渡損失及び配当所得等の範囲に含めることとされました ⑴ 損益通算及び繰越控除の対象となる損益の範囲の拡充損益通算及び繰越控除の対象となる上場株式等の範囲に 次に掲げる公社債及び受益権 ( 以下 特定公社債等 といいます ) が追加され 特定公社債等に係る譲渡損失と利子所得及び配当所得との間の損益通算を行うことが可能となるとともに 譲渡損失については 3 年間の繰越控除をすることが可能となりました ( 措法 37の 12の 2 15) なお 今回新たに追加された特定公社債等に係る所得と 従来から損益通算及び繰越控除の特定の対象となっている上場株式等に係る譲渡損失及び配当所得との間の損益通算も行うことができます ( 措法 37の112) 1 公社債等で金融商品取引所に上場されているものその他これに類するもの 2 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託のうち その設定に係る受益権の募集が公募により行われたものの受益権 3 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が取得する社債的受益権の募集が公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権 4 特定公社債 ( 注 ) 上記 1から4までの公社債又は受益権は 前述 十四特定口座内保管上場株式等の 136

54 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 譲渡に係る所得計算等の特例等の改正 の 2⑴の1から4までと同様です ⑵ 上場株式等の譲渡の範囲の拡充損益通算及び繰越控除の対象となる譲渡損失は 金融商品取引業者等に対する売委託の方法による譲渡等一定の譲渡により生じたものに限られているところですが 特定公社債の譲渡損失が損益通算及び繰越控除の特例の対象となったことに伴い 特定公社債を発行した法人が行うその特定公社債の償還 ( 買入れの方法による償還を含みます ) が 特例の対象となる譲渡の範囲に追加されました ( 措法 37の12の 2 2 四 措法 37の103 七 ) また 上記 ⑴2の投資信託の終了又は一部の解約及び3の特定目的信託の社債的受益権の元本の償還についても 同様に特例の対象となる譲渡の範囲に追加されています ( 措法 37の12の 2 2 四 措法 37の104 一 三 ) これにより 公社債等の償還により生じた損失 ( 取得価額が償還金額を上回る場合のその差額 ) や上記 ⑴2の投資信託の終了又は一部解約により生じた損失等については 上場株式等の譲渡損失として損益通算及び繰越控除の対象となります ⑶ 宥恕規定の廃止損益通算及び繰越控除の適用を受ける場合に確定申告書の提出がなかったとき等の税務署長による宥恕措置 ( 上記 1⑴4 及び⑵4) が廃止されました ( 旧措法 37の12の 2 49) これは 上場株式等に係る配当所得については 確定申告不要制度 ( 措法 8 の 5 ) があるため 当初の確定申告の際に所得金額に算入されなかった ( 申告をしなかった ) 上場株式等の配当等については更正の請求等により事後的にこれを損益通算のために申告をすることはできないこととされていることや 特定中小会社が発行した株式に係る譲渡損失の繰越控除 ( 旧措法 37の12の 2 4) や先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除 ( 措法 41の15) との平仄を図る観点から採られた措置です 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年分以後の所得税について適用し 平成 27 年分以前の所得税については 従前どおりとされています ( 改正法附則 46) ( 注 ) 平成 27 年以前の各年に生じた改正前の上場株式等に係る譲渡損失の金額で平成 28 年以後に繰り越されるものについても 平成 28 年以後の各年分の特定公社債等に係る利子所得等の金額から控除することができます 十七特定中小会社が発行した株式に係る課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 投資リスクの高い創業期のベンチャー企業に対する個人投資家による資金供給を促進する観点から 一定の株式会社 ( 特定中小会社 ) が発行する一定の株式 ( 特定株式 ) について 次の特例措置 ( いわゆるエンジェル税制 ) が講じられています 1 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等平成 15 年 4 月 1 日以後に 特定中小会社の 設立の際等に発行された特定株式を払込みにより取得をした居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が その特定株式を払込みにより取得をした場合における株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 旧措法 37の10) の適用については その年分の株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上 その年中にその払込みにより取得をした特定株式 ( その年 12 月 31 日において有するものに限ります ) の取得に要した金額の合計額を控除することとされていま 137

55 平成 25 年 3 月改正 す ( 旧措法 37の131) ( 注 ) この控除の適用を受けた場合には その適用を受けた年の翌年以後のその適用を受けた特定株式に係る同一銘柄株式の取得価額については その控除の適用を受けた金額に相当する金額を圧縮 ( 減額 ) することとされています ( 措法 37の133 措令 25の 127) 2 特定中小会社が発行した株式に係る譲渡損失の繰越控除等イ特定中小会社の特定株式を払込みにより取得をした居住者等について その特定中小会社の設立の日からその特定中小会社の株式の上場等の日の前日までの間に その特定株式が株式としての価値を失ったことによる損失が生じた場合とされる清算結了等の事実が発生したときは その損失の金額は その年分の株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上 その株式の譲渡をしたことにより生じた損失の金額とみなすこととされています ( 旧措法 37の13の 2 1) ロ特定中小会社の特定株式を払込みにより取得をした居住者等が その取得の日からその特定中小会社の株式の上場等の日の前日までの間にその特定株式の譲渡をしたことにより生じた損失の金額のうち その譲渡をした日の属する年分の株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除してもなお控除しきれない金額を有するときは 一定の要件の下で その控除しきれない金額について その年の翌年以後 3 年内の各年分の株式等に係る譲渡所得等の金額から繰越控除することを認めることとされています ( 旧措法 37の13の 2 4) ⑵ 上記 ⑴の各特例の適用対象となる特定株式は 次の特定中小会社の区分に応じそれぞれ次に定める株式とされています ( 旧措法 37の131) 1 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律に規定する特定新規中小企業者に該当する株式会社 その株式会社により発行され る株式 2 内国法人のうち その設立の日以後 10 年を経過していない中小企業者である株式会社 その株式会社により発行される株式で投資事業有限責任組合契約に関する法律に規定する投資事業有限責任組合 ( 一定の要件を満たすものに限ります ) に係る投資事業有限責任組合契約に従って取得をされるもの 3 内国法人のうち 金融商品取引法に規定する認可金融商品取引業協会の規則においてその事業の成長発展が見込まれるものとして指定を受けている株式を発行する株式会社であって その設立の日以後 10 年を経過していない中小企業者 その株式会社により発行される株式でその規則においてその株式を取り扱うことができることとされている金融商品取引業者を通じて取得をされるもの 4 内国法人のうち 地域再生法の認定地域再生計画に記載されている一定の特定地域再生事業を行う株式会社 ( 平成 26 年 3 月 31 日までに同法の確認を受けたものに限ります ) であって中小企業者に該当するものとして一定の要件を満たすもの その株式会社により発行される株式で 認定地方公共団体の確認を受けた日から同日以後 3 年を経過する日までの間に発行されるもの 2 改正の内容前述のとおり 株式 公社債等に係る譲渡所得の分離課税制度は 損益通算の対象となる上場株式等に係るものとそれ以外の一般株式等に係るものに改組されたところですが このエンジェル税制の対象となる特定株式は一般株式等に該当するため これらの分離課税制度のうち一般株式等に係る分離課税制度の適用対象となります したがって 新制度において上記 1 ⑴1 及び2 のエンジェル税制を適用する場合には まずは一般株式等に係る譲渡所得等の金額から控除することとなりますが リスクの高いベンチャー企業の発行する株式に投資をしている投資家は上場株式 138

56 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 等も所有していると考えられること また エンジェル税制の対象となっている特定中小会社に対する投資を促進するためにこれまでと同様のインセンティブ措置を維持する必要があると考えられることから 上記 1 ⑴1 及び2のエンジェル税制による控除については 上場株式等に係る譲渡所得等の金額からも行うことができることとされました 具体的には 次のようになります ⑴ 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等この特例により その年中に払込みにより取得をした特定株式 ( 以下 控除対象特定株式 といいます ) の取得に要した金額の合計額の控除をする場合には 一般株式等に係る譲渡所得等の金額及び上場株式等に係る譲渡所得等の金額の合計額を限度として 控除することとされました ( 措法 37の131) ( 注 ) 上記の 一般株式等に係る譲渡所得等の金額 及び 上場株式等に係る譲渡所得等の金額 は いずれもこの特例を適用しないで計算した金額です なお その控除の順番は まず一般株式等に係る譲渡所得等の金額を限度として その取得の日の属する年分の一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除し なお控除しきれない金額があるときは 上場株式等に係る譲渡所得等の金額を限度として その取得の日の属する年分の上場株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除することとされました ( 措令 25の122 一 ) また 雑損失の繰越控除 ( 所法 711) の適用がある場合には まず控除対象特定株式の取得に要した金額の控除を行った後 雑損失の繰越控除を行うことが明確化されました ( 措令 25の 122 二 ) ⑵ 特定中小会社が発行した株式に係る譲渡損失の繰越控除等株式等譲渡益課税の分離課税制度が一般株式等に係るものと上場株式等に係るものに区分されたことに伴い エンジェル税制の対象となる特定株式に係る譲渡損失の金額とは 居住者等が 適用期間内に その払込みにより取得をした特定株式の一定の譲渡をしたことにより生じた損失の金額のうち その者のその譲渡をした日の属する年分の一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除してもなお控除しきれない部分の金額をいうこととされ ( 措法 37の13の 2 8) この特定株式に係る譲渡損失の金額について 上場株式等に係る譲渡所得等の金額との通算を行うことができることとされました 1 特定株式に係る譲渡損失の金額が生じた年における上場株式等に係る譲渡所得等の金額からの控除確定申告書を提出する居住者等が その年において生じた特定株式に係る譲渡損失の金額がある場合には その特定株式に係る譲渡損失の金額は その確定申告書に係る年分の上場株式等に係る譲渡所得等の金額を限度として その年分の上場株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除することとされました ( 措法 37の13の 2 4) ( 注 ) 上記の 上場株式等に係る譲渡所得等の金額 は 上記 ⑴の特例 ( 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等 ) の適用がある場合には その適用後の金額となります 2 添付書類この控除の適用を受ける場合には その適用を受けようとする年分の確定申告書に その適用を受けようとする旨の記載があり かつ 次に掲げる書類の添付がある場合に限り 適用することとされています ( 措法 37の13の 2 5 措規 18の15の 2 3) イ特定株式に係る譲渡損失の金額の計算に関する明細書 139

57 平成 25 年 3 月改正 ロ上場株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書 ( 特定口座年間取引報告書で代用することも可能です ) ハ次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める書類イ上記 1 ⑵1の特定中小会社が発行した特定株式である場合経済産業大臣のその特定株式に係る基準日において次のⅰ 及びⅱに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 (ⅲに掲げる事項の記載があるものに限ります ) ⅰ その特定中小会社が中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律施行規則第 3 条各号に掲げる要件に該当するものであること ⅱ その居住者等による特定株式の取得が その居住者等とその特定中小会社との間で締結された一定の投資契約に基づき払込みによりされたものであること ⅲ その居住者等の氏名及び住所 ( 国内に住所を有しない者にあっては 居所等一定の場所 以下同じです ) 払込みにより取得がされたその特定株式の数及びその特定株式と引換えに払い込むべき額並びにその払い込んだ金額ロ上記 1 ⑵2の特定中小会社が発行した特定株式である場合その特定株式に係る認定投資事業有限責任組合のその特定株式に係る基準日においてⅰ 及びⅱに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 (ⅲに掲げる事項の記載があるものに限ります ) 並びにその認定投資事業有限責任組合が認定を受けたものであることを証する書類の写し ⅰ その特定中小会社が租税特別措置法施行規則第 18 条の15 第 5 項各号に掲げる要件に該当するものであること ⅱ その居住者等によるその特定株式の取得が 一定の投資契約に従ってその 認定投資事業有限責任組合を通じて払込みによりされたものであること ⅲ その居住者等の氏名及び住所 払込みにより取得がされたその特定株式の数及びその特定株式と引換えに払い込むべき額並びにその払い込んだ金額ハ上記 1 ⑵3の特定中小会社が発行した特定株式である場合その特定株式に係る取扱金融商品取引業者のその特定株式に係る基準日においてⅰ 及びⅱに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 (ⅲに掲げる事項の記載があるものに限ります ) ⅰ その特定中小会社が租税特別措置法施行規則第 18 条の15 第 7 項各号に掲げる要件に該当するものであること ⅱ その居住者等によるその特定株式の取得が 一定の投資契約に従ってその金融商品取引業者を通じて払込みによりされたものであること ⅲ その居住者等の氏名及び住所 払込みにより取得がされたその特定株式の数及びその特定株式と引換えに払い込むべき額並びにその払い込んだ金額ニ上記 1 ⑵4の特定中小会社が発行した特定株式である場合その特定中小会社から交付を受けた地域再生法第 8 条第 1 項に規定する認定地方公共団体のその特定株式に係る基準日においてⅰからⅲまでに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 (ⅳに掲げる事項の記載があるものに限ります ) ⅰ その特定中小会社が租税特別措置法施行規則第 18 条の15 第 8 項各号に掲げる要件に該当するものであること ⅱ その居住者等が取得をした株式が その特定中小会社が地域再生法第 16 条の確認を受けた日から同日以後 3 年を経過する日までの間に発行されたものであること 140

58 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ⅲ その居住者等によるその特定株式の取得が その居住者等とその特定中小会社との間で締結された一定の投資契約に基づき払込みによりされたものであること ⅳ その居住者等の氏名及び住所 払込みにより取得がされたその特定株式の数及びその特定株式と引換えに払い込むべき額並びにその払い込んだ金額ニその特定株式を発行した特定中小会社のその特定株式を払込みにより取得をした居住者等がその特定株式に係る基準日においてこの特例の適用対象とならない者 ( 具体的には租税特別措置法施行令第 25 条の12 第 1 項第 1 号から第 7 号までに掲げる者 ) に該当しないことの確認をした旨を証する書類ホその特定株式を発行した特定中小会社から交付を受けたその特定株式を払込みにより取得をしたその居住者等が有するその特定中小会社の株式のその取得の時 ( 取得の時が二以上ある場合には 最初の取得の時 ) 以後のその株式の異動につき次に掲げる事項がその異動ごとに記載された明細書イ異動事由ロ異動年月日ハ異動した株式の数及び当該異動直後において有する株式の数ニその他参考となるべき事項ヘ投資契約書の写しト次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に掲げる書類イ特例の適用を受ける年において居住者等に特定株式の譲渡に係る損失の金額がある場合 次に掲げる書類 ⅰ その特定株式の譲渡に係る金融商品取引業者又は登録金融機関から交付を受けたその特定株式の譲渡に係る契約締結時交付書面 ⅱ その特定株式の譲渡を受けた者の氏 名及び住所又は名称及び本店若しくは主たる事務所の所在地並びにその居住者等との関係 その譲渡をした特定株式の数 その譲渡による収入金額 その譲渡をした年月日その他参考となるべき事項を記載した書類 ⅲ その譲渡をした特定株式に係る取得価額の計算に関する明細書 ⅳ 次に掲げる書類 ( その譲渡をした特定株式と同一銘柄の他の特定株式がその年において価値喪失株式となった場合には bに掲げる書類のみ ) a その譲渡をした特定株式に係る特定残株数に関する明細書 b 一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算に関する明細書ロ特例の適用を受ける年において居住者等に上記 1 ⑵1により譲渡による損失の金額とみなされた金額がある場合 次に掲げる書類 ⅰ 価値喪失株式に係る損失の金額の計算に関する明細書 ⅱ 価値喪失株式に係る特定残株数の計算に関する明細書 ⅲ 一般株式等に係る譲渡所得等の金額の計算に関する明細書 ⅳ その特定中小会社について発生した次に掲げる事実に応じ その事実を証する書類 a 清算 ( 特別清算を除きます ) が結了したこと その清算の結了の登記がされたその特定中小会社の登記事項証明書又はその清算に係る承認がされた決算報告の写し及びその承認がされた株主総会の議事録の写し b 清算 ( 特別清算に限ります ) が結了したこと その特別清算の終結の登記及びその終結に伴う閉鎖の登記がされたその特定中小会社の登 141

59 平成 25 年 3 月改正 記事項証明書又はその特別清算に係る認可の決定の公告があったことを明らかにする書類の写し c 破産手続開始の決定を受けたこと その破産手続開始の決定の登記がされたその特定中小会社の登記事項証明書又はその破産手続開始の決定の公告があったことを明らかにする書類の写し 3 特定株式の譲渡損失の繰越控除をする場合の上場株式等に係る譲渡所得等の金額からの控除確定申告書を提出する年の前年以前 3 年内の各年において生じた特定株式に係る譲渡損失の金額は その確定申告書に係る年分の一般株式等に係る譲渡所得等の金額及び上場株式等に係る譲渡所得等の金額から控除することができることとされました ( 措法 37の13の 2 7 ) ( 注 ) 上記の 一般株式等に係る譲渡所得等の金額 は 上記 ⑴の特例 ( 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等 ) の適用がある場合には その適用後の金額となり 上場株式等に係る譲渡所得等の金額 は 上記 ⑴の特例 ( 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等 ) 又は⑵1の特例 ( 損失が生じた年における控除 ) の適用がある場合には これらの特例の適用後の金額となります なお その控除の順番は 次のようになり ます ( 措令 25の12の 2 7) イ控除する特定株式に係る譲渡損失の金額が前年以前 3 年内の二以上の年に生じたものである場合には これらの年のうち最も古い年に生じた特定株式に係る譲渡損失の金額から順次控除します ロ前年以前 3 年内の一の年において生じた特定株式に係る譲渡損失の金額の控除をする場合において その年分の一般株式等に係る譲渡所得等の金額及び上場株式等に係る譲渡所得等の金額があるときは その特定株式に係る譲渡損失の金額は まず一般株式等に係る譲渡所得等の金額から控除し なお控除しきれない損失の金額があるときは 上場株式等に係る譲渡所得等の金額から控除します ハ雑損失の繰越控除 ( 所法 711) の適用がある場合には まず特定株式の譲渡損失の繰越控除を行った後 雑損失の繰越控除を行います 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年分以後の所得税について適用し 平成 27 年分以前の所得税については 従前どおりとされています ( 改正法附則 47) ( 注 ) 平成 27 年以前の各年に生じた改正前の特定株式に係る譲渡損失の金額で平成 28 年以後に繰り越されるものについても 平成 28 年以後の各年分の上場株式等に係る譲渡所得等の金額から控除することができます 十八 非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の 非課税の改正 1 改正前の制度の概要金融商品取引業者等は その年においてその金融商品取引業者等の営業所に開設されていた非課税口座で非課税管理勘定が設けられていたものがある場合には その非課税口座を開設した居住者 又は国内に恒久的施設を有する非居住者の各人別に 一定の事項を記載した非課税口座年間取引報告書を非課税口座ごとに作成し その年の翌年 1 月 31 日までに その金融商品取引業者等のその非課税口座が開設されていた営業所の所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされて 142

60 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 います ( 措法 37の1415 旧措規 18の15の 9 2) この非課税口座年間取引報告書にその額その他の事項を記載すべきものとされる上場株式等の譲渡の対価の支払を受ける者 ( 業務に関連して他人のために名義人として支払を受ける者に該当する者 ( 所法 2282) を除きます ) 及びその支払をする者については その上場株式等の譲渡に係る株式等の譲渡の対価の受領者等の告知 ( 所法 224の 3 ) 及び株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出 ( 所法 2251 十 ) は要しないこととされています ( 措令 25の13の 7 2) 2 改正の内容今般の改正で 投資信託等で上場株式等に該当するものに係る償還金等 ( 国内において交付され るものに限ります ) 又は国外において発行された投資信託等に係る償還金等 ( 国外において交付されるものに限ります ) の国内における交付の取扱者が 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出義務者等とされたことに伴い ( 措法 3835) 非課税口座年間取引報告書にその額その他の事項を記載すべきものとされるこれらの償還金等の交付の取扱者は その償還金等に係る株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出等を要しないこととされました ( 措令 25の13の 7 1) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日から施行されます ( 5 月改正措令附則 1 ) 十九 公社債等の譲渡等による所得の課税の特例の改正 ( 改正後 : 貸付信託の受益権等の譲渡による所得の課税の特例 ) 1 改正前の制度の概要 ⑴ 次に掲げる所得については 所得税を課さないこととされていました ( 旧措法 37の151) 1 公社債 ( 新株予約権付社債を除きます ) 並びに公社債投資信託 公社債等運用投資信託及び貸付信託の受益権並びに社債的受益権 ( 以下 公社債等 といいます ) の譲渡 ( 新株予約権付社債についての社債の譲渡でその新株予約権付社債に付された新株予約権の譲渡によるものを除きます ) による所得 2 公社債投資信託 公社債等運用投資信託及び特定目的信託 ( 以下 公社債投資信託等 といいます ) の終了又は公社債投資信託等の一部の解約によりその公社債投資信託等の受益権 ( 特定目的信託については 社債的受益権に限ります ) を有する者に対して支払われる金額とその公社債投資信託等について信託された金額 ( オープン型の証券投資信託についてはその金額のうち収益調整金に充て られるべき部分の金額を控除した金額 次の ⑵2において同じです ) のうちその受益権に係る部分の金額とのうちいずれか低い金額がその受益権の取得に要した金額 ( 取得価額 ) を超える場合におけるその超える部分の金額 ⑵ 次に掲げる金額は 所得税法の規定の適用についてはないものとみなすこととされていました ( 旧措法 37の152) 1 公社債等の譲渡による収入金額がその公社債等の取得費と譲渡費用の額の合計額又はその譲渡に係る必要経費に満たない場合におけるその不足額 ( 損失金額 ) 2 上記 ⑴2の事由により公社債投資信託等の受益権を有する者に対して支払われる金額とその公社債投資信託等について信託された金額のうちその受益権に係る部分の金額とのうちいずれか低い金額がその受益権の取得に要した金額に満たない場合におけるその不足額 ( 損失金額 ) 143

61 平成 25 年 3 月改正 2 改正の内容前述のとおり 金融所得課税の一体化を進める観点から 公社債及び公社債投資信託等の受益権の譲渡に係る所得を15% の税率による申告分離により課税することとされたことに伴い この非課税等の特例の対象から公社債 ( 償還差益につき発行時の源泉徴収の対象とされた割引債及び預金保険法第 2 条第 2 項第 5 号に規定する長期信用銀行債等を除きます ) 投資信託及び特定目的信託の社債的受益権が除外されました この結果 改正後の本特例は 次のようになります ( 措法 37の 15) ⑴ 償還差益につき発行時に源泉徴収の対象とされた割引債 預金保険法第 2 条第 2 項第 5 号に規定する長期信用銀行債等及び貸付信託の受益権 ( 次の⑵において 貸付信託の受益権等 と いいます ) の譲渡による所得については 所得税を課しません ⑵ 貸付信託の受益権等の譲渡による収入金額がその貸付信託の受益権等の取得費と譲渡費用の額の合計額又はその譲渡に係る必要経費に満たない場合におけるその不足額については 所得税法の規定の適用については ないものとみなされます 3 適用関係上記 2 の改正は 個人が平成 28 年 1 月 1 日以後に行う貸付信託の受益権等の譲渡について適用し 個人が同日前に行った公社債等の譲渡及び同日前の公社債投資信託等の終了又は一部の解約については 従前どおりとされています ( 改正法附則 50) 二十 割引の方法により発行されている公社債等の 譲渡による所得の課税の特例の廃止 1 廃止前の制度の概要次に掲げる公社債の譲渡による所得については 公社債等の譲渡等による所得の非課税等 ( 措法 37 の15) を適用せず 所得税を課すこととされていました ( 旧措法 37の161 旧措令 25の15 旧措規 18の16) ⑴ 割引の方法により発行される公社債で国外において発行されるものを国内において譲渡したことによる所得 ⑵ 利子が支払われる公社債で割引の方法により発行される公社債に類する一定のものを国内において譲渡したことによる所得 ⑶ 国内において割引の方法により発行される公社債で一定の法人 ( 住宅金融支援機構 沖縄振興開発金融公庫 都市再生機構等 ) により発行 されるものを譲渡したことによる所得 ⑷ 利子が支払われない公社債 ( 割引の方法により発行されるものを除きます ) を譲渡したことによる所得 2 制度の廃止公社債の譲渡による所得については 原則として15% の税率による申告分離により課税することとされたことに伴い この特例は廃止されました ( 旧措法 37の16 旧措令 25の15 旧措規 18の16) 3 適用関係上記 2 の改正は 個人が平成 28 年 1 月 1 日前に行った公社債の譲渡については 従前どおりとされています ( 改正法附則 51) 144

62 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 二十一株式等の譲渡の対価に係る支払調書等の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出時期等の特例 1 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) に対し 国内において株式等の譲渡の対価の支払をする者又は株式等証券投資信託 非公社債等投資信託若しくは特定受益証券発行信託 ( 以下 株式等証券投資信託等 といいます ) の償還金等の交付をする者は 所得税法の規定による提出方法に代えて 株式等の譲渡の対価等の支払調書を同一の居住者等に対する一回の支払又は交付ごとに作成する場合には 株式等の譲渡の対価等の支払調書をその支払又は交付の確定した日の属する月の翌月末日までに税務署長に提出することができることとされていました ( 旧措法 381) 2 ただし 同一人に対するその株式等の譲渡の対価の額又は償還金等の額が30 万円以下であるときは その株式等の譲渡の対価に係る当該支払調書の提出を要しないこととされていました ( 旧措規 18の171) ⑵ 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の提出時期等の特例 1 業務に関連して他人のために名義人として株式等の譲渡の対価の支払を受ける者又は株式等証券投資信託等の償還金等の交付を受ける者は 所得税法の規定による提出方法に代えて その者がその名義人として株式等の譲渡の対価又は償還金等の支払又は交付を受ける当該他人について 名義人受領の株式等の譲渡の対価に関する調書を同一のその他人に対する一回の支払又は交付ごとに作成する場合には 名義人受領の株式等の譲渡の対価に関する調書をその支払又は交付を受けた日の 属する月の翌月末日までに税務署長に提出することができることとされていました ( 旧措法 382) 2 ただし 同一人に対するその株式等の譲渡の対価又は償還金等の額が30 万円以下であるときは その株式等の譲渡の対価又は償還金等に係る当該調書の提出を要しないこととされていました ( 旧措規 18の173) ⑶ 上場投資信託等の償還金等に係る支払調書の提出義務者の特例株式等証券投資信託等でその受益権が上場株式等に該当するもの ( 以下 上場投資信託等 といいます ) の終了若しくは一部の解約又は特定受益証券発行信託に係る信託の分割により交付を受ける償還金等をその上場投資信託等の配当等に係る支払の取扱者を通じて交付を受ける場合には その支払の取扱者が その上場投資信託等の償還金等の受領者から氏名又は名称及び住所の告知を受け 株式等の譲渡の対価等の支払調書を提出しなければならないこととする特例が設けられていました ( 旧措法 383) 2 改正の内容この特例について 次の改正が行われました ⑴ 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出時期等の特例等の改正 1 対象となる株式等の譲渡の対価及び償還金等の範囲の拡充イ所得税法の改正により 株式等の譲渡の対価等の支払調書及び名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の提出対象となる株式等の譲渡の対価及び償還金等の範囲に 次に掲げる受益権又は公社債の譲渡の対価及び下記 ⑵1から3までの償還金等が追加されるとともに 株式等の譲渡の対価等の支 145

63 平成 25 年 3 月改正 払調書の提出対象に国内に恒久的施設を有しない非居住者 内国法人で一定のもの又は外国法人に対して支払った割引債の償還金が追加されたことに伴い これらの譲渡の対価又は償還金等に係る株式等の譲渡の対価等の支払調書を提出する場合においても 上記 1⑴1 又は⑵1による提出時期等の特例の適用対象とされました ( 措法 ) イ公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権ロ特定目的信託の社債的受益権ハ公社債 ( 預金保険法に規定する長期信用銀行債等及び償還差益について発行時に源泉徴収がされた割引債を除きます ) ロ提出時期の特例の対象に 交付金銭等の支払調書 ( 所法 2251 十 所規 90の 3 別表第五 ( 二十九 )) が追加され 交付金銭等の支払調書を同一の居住者等に対する一回の交付ごとに作成する場合には 交付金銭等の支払調書をその交付の確定した日の属する月の翌月末日までに税務署長に提出することができることとされました ( 措法 381) 2 提出省略限度額の撤廃株式等の譲渡の対価等の支払調書及び名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の提出が不要となる株式等の譲渡の対価等の限度額が撤廃されたことに伴い これらの調書を同一人に対する一回の支払ごとに作成し 提出する場合における提出が不要となる上記 1⑴2 及び⑵2の株式等の譲渡の対価等の限度額 (30 万円以下 ) も撤廃され 全ての支払調書の提出を要することとされました ( 措規 18の 1713) ( 注 ) 株式等の譲渡の対価等の支払調書及び名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書に関する改正は 後述 二十九支払調書等の改正 を参照してください ⑵ 上場投資信託等の償還金等に係る支払調書の提出義務者等の特例の改正所得税法の改正により 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出対象となる償還金等の範囲に 次に掲げる償還金等が追加されたことに伴い これらの償還金等でその交付の基因となった受益権又は公社債が上場株式等に該当するものをその国内における交付の取扱者が交付する場合にも その交付の取扱者が その償還金等の受領者から氏名又は名称及び住所の告知を受け 株式等の譲渡の対価等の支払調書を提出しなければならないこととされました ( 措法 383) 1 公社債投資信託又は公社債等運用投資信託の終了若しくは一部の解約により交付を受ける金銭その他の資産のうち一定のもの 2 社債的受益権又は公社債の元本の償還により交付を受ける金銭その他の資産 ( その金銭その他の資産とともに交付を受ける金銭その他の資産で公社債の元本の価額の変動に基因するものを含みます 以下同じです ) 3 分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの ( ストリップス債 ) のうち その利子に係る部分であった公社債をいいます 以下同じです ) に係る利子として交付を受ける金銭その他の資産あわせて この特例が適用されて償還金等の受領者からの告知及び支払調書の提出が行われる償還金等の交付をする者は その償還金等につき償還金等の受領者の告知の手続及び株式等の譲渡の対価等に係る支払調書の提出を行うことが不要であることが明確化されました ( 措法 384) なお 上記の 国内における交付の取扱者 とは 上場株式等の配当等に係る源泉徴収義務等の特例 ( 措法 9 の 3 の 2 ) により その投資信託等 社債的受益権又は公社債に係る上場株式等の配当等の源泉徴収義務者となる国内における支払の取扱者に該当するものをいいます ( 措令 25の152) 146

64 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ( 注 ) 償還金等の交付を受ける者が公共法人等 ( 国及び次に掲げる法人をいいます 以下同じです ) である場合には その償還金等の受領者の告知及び支払調書の提出は不要とされています ( 措令 25の151) イ法人税法別表第一に掲げる法人ロ特別の法律により設立された法人 ( その特別の法律において その法人の名称が定められ かつ その名称として用いられた文字を他の者の名称の文字として用いてはならない旨の定めのあるものに限ります ) ハ外国政府 外国の地方公共団体及び国際間の取極に基づき設立された機関のうち日本国が構成員になっているものその他国を構成員とするもので財務大臣が指定するもの ⑶ 国外発行の公社債等の償還金等の支払調書の提出義務者等の特例の新設国外の投資信託等及び公社債等の償還金等の適正な課税を確保する観点から 国外において発行された投資信託等の受益権又は公社債等の償還金等で国内における金融機関を通じて交付がされる場合には その金融機関を株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出義務者等とする特例が設けられました 具体的には 国外において発行された投資信託若しくは特定受益証券発行信託 ( 以下 投資信託等 といいます ) の受益権又は公社債 社債的受益権若しくは分離利子公社債 ( 以下 公社債等 といいます ) を有する者 ( 公共法人等を除きます ) が その投資信託等又は公社債等に係る償還金等 ( 国外において交付されるものに限ります ) を国内における交付の取扱者を通じて交付を受ける場合には その償還金等は国内において交付されるものと その交付の取扱者をその償還金等の交付をする者として その交付の取扱者が 償還金等の受領者からその者の氏名又は名称及び住所の告知を受け 株式等の譲渡の対価等に係る支払調書を提出しなければならないこととされました ( 措法 385) 1 償還金等の範囲上記の償還金等の範囲は 改正後の上記 ⑵ の特例と同様に償還金等の受領者の告知 ( 所法 224の 3 4 所令 346) の対象となる償還金等ですが 具体的には次のものです イ投資信託等の終了若しくは一部の解約又は特定受益証券発行信託に係る信託の分割により交付を受ける金銭その他の資産のうち一定のもの ( 注 ) 上記の 金銭その他の資産のうち一定のもの とは 投資信託等の終了若しくは一部の解約又は特定受益証券発行信託に係る信託の分割により交付を受ける金銭その他の資産のうち 所得税法施行令第 58 条の規定により収益の分配の額として利子所得又は配当所得の収入金額とされる部分の金額を除いた金額です ( 所令 34612) ロ社債的受益権又は公社債の元本の償還により交付を受ける金銭その他の資産ハ分離利子公社債に係る利子として交付を受ける金銭その他の資産 2 国内における交付の取扱者の範囲上記の 国内における交付の取扱者 とは 国外で発行された公社債等の利子所得の分離課税等の特例 ( 措法 3 の 3 ) 又は国外で発行された投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の特例 ( 措法 8 の 3 ) により その投資信託等の受益権又は公社債等に係る国外公社債等の利子等又は国外投資信託等の配当等の源泉徴収義務者となる国内における支払の取扱者に該当するものをいいます ( 措令 25の153) 3 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の適用国外において発行された投資信託等又は公社債等に係る償還金等を国内における交付の取扱者を通じて交付を受ける場合には その 147

65 平成 25 年 3 月改正 償還金等の交付の取扱者から業務に関連して他人のために償還金等の交付を受ける者が 当該他人 ( 償還金等の受領者 ) からその者の氏名又は名称及び住所の告知を受け 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書を提出しなければならないこととされました ( 措法 385 措令 25の154) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴1の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に行う株式等の譲渡の対価の支払又は交付金銭等若しくは償還金等の交付について適用し 同日前に行った株式等の譲渡の対価の支払又は償還金等の交付については 従前どおりとされています ( 改正法附則 521) ⑵ 上記 2⑴2の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払又は交付を受けるべき株式等の譲渡の対価又は償還金等について適用し 同日前に支払を受けるべき株式等の譲渡の対価又は償還金等については 従前どおりとされています ( 5 月改正措規附則 3 ) ⑶ 上記 2⑵の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に交付されるべき投資信託等でその受益権が上場株式等に該当するもの又は公社債等で上場株式等に該当するものに係る償還金等について適用されます ( 改正法附則 522) ⑷ 上記 2⑶の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に交付されるべき国外において発行された投資信託等の受益権又は公社債等に係る償還金等について適用されます ( 改正法附則 523) 二十二 償還差益等に係る分離課税等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 償還差益に対する発行時の源泉徴収及び分離課税割引債を発行する者は 割引債の発行の際にその割引債を取得する個人又は法人から その割引債の券面金額から発行価額を控除した金額に対し18%( 東京湾横断道路建設事業者が東京湾横断道路の建設に関する特別措置法の規定による認可を受けて発行する社債及び民間都市開発推進機構が民間都市開発の推進に関する特別措置法の規定による認可を受けて発行する債券のうち 割引債に該当するものについては16 %) の税率により計算した所得税を源泉徴収し 納付しなければならないこととされています ( 措法 41の123) このうち 個人が取得する割引債の償還差益については 他の所得と分離して課税され 源泉徴収だけで所得税の課税関係が終了するもの ( 源泉分離課税 ) とされています ( 措法 41の1213) また 法人が取得する割引債の償還差益については 発行時に所得税の源泉徴収が行われた上 ( 措法 41の1212) 法人税の課税所得とされ 発行時に源泉徴収された所得税のうちその割引債を保有していた期間に対応する部分の金額が法人税額から控除されます ( 措法 41の124) 1 対象となる割引債この発行時の源泉徴収及び分離課税の対象となる割引債は 割引の方法により発行される公社債で次に掲げるものとされていました ( 旧措法 41の127 旧措令 26の15) イ国債及び地方債ロ内国法人が発行する社債 ( 会社以外の内国法人が特別の法律により発行する債券を含みます ) ハ外国法人が発行する債券 ( 国外において発行する債券にあっては その社債発行差金がその外国法人の国内事業に帰属するものに限ります ) 2 対象とならない割引債上記 1の公社債であっても 次に掲げる公社債は分離課税の対象となる割引債に該当しないこととされていました ( 旧措法 41の127 一 二 ) 148

66 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 イ外貨公債の発行に関する法律の規定により発行される外貨債ロ独立行政法人住宅金融支援機構 沖縄振興開発金融公庫又は独立行政法人都市再生機構が独立行政法人住宅金融支援機構法 沖縄振興開発金融公庫法又は独立行政法人都市再生機構法の規定により発行するもの ⑵ 特定短期公社債に係る源泉徴収の不適用次の公社債のうち その発行の日から償還期限までの期間が 1 年以下であるもの ( 以下 短期公社債 といいます ) が その発行の際にその銘柄が同一である他の短期公社債の全てとともに特定振替記載等がされる場合には その短期公社債 ( 特定の者によって所有されるものとして一定の要件を満たすものに限ります 以下 特定短期公社債 といいます ) は上記 ⑴ 1の割引債に該当しないものとして 上記 ⑴の発行時の所得税の源泉徴収は不要とされていました ( 旧措法 41の129 旧措令 26の16) 1 国債 2 社債 株式等の振替に関する法律第 66 条第 1 号に規定する短期社債又は同法附則第 36 条第 1 項に規定する振替外債のうち一定の要件を満たすもの 3 投資信託及び投資法人に関する法律第 139 条の12 第 1 項に規定する短期投資法人債 4 信用金庫法第 54 条の 4 第 1 項に規定する短期債 5 保険業法第 61 条の10 第 1 項に規定する短期社債 6 資産の流動化に関する法律第 2 条第 8 項に規定する特定短期社債 7 農林中央金庫法第 62 条の 2 第 1 項に規定する短期農林債なお 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者が国内において発行される特定短期公社債の譲渡による所得については 公社債等の譲渡等による所得の非課税等 ( 旧措法 37の15) を適用せず 総合課税が行われることとされて いました ( 旧措法 41の121011) ⑶ 特定振替国債等の振替記載等を受ける者による告知書の提出等平成 11 年 4 月 1 日以後最初に特定振替記載等又は外国仲介業者に開設され 又は開設されている口座においてその特定振替記載等の営業所等又はその外国仲介業者の国外営業所等を通じて特定振替国債等の振替記載等を受ける者は その氏名又は名称及び住所等一定の事項を記載した告知書を その最初に振替記載等 ( その口座においてされるものに限ります ) を受ける際 その振替記載等に係る特定振替機関の営業所等の長に対し 又はその外国仲介業者 ( その他一定の者を含みます ) を経由してその外国仲介業者がその特定振替国債等の振替記載等を受ける特定振替記載等の営業所等の長に対し提出しなければならないこととされていました また 告知書の提出を受けた特定振替記載等の営業所等の長又は外国仲介業者の国外営業所等の長は 告知書に記載された氏名又は名称及び住所が告知書を提出する者から提示を受けた本人確認書類に記載された氏名又は名称及び住所と同じであるかどうかを確認しなければならないこととされていました ( 旧措法 41の1212~16) ( 注 ) 特定振替国債等とは 特定短期公社債並びに分離元本振替国債及び分離利息振替国債をいいます ⑷ 特定振替国債等の譲渡対価の受領者の告知平成 11 年 4 月 1 日以後に特定振替国債等の譲渡をした者でその特定振替国債等の譲渡を受けた法人から国内においてその特定振替国債等の譲渡の対価の支払を受けるものは その支払を受ける都度 その支払を受けるべき時までに その氏名又は名称及び住所をその譲渡を受けた法人に告知しなければならないこととされていました ( 旧措法 41の1217) 149

67 平成 25 年 3 月改正 ⑸ 特定振替国債等の償還金等の受領者の告知書の提出平成 11 年 4 月 1 日以後に国内において特定振替国債等の償還 ( 買入消却を含みます ) 又は利息 ( 分離利息振替国債に係るものに限ります ) の支払によりその償還金又は利息の支払を受ける者は その氏名又は名称及び住所等一定の事項を記載した告知書を その償還又は利息の支払を受ける際 その償還金又は利息の支払の取扱者等に提出しなければならないこととされていました また 告知書の提出を受けた支払の取扱者等は 告知書に記載された氏名又は名称及び住所が告知書を提出する者から提示を受けた本人確認書類に記載された氏名又は名称及び住所と同じであるかどうかを確認しなければならないこととされていました ( 旧措法 41 の1218~20) ⑹ 特定振替国債等の譲渡対価又は償還金等の支払調書の提出 1 平成 11 年 4 月 1 日以後に個人又は法人に対し国内において特定振替国債等の譲渡の対価の支払をする次に掲げる者は その対価の支払を受ける者の各人別に その支払を受ける者の氏名又は名称及び住所 その支払をした特定振替国債等の譲渡の対価の額等一定の事項を記載した調書 ( 特定振替国債等の譲渡対価の支払調書 ) をその支払の確定した日その他一定の日の属する年の翌年 1 月 31 日までにその提出者の営業所等でその対価の支払事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされていました ( 旧措法 41の12) イその特定振替国債等の譲渡を受けた法人ロその特定振替国債等の譲渡について売委託を受けた特定振替機関等又は外国仲介業者 2 平成 11 年 4 月 1 日以後に個人又は法人に対し国内において特定振替国債等の償還金又は利息の支払の取扱いをする者 ( その支払の取 扱いをする者が外国仲介業者である場合には その特定振替国債等に係る外国仲介業者の特定振替機関等 ) は その償還金又は利息の支払を受ける者の各人別に その支払を受ける者の氏名又は名称及び住所 その支払をした特定振替国債等の償還金又は利息の額等一定の事項を記載した調書 ( 特定振替国債等の償還金等の支払調書 ) を その支払をした日の属する年の翌年 1 月 31 日までに 所轄税務署長に提出しなければならないこととされていました ( 旧措法 41の12) 3 国税庁 国税局又は税務署の当該職員に対し 特定振替国債等の譲渡対価又は償還金等の支払調書の提出に関する調査についての質問検査権が付与されていました ( 旧措法 41の 1224~) 2 改正の内容 ⑴ 償還差益に対する発行時の源泉徴収及び源泉分離課税の原則廃止割引債は額面金額よりも低い価額で発行され 償還時には額面金額で償還されるため その取得者はその発行価額と償還価額との差額に相当する金額 ( 償還差益 ) が所得となりますが この所得は利息債権に基づくものではないことから 所得税法においては利子所得ではなく雑所得として総合課税の対象とされています 他方で 割引債を取得した者の収益はこの償還差益であることからすると 利子と類似の性質を有しているということもできることから 利付債とのバランスを考慮して 個人が支払を受けるものは源泉分離課税の対象としてきたものと考えられます また 利付債も必ず額面金額で発行されるわけではなく 額面金額を下回って発行 ( いわゆるアンダーパー発行 ) された場合には その公社債の償還時に利子所得とは別に発行差金が生じますが これは割引債とは異なるため雑所得として総合課税の対象とされています このように その公社債が割引債か利付債か 150

68 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 で 償還の際に生じる発行価額と償還金額との差額により得られる所得に対する課税方式が異なることは 中立性の観点からみても好ましくないことから 公社債の譲渡所得を15% 申告分離により課税することにあわせ 利付債 割引債を問わず償還により支払を受ける金銭等については これを公社債の譲渡による収入金額として課税することとされ ( 措法 37の103 七 37 の113) 平成 28 年 1 月 1 日以後に発行された割引債については 上記 ⑴の発行時の源泉徴収及び源泉分離課税を適用しないこととされました ( 措法 41の127 三 ) ただし いわゆる金融債のうち預金保険の対象となっているものは その譲渡が原則として制限されその商品性が定期預金等に類似しているという理由から今回の公社債の譲渡益課税の対象から除かれたため 引き続き償還差益に対する発行時の源泉徴収及び源泉分離課税の対象とされています ( 注 ) 上記の金融債とは 預金保険法第 2 条第 2 項第 5 項に規定する長期信用銀行債等をいい 具体的には リッチョーワイド ( 新生銀行 ) リッシンワイド ( あおぞら銀行 ) 及びリッショーワイド ( 商工組合中央金庫 ) のうち預金保険の対象となっているものが該当します ⑵ 特定短期公社債に係る源泉徴収の不適用の廃止上記 ⑴のとおり 平成 28 年 1 月 1 日以後に発行される割引債の償還差益に対しては 発行時の源泉徴収が原則として廃止されたことから 上記 1⑵の特定短期公社債の償還差益に対する発行時の源泉徴収をしないこととする特例が廃止されました ( 旧措法 41の129~11) あわせて 特定振替国債等に係る所得の適正な課税を確保する観点から設けられていた 上記 1⑶から⑹までの告知書の提出 告知及び支払調書の提出に関する制度も廃止されました ( 旧措法 41の1212~) ( 注 ) なお 特定振替国債等を含む公社債の償還金 譲渡の対価又は利子の支払をする者及び支払 を受ける者に対しては 今般の改正により所得税法において公社債の利子 譲渡の対価又は償還金等に係る受領者の告知等及び支払調書制度が整備されています ( 所法 の ) ⑶ 償還差益に対する所得税額の法人税額からの控除の改正改正前の制度では個人の公社債の譲渡による所得が非課税であったことから これを利用してその利払の直前に個人から法人に対して公社債を譲渡し 経過利子をキャピタルゲイン化することによって利子に対する課税を回避することを防止する観点等から 法人が利子について源泉徴収された所得税額の法人税額からの控除は その法人が公社債を保有していた期間に対応する部分の所得税に限定していたところですが 今般の改正により 個人の公社債の譲渡による所得に対して所得税が課税されるようになることから 利子について源泉徴収された所得税額の法人税額からの控除についても その法人の所有期間にかかわらず その全額を控除する改正が行われています ( 法令 140の 2 ) 法人が受ける割引債の償還差益について源泉徴収された所得税についても この公社債の利子と同様に 法人が割引債を保有していた期間に対応する部分の所得税額のみを法人税額から控除することとされていましたが 平成 28 年 1 月 1 日前に発行された割引債及び同日以後に発行される割引債のうち発行時の源泉徴収の対象となるものについては 引き続きその法人の割引債の所有期間の月数 ( 上記 1⑵1から7までの短期公社債については 日数 ) に応じて源泉徴収された所得税額を法人税額から控除するための整備が行われました ( 措令 26の1113) 3 適用関係 ⑴ 平成 28 年 1 月 1 日前に発行された割引債 ( 特定短期公社債を除きます ) について支払を受けるべき償還差益については 従前どおり上記 151

69 平成 25 年 3 月改正 1⑴の発行時の源泉徴収及び源泉分離課税の対象とされます ( 改正法附則 561) ⑵ 特定短期公社債について平成 28 年 1 月 1 日前に支払を受けるべき償還差益及び同日前に行った特定短期公社債の譲渡による所得については 上記 1⑵の源泉徴収の不適用及び譲渡所得課税 の対象とされます ( 改正法附則 562) ⑶ 平成 28 年 1 月 1 日前に行った特定振替国債等の振替記載等 譲渡 償還若しくは利息の支払又は譲渡の対価の支払については 従前どおり上記 1⑶から⑹までの制度が適用されます ( 改正法附則 563) 二十三 割引債の差益金額に係る源泉徴収等の特例の創設 1 割引債の差益金額に係る源泉徴収等の創設割引債の償還差益に対する課税ついては これまで割引債の発行時に源泉徴収を行い 個人については他の所得と分離して源泉徴収のみで課税が終了する源泉分離課税とされ その譲渡所得は非課税とされていましたが 今回の改正において 割引債を含む公社債の譲渡による所得を課税することとされたことに伴い 割引債の源泉徴収については発行時ではなく 利付債 ( 利子が支払われる公社債 ) の利子と同様に償還時 ( 支払時 ) に行うこととされました ⑴ 内国法人及び外国法人に対する納税義務 1 納税義務内国法人で一定のもの又は外国法人は 割引債の償還 ( 買入消却及び分離利子公社債に係る利子の支払を含みます ) により平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき次に掲げる償還金 ( 外国法人にあっては イに掲げる償還金に限ります ) に係る差益金額について所得税を納める義務があるものとし その差益金額に対し15% の税率による源泉徴収により所得税を課することとされました ( 措法 41の12の 2 1) イ国内において支払われる割引債の償還金 ( 買入れの方法による消却が行われる場合にあっては その買入れの対価 ) 及び分離利子公社債に係る利子ロ国外において発行された割引債の償還金 ( 国外において支払われるものに限ります 以下 国外割引債の償還金 といいます ) で国内における支払の取扱者 ( 以下 国外割引債取扱者 といいます ) を通じて交付を受けるもの 2 対象となる内国法人の範囲普通法人に対しては毎事業年度末に保有している割引債の評価益に対して法人税が課税されているため ( 法法 61の 3 法令 139の 2 ) 上記の償還時における所得税の源泉徴収は行わないこととされています このため 割引債について所得税が課される一定の内国法人は 原則として 公社債の利子に対して源泉徴収がされる法人で法人税において収益事業のみに課税されるものが対象となっており 具体的には次に掲げる法人です イ一般社団法人及び一般財団法人 ( 公益社団法人及び公益財団法人を除きます ) ロ人格のない社団等ハ法人税法以外の法律によって法人税法の公益法人等とみなされている次に掲げる法人イ地方自治法に規定する認可地縁団体ロ建物の区分所有等に関する法律に規定する管理組合法人及び団地管理組合法人ハ政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律第 7 条の 2 第 1 項に規定する法人である政党等ニ密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律に規定する防災街区整備事業組合 152

70 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ホ特定非営利活動促進法に規定する特定非営利活動法人ヘマンションの建替えの円滑化等に関する法律に規定するマンション建替組合 3 国外割引債取扱者の意義この特例により国外割引債の償還金の源泉徴収義務者となる国外割引債取扱者は 国外割引債の償還金の支払を受ける者のその国外割引債の償還金の受領の媒介 取次ぎ又は代理 ( 業務として又は業務に関連して国内においてするものに限ります ) をする者がこれに該当します ( 措令 26の172) 具体的には 銀行や金融商品取引業者等の金融機関が源泉徴収事務を行うことになります ⑵ 割引債の差益金額に対する源泉徴収この特例では 割引債の種類及びその支払方法等によって 3 つの源泉徴収に関する制度を定めています 1 原則平成 28 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人若しくは外国法人に対して国内において割引債の償還金の支払をする者は その支払の際 その割引債の償還金に係る差益金額に15% ( 他に個人住民税 5 %) の税率により所得税を徴収し その徴収の日の属する月の翌月 10 日までに これを国に納付しなければなりません ( 措法 41の12の 2 2) ただし 次の2 の特定割引債取扱者を通じて支払われる特定割引債の償還金については その特定割引債取扱者が源泉徴収義務者となるため その支払をする者は上記の源泉徴収を行う必要はありません これは 国内において発行された割引債で特定割引債に該当しないものの償還金や 銀行や金融商品取引業者等を通じて支払われない特定割引債の償還金について適用されます 2 特定割引債取扱者を通じて交付される特定割引債の償還金平成 28 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人 若しくは外国法人に対して国内において支払われる特定割引債の償還金の国内における支払の取扱者 ( 以下 特定割引債取扱者 といいます ) は その個人又は内国法人若しくは外国法人にその償還金の交付をする際 その交付をする特定割引債の償還金に係る差益金額に15%( 他に個人住民税 5 %) の税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する月の翌月 10 日までに これを国に納付しなければなりません ( 措法 41の 12の 2 3) イ特定割引債の意義特定割引債とは 割引債のうち上場株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 ( 措法 37 の11) の対象となる上場株式等に該当するものをいいます なお 特定割引債であっても 特定割引債取扱者を通じて交付を受けないものは 上記 1により その償還金の支払者が源泉徴収義務者となります ロ特定割引債取扱者の意義この特例により特定割引債の償還金の源泉徴収義務者となる特定割引債取扱者は 特定割引債の償還金の支払を受ける者のその特定割引債の償還金の受領の媒介 取次ぎ又は代理 ( 業務として又は業務に関連して国内においてするものに限ります ) をする者であって 社債 株式等の振替に関する法律に規定する口座管理機関であるものとされています ( 措令 26の173 措規 19 の51) 3 国外割引債取扱者を通じて交付される国外割引債の償還金平成 28 年 1 月 1 日以後に居住者又は内国法人に対して支払われる国外割引債の償還金の国内における国外割引債取扱者は その居住者又は内国法人にその国外割引債の償還金の交付をする際 その交付をする国外割引債の償還金に係る差益金額に15%( 他に個人住民税 5 %) の税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する月の翌月 153

71 平成 25 年 3 月改正 10 日までに これを国に納付しなければなりません ( 措法 41の12の 2 4) なお 国外割引債の償還金について源泉徴収をする際に 国外割引債の償還金の支払の際に徴収される外国所得税の額があるときは 源泉徴収の対象となる差益金額は その差益金額から外国所得税の額に相当する金額を控除した後の金額に対して上記の税率を乗じて源泉徴収税額を計算することとされています ( 措法 41の12の 2 5) ( 注 ) 上記の外国所得税の額には 外国税額控除 ( 所法 951) の対象となる外国所得税のほか 外国の法令に基づき外国又はその地方公共団体により国外割引債の償還金を課税標準として課される税で所得税法に規定する源泉徴収に係る所得税に相当するものの額も含まれます ( 措令 26の174) ⑶ 対象となる割引債の範囲この特例の対象となる割引債は 譲渡益課税の対象となる公社債のうち次に掲げるものをいいます ( 措法 41の12の 2 6 一 ) 1 割引の方法により発行されるもの 2 分離元本公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの ( ストリップス債 ) のうち その元本に係る部分であった公社債をいいます ) 3 分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの ( ストリップス債 ) のうち その利子に係る部分であった公社債をいいます ) 4 利子が支払われる公社債でその利率が著しく低いもの ( 低クーポン債 ) ( 注 ) 上記 4の利率が著しく低い公社債は 確定利率により利子が支払われる公社債でその利率が その発行の日から償還期限までの期間が15 年以上のものにあっては年 0.5% 未満 その期間が10 年以上 15 年未満のもの にあっては年 0.4% 未満 その期間が 8 年以上 10 年未満のものにあっては年 0.3% 未満 その期間が 7 年以上 8 年未満のものにあっては年 0.2% 未満 その期間が 7 年未満のものにあっては年 0.1% 未満のものとされています ( 措規 19の 5 1) ただし 上記 1から4までに掲げる公社債であっても その償還の時において特定口座において管理されているものは 特定口座制度に基づいて源泉徴収又は確定申告が行われることから また 外貨公債の発行に関する法律に規定する外貨債については所得税の源泉徴収を行わないこととされていることからこの特例の対象となる割引債の範囲からは除くこととされ この特例による源泉徴収は要しないこととされています ( 措法 41の12の 2 6 一 ) ⑷ 差益金額の意義源泉徴収の対象となる差益金額とは 次に掲げる割引債の区分に応じそれぞれ次に定める金額をいいます 1 割引債 ( 分離利子公社債を除きます ) のうち発行の日から償還の日までの期間が 1 年以下であるもの その割引債の償還金の額に0.2% を乗じて計算した金額 ( 個人 法人とも適用 ) 2 割引債 ( 分離利子公社債を除きます ) のうち発行の日から償還の日までの期間が 1 年を超えるもの及び分離利子公社債 その割引債の償還金の額に25% を乗じて計算した金額 ( 個人 法人とも適用 ) 3 割引債のうち その割引債の償還金の支払を受ける内国法人がその割引債の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託をしている金融商品取引業者等でその償還金に係る国内における特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者であるものと締結した割引債の取得に要した金額の管理に関する契約 ( 以下 割引債管理契約 といいます ) に基づき その割引債の取得に要した金額が管理されてい 154

72 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 るもの その割引債の償還金の額がその割引債管理契約に基づき管理されているその割引債の取得に要した金額を超える場合におけるその差益の金額 ( 内国法人のみ適用 ) ( 注 ) 上記 1 及び2の割引債の償還金の額については 外国法人により発行された割引債の償還金の支払を受ける者が非居住者又は外国法人である場合には その償還金の額のうちその割引債を発行した外国法人の国内において行う事業に帰せられる部分の金額となります ( 措令 26の175) ⑸ 割引債管理契約の要件等 1 割引債の管理方法上記 ⑷3の割引債管理契約に基づき管理する割引債は その割引債の償還金の支払を受ける内国法人が 金融商品取引業者等でその償還金に係る国内における特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者であるもの ( 以下 取扱金融商品取引業者等 といいます ) への買付けの委託 ( 買付けの委託の媒介 取次ぎ又は代理を含みます ) により取得した割引債 その取扱金融商品取引業者等から取得した割引債又はその取扱金融商品取引業者等が行う有価証券の取得勧誘若しくは売付け勧誘等に応じて取得した割引債につき これらの取得の時から償還の時まで引き続きその取扱金融商品取引業者等の振替口座簿への記載若しくは記録がされ 又はその取扱金融商品取引業者等の営業所に保管の委託がされている場合におけるこれらの取得のために要した費用の額がその取扱金融商品取引業者等により管理されている割引債です ( 措令 26の176) ( 注 ) 上記の 有価証券の取得勧誘若しくは売付け勧誘等 とは 金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する有価証券の取得勧誘及び同条第 4 項に規定する売付け勧誘等をいいます 2 事業譲渡等があった場合の取扱い次に掲げる事由により 内国法人が取得し た割引債のうち割引債管理契約を締結した割引債に関する事務の全部が 移管先の営業所 ( 次に掲げる事由に応じ それぞれ次に定める金融商品取引業者等の営業所をいいます ) に移管された場合には その移管された日以後におけるその移管された割引債については その割引債に係る移管前の営業所 ( その移管先の営業所にその割引債に関する事務を移管した金融商品取引業者等の営業所をいいます ) の長がした割引債管理契約の締結その他の手続は その移管先の営業所の長がしたものとみなして この特例を適用することとされています ( 措令 26の177 措規 19の 5 3) イ事業の譲渡 事業の譲渡を受けた金融商品取引業者等ロ合併 合併により設立した金融商品取引業者等又は合併後存続する金融商品取引業者等ハ分割 分割により資産及び負債の移転を受けた金融商品取引業者等ニ金融商品取引業者等の営業所の新設若しくは廃止又は業務を行う区域の変更 同一の金融商品取引業者等の他の営業所ホ内国法人が その有する割引債につき割引債管理契約を締結した金融商品取引業者等に対し その割引債を他の金融商品取引業者等の営業所への移管を依頼したこと その依頼に基づきその割引債の移管を受けた金融商品取引業者等の営業所 3 金融商品取引業者等の帳簿書類の整理保存割引債管理契約を締結した金融商品取引業者等の営業所の長は その割引債管理契約に係る割引債につき帳簿を備え 各内国法人別に その割引債の取得に要した費用の額 取得年月日 償還金の額 償還年月日 徴収した所得税の額その他参考となるべき事項を明らかにし かつ その帳簿及びその割引債管理契約に係る契約書を保存しなければなりません ( 措令 26の178) 具体的には 金融商品取引業者等の営業所の長は 次に掲げる帳 155

73 平成 25 年 3 月改正 簿及び書類を各内国法人別に整理し それぞれ次に定める日の属する年の翌年から 5 年間保存しなければならないこととされています ( 措規 19の 5 4) イその金融商品取引業者等の営業所の長が作成した上記の帳簿 その帳簿を閉鎖した日ロその金融商品取引業者等が締結した割引債管理契約に係る契約書 その割引債管理契約の終了の日 ⑹ この特例により源泉徴収された所得税に関する所得税法等の適用この特例により徴収して納付すべき所得税は 所得税法の規定により徴収して納付すべき所得税とみなされ 他の源泉徴収による所得税と同様に所得税法 国税通則法及び国税徴収法の規定が適用されます また 法人税法上の所得税額控除の適用については 所得税法上の源泉徴収税額と同様に扱われます ( 措法 41の12の 2 7) ⑺ 源泉徴収した所得税の納付手続等 1 計算書の添付割引債の償還金の支払者 特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者は 上記 ⑵により徴収した所得税を納付する場合には その納付の際 納付書に割引債の償還金に係る差益金額の所得税徴収高計算書を添付しなければなりません ( 措令 26の179) この計算書の書式及び記載事項は 次ページのとおりです ( 措規 19の 5 56 別表第九㈡ ) 2 納税地上記 ⑵1の割引債の償還金に係る差益金額について徴収して納付すべき所得税の納税地は 割引債の発行者の本店又は主たる事務所の所在地です ただし その割引債が 国債である場合には日本銀行の本店の所在地となり 外国法人が発行したものである場合にはその外国法人の国内にある主たる事務所の所 在地となります ( 措令 26の1710) また 上記 ⑵2の特定割引債の償還金又は 3の国外割引債の償還金に係る差益金額について徴収して納付すべき所得税の納税地は 原則として 特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその交付事務を取り扱うもののその交付の日における所在地です ( 措令 26の1711) ⑻ 適用関係上記 ⑴から⑺までの制度は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払う割引債の償還金について適用されます ( 措法 41の12の 2 2~4) 2 特定割引債の償還金の支払通知書の創設今般の改正においては 特定割引債の償還金の額を上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額とみなすことにより 他の上場株式 特定公社債等に係る譲渡損失等との通算を行うことが可能となりましたが この通算によって上記 1⑵により源泉徴収された所得税の還付を受けることが可能となります ( 措法 37の11) この場合に 個人が支払を受ける特定割引債の償還金のうち源泉徴収がされるのは 特定口座で管理されている特定割引債以外のものについてであることから この還付を受ける際に その特定割引債の償還金について上記 1⑵により源泉徴収がされていることを証する書類として その支払者等から支払を受ける者等に対して特定割引債の償還金の支払通知書を交付する制度が創設されました ⑴ 特定割引債の償還金の支払通知書居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) に対して国内において特定割引債の償還金の支払をする者等 ( 以下 償還金の支払者 といいます ) は その支払を受ける者ごとに 特定割引債の償還金の支払に関する通知書を その支払を受ける者に交付しなければならないこととされま 156

74 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 別表第九㈡ ( 用紙日本工業規格 A 5 ) 備考 1 この計算書を個人又は内国法人若しくは外国法人に支払う法第 41 条の12の 2 第 2 項に規定する割引債の償還金 ( 以下 割引債の償還金 という ) につき提出するときにおける記載の要領は 次による ⑴ 平成年月分 の空欄には 割引債の償還金の支払をした年月を記載すること ⑵ 償還金の額 の項には その月において支払つた割引債の償還金の額につき それぞれ次のように記載すること イ 割引債の償還金( 合計 ) の欄には 割引債の償還金のうち法第 41 条の12の 2 第 2 項の規定の適用を受けるものの額を記載すること ロ うち内国法人に対する支払分 の欄には イにより記載されるものの額のうち内国法人に支払うものの額を記載すること ハ 割引債の償還金の支払の取扱者への支払分 の欄には 割引債の償還金のうち法第 41 条の12の 2 第 3 項に規定する特定割引債取扱者又は同条第 1 項第 2 号に規定する国外割引債取扱者を通じてその支払をしたものの額を記載すること 2 この計算書を個人又は内国法人若しくは外国法人に交付する法第 41 条の12の 2 第 3 項に規定する特定割引債の償還金 ( 以下 特定割引債の償還金 という ) 又は同条第 1 項第 2 号に規定する国外割引債の償還金 ( 以下 国外割引債の償還金 という ) につき提出するときにおける記載の要領は 次による ⑴ 平成年月分 の空欄には 特定割引債の償還金又は国外割引債の償還金の交付をした年月を記載すること ⑵ 償還金の額 の項には その月において交付をした特定割引債の償還金及び国外割引債の償還金の額につき それぞれ次のように記載すること イ 割引債の償還金( 合計 ) の欄には 特定割引債の償還金又は国外割引債の償還金のうち法第 41 条の12の 2 第 3 項又は第 4 項の規定の適用を受けるものの額を記載すること ロ うち内国法人に対する支払分 の欄には イにより記載されるものの額のうち内国法人に交付するものの額を記載すること 3 法第 41 条の13の 2 第 2 項において準用する所得税法第 180 条若しくは法第 41 条の13の 3 第 1 項の規定に該当するもの又は日本国が締結した所得に対する租税に関する二重課税防止のための条約に基づき課税の軽減若しくは免除を受けるものについては 摘要 の欄にそれぞれの区分ごとに償還金の額及び税額を記載すること 4 この表に記載すべき事項を 国税通則法第 34 条第 1 項に規定する納付書中領収済通知書片に記載して この表に代えることができる この場合には その領収済通知書片にこの計算書である旨の表示をしなければならない 157

75 平成 25 年 3 月改正 した ( 措法 41の12の 2 8 措規 19の 6 1) 1 支払通知書の交付義務者及び交付期限この支払通知書を交付しなければならない者及びその交付期限は 次のとおりです ( 措法 41の12の 2 8 措令 26の1712) イ居住者等に対して特定割引債の償還金の支払をする者 その支払の確定した日の属する月の翌月末日までに交付ロ信託の受託者又は特定割引債の償還金を業務に関連して他人のために名義人として支払を受ける者 その支払の確定した日の属する月の翌々月の15 日までに交付 ( 注 ) 上記ロの信託は 所得税法第 13 条第 1 項本文の規定の適用がある信託に限られ 同項ただし書に規定する集団投資信託 退職年金等信託又は法人課税信託は含まれません 2 支払通知書の記載事項この支払通知書には 次に掲げる事項を記載しなければなりません ( 措規 19の 6 1) イその支払を受ける者の氏名及び住所 ( 国内に住所を有しない者にあっては 次に掲げる場所 ) イ国内に居所を有する個人 その個人の居所地ロ国内に恒久的施設を有する非居住者 ( イに掲げる者を除きます ) その非居住者の国内において行う事業に係る事務所 事業所その他これらに準ずるもの ( これらが二以上あるときは そのうち主たるもの ) の所在地ロその支払の確定した特定割引債の償還金の額及びその支払の確定した日ハ特定割引債の償還金の額につき源泉徴収をされる所得税の額ニ種類別及び名称別の特定割引債の額面金額ホその支払の際に課された外国所得税の額ヘその支払を受ける者が国税通則法の規定により届け出た納税管理人が明らかな場合 には その氏名及び住所又は居所トその他参考となるべき事項なお この支払通知書の書式は定められていませんので 上記の事項が記載されたものであれば その形式は問いません このため その支払通知書には 上記の記載事項のほか 租税特別措置法第 41 条の12の 2 第 8 項の規定に基づいて交付されたものである旨を記載することとされています また その支払通知書が支払を受ける者の再発行の請求に基づき交付されたものである場合には その旨もあわせて表示することとされています ( 措規 19 の65) ( 注 ) 特定割引債の償還金に係る上場株式等の譲渡所得等を申告する場合には この支払通知書を確定申告書に添付することが必要となります ( 措令 25の 所法 1203 三 166 所令 2623) ⑵ 特定割引債の償還金の支払通知書の交付時期の特例償還金の支払者は 特定割引債の償還金の通知書を同一の者に対してその年中に支払った特定割引債の償還金の額の合計額で作成する場合には その通知書をその支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日 ( 上記 ⑴1ロの者が交付する場合には 同年 2 月 15 日 ) までに その支払を受ける者に交付することができます ( 措法 41の12の 2 9 措規 19の 6 2) この交付時期の特例による支払通知書の交付は その償還金の支払者ごとに選択しなければなりません ( 措規 19の 6 4) したがって 同一の償還金の支払者が その受領者ごとに支払通知書の交付方法を異ならせることはできません ( 注 ) 下記 ⑷により 支払通知書を特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者が交付する場合には その特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者ごとに上記の特例を選択することが必要です ( 措規 19の 6 4) また この提出時期の特例により支払通知書 158

76 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 を交付する場合の記載事項は その年中に支払った特定割引債の償還金に関する事項を記載すること以外は 原則的な交付方法により交付する支払通知書と同様です ( 措規 19の 6 2) ⑶ 特定割引債の償還金の支払通知書の電磁的方法による交付償還金の支払者は 上記 ⑴ 及び⑵の特定割引債の償還金の支払通知書の交付に代えて その特定割引債の償還金の支払を受ける者の承諾を得て その支払通知書に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができることとされています ( 措法 41の12の 2 10 本文 ) この場合には 償還金の支払者は 特定割引債の償還金の支払通知書を交付したものとみなされます ( 措法 41の12の 2 11) ただし その特定割引債の償還金の支払を受ける者の請求があるときは 上記 ⑴ 又は⑵の支払通知書をその支払を受ける者に交付しなければなりません ( 措法 41の12の 2 10ただし書 措規 19の 6 3) 1 電磁的方法により提供を受ける者の承諾等償還金の支払者は 特定割引債の償還金の支払通知書に記載すべき事項をその支払を受ける者に対し提供しようとするときは あらかじめ その支払を受ける者に対して次に掲げる事項を示して 書面又は電磁的方法による承諾を得なければなりません ( 措令 26の17 13 措規 19の 6 6) イ償還金の支払者が使用する電磁的方法の種類ロその提供すべき事項に係る情報の受信者ファイルへの記録の方式この承諾を得た償還金の支払者は その支払を受ける者から書面又は電磁的方法により支払通知書に記載すべき事項の電磁的方法による提供を受けない旨の申出があったときは その支払を受ける者に対し その支払通知書に記載すべき事項の提供を電磁的方法によってしてはならないこととされています ただし その支払を受ける者が再び承諾をした場 合は 再度電磁的方法により支払通知書に記載すべき事項の提供を行うことができます ( 措令 26の1714) 2 電磁的方法の範囲及び基準特定割引債の償還金の支払通知書に記載すべき事項を電磁的方法により提供する場合の電磁的方法の範囲及び基準は 上場株式配当等の支払通知書及びオープン型の証券投資信託の収益の分配の支払通知書を電磁的方法により交付をする場合と同様です ( 措法 8 の 4 6 措規 4 の 4 89) ⑷ 特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者を通じて償還金の交付がされる場合特定割引債の償還金につき国内における特定割引債取扱者を通じてその交付がされる場合には その特定割引債取扱者が特定割引債の償還金の支払通知書をその償還金の交付を受ける者に対して交付しなければなりません この場合には その償還金については その特定割引債の償還金の支払者が支払通知書を交付する必要はありません ( 措法 41の12の 2 12) また 国外割引債の償還金で上場株式等に該当する割引債に係るものについて国内における国外割引債取扱者を通じてその交付がされる場合には その国外割引債の償還金は国内において支払うものとして その国外割引債取扱者が特定割引債の償還金の支払通知書をその償還金の交付を受ける者に対して交付しなければなりません ( 措法 41の12の 2 13) なお 特定割引債取扱者又は国外割引債取扱者が支払通知書を交付する場合には これらの者が償還金の支払者として 上記 ⑴から⑶までの制度が適用されます ( 措法 41の12の ) ⑸ 適用関係上記 ⑴から⑷までの制度は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払うべき特定割引債の償還金又は国外割引債の償還金について適用されます ( 改正法附則 57) 159

77 平成 25 年 3 月改正 ( 参考 ) 割引債に対する課税方式の改正の概要 二十四 公共法人及び公益信託等に係る非課税の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 所得税法別表第一に掲げる内国法人 ( 以下 公共法人等 といいます ) が支払を受ける利子等 ( 所得税法第 174 条各号に掲げる利子等 配当等 給付補塡金 利息 利益 差益及び利益の分配をいいます 以下同じです ) については 非課税とされています ( 旧所法 111 旧所令 50の 2 ) ただし 利子等のうち 公社債又は貸付信託若しくは投資信託の受益権若しくは特定目的信託の社債的受益権で次に掲げるもの ( 以下 公社債等 といいます ) の利子 収益の分配又は剰余金の配当 ( 以下 利子等 といいます ) にあっては その公共法人等がその公社債等を引き続き所有していた期間に対応する部分の額 として一定の計算をした金額に相当する部分に限り 所得税が課されないこととされています 1 貸付信託の受益権 2 公社債投資信託の受益権 3 公社債等運用投資信託の受益権 4 社債的受益権 ( 注 ) 内国法人が国内において利子等 配当等 給付補塡金 利息 利益 差益 利益の分配及び賞金の支払を受けるときは 所得税の納税義務が課され ( 所法 174) 所得税が源泉徴収されますが この源泉徴収された所得税は 法人税の確定申告において法人税の納付税額の計算の際に控除することとされています ( 法法 77) ⑵ 公益信託ニ関スル法律に規定する公益信託又は社債 株式等の振替に関する法律に規定する 160

78 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 加入者保護信託の信託財産につき生じる所得 ( 公社債等の利子等にあっては その公社債等がその公益信託又は加入者保護信託の信託財産に引き続き属していた期間に対応する部分の額として一定の計算をした金額に相当する部分に限ります ) については所得税が課されないこととされています ( 旧所法 113) 2 改正の内容公社債等の利子等について 公共法人等が支払を受ける場合及び公益信託又は加入者保護信託の信託財産につき生じる場合の非課税の範囲は その公共法人等がその公社債等を引き続き所有していた期間又はその公社債等がその公益信託若しくは加入者保護信託の信託財産に引き続き属していた期間に対応する部分とされていました ( 旧所法 111 旧所令 51) これは 利払又は収益の分配の際に公共法人等が保有している公社債等の利子等の全額を非課税の対象とした場合には 個人の公社債等の譲渡による所得は非課税とされていることを利用し 個人が有する公社債等をその利払又は収益の分配の直前に公共法人等に譲渡することにより その譲 渡までの間に生じた公社債等に係る経過利子相当部分に対する税負担を回避することを防ぐためのものです 今般の改正においては 公社債等の譲渡による所得が非課税の対象から除外され 15% 申告分離課税の対象とされたことに伴い 公社債又は投資信託の受益権若しくは特定目的信託の社債的受益権の利子等の支払を受ける者の所有期間にかかわらず その支払を受ける利子等の額の全額を非課税とすることとされました ( 所法 11 所令 51) ( 注 ) 公社債等のうち 上記 1 ⑴1の貸付信託の受益権については 改正後においても 所有期間又は信託財産に属していた期間に対応する部分の利子等が非課税となります 3 適用関係上記 2 の改正は 内国法人又は公益信託若しくは加入者保護信託が平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子等について適用し 内国法人又は公益信託若しくは加入者保護信託が同日前に支払を受けるべき利子等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 2 ) 二十五 利子所得の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ その所得が利子所得とされる利子等として 次に掲げるものが定められています ( 旧所法 23 1 旧所規 18) 1 公社債及び預貯金の利子 ( 分離利息振替国債に係るものを除きます ) ( 注 ) 上記の分離利息振替国債は 分離適格振替国債の指定等に関する省令第 2 条第 1 項の分離適格振替国債につき社債 株式等の振替に関する法律第 93 条の規定に従って同法第 90 条第 1 項に規定する元利分離が行われた同条第 3 項に規定する分離利息振替国債に限ります 2 合同運用信託 公社債投資信託及び公募公社債等運用投資信託の収益の分配 ⑵ 利子所得の金額は その年中の利子等の収入金額とされています ( 所法 232) ⑶ 投資信託 ( 公社債投資信託及び公募公社債等運用投資信託を除きます ) 又は特定受益証券発行信託 ( 以下 投資信託等 といいます ) について信託の終了又は信託契約の一部の解約により分配される収益に係る配当所得の収入金額は その信託の終了又はその信託契約の一部の解約によりその投資信託等の受益権を有する者に対し支払われる金額のうち その信託の終了又はその契約の一部の解約の時においてその投資信託等について信託されている金額でその 161

79 平成 25 年 3 月改正 受益権に係るものを超える部分の金額とすることとされています ( 旧所令 592) ( 注 ) 上記の信託の終了は その投資信託等の信託の併合に係る信託の終了である場合には その投資信託等の受益者にその信託の併合に係る新たな信託の受益権以外の資産 ( 信託の併合に反対するその受益者に対するその買取請求に基づく対価として交付される金銭その他の資産を除きます ) の交付がされた信託の併合に係るものに限られます 2 改正の内容 ⑴ 利子所得となる利子等の範囲の改正改正前の制度では 利子所得となる公社債の利子の範囲から除かれるものとして 日本国債のストリップス債 ( 分離利息振替国債 ) のみが定められていましたが これに代わり 日本国債以外の公社債を含むすべてのストリップス債が利子所得となる公社債の利子の範囲から除外されました 具体的には 分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立されて取引されるもののうち その利子に係る部分であった公社債をいいます ) に係る利子が利子所得となる公社債の利子の範囲から除外されました ( 所法 231) ( 注 ) 分離利子公社債の利子として交付を受ける金銭等は 改正後は一般株式等の譲渡所得等に係る収入金額又は上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額として課税されます ( 措法 37 の103 八 措法 37の113) ⑵ 公社債投資信託又は公募公社債等運用投資信託の終了又は一部の解約により分配される収益に係る収入金額の明確化配当所得に該当する投資信託等の終了又は一部の解約により分配される収益に係る収入金額については 上記 1 ⑶のとおりとなっていますが 利子所得に該当する公社債投資信託又は公募公社債等運用投資信託の終了又は一部の解約により分配される収益に係る収入金額についても これと同様の取扱いとすることが明確化されました ( 所令 581) 具体的には 公社債投資信託又は公募公社債等運用投資信託の終了又は一部の解約により分配される収益に係る利子所得の収入金額は その信託の終了又は一部の解約によりその投資信託等の受益権を有する者に対し支払われる金額のうち その信託の終了又は一部の解約の時においてその投資信託等について信託されている金額でその受益権に係るものを超える部分の金額とすることとされました ( 所令 581) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき利子等について適用し 同日前に支払を受けるべき利子等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 4 ) ⑵ 上記 2⑵の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後の投資信託等の信託の終了又は信託契約の一部の解約について適用することとされています ( 5 月改正所令附則 3 ) 二十六 信用取引等による株式の取得価額の改正 1 改正前の制度の概要居住者が信用取引若しくは発行日取引又は有価証券先物取引の方法による株式の売買を行い かつ これらの取引による株式の売付けと買付けとによりその取引の決済を行った場合には その売付けに係る株式の取得に要した経費としてその者 のその年分の事業所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費に算入する金額は 総平均法又は移動平均法によらず これらの取引においてその買付けに係る株式を取得するために要した金額とすることとされています ( 旧所令 119) ( 注 ) 上記の有価証券先物取引とは 売買の当事者が将来の一定の時期において有価証券等及 162

80 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 びその対価の授受を約する売買であって その売買の目的となっている有価証券の転売又は買戻しをしたときは差金の授受によって決済することができる取引をいいます ( 金融商品取引法 288 三イ ) 2 改正の内容今般の公社債の課税方式の見直しを踏まえ 信用取引等の方法による公社債の売買を行った場合の公社債の取得価額の計算方法が明確化され 信用取引等の方法により株式の売買を行った場合の計算方法と同様とされました 具体的には 居住者が信用取引若しくは発行日取引又は有価証券先物取引の方法による公社債の売買を行い かつ これらの取引による公社債の 売付けと買付けとによりその取引の決済を行った場合には その売付けに係る公社債の取得に要した経費としてその者のその年分の事業所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費に算入する金額は 総平均法又は移動平均法によらず これらの取引においてその買付けに係る公社債を取得するために要した金額とすることとされました ( 所令 119) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に信用取引若しくは発行日取引又は有価証券先物取引による公社債の売付けと買付けとによりこれらの取引の決済が行われる場合について適用することとされています ( 5 月改正所令附則 4 ) 二十七 利子 配当 償還金等の受領者の告知の改正 ( 改正後 : 利子 配当等の受領者の告知 ) 1 改正前の制度の概要 ⑴ 利子 配当等の受領者の告知制度 1 国内において利子等又は配当等 ( 無記名公社債等に係るものを除きます ) につき支払を受ける者は その利子等又は配当等につきその支払の確定する日までに その確定の都度 その者の氏名又は名称及び住所を その利子等又は配当等の支払をする者の営業所 事務所その他これらに準ずるものでその支払事務の取扱いをするものの長 ( 以下 支払事務取扱者 といいます ) に告知しなければならないこととされています この場合において その支払を受ける者は その支払事務取扱者に一定の本人確認書類を提示しなければならないこととされ その支払事務取扱者は その告知された氏名又は名称及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないこととされています ( 所法 2241 所令 ) 2 ただし 利子等又は配当等の支払を受ける 者が 次に掲げるいずれかの場合に該当するときは その告知に係る預貯金等 ( 預貯金 合同運用信託 ( 貸付信託を除きます ) 公社債又は貸付信託 投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益権をいいます 以下同じです ) のその後に支払を受ける利子等又は配当等については 上記 1の告知をしたものとみなすこととされています ( 所令 3362 所規 81の 3 81の 4 ) イ預貯金等の預入 信託又は購入 ( 以下 預入等 といいます ) をする際に上記 1 の告知をしている場合ロ反復して預貯金等の預入等をすることを約する契約に基づき最初に預入等をする際に上記 1の告知をしている場合ハ金融機関が 社債 株式等の振替に関する法律の規定により備え付ける振替口座簿に係る口座の開設の際に上記 1の告知をしている場合ニ相続等により取得した預貯金等又は購入等により取得した株式等について 名義の 163

81 平成 25 年 3 月改正 変更又は書換えの請求等をする際に上記 1 の告知をしている場合ホ特定株式投資信託又は特定不動産投資信託の投資信託約款に定めるところにより その受益権 ( 無記名のものを除きます ) に係る収益の分配の受領者としてその支払事務取扱者に登録する際に上記 1の告知をしている場合ヘ購入等により取得した株式等について 名義の変更又は書換えの請求の際に上記 1 の告知をしている場合ト配当等につき支払を受ける者が 金融機関の営業所等において金融機関が社債 株式等の振替に関する法律の規定により備え付ける振替口座簿又は金融機関の営業所等を通じてその金融機関以外の振替機関等が同法の規定により備え付ける振替口座簿に係る口座の開設を受ける際に上記 1の告知をしている場合 3 なお 上記 2の場合に 利子等又は配当等の支払を受ける者が その告知後に氏名若しくは名称又は住所を変更した場合には 変更後の氏名若しくは名称又は住所をその変更の日以後最初に利子等又は配当等の支払の確定する日までに 支払事務取扱者に告知しなければならないこととされています ( 所令 ) 4 ただし 利子等又は配当等が障害者等の少額預金の利子所得の非課税 ( 所法 10) の適用を受けるものなど 所得税法又は租税特別措置法の規定により非課税又は源泉徴収を要しないものとされているものである場合には 上記の1の告知は要しないこととされています ( 旧所令 3365) ⑵ 無記名公社債等に係る利子等の受領者の告知書等の提出等 1 国内において無記名公社債等に係る利子等又は配当等につき支払を受ける者は その無記名公社債等の利子等又は配当等についてそ の者の氏名又は名称及び住所その他一定の事項を記載した告知書を その支払を受ける際 その支払の取扱者に提出しなければならないこととされています この場合において その告知書を提出する者は その支払の取扱者に一定の本人確認書類を提示しなければならないこととされ その支払の取扱者は その告知書に記載されている氏名又は名称及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないこととされています ( 所法 2242 所令 33919) ( 注 ) 無記名公社債等とは 無記名の公社債 無記名の株式又は無記名の社債的受益権 貸付信託 投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益証券をいいます 2 ただし 無記名公社債等の利子等又は配当等につき支払を受ける者が 金融機関の営業所等 ( 投資信託委託会社の営業所等が行う保管の委託の取次ぎによりその利子等又は配当等を生ずべき無記名公社債等の保管の委託を受けたものを除きます ) においてその無記名公社債等の保管の委託に係る契約 ( 投資信託委託会社の営業所等が行う保管の委託の取次ぎにより無記名公社債等の保管の委託をする場合には その保管の委託の取次ぎに係る契約 ( 以下 保管委託取次契約 といいます )) を締結する際 告知書 ( いわゆる包括告知書 ) に保管の委託をする無記名公社債等の種類その他の事項を記載し その金融機関の営業所等の長に提出したときは その無記名公社債等の利子等又は配当等については その支払を受ける都度 その支払を受ける際に告知書の提出があったものとみなされます ( 所令 3393) 3 なお 上記 2の場合に 上記 2の告知書を提出した者が その告知書を提出した後 氏名若しくは名称又は住所の変更をした場合には その者は その変更をした日以後最初にその保管の委託をしている無記名公社債等の利子等の支払を受ける日までに その保管の 164

82 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 委託をしている金融機関の営業所等の長 ( その保管の委託が保管委託取次契約に係る保管の委託の契約に基づくものである場合には その保管委託取次契約に基づきその無記名公社債等の保管の委託の取次ぎをした投資信託委託会社の営業所等の長 ) にその変更をした後のその者の氏名又は名称及び住所を記載した書類の提出をしなければならないこととされています この場合において その書類を提出しなかったときは その該当することとなった日以後に支払を受けるその無記名公社債等の利子等については 上記 2は適用されません ( 所令 3394) 4 また 無記名公社債等の利子等又は配当等が障害者等の少額預金の利子所得の非課税 ( 所法 10) の適用を受けるものなど 所得税法又は租税特別措置法の規定により非課税又は源泉徴収を要しないものである場合には 上記 1の告知書の提出は要しないこととされています ( 所令 3397) ⑶ 無記名割引債の償還金の受領者の告知書の提出国内において無記名割引債の償還によりその償還金につき支払を受ける者は その無記名割引債の償還金についてその者の氏名又は名称及び住所その他一定の事項を記載した告知書を その支払を受ける際 その支払の取扱者に提出しなければならないこととされていました この場合において その告知書を提出する者は その支払の取扱者に一定の本人確認書類を提示しなければならないこととされ その支払の取扱者は その告知書に記載されている氏名又は名称及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないこととされていました ( 旧所法 2244 旧所令 339の 2 ) ( 注 ) 上記の無記名割引債とは 割引の方法により発行される公社債で1 住宅金融支援機構住宅宅地債券 2 住宅金融公庫住宅宅地債券 3 沖縄振興開発金融公庫住宅宅地債券 4 都 市再生機構宅地債券 都市基盤整備公団宅地債券又は都市基盤整備公団特別住宅債券及び 5 住宅 都市整備公団特別住宅債券が該当します ( 旧所法 2245 旧所令 339の 3 ) 2 改正の内容 ⑴ 告知等を要しない利子等又は配当等の範囲の拡充上記 1⑴4 及び⑵4の告知等を要しない利子等又は配当等の範囲に 資本金等 1 億円以上の内国法人が支払を受ける公社債等の利子所得等の源泉徴収不適用の特例 ( 措法 8 3) の適用を受ける利子等又は配当等が追加され 当該特例の適用を受けるものについては 利子 配当等の受領者の告知及び無記名公社債等の利子等に係る告知書の提出を要しないこととされました ( 所令 ) ⑵ 無記名割引債の償還金の受領者の告知書の廃止償還金等の受領者の告知 ( 所法 2244) の対象となる償還金等の範囲に公社債の償還金が追加されたことに伴い ( 後述 二十八株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正 を参照 ) これに吸収される形で 無記名割引債の償還金の受領者の告知書の提出制度が廃止されました ( 旧所法 旧所令 339の 2 339の 3 旧所規 81の13~81の16 別表第四㈣ ) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払の確定する利子等又は配当等について適用し 同日前に支払の確定した利子等又は配当等については 従前どおりとされています ( 5 月改正所令附則 ) ⑵ 上記 2⑵の改正は 平成 28 年 1 月 1 日前に行われた無記名割引債の償還については 従前どおりとされています ( 改正法附則 8 1) 165

83 平成 25 年 3 月改正 4 特定公社債等の利子 配当等の受領者の告知等に関する経過措置個人が支払を受ける公社債の利子や公社債投資信託等の収益の分配については これまで他の所得と分離して源泉徴収のみで課税が完了する源泉分離課税の対象とされていたことから 利子等の受領者の告知等の対象とされていませんでしたが ( 措法 3 3) 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべきこれらの利子 配当等のうち申告分離課税等の対象となるものについては 株式の配当や株式投資信託の収益の分配と同様に所得税法の規定による利子 配当等の受領者の告知制度が適用されることとなることに伴い 次のような経過措置が設けられました ⑴ 無記名の公社債等以外の特定公社債等の利子 配当等の受領者の告知に関する経過措置平成 27 年 12 月 31 日において特定公社債等 ( 次に掲げる公社債又は受益権をいいます 以下同じです ) で無記名のもの以外のものを有する個人が 平成 28 年 1 月 1 日以後最初にその特定公社債等の利子等 ( 利子等又は配当等をいいます 以下同じです ) の支払の確定する日までにその特定公社債等の利子等に係る金融機関の営業所等の長に対して 上記 1⑴1の告知若しくは上記 1⑴1の告知に相当する告知をした場合 平成 28 年 1 月 1 日前に上記 1⑴2のイからトまでに掲げる場合に相当する告知をしている場合には これらの場合は上記 1⑴2イの購入等をする際に告知がされている場合に該当するものと その特定公社債等の利子等はその告知がされた預貯金等に係る利子等として取り扱い 平成 28 年 1 月 1 日以後にその特定公社債等の利子等の支払を受ける際には 告知を要しないこととされました ( 5 月改正所令附則 6 2) 1 特定公社債 ( 注 ) この特定公社債とは 前述 一利子所 得の分離課税の改正 の 2⑴1の特定公社債をいいますが 新株予約権付社債 ( 資産の流動化に関する法律の転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を含みます 以下同じです ) は除かれます 2 特定公社債以外の公社債の利子で同族会社の判定の基礎となった株主等がその同族会社から支払を受けるものに係る公社債 ( 注 ) この利子の具体的な範囲は 前述 一利子所得の分離課税の改正 の 2⑴4の利子と同様です 3 公社債投資信託又は証券投資信託以外の投資信託で その設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの又はその受益権が金融商品取引所に上場されているものその他これに類するもの ( 注 ) この 一定の公募により行われたもの の範囲は 前述 七上場株式等に係る配当所得の課税の特例の改正 の 2⑴2イ及びロを参照してください また 金融商品取引所に上場されている受益権に類するもの は 外国金融商品市場において売買されている受益権が該当します 4 特定目的信託 ( その信託契約の締結時において原委託者が有する社債的受益権の募集が一定の公募により行われたものに限ります ) の社債的受益権 ( 注 ) この 一定の公募により行われたもの の範囲は 前述 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 の 2⑴1 及び2を参照してください ⑵ 無記名の特定公社債等の利子 配当等に係る告知書の提出等に関する経過措置 ( 平成 27 年 12 月 31 日以前に告知をしている場合 ) 平成 27 年 12 月 31 日において無記名の特定公社債等を金融機関の営業所等に保管の委託をしている個人が その保管の委託に係る契約 ( 保管の委託の取次ぎに関する契約を含みます ) を 166

84 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 締結した際又はその締結の日から同年 12 月 31 日までの間に その金融機関の営業所等の長 ( その保管の委託が保管の委託の取次ぎに関する契約に係るものである場合には その契約に基づきその特定公社債等の保管の委託の取次ぎをした投資信託委託会社の営業所等の長 以下同じです ) に対して上記 1⑴1 又は3の告知に相当する告知をしている場合 ( その金融機関の営業所等の長がその告知された事項 保管の委託を受けた年月日等の記載又は記録をした帳簿を備えている場合に限ります ) には その保管の委託に係る契約はその告知をした日に締結されたものと その告知をしたことはその締結の際に上記 1⑵2の包括告知書の提出があったことと その帳簿は所得税法施行令第 339 条第 6 項の顧客の氏名 住所等を記載した帳簿とそれぞれみなして 同条第 3 項の規定による包括告知書が提出されているものと取り扱い 平成 28 年 1 月 1 日以後にその保管の委託に係る契約に基づき保管の委託がされている無記名の特定公社債等の利子等の支払を受ける際には 告知書の提出を要しないこととされました ( 5 月改正所令附則 7 2) ⑶ 無記名の特定公社債等の利子 配当等に係る告知書の提出等に関する経過措置 ( 平成 28 年 1 月 1 日以後に告知書の提出をする場合 ) 平成 27 年 12 月 31 日において無記名の特定公社債等 ( 上記 ⑵の適用を受けるものを除きます ) を金融機関の営業所等に保管の委託をしている個人が 平成 28 年 1 月 1 日から同日以後最初にその保管の委託をしているその特定公社債等の利子等の支払を受ける日までの間に 上記 1⑵ 1の告知書にその者の住所 氏名その他一定の事項を記載し その金融機関の営業所等の長に提出をした場合には その保管の委託に係る契約はその提出をした日に締結されたものと その告知書はその締結の際に提出された告知書とそれぞれみなして 所得税法施行令第 339 条第 3 項の規定による包括告知書の提出がされているものと取扱い 同日以後にその保管の委託に係る契約に基づき保管の委託がされている特定公社債等に係る利子等の支払を受ける際には 告知書の提出は要しないこととされました ( 5 月改正所令附則 7 3) 二十八 株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 株式等の譲渡の対価の受領者の告知 1 国内において株式等の譲渡の対価につき支払を受ける者は その株式等の譲渡の対価の支払を受けるべき時までに その都度 その者の氏名又は名称及び住所を その株式等の譲渡の対価の支払者に告知しなければならないこととされています ( 所法 224の 3 1 所令 3421) 2 ただし 株式等の譲渡の対価の支払を受ける者が次のいずれかに該当するときは その支払を受ける次の株式等の譲渡の対価については 上記 1の告知をしたものとみなすこと とされています ( 所令 3422) イ株式等を払込みにより取得した場合又は株式等を購入若しくは相続等により取得した場合において その払込みにより取得をする際又は株式等の名義の変更若しくは書換えの請求をする際に その者の氏名又は名称及び住所をその金融商品取引業者等の営業所の長に告知しているとき その株式等の譲渡の対価ロ株式等の譲渡の対価の支払を受ける者が その対価の支払をする金融商品取引業者等の営業所において株式等の保管の委託に係る契約を締結する際 その者の氏名又は名称及び住所をその金融商品取引業者等の営 167

85 平成 25 年 3 月改正 業所の長に告知しているとき その譲渡の時までその契約に基づき保管の委託をしていた株式等のその対価ハ株式等の譲渡の対価の支払を受ける者が その対価の支払をする金融商品取引業者等の営業所において金融商品取引業者等が社債 株式等の振替に関する法律の規定により備え付ける振替口座簿又は金融商品取引業者等の営業所を通じてその金融商品取引業者等以外の振替機関等が同法の規定により備え付ける振替口座簿に係る口座の開設を受ける際 その者の氏名又は名称及び住所をその金融商品取引業者等の営業所の長に告知しているとき その譲渡の時までその口座に係るその振替口座簿に記載又は記録を受けていた株式等のその対価ニ信用取引又は発行日取引 ( 以下 信用取引等 といいます ) によりその株式等の譲渡を行う場合において その株式等の譲渡の際 その者の氏名又は名称及び住所をその対価の支払をする金融商品取引業者の営業所の長に告知しているとき その告知をした後にその営業所において支払を受ける信用取引等に係る株式等の譲渡の対価 3 上記 1 及び2の株式等とは 次に掲げるもの ( 外国法人に係るものを含みます ) をいうこととされていました ( 旧所法 224の 3 2) イ株式 ( 株主又は投資主となる権利 株式の割当てを受ける権利 新株予約権及び新株予約権の割当てを受ける権利を含みます ) ロ特別の法律により設立された法人の出資者の持分 合名会社 合資会社又は合同会社の社員の持分 協同組合等の組合員又は会員の持分その他法人の出資者の持分 ( 出資者 社員 組合員又は会員となる権利及び出資の割当てを受ける権利を含みます ) ハ新株予約権付社債 ( 資産の流動化に関する法律の転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を含みます ) ニ協同組織金融機関の優先出資に関する法律の優先出資 ( 優先出資者となる権利及び優先出資の割当てを受ける権利を含みます ) 及び資産の流動化に関する法律の優先出資 ( 優先出資社員となる権利等を含みます ) ホ公社債投資信託以外の証券投資信託 ( 以下 株式等証券投資信託 といいます ) の受益権及び証券投資信託以外の投資信託で公社債等運用投資信託に該当しないもの ( 以下 非公社債等投資信託 といいます ) の受益権ヘ特定受益証券発行信託の受益権 ⑵ 株式等証券投資信託等の償還金等の受領者の告知 1 国内において償還金等 ( 株式等証券投資信託 非公社債等投資信託又は特定受益証券発行信託の終了若しくは一部の解約又は特定受益証券発行信託に係る信託の分割により交付を受ける金銭その他の資産のうち一定のものをいいます ) の交付を受ける者は その交付を受けるべき時までに その都度 その者の氏名又は名称及び住所を その償還金等の交付をする者に告知しなければならないこととされています ( 旧所法 224の 3 4 所令 ) ( 注 ) 上記の 金銭その他の資産のうち一定のもの とは 株式等証券投資信託等の終了若しくは一部の解約又は特定受益証券発行信託に係る信託の分割により交付を受ける金銭その他の資産のうち 改正前の所得税法施行令第 59 条の規定により収益の分配の額として配当所得の収入金額とされる部分の金額を除いた金額とされています ( 旧所令 34612) 2 ただし 償還金等の交付を受ける者が その償還金等の交付の基因となった株式等証券投資信託等につき 次に掲げる場合に該当する場合には その者は その株式等証券投資 168

86 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 信託等の償還金等につき上記 1の告知をしたものとみなすこととされています ( 旧所令 3464) イその株式等証券投資信託等の受益権の購入等の際に氏名 住所等の告知をしている場合など 前述 二十七利子 配当 償還金等の受領者の告知の改正 の 1⑴2イからニまでに掲げる場合又は前述二十七 1 ⑵2に該当する場合ロその償還金等とともに交付を受ける金銭その他の資産で配当等に該当するものの受領につき 前述二十七 1 ⑴1による氏名 住所等の告知をした場合 ( 前述二十七 1 ⑴ 2により告知をしたものとみなされる場合を含みます ) 又は前述二十七 1 ⑵1による告知書を提出した場合 ( 前述二十七 1 ⑵ 2により告知書の提出があったものとみなされる場合を含みます ) 2 改正の内容今般の改正においては 公社債や公社債投資信託等の譲渡による所得について課税対象とするとともに 公社債の償還や公社債投資信託等の終了又は一部の解約により支払を受ける金額 ( 償還金等 ) については 収益の分配に係る収入金額とされる部分を除き 上場株式等の譲渡所得等に係る収入金額又は一般株式等の譲渡所得等に係る収入金額として課税することとされたことに伴い 以下の改正が行われました ⑴ 株式等の範囲の拡充株式等の譲渡の対価の受領者の告知の対象となる上記 1⑴3の株式等の範囲に 次に掲げる受益権又は公社債が追加されました ( 所法 224 の 3 2 所令 344の 2 ) 1 公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権 2 特定目的信託の社債的受益権 3 公社債 ( 次に掲げるものを除きます ) イ預金保険法に規定する長期信用銀行債等 ロ償還差益について発行時に源泉徴収がされた割引債 ( 注 ) 上記イの預金保険法に規定する長期信用銀行債等とは 具体的には リッチョーワイド ( 新生銀行 ) リッシンワイド ( あおぞら銀行 ) 及びリッショーワイド ( 商工組合中央金庫 ) のうち預金保険の対象となっているものが該当します また 上記ロの割引債はその譲渡による所得について非課税の対象とされているため ( 措法 37の15) 告知の対象となる株式等の範囲からは除外されているものです ⑵ 償還金等の範囲の拡充上記 1⑵の償還金等の受領者の告知の対象となる償還金等の範囲に 次に掲げる金銭及び金銭その他の資産が追加されました ( 所法 224の 3 4 所令 34612) 1 公社債投資信託又は公社債等運用投資信託 ( 以下 公社債投資信託等 といいます ) の終了又は一部の解約により交付を受ける金銭その他の資産のうち一定のもの ( 注 ) 上記の 金銭その他の資産のうち一定のもの とは 改正前の株式等証券投資信託等の終了若しくは一部の解約により交付を受ける金銭その他の資産と同様に 公社債投資信託等の終了若しくは一部の解約により交付を受ける金銭その他の資産のうち 所得税法施行令第 58 条の規定により収益の分配の額として利子所得又は配当所得の収入金額とされる部分の金額を除いた金額とされています ( 所令 34612) 2 社債的受益権又は公社債の元本の償還により交付を受ける金銭その他の資産 ( その金銭その他の資産とともに交付を受ける金銭その他の資産で公社債の元本の価額の変動に基因するものを含みます ) 3 分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもののうち その利子に係 169

87 平成 25 年 3 月改正 る部分であった公社債をいいます ) に係る利子として交付を受ける金銭その他の資産 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に行われる株式等の譲渡又は償還金等の交付について適用し 同日前に行われた株式等の譲渡又は償還金等の交付については 従前どおりとされています ( 改正法附則 8 2) 4 公社債等の譲渡の対価の受領者の告知に関する経過措置改正前の制度では 個人の公社債や公社債投資信託等の受益権の譲渡による所得が非課税とされていたことから 譲渡の対価又は償還金等の受領者の告知制度の対象とされていませんでしたが 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払又は交付を受けるべきこれらの譲渡の対価又は償還金等については告知制度が適用されることとなることに伴い 次のような経過措置が設けられています 具体的には 平成 27 年 12 月 31 日において次に掲げる受益権又は公社債 ( 以下 公社債等 といいます ) を金融商品取引業者等の営業所においてその金融商品取引業者等の社債 株式等の振替に 関する法律に規定する振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又は保管の委託をしている者が 平成 28 年 1 月 1 日以後最初にその公社債等の譲渡の対価 ( 償還金等を含みます 以下同じです ) の支払 ( 償還金等の交付を含みます 以下同じです ) を受ける日までにその金融商品取引業者等の営業所の長に上記 1⑴2イからニまでによる告知に相当する告知をした場合には その告知をした場合は上記 1⑴2ロの株式等の保管の委託に関する契約を締結する際に告知をした場合と その公社債等の譲渡の対価はその譲渡の時までその契約に基づき保管の委託をしていた株式等の譲渡の対価として取り扱い 平成 28 年 1 月 1 日以後にその公社債等の譲渡の対価の支払を受ける際には 告知を要しないこととされました ( 5 月改正所令附則 8) 1 公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権 2 特定目的信託の社債的受益権 3 上記 2⑴3の公社債 ( 新株予約権付社債を除きます ) ( 注 ) 上記の新株予約権付社債には 資産の流動化に関する法律の転換特定社債及び新優先出資引受権付特定社債を含みます 二十九 支払調書等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 利子等の支払調書 1 国内において利子等の支払をする者 ( 国外において発行された公社債又は公社債投資信託若しくは公募公社債等運用投資信託の受益権に係る利子等で居住者又は内国法人に対して支払われるものの国内における支払の取扱者を含みます ) は その支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までに 利子等の支払を受ける者の各人別に 利子等の支払調書を その利子等に係る納税地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされてい ます ( 所法 2251 一 所規 821) 2 ただし その利子等が障害者等の少額預金の利子所得等の非課税 ( 所法 10) の適用を受けるものなど 所得税法又は租税特別措置法の規定により非課税又は源泉徴収を要しないものとされているものである場合には その利子等については利子等の支払調書の提出は要しないこととされています ( 所規 822 一 ) ⑵ 配当等の支払調書 1 居住者又は内国法人に対し 国内において配当等の支払をする者 ( 国外において発行された投資信託 ( 公社債投資信託及び公募公社 170

88 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 債等運用投資信託を除きます ) 若しくは特定受益証券発行信託の受益権又は株式 ( 優先出資 公募公社債等運用投資信託以外の公社債等運用投資信託の受益権及び社債的受益権を含みます ) に係る配当等で居住者又は内国法人に対して支払われるものの国内における支払の取扱者を含みます ) は その配当等の支払を受ける者の各人別に その支払の確定した日から 1 月以内に 配当等の支払調書を その配当等に係る納税地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 所法 2251 二 所規 831) 2 ただし その配当等が障害者等の少額預金の利子所得等の非課税 ( 所法 10) の適用を受けるものなど 所得税法又は租税特別措置法の規定により非課税又は源泉徴収を要しないものとされているものである場合には その配当等については配当等の支払調書の提出は要しないこととされています ( 旧所規 832 五 ) 支払調書を その支払又は交付の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までに その支払又は交付をする者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその対価の支払事務又は償還金等の交付事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 旧所法 2251 十 旧所規 90の 2 ) 2 ただし 同一人に対するその年中の株式等の譲渡の対価の支払金額又は償還金等の交付金額が100 万円以下であるときは その株式等の譲渡の対価又は償還金等については当該支払調書の提出を要しないこととされていました ( 旧所規 90の 2 2) 3 この支払調書の対象となる株式等の範囲は 前述 二十八株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正 の 1⑴3の株式等と同様です また 株式等証券投資信託等の償還金等の範囲は 前述二十八の 1⑵1と同様です ⑶ 無記名割引債の償還金の支払調書国内において無記名割引債の償還金の支払をする者は その支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までに その償還金の支払を受ける者の各人別に 無記名割引債の償還金の支払調書を その支払をする者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその償還金の支払事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされていました ( 旧所法 2251 七 旧所規 88の 2 ) ( 注 ) 上記の無記名割引債の範囲は 前述 二十七利子 配当 償還金等の受領者の告知の改正 の 1⑶の ( 注 ) を参照してください ⑷ 株式等の譲渡の対価等の支払調書 1 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) に対し国内において株式等の譲渡の対価の支払をする者又は株式等証券投資信託等の償還金等の交付をする者は 株式等の譲渡の対価等の ⑸ 交付金銭等の支払調書 1 居住者等に対し国内において交付金銭等の交付をする者は その交付の基因となった事由ごとに その支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までにその交付金銭等の交付を受ける者の各人別に 交付金銭等の支払調書を その交付をする者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその交付金銭等の交付事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 旧所法 2251 十一 所規 90の 3 ) 2 ただし 同一人に対するその交付金銭等の額 ( その交付が 2 回以上にわたって行われた場合には その累計額 ) が30 万円以下であるときは その交付金銭等については当該支払調書の提出を要しないこととされていました ( 旧所規 90の 3 2) ⑹ 信託の計算書 1 信託 ( 所得税法第 13 条第 1 項ただし書に規 171

89 平成 25 年 3 月改正 定する集団投資信託 退職年金等信託又は法人課税信託を除きます 以下同じです ) の受託者は その信託に係る受益者等別に 信託の計算書を 信託会社については毎事業年度終了後 1 月以内に 信託会社以外の受託者については毎年 1 月 31 日までに その受託者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその信託に関する事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 所法 227 所規 961) 2 ただし 信託会社については各事業年度中 信託会社以外の受託者については前年中の各人別の信託財産に帰せられる収益の額の合計額が 3 万円 ( その合計額の計算の基礎となった期間が 1 年未満である場合には 1 万 5 千円 ) 以下であるときは その信託に係る当該計算書の提出を要しないこととされています ( 所規 962) なお その信託が次に掲げる場合に該当するときは 上記の収益の提出省略基準額の適用はなく その信託に係る当該計算書の提出が必要となります ( 旧所規 963) イ特定寄附信託である場合ロ収益の額に確定申告不要制度 ( 旧措法 8 の 5 1 二 ~ 四 ) の対象となる配当等が含まれる場合 ⑺ 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書 1 業務に関連して他人のために名義人として株式等の譲渡の対価の支払を受ける者は 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書を その支払を受けた日の属する年の翌年 1 月 31 日までに その支払を受ける者の事務所 事業所その他これらに準ずるものでその他人のために名義人としてその株式等の譲渡の対価の支払を受ける契約に関する事務を取り扱うものの所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 所法 2282 所規 975) 2 ただし 同一人に対するその年中の株式等 の譲渡の対価の額が100 万円以下であるときは その株式等の譲渡の対価に係る当該調書の提出を要しないこととされていました ( 旧所規 976) ( 注 ) 上記の 株式等の譲渡の対価の支払 には 上記 ⑷の株式等証券投資信託等の償還金及び⑸の交付金銭等の交付を含みます 2 改正の内容 ⑴ 利子等の支払調書及び配当等の支払調書の改正上記 1⑴2 及び⑵2の利子等の支払調書又は配当等の支払調書の提出を要しない利子等又は配当等の範囲に 資本金等 1 億円以上の内国法人が支払を受ける公社債等の利子所得等の源泉徴収不適用の特例 ( 措法 8 3) の適用を受ける公社債の利子及び特定目的信託の社債的受益権の剰余金の配当が追加されました ( 所規 822 一 832 五 ) ( 注 ) これまで利子等の支払調書又は配当等の支払調書の提出を要しないこととされていた公社債の利子 公社債投資信託若しくは公社債等運用投資信託の収益の分配又は社債的受益権の剰余金の配当に関する改正は 前述 一利子所得の分離課税の改正 及び 五私募公社債等運用投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等の改正 を参照してください ⑵ 株式等の譲渡の対価等の支払調書の改正株式等の譲渡の対価等の支払調書について 次の改正が行われました 1 株式等の譲渡の対価の範囲の拡充この調書の対象となる上記 1⑷3の株式等の譲渡の対価の範囲に 居住者等に対して支払う次に掲げる受益権又は公社債の譲渡の対価が追加されました ( 所法 224の 十 所令 344の 2 所規 90の 2 1) イ公社債投資信託及び公社債等運用投資信託の受益権 172

90 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ロ特定目的信託の社債的受益権ハ公社債 ( 次に掲げるものを除きます ) イ預金保険法に規定する長期信用銀行債等ロ償還差益について発行時に源泉徴収がされた割引債 ( 注 ) 上記ハの公社債の範囲の詳細については 前述 二十八株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正 の 2⑴ を参照してください 2 償還金等の範囲の拡充この調書の対象となる償還金等の範囲に 居住者等に対して交付する次に掲げる金銭その他の資産が追加されました ( 所法 224の 十 所令 34612) イ公社債投資信託又は公社債等運用投資信託 ( 以下 公社債投資信託等 といいます ) の終了若しくは一部の解約により交付を受ける金銭その他の資産のうち一定のものロ社債的受益権又は公社債の元本の償還により交付を受ける金銭その他の資産 ( その金銭その他の資産とともに交付を受ける金銭その他の資産で公社債の元本の価額の変動に基因するものを含みます ) ハ分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもののうち その利子に係る部分であった公社債をいいます ) に係る利子として交付を受ける金銭その他の資産 ( 注 ) 上記の償還金等の範囲の詳細については 前述 二十八株式等の譲渡の対価の受領者等の告知の改正 の 2⑵を参照してください 3 一定の内国法人等に対して交付する割引債の償還金の追加個人又は内国法人で一定のもの若しくは外国法人に対して支払う割引債の償還金について償還時に源泉徴収が行われることとなった こと ( 措法 41の12の 2 ) に伴い この調書の提出対象に 国内に恒久的施設を有しない非居住者 内国法人で一定のもの又は外国法人に対して国内において交付をする割引債の償還金が追加されました ( 所法 2251 十一 所規 90の 2 2) イ上記の 内国法人で一定のもの とは 次に掲げる内国法人をいいます ( 所法 十一 所令 352の 2 1) イ一般社団法人及び一般財団法人 ( 公益社団法人及び公益財団法人を除きます ) ロ人格のない社団等ハ法人税法以外の法律によって公益法人等とみなされている次に掲げる法人 ⅰ 地方自治法に規定する認可地縁団体 ⅱ 建物の区分所有等に関する法律に規定する管理組合法人及び団地管理組合法人 ⅲ 政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律第 7 条の 2 第 1 項に規定する法人である政党等 ⅳ 密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律に規定する防災街区整備事業組合 ⅴ 特定非営利活動促進法に規定する特定非営利活動法人 ⅵ マンションの建替えの円滑化等に関する法律に規定するマンション建替組合ロ上記の 割引債の償還金 は 上記 1ハの公社債のうち 次に掲げるものに係る償還金をいいます ( 所令 352の 2 2) イ割引の方法により発行されるものロ分離元本公社債 ( 公社債で元本に係る部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの ( ストリップス債 ) のうち その元本に係る部分であった公社債をいいます ) ハ分離利子公社債 ( 公社債で元本に係る 173

91 平成 25 年 3 月改正 部分と利子に係る部分とに分離されてそれぞれ独立して取引されるもの ( ストリップス債 ) のうち その利子に係る部分であつた公社債をいいます ) ニ利子が支払われる公社債でその利率が著しく低いもの ( 低クーポン債 ) ( 注 ) 上記の利率が著しく低い公社債は 確定利率により利子が支払われる公社債でその利率が その発行の日から償還期限までの期間が15 年以上のものにあっては年 0.5% 未満 その期間が10 年以上 15 年未満のものにあっては年 0.4% 未満 その期間が 8 年以上 10 年未満のものにあっては年 0.3% 未満 その期間が 7 年以上 8 年未満のものにあっては年 0.2% 未満 その期間が 7 年未満のものにあっては年 0.1% 未満のものとされています ( 所規 90の 2 3) 4 提出省略限度額の撤廃株式等については 個人投資家の市場参加 機会の拡大の観点から行われてきた売買単位の引下げ等の影響により 少額の取引が可能となっています また 上場株式等の配当等の支払調書については 適正な課税を確保し 執行の円滑化を図る観点から 全ての配当等が支払調書の提出対象とされています これらを踏まえ 今般 公社債等の譲渡所得が課税対象となり 支払調書の提出が必要となることを機に 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出が不要となる上記 1⑷2の限度額 (100 万円以下 ) が撤廃され 全ての株式等の譲渡の対価の支払調書の提出を要することとされました ( 旧所規 90の 2 2) 5 書式及び記載事項の改正上記 1から3までの改正に伴い 株式等の譲渡の対価等の支払調書の記載事項及び書式が 次のとおりとされました ( 所規別表第五 ( 二十八 )) 別表第五 ( 二十八 ) ( 用紙日本工業規格 A6) 174

92 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ⑶ 無記名割引債の償還金の支払調書の廃止株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出対象に公社債の償還金等が追加されたことに伴い 当該支払調書に吸収される形で 無記名割引債の償還金の支払調書制度は廃止することとされました ( 旧所法 2251 七 旧所規 88の 2 別表第五 ( 十六 )) ⑷ 交付金銭等の支払調書の改正株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出不要限度額の撤廃にあわせ 上記 1⑸2の交付金銭等の支払調書の提出を要しない限度額 (30 万円以下 ) が撤廃され 全ての交付金銭等について支払調書の提出を要することとされました ( 旧所規 90の 3 2) ⑸ 信託の計算書の改正信託財産に帰せられる収益の額に確定申告不要制度の対象となる利子 配当等 ( 措法 8 の 5 1 二 ~ 六 ) 又は特定割引債の償還金 ( 措法 41の 12の 2 3) 若しくは国外割引債の償還金で上場株式等に該当する割引債に係るもの ( 措法 41の 12の 2 1 二 ) が含まれる場合には その信託に係る信託の計算書については 上記 1⑹2の収益の提出省略基準額を適用せず その信託に係る計算書の提出を要することとされました ( 所規 963 二 ) ⑹ 名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の改正 1 この調書の対象となる株式等の譲渡の対価及び償還金等の範囲に 上記 ⑵1イからハまでに掲げる受益権又は公社債の譲渡の対価及び上記 ⑵2イからロまでに掲げる金銭その他 の資産が追加されました ( 所法 2282) 2 株式等の譲渡の対価等の支払調書の提出不要限度額の撤廃にあわせ 上記 1⑺2の名義人受領の株式等の譲渡の対価の調書の提出を要しない限度額 (100 万円以下 ) が撤廃され すべての株式等の譲渡の対価について調書の提出を要することとされました ( 旧所規 976) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に支払の確定する利子等又は配当等について適用し 同日前に支払の確定した利子等又は配当等については 従前どおりとされています ( 5 月改正所規附則 4 12) ⑵ 上記 2⑵1から3まで及び5 並びに⑹1の改正は 平成 28 年 1 月 1 日以後に行われる株式等の譲渡又は償還金等の交付について適用し 同日前に行われた株式等の譲渡又は償還金等の交付については 従前どおりとされています ( 改正法附則 8 2) ⑶ 上記 2⑵4 ⑷ 及び⑹2の改正は 平成 28 年 1 月 1 日前に支払又は交付の確定した株式等の譲渡の対価 償還金等及び交付金銭については 従前どおりとされています ( 5 月改正所規附則 4 346) ⑷ 上記 2⑶の改正は 平成 28 年 1 月 1 日前に行われた割引債の償還については 従前どおりとされています ( 改正法附則 8 1) ⑸ 上記 2⑸の改正は 特定割引債の償還金及び国外割引債の償還金が平成 28 年 1 月 1 日以後に信託財産の収益に帰せられる信託について適用することとされています ( 5 月改正所規附則 4 5 ) 175

93 平成 25 年 3 月改正 第二 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の改正等 一 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び 譲渡所得等の非課税措置の改正 1 改正前の制度の内容 ⑴ 配当所得の非課税措置の内容居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が金融商品取引業者等の営業所に非課税口座を開設した日から同日の属する年の 1 月 1 日以後 10 年を経過する日までの間に支払を受けるべきその非課税口座に係る次に掲げる非課税口座内上場株式等の配当等 ( その金融商品取引業者等が国内における支払の取扱者で一定のものである配当等に限ります ) については 所得税を課さないこととされていました ( 旧措法 9 の 8 ) 1 金融商品取引所に上場されている株式等その他一定の株式等で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式又は出資の総数又は総額の100 分の 3 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を含みます ) 又は出資を有する者 ( 大口株主等 ) がその内国法人から支払を受けるもの以外のもの 2 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 3 特定投資法人の投資口の配当等なお この制度は 平成 26 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき非課税口座内上場株式等の配当等について適用することとされています ( 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 22 年法律第 6 号 以下 平成 22 年改正法 といいます ) 附則 52) ( 注 ) この 非課税口座内上場株式等 とは 非 課税上場株式等管理契約に基づき非課税口座に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます ) に記載若しくは記録がされ 又はその非課税口座に保管の委託がされている上場株式等をいいます ⑵ 譲渡所得等の非課税措置の内容居住者等が 非課税口座を開設した日から同日の属する年の 1 月 1 日以後 10 年を経過する日までの間に その非課税口座に係る非課税口座内上場株式等の非課税上場株式等管理契約に基づく譲渡をした場合には その譲渡による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 所得税を課さないこととされていました ( 旧措法 37の 141) 一方 非課税上場株式等管理契約に基づく非課税口座内上場株式等の譲渡による収入金額がその非課税口座内上場株式等の取得費及びその譲渡に要した費用の額の合計額又はその譲渡に係る必要経費に満たない場合におけるその不足額 ( 損失額 ) は 所得税に関する法令の規定の適用については ないものとみなすこととされています ( 措法 37の142) なお この制度は 平成 26 年 1 月 1 日以後に設定される非課税口座に係る同日以後の非課税口座内上場株式等の譲渡等について適用することとされています ( 平成 22 年改正法附則 641) ⑶ 非課税口座の要件等 1 非課税口座の意義居住者等が 上記 ⑴ 及び⑵の特例の適用を受けるため その年分の非課税口座開設確認 176

94 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 書を添付した非課税口座開設届出書を金融商品取引業者等の営業所の長に提出をして その金融商品取引業者等との間で締結した非課税上場株式等管理契約 ( 下記 2 参照 ) に基づき平成 26 年から平成 28 年までの各年に設定された上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託 ( 以下 振替記載等 といいます ) に係る口座 ( その口座において非課税上場株式等管理契約に基づく取引以外の取引に関する事項を扱わないものに限ります ) をいうこととされていました ( 旧措法 37の145 一 ) 2 非課税上場株式等管理契約の意義この非課税の特例の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の振替記載等に係る契約で その契約書において次に掲げる事項が定められているものをいうこととされていました ( 旧措法 37 の145 二 旧措令 25の136~9) イ上場株式等の振替記載等は その振替記載等に係る口座に設けられた非課税管理勘定において行うこと ロその非課税管理勘定においてはその居住者等の次に掲げる上場株式等 ( ストック オプション税制の適用を受けて取得をした上場株式等を除きます ) のみを受け入れること イ非課税口座開設届出書の提出の日からその提出の日の属する年の12 月 31 日までの期間 ( 以下 受入期間 といいます ) 内にその金融商品取引業者等への買付けの委託 ( 買付けの委託の媒介 取次ぎ又は代理を含みます 以下同じです ) により取得をした上場株式等 その金融商品取引業者等から取得をした上場株式等又はその金融商品取引業者等が行う上場株式等の募集 ( 公募に限ります ) により取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れられるもの ( 受入期間内に受け入れた上場株式等の 取得対価の額の合計額が100 万円を超えないものに限ります ) ロ上記イのほか 次に掲げる上場株式等 ⅰ 非課税口座内上場株式等について行われた株式の分割若しくは併合 株式無償割当て若しくは新株予約権無償割当て 受益権の併合 その株式等を発行した法人の合併 分割又は株式交換若しくは株式移転 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ⅱ 非課税口座内上場株式等で取得請求権付株式 取得条項付株式 全部取得条項付種類株式又は取得条項付新株予約権が付された新株予約権付社債であるものに係る請求権の行使 取得事由の発生又は取得決議 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ⅲ 非課税口座内上場株式等である新株予約権付社債に付された新株予約権 ( 転換社債の転換権を含みます ) の行使 非課税口座内上場株式等について与えられた一定の株式の割当てを受ける権利の行使 非課税口座内上場株式等について与えられた一定の新株予約権の行使又は非課税口座内上場株式等について与えられた一定の取得条項付新株予約権に係る取得事由の発生により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ⅳ 二以上の非課税口座 ( その二以上の非課税口座が同一の金融商品取引業者 177

95 平成 25 年 3 月改正 等が設けた営業所に開設されている場合の二以上の非課税口座に限ります ) に係る同一銘柄の非課税口座内上場株式等について生じた上記 ⅰからⅲまでの事由により取得する上場株式等 ( 上記 ⅰからⅲまでにより非課税口座に受け入れることができるものを除きます ) で その二以上の非課税口座のうち最も新しい年に設定された非課税口座への受入れを その非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものハその非課税管理勘定において振替記載等がされている上場株式等の譲渡は 金融商品取引業者等への売委託による方法等によること ニその他一定の事項 ⑷ 非課税口座開設確認書の交付申請に関する手続 1 非課税口座開設確認書の交付申請書の提出非課税口座開設確認書の交付を受けようとする居住者等は 交付申請書に基準日における国内の住所を証する次に掲げるいずれかの書類を添付して その者が最初に非課税口座を開設しようとする年の前年 10 月 1 日から同日以後 1 年を経過する日までの間に これを金融商品取引業者等の営業所の長に提出をしなければならないこととされていました ( 旧措法 37の146 旧措令 25の1312 旧措規 18の 15の 3 6) イ基準日における国内の住所の所在地を管轄する市町村長 ( 指定都市の長を除きます ) 又は特別区若しくは指定都市の区の区長から交付を受けた住民票の写し若しくは消除された住民票の写し又は住民票の記載事項証明書ロ戸籍の附票の写し又は消除された戸籍の附票の写し 2 金融商品取引業者等の営業所の長から所轄 税務署長への申請事項の提供交付申請書の提出を受けた金融商品取引業者等の営業所の長は その提出を受けた後速やかに その交付申請書に記載された事項 ( 以下 申請事項 といいます ) を次のいずれかの方法によりその金融商品取引業者等の営業所の所在地の所轄税務署長に提供 ( 送付 ) しなければならないこととされています ( 旧措法 37の149) イ電子情報処理組織 (e-tax) を使用して申請事項を送信する方法ロ申請事項を記録した光ディスク 磁気テープ又は磁気ディスクを提出する方法 3 非課税口座開設確認書の交付等申請事項の提供を受けた所轄税務署長は その申請事項に係る交付申請書の提出をした居住者等 ( 以下 申請者 といいます ) について その申請事項の提供を受けた時よりも前にその所轄税務署長又は他の税務署長に対して申請事項の提供が行われていないかどうか ( 重複して申請が行われていないかどうか ) の確認を行います この確認をした所轄税務署長は 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める書類又は書面を その申請事項に係る交付申請書の提出を受けた金融商品取引業者等の営業所の長を経由してその申請者に交付しなければならないこととされていました ( 旧措法 37の 1410 旧措規 18の15の 3 13) イその申請事項の提供を受けた時よりも前にその所轄税務署長又は他の税務署長に対して申請事項の提供がない場合 ( 再交付の申請の場合を含みます ) 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める書類イその申請事項に係る申請書が非課税口座を開設しようとする年の前年 10 月 1 日から12 月 31 日までの間に提出がされたものである場合 その提出がされた日の属する年の翌年以後の各年分の非課税口座開設確認書 178

96 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ロその申請事項に係る申請書が非課税口座を開設しようとする年の 1 月 1 日から 9 月 30 日までの間に提出がされたものである場合 その提出がされた日の属する年以後の各年分の非課税口座開設確認書ロその申請事項の提供を受けた時よりも前に既にその税務署長又は他の税務署長に対して申請事項の提供がある場合 ( 再交付の申請の場合を除きます ) 次に掲げる事項を記載した書面イ交付申請書の提出をした者の氏名 生年月日及び住所ロ非課税口座開設確認書の交付を行わない旨及びその理由ハその他参考となるべき事項 ⑸ 非課税口座年間取引報告書の提出金融商品取引業者等は その年においてその金融商品取引業者等の営業所に開設されていた非課税口座がある場合には その非課税口座を開設した居住者等の各人別に 次に掲げる事項を記載した非課税口座年間取引報告書を非課税口座ごとに作成し その年の翌年 1 月 31 日までに その金融商品取引業者等のその非課税口座が開設されていた営業所の所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされていました ( 旧措法 37の1415 旧措規 18の15の 9 2) 1 その非課税口座を開設していた居住者等の氏名 生年月日及び住所 2 その非課税口座の開設の際に提出を受けた非課税口座開設届出書に添付された非課税口座開設確認書に記載された基準日における国内の住所及び整理番号 3 その非課税口座が開設されていた金融商品取引業者等の営業所の名称 所在地及び電話番号 4 その非課税口座の開設年月日 5 その非課税口座に係る上場株式等の取得対価の額に関する次に掲げる事項 イ次に掲げる上場株式等の区分に応じ それぞれ次に定める事項イ当初取得上場株式等 ( その非課税口座が開設された日の属する年中に上記 1⑶ 2ロイの金融商品取引業者等への買付けの委託により取得をした上場株式等 金融商品取引業者等から取得をした上場株式等又は金融商品取引業者等が行う上場株式等の募集により取得をした上場株式等をいいます ) その当初取得上場株式等の種類別及び銘柄別の数又は口数並びに取得対価の額の合計額ロ分割等上場株式等 ( その非課税口座が開設された日の属する年以後に非課税口座内上場株式等について行われた株式の分割又は併合など 上記 1⑶2ロロⅰからⅳまでの事由により取得した非課税口座内上場株式等をいいます ) その非課税口座を開設していた居住者等がその分割等上場株式等の取得に係る事由が生じた直後に有することとなったその分割等上場株式等の種類別及び銘柄別の数又は口数並びにその分割等上場株式等の取得の基因となった当初取得上場株式等に係る取得対価の額の合計額ロその非課税口座に係る当初取得上場株式等の取得対価の額の総額 6 その年中にその非課税口座からの払出しがあった非課税口座内上場株式等に関する次に掲げる事項イその払出しの事由及びその払出しのあった年月日ロその払出しのあった非課税口座内上場株式等の種類別及び銘柄別の数又は口数ハその払出しの次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める金額イその払出しが譲渡によるものである場合 譲渡対価の額ロその払出しが譲渡以外の事由によるものである場合 払出し時の金額 179

97 平成 25 年 3 月改正 ニその年中の払出しに係る上記ハイ及びロに定める金額の総額 7 その年中に交付したその非課税口座に係る非課税口座内上場株式等の配当等に関する次に掲げる事項イ種類別及び銘柄別の非課税口座内上場株式等の配当等の額の合計額ロ種類別及び銘柄別のオープン型証券投資信託の特別分配金の額の合計額ハ上記イに掲げる金額の総額及び上記ロに掲げる金額の総額 8 その他一定の事項 2 改正の内容本特例は 平成 22 年度税制改正において 金融所得課税の一体化の取組の中で個人の株式市場への参加を促進する観点から 平成 24 年から予定されていた上場株式等に係る税率の20% 本則税率化にあわせて創設されましたが 平成 23 年度税制改正において 上場株式等に係る税率の20% 本則税率化が平成 26 年から実施されることとなったことに伴い この特例についても施行を延期し 平成 26 年 1 月 1 日から適用することとされていたところです ( 平成 22 年改正法附則 ) 今般の改正においては 上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等に対する 7 % 軽減税率 ( 他に個人住民税 3 %) の特例が平成 25 年 12 月 31 日の適用期限をもって廃止されることに伴い ( 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 20 年法律第 23 号 ) 附則 ) 本特例を平成 26 年 1 月 1 日から導入することとされ その際 本特例について 家計の安定的な資産形成を支援するとともに 経済成長に必要な成長資金の供給を拡大し デフレ脱却を後押しする観点から 次のように拡充することとされました ⑴ 非課税口座を新たに開設することができる期間及び非課税期間の見直し 1 非課税口座の開設期間の延長計画的な資産形成を始めるための十分な期 間を設定するとともに 非課税口座を開設される金融商品取引業者等がそのシステム整備に要する費用対効果のバランスを考慮し 非課税口座を開設できる期間を延長することとされました 具体的には 平成 26 年 1 月 1 日から平成 35 年 12 月 31 日まで ( 改正前 : 平成 26 年から平成 28 年まで ) の間 (10 年間 ) に新たに非課税口座を開設することができることとされました ( 措法 37の145 一 ) 2 非課税期間の見直し非課税口座の開設期間が延長されたことにあわせ 本制度を家計の計画的な資産形成に資する制度としつつ 富裕層に対して過度な優遇とならないようにする公平性の観点から これまで10 年間とされていた非課税口座内上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税期間が最長 5 年間とされました これにより 改正後は次に掲げる所得について非課税とすることとされました ( 措法 9 の 8 37 の141) イ非課税口座に非課税管理勘定を設けた日から同日の属する年の 1 月 1 日以後 5 年を経過する日までの間に支払を受けるべき非課税口座内上場株式等に係る配当等ロ非課税口座に非課税管理勘定を設けた日から同日の属する年の 1 月 1 日以後 5 年を経過する日までの間に非課税口座内上場株式等のうちその非課税管理勘定に係るものの非課税上場株式等管理契約に基づく譲渡による所得 ( 注 ) 非課税口座に非課税管理勘定を設ける日については 次の⑵を参照してください ⑵ 非課税上場株式等管理契約の改正改正前の制度では 非課税口座を平成 26 年から平成 28 年までの各年において開設することとされていましたが 毎年非課税口座を開設するための手続を行うことは煩雑であるという声や非課税口座を管理する金融商品取引業者等のシステム面を考慮し 非課税口座を 1 つの金融商 180

98 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 品取引業者等につき 1 口座のみ開設できることとし 毎年の口座開設を要しないこととされました ( 措法 37の145 一 ) この改正に伴い 改正前は各年分の非課税口座において行っていた非課税口座に受け入れることができる上場株式等の取得対価の額の上限額 (100 万円 ) の管理を 非課税口座に各年分に設けられる非課税管理勘定において行うこととされました この結果 非課税上場株式等管理契約の要件に 次の事項が追加されました ( 措法 37の145 二 ) 1 非課税口座を開設された金融商品取引業者等は その非課税口座を開設した居住者等から提出された非課税適用確認書に記載された勘定設定期間に非課税管理勘定を設けること ( 注 ) 非課税適用確認書 及び 勘定設定期間 の意義については 下記 ⑶を参照してください 2 この非課税管理勘定は その勘定設定期間内の各年の 1 月 1 日 ( 非課税適用確認書が年の中途において提出された場合におけるその提出された日の属する年にあっては その提出の日 ) において設けられること ⑶ 非課税口座開設確認書に関する改正 1 非課税適用確認書への変更上記 ⑵1にあるとおり 非課税管理勘定は 居住者等が税務署長から交付を受けた非課税適用確認書に記載された勘定設定期間 ( 非課税口座に新たに非課税管理勘定を設けることができる期間をいいます 以下同じです ) 内の各年において非課税口座に設けることができますが この非課税適用確認書とは 居住者等の申請に基づき交付を受けた書類で その者の氏名 生年月日 勘定設定期間として次に掲げる期間のいずれかの期間 その勘定設定期間の次に掲げる区分に応じそれぞれ次に定める基準日における国内の住所 非課税適用確認書の作成年月日 その他参考となるべき事項の記載のあるものをいうこととさ イ ロ ハ れました ( 措法 37の145 三 措規 18の15の 3 4) なお この改正に伴い 書類の名称が 非課税口座開設確認書 から 非課税適用確認書 に変更されています 勘定設定期間 平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年 12 月 31 日までの期間 平成 30 年 1 月 1 日から平成 33 年 12 月 31 日までの期間 平成 34 年 1 月 1 日から平成 35 年 12 月 31 日までの期間 基準日 平成 25 年 1 月 1 日 平成 29 年 1 月 1 日 平成 33 年 1 月 1 日 2 非課税適用確認書の交付申請書の提出改正前の制度では 非課税口座開設確認書の交付を受けようとする居住者等は その者が最初に非課税口座を開設しようとする年の前年 10 月 1 日から同日以後 1 年を経過する日までの間に これを金融商品取引業者等の営業所の長に提出をしなければならないこととされていましたが 非課税口座を毎年開設する必要がなくなり同一の勘定設定期間は同一の非課税口座においてこの特例の適用を受ける仕組みになったことに伴い 非課税適用確認書の交付申請については 勘定設定期間の開始の日の属する年の前年 10 月 1 日からその勘定設定期間の終了の日の属する年の 9 月 30 日までの間に これを金融商品取引業者等の営業所の長に提出をすることとされました ( 措法 37の146 措令 25の1313 措規 18の15 の37) 3 非課税適用確認書の交付等上記 1⑷2イの電子情報処理組織を使用する方法又はロの光ディスク等を提出する方法により非課税適用確認書の交付申請書に記載された事項の提供を受けた所轄税務署長は その申請に係る勘定設定期間について重複申請の有無を確認した上で 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める書類又は書面を 金融商品取引業者等を経由して申請者に交付することとされました ( 措法 37の1410 措規 18の15の 3 14) 181

99 平成 25 年 3 月改正 イその申請事項の提供を受けた時前にその所轄税務署長又は他の税務署長に対して申請事項の提供がない場合 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める書類イその申請事項に係る申請書が勘定設定期間の開始の日の属する年の前年 10 月 1 日から12 月 31 日までの間に提出がされたものである場合 その提出がされた日の属する年の翌年 1 月 1 日から開始する勘定設定期間に係る非課税適用確認書ロその申請事項に係る申請書が勘定設定期間の開始の日からその勘定設定期間の終了の日の属する年の 9 月 30 日までの間に提出がされたものである場合 その提出がされた日の属する勘定設定期間に係る非課税適用確認書ロその申請事項の提供を受けた時前に既にその所轄税務署長又は他の税務署長に対して申請事項の提供がある場合 非課税適用確認書の交付を行わない旨及びその理由等を記載した書面 4 非課税適用確認書の交付状況の電子情報処理組織を使用する方法による提供非課税適用確認書の交付申請書を受理した金融商品取引業者等の事務を効率化する観点から 金融商品取引業者等の営業所の長から電子情報処理組織 (e-tax) を使用して申請事項を送信する方法 ( 上記 1⑷2イの方法 ) により非課税適用確認書の交付申請書の申請事項の提供を受けた所轄税務署長は その金融商品取引業者等の営業所の長を経由して非課税適用確認書又は非課税適用確認書を交付しない旨等を記載した書面の交付をする際 次に掲げる事項を 電子情報処理組織 ( 国税庁の使用に係る電子計算機とその金融商品取引業者等の営業所の長の使用に係る電子計算機とを電気通信回線で接続した電子情報処理組織をいいます ) を使用する方法によりその金融商品取引業者等の営業所の長に提供することとされました ( 措令 25の1322 措規 18の15の 3 16) イ所轄税務署長が金融商品取引業者等の営業所の長を経由して交付する非課税適用確認書又は非課税適用確認書を交付しない旨等を記載した書面の別ロ非課税適用確認書に記載された整理番号ハ金融商品取引業者等の営業所の長が 所轄税務署長に対して交付申請書の申請事項の提供をする際に その申請事項が記載された交付申請書を識別するための記号又は番号を提供している場合には その記号又は番号ニその他参考となるべき事項 ( 注 ) 上記の電子情報処理組織を使用する方法とは 具体的にはe-Taxのメッセージボックスに格納する方法により提供される予定となっています 5 非課税適用確認書の金融商品取引業者等への提出改正前の制度では 非課税口座を開設する際には非課税口座開設届出書に非課税口座開設確認書を添付して金融商品取引業者等の営業所の長に提出する必要がありましたが 改正後の制度では 非課税口座は 1 金融商品取引業者等につき 1 口座のみ開設できることとされ 非課税口座において非課税管理勘定を設けるための書類として非課税適用確認書を金融商品取引業者等の営業所の長に提出することとされました したがって 新たに非課税口座を開設する場合には 非課税口座開設届出書に添付して非課税適用確認書を金融商品取引業者等に提出し 既に非課税口座を開設している金融商品取引業者等に対しては 非課税適用確認書のみを提出すればよいこととなります なお 既にその勘定設定期間に非課税管理勘定を設けるための非課税適用確認書の提出をした居住者等は その非課税適用確認書の提出を受けた金融商品取引業者等の営業所の長及びその金融商品取引業者等の営業所の長 182

100 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 以外の金融商品取引業者等の営業所の長に対し その勘定設定期間と同一の勘定設定期間に非課税管理勘定を設けるための非課税適用確認書を提出することはできないこととされています ( 措法 37の1412) つまり 同一の勘定設定期間内に複数の金融商品取引業者等に対して非課税適用確認書を提出することはできませんが 例えば 平成 26 年から平成 29 年までの勘定設定期間と平成 30 年から平成 33 年までの勘定設定期間とで異なる金融商品取引業者等に対して非課税適用確認書を提出することは可能です ⑷ 非課税口座に受け入れることができる上場株式等の範囲の改正 1 非課税となる期間が最長 5 年間となったことに伴い 改正前の制度と同様に10 年間の非課税の適用を受けようとすると 非課税口座で管理を始めてから 5 年を経過した時点で一旦その上場株式等を売却し 再びその上場株式等を買い戻すといったことが必要となりますが このような取引をする投資家の手間を省く観点から 同一の非課税口座において保有している上場株式等については 一旦売却することなく引き続き非課税の適用を受けることが可能となりました 具体的には 非課税口座に非課税管理勘定が設けられた日から同日の属する年の12 月 31 日までの間は その非課税管理勘定を設けた非課税口座に係る他の年分の非課税管理勘定において管理されている上場株式等を移管することができることとされました この移管を行う場合には 非課税管理勘定を設けた非課税口座を開設している居住者等が その非課税口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の長に対し 次に掲げる事項を記載した非課税口座内上場株式等移管依頼書を提出する必要があります ( 措法 37の145 二イ ⑵ 措令 25の139 措規 18の15の 3 3) イ非課税口座内上場株式等移管依頼書を提 出する者の氏名 生年月日及び住所ロその非課税口座内上場株式等移管依頼書の提出先の金融商品取引業者等の営業所の名称及び所在地ハその非課税口座に設けられた非課税管理勘定に係る非課税口座内上場株式等をその非課税口座に係る他の年分の非課税管理勘定に移管することを依頼する旨及びその移管を希望する年月日ニその移管しようとする非課税口座内上場株式等の種類 銘柄及び数又は価額並びにその非課税口座内上場株式等の受入れをする非課税管理勘定が設けられた日の属する年ホその他参考となるべき事項 ( 注 ) 上記ニの 非課税口座内上場株式等の数又は価額 とは 株式等の数を特定して移管を依頼する場合にはその株式等の数を記載し 株式等の価額 ( 時価 ) を特定して移管を依頼する場合にはその株式等の価額 ( 例 :A 株式を時価 60 万円を上限 ) を記載します 非課税口座に設けられた各年分の非課税管理勘定に受け入れることができる上場株式等は その非課税口座に非課税管理勘定が設けられた日から同日の属する年の12 月 31 日までの間に受け入れた上場株式等の取得対価の額の合計額が100 万円を超えないものとされていますが 上記の他の年分の非課税管理勘定からの移管により上場株式等を受け入れる場合のその上場株式等の取得対価の額は その移管のために他の年分の非課税管理勘定から払い出した時における価額 ( 時価 ) によりこの100 万円の限度額を計算することとなります したがって 例えば 他の年分の非課税管理勘定からの移管によって時価 60 万円の上場株式等を既にその年分の非課税管理勘定に受け入れている場合には 残りの40 万円の枠で新たに取得する上場株式等の受け入れを行うことが可能となります 183

101 平成 25 年 3 月改正 ( 注 ) 上記の 移管のために他の年分の非課税管理勘定から払い出した時における価額 ( 時価 ) は 租税特別措置法施行令第 25 条の13 第 4 項各号に定める金額を 1 単位当たりの価額として計算した金額となります また 非課税管理勘定に受け入れる上場株式等のうち 金融商品取引業者等への買付けの委託により取得をした上場株式等 金融商品取引業者等から取得をした上場株式等又は金融商品取引業者等が行う募集により取得した上場株式等については その取引ごとの取得対価の額により100 万円の限度額の計算を行うこととなりますが 他の年分の非課税管理勘定からの移管により受け入れる上場株式等については 移管する上場株式等の数にその移管のために他の年分の非課税管理勘定から払い出した時における 1 単位当たりのその上場株式等の価額 ( 時価 ) を乗じて100 万円の限度額の計算を行うこととなります 2 上記 1のほか 非課税口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に 次の上場株式等が追加されました ( 措令 25の1310 一 七 ) イ居住者等が開設する非課税口座に設けられた非課税管理勘定に係る非課税口座内上場株式等について行われた投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合により取得する上場株式等で その投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合に係る上場株式等のその非課税管理勘定への受入れを その非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものロ居住者等が開設する非課税口座に設けられた非課税管理勘定に係る非課税口座内上場株式等である新株予約権又は新株予約権付社債を発行した法人を被合併法人 分割法人 株式交換完全子法人又は株式移転完全子法人とする合併 分割 株式交換又は 株式移転 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する合併法人等新株予約権等で その取得する合併法人等新株予約権等のその非課税管理勘定への受入れを その非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ( 注 ) 上記の合併法人等新株予約権等とは その合併 分割 株式交換又は株式移転に係る合併法人 分割承継法人 株式交換完全親法人又は株式移転完全親法人の新株予約権又は新株予約権付社債をいいます 3 非課税口座に受け入れることができる上場株式等のうち上記 1⑶2ロロⅳの上場株式等については 同一の非課税口座に設けられた二以上の非課税管理勘定に係る非課税口座内上場株式等について生じた株式分割等の事由により取得する上場株式等について適用することとされました 具体的には 居住者等が開設する非課税口座に設けられた二以上の非課税管理勘定 ( その二以上の非課税管理勘定が同一の非課税口座に設けられている場合のその二以上の非課税管理勘定に限ります ) に係る同一銘柄の非課税口座内上場株式等について生じた上記 1⑶2ロロⅰからⅲまで又は上記 2イ若しくはロの事由により取得する上場株式等 ( 既に非課税管理勘定に受け入れることが可能となっているものを除きます ) で その二以上の非課税管理勘定のうち最も新しい年に設けられた非課税管理勘定への受入れを その非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものを 非課税口座に受け入れることが可能となりました ( 措令 25の1310 十 ) これらの改正事項をまとめると 次のようになります 184

102 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 ( 参考 ) 非課税口座制度の改正の概要 改正前改正後 1. 非課税対象非課税口座内の少額上場株式等の配当 譲渡益 同 左 2. 非課税投資額口座開設年に 新規投資額で 100 万円を上限 ( 未使用枠は翌年以降繰越不可 ) 非課税管理勘定の設定年に 次の金額の合計額で 100 万円を上限 ( 未使用枠は翌年以降繰越不可 ) 1 その年中の新規投資額 2 その口座の他の年分の非課税管理勘定から移管する上場株式等の時価 3. 非課税投資総額最大 300 万円 (100 万円 3 年間 ) 最大 500 万円 (100 万円 5 年間 ) 4. 保有期間最長 10 年間 途中売却は自由 ( 売却部分の枠は再利用不可 ) 5. 口座開設数年間 1 人 1 口座 ( 毎年異なる金融商品取引業者等に口座開設可 ) 最長 5 年間 途中売却は自由 ( 売却部分の枠は再利用不可 ) 1 金融商品取引業者等につき 1 口座 ( 口座内に各年分の非課税管理勘定を設ける仕組みとすることにより 毎年新たな口座開設は不要とする ) 非課税適用確認書の提出により非課税口座内に非課税管理勘定を設定することができる年数は 最大 4 年分とする 6. 開設者居住者等 ( その年 1 月 1 日において満 20 歳以上である者 ) 同 左 7. 口座開設期間平成 26 年から平成 28 年までの 3 年間の各年平成 26 年から平成 35 年までの 10 年間 185

103 平成 25 年 3 月改正 < 改正前の制度のイメージ図 > < 改正後の制度のイメージ図 > ⑸ 非課税口座年間取引報告書の記載事項の改正 1 つの非課税口座に各年分の非課税管理勘定を設けて上場株式等の管理をすることとなったことに伴い 金融商品取引業者等の営業所に開設されていた非課税口座で非課税管理勘定が設けられていたものがある場合に その金融商品取引業者等が営業所の所在地の所轄税務署長に 提出すべき非課税口座年間取引報告書は 各年分の非課税管理勘定に関する事項をまとめて記載することとされました ( 措法 37の1415 措規 18の15の 9 12) 新たな非課税口座年間取引報告書の書式は次のようになります ( 措規別表第七㈢ ) 186

104 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 187

105 平成 25 年 3 月改正 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴ ⑵ ⑶1 ⑷1 及び3 並びに⑸の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき非課税口座内上場株式等の配当等並びに同日以後に設定される非課税口座に係る同日以後の非課税口座内上場株式等の譲渡及び非課税口座内上場株式等の払出しについて適用することとされています ( 改正法附則 ) ⑵ 上記 2⑶2 3 及び5の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に非課税口座開設届出書の提出又は非課税適用確認書の交付申請書の提出をする場合について適用することとされています ( 改正法附則 482) ⑶ 上記 2⑷2イの改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合により取得する上場株式等について適用することとされています ( 改正措令 附則 131) ⑷ 上記 2⑷2ロの改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に合併等により取得する合併法人等新株予約権等について適用することとされています ( 改正措令附則 132) ⑸ 上記 2⑶4の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に所轄税務署長が金融商品取引業者等の営業所の長を経由して非課税適用確認書又は非課税適用確認書を交付しない旨を記載した書面を交付する場合について適用することとされています ( 改正措令附則 133) なお 非課税適用確認書の交付申請書の提出は 平成 25 年 10 月 1 日から行うことができることとされていますが 所轄税務署長は 平成 25 年 10 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間においても これらの確認書又は書面に記載すべき事項を金融商品取引業者等の営業所の長に提供することができることとされています ( 改正措令附則 134) 二 上場株式等に係る配当等及び譲渡所得等に対する 7 % 軽減税率の特例の廃止 1 廃止前の制度の概要 ⑴ 平成 21 年 1 月 1 日 ( 次の2の特例については平成 21 年 4 月 1 日 ) から平成 25 年 12 月 31 日までの間に次に掲げる特例において適用される15% ( 他に個人住民税 5 %) の税率は 7 %( 他に個人住民税 3 %) の軽減税率とすることとされていました ( 平成 20 年改正法附則 ) 1 上場株式等に係る配当所得の課税の特例 ( 措法 8の4) 2 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例 ( 措法 9 の 3 ) 3 特定口座内保管上場株式等の譲渡による所得等に対する源泉徴収等の特例 ( 措法 37の11 の 4 ) ⑵ また 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者が平成 21 年 1 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間に上場株式等の一定の譲渡をした 場合には その上場株式等の譲渡による上場株式等に係る課税譲渡所得等の金額に対する税率は 15%( 他に個人住民税 5 %) の税率に代えて 7 %( 他に個人住民税 3 %) の軽減税率を適用することとされていました ( 平成 20 年改正法附則 432) 2 制度の廃止今般の改正では 金融資産性所得について 課税方式を20% 分離課税とし損益通算の範囲を拡大する金融所得課税の一体化を進める中で 個人の株式市場への参加を促進し 家計の計画的な資産形成を支援する等の目的で創設された非課税口座制度 ( 措法 9 の 8 37の14) を平成 26 年から適用することとされたことにあわせて 上記 1 の上場株式等に係る 7 % 軽減税率の特例を平成 25 年 12 月 31 日の適用期限をもって廃止することとされました ( 平成 20 年改正法附則 ) 188

106 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 第三 その他の改正 一先物取引の差金等決済をする者の告知等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 先物取引の差金等決済に係る告知制度先物取引の差金等決済をする者 ( 公共法人等を除きます ) は その差金等決済をする日までに その差金等決済の都度 その者の氏名又は名称及び住所 ( 国内に住所を有しない者にあっては 居所地等 ) を その差金等決済に係る先物取引の次の場合の区分に応じ それぞれ次に定める者 ( 以下 商品先物取引業者等 といいます ) に告知しなければならないこととされています この場合において 先物取引の差金等決済をする者は 商品先物取引業者等にその者の住民票の写し 法人の登記事項証明書その他一定の書類 ( 以下 本人確認書類 といいます ) を提示しなければならないこととされ その商品先物取引業者等は その告知された氏名又は名称及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないこととされています ( 旧所法 224の 5 1 所令 350の 3 1) 1 委託により商品先物取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 3 項に規定する先物取引をいいます 以下同じです ) 又は外国商品市場取引 ( 同法第 2 条第 13 項に規定する外国商品市場取引をいいます 以下同じです ) をした場合 その商品先物取引又は外国商品市場取引の委託を受けた商品先物取引業者の営業所等の長 ( 商品先物取引又は外国商品市場取引の委託の取次ぎによりその商品先物取引業者にその商品先物取引又は外国商品市場取引の委託をした場合にあっては その委託の取次ぎを引き受けた商品先物取引業者の営業所等の長 ) ( 注 ) 上記の商品先物取引には 商品先物取引法第 2 条第 9 項に規定する商品市場 ( 以下 商品市場 といいます ) において行われる同条第 10 項第 1 号ホからチまで及び第 2 号に掲げる取引を含みます 2 商品先物取引をした場合 ( 上記 1の場合を除きます ) その商品先物取引の相手方である商品市場を開設した商品取引所の長 3 店頭商品デリバティブ取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項に規定する店頭商品デリバティブ取引をいいます 以下同じです ) をした場合 その店頭商品デリバティブ取引の相手方である商品先物取引業者の営業所等の長 ( 店頭商品デリバティブ取引の取次ぎによりその商品先物取引業者が当該店頭商品デリバティブ取引をした場合にあっては その取次ぎを引き受けた商品先物取引業者の営業所等の長 ) 4 委託により市場デリバティブ取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 21 項に規定する市場デリバティブ取引をいいます 以下同じです ) 又は外国市場デリバティブ取引 ( 同法第 2 条第 23 項に規定する外国市場デリバティブ取引をいいます 以下同じです ) をした場合 その市場デリバティブ取引又は外国市場デリバティブ取引の委託を受けた金融商品取引業者等の営業所の長 ( 市場デリバティブ取引又は外国市場デリバティブ取引の委託の取次ぎによりその金融商品取引業者等にその市場デリバティブ取引又は外国市場デリバティブ取引の委託をした場合にあっては その委託の取次ぎを引き受けた金融商品取引業者等の営業所の長 ) 5 店頭デリバティブ取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 22 項に規定する店頭デリバティブ取引をいいます 以下同じです ) をした場合 その店頭デリバティブ取引の相手方であ 189

107 平成 25 年 3 月改正 る金融商品取引業者等の営業所の長 ( 店頭デリバティブ取引の取次ぎによりその金融商品取引業者等がその店頭デリバティブ取引をした場合にあっては その取次ぎを引き受けた金融商品取引業者等の営業所の長 ) 6 金融商品取引法第 2 条第 1 項第 19 号に掲げる有価証券 ( 以下 カバードワラント といいます ) の取得をした場合 次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める者イカバードワラントの取得をした者がそのカバードワラントに表示される権利の行使又は放棄をする場合 国内においてその権利の行使又は放棄に関する事務の取扱いをする金融商品取引業者の営業所の長ロカバードワラントの取得をした者が カバードワラントの譲渡をし 国内においてそのカバードワラントの譲渡の対価の支払を受ける場合 そのカバードワラントの譲渡について売委託を受けた金融商品取引業者又はそのカバードワラントの譲渡を受けた法人 ( 金融商品取引業者を通じてその譲渡を受けたものを除きます ) ただし 先物取引の差金等決済をする者が 商品先物取引業者等とその先物取引に係る契約を締結する際 その者の氏名又は名称及び住所をその先物取引に係るその商品先物取引業者等の営業所の長に告知している場合その他一定の場合には その者は その先物取引の差金等決済につき告知をしたものとみなし 取引の都度の告知は要しないこととされています ( 旧所令 350の 3 2) ⑵ 先物取引の差金等決済に係る支払調書制度商品先物取引業者等は 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が行った先物取引について差金等決済があった場合には その居住者等の各人別に その者の氏名及び住所 その差金等決済ごとの決済の方法 その差金等決済に係る先物取引の種類 数量及び対価の額又は約定価格そ の他一定の事項を記載した 先物取引に関する支払調書 を その先物取引の差金等決済があった日の属する年の翌年 1 月 31 日までに その商品先物取引業者等の所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 所法 2251 十三 所規 90の 5 ) ⑶ 先物取引 及び 差金等決済 の意義上記 ⑴ 及び⑵の制度の対象となる 先物取引 とは次の1から3までの取引をいい 差金等決済 とはこれらの取引の区分に応じ それぞれ次に定める決済をいいます ( 所法 224の 5 2 ) 1 商品先物取引 外国商品市場取引又は店頭商品デリバティブ取引 その商品先物取引 外国商品市場取引又は店頭商品デリバティブ取引の決済 ( その商品先物取引 外国商品市場取引又は店頭商品デリバティブ取引に係る商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) 2 市場デリバティブ取引 外国市場デリバティブ取引又は店頭デリバティブ取引 その市場デリバティブ取引 外国市場デリバティブ取引又は店頭デリバティブ取引の決済 ( その市場デリバティブ取引 外国市場デリバティブ取引又は店頭デリバティブ取引に係る金融商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) 3 カバードワラントの取得 そのカバードワラントに表示される権利の行使 ( その行使により金融商品の受け渡しが行われることとなるものを除きます ) 若しくは放棄又はそのカバードワラントの譲渡 2 改正の内容我が国市場の国際競争力の強化及び利用者利便の向上を図るため 一定の商品を金融商品として他の多様な金融商品とともに取り扱うことのできる 総合的な取引所 の実現に向けた制度の整備等を行うことを内容とした 金融商品取引法等の 190

108 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 一部を改正する法律 が第 180 回通常国会で成立し 平成 24 年 9 月 12 日に法律第 86 号として公布されています この法律による金融商品取引法の改正により 金融商品取引所は 定款又は業務規程に定めるところにより 商社 石油会社等の当業者 ( 商品の売買を業として行っている者 ) 等に対し 商品関連市場デリバティブ取引のみを行うための取引資格を与えることができることとされ 金融商品取引所において当業者等が商品関連市場デリバティブ取引を行うことが可能となりました ( 注 1) 上記の商品関連市場デリバティブ取引とは 商品等に係る市場デリバティブ取引をいいます ( 金融商品取引法 2 8 一 ) ( 注 2) 上記の金融商品取引法の改正により 金融商品の範囲に 商品先物取引法に規定する商品のうち 法令の規定に基づくその商品の価格の安定に関する措置の有無その他その商品の価格形成及び需給の状況を勘案し その商品に係る市場デリバティブ取引によりその商品の適切な価格形成が阻害されるおそれがなく かつ 取引所金融商品市場おいてその商品に係る市場デリバティブ取引が行われることが国民経済上有益であるものとして一定のものが追加され 商品関連市場デリバティブ取引を金融商品市場において行えることとされています ( 金融商品取引法 ) なお 上記の 一定のもの の範囲は 今後公布される政令において定められる予定です 今般の改正では 上記の金融商品取引法の改正を踏まえ 適正な課税の確保を図る観点から 委託以外の方法で商品関連市場デリバティブ取引の差金等決済をした者 ( 当業者等 ) から告知を受けるべき者等の範囲に 当該商品関連市場デリバティブ取引の相手方である金融商品取引所の長を追加することとされました ⑴ 委託以外の方法で商品関連市場デリバティブ取引の差金等決済をした場合の告知委託以外の方法で商品関連市場デリバティブ 取引の差金等決済をする者は その差金等決済をする日までに その者の氏名又は名称及び住所を その商品関連市場デリバティブ取引の相手方である取引所金融商品市場を開設した金融商品取引所の長に告知しなければならないこととされました この場合において 商品関連市場デリバティブ取引の差金等決済をする者は その金融商品取引所の長にその者の本人確認書類を提示しなければならないこととされ その金融商品取引所の長は その告知された氏名又は名称及び住所をその本人確認書類により確認しなければならないものとされました ( 所法 224の 5 1 五 ) ただし 商品関連市場デリバティブ取引の差金等決済をする者が その商品関連市場デリバティブ取引に係る取引所金融商品市場を開設している金融商品取引所に加入する際 その者の氏名又は名称及び住所をその金融商品取引所の長に告知しているときは その者はその金融商品取引所の取引所金融商品市場において行う市場デリバティブ取引の差金等決済につき告知をしたものとみなし 取引の都度告知を要しないこととされました ( 所令 350の 2 2 五 ) ⑵ 先物取引の差金等決済に係る支払調書制度の改正上記 1⑵の先物取引の差金等決済に係る支払調書制度の対象に委託以外の方法で商品関連市場デリバティブ取引の差金等決済が行われた場合が追加され その商品関連市場デリバティブ取引の相手方である取引所金融商品市場を開設した金融商品取引所の長が支払調書の提出義務者とされました ( 所法 2251 十三 所規 90の 5 二 ) 3 適用関係上記 2 の改正は 先物取引に係る差金等決済で金融商品取引法等の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 86 号 ) の施行の日 ( 同法の公布の日 ( 平成 24 年 9 月 12 日 ) から起算して 1 年 6 月を超えな 191

109 平成 25 年 3 月改正 い範囲内において政令で定める日 ) 以後に行われるものについて適用し 先物取引に係る差金等決 済で同日前に行われたものについては 従前どおりとされています ( 改正法附則 8 3) 二 特定口座内保管上場株式等の譲渡等に係る 所得計算等の特例等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 特定口座内保管上場株式等の譲渡等に係る所得計算等の特例 1 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 上場株式等保管委託契約に基づき特定口座 ( その者が二以上の特定口座を有する場合には それぞれの特定口座 ) に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます 以下同じです ) に記載若しくは記録がされ 又は保管の委託がされている上場株式等 ( 以下 特定口座内保管上場株式等 といいます ) の譲渡をした場合には その特定口座内保管上場株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とその特定口座内保管上場株式等以外の株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の 3 1 措令 25の 10の 2 1 前段 ) 2 信用取引又は発行日取引 ( 以下 信用取引等 といいます ) を行う居住者等が 上場株式等信用取引等契約に基づき上場株式等の信用取引等を特定口座において処理した場合には 信用取引等に係る上場株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とその信用取引等に係る上場株式等の譲渡以外の株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の 3 2 措令 25の10の 2 3) 3 特定口座とは 居住者等が 上記 1 又は2 の特例の適用を受けるため 金融商品取引業者 ( 第一種金融商品取引業を行う者に限ります ) 登録金融機関又は投資信託委託会社 ( 以下 金融商品取引業者等 といいます ) の営業所に その口座の名称 その口座に設ける勘定の種類 上記 1 又は2の特例の適用を受ける旨その他の事項を記載した特定口座開設届出書を提出して その金融商品取引業者等との間で締結した上場株式等保管委託契約又は上場株式等信用取引等契約に基づき設定された上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録若しくは保管の委託又は上場株式等の信用取引等に係る口座 ( その口座においてこれらの契約及び上場株式配当等受領委任契約に基づく取引以外の取引に関する事項を扱わないものに限ります ) をいうこととされています ( 措法 37の11の 3 3 一 ) 4 上場株式等保管委託契約とは 上記 1の特例の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託に係る契約で その契約書において次の事項が定められているものをいいます ( 措法 37の11の 3 3 二 措令 25の10の ~24 ) イ上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託はその記載若しくは記録又は保管の委託に係る口座に設けられた特定保管勘定において行うことロその特定保管勘定においてはその居住者等の次に掲げる上場株式等 ( ストック オプション税制の適用を受けて取得した上場株式等を除きます ) のみを受け入れることイ特定口座開設届出書の提出後に その 192

110 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 金融商品取引業者等への買付けの委託等により取得をした上場株式等又はその金融商品取引業者等から取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れるものロ特定口座内保管上場株式等につき 株式の分割若しくは併合又は株式無償割当てにより取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものハ特定口座内保管上場株式等につき その株式等を発行した法人の合併 分割又は株式交換若しくは株式移転 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものニその他一定の上場株式等 5 金融商品取引業者等の営業所の長に特定口座開設届出書の提出をしようとする居住者等は その提出をする際 その金融商品取引業者等の営業所の長に その者の住民票の写しその他の本人確認書類を提示して氏名 生年月日及び住所を告知し その金融商品取引業者等の営業所の長は その告知があった氏名 生年月日及び住所が その本人確認書類に記載された氏名 生年月日及び住所と同じであるかどうかを確認しなければならないこととされています ( 措令 25の10の 3 ) ⑵ 特定口座継続適用届出書の提出等居住者等が 特定口座開設届出書の提出をした金融商品取引業者等の営業所に開設されていた特定口座 ( 以下 出国前特定口座 といいます ) に係る特定口座内保管上場株式等の全てにつき 出国をした後引き続きその金融商品取引業者等の営業所に開設されている口座 ( 以下 出国口座 といいます ) に係る振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又はその出国口座に おいて保管の委託をし かつ 帰国をした後再びその金融商品取引業者等の営業所に設定する特定口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録を受け 又はその特定口座に保管の委託をしようとするときは 次に掲げる要件を満たす場合に限り その出国口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその出国口座に保管の委託がされている上場株式等をその特定口座に移管することができます ( 措令 25の10の 5 2) 1 その居住者等が 出国をする日までに 特定口座継続適用届出書をその金融商品取引業者等の営業所の長に提出すること 2 その居住者等が 帰国をした後 その金融商品取引業者等の営業所の長に特定口座開設届出書の提出をする際 その特定口座開設届出書とともに出国口座内保管上場株式等移管依頼書を提出すること ⑶ 特定口座のみなし廃止制度 1 特定口座開設届出書を提出した居住者等がその特定口座開設届出書の提出をした金融商品取引業者等の営業所に開設された特定口座において特定口座内保管上場株式等及び決済が終了していない信用取引等を有しないこととなった場合において その有しないこととなった日又はその特定口座に最後に上場株式等の配当等を受け入れた日のいずれか遅い日以後 2 年を経過する日の属する年の12 月 31 日までの間 ( 以下 届出期間 といいます ) に その特定口座に係る振替口座簿への上場株式等の記載若しくは記録若しくはその特定口座への上場株式等の保管の委託若しくは上場株式等の信用取引等又は上場株式等の配当等の受入れが行われなかったとき ( その特定口座につき特定口座廃止届出書が提出された場合を除きます ) は その年の翌年 1 月 1 日 ( 以下 基準日 といいます ) にその特定口座につき特定口座廃止届出書の提出があったものとみなすこととされていました ( 旧措令 25の10の 7 3) 193

111 平成 25 年 3 月改正 2 特定口座開設届出書を提出した居住者等が 届出期間内に 特定口座取引継続届出書をその特定口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の長に提出したときは 上記 1 の特定口座廃止届出書の提出があったものとみなす措置は適用しないこととされていました この場合において その居住者等は 基準日にその特定口座において特定口座内保管上場株式等及び決済が終了していない信用取引等を有しないこととなったものとみなすこととされていました ( 旧措令 25の10の 7 4) ⑷ 特定口座内保管上場株式等の譲渡による所得等に対する源泉徴収等の特例居住者等に対し国内においてその営業所に開設されている特定口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡の対価又はその特定口座において処理された上場株式等の信用取引等の決済に係る差益に相当する金額の支払をする金融商品取引業者等は その居住者等から その年最初にその特定口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡をする時又はその特定口座において処理された上場株式等の信用取引等につきその年最初に差金決済を行う時のうちいずれか早い時までに その金融商品取引業者等のその特定口座を開設する営業所に特定口座源泉徴収選択届出書の提出があった場合において その年中に行われたその特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡又はその源泉徴収選択口座において処理された上場株式等の信用取引等に係る差金決済により源泉徴収選択口座内調整所得金額が生じたときは その譲渡の対価又はその差金決済に係る差益に相当する金額の支払をする際 その源泉徴収選択口座内調整所得金額に15% ( 他に個人住民税 5 %) の税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する年の翌年 1 月 10 日までに これを国に納付しなければならないこととされています ( 措法 37 の11の 4 1) ( 注 ) 平成 21 年 1 月 1 日から平成 25 年 12 月 31 日までの間は 上記の税率は 7 %( 他に個人住民税 3 %) とされていました ( 平成 20 年改正法附則 451) ⑸ 源泉徴収選択口座内配当等に係る所得計算及び源泉徴収等の特例 1 金融商品取引業者等が居住者等に対してその年中に交付した源泉徴収選択口座内配当等について徴収して納付すべき所得税の額を計算する場合において その源泉徴収選択口座内配当等に係る源泉徴収選択口座において上場株式等に係る譲渡損失の金額があるときは その源泉徴収選択口座内配当等について徴収して納付すべき所得税の額は その源泉徴収選択口座内配当等の額の総額から上場株式等に係る譲渡損失の金額を控除 ( 損益通算 ) した残額に対して源泉徴収税率を乗じて計算した金額とすることとされています ( 措法 37の 11の 6 6 措令 25の10の138) 2 源泉徴収選択口座を開設している居住者等でその支払を受ける上場株式等の配当等について上記 1の特例の適用を受けようとするものは 一定の事項を記載した源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書を その源泉徴収選択口座が開設されている金融商品取引業者等の営業所の長に提出しなければならないこととされています ( 措法 37の11の 6 2 措令 25の10の132) ⑹ 特定管理株式等が価値を失った場合の株式等に係る譲渡所得等の課税の特例 1 居住者等について その有する特定管理株式又は特定保有株式が株式としての価値を失ったことによる損失が生じた場合とされる清算結了等の一定の事実が発生したときは その事実が発生したことはその特定管理株式又は特定保有株式の譲渡をしたことと その損失の金額はその特定管理株式又は特定保有株式の譲渡をしたことにより生じた損失の金額 194

112 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 とそれぞれみなして 所得税関係の法令の規定を適用することとされています ( 措法 37の 10の 2 1) 2 この特例の対象となる特定管理株式は 特定口座内保管上場株式等が上場株式等に該当しないこととなった内国法人の株式につき その上場株式等に該当しないこととなった日以後引き続きその特定口座を開設する金融商品取引業者等に開設される特定管理口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又は特定管理口座に保管の委託がされているその内国法人の株式とされています ( 措法 37の 10の 2 1) 3 居住者等が特定口座を開設している金融商品取引業者等の営業所において特定管理口座を開設する場合には その特定管理口座を開設しようとする金融商品取引業者等の営業所の長に対し 最初に上場株式等に該当しないこととなった株式等をその特定管理口座に受け入れる時までに 特定管理口座開設届出書を提出しなければならないこととされています ( 措令 25の 8 の 2 7) 2 改正の内容特定口座制度等の利便性を高める観点から 次の改正が行われました ⑴ 特定口座に受入れ可能な上場株式等の範囲の改正上記 1⑴4ロの上場株式等保管委託契約に基づき特定口座に受入れ可能な上場株式等の範囲に 次の上場株式等が追加されました 1 特定口座内保管上場株式等である投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合により取得する上場株式等で その投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合に係る上場株式等のその特定口座への受入れを 振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ( 措令 25の10の 2 15 五 ) 2 特定口座内保管上場株式等である新株予約権又は新株予約権付社債 ( 以下 旧新株予約権等 といいます ) につきその旧新株予約権等を有する者がその旧新株予約権等を発行した法人を被合併法人 分割法人 株式交換完全子法人又は株式移転完全子法人とする合併等 ( その合併等によりその旧新株予約権等に代えてその合併等に係る合併法人 分割承継法人 株式交換完全親法人又は株式移転完全親法人の新株予約権又は新株予約権付社債 ( 以下 合併法人等新株予約権等 といいます ) のみの交付がされるものに限ります ) により取得するその合併法人等新株予約権等で その合併法人等新株予約権等のその特定口座への受入れを 振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ( 措令 25の10の 2 15 十の二 ) ( 注 ) 上記の 合併等 とは 合併 分割 株式交換又は株式分割をいいます ( 措令 25の 10の 2 15 十の二 所令 116) また 合併等により取得した合併法人等新株予約権等のうち株式交換又は株式移転により取得したもの ( 上場株式等に該当するものに限ります ) については その居住者等がその合併法人等新株予約権等の取得の基因となった旧新株予約権等の取得をした日をその取得日とすることとされています ( 措令 25の10 の214) ⑵ 特定口座のみなし廃止制度の廃止取引を継続するつもりであっても 一定期間を経過して特定口座が廃止されてしまうと再度特定口座開設のための手続が必要となり面倒であるという声を考慮し 上記 1⑶の特定口座のみなし廃止制度が廃止されました ( 旧措令 25の 10の 7 34) ⑶ 特定口座開設届出書等の電磁的方法による提出その提出の際に本人確認書類の提示等が義務 195

113 平成 25 年 3 月改正 付けられている上記 1⑴3の特定口座開設届出書については 他人が本人になりすまして届出書を提出する等の不正防止が可能なため 納税者の利便性の向上を図る観点から 特定口座開設届出書に記載すべき事項を電磁的方法 ( インターネットや電子メール等の電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法をいいます ) により提出することができることとされました ( 措令 25の10の 2 6) また 特定口座開設届出書と同時に提出する機会の多い次に掲げる届出書等についても 特定口座開設届出書と併せて提出する場合には 電磁的方法により提出することができることとされました ( 措令 25の 8 の の10の 5 2 二 25の10の111 25の10の132) 1 出国口座内保管上場株式等移管依頼書 ( 上記 1⑵2) 2 特定口座源泉徴収選択届出書 ( 上記 1⑷) 3 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 ( 上記 1⑸2) 4 特定管理口座開設届出書 ( 上記 1⑹3) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴1の改正は 平成 25 年 4 月 1 日以後に投資信託又は特定受益証券発行信託の受益権の分割又は併合により取得する上場株式等について適用されます ( 改正措令附則 8 3) ⑵ 上記 2⑴2の改正は 平成 25 年 4 月 1 日以後に合併等により取得する合併法人等新株予約権等について適用されます ( 改正措令附則 8 2) ⑶ 上記 2⑵の改正は 特定口座につき平成 25 年 1 月 1 日前に 2 年を経過する日が到来することとなった場合については 従前どおりとされています ( 改正措令附則 10) ⑷ 上記 2⑶の改正は 平成 25 年 4 月 1 日以後に特定口座開設届出書 出国口座内保管上場株式等移管依頼書 特定口座源泉徴収選択届出書 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書及び特定管理口座開設届出書の提出をする場合について適用されます ( 改正措令附則 ) 三 特定目的信託の社債的受益権の収益の分配に係る 配当等の支払調書の改正 1 改正前の制度の概要居住者又は内国法人に対し 国内において配当等の支払をする者 ( 国外において発行された投資信託 ( 公社債投資信託及び公募公社債等運用投資信託を除きます ) 若しくは特定受益証券発行信託の受益権又は株式 ( 優先出資 公募公社債等運用投資信託以外の公社債等運用投資信託の受益権及び社債的受益権を含みます ) に係る配当等で居住者又は内国法人に対して支払われるものの国内における支払の取扱者を含みます ) は その配当等の支払を受ける者の各人別に その支払の確定した日から 1 月以内に 配当等の支払調書を その配当等に係る納税地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 所法 二 旧所規 831) また 配当等のうち 法人から支払を受ける剰余金の配当 利益の配当 剰余金の分配 基金利息又は投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益権の収益の分配については 次に掲げる事項を配当等の支払調書に記載しなければならないこととされています ( 旧所規 831 一 別表第五㈢ ) 1 その支払を受ける者の氏名又は名称及び住所 ( 国内に住所を有しない者にあっては 居所地等 ) 2 その支払の確定した剰余金の配当 利益の配当 剰余金の分配 基金利息又は投資信託若しくは特定受益証券発行信託の収益の分配の金額及びその支払の確定した日 ( 無記名株式等の剰余金の配当又は無記名の投資信託若 196

114 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 しくは特定受益証券発行信託の受益証券に係る収益の分配については その支払をした金額及びその支払をした日 ) 3 上記 2の金額につき源泉徴収をされる所得税の額 4 種類別及び名称別の株式 ( 投資法人の投資口 公募公社債等運用投資信託以外の公社債等運用投資信託の受益権及び社債的受益権を含みます 以下同じです ) の数 ( 投資口にあっては 口数 ) 出資の金額及び口数 基金の拠出額及び口数 受益権の口数その他支払金額の計算の基礎 5 無記名株式等の剰余金の配当又は無記名の投資信託若しくは特定受益証券発行信託の受益証券に係る収益の分配の支払を受けた者が 元本の所有者と異なる場合には その元本の所有者の氏名又は名称及び住所若しくは居所又は本店若しくは主たる事務所の所在地 6 その支払を受ける者が届け出た納税管理人が明らかな場合には その氏名及び住所又は居所 7 その他参考となるべき事項として次に掲げる事項イその支払の確定した配当等 ( 無記名株式 等の配当等については その支払をした配当等 ) の支払に係る基準日ロ 1 株又は出資 1 口当たりの配当 ( 分配 ) 金額 2 改正の内容特定目的信託の社債的受益権の収益の分配については その商品性に係る経済的実質が公社債の利子と類似していることから 特定目的信託の社債的受益権の商品性上 配当等の支払調書に記載することが困難な事項については その記載を要しないこととされました 具体的には その支払うべき配当等が特定目的信託の社債的受益権の剰余金の配当等である場合には 配当等の支払調書の記載事項のうち 上記 1 4の受益権の口数 7イの基準日及び7ロの 1 口当たりの分配金額の記載を要しないこととされました ( 所規 831 一 別表第五㈢ ) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 25 年 4 月 1 日以後に提出する配当等の支払調書について適用し 同日前に提出した配当等の支払調書については 従前どおりとされています ( 改正所規附則 3 2) 四上場証券投資信託等の償還金等に係る課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人が国内において上場証券投資信託の終了又は一部の解約により支払を受ける収益の分配については 所得税を課さない ( 源泉徴収を要しない ) こととされています ( 旧措法 9 の 4 の 2 1 ) この特例の対象となる 上場証券投資信託等 とは 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもののうち 次に掲げる要件に該当するもの ( 特定株式投資信託を除きます ) とされていました ( 旧措法 9 の 4 の 2 1 措令 4の7の21) 1 その証券投資信託等 ( 証券投資信託及び特定受益証券発行信託をいいます 以下同じです ) の受益権が金融商品取引所に上場されていること又は上場されていたこと 2 その証券投資信託等の委託者指図型投資信託約款又は信託契約に 全ての金融商品取引所においてその証券投資信託等の受益権の上場が廃止された場合には その廃止された日にその証券投資信託を終了するための手続を開始する旨の定めがあること ⑵ 内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国 197

115 平成 25 年 3 月改正 法人に対し国内において上場証券投資信託等の終了又は一部の解約により金銭その他の資産 ( 以下 償還金等 といいます ) の支払をする者は その償還金等の支払を受ける内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人の各法人別に 一定の事項を記載した上場証券投資信託等の償還金等の支払調書を その上場証券投資信託等の終了又は一部の解約があった日の属する月の翌月末日までに その支払をする者の本店又は主たる事務所の所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 措法 9の4の22) 2 改正の内容内国法人等に対して交付する公募株式投資信託の解約 償還金のうち 受益権の信託元本額を超える部分は収益分配金として配当等に係る源泉徴収の対象とされていますが 上場証券投資信託は その受益権が金融商品取引所に上場され転々流通するものであることから 内国法人等に対して解約 償還金の交付をする際にその受益権の信託元本額を源泉徴収義務者が把握することが難しく 源泉徴収の対象となる収益分配金相当額の計算ができないという事情を考慮して この特例が講じられています この特例では 国内において組成された上場証券投資信託が対象となっていますが 国外において組成された上場証券投資信託についても類似の 投資信託が存在し 解約 償還金の源泉徴収に当たっては同様の事情にあるため この特例の適用対象に 国外において発行された公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもののうち その受益権が金融商品取引所 ( 外国の法令に基づき設立されたこれに類するものを含みます ) に上場されているものを追加することとされました ( 措法 9の4の21) 上記の 一定の公募により行われたもの の範囲は 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例 ( 措法 9 の 3 ) の対象となる証券投資信託と同様ですが 具体的には その証券投資信託の受益権の募集が国外において行われる場合には その募集に係る取得勧誘が金融商品取引法第 2 条第 3 項第 1 号に掲げる場合に該当するものに相当するものであり かつ 目論見書その他これに類する書類にその取得勧誘が同号に掲げる場合に該当するものに相当するものである旨の記載がなされて行われる証券投資信託とされています ( 措法 9の4の21 一 9の3 二 措令 4の62) 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 25 年 4 月 1 日以後の上場証券投資信託等の終了又は一部の解約について適用し 同日前の上場証券投資信託等の終了又は一部の解約については 従前どおりとされています ( 改正法附則 30) 五 特定新規中小会社が発行した株式を取得した場合の 課税の特例及び復興指定会社が発行した株式を取得し た場合の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 特定新規中小会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 特定新規中小会社の特定新規株式を払込み ( その発 行に際してするものに限ります 以下同じです ) により取得をした場合において その居住者等がその年中にその払込みにより取得をした特定新規株式 ( その年 12 月 31 日において有するものとされるものに限ります 以下 控除対象特定新規株式 といいます ) の取得に要した金額 ( その金額の合計額は1,000 万円が限度 198

116 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 とされます ) については 寄附金控除を適用することができることとされています なお この特例の適用を受けた場合には その適用を受けた年の翌年以後のその適用を受けた特定新規株式に係る同一銘柄株式の取得価額については その適用を受けた金額に相当する金額を圧縮することとされています ( 措法 41の 19) ⑵ 特定新規中小会社及び特定新規株式の意義上記 ⑴の 特定新規中小会社 とは次に掲げる株式会社をいい 特定新規株式 とは 当該株式会社の区分に応じそれぞれ次に定める株式をいいます ( 措法 41の191) 1 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律第 7 条に規定する特定新規中小企業者に該当する株式会社 ( その設立年数が 1 年未満であるなど一定のものに限ります ) その株式会社により発行される株式 2 総合特別区域法第 55 条第 1 項に規定する指定会社で平成 26 年 3 月 31 日までに同項の規定による指定を受けたもの その指定会社により発行される株式でその指定の日から同日以後 3 年を経過する日までの間に発行されるもの ( 注 ) 上記 2の 指定会社 とは 総合特別区域法の認定地域活性化総合特別区域計画に定められている農業 社会福祉 観光 地球環境の保全その他の分野における各般の課題の解決を図ることを通じて地域活性化総合特別区域における地域の活性化に資する経済的社会的効果を及ぼす一定の事業を実施する株式会社のうち 特定地域活性化事業を行うことについて適正かつ確実な計画を有すると認められることその他一定の要件に該当するものとして内閣総理大臣の認定を受けた地方公共団体が指定したものをいいます ( 総合特別区域法 551 同法施行規則 33) ⑶ 復興指定会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例居住者等が 東日本大震災復興特別区域法第 42 条第 1 項に規定する指定会社で平成 28 年 3 月 31 日までに同項の規定により指定を受けたもの ( 以下 復興指定会社 といいます ) により発行される株式 ( その指定の日から同日以後 5 年を経過する日までの間に発行されるものに限ります 以下 復興株式 といいます ) を払込み ( その株式の発行に際してするものに限ります ) により取得をした場合には その復興指定会社は特定新規中小会社 ( 上記 ⑵) と その復興株式は特定新規株式 ( 上記 ⑵) として 上記 ⑴の特定新規中小会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例を適用することとされています ( 震災税特法 13の 3 ) ( 注 ) 上記の 指定会社 とは 東日本大震災復興特別区域法の認定復興推進計画に定められた農林水産業 社会福祉 環境の保全その他の分野における各般の課題の解決を図ることを通じて復興推進計画の区域における東日本大震災からの復興の円滑化かつ迅速な推進に資する経済的社会的効果を及ぼす一定の事業を実施する株式会社のうち 復興推進事業を行うことについて適正かつ確実な計画を有すると認められることその他一定の要件に該当するものとしてその作成した認定復興推進計画につき内閣総理大臣の認定を受けた地方公共団体が指定したものをいいます ( 東日本大震災復興特別区域法 421 同法施行規則 23) 2 改正の内容総合特別区域法施行規則の一部を改正する内閣府令 ( 平成 25 年内閣府令第 19 号 ) 及び東日本大震災復興特別区域法施行規則の一部を改正する庁令 ( 復興庁令第 1 号 ) により 上記 1⑴の特例の適用対象となる⑵2の指定会社が実施すべき特定地域活性化事業及び上記 1⑶の特例の適用対象となる指定会社が実施すべき復興推進事業の範囲に 次の事業が追加されました ( 総合特別区域法施行 199

117 平成 25 年 3 月改正 規則 5 2 五 4 五 東日本大震災復興特別区域法施行規則 1 2 四 3 四 ) 1 再生エネルギー源を活用したエネルギーの供給に関する事業 2 虐待を受け 又は受けているおそれのある障害者の迅速かつ適切な保護を行う施設又は設備の整備又は運営に関する事業 3 適用関係上記 2 の改正は 平成 25 年 4 月 1 日から施行されています ( 改正総合特別区域法施行規則附則 改正東日本大震災復興特別区域法施行規則附則 ) 200

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